JP2002316271A - 金属薄板をシーム溶接する電磁溶接装置および方法 - Google Patents
金属薄板をシーム溶接する電磁溶接装置および方法Info
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- JP2002316271A JP2002316271A JP2001118864A JP2001118864A JP2002316271A JP 2002316271 A JP2002316271 A JP 2002316271A JP 2001118864 A JP2001118864 A JP 2001118864A JP 2001118864 A JP2001118864 A JP 2001118864A JP 2002316271 A JP2002316271 A JP 2002316271A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 本発明者が開発した新たなシーム溶接法であ
る電磁溶接法用の磁束発生装置を提供する。 【解決手段】 重ねた金属薄板に磁束発生用コイルを用
いて高密度の磁束を急激に加え、そこに発生するうず電
流と電磁力を利用して金属薄板5、をシーム溶接する装
置において、磁束発生用コイルが溶接用トランスの2次
側コイル10、からなるようする。また、溶接用トラン
スの2次側コイル10、を2分割し、各2次側コイルは
一方の金属薄板側の磁束発生用コイルと他方の金属薄板
側の磁束発生用コイルにそれぞれ独立して接続する。こ
のような装置を用いて、重ねた同種または異種の金属薄
板10、をシーム溶接する際に、重ねた金属薄板のそれ
ぞれに発生する磁束密度の大きさを変えることができる
事を特徴とする。
る電磁溶接法用の磁束発生装置を提供する。 【解決手段】 重ねた金属薄板に磁束発生用コイルを用
いて高密度の磁束を急激に加え、そこに発生するうず電
流と電磁力を利用して金属薄板5、をシーム溶接する装
置において、磁束発生用コイルが溶接用トランスの2次
側コイル10、からなるようする。また、溶接用トラン
スの2次側コイル10、を2分割し、各2次側コイルは
一方の金属薄板側の磁束発生用コイルと他方の金属薄板
側の磁束発生用コイルにそれぞれ独立して接続する。こ
のような装置を用いて、重ねた同種または異種の金属薄
板10、をシーム溶接する際に、重ねた金属薄板のそれ
ぞれに発生する磁束密度の大きさを変えることができる
事を特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属薄板(薄片を
含む、以下同じ)、特に、アルミニウムおよび銅薄板の
電磁溶接装置および方法に関する。
含む、以下同じ)、特に、アルミニウムおよび銅薄板の
電磁溶接装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属薄板の電気的なシーム溶接法とし
て、図10に示すような抵抗シーム溶接法がある。主な
構成要素は、電源1、スイッチ2、溶接トランス3、回
転電極4である。重ねた金属薄板5の上下に円板状の回
転電極4を置き、回転電極4を加圧および回転させなが
ら、回転電極4に電流を流せば、金属薄板5の回転電極
4で挟まれた箇所はジュール熱で溶融し、回転電極4の
走行した後が線状にシーム溶接される。このシーム溶接
法は、加熱が容易な鋼鉄系の板材の溶接に向いている。
て、図10に示すような抵抗シーム溶接法がある。主な
構成要素は、電源1、スイッチ2、溶接トランス3、回
転電極4である。重ねた金属薄板5の上下に円板状の回
転電極4を置き、回転電極4を加圧および回転させなが
ら、回転電極4に電流を流せば、金属薄板5の回転電極
4で挟まれた箇所はジュール熱で溶融し、回転電極4の
走行した後が線状にシーム溶接される。このシーム溶接
法は、加熱が容易な鋼鉄系の板材の溶接に向いている。
【0003】アルミニウムや銅薄板をシーム溶接する場
合、金属板の溶融温度は低いが、電気導電率、熱伝導度
が高いため、加熱の効率が悪く、大電流を流す必要があ
る。また、溶接の際、電極先端部へアルミニウムまたは
銅が溶着し易いなどの難点もある。よって、アルミニウ
ムや銅薄板に対する抵抗シーム溶接法は非効率的であ
り、多量生産向きではない。
合、金属板の溶融温度は低いが、電気導電率、熱伝導度
が高いため、加熱の効率が悪く、大電流を流す必要があ
る。また、溶接の際、電極先端部へアルミニウムまたは
銅が溶着し易いなどの難点もある。よって、アルミニウ
ムや銅薄板に対する抵抗シーム溶接法は非効率的であ
り、多量生産向きではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の欠点を改良した
シーム溶接法として、本発明者が開発したアルミニウム
等の薄板を容易にシーム溶接できる電磁溶接法がある
(特開平11−192562号公報)。これらのシーム
溶接法において、溶接トランスは、必ずしも必要でない
が、電源を流れる電流(1次側電流)に比べ、従来のシ
ーム溶接の回転電極または電磁溶接法の磁束発生用コイ
ルに流れる電流(2次側電流)を大きくさせたい場合に
必要となる。
シーム溶接法として、本発明者が開発したアルミニウム
等の薄板を容易にシーム溶接できる電磁溶接法がある
(特開平11−192562号公報)。これらのシーム
溶接法において、溶接トランスは、必ずしも必要でない
が、電源を流れる電流(1次側電流)に比べ、従来のシ
ーム溶接の回転電極または電磁溶接法の磁束発生用コイ
ルに流れる電流(2次側電流)を大きくさせたい場合に
必要となる。
【0005】溶接用トランスについては、各種のものが
以前から使用されてきた。技術的にはほぼ完成されてい
ると言える。しかし、対象とする溶接機が電極を使用す
る抵抗スポット溶接機(シーム溶接機を含む)であっ
た。現在、各種の溶接トランスが単体として使用されて
いる。しかし、電磁溶接用のトランスとして開発された
ものは見あたらない。電磁溶接法自体が、現在開発中の
ためである。本発明は、本発明者が先に開発した新たな
シーム溶接法である電磁溶接法用の磁束発生装置の提供
を目的とする。
以前から使用されてきた。技術的にはほぼ完成されてい
ると言える。しかし、対象とする溶接機が電極を使用す
る抵抗スポット溶接機(シーム溶接機を含む)であっ
た。現在、各種の溶接トランスが単体として使用されて
いる。しかし、電磁溶接用のトランスとして開発された
ものは見あたらない。電磁溶接法自体が、現在開発中の
ためである。本発明は、本発明者が先に開発した新たな
シーム溶接法である電磁溶接法用の磁束発生装置の提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、電極を使用せ
ず、重ねた金属薄板に電磁誘導作用により、うず電流を
流し、同時に働く電磁力を利用してシーム溶接する電磁
溶接法において、溶接用トランスの2次側巻線を磁束発
生に利用すること、さらに磁束密度の大きさの調整に利
用することを特徴としている。本発明において、溶接対
象は、自動車部品、電気製品、電子部品、リード端子な
どの金属製品に及ぶ。
ず、重ねた金属薄板に電磁誘導作用により、うず電流を
流し、同時に働く電磁力を利用してシーム溶接する電磁
溶接法において、溶接用トランスの2次側巻線を磁束発
生に利用すること、さらに磁束密度の大きさの調整に利
用することを特徴としている。本発明において、溶接対
象は、自動車部品、電気製品、電子部品、リード端子な
どの金属製品に及ぶ。
【0007】すなわち、本発明は、重ねた金属薄板に磁
束発生用コイルを用いて高密度の磁束を急激に加え、そ
こに発生するうず電流と電磁力を利用して金属薄板をシ
ーム溶接する装置において、磁束発生用コイルが溶接用
トランスの2次側コイルからなることを特徴とする金属
薄板の電磁溶接装置である。
束発生用コイルを用いて高密度の磁束を急激に加え、そ
こに発生するうず電流と電磁力を利用して金属薄板をシ
ーム溶接する装置において、磁束発生用コイルが溶接用
トランスの2次側コイルからなることを特徴とする金属
薄板の電磁溶接装置である。
【0008】また、本発明は、溶接用トランスの1次側
コイルの内側に2次側コイルが配置されていることを特
徴とする上記の金属薄板の電磁溶接装置である。
コイルの内側に2次側コイルが配置されていることを特
徴とする上記の金属薄板の電磁溶接装置である。
【0009】また、本発明は、2次側コイルは重ねた金
属薄板の一方の金属薄板側の磁束発生用コイルと他方の
金属薄板側の磁束発生用コイルにそれぞれ独立して設置
されていることを特徴とする上記の金属薄板の電磁溶接
装置である。
属薄板の一方の金属薄板側の磁束発生用コイルと他方の
金属薄板側の磁束発生用コイルにそれぞれ独立して設置
されていることを特徴とする上記の金属薄板の電磁溶接
装置である。
【0010】また、本発明は、重ねた金属薄板に磁束発
生用コイルを用いて高密度の磁束を急激に加え、そこに
発生するうず電流と電磁力を利用して金属薄板をシーム
溶接する装置において、溶接用トランスの2次側コイル
を2分割し、各2次側コイルは一方の金属薄板側の磁束
発生用コイルと他方の金属薄板側の磁束発生用コイルに
それぞれ独立して接続されていることを特徴とする金属
薄板の電磁溶接装置である。
生用コイルを用いて高密度の磁束を急激に加え、そこに
発生するうず電流と電磁力を利用して金属薄板をシーム
溶接する装置において、溶接用トランスの2次側コイル
を2分割し、各2次側コイルは一方の金属薄板側の磁束
発生用コイルと他方の金属薄板側の磁束発生用コイルに
それぞれ独立して接続されていることを特徴とする金属
薄板の電磁溶接装置である。
【0011】また、本発明は、2次側コイルは、その一
部が金属薄板のシーム溶接部に対応する細長い導体板を
有していることを特徴とする上記の金属薄板の電磁溶接
装置である。
部が金属薄板のシーム溶接部に対応する細長い導体板を
有していることを特徴とする上記の金属薄板の電磁溶接
装置である。
【0012】また、本発明は、上記の各装置を用いて、
重ねた同種または異種の金属薄板をシーム溶接する方法
において、重ねた金属薄板のそれぞれに発生する磁束密
度の大きさを変えることを特徴とする金属薄板の電磁溶
接方法である。
重ねた同種または異種の金属薄板をシーム溶接する方法
において、重ねた金属薄板のそれぞれに発生する磁束密
度の大きさを変えることを特徴とする金属薄板の電磁溶
接方法である。
【0013】
【作用】本発明の電磁溶接方法および装置の原理を以下
に説明する。図9の(a)は、従来の電磁溶接法により
重ねた金属薄板をシーム溶接する場合の概略回路構成図
であり、(b)は、コイル部分および金属薄板の平面
図、(c)は、電流に垂直なコイル部分および金属薄板
の断面拡大図である。
に説明する。図9の(a)は、従来の電磁溶接法により
重ねた金属薄板をシーム溶接する場合の概略回路構成図
であり、(b)は、コイル部分および金属薄板の平面
図、(c)は、電流に垂直なコイル部分および金属薄板
の断面拡大図である。
【0014】図9の(a)に示すように、電磁溶接方法
および装置の主な構成要素は、電源1、スイッチ2、溶
接トランス3、磁束発生用の一巻コイル6である。一巻
コイル6は電気的に接続した細長い2枚の導体板7から
なっている。この導体板7の間に2枚の金属薄板5を重
ねて挿入する。各部分を絶縁し、全体を絶縁シート、絶
縁厚板、締付け金具などを利用して固定する。スイッチ
2を閉じて溶接トランス3の1次側コイルC1に電流を
急激に流すと、2次側コイルC2を介して導体板7に電
流が流れ、一巻コイル6には、磁束が発生する。この磁
束の一部は、金属薄板5に交差する。
および装置の主な構成要素は、電源1、スイッチ2、溶
接トランス3、磁束発生用の一巻コイル6である。一巻
コイル6は電気的に接続した細長い2枚の導体板7から
なっている。この導体板7の間に2枚の金属薄板5を重
ねて挿入する。各部分を絶縁し、全体を絶縁シート、絶
縁厚板、締付け金具などを利用して固定する。スイッチ
2を閉じて溶接トランス3の1次側コイルC1に電流を
急激に流すと、2次側コイルC2を介して導体板7に電
流が流れ、一巻コイル6には、磁束が発生する。この磁
束の一部は、金属薄板5に交差する。
【0015】この結果、電磁誘導作用によって金属薄板
5にうず電流(電流密度i)が流れる。また、単位体積
あたり電磁力fが金属薄板5の重ねた部分を押圧する方
向に働く。これらの関係は次式で与えられる。ただし、
κは金属薄板5の導電率である。
5にうず電流(電流密度i)が流れる。また、単位体積
あたり電磁力fが金属薄板5の重ねた部分を押圧する方
向に働く。これらの関係は次式で与えられる。ただし、
κは金属薄板5の導電率である。
【0016】
【式1】
【0017】うず電流が流れる部分には、ジュール熱i
2 /κが発生し、金属薄板5の重なった部分は、軟化温
度以上に加熱される。電磁力の大きさ、接合面の状態な
どが適当であれば、金属薄板5の重ねた部分は、導体板
7とほぼ同じ幅で、導体板7に沿ってシーム溶接され
る。
2 /κが発生し、金属薄板5の重なった部分は、軟化温
度以上に加熱される。電磁力の大きさ、接合面の状態な
どが適当であれば、金属薄板5の重ねた部分は、導体板
7とほぼ同じ幅で、導体板7に沿ってシーム溶接され
る。
【0018】図9に示した回路構成図において、溶接ト
ランスを使用せず、板厚0.5〜1mmのアルミニウム
薄板5を、厚さ10mm、幅5mmのクロム銅製導体板
7からなる一巻コイル6の間に入れ、長さ100mmを
シーム溶接するのに必要パルス電流の最大値は、150
〜200kA、電源のエネルギーは2〜4kJ程度であ
る。溶接トランスを使わない場合、このようなパルス大
電流を、電源1からスイッチ2を通して直接的にコイル
6に流す必要がある。このとき、大電流のスイッチング
などの制御技術が比較的に困難となる。
ランスを使用せず、板厚0.5〜1mmのアルミニウム
薄板5を、厚さ10mm、幅5mmのクロム銅製導体板
7からなる一巻コイル6の間に入れ、長さ100mmを
シーム溶接するのに必要パルス電流の最大値は、150
〜200kA、電源のエネルギーは2〜4kJ程度であ
る。溶接トランスを使わない場合、このようなパルス大
電流を、電源1からスイッチ2を通して直接的にコイル
6に流す必要がある。このとき、大電流のスイッチング
などの制御技術が比較的に困難となる。
【0019】巻数比10:1の溶接トランス3を使用す
れば、電源側(溶接トランス1次巻線側)の電流値は1
/10の15〜20kAになる。電流値がこの程度に下
がれば、電源側の制御は容易となる。コイル側(溶接ト
ランス2次巻線側)に流れる電流値は、150〜200
kAとなる。
れば、電源側(溶接トランス1次巻線側)の電流値は1
/10の15〜20kAになる。電流値がこの程度に下
がれば、電源側の制御は容易となる。コイル側(溶接ト
ランス2次巻線側)に流れる電流値は、150〜200
kAとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】実施形態1 図1の(a)は、本発明の電磁溶接方法および装置にお
いて、溶接トランスの1次側コイルの内側に2次側コイ
ルを配置し、かつ2次側コイルを金属薄板毎にそれぞれ
独立に設けた場合の概略回路構成図であり、(b)は、
2次側コイルの斜視図、(c)は、2次側コイルの導体
部分および金属薄板の電流に垂直な断面の拡大図であ
る。
いて、溶接トランスの1次側コイルの内側に2次側コイ
ルを配置し、かつ2次側コイルを金属薄板毎にそれぞれ
独立に設けた場合の概略回路構成図であり、(b)は、
2次側コイルの斜視図、(c)は、2次側コイルの導体
部分および金属薄板の電流に垂直な断面の拡大図であ
る。
【0021】図1の(a)に示すように、電源1、スイ
ッチ2、複数巻の外側の1次側コイル8を配線し、1次
側コイル8の内側に2次側コイル9、9を上下2ヶ所に
配置する。1次側コイル8は溶接用トランスの1次側巻
線、2次側コイル9、9は溶接用トランスの2次側巻線
になっている。図1の(b)に示すように、2次側コイ
ル9、9は、細い導体板7の部分を有する一巻コイルの
形状である。材料としてはクロム銅合金などの機械的強
度と導電性の良好なものが好ましい。1次側コイル8
は、厚さ0.5〜1mm、幅10〜20mm程度の平た
い矩形断面の銅板などを用いる。平たい銅板を巻くと同
じ断面積の円形銅線を巻く場合に比べて電磁結合が良く
なる。また、直径1mm程度の円形銅線10本を横に並
べて全体を1つの巻線としてもよい。この場合、平たい
銅板と同様に電磁結合が良くなる。2次側コイル9、9
の導体板7、7の間に2枚の金属薄板5を重ねて挿入す
る。そして、各部分を絶縁し、全体を絶縁厚板、締付け
金具などを利用して固定する。
ッチ2、複数巻の外側の1次側コイル8を配線し、1次
側コイル8の内側に2次側コイル9、9を上下2ヶ所に
配置する。1次側コイル8は溶接用トランスの1次側巻
線、2次側コイル9、9は溶接用トランスの2次側巻線
になっている。図1の(b)に示すように、2次側コイ
ル9、9は、細い導体板7の部分を有する一巻コイルの
形状である。材料としてはクロム銅合金などの機械的強
度と導電性の良好なものが好ましい。1次側コイル8
は、厚さ0.5〜1mm、幅10〜20mm程度の平た
い矩形断面の銅板などを用いる。平たい銅板を巻くと同
じ断面積の円形銅線を巻く場合に比べて電磁結合が良く
なる。また、直径1mm程度の円形銅線10本を横に並
べて全体を1つの巻線としてもよい。この場合、平たい
銅板と同様に電磁結合が良くなる。2次側コイル9、9
の導体板7、7の間に2枚の金属薄板5を重ねて挿入す
る。そして、各部分を絶縁し、全体を絶縁厚板、締付け
金具などを利用して固定する。
【0022】この回路において、スイッチ2を閉じて1
次側コイル8に図1に示す矢印方向に電流を急激に流す
と、1次側コイル8の内側に磁束が発生し、2次側コイ
ル9、9に交差する。電磁誘導作用により、2次側コイ
ル9、9に図1に示す方向に大きな2次電流が流れる。
この2次電流によっても磁束が発生する。この磁束の一
部は、金属薄板5に交差する。再び、電磁誘導作用によ
り、金属薄板5にうず電流が流れ、同時に電磁力が金属
薄板5を重ねた部分を押圧する方向に働く。この結果、
金属薄板5の重ねた部分はシーム溶接される。
次側コイル8に図1に示す矢印方向に電流を急激に流す
と、1次側コイル8の内側に磁束が発生し、2次側コイ
ル9、9に交差する。電磁誘導作用により、2次側コイ
ル9、9に図1に示す方向に大きな2次電流が流れる。
この2次電流によっても磁束が発生する。この磁束の一
部は、金属薄板5に交差する。再び、電磁誘導作用によ
り、金属薄板5にうず電流が流れ、同時に電磁力が金属
薄板5を重ねた部分を押圧する方向に働く。この結果、
金属薄板5の重ねた部分はシーム溶接される。
【0023】図1の(b)に示すように、2次側コイル
9の金属薄板5の近くに対向した導体板7の幅について
は、電流を集中させ、シーム溶接できるように細く選ぶ
必要がある。2次側コイル9の他の断面コ字状の部分
は、導体板7のように細くする必要はない。導体板7を
含む一巻の2次側コイル9自身にも電磁力が働く。この
電磁力による変形を防ぐため、一巻コイルの板厚を厚く
する。必要なら2次側コイル9の内側に強固な絶縁材ま
たは磁性体を入れる。適当な磁性体を入れれば、1次側
コイル8と2次側コイル9間の磁気的結合を強くするこ
とができる。
9の金属薄板5の近くに対向した導体板7の幅について
は、電流を集中させ、シーム溶接できるように細く選ぶ
必要がある。2次側コイル9の他の断面コ字状の部分
は、導体板7のように細くする必要はない。導体板7を
含む一巻の2次側コイル9自身にも電磁力が働く。この
電磁力による変形を防ぐため、一巻コイルの板厚を厚く
する。必要なら2次側コイル9の内側に強固な絶縁材ま
たは磁性体を入れる。適当な磁性体を入れれば、1次側
コイル8と2次側コイル9間の磁気的結合を強くするこ
とができる。
【0024】このように、溶接用トランスを電磁溶接用
コイルとして利用すると、図9に示す従来法に比べ、巻
線間に生じる漏れ磁束が少なくなり、効率的にシーム溶
接できる。1次側コイル8の作る磁束の一部も、金属薄
板5に直接に交差する。この磁束の向きは、導体板7に
流れる電流の作る磁束と同じである。図の上側と下側の
一巻の2次側コイル9、9の断面積を変えれば、そこに
流れる電流の大きさも上下で変る。
コイルとして利用すると、図9に示す従来法に比べ、巻
線間に生じる漏れ磁束が少なくなり、効率的にシーム溶
接できる。1次側コイル8の作る磁束の一部も、金属薄
板5に直接に交差する。この磁束の向きは、導体板7に
流れる電流の作る磁束と同じである。図の上側と下側の
一巻の2次側コイル9、9の断面積を変えれば、そこに
流れる電流の大きさも上下で変る。
【0025】この特徴は、前述したように、異種金属薄
板を重ねてシーム溶接するとき有効である。また、一巻
の2次側コイル9の各部分の板厚を厚くしても、ここに
流れる電流は、外側表面部分に集中して流れる利点もあ
る。なお、1次側コイル8の断面形状を円形にし、2次
側コイル9の断面形状を半円にすることもできる。
板を重ねてシーム溶接するとき有効である。また、一巻
の2次側コイル9の各部分の板厚を厚くしても、ここに
流れる電流は、外側表面部分に集中して流れる利点もあ
る。なお、1次側コイル8の断面形状を円形にし、2次
側コイル9の断面形状を半円にすることもできる。
【0026】実施形態2 図2の(a)は、本発明の電磁溶接方法および装置にお
いて、溶接トランスの1次側コイルの内側に2次側コイ
ルを配置し、かつ2次側コイルを金属薄板毎にそれぞれ
独立に設けた場合の概略回路構成図であり、(b)は、
2次側コイルの斜視図、(c)は、2次側コイルおよび
金属薄板部分の側面図である。1次側コイル8および2
次側コイル9の長さを横長にし、横長の金属薄板の一部
分をシーム溶接する場合には、図2に示すようにすれ
ば、図1に示す態様と同様に一部分だけシーム溶接でき
る。2次側コイル9の導体板7は他の部分に比べ幅が極
端に狭くなっている。この部分に電流が集中して流れる
ので、この部分に対応する金属薄板の部分だけがシーム
溶接される。
いて、溶接トランスの1次側コイルの内側に2次側コイ
ルを配置し、かつ2次側コイルを金属薄板毎にそれぞれ
独立に設けた場合の概略回路構成図であり、(b)は、
2次側コイルの斜視図、(c)は、2次側コイルおよび
金属薄板部分の側面図である。1次側コイル8および2
次側コイル9の長さを横長にし、横長の金属薄板の一部
分をシーム溶接する場合には、図2に示すようにすれ
ば、図1に示す態様と同様に一部分だけシーム溶接でき
る。2次側コイル9の導体板7は他の部分に比べ幅が極
端に狭くなっている。この部分に電流が集中して流れる
ので、この部分に対応する金属薄板の部分だけがシーム
溶接される。
【0027】実施形態3 図3は、本発明の電磁溶接方法および装置において、溶
接トランスの1次側コイルの内側に2次側コイルを配置
し、かつ2次側コイルの巻数を複数巻にした場合の概略
回路構成図(断面図、一部配線図)である。図1に示し
た複数巻の外側の一次側コイル8の内側に、図3に示す
ように、複数巻の内側の2次側コイル10を上下2ケ所
に配置する。2次側コイル10、10は溶接用トランス
の2次側巻線になっている。そして、2次側コイル10
の導体板7、7の間に金属薄板5を重ねて挿入すること
により、図1に示す態様と同様にシーム溶接できる。2
次側巻線には1次側巻線に比べて大きな電流が流れるの
で、厚さ1〜2mm、幅50〜60mm程度の平たい矩
形断面の銅板を用いることが好ましい。また、直径2m
m程度の円形銅線25〜30本を横に並列に並べて1つ
の巻線としてもよい。2次側コイル10を複数巻にする
ことで、巻数比を上下で変えることにより重ねた金属薄
板のそれぞれに発生する磁束密度を変えたり、磁気的結
合状態を改良することができる。また、2次側コイル1
0を複数巻にすれば、導体板7、7を90度だけ回転さ
せても、同様に溶接できる。導体板7、7より長い金属
薄板5を挿入して溶接するとき便利である。
接トランスの1次側コイルの内側に2次側コイルを配置
し、かつ2次側コイルの巻数を複数巻にした場合の概略
回路構成図(断面図、一部配線図)である。図1に示し
た複数巻の外側の一次側コイル8の内側に、図3に示す
ように、複数巻の内側の2次側コイル10を上下2ケ所
に配置する。2次側コイル10、10は溶接用トランス
の2次側巻線になっている。そして、2次側コイル10
の導体板7、7の間に金属薄板5を重ねて挿入すること
により、図1に示す態様と同様にシーム溶接できる。2
次側巻線には1次側巻線に比べて大きな電流が流れるの
で、厚さ1〜2mm、幅50〜60mm程度の平たい矩
形断面の銅板を用いることが好ましい。また、直径2m
m程度の円形銅線25〜30本を横に並列に並べて1つ
の巻線としてもよい。2次側コイル10を複数巻にする
ことで、巻数比を上下で変えることにより重ねた金属薄
板のそれぞれに発生する磁束密度を変えたり、磁気的結
合状態を改良することができる。また、2次側コイル1
0を複数巻にすれば、導体板7、7を90度だけ回転さ
せても、同様に溶接できる。導体板7、7より長い金属
薄板5を挿入して溶接するとき便利である。
【0028】実施形態4 図4は、本発明の電磁溶接方法および装置において、溶
接トランスの1次側コイルの内側に2次側コイルを配置
し、かつ2次側内側コイルに流れる電流の大きさを同一
にした場合の概略回路構成図(断面図、一部配線図)で
ある。図1に示した複数巻の1次側コイル8の内側に、
図4に示すように、適当な巻数の2次側コイル11を配
置する。2次側コイル11は溶接用トランスの2次側巻
線になっている。そして、コイル11の2つの導体板
7、7の間に金属薄板5を重ねて挿入することにより、
図1に示す態様と同様にシーム溶接できる。導体板7、
7に同一の大きさの電流を流したい場合に有効である。
接トランスの1次側コイルの内側に2次側コイルを配置
し、かつ2次側内側コイルに流れる電流の大きさを同一
にした場合の概略回路構成図(断面図、一部配線図)で
ある。図1に示した複数巻の1次側コイル8の内側に、
図4に示すように、適当な巻数の2次側コイル11を配
置する。2次側コイル11は溶接用トランスの2次側巻
線になっている。そして、コイル11の2つの導体板
7、7の間に金属薄板5を重ねて挿入することにより、
図1に示す態様と同様にシーム溶接できる。導体板7、
7に同一の大きさの電流を流したい場合に有効である。
【0029】実施形態5 図5は、本発明の電磁溶接方法および装置において、溶
接トランスの1次側コイルの内側に2次側コイルを配置
し、かつ2次側コイルを数カ所に配置した場合の概略回
路構成図(断面図、一部配線図)である。図1に示した
複数巻の1次側コイル8の内側に、図5に示すように、
一巻の2次側コイル9、9、9、9を数カ所(図では4
カ所)に配置する。2次側コイル9は溶接用トランスの
2次側巻線になっている。そして、各導体板7,7,
7,7の間に金属薄板5を重ねて挿入することにより、
図1に示す態様と同様にシーム溶接できる。一巻の2次
側コイル9の巻数を複数巻にしてもよい。シーム溶接す
る長さの途中の一部分を溶接せずにシーム溶接する場合
などに便利である。
接トランスの1次側コイルの内側に2次側コイルを配置
し、かつ2次側コイルを数カ所に配置した場合の概略回
路構成図(断面図、一部配線図)である。図1に示した
複数巻の1次側コイル8の内側に、図5に示すように、
一巻の2次側コイル9、9、9、9を数カ所(図では4
カ所)に配置する。2次側コイル9は溶接用トランスの
2次側巻線になっている。そして、各導体板7,7,
7,7の間に金属薄板5を重ねて挿入することにより、
図1に示す態様と同様にシーム溶接できる。一巻の2次
側コイル9の巻数を複数巻にしてもよい。シーム溶接す
る長さの途中の一部分を溶接せずにシーム溶接する場合
などに便利である。
【0030】実施形態6 図6は、本発明の電磁溶接方法および装置において、溶
接トランスの1次側コイルの内側に2次側コイルを配置
し、かつ横長の金属薄板の一部分をシーム溶接する場合
の概略回路構成図(断面図、一部配線図)である。横長
の金属薄板の一部分をシーム溶接する場合には、2次側
コイル9の導体板7、7を図6に示すようにその他のコ
イル部分から離れて配置しても、図1に示す態様と同様
に溶接できる。ただし、2次側コイル9が電磁力で変形
しないように巻線部分の板厚を厚くするなどの工夫が必
要である。
接トランスの1次側コイルの内側に2次側コイルを配置
し、かつ横長の金属薄板の一部分をシーム溶接する場合
の概略回路構成図(断面図、一部配線図)である。横長
の金属薄板の一部分をシーム溶接する場合には、2次側
コイル9の導体板7、7を図6に示すようにその他のコ
イル部分から離れて配置しても、図1に示す態様と同様
に溶接できる。ただし、2次側コイル9が電磁力で変形
しないように巻線部分の板厚を厚くするなどの工夫が必
要である。
【0031】実施形態7 図7は、本発明の電磁溶接方法および装置において、溶
接トランスの1次側コイルの内側に2次側コイルを配置
し、かつ2次側コイルの導体板を複数並べて配置した場
合の概略回路構成図(概略図、一部配線図)である。各
導体板7,7,7,7を図7に示すように、上下または
横方向の近くに複数並べた2次側コイル12を、1次側
コイル8の内側に配置することによって、図1に示す態
様と同様に溶接できる。導体板7の厚さを薄くして上下
方向に2本並べれば、導体板7に流れる電流の大きさを
半分にしても、同じ程度の磁束密度を発生できる。導体
板7の幅を狭くして横方向に2本並べても、同様であ
る。また、横方向に並べる間隔を広げれば、シーム溶接
を横方向に2本線で行うこともできる。
接トランスの1次側コイルの内側に2次側コイルを配置
し、かつ2次側コイルの導体板を複数並べて配置した場
合の概略回路構成図(概略図、一部配線図)である。各
導体板7,7,7,7を図7に示すように、上下または
横方向の近くに複数並べた2次側コイル12を、1次側
コイル8の内側に配置することによって、図1に示す態
様と同様に溶接できる。導体板7の厚さを薄くして上下
方向に2本並べれば、導体板7に流れる電流の大きさを
半分にしても、同じ程度の磁束密度を発生できる。導体
板7の幅を狭くして横方向に2本並べても、同様であ
る。また、横方向に並べる間隔を広げれば、シーム溶接
を横方向に2本線で行うこともできる。
【0032】実施形態8 図示していないが、曲面状の金属薄板を重ねてシーム溶
接する場合、2次側コイルの導体板を金属薄板の曲面に
沿うように作って配置して、同様に電流を流せば、上記
の各実施形態と同様に溶接できる。
接する場合、2次側コイルの導体板を金属薄板の曲面に
沿うように作って配置して、同様に電流を流せば、上記
の各実施形態と同様に溶接できる。
【0033】実施形態9 図8は、電磁溶接方法および装置において、溶接トラン
スの2次側コイルを二分割した場合の配線図である。図
8に示すように、溶接トランス3の2次側コイルC2を
二分割し、上下2枚の導体板7、7にそれぞれ独立して
接続する。このように、溶接トランス3の2次側コイル
C2を二分割し、2次側巻線の巻数を選べば、上下2枚
の導体板7、7に、それぞれ異なる大きさの電流を流す
ことができる。これは、異種の金属薄板をシーム溶接す
る場合に有効となる。各導体板に流れる電流の大きさを
各金属薄板に応じて選べば、融点などの異なる異種金属
薄板を同じ軟化状態にしてシーム溶接できる。
スの2次側コイルを二分割した場合の配線図である。図
8に示すように、溶接トランス3の2次側コイルC2を
二分割し、上下2枚の導体板7、7にそれぞれ独立して
接続する。このように、溶接トランス3の2次側コイル
C2を二分割し、2次側巻線の巻数を選べば、上下2枚
の導体板7、7に、それぞれ異なる大きさの電流を流す
ことができる。これは、異種の金属薄板をシーム溶接す
る場合に有効となる。各導体板に流れる電流の大きさを
各金属薄板に応じて選べば、融点などの異なる異種金属
薄板を同じ軟化状態にしてシーム溶接できる。
【0034】溶接トランス3の2次側回路を図8に示す
ように2並列にすると、図9に示す回路の場合に比べ、
2次側回路のインピーダンスが小さくなり、大電流を流
す回路として適する。シーム溶接する長さが長い場合、
2次側回路のインピーダンスが大きくなるので、図8に
示すように2並列にするのが効果的である。
ように2並列にすると、図9に示す回路の場合に比べ、
2次側回路のインピーダンスが小さくなり、大電流を流
す回路として適する。シーム溶接する長さが長い場合、
2次側回路のインピーダンスが大きくなるので、図8に
示すように2並列にするのが効果的である。
【図1】図1は、本発明の電磁溶接方法および装置の電
流回路および金属薄板の配置の一実施形態を示す概略説
明図である。
流回路および金属薄板の配置の一実施形態を示す概略説
明図である。
【図2】図2は、本発明の電磁溶接方法および装置にお
いて、横長の金属薄板の一部分をシーム溶接する実施形
態を示す概略説明図である。
いて、横長の金属薄板の一部分をシーム溶接する実施形
態を示す概略説明図である。
【図3】図3は、本発明の電磁溶接方法および装置にお
いて、溶接トランスの2次側コイルの巻数を複数巻にし
た実施形態を示す概略説明図である。
いて、溶接トランスの2次側コイルの巻数を複数巻にし
た実施形態を示す概略説明図である。
【図4】図4は、本発明の電磁溶接方法および装置にお
いて、溶接トランスの2次側コイルに流れる電流を同一
にした実施形態を示す概略説明図である。
いて、溶接トランスの2次側コイルに流れる電流を同一
にした実施形態を示す概略説明図である。
【図5】図5は、本発明の電磁溶接方法および装置にお
いて、溶接トランスの2次側コイルを数カ所に配置した
実施形態を示す概略説明図である。
いて、溶接トランスの2次側コイルを数カ所に配置した
実施形態を示す概略説明図である。
【図6】図6は、本発明の電磁溶接方法および装置にお
いて、横長の金属薄板の一部分をシーム溶接する実施形
態を示す概略説明図である。
いて、横長の金属薄板の一部分をシーム溶接する実施形
態を示す概略説明図である。
【図7】図7は、本発明の電磁溶接方法および装置にお
いて、溶接トランスの2次側コイルの導体板を複数並べ
て配置した実施形態を示す概略説明図である。
いて、溶接トランスの2次側コイルの導体板を複数並べ
て配置した実施形態を示す概略説明図である。
【図8】図8は、電磁溶接法において、溶接トランスの
2次側コイルを二分割した場合の電流回路および金属薄
板の配置を示す概略説明図である。
2次側コイルを二分割した場合の電流回路および金属薄
板の配置を示す概略説明図である。
【図9】図9は、従来の電磁溶接法によりシーム溶接す
る場合の電流回路および金属薄板の配置を示す概略説明
図である。
る場合の電流回路および金属薄板の配置を示す概略説明
図である。
【図10】図10は、従来のシーム溶接法の電流回路お
よび金属薄板の配置を示す概略説明図である。
よび金属薄板の配置を示す概略説明図である。
1:電源 2:スイッチ 3:溶接トランス 4:回転電極 5:金属薄板 6:磁束発生用コイル 7:コイル導体板 8:複数巻の1次側コイル 9:一巻の2次側コイル 10:複数巻の2次側コイル 11:同一電流を流す場合の2次側コイル 12:複数の導体板を有する2次側コイル
Claims (6)
- 【請求項1】 重ねた金属薄板に磁束発生用コイルを用
いて高密度の磁束を急激に加え、そこに発生するうず電
流と電磁力を利用して金属薄板をシーム溶接する装置に
おいて、磁束発生用コイルが溶接用トランスの2次側コ
イルからなることを特徴とする金属薄板の電磁溶接装
置。 - 【請求項2】 溶接用トランスの1次側コイルの内側に
2次側コイルが配置されていることを特徴とする請求項
1記載の金属薄板の電磁溶接装置。 - 【請求項3】 2次側コイルは重ねた金属薄板の一方の
金属薄板側の磁束発生用コイルと他方の金属薄板側の磁
束発生用コイルにそれぞれ独立して設置されていること
を特徴とする請求項1記載の金属薄板の電磁溶接装置。 - 【請求項4】 重ねた金属薄板に磁束発生用コイルを用
いて高密度の磁束を急激に加え、そこに発生するうず電
流と電磁力を利用して金属薄板をシーム溶接する装置に
おいて、溶接用トランスの2次側コイルを2分割し、各
2次側コイルは一方の金属薄板側の磁束発生用コイルと
他方の金属薄板側の磁束発生用コイルにそれぞれ独立し
て接続されていることを特徴とする金属薄板の電磁溶接
装置。 - 【請求項5】 2次側コイルは、その一部が金属薄板の
シーム溶接部に対応する細長い導体板を有していること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の金属薄
板の電磁溶接装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の装置
を用いて、重ねた同種または異種の金属薄板をシーム溶
接する方法において、重ねた金属薄板のそれぞれに発生
する磁束密度の大きさを変えることを特徴とする金属薄
板の電磁溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001118864A JP2002316271A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 金属薄板をシーム溶接する電磁溶接装置および方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001118864A JP2002316271A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 金属薄板をシーム溶接する電磁溶接装置および方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002316271A true JP2002316271A (ja) | 2002-10-29 |
Family
ID=18969176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001118864A Pending JP2002316271A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 金属薄板をシーム溶接する電磁溶接装置および方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002316271A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007048522A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-02-22 | Yazaki Corp | 電磁溶接方法及び導体モジュール |
-
2001
- 2001-04-17 JP JP2001118864A patent/JP2002316271A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007048522A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-02-22 | Yazaki Corp | 電磁溶接方法及び導体モジュール |
JP4644559B2 (ja) * | 2005-08-08 | 2011-03-02 | 矢崎総業株式会社 | 電磁溶接方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
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