JP2002313598A - デブリ除去装置、光源及び露光装置 - Google Patents

デブリ除去装置、光源及び露光装置

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JP2002313598A
JP2002313598A JP2002003939A JP2002003939A JP2002313598A JP 2002313598 A JP2002313598 A JP 2002313598A JP 2002003939 A JP2002003939 A JP 2002003939A JP 2002003939 A JP2002003939 A JP 2002003939A JP 2002313598 A JP2002313598 A JP 2002313598A
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blade
light source
debris
source device
shutter
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JP2002003939A
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Sogaado Michael
ソガード マイケル
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Original Assignee
Nikon Corp
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    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デブリの抑制が困難である。 【解決手段】少なくとも一つの羽根と、デブリを含む空
間を当該羽根を移動させることによって一掃させる移動
機構とを有することを特徴とするデブリ除去装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデブリ(debris)を押
さえ込む装置及びその方法に関するものであり、特に、
X線やEUV(Extreme Ultra Violet)光を用いた露光装
置に使用されるレーザープラズマ放射源からのデブリを
押さえ込む装置と方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、リソグラフィや顕微鏡の分野では
EUVやX線放射が光源として用いられている。例え
ば、リソグラフィ装置では半導体ウエハ上に形成された
レジストを露光するためにEUVやX線放射を用いてい
る。レジストが形成されたウエハはパターン形成された
マスクからの放射光路中に配置され、露光される。そし
て、レジストが現像されることによってマスクのパター
ンはウエハ上に転写されることになる。顕微鏡では、E
UV光やX線は薄い試料を透過してレジストが形成され
たプレートに到達する。そして、レジストが現像される
ことによって試料の構造に関係した形状が形成される。
【0003】このようなX線やEUV放射源にとって重
要な事は、ターゲット上にレーザー光のパルスが集光さ
れることによって生じる高温のプラズマである。ターゲ
ットは固体、液体、気体がある。この放射のスペクトル
特性はターゲットの組成、構造や波長、発光ピーク、パ
ルス長、スポットサイズ等のレーザパルスの特性等の関
数となる。
【0004】X線やEUV光を用いたリソグラフィ装置の
一つの大きな問題点は、レーザーによって発生するプラ
ズマである。何故ならば、X線やEUV放射を生成する
と同時にプラズマが高温となる結果であるイオンのデブ
リ(飛散粒子)や物質が生成されるからである。レーザ
ースポットが形成された領域の固体や液体のターゲット
材料は急速に蒸発し相対的に低い温度のイオン化された
プラズマが初めに生成される。その後、続けてやってく
るレーザーパルスによってこのプラズマは非常に高い温
度に加熱される。ターゲットから発生したデブリは相対
的に大きな速度と相対的に高い温度を持つ。イオン、原
子、原子のクラスター、肉眼で見えるサイズのものを含
むデブリは大きな速度と高い温度を持ち、光学素子や他
の部材にダメージを与えたり劣化させたりする可能性が
ある。例えば、長時間デブリが生成されると、光学系の
表面にデブリの層が形成されたり、反射特性や透過特性
を変化させてしまったりする可能性がある。デブリによ
る問題は固体や液体のターゲットを用いることを困難に
していた。従って、上述のダメージを防止または緩和す
るために、固体や液体のターゲットから発生するデブリ
を抑える方法が望まれている。
【0005】レーザー誘導プラズマによって発生するデ
ブリに関連するこれらの問題は、ある側面では非常に有
効である液体や固体の放射源(ターゲット)の使用を著
しく制限することになる。そのため、上述のデブリによ
る問題を緩和させるために多くの試みが提案されてい
る。
【0006】一つの方法は、デブリの発生量が相対的に
少ないガス状のターゲットを用いることである。しかし
ながら、高い運動エネルギーを持つ原子が長時間発生す
ると光学素子やその他の部材にダメージを与える可能性
がある。ターゲットの周囲に相対的に低い圧力のガスを
与えることによって、このような高運動エネルギーの原
子のエネルギーを低くしたり、動きを防止したりするこ
とが可能となる。更に、このようなガスに加えて、X線
の光路中に使用波長の光束に対しては十分な透過率を持
ち、かつ、不要なデブリに対しては吸収特性を示す薄い
窓を設けることも行われている。勿論、この窓は単独で
設けても効果がある。
【0007】更に、ガス状のターゲットに効率的にレー
ザーパルスが吸収されるように、ガス密度を高くするこ
とが好ましい。ガスの密度を高くするには複雑で精密な
超音波ノズルとポンプを用いる必要がある。また、ガス
の密度を高くすると、ガスはノズルから急速に離れてい
き広がってしまう。そのため、レーザーパルスはノズル
に近い位置に集光されなければいけない。その結果、ノ
ズル先端がプラズマによってダメージを受け、これがデ
ブリを発生する他の要因となってしまう。
【0008】ターゲットとしてガス源を用いる事の他の
欠点は、ガス自身が高価であるということである。例え
ば、ターゲットとして使用可能なキセノンは実際に高価
である。
【0009】デブリを減少させるための他の試みは、液
体を噴霧したターゲットである。液体源をとても小さな
小滴にして分散させることができるならば、いくつかの
液体をデブリの発生の少ないターゲットとして用いるこ
とが可能である。理想的には、各々の小滴はレーザーパ
ルスが照射されることによって全て用いられる。しかし
ながら、液体噴霧ターゲットはレーザーパルスによって
全ての小滴をプラズマにすることは不可能であり、これ
がデブリとなる可能性がある。そのため、要求されるス
ペクトル特性を有する放射に対しては透過するような吸
収特性を持つ、薄い窓を設け、光学素子や他の部材にダ
メージを与えるデブリを阻止することが必要となる。
【0010】上述したように、ガスや液体をターゲット
に使った場合においても非常に薄い窓を用いる必要性が
ある。しかしながら、このような窓の使用は実際にはい
くつかの要因によって制限される。窓は、必要とされる
放射に対して、相対的に高い透過特性を有する必要性が
ある。それにもかかわらず、窓は装置の効率を大きく減
少させる可能性がある。例えば、EUV放射では、透過の
要求に対して膜厚が極めて薄くなり、壊れやすい窓とな
る。このような窓はデブリによって簡単にダメージを受
けたり、長時間照射されることによってデブリが窓の表
面に形成されたりすることにより、光学特性を変化させ
たり、透過特性や装置の効率を減少させる可能性があ
り、窓を頻繁に交換する必要性が生じる。更に、低圧の
ガスは早い速度を持つ原子のスピードを抑えることがで
きるが、この原子は装置の他の部材へ散乱し、結局それ
らの表面に層を形成し、これらの部材の光学特性や他の
特性を変化させる可能性がある。
【0011】それにもかかわらず、ガスや液体のターゲ
ットは固体をターゲットとした場合に比べてはるかにデ
ブリの量を減らすことができる。例えば、ガスや液体を
ターゲットとして用いた場合のデブリ発生量はEUVリ
ソグラフィに用いられるEUV光源に必要とされる仕様を
満足するオーダーである。現在のところ、固体ターゲッ
トではこのような仕様を満足することは難しいと考えら
れている。固体ターゲットを用いない場合、使えるター
ゲット材料は極端に制限される。このことは得られるス
ペクトル特性やレーザーパルスから放射への変換効率が
制限されることになる。
【0012】従来は、デブリの抑制のために、機械的に
往復したり回転するシャッターが用いられている。この
シャッターはレーザーパルスとプラズマから発生した放
射を通過させ、最も速度の早いデブリはその面で阻止す
るように構成されている。しかしながら、このシャッタ
ーは単に速度の速い電子が通過するのをその面で阻止す
るだけのものである。速度の遅いデブリは続くレーザー
の為にシャッターが再度開いた時に通過してしまう。EU
V放射プラズマ源として考えられる高いパルス繰り返し
周波数を有するレーザーを用いた場合、この問題は特に
問題となる。このため、回転シャッターは光学系や他の
部材のダメージを防止するためにデブリを完全にあるい
は効率的に阻止することはできなかった。
【0013】回転シャッターの例は米国特許第4408338
(Grobman)に記載されている。この特許では電磁放射
源の光路に回転シャッターを配置している。シャッター
は電磁放射源から十分に距離をおいて配置されるので、
電磁放射パルスとデブリとの伝播速度の差から両者は異
なる時間にシャッターに到達することになる。シャッタ
ーは円形であり、単一の開口もしくはノッチが設けられ
ている。シャッターの動きは、電磁パルスがシャッター
が開いている時に通過し、デブリがシャッターが閉じて
いるときに到達するように、電磁パルスに同期してい
る。しかしながら、上述したように、次の電磁パルスを
通過させるためにシャッターを再度開いた時に到着する
速度の遅いデブリを捕まえることはできない。
【0014】明らかなように、従来の装置では、ターゲ
ットからの速度の速いデブリを捕まえるように設計され
ているが、発生するデブリは速度のスペクトル幅が広い
ので全てのデブリをシャッターで阻止することはできな
い。いくつかのデブリは閉じたシャッターにぶつかる。
しかしながら、他の速度の遅いデブリは次にシャッター
が開いた時にまだ移動中であり、これらは通過してしま
う可能性がある。従って、問題となる量のデブリがシャ
ッターを通過してしまうのである。速度の遅いデブリは
一般的に大きいので、装置の構成部材に与えるダメージ
を減少させるためにシャッターを設けてもあまり効果は
無い。
【0015】デブリを減少させるための他の方法は米国
特許第4860328(Frankel et al)に開示されている。こ
の特許ではリソグラフィ装置のプラズマ放射X線を発生
させるためのターゲットについて開示がある。このター
ゲットはプラズマからのデブリの発生が小さくなるよう
に設計されている。しかしながら、この特許は発生して
しまったデブリの抑制については開示していない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明はEUVリソグラ
フィに許容可能なレベルまでレーザープラズマ光源から
発生するデブリを抑制するための効果的な装置を提供す
る事を目的とする。また、EUVリソグラフィや他の装置
の要求するデブリの量を満足するような放射発生に、固
体、液体、霧状の液体、ガスを用いることが可能となる
ことを目的とする。このような装置はターゲット材料の
選択をより広いものにし、その結果、スペクトル特性を
より広範囲にし、放射の発生効率をより高くすることが
可能となる。更に、好ましくは、シンプルでコスト効率
の良いデブリ抑制装置若しくは方法を提供することを目
的とし、デブリが長時間装置の構成部材に照射されるこ
とを防ぐ。このような装置は好ましくはリソグラフィ装
置のダウンタイムを減少させることが可能となる。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では少なくとも一つの羽根と、デブリを含む
空間を当該羽根を移動させることによって一掃させる移
動機構とを有することを特徴とするデブリ除去装置を提
供する。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態によるデ
ブリ除去シャッターを示す平面図であり、図2は図1の2-
2線で切った断面図である。シャッター20は、開口部
24を有するプレート22と、好ましくはプレート22
に接続されている複数の羽根状部材26と、プレート2
2を回転軸30を中心に回転可能に搭載したシャフト2
8と、マニホルド32とを有する。
【0019】図2に示すように、X線40を発生させる
ために、レーザービーム42がレーザープラズマターゲ
ット44上に集光されることによりプラズマが発生し、
X線が得られる。プラズマからX線が発生するとき、デ
ブリも発生する。回転軸30を中心にシャッター20が
回転すると、デブリ除去シャッター20は選択的にかつ
周期的に開閉を行う。シャッター20が開いていると
き、シャッターは、例えば、X線やデブリを通過可能と
する。同様に、シャッター20が閉じているとき、シャ
ッターはX線やデブリの通過を阻止する。光学系で決め
られる立体角内、若しくは、X線が通常通過する領域内
のデブリやX線の通過が阻止されるときシャッター20
は閉じていると考えることができる。
【0020】各々の開口24が図の24AのようにX線
やデブリの行路に位置されるとき、シャッター20をX
線40は通過することができる。いつの時間において
も、他の開口24がX線の光路に位置してないときに、
一つだけの開口24がX線の光路に配置されることが好
ましい。しかしながら、開口24と羽根26の位置関係
やプレート22との関係によって、一つ若しくは2つの
付加的な開口を開口24Aの周囲に(半径方向の上や
下)設けることもできる。
【0021】開口24の大きさや形状はシャッター20
の立体角に影響し、そのため通過するX線40の量や形
状にも影響を及ぼす。開口24は図1に示すように円形
が好ましい。その理由は多くの光学系は軸対象に依存し
ているからである。しかしながら、特別な装置やX線の
角度分布の仕様によっては、どのような形状や大きさに
しても構わない。開口24の形状例としては、矩形、台
形、楕円や図1に示すような扇形24’等を含む。より
大きな開口である扇形24’は大きな立体角を持つシャ
ッター20を構成できるので、より多量のX線を通過さ
せることが可能となる。例えば、図1,2をスケール図
として扱うなら、円形開口24に対する立体角はおよそ
0.12ステラジアン(steradian)であり、扇形開口24’
に対する立体角は0.28ステラジアンとなる。
【0022】プレート22が回転軸30を中心に矢印3
4の方向に回転すると、シャッター20は開口24Aが
X線40とデブリ46の行路に配置されたときに開とな
る。制御装置25はシャッター20を回転駆動させるモ
ーター27とレーザービームパルス発生器29に接続さ
れている。制御装置25はシャッター20の回転とレー
ザービームパルスのタイミングを同期させて制御するこ
とによってシャッター20が開くと同時にX線が発生す
る。制御装置25によってターゲットを制御する事も可
能である。例えば、プラズマでダメージを受けたターゲ
ット44を移動することにより新しいターゲットの領域
をレーザーが照射される領域にもっていくことができ
る。
【0023】プレート22が連続して回転するとき、開
口24Aの近傍に位置する羽根26Aはある空間を横切
り、この空間を一掃することになる。羽根26Aによっ
て横切られる空間は一つ前のレーザーパルスによって発
生したX線40とデブリ46の行路を阻止する。一つ前
の集光レーザービームによって発生したプラズマは羽根
26Aがその空間を通過する前に消滅していることが好
ましい。
【0024】羽根26Aがその空間を横切るとき、羽根
26Aはその空間の少なくとも一部を一掃し、その空間
に含まれるデブリの少なくとも一部と接触する。羽根2
6Aに接触するこの空間に含まれるデブリは重要とな
る。ターゲット44と羽根26Aとの間に存在するわず
かな隙間に位置する最も速度の遅いデブリは羽根26A
には接触しない。従って、残りのデブリ46は羽根26
Aの表面に堆積したり、その行路を曲げられる。羽根2
6Aに接触しなかった最も遅いデブリは次にくる羽根2
6B上に堆積したり行路を曲げられる。
【0025】羽根26Aは羽根26Aに堆積せずに行路を
曲げられたデブリ44に大きな運動量を与える。この大
きな運動量はプレート22の回転スピードが高い事に起
因する。プレート22は羽根26の移動速度がデブリの
速度と同等か大きくなるようなスピードで回転されるこ
とが好ましい。デブリの速度はプラズマの状態に依存す
るが、広い範囲に渡り、速度のピークはM.C. Richardso
nらの論文(Applied Optics 32, 6901(1993))によれば
104cm/秒となる。これはX線の伝播速度である3×1
10 cm/秒と比較される。羽根26Aによってデブリ4
6に与えられた運動量は一般的には定義できない。原子
や分子レベルの小さな粒子に関しては、ランベルトの法
則や余弦法則に従った反射角分布及び入射と最終方向と
の間の相互関係の損失を持って粒子は羽根の表面から反
射する。従って、プレート22が無くても羽根26のみ
で前述の空間に存在する小さなデブリを効率的に除去す
ることができるか予想するのは困難である。しかしなが
ら、大きなデブリ粒子に関しては、羽根26Aによって
与えられる運動量の方向は羽根26Aが移動している方
向となる。言い換えるならば、デブリ46に与えられる
運動量の方向は羽根26に対して垂直、若しくは、円形
のプレート22の円周に接している。従って、行路が曲
げられたデブリは前述の空間からプレート22の円周に
接した方向に追い払われ、マニホルド32へ向かう。
【0026】残りの開口24や羽根26は上述した開口
24や羽根26Aと同様である。プレート22の回転は
シャッター20が開いている周波数がレーザービームパ
ルス42の周波数と同期させることが好ましい。一般
に、シャッター20はX線が開口を通過するために十分
な長さだけ開くことを必要とする。更に、シャッター2
0はプレート22に最も早いデブリが到達する前に閉じ
ることが好ましい。
【0027】羽根26はプレート22と一体形成され
る、または接続される、あるいは接触するようにプレー
ト22から延びている。各々の羽根26は平坦な板であ
る。更に図1に示すように、各々の羽根26は回転軸3
0に対して放射方向に等しい長さとすることが好まし
い。また、各々の羽根26は放射状に等しい角度で配置
されることが好ましい。開口24と羽根26は好ましく
は交互に配置される。図1に示すシャッター20では8
個の開口24と8個の羽根26を示したが、この数は装
置に併せて適当な数を選択すればよい。開口、羽根、プ
レートの数、大きさ、形状、位置は、例えば必要な立体
角やレーザービームパルスを発生させるための光学装置
の要求等の多くの装置パラメータに依存する。
【0028】例えば、プレート22は、直径がおよそ15
0mmであり、8個の開口と8個の羽根を設け、レーザー
の集光面から10mm距離を離して配置される。各々の開口
は直径がおよそ8.5mmの円であり、X線の立体角が0.5ス
テラジアンである。羽根は好ましくは長さが約40mm、高
さが約9mm、幅が1mmかそれ以下とされる。シャッターが
開となる周波数とレーザービームパルスの周波数は同じ
であり、約1500Hzである。そして、プレートは11,2
50rpmで回転され、周囲の速度は約90m/秒となる。
【0029】有効立体角を最大にするためには、レーザ
ーターゲット面とシャッターのプレート22との間の距
離はできる限り短くすることが好ましい。しかし、この
距離は最も早いデブリがプレート22に到達する前にシ
ャッターが閉じる程度に長くしなければならない。上述
の例では、最も早いデブリの速度が104cm/秒と予測さ
れ、シャッターは1cm/104cm/秒=10-4秒で
閉じなければならない。シャッターの開口は8.5mm=0.85
cmなので、シャッターの速度は0.85cm/10-4秒=85m/秒
を超えなければならないが、この速度は上述の90m/秒よ
りも遅い。よって、レーザーターゲット面とシャッター
面との距離は更に短くすることができるので、シャッタ
ー性能を落とさずに更に立体角を大きくすることが可能
である。
【0030】明らかなように、シャッターの速度を増加
することができれば、ターゲット面とシャッター面との
距離は更に短くすることができ、立体角は大きくするこ
とができる。この場合にはレーザーパルスの周波数と同
期させるために、各開口間の距離は大きくなるように調
整する必要がある(レーザーパルスの周波数を高くして
調整しても良い)。シャッタースピードの上限は、引っ
張り強さSとシャッター材料の密度ρを用いて表すこと
ができ、その関係は、最大回転速度∝√(S/ρ)とな
る。このことは超遠心機の技術分野ではよく知られてい
る。上述の回転速度は通常用いられる金属の限界内であ
る。
【0031】開口24や羽根26に関しては多くの変形
例が考えられる。例えば、より少ない若しくは多い羽根
や開口を設けても良い。羽根は開口のすぐ近くに配置可
能であり、開口の倍の数の羽根を配置したり、羽根同士
の距離(円周に沿った角度)が等しくなくても良い。
【0032】他の変形例としては、羽根26は半径方向
に関してシャフト方向に更に長さを長くしてもよい。し
かしながら、デブリ46が羽根26とシャフト28との
間の領域に到達したとしても、そこには開口が無いので
プレート22によって阻止される。従って、羽根を内側
に延ばすことはそれほど有益ではない。更に、もし、装
置内に低圧ガス等のガスが存在する場合は羽根26とシ
ャフト28との間の距離はあるほうが好ましい。何故な
らば、シャッター20の回転スピード及び/またはシャ
ッターモーターの消費電力に過度に負担をかけないよう
に、羽根による回転抵抗を高くしないことが好ましいか
らである。
【0033】デブリのいくらかは羽根26やプレート2
2に付着する。このことはデブリが逃げることを防止す
るという点でシャッターの性能を向上させる。しかし、
羽根26やプレート22上に長時間に渡ってターゲット
からの材料が蓄積されると、非対称な質量分布を形成す
るので、回転の不安定性を引き起こすので、交換する必
要が生じる。従って、これらの蓄積されたデブリを減少
させるために羽根26やプレート22の表面を処理する
ことが好ましい。このような処理はレーザーターゲット
44の元素組成に依存する。
【0034】マニホルド(若しくは収集溝)32はプレ
ート22と羽根26を部分的に囲っており、デブリ46
を捕獲するための環状空間38を形成している。羽根2
6によって除去されたデブリ46は好ましくは環状空間
38によって収集される。マニホルド32は静止してお
り、レーザービーム42が通過してターゲット上に集光
することができるように、マニホルド32は開口(若し
くはギャップ)36を有する。この開口若しくはギャッ
プ36はどのような大きさでも構わないが、図1では2
つの羽根26の間の円周分の開口とされている。
【0035】シャッター20は低圧環境若しくは低圧チ
ャンバー内で用いることが可能であるが、好ましくは連
続的に低圧ガスがチャンバー内に供給される。低圧ガス
はシャッター20に対して速い速度のデブリ46の速度
を落とすことができる。低圧ガスは羽根26から跳ね返
ったデブリを拡散させる。
【0036】供給された低圧ガスはマニホルド32から
排気され、マニホルド32で収集されたデブリ46は低
圧ガスの流れによって取り除かれる。また、真空ポンプ
をマニホルド32に接続し、チャンバー圧よりもマニホ
ルドをわずかに真空にしてもよい。マニホルド32と周
囲のチャンバとの間の圧力差は羽根26によって収集さ
れたデブリ46を積極的にマニホルド32に引き寄せ、
マニホルドから取り除く事を可能とする。
【0037】カバー39はプレート22のターゲット4
4とは反対側の側面に配置することができる。カバー3
9は一般にX線が通過するマニホルド32の開口36の
近傍を除いてプレート全面を覆っている。カバー39は
プレート22から距離をおいて配置され、プレート22
の回転を妨げないようにされている。カバー39は静止
しており、図2に示すようにマニホルド32に支持され
ている。なお、カバー39は他の静止している部材(不
図示)によって支持してもよい。カバー39は、カバー
39上に位置するプレート22の一つの開口24を通過し
たデブリを更に阻止することができる。更に、シャッタ
ー22の構成部材が破損したりしたときに、近傍の例え
ば非常に壊れやすい光学部材等の構成部材を破壊するこ
とを防止することができる。
【0038】プレート22は中心回転軸30を持つ円形
とされている。このような形状は好ましいが、他の形状
にしてもよい。しかしながら、プレートはシャフト28
のトルクが不均衡になるのを避けるために回転のバラン
スが取られるべきである。回転運動の代わりに、プレー
ト22を線形運動の往復運動としても良い。図14は概
略的にこのような構造を示しており、矩形のシャッター
プレート60がプラズマによる放射40の光路を横切っ
て往復駆動される。開口62はプレート60を放射40
が通過できるように配置されている。プレート60は切
り取り部64を有し、この部分からレーザービームがタ
ーゲット44に入射可能とされている。プレート60か
ら延びているバッフル(羽根)66はプラズマからのデ
ブリ46を除去または向きを変えることにより、開口6
2や切り欠き部64をデブリが通過することを防ぐ。デ
ブリ除去の機能とメカニズムは前述の例と同様である、
不図示のマニホルドをプレート60の端部に設けてもよ
い。
【0039】尚、シャッタープレート60は他の形状で
も良く、要求される有効領域に依存する。シャッタープ
レート60は弧状の往復運動でも可能であり、この場合
は不図示の弧の中心に関して放射状に配置される。
【0040】図3はデブリ除去シャッターの他の例を示
す平面図であり、図4は4-4線で切った断面図である。
図1,2に示したシャッター20と同様に、デブリシャ
ッター120は、プレート22、開口24、羽根状部材
126、シャフト28、マニホルド32を有する。尚、
上述の実施例と同様なものについては同じ符号を付し、
説明は省略する。
【0041】図3に示すように、各々の羽根126は回
転軸30から半径方向に曲線を描いて延びている。この
ような羽根126は羽根車の羽根として機能する。各々
の曲線羽根126は凹面126aと凸面126bを有す
る。シャッター120のプレート22を矢印34の方向
に回転させることにより、主に凹面126aをデブリと
接触させることが好ましい。図示していないが、各々の
羽根は回転軸30に対して傾けて配置することも可能で
ある。
【0042】曲線若しくは羽根車の羽根126は低圧ガ
ス環境で用いることが特に好ましい。特に、羽根126
の曲線形状が低圧ガスとガス中に拡散されたデブリを半
径の外周方向に移動させるので、効率的にマニホルド1
32でデブリを収集することができる。
【0043】また、図3、4に示したように、収集マニ
ホルド132は図1,2に示したマニホルド32とほぼ
同様であり、プレート22と羽根126を部分的に囲
み、デブリ46を収集するために空間138を形成して
いる。環状の空間138は羽根126によって除去され
たデブリを収集するように配置されている。
【0044】静止しているマニホルド132はカバー部
材39aを有する。カバー部材39aはプレート22か
ら少しの距離をおいて配置され、プレート22の回転を
妨げないようにされている。また、カバー部材39aは
残りのマニホルド132と一体的に形成されており、そ
のためそこに収集されたデブリ46を例えば低圧ガスの
流れによって除去することが可能である。
【0045】カバー部材39aはマニホルド132の開
口領域136以外の領域のプレート22を覆っている。
また、カバー部材39aは図1、2に示したカバー39
と同様の機能を有する。開口領域136はレーザービー
ム42をターゲット44上に集光させ、かつX線40が
開口136を通してシャッター120を通過することが
できるように設けられている。
【0046】カバー39bが更に設けられている。カバ
ー39bもプレート22の回転運動を妨げないように距
離をおいて配置されている。カバー39bはターゲット
44の近傍領域を除いてプレート22を覆っている。
【0047】カバー39bは静止しており、マニホルド
132によって支持されている。代わりに、カバー39
bをマニホルド132に一体形成し、カバー39bによ
って収集されたデブリ46をマニホルドを通して除去で
きるようにしても良い。カバー39bはプレート22か
ら遠ざかる方向に向きを変えられたデブリをも除去する
ことができる。
【0048】更に、カバー39bは低圧ガスとこれに拡
散しているデブリを半径方向の外周方向に移動させるこ
とを強めることができ、マニホルド132によりデブリ
が収集される。特に、カバー39bは曲線の羽根126
によってマニホルド132へ向かわせる低圧ガスの体積
を制限し、よって、シャッター120内の圧力よりも低
い圧力を生成することとなる。更に、シャッター120
が破損した等の場合に、カバー39bは、更に、壊れや
すい光学部材等の近傍の部材を破壊することを防止す
る。
【0049】上述の例では、シャッターの要求される回
転速度のため相対的に小さい立体角の光学系に適してい
る。しかし、装置によっては例えば1ステラジアンかそ
れ以上の立体角を必要とするものがある。
【0050】図5は大きな立体角をもたらすことが可能
な他のデブリシャッター220の例を示す平面図であ
り、図6は6−6線を切った断面図であり、図7は7−
7線を切った断面図である。シャッター220は立体角
として0.5−1.5ステラジアン若しくはそれ以上の
大きさの立体角を可能とする。図5−7をスケール図と
するならば、本例では立体角は1.33ステラジアンと
なる。
【0051】上述のシャッター20、120と同様に、
シャッター220は静止プレート222、開口224、
羽根状部材226、ハブ223、シャフト28、マニホ
ルド32を有する。尚、上述の例と同様なものについて
は同じ符号を付して説明を省略する。
【0052】図5に破線222で示されるように、シャ
ッター220の開口224は中央のハブ223から延び
ており、プレート222の端が開口近傍の2つの羽根の
各々の端部と同様な位置となっている。従って、開口2
24の大きさはほぼ最大となっている(つまり、2つの
羽根で囲まれる領域にプレートが存在しない)。プレー
ト222は前述のプレート22のように回転せずに固定
である。そのため、放射が通過するための開口224は
一つのみである。従って、プレート222は前述のプレ
ート22とカバー39の両方の機能を併せ持ったものと
なっている。
【0053】前述の例では立体角はデブリを阻止または
拡散する役割を本質的に持つプレート22によって制限
されている。羽根は、プレートの穴を通して拡散し、結
果的にデブリとなってしまうデブリを一掃する働きを持
つ。本例では、羽根はプレート22の助けなしに全ての
デブリを除去するように設計されている。
【0054】各々の羽根(放射アーム)226はプレー
ト222の面と回転軸の両方に対して角度を持って配置
された複数のブレード226aを有する。従って、ブレ
ード226aにぶつかったデブリはブレード表面に付着
するか、ターゲット44の方向(プレート222とは反
対の方向)若しくはマニホルド32に向かう外周方向に
選択的にブレード226aによって向きを変えられる。
図6に示したブレードの配置では、シャッターは矢印2
34の方向に回転させることが好ましく、ターゲット4
4の方向へデブリを向かわせることができる。上述した
シャッターの例と同様に、シャッター220の回転速度
はデブリの速度よりも高い。
【0055】ブレード226aはMiyazakiらの米国特許
4,787,829、Ishimaruの米国特許5,350,275及びCerruti
らの米国特許5,688,106等に開示されている従来のター
ボ分子ポンプに利用されている機能と同様である。
【0056】本例の動作はターボ分子ポンプの軸流の理
論に基づいて理解することができる。例えば、この理論
はC.KrugerとA.Shapiroによる”自由分子領域における
軸流圧縮機”(Proceedings of the 2nd International
Symposium on Rarefied GasDynamics, L. Talbot, e
d., Academic Press, NY, 1961, p117)に開示されてい
る。三次元の流れ解析はより複雑であるので、以下の流
れ理論の説明では三次元の流れによる全ての複雑さにつ
いては説明を行わない。以下の解析は本発明の実施が可
能であることの説明に注意を払う。ここで適用した理論
は、仮に低圧ガスが存在したとしてもデブリ粒子を分子
流とみなせるという仮定に基づいている。デブリ粒子同
士の衝突が生じないくらいデブリの密度は十分に低い。
周囲のガスが羽根との衝突で実質的にデブリの速度を変
えないくらいデブリ粒子が重かったとしても分子流は仮
定することができる。また、この理論でデブリの速度分
布がマクスウエルの速度分布に従わなかったとしても、
マクスウエルの速度分布を仮定する。しかしながら、実
験値でも理論値でも基本的な結果はこれらの仮定に敏感
ではないことが分かっている。
【0057】環状の羽根のアレイは図8に示すようにブ
レード70からなる直線のアレイに近似した。単純化の
ため、各々の羽根は単一のブレード70としてモデル化
した。上側(upstream side)つまりターゲット側から
下側(downstream side)へ向かう分子やデブリの透過
確立はブレードの間隔sと長さb、角度α及びデブリの
平均速度とブレードの速度との比Sによって特徴付けら
れる。これらのパラメータの関数である透過確立はモン
テカルロ法を用いて計算され、それは図9に示される
(KrugerとShapiroの図2と同じである)。ターゲット
側から下側へ向かうデブリの透過確立はS<0の曲線部
分によって示される。もし、ブレード速度が約100m/秒
かそれ以上ならば、一般にSの絶対値は1よりも十分に
大きくなる。そのため、図9に示すパラメータの領域で
は透過確立は10%よりも小さくなる。立体角を大きく
するためには、相対的にs/bの値が大きなものが必要と
なる。すると、透過確立を示す曲線はより高い方向へ向
かう。しかし、図9に示す透過確率は現存の装置に対し
ては過度な評価となっている。透過確率はブレード長が
とても大きいものと仮定して計算しているので、ガス分
子が上側若しくは下側へいくまでブレードに衝突するこ
ととなっている。しかし、ブレードの半径方向に向かっ
たデブリは中央のハブにぶつかったり、マニホルド32
に収集されたりする。更に、本モデルではブレードに固
着するデブリの可能性を含んでいない。従って、上述の
透過確立は過度な評価となっている。ブレードからの散
乱は本計算で仮定されている。この仮定は上述したよう
に小さなデブリにのみ有効であると思われる。大きなデ
ブリ粒子は羽根でほぼ正反射すると考えられるので、羽
根は選択的に粒子を外側へ向かわせる。図10は図5-7
の例における図8の変形例を示すものである。図8に示し
た単一のブレード羽根70は複数のブレード羽根77に
置き換えられている。本例では弦bは羽根77に含まれ
る個々のブレード79の弦b’を足し合わせたものとし
ている。本例では羽根がターゲットに垂直な方向に厚く
なっておりデブリを収集することができるが、プラズマ
からの放射に対しては実質的に小さな障害物となる。こ
のデザインでは、X線に対する立体角はs/bの比やブレ
ードの角度αには直接は依存しない。従って、これらの
値は透過確立を最小にするように選択することができ
る。しかし、前述の透過確立が図10の構成(s/bやα
の値)から直接的に求められるかどうかは明らかではな
い。従って、これらはあくまでも指針である。
【0058】透過確立を下げるために、(回転)ブレー
ド群を固定ブレード群に交互に嵌合させることができ
る。角度のピッチは回転するブレードとは反対となる。
固定ブレードの形状が回転ブレードの形状と同じである
ならば、固定ブレードは回転ブレードとほぼ同じ透過確
立を持ち、理論も実験も共に各々の透過確立がpである
n個のブレードを持つ回転ブレードと固定ブレードに対
する透過確立の総計はおよそpnとなることを示してい
る。従って、多段のシャッター若しくはブレードによっ
て低い透過確率を得ることができる。
【0059】図11は本発明による他の例であるシャッ
ター320を示す平面図であり、図12は12−12線
で切った断面図、図13は13−13線で切った断面図
を示す。図11−13の例では図5−7の例に加えて複
数のブレード327aを有する固定ブレード327を設
けている。固定ブレード327aはシャッターの固定壁
328から延びている。また、マニホルド32に直接取
り付けてもよい。固定ブレード327aは羽根326の
回転ブレード326aと互いに噛み合う(図13参
照)。上述したように、固定ブレードと回転ブレードと
を噛み合わせた多段のシャッターはターゲットと下側に
位置する光学系との分離をより高いものとすることがで
きる。例えば、一つのブレードを横切るデブリの透過確
立pが約0.1であるならば、図11−13に示した例
(4つの回転ブレードと3つの固定ブレード)の透過確
立は約10-7となる。
【0060】固定ブレード327aは回転軸30に円周
方向に部分的に延びている。固定ブレード327aはX
線40やレーザービーム42が通過するための開口32
4を形成する。固定ブレード327aは、シャッター3
20の面と回転軸30に対して回転ブレード326aと
は反対方向に配置されている(図12参照)。固定ブレ
ード327aはシャッターの複雑さを増加させる。
【0061】回転ブレード326aにぶつかったデブリ
はブレード326a又は固定ブレード327aに固着す
る、若しくはターゲット44方向及び/又はマニホルド
32の方向へブレード326aによって向きを変えられ
る、若しくは固定ブレード327aによってターゲット
44とは逆方向に向きを変えられる。図10に示す回転
ブレード326aの配置では、シャッター320は好ま
しくは矢印234の方向に回転し、回転ブレード326
a、固定ブレード327aによって上述のようにデブリ
の向きを変える。不図示ではあるが、他の変形例として
はシャッターを半径方向に延びさせてレーザービーム発
生装置(特に光学部材)をデブリから保護するようにす
ることができる。この変形例ではプレートを半径方向に
延びさせ更にターゲットへ向かうレーザービームを通過
させるための開口をプレートに設ける。このレーザービ
ーム用の開口の動作は図1等で示したX線通過用の開口
24と同じである。つまり、第1の開口群がX線通過用に
用いられ、第2の開口群がレーザービーム通過用に用い
られる。シャッターに関していくつかの変形例を示して
きたが、どの変形例の要素を他の例に用いることも可能
である。例えば、全てのもしくはどの例でもプレートの
両側面もしくは片面にカバーを設けてもよく、このカバ
ーはマニホルドに支持されてもよく、また、他の部材に
支持されてもよい。
【0062】更に、上述の例よりも複雑とはなるが、よ
り大きな立体角をもたらす例を以下に示す。例えば図1
5は図1−4のシャッターを2つ使った例であり、単一
のシャッターで得られるよりも大きな立体角をもたらす
ことができる。尚、前述の例と同様なものについては同
様な符号を付して説明は省略する。例えば、図15(a)の
上側のシャッター(符号にaがついている)は、X線通
過用の開口24a、シャッタープレート22aに接続さ
れた羽根26a、ハブ28aに接続されたシャッタープ
レート22aを有し、矢印534aの方向に回転され
る。下側のシャッター(符号にbがついている)も同様
である。2つのシャッタープレートは矢印534a、5
34bで示すように反対方向に回転する。しかし、2つ
のプレート上の開口24a,24bに対して異なる方位
配置となっている。また、2つのシャッターは近接して
配置されるが、上下方向に位置をずらして配置されてい
る(図15(b)参照)。その結果、2つのシャッター
平面はシャッタープレートと羽根が互いに接触しないよ
うにわずかにオーバーラップしている。例えば、図15
(a)から分かるように、羽根26a’、26b’が空間
526中を回転するときに衝突しない。制御装置525
は制御装置25とは異なり、2つのモーター27a,2
7bを制御しなければならない。
【0063】プレート539はレーザーターゲットとは
逆側のシャッターの側面を覆っており、プレートの開口
以外の部分でX線を阻止する。レーザービーム42はプ
レート539とマニホルド532の切り欠きを通して側
面より入射する。楕円550はシャッタープレーン22
a上におけるレーザービームの断面を示す。レーザービ
ームの角度の大きさはf/2レンズから投影されるもの
と一致する。
【0064】プレート539の開口はシャッターの開口
よりも大きく描写されているが、立体角がプレートの開
口で決まるようにシャッターの開口よりもわずかに小さ
いことが好ましい。何故ならば、シャッターは回転する
ので角度の位相変化を引き起こすからである。
【0065】本例は有効立体角を大きくすることができ
る。例えば、図15をスケール図とするならば、X線に
対する立体角は約1.0ステラジアンとなる。図16
(a)-(c)、図17はシャッター320を用いた変形例で
ある。基本的に2つのシャッターはシャッター320と
同じものであり、立体角はほぼ2倍となる。X線用の開
口626はレーザービームを通過させるために非対称と
なっている。同様な理由から固定ブレードは回転ブレー
ドのような同一の方位周期を持たない。しかし、これら
は装置の性能には影響を及ぼさない。2つの回転は矢印
634a、634bで示すように反対方向となってい
る。2つの回転体はターゲット44から異なった位置に
配置されているので、2つの回転体に備えられているブ
レードは互いに嵌合し、ぶつかることはない。プレート
622はターゲットとは反対側のシャッター側面を覆っ
ており、開口626以外の領域でX線を阻止する。図1
8にプレート622を示す。ターゲット44上のレーザ
ーの焦点位置43が示されている。レーザービーム42
はプレート622、マニホルド632、固定マウント6
28の切り欠き部を通して側面より入射される。楕円6
50はプレート622上におけるレーザービームの断面
を示す。レーザービームの角度の大きさはf/2レンズ
で投影されるものと一致する。
【0066】上述した理由と同じ理由から、プレートの
開口622が立体角を決めるように、回転体で決まる開
口よりもプレートの開口を小さくすることが好ましい。
本例では立体角を大きくすることができ、例えば、図1
6をスケール図とするならば立体角は1.8ステラジア
ンとなる。仮に、シャッター620から固定ブレードを
取り除く場合、ターゲット面とプレート622との距離
は実質的に短くすることができるので、立体角はより大
きくなる。
【0067】立体角を大きくするためのシャッター72
0を図19,20に示す。ターゲット44に平行な面と
するのではなく、回転ブレード726と固定プレート7
22は曲線を描いており、プラズマ放射源は回転ブレー
ドと固定プレートの曲率半径のほぼ中心に配置される。
こうすることによって、マニホルド32、シャフト28
及び回転ハブ723をターゲット面に対して動かすこと
ができ、より立体角の有効範囲を大きくすることが可能
となる。
【0068】図19(b)は回転ブレード726の相対
的な配置を示し、これは上述した例と同様である。故
に、ブレードはデブリの除去に関して同じ効果を有す
る。図19,20をスケール図とするならば、固定プレ
ート722の開口724による立体角は3ステラジアン
を越える。これはレーザービームに対する立体角を含
む。この立体角に入るプラズマ放射を全て用いることは
不可能である。何故ならば、コンデンサー光学系若しく
はそこに配置される露光ターゲットがレーザー光やそれ
に関連する光学系と干渉するからである。レーザーター
ゲットは本発明には直接関連しないが、ある種類のター
ゲットを用いればレーザービームの位置を変えることが
できるので、全ての立体角を有効にすることができる。
これを図21−25に示す。
【0069】図21−23はシャッター720にテープ
状のターゲットを用いた例を示す。テープ状ターゲット
は、薄いテープ745上にターゲット材料744が形成
されたものであり、図22の紙面外から連続して移動さ
れている。図22ではテープ状ターゲットの一部にレー
ザーが照射されている状態を示す。テープターゲットの
例はS.Haneyらの"Prototype high speed tape target t
ransport for laser plasma soft x-ray projection li
thography source"(Applied Optics, Volume 32, p.693
4(1993)に開示されている。図23にターゲットの詳細
を示す。テープは開口748を有する枠746上を移動
し、レーザービームはテープの背面より照射される。レ
ーザーは固定プレート722に対してテープの背面に位
置される。テープはとても薄い領域をもちそこにレーザ
ーパルスが集光されるので、テープの厚さ方向の全体を
蒸発させる。従って、プラズマからの放射はほぼ等方的
となる。全てを蒸発させるためには、テープの薄い領域
の厚さは1μmよりも薄くすべきである。もし、ターゲ
ット材料が適当な物性を持つのであれば、開口を設けた
テープに自立薄膜として開口部にターゲット材料を設
け、ターゲット材料のみをX線の放射のために用いるこ
とができる。この場合、テープ材料からの放射が無くな
るので、テープ材料による不必要なスペクトルを無くす
ことができるので好ましい。また、より多くのレーザー
エネルギーを投入してターゲット材料からのプラズマを
暖めると放射効率を向上させることができる。制御装置
725は回転体726の回転と、レーザービームパルス
発生源729と、テープターゲット装置747を制御す
る。
【0070】図24,25はシャッター720のターゲ
ットをガス若しくは液体にした例である。ガスターゲッ
トに関しては、G.Kubiakらが”Scale-up of a cluster
jetlaser plasma source for Extreme Ultraviolet Lit
hography"(Proceedings ofSPIE, Volume 3676, p.669(1
999))に開示している。ガスまたは液体744はパルス
状または一定流量でソース745のノズル747から導
入される。レーザーが集光される領域を通過した後、残
った液体(又はガス)はターゲット領域からガスまたは
液体を回収する収集器749に入り込む。仮に、この領域
が部分的に真空に保持されるならばこれは重要である。
本例でもレーザービームはターゲットの後ろに配置され
るため、シャッターとターゲットの前面はコンデンサ光
学系や他の用途に用いることが可能となる。
【0071】前述したように、ガスのターゲットは相対
的にはデブリの量は少ない。しかし、ガス密度つまりプ
ラズマ放射強度はノズルからの距離に応じて減少する。
従って、放射効率を高めるためにはレーザーの集光位置
は可能な限りノズルに近づけることが好ましい。しか
し、プラズマによってノズル先端がダメージを受けるこ
とによるデブリは問題となる。シャッター720を用い
ればこのようなデブリを除去することができるので、レ
ーザーの集光位置をよりノズルに近づけることにより放
射効率を向上させることができる。
【0072】本発明は以上の例に限らずあらゆる変形を
行うことができる。例えば、複数の開口や羽根を用いる
のではなく一つの開口と一つの羽根のみでも本発明を実
施することができる。更に、プレート無し又は羽根にオ
ーバーラップさせたアームを有するプレートを設け、回
転シャフトに搭載された一つ若しくは複数の羽根に沿っ
て機械的なシャッターを設けても良い。機械的なシャッ
ターは羽根の回転に応じて開閉動作を制御することが好
ましいが、物理的に羽根の回転とは独立させることも可
能である。このような例では、機械的なシャッターはプ
レートに設けられた開口と同様な働きをする。
【0073】シャッターが周期的に駆動されるかどうか
は本質的ではない。シャッターは、本発明のデブリ除去
機能を達成するために、繰り返しで非周期的な手法で駆
動することも可能である。更に、シャッターの動きはプ
ラズマ放射と同期させるべきであり、放射パルスはシャ
ッターを通過し、プラズマから発生したデブリは上述の
方法で除去するようにすべきである。
【0074】図26は、本発明のデブリ除去シャッター
を備えた露光装置400の概略構成図を示す。露光装置
400は、レーザービーム401を用いたレーザープラ
ズマ放射源等の照明装置(放射源)402、レチクルス
テージ404に搭載されたレチクルに放射を向かわせる
コンデンサミラー403と、レチクル406の像をウエ
ハ412上に結像させる投影反射鏡408と、レジストが
形成されたウエハ412を支持して位置決めするウエハ
ステージ410とを有する。レチクル406、レンズ系
408、ウエハ412は放射源402からの放射光の光
路に配置され、レチクル406のパターン(例えば半導
体装置の回路)がウエハ412に露光される。露光装置
400は、更に、放射源402、コンデンサミラー系4
03、レチクルステージ404、投影ミラー系408及
びウエハステージ410を支持する不図示のフレームを
有する。
【0075】露光装置400は本発明のデブリ除去シャ
ッター420を備える。デブリ除去シャッター420は
上述の例のいずれか一つを用いることができる。尚、図
26に示す露光装置はあくまでも概略図であり、露光装
置を変更してもなんら本発明のシャッター420には影
響しない。制御装置411は、レーザー401を含む放
射源402、シャッター420、レチクルステージ40
4、ウエハステージ410等の露光装置の多くの構成部
材を制御する。
【0076】尚、露光装置以外の装置にも本発明のシャ
ッターを用いることが可能である。また、レーザープラ
ズマ光源に限らず他の光源において発生するデブリを除
去するために本発明のシャッターを用いても良い。
【0077】
【発明の効果】上述したように、本発明によればデブリ
を効率的に除去することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシャッターを示す平面図である。
【図2】本発明によるシャッターを示す断面図である。
【図3】本発明によるシャッターを示す平面図である。
【図4】本発明によるシャッターを示す断面図である。
【図5】本発明によるシャッターを示す平面図である。
【図6】本発明によるシャッターを示す断面図である。
【図7】本発明によるシャッターを示す断面図である。
【図8】本発明によるシャッターを示す断面図である。
【図9】透過確立を示す図である。
【図10】本発明によるシャッターを示す断面図であ
る。
【図11】本発明によるシャッターを示す平面図であ
る。
【図12】本発明によるシャッターを示す断面図であ
る。
【図13】本発明によるシャッターを示す断面図であ
る。
【図14】本発明によるシャッターを示す斜視図であ
る。
【図15】本発明によるシャッターを示す図である。
【図16】本発明によるシャッターを示す図である。
【図17】本発明によるシャッターを示す断面図であ
る。
【図18】本発明によるシャッターのプレートを示す平
面図である。
【図19】本発明によるシャッターを示す図である。
【図20】本発明によるシャッターを示す断面図であ
る。
【図21】本発明によるシャッターを示す平面図であ
る。
【図22】本発明によるシャッターを示す断面図であ
る。
【図23】ターゲット部を示す図である。
【図24】本発明によるシャッターを示す平面図であ
る。
【図25】本発明によるシャッターを示す断面図であ
る。
【図26】本発明のシャッターを適用可能な露光装置を
示す概略構成図である。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一つの羽根と、デブリを含む空
    間を当該羽根を移動させることによって一掃させる移動
    機構とを有することを特徴とするデブリ除去装置。
  2. 【請求項2】前記羽根を繰り返し駆動させる制御装置を
    設けたことを特徴とする請求項1に記載のデブリ除去装
    置。
  3. 【請求項3】前記羽根を周期的に駆動させる制御装置を
    設けたことを特徴とする請求項1乃至2に記載のデブリ
    除去装置。
  4. 【請求項4】前記羽根は回転軸を中心に回転運動をする
    ことを特徴とする請求項3に記載のデブリ除去装置。
  5. 【請求項5】前記羽根を複数設けたことを特徴とする請
    求項1から4のいずれか1項に記載のデブリ除去装置。
  6. 【請求項6】放射光を放射する放射源と、請求項1乃至
    5のいずれか1項に記載のデブリ除去装置と、を備えた
    事を特徴とする光源装置。
  7. 【請求項7】前記羽根は放射光の発生と同期して移動さ
    れることを特徴とする請求項6に記載の光源装置。
  8. 【請求項8】デブリの少なくとも一部を阻止し、前記放
    射光は通過させるバリア手段を設けたことを特徴とする
    請求項7に記載の光源装置。
  9. 【請求項9】前記バリア手段はプレートと、該プレート
    に設けられた少なくとも一つの開口であることを特徴と
    する請求項8に記載の光源装置。
  10. 【請求項10】放射光が通過するときには前記開口が前
    記放射光の光路中に位置するように制御することを特徴
    とする請求項9に記載の光源装置。
  11. 【請求項11】前記プレートは回転軸を中心に回転し、
    該回転を制御することにより開口を前記放射光の光路中
    に位置させることを特徴とする請求項10に記載の光源
    装置。
  12. 【請求項12】前記羽根はプレート表面から延びてお
    り、前記回転軸から放射状に延びるように配置されるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の光源装置。
  13. 【請求項13】前記羽根と前記開口は各々複数配置さ
    れ、前記プレートの円周方向に交互に配置されることを
    特徴とする請求項12に記載の光源装置。
  14. 【請求項14】前記羽根の周囲にデブリを収集するため
    のマニホルドを設けたことを特徴とする請求項6から1
    3のいずれか1項に記載の光源装置。
  15. 【請求項15】前記マニホルドは環状であり、少なくと
    も一部に開口を有することを特徴とする請求項14に記
    載の光源装置。
  16. 【請求項16】前記羽根は複数設けられ、前記マニホル
    ドの開口は2つの羽根の間に設けられることを特徴とす
    る請求項15に記載の光源装置。
  17. 【請求項17】前記羽根とは反対側の前記プレートの側
    面にカバーを設けたことを特徴とする請求項6から16
    のいずれか1項に記載の光源装置。
  18. 【請求項18】前記羽根は平面であることを特徴とする
    請求項6から17のいずれか1項に記載の光源装置。
  19. 【請求項19】前記羽根は曲面であることを特徴とする
    請求項6から17のいずれか1項に記載の光源装置。
  20. 【請求項20】前記曲面は凹面を有し、前記プレートが
    回転されるとき、その回転方向に凹面が配置されること
    を特徴とする請求項19に記載の光源装置。
  21. 【請求項21】前記羽根は前記羽根の移動方向に対して
    角度を持って配置されることを特徴とする請求項6から
    20のいずれか1項に記載の光源装置。
  22. 【請求項22】前記羽根は複数のブレードを有すること
    を特徴とする請求項6から21のいずれか1項に記載の
    光源装置。
  23. 【請求項23】固定された複数のブレードを更に有し、
    前記羽根のブレードの少なくとも一つが前記固定された
    ブレードの間を通過することを特徴とする請求項22に
    記載の光源装置。
  24. 【請求項24】前記ブレードは前記羽根の移動方向に垂
    直な方向に曲がっていることを特徴とする請求項22ま
    たは23に記載の光源装置。
  25. 【請求項25】前記放射源は前記ブレードの曲率半径の
    中心に配置されることを特徴とする請求項24に記載の
    光源装置。
  26. 【請求項26】前記放射源はレーザープラズマ放射源で
    あり、ターゲットと、前記ターゲットに集光されるレー
    ザー光源とを有することを特徴とする請求項6から25
    のいずれか1項に記載の光源装置。
  27. 【請求項27】前記プレートは前記レーザー光源からの
    レーザーを選択的に通過させるための開口をさらに有す
    ることを特徴とする請求項26に記載の光源装置。
  28. 【請求項28】請求項6乃至27のいずれか1項に記載
    の光源装置と、 前記光源装置からの放射光をレチクルに照射する照明光
    学系と、 前記レチクルのパターンを感応基板上に転写する投影光
    学系と、 前記ウエハを搭載するウエハステージと、を有すること
    を特徴とする露光装置。
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