JP2002313181A

JP2002313181A - 操作パネル装置

Info

Publication number: JP2002313181A
Application number: JP2001119436A
Authority: JP
Inventors: Motomasa Yoshida; 元政吉田; Yoshinobu Kobayashi; 祥延小林; Kenji Okamoto; 賢司岡本
Original assignee: Sumitomo Wiring Systems Ltd; AutoNetworks Technologies Ltd; Sumitomo Electric Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Wiring Systems Ltd; AutoNetworks Technologies Ltd; Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date: 2001-04-18
Filing date: 2001-04-18
Publication date: 2002-10-25
Also published as: EP1251534A2; US6727825B2; US20020153239A1; EP1251534A3

Abstract

(57)【要約】【課題】複雑な操作パネルの曲面に安価に対応できる
デザイン自由度の高い操作パネル装置を提供する。【解決手段】操作パネル３０に複数の操作ボタン３６
を備える。弾性を有するチューブ状の外側抵抗体と、外
側抵抗体内に遊挿配置された内側抵抗体と、外側抵抗体
の内周面と内側抵抗体の外周面とを離隔した状態で保持
すべく、外側抵抗体と内側抵抗体間で、長手方向に沿っ
て所定間隔を有して配設された絶縁スペーサ体とを有す
る紐状の抵抗体４０が、抵抗体保持板３１に保持され
る。各操作ボタン３６のそれぞれの操作により、それぞ
れ対応する位置で外側抵抗体が弾性変形して内側抵抗体
に接触され、それら異なる接触位置での抵抗値に基づき
操作された操作ボタン３６を判別して対応する操作信号
を出力する制御部が備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のように
多数の操作ボタンを備えた装置に適した操作パネル装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、自動車等の車両においては、テレ
ビやナビゲーションシステム、ＣＤやカセット等のオー
ディオ機器、エアコン等の各種電気機器が搭載されてお
り、ダッシュボード中央のセンタクラスタには、図１２
や図１３に示される如く、表示用ディスプレイ１、ＣＤ
挿入口２、カセット挿入口３、テレビ・ナビ操作ボタン
４、オーディオ操作ボタン５、エアコン操作ボタン６、
各インジケータ部７等がまとめられて配置された操作パ
ネル装置８が種々登場している。

【０００３】また、操作パネル装置８の操作パネル８ａ
表面は、デザイン性を考慮して各操作ボタン４、５、６
の配置や角度に変化を持たせるため等により、曲面が多
く採用されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各操作
ボタン４、５、６の配置や角度に変化を持たせるため等
により、操作パネル８ａに曲面を取り入れているため、
その曲面に対応させるべく、各操作ボタン４、５、６に
よって操作される各スイッチ１０が装着されているプリ
ント基板１１を各操作ボタン４、５、６位置に対応させ
て分割して配置する必要があった。

【０００５】そのため、分割された各プリント基板１１
間をコネクタやジャンパー線で互いに接続する必要が生
じ、コスト高を招くという欠点があった。

【０００６】また、各スイッチ１０は、各操作ボタン
４、５、６による操作時のクリック感が得られるよう
に、いわゆるラバーコンタクトスイッチが採用されてい
た。即ち、図１４ないし図１７に示される如く、操作ボ
タン４、５、６が押し込み操作されると、操作ボタン
４、５、６に備えられた操作軸部１２がスイッチ１０を
押し込み操作する。この際、スイッチ１０は図１５に示
される初期状態より、図１６に示される如く、所定の操
作力下、ラバーコンタクト部１３が弾性変形した状態が
得られ、その後、軽い操作力で図１７に示される如く、
一気に弾性変形して、スイッチ基板１４に配置された各
スイッチ接点１５がラバーコンタクト部１３の下面に備
えられた接点導体１６で導通され、所定の操作信号が出
力されるように構成されており、図１６に示される状態
より図１７に示される状態に移る間に、操作抵抗がほと
んどなくなり、クリック感が得られるように構成されて
いた。なお、図１４において、１７は操作パネル８ａに
取付け支持された支持部、図１５ないし図１７におい
て、１８はスイッチキャップ、１９は下ケース、２０は
上カバーである。

【０００７】しかしながら、このようなラバーコンタク
トスイッチの採用によってもコスト高を招くという欠点
があった。

【０００８】さらに、プリント基板１１で光を分散する
ため、各操作ボタン４、５、６のイルミネーション用照
明やインジケータ用照明として複数の光源２１をプリン
ト基板１１上に装着すると共に、各操作ボタン４、５、
６の文字や図形部分に光源２１からの光を導くアクリル
樹脂等からなる導光板２２や各インジケータ部７に光を
導く導光板２２がそれぞれ配置されており、所定の光度
の光を導けるように各導光板２２を設計する必要があ
り、手間がかかり、この点からもコスト高を招くという
欠点があった。

【０００９】そこで、本発明の課題は、複雑な操作パネ
ルの曲面に安価に対応できるデザイン自由度の高い操作
パネル装置を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の技術的手段は、複数の操作ボタンを備え、各操作ボタ
ンに対する操作に応じて対応する操作信号が出力される
操作パネル装置において、弾性を有するチューブ状の外
側抵抗体と、外側抵抗体内に遊挿配置された内側抵抗体
と、外側抵抗体の内周面と内側抵抗体の外周面とを離隔
した状態で保持すべく、外側抵抗体と内側抵抗体間で、
長手方向に沿って所定間隔を有して配設された絶縁スペ
ーサ体とを有する紐状の抵抗体が、抵抗体保持板に保持
され、前記各操作ボタンのそれぞれの操作により、それ
ぞれ対応する位置で前記外側抵抗体が弾性変形して内側
抵抗体に接触され、それら異なる接触位置での抵抗値に
基づき操作された操作ボタンを判別して対応する前記操
作信号を出力する制御部が備えられた点にある。

【００１１】また、前記抵抗体保持板に、前記抵抗体が
位置決め保持される抵抗体設置溝部が備えられた構造と
してもよい。

【００１２】さらに、前記各操作ボタンの操作による前
記外側抵抗体の押し込み位置に対応して、押し込み操作
部を備えると共に該押し込み操作部より外側抵抗体方向
に裾広がり状とされたスカート部を備えた弾性体よりな
るラバーコンタクト体が、それぞれ配置された構造とし
てもよい。

【００１３】また、前記ラバーコンタクト体の複数を裾
側で互いに連結する連結板が一体に備えられた構造とし
てもよい。

【００１４】さらに、前記ラバーコンタクト体を前記抵
抗体保持板に取り付けることにより前記抵抗体が前記抵
抗体設置溝部に保持された構造としてもよい。

【００１５】また、前記操作パネル装置のケース体内に
イルミネーション用光源が備えられると共に、前記ケー
ス体を形成する前記抵抗体保持板の内側表面が平滑面と
された構造としてもよい。

【００１６】さらに、前記各操作ボタンのインジケータ
部にそれぞれ光を導く光ファイバが備えられた構造とし
てもよい。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の第１の実施形態を
図面に基づいて説明すると、図１および図２に示される
如く、操作パネル装置は、前面側の操作パネル３０と、
背面側の背面パネルとしての抵抗体保持板３１と、上面
側の上面パネル３２と、底面側の底面パネル３３と、左
右両側の側面パネル３４とを備え、各パネル３０、３
１、３２、３３、３４によりボックス状に構成されてい
る。この際、各パネル３０、３１、３２、３３、３４は
ＡＢＳ樹脂等により形成され、その内側表面はいわゆる
鏡面のような平滑面とされている。

【００１８】操作パネル３０には、所定の位置にボタン
窓３５が複数形成されており、各ボタン窓３５に各操作
ボタン３６がそれぞれ嵌合状として操作パネル３０内面
側に取付支持されている。この際、各操作ボタン３６は
上端部で互いに支軸部３７を介して一体に連結支持され
ると共に、可撓性樹脂等により形成され、取付け状態で
支軸部３７を支点部として撓み変形により下部側を押し
込み操作可能に構成されている。

【００１９】また、各操作ボタン３６の上部にはスリッ
トにレンズ体を備えたインジケータ部３８が備えられる
と共に、下部には図形や文字等からなる透光可能な識別
マーク部３９が備えられている。

【００２０】前記各操作ボタン３６の配置位置に対応す
る後方の抵抗体保持板３１には、紐状の抵抗体４０を保
持する凹溝状の抵抗体設置溝部４１が備えられており、
抵抗体設置溝部４１内に嵌合状に抵抗体４０が保持さ
れ、位置決めされている。

【００２１】抵抗体４０は、図３に示される如く、外側
を覆う外側抵抗体４２と、外側抵抗体４２内に遊挿配置
された内側抵抗体４３と、内側抵抗体４３の長手方向に
沿って所定間隔を有して配設された複数の絶縁体よりな
る絶縁スペーサ体４４とからなり、各絶縁スペーサ体４
４によって外側抵抗体４２の内周面と内側抵抗体４３の
外周面とは離隔した状態に保持されている。

【００２２】また、本実施形態においては、内側抵抗体
４３は絶縁線４３ａの外周に１ｍｍ間隔でエナメル線４
３ｂを長さ方向に沿ってコイル状に巻装した構造とされ
ている。

【００２３】外側抵抗体４２は、円形チューブ状に形成
されており、全体が導電性ゴム等の導電性を有する弾性
材で成形され、全体が導電部として構成されている。そ
して、各絶縁スペーサ体４４間で、外側抵抗体４２に外
部から押し付け力が作用すると弾性変形して内側抵抗体
４３に接触され、押し付け力が解除されると弾性により
初期の離隔した状態に復帰されるように構成されてい
る。

【００２４】また、図４にも示される如く、抵抗体４０
が抵抗体設置溝部４１に嵌合された状態で、抵抗体保持
板３１の前面側には、ゴム等の弾性材により形成された
ラバーコンタクト部材４５が接着剤等により貼り付け固
定され、この貼り付けにより抵抗体４０が抵抗体設置溝
部４１に位置決め保持された状態で固定される構造とさ
れている。

【００２５】ラバーコンタクト部材４５は、各操作ボタ
ン３６による押し込み操作位置に対応してそれぞれ備え
られたラバーコンタクト体４６と、各ラバーコンタクト
体４６を互いに連結する平板状の連結板４７とから構成
され、各ラバーコンタクト体４６はブロック状の押し込
み操作部４６ａを備える共に押し込み操作部４６ａより
裾広がり状とされたスカート部４６ｂとを備え、その裾
側が前記連結板４７で連結され、この連結板４７が抵抗
体保持板３１に貼り付け固定されている。そして、この
貼り付け状態で、押し込み操作部４６ａの内面側が抵抗
体４０の外側抵抗体４２外周面に略接触状となるように
構成されている。

【００２６】前記各操作ボタン３６内面側の各ラバーコ
ンタクト体４６位置に対応する部分には、角筒状の遮光
ホルダ４９を嵌入状に保持する保持筒部３６ａが備えら
れており、この保持された遮光ホルダ４９内にインジケ
ータ部３８に光を導くアクリル樹脂等により形成された
細長状のインジケータ導光板５０の前半部が嵌合状に保
持されている。

【００２７】また、インジケータ導光板５０の後端部に
は、ラバーコンタクト部材４５を押し込み操作するため
の押し込み部５１が備えられており、操作ボタン３６の
押し込み操作により、遮光ホルダ４９、インジケータ導
光板５０および押し込み部５１を介してラバーコンタク
ト体４６が押し込み操作され、操作ボタン３６に対応す
る位置で外側抵抗体４２と内側抵抗体４３とが互いに接
触して導通するように構成されている。

【００２８】図５は、操作ボタン３６の操作を判別する
制御部５３の回路構成を模式的に示した図であり、抵抗
体４０の外側抵抗体４２はグランドに接地され、内側抵
抗体４３は基準抵抗Ｒ０を介して電源側に接続されると
共に、制御部５３のＡ／Ｄコンバータ５４に接続されて
いる。

【００２９】そして、操作ボタン３６の操作により、押
し込み操作部４６ａが押し込み操作されて外側抵抗体４
２と内側抵抗体４３とが接触すると、抵抗体４０による
抵抗Ｒ１により、Ａ／Ｄコンバータ５４にアナログ電圧
Ｖ０が発生する。このとき発生するアナログ電圧Ｖ０
は、Ｖ０＝Ｒ１・Ｖ／（Ｒ０＋Ｒ１）の関係式であらわ
される。

【００３０】従って、アナログ電圧Ｖ０は抵抗Ｒ１の
値、即ち、外側抵抗体４２の押し込み操作する位置によ
って決まり、アナログ電圧Ｖ０の検出値により押し込み
位置が特定され、ここに、各操作ボタン３６の中で操作
された操作ボタン３６が判別される。

【００３１】即ち、制御部５３のＲＯＭ５５内には、図
６に示される如く、予め、各操作ボタン３６が押された
ときの操作ボタンＳＷｉとその際に得られる標準の基準
電圧としての電圧値Ｖｉとの関係テーブルが記録されて
おり、Ａ／Ｄコンバータ５４で検出されたアナログ電圧
Ｖ０がデジタル信号の電圧値Ｖｄに変換されてＣＰＵ５
６に入力されると、その電圧値ＶｄとＲＯＭ５５内に記
録されている各電圧値Ｖｉとの比較が行われ、最も差の
小さい電圧値Ｖｉに対応する操作ボタンＳＷｉが押され
たと判定し、ＣＰＵ５６は対応する所定の操作信号を出
力するように制御されている。

【００３２】また、一側の側面パネル３４には、プリン
ト基板５８がネジ止め等により取り付け固定されてお
り、このプリント基板５８に前記制御部５３が装着され
ると共に、前記抵抗体４０の一端部が接続支持されてい
る。

【００３３】図７にも示される如く、プリント基板５８
には、インジケータ用光源としての発光ダイオード５９
が所定数装着されると共に、各発光ダイオード５９を覆
って光源ガイドホルダ６０が装着されている。

【００３４】光源ガイドホルダ６０はアクリル樹脂等か
ら細長ボックス状に形成されており、各発光ダイオード
５９に対応する部分には、中央部が膨出状とされた卵形
の導光部６０ａと、光ファイバ６１の一端部が嵌入状態
で固定される光ファイバ嵌入孔６０ｂとをそれぞれ備
え、発光ダイオード５９による光量を効率よく光ファイ
バ６１端面に案内して集光させるべく、導光部６０ａの
周囲の放物面６０ｃで反射させて光ファイバ６１端面に
誘導すると共に、光ファイバ６１端面に対向する凸面６
０ｄで分散を防いで集光するように構成されている。

【００３５】また、各光ファイバ６１の他端部は、前記
各インジケータ導光板５０の一側面に備えられた光ファ
イバ嵌入孔５０ａにそれぞれ嵌入させた状態で固定さ
れ、光ファイバ６１の他端面に案内された光は、インジ
ケータ導光板５０によりその傾斜状の反射面５０ｂで反
射されて、インジケータ部３８側に導かれるように構成
されている。

【００３６】さらに、プリント基板５８には、イルミネ
ーション用光源６２が装着されており、このイルミネー
ション用光源６２の光は、抵抗体保持板３１、上面パネ
ル３２、底面パネル３３、側面パネル３４の各内側表面
での反射等により、各識別マーク部３９等に案内される
ように構成されている。

【００３７】本実施形態は以上のように構成されてお
り、各操作ボタン３６の操作を検出する手段として、従
来のようなプリント基板１１に固定のスイッチ１０に換
えて、湾曲自在な紐状の抵抗体４０を用いているため、
操作パネル３０が複雑な曲面に構成されていても、図９
仮想線で示される如く、抵抗体４０をその曲面変化に沿
って配置すればよく、容易に対応でき、操作パネル３０
のデザインの自由度が向上する。この際、対応する各操
作ボタン３６の配置等は抵抗体４０に対して上記同様の
位置関係に配置すればよい。

【００３８】また、高価なプリント基板および相互間の
接続構造やラバーコンタクトスイッチを使用する必要が
なく、コストダウンが有効に図れる。

【００３９】さらに、抵抗体保持板３１に抵抗体４０を
位置決め保持する抵抗体設置溝部４１が備えられている
ため、抵抗体４０の配設に際しては抵抗体設置溝部４１
に沿って抵抗体４０を配設していけばよく、位置決めが
容易になされると共に位置ズレも有効に防止でき、配設
作業性の向上が図れる。

【００４０】また、各操作ボタン３６の操作位置に対応
してそれぞれラバーコンタクトスイッチと同様構成のラ
バーコンタクト体４６が備えられているため、ラバーコ
ンタクトスイッチと同様のクリック感も確保できる利点
がある。

【００４１】さらに、ラバーコンタクト部材４５を抵抗
体保持板３１に貼り付け固定することにより、抵抗体４
０を固定する構造であり、抵抗体４０固定用の部材が不
要となり、部材の兼用化が図れると共に、組付作業性の
向上が図れる。

【００４２】また、イルミネーション用光源６２の光
を、各パネル３０、３１、３２、３３、３４内面の反射
によって必要個所に導くことができ、従来のような導光
板２２が不要となり、構造の簡素化が図れると共に、安
価に提供できる利点がある。

【００４３】さらに、各インジケータ部３８には、光フ
ァイバ６１を利用して光を導く構造であり、光ファイバ
６１の可撓性により各インジケータ部３８の配置位置に
容易に対応でき、この点からも操作パネルの設計の自由
度向上が図れる。

【００４４】なお、上記構造の抵抗体４０によれば、長
さ１ｍの抵抗体４０で、１５〜１６ｍｍ間隔で２８個所
のスイッチ操作が、所定のしきい値をもって正確に識別
できた。従って、操作パネル装置における各種機器の操
作ボタン３６の数が２８までであるならば、１本の抵抗
体４０で各操作ボタン３６の操作の識別に対応でき、操
作パネル装置の構造の簡素化が図れる利点がある。

【００４５】また、操作ボタン３６の操作を判別する制
御部５３の回路構成は、図５に示される構成に限られ
ず、例えば、図１０に示されるように、内側抵抗体４３
の一端をグランドに接地し、他端に所定の電圧Ｖを印加
する構成としてもよい。この際、操作ボタン３６の操作
により外側抵抗体４２と内側抵抗体４３とが接触した位
置における内側抵抗体４３の電圧Ｖ印加側の抵抗値をＲ
１、グランド側の抵抗値をＲ２とし、外側抵抗体４２は
ほとんど抵抗のない良導電性からなる構造とした場合、
Ａ／Ｄコンバータ５４に発生するアナログ電圧Ｖ０は、
Ｖ０＝Ｒ２・Ｖ／（Ｒ１＋Ｒ２）の関係式であらわさ
れ、上記と同様にして、操作された操作ボタン３６を判
別することができる。

【００４６】さらに、内側抵抗体４３として絶縁線４３
ａにエナメル線４３ｂを巻装した構造を示しているが、
図１１に示される如く、内側抵抗体４３が適宜径を有す
る単一の抵抗線からなる構造としてもよく、上記実施形
態として開示の構造に何ら限定されない。

【００４７】また、各ラバーコンタクト体４６が連結板
４７で連結された構造を開示しているが、各ラバーコン
タクト体４６が互いに別体として構成された構造であっ
てもよい。この場合、各ラバーコンタクト体４６を抵抗
体保持板３１の所定位置に個々に装着すればよい。

【００４８】さらに、本実施形態にあっては、車載用の
操作パネル装置を例示しているが、その他の機器や装置
の操作パネル装置であってもよい。

【００４９】

【発明の効果】以上のように本発明の操作パネル装置に
よれば、弾性を有するチューブ状の外側抵抗体と、外側
抵抗体内に遊挿配置された内側抵抗体と、外側抵抗体の
内周面と内側抵抗体の外周面とを離隔した状態で保持す
べく、外側抵抗体と内側抵抗体間で、長手方向に沿って
所定間隔を有して配設された絶縁スペーサ体とを有する
紐状の抵抗体が、抵抗体保持板に保持され、各操作ボタ
ンのそれぞれの操作により、それぞれ対応する位置で外
側抵抗体が弾性変形して内側抵抗体に接触され、それら
異なる接触位置での抵抗値に基づき操作された操作ボタ
ンを判別して対応する操作信号を出力する制御部が備え
られたものであり、操作パネルが複雑な曲面に構成され
ていても、抵抗体をその曲面変化に沿って配置すればよ
く、容易に対応でき、操作パネルのデザインの自由度が
向上すると共に、高価なプリント基板およびその接続構
造やラバーコンタクトスイッチを使用する必要がなく、
コストダウンが有効に図れるという利点がある。

【００５０】また、抵抗体保持板に、抵抗体が位置決め
保持される抵抗体設置溝部が備えられた構造とすれば、
抵抗体を抵抗体接地溝部に沿って配設すればよく、位置
決めが容易になされると共に位置ズレも有効に防止で
き、配設作業性の向上が図れるという利点がある。

【００５１】さらに、各操作ボタンの操作による外側抵
抗体の押し込み位置に対応して、押し込み操作部を備え
ると共に該押し込み操作部より外側抵抗体方向に裾広が
り状とされたスカート部を備えた弾性体よりなるラバー
コンタクト体が、それぞれ配置された構造とすれば、各
操作ボタンの操作時におけるクリック感も良好に確保で
きる利点がある。

【００５２】また、ラバーコンタクト体の複数を裾側で
互いに連結する連結板が一体に備えられた構造とすれ
ば、抵抗体保持板に対する装着作業がより容易に行え
る。

【００５３】さらに、ラバーコンタクト体を抵抗体保持
板に取り付けることにより抵抗体が抵抗体設置溝部に保
持された構造とすれば、組付作業性の向上が図れる。

【００５４】また、操作パネル装置のケース体内にイル
ミネーション用光源が備えられると共に、ケース体を形
成する抵抗体保持板の内側表面が平滑面とされた構造と
すれば、イルミネーション用光源の光を、反射によって
必要個所に導くことができ、構造の簡素化が図れると共
に、安価に提供できる利点がある。

【００５５】さらに、各操作ボタンのインジケータ部に
それぞれ光を導く光ファイバが備えられた構造とすれ
ば、光ファイバの可撓性により各インジケータ部の配置
位置に容易に対応でき、この点からも操作パネルの設計
の自由度向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態にかかる要部分解斜視
図である。

【図２】同断面側面図である。

【図３】抵抗体の斜視図である。

【図４】要部拡大断面図である。

【図５】制御部の回路構成説明図である。

【図６】操作ボタンと基準電圧との関係を示す説明図で
ある。

【図７】光源ガイドホルダ部分の断面図である。

【図８】インジケータ導光板の斜視図である。

【図９】抵抗体の配設例を示す説明図である。

【図１０】第２の実施形態としての制御部の回路構成説
明図である。

【図１１】第３の実施形態としての抵抗体の斜視図であ
る。

【図１２】従来例を示す操作パネルの斜視図である。

【図１３】同断面側面図である。

【図１４】同操作ボタンの操作説明図である。

【図１５】同ラバーコンタクトスイッチの動作説明図で
ある。

【図１６】同ラバーコンタクトスイッチの動作説明図で
ある。

【図１７】同ラバーコンタクトスイッチの動作説明図で
ある。

【符号の説明】

３０操作パネル３１抵抗体保持板３６操作ボタン３８インジケータ部４０抵抗体４１抵抗体設置溝部４２外側抵抗体４３内側抵抗体４３ａ絶縁線４３ｂエナメル線４４絶縁スペーサ体４５ラバーコンタクト部材４６ラバーコンタクト体４７連結板４９遮光ホルダ５０インジケータ導光板５３制御部５９発光ダイオード６０光源ガイドホルダ６１光ファイバ６２イルミネーション用光源

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考） // Ｈ０１Ｈ 21/00 ３２０Ｈ０１Ｈ 21/00 ３２０Ｆ (72)発明者吉田元政愛知県名古屋市南区菊住１丁目７番10号株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者小林祥延愛知県名古屋市南区菊住１丁目７番10号株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者岡本賢司愛知県名古屋市南区菊住１丁目７番10号株式会社オートネットワーク技術研究所内Ｆターム(参考） 3D020 BA02 BA04 BB01 BC03 BD05 BE02 4E360 AB04 AB14 BA02 BA15 BD02 CA01 EA03 EA13 EA21 EC16 ED03 ED07 ED17 ED27 GA06 GA51 GA53 GB01 GB11 GB21 5G006 AC03 AC07 CB01 CB03 CD07 DD02 FB06 JA01 5G019 AA07 AM01 AM64 CX12 CZ02 JJ02 JJ08 LL03 LL23 SK01 SY01

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の操作ボタンを備え、各操作ボタン
に対する操作に応じて対応する操作信号が出力される操
作パネル装置において、弾性を有するチューブ状の外側抵抗体と、外側抵抗体内
に遊挿配置された内側抵抗体と、外側抵抗体の内周面と
内側抵抗体の外周面とを離隔した状態で保持すべく、外
側抵抗体と内側抵抗体間で、長手方向に沿って所定間隔
を有して配設された絶縁スペーサ体とを有する紐状の抵
抗体が、抵抗体保持板に保持され、前記各操作ボタンのそれぞれの操作により、それぞれ対
応する位置で前記外側抵抗体が弾性変形して内側抵抗体
に接触され、それら異なる接触位置での抵抗値に基づき
操作された操作ボタンを判別して対応する前記操作信号
を出力する制御部が備えられたことを特徴とする操作パ
ネル装置。
【請求項２】前記抵抗体保持板に、前記抵抗体が位置
決め保持される抵抗体設置溝部が備えられたことを特徴
とする請求項１記載の操作パネル装置。
【請求項３】前記各操作ボタンの操作による前記外側
抵抗体の押し込み位置に対応して、押し込み操作部を備
えると共に該押し込み操作部より外側抵抗体方向に裾広
がり状とされたスカート部を備えた弾性体よりなるラバ
ーコンタクト体が、それぞれ配置されたことを特徴とす
る請求項１または２記載の操作パネル装置。
【請求項４】前記ラバーコンタクト体の複数を裾側で
互いに連結する連結板が一体に備えられたことを特徴と
する請求項３記載の操作パネル装置。
【請求項５】前記ラバーコンタクト体を前記抵抗体保
持板に取り付けることにより前記抵抗体が前記抵抗体設
置溝部に保持されたことを特徴とする請求項３または４
記載の操作パネル装置。
【請求項６】前記操作パネル装置のケース体内にイル
ミネーション用光源が備えられると共に、前記ケース体
を形成する前記抵抗体保持板の内側表面が平滑面とされ
たことを特徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載
の操作パネル装置。
【請求項７】前記各操作ボタンのインジケータ部にそ
れぞれ光を導く光ファイバが備えられたことを特徴とす
る請求項１ないし６のいずれかに記載の操作パネル装
置。