JP2002313002A - 磁気ディスク装置用リング状スペーサ - Google Patents

磁気ディスク装置用リング状スペーサ

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JP2002313002A
JP2002313002A JP2002030886A JP2002030886A JP2002313002A JP 2002313002 A JP2002313002 A JP 2002313002A JP 2002030886 A JP2002030886 A JP 2002030886A JP 2002030886 A JP2002030886 A JP 2002030886A JP 2002313002 A JP2002313002 A JP 2002313002A
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ring
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Tetsuya Nakajima
哲也 中島
Yasumasa Nakao
泰昌 中尾
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】取付構造を複雑化せずに複数枚の磁気記録用ハ
ードディスク(磁気ディスク)の位置ズレや破損を防止
する。 【解決手段】磁気記録用ハードディスク装置において複
数枚の磁気記録用ハードディスク5間に取り付けられる
リング状スペーサ24であって、前記リング状スペーサ
24が前記磁気記録用ハードディスク5の熱膨張係数の
±10%の範囲の材料よりなり、かつ前記リング状スペ
ーサ24の表面に導電膜が形成されていることを特徴と
するリング状スペーサ。リング状スペーサ24の材質が
ガラスであることが好ましく、導電膜はSnOからな
ることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録用ハードデ
ィスク(以下、単に磁気ディスクという)装置における
磁気ディスクの取付構造に用いられるリング状スペー
サ、前記リング状スペーサを介して前記磁気ディスクを
取り付けてなる磁気ディスクの取付構造、および前記磁
気ディスクの取付構造を有する磁気ディスク装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスク用基板材料として
は、アルミニウム、ガラス、セラミックス、カーボンな
どが用いられてきたが、現在はサイズや用途に応じて主
にアルミニウムおよびガラスが用いられている。これら
の材料により構成された複数枚の磁気ディスクは、磁気
ディスク装置の回転駆動機構に連結されたハブ構成部に
スペーサを介し等間隔に取り付けられる。
【0003】近年、磁気ディスクの高記録密度化に伴
い、磁気ヘッドと磁気ディスク間の浮上間隔を極小化す
ること、磁気ディスクの磁気記録媒体層を薄膜化するこ
と等が要求されており、また耐衝撃性向上のため、機械
的強度に優れるガラス、結晶化ガラスまたはセラミック
ス基板よりなる磁気ディスクを使用した磁気ディスク装
置が提案されている。
【0004】以下、図2に従来の磁気ディスク装置の取
付構造を説明する要部断面図を示す。同図において、1
は回転駆動機構に連結されたスピンドル、2は軸受け、
3はハブ本体、4はリング状スペーサ、5は複数枚の磁
気ディスク、6は固定円板をそれぞれ示す。上記複数枚
の磁気ディスク5は、スピンドル1と連結されたハブ本
体3にそれぞれリング状スペーサ4を介して嵌挿され、
さらにその上に固定円板6を介してネジ7によって固定
することにより、所定間隔をもって取り付けられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、ハブ本体および
リング状スペーサは金属製のものが用いられていた。こ
のため、基板にガラス、結晶化ガラスまたはセラミック
スを用いる場合、熱膨張係数の差を生じ不具合をきた
す。例えば、ガラス基板の熱膨張係数αが80×10
−7/℃前後であるのに対し、ハブ本体およびリング状
スペーサ等の金属の熱膨張係数αは230×10−7
℃前後である場合、その差が大きいため、磁気ディスク
の駆動時の温度変化によって磁気ディスクの位置ズレを
生じたり、場合によっては過大な熱応力を生じ磁気ディ
スクが破損するおそれがある。特に、磁気ディスクの位
置ズレはトラックミス(Track Misresis
tration)を引き起こすため、高記録密度化のう
えで大きな障害となる。
【0006】また、上記欠点解消のため、リング状スペ
ーサ等にガラス基板と熱膨張係数が近いα=80×10
−7/℃前後の材料、例えばアルミナセラミックス材料
などを用いることも提案されている。しかし、ガラス、
結晶化ガラスまたはセラミックスの熱膨張係数は基板の
種類によりそれぞれ異なるため、一つのスペーサ材料で
全種類の基板に対応することは困難である。
【0007】例えばガラスを用いる場合、ディスク・コ
ロージョンの原因となるアルカリが含有されていない、
耐久性が高い無アルカリガラスを用いることが望ましい
が、無アルカリガラス材料で高い熱膨張係数を持つもの
は限られている。例えばTFT−LCD用基板として広
く用いられている無アルカリガラスの熱膨張係数は30
〜50×10−7/℃と極めて低い。これらの汎用的な
材料をディスク基板に使用できれば、量産効果によるコ
ストダウンが期待できるが、金属製のハブ本体およびリ
ング状スペーサとの熱膨張係数差が大きいため前述のよ
うな問題を生じ使用できない。
【0008】一方、単純にリング状スペーサ等にディス
ク基板と同一材料のガラス、結晶化ガラスまたはセラミ
ックス材料を用いる場合、これらは脆性材料であるた
め、ワレ、破損などが生じやすく、装置の信頼性が低下
する問題がある。また、これら材料の多くは絶縁体であ
るため、磁気ディスクの回転駆動時等において静電気が
発生しやすく、ゴミやほこりを吸着し安定した記録、再
生の妨げとなる問題もある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、リング状ス
ペーサがディスク基板とほぼ同一の熱膨張係数であり、
十分な機械的強度を有し、かつ静電気が発生しにくい導
電性を有することによって解決される。
【0010】すなわち、本発明は、磁気記録用ハードデ
ィスク装置において複数枚の磁気記録用ハードディスク
間に取り付けられるリング状スペーサであって、前記リ
ング状スペーサが前記磁気記録用ハードディスクの熱膨
張係数の±10%の範囲の材料よりなり、かつ前記リン
グ状スペーサの表面に導電膜が形成されていることを特
徴とするリング状スペーサを提供する。
【0011】また、本発明においては、リング状スペー
サの材質がガラスであることが好ましい。また、本発明
においては、導電膜がSnOからなることが好まし
い。
【0012】また、本発明においては、スピンドルに連
結されたハブ本体に、前記リング状スペーサを介して磁
気記録用ハードディスクを取り付けてなることを特徴と
する磁気記録用ハードディスクの取付構造、および前記
磁気記録用ハードディスクの取付構造を有する磁気記録
用ハードディスク装置を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態にお
いては、ガラス、結晶化ガラスまたはセラミックス製磁
気ディスクを実装するリング状スペーサの材質が、前記
磁気ディスクと熱膨張係数が実質的に同等の材料、具体
的には使用時において磁気ディスクの熱膨張係数の±1
0%の範囲の材料よりなり、かつ当該リング状スペーサ
の取付け時の状態における少なくとも露出部表面に導電
膜が形成されていることを特徴としている。
【0014】この構成によれば、熱膨張係数差による磁
気ディスクの位置ズレや、熱応力に起因する破損を防止
できる。また、リング状スペーサの取付け時の状態にお
ける少なくとも露出部表面に導電膜を形成することによ
り、静電気の発生を防止し、ゴミやほこりの吸着を防止
できると同時に、耐擦傷性や耐衝撃性等の強度も向上さ
せうる。
【0015】導電膜としては、SnO膜、Snのドー
プされたIn膜、GaのドープされたZnO膜等
が利用されるが、なかでもSnO膜は、表面硬度が高
く、耐擦傷性に優れているため、特に好ましい材料であ
る。このSnO膜としてはFまたはSbのドープされ
たSnO膜であってもよい。
【0016】導電膜の形成方法は特に限定されず、化学
蒸着法、スプレイ法等が挙げられる。ここで、化学蒸着
法とは、熱分解して所定組成の膜を形成しうる物質、例
えば金属有機化合物を加熱、気化させ、これをキャリア
ガス、例えば空気、酸素、不活性ガスでコーティング室
に運び、リング状スペーサの表面上で、雰囲気中または
前記材料表面上の酸素または水と反応させることにより
所定組成の膜を形成させる方法をいう。また、スプレイ
法とは、原料物質を有機溶剤に溶解させ、これをリング
状スペーサの表面上にスプレイして熱分解させて、表面
に膜を形成させる方法をいう。
【0017】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例について
説明する。図1は本発明の磁気ディスクの取付構造の実
施例を示す要部断面図である。図において、ハブ本体2
3、リング状スペーサ24および固定円板26は、ガラ
ス、結晶化ガラスまたはセラミックス製磁気ディスク5
と熱膨張係数が実質的に同等の材料により作成し、かつ
表面にSnO膜を形成しておく。ハブ23に、リング
状スペーサ24を介して1枚、または複数枚のガラス、
結晶化ガラスまたはセラミックス製磁気ディスク5を配
設し、その上に固定円板26をネジ7によって締め付け
た取付構造とする。これにより、熱膨張係数差による磁
気ディスクの位置ズレや、熱応力に起因する破損を防止
できる。
【0018】なお、上記締め付けネジ7と各ガラス、結
晶化ガラスまたはセラミックス部材との熱膨張差による
歪みは、バネ座金27の介在によって吸収され、磁気デ
ィスク5に対する熱応力発生等の不具合は生じない。
【0019】SnO膜は、リング状スペーサの表面を
数百℃に上げた状態で、SnClを噴霧して形成し
た。ここで、熱膨張係数α=85×10−7/℃のアル
ミノシリケートガラスの表面にSnO膜を形成した場
合の表面擦り傷を、膜がない場合と比較して観察評価し
た。評価は異なる10枚について実施した。その結果、
表1に示すとおり、SnO膜によって加傷度合いが著
しく抑制できている。
【0020】SnO膜付きの試料は10枚全数ともわ
ずかに加傷が認められただけであったが、SnO膜を
付けない試料は10枚全数とも著しい加傷が認められ、
SnO膜による顕著な効果が認められる。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明のリング状スペーサを用いること
によって、リング状スペーサ表面の導電膜により、静電
気の発生を防止し、ゴミやほこりの吸着を防止できると
同時に、耐擦傷性や耐衝撃性等も向上させうることがで
きる。また、取付構造を複雑化することなく、複数枚の
ガラス、結晶化ガラスまたはセラミックス製磁気ディス
クを使用しても、取付構造部と磁気ディスクの熱膨張係
数の差に起因する位置ズレや熱応力による破損を防止で
き、また位置ズレによるミストラック等が生じず磁気デ
ィスク装置の信頼性が著しく向上する等優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリング状スペーサを用いた磁気ディス
クの取付構造を示す要部断面図である。
【図2】従来の磁気ディスクの取付構造を示す要部断面
図である。
【符号の説明】
1:スピンドル 2:軸受け 3:ハブ本体 4:リング状スペーサ 5:磁気ディスク 6:固定円盤 7:ネジ 23:ハブ本体 24:リング状スペーサ 26:固定円盤 27:バネ座金

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録用ハードディスク装置において複
    数枚の磁気記録用ハードディスク間に取り付けられるリ
    ング状スペーサであって、前記リング状スペーサが前記
    磁気記録用ハードディスクの熱膨張係数の±10%の範
    囲の材料よりなり、かつ前記リング状スペーサの表面に
    導電膜が形成されていることを特徴とするリング状スペ
    ーサ。
  2. 【請求項2】前記リング状スペーサの材質がガラスであ
    る請求項1に記載のリング状スペーサ。
  3. 【請求項3】前記導電膜がSnO膜である請求項1ま
    たは2に記載のリング状スペーサ。
  4. 【請求項4】スピンドルに連結されたハブ本体に、請求
    項1、2または3に記載のリング状スペーサを介して磁
    気記録用ハードディスクを取り付けてなることを特徴と
    する磁気記録用ハードディスクの取付構造。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の磁気記録用ハードディス
    クの取付構造を有する磁気記録用ハードディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2008029854A1 (ja) * 2006-09-08 2010-01-21 株式会社アルバック ドライエッチング装置及び方法
CN103426442A (zh) * 2012-05-25 2013-12-04 希捷科技有限公司 匹配cte的驱动器

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