JP2002312404A - 関係付け情報管理システム、関係付け情報管理用プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

関係付け情報管理システム、関係付け情報管理用プログラム、及び記録媒体

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JP2002312404A
JP2002312404A JP2002004203A JP2002004203A JP2002312404A JP 2002312404 A JP2002312404 A JP 2002312404A JP 2002004203 A JP2002004203 A JP 2002004203A JP 2002004203 A JP2002004203 A JP 2002004203A JP 2002312404 A JP2002312404 A JP 2002312404A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により様々な情報の関係付けの登
録、管理を可能にし、位置時系列を含む関係の検索、抽
出を簡便に行えるようにする。 【解決手段】 各種情報を関係付けて管理する関係付け
情報管理システムであって、各種情報間の関係、該関係
の方向及び位置時系列情報を格納する関係ベクトルテー
ブルKVTと、関係ベクトルテーブルに格納された関
係、該関係の方向及び位置時系列情報を基に関係付けの
検索処理を行い関係図の出力処理を行う検索処理手段4
とを備え、さらに各種情報間で親と子の関係付けを格納
する関係管理テーブルKKTを備え、検索処理手段4
は、関係図として、各種情報間の位置時系列に沿った関
係の変遷を表示する関係地図と各種情報間の繋がりを連
鎖で表示する関係系図の出力処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種情報を関係付
けて管理する関係付け情報管理システム、関係付け情報
管理用プログラム、及び記録媒体に関し、また、個人・
団体の情報のデータと相互の関係を系統を持たせて記録
する系図型人脈管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】情報化
時代、IT革命などを経てパソコン、携帯情報端末(P
DA)その他各種情報端末機器が様々な分野で飛躍的に
普及している。それに伴い情報端末で処理し管理する情
報は、人に関する情報、組織に関する情報、営業・顧客
その他事業に関する情報、文書・文献に関する情報、各
種管理に関する情報など非常に多岐に拡がっている。こ
のように情報の種類が多くなるだけでなく、情報の量も
多くなると、当然それら情報の間にもいろいろな関連が
でてくる。それらの情報の関係を有効に活用するために
は、情報を整理し情報の関係を管理することが必要不可
欠となる。
【0003】一般に情報の関係付けとしては、例えばあ
るジャンルやカテゴリーで、一定の規則にしたがって上
位から下位へツリー構造に関係付けを行うことでなされ
ている。また、家族の系図のようなものは、親から子
供、さらにその子供、そして、それぞれの姻戚へと繋が
っていくが、上位から下位への関係付けが基本であり、
複雑に関係が錯綜することはない。
【0004】しかし、情報の種類と量が多くなると、扱
う情報によって、情報全体を整理するために、さらに、
ジャンル、カテゴリーの異なる情報も含めた関係付けも
管理の対象として必要となる。図44は関係図の例を示
す図、図45は関係付けされた各種情報の例を示す図で
ある。
【0005】例えば図44に示すようにA〜Jの情報が
矢印に示すように関係付けされるとすると、一般に関係
付けは、情報の全てが実線のようなツリー構造にはなら
ず、AとFとの関係は、AとBCDを介しても点線で示
す関係があるというように、別の関係付けが存在する例
はよくあることで、多数ある情報間ではそれらの関係が
錯綜してくる。また、図45に示すように文献や、○○
大学、○○建設、作成者、図面、○○文書、管理部署な
どがそれぞれ情報の単位とした場合、例えば○○文書に
着目すると、これに対し、作成者、文献、図面、応用文
書、保管場所、担当部署が関係付けられている。
【0006】上記のようにジャンル、カテゴリーの異な
る様々な情報の関係付けだけでなく、人に関する情報と
して、人脈を系統化しようとすると、一人の人に繋がっ
ている人の数は数人から数百人になり、さらに、友達の
友達が別の友達のまた友達というように、同じ人脈の系
図に同一人物が重複して関係付けされ、非常に煩雑にな
る。
【0007】このような関係付けを有する情報を一般の
関係図として表すと非常に入り組んで複雑、煩雑にな
り、それを記録することや、まして全ての関係を記録す
ることは非常に困難なことである。そこで、それぞれの
目的に応じ限定して管理するようにしたり、例えば人脈
では、重要なところだけが、人の記憶に頼って管理され
ている。これが現状である。
【0008】一般の家系図では直系家族を表すことはで
きるが、婚姻によって結ばれた外戚を一緒に表記するこ
とは困難である。長男の外戚のみならば、図46に示す
ように何とかできるが、兄弟全員の外戚を表記し、その
配偶者の兄弟それぞれが婚姻した外戚や、そのそれぞれ
の親や親の兄弟、親の実家の外戚などをすべて表記する
となると、3次元で立体的に表すほかない。しかも家族
であるから、系図の中にあらわれる個人は必ず1箇所に
しか名前は出てこない。兄弟も多くて10数人である。
【0009】しかし、人脈を系統化しようとすると、図
47に示すように一人の人に繋がっている人の数は数人
から数百人はいるし、友達の友達が、別の友達のまた友
達という風に、同じ系図に同一人物が幾度となく出てく
る。こうなると、一般の関係図を記録するのは非常に困
難であるし、すべての関係を記録することはできない。
そこで、人脈は重要なところだけを、人の記憶に頼って
管理されているのが現状である。
【0010】従来においては、人脈情報を電子メールに
含まれる発信者氏名、宛先人氏名、およびそれらの電子
メールアドレスから抽出して管理するシステム(特開2
000−66970号公報)や、名刺情報をコンピュー
タで読み取り、その名刺を誰が誰からもらったかをとい
う情報を併せて登録することにより人脈情報を得る装置
(特開平11−66082号公報)が提案されている。
【0011】しかしながら、これらの従来技術において
は、人脈の二次元的なつながりを規定するのみであり、
親子関係(上下関係)などの三次元的な広がりやつなが
りの深さをもつ人脈についての情報は規定も検索もする
ことができなかった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、簡単な構成により様々な情報の関
係付けの登録、管理を可能にし、位置時系列を含む関係
の検索、抽出を簡便に行えるようにするものである。
【0013】そのために本発明は、氏名または団体名、
住所、電話番号等の個人・団体のメンバー情報を格納す
るメンバー管理テーブルと、そのメンバー管理テーブル
に登録されたあるメンバーとそのメンバーに関係する他
のメンバーの二者の関係を親子関係で規定するとともに
その関係の種類および関係の優先順位を表す区分コード
を記入する関係管理テーブルとからなるデータベースを
備えたものである。
【0014】このデータベースにおいて、区分コードが
どのような関係を表すかおよびどのような優先順位を表
すかを規定する区分テーブルを関係管理テーブルとは別
に設けることが、処理速度を向上するために好ましい。
【0015】前記、メンバー管理テーブルの登録事項
に、登録メンバーの統計資料作成や所属分類振り分けの
ための地区コードを設けることができる。
【0016】本発明はさらに、前記システムにおいて、
参照対象としてメンバーが指定されたときに、そのメン
バーと親子関係があるメンバーを抽出して、参照対象と
ともに親メンバー、子メンバー、孫メンバーをリストと
して表示する、次のステップを実行する手段を有するこ
とを特徴とする。 (1)特定の条件を指定して抽出されたメンバーリスト
で選択されているメンバーのコードを参照対象コード
(以下本人CIF)とする。 (2)本人CIFを元に参照対象の情報をメンバー管理
テーブルより取得し、参照対象表示域に格納する。 (3)本人CIFを元に関係管理テーブルより参照対象
者の親関係にあたる全てのメンバーのコード(以下親C
IF)と区分を抽出し、それぞれの情報をメンバー管理
テーブル、区分の優先順位を区分テーブルより取得し、
優先順位の高い関係のメンバーから親メンバーリスト表
示領域に格納する。 (4)本人CIFを元に関係管理テーブルより参照対象
者の子関係にあたる全てのメンバーのコード(以下子C
IF)と区分を抽出し、それぞれの情報をメンバー管理
テーブル、区分の優先順位を区分テーブルより取得し、
優先順位の高い関係のメンバーから子メンバーリスト表
示領域に格納する。 (5)子メンバーリスト表示領域の最上にある子CIF
を元に関係管理テーブルより子メンバーリスト表示領域
の最上にある子メンバーの子関係にあたる全てのメンバ
ーのコード(以下孫CIF)と区分を抽出し、それぞれ
の情報をメンバー管理テーブル、区分の優先順位を区分
テーブルより取得し、優先順位の高い関係のメンバーか
ら孫メンバーリスト表示領域に格納する。 (6)表示領域を表示する。 (7)子メンバーリスト表示領域の中で最上以外のメン
バーをユーザが選択したかどうかを判断する。選択した
らステップ(8)に進む。選択しなければステップ
(9)に進む。 (8)選択された子CIFを元に関係管理テーブルより
子メンバーリスト表示領域の選択された子メンバーの子
関係にあたる全てのメンバーのコード(以下孫CIF)
と区分を抽出し、それぞれの情報をメンバー管理テーブ
ル、区分の優先順位を区分テーブルより取得し、優先順
位の高い関係のメンバーから孫メンバーリスト表示領域
に格納し、再度表示する。 (9)参照対象変更ボタンを押下したかどうかを判断す
る。押下したらステップ(10)に進む。押下しなけれ
ば次の指示を待つ。 (10)親メンバーリスト表示領域と子メンバーリスト
表示領域と孫メンバーリスト表示領域の中でユーザが選
択したメンバーのコードを本人CIFとする。ステップ
(2)に戻る。
【0017】さらに、本発明は、前記システムにおい
て、参照対象に設定されたメンバーコードにより、親子
関係があるメンバーを抽出して、親等の近い順に複数親
等をツリービューに表示する、次のステップを実行する
手段を有する。 (1)参照対象CIFをもとにメンバー管理テーブルの
参照対象メンバーの情報を取得し、ツリービュー領域に
表示する。 (2)1親等洗い出し (2−1)参照対象CIFをもとに関係管理テーブルか
ら親メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域2列
目に1メンバー1段で参照対象の下に追加表示する。 (2−2)参照対象CIFをもとに関係管理テーブルか
ら子メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域2列
目に1メンバー1段で親メンバーの下に追加表示する。
【0018】ただし、ツリービュー内にすでに同じCI
Fのメンバーが表示されていれば名前の後に省略記号を
付加する。 (3)2親等洗い出し (3−1)2列目に表示されている1親等のメンバーに
ついて上から順にそれぞれ次の処理を行う。 (3−2)1親等者CIFをもとに関係管理テーブルか
ら親メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域3列
目に1メンバー1段で該当の1親等のメンバーと次の1
親等のメンバーの間に挿入表示する。
【0019】ただし、直系の2親等前(参照対象)が同
じメンバーなら「2親等洗い出し」はしない。 (3−3)元にする1親等の該当段目のメンバーに省略
記号がついていれば「2親等洗い出し」はしない。 (3−4)ツリービュー内にすでに同じCIFのメンバ
ーが表示されていれば名前の後に省略記号を付加する。 (3−5)1親等者CIFをもとに関係管理テーブルか
ら子メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域3列
目に1メンバー1段で該当の1親等のメンバーと次の1
親等のメンバーの間に挿入表示する。
【0020】ただし、直系の2親等前(参照対象)が同
じメンバーなら「2親等洗い出し」はしない。 (3−6)元にする1親等の該当段目のメンバーに省略
記号がついていれば「2親等洗い出し」はしない。 (3−7)ツリービュー内にすでに同じCIFのメンバ
ーが表示されていれば名前の後に省略記号を付加する。 (4)n親等洗い出し。(n=3)とする。 (4−1)n列目に表示されているn−1親等のメンバ
ーについて上から順にそれぞれ次の処理を行う。 (4−2)n−1親等者CIFをもとに関係管理テーブ
ルから親メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域
n+1列目に1メンバー1段で該当のn−1親等のメン
バーと次のn−1親等のメンバーの間に挿入表示する。
【0021】ただし、直系の2親等前(n−2親等者)
が同じメンバーなら「n親等洗い出し」はしない。 (4−3)元にするn−1親等の該当段目のメンバーに
省略記号がついていれば「n親等洗い出し」はしない。 (4−4)ツリービュー内にすでに同じCIFのメンバ
ーが表示されていれば名前の後に省略記号を付加する。 (4−5)n−1親等者CIFをもとに関係管理テーブ
ルから子メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域
n+1列目に1メンバー1段で該当のn−1親等のメン
バーと次のn−1親等のメンバーの間に挿入表示する。
【0022】ただし、直系の2親等前(n−2親等者)
が同じメンバーなら「n親等洗い出し」はしない。 (4−6)元にするn−1親等の該当段目のメンバーに
省略記号がついていれば「n親等洗い出し」はしない。 (4−7)ツリービュー内にすでに同じCIFのメンバ
ーが表示されていれば名前の後に省略記号を付加する。 (5)以降、ステップ(4)のnを1累進させて、nが
所定の数に達するまで(4)のステップを繰り返し、n
が所定の数に達すれば処理終了する。
【0023】さらに本発明は、前記システムにおいて、
参照対象に設定された二人のメンバーコードにより、そ
の二人に関係ルートが出来上がっているかどうかを、任
意の親等まで抽出して表示する、次のステップを実行す
る手段を有する。 (1)関係の追跡をする二人のメンバーのうち、一方を
正、他方を副とし、正メンバーに副メンバーが繋がって
いるかを追跡するため、設定条件を保存し、検索結果を
一時保存するメモリ内の配列エリアを初期化する。 (2)処理を行う際に、ユーザが指定した、最大何親等
まで探すか、最短ルートか全てのルートかの設定条件を
保存する。 (3)正メンバーの親子の関係である1親等目を抽出す
る。 (3−1)抽出された1親等目のnaのレコード数のう
ち、ia番目(i=1〜n)は副メンバーかを判断す
る。 (3−1−1)副メンバーであれば正メンバーからのル
ートを前記メモリ内の配列エリアに保存して次の1親等
目のレコードに対し、(3−1)のステップの処理を実
行する。 (4)副メンバーでなければ、1親等目のia番目のメ
ンバーの親子の関係である2親等目を抽出する。 (4−1)抽出された2親等目のnbのレコード数のう
ち、ib番目(i=1〜n)は副メンバーかを判断す
る。 (4−1−1)副メンバーであれば正メンバーからのル
ートを前記メモリ内の配列エリアに保存して次の2親等
目のレコードに対し、(4−1)のステップの処理を実
行する。 (4−2)副メンバーでなければ、2親等目のib番目
と同じメンバーがルート中の上位に存在しないかどうか
判断する。 (4−2−1)存在していれば、その処理を中断し次の
2親等目のレコードに対し、(4−1)のステップの処
理を実行する。 (5)存在していなければ、2親等目のib番目のメン
バーの親子の関係である3親等目を抽出する。 (5−1)抽出された3親等目のncのレコード数のう
ち、ic番目(i=1〜n)は副メンバーかを判断す
る。 (5−1−1)副メンバーであれば正メンバーからのル
ートを前記メモリ内の配列エリアに保存して次の3親等
目のレコードに対し、(5−1)のステップの処理を実
行する。 (5−2)副メンバーでなければ、3親等目のic番目
と同じメンバーがルート中の上位に存在しないかどうか
判断する。 (5−2−1)存在していれば、その処理を中断し次の
3親等目のレコードに対し、(5−1)のステップの処
理を実行する。 (6)存在していなければ、3親等目のic番目のメン
バーの親子の関係である4親等目を抽出する。 (7)これをあらかじめ設定された数の親等まで数値を
累進しながら繰り返し、最終親等で、次の処理を行う。 (7−1)抽出された最終親等目のnxのレコード数の
うち、ix番目(i=1〜n)は副メンバーかを判断す
る。 (7−1−1)副メンバーであれば、正メンバーからの
ルートを前記メモリ内の配列エリアに保存し、最終親等
の次のレコードに進む。 (7−2)副メンバーでなければ、最終親等の次のレコ
ードに進む。最終親等のレコードがn迄終われば、それ
より1つ前の親等のレコード数を1つ累進させて処理を
行う。 (7−3)1つ前の親等のレコード数がn迄終われば、
さらに1つ前の親等のレコード数を1つ累進させて処理
を行う。 (8)これを全ての親等のレコード数が終了するまで行
う。 (9)前記メモリ内の配列エリアに保存されている検索
結果をルートの親等数の少ないものから並べ直す。 (10)検索結果の1番目をツリービューに表示する。 (11)ユーザが検索結果表示の変更をプルダウンリス
トボックスで指示したときは、検索結果の中のユーザの
選択したルートをツリービューに表示する。
【0024】また、本発明は、各種情報を関係付けて管
理する関係付け情報管理システムであって、少なくとも
前記各種情報間の関係、該関係の方向及び位置時系列情
報を格納する関係ベクトルテーブルと、前記関係ベクト
ルテーブルに格納された関係、該関係の方向及び位置時
系列情報を基に関係付けの検索処理を行い関係図の出力
処理を行う検索処理手段とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0025】さらに前記各種情報間で親と子の関係付け
を格納する関係管理テーブルを備え、前記検索処理手段
は、前記関係図として、前記各種情報間の前記位置時系
列に沿った関係の変遷を表示する関係地図と前記各種情
報間の繋がりを連鎖で表示する関係系図の出力処理を行
うことを特徴とし、前記各種情報は、前記識別情報と詳
細情報からなるメンバーデータを格納するメンバー管理
テーブルで管理され、前記詳細情報は、メンバーを区分
けする区分け情報を有し、 前記区分け情報は、種別や
ランク、分類、業種を含み、前記詳細情報は、FAT情
報、FAT内記録アドレス、ファイル種別、ディレクト
リパス、ファイル名、選択範囲、オブジェクト、属性、
または属性を持つ情報を含み、前記識別情報は、ID、
FAT情報、FAT内記録アドレス、ファイル種別、デ
ィレクトリパス、ファイル名、選択範囲、オブジェク
ト、属性、または属性を持つ情報を含み、前記関係管理
テーブルは、相互の関係付け方向と関係度合いの情報を
有することを特徴とするものである。
【0026】各種情報を関係付けて管理する関係付け情
報管理用プログラムであって、前記各種情報間の関係、
該関係の方向及び位置時系列情報を格納する関係ベクト
ルテーブルを用い、前記関係ベクトルテーブルに格納さ
れた関係、該関係の方向及び位置時系列情報を基に関係
付けの検索処理を行い関係図の出力処理を行う機能を実
現し、各種情報を関係付けて管理する関係付け情報管理
用記録媒体であって、前記各種情報間の関係、該関係の
方向及び位置時系列情報を格納する関係ベクトルテーブ
ルと、前記関係ベクトルテーブルに格納された関係、該
関係の方向及び位置時系列情報を基に関係付けの検索処
理を行い関係図の出力処理を行う検索処理プログラムと
を記録したこと特徴とするものである。
【0027】また、本発明は、各種情報を関係付けて管
理する関係付け情報管理システムであって、少なくとも
各種情報の識別情報で親と子の関係付けを格納する関係
管理テーブルと、指定された情報と範囲で前記関係管理
テーブルの関係付けにより親から子、子から親へ各種情
報の検索処理を行う検索処理手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0028】前記各種情報は、前記識別情報と詳細情報
からなるメンバーデータを格納するメンバー管理テーブ
ルで管理され、前記詳細情報は、種別やランク、分類、
業種を含み、メンバーを区分けする区分け情報を有し、
また、前記詳細情報は、FAT情報、FAT内記録アド
レス、ファイル種別、ディレクトリパス、ファイル名、
選択範囲、オブジェクト、属性、または属性を持つ情報
を含み、前記識別情報は、ID、FAT情報、FAT内
記録アドレス、ファイル種別、ディレクトリパス、ファ
イル名、選択範囲、オブジェクト、属性、または属性を
持つ情報を含み、前記関係管理テーブルは、相互の関係
付け方向と関係度合いの情報を有することを特徴とする
ものである。
【0029】また、各種情報を関係付けて管理する関係
付け情報管理システムであって、少なくとも各種情報の
識別情報で親と子の関係付けを格納する関係管理テーブ
ルと、前記識別情報と前記各種情報を格納するメンバー
管理テーブルと、データの入力、設定、指示の処理を行
う入力処理手段と、前記入力処理手段より指定された情
報と範囲で前記関係管理テーブルの関係付けにより親か
ら子、子から親へ各種情報を検索して前記メンバー管理
テーブルに格納された各種情報の処理を行う関係付け情
報管理手段と、前記関係付け情報管理手段で処理された
データの出力処理を行う出力処理手段とを備えたことを
特徴とし、前記入力処理手段は、前記メンバー管理テー
ブルに格納された1乃至複数のデータと、異なる1乃至
複数のデータに対し与えられた条件で関係付けを行い、
その関係付けを前記関係管理テーブルに格納することを
特徴とするものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る関係付け情
報管理システムの実施の形態を示す図、図2はメンバー
管理テーブルの構成例を示す図、図3は関係管理テーブ
ルの構成例を示す図、図4はマスタテーブルの構成例を
示す図である。図中、1は入力処理部、2は出力処理
部、3はデータ登録・更新処理部、4は検索処理部、5
は編集処理部、6は関係管理テーブル、7はメンバー管
理テーブル、8はマスタテーブルを示す。
【0031】図1において、入力処理部1は、関係管理
テーブル6、メンバー管理テーブル7、マスタテーブル
8などの各データに対する設定、登録、更新、削除など
を行う各種データの入力や、検索、編集、出力などの各
種指示の入力処理を行うものである。出力処理部2は、
各データに対する設定、登録、更新、削除などを行う各
種データや、検索、編集、出力などの各種指示の入力画
面、各種指示の入力に基づく処理結果に関する画面、情
報の表示出力、印刷出力、ネットワークや通信回線を通
して他の機器へのデータ転送、送出処理を行うものであ
る。
【0032】データ管理を行うデータ登録・更新処理部
3は、入力処理部1からの入力に基づき各データに対す
る設定、登録、更新、削除などの各種処理を行うもので
あり、例えばメンバー詳細情報登録/更新、履歴情報登
録/更新、関係入力などを行う。検索処理部4は、入力
処理部1からの指示入力に基づき設定された検索条件に
従って各データにアクセスしてメンバー情報の検索処理
を行うものであり、例えばメンバー該当検索、メンバー
履歴検索、メンバー関係検索などを行う。編集処理部5
は、入力処理部1からの指示入力に基づき設定された出
力条件に従って検索結果を出力するための編集処理を行
うものであり、例えばメンバー紹介系図、前後n親等表
示、繋がり検索表示などを行う。
【0033】メンバー詳細情報登録/更新では、メンバ
ーの情報を登録すると共に、更にイメージ画像表示機能
により、それぞれメンバーに関係する画像を表示する。
また、郵便番号入力後、郵便番号検索ボタンを押すこと
で、郵便番号から住所を引き当てる。履歴情報登録/更
新では、対応履歴、売上履歴のような細かな情報を登録
メンバー毎に登録し、更に、入力された内容は、メンバ
ー履歴検索機能を使用することで履歴内容からメンバー
を引き当てる。関係入力では、どちらからどちらへ繋が
っているか、そしてそれらがどういう関係なのかを登録
する。関係区分では、親から見て、子のメンバーとどう
いう関係かを予め設定した内容から選択し、メンバー関
係検索機能を使用して選択した関係区分から登録メンバ
ーを検索する。関係詳細登録では、入力時にその繋がり
に対する詳細情報を入力することでメンバー関係検索機
能を使用して登録時に入力した詳細情報を利用して検索
する。
【0034】メンバー該当検索では、条件を与えて得ら
れた結果を何度も条件を重ね合わせて目的のメンバー群
に絞り込み、かつ(AND)検索では、前回の結果に今
回の条件を与えてさらにデータを絞り込み、または(O
R)検索では、前回の結果と今回の条件の結果のどちら
か一方でも満たせば一致となる。検索により、通常は該
当するメンバーをリストボックスに表示し、該当しない
メンバーを選択(クリック)すると、条件で選ばれたメ
ンバー以外のメンバーをリストボックスに表示する。メ
ンバー履歴検索では、メンバー毎に入力された履歴を基
にメンバーを検索する。例えば履歴を売買情報として使
用する場合、先週1週間の内の○○を販売した人といっ
た検索ができる。メンバー関係検索では、メンバー同士
の関係を基に検索する。例えば営業マンの顧客開拓用に
関係を使用した場合には、顧客毎の見込み率を登録する
ことで、エリア別に営業戦略を立てることができる。
【0035】メンバー紹介系図では、参照対象者を基に
親方向へ2親等、子親等へ2親等表示をし、また、参照
対象者を変更することで、全ての関係者を参照すること
ができる。前後n親等表示では、参照対象者を基に、例
えば親方向へ5親等と子方向へ5親等、合わせて10親
等までの関係者を色分け表示し、画面の片側に親メンバ
ー、子メンバーのリストを表示する。繋がり検索では、
任意の2人を指定しそのメンバー間で繋がりがあるかを
検索する。
【0036】関係管理テーブル6は、識別情報により個
別の各種情報について1対1で関係付けを行うテーブル
である。本発明において、識別情報は、識別子、識別番
号、識別コード、ID、ID番号、CIFのほか、OS
が管理するファイルアロケーションテーブル(以下、F
ATという)情報、固体識別可能な属性情報などを含む
ものである。また、その関係付けに関しては、相互の関
係する方向、例えば図3に示すように親→子、主→従、
上→下或いはその逆の方向の対応で、さらに必要に応じ
てその関係度合いが分かる関係区分などの情報を付加し
たものである。関係区分としては、例えば人に関する場
合、一般的には上司、部下、友人、紹介、反目、学校名
簿との関係には出身(OB)、人でないものとの関係に
は所有、会社関係には下請け、提携、取引先、人事評定
に使う関係には直属、同僚、所属、金融機関が保証の連
鎖関係を管理する際に使う関係には保証人、連帯保証
人、所属建物、所属土地、文書・文献・図面との関係に
は作成者、著作者、紹介者、推薦者など、それぞれの関
係に応じて設定される。このような関係管理テーブル
は、その使用目的など必要に応じて複数使用される。
【0037】メンバー管理テーブル7は、各識別情報に
対応して各メンバーの情報そのもの、あるいはその情報
を取得できる関係情報、例えばFAT情報、FAT内記
録アドレス、ファイル種別、位置情報、オブジェクト、
属性、属性情報などを含む情報を格納したものである。
メンバーは、例えば人、文書・文献・図面、企業・本支
店・支社・出張所・部署、場所・施設・機関、商品・機
械・設備などのような人や物、施設、機関、組織、デー
タ、ファイルを含む有形、無形の各種管理単位であって
あらゆるジャンル、カテゴリーを含む。管理するメンバ
ーデータは、メンバー固有の識別情報と、メンバーに応
じて各種別のメンバーの区分け情報やフォルダなどの位
置情報や、物理アドレス番号で表される関係情報、メン
バー固有の詳細情報などを登録し、メンバー情報で直
接、またはメンバー情報を取得するための情報で間接に
管理する。例えば図2に示すように各メンバー毎の区分
けする区分け情報は、それぞれのメンバー種別、ラン
ク、分類、業種などの情報であり、メンバー固有の詳細
情報は、摘要、履歴などの情報である。日付は、登録・
更新の日付である。
【0038】区分け情報のメンバー種別、ランク、分
類、業種などは、検索を行うため、編集出力するための
条件であり、その指定の有無によって検索、編集出力の
対象に含めるか除外するかなどを判断する。摘要の情報
は、例えば人であれば氏名をメンバー名として、性別、
生年月日、住所、電話、ファックス、メールアドレス勤
務先・所属・役職・入社年月日、所属グループ、趣味、
経歴・略歴、写真など、また、文書・文献・図面であれ
ばその名称をメンバー名として、文献分類、作成日・発
行日、作成者・発行者・著者、内容の要約、推薦文・紹
介文などを含む任意の情報である。履歴の情報は、メン
バーの略歴や更新履歴などを含む情報である。
【0039】マスタテーブル8は、例えばメンバー管理
テーブル7にそれぞれのメンバー情報に応じて最低限必
要な情報の登録がなされるようにするために登録区分を
設定したり、検索や編集出力の条件として指定する際に
必要な各種情報の定義テーブルなどを有するものであ
る。例えば図4に示すような種別テーブルやランクテー
ブル、分類テーブル、業種テーブル、関係区分テーブル
などがそれらである。
【0040】種別テーブルは、例えば図4(A)に示す
ようにどのようなメンバーかを識別する種別の情報、
人、会社、文書、……などを定義するものである。ラン
クテーブルは、例えば図4(B)に示すようなランクと
優先順位を定義するものであり、一般的なランクとして
は最重要、重要、顧客Aランク、顧客Bランク、顧客C
ランクなどのランクに高、中、低などの優先順位を定義
し、特殊なランクとしては交渉中、再度交渉可、面識な
しなど、メンバー種別が人でないものでは動産・不動産
など、名寄せを処理したメンバーに使う目的のものとし
ては本人、名寄せ済みなどのランクに高、中、低などの
優先順位を定義する。
【0041】分類テーブルは、例えば図4(C)に示す
ように地域、人事評定や社内評定に使う部課、商品、グ
ループなどを大分類、中分類、小分類に属する項目とし
て定義する。業種テーブルは、例えば図4(D)に示す
ように製造業、情報サービス業、自治体、建築・建設
業、保険・金融業、農林漁業、自営業など各業種を定義
するものである。
【0042】関係区分テーブルは、例えば図4(E)に
示す関係区分とそれぞれの優先順位を定義するものであ
り、種別が人の一般的な区分としては上司、部下、友
人、紹介、反目など、親を学校名等にする場合の区分と
しては出身(OB)、子を人でないものを対象とする場
合の区分としては所有、会社と会社の間の関係を結ぶ場
合の区分としては下請け、提携、取引先など、人事評定
に使う場合の区分としては直属、同僚、所属などがあ
る。
【0043】関係区分は、登録されたメンバー同士をつ
なぐ「手」の役目を果たし、2つのデータ(メンバー)
の係わりを表すコードで定義される。人と人、人と物、
物と物とを関係付ける際に、どういう関係で結ばれてい
るのかを指定するためのものであり、関係にも深い繋が
りからちょっとした繋がり、例えば人と人の場合には顔
見知り程度まで、関係の度合いに差がある。関係区分
は、このことを考慮して優先順位をつけているのであ
り、より重要でより密接な関係を上位に表示させるなど
のことができるようにしている。
【0044】次に、本発明に係る関係付け情報管理シス
テムの関係付け検索処理について説明する。図5は本発
明に係る関係付け情報管理システムの関係付け検索処理
の流れの例を説明するための図、図6は検索条件及び出
力条件の例を説明するための図である。
【0045】本発明に係る関係付け情報管理システムの
関係付け検索処理は、例えば図5に示すように検索条件
の設定(ステップS11)、出力条件の設定(ステップ
S12)を行う。ここでは、検索条件として、検索を開
始するメンバーに対して、例えば図6(A)に示すよう
にどのようなメンバー種別を対象にするか、どのような
分類、ランク、業種を対象にするか、さらには検索範
囲、例えば何段まで、何親等までかを対象にするかを設
定する。また、出力条件として、編集出力する範囲や条
件を、例えば図6(B)に示すように親、子をどこまで
出力するか、その際の出力色をどの色にするか、関係も
併せて出力するか、親・子の方向を矢印で出力するか、
親・子を左右方向に分けて出力するか、親・子を表形式
で出力するか、ツリー構造で出力するか、など出力する
モードやパターンをどのようなものにするかを設定す
る。
【0046】次に、検索条件に従い親から子の検索を行
って(ステップS13)、検索された子及びその関係を
メモリに保持する(ステップS14)。同様に子から親
の検索を行って(ステップS15)、検索された親及び
その関係をメモリに保持する(ステップS16)。さら
に出力条件を基に次段の検索も対象になるか否かを判定
し(ステップS17)、次段の検索が必要な場合には、
ステップS13〜S16で検索、保持された最終段のメ
ンバーを検索キーとした後(ステップS18)、それら
検索、保持されているメンバーと重複する場合には検索
キーを削除して(ステップS19)、ステップS13に
戻り同様の処理を繰り返し実行する。
【0047】ステップS17で、検索が終了したと判断
された場合には、設定された出力条件に従って検索結果
の編集を行い(ステップS20)、その編集した検索結
果を出力する(ステップS21)。
【0048】次に、メンバーデータに登録される詳細情
報について具体的に例示し説明する。摘要の情報は、項
目名を限定せず、用途に応じて変更可能なものであり、
例えば一般的な摘要項目においては、記録台帳番号、初
回取引日、事業内容、取引内容覚書など、保険の外交営
業に使用する場合においては、証券番号、入保月日、家
族構成,病歴など、人事評定に使用する場合において
は、社員番号、入社年月日、家族構成、特筆事項、総合
評価など、金融機関が保証の繋がりを管理する場合にお
いては、口座種別・番号、契約日、家族構成、保証債務
の有無、資産など、営業に使用する場合においては、会
員番号、初回訪問日、特徴、趣味・嗜好などの情報が登
録される。
【0049】履歴の情報は、時系列の対応記録を入力で
きるようにするものであり、例えば一般的な項目におい
ては、日付、打ち合わせ内容、数値目標、達成度、次期
繰延べなど、営業に使用する場合においては、購入日、
購入品名、数量、購入金額、ポイント数など、保険に使
用する場合においては、保険額変更月日、保険名称・内
容、入金回数、基本金額、合計金額など、人事に使用す
る場合においては、年月日、業務名、金額、自己評価、
内部評価など、金融機関が使用する場合には、貸付日、
担保、貸付金額、毎月返済予定額、残高などの情報が登
録される。
【0050】関係入力の画面で繋がれるメンバー相互の
関係を付加情報として関係摘要項目を入力する場合に
は、項目を用途に応じて設定する。例えば一般的に使用
する場合には、出来事、親の注意点、子の注意点、紹介
日、共通の記念日、備考日付、親→子信頼度、子→親信
頼度、親密度、評価(親→子)、評価(親←子)など、
取引関係に使用する場合には、受注、発注、下請、紹介
日、取引日(初回)、取引日(最終)、持株、発注ウエ
イト、受注ウエイト、関係の変遷、取引内容など、保険
に使用する場合には、共通の趣味、特技、健康状態、最
新遭遇月日、初見月日、結婚記念日、親密度、知合年
数、敵意、備考など、人事に使用する場合には、年度、
配属部署、配属年月日、評価年月日、移動年月日、能
力、協調性、頑張り、評価(親→子)、評価(親←子)
など、金融機関で使用する場合には、保証内容、抵当権
順位(物)、メモ、保証更新日、初回支払日、最終支払
日、保証金額、保証限度額、路線価(物)、詳しい関係
などが登録される。
【0051】本発明に係る関係付け情報管理システムの
拡張した実施の形態についてさらに説明する。図7はシ
ンクロ方式を利用する場合について説明するための図、
図8は親選択集団と子選択集団を使った並列の関係付け
の例を説明するための図、図9はカテゴリーの一致によ
る並列の関係付けの例を説明するための図、図10はL
L方式のデータベース間インポートの例を説明するため
の図である。
【0052】既に構築、運営されている他のデータベー
スに本発明の関係付け情報管理機能を持たせるシンクロ
方式について説明する。既存のデータベースに関係管理
機能を付加するには、それを運営するソフトウエアその
ものをはじめから作りなおす方法とデータ受渡しインタ
ーフェースを持つ関係管理ソフトウエアを連結させる方
法とがある。シンクロ方式は、その後者を指す。このシ
ンクロ方式では、既存のデータベース構造の、ソフトウ
エアを全く改造することなく、図7に示すようにそのデ
ータベースが持つデータ固有のID番号を関係管理テー
ブルに記録する。つまり、1つのデータベースに異なっ
たソフトウエアが複数付いていることになる。しかし、
データベース自体は既存ソフト用に設計されている場合
が多いので、既存ソフトからの情報を受け取るインター
フェース部分を関係管理ソフト側で持つ。それにより、
関係管理ソフト側では、基本的なデータ表示部分を開発
することなく、既存ソフトのデータ参照部分を利用でき
る。関係管理ソフト側では、既に登録されているデータ
同士の関係付けをし、系図表示などの関係管理機能部分
を受け持つ。関係管理ソフト内に既存ソフトの機能を全
て取り込み(外部ソフト実行機能による)、外見的には
既存システムに関係管理部分が追加されたようにするこ
とも可能である。
【0053】シンクロ方式を利用するためには、既存ソ
フトでの追加・修正・削除によるIDの変更を関係管理
ソフト側で監視する必要があり、既存ソフトがIDの変
更を許容している場合には、そのID番号振りなおしに
関係管理ソフト側が対応するか、既存データに不変的な
IDを付加する必要がある。シンクロ方式を応用するこ
とにより、稼働中のデータベースシステムにとって変わ
る新しいシステムを導入することなく、省コストで関係
管理機能を持ったシステムへと移行させることができ
る。
【0054】次に、自動関係付けについて説明する。与
えられた条件に一致するもの、カテゴリー、選択したも
のなど、メンバー管理テーブルに登録された任意の1ま
たは複数のデータと、異なる1または複数のデータの関
係付けの処理を行うようにしてもよい。この場合、直列
の関係付けとして、任意の指定により選択された複数の
データを順に直列につなぐ関係付けが、ユーザ指定によ
り予め並び替えされた順に、あるいは1つずつ順に行わ
れる。
【0055】また、並列関係付けとして、親選択集団と
子選択集団に、それぞれ全てのデータの中から条件指定
によって抽出されたデータ、データが個別に持つカテゴ
リーで抽出されたデータ、任意に選択されたデータ、ま
たは全てのデータが表示され、親子の指定により関係付
けを行い関係管理テーブルを作成する。
【0056】この場合、例えば図8(A)に示すように
親選択集団と子選択集団に1つずつメンバーがあったと
き、それぞれを直接親と子として1対1の関係付けを行
う。また、親選択集団に1つと子選択集団に複数があっ
たとき、1つの親をそれぞれの子と1対1の繰り返しで
子の件数分、1対多の関係付けを行い、親選択集団に複
数と子選択集団に1つがあったとき、1つの子をそれぞ
れの親と1対1の繰り返しで親の件数分、多対1の関係
付けを行う。
【0057】また、親選択集団と子選択集団にそれぞれ
複数あったとき、1対多の関係付けを親の件数分、ある
いは多対1の関係付けを子の件数分行ったり、図8
(B)に示すように親と子の間に新規または既存のデー
タαを指定し、全ての親指定データはαの親、全ての子
指定データはαの子として関係テーブルに保存する多対
多の関係付けを行う。それぞれ関係付けは、関係付けボ
タンなどの一括処理起動や、ドラックアンドドロップな
どで行う。
【0058】また、カテゴリーの一致による並列の関係
付けとして、図9に示すようにメンバー管理テーブルの
データ1件1件にカテゴリー登録枠を複数個設け、馬、
木、りんご、花、山などそこに登録されたカテゴリーに
一致するデータを選びだして新規または既存のデータに
関係付けする。例えば同じグループなど同じ属性、同じ
言葉を含むデータについて同様に適用できる。
【0059】データベース間でのインポートについて説
明する。本発明の関係付け情報管理システムを、例えば
プロフェッショナル版、スタンダード版、パーソナル版
のように複数のグレードに分けると、これらを利用し
て、例えば図10に示すように管理者と1人または複数
の部員とでLL方式のような疑似ネットワークを組むこ
とができる。ここで、プロフェッショナル版は、データ
登録制限なし、履歴情報入力・検索可、関係詳細情報入
力・検索可、複数データベース可、スタンダード版は、
データ登録制限なし、履歴情報入力・検索可、パーソナ
ル版は、数百件までの登録制限とし、共通のデータベー
スを利用するものとする。そして、プロフェッショナル
版は、データベースを複数保有し、切り換えながら利用
することができる。データベースは、同一フォルダ内で
なければ、LAN上の他のパソコンのどこにあっても操
作対象とすることができる。
【0060】管理者は、プロフェッショナル版を利用す
ることにより、自分のデータベースのほか、部員のデー
タベースを参照・更新可能になり、部員は、スタンダー
ド版を利用することにより、自分のデータベースしか操
作できなくなる。万が一、他の人のデータを無断コピー
してもデータベース毎に4ランクのIDとパスワードを
設けることにより、内部に入ることをできなくする。プ
ロフェッショナル版は、スタンダード版では見ることの
できない関係詳細情報の部分の参照・更新ができるの
で、部員のデータベースに本人の管理外での書き込みが
可能となる。
【0061】また、任意に指定されたデータからn親等
までの範囲で関係付けされたデータをインポートの対象
とし、取り込み側のデータ識別コードと重複しないコー
ドを振り直してインポートする。インポートの際、取り
込み側と、移植側に同一データが存在した場合には、更
に「本人」(同一データであるという関係区分)で関係
付けを行う。同一かどうかの判定が曖昧な場合にはユー
ザにメッセージするか別データと判断するかを選択させ
る。
【0062】次に、ファイル管理ソフトでの運用につい
て説明する。図11は関係を繋ぐ媒体について説明する
ための図、図12はエクスプローラ等のファイル管理ソ
フトにおける関係付けについて説明するための図、図1
3は多種類データのファイル内の部分的な関係付けにつ
いて説明するための図、図14はその他のファイル等の
関係付けについて説明するための図、図15は複数の管
理テーブルを設けて関係付けする場合について説明する
ための図である。
【0063】ファイル管理ソフト(エクスプローラ等)
の現状を見ると、ファイル管理ソフトは、全体を1つの
大きな収納庫と考え、フォルダという分類可能なコンテ
ナボックスにファイルを分けていれるだけでファイル関
係を探すことはできない。しかし、ファイルを管理して
いる上で、ファイル同士の繋がりが分かった方が整理し
やすいというのは万人の望むところである。
【0064】例えばワードで作成された文書Aがあり、
それを修正した文書A′があった場合、2つの文書に関
係があるというのはファイル名か、同一フォルダに保存
されているか、プロパティに関係があることを記録する
他はない。もし、プロパティで識別するならば、A''、
A''' 、A''''などが作成された場合、後から作成され
た文書が前に作成された文書と関わりがあることを、そ
れまで作成された全ての文書のプロパティに記入してい
かなければならない。
【0065】A''''を作成した時、A''' のプロパティ
しか変更しなければ、ひとつずつ遡ってプロパティをみ
ていかなければ、AとA''''に関係があることが分から
ない。同様に、異なるファイル形式(文書、表計算、画
像、CAD等)に関係があることは、カテゴリーで分け
ると作成者でまとめられない。ファイル種別でわける
と、業務での統一ができないなどの不便が生じる。
【0066】そこで、ファイル管理ソフトに本発明の関
係付け情報管理機能が加われば、格納してある場所はカ
テゴリー別や作成者別など分かりやすいフォルダに整理
しておき、それに関する各種ファイルの関係図を表示す
ることによって、変更の履歴や、業務プロジェクトでの
括りができるようになる。
【0067】ファイル管理ソフト内に、自動関係付け機
能、親子孫のような系図表示、前後5親等のようなツリ
ー系図表示、繋がり検索のような一定の親等間のルート
探索機能、関係入力画面などの機能を備える。関係付け
は、関係入力画面等を利用しても、ドラッグアンドドロ
ップでもできる。エクスプローラ上で関係付けされたフ
ァイルがコピーされた場合、関係付け全てをコピーする
わけではなく、元ファイルと複製という関係付けでつな
ぎを作る。ファイルが隠しファイルであった場合には、
隠しファイルを見せない設定の時には関係付けもされな
いような表示にする。関係付けは、ファイル名ではな
く、ファイルを識別情報とし、フォルダなどの位置情報
や物理アドレス番号などを利用することもできる。
【0068】関係をつなぐ媒体について説明する。関係
をつなぐという本発明の関係付け情報管理機能の思考に
媒体も含めると、音声情報、時間情報、位置情報などを
含め、その一部を取り出しても独立したオブジェクトと
して特定できる属性または属性を持つ情報を対象とし、
データベース等の配列に入れる。例えば図11に示すよ
うに表計算ソフト(A)の任意のシートや選択されたセ
ル、ファイル管理ソフト(B)のファイル全体、CAD
図面(C)の図面内の任意のオブジェクト、画像(D)
の画像全体または任意の選択された部分に関して、配列
の背番号もしくはアドレスなど、それぞれを特定できる
キーを識別子として用い、メンバー管理テーブル(F)
に関係情報を格納し、関係管理テーブル(E)で関係付
けを行うことにより、エクスプローラに限らず新規また
は既存のアプリケーション内で利用可能とする。
【0069】エクスプローラ等のファイル管理ソフトに
おける関係付けについて説明する。エクスプローラ等に
おいて、表示されるフォルダとファイル名は、OSが管
理するファイルアロケーションテーブル(以下、FAT
という)などのディレクトリパスに記憶している。この
ようなエクスプローラ等に本発明の関係付け情報管理機
能を持たせるためには、メンバー管理テーブルをFAT
以外に持つ方法、FAT自体をメンバー管理テーブル
として利用する方法、関係管理テーブルがIDを管理
する考え方ではなくFAT情報そのものを持って関係管
理をする方法を利用することができる。
【0070】メンバー管理テーブルをFAT以外に持つ
の方法では、図12(A)に示すようにメンバー管理
テーブルでIDと、FATに記録されているファイル情
報をそのままコピーして利用するか、FAT内の物理的
な記録位置アドレスなどの情報を利用する。また、の
方法には、図12(B)に示すようにOS設計の段階で
FATそのものの形状を変更してIDを持つようにする
場合と、FAT内の物理的な記録位置アドレスなどの情
報を関係管理テーブルに直接入れて関係付けをするか、
FAT情報そのものを関係管理テーブルに格納して関係
付けする場合などがある。そして、の方法では、FA
T情報それ自体が1件1件を識別できる内容になってい
るので、図12(C)に示すように特別にIDをつけな
くてもそのまま関係管理テーブルに記録することによっ
て関係管理ができる。この方法では、関係管理テーブル
にFAT情報またはFAT内の物理的な記録位置アドレ
スを格納するので、ファイルやフォルダの変更時に関係
管理テーブルの同時変更が必要になる。
【0071】関係をつなぐ対象は、ファイルやフォルダ
を問わず、ネットワーク上であってもファイル管理ソフ
ト上で処理可能なものであれば実施が可能である。エク
スプローラと同様の機能を持つ個別アプリケーションに
付属しているエクスプローラライクのものは、FATの
代わりに独自のエリアにファイル情報を持っているが、
機能としては同じである。
【0072】具体的な実行例を説明すると次のようにな
る。まず、画面のどこかに関係付け対象とすべきファイ
ル等を指定するエリアを設け、入力またはドラッグアン
ドドロップ等で関係付けをする対象を入れる。各指定領
域にはリストボックスのように、1つまたは複数の指定
ができ、先に図8で説明したように1対1、1対多、多
対1、多対多の関係付けができる。そこで、任意のファ
イル等を選択し、例えば系図表示ボタンまたは右クリッ
クからのメニューに系図表示を選択して関係を表示させ
る画面へ移行させる。さらに、2つ以上のファイル等の
関係を追跡する繋がり検索画面や前後n浸透全ての関係
表示のできる画面を持ち、任意の画面から進むことがで
きる。関係付けされているファイルやフォルダ等がコピ
ーされた時は、関係もコピー元と同様に継承されるか、
コピー元とコピー先のみの関係付けかを選択することが
できる。
【0073】多種類データのファイル内の部分的な関係
付けについて説明する。多種類データの部分的な関係付
けは、ファイル名やフォルダ名の関係付けのみだったフ
ァイル管理ソフトの場合と違い、関係するアプリケーシ
ョンとそれにより作成されるデータファイルに関係情報
や関係情報処理機能を持たせなければならない。これ
は、関係の管理をエクスプローラのようなOS側の管理
ソフトに任せる場合やそれぞれのアプリケーションの内
部だけでデータの関係付けをする場合においても同様で
ある。
【0074】例えば画像処理ソフトとそれにより作成さ
れた画像ファイルを例に説明する。一般にアプリケーシ
ョンで作成されたファイルの持つ情報は、画像情報のほ
かに、形状・オブジェクト、カラー・彩度・明度・アル
ファチャネル・レイヤ情報・変更履歴のような属性情報
を持つファイル形式(フォトショップのPSD等)か
ら、画像情報のみを持つ形式(BMP等)といったよう
に、利用環境によって様々である。そのファイル形式
と、使用するアプリケーションによって、ファイル内に
保有できる属性は、情報量が違っている。画像内で範囲
切り出しされたものを、クリップボードを経由してコピ
ー・ペーストするという場合には、コピーされた瞬間の
データのみを対象とすればよいので、その際の属性は引
き継いでも、ファイル情報などは継承しなくてもよい。
しかし、関係を結び、継続的な関係を維持していくに
は、内容の変更や関係範囲の変更・移動に対応しなけれ
ばならない。従って、ファイル自体に、関係付けされた
部分がどの範囲のどういう属性情報だったかを記憶して
おく必要があり、画像処理ソフトでは、ファイルに保存
された関係情報を表示し、変更を監視する機能が必要に
なる。ここでメンバー管理テーブルを用いることによ
り、基本的なデータを保存するのではなく、関係付けを
すべき選択範囲が存在する場所やデータの特性などが記
録され、データの本体はオリジナルファイルの中に存在
する。勿論、データ自体をオリジナルファイルからコピ
ーしてメンバー管理テーブルに記録することも可能であ
る。
【0075】即ち、図13に示すようにファイルに関係
指定範囲情報を持ち、メンバー管理テーブルと関係管理
テーブルを使うほか、メンバー管理テーブルは使わず、
関係管理テーブルのみで関係管理をする場合、ファイル
には持たず、メンバー管理テーブルまたは関係管理テー
ブルで情報管理をする場合などそれぞれの組み合わせに
応じた利用環境がある。
【0076】次に、関係レイヤを設けた場合の例を説明
する。画像データに重ねて透明の関係指定範囲を表示す
る関係レイヤを設ける。画像処理ソフト内で関係付けす
る範囲を指定し、その範囲を関係レイヤに表示する。指
定された範囲の持つ属性には、選択された形状・オブジ
ェクトのほか、カラー・彩度・明度・アルファチャネル
・レイヤ情報・変更履歴などアプリケーションによって
保有できる情報量が違うので、ここでは選択範囲とその
他の属性として説明する。画像処理ソフトに関係情報設
定ボタン等を設け、それがオンの状態で範囲を選択する
と、メンバー管理テーブルにID、ファイル種別、ディ
レクトリパス、ファイル名、選択範囲、その他の属性な
どを書き込む。同時に、選択範囲をメンバー管理テーブ
ル書き込みのときに取得したIDを指定範囲の識別名と
して画像ファイル内に選択範囲情報と共に記録する。メ
ンバー管理テーブルに書き込まれた個別情報は、関係入
力ボタンまたは右クリックのメニューなどによってOS
のファイル管理ソフトの関係入力の画面で、その他の情
報と関係付けをし、その関係を関係管理テーブルに書き
込み。画像データの関係指定範囲に含まれる部分に修正
が加えられた場合には、画像処理ソフトの監視機能によ
って関係指定範囲の変更をするかどうかを訪ねてくるこ
とにより、変更があれば、その情報を記録している画像
ファイルやメンバー管理テーブルの変更も行われる。
【0077】メンバー管理テーブルを用いない場合に
は、直接、関係管理テーブルにファイル種別、ディレク
トリパス、ファイル名、選択範囲、その他の属性などを
書き込んで関係付けをしてもよい。しかし、同じファイ
ルを同じ指定範囲、同じ続低で違う関係付けをするため
の独自のメンバーを考えるならば、IDを含め、メンバ
ー固有の識別可能な形式にして保存しなければならな
い。
【0078】画像ファイルに関係情報を記録しない場合
には、それらの全ての情報をメンバー管理テーブルまた
は関係管理テーブルに記録し、画像処理ソフトは、関係
レイヤなどに表示するための情報を画像ファイルからで
はなく、それらの外部テーブルから受け取る。OSや統
一管理ソフトで管理せず、アプリケーションで単独に管
理せず、画像アプリケーション内で単独管理する場合に
は、アプリケーション独自の関係管理テーブルとメンバ
ー管理テーブルを持ち、関係入力や系図表示等の機能は
画像処理ソフト内に装備することになる。
【0079】以上は画像についてであるが、ワープロソ
フトと文書ファイル、表計算ソフトとブックファイル、
CADソフトと図面データ、音源ソフトと音源データな
ど、同様の組み合わせで記録と監視機能が必要になる。
図14に示すようにメンバー管理テーブルを利用する場
合には、ID、ファイル種別、ディレクトリパス、ファ
イル名、選択範囲、その他の属性、例えば表計算であれ
ば、シート、セル、書式情報など、CADであればレイ
ヤ、線種、色、形状など、文書であれば、ページ、書式
情報など、音源であれば、時間、波長、音域情報などを
記録する。メンバー管理テーブルを迂回せず直接関係管
理テーブルに書き込む場合には、関係管理テーブルに、
ファイル種別、ディレクトリパス、ファイル名、選択範
囲、その他の属性などを記録する。それらは、データ同
士が識別可能な形であればよいので、パソコン内部の絶
対アドレスなどといった、関係をつなぐためのビット単
位のメンバー同士の関係まで表すことのできる表現を用
いても応用できる。それぞれの入力、表示手段は、画
面、印刷媒体のほかに、Web、ASP、PDAなどの
外部通信手段を利用したものでもよい。基本的には、関
係管理テーブルで親子関係を繋いだデータ同士を系図型
に表示し、いもづる式に辿っていくことができる機能
は、各ソフトウエアのデータ側でもコンピュータのOS
側でも持つことができる。その他、任意のデータ間の関
係を追跡し表示する繋がり検索機能を持つこともでき
る。
【0080】複数の管理テーブルを設けて関係付けする
場合について説明する。関係付けの対象は、登録された
メンバー同士であるが、履歴情報同士の関係を持ちたい
ときや、履歴と関係情報や、画像と他メンバーの摘要項
目などを関係付けたい場合など、1つのメンバー管理テ
ーブルや関係管理テーブルでは表すことができない。こ
れに対応するため、図15に示すようにメンバー管理テ
ーブルや関係管理テーブルは、1つのシステム内に1つ
ではなく、複数存在することもできる。N番目のメンバ
ー管理テーブルは基本となるメンバー管理テーブルのど
の識別情報(CIF)のどの情報のどの部分に関するも
のかという属性まで含んだ形で記録され、N番目の関係
管理テーブルには、部分関係入力用の画面によって関係
付けられた親子関係が記録され、部分関係表示用の系図
に表示される。こうすることにより、頭だけの関係しか
見ることのできなかった関係系図のほかに、それぞれの
部位の繋がりまで見ることができるようになる。
【0081】次に、本発明を系図型人脈管理システムと
して適用した場合の実施の形態を説明する。本実施形態
においては、3次元でしか表せなかった関係図をコンピ
ュータの中で管理し、その一部を取り出して表すことに
より、2次元の紙の上で表現することができるようにし
た。以下に、その考え方を記述する。
【0082】本実施形態のシステムは、データ入力の
際、条件検索やフリガナ検索などの検索機能を充実さ
せ、重複データの登録を極力させないようにする。その
ため、関係付けをしようとするデータが一点集中型で管
理され、無駄な繋がりが作成されにくくなっている。ま
た、重複データがあった場合にも、それらを「同じ人の
データ」という関係でつなぐことにより、系図を作成し
たときには必ず近所に表示されていることになる。
【0083】一般の顧客管理の考え方からいえば、図1
6に示すように、データはカード形式に保存されている
ので、個別データの一部に次に繋がるデータの顧客番号
等を記憶しておくという手法をとる。本実施形態のシス
テムでは個別データと関係データを完全に分離した形で
管理している。関係のデータも1:1で保存する。関係
を表す基本のファイル(データベースのテーブル)は親
の顧客番号と子の顧客番号と関係コードを持っている。
【0084】図17は、そのテーブルの一例を示すもの
である。それを、親順に並べると、一人の人に複数の子
がいることがわかる。図17の例でいえば、図18に示
すようにAさんには、BさんとDさんという子関係の人
がいる。Cさんには、Aさんという子がいて、Dさんに
は、BさんとEさんという子がいる。さらに、このファ
イルを子順に並び替えると、図19に示すように、Aさ
んには、Cさんという親がいる。BさんにはAさんとD
さん、DさんにはAさん、EさんにはDさんという親が
いることになる。
【0085】これをAさんを中心に親子関係を見ると、
図20のようになる。本実施形態のシステムはこの連鎖
を繰り返しながら、系図を作成する。ただし、系図の中
に同じ人が現れた場合には、系図の中心人物により近い
場所に出現したほうを正規のルートとして、それ以降の
つながり表示は正規ルートと重なるので、「…」で省略
している。これにより、同じ人が系図の中に何度現れて
も(循環しても)、確実に関係ルートを探し出せる。
【0086】さらに、本実施形態のシステムには、繋が
りをただ繋がっているというだけではなく、どっちから
どっちへ繋がっているという方向性を持たせている。そ
れは、系図をツリー構造で表すときに、非常に大切な意
味を持つ。前述のように、親を元に並び替えをし、子を
元に並び替えをすることにより、繋がりの方向性がはっ
きりし、中心になる人を決めることで、それに繋がる人
を引き当てることが可能になるからである。
【0087】一般の系図のような、「親→祖父→曽祖
父」といった直系重視から、「親→子→子→親→親」と
いった単発的な組み合わせでの連鎖のほうが、より遠く
まで関係をつないで見ることができる。また、親子の方
向性を持たせたことで、対等な関係でしか表現できなか
ったつながり部分を、部下・上司・恩師・教え子のよう
に、明確な関係を表現できるようになった。そして、そ
れぞれの関係区分に優先順位をもたせたことにより、繋
がりの強さを判断することができる。
【0088】図21に示すように、本実施形態のシステ
ムの利用者がXさんに繋がりを持ちたいと思ったとき、
そのどちらのルートのコネを利用すればより効果的かが
わかる。このように、繋がりを親子で表すことにより、
その関係を区別でき、さらに繋がりの深さを区別できる
ことになる。また、系図を世代で表すと「親→祖父→曽
祖父」という直系での見方になるので、上は上、下は下
という完全な流れができてしまう。しかし、親等で表す
と、「親」と「子」しかないので親が上から下、子が下
から上という概念を捨ててしまえば、図22に示すよう
に、関係を蛇腹折のように折りたたむことができるよう
になる。
【0089】これを利用して、本実施形態のシステムで
は系図を作成するとき、図23に示すように、最も左に
系図の中心になる人を置き、その人から、1親等目を親
子を問わず、右に1段ずれて表示する。2親等目も親子
を問わず、右にもう1段ずれて表示する。これを繰り返
すことによって、系図はツリー構造に展開し、平面状に
書き表すことができるようになる。このようにして、系
図を世代ではなく、親等で表すことにより、親方向と子
方向への繋がり方向を固定化せず、自由に追跡し、ツリ
ー表示することができる。
【0090】さらに、本実施形態では、関係のみを表す
ファイルに親子のつながりだけを入れてあるので、「親
→子→親→子」と機械的に見ていくだけで、関係の連鎖
は続く。ただ、画面表示や印刷表示の制限から、一度に
見られる範囲を区切っているだけであるので、区切られ
た所から先に関係があれば、そこから同様に「親→子→
親→子」と機械的に追跡を繰り返し、系図に作り上げて
いくことは可能である。それを、実際に表しているの
が、「メンバー紹介系図(親・子・孫)」である。直系
のみの表示であるが、関係が続く限り、どこまでも表示
することができる。
【0091】さらに、関係検索という機能では、図24
に示すように、任意の二人を指定して、その二人に関係
ルートができ上がっているかどうかを追跡することがで
きる。最短の関係のほかに、指定した親等内ですべての
ルートを探し出し、そのルートを系図表示する。ここで
は参照対象メンバーから親方向へ5親等と子方向へ5親
等、あわせて10親等のつながりを持つすべてのメンバ
ーを表示している。図25に示すように、5親等とは関
わりが5人目の人を指す。参照対象者から見たとき、A
さんは6親等目になるので系図の範囲外になるが、Bさ
んを参照対象者にすれば5親等目になるので系図に表れ
てくる。端同士のCさんから見て、Dさんは10親等
目、11人のつながりが発見できる。このように、系図
の表示範囲外になったメンバーも、参照対象をずらして
系図を作成することにより表示が可能となる。
【0092】以下、実施例について説明する。図26は
本実施形態の系図型人脈管理システムのソフトウエア構
成を示すシステムブロック図である。データベースとし
ては、氏名または団体名、住所、電話番号等の個人・団
体のメンバー情報を格納するメンバー管理テーブルと、
そのメンバー管理テーブルに登録されたあるメンバーと
そのメンバーに関係する他のメンバーの二者の関係を親
子関係で規定するとともにその関係の種類および関係の
優先順位を表す区分コードを記入する関係管理テーブル
とを有し、マスタテーブルには、区分コードがどのよう
な関係を表すかおよびどのような優先順位を表すかを規
定する区分テーブル等の参照テーブルを有している。
【0093】以下に、本実施形態の実施例のシステムに
おける基本的な操作手順とデータ処理について説明す
る。図27は本システムのメインメニュー画面を示すも
のである。 1.メンバー管理 ・メンバー追加 ・メンバー修正 ・メンバー削除 上記の3つは個人や団体の情報の入力・更新・削除を行
う。 ・関係入力 ・系図表示 上記の2つはメンバー同士の繋がりや系図を登録・表示
する。 2.データ資料 条件を指定して、登録されているメンバーの内該当する
メンバー群を抽出し、帳票やテキストファイルに出力す
る。 3.基本設定 システムの基本となるコード設定などを登録・管理す
る。 4.システム管理 データベースの保守管理をする。
【0094】図28は図27のメインメニュー画面の
「メンバー追加」ボタンを押したときに現れる入力画面
を示す。この画面から、個人登録か団体登録かを選択
し、個人登録の場合は氏名、フリガナ、生年月日、男女
の別、住所、電話番号、ファックス番号を入力する。ま
た、このメンバーのデータを他の閲覧者に公開するか非
公開にするかを選択する。この入力画面における特殊な
入力項目について説明する。
【0095】1.BOX BOXとはランクコードのことである。入力しようとし
ているメンバーが、ユーザにとってどういう相手なのか
を表す。図29、図30にその例を示す。メンバーのデ
ータカードをランクの箱に仕分けして保存するという意
味で、BOXと呼ぶ。BOXは優先順位をつけることが
可能である。
【0096】本実施形態のシステムは、顧客のみを管理
する顧客管理ソフトとは異なり、面識はなくとも将来つ
ながりを持ちたいと思っている人や、その人の関係者を
入力しておくことが重要になる。BOXに「面識なし」
という意味のランクを設けておけば、現在の顧客との区
別をつけることができる。登録データを増やし、関係を
つないでいくことにより、つながりを希望していた人へ
の人脈ルートが出来上がる可能性が広がる。その場合は
「関係検索」機能によって、人脈ルートがつながったか
どうかを検索することができる。
【0097】2.分類コード 分類コードは登録メンバーの統計資料作成や所属分類に
振り分けるために設けている。入力しようとするメンバ
ーが、大分類・中分類・小分類で区分される事項のいず
れに属するかを指定し、件数や比率をグラフ等で表示す
る。この分類コードの例を図31に示す。分類項目には
「都道府県・市町村・町名」などの住所によるもののほ
か、所属部署や管轄地区など集計目的に合わせて三段階
に分類する。
【0098】本実施形態のシステムを人脈ではなく、物
品管理などに利用する場合には、地区ではなく、管理分
類として応用することも出来る。 例としては、在庫管理:倉庫、棚、箱 カー用品:メーカー、パーツ、部品 動植物 :目、科、属 等である。
【0099】3.関係区分 関係区分は、図27の「基本設定」ボタンを押下したと
きに表れるメニューの一つである。この関係区分は、登
録されたメンバー同士をつなぐ「手」の役目をする。人
と人を関係付ける際に、どういう関係で結ばれているの
かを指定するために設けている。関係にも、深いつなが
りから、ちょっとした顔見知り程度まで、関係の度合い
によって優先順位をつけることが可能である。その例を
図32、図33に示す。
【0100】2つのデータのかかわりを表すコードであ
るので、別々のデータを同じものとするという指定も可
能になる。たとえば、結婚による姓の変更、企業やグル
ープの名称変更など、日常的によく見られる出来事であ
る。この場合のように、旧名のときの内容と新名での内
容をそれぞれ残す方がメンバーの状況を把握しやすいこ
とが多々ある。
【0101】本実施形態システムは、関係区分に既定初
期コードとして「本人」という関係を用意している。一
般の顧客管理ソフトであれば1つのデータにまとめて登
録しなければならないが、本実施形態のシステムはデー
タ同士を「本人」として関係付けてしまえば、データを
一本化する必要はない。不確かなデータや間違って重複
して登録されたデータもデータ同士をすべて「本人」と
して関係付けてしまえば、見落とすことはない。
【0102】「本人」としてつなぐメンバー同士のデー
タは、どれかを主データに、その他を従データとして1
親等でつなぐ。どのデータが主データかが判別しにくい
場合には、BOXに「重複データ」を意味するコードを
設け、従データのBOX欄に指定すると見分けやすくな
る。また、統計資料のデータ件数に重複を避けたい場合
にも、分類コードに「重複データ」という意味の分類を
設けて、従データの地区に指定すると、不要のカウント
はそちらに集計される。
【0103】人脈であるから、仲が良いという情報だけ
ではなく、犬猿の仲という関係が登録されていてもかま
わない。同じ集まりに出席を呼びかけてはいけない場合
や、その人の前では話題にしてはいけない人など、要注
意の関係も入れておくと非常に役立つ。また、メンバー
が転勤や退職などで関係が途切れたとしても、その関係
者と新たな関係ができることがあるので、関係の削除は
せず、残したままとすることが好ましい。
【0104】次に、関係入力について説明する。図28
の下に表れる「関係入力」ボタンを押下すると、図34
に示す関係入力画面が表れる。ここでは、メンバーとメ
ンバーのつながり及びその内容を設定する。ただ、Aさ
んとBさんがつながっているというだけではなく、どち
らから、どちらへつながっているか、どういう関係なの
かを指定する。どちらからどちらへは、主となるメンバ
ーを親、従となるメンバーを子として関係を考える。親
から見て、子のメンバーとどういう関係なのかをあらか
じめ考えられるパターンを前述の関係区分に登録してお
く。
【0105】図34の画面上部には、この画面の前処理
であるメンバー特定検索で選ばれて来たメンバー(基準
メンバー)が表示されている。画面下半分には、対象メ
ンバーに関係づける人の候補を一覧する。その間に上と
下の関係を示す「親子切替」ボタンとリストボックスが
ある。「親子切替」ボタンには上下のどちらを親(主)
にするかを設定し、リストボックスには関係区分が表示
されるので、親からの関係を選ぶ。
【0106】i).「関」ボタン 対象メンバーの1親等に関係づけされているメンバーを
表示する。現在の関係づけの参照/変更/削除の際に使
用する。リストの中から関係の変更又は削除する人を選
ぶ。
【0107】ii).関係更新/削除ボタン 変更の場合は、関係内容を変更して「関係更新」ボタン
をクリックする。関係を削除する場合は、「削除」ボタ
ンをクリックする。関係の削除は、データそのものを削
除するわけではなく、つながりをなくしてしまうだけの
ことで、関係を削除してもデータは残る。しかし関係を
削除された者どうしは別ルートでのつながりがない限
り、同じ系図に現れることはない。関係は、前述の「関
係区分」でも述べたが、犬猿の仲や縁切れという関係も
人脈の一種ととらえて極力、削除しないようにする。
【0108】次に、本実施形態の特徴である系図表示に
ついて説明する。本実施形態のシステムには、2種類の
系図表示方式がある。1つは、図35に示す「メンバー
紹介系図(親・子・孫)」である。参照対象者を中心に
親と子と孫を表示する。この系図表示は「参照対象変
更」ボタンをクリックして参照対象を表示されている親
・子・孫にずらして行くことで、系図の中心の人を変え
ながら、そのメンバーにつながるすべての関係者をいも
づる式に表示していく。
【0109】登録されているメンバーすべてが、切れ目
なしに関係付けされていれば、途切れることなく表示さ
れるが、関係付けのグループが異なれば、参照対象を移
動しても系図はつながることはない。この場合は別グル
ープのメンバーを選択して系図表示に入れば、同様に関
係者をいもづる式に表示していく。データベースの中で
は、小さな集団がいくつも形成されて少しづつ大きく成
長していく。
【0110】また、この系図の表示方式では、図36に
示すように、限られたメンバーしか表示されてはいな
い。表示されているのは直系の親・子・孫のみである。
親から別につながっているA、子から別につながってい
るBとその直系は、参照対象を変更することにより表示
されるようになる。
【0111】この「メンバー紹介系図(親・子・孫)」
を検索処理するための手順の概要は、次の通りである。 (1)特定の条件を指定して抽出されたメンバーリスト
で選択されているメンバーのコードを参照対象コード
(以下本人CIF)とする。 (2)本人CIFを元に参照対象の情報をメンバー管理
テーブルより取得し、参照対象表示域に格納する。 (3)本人CIFを元に関係管理テーブルより参照対象
者の親関係にあたる全てのメンバーのコード(以下親C
IF)と区分を抽出し、それぞれの情報をメンバー管理
テーブル、区分の優先順位を区分テーブルより取得し、
優先順位の高い関係のメンバーから親メンバーリスト表
示領域に格納する。 (4)本人CIFを元に関係管理テーブルより参照対象
者の子関係にあたる全てのメンバーのコード(以下子C
IF)と区分を抽出し、それぞれの情報をメンバー管理
テーブル、区分の優先順位を区分テーブルより取得し、
優先順位の高い関係のメンバーから子メンバーリスト表
示領域に格納する。 (5)子メンバーリスト表示領域の最上にある子CIF
を元に関係管理テーブルより子メンバーリスト表示領域
の最上にある子メンバーの子関係にあたる全てのメンバ
ーのコード(以下孫CIF)と区分を抽出し、それぞれ
の情報をメンバー管理テーブル、区分の優先順位を区分
テーブルより取得し、優先順位の高い関係のメンバーか
ら孫メンバーリスト表示領域に格納する。 (6)表示領域を表示する。 (7)子メンバーリスト表示領域の中で最上以外のメン
バーをユーザが選択したかどうかを判断する。選択した
らステップ(8)に進む。選択しなければステップ
(9)に進む。 (8)選択された子CIFを元に関係管理テーブルより
子メンバーリスト表示領域の選択された子メンバーの子
関係にあたる全てのメンバーのコード(以下孫CIF)
と区分を抽出し、それぞれの情報をメンバー管理テーブ
ル、区分の優先順位を区分テーブルより取得し、優先順
位の高い関係のメンバーから孫メンバーリスト表示領域
に格納し、再度表示する。 (9)参照対象変更ボタンを押下したかどうかを判断す
る。押下したらステップ(10)に進む。押下しなけれ
ば処理を終了する。 (10)親メンバーリスト表示領域と子メンバーリスト
表示領域と孫メンバーリスト表示領域の中でユーザが選
択したメンバーのコードを本人CIFとする。ステップ
(2)に戻る。
【0112】この親子孫表示画面では、直系の上に1世
代、下に2世代しか表示されない。この表示されない部
分を補っているのが、もう1つの系図、「メンバー紹介
系図(前後5親等)」である。その例を図23に示す。
この「メンバー紹介系図(前後5親等)」は、図35の
「メンバー紹介系図(親・子・孫)」で決定した参照対
象を中心に前後5親等の範囲で、すべての関係者を系図
化する。
【0113】本実施形態のシステムのような人脈を表現
する系図は、家系図のように親が上で子が下といった、
一方向の流れで表すことは不可能である。それに代わる
ものとして、本実施形態のシステムでは、図37に示す
ように、系図の中心とする人を一番上の左端に表示す
る。1親等目を左に1段下げた位置に表示している。同
様に5親等目までを1段ずつ左へ下げながら表示してい
る。横向きの矢印は親から子への関係を表しており、
「…」は他に最短ルートがある事を示している。
【0114】例えば、(い)の「坂本竜馬」には「…」
がついている。(い)の「坂本竜馬」は「勝海舟」から
見て2親等目にあたるが、他のルートを見てみると、1
親等目の(ろ)にも「坂本竜馬」が表示されている。
(い)より(ろ)の方が参照対象の「勝海舟」により近
いので、「…」のついている箇所は参考ということにな
る。+印はこの下にも人脈が続いていることを意味して
いる。隠したい人脈や複雑な人脈の場合、この+機能を
使って系図を自由に再構成することができる。
【0115】このメンバー紹介系図を生成するための手
順の概要は、次の通りである。 (1)参照対象CIFをもとにメンバー管理テーブルの
参照対象メンバーの情報を取得し、ツリービュー領域に
表示する。 (2)1親等洗い出し (2−1)参照対象のコード(CIF)をもとに関係管
理テーブルから親メンバーを抽出し、優先順にツリービ
ュー領域2列目に1メンバー1段で参照対象の下に追加
表示する。 (2−2)参照対象CIFをもとに関係管理テーブルか
ら子メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域2列
目に1メンバー1段で親メンバーの下に追加表示する。
【0116】ただし、ツリービュー内にすでに同じCI
Fのメンバーが表示されていれば名前の後に「…」を付
加する。 (3)2親等洗い出し (3−1)2列目に表示されている1親等のメンバーに
ついて上から順にそれぞれ次の処理を行う。 (3−2)1親等者CIFをもとに関係管理テーブルか
ら親メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域3列
目に1メンバー1段で該当の1親等のメンバーと次の1
親等のメンバーの間に挿入表示する。
【0117】ただし、直系の2親等前(参照対象)が同
じメンバーなら「2親等洗い出し」はしない。 (3−3)元にする1親等の該当段目のメンバーに
「…」がついていれば「2親等洗い出し」はしない。 (3−4)ツリービュー内にすでに同じCIFのメンバ
ーが表示されていれば名前の後に「…」を付加する。 (3−5)1親等者CIFをもとに関係管理テーブルか
ら子メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域3列
目に1メンバー1段で該当の1親等のメンバーと次の1
親等のメンバーの間に挿入表示する。
【0118】ただし、直系の2親等前(参照対象)が同
じメンバーなら「2親等洗い出し」はしない。 (3−6)元にする1親等の該当段目のメンバーに
「…」がついていれば「2親等洗い出し」はしない。 (3−7)ツリービュー内にすでに同じCIFのメンバ
ーが表示されていれば名前の後に「…」を付加する。 (4)n親等洗い出し。(n=3)とする (4−1)3列目に表示されている2親等のメンバーに
ついて上から順にそれぞれ次の処理を行う。 (4−2)2親等者CIFをもとに関係管理テーブルか
ら親メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域4列
目に1メンバー1段で該当の2親等のメンバーと次の2
親等のメンバーの間に挿入表示する。
【0119】ただし、直系の2親等前(1親等者)が同
じメンバーなら「3親等洗い出し」はしない。 (4−3)元にする2親等の該当段目のメンバーに
「…」がついていれば「3親等洗い出し」はしない。 (4−4)ツリービュー内にすでに同じCIFのメンバ
ーが表示されていれば名前の後に「…」を付加する。 (4−5)2親等者CIFをもとに関係管理テーブルか
ら子メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域4列
目に1メンバー1段で該当の2親等のメンバーと次の2
親等のメンバーの間に挿入表示する。
【0120】ただし、直系の2親等前(1親等者)が同
じメンバーなら「3親等洗い出し」はしない。 (4−6)元にする2親等の該当段目のメンバーに
「…」がついていれば「3親等洗い出し」はしない。 (4−7)ツリービュー内にすでに同じCIFのメンバ
ーが表示されていれば名前の後に「…」を付加する。 (5)以降、ステップ(4)の数を累進させて、4親
等、5親等も同様の処理をする。
【0121】次に、本実施形態のもう一つの特徴である
関係検索機能について説明する。「関係検索」ボタンを
クリックすると図24に示すメンバー関係検索の画面が
表示される。ここでは2人(個人・団体とも可)を指定
してメンバー間につながりがあるかを探す。上段には参
照対象メンバーが入っているが「条件検索」ボタンで検
索画面へ移動するので、上段・下段ともにメンバーを任
意に変更することができる。1親等から10親等までの
範囲で関係を追跡するが、最短ルートを見つけるのか、
全てのルートを見つけるのかをラジオボタンで指定す
る。「全ての関係を表示する」にチェックして実行ボタ
ンをクリックすると、図24の系図の左上にあるリスト
ボックス内に親等数と、同親等内での連番が表示され
る。図38はその説明図であり、左右両側の2人のメン
バー間の系図の例を示している。
【0122】リストボックス内の参照したいルートを選
択すると、そのルートの系図が表示される。「詳細」ボ
タンは他の画面と同様に、クリックをすると系図内で選
択された人の登録内容が表示される。「印刷」ボタン
は、表示されている追跡結果をプレビューし、プリンタ
で印刷可能な状態にする。
【0123】この関係検索機能の処理手順は次の通りで
ある。 (1)関係の追跡をする二人のメンバーのうち、一方を
正、他方を副とし、正メンバーに副メンバーが繋がって
いるかを追跡するため、設定条件を保存し、検索結果を
一時保存するメモリ内の配列エリアを初期化する。な
お、ユーザによってキャンセルボタンが押されたときは
処理を中止し、メモリ内に格納されている途中までの結
果を破棄する。 (2)処理を行う際に、ユーザが指定した、最大何親等
まで探すか、最短ルートか全てのルートかの設定条件を
保存する。ここでは、4親等までの全てであるとして説
明する。 (3)正メンバーの親子の関係である1親等目を抽出す
る。 (3−1)抽出された1親等目のnaのレコード数のう
ち、ia番目(i=1〜n)は副メンバーかを判断す
る。 (3−1−1)副メンバーであれば正メンバーからのル
ートを前記メモリ内の配列エリアに保存して次の1親等
目のレコードに対し、(3−1)のステップの処理を実
行する。 (4)副メンバーでなければ、1親等目のia番目のメ
ンバーの親子の関係である2親等目を抽出する。 (4−1)抽出された2親等目のnbのレコード数のう
ち、ib番目(i=1〜n)は副メンバーかを判断す
る。 (4−1−1)副メンバーであれば正メンバーからのル
ートを前記メモリ内の配列エリアに保存して次の2親等
目のレコードに対し、(4−1)のステップの処理を実
行する。 (4−2)副メンバーでなければ、2親等目のib番目
と同じメンバーがルート中の上位に存在しないかどうか
判断する。 (4−2−1)存在していれば、その処理を中断し次の
2親等目のレコードに対し、(4−1)のステップの処
理を実行する。 (5)存在していなければ、2親等目のib番目のメン
バーの親子の関係である3親等目を抽出する。 (5−1)抽出された3親等目のncのレコード数のう
ち、ic番目(i=1〜n)は副メンバーかを判断す
る。 (5−1−1)副メンバーであれば正メンバーからのル
ートを前記メモリ内の配列エリアに保存して次の3親等
目のレコードに対し、(5−1)のステップの処理を実
行する。 (5−2)副メンバーでなければ、3親等目のic番目
と同じメンバーがルート中の上位に存在しないかどうか
判断する。 (5−2−1)存在していれば、その処理を中断し次の
3親等目のレコードに対し、(5−1)のステップの処
理を実行する。 (6)存在していなければ、3親等目のic番目のメン
バーの親子の関係である4親等目を抽出する。 (7)抽出された4親等目のndのレコード数のうち、
id番目(i=1〜n)は副メンバーかを判断する。 (7−1−1)副メンバーであれば、正メンバーからの
ルートを前記メモリ内の配列エリアに保存し、4親等の
次のレコードに進む。 (7−2)副メンバーでなければ、4親等の次のレコー
ドに進む。4親等のレコードがn迄終われば、3親等の
レコード数を1つ累進させて処理を行う。 (7−3)3親等のレコード数がn迄終われば、2親等
のレコード数を1つ累進させて処理を行う。 (7−4)2親等のレコード数がn迄終われば、1親等
のレコード数を1つ累進させて処理を行う。 (8)前記メモリ内の配列エリアに保存されている検索
結果をルートの親等数の少ないものから並べ直す。 (9)検索結果の1番目をツリービューに表示する。 (10)ユーザが検索結果表示の変更をプルダウンリス
トボックスで指示したときは、検索結果の中のユーザの
選択したルートをツリービューに表示する。
【0124】以上の実施形態では、複雑に絡み合った関
係情報に対し、部分的にスポットを当てながらそれをず
らして見ていくという構成で関係系図をシンプルに表示
できるように工夫されている。この構成によれば、中心
データとそれから離れていくデータの繋がりを見ること
は可能になる。しかし、この構成では、時間的な流れを
おって結合や分離の変遷を追跡し、関係の変化を見るこ
とはできない。関係管理テーブルでは、親子の関係付け
はするが、この親子関係が必ずしも発生の順に親と子と
して設定されているとは限らない。親と子は、利用者の
都合で設定するものとなっている。したがって、一度親
と子の関係付けをすると、その逆方向の関係や複数の関
係を同時に設定することはできない。それは、関係付け
を辿るために2者の関係を一方向にしておかなければ、
関係検索・追跡時に永久に循環する関係ができてしまう
からである。
【0125】次に、上記実施形態に対し、さらに関係ベ
クトルテーブルを付加して関係管理テーブルと併用し
て、「溯り(さかのぼり)ルート」により位置的、時間
的な流れを追った関係検索・追跡を可能にした実施形態
について説明する。これは、例えば次のような場合に必
要になる。
【0126】上記実施形態では、関係する人脈を入力す
る場合において、名前が変化すると、本人という関係で
繋いでも、発生の順番を持っていないので、ルーツを溯
ることはできない。それぞれのデータ内に発生順を持つ
ことは可能であるが、系図にその順番通りの表示を反映
させるのは困難である。そのためには、発生の時間と親
子関係の方向ではない、場合に応じた方向が関係情報の
中に必要になる。
【0127】また、宇宙の発生を例にとると、ビッグバ
ンである物質Aがある時間、ある位置で分離し、さらに
ある時間、位置で物質BとCとに分離し、物質Aは物質
A′に変化する、というような現象を繰り返す。このよ
うな結合と分離を繰り返し、元の物質とは異なる物質と
して固有なものになる場合や、元の属性を残したまま変
化する場合など、科学的な分野で関係情報を操作する場
合には、関係ができた時間及び位置情報を持たなけれ
ば、同じ現象で分離・結合したものは同じものとみなし
てしまう危険性がある。人脈など、任意の2人がどこで
知り合ったかが重要視されない単なる関係に限ればこの
ままでもよい。しかし、物質の変化や微生物の分裂情報
などは、時間と位置は欠かせない情報であり、このよう
な関係情報を時間の流れや位置で溯ることにより、デー
タの変遷を追跡することが可能になる。
【0128】さらに、噂が広まった情報源を辿るため、
情報伝達に関わった人たちに関する情報を記録する場
合、噂は、A→B→C→……→A→B→G→……→B→
A→…のように何度か同じ人に戻ったりすることがあ
る。その場合、最初に聞いた内容と2度目に聞いた内容
は違っている場合が多い。繋がりのみを見た場合には、
最初のAとBの関係と2度目のAとBの関係は全く同じ
であり、3度目のBとAの関係は情報伝達方向が逆転し
ているだけである。しかし、情報が伝達された時間が異
なっており、伝達位置によっても、それらが情報の変化
に影響している可能性もある。これらの時間や位置も、
それぞれ個人の情報に含まれるべきものではなく、関係
情報に含まれて処理されるべきものである。
【0129】上記のように、関係情報を操作する上で、
「溯りルート」を特定することによるメリットは非常に
大きい。そこで、この「溯りルート」を操作するため、
データテーブルとして図39に示すように関係管理テー
ブルKKTに加えて関係ベクトルテーブルKVTを持
つ。
【0130】図39において、関係管理テーブルKKT
は、これまでと同様であるが、関係区分などはこの中に
持たず、関係ベクトルテーブルKVTに持たせてもよ
い。各データの詳細部分は図示しないメンバー管理テー
ブルに保存してあってもよい。既に説明したように関係
管理テーブルKKTは、親子関係を持たせることで2者
間の関係追跡の流れる方向を決定するもので、実際には
処理上の検索・追跡などに永久循環を防ぐための方向付
け手段としての役割がある。そのため、2者間の親子関
係はダブって登録されることなく、固有の関係であり、
親子が逆転して登録されることもない。
【0131】関係ベクトルテーブルKVTは、関係管理
テーブルKKTの親子とは別に2者の関係を、その方向
と位置時系列、接続位置、接続順などとともに複数登録
するものであり、関係ベクトルテーブルKVTに書き込
むことを前提とした処理内で関係付けされた全ての関係
に1レコードずつ記録され、関係の向きを親と子ではな
く元と先で表す。この元と先は親子の設定には関係なく
指定することができる。関係ベクトルテーブルKVTの
各レコードは、個別に順指定された集合体が1つのグル
ープとして登録されているという内容や、連結の順位付
けがされているという内容の付加情報を持たせて、ユニ
ークなレコードとして認識させる。関係ベクトルテーブ
ルKVTは、明らかに複数の関係が発生する場合や関係
に順位が生ずる場合には必要となる。しかし、関係さえ
判ればよいという場合には、記憶領域を圧迫するため、
利用者の必要に応じて、関係ベクトルテーブルKVTに
情報を書き込むかどうかを選ぶことができるようにして
おくのが望ましい。
【0132】関係ベクトルテーブルKVTでは、関係
を、1:1、1:多、多:1、多:多で接続する際、図
40に示すように任意の付加情報を持たせ、ここで「同
じ」、「置換」、「変体」、「連続」、「結合」、「分
離」などのような分別区分を持って利用者が自由に接続
位置と接続順を設定できるようにする。「同じ」は、2
つのデータを同じものとみなすが、一体化はせずグルー
プの形状を残したまま接続する、つまり関係区分「本
人」と同じ考え方である。「置換」は、2つのデータを
同じものとみなし、どちらかを優先的なデータとして表
示し、非優先データは隠しデータ、又は名寄せデータと
して1つに統合する。「変体」は、元データから先デー
タへと変化したものとして新旧の区別を明確にして接続
する。「連続」は、元データから先データへと連続した
ものとして新旧の区別を明確にして接続する。「結合」
は、多:1の接続をし、「分離」は、1:多の接続をす
る。また、利用者の意思ではっきりとした時系列の関係
付けが必要な場合には、図41に示すように既にグルー
プ化された関係同士をどのグループのどのメンバーで連
結させるかを指定する。
【0133】この関係ベクトルテーブルKVTを用いる
ことにより、参照対象中心表示(以下、関係系図ともい
う)と位置時系列表示(以下、関係地図または関係年表
ともいう)を併用することができる。例えば図40に示
すように1:1で繋いでいくうちに利用者も気がつかな
い関係網で出来上がっている参照対象中心表示とは別
に、位置時系列表示は、図41に示すように利用者の意
思に沿った関係付けがそのまま表示される。これらを併
用することで、データの関係地図や関係年表を作ること
ができ、その中で指定した任意のデータの参照対象中心
表示を用いることができる。
【0134】関係管理テーブルKKTでは、上記で述べ
た並列や直列、グループとしての関係も、全て1:1の
固有の繋がりとして分解して登録され、同じ関係や逆転
関係は記録されない。すなわち、関係管理テーブルKK
Tのみで関係を表す場合には、関係表現と関係追跡の流
れを表示する親子関係を共用していたので、2者の関係
パターンが複数あった場合や、A→Bであり、B→Aで
もあるような関係が存在する場合には、そのひとつのみ
を登録するしかなかった。
【0135】例えばAはBの上司、AとBは同じサーク
ルに属している。また、BはAの先輩であり、師匠であ
るとする。この場合、もし、最初の関係がB→A(先
輩)であり、その後A=B(サークル仲間)となり、し
ばらくしてA→B(上司)という関係が出来、最後にB
→A(師匠)という関係が出来上がったとすると、関係
管理テーブルKKTの親子関係のみでは表現できない。
したがって、それぞれの関係とその方向と時系列情報な
どを関係ベクトルテーブルKVTに記録するのである。
この場合の関係ベクトルテーブルKVTの概念は、この
中に登録された関係情報が固有であり、任意の2者間に
は、まったく同じ属性の関係は存在しないという前提で
作成される。ゆえに、利用者が関係の順番を意図的に指
定したい場合や、同じ関係内に複数の関係の意味を持た
せたい場合、逆転の関係を残したい場合には、関係ベク
トルテーブルKVTに時間情報や位置情報などそれぞれ
のレコードが別の関係であると識別できる情報を持たせ
る。
【0136】これにより、繋がりを連鎖で表したとき、
同じ関係が複数の時点で表れても別物として「溯りルー
ト」を表示することができる。しかし、この表示では、
参照対象の表示位置が固有ではないため一度に全ての関
係者を見ることはできない。例えば図42は図43の関
係地図を関係系図に置き換えたものであり、分解し突き
詰めれば同じ関係の図である。図42はそれぞれの個体
から見た関係が一目でわかるし、図43は関係の変遷が
理解しやすい表示になっている。しかし、図43の下方
のGを参照中には、Eとの繋がりは分からないことにな
る。
【0137】そこで、Gを参照中にGを参照対象にした
関係系図が表示でき、ここで繋がりがあると表示された
別メンバーが関係地図上のどこに表示されているかを参
照することができ、さらにその位置に移動して他の繋が
りまで見ることができれば、時間や位置の違いまでも同
時に把握することができようになる。
【0138】例えば関係地図(関係年表)上の複数の場
所に対象とするデータが分散して、移動先が複数あった
ときは、リストボックスなどでそれらの位置や属性を示
し、利用者に表示対象を選択させ、関係地図上の該当デ
ータ部分を高輝度表示するなどで位置を把握しやすいよ
うにしてもよい。また、選択された位置に移動する時に
は、ジャンプボタンなどで関係地図上の指定位置に自動
的にスクロール表示されるようにしておくのが望まし
い。このように、関係地図上の任意の場所で関係系図を
適宜参照し、移動することが出来れば、極めて関係の把
握がしやすいシステムを構築することが可能である。
【0139】任意の付加情報において、例えば時間は、
年月日時分秒に限らず、情報の変化の過程などを表す属
性でも構わない。位置と時間という表現を用いることに
より、位置が3次元空間で、時間はその変化の過程など
を表す4次元としての働きを持たせることができる。時
間が同じであっても、AとBの関係は、Cから見れば普
通の関係であるが、Dから見れば仲が悪いととられ、E
から見ればおしどり夫婦に見られている、という場合に
登録者の主観が関係付けに大きく影響する。このように
1つのシステムに不特定多数の利用者がいる場合、別の
入力者であるという情報も1つの位置情報と見ることも
できる。
【0140】この他にも、速度、力など、同じ2者間に
存在する複数の関係をそれぞれ固有であると認識するた
めの付加情報は、その任意の付加情報をもつエリアを関
係ベクトルテーブルKVT内に持っていさえすれば、シ
ステムの開発者と利用者に関わらず設定することができ
る。
【0141】また、「集合体:単体」、「単体:集合
体」、「集合体:集合体」などのように、作成された集
合体をグループメンバーとして名前を付けて登録し、関
係地図を作成することにより、集合体ごとの繋がりとそ
れを構成する単体メンバーとの繋がりを同時に知ること
ができる。さらに、特定の連鎖関係を含んだ集合体を検
索することが可能になる。例えば学術的分野では、任意
の分子構造を持つ多分子結合体などの研究分野、言語な
どのような発生と遷移を追跡すべき研究分野、天体の星
座・星雲と恒星・惑星などの研究分野に広く応用するこ
とができる。
【0142】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、メンバーデータの詳細情報として、
摘要の情報と履歴の情報を説明したが、その他、写真や
添付ファイルなど様々な情報を付加してもよいし、同じ
メンバーに関して、識別コードで区分け情報と固有の詳
細情報で登録してもよい。
【0143】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば下記
の効果を奏する。 1.人脈の系図を2次元の紙に書き表すことができる 2.同じ人が系図の中に何度現れても(循環しても)、
確実に関係ルートを探し出せる。 3.繋がりを親子で表し、その関係を区別でき、さらに
繋がりの深さを区別できる。 4.系図を世代ではなく、親等で表すことにより、親方
向と子方向への繋がり方向を固定化せず、自由に追跡
し、ツリー表示することができる。 5.関係が続く限り、系図を連続で作成することができ
る。 6.任意の二人の繋がりを、あらゆるルートで追跡する
ことができる。
【0144】また、本発明によれば、各種情報を関係付
けて管理する関係付け情報管理システムであって、少な
くとも各種情報間の関係、該関係の方向及び位置時系列
情報を格納する関係ベクトルテーブルと、関係ベクトル
テーブルに格納された関係、該関係の方向及び位置時系
列情報を基に関係付けの検索処理を行い関係図の出力処
理を行う検索処理手段とを備え、さらに各種情報間で親
と子の関係付けを格納する関係管理テーブルを備え、検
索処理手段は、関係図として、各種情報間の位置時系列
に沿った関係の変遷を表示する関係地図と各種情報間の
繋がりを連鎖で表示する関係系図の出力処理を行うよう
に構成することにより、関係地図と関係系図の表示を併
用することができ、データの関係地図や関係年表を作る
ことができ、その中で指定した任意のデータの参照対象
中心表示を用いることができる。したがって、「溯り
(さかのぼり)ルート」により位置的、時間的な流れを
追った関係検索・追跡を可能になる。
【0145】さらに、各種情報を関係付けて管理する関
係付け情報管理システムであって、少なくとも各種情報
の識別情報で親と子の関係付けを格納する関係管理テー
ブルと、指定された情報と範囲で関係管理テーブルの関
係付けにより親から子、子から親へ各種情報の検索処理
を行う検索処理手段とを備えるので、データ間の関係を
親(主、上)と子(従、下)で表し、世代ではなく、親
等で管理することにより関係の追跡と表示を簡易にする
ことができる。しかも、登録されたデータ同士を関係付
けすることにより、関係が続く限り引き当てることがで
き、2者の関係ルートを追跡したり、それらの関係を系
図に表現することができる。重複データも名寄せ処理す
ることなく、同一データという関係で結べば双方参照で
き、旧姓、新姓データも関係付けにより両立させること
ができる。
【0146】また、人と人だけでなく、人と物、物と物
との関係付けを行い、物品のデータと人のデータを混在
させて管理できるようにすることにより、例えば官庁等
と取引のある会社で、また後に流用する可能性のある重
要な書類を作成した場合、その文書を作成した人間や、
その文書管轄の課等に関係付けを行っておくことがで
き、次に使用する際に記憶を辿らずに済む。
【0147】文書を作成する際に参考にした本や地図資
料等がどこの課のどの支所のものだったかなども、その
課や支所などに関係付けをしておくことにより、その
「課」、「本」、「資料」、「文書」のどれか1つだけ
でも手掛かりがあれば、詳しく覚えていない場合でも、
関係をいもづる式に辿って必要な情報に辿りつくことが
できる。勿論、文書だけでなく、顧客と買い上げた車な
どの商品と結び付けておくこともでき、土地をデータと
して入力しておき、所有者の変遷を辿ることもできる。
曖昧なデータや不確実なデータも、ニュースソースに関
係付けしておくことで行方不明データにはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る関係付け情報管理システムの実
施の形態を示す図である。
【図2】 メンバー管理テーブルの構成例を示す図であ
る。
【図3】 関係管理テーブルの構成例を示す図である。
【図4】 マスタテーブルの構成例を示す図である。
【図5】 本発明に係る関係付け情報管理システムの関
係付け検索処理の流れの例を説明するための図である。
【図6】 検索条件及び出力条件の例を説明するための
図である。
【図7】 シンクロ方式を利用する場合について説明す
るための図である。
【図8】 親選択集団と子選択集団を使った並列の関係
付けの例を説明するための図である。
【図9】 カテゴリーの一致による並列の関係付けの例
を説明するための図である。
【図10】 LL方式のデータベース間インポートの例
を説明するための図である。
【図11】 関係を繋ぐ媒体について説明するための図
である。
【図12】 エクスプローラ等のファイル管理ソフトに
おける関係付けについて説明するための図である。
【図13】 多種類データのファイル内の部分的な関係
付けについて説明するための図である。
【図14】 その他のファイル等の関係付けについて説
明するための図である。
【図15】 複数の管理テーブルを設けて関係付けする
場合について説明するための図である。
【図16】 一般のカード形式の顧客管理の方法を示す
説明図である。
【図17】 本発明における関係管理テーブルの例を示
す説明図である。
【図18】 子関係の説明図である。
【図19】 親関係の説明図である。
【図20】 親子関係の説明図である。
【図21】 利用者と関係を探りたい人物とのルートの
説明図である。
【図22】 本発明における親子関係によるつながりの
説明図である。
【図23】 本発明のメンバー紹介系図の画面の例を示
す図である。
【図24】 本発明のメンバー関係検索の画面の例を示
す図である。
【図25】 本発明による系図の探り方を説明する図で
ある。
【図26】 本発明のシステムのソフトウエア構成を示
すブロック図である。
【図27】 本発明の実施システムのメインメニュー画
面の図である。
【図28】 本発明実施例のメンバー情報入力画面の図
である。
【図29】 本発明実施例のBOX項目入力画面の図で
ある。
【図30】 本発明実施例のBOX項目入力画面の図で
ある。
【図31】 本発明実施例の分類コード入力画面の図で
ある。
【図32】 本発明実施例の関係区分登録画面の図であ
る。
【図33】 本発明実施例の関係区分登録画面の図であ
る。
【図34】 本発明実施例の関係入力画面の図である。
【図35】 本発明実施例のメンバー紹介系図(親、
子、孫)の画面の図である。
【図36】 本発明実施例において表示されている系図
の範囲の説明図である。
【図37】 図23の表示画面の詳細図である。
【図38】 関係検索において探索されるルートの説明
図である。
【図39】 関係管理テーブルと関係ベクトルテーブル
の併用例を示す図である。
【図40】 関係を繋ぐ方法の例を説明するための図で
ある。
【図41】 グループ化された関係同士の連結例を示す
図である。
【図42】 参照対象中心表示で作成した関係系図の例
を示す図である。
【図43】 位置時系列表示で作成した関係地図の例を
示す図である。
【図44】 関係図の例を示す図である。
【図45】 関係付けされた各種情報の例を示す図であ
る。
【図46】 一般の家系図の表示例を示す説明図であ
る。
【図47】 人脈のつながりの例を示す説明図である。 1…入力処理部、2…出力処理部、3…データ登録・更
新処理部、4…検索処理部、5…編集処理部、6…関係
管理テーブル、7…メンバー管理テーブル、8…マスタ
テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B075 ND20 ND23 ND36 NK02 NK46 NR03 NR20 PP22 PQ02 PQ13 PQ46 QP05 UU40 5B082 EA01

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 氏名または団体名、住所、電話番号等の
    個人・団体のメンバー情報を格納するメンバー管理テー
    ブルと、 そのメンバー管理テーブルに登録されたあるメンバーと
    そのメンバーに関係する他のメンバーの二者の関係を親
    子関係で規定するとともにその関係の種類および関係の
    優先順位を表す区分コードを記入する関係管理テーブル
    とからなるデータベースを備えた関係付け情報管理シス
    テム。
  2. 【請求項2】 区分コードがどのような関係を表すかお
    よびどのような優先順位を表すかを規定する区分テーブ
    ルを関係管理テーブルとは別に設けたことを特徴とする
    請求項1記載の関係付け情報管理システム。
  3. 【請求項3】 メンバー管理テーブルの登録事項に、登
    録メンバーの統計資料作成や所属分類振り分けのための
    地区コードを設けたことを特徴とする請求項1または2
    記載の関係付け情報管理システム。
  4. 【請求項4】 氏名または団体名、住所、電話番号等の
    個人・団体のメンバー情報を格納するメンバー管理テー
    ブルと、 そのメンバー管理テーブルに登録されたあるメンバーと
    そのメンバーに関係する他のメンバーの二者の関係を親
    子関係で規定された関係レコードを記録するとともにそ
    の関係の種類および関係の優先順位を表す区分コードを
    記録する関係管理テーブルとからなるデータベースを備
    えた関係付け情報管理システムにおいて、 参照対象と
    してメンバーが指定されたときに、そのメンバーと親子
    関係があるメンバーを抽出して、参照対象とともに親メ
    ンバー、子メンバー、孫メンバーをリストとして表示す
    る、次のステップを実行する手段を有する関係付け情報
    管理システム。 (1)特定の条件を指定して抽出されたメンバーリスト
    で選択されているメンバーのコードを参照対象コード
    (以下本人CIF)とする。 (2)本人CIFを元に参照対象の情報をメンバー管理
    テーブルより取得し、参照対象表示域に格納する。 (3)本人CIFを元に関係管理テーブルより参照対象
    者の親関係にあたる全てのメンバーのコード(以下親C
    IF)と区分を抽出し、それぞれの情報をメンバー管理
    テーブル、区分の優先順位を区分テーブルより取得し、
    優先順位の高い関係のメンバーから親メンバーリスト表
    示領域に格納する。 (4)本人CIFを元に関係管理テーブルより参照対象
    者の子関係にあたる全てのメンバーのコード(以下子C
    IF)と区分を抽出し、それぞれの情報をメンバー管理
    テーブル、区分の優先順位を区分テーブルより取得し、
    優先順位の高い関係のメンバーから子メンバーリスト表
    示領域に格納する。 (5)子メンバーリスト表示領域の最上にある子CIF
    を元に関係管理テーブルより子メンバーリスト表示領域
    の最上にある子メンバーの子関係にあたる全てのメンバ
    ーのコード(以下孫CIF)と区分を抽出し、それぞれ
    の情報をメンバー管理テーブル、区分の優先順位を区分
    テーブルより取得し、優先順位の高い関係のメンバーか
    ら孫メンバーリスト表示領域に格納する。 (6)表示領域を表示する。 (7)子メンバーリスト表示領域の中で最上以外のメン
    バーをユーザが選択したかどうかを判断する。選択した
    らステップ(8)に進む。選択しなければステップ
    (9)に進む。 (8)選択された子CIFを元に関係管理テーブルより
    子メンバーリスト表示領域の選択された子メンバーの子
    関係にあたる全てのメンバーのコードと区分を抽出し、
    それぞれの情報をメンバー管理テーブル、区分の優先順
    位を区分テーブルより取得し、優先順位の高い関係のメ
    ンバーから孫メンバーリスト表示領域に格納し、再度表
    示する。 (9)参照対象変更ボタンを押下したかどうかを判断す
    る。押下したらステップ(10)に進む。押下しなけれ
    ば次の指示を待つ。 (10)親メンバーリスト表示領域と子メンバーリスト
    表示領域と孫メンバーリスト表示領域の中でユーザが選
    択したメンバーのコードを本人CIFとする。ステップ
    (2)に戻る。
  5. 【請求項5】 氏名または団体名、住所、電話番号等の
    個人・団体のメンバー情報を格納するメンバー管理テー
    ブルと、 そのメンバー管理テーブルに登録されたあるメンバーと
    そのメンバーに関係する他のメンバーの二者の関係を親
    子関係で規定された関係レコードを記録するとともにそ
    の関係の種類および関係の優先順位を表す区分コードを
    記録する関係管理テーブルとからなるデータベースを備
    えた関係付け情報管理システムにおいて、 参照対象に
    設定されたメンバーコードにより、親子関係があるメン
    バーを抽出して、親等の近い順に複数親等をツリービュ
    ーに表示する、次のステップを実行する手段を有する関
    係付け情報管理システム。 (1)参照対象CIFをもとにメンバー管理テーブルの
    参照対象メンバーの情報を取得し、ツリービュー領域に
    表示する。 (2)1親等洗い出し (2−1)参照対象CIFをもとに関係管理テーブルか
    ら親メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域2列
    目に1メンバー1段で参照対象の下に追加表示する。 (2−2)参照対象CIFをもとに関係管理テーブルか
    ら子メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域2列
    目に1メンバー1段で親メンバーの下に追加表示する。
    ただし、ツリービュー内にすでに同じCIFのメンバー
    が表示されていれば名前の後に省略記号を付加する。 (3)2親等洗い出し (3−1)2列目に表示されている1親等のメンバーに
    ついて上から順にそれぞれ次の処理を行う。 (3−2)1親等者CIFをもとに関係管理テーブルか
    ら親メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域3列
    目に1メンバー1段で該当の1親等のメンバーと次の1
    親等のメンバーの間に挿入表示する。ただし、直系の2
    親等前(参照対象)が同じメンバーなら「2親等洗い出
    し」はしない。 (3−3)元にする1親等の該当段目のメンバーに省略
    記号がついていれば「2親等洗い出し」はしない。 (3−4)ツリービュー内にすでに同じCIFのメンバ
    ーが表示されていれば名前の後に省略記号を付加する。 (3−5)1親等者CIFをもとに関係管理テーブルか
    ら子メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域3列
    目に1メンバー1段で該当の1親等のメンバーと次の1
    親等のメンバーの間に挿入表示する。ただし、直系の2
    親等前(参照対象)が同じメンバーなら「2親等洗い出
    し」はしない。 (3−6)元にする1親等の該当段目のメンバーに省略
    記号がついていれば「2親等洗い出し」はしない。 (3−7)ツリービュー内にすでに同じCIFのメンバ
    ーが表示されていれば名前の後に省略記号を付加する。 (4)n親等洗い出し。(n=3)とする (4−1)n列目に表示されているn−1親等のメンバ
    ーについて上から順にそれぞれ次の処理を行う。 (4−2)n−1親等者CIFをもとに関係管理テーブ
    ルから親メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域
    n+1列目に1メンバー1段で該当のn−1親等のメン
    バーと次のn−1親等のメンバーの間に挿入表示する。
    ただし、直系の2親等前(n−2親等者)が同じメンバ
    ーなら「n親等洗い出し」はしない。 (4−3)元にするn−1親等の該当段目のメンバーに
    省略記号がついていれば「n親等洗い出し」はしない。 (4−4)ツリービュー内にすでに同じCIFのメンバ
    ーが表示されていれば名前の後に省略記号を付加する。 (4−5)n−1親等者CIFをもとに関係管理テーブ
    ルから子メンバーを抽出し、優先順にツリービュー領域
    n+1列目に1メンバー1段で該当のn−1親等のメン
    バーと次のn−1親等のメンバーの間に挿入表示する。
    ただし、直系の2親等前(n−2親等者)が同じメンバ
    ーなら「n親等洗い出し」はしない。 (4−6)元にするn−1親等の該当段目のメンバーに
    省略記号がついていれば「n親等洗い出し」はしない。 (4−7)ツリービュー内にすでに同じCIFのメンバ
    ーが表示されていれば名前の後に省略記号を付加する。 (5)以降、ステップ(4)のnを1累進させて、nが
    所定の数に達するまで(4)のステップを繰り返し、n
    が所定の数に達すれば処理終了する。
  6. 【請求項6】 氏名または団体名、住所、電話番号等の
    個人・団体のメンバー情報を格納するメンバー管理テー
    ブルと、 そのメンバー管理テーブルに登録されたあるメンバーと
    そのメンバーに関係する他のメンバーの二者の関係を親
    子関係で規定された関係レコードを記録するとともにそ
    の関係の種類および関係の優先順位を表す区分コードを
    記録する関係管理テーブルとからなるデータベースを備
    えた関係付け情報管理システムにおいて、 参照対象に
    設定された二人のメンバーコードにより、その二人に関
    係ルートが出来上がっているかどうかを、任意の親等ま
    で抽出して表示する、次のステップを実行する手段を有
    する関係付け情報管理システム。 (1)関係の追跡をする二人のメンバーのうち、一方を
    正、他方を副とし、正メンバーに副メンバーが繋がって
    いるかを追跡するため、設定条件を保存し、検索結果を
    一時保存するメモリ内の配列エリアを初期化する。 (2)処理を行う際に、ユーザが指定した、最大何親等
    まで探すか、最短ルートか全てのルートかの設定条件を
    保存する。 (3)正メンバーの親子の関係である1親等目を抽出す
    る。 (3−1)抽出された1親等目のnaのレコード数のう
    ち、ia番目(i=1〜n)は副メンバーかを判断す
    る。 (3−1−1)副メンバーであれば正メンバーからのル
    ートを前記メモリ内の配列エリアに保存して次の1親等
    目のレコードに対し、(3−1)のステップの処理を実
    行する。 (4)副メンバーでなければ、1親等目のia番目のメ
    ンバーの親子の関係である2親等目を抽出する。 (4−1)抽出された2親等目のnbのレコード数のう
    ち、ib番目(i=1〜n)は副メンバーかを判断す
    る。 (4−1−1)副メンバーであれば正メンバーからのル
    ートを前記メモリ内の配列エリアに保存して次の2親等
    目のレコードに対し、(4−1)のステップの処理を実
    行する。 (4−2)副メンバーでなければ、2親等目のib番目
    と同じメンバーがルート中の上位に存在しないかどうか
    判断する。 (4−2−1)存在していれば、その処理を中断し次の
    2親等目のレコードに対し、(4−1)のステップの処
    理を実行する。 (5)存在していなければ、2親等目のib番目のメン
    バーの親子の関係である3親等目を抽出する。 (5−1)抽出された3親等目のncのレコード数のう
    ち、ic番目(i=1〜n)は副メンバーかを判断す
    る。 (5−1−1)副メンバーであれば正メンバーからのル
    ートを前記メモリ内の配列エリアに保存して次の3親等
    目のレコードに対し、(5−1)のステップの処理を実
    行する。 (5−2)副メンバーでなければ、3親等目のic番目
    と同じメンバーがルート中の上位に存在しないかどうか
    判断する。 (5−2−1)存在していれば、その処理を中断し次の
    3親等目のレコードに対し、(5−1)のステップの処
    理を実行する。 (6)存在していなければ、3親等目のic番目のメン
    バーの親子の関係である4親等目を抽出する。 (7)これをあらかじめ設定された数の親等まで数値を
    累進しながら繰り返し、最終親等で、次の処理を行う。 (7−1)抽出された最終親等目のnxのレコード数の
    うち、ix番目(i=1〜n)は副メンバーかを判断す
    る。 (7−1−1)副メンバーであれば、正メンバーからの
    ルートを前記メモリ内の配列エリアに保存し、最終親等
    の次のレコードに進む。 (7−2)副メンバーでなければ、最終親等の次のレコ
    ードに進む。最終親等のレコードがn迄終われば、それ
    より1つ前の親等のレコード数を1つ累進させて処理を
    行う。 (7−3)1つ前の親等のレコード数がn迄終われば、
    さらに1つ前の親等のレコード数を1つ累進させて処理
    を行う。 (8)これを全ての親等のレコード数が終了するまで行
    う。 (9)前記メモリ内の配列エリアに保存されている検索
    結果をルートの親等数の少ないものから並べ直す。 (10)検索結果の1番目をツリービューに表示する。 (11)ユーザが検索結果表示の変更をプルダウンリス
    トボックスで指示したときは、検索結果の中のユーザの
    選択したルートをツリービューに表示する。
  7. 【請求項7】 各種情報を関係付けて管理する関係付け
    情報管理システムであって、少なくとも前記各種情報間
    の関係、該関係の方向及び位置時系列情報を格納する関
    係ベクトルテーブルと、前記関係ベクトルテーブルに格
    納された関係、該関係の方向及び位置時系列情報を基に
    関係付けの検索処理を行い関係図の出力処理を行う検索
    処理手段とを備えたことを特徴とする関係付け情報管理
    システム。
  8. 【請求項8】 さらに前記各種情報間で親と子の関係付
    けを格納する関係管理テーブルを備え、前記検索処理手
    段は、前記関係図として、前記各種情報間の前記位置時
    系列に沿った関係の変遷を表示する関係地図と前記各種
    情報間の繋がりを連鎖で表示する関係系図の出力処理を
    行うことを特徴とする請求項7記載の関係付け情報管理
    システム。
  9. 【請求項9】 前記各種情報は、識別情報と詳細情報か
    らなるメンバーデータを格納するメンバー管理テーブル
    で管理されていることを特徴とする請求項7記載の関係
    付け情報管理システム。
  10. 【請求項10】 前記詳細情報は、メンバーを区分けす
    る区分け情報を有することを特徴とする請求項9記載の
    関係付け情報管理システム。
  11. 【請求項11】 前記区分け情報は、種別やランク、分
    類、業種を含むことを特徴とする請求項10記載の関係
    付け情報管理システム。
  12. 【請求項12】 前記詳細情報は、FAT情報、FAT
    内記録アドレス、ファイル種別、ディレクトリパス、フ
    ァイル名、選択範囲、オブジェクト、属性、または属性
    を持つ情報を含むものであること特徴とする請求項9記
    載の関係付け情報管理システム。
  13. 【請求項13】 前記識別情報は、ID、FAT情報、
    FAT内記録アドレス、ファイル種別、ディレクトリパ
    ス、ファイル名、選択範囲、オブジェクト、属性、また
    は属性を持つ情報を含むものであること特徴とする請求
    項9記載の関係付け情報管理システム。
  14. 【請求項14】 前記関係管理テーブルは、相互の関係
    付け方向と関係度合いの情報を有することを特徴とする
    請求項8記載の関係付け情報管理システム。
  15. 【請求項15】 各種情報を関係付けて管理する関係付
    け情報管理用プログラムであって、前記各種情報間の関
    係、該関係の方向及び位置時系列情報を格納する関係ベ
    クトルテーブルを用い、前記関係ベクトルテーブルに格
    納された関係、該関係の方向及び位置時系列情報を基に
    関係付けの検索処理を行い関係図の出力処理を行う機能
    を実現するための関係付け情報管理用プログラム。
  16. 【請求項16】 各種情報を関係付けて管理する関係付
    け情報管理用記録媒体であって、前記各種情報間の関
    係、該関係の方向及び位置時系列情報を格納する関係ベ
    クトルテーブルと、前記関係ベクトルテーブルに格納さ
    れた関係、該関係の方向及び位置時系列情報を基に関係
    付けの検索処理を行い関係図の出力処理を行う検索処理
    プログラムとを記録したこと特徴とするコンピュータで
    読み取り可能な関係付け情報管理用記録媒体。
  17. 【請求項17】 各種情報を関係付けて管理する関係付
    け情報管理システムであって、少なくとも各種情報の識
    別情報で親と子の関係付けを格納する関係管理テーブル
    と、指定された情報と範囲で前記関係管理テーブルの関
    係付けにより親から子、子から親へ各種情報の検索処理
    を行う検索処理手段とを備えたことを特徴とする関係付
    け情報管理システム。
  18. 【請求項18】 前記各種情報は、前記識別情報と詳細
    情報からなるメンバーデータを格納するメンバー管理テ
    ーブルで管理されていることを特徴とする請求項17記
    載の関係付け情報管理システム。
  19. 【請求項19】 前記詳細情報は、メンバーを区分けす
    る区分け情報を有することを特徴とする請求項18記載
    の関係付け情報管理システム。
  20. 【請求項20】 前記区分け情報は、種別やランク、分
    類、業種を含むことを特徴とする請求項19記載の関係
    付け情報管理システム。
  21. 【請求項21】 前記詳細情報は、FAT情報、FAT
    内記録アドレス、ファイル種別、ディレクトリパス、フ
    ァイル名、選択範囲、オブジェクト、属性、または属性
    を持つ情報を含むものであること特徴とする請求項18
    記載の関係付け情報管理システム。
  22. 【請求項22】 前記識別情報は、ID、FAT情報、
    FAT内記録アドレス、ファイル種別、ディレクトリパ
    ス、ファイル名、選択範囲、オブジェクト、属性、また
    は属性を持つ情報を含むものであること特徴とする請求
    項17記載の関係付け情報管理システム。
  23. 【請求項23】 前記関係管理テーブルは、相互の関係
    付け方向と関係度合いの情報を有することを特徴とする
    請求項17記載の関係付け情報管理システム。
  24. 【請求項24】 各種情報を関係付けて管理する関係付
    け情報管理システムであって、少なくとも各種情報の識
    別情報で親と子の関係付けを格納する関係管理テーブル
    と、前記識別情報と前記各種情報を格納するメンバー管
    理テーブルと、データの入力、設定、指示の処理を行う
    入力処理手段と、前記入力処理手段より指定された情報
    と範囲で前記関係管理テーブルの関係付けにより親から
    子、子から親へ各種情報を検索して前記メンバー管理テ
    ーブルに格納された各種情報の処理を行う関係付け情報
    管理手段と、前記関係付け情報管理手段で処理されたデ
    ータの出力処理を行う出力処理手段とを備えたことを特
    徴とする関係付け情報管理システム。
  25. 【請求項25】 前記入力処理手段は、前記メンバー管
    理テーブルに格納された1乃至複数のデータと、異なる
    1乃至複数のデータに対し与えられた条件で関係付けを
    行い、その関係付けを前記関係管理テーブルに格納する
    ことを特徴とする請求項24記載の関係付け情報管理シ
    ステム。
  26. 【請求項26】 各種情報の識別情報で親と子の関係付
    けを格納する関係管理テーブルを用いて前記各種情報を
    関係付けて管理する関係付け情報管理用プログラムであ
    って、指定された情報と範囲に従い、前記関係管理テー
    ブルの関係付けにより、親から子へ各種情報の検索を行
    う機能と、子から親へ各種情報の検索を行う機能とを実
    現するための関係付け情報管理用プログラム。
  27. 【請求項27】 各種情報の識別情報で親と子の関係付
    けを格納する関係管理テーブルを用いて前記各種情報を
    関係付けて管理する関係付け情報管理用プログラムであ
    って、前記各種情報より指定された選択条件に従い1ま
    たは複数の親、1または複数の子としてそれぞれ選択す
    る機能と、該選択された1または複数の親と1または複
    数の子を前記識別情報で関係付け前記関係管理テーブル
    に格納する機能と、指定された情報と範囲に従い、前記
    関係管理テーブルの関係付けにより、親から子へ各種情
    報の検索を行う機能と、子から親へ各種情報の検索を行
    う機能とを実現するための関係付け情報管理用プログラ
    ム。
  28. 【請求項28】 各種情報を関係付けて管理する関係付
    け情報管理用記録媒体であって、少なくとも各種情報の
    識別情報で親と子の関係付けを格納する関係管理テーブ
    ルと、指定された情報と範囲で前記関係管理テーブルの
    関係付けにより親から子、子から親へ各種情報の検索処
    理を行う検索処理プログラムとを記録したこと特徴とす
    るコンピュータで読み取り可能な関係付け情報管理用記
    録媒体。
  29. 【請求項29】 各種情報を関係付けて管理する関係付
    け情報管理用記録媒体であって、少なくとも各種情報の
    識別情報で親と子の関係付けを格納する関係管理テーブ
    ルと、前記識別情報と前記各種情報を格納するメンバー
    管理テーブルと、データの入力、設定、指示の処理を行
    う入力処理プログラムと、前記指定された情報と範囲で
    前記関係管理テーブルの関係付けにより親から子、子か
    ら親へ各種情報を検索して前記メンバー管理テーブルに
    格納された各種情報の処理を行う関係付け情報管理プロ
    グラムと、前記関係付け情報管理プログラムにより処理
    されたデータの出力処理を行う出力処理プログラムとを
    記録したこと特徴とするコンピュータで読み取り可能な
    関係付け情報管理用記録媒体。
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