JP2001014328A - データベースシステムとそこで用いるディレクトリデータ構造 - Google Patents

データベースシステムとそこで用いるディレクトリデータ構造

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JP2001014328A
JP2001014328A JP11184744A JP18474499A JP2001014328A JP 2001014328 A JP2001014328 A JP 2001014328A JP 11184744 A JP11184744 A JP 11184744A JP 18474499 A JP18474499 A JP 18474499A JP 2001014328 A JP2001014328 A JP 2001014328A
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Kenta Shiga
賢太 志賀
Satoshi Kikuchi
菊地  聡
Yoko Hirashima
陽子 平島
Nobuhiko Kawakami
順彦 川上
Hitoshi Yui
仁 由井
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】2レコードを関連付ける情報であるリンクを、
別個のリンクへ変換可能なデータベースシステムを提供
する。 【解決手段】少なくとも1以上のレコードに関する情
報、及びレコード間の関連を表すリンクを格納する手段
を備えたデータベースを有し、異種のオブジェクトを表
すレコード間のリンクである異種リンクが、前記格納手
段によって前記データベースに格納されているデータベ
ースシステムであって、前記格納手段を用いて同種のオ
ブジェクトを表す複数のレコード間のリンクである同種
リンクを格納し、異種リンクによりリンクされた2レコ
ードそれぞれに関して、同種リンクによるリンク対象レ
コードを特定することで、或る異種リンクを別個の異種
リンクへ変換するリンク変換手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークに接
続された複数の情報処理装置から成るデータベースシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】データベースシステムは、例えば、企業
内及び企業間、または自治体などでの情報システムにお
ける、氏名、電話番号などの個人情報や人事情報の管理
に、また、生産現場での部品管理などに広く用いられて
いる。個人情報や人事情報の管理に用いられるデータベ
ースシステムの一つとして、ディレクトリサービスを提
供するディレクトリシステムが挙げられる。ディレクト
リサービスとは、電子メールの送信相手の姓名等から電
子メールの宛先を検索できるサービスであり、電子メー
ルシステムにおける電子的な電話帳機能として利用され
ている。ディレクトリサービスに関する標準として、C
CITTの勧告であるX.500(ISO9594)が
挙げられる。X.500は、ディレクトリサービスをク
ライアント−サーバ型の分散システム・アーキテクチャ
として規定しており、クライアント−サーバ間の通信プ
ロトコルとしてOSI(Open Systems In
terconnection)の7レイヤ構造に従った
DAP(Directory Access Proto
col)を定めている。
【0003】X.500準拠のディレクトリサービス
は、木構造(ディレクトリツリー)として階層管理され
たデータモデルを有する。木の枝葉に相当する個所に
は、ディレクトリエントリが配置される。このディレク
トリエントリは、データベースにおけるレコードに相当
する。各々のエントリは、同一の親エントリを持つエン
トリ間で一意である相対名称(RDN:Relative Disti
nguished Name)と、ディレクトリツリーの根(ルー
ト)からの経路を示すRDNの列である名称(DN:Di
stinguished Name)で一意に識別される。
【0004】各々のエントリはユーザのメールアドレス
に加え、姓名、電話番号、FAX番号、写真等、様々な
情報を属性として記憶可能である。属性のうち、相対名
称に使用されるものを名前付け属性と呼ぶ。例えば、国
エントリ、会社エントリ、組織エントリ、及びユーザエ
ントリの名前付け属性には、それぞれc(countr
y)、o(organization)、ou(org
anizationalUnit)、及びcn(com
monName)が使用される事が多い。従って、例え
ば日本の会社であるABC会社の総務部を表すエントリ
の名称は、「ou=総務部,o=ABC会社,c=日
本」となる。また、エントリは、必ず1つ以上のオブジ
ェクトクラスに属する。ここで、オブジェクトクラスと
は、或るエントリに存在しなければならない必須の属
性、及び存在しても良い属性の集合を定義する。このオ
ブジェクトクラス定義とディレクトリツリーの定義をあ
わせ、ディレクトリスキーマと呼ぶ。
【0005】一方、インターネットにおける標準化機関
であるIETF(InternetEngineeri
ng Task Force)は、TCP/IPスタック
上で動作するディレクトリ・クライアント−サーバ間プ
ロトコルとして「LDAP:Light Weight
Directory Access Protocol
(RFC2251)」を標準化した。LDAPは、OS
Iスタック上で動作するDAPに比べて軽量であること
が大きな利点である。最近の企業内、或いは企業間に跨
る大規模情報システムにおいては、電子メールシステム
やグループウェアなどの複数のアプリケーションを導入
している事が多く、システム管理者は新入社員の入社や
人事異動が発生する度に、複数のアプリケーションへユ
ーザ登録を行なう必要があり、その運用負荷は膨大なも
のであった。
【0006】このような問題を解決する技術として、A
Cahners Publication社の「DAT
AMATION」(1996年5月1日号)の48頁か
ら54頁にて紹介されているようなメタディレクトリ技
術が挙げられる。メタディレクトリ技術とは、複数アプ
リケーションのユーザ情報をディレクトリサービスに登
録し、ユーザ情報の更新を全てディレクトリサービスに
対して行なうようにする事で、ユーザ情報の管理を一元
化するものである。
【0007】また、大規模情報システムにおいて実際に
稼動しているアプリケーションの多くは、ユーザ情報を
独自のデータベースを用いて、独自の形式で登録、管理
している。そのため、メタディレクトリ技術は、ディレ
クトリサービスに対して行われた更新を自動的にアプリ
ケーションのデータベースへ反映させる事により、ディ
レクトリサービスに登録されているユーザ情報と、各ア
プリケーションのデータベースに登録されているユーザ
情報との同期をとるディレクトリ同期技術と組み合わさ
れるのが一般的である。
【0008】図2に、上記のようなメタディレクトリ技
術で用いられるディレクトリデータの一般的な論理構造
を示す。ディレクトリデータ100は、共通ディレクト
リ101と、固有ディレクトリ101’から構成され
る。まず固有ディレクトリ101’は、ディレクトリサ
ーバにてアプリケーションのデータを一元管理可能なよ
うに、各アプリケーションが扱うデータ110のコピー
を登録したものである。固有ディレクトリ101’内の
エントリ、すなわち固有エントリの種類には、ユーザ情
報を登録する固有ユーザエントリ102’、組織情報を
登録する固有組織エントリ103’、グループ情報を登
録する固有グループエントリ106’などがある。ま
た、複数のアプリケーションのデータをメタディレクト
リシステムにて一元管理する場合、固有ディレクトリも
複数存在する。
【0009】ここで、アプリケーションのデータには、
氏名や電話番号など、複数のアプリケーションが共通に
扱っている情報がある。そこでメタディレクトリ技術で
は、全アプリケーションに共通な情報を登録する共通デ
ィレクトリ101をディレクトリデータ100に設け、
共通ディレクトリ101のデータが更新された時に、そ
の更新を各アプリケーションの固有ディレクトリへ反映
させる。このような処理を行なう事により、複数アプリ
ケーションに共通な情報の一元管理が可能となり、シス
テム管理者の管理負担を大幅に軽減可能である。
【0010】共通ディレクトリ101内のエントリ、す
なわち共通エントリの種類には、ユーザ情報を登録する
共通ユーザエントリ102、組織情報を登録する共通組
織エントリ103、グループ情報を登録する共通グルー
プエントリ106などがある。これらの共通エントリ
は、CCITT勧告であるX.521や「A Summ
ary of the X.500(96) User S
chema for use with LDAPv3(R
FC2256)」で定義されている標準的なディレクト
リスキーマに従って登録される。X.521は、組織階
層を図2に示したようにディレクトリツリーで表現する
ことを規定している。
【0011】さらに、共通エントリから固有エントリへ
のリンク105により、2エントリが同一のユーザ、組
織に対応している事を表す。ここでリンクとは2エント
リ間を関連付ける情報の事を指し、共通エントリと固有
エントリの間のリンクを同種リンクと呼ぶ。一般に、リ
ンクは関連するエントリの名称を保持する属性として実
装する。その属性をリンク属性と呼び、エントリへリン
ク属性を追加する事でディレクトリデータへリンクを格
納する。また、リンクによって関連付けられた2エント
リの内、リンク属性を持つエントリをリンク元エント
リ、他方のエントリをリンク先エントリと呼ぶ。図2で
は「経理課」エントリから「Accounting」エ
ントリへの同種リンクを記述しているが、実際は全ての
共通エントリから固有エントリへ同種リンクが格納され
る。固有ディレクトリが複数存在する場合は、上記同種
リンクも各々複数存在する。
【0012】ここで、共通ディレクトリから固有ディレ
クトリへの同期を行なう際、共通ディレクトリと固有デ
ィレクトリのデータ構造は異なっているため、共通ディ
レクトリのデータをそのまま固有ディレクトリへ登録す
る事ができない。例えば、共通ディレクトリでは名前情
報を姓と名という別の属性として登録、管理するのに対
して、固有ディレクトリでは氏名という一つの属性とし
て登録、管理する場合がある。そこで、共通ディレクト
リのデータを、固有ディレクトリのデータへ変換する、
或いはその逆を行なう事が必要である。このような変換
をスキーマ変換と呼ぶ。
【0013】共通エントリの属性から固有エントリの属
性を生成する、従来のスキーマ変換の例を図3に示す。
共通ユーザエントリ102から固有ユーザエントリ10
2’へのスキーマ変換を行なう場合、共通ユーザエント
リ102のcn(CommonName:一般名)から
固有ユーザエントリ102’のnameJP(日本語氏
名)への変換は単純な文字列のコピーによって実行され
る。また、共通ユーザエントリ102のsn(SurN
ame:姓)とgivenName(名)の組から固有
ユーザエントリ102’のname(英語氏名)への変
換は文字列の結合によって実行される。共通ユーザエン
トリ102のlinkは同種リンク属性であり、固有ユ
ーザエントリ102’の名称を値として持つ。同種リン
ク属性はスキーマ変換の対象外である。このように、従
来のスキーマ変換は文字列操作を用いて属性値の変換を
行なっていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで前出のX.5
21は、グループに所属するメンバは、グループエント
リからユーザエントリへのリンクを用いて表す事を規定
している。例えば図2において、ユーザ「山田太郎」が
グループ「EFG開発プロジェクト」のメンバである場
合、共通ディレクトリ101では、「EFG開発プロジ
ェクト」エントリ106から「山田太郎」エントリ10
8へのリンク107を用いて、固有ディレクトリ10
1’では、「EFG−Project」エントリ10
6’から「TarouYamada」エントリ108’
へのリンク107’を用いてメンバ関係を表す。上記の
ような、異種オブジェクトを表す2エントリを関連付け
るリンクを、同種リンクとは区別して異種リンクと呼
ぶ。図3で挙げた例では、共通グループエントリ106
や固有グループエントリ106’のmember属性
が、メンバ関係を表す異種リンク属性である。
【0015】ここで、共通エントリの名称と固有エント
リの名称は、異なるデータから構成されるため、共通エ
ントリの異種リンク属性から固有エントリの異種リンク
属性への変換は文字列操作だけでは行なえない。つま
り、従来のスキーマ変換は異種リンク属性の変換に対応
しておらず、システム管理者は共通ディレクトリの異種
リンク属性と固有ディレクトリの異種リンク属性を個別
に管理する必要があった。
【0016】そのため、人事異動、組織改正、新入社員
入社時などに、システム管理者は、同一内容のメンバ情
報の更新作業を複数アプリケーションに対して個別に実
行しなければならなかった。例えば、グループのメンバ
情報を管理しているアプリケーションを運用している企
業のシステム管理者は、人事異動が発生する度、まず共
通ディレクトリに登録されているメンバ情報を更新し、
次にそれと同様の作業を固有ディレクトリに対しても行
なう必要があった。更に具体的には、図2のABC会社
を例にとると、「山田太郎」が人事異動に伴い「EFG
開発プロジェクト」から外れる時、まず共通ディレクト
リの異種リンク107を削除し、次に固有ディレクトリ
の異種リンク107’を削除する必要があった。更に、
メンバ情報のように異種リンクで表現される情報は、ユ
ーザの上長情報や装置の所有者情報など多岐に渡るた
め、従来のスキーマ変換はシステム管理者の運用負荷を
軽減する技術として充分な機能を備えているとはいえな
かった。
【0017】また、組織階層をディレクトリツリーで表
現するディレクトリデータ構造には、人事異動時にユー
ザエントリの削除と追加という2つの操作が必要である
ためディレクトリサーバへの負荷が高く、加えてそれら
の操作の間に停電等の障害が発生した場合、削除したデ
ータの回復が困難であるという問題がある。特に、他の
事業所に組織毎移動する場合には、その組織に所属する
全ユーザエントリの削除、追加が必要であり、上記の問
題が深刻なものとなる。更に上記の問題が生じるため、
従来のメタディレクトリ技術は、組織階層変更の同期に
対応していなかった。そのため、共通ディレクトリの組
織階層の変更は、自動的には固有ディレクトリへ反映さ
れず、同様の組織階層変更作業を共通ディレクトリと固
有ディレクトリの両方に対して行なう必要があった。
【0018】このような課題は、企業内、或いは企業間
に跨る大規模情報システムにおける電子メールシステム
やグループウェアなどの複数のアプリケーションを使用
している環境に限られるものではなく、大規模なデータ
ベースシステムを導入している一般的な環境に発生する
ものである。 本発明の第一の目的は、データベースシステムにおいて
複数のアプリケーションが稼働している環境におけるデ
ータベースの一元的な管理を容易にする技術と、それを
用いたデータベースシステムを提供することである。 具体的には、ディレクトリシステムにおいて、複数のア
プリケーションが稼働している環境におけるディレクト
リデータの一元的な管理を容易にする技術と、それを用
いたディレクトリシステムを提供することである。 さらに具体的には、ユーザの所属組織やグループのメン
バ等の異種リンクで表現されたデータの管理負荷を軽減
可能なスキーマ変換方法と、それを用いたディレクトリ
システムとを提供することである。本発明の第二の目的
は、第一の目的を達成するに適したディレクトリデータ
構造を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の第一の目的を達成
するため、本発明は、少なくとも1以上のレコードに関
する情報、及びレコード間の関連を表すリンクを格納す
る手段を備え、異種のオブジェクトを表すレコード間の
リンクである異種リンクが、前記格納手段によって前記
データベースに格納されているデータベースシステムに
おいて、前記格納手段を用いて、同種のオブジェクトを
表す複数レコード間のリンクである同種リンクを格納
し、異種リンクによりリンクされた複数レコードそれぞ
れに関して、同種リンクによるリンク対象レコードを特
定する事で、或る異種リンクを別個の異種リンクへ変換
するリンク変換手段を有する事を特徴とするデータベー
スシステムを提供する。
【0020】かかるデータベースシステムにより、少な
くとも1以上のアプリケーションが扱う情報を格納する
レコードと、全アプリケーションに共通の情報を格納す
るレコードが前記データベースに格納されている場合、
共通情報を格納するレコード間の異種リンクの更新を、
アプリケーション情報を格納するレコード間の異種リン
クへ自動的に反映する事が可能となり、複数のアプリケ
ーションが異種リンクを登録、管理する場合において
も、システム管理者は共通情報の異種リンクのみメンテ
ナンスすればよく、異種リンクの管理負荷を大幅に削減
可能となる。
【0021】また、第二の目的を達成するため、本発明
は、アプリケーションデータをディレクトリサーバにて
登録、管理する際のディレクトリデータ構造であって、
ディレクトリデータが、アプリケーションが扱うデータ
を登録するディレクトリツリーと、全アプリケーション
に共通なデータを登録するディレクトリツリーから構成
され、同種のオブジェクトを表す異ディレクトリツリー
のエントリ同士が、リンクによって関連付けられ、更
に、あるディレクトリツリー内での各エントリ間の関係
を、リンクを用いて表現するデータ構造を提供する。デ
ィレクトリツリーを使わず、リンクを用いたデータ構造
を提供する。
【0022】このデータ構造により、たとえば、ユーザ
の所属組織の変更を、ユーザエントリの変更操作で行な
う事ができ、大規模な人事異動や組織改正が発生した時
の、ディレクトリサーバの負荷を低減する事が可能とな
る。また、前記スキーマ変換手段と組み合わせて用いる
事で、複数のアプリケーションツリーに所属関係を表す
異種リンクが登録されている場合においても、システム
管理者は共通データを登録するディレクトリツリーの、
所属関係を表す異種リンクのみメンテナンスすればよ
く、所属組織情報の管理負荷を大幅に削減可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を用いて説明する。以下の図中、同一の部分には同一
の符号を付加する。尚、本実施例においては、本発明を
適用するデータベースとしてディレクトリサービスを例
にとり説明するが、本発明は、例えばリレーショナルデ
ータベース管理システム等、様々なデータベースに適用
可能である。本発明のデータベースは、あるエントリデ
ータを、スキーマの異なるエントリデータへ変換するも
のであり、特に、異なるディレクトリツリー間での異種
リンクの変換が可能であるという特徴を持つ。以降の実
施例では、リンクを関連付けるエントリの名称を保持す
る属性として実装するものとする。但し、名称ではなく
ID番号を用いてリンクを表現する場合も本発明は有効
である。
【0024】図1は、本発明を適用したスキーマ変換部
の機能構造である。スキーマ変換部1は、スキーマ変換
制御部2、文字列操作部3、リンク変換部4、リンク記
憶領域6、ディレクトリアクセス部7を有している。ス
キーマ変換制御部2は、入力された変換元エントリデー
タに対して、文字列操作部3、リンク変換部4を呼び出
すことでスキーマ変換を実行し、その結果である変換先
エントリデータを出力する。文字列操作部3は、単純コ
ピーや結合などの文字列操作を実行する。リンク変換部
4は、変換元エントリが属しているディレクトリツリー
における異種リンク属性を、変換先エントリが属してい
るディレクトリツリーにおける異種リンク属性へ変換す
る。ディレクトリアクセス部7は、ディレクトリサーバ
に対して検索要求を発行する。リンク記憶領域6は、同
種リンクのリンク元エントリとリンク先エントリの名称
を一時的に記憶する領域である。この領域は、ディレク
トリデータの初期登録などのバッチ処理時に、ディレク
トリサーバへの同一の検索要求を重複して発行しないよ
うにする事で、バッチ処理の所要時間を短縮するために
使用される。
【0025】第一の実施例は、図1のようなスキーマ変
換部1をディレクトリサーバに組み込んだメタディレク
トリシステムである。第一の実施例について、図4から
図12と図23、図24、図26、図27、図29を用
いて説明する。図4は、第一の実施例であるメタディレ
クトリシステムの機能構成であり、LANなどのネット
ワーク30で、ディレクトリサーバ10、ディレクトリ
クライアント40、アプリケーションサーバ50が接続
されている。ディレクトリサーバ10は、ディレクトリ
データ100をデータベース(DB)11に記憶し、ア
プリケーションサーバ50は、アプリケーションデータ
110をDB51に記憶する。
【0026】ディレクトリサーバ10は、ディレクトリ
クライアント40やアプリケーションサーバ50との間
で通信処理を実行する通信制御部24、受信したアクセ
ス要求を解析するプロトコル解析部26、受信したアク
セス要求に従いDB11を検索、更新するDB制御部2
5、受信したアクセス要求が追加、変更、名称変更、削
除要求の何れかであった場合、ディレクトリ同期処理を
行なうディレクトリ同期部20を有している。さらにデ
ィレクトリサーバ10は、スキーマ変換規則を記述する
スキーマ変換規則ファイル28、前記スキーマ変換規則
ファイル28の読み込みと書き込みを行なうファイルア
クセス部27、ユーザによるキー入力やディスプレイへ
の表示を制御するユーザインターフェース制御部29を
有している。
【0027】ディレクトリ同期部20は、共通ディレク
トリ101、固有ディレクトリ101’、及びアプリケ
ーションデータ110の同期をとる。そのために、共通
ディレクトリ101の更新を固有ディレクトリ101’
とアプリケーションデータ110へ反映する処理と、固
有ディレクトリ101’の更新をアプリケーションデー
タ110と共通ディレクトリ101へ反映する処理を行
なう。
【0028】ディレクトリ同期部20は、プロトコル解
析部26からエントリ更新内容を取得し、各部の呼び出
しを行う同期処理制御部21、図1で説明したスキーマ
変換部1、DB制御部25に対してディレクトリデータ
100の更新、検索要求を発行するディレクトリアクセ
ス部22、アプリケーションデータ110を更新するア
プリケーションアクセス部23を有している。アプリケ
ーションアクセス部23は、同期対象となるアプリケー
ションに依存した手段を用いて、アプリケーションデー
タの更新処理を行う。
【0029】図5は、本実施例のディレクトリサーバ1
0のシステム構成である。
【0030】ディレクトリサーバ10は、中央演算装置
CPU14、ハードディスク等の2次記憶装置(以下、
磁気ディスクという)18、主記憶装置メモリ(以下、
主メモリという)12、バス13、表示装置などの出力
装置(以下、ディスプレイという)15、入力装置(以
下、キーボード17、マウス16という)から構成され
る。
【0031】図4のDB11は、ディレクトリデータ1
00を磁気ディスク18上のファイルとして格納する。
また、スキーマ変換規則ファイル28も、磁気ディスク
18に格納される。主メモリ12には、通信制御プログ
ラム24、DB制御プログラム25、プロトコル解析プ
ログラム26、ディレクトリ同期プログラム20、ファ
イルアクセスプログラム27、ユーザインターフェース
プログラム29が格納される。ディレクトリ同期プログ
ラム20はさらに、スキーマ変換プログラム1、同期処
理制御プログラム21、ディレクトリアクセスプログラ
ム22、アプリケーションアクセスプログラム23から
構成される。これらのプログラムは、あらかじめ、また
は可搬型記録媒体からの読み込み、またはサーバ10が
接続されたネットワークに接続された他のサーバからの
ダウンロードにより、磁気ディスク18に格納され、必
要に応じて主メモリ12に転送された後、CPU14で
実行される。本実施例のディレクトリクライアント4
0、及びアプリケーションサーバ50のシステム構成は
従来のものと同様である。
【0032】次に、本実施例におけるスキーマ変換規則
ファイル28を、図24を用いて説明する。400は、
スキーマ変換規則ファイル28の情報記述方法であり、
変換先属性名402、文字列のコピーや結合、リンク変
換などのスキーマ変換の方法を指定する変換種別40
3、変換元属性名404をカンマで区切って列挙したも
のである。文字列の結合などに対応するため、変換元属
性名404は複数指定可能である。2つ以上のスキーマ
変換規則を定義する場合は、各々を別の行に記述する。
スキーマ変換規則ファイル28の定義例として、図3で
示したスキーマ変換を行なうためのスキーマ変換規則フ
ァイルを401に示す。
【0033】次に、スキーマ変換規則ファイル28の作
成操作例を、所属組織へのリンク変換を例にとり説明す
る。図23の320は、ディレクトリデータ100にお
ける組織階層の表現方法の設定画面表示例であり、ユー
ザはディレクトリサーバ10のディスプレイ15、キー
ボード17、マウス16等を用いて各パラメータを設定
する。組織階層の表現方法として、CCITT勧告X.
521で推奨されているようにディレクトリツリーを用
いる方法と、本発明の特徴である異種リンクを用いる方
法から選択できるものする。
【0034】画面320は、組織階層の表現方法とし
て、ディレクトリツリーを用いる事を指示するボタン3
21、リンクを用いる事を指示するボタン322、共通
ディレクトリ101における、所属関係を表すリンク属
性の名称を入力する領域323、固有ディレクトリ10
1’における、所属関係を表すリンク属性の名称を入力
する領域324、組織階層の設定を指示するボタン32
5、そして操作をキャンセルするためのボタン326か
ら成る。ボタン321と322は、どちらか一方を押す
事ができる。また、領域323、324への入力は、ボ
タン322が押された時に行なえる。
【0035】画面320において、ボタン322が押さ
れ、かつ領域323、324に有効な属性名が入力され
ている状態でボタン325が押された場合、ユーザイン
ターフェース制御部が領域323、324に入力された
属性名を基に、スキーマ変換規則ファイル28に、図2
4の401の最後の行に示したような所属組織リンク変
換を行なうスキーマ変換規則を書き込む。一方、ボタン
321が押された状態でボタン325が押された場合、
スキーマ変換規則ファイル28には何も書き込まれな
い。
【0036】ここで、もし所属関係を表すリンク属性の
名称が固定である場合は、領域323、324は必要な
い。
【0037】図6は、本実施例において用いるデータ構
造である。最初に、リンク記憶領域6は、ディレクトリ
サーバの検索による取得した同種リンクのリンク元エン
トリとリンク先エントリの名称を一時的に記憶する領域
である。この領域は、ディレクトリサーバへの同一の検
索要求を重複して発行しないようにする事で、バッチ処
理の所要時間を短縮するために使用される。リンク記憶
領域6は、一度読み込んだ同種リンクによるエントリの
対応情報を記憶するリンク記憶テーブル210と、リン
ク記憶テーブル210を使用するか否かを指定するリン
ク記憶フラグ215から構成される。
【0038】リンク記憶テーブル210は、共通エント
リの名称211と、その共通エントリと同種リンクによ
ってリンクされた固有エントリの名称212から構成さ
れる。リンク記憶テーブル210は配列構造を成し、複
数のレコードを格納可能である。例として、図2の「経
理課」エントリ103に関するリンク記憶テーブル21
0の情報例を213に示す。本実施例では、リンク記憶
フラグ215には、「0」か「1」が格納され、それぞ
れ「リンク記憶テーブルを使用しない」、「リンク記憶
テーブルを使用する」旨を表すものとする。エントリ更
新内容60は、ディレクトリデータ100が更新された
時、プロトコル解析部26がディレクトリ同期部20
へ、その更新内容を渡す時に用いられるデータ構造であ
る。エントリ更新内容60は、更新されたエントリの名
称61、そのエントリに対する更新種別62、そのエン
トリの属性に対する更新内容配列63から構成される。
エントリ更新種別62は、追加、変更、名称変更、削除
のいずれかである。属性更新内容配列63は、次に説明
する属性更新内容70の配列である。例として、図2の
「鈴木一郎」エントリ102が共通ディレクトリ101
へ追加された時のエントリ更新内容60の情報例を64
に示す。
【0039】次に、属性更新内容70は、ディレクトリ
同期部20がスキーマ変換部1へ変換元エントリの属性
を渡す時、及びスキーマ変換部1がディレクトリ同期部
20へスキーマ変換後の属性を渡す時に用いられるデー
タ構造である。属性更新内容70は、更新された属性の
属性名71、その属性に対する更新の種別72、その属
性の属性値配列73から構成される。属性更新種別72
は、追加、置換、削除のいずれかである。例として、図
2の「鈴木一郎」エントリ102が共通ディレクトリ1
01へ追加された時のエントリ更新内容60の内、sn
に関する属性更新内容70の情報例を74に示す。
【0040】図29は、本実施例におけるディレクトリ
データのデータ構造である。以下で、図2との相違点に
ついて説明する。ユーザの所属組織はユーザエントリか
ら組織エントリへのリンクを用いて表す。例えば図29
において、ユーザ「鈴木一郎」が「経理課」に所属して
いる場合、共通ディレクトリ101では、「鈴木一郎」
エントリ102から「経理課」エントリ103への異種
リンク104を用いて、固有ディレクトリ101’で
は、「IchiroSuzuki」エントリ102’か
ら「Accounting」エントリ103’への異種
リンク104’を用いて所属関係を表す。同様にユーザ
「山田太郎」が「経理課」に所属している事を異種リン
ク109、及び異種リンク109’を用いて示す。同様
に、部と課の関係のような組織同士の所属関係も、共通
組織エントリ103間のリンクを用いて表す。また、組
織階層の最上位にあたるエントリは異種リンク属性を持
たない。例えば図29において、ABC会社の各部を組
織階層の最上位とする場合、総務部エントリは異種リン
ク属性を持たない。
【0041】本発明は、例えば異種リンク104と異種
リンク104’を相互に変換可能とするデータベースシ
ステムを提供する。更に、同種のオブジェクトのデータ
を一括して取得する際の検索を高速化するために、オブ
ジェクトの種類毎にコンテナエントリを設けるのが一般
的である。例えば、共通ユーザエントリ102はコンテ
ナエントリ(図29の「従業員情報」エントリ)直下に
全エントリが配置される。共通組織エントリ103、共
通グループエントリ106に関しても同様である。ま
た、固有ユーザエントリ102’もコンテナエントリ
(図29の「People」エントリ)直下に全エント
リが配置される。固有組織エントリ103’、固有グル
ープエントリ106’に関しても同様である。
【0042】次に、第一の実施例における、メタディレ
クトリシステム全体の処理の流れを、図26と図27で
説明する。図26は、共通エントリを追加した時の処理
シーケンスである。共通エントリを変更、名称変更、削
除した時の処理シーケンスもほぼ同様である。ディレク
トリクライアント40が発行した共通エントリの追加要
求80をディレクトリサーバ10が受信すると、プロト
コル解析部26のプロトコル解析処理(図7で説明す
る)を経てディレクトリ同期部20のエントリ追加処理
(図8で説明する)が開始される。まず、ディレクトリ
同期部20がDB制御部25へ共通エントリの追加要求
81を発行する。DB制御部25は受信した追加要求8
1に基づきDB11を更新した後応答を返す。次に、デ
ィレクトリ同期部20内のモジュールであるスキーマ変
換部1がスキーマ変換処理(図9、10で説明する)を
実行し、共通エントリの属性を基に固有エントリの属性
を導出する。この時、共通エントリの属性に異種リンク
属性が含まれる場合、スキーマ変換部1内のモジュール
であるリンク変換部4がDB制御部25に対して検索要
求82を発行し、その結果を用いて異種リンク属性の変
換を行なう。その後、スキーマ変換の結果に基づき、デ
ィレクトリ同期部20がDB制御部25へ固有エントリ
の追加要求83を発行する。DB制御部25は受信した
追加要求83に基づきDB11を更新した後応答を返
す。次に、ディレクトリ同期部20がアプリケーション
サーバ50に対してエントリの追加要求84を発行す
る。アプリケーションサーバ50は受信した追加要求8
4に基づきDB51を更新し、応答を返す。以上で、エ
ントリ追加処理は終了であり、ディレクトリサーバ10
はディレクトリクライアント40に応答を返す。
【0043】図27は、固有エントリを追加した時の処
理シーケンスである。固有エントリを変更、名称変更、
削除した時の処理シーケンスもほぼ同様である。 デ
ィレクトリサーバ10が固有エントリの追加要求85を
受信し、ディレクトリ同期部20のエントリ追加処理が
開始されるまでは図26と同様である。その後、ディレ
クトリ同期部20がDB制御部25へ固有エントリの追
加要求86を発行する。DB制御部25は受信した追加
要求81に基づきDB11を更新した後応答を返す。次
に、ディレクトリ同期部20がアプリケーションサーバ
50に対してエントリの追加要求87を発行する。アプ
リケーションサーバ50は受信した追加要求87に基づ
きDB51を更新し、応答を返す。次に、スキーマ変換
部1がスキーマ変換処理を実行し、固有エントリの属性
を基に共通エントリの属性を導出する。この時、固有エ
ントリの属性に異種リンク属性が含まれる場合、リンク
変換部4がDB制御部25に対して検索要求88を発行
し、その結果を用いて異種リンク属性の変換を行なう。
その後、スキーマ変換の結果に基づき、ディレクトリ同
期部20がDB制御部25へ共通エントリの追加要求8
9を発行する。DB制御部25は受信した追加要求89
に基づきDB11を更新した後応答を返す。以上で、エ
ントリ追加処理は終了であり、ディレクトリサーバ10
はディレクトリクライアント40に応答を返す。
【0044】以下に、第一の実施例のメタディレクトリ
システムの動作を説明する。なお、本実施例ではディレ
クトリサーバ10に対して単発的に更新要求が発行され
る場合を想定しているため、あらかじめリンク記憶フラ
グ215に、「0」(リンク記憶テーブルを使用しな
い)を設定しておく。
【0045】図7は、プロトコル解析部26のプロトコ
ル解析に関わる動作を表すフローチャートである。通信
制御部24がディレクトリクライアント40からの要求
を受信すると(S701)、プロトコル解析部26が要
求を解析し、要求種別により処理を分岐する(S702
からS706)。検索要求である場合は検索処理(S7
11)、エントリ追加要求である場合はエントリ追加処
理(S712)、エントリ変更要求である場合はエント
リ変更処理(S713)、エントリ名称変更要求である
場合はエントリ名称変更処理(S714)、エントリ削
除要求である場合はエントリ削除処理(S715)をそ
れぞれ実行する。上記以外の要求については各々に対応
した処理を実行する(S710)。
【0046】図8は、エントリ追加処理(図7のS71
2)の動作を表すフローチャートである。最初にステッ
プS801において、DB制御部25が、エントリデー
タをDB11に追加する。次にステップS802におい
て、同期処理制御部21がプロトコル解析部26から、
エントリ更新内容を図6の60で示した形式で取得す
る。次にステップS803において、エントリ種別によ
り処理を分岐する。エントリ種別が共通エントリである
か、固有エントリであるかはエントリの名称から判断で
きる。例えばディレクトリデータが図29のような論理
構造を持つ場合、「ABC会社」下のエントリは共通エ
ントリであり、「メールシステムXYZ」下のエントリ
は固有エントリである。
【0047】エントリ種別が固有エントリである場合、
ステップS804において、アプリケーションアクセス
部23が、ステップS801にて追加されたエントリに
対応する、アプリケーションデータ110のエントリの
追加要求をアプリケーションサーバ50に対して発行す
る。アプリケーションサーバ50は受信した追加要求に
基づきDB51を更新し、応答を返す。アプリケーショ
ンアクセス部23が、アプリケーションサーバ50から
の応答を受けた後ステップS805以降の処理を行な
う。
【0048】次にステップS805において、スキーマ
変換部1がスキーマ変換処理を行い、固有エントリの属
性を共通エントリの属性へ変換する。次にステップS8
06において、同期処理制御部21が、共通エントリの
属性から名前付け属性を抜き出し、共通エントリの名称
を組み立てる。次にステップS807において、同期処
理制御部21が、共通エントリの属性へ、固有エントリ
への同種リンクを追加する。
【0049】最後にステップS808において、ディレ
クトリアクセス部22が、DB制御部25に対して共通
エントリの追加要求を発行し、DB制御部25が前記共
通エントリのエントリデータをDB11に追加する。
【0050】例えば図29の「IchiroSuzuk
i」エントリ102’が追加された場合、ステップS8
04においてアプリケーションデータ110へエントリ
111が追加され、ステップS808において「鈴木一
郎」エントリ102が追加される。ステップS803の
条件分岐にて、エントリ種別が共通エントリである場
合、ステップS810において、スキーマ変換部1がス
キーマ変換処理を行い、共通エントリの属性を固有エン
トリの属性へ変換する。次にステップS811におい
て、同期処理制御部21が、固有エントリの属性から名
前付け属性を抜き出し、固有エントリの名称を組み立て
る。次にステップS812において、ディレクトリアク
セス部22が、DB制御部25に対して固有エントリの
追加要求を発行し、DB制御部25が前記固有エントリ
のエントリデータをDB11に追加する。
【0051】最後にステップS813において、アプリ
ケーションアクセス部23が、ステップS812にて追
加された固有エントリに対応する、アプリケーションデ
ータ110のエントリの追加要求をアプリケーションサ
ーバ50に対して発行する。アプリケーションサーバ5
0は受信した追加要求に基づきDB51を更新し応答を
返す。アプリケーションアクセス部23が、アプリケー
ションサーバ50からの応答を受けた後、エントリ追加
処理を終了する。例えば図29の「鈴木一郎」エントリ
102が追加された場合、ステップS812においてア
プリケーションデータ110へエントリ111が追加さ
れ、ステップS813において「IchiroSuzu
ki」エントリ102’が追加される。
【0052】図9は、スキーマ変換部1のスキーマ変換
処理(図8のS805、S810)の動作を表すフロー
チャートである。最初にステップS901において、フ
ァイルアクセス部27がスキーマ変換規則ファイル28
中の、先頭行のスキーマ変換規則を読み込む。次にステ
ップS902において、スキーマ変換制御部2が、ディ
レクトリ同期部21から渡された変換元エントリの属性
更新内容の配列中から、ステップS901で読み込んだ
スキーマ変換規則の変換元属性名404に該当するレコ
ードを取り出す。
【0053】その後ステップS903からS905で、
変換元エントリの属性値を変換先エントリの属性値へ変
換する。まずステップS903において、ステップS9
01で読み込んだスキーマ変換規則の変換種別403に
より処理を分岐する。すなわち、文字列操作を行なう変
換種別の場合は、ステップS904で文字列操作部3が
文字列操作処理を行なう。一方、リンク変換を行なう変
換種別の場合は、ステップS905でリンク変換処理を
行なう。最後にステップS906において、スキーマ変
換制御部2が、変換先エントリの属性更新内容の配列へ
レコードを追加する。追加するレコードの属性名71は
ステップS901で読み込んだスキーマ変換規則の変換
先属性名402、属性更新種別72はステップS902
で取り出したレコードの属性更新種別72、属性値配列
73は文字列操作処理やリンク変換処理の結果である。
上記のステップS901からS906までの処理を、全
スキーマ変換規則について繰り返す(ステップS90
7)。
【0054】図10は、リンク変換部4のリンク変換処
理(図9のS905)の動作を表すフローチャートであ
る。最初にステップS1001において、リンク記憶フ
ラグ215の値によって処理を分岐する。「0」の場
合、ステップS1002以降の処理を行う。「1」の場
合、ステップS1010において、リンク記憶テーブル
を使用したリンク変換処理を行う。但し、本実施例では
あらかじめ「0」が設定されているため、ステップS1
010については第四の実施例にて図13を用いて説明
する。
【0055】次にステップS1002において、エント
リ種別によって処理を分岐する。エントリ種別が共通エ
ントリの場合、ステップS1003において、ディレク
トリアクセス部7が、変換元の属性値が指すエントリを
検索し、そのエントリの同種リンク属性を取得する。そ
の同種リンク属性の値が変換先の属性値である。このよ
うにして、共通ディレクトリの異種リンク属性を固有デ
ィレクトリの異種リンク属性へ変換する。
【0056】例えば図29の、「鈴木一郎」エントリ1
02から「IchiroSuzuki」エントリ10
2’へのスキーマ変換時の、リンク104からリンク1
04’へのリンク変換処理を説明する。まず、リンク1
04のリンク先エントリ、すなわち「経理課」エントリ
103を検索し、そのエントリの同種リンク105を取
得する。この同種リンク105の値は、「Accoun
ting」エントリ103’の名称であるため、これが
求めるリンク104’である。
【0057】一方、ステップS1002の条件分岐に
て、エントリ種別が固有エントリの場合、ステップS1
005において、ディレクトリアクセス部7が、変換元
の属性値が指すエントリと、同種リンクによりリンクさ
れているエントリを検索し、そのエントリの名称を取得
する。その名称が変換先の属性値である。このようにし
て固有ディレクトリの異種リンク属性を共通ディレクト
リの異種リンク属性へ変換する。
【0058】例えば図29の、「IchiroSuzu
ki」エントリ102’から「鈴木一郎」エントリ10
2へのスキーマ変換時の、リンク104’からリンク1
04へのリンク変換処理を説明する。まず、リンク10
4’のリンク先エントリ、すなわち「Accounti
ng」エントリ103’と同種リンク105により関連
付けられているエントリを検索する。この検索に「経理
課」エントリ103が合致する。そこで、そのエントリ
の名称を取得する。この名称が求めるリンク104であ
る。
【0059】図11は、エントリ変更処理(図7のS7
13)、及びエントリ名称変更処理(図7のS714)
の動作を表すフローチャートである。最初にステップS
1101において、DB制御部25がDB11内の該当
するエントリデータを変更する。次にステップS110
2において、同期処理制御部21がプロトコル解析部2
6から、エントリ更新内容を図6の60で示した形式で
取得する。次にステップS1103において、エントリ
種別により処理を分岐する。
【0060】エントリ種別が固有エントリである場合、
ステップS1104において、アプリケーションアクセ
ス部23が、ステップS1101にて変更されたエント
リに対応する、アプリケーションデータ110のエント
リの変更要求、或いは名称変更要求をアプリケーション
サーバ50に対して発行する。アプリケーションサーバ
50は受信した変更要求、或いは名称変更要求に基づき
DB51を更新し応答を返す。アプリケーションアクセ
ス部23が、アプリケーションサーバ50からの応答を
受けた後ステップS1105以降の処理を行なう。
【0061】次にステップS1105において、ディレ
クトリアクセス部22が、現在処理中の固有エントリと
同種リンクにより関連付けられている共通エントリを検
索し、その共通エントリの名称を取得する。次にステッ
プS1106において、スキーマ変換部1が図9で説明
したスキーマ変換処理を行い、固有エントリのデータを
共通エントリのデータへ変換する。次にステップS11
07において、スキーマ変換の結果、共通エントリの名
前付け属性を変更する場合、ステップS1108以降を
実行する。名前付け属性以外の属性を変更する場合、ス
テップS1109を実行する。
【0062】ステップS1108では、ディレクトリア
クセス部22がDB制御部25に対して共通エントリの
名称変更要求を発行し、DB制御部25が該当するエン
トリデータを変更する。その後、名前付け属性以外の属
性を変更するため、ステップS1109を実行する。最
後にステップS1109において、ディレクトリアクセ
ス部22がDB制御部25に対して共通エントリの変更
要求を発行し、DB制御部25が該当するエントリデー
タを変更する。
【0063】一方、ステップS1103の条件分岐に
て、エントリ種別が共通エントリである場合、ステップ
S1110において、ディレクトリアクセス部22が現
在処理中の共通エントリを検索し、同種リンクを取得す
る。それにより、リンク先の固有エントリの名称を得
る。次にステップS1111において、スキーマ変換部
1が図9で説明したスキーマ変換処理を行い、共通エン
トリのデータを固有エントリのデータへ変換する。次に
ステップS1112において、スキーマ変換の結果、固
有エントリの名前付け属性を変更する場合、ステップS
1113以降を実行する。名前付け属性以外の属性を変
更する場合、ステップS1115以降を実行する。ステ
ップS1113では、ディレクトリアクセス部22がD
B制御部25に対して、固有エントリの名称変更要求を
発行し、DB制御部25が該当するエントリデータを変
更する。次にステップS1114では、アプリケーショ
ンアクセス部23が、ステップS1113にて名称変更
されたエントリに対応する、アプリケーションデータ1
10のエントリの名称変更要求を、アプリケーションサ
ーバ50に対して発行する。アプリケーションサーバ5
0は受信した名称変更要求に基づきDB51を更新し応
答を返す。アプリケーションアクセス部23が、アプリ
ケーションサーバ50からの応答を受けた後、名前付け
属性以外の属性を変更するため、ステップS1115、
S1116を実行する。
【0064】ステップS1115では、ディレクトリア
クセス部22がDB制御部25に対して、固有エントリ
の変更要求を発行し、DB制御部25が該当するエント
リデータを変更する。
【0065】最後にステップS1116では、アプリケ
ーションアクセス部23が、ステップS1115にて変
更されたエントリに対応する、アプリケーションデータ
110のエントリの変更要求を、アプリケーションサー
バ50に対して発行する。アプリケーションサーバ50
は受信した変更要求に基づきDB51を更新し応答を返
す。アプリケーションアクセス部23が、アプリケーシ
ョンサーバ50からの応答を受けた後、エントリ変更、
名称変更処理を終了する。
【0066】図12は、エントリ削除処理(図7のS7
15)の動作を表すフローチャートである。削除時に注
意すべきなのは、共通エントリがDB11から削除され
た時点でそのエントリの同種リンク属性が削除される点
である。そこで、共通エントリをDB11から削除する
前に、同種リンク属性を待避する必要がある。最初にス
テップS1201において、エントリ種別により処理を
分岐する。エントリ種別が共通エントリである場合、ス
テップS1202において、ディレクトリアクセス部2
2が前記共通エントリの検索を行ない、同種リンク属性
を取得し、その値(固有エントリの名称)を一時的にメ
モリに待避しておく。エントリ種別が固有エントリであ
る場合はすぐにステップS1203の処理を実行する。
【0067】ステップS1203では、DB制御部25
が該当するエントリデータをDB11から削除する。次
にステップS1204において、同期処理制御部21が
プロトコル解析部26から、エントリ更新内容を図6の
60で示した形式で取得する。次にステップS1205
において、エントリ種別により処理を分岐する。エント
リ種別が固有エントリである場合、ステップS1206
において、アプリケーションアクセス部23が、ステッ
プS1203にて削除されたエントリに対応する、アプ
リケーションデータ110のエントリの削除要求をアプ
リケーションサーバ50に対して発行する。アプリケー
ションサーバ50は受信した削除要求に基づきDB51
を更新し応答を返す。アプリケーションアクセス部23
が、アプリケーションサーバ50からの応答を受けた後
ステップS1207以降の処理を行なう。
【0068】次にステップS1207において、ディレ
クトリアクセス部22が、現在処理中の固有エントリと
同種リンクにより関連付けられている共通エントリを検
索し、その共通エントリの名称を取得する。最後にステ
ップS1208において、ディレクトリアクセス部22
がDB制御部25へ共通エントリの削除要求を発行し、
DB制御部25がDB11から該当するエントリデータ
を削除する。一方、ステップS1205の条件分岐に
て、エントリ種別が共通エントリである場合、ステップ
S1210において、ステップS1202にて待避し
た、リンク先の固有エントリの名称を得る。ステップS
1211では、ディレクトリアクセス部22がDB制御
部25へ固有エントリの削除要求を発行し、DB制御部
25がDB11から該当するエントリデータを削除す
る。最後にステップS1212において、アプリケーシ
ョンアクセス部23が、ステップS1211にて削除さ
れたエントリに対応する、アプリケーションデータ11
0のエントリの削除要求をアプリケーションサーバ50
に対して発行する。アプリケーションサーバ50は受信
した削除要求に基づきDB51を更新し応答を返す。ア
プリケーションアクセス部23が、アプリケーションサ
ーバ50からの応答を受けた後、エントリ削除処理を終
了する。
【0069】以上で本発明のデータベースシステムの第
一の実施例を説明した。従来のスキーマ変換技術は、変
換元のエントリデータに対して文字列操作を加えて変換
先のエントリデータを生成していたため、異なるディレ
クトリツリー間の異種リンク属性の変換を行なう事がで
きなかった。これに対し本発明は、ディレクトリデータ
の検索を行い同種リンクによって関連付けられたエント
リを特定する事で、従来技術では行なえなかった異種リ
ンク属性の変換を可能にした。本実施例のメタディレク
トリシステムは、ディレクトリサーバにスキーマ変換部
を組み込むため、任意のディレクトリクライアントから
の更新に対して同期処理を実行できるという長所を持
つ。
【0070】次に、第二の実施例について、図14から
図22と図25、図28を用いて説明する。但し、第一
の実施例との相違点に限り説明する。本実施例は、図1
のようなスキーマ変換部1をディレクトリクライアント
に組み込んだメタディレクトリシステムである。本実施
例のメタディレクトリシステムは、第一の実施例とは異
なり、ディレクトリクライアントが全てのディレクトリ
エントリの追加、変更、名称変更、削除を行なう。
【0071】図14は、本実施例のメタディレクトリシ
ステムの機能構成である。ディレクトリクライアント4
0’は、ディレクトリサーバ10との間で通信処理を実
行する通信制御部43、ディレクトリサーバ10への検
索、更新要求を発行するディレクトリアクセス部42、
図1で説明したスキーマ変換部1、図4で説明したスキ
ーマ変換規則ファイル28、ファイルアクセス部27、
ユーザによるキー入力やディスプレイへの表示を制御す
るユーザインターフェース制御部41を有している。
【0072】ディレクトリサーバ10に組み込まれるデ
ィレクトリ同期部20’は、図4のディレクトリ同期部
20とは異なり、同期処理制御部21、アプリケーショ
ンアクセス部23を有する。ディレクトリ同期部20’
は、図29の固有ディレクトリ101’に属するエント
リが更新された時に、それをアプリケーションデータ1
10に同期する処理を行う。共通ディレクトリと固有デ
ィレクトリの間の同期処理は行なわない。
【0073】図25は、本実施例のディレクトリクライ
アント40’のシステム構成である。ディレクトリクラ
イアント40’は、中央演算装置CPU14、磁気ディ
スク18、主メモリ12、バス13、ディスプレイ1
5、キーボード17、マウス16から構成される。磁気
ディスク18には、スキーマ変換規則ファイル28が格
納される。主メモリ12には、通信制御プログラム4
3、ディレクトリアクセスプログラム42、スキーマ変
換プログラム1、ファイルアクセスプログラム27、ユ
ーザインターフェースプログラム41が格納される。こ
れらのプログラムは、可搬型記録媒体からの読み込み、
またはサーバ10が接続されたネットワークに接続され
た他のサーバからのダウンロードにより、磁気ディスク
18に格納され、必要に応じて主メモリ12に転送され
た後、CPU14で実行される。
【0074】本実施例のディレクトリサーバ10のシス
テム構成は、ディレクトリ同期プログラム20が同期処
理制御プログラム21とアプリケーションアクセスプロ
グラム23から構成される点、及び磁気ディスク18に
はディレクトリデータ100が格納される点を除けば、
図5で示した第一の実施例と同様である。
【0075】次に、第二の実施例における、メタディレ
クトリシステム全体の処理の流れを、図28で説明す
る。図28は、エントリを追加する時の処理シーケンス
である。エントリを変更、名称変更、削除する時の処理
シーケンスもほぼ同様である。ディレクトリクライアン
ト40’のエントリ追加処理(図15で説明する)で
は、まずユーザが共通エントリと固有エントリのデータ
を入力し終えた後エントリの追加を指示するのを待つ。
ここで、スキーマ変換部1がスキーマ変換処理を実行
し、共通エントリの属性を基に固有エントリの属性を導
出し、ユーザが同一内容のデータを再度入力しなくても
済むようにする。この時、共通エントリの属性に異種リ
ンク属性が含まれる場合、リンク変換部4がディレクト
リサーバ10に対して検索要求90を発行し、その結果
を用いて異種リンク属性の変換を行なう。この後ユーザ
からエントリの追加が指示されたら、ディレクトリクラ
イアント40’はディレクトリサーバ10に対して、ま
ず共通エントリの追加要求91を発行する。ディレクト
リサーバ10は受信した追加要求91に基づきDB11
を更新した後応答を返す。次に、ディレクトリクライア
ント40’はディレクトリサーバ10に対して固有エン
トリの追加要求92を発行する。ディレクトリサーバ1
0は受信した追加要求92に基づきDB11を更新す
る。その後、ディレクトリサーバ10はアプリケーショ
ンサーバ50に対してエントリの追加要求93を発行す
る。アプリケーションサーバ50は受信した追加要求9
3に基づきDB51を更新し、応答を返す。その応答を
受け取ったディレクトリサーバ10はディレクトリクラ
イアント40’に応答を返す。以上で、ディレクトリク
ライアント40’のエントリ追加処理は終了する。な
お、本実施例でも、第一の実施例と同様に、あらかじめ
リンク記憶フラグ215に、「0」を設定しておく。
【0076】図15は、ディレクトリクライアント4
0’のエントリ追加処理の動作を表すフローチャートで
ある。最初にステップS1501において、ユーザイン
ターフェース制御部41が、これから追加する共通エン
トリの所属組織をユーザが指定するのを待つ。
【0077】図21は、ユーザが上記の指定を行なうた
めの画面表示例である。画面300は、共通ディレクト
リ101を組織階層に従ったディレクトリツリーで表示
する領域301、領域301にて選択した組織に所属し
ているユーザの一覧とその属性を表示する領域302
(図21は「営業課」が選択されている時の画面例であ
る)、当該画面を閉じるボタン305、領域301にて
選択した組織にユーザを追加するボタン306、領域3
01にて選択したユーザを変更するボタン307、領域
301にて選択したユーザを削除するボタン308から
構成される。所属組織が選択され、ボタン306が押下
されたら、ステップS1502以降の処理を行う。ステ
ップS1502では、ユーザインターフェース制御部4
1が、これから追加する共通エントリの属性をユーザが
入力するのを待つ。
【0078】図22は、ユーザがエントリの属性入力を
行なうための画面表示例である。画面310は、共通エ
ントリの属性入力を行なうための領域311、固有エン
トリの属性入力を行なうための領域315、領域311
に示されている属性以外の属性入力を行なうためのボタ
ン314、属性入力を終了しディレクトリデータ100
に対するエントリ追加を実行するボタン312、属性入
力を中断するボタン313から構成される。図22の上
段は、領域311を表示する画面例であり、下段は、領
域315を表示する画面である。タブ320を押下する
と上段から下段へ遷移し、タブ321を押下すると下段
から上段へ遷移する。共通エントリの属性が入力され、
タブ320が押下されたらステップS1503以降の処
理を行う。
【0079】次にステップS1503において、スキー
マ変換部1が、図9で説明したスキーマ変換処理を行い
共通エントリの属性から固有エントリの属性を生成す
る。次にステップS1504において、ユーザインター
フェース制御部41が、固有エントリの属性をユーザが
入力するのを待つ。この時、ステップS1503のスキ
ーマ変換処理にて生成された属性を画面に表示する。こ
のことで、ユーザが同一の値を二度入力する手間を省く
ことができる。例えば図22の上段のように、領域31
1にて名前、姓、名がユーザによって入力された場合、
図22の下段のように、領域315の名前、姓、名には
スキーマ変換処理で生成された値が表示される。固有エ
ントリの属性が入力され、ボタン312が押下されたら
ステップS1505以降の処理を行う。
【0080】ステップS1505では、ユーザインター
フェース制御部41が、共通エントリ、及び固有エント
リの名称を生成する。次にステップS1506におい
て、ユーザインターフェース制御部41が、入力された
共通エントリの属性に、同種リンク属性を追加する。同
種リンク属性の値は固有エントリの名称である。最後に
ステップS1507において、ディレクトリアクセス部
42が、共通エントリ、及び固有エントリの追加要求を
ディレクトリサーバ10に対して発行する。ディレクト
リサーバ10は図16で示すエントリ追加処理を実行し
た後応答を返す。ディレクトリアクセス部42がディレ
クトリサーバ10から応答を受け取った後、エントリ追
加処理を終了する。
【0081】次に、本実施例のディレクトリサーバ10
のプロトコル解析処理は図7で説明したものと同様であ
る。
【0082】図16は、エントリ追加処理(図7のS7
12)の動作を表すフローチャートである。最初にステ
ップS1601において、DB制御部25がエントリデ
ータをDB11に追加する。次にステップS1602に
おいて、同期処理制御部21がプロトコル制御部26か
ら、エントリ更新内容を図6の60で示した形式で取得
する。
【0083】次に、ステップS1603において、エン
トリ種別により処理を分岐する。エントリ種別が固有エ
ントリである場合、ステップS1604において、アプ
リケーションアクセス部23が、ステップS1601に
て追加されたエントリに対応する、アプリケーションデ
ータ110のエントリの追加要求をアプリケーションサ
ーバ50に対して発行する。アプリケーションサーバ5
0は受信した追加要求に基づきDB51を更新し応答を
返す。アプリケーションアクセス部23が、アプリケー
ションサーバ50からの応答を受けた後、エントリ追加
処理を終了する。ステップS1603において、エント
リ種別が共通エントリである場合は何も行なわない。
【0084】図17は、ディレクトリクライアント4
0’のエントリ変更、名称変更処理の動作を表すフロー
チャートである。最初にステップS1701において、
ユーザインターフェース制御部41が、図21の画面3
00上で、属性の変更を行なう共通エントリをユーザが
選択するのを待つ。エントリが選択され、ボタン307
が押下されたらステップS1702以降の処理を行う。
次にステップS1702において、ディレクトリアクセ
ス部42が、共通エントリを検索し全属性を取得する。
また、ステップS1703において、ディレクトリアク
セス部42が、共通エントリと同種リンクにより関連付
けられている固有エントリを検索し全属性を取得する。
次にステップS1704において、ユーザインターフェ
ース制御部41が、図22の画面310にステップS1
702にて検索した属性値を表示し、属性の変更内容を
ユーザが入力するのを待つ。ユーザが変更内容を入力し
終え、タブ320が押下されたらステップS1705以
降の処理を行う。
【0085】次にステップS1705において、スキー
マ変換部1が図9で説明したスキーマ変換処理を行な
い、共通エントリの属性を固有エントリの属性へスキー
マ変換する。次にステップS1706において、ユーザ
インターフェース制御部41が、ステップS1703に
て検索した結果に、ステップS1705のスキーマ変換
を反映した属性値を図22の画面315に表示し、属性
の変更内容をユーザが入力するのを待つ。ユーザが変更
内容を入力し終え、ボタン312が押下されたらステッ
プS1707以降の処理を行う。次にステップS170
7において、共通エントリの名前付け属性が変更された
か否かにより処理を分岐する。
【0086】名前付け属性が変更された場合、ステップ
S1708において、ディレクトリアクセス部42が、
ディレクトリサーバ10に対して、共通エントリの名称
変更要求を発行する。ディレクトリサーバ10は図18
で示すエントリ名称変更処理を実行した後応答を返す。
ディレクトリアクセス部42がディレクトリサーバ10
から応答を受け取った後、ステップS1709以降の処
理を行なう。
【0087】次にステップS1709において、ディレ
クトリアクセス部42が、ディレクトリサーバ10に対
して、共通エントリの変更要求を発行する。ディレクト
リサーバ10は図18で示すエントリ変更処理を実行し
た後応答を返す。ディレクトリアクセス部42がディレ
クトリサーバ10から応答を受け取った後、ステップS
1710以降の処理を行なう。次にステップS1710
において、固有エントリの名前付け属性が変更されたか
否かにより処理を分岐する。名前付け属性が変更された
場合、ステップS1711において、ディレクトリアク
セス部42が、ディレクトリサーバ10に対して、固有
エントリの名称変更要求を発行する。ディレクトリサー
バ10はエントリ名称変更処理を実行した後応答を返
す。ディレクトリアクセス部42がディレクトリサーバ
10から応答を受け取った後、ステップS1712の処
理を行なう。次にステップS1712において、ディレ
クトリアクセス部42が、ディレクトリサーバ10に対
して、固有エントリの変更要求を発行する。ディレクト
リサーバ10はエントリ変更処理を実行した後応答を返
す。ディレクトリアクセス部42がディレクトリサーバ
10から応答を受け取った後、エントリ変更、名称変更
処理を終了する。
【0088】図18は、エントリ変更処理(図7のS7
13)、エントリ名称変更処理(図7のS714)のフ
ローチャートである。最初にステップS1801におい
て、DB制御部25が、DB11の該当するエントリデ
ータを変更する。次にステップS1802において、同
期処理制御部21がプロトコル解析部26から、エント
リ更新内容を図6の60で示した形式で取得する。次に
ステップS1803において、エントリ種別により処理
を分岐する。エントリ種別が固有エントリである場合、
ステップS1804以降の処理を行なう。エントリ種別
が共通エントリである場合は何も行なわない。次にステ
ップS1804において、エントリ更新種別により処理
を分岐する。
【0089】エントリ更新種別が名称変更の場合、ステ
ップS1806において、アプリケーションアクセス部
23が、ステップS1801にて変更されたエントリに
対応する、アプリケーションデータ110のエントリの
名称変更要求を、アプリケーションサーバ50に対して
発行する。アプリケーションサーバ50は受信した名称
変更要求に基づきDB51を更新し応答を返す。アプリ
ケーションアクセス部23が、アプリケーションサーバ
50からの応答を受けた後、エントリ変更、名称変更処
理を終了する。
【0090】エントリ更新種別が変更の場合、ステップ
S1805において、アプリケーションアクセス部23
が、ステップS1801にて変更されたエントリに対応
する、アプリケーションデータ110のエントリの変更
要求を、アプリケーションサーバ50に対して発行す
る。アプリケーションサーバ50は受信した変更要求に
基づきDB51を更新し応答を返す。アプリケーション
アクセス部23が、アプリケーションサーバ50からの
応答を受けた後、エントリ変更、名称変更処理を終了す
る。
【0091】図19は、ディレクトリクライアント4
0’のエントリ削除処理の動作を表すフローチャートで
ある。最初に、ステップS1901において、ユーザイ
ンターフェース制御部41が、図21の画面300上
で、これから削除する共通エントリをユーザが選択さ
れ、ボタン308が押下されるのを待つ。ボタン308
が押下されたらステップS1902以降の処理を行う。
ステップS1902において、ディレクトリアクセス部
42が選択された共通エントリを検索し、同種リンク属
性を取得する。この処理によって、削除する共通エント
リと同種リンクにより関連付けられている固有エントリ
の名称が取得できる。
【0092】次にステップS1903において、ディレ
クトリアクセス部42が共通エントリの削除要求をディ
レクトリサーバ10に対して発行する。ディレクトリサ
ーバ10は図20で示すエントリ削除処理を実行した後
応答を返す。ディレクトリアクセス部42がディレクト
リサーバ10から応答を受け取った後、ステップS19
04の処理を行なう。最後にステップS1904におい
て、ディレクトリアクセス部42が固有エントリの削除
要求をディレクトリサーバ10に対して発行する。ディ
レクトリサーバ10はエントリ削除処理を実行した後応
答を返す。ディレクトリアクセス部42がディレクトリ
サーバ10から応答を受け取った後、エントリ削除処理
を終了する。
【0093】図20は、エントリ削除処理(図7のS7
15)の動作を表すフローチャートである。最初にステ
ップS2001において、DB制御部25が、DB11
の該当するエントリデータを削除する。次にステップS
2002において、同期処理制御部21が、プロトコル
解析部26から、エントリ更新内容を図6の60で示し
た形式で取得する。次に、ステップS2003におい
て、エントリ種別により処理を分岐する。
【0094】エントリ種別が固有エントリである場合、
ステップS2004において、アプリケーションアクセ
ス部23が、ステップS2001にて削除されたエント
リに対応する、アプリケーションデータ110のエント
リの削除要求を、アプリケーションサーバ50に対して
発行する。アプリケーションサーバ50は受信した削除
要求に基づきDB51を更新し応答を返す。アプリケー
ションアクセス部23が、アプリケーションサーバ50
からの応答を受けた後、エントリ削除処理を終了する。
ステップS2003において、エントリ種別が共通エン
トリである場合、何も行なわずエントリ削除処理を終了
する。
【0095】以上説明した第二の実施例によると、ディ
レクトリ同期部をディレクトリクライアントに持たせる
事で、ディレクトリサーバの負荷を軽減する事が可能と
なる。また、第一の実施例のメタディレクトリシステム
は、共通エントリと固有エントリの必須属性が一致する
事が必要であったが、第二の実施例のメタディレクトリ
システムは、属性入力画面(図22)上で、ユーザが足
りない属性を追加入力可能にする事で、必須属性が一致
しない場合にも適用できる。
【0096】次に、本発明の第三の実施例を説明する。
第一の実施例では、ディレクトリサーバにスキーマ変換
部を持たせ、第二の実施例では、ディレクトリクライア
ントにスキーマ変換部を持たせた。本実施例では、ディ
レクトリサーバとディレクトリクライアントの両方にス
キーマ変換部を持たせる。そして、以下のようにエント
リ更新種別毎に役割を分担させる。
【0097】エントリ追加時のスキーマ変換はディレク
トリクライアント側が担当する事で、必須属性が一致し
ない場合に適用可能であるようにする。エントリ追加
時、ディレクトリ同期部は共通ディレクトリと固有ディ
レクトリの同期処理は行なわず、固有ディレクトリとア
プリケーションデータとの同期処理を行なう。エントリ
変更時のスキーマ変換はディレクトリサーバ側が担当
し、任意のディレクトリクライアントからの変更要求に
対して同期処理が実行されるようにする。エントリ削除
時は、ディレクトリクライアントが共通エントリと固有
エントリの両方を削除する事で、ディレクトリ同期部が
同種リンクを待避する必要がないようにする。
【0098】このようにエントリ追加に関するスキーマ
変換をディレクトリクライアント側で行なう事で、共通
エントリと固有エントリの必須属性が一致しないような
より広範なスキーマに対応可能となる。一方、エントリ
変更に関するスキーマ変換はディレクトリサーバ側で行
なう事で、エンドユーザが、自分のユーザ情報のメンテ
ナンスを、従来のディレクトリクライアントを用いて行
なう事が可能となり、かつ、共通ディレクトリの参照、
更新を行なう従来のアプリケーションをそのまま使用で
きる。
【0099】次に、本発明の第四の実施例を説明する。
本実施例は、第一の実施例と同様のシステム構成を持つ
メタディレクトリシステムであり、複数エントリを一括
して追加する場合などのバッチ処理を対象にするもので
ある。このようなバッチ処理を行なう例として、新入社
員が入社した時や、メタディレクトリシステムの初期導
入時にアプリケーションデータ110を一括してディレ
クトリデータ100に追加する時が挙げられる。本実施
例ではあらかじめ、リンク記憶フラグ215に、「1」
を設定しておく。これにより、同一の組織に所属するユ
ーザのリンク変換処理において、ディレクトリサーバ1
0へ重複した検索要求を発行する事を防ぎ、スキーマ変
換処理に要する時間を短縮できる。
【0100】本実施例における、エントリの追加、変
更、名称変更、削除処理のフローチャートは第一の実施
例と同様である。但し、図10のステップS1001の
条件分岐にて、ステップS1010が実行されるのが相
違点である。そのため、ここでは図13を用いて、ステ
ップS1010の、リンク記憶テーブル使用時のリンク
変換処理を説明する。最初にステップS1301におい
て、変換元エントリのエントリ種別により処理を分岐す
る。エントリ種別が共通エントリの場合、まずステップ
S1302において、リンク変換部4が、変換元の属性
値(変換元エントリが持つ異種リンク属性の値)と共通
エントリの名称211が合致するレコードを、リンク記
憶テーブル210から検索する。
【0101】次にステップS1303において、ステッ
プS1302で実行された検索処理の結果、合致するレ
コードの有無により処理を分岐する。
【0102】合致するレコードが存在した場合、変換先
の属性値は、合致したレコードの固有エントリの名称2
12である(S1304)。合致するレコードが存在し
なかった場合、ステップS1305において、ディレク
トリアクセス部42が、変換元の属性値の指すエントリ
を検索し同種リンク属性を取得する。この時取得した同
種リンク属性の値が、変換先の属性値である(S130
6)。最後にステップS1307において、リンク変換
部4がリンク記憶テーブル210へ新規レコードを追加
する。この時、共通エントリの名称211には変換元の
属性値を登録し、固有エントリの名称212には、ステ
ップS1306で実行した検索の結果取得した同種リン
ク属性の値を登録する。
【0103】一方、ステップS1301の条件分岐に
て、エントリ種別が固有エントリであった場合、まずス
テップS1310において、リンク変換部4が、変換元
の属性値(変換元エントリが持つ異種リンク属性の値)
と固有エントリの名称212が一致するレコードを、リ
ンク記憶テーブル210から検索する。次にステップS
1311において、ステップS1310で実行された検
索処理の結果、合致するレコードの有無により処理を分
岐する。合致するレコードが存在した場合、変換先の属
性値は、合致したレコードの共通エントリの名称211
である(S1312)。合致するレコードが存在しなか
った場合、ステップS1313において、ディレクトリ
アクセス部42が、変換元の属性値が指すエントリへ同
種リンクによりリンクしている共通エントリを検索し、
その名称を取得する。この時取得した名称が、変換先の
属性値である(S1314)。
【0104】最後にステップS1315において、リン
ク変換部4がリンク記憶テーブル210へ新規レコード
を追加する。この時、共通エントリの名称211には検
索の結果取得した名称を登録し、固有エントリの名称2
12には、変換元の属性値を登録する。
【0105】またバッチ処理終了後、ディレクトリクラ
イアント40によって同種リンクが変更される可能性が
あるため、バッチ処理が終了した時点で、スキーマ変換
制御部2がリンク記憶テーブル210の全レコードを削
除しておく。
【0106】以上説明した第四の実施例によると、一度
取得したリンク情報をスキーマ変換部の内部に保持して
おく事で、ディレクトリデータの一括登録のようなバッ
チ処理に要する時間を短縮可能である。
【0107】また、第二の実施例で説明したメタディレ
クトリシステムにおいて、バッチ処理に適用可能なよう
に、第四の実施例で説明したリンク記憶テーブル210
を用いることも可能である。ディレクトリデータの初期
構築時、アプリケーションデータ110を基に作成した
固有ディレクトリから、一括して共通ディレクトリを作
成するディレクトリクライアントに特に効果がある。
【0108】本発明のデータベースシステムによれば、
或る異種リンクを別個の異種リンクへ変換するリンク変
換手段を備える事により、異種リンクに対する更新を別
の異種リンクへ自動的に反映可能となる。その結果、シ
ステム管理者はリンク管理作業を一元化でき、リンク管
理負荷を大幅に削減可能となる。例えば、ユーザの所属
組織情報を異種リンクを用いて管理するアプリケーショ
ンが二つ以上運用されている情報システムにおいて人事
異動が発生した時、システム管理者は一ユーザにつき一
つの所属組織情報を更新するだけで済むようになる。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、複数のデータベースに
存在し互いに関連を持つレコードの一元管理が可能とな
り、特に大規模なレコードのデータ変更の際などもシス
テム管理者の負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機能構成である。
【図2】従来のディレクトリデータのデータ構造であ
る。
【図3】従来技術のスキーマ変換例である。
【図4】第一の実施例の機能構成である。
【図5】第一の実施例のシステム構成である。
【図6】本発明のリンク記憶領域、エントリ更新内容、
属性更新内容の説明図である。
【図7】第一の実施例のプロトコル解析に関わる動作の
説明図である。
【図8】第一の実施例のエントリ追加に関わる動作の説
明図である。
【図9】本発明のスキーマ変換に関わる動作の説明図で
ある。
【図10】本発明のリンク変換に関わる動作の説明図で
ある。
【図11】第一の実施例のエントリ変更、名称変更に関
わる動作の説明図である。
【図12】第一の実施例のエントリ削除に関わる動作の
説明図である。
【図13】本発明の、リンク記憶テーブル使用時のリン
ク変換に関わる動作の説明図である。
【図14】第二の実施例の機能構成である。
【図15】第二の実施例のディレクトリクライアントに
おける、エントリ追加に関わる動作の説明図である。
【図16】第二の実施例のディレクトリサーバにおけ
る、エントリ追加に関わる動作の説明図である。
【図17】第二の実施例のディレクトリクライアントに
おける、エントリ変更、名称変更に関わる動作の説明図
である。
【図18】第二の実施例のディレクトリサーバにおけ
る、エントリ変更、名称変更に関わる動作の説明図であ
る。
【図19】第二の実施例のディレクトリクライアントに
おける、エントリ削除に関わる動作の説明図である。
【図20】第二の実施例のディレクトリサーバにおけ
る、エントリ削除に関わる動作の説明図である。
【図21】ディレクトリクライアントの更新エントリ選
択時の画面表示例である。
【図22】ディレクトリクライアントのエントリデータ
編集時の画面表示例である。
【図23】ディレクトリデータにおける、組織階層の表
現方法設定時の画面表示例である。
【図24】スキーマ変換規則ファイルの表記形式、及び
一例である。
【図25】第二の実施例のシステム構成である。
【図26】第一の実施例の共通エントリ追加処理におけ
る処理シーケンスである。
【図27】第一の実施例の固有エントリ追加処理におけ
る処理シーケンスである。
【図28】第二の実施例のエントリ追加処理における処
理シーケンスである。
【図29】本発明のディレクトリデータのデータ構造で
ある。
【符号の説明】
1…スキーマ変換部、 2…スキーマ変換制御部、 3…文字列操作部、 4…リンク変換部、 6…リンク記憶領域、 7…ディレクトリアクセス部 100…ディレクトリデータ 101…共通ディレクトリ 101’…固有ディレクトリ 102…共通ユーザエントリ 102’…固有ユーザエントリ 103…共通組織エントリ 103’…固有組織エントリ 104…所属関係を表す異種リンク 104’…所属関係を表す異種リンク 105…同種リンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平島 陽子 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 川上 順彦 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 由井 仁 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア事業部内 Fターム(参考) 5B075 ND35 ND36 NR03 PP02 PP03 PP12 PP13 PQ02 5B082 BA13 EA01 EA07 EA09 GA02 GC04 HA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のオブジェクトを表す第1のレコード
    と、第2のオブジェクトを表す第2のレコードと、前記
    第1のレコードと、前記第2のレコード間とを関連付け
    るリンクである第1の異種リンクとを格納している第1
    のデータベースと、 前記第1のオブジェクトを表す第3のレコードと、前記
    第2のオブジェクトを表す第4のレコードを記憶する第
    2のデータベースと、 前記第1の異種リンクと、前記第1のレコードと第3の
    レコードとを関連付けるリンクである第1の同種リンク
    と、前記第2のレコードと第4のレコードとを関連付け
    るリンクである第2の同種リンクから、前記第3のレコ
    ードと、第4のレコード間を関連付けるリンクである第
    2の異種リンクへの変換を行うリンク変換手段を有する
    ことを特徴とするデータベースシステム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のデータベースシステムに
    おいて、前記リンク変換手段は、 前記第1のレコードと前記第1の同種リンクとを用いて
    前記第3のレコードを特定し、 前記第1のレコードと前記第1の異種リンクとを用いて
    前記第2のレコードを特定し、 前記第2のレコードと前記第2の同種リンクとを用いて
    前記第4のレコードを特定し、 前記第2の異種リンクへの変換を行なうことを特徴とす
    るデータベースシステム。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のデータベースシステムに
    おいて、前記リンク変換手段は、 前記第1の同種リンクによりリンクされている前記第3
    のレコードと、前記第2の同種リンクによりリンクされ
    ている前記第4のレコードを、前記第2のデータベース
    を検索することにより特定することを特徴とするデータ
    ベースシステム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のデータベースシステムに
    おいて、さらに、 前記第2のデータベースを検索することで特定した、同
    種リンクによりリンクされている複数レコードの対応関
    係を記憶するリンク情報記憶手段を有し、 前記リンク変換手段は、前記同種リンクによりリンクさ
    れているレコードを特定する際に、 前記リンク情報記憶手段が記憶した、同種リンクによる
    複数レコードの対応関係を参照することを特徴とするデ
    ータベースシステム。
  5. 【請求項5】ディレクトリサーバが管理するアプリケー
    ションデータのディレクトリデータ構造であって、 ディレクトリデータが、アプリケーションが扱うデータ
    を登録する固有ディレクトリツリーと、全アプリケーシ
    ョンに共通なデータを登録する共通ディレクトリツリー
    と、 同種のオブジェクトを表す前記それぞれのディレクトリ
    ツリー中のエントリ同士とを関連づける同種リンクと、 ユーザを表すエントリから所属組織を表すエントリへの
    所属関係を表現する第1の異種リンクを備えることを特
    徴とするディレクトリデータ構造。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のディレクトリデータ構造
    において、 組織を表すエントリから上位の組織を表すエントリへの
    組織階層を表現する第2の異種リンクを備えることを特
    徴とするディレクトリデータ構造。
  7. 【請求項7】請求項5または6に記載のディレクトリデ
    ータ構造において、 エントリの属性に、他のエントリの名称を格納すること
    により、複数エントリ間の異種リンクを表現することを
    特徴とするディレクトリデータ構造。
  8. 【請求項8】請求項5または6に記載のディレクトリデ
    ータ構造において、 各エントリは、各エントリ自身が属するディレクトリ内
    において、各エントリ自身を一意に識別する情報を格納
    する第1の属性と、 他のエントリが持つ当該他のエントリ自身を一意に識別
    する情報を格納する第2の属性とを備え、 前記第1と第2の属性により前記異種リンクを表現する
    ことを特徴とするディレクトリデータ構造。
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