JP2002311914A - 電気光学装置の駆動方法、電気光学装置の駆動回路、電気光学装置、液晶表示装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置の駆動方法、電気光学装置の駆動回路、電気光学装置、液晶表示装置および電子機器

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JP2002311914A
JP2002311914A JP2001117250A JP2001117250A JP2002311914A JP 2002311914 A JP2002311914 A JP 2002311914A JP 2001117250 A JP2001117250 A JP 2001117250A JP 2001117250 A JP2001117250 A JP 2001117250A JP 2002311914 A JP2002311914 A JP 2002311914A
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voltage
optical device
electro
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liquid crystal
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Tsuyoshi Maeda
強 前田
Akira Inoue
明 井上
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブフィールド駆動型の電気光学装置におい
て、高温時における階調反転、階調つぶれを緩和する。 【解決手段】 周囲温度が高くなると、液晶の粘性が低
下し、液晶分子の動きが速くなる。そこで、温度センサ
160によって周囲温度を測定し、電源回路170は周
囲温度が高くなるほど、各画素110に印加するオン電
圧およびオフ電圧の差を小さくする。これにより、液晶
分子の動きを低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種情報の表示に
用いて好適な電気光学装置の駆動方法、電気光学装置の
駆動回路、電気光学装置、液晶表示装置および電子機器
に関する。
【0002】
【背景技術】電気光学装置、例えば、電気光学材料とし
て液晶を用いた液晶表示装置は、陰極線管(CRT)に
代わるディスプレイデバイスとして、各種情報処理機器
の表示部や液晶テレビなどに広く用いられている。ここ
で、従来の電気光学装置は、例えば、次のように構成さ
れている。すなわち、従来の電気光学装置は、マトリク
ス状に配列した画素電極と、この画素電極に接続された
TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)の
ようなスイッチング素子などが設けられた素子基板と、
画素電極に対向する対向電極が形成された対向基板と、
これら両基板との問に充填された電気光学材料たる液晶
とから構成される。
【0003】そして、このような構成において、走査線
を介してスイッチング素子に走査信号を印加すると、当
該スイッチング素子が導通状態となる。この導通状態の
際に、データ線を介して画素電極に、階調に応じた電圧
の画像信号を印加すると、当該画素電極および対向電極
の間の液晶層に画像信号の電圧に応じた電荷が蓄積され
る。電荷蓄積後、当該スイッチング素子をオフ状態とし
ても、当該液晶層における電荷の蓄積は、画素電極およ
び対向電極の容量性や蓄積容量などによって維持され
る。このように、各スイッチング素子を駆動させ、蓄積
させる電荷量を階調に応じて制御すると、画素毎に光が
変調され表示される濃度が変化することになる。このた
め、階調を表示することが可能となるのである。
【0004】この際、各画素の電極に電荷を蓄積させる
のは1画面を表示するための期間に対して、その一部の
期間で良いため、第1に、走査線駆動回路によって、各
走査線を順次選択するとともに、その走査線の選択期間
において、第2に、データ線駆動回路によってデータ線
を順次選択し、第3に、選択されたデータ線に、階調に
応じた電圧の画像信号をサンプリングする構成により、
走査線およびデータ線を複数の画素について共通化した
時分割マルチプレックス駆動が可能となる。
【0005】しかしながら、データ線に印加される画像
信号は、階調に対応する電圧、すなわちアナログ信号で
ある。このため、電気光学装置の周辺回路には、D/A
変換回路やオペアンプなどが必要となるので、装置全体
のコスト高を招致してしまう。くわえて、これらのD/
A変換回路、オペアンプなどの特性や、各種の配線抵抗
などの不均一性に起因して、表示ムラが発生するので、
高品質な表示が極めて困難である、という問題があり、
特に、高精細な表示を行う場合に顕著となる。さらに、
液晶等の電気光学物質において、印加電圧と透過率との
関係は、電気光学物質の種類に応じて相違する。このた
め、電気光学装置を駆動する駆動回路としては、各種の
電気光学装置に対応できる汎用のものが望まれる。
【0006】上述した事情により、本出願人は、1フレ
ームを複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド
毎に各画素をオン/オフする技術を開発している。この
技術によれば、各サブフィールド内で画素がオン/オフ
される際の印加電圧は階調に拘らず一定であり、1フレ
ーム内で画素がオン状態になるデューティ比(または電
圧実効値)によって画素の階調が決定される。
【0007】ここで、デューティ比を0〜100%の間
で変化させながら電気光学装置の階調特性を観察する
と、デューティ比0%付近において、デューティ比が変
化しているにもかかわらず階調が変化しない領域が存在
する。ここで、階調特性が立ち上がるポイントにおける
電圧実効値を閾値電圧Vthと呼ぶ。閾値電圧Vthの値は
液晶の組成に応じて異なるが、階調データの値に拘らず
この閾値電圧Vthを与えるために、常にオン状態に設定
されるサブフィールドを設ける必要がある。
【0008】ここで、必要とされる画像の階調数を2N
とした時、1フレーム内に2N+1個のサブフィールド
を設ける方式と、N+1個のサブフィールドを設ける方
式とが考えられる。前者の方式においては、各サブフィ
ールド期間はほぼ等しい長さを有するが、電気光学装置
の非線形特性を補償するために、必要に応じてサブフィ
ールド期間は若干づつ増減される。これにより、前者の
方式は電気光学装置の非線形特性を精密に補償できる点
で有利である。
【0009】一方、後者の方式においては、N+1個の
サブフィールド期間のうちN個は、階調データの各ビッ
トに対応付けられる。ここで20桁に対応付けられるサ
ブフィールド期間は最短になり、他のサブフィールド
は、対応するビットの桁数Mに応じて、最短サブフィー
ルド長のほぼ2M倍の長さを有する。後者の方式は前者
の方式と比較して、1フレーム内における画素のオン/
オフ回数を少なくすることができ、消費電力を低く抑え
られる点で有利である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶表示装
置の明るさ(反射型においては反射率、透過型において
は透過率)は、周囲温度が低い場合には画素電圧の実効
値によって決定される。すなわち、液晶の粘性が高くな
るために、その時々の画素電圧に対して液晶分子の追従
が遅くなるため、例えば図9(b)に示すように、明るさ
はほぼ画素電圧の実効値に一定する。このような明るさ
の応答を本明細書では「実効値応答」と呼ぶことにす
る。一方、周囲温度が高くなると、液晶の粘性が低くな
るために、その時々の画素電圧に対する液晶分子の追従
が速くなり、例えば図9(c)に示すように、明るさは画
素電圧に応じて変動する。このような明るさの応答を本
明細書では「パルス応答」と呼ぶことにする。
【0011】ここで、パルス応答の詳細について、さら
に図10を参照し説明する。なお、同図(a)はノーマリ
ーホワイトモード、同図(b)はノーマリーブラックモー
ドの液晶をそれぞれ用いた場合の応答特性である。画素
電圧がオフであり液晶がオフ状態に安定している時、オ
ン電圧を印加すると、液晶がオン状態の明るさに徐々に
遷移する。そして、オン電圧を印加した後、オン状態の
明るさの90%に達する時間を立上がり時間τONと呼
ぶ。また、画素電圧がオンであり液晶がオン状態に安定
している時、オフ電圧を印加すると、液晶がオフ状態の
明るさに徐々に遷移する。そして、オフ電圧を印加した
後、オフ状態の明るさの90%に達する時間を立下がり
時間τOFFと呼ぶ。ツイストネマティック液晶において
は、
【0012】 τON=η・d2/[ε0・Δε・(V−Vth)]・・・・式(1) τOFF=η・d2/(K・π2
【0013】によって、立上がり時間τONおよび立下が
り時間τOFFが求められる。ここで、ηは粘性、dはセ
ル厚、Vthは閾値電圧、Δεは誘電率異方性、Kは定数
である。ここで、粘性ηが温度に応じて大きく変化する
結果、立上がり時間τONおよび立下がり時間τOFFは、
図11に示すように、温度によって大きく変化する。ま
た、式(1)から明らかなように、立上がり時間τONは画
素電圧に応じて決定されるが、立下がり時間τOFFにつ
いては画素電圧は関係しない。これにより、立上がり時
間τONの方が立下がり時間τOFFよりも短くなる傾向が
強くなる。
【0014】このように、パルス応答時に立上がり時間
τONおよび立下がり時間τOFFがアンバランスになる
と、階調反転(画素電圧の実効値を上昇させているにも
拘らず明るさが低くなること)あるいは階調つぶれ(画
素電圧の実効値を上昇させているにも拘らず明るさが変
化しないこと)が生じ、画像品質が劣化するという問題
が発生する。なお、高温時(60°C)および低温時
(20°C)における階調レベル(電圧実効値)に対す
る明るさの特性を図9(a)に示す。この発明は上述した
事情に鑑みてなされたものであり、周囲温度に拘らず高
品質な画像を表示できる電気光学装置の駆動方法、電気
光学装置の駆動回路、電気光学装置、液晶表示装置およ
び電子機器を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とす
る。なお、括弧内は例示である。請求項1記載の構成に
あっては、1フレームを複数のサブフィールドに分割
し、マトリクス状に配設された複数の画素に対して該サ
ブフィールド毎にオン電圧またはオフ電圧を印加するこ
とによって階調表示を行う電気光学装置の駆動方法であ
って、周囲温度が高くなるほど前記オン電圧およびオフ
電圧の差を小とすることを特徴とする。さらに、請求項
2記載の構成にあっては、請求項1記載の電気光学装置
の駆動方法において、前記各画素がオフ状態からオン状
態に立上がる立上がり時間τONと、前記各画素がオン状
態からオフ状態に立下がる立下がり時間τOFFとの合計
値が、前記各サブフィールドのうち最長のサブフィール
ドの長さ以下であることを特徴とする。また、請求項3
記載の構成にあっては、1フレームを複数のサブフィー
ルドに分割し、マトリクス状に配設された複数の画素に
対して該サブフィールド毎にオン電圧またはオフ電圧を
印加することによって階調表示を行う電気光学装置の駆
動方法であって、周囲温度が高くなるほどフレーム周期
を短くする(変形例(1))ことを特徴とする。また、請
求項4記載の構成にあっては、1フレームを複数のサブ
フィールドに分割し、マトリクス状に配設された複数の
画素に対して該サブフィールド毎にオン電圧またはオフ
電圧を印加することによって階調表示を行う電気光学装
置の駆動方法であって、前記各画素がオフ状態からオン
状態に立上がる立上がり時間τONおよび前記各画素がオ
ン状態からオフ状態に立下がる立下がり時間τOFFのう
ち短い方の長さを他方の長さの50%乃至100%にな
るように前記オン電圧および前記オフ電圧を設定するこ
とを特徴とする。また、請求項5記載の構成にあって
は、1フレームを複数のサブフィールドに分割し、マト
リクス状に配設された複数の画素に対して該サブフィー
ルド毎にオン電圧またはオフ電圧を印加することによっ
て階調表示を行う電気光学装置の駆動回路であって、周
囲温度を測定する温度センサ(160)と、該周囲温度
が高くなるほど前記オン電圧およびオフ電圧の差を小と
する電源回路(170)とを具備することを特徴とす
る。さらに、請求項6記載の構成にあっては、請求項5
記載の電気光学装置の駆動回路において、前記各画素が
オフ状態からオン状態に立上がる立上がり時間τONと、
前記各画素がオン状態からオフ状態に立下がる立下がり
時間τOFFとの合計値が、前記各サブフィールドのうち
最長のサブフィールドの長さ以下であることを特徴とす
る。また、請求項7記載の構成にあっては、1フレーム
を複数のサブフィールドに分割し、マトリクス状に配設
された複数の画素に対して該サブフィールド毎にオン電
圧またはオフ電圧を印加することによって階調表示を行
う電気光学装置の駆動回路であって、周囲温度を測定す
る温度センサ(160)と、周囲温度が高くなるほどフ
レーム周期を短くするタイミング信号生成回路(変形例
(1)のタイミング信号生成回路200)とを具備するこ
とを特徴とする。また、請求項8記載の構成にあって
は、1フレームを複数のサブフィールドに分割し、マト
リクス状に配設された複数の画素に対して該サブフィー
ルド毎にオン電圧またはオフ電圧を印加することによっ
て階調表示を行う電気光学装置の駆動回路であって、前
記各画素がオフ状態からオン状態に立上がる立上がり時
間τONおよび前記各画素がオン状態からオフ状態に立下
がる立下がり時間τOFFのうち短い方の長さを他方の長
さの50%乃至100%になるように前記オン電圧およ
び前記オフ電圧を設定することを特徴とする。また、請
求項9記載の構成にあっては、請求項5乃至8の何れか
に記載の電気光学装置の駆動回路を備えることを特徴と
する。また、請求項10記載の構成にあっては、請求項
5乃至8の何れかに記載の電気光学装置の駆動回路と、
該駆動回路によって駆動される液晶表示器とを具備する
ことを特徴とする。また、請求項11記載の構成にあっ
ては、請求項9記載の電気光学装置を備えることを特徴
とする。
【0016】
【発明の実施の形態】1.実施形態の構成 次に、本発明の一実施形態の電気光学装置の構成を図1
を参照し説明する。図において、タイミング信号生成回
路200には、図示せぬ上位装置から垂直同期信号V
s、水平同期信号Hsおよび入力階調データD0〜D3
のドットクロック信号DCLKが供給される。また、発
振回路150は、読み出しタイミングの基本クロックR
CLKをタイミング信号生成回路200に供給する。タ
イミング信号生成回路200は、これらの信号にしたが
って、次に説明する各種のタイミング信号やクロック信
号などを生成するものである。まず、交流化信号FR
は、1フレーム毎に極性反転する信号である。
【0017】駆動信号LCOMは、対向基板の対向電極
に印加される信号であり、本実施形態においては一定電
位(零電位)になる。また、本実施形態においては、1
フレームが複数のサブフィールドSF0〜SF4に分割
され、画素がサブフィールド毎にオンオフされることに
よって階調表示が行われる。スタートパルスDYは、各
サブフィールドにおいて最初に出力されるパルス信号で
ある。クロック信号CLYは、走査側(Y側)の水平走
査期間を規定する信号である。ラッチパルスLPは、水
平走査期間の最初に出力されるパルス信号であって、ク
ロック信号CLYのレベル遷移(すなわち、立ち上がり
および立ち下がり)時に出力されるものである。クロッ
ク信号CLXは、表示用のドットクロック信号である。
【0018】ここで、サブフィールド駆動の概要を、図
7のスタートパルスDYの波形を参照しつつ説明してお
く。まず、フレームの最初にサブフィールドSF0が設
けられる。このサブフィールドの長さは、液晶の透過率
が0%(ノーマリーブラックの場合)から立ち上がる境
界となる長さ、すなわち閾値電圧Vthを与える長さに設
定される。
【0019】また、サブフィールドSF1〜SF4は、
入力階調データD0〜D3の各ビットに対応した重み付
けを有する長さに設定されている。すなわち、サブフィ
ールドSF1は、最下位ビットである階調データD0に
対応し、そのオンオフによって、階調データD0のオン
オフに対応する透過率の変化を起こす長さに設定されて
いる。サブフィールドSF2,SF3,SF4も、それ
ぞれのオンオフによって階調データD1,D2,D3の
オンオフに対応する透過率の変化を起こす長さに設定さ
れている。すなわち、サブフィールドSF2,SF3,
SF4は、各々サブフィールドSF1の2倍,4倍,8
倍程度の長さを有している。
【0020】図1に戻り、素子基板101上における表
示領域101aには、図においてX(行)方向に延在し
て複数本の走査線112が形成されている。また、複数
本のデータ線114が、Y(列)方向に沿って延在して
形成されている。そして、画素110は、走査線112
とデータ線114との各交差に対応して設けられて、マ
トリクス状に配列されている。ここで、走査線112の
総本数をm本とし、データ線114の総本数をn本とす
る(m、nはそれぞれ2以上の整数)。
【0021】1.1.<画素の構成> 画素110の具体的な構成としては、例えば、図2
(a)に示されるものが挙げられる。この構成では、薄
膜トランジスタ(TFT)116のゲートが走査線11
2に、ソースがデータ線114に、ドレインが画素電極
118に、それぞれ接続されるとともに、画素電極11
8と対向電極108との間に電気光学材料たる液晶10
5が挟持されて液晶層が形成されている。ここで、対向
電極108は、画素電極118と対向するように対向基
板に一面に形成される透明電極である。また、画素電極
118と対向電極108とに並列して蓄積容量119が
形成され、画素電極118から電荷がリークすることに
よる表示への影響を小さくしている。なお、この実施形
態では、蓄積容量119の一方の電位を対向電極108
と同電位としたが、接地電位GNDやゲート線の電位と
同電位としても良い。
【0022】ここで、図2(a)に示される構成では、
トランジスタ116として一方のチャネル型のみが用い
られているために、オフセット電圧が必要となるが、図
2(b)に示されるように、Pチャネル型トランジスタ
とNチャネル型トランジスタとを相補的に組み合わせた
構成とすれば、オフセット電圧の影響をキャンセルする
ことができる。ただし、この相補型構成では、走査信号
として互いに排他的レベルを供給する必要が生じるた
め、1行の画素110に対して走査線112a,112
bの2本の走査線が必要となる。
【0023】1.2.<走査線駆動回路130> 説明を再び図1に戻す。走査線駆動回路130は、サブ
フィールドの最初に供給されるスタートパルスDYをク
ロック信号CLYにしたがって転送し、走査線112の
各々に走査信号G1, G2, G3, … ,Gmとして順次排他
的に供給するものである。
【0024】1.3.<データ変換回路300> データ変換回路300は、ドットクロック信号DCLK
に同期して入力される入力階調データD0〜D3を、ク
ロック信号CLXに同期する二値信号Dsに変換し出力
するものである。ここで、データ変換回路300の詳細
構成を図3を参照し説明する。図において320,32
1,322,323はメモリブロックであり、各々階調
データD0,D1,D2,D3を記憶するために設けら
れ、素子基板101の表示領域(m行×n列)に対応し
て各々m×nビットのメモリ空間を有する。
【0025】メモリブロック320〜323は、書込み
および読出し動作を非同期に、かつ独立して実行できる
ように構成されている。310は書込みアドレス制御部
であり、垂直同期信号Vs、水平同期信号Hsおよびド
ットクロック信号DCLKに同期して、ライトイネーブ
ル信号WEおよび書込みアドレスWADをメモリブロッ
ク320〜323に供給する。
【0026】すなわち、書込みアドレス制御部310は
ドットクロック信号DCLKをカウントアップし、この
カウント結果を書込みアドレスWADとして出力すると
ともに、書込みアドレスWADの値が確定する毎にライ
トイネーブル信号WEを出力する。また、書込みアドレ
ス制御部310におけるカウント結果は、垂直同期信号
Vsが入力される毎にリセットされる。これにより、各
メモリブロック320〜323には、そのm×nビット
のメモリ空間を順次アクセスする書込みアドレスWAD
が供給され、階調データD0〜D3は対応するメモリブ
ロックの表示位置に応じたアドレスに順次格納されてゆ
くことになる。
【0027】図3に戻り、表示アドレス制御部330
は、上記各サブフィールド期間が開始されると、対応す
る表示行のビットデータをアクセスするアドレス信号R
ADを出力する。アドレス信号RADは、クロック信号
CLXに同期し表示列数に応じて「n−1」回インクリ
メントされる。これにより、対応する表示行に対して第
1列〜第n列のビットを順次アクセスするようなアドレ
ス信号RADが出力される。また、読出し信号RD0
は、サブフィールドSF1の間、常にイネーブル状態に
なる。但し、他の読出し信号RD1,RD2,RD3は
サブフィールドSF1においては常にオフ状態にされ
る。これにより、メモリブロック320のみが読出し可
能な状態になり、他のメモリブロックは読出し禁止状態
になる。そして、メモリブロック320から、対応する
表示行の第1列〜第n列における階調データの最下位ビ
ットの階調データD0が読み出される。
【0028】また、読出し信号RD1は、サブフィール
ドSF2の間、常にイネーブル状態になる。但し、読出
し信号RD0,RD2,RD3はサブフィールドSF2
においては常にオフ状態にされる。これにより、メモリ
ブロック321のみがアクセスされ、階調データの下位
より第2ビットの階調データD1が読み出される。同様
に、読出し信号RD2,RD3は、サブフィールドSF
3およびSF4の間、各々イネーブル状態になり、他の
読出し信号オフ状態にされる。これにより、メモリブロ
ック322,323が順次アクセスされ、階調データD
2,D3が順次読み出される。また、サブフィールドS
F0が開始されると、クロック信号CLXのn周期の期
間、オン信号S_onがHレベルに固定される。そして、
オア回路332は、これら階調データD0〜D3および
オン信号S_onの論理和を二値信号Dsとして出力す
る。
【0029】1.4.<データ線駆動回路140> 次に、データ線駆動回路140は、ある水平走査期間に
おいて二値信号Dsをデータ線114の本数に相当する
n個順次ラッチした後、ラッチしたn個の二値信号Ds
を、次の水平走査期間において、電位選択回路1440
を介して、それぞれ対応するデータ線114にデータ信
号d1, d2, d3, …dnとして一斉に供給するものであ
る。ここで、データ線駆動回路140の具体的な構成
は、図4に示される通りである。すなわち、データ線駆
動回路140は、Xシフトレジスタ1410と、第1の
ラッチ回路1420と、第2のラッチ回路1430と、
電位選択回路1440とから構成されている。
【0030】このうちXシフトレジスタ1410は、水
平走査期間の最初に供給されるラッチパルスLPをクロ
ック信号CLXにしたがって転送し、ラッチ信号S1,
S2,S3, …, Snとして順次排他的に供給するものであ
る。次に、第1のラッチ回路1420は、二値信号Ds
をラッチ信号S1, S2, S3, …, Snの立ち下がりにお
いて順次ラッチするものである。そして、第2のラッチ
回路1430は、第1のラッチ回路1420によりラッ
チされた二値信号Dsの各々をラッチパルスLPの立ち
下がりにおいて一斉にラッチし、電位選択回路1440
に転送する。
【0031】電位選択回路1440は、交流化信号FR
に基づいてこれらのラッチした二値信号を電位に変換
し、データ信号d1, d2, d3, …,dnとしてデータ線
114に印加するものである。すなわち、交流化信号F
RがLレベルであれば、データ信号d1, d2, d3, …
dnのHレベルは電位V1に、Lレベルは零電位に変換さ
れる。一方、交流化信号FRがHレベルであれば、デー
タ信号d1, d2, d3,…dnのHレベルは電位−V1に、
Lレベルは零電位に変換される。
【0032】1.5.<温度センサ160、電源回路1
70> 次に、160は温度センサであり、電気光学装置100
の周囲温度を測定する。170は電源回路であり、上述
した各構成要素に対して電源電圧を供給する。ここで、
電位選択回路1440に供給される電位V1は、温度セ
ンサ160によって測定された周囲温度に応じて、図5
(a)の「電位調整あり」の欄における電位に設定され
る。すなわち、周囲温度が40°C以下である場合は30
00mV、50°Cである場合は2800mV、60°Cであ
る場合は2600mV、70°Cである場合は2300mVに設
定される。
【0033】なお、電位−V1がこれらの値の負値にな
ることは言うまでもない。また、同図(a)に挙げた以外
の温度に対しては、その前後の温度における電位V1を
直線補間した値が電位V1に設定される。同欄において
は、温度が高くなるほど電位V1が低く設定される。換
言すれば、液晶層に印加されるオン電圧(V1)とオフ
電圧(零電圧)との差が小さくなる。これにより、式
(1)における粘性ηが低くなったとしても、これに伴っ
て「V−Vth」を低くできるため、立上がり時間τONの
低下が抑制される。従って、高温時においても実効値応
答に近い応答特性を実現することができる。
【0034】一方、同図(a)の「電圧調整なし」の欄に
は、参考までに電位V1を3000mVに固定した場合の特
性を示す。この場合には、周囲温度が上昇するとともに
「τON+τOFF」が急激に大きくなるから、60°Cに
おいて階調つぶれが発生している。一方、本実施形態に
おいては、電圧調整を行ったことにより、階調つぶれが
無い状態を70°Cまで保つことができる。
【0035】1.6.<液晶装置の構成> 上述した電気光学装置の構造について、図6(a),(b)を
参照して説明する。ここで、同図(a)は、電気光学装置
100の構成を示す平面図であり、同図(b)は、同図(a)
におけるA−A´線の断面図である。これらの図に示さ
れるように、電気光学装置100は、画素電極118な
どが形成された素子基板101と、対向電極108など
が形成された対向基板102とが、互いにシール材10
4によって一定の間隙を保って貼り合わせられるととも
に、この間隙に電気光学材料としての液晶105が挟持
された構造となっている。なお、実際には、シール材1
04には切欠部分があって、ここを介して液晶105が
封入された後、封止材により封止されるが、これらの図
においては省略されている。ここで、素子基板101お
よび対向基板102はガラスや石英などの非晶質基板で
ある。そして、画素電極118等は、素子基板101に
半導体簿膜を堆積して成るTFTによって形成されてい
る。すなわち、電気光学装置100は、透過型として用
いられることになる。
【0036】さて、素子基板101において、シール材
104の内側かつ表示領域101aの外側領域には、遮
光膜106が設けられている。この遮光膜106が形成
される領域内のうち、領域130aには走査線駆動回路
130が形成され、また領域140aにはデータ線駆動
回路140が形成されている。すなわち、遮光膜106
は、この領域に形成される駆動回路に光が入射するのを
防止している。この遮光膜106には、対向電極108
とともに、駆動信号LCOMが印加される構成となって
いる。このため、遮光膜106が形成された領域では、
液晶層への印加電圧がほほゼロとなるので、画素電極1
18の電圧無印加状態と同じ表示状態となる。
【0037】また、素子基板101において、データ線
駆動回路140が形成される領域140a外側であっ
て、シール材104を隔てた領域107には、複数の接
続端子が形成されて、外側からの制御信号や電源などを
入力する構成となっている。一方、対向基板102の対
向電極108は、基板貼合部分における4隅のうち、少
なくとも1箇所において設けられた導通材(図示省略)
によって、素子基板101における遮光膜106および
接続端子と電気的な導通が図られている。すなわち、駆
動信号LCOMは、素子基板101に設けられた接続端
子を介して、遮光膜106に、さらに、導通材を介して
対向電極108に、それぞれ印加される構成となってい
る。
【0038】ほかに、対向基板102には、電気光学装
置100の用途に応じて、例えば、直視型であれば、第
1に、ストライプ状や、モザイク状、トライアングル状
等に配列したカラーフィルタが設けられ、第2に、例え
ば、金属材料や樹脂などからなる遮光膜(ブラックマト
リクス)が設けられる。なお、色光変調の用途の場合に
は、例えば、後述するプロジェクタのライトバルブとし
て用いる場合には、カラーフィルタは形成されない。ま
た、直視型の場合、電気光学装置100に光を対向基板
102側から照射するフロントライト、もしくは素子基
板101側から光を照射するバックライトが必要に応じ
て設けられる。くわえて、素子基板101および対向基
板102の電極形成面には、それぞれ所定の方向にラビ
ング処理された配向膜(図示省略)など設けられて、電
圧無印加状態における液晶分子の配向方向を規定する一
方、素子基板101と対向基板102には、配向方向に
応じた偏光板(図示省略)が設けられる。ただし、液晶
105として、高分子中に微小粒として分散させた高分
子分散型液晶を用いれば、前述の配向膜や偏光子などが
不要となる結果、光利用効率が高まるので、高輝度化や
低消費電力化などの点において有効である。
【0039】1.7.各種パラメータの設定 (1)液晶の「τON+τOFF」 次に、本実施形態における各種パラメータの設定方法に
ついて説明しておく。今日、様々な液晶が知られてお
り、立上がり時間τONおよび立下がり時間τOFFも液晶
に応じて様々異なる。ここで、最長サブフィールド(上
記例ではサブフィールドSF4)のサブフィールド期間
tsubmaxを一定値とし、液晶の応答時間(τON+τOF
F)を変化させ、階調つぶれが生じるか否かを目視で測
定した結果を図5(b)に示す。
【0040】なお、フレーム周期は16.6msec、
階調数は16、最長サブフィールド期間tsubmaxを8.
3msecとした。同図(b)によれば、階調つぶれはτO
N+τOFFが8msec未満の時に生じている。このこと
から、τON+τOFFが最長サブフィールド期間tsubmax
以上になる液晶を選択すればよいことが解る。逆に、液
晶が指定されたならば、最長サブフィールド期間tsubm
axがその液晶のτON+τOFF未満になるように、タイミ
ング信号生成回路200のパラメータを設定すればよ
い。
【0041】(2)τONとτOFFの差 また、液晶、駆動電圧、セル厚等を変化させ、立上がり
時間τONを一定に保つとともに立下がり時間τOFFを変
化させ、階調つぶれが生じるか否かを目視で測定した結
果を図5(c)に示す。同図(c)によれば、τON,τOFFの
うち短い方(通常は立上がり時間τON)の長さが他方の
長さのほぼ50%未満になれば階調つぶれが生じる。従
って、短い方の長さが他方の長さの50%以上になるよ
うに液晶、駆動電圧(すなわち電位V1)、セル厚等を
設定すればよいことが解る。なお、上述した各条件は、
電気光学装置の動作温度範囲、例えば−20°C〜60
°Cの範囲で満たされている必要がある。
【0042】2.実施形態の動作 次に、上述した実施形態に係る電気光学装置の動作につ
いて説明する。図7は、この電気光学装置の動作を説明
するためのタイミングチャートである。まず、交流化信
号FRは、1フレーム(1F)ごとに極性反転する信号
である。一方、スタートパルスDYは、各サブフィール
ドの開始時に供給される。
【0043】ここで、交流化信号FRがLレベルとなる
1フレーム(1F)において、スタートパルスDYが供
給されると、走査線駆動回路130(図1参照)におけ
るクロック信号CLYにしたがった転送によって、走査
信号G1, G2, G3, … ,Gmが期間(t)に順次排他的
に出力される。なお、期間(t)は、最も短いサブフィ
ールドSF1よりもさらに短い期間に設定されている。
【0044】さて走査信号G1, G2, G3, … ,Gmは、
それぞれクロック信号CLYの半周期に相当するパルス
幅を有し、また、上から数えて1本目の走査線112に
対応する走査信号G1は、スタートパルスDYが供給さ
れた後、クロック信号CLYが最初に立ち上がってか
ら、少なくともクロック信号CLYの半周期だけ遅延し
て出力される構成となっている。したがって、スタート
パルスDYが供給されてから、走査信号G1が出力され
るまでに、ラッチパルスLPの1ショット(G0)がデ
ータ線駆動回路140に供給されることになる。
【0045】そこで、このラッチパルスLPの1ショッ
ト(G0)が供給された場合について検討してみる。ま
ず、このラッチパルスLPの1ショット(G0)がデー
タ線駆動回路140に供給されると、データ線駆動回路
140(図4参照)におけるクロック信号CLXにした
がった転送によって、ラッチ信号S1, S2, S3, …,S
nが水平走査期間(1H)に順次排他的に出力される。
なお、ラッチ信号S1,S2, S3, …, Snは、それぞれ
クロック信号CLXの半周期に相当するパルス幅を有し
ている。
【0046】この際、図4における第1のラッチ回路1
420は、ラッチ信号S1の立ち下がりにおいて、上か
ら数えて1本目の走査線112と、左から数えて1本目
のデータ線114との交差に対応する画素110への二
値信号Dsをラッチし、次に、ラッチ信号S2の立ち下
がりにおいて、上から数えて1本目の走査線112と、
左から数えて2本目のデータ線114との交差に対応す
る画素110への二値信号Dsをラッチし、以下、同様
に、上から数えて1本目の走査線112と、左から数え
てn本目のデータ線114との交差に対応する画素11
0への二値信号Dsをラッチする。
【0047】これにより、まず、図1において上から1
本目の走査線112との交差に対応する画素1行分の二
値信号Dsが、第1のラッチ回路1420により点順次
的にラッチされることになる。なお、データ変換回路3
00は、第1のラッチ回路1420によるラッチのタイ
ミングに合わせて、各画素の階調データD0〜D3を二
値信号Dsに変換して出力することはいうまでもない。
【0048】次に、クロック信号CLYが立ち下がっ
て、走査信号G1が出力されると、図1において上から
数えて1本目の走査線112が選択される結果、当該走
査線112との交差に対応する画素110のトランジス
タ116がすべてオンとなる。一方、当該クロック信号
CLYの立ち下がりによってラッチパルスLPが出力さ
れる。そして、このラッチパルスLPの立ち下がりタイ
ミングにおいて、第2のラッチ回路1430は、第1の
ラッチ回路1420によって点順次的にラッチされた二
値信号Dsを、電位選択回路1440を介して、対応す
るデータ線114の各々にデータ信号d1, d2, d3,
…,dnとして一斉に供給する。このため、上から数えて
1行目の画素110においては、データ信号d1, d2,
d3, …,dnの書込が同時に行われることとなる。
【0049】この書込と並行して、図1において上から
2本目の走査線112との交差に対応する画素1行分の
二値信号Dsが、第1のラッチ回路1420により点順
次的にラッチされる。そして、以降同様な動作が、m本
目の走査線112に対応する走査信号Gmが出力される
まで繰り返される。すなわち、ある走査信号Gi(i
は、1≦i≦mを満たす整数)が出力される1水平走査
期間(1H)においては、i本目の走査線112に対応
する画素110の1行分に対するデータ信号d1,d2,
d3, …,dnの書込と、(i+1)本目の走査線112
に対応する画素110の1行分に対する二値信号Dsの
点順次的なラッチとが並行して行われることになる。な
お、画素110に書き込まれたデータ信号は、次のサブ
フィールドにおける書込まで保持される。
【0050】以下同様な動作が、サブフィールドの開始
を規定するスタートパルスDYが供給される毎に繰り返
される。但し、サブフィールドSF0においては、二値
信号Dsのレベルは常にHレベルである。さらに、1フ
レーム経過後、交流化信号FRがHレベルに反転した場
合においても、各サブフィールドにおいて同様な動作が
繰り返される。
【0051】3.電子機器の具体例 3.1.<プロジェクタ> 次に、上述した電気光学装置を具体的な電子機器に用い
た例のいくつかについて説明する。まず、上記実施形態
に係る電気光学装置をライトバルブとして用いた投射型
表示装置であるプロジェクタ5400について説明す
る。図8(a)は、投射型表示装置の要部を示す概略構成
図である。図中、5431は光源、5442,5444
はダイクロイックミラー、5443,5448,544
9は反射ミラー、5445は入射レンズ、5446はリ
レーレンズ、5447は出射レンズ、100R,100
G,100Bは上記電気光学装置による液晶光変調装
置、5451はクロスダイクロイックプリズム、543
7は投射レンズを示す。光源5431はメタルハライド
等のランプ5440とランプの光を反射するリフレクタ
5441とからなる。青色光・緑色光反射のダイクロイ
ックミラー5442は、光源5431からの光束のうち
の赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反
射する。透過した赤色光は反射ミラー5443で反射さ
れて、赤色光用液晶光変調装置100Rに入射される。
一方、ダイクロイックミラー5442で反射された色光
のうち緑色光は緑色光反射のダイクロイックミラー54
44によって反射され、緑色光用液晶光変調装置100
Gに入射される。
【0052】一方、青色光は第2のダイクロイックミラ
ー5444も透過する。青色光に対しては、長い光路に
よる光損失を防ぐため、入射レンズ5445、リレーレ
ンズ5446、出射レンズ5447を含むリレーレンズ
系からなる導光手段が設けられ、これを介して青色光が
青色光用液晶光変調装置100Bに入射される。各光変
調装置により変調された3つの色光はクロスダイクロイ
ックプリズム5451に入射する。このプリズムは4つ
の直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤光を反射
する誘電体多層膜と青光を反射する誘電体多層膜とが十
字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって
3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成さ
れる。合成された光は、投射光学系である投射レンズ5
437によってスクリーン5452上に投射され、画像
が拡大されて表示される。
【0053】3.2.<モバイル型コンピュータ> 次に、上記電気光学装置を、モバイル型のパーソナルコ
ンピュータに適用した例について説明する。図8(b)
は、このパーソナルコンピュータの構成を示す正面図で
ある。図において、モバイル型コンピュータ5200
は、キーボード5202を備えた本体部5204と、表
示ユニット5206とから構成されている。この表示ユ
ニット5206は、先に述べた電気光学装置100の後
方にバックライトを付加することにより構成されてい
る。
【0054】3.3.<携帯電話器> さらに、上記電気光学装置を、携帯電話器に適用した例
について説明する。図8(c)は、この携帯電話器の構成
を示す斜視図である。図において、携帯電話器5300
は、複数の操作ボタン5302のほか、受話口530
4、送話口5306とともに、電気光学装置100を備
えるものである。この電気光学装置100にも、必要に
応じてその後方にバックライトが設けられる。
【0055】3.4.<その他> 電子機器としては、以上説明した他にも、液晶テレビ
や、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープ
レコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手
帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テ
レビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等な
どが挙げられる。そして、これらの各種電子機器に対し
て、上述した電気光学装置が適用可能なのは言うまでも
ない。
【0056】4.変形例 本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、
例えば以下のように種々の変形が可能である。 (1)上述した実施形態にあっては、τON+τOFFを最
長サブフィールド期間tsubmax以上にするために、温度
センサ160の測定結果に応じて電源回路170から出
力される電位V1を増減したが、本発明はこれに限定さ
れるわけではない。すなわち、温度センサ160の測定
結果をタイミング信号生成回路200に供給し、タイミ
ング信号生成回路200においてフレーム周波数を増減
することによって最長サブフィールド期間tsubmaxその
ものを変化させてもよい。
【0057】例えば、16階調の時であれば、フレーム
周波数が60Hzであればtsubmax=8.3msec、1
20Hzであればtsubmax=4.2msec、240Hz
であればtsubmax=2.1msecになる。周囲温度が
上昇し、τON+τOFFが最長サブフィールド期間tsubma
x以上になれば、このようにフレーム周波数を次々増大
させるとよい。
【0058】(2)上述した実施形態にあっては、交流
化信号FRを1フレームの周期で極性反転することとし
たが、本発明は、これに限られず、例えば、2フレーム
以上の周期で極性反転する構成としても良い。ただし、
上述した実施形態において、データ変換回路300は、
スタートパルスDYをカウントするとともに、当該カウ
ント結果を交流化信号FRの遷移によってリセットする
ことで、現状のサブフィールドを認識する構成としたの
で、交流化信号FRを2フレーム以上の周期で極性反転
する場合には、フレームを規定するための何らかの信号
を与える必要が生じる。
【0059】(3)上記実施形態においては、画素が常
時オンになるオン区間はサブフィールドSF0として1
フレーム期間内に1回設けているが、複数回に分割して
設けてもよい。また、オン区間だけでなく、画素が常に
オフになるオフ区間を併せて設けても良い。このように
オン区間とオフ区間を両方設けることにより、1フレー
ム期間の長さを固定したままでオン区間の長さを調整す
ることができるようになる。
【0060】(4)上記実施形態において対向電極10
8に印加する駆動信号LCOMは零電位であったが、各
画素に印加される電圧はトランジスタ116の特性、蓄
積容量119や液晶の容量等によって、電圧がシフトす
る場合がある。この様な場合には、対向電極108に印
加する駆動信号LCOMのレベルを電圧のシフト量に応
じてずらしてもよい。
【0061】(5)また、上記実施形態においては、電
気光学装置を構成する素子基板101をガラスや石英な
どの非晶質基板とし、ここに半導体簿膜を堆積してTF
Tを形成して透過型としたが、本発明は、これに限られ
ない。例えば、素子基板101あるいは対向基板102
に反射層を設けて反射型としたり、素子基板101を不
透明な半導体基板によって構成し、ドット電極118を
アルミニウムなどの反射性金属から形成し、対向基板1
02をガラスなどから構成すると、電気光学装置100
を反射型として用いることができる。
【0062】(6)さらに、上記実施形態は本発明を液
晶を用いた電気光学装置に適用した例を説明したが、他
の電気光学装置、特に、オンまたはオフの2値的な表示
を行う画素を用いて、階調表示を行う電気光学装置のす
べてに適用可能である。このような電気光学装置として
はエレクトロルミネッセンス装置やプラズマディスプレ
イなどが考えられる。特に有機エレクトロルミネッセン
ス装置の場合は、液晶のような交流駆動をする必要が無
く、極性反転をしなくて良い。
【0063】(7)上記実施形態においては、走査信号
G1, G2, G3, … ,Gmを順次排他的に出力することに
よって走査線112を上から順に選択する例を挙げた
が、走査線112の選択順序はこれに限定されるもので
はなく、例えば走査信号を「G1,G11, G21, … ,G
2, G12, G22, … ,G3, G13, G23, … 」の如く、
複数ライン毎に飛ばしながら出力し、1サブフィールド
内で全ラインの走査線112を選択するようにしてもよ
い。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、周
囲温度が高くなるほどオン電圧およびオフ電圧の差を小
とし、あるいは周囲温度が高くなるほど1フレームの時
間を短くし、あるいは立上がり時間τONおよび立下がり
時間τOFFのうち短い方の長さを他方の長さの50%乃
至100%になるようにオン電圧およびオフ電圧を設定
するから、何れによっても周囲温度に拘らず高品質な画
像を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の電気光学装置の電気的
構成を示すブロック図である。
【図2】 上記実施形態における画素の構成例を示す図
である。
【図3】 上記実施形態におけるデータ変換回路300
のブロック図である。
【図4】 上記実施形態におけるデータ線駆動回路14
0のブロック図である。
【図5】 上記実施形態における各種実験結果を示す図
である。
【図6】 上記実施形態における電気光学装置の構造図
である。
【図7】 上記実施形態の電気光学装置のタイミングチ
ャートである。
【図8】 同電気光学装置を適用した各種電子機器の例
を示す図である。
【図9】 液晶表示装置における階調つぶれおよび階調
反転を説明する図である。
【図10】 立上がり時間τONおよび立下がり時間τOF
Fを示す図である。
【図11】 立上がり時間τONおよび立下がり時間τOF
Fの温度特性図である。
【符号の説明】
100……電気光学装置 101……素子基板 101a……表示領域 102……対向基板 104……シール材 105……液晶 106……遮光膜 107……領域 108……対向電極 110……画素 112……走査線 114……データ線 116……薄膜トランジスタ 118……画素電極 119……蓄積容量 130……走査線駆動回路 140……データ線駆動回路 150……発振回路 160……温度センサ 170……電源回路 200……タイミング信号生成回路 300……データ変換回路 310……書込みアドレス制御部 320〜323……メモリブロック 330……表示アドレス制御部 332……オア回路 1410……シフトレジスタ 1420……第1のラッチ回路 1430……第2のラッチ回路 1440……電位選択回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 G09G 3/20 642P 670 670L 3/28 H04N 5/66 102B H04N 5/66 102 G09G 3/28 K Fターム(参考) 2H093 NA55 NC02 NC16 NC57 ND02 ND06 ND34 5C006 AA14 AF44 AF54 BB16 BC03 BC12 BF02 BF03 BF04 BF24 BF38 FA19 FA22 GA03 5C058 AA06 BA07 BA08 BB25 5C080 AA05 AA06 AA10 BB05 DD03 DD20 EE29 FF11 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1フレームを複数のサブフィールドに分
    割し、マトリクス状に配設された複数の画素に対して該
    サブフィールド毎にオン電圧またはオフ電圧を印加する
    ことによって階調表示を行う電気光学装置の駆動方法で
    あって、 周囲温度が高くなるほど前記オン電圧およびオフ電圧の
    差を小とすることを特徴とする電気光学装置の駆動方
    法。
  2. 【請求項2】 前記各画素がオフ状態からオン状態に立
    上がる立上がり時間τONと、前記各画素がオン状態から
    オフ状態に立下がる立下がり時間τOFFとの合計値が、
    前記各サブフィールドのうち最長のサブフィールドの長
    さ以下であることを特徴とする請求項1記載の電気光学
    装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 1フレームを複数のサブフィールドに分
    割し、マトリクス状に配設された複数の画素に対して該
    サブフィールド毎にオン電圧またはオフ電圧を印加する
    ことによって階調表示を行う電気光学装置の駆動方法で
    あって、 周囲温度が高くなるほどフレーム周期を短くすることを
    特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 1フレームを複数のサブフィールドに分
    割し、マトリクス状に配設された複数の画素に対して該
    サブフィールド毎にオン電圧またはオフ電圧を印加する
    ことによって階調表示を行う電気光学装置の駆動方法で
    あって、 前記各画素がオフ状態からオン状態に立上がる立上がり
    時間τONおよび前記各画素がオン状態からオフ状態に立
    下がる立下がり時間τOFFのうち短い方の長さを他方の
    長さの50%乃至100%になるように前記オン電圧お
    よび前記オフ電圧を設定することを特徴とする電気光学
    装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】 1フレームを複数のサブフィールドに分
    割し、マトリクス状に配設された複数の画素に対して該
    サブフィールド毎にオン電圧またはオフ電圧を印加する
    ことによって階調表示を行う電気光学装置の駆動回路で
    あって、 周囲温度を測定する温度センサと、 該周囲温度が高くなるほど前記オン電圧およびオフ電圧
    の差を小とする電源回路とを具備することを特徴とする
    電気光学装置の駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記各画素がオフ状態からオン状態に立
    上がる立上がり時間τONと、前記各画素がオン状態から
    オフ状態に立下がる立下がり時間τOFFとの合計値が、
    前記各サブフィールドのうち最長のサブフィールドの長
    さ以下であることを特徴とする請求項5記載の電気光学
    装置の駆動回路。
  7. 【請求項7】 1フレームを複数のサブフィールドに分
    割し、マトリクス状に配設された複数の画素に対して該
    サブフィールド毎にオン電圧またはオフ電圧を印加する
    ことによって階調表示を行う電気光学装置の駆動回路で
    あって、 周囲温度を測定する温度センサと、 周囲温度が高くなるほどフレーム周期を短くするタイミ
    ング信号生成回路とを具備することを特徴とする電気光
    学装置の駆動回路。
  8. 【請求項8】 1フレームを複数のサブフィールドに分
    割し、マトリクス状に配設された複数の画素に対して該
    サブフィールド毎にオン電圧またはオフ電圧を印加する
    ことによって階調表示を行う電気光学装置の駆動回路で
    あって、 前記各画素がオフ状態からオン状態に立上がる立上がり
    時間τONおよび前記各画素がオン状態からオフ状態に立
    下がる立下がり時間τOFFのうち短い方の長さを他方の
    長さの50%乃至100%になるように前記オン電圧お
    よび前記オフ電圧を設定することを特徴とする電気光学
    装置の駆動回路。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至8の何れかに記載の電気光
    学装置の駆動回路を備えることを特徴とする電気光学装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項5乃至8の何れかに記載の電気
    光学装置の駆動回路と、該駆動回路によって駆動される
    液晶表示器とを具備することを特徴とする液晶表示装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の電気光学装置を備える
    ことを特徴とする電子機器。
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