JP2001221990A - 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器

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JP2001221990A
JP2001221990A JP2000032288A JP2000032288A JP2001221990A JP 2001221990 A JP2001221990 A JP 2001221990A JP 2000032288 A JP2000032288 A JP 2000032288A JP 2000032288 A JP2000032288 A JP 2000032288A JP 2001221990 A JP2001221990 A JP 2001221990A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質・高精細な階調表示が可能な電気光学
装置およびその駆動回路、さらには、この電気光学装置
を用いた電子機器を提供する。 【解決手段】 本発明に係る電気光学装置においては、
1フィールドを分割した複数のサブフィールド単位で画
素をオン状態またはオフ状態とすることを指示する2値
信号に従ってデータ信号を各データ線に供給する。そし
て、2値信号に応じたデータ信号を各データ線に供給す
るためのデータ線側駆動回路は、基板上に搭載される半
導体集積回路内に形成され、画素1行分の2値信号を複
数回に分けて出力する第1データ線側駆動回路と、基板
上に形成され、第1データ線側駆動回路からの2値信号
に従ってデータ信号を出力する第2データ線側駆動回路
とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時間軸上における
変調により電気光学装置の駆動回路および電気光学装置
ならびに電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】電気光学装置、例えば、電気光学材料と
して液晶を用いた液晶表示装置は、陰極線管(CRT)
に変わるディスプレイデバイスとして、各種情報処理機
器の表示部や液晶テレビなどに広く用いられている。
【0003】ここで、従来の電気光学装置は、例えば、
次のように構成されている。すなわち、従来の電気光学
装置は、マトリクス状に配列した画素電極と、この画素
電極に接続されたTFT(Thin Film Transistor:薄膜
トランジスタ)のようなスイッチング素子などが設けら
れた素子基板と、画素電極に対向する対向電極が形成さ
れた対向基板と、これら両基板の間に充填された電気光
学材料たる液晶とから構成される。そして、このような
構成において、走査線を介してスイッチング素子に走査
信号を印加すると、当該スイッチング素子が導通状態と
なる。この導通状態の際に、データ線を介して画素電極
に、階調に応じた電圧の画像信号を印加すると、当該画
素電極および対向電極の間の液晶層に画像信号の電圧に
応じた電荷が蓄積される。電荷蓄積後、当該スイッチン
グ素子をオフ状態としても、当該液晶層における電荷の
蓄積は、液晶層自身の容量性や蓄積容量などによって維
持される。このように、各スイッチング素子を駆動さ
せ、蓄積させる電荷量を階調に応じて制御すると、画素
毎に液晶の配向状態が変化するので、画素毎に濃度が変
化することとなる。このため、階調表示することが可能
となるのである。
【0004】この際、各画素の液晶層に電荷を蓄積させ
るのは一部の期間で良いため、第1に、走査線側駆動回
路によって、各走査線を順次選択するとともに、第2
に、走査線の選択期間において、データ線側駆動回路に
よって、データ線を順次選択し、第3に、選択されたデ
ータ線に、階調に応じた電圧の画像信号をサンプリング
する構成により、走査線およびデータ線を複数の画素に
ついて共通化した時分割マルチプレックス駆動が可能と
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、データ
線に印加される画像信号は、階調に対応する電圧、すな
わちアナログ信号である。このため、電気光学装置の周
辺回路には、D/A変換回路やオペアンプなどが必要と
なるので、装置全体のコスト高を招致してしまう。さら
に、これらのD/A変換回路、オペアンプなどの特性
や、各種の配線抵抗などの不均一性に起因して、表示ム
ラが発生するので、高品質な表示が極めて困難である、
という問題があり、特に、高精細な表示を行う場合に顕
著となる。
【0006】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、高品質・高精細
な階調表示が可能な電気光学装置、その駆動回路、さら
には、この電気光学装置を用いた電子機器を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、基板上に複数の走査線及び複数のデ
ータ線を交差配置し、前記走査線と前記信号線の交差に
対応して設けられた複数の画素により階調データに応じ
た階調表示を行う電気光学装置の駆動回路であって、1
フィールド内において画素をオン状態にする時間とオフ
状態にする時間の比率が前記階調データに応じた比率と
なるように、1フィールドを分割した複数のサブフィー
ルドの各々における画素のオン状態またはオフ状態を指
示する2値信号に従って、画素をオン状態またはオフ状
態にする電圧をデータ線に供給するデータ線側駆動回路
を具備し、前記データ線側駆動回路は、前記基板上に搭
載される半導体集積回路内に形成された第1データ線側
駆動回路と、前記基板上に形成された第2データ線側駆
動回路とを有し、前記第1データ線側駆動回路は、画素
1行分の2値信号を複数回に分けて出力し、前記第2デ
ータ線側駆動回路は、前記第1データ線側駆動回路から
出力された2値信号から画素1行分の2値信号を生成
し、当該2値信号に従って画素をオン状態またはオフ状
態にする電圧を前記データ線に供給することを特徴とす
る電気光学装置の駆動回路を提供するものである。
【0008】この発明によれば、当該画素の階調に応じ
て時間軸上の変調がなされる結果、実効値制御による階
調表示が行われることとなる。この際、各サブフィール
ドにおいては、画素をオン状態またはオフ状態とするだ
けで済むので、素子特性や配線抵抗などの不均一性に起
因する表示ムラが抑えられ、この結果、高品質かつ高精
細な階調表示が可能となる。
【0009】また、この発明によれば、データ線にデー
タ信号を供給するためのデータ線側駆動回路が、半導体
集積回路内に形成された第1データ線側駆動回路と基板
上に形成された第2データ線側駆動回路とを有する。一
般に、半導体集積回路内に形成された回路は、基板上に
形成された回路よりも動作速度が速いから、このような
構成にすることにより、速い動作速度を要する処理を半
導体集積回路内の第1データ線側駆動回路によって行う
一方、それ以外の処理を第2データ線側駆動回路によっ
て行うようにすることができる。この結果、基板上に形
成された第2データ線側駆動回路の動作速度が比較的遅
い場合であっても、高精細かつ高品質な表示を行うこと
ができるという利点がある。
【0010】また、この発明によれば、半導体集積回路
内に形成された第1データ線側駆動回路が、画素1行分
の2値信号を複数回に分けて出力するようになっている
ため、第1データ線側駆動回路が、画素1行分の2値信
号を出力する場合と比較して、第1データ線側駆動回路
の出力端子と、基板上に形成された第2データ線側駆動
回路の入力端子との接点数を少なくすることができると
いう利点がある。
【0011】なお、本発明において、前記第1データ線
側駆動回路は、少なくとも画素1行分の2値信号を記憶
する第1回路と、前記第1回路に記憶された画素1行分
の2値信号を複数回に分けて出力する第2回路とを具備
するようにしてもよい。特に、前記第1回路は1フィー
ルド走査分の2値信号を記憶するメモリにより構成する
ことが好ましい。このようにすれば、少なくとも画素1
行分の2値信号を記憶する記憶回路(メモリ)を半導体
集積回路内に形成される微細な絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタ(MOSFET)によって構成できるので、
記憶回路を有することによってトランジスタの素子数が
多くなっても第1のデータ線側駆動回路の占める面積が
大型になることはなく、この半導体集積回路を基板上に
搭載することによって、基板上の駆動回路の領域を小さ
くすることができる。すなわち、基板上に形成する駆動
回路は、多結晶シリコン薄膜をチャネルに用いた薄膜ト
ランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)によって
形成されるが、このTFTはトランジスタとしての移動
度がMOSFETに比較して劣るため、トランジスタサ
イズを大きくしてそれを補償することになる。TFTの
みで構成された駆動回路においては、素子数が増えると
駆動回路の占める基板上の面積が大きくなってしまう
が、本発明のように素子数の多い第1のデータ線側駆動
回路部分を、TFTよりサイズが小さく高集積化された
半導体集積回路内に構成することにより、駆動回路全体
の面積を小さく抑えることができる。
【0012】また、上記課題を解決するため、第2の発
明は、基板上に複数の走査線及び複数のデータ線を交差
配置し、前記走査線と前記信号線の交差に対応して設け
られた複数の画素により階調データに応じた階調表示を
行う電気光学装置の駆動回路であって、前記基板上に搭
載される半導体集積回路内に形成された第1データ線側
駆動回路と、前記基板上に形成された第2データ線側駆
動回路とを具備し、前記第1データ線側駆動回路は、複
数の画素に対応した階調データを記憶するメモリと、1
フィールド内において画素をオン状態にする時間とオフ
状態にする時間との比率が前記階調データに応じた比率
となるように、1フィールドを分割した複数のサブフィ
ールドの各々において、画素のオン状態またはオフ状態
を指示する2値信号を、前記メモリに記憶された階調デ
ータから生成するデータ変換回路であって、画素1行分
の前記2値信号を複数回に分けて出力するデータ変換回
路とを有し、前記第2データ線側駆動回路は、前記第1
データ線側駆動回路から出力された2値信号から画素1
行分の2値信号を生成し、当該2値信号に従って、画素
をオン状態またはオフ状態にする電圧を前記データ線に
供給することを特徴とする電気光学装置の駆動回路を提
供するものである。
【0013】かかる構成とした場合にも、上記第1の発
明と同様の効果が得られる。さらに、本発明によれば、
1フィールド毎にすべての階調データを書き換える必要
はなく、例えば、内容に変更があった階調データについ
てのみ、メモリに記憶された階調データを書き換えるよ
うにすることもできるから、消費電力を低く抑えること
ができるという効果が得られる。
【0014】さらに、第3の発明は、基板上に複数の走
査線及び複数のデータ線を交差配置し、前記走査線と前
記データ線の交差に対応して複数の画素を設け、1フィ
ールド内において画素をオン状態にする時間とオフ状態
にする時間の比率が前記階調データに応じた比率となる
ように、1フィールドを分割した複数のサブフィールド
の各々における画素のオン状態またはオフ状態を指示す
る2値信号に従って、画素をオン状態またはオフ状態に
する電圧をデータ線に供給するデータ線側駆動回路を具
備し、前記データ線側駆動回路は、前記基板上に搭載さ
れる半導体集積回路内に形成された第1データ線側駆動
回路と、前記基板上に形成された第2データ線側駆動回
路とを有し、前記第1データ線側駆動回路は、画素1行
分の2値信号を複数回に分けて出力し、前記第2データ
線側駆動回路は、前記第1データ線側駆動回路から出力
された2値信号から画素1行分の2値信号を生成し、当
該2値信号に従って画素をオン状態またはオフ状態にす
る電圧を前記データ線に供給することを特徴とする電気
光学装置を提供するものである。
【0015】この第3の発明は、上記第1の発明を電気
光学装置として具現したものであり、上記第1の発明と
同様の効果を奏する。
【0016】なお、この第2の発明においても、上記第
1の発明と同様に、前記第1データ線側駆動回路は、少
なくとも画素1行分の2値信号を記憶する第1回路と、
前記第1回路に記憶された画素1行分の2値信号を、1
水平走査期間毎に複数回に分けて出力する第2回路とを
具備するようにしてもよい。特に、前記第1回路は1フ
ィールド走査分の2値信号を記憶するメモリにより構成
することが好ましい。このようにすれば、第1の発明と
同様に、画素1行分の2値信号を記憶する記憶回路(メ
モリ)を半導体集積回路内に形成される微細な絶縁ゲー
ト型電界効果トランジスタ(MOSFET)によって構
成できるので、記憶回路を有することによってトランジ
スタの素子数が多くなっても第1のデータ線側駆動回路
の占める面積が大型になることはなく、この半導体集積
回路を基板上に搭載することによって、基板上の駆動回
路の領域を小さくすることができる。
【0017】また、第4の発明は、階調データに応じた
階調表示を行う電気光学装置であって、基板上に複数の
走査線及び複数のデータ線を交差配置し、前記走査線と
前記信号線の交差に対応して設けられた複数の画素と、
前記基板上に搭載される半導体集積回路内に形成された
第1データ線側駆動回路と、前記基板上に形成された第
2データ線側駆動回路とを具備し、前記第1データ線側
駆動回路は、複数の画素に対応した階調データを記憶す
るメモリと、1フィールド内において画素をオン状態に
する時間とオフ状態にする時間との比率が前記階調デー
タに応じた比率となるように、1フィールドを分割した
複数のサブフィールドの各々において、画素のオン状態
またはオフ状態を指示する2値信号を、前記メモリに記
憶された階調データから生成するデータ変換回路であっ
て、画素1行分の前記2値信号を複数回に分けて出力す
るデータ変換回路とを有し、前記第2データ線側駆動回
路は、前記第1データ線側駆動回路から出力された2値
信号から画素1行分の2値信号を生成し、当該2値信号
に従って、画素をオン状態またはオフ状態にする電圧を
前記データ線に供給することを特徴とする電気光学装置
を提供することにある。
【0018】この第4の発明は、上記第2の発明を電気
光学装置として具現したものであり、上記第2の発明と
同様の効果を奏する。
【0019】また、これらの発明は、上記電気光学装置
を表示装置として備えた電子機器としても実施すること
も可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。かかる実施の形態は、本発
明の一態様を示すものであり、この発明を限定するもの
ではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0021】A:本発明に係る電気光学装置の駆動方法
の原理 まず、本実施形態に係る装置の理解を容易にするため、
本実施形態における電気光学装置の駆動方法について説
明する。
【0022】一般に、電気光学装置として液晶を用いた
液晶装置において、液晶に印加される実効電圧値と画素
の相対透過率(または反射率)との関係は、電圧無印加
状態において黒表示を行うノーマリーブラックモードを
例にとれば、図8(a)に示すような関係にある。な
お、相対透過率とは、透過光量の最低値および最高値
を、それぞれ0%および100%として正規化したもの
である。図8(a)に示すように、液晶画素の透過率
は、液晶層に対する印加電圧(実効電圧)が閾値VTH
1より小さい場合には0%であるが、印加電圧が閾値V
TH1以上であり、かつ、飽和電圧VTH2以下である
場合には、印加電圧に対して非線形に増加する。そし
て、印加電圧が飽和電圧VTH2以上である場合、液晶
画素の透過率は印加電圧によらず一定値を維持する。
【0023】ここで、本実施形態に係る電気光学装置が
8階調表示を行うものとし、3ビットで示される階調デ
ータが、それぞれ同図に示される透過率を指示するもの
とする。この際、各透過率に応じて液晶層に印加すべき
電圧を、それぞれV0〜V7とすると、従来の技術の下
では、これらの電圧V0〜V7自体を、液晶層に印加す
る構成となっていた。このため、特に、中間階調に対応
する電圧V1〜V6については、D/A変換回路やオペ
アンプなどのアナログ回路の特性や、各種の配線抵抗な
どのばらつきによる影響を受けやすく、さらに、画素同
士でみて不均一となりやすいので、高品質かつ高精細な
階調表示が困難であった。
【0024】そこで、本実施形態に係る電気光学装置で
は、次のような方法により画素の駆動を行う。なお、本
明細書において、1フィールドとは、水平走査信号およ
び垂直走査信号に同期して水平走査および垂直走査する
ことにより、1枚のラスタ画像を形成するのに要する時
間である。従って、ノンインターレース方式などにおけ
る1フレームも、本発明にいう1フィールドに相当す
る。
【0025】まず、本実施形態においては、液晶層に瞬
間的に印加される電圧を、例えばLレベルに相当する電
圧VLと、Hレベルに相当する電圧VHのいずれかとす
る。ここで、電圧VLは、1フィールド(1f)の全期
間にわたって液晶層に印加された場合であっても、当該
1フィールドにおいて液晶層に与えられる実効電圧値が
図8(a)に示すV1よりも小さくなるように選定され
ている。また、電圧VHは、1フィールド(1f)の全
期間にわたって液晶層に印加された場合に、当該1フィ
ールドにおいて液晶層に与えられる実効電圧値が図8
(b)に示すV7と同じかそれよりも大きくなるように
選定されている。なお、1フィールドにおいて液晶層に
与えられる実効電圧値がV7を越える場合であっても、
飽和性であるがゆえに透過率は100%を維持する。
【0026】さらに、本実施形態においては、1フィー
ルドの期間のうち、液晶層に電圧VLを印加する期間
と、電圧VHを印加する期間との比率を制御して、液晶
層に印加される実効電圧値がV1、V2、…、V6とな
るように構成し、これにより当該電圧に対応した階調表
示を実現するようになっている。
【0027】そこで、本実施形態に係る電気光学装置で
は、液晶層に電圧VLを印加する期間と、電圧VHを印
加する期間とを区切るために、図8(b)に示されるよ
うに、1フィールド(1f)を7つの期間に分割する。
本明細書においては、この分割された期間の各々を便宜
的にサブフィールドSf1、Sf2、…、Sf7と呼
ぶ。すなわち、本実施形態に係る電気光学装置において
は、各サブフィールドSf1〜Sf7毎に、階調データ
に応じて、画素の液晶層に対して電圧VLまたはVHを
印加する構成となっているのである。
【0028】例えば、ある画素に対して階調データ(0
01)が与えられた場合、すなわち、当該画素の透過率
を14.3%とする階調表示を行う場合、1フィールド
(1f)のうち、サブフィールドSf1においては当該
画素の液晶層に対して電圧VHを印加する一方、他のサ
ブフィールドSf2〜Sf7においては当該液晶層に対
して電圧VLを印加する。ここで、実効電圧値は、電圧
瞬時値の2乗を1周期(1フィールド)にわたって平均
化した平方根で求められるから、サブフィールドSf1
を、1フィールド(1f)に対して(V12−VL2)/
(VH2−VL2)となる期間に設定すれば、上記の電圧
印加によって1フィールド(1f)に液晶層に印加され
る実効電圧値はV1となる。
【0029】また、例えば、ある画素に対して階調デー
タ(010)が与えられた場合、すなわち、当該画素の
透過率を28.6%とする階調表示を行う場合、1フィ
ールド(1f)のうち、サブフィールドSf1〜Sf2
においては当該画素の液晶層に対して電圧VHを印加す
る一方、他のサブフィールドSf3〜Sf7においては
当該液晶層に対して電圧VLを印加する。ここで、サブ
フィールドSf1〜Sf2を、1フィールド(1f)に
対して(V22−VL2)/(VH2−VL2)となる期間
に設定すれば、上記電圧印加によって1フィールド(1
f)に当該液晶層に印加される実効電圧値はV2とな
る。上述したように、サブフィールドSf1は、1フィ
ールド(1f)に対して(V12−VL2)/(VH2
VL2)となる期間に設定されているから、サブフィー
ルドSf2については、1フィールドに対して(V22
−V12)/(VH2−VL2)となる期間に設定すれば
よい。
【0030】同様に、例えば、ある画素に対して階調デ
ータ(011)が与えられた場合、すなわち、当該画素
の透過率を42.9%とする階調表示を行う場合、1フ
ィールド(1f)のうち、サブフィールドSf1〜Sf
3では当該画素の液晶層に対して電圧VHを印加する一
方、他のサブフィールドSf4〜Sf7では液晶層に対
して電圧VLを印加する。このため、サブフィールドS
f1〜Sf3を、1フィールド(1f)に対して(V3
2−VL2)/(VH2−VL2)となる期間に設定すれ
ば、上記電圧印加によって当該液晶層に印加される実効
電圧値はV3となる。ここで、サブフィールドSf1〜
Sf2は、上述したように(V22−VL2)/(VH2
−VL2)となる期間に設定されているので、サブフィ
ールドSf3については、1フィールド(1f)に対し
て(V32−V22)/(VH2−VL2)となる期間に設
定すればよいことが判る。
【0031】以下、同様にして、他のサブフィールドS
f4〜Sf6の期間がそれぞれ決定される。また、サブ
フィールドSf7については、最終的に、1フィールド
からサブフィールドSf1〜Sf6を除いた期間に設定
される。
【0032】このように、サブフィールドSf1〜Sf
7の各期間を設定して、階調データに応じた電圧印加を
行う構成とすると、当該液晶層に印加される電圧はVL
またはVHの2値であるにもかかわらず、各透過率に対
応する階調表示が可能となるのである。なお、以下で
は、説明の便宜上、論理振幅については、電圧VHをH
レベルとし、電圧VLをLレベルとして考えることとす
る。
【0033】なお、以下の説明においては、上記のよう
に、3ビットの階調データに応じた8階調による表示が
可能な電気光学装置を例に説明を進めるが、本発明をこ
れに限る趣旨でないことはいうまでもない。
【0034】B:第1実施形態 B−1:第1実施形態の構成 図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の電
気的な構成を示すブロック図である。この電気光学装置
は、電気光学材料として液晶を用いた液晶装置であり、
素子基板と対向基板とが互いに一定の間隙を保って貼付
され、この間隙に電気光学材料たる液晶が挟まれた構成
となっている。また、この電気光学装置では、素子基板
および対向基板として、ガラス、石英またはプラスティ
ック等によって構成される絶縁性の板状部材の基板を用
いている。
【0035】図1に示すように、素子基板101上の表
示領域101aには、複数本の走査線112がX(行)
方向に延在して形成され、複数本のデータ線114がY
(列)方向に延在して形成されている。そして、画素1
10は、走査線112とデータ線114との各交差に対
応して設けられて、マトリクス状に配列している。本実
施形態では、説明の便宜上、走査線112の総本数をm
本とし、データ線114の総本数をn本として(m、n
はそれぞれ2以上の整数)、m行×n列のマトリクス型
表示装置として説明するが、本発明をこれに限定する趣
旨ではない。
【0036】画素110の具体的な構成としては、例え
ば、図2(a)に示すものが挙げられる。この構成で
は、薄膜トランジスタ(TFT)116のゲートが走査
線112に、ソースがデータ線114に、ドレインが画
素電極118に、それぞれ接続されるとともに、画素電
極118と対向電極108との間に電気光学材料たる液
晶105が挟まれて液晶層が形成されている。ここで、
画素電極118と接地電位GNDとの間には蓄積容量1
19が形成されている。この蓄積容量119は、トラン
ジスタ116を介して画素電極118に電圧が印加され
た後、この印加電圧を必要な時間だけほぼ一定に維持す
るために設けられた容量である。したがって、蓄積容量
119の画素電極118に対向する電位は接地電位では
なく、画素電極との間で必要な電荷を蓄積できる他の電
位であっても構わない。対向電極108は、画素電極1
18と対向するように対向基板に一面に形成される、各
画素に共通な透明電極である。
【0037】図2(a)に示される構成では、トランジ
スタ116として一方のチャネル型のみ(例えばNチャ
ネル型TFT)が用いられている。従って、データ線1
14からトランジスタ116を介して画素電極118へ
の充電が行われる際、画素電極118に対する印加電圧
が、走査線112上の電圧よりもトランジスタ116の
閾値電圧だけ低い電圧に達すると、トランジスタ116
がオフ状態となり、画素電極118に対する充電が止ま
ってしまう。このため、走査線112に対する印加電圧
がデータ線114に対する印加電圧よりもトランジスタ
117の閾値電圧分だけ高くない場合には、画素電極1
18に対する印加電圧をデータ線114上の電圧に一致
させることができず、両電圧間にオフセット電圧が生じ
ることとなる。
【0038】これに対し、図2(b)に示すように、P
チャネル型トランジスタとNチャネル型トランジスタと
を相補的に組み合わせたトランスミッションゲート構成
とすれば、このようなオフセット電圧を生じさせること
なく、データ線114上の電圧を極めて少ない誤差で画
素電極118に印加することができる。ただし、この相
補型構成では、走査信号として互いに反転レベルの信号
を供給する必要が生じるため、1行の画素110に対し
て走査線112a、112bの2本が必要となる。
【0039】再び図1において、タイミング信号生成回
路200は、図示せぬ上位装置から供給される垂直走査
信号Vs、水平走査信号Hsおよびドットクロック信号
DCLKに従って、各種のタイミング信号やクロック信
号などを生成するための装置である。このタイミング信
号生成回路200によって生成される信号のうち主要な
ものを列挙すると次の通りである(各信号の具体的な波
形については図9参照)。 a.対向電極電圧LCCOM この対向電極電圧LCCOMは、対向基板に形成された
対向電極108(図2参照)に印加される信号である。
本実施形態における対向電極電圧LCCOMは、常に一
定の電圧レベルを維持する。 b.交流化駆動信号FR1およびFR2 この交流化駆動信号FR1およびFR2は、1フィール
ド毎にレベル反転を繰り返す信号である。さらに、本実
施形態においては、交流化駆動信号FR1とFR2と
は、電圧レベルが逆となっている。具体的には、交流化
駆動信号FR1がHレベルとなるフィールドにおいては
交流化駆動信号FR2はLレベルとなり、交流化駆動信
号FR1がLレベルとなるフィールドにおいては交流化
駆動信号FR2はHレベルとなる、といった具合である b.スタートパルスDY このスタートパルスDYは、1フィールドを複数のサブ
フィールドに分割した各サブフィールドの最初に出力さ
れるパルス信号である。 d.クロック信号CLY このクロック信号CLYは、走査側(Y側)の水平走査
期間を規定する信号である。 e.ラッチパルスLP このラッチパルスLPは、水平走査期間の最初に出力さ
れるパルス信号であって、クロック信号CLYのレベル
遷移(すなわち、立ち上がりおよび立ち下り)時に出力
されるものである。 f.クロック信号CLX このクロック信号CLXは、いわゆるドットクロックを
規定する信号である。
【0040】以上がタイミング信号生成回路200によ
って生成される主要な信号の概要である。
【0041】次に、データ変換回路300について説明
する。本実施形態では、1フィールドを7個のサブフィ
ールドSf1〜Sf7に分割し、これらの各サブフィー
ルド単位で、3ビットの階調データD0,D1,D2に
対応した画素のオンオフ駆動を行い、8階調の画像表示
を行う。データ変換回路300は、各サブフィールドに
おいて、画素毎に与えられる階調データに基づいて当該
画素のオンオフ駆動を指示する2値信号Dsを生成する
ものである。
【0042】図3は、データ変換回路300の機能を示
す真理値表である。図3においては、Hレベルの2値信
号Dsは画素110をオン状態とする作用を呈し、Lレ
ベルの2値信号Dsは画素110をオフ状態とする作用
を呈する。具体的には、例えば、ある画素110の階調
データとして(010)(以下、D0,D1,D2の3
ビットの2値信号を( )内に列記して示す。)が与え
られたとすると、データ変換回路300は、図3に示す
真理値表に従い、サブフィールドSf1およびSf2に
おいてはHレベルの2値信号Dsを出力する一方、サブ
フィールドSf3〜Sf7においてはLレベルの2値信
号Dsを出力する。後述するように、この結果、サブフ
ィールドSf1およびSf2においては当該画素110
の液晶層に対して電圧VHが印加されて当該画素110
はオン状態となる一方、サブフィールドSf3〜Sf7
においては当該画素110の液晶層に対して電圧VLが
印加されて当該画素110はオフ状態となるのである。
【0043】データ変換回路300において生成された
2値信号Dsは、走査線側駆動回路130、データ線側
駆動用半導体集積回路(以下、データ線側駆動用ICと
いう。)150およびデータ線側出力回路140の動作
に同期して出力される必要があるため、図1に示すよう
に、データ変換回路300に対し、スタートパルスDY
と、水平走査に同期するクロック信号CLYと、水平走
査期間の最初を規定するラッチパルスLPと、ドットク
ロック信号に相当するクロック信号CLXとが供給され
ている。
【0044】再び図1において、走査線側駆動回路13
0は、いわゆるYシフトレジスタと呼ばれるものであ
り、各サブフィールドの最初に供給されるスタートパル
スDYをクロック信号CLYに従って転送し、走査線1
12の各々に走査信号G1、G2、G3、…、Gmとし
て順次出力するものである。この走査線側駆動回路13
0内のスイッチング素子としては、例えば、画素110
内のトランジスタ116と共通の工程により素子基板1
01上に形成されるTFTが用いられる。
【0045】さて、本実施形態に係る電気光学装置にお
いては、データ線側駆動用IC150内の各回路、およ
びデータ線側出力回路140を用いて、データ変換回路
300からの2値信号Dsに応じたデータ信号dj(j
は、1≦j≦nを満たす整数)を各データ線114に供
給する構成となっている。
【0046】データ線側駆動用IC150は半導体基板
に後述する各種回路を形成してなるものである。一方、
データ線側出力回路140は、素子基板101上に各種
回路を形成したものである。データ線側出力回路140
を構成する各回路内のスイッチング素子としては、例え
ば、画素110内のトランジスタ116の形成と共通の
工程により素子基板101上に形成されるTFTが用い
られる。
【0047】すなわち、データ線側駆動回路は、これら
データ線側駆動用IC150とデータ線側出力回路14
0によって構成されるものであり、本発明においては、
半導体基板に形成されるMOSFETによって回路が構
成された部分であるデータ線側駆動用IC150が第1
のデータ線側駆動回路、電気光学装置を構成する少なく
とも1枚の基板上に形成された薄膜トランジスタ(TF
T)によって構成された部分であるデータ線側出力回路
140が第2のデータ線側駆動回路となる。
【0048】図4は、表示領域101aの周辺回路、具
体的には、走査線側駆動回路130、データ線側駆動用
IC150およびデータ線側出力回路140の構成を示
すブロック図である。ここで、データ線側駆動用IC1
50は、複数の出力端子を備えている。一方、データ線
側出力回路140は、データ線側駆動用IC150の出
力端子と同数の入力端子を備えている。そして、データ
線側駆動用IC150をベアチップの状態で素子基板1
01上に異方性導電膜(ACF)にを介在して接着して
実装する際に、当該データ線側駆動用IC150の各出
力端子と、各出力端子に対応したデータ線側出力回路1
40の入力端子とが、異方性導電膜(ACF)を介在し
て電気的に接続されるようになっている。なお、図4に
おいては、データ線側駆動用IC150の各出力端とデ
ータ線側出力回路140の入力端子(より詳細には、後
述する基板上第1ラッチ回路1410の各入力端子)と
の接続点が〇で示されている。
【0049】図4に示すように、データ線側駆動用IC
150は、Xシフトレジスタ1510、第1ラッチ回路
1520、第2ラッチ回路1530、選択回路154
0、データ転送制御回路1550およびレベルシフタ1
560を含んで構成されている。
【0050】データ転送制御回路1550は、データ線
側駆動用IC150内の動作と、素子基板101上に形
成されたデータ線側出力回路140の動作とを同期させ
るための制御を行う。具体的には、タイミング信号生成
回路200から出力されたクロック信号CLXおよびラ
ッチパルスLPに基づいて以下の各信号を生成して出力
する。 a.選択信号SEL 選択信号SELは、選択回路1540に供給される信号
である。この選択信号SELは、1水平走査期間(1
H)のうちの前半部分においてLレベルとなり、後半部
分においてHレベルとなる。 b.ラッチパルスLT1およびLT2 ラッチパルスLT1およびLT2は、データ線側出力回
路140内の基板上第1ラッチ回路1410(後述す
る)に供給される信号である。このラッチパルスLT1
およびLT2は、基板上第1ラッチ回路1410による
ラッチ動作のタイミングを規定するための信号である。
具体的には、ラッチパルスLT1は、水平走査期間の前
半部分のうち、最後の所定期間において供給されるパル
ス信号である。一方、ラッチパルスLT2は、水平走査
期間の後半部分のうち、最後の所定期間において供給さ
れるパルス信号である(図9参照)。
【0051】また、データ転送制御回路1550は、タ
イミング信号生成回路200から出力されるラッチパル
スLPを受け取り、このラッチパルスLPと同様の信号
をラッチパルスLP2としてデータ線側出力回路140
内の基板上第2ラッチ回路1420に対して出力する。
【0052】データ線側駆動用IC150内のXシフト
レジスタ1510、第1ラッチ回路1520および第2
ラッチ回路1530は、ある水平走査期間において画素
1行分の2値信号Ds(各画素に対応するHレベルまた
はLレベルの信号)を順次ラッチした後、ラッチした2
値信号Dsを、次の水平走査期間において一斉に選択回
路1540に供給するものである。なお、画素1行分の
2値信号Dsとは、1本の走査線112に接続されたn
個の画素に対して与えられる2値信号Dsをいう。
【0053】図5は、Xシフトレジスタ1510、第1
ラッチ回路1520および第2ラッチ回路1530の具
体的な構成を示すブロック図である。
【0054】図5において、Xシフトレジスタ1510
は、水平走査期間の最初に供給されるラッチパルスLP
をクロック信号CLXに従って転送し、ラッチ信号S
1、S2、S3、…、Snとして順次出力するものであ
る。第1ラッチ回路1520は、データ変換回路300
から供給される2値信号Dsを、ラッチ信号S1、S
2、S3、…、Snの立ち下がりにおいて順次ラッチす
る。第2ラッチ回路1530は、ある水平走査期間にお
いて第1ラッチ回路1520によって点順次的にラッチ
された2値信号Dsの各々を、次の水平走査期間の最初
に供給されるラッチパルスLPの立ち下がりにおいて一
斉にラッチするとともに、選択回路1540の入力端の
各々にDa1、Da2、Da3、…、Danとして出力
する。これらの第1ラッチ回路1520及び第2ラッチ
回路1530は、2値信号Dsを一時的に保持し記憶す
るものであり、ラインメモリ回路に相当するものであ
る。したがって、選択回路1540には、画素1行分
(n個)の2値信号Dsが、1水平走査期間の最初に一
斉に供給される。なお、図5では、2値信号Dsは一系
列で伝送されるようになっているが、2値信号Dsを複
数系列並列に伝送し、Xシフトレジスタ1510からの
ラッチ信号によって、複数系列の2値信号Dsを複数の
第1のラッチ回路1520に同時にラッチさせて、Xシ
フトレジスタ1510の段数を少なく構成してもよい。
【0055】再び図4において、選択回路1540は、
第2ラッチ回路1530から出力される画素1行分の2
値信号Dsを複数のブロックに分割し、各ブロック単位
で順次出力するものである。本実施形態においては、選
択回路1540は、画素1行分の2値信号Dsを2つの
ブロックに分割するものとする。具体的には、データ転
送制御回路1550から供給される選択信号SELがL
レベルである期間(水平走査期間の前半の期間)におい
ては、第2ラッチ回路1530から一斉に出力される画
素1行分の2値信号Ds(Da1、Da2、Da3、
…、Dan)のうち、左から数えて奇数番目に位置する
画素(以下、「奇数番目の画素」という)の2値信号D
a1、Da3、Da5、…、Dan−1を選択して出力
する。これに対し、選択信号SELがHレベルとなる期
間(水平走査期間の後半の期間)においては、画素1行
分の2値信号Da1、Da2、Da3、…、Danのう
ち、左から数えて偶数番目に位置する画素(以下、「偶
数番目の画素」という)の2値信号Da2、Da4、D
a6、…、Danを選択して出力する。つまり、選択回
路1540は、画素1行分の2値信号を、奇数番目の画
素の2値信号からなる奇数ブロックと、偶数番目の画素
の2値信号からなる偶数ブロックとに分割し、各ブロッ
クごとに2回に分けて1水平走査期間内に順次出力する
のである。
【0056】レベルシフタ1560は、選択回路154
0からの出力信号のレベルをシフトして出力する。こう
するのは、データ線側駆動用IC150は、5V以下程
度の電圧で駆動されるのに対し、主としてTFTから構
成されるデータ線側出力回路140を駆動するために
は、8〜16V程度の電圧が必要となるからである。こ
のことからも明らかなように、このレベルシフタ156
0は、データ線側駆動用IC150内ではなく、素子基
板101上の基板上第1ラッチ回路1410の前段に設
け、素子基板101上に形成したTFTから構成するよ
うにしてもよい。ただし、レベルシフタはそれを構成す
るトランジスタのスイッチング特性が悪いと貫通電流が
大きいので、レベルシフタ1560をドライバIC15
0内に配置し、TFTよりもスイッチング特性の良好で
貫通電流の少ないMOSFETによって構成するように
した方が好ましい。
【0057】レベルシフタ1560から各ブロック単位
で出力される2値信号Dsは、データ線側駆動用IC1
50の出力端子から各接続点(図4においては〇で示さ
れている)を介して、素子基板101上に形成されたデ
ータ線側出力回路140の各入力端子にパラレルに出力
される。上述したように、各ブロックにはn/2個の2
値信号Dsが含まれているから、データ線側駆動用IC
150の出力端子数およびデータ線側出力回路140の
入力端子数は、少なくともn/2個あればよい。2値信
号の分割転送数を2以上に設定し、分割転送数に応じて
選択回路1540が選択する数を2以上にすれば、出力
端子数をその分割数に応じて大幅に減らすことができ
る。このように、端子数を減らすことができるので、素
子基板上にて行われるデータ線側駆動用IC150の出
力電極端子と基板上に形成されたデータ線側出力回路1
40の入力端子との異方性導電膜を介した導電接続部分
が少なくなり、データ線側駆動用IC150の小型化、
高密度実装などによる実装面積の低減や、接続部分が少
なくなることによる信頼性の向上などの効果が得られ
る。
【0058】次に、図6を参照して、データ線側出力回
路140の詳細な構成について説明する。先に述べたよ
うに、データ線側出力回路140の各回路は、素子基板
上に形成された相補型TFTによって構成されるもので
ある。図6に示すように、素子基板101上に形成され
たデータ線側出力回路140は、基板上第1ラッチ回路
1410、基板上第2ラッチ回路1420および表示デ
ータ変換回路1430により構成される。
【0059】基板上第1ラッチ回路1410は、データ
線114の本数に対応したn個のラッチを備えている。
データ線側駆動用IC150から各ブロック単位で出力
されたn/2個の2値信号の各々は、これらの複数のラ
ッチのうち、奇数段目に位置するラッチと、当該ラッチ
に一方の側において隣接するラッチとに同時に供給され
る。例えば、奇数ブロックの2値信号Da1、Da3、
Da5、…が供給された場合、これらの2値信号のう
ち、2値信号Da1は、左から1段目のラッチと、左か
ら2段目のラッチとに同時に供給される。同様に、2値
信号Da3は、左から3段目および4段目のラッチに同
時に供給される。偶数ブロックの2値信号Da2、Da
4、Da6、…が供給された場合も同様である。すなわ
ち、2値信号Da2は左から1段目および2段目のラッ
チに同時に供給され、2値信号Da4は左から3段目お
よび4段目のラッチに同時に供給される、といった具合
である。
【0060】一方、基板上第1ラッチ回路1410内の
ラッチのうち、奇数段目のラッチにはラッチパルスLT
1が、偶数段目のラッチにはラッチパルスLT2が、そ
れぞれデータ転送制御回路1550から供給される。各
ラッチは、供給されたラッチパルスLT1またはLT2
の立ち上がりタイミングにおいてデータ線側駆動用IC
150から供給された各ブロック毎の2値信号をラッチ
する。ここで、ラッチパルスLT1は、データ線側駆動
用IC150から奇数ブロックの2値信号が供給されて
いる間(すなわち、選択信号SELがLレベルとなる
間)に出力される一方、ラッチパルスLT2は、データ
線側駆動用IC150から偶数ブロックの2値信号が供
給されている間(すなわち、選択信号SELがHレベル
となる間)に出力されるようになっている。この結果、
基板上第1ラッチ回路1410は、画素1行分の2値信
号を、各ブロック毎に2回に分けて出力することとな
る。なお、基板上第1ラッチ回路1410においては、
2値信号Dsの分割転送数が2より大きくなった場合に
は、ラッチ信号を増やして対応できる。例えば、2値信
号Dsを3分割で転送した場合には、データ線側駆動用
IC150の1番目の出力端子に対して基板上第1ラッ
チ回路1410の1〜3番目のラッチが対応し、位相が
ずれた3つのラッチ信号によってそのIC150からの
出力を時分割でラッチすればよい。
【0061】基板上第2ラッチ回路1420は、ある水
平走査期間において基板上第1ラッチ回路1410によ
って各ブロック単位でラッチされた2値信号の各々を、
次の水平走査期間の最初にデータ転送制御回路1550
から出力されるラッチパルスLP2の立ち下がりにおい
て一斉にラッチし、第2データDb1、Db2、Db
3、…Dbnとして表示データ変換回路1430に出力
する。なお、本実施形態においては、DajとDbjと
は互いに一対一に対応する同一の信号である。
【0062】表示データ変換回路1430は、基板上第
2ラッチ回路1420から供給される第2データ等に応
じて、4種類の電圧(+Von、−Von、+Vof
f、−Voff)のうちのいずれかの電圧のデータ信号
を各データ線114に出力するための回路である。ここ
で、上記4種類の電圧の関係は以下のようになってい
る。 a.電圧+Vonは、対向電極電圧LCCOMの電圧レ
ベルよりも上述した電圧VHだけ高い電圧である。 b.電圧−Vonは、対向電極電圧LCCOMの電圧レ
ベルよりも電圧VHだけ低い電圧である。 b.電圧+Voffは、対向電極電圧LCCOMのレベ
ルよりも上述した電圧VLだけ高い電圧である。 d.電圧−Voffは、対向電極電圧LCCOMのレベ
ルよりも電圧VLだけ低い電圧である。
【0063】表示データ変換回路1430は、データ線
114の総本数に相当するn個のマルチプレクサを備え
ている。各マルチプレクサには、基板上第2ラッチ回路
1420から出力される第2データDb1、Db2、D
b3、…、Dbnがそれぞれ供給される。さらに、各マ
ルチプレクサのうち、奇数段目のマルチプレクサには交
流化駆動信号FR1が、偶数段目のマルチプレクサには
交流化駆動信号FR2が、それぞれタイミング信号生成
回路200から供給される。
【0064】各マルチプレクサは、図7に示す真理値表
に従って上記4種類の電圧のうちのいずれかを選択し、
選択した電圧のデータ信号djをデータ線114に出力
する。具体的には、図7に示すように、交流化駆動信号
FR1またはFR2がHレベルである場合には、第2デ
ータDbjがHレベルであれば電圧+Vonが、第2デ
ータDbjがLレベルであれば電圧+Voffが、それ
ぞれ選択される。一方、交流化駆動信号FR1またはF
R2がLレベルである場合には、第2データDbjがH
レベルであれば電圧−Vonが、第2データDbjがL
レベルであれば電圧−Voffが、それぞれ選択され
る。つまり、交流化駆動信号FR1またはFR2のレベ
ルに応じてデータ信号djの電圧レベルの極性が決定さ
れるとともに、第2データDbjの電圧レベルに応じて
データ信号djの電圧の大きさが決定されるのである。
【0065】ここで、交流化駆動信号FR1とFR2と
は、相互にレベルが反対となる信号である。この結果、
左から数えて奇数番目のデータ線114に供給されるデ
ータ信号と左から数えて偶数番目のデータ線114に供
給されるデータ信号とは、相互に電圧レベルの極性が反
対となる。このように、隣り合うデータ線114に供給
される各データ信号の電圧レベルを反対極性とすること
により、スイッチングノイズによる周辺回路への影響を
低減することができるという利点がある。
【0066】B−2:第1実施形態の動作 次に、本実施形態に係る電気光学装置の動作について説
明する。図9は、この電気光学装置の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【0067】まず、スタートパルスDYは、1フィール
ドを分割した7個のサブフィールドSf1〜Sf7の各
開始タイミングにおいてタイミング信号生成回路200
から出力される。
【0068】ここで、サブフィールドSf1の開始を規
定するスタートパルスDYが供給されると、走査線側駆
動回路130は、このスタートパルスDYをクロック信
号CLYに従って転送し、この結果、走査信号G1、G
2、G3、…、Gmが期間(1Va)に順次出力され
る。なお、期間(1Va)は、各サブフィールドよりも
さらに短い期間に設定されている。
【0069】さて、走査信号G1、G2、G3、…、G
mは、それぞれクロック信号CLYの半周期に相当する
パルス幅を有し、また、上から数えて1本目の走査線1
12に対応する走査信号G1は、スタートパルスDYが
供給された後、クロック信号CLYが最初に立ち上がっ
てから、少なくともクロック信号CLYの1周期だけ遅
延して出力される。従って、サブフィールドの最初にス
タートパルスDYが供給されてから、走査信号G1が出
力されるまでに、ラッチパルスLPの2ショットがデー
タ線側駆動用IC150に供給されることになる。
【0070】そこで、まず、このラッチパルスLPの2
ショットが供給された場合について検討してみる。ま
ず、ラッチパルスLPの1ショット目(G01)がデー
タ線側駆動用IC150内のXシフトレジスタ1510
に供給されると、Xシフトレジスタ1510は、このラ
ッチパルスLPをクロック信号CLXに従って転送し、
この結果、ラッチ信号S1、S2、S3、…、Snが水
平走査期間(1H)に順次出力される。なお、ラッチ信
号S1、S2、S3、…、Snは、それぞれクロック信
号CLXの半周期に相当するパルス幅を有している。
【0071】この際、図5に示した第1ラッチ回路15
20は、ラッチ信号S1の立ち下がりにおいて、上から
数えて1本目の走査線112と、左から数えて1本目の
データ線114とに接続された画素110への2値信号
Dsをラッチし、次に、ラッチ信号S2の立ち下がりに
おいて、上から数えて1本目の走査線112と、左から
数えて2本目のデータ線114とに接続された画素11
0への2値信号Dsをラッチし、以後、同様の動作を、
ラッチ信号Snの立ち下がりにおいて、上から数えて1
本目の走査線112と、左から数えてn本目のデータ線
114(つまり、最も右側に位置するデータ線114)
とに接続された画素110への2値信号Dsをラッチす
るまで繰り返す。
【0072】これにより、まず、図1において上から数
えて1本目の走査線112に接続された画素1行分の2
値信号Dsが、第1ラッチ回路1520によって点順次
的にラッチされることとなる。なお、データ変換回路3
00は、第1ラッチ回路1520によるラッチのタイミ
ングに合わせて、各画素の階調データを2値信号Dsに
変換して出力することは言うまでもない。
【0073】次に、クロック信号CLYが立ち下がっ
て、ラッチパルスLPの2ショット目(G02)が出力
されると、このラッチパルスLPの立ち下がりにおい
て、第2ラッチ回路1530は、第1ラッチ回路152
0によってラッチされた画素1行分の2値信号Dsを、
2値信号Da1、Da2、Da3、…、Danとして一
斉に選択回路1540に出力する。なお、この動作に並
行して、図1において上から2本目の走査線112に接
続された画素1行分の2値信号Dsが、第1ラッチ回路
1520によって点順次的にラッチされる。
【0074】一方、選択回路1540は、データ転送制
御回路1550から出力される選択信号SELがLレベ
ルとなる1水平走査期間の前半の期間においては、奇数
ブロックの2値信号Da1、Da3、Da5、…を出力
する。これに対し、選択信号SELがHレベルとなる1
水平走査期間の後半の期間においては、偶数ブロックの
2値信号Da2、Da4、Da6、…を出力する。
【0075】選択回路1540から各ブロック単位で出
力された2値信号は、レベルシフタ1560によってそ
のレベルがシフトされた後、データ線側駆動用IC15
0の各出力端子および素子基板101上の各入力端子を
介して、基板上第1ラッチ回路1410に分割転送され
る。
【0076】基板上第1ラッチ回路1410は、データ
線側駆動用IC150から供給される2値信号をラッチ
する。ここで、基板上第1ラッチ回路1410内のラッ
チのうち、奇数段目に位置するラッチに供給されるラッ
チパルスLT1は、水平走査期間の前半部分のうち最後
の期間においてHレベルとなる信号である。一方、上述
したように、水平走査期間の前半部分においては、デー
タ線側駆動用IC150からは奇数ブロックの2値信号
が出力されている。従って、奇数段目のラッチは奇数ブ
ロックの2値信号をラッチする。同様に、偶数段目のラ
ッチは偶数ブロックの2値信号をラッチする。結局、基
板上第1ラッチ回路1410は、1水平走査期間におい
て、画素1行分の2値信号を、各ブロック毎に2回に分
けてラッチする。
【0077】次に、クロック信号CLYが立ち下がっ
て、走査信号G1が出力されると、図1において上から
1本目の走査線112が選択される結果、当該走査線1
12に接続された画素110のトランジスタ116が全
てオン状態となる。一方、当該クロック信号CLYの立
ち下がりにおいてラッチパルスLPが出力される。デー
タ転送制御回路1550は、このラッチパルスLPが供
給されると、基板上第2ラッチ1420に対してラッチ
パルスLP2を出力する。基板上第2ラッチ回路142
0は、このラッチパルスLP2の立ち下がりにおいて、
直前の水平走査期間で基板上第1ラッチ回路1410に
よってラッチされた画素1行分の2値信号Da1、Da
2、Da3、…、Danを一斉にラッチして、2値信号
Db1、Db2、Db3、…、Dbnとして出力する。
DajとDbjは同じ論理レベルとしてもよいし、論理
レベルを反転させてもよい。なお、この2値信号の一斉
出力に並行して、データ線側駆動用IC150内の第2
ラッチ回路1530によって上から数えて2本目の走査
線112に接続された画素1行分の2値信号が一斉に出
力され、選択回路1540によって各ブロック単位で出
力されるとともに、基板上第1ラッチ回路1410によ
ってラッチされる。さらに、これらの動作に並行して、
上から数えて3本目の走査線112に接続された画素1
行分の2値信号Dsが第1ラッチ回路1520によって
点順次的にラッチされる。
【0078】さて、基板上第2ラッチ回路1420から
画素1行分の2値信号が一斉に供給されると、表示デー
タ変換回路1430は、図7に示した真理値表に従い、
受け取った2値信号Dbjと交流化駆動信号FR1また
はFR2とに基づいて、4種類の電圧のうちのいずれか
を選択し、データ信号d1、d2、d3、…、dnとし
て出力する。例えば、交流化駆動信号FR1がHレベル
(FR2がLレベル)となるフィールドにおいて、奇数
段目のマルチプレクサに対してHレベルの2値信号Db
jが供給されると、当該マルチプレクサは電圧+Von
のデータ信号djを出力する。また、同じフィールドに
おいて、偶数段目のマルチプレクサに対してHレベルの
2値信号Dbj+1が供給されると、当該マルチプレク
サは電圧−Vonのデータ信号dj+1を出力する。
【0079】いま、1行目の走査線に接続されたn個の
画素110のトランジスタ116はオン状態となってい
るから、データ信号d1、d2、d3、…、dnは各ト
ランジスタ116を介して画素電極118に書き込まれ
ることとなる。
【0080】そして、以後同様の動作が、m本目の走査
線112に対応する走査信号Gmが出力されるまで繰り
返される。すなわち、ある走査信号Giが出力される1
水平走査期間においては、以下の〜の動作が並行し
て実行される。 i本目の走査線112に接続された1行分の画素11
0に対して、データ線14を介してデータ信号d1、d
2、d3、…、dnが書き込まれる。 第2ラッチ回路1530によって、i+1本目の走査
線112に接続された画素1行分の2値信号が一斉に出
力されるとともに、これらの2値信号は、選択回路15
40によって2回に分けて出力される。さらに、基板上
第1ラッチ回路1410は、各ブロックに属する2値信
号をラッチパルスLT1およびLT2に従ってラッチす
る。 第1ラッチ回路1520は、i+2本目の走査線11
2に接続された画素1行分の2値信号Ds順次ラッチす
る。
【0081】なお、画素110に書き込まれたデータ信
号djは、次のサブフィールドにおける新たなデータ信
号の書込みまで保持される。以後同様の動作が、サブフ
ィールドの開始を規定するスタートパルスDYが供給さ
れる毎に繰り返される。
【0082】さらに、フィールドが切り換わり、交流化
駆動信号FR1およびFR2がレベル反転した場合にお
いても、各サブフィールドにおいて同様の動作が繰り返
される。
【0083】次に、このような動作が行われることによ
って、画素110の液晶層に印加される電圧について検
討する。図10は、階調データと、各階調データに応じ
て画素110の画素電極118に印加される電圧を示す
タイミングチャートである。なお、図10においては、
各階調データに応じて画素電極118に印加される電圧
の波形に併せて、対向電極108に印加される対向電極
電圧LCCOMの電圧レベルが一点鎖線で示されてい
る。
【0084】例えば、交流化駆動信号FR1がHレベル
となるフィールドにおいて、奇数番目の画素110の階
調データが(000)である場合には、図3および図7
に示した変換内容に従う結果、当該画素110の画素電
極118には、図10に示されるように、サブフィール
ドSf1〜Sf7にわたって電圧+Voffが書き込ま
れる。この結果、当該画素の液晶層には、対向電極10
8に印加される電圧と画素電極118に印加される電圧
との差電圧であるVLが印加される。すでに説明したよ
うに、電圧VLは、全てのサブフィールドにわたって液
晶層に印加した場合であっても、1フィールドにおいて
液晶層に与えられる実効電圧値が図8(a)における電
圧VTH1よりも小さい値となるように選定されている
ため、当該画素110の透過率は階調データ(000)
に対応して0%となる。一方、交流化駆動信号FR1が
Lレベルとなるフィールドにおいて、ある画素110の
階調データが(000)である場合、サブフィールドS
f1〜Sf7にわたって電圧−Voffが書き込まれ
る。この場合も同様に、1フィールドにおいて液晶層に
与えられる実効電圧値は電圧VTH1よりも小さくなる
ため、当該画素110の透過率は階調データ(000)
に対応して0%となる。
【0085】また、奇数番目の画素110の階調データ
が(001)である場合、FR1がHレベルとなるフィ
ールドにおいては、サブフィールドSf1で電圧+Vo
nが、その他のサブフィールドSf2〜Sf7で電圧+
Voffが、当該画素110の画素電極118に印加さ
れる。ここで、サブフィールドSf1において、液晶層
に印加される電圧は、対向電極108に印加される電圧
と画素電極118に印加される電圧との差電圧であるV
Hとなる。これに対し、サブフィールドSf2〜Sf7
においては、液晶層に印加される電圧はVLとなる。こ
こで、サブフィールドSf1は、1フィールドに対して
(V12−VL2)/(VH2−VL2)となる期間に設定
されているから、上記電圧印加によって液晶層に与えら
れる実効電圧値はV1となる。この結果、当該画素の透
過率は、階調データ(001)に対応して14.3%と
なる。
【0086】一方、次のフィールドにおいて交流化駆動
信号FR1がLレベルとなると、直前のサブフィールド
における印加電圧を、対向電極電圧LCCOMの電圧レ
ベルを基準として極性を反転させた電圧が当該画素11
0の画素電極118に対して印加されるから、交流化駆
動信号FR1がHレベルとなるフィールドと同様、当該
画素の液晶層に1フィールドにおいて与えられる実効電
圧値はV1となり、階調データ(001)に対応した透
過率が得られる。
【0087】このように、交流化駆動信号FR1がHレ
ベルの場合に各液晶層に印加される電圧は、交流化駆動
信号FR1がLレベルの場合の印加電圧とは極性を反転
したものであって、かつ、その絶対値は等しいものとな
る。ここで、交流化駆動信号FR1は周期的にレベル変
化を繰り返す信号であるから、液晶層に印加される電圧
の極性も周期的に反転することとなる。すなわち、液晶
層に直流成分が印加される事態が回避されるから、液晶
の劣化を防止できるという利点がある。
【0088】他の階調データが与えられた場合も同様で
ある。すなわち、図3および図7に示した変換内容に従
い、階調データに応じて画素110をオン状態にするサ
ブフィールドと画素をオフ状態にするサブフィールドと
が決定される。そして、画素110をオン状態にするサ
ブフィールドにおいては、電圧+Vonまたは−Von
が交流化駆動信号FR1のレベルに応じて当該画素11
0の画素電極118に印加される一方、画素110をオ
フ状態にするサブフィールドにおいては、電圧+Vof
fまたは−Voffが交流化駆動信号FR1のレベルに
応じて当該画素110の画素電極118に印加されるの
である。この結果、階調データに応じた実効電圧値が当
該画素の液晶層に対して与えられるから、当該階調デー
タに応じた透過率が得られる。
【0089】なお、上記では左から数えて奇数番目の画
素110の画素電極118に印加される電圧について説
明したが、左から数えて偶数番目の画素110の画素電
極118に印加される電圧も、図10に示したものと同
様となる。ただし、交流化駆動信号FR1とFR2と
は、互いに反対レベルの信号であるから、偶数番目の画
素110の画素電極118に印加される電圧は、奇数番
目の画素110の画素電極118に印加される電圧を、
対向電極電圧LCCOMの電圧レベルを基準として極性
を反転した電圧となる。
【0090】以上説明したように、本実施形態に係る電
気光学装置によれば、1フィールドが複数のサブフィー
ルドSf1〜Sf7に分割され、各サブフィールド毎
に、各画素をオンにする電圧またはオフにする電圧を当
該画素に印加するようになっている。すなわち、各画素
に印加される電圧は、VHまたはVLのいずれかである
ため、駆動回路などの周辺回路においては、従来の技術
の下では不可欠であった高精度のD/A変換回路やオペ
アンプなどのような、アナログ信号を処理するための回
路は不要となる。このため、回路構成が大幅に簡略化さ
れるので、装置全体のコストを低く抑えることができ
る。さらに、画素に印加される電圧はVHまたはVLの
いずれかであり、2値的であるから、素子特性や配線抵
抗などの不均一性に起因する表示ムラが原理的に発生し
ない。このため、本実施形態に係る電気光学装置によれ
ば、高品質かつ高精細な階調表示が可能となる。
【0091】また、本実施形態においては、2値信号D
sの点順次的なラッチを行うための第1ラッチ回路15
20をデータ線側駆動用IC150に内蔵した構成とな
っている。ここで、かかる動作を行う第1ラッチ回路1
520を、素子基板101上に設けることも一応考えら
れる。しかしながら、素子基板101上に形成された回
路は、半導体基板上に形成された回路と比較して電荷移
動度が低く、回路動作速度が遅いため、高精細化が困難
であるという問題がある。これに対し、本実施形態によ
れば、高い動作速度を要する処理をデータ線側駆動用I
C150内で行うようにしたため、かかる問題が生じな
い。この結果、表示の高精細化を容易に実現することが
できるという利点がある。
【0092】また、本実施形態においては、画素1行分
のデータを複数回に分けて素子基板101上のデータ線
側出力回路140に出力するようになっているため、か
かる分割を行うことなく、画素1行分のデータをそのま
ま素子基板上に出力する場合と比較して、データ線側駆
動用ICの出力端子数を減らすことができる。つまり、
データ線側駆動用IC151の出力端子とデータ線側出
力回路141の入力端子との接点数を少なくすることが
できるという利点がある。
【0093】なお、本実施形態においては、選択回路に
よって画素1行分のデータを2つのブロックに分割する
ようにしたが、分割するブロックの個数はこれに限られ
るものではなく、3つ以上のブロックに分割するように
してもよいことはもちろんである。
【0094】また、本実施形態によれば、各サブフィー
ルド毎に画素のオンまたはオフを指示すればよいため、
1個の画素に対して、1度に1ビットのデータを与えれ
ば済む。ここで、例えば上述した従来の技術を用いて3
ビットの階調データに従った階調表示を行う場合、1つ
の画素に対して一度に3ビットのデータを与える必要が
あるため、データ線側駆動用IC151とデータ線側出
力回路141との接点を画素1個に対応して3個設ける
必要があった。また、近年、さらなる多階調による表示
が要請されているが、従来の技術を用いてかかる要請に
応えるためには、階調データのビット数を増やす必要が
ある。そして、このためには、データ線側駆動用IC1
51とデータ線側出力回路141との接点数を増やす必
要があるのである。しかしながら、データ線側駆動用I
C151とデータ線側出力回路141との接点のピッチ
を短くするのには限界がある(例えば50μm)のが現
状である。従って、上記従来の技術では、多階調による
表示を実現するのが困難であるという問題があった。こ
れに対し、本実施形態によれば、更なる多階調化を実現
する場合であっても、1度に1個の画素に与えなければ
いけないデータが1ビットであることに変わりはない。
つまり、多階調化を実現するに際しても、データ線側駆
動用IC151とデータ線側出力回路141との接点数
を増やす必要がないのである。この結果、データ線側駆
動用IC151とデータ線側出力回路141との接点の
ピッチが制約される状況下においても、かかる制約の影
響を受けることなく多階調化を実現することができると
いう利点がある。さらに、本実施形態によれば、1つの
画素に対して1ビットのデータを処理すればよいため、
上述した従来の技術を用いて1画素あたり3ビットの階
調データを処理する場合と比較して、データ線側駆動用
ICの回路規模を小さくすることができ、コストを低く
抑えることができるという利点がある。
【0095】なお、本実施形態においては、電気光学装
置が備えるすべての画素を用いて画像表示を行う場合を
例に説明したため、データ線側駆動用IC150は、ま
さに1行分の画素の2値信号を複数回に分けて出力する
ようにした。一方、近年、すべての画素のうちの一部の
画素のみを用いて画像表示を行うことができる電気光学
装置が提供されている。かかる電気光学装置に本発明を
適用した場合、1行分の画素とは、表示を行う領域に属
する画素のうちの1行分の画素を意味する。すなわち、
特許請求の範囲における「画素1行分」とは、表示の対
象となっている領域に属する画素の1行分を意味し、表
示の対象となっていない画素は含まれないことに留意さ
れたい。以下に示す各実施形態においても同様である。
また、データ線側駆動用IC内の回路規模が小さくなる
のでICチップ面積を小さくすることができる。
【0096】C:第2実施形態 C−1:第2実施形態の構成 次に、本発明の第2実施形態に係る電気光学装置につい
て説明する。
【0097】本実施形態に係る電気光学装置は、その作
用については上記第1実施形態に係る電気光学装置と概
ね同様であるが、構成が若干異なっている。つまり、本
実施形態においても、上記第1実施形態と同様、データ
線側駆動用IC内の回路によって画素1行分の2値信号
が、各々k個の2値信号を含むp個のブロックに分割さ
れ(つまり、n=p×k)、各ブロック単位でデータ線
側駆動用ICから2値信号が出力されるようになってい
る。
【0098】図11は、本実施形態における表示領域1
01a周辺に設けられた各回路、すなわち、データ線側
駆動用IC151、データ線側出力回路141、走査線
側駆動回路130の構成を示すブロック図である。デー
タ線側駆動回路は、データ線側駆動用IC151とデー
タ線側出力回路141により構成され、前者が第1のデ
ータ線側駆動回路、後者が第2のデータ線側駆動回路に
相当する。なお、図11において、図4に示した上記第
1実施形態の各部と同一の部分には、同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0099】同図に示すように、本実施形態におけるデ
ータ線側駆動用IC151は、Xシフトレジスタ151
1、第1ラッチ回路1521、第2ラッチ回路153
1、データ転送制御回路1551およびレベルシフタ1
561を含んで構成されている。
【0100】データ転送制御回路1551は、上記実施
形態におけるデータ転送制御回路1550と同様、デー
タ線側駆動用IC151内の動作と、素子基板101上
に形成されたデータ線側出力回路141の動作とを同期
させるための制御を行うものである。ただし、選択信号
SELを出力しない点、およびラッチパルスLTAなら
びにラッチパルスLT1、LT2、…、LTpを出力す
る点で上記実施形態におけるデータ転送制御回路140
とは異なる(各信号の詳細は後述する)。
【0101】本実施形態においては、タイミング信号生
成回路200から、Xシフトレジスタ1511に対して
信号EIOが供給される。この信号EIOは、1水平走
査期間をp個に分割した各期間(以下、「分割期間」と
いう)の最初に出力されるパルス信号である。一方、X
シフトレジスタ1511は、k個の単位回路から構成さ
れており、上記信号EIOをクロック信号CLXに従っ
て転送して、ラッチ信号S1、S2、S3、…、Skと
して順次出力するようになっている。第1ラッチ回路1
521は、データ変換回路300から供給される2値信
号Dsを、ラッチ信号S1、S2、S3、…、Skの立
ち下がりにおいて順次ラッチする。第2ラッチ回路15
31は、第1ラッチ回路1521から順次出力されるk
個の2値信号Dsを、データ転送制御回路1551から
出力されるラッチパルスLTAの立ち下がりにおいてラ
ッチし、2値信号Da1、Da2、…、Dakとして一
斉に出力する。ここで、ラッチパルスLTAは、各分割
期間のうち、少なくとも当該分割期間における第1ラッ
チ回路1521によるk個の2値信号のラッチが終了し
た後(つまり、ラッチ信号Spの立ち下がりの後)に供
給されるパルス信号である。
【0102】レベルシフタ1561は、入力端子および
出力端子の個数がk個となっている点を除いて、上記第
1実施形態において示したものと同様のものである。
【0103】データ線側出力回路141は、基板上第1
ラッチ回路1411、基板上第2ラッチ回路1420お
よび表示データ変換回路1430により構成されてい
る。図12は、これらの各回路の構成を示すブロック図
である。同図に示すように、基板上第2ラッチ回路14
20および表示データ変換回路1430は、図6に示し
たものと同様のものであるから、ここでは主に基板上第
1ラッチ回路1411の構成について説明する。
【0104】図12に示すように、基板上第1ラッチ回
路1411は、各々k個のラッチを備えるp個のラッチ
群を備えている。そして、各ラッチ群に属するk個のラ
ッチには、データ線側駆動用IC151内のデータ転送
制御回路1561から出力されるラッチパルスLT1、
LT2、LT3、…、LTpがそれぞれ供給される。具
体的には、例えば図12において左から数えて1段目の
ラッチ群に属するk個のラッチには、ラッチパルスLT
1が共通のラッチ信号として供給される。同様に、左か
ら数えてi段目のラッチ群に属する各ラッチには、ラッ
チパルスLTiが供給される。ここで、ラッチパルスL
Tiは、水平走査期間のうちのi番目の分割期間におい
て、少なくとも当該分割期間において出力される上記ラ
ッチパルスLTAが立ち下がった後に供給されるパルス
信号である(図13参照)。
【0105】また、各ラッチ群に属するラッチのうち、
段数が同じラッチには、データ線側駆動用IC151か
ら出力されたk個の2値信号のうちのいずれかが同時に
供給されるようになっている。具体的には、各ラッチ群
に属するラッチのうち、左から数えて1段目のラッチに
は、データ線側駆動用IC151から出力された2値信
号Da1が供給される。同様に、p個のラッチ群に属す
る各ラッチのうち、左から数えてi段目(1≦i≦k)
のラッチには、2値信号Daiが同時に供給されるよう
になっている。そして、基板上第1ラッチ回路1411
内のi段目のラッチ群に属するラッチは、ラッチパルス
LTiの立ち下がりにおいて、当該時点において供給さ
れている2値信号Da1、Da2、…、Dakをラッチ
する。一方、各ラッチ群に属するラッチの出力端、すな
わち、n個(=k×p個)の出力端の各々は、基板上第
2ラッチ回路1420のn個の入力端にそれぞれ接続さ
れている。結局、水平走査期間の(1H)のi番目の分
割期間に供給されるラッチパルスLTiの立ち下がりに
おいて、i番目のブロックに属するk個の2値信号が一
斉に基板上第2ラッチ回路1420に出力されることと
なる。換言すれば、基板上第1ラッチ回路1411は、
データ線側駆動用IC151から各ブロックごとに供給
される2値信号を、各々基板上第2ラッチ回路1421
のn個の入力端の各々に振り分ける役割を担っている。
【0106】B−2:第2実施形態の動作次に、図13
に示すタイミングチャートを参照して、本実施形態に係
る電気光学装置の動作について説明する。
【0107】まず、タイミング信号生成回路200から
サブフィールドSf1の開始を規定するスタートパルス
DYが供給されると、上記第1実施形態と同様に、走査
線側駆動回路130から走査信号G1、G2、G3、
…、Gmが順次出力される。この各走査信号G1、G
2、G3、…、Gmは、それぞれクロック信号CLYの
半周期に相当するパルス幅を有し、また、上から数えて
1本目の走査線112に供給される走査信号G1は、ス
タートパルスDYが供給された後、クロック信号CLY
が最初に立ち上がってから、少なくともクロック信号C
LYの半周期だけ遅延して出力される。従って、サブフ
ィールドの最初にスタートパルスDYが供給されてか
ら、走査信号G1が出力されるまでに、1水平走査期間
に相当する期間が存在することとなる。そこで、まず、
この水平走査期間において実行される処理について説明
する。
【0108】まず、この水平走査期間をp個に分割した
各期間の最初に、信号EIOがデータ線側駆動用IC1
51内のXシフトレジスタ1511に供給される。Xシ
フトレジスタ1511は、この信号EIOをクロック信
号CLXに従って転送する。この結果、Xシフトレジス
タ1511からは、ラッチ信号S1、S2、…、Skが
順次出力される。一方、第1ラッチ回路1521は、こ
のラッチ信号S1、S2、…、Skの立ち下がりにおい
て、2値信号Dsを順次ラッチする。つまり、第1ラッ
チ回路1521は、各分割期間においてk個の2値信号
を順次出力する。
【0109】一方、各分割期間におけるラッチ信号Sk
の立ち下がりよりも遅いタイミングで、第2ラッチ回路
1531にはラッチパルスLTAが供給される。第2ラ
ッチ回路1531は、このラッチパルスLTAの立ち下
がりにおいて、第1ラッチ回路1521から供給される
k個の2値信号を一斉にラッチし、2値信号Da1、D
a2、Da3、…、Dakとして出力する。各2値信号
は、レベルシフタ1561によってレベルシフトが施さ
れた後、データ線側出力回路141にパラレルに出力さ
れる。結局、データ線側駆動用IC151は、1水平走
査期間(1H)をp個に分割した各分割期間において、
各ブロック単位で2値信号を出力することとなる。
【0110】次に、基板上第1ラッチ回路1411は、
ラッチパルスLT1、LT2、…、LTpの立ち下がり
において、データ線側駆動用IC151からの出力信号
を順次ラッチする。詳述すると、以下の通りである。ま
ず、ラッチパルスLT1は、ラッチパルスLTAの立ち
下がりにおいて1番目のブロックに属する2値信号がデ
ータ線側駆動用IC151から出力された直後に、基板
上第1ラッチ回路1411内の1段目のラッチ群に供給
される。このため、当該分割期間において、基板上第1
ラッチ回路1411の1段目のラッチ群を構成する各ラ
ッチは、第1ブロックに属する2値信号をラッチする。
同様に、ラッチパルスLTiは、i番目の分割期間にお
いてi番目のブロックに属する2値信号がデータ線側駆
動用IC151から出力された直後に、基板上第1ラッ
チ回路1411のi段目のラッチ群に供給される。この
ため、当該分割期間においては、基板上第1ラッチ回路
1411のi段目のラッチ群を構成する各ラッチは、i
番目のブロックに属するk個の2値信号をラッチする。
この結果、p番目の分割期間においてLTpが立ち下が
った段階においては、基板上第2ラッチ回路1420に
対して画素1行分の2値信号Da1、Da2、…、Da
nが出力されていることとなる。
【0111】次に、クロック信号CLYが立ち下がっ
て、走査信号G1が上から1本目の走査線112に出力
されると、当該走査線112に接続された画素110の
トランジスタ116が全てオン状態となる。一方、当該
クロック信号CLYの立ち下がりタイミングにおいてラ
ッチパルスLP2が基板上第2ラッチ回路1421に供
給される。そして、このラッチパルスLP2の立ち上が
りタイミングにおいて、基板上第2ラッチ回路1420
は、直前の水平走査期間において供給された画素1行分
の2値信号を一斉に出力する。なお、この2値信号の一
斉出力に並行して、データ線側駆動用IC151内の第
1ラッチ回路1521および第2ラッチ回路1531
は、画素1行分の2値信号を各ブロック単位でデータ線
側出力回路141に出力するとともに、基板上第1ラッ
チ回路1411は、これらの各ブロック単位で供給され
る2値信号の各々を、順次n本の配線に振り分ける。
【0112】一方、基板上第2ラッチ回路1420から
出力された2値信号Db1、Db2、…、Dbnは、第
1実施形態と同様に、表示データ変換回路1430によ
り、図7に示した変換内容に従った電圧を有するデータ
信号d1、d2、d3、…、dnに変換される。そし
て、n個のデータ信号の各々が、各データ線114に供
給されることとなる。
【0113】以後同様の動作が、m本目の走査線112
に走査信号Gmが出力されるまで繰り返される。すなわ
ち、ある走査信号Giが出力される1水平走査期間にお
いては、以下のおよびの動作が並行して行われる。 i本目の走査線112に接続された1行分の画素11
0に対してデータ線114を介してデータ信号d1、d
2、d3、…、dnが書き込まれる。 i+1本目の走査線112に接続された画素1行分の
2値信号が各ブロック単位でデータ線側駆動用IC15
1から出力されるとともに、基板上第1ラッチ回路14
11によって各ブロック毎に順次ラッチされる。
【0114】以後、同様の動作が、サブフィールドの開
始を規定するスタートパルスDYが供給される毎に繰り
返される。
【0115】なお、このような動作が行われることによ
って画素110の液晶層に印加される電圧は、図10に
示したものと同様となるため、その説明を省略する。
【0116】本実施形態によれば、上記第1実施形態と
同様の効果が得られる。さらに、本実施形態において
は、データ線側駆動用IC151に内蔵されるシフトレ
ジスタおよびラッチ回路のビット数を少なくすることが
できるから、上記第1実施形態におけるデータ線側駆動
用IC150と比較して回路規模を小さくすることがで
き、ひいてはコストを低減することができるという利点
が得られる。
【0117】D:第3実施形態 D−1:第3実施形態の構成 上記第2実施形態においては、各画素に対応する2値信
号を抽出するために、Xシフトレジスタ1511、第1
ラッチ回路1521および第2ラッチ回路1531を用
いる構成とした。これに対し、本実施形態においては、
かかる機能をフレームメモリを用いて実現するようにな
っている。なお、本実施形態においても、上記第2実施
形態と同様、画素1行分の2値信号が各々k個の2値信
号を含むp個のブロックに分割されるとともに、1水平
走査期間を分割したp個の分割期間の各々において、各
ブロック単位で2値信号がデータ線ドライバIC152
から出力されるようになっている。
【0118】図14は、本実施形態における表示領域1
01a周辺に設けられた各回路、すなわち、データ線側
駆動用IC152、データ線側出力回路141、走査線
側駆動回路130の構成を示すブロック図である。デー
タ線側駆動回路は、第1のデータ線側駆動回路であるデ
ータ線側駆動用IC152と、データ線側出力回路14
1により構成される。
【0119】同図に示すように、本実施形態におけるデ
ータ線側駆動用IC152は、フレームメモリ157
0、ラッチ回路1522、データ転送制御回路155
2、タイミング信号生成回路201およびデータ変換回
路301を備えている。
【0120】上記各実施形態においては、タイミング信
号生成回路200によって各種のタイミング信号等が生
成されるとともに、データ変換回路300によって階調
データが2値信号Dsに変換されるようにようにした
が、本実施形態においては、フレームメモリ1570が
データ線側駆動用IC152内に設けられているため、
このタイミング信号生成回路200およびデータ変換回
路300が、タイミング信号生成回路201およびデー
タ変換回路301としてデータ線側駆動用IC内に設け
られた構成となっている。具体的には、タイミング信号
生成回路201は、ドットクロック信号DCLKに従っ
て、スタートパルスDY、クロック信号CLY、ラッチ
パルスLPおよびフィールド同期信号FSを生成して出
力する。ここで、フィールド同期信号FSは、各フィー
ルドの最初に出力されるパルス信号である。なお、本実
施形態において用いられる信号のうち、上記各実施形態
において示した各信号と同一の記号で表される信号は、
上記各実施形態において示した信号と同様の信号である
ため、その説明を省略する。
【0121】フレームメモリ1570は、1画面分の画
素(m×n個)の各々に対応した階調データを記憶す
る。ここで、各階調データは、上記各実施形態と同様3
ビットのデータである。従って、フレームメモリ157
0は、m×n×3(すなわち、(1画面分の画素の個
数)×(階調データのビット数))ビットのデータを記
憶できるようになっている。このフレームメモリ157
0には、上位装置内のCPUから書込アドレス信号、書
込タイミング信号および階調データが与えられる。この
階調データは、書込タイミング信号によって指定される
タイミングで、フレームメモリ1570内の書込アドレ
ス信号によって指定されるアドレスに順次書込まれる。
なお、本実施形態においては、表示内容が変更される画
素のデータのみがCPU10から与えられ、当該データ
のみが書き換えられるようになっている。
【0122】また、フレームメモリ1570は、図示し
ない読出回路を備えている。この読出回路は、フレーム
メモリ1570に記憶された階調データのうち、データ
転送制御回路1552から供給される読出アドレス信号
によって指定されるアドレスに記憶された階調データを
読み出して、データ変換回路301に出力する(詳細は
後述する)。
【0123】データ転送制御回路1552は、上記各実
施形態において説明したものと同様、データ線側駆動用
IC152内の各回路の動作と、素子基板101上に形
成されたデータ線側出力回路141の動作とを同期させ
るための回路である。このデータ転送制御回路1552
は、タイミング信号生成回路301から供給されるフィ
ールド同期信号FSおよびラッチパルスLPに従い、読
出アドレス信号、サブフィールド信号SF、ラッチパル
スLTA、ラッチパルスLT1、LT2、…、LTp、
ならびにラッチパルスLP2を生成して出力する。各信
号の具体的な態様は、以下に示すとおりである。 a.読出アドレス信号 この読出アドレス信号は、1水平走査期間をp個に分割
した分割期間の各々においてフレームメモリ1570内
の読出回路に出力され、フレームメモリ1570内の読
出アドレスを指定するための信号である。この読出アド
レス信号は、当該水平走査期間の次の水平走査期間にお
いて選択される1行分の画素のうち、k個の画素に対応
する階調データが記憶されたアドレスを指定するように
なっている。ここで、上述したように、各階調データは
3ビットのデータであるから、各分割期間において出力
される読出アドレス信号は、k×3個のアドレスを指定
するようになっている。フレームメモリ1570内の読
出回路は、この読出アドレス信号に従ってk個の画素の
各々に対応する3ビットの階調データを読み出して、デ
ータ変換回路301に出力する。 b.サブフィールド信号SF このサブフィールド信号SFは、各サブフィールドの開
始時点においてデータ変換回路301に出力され、1フ
ィールド内のいずれのサブフィールドであるかを示す信
号である。 c.ラッチパルスLTA このラッチパルスLTAは、データ線側駆動用IC15
2内のラッチ回路1522に供給される信号である。ラ
ッチパルスLTAは、各分割期間において、上記読出回
路がk個の2値信号Dsを読み出すたびに供給されるパ
ルス信号である。 d.ラッチパルスLT1、LT2、LT3、…、LTp このラッチパルスLT1、LT2、LT3、…、LTp
は、基板上第1ラッチ回路1411に供給される信号で
ある。各ラッチパルスLT1、LT2、LT3、…、L
Tpは、各分割期間において、上記ラッチパルスLTA
の立ち下がりの後に出力されるパルス信号である。具体
的には、ラッチパルスLT1は、1フィールド内の最初
の分割期間において、ラッチパルスLTAが立ち下がっ
た後に出力され、ラッチパルスLT2は、1フィールド
内の2番目の分割期間において、ラッチパルスLTAが
立ち下がった後に出力され、……、ラッチパルスLTp
は、1フィールド内のP番目の分割期間(すなわち、1
フィールド内の最後の分割期間)において、ラッチパル
スLTAが立ち下がった後に出力される、といった具合
である。 e.ラッチパルスLP2 このラッチパルスLP2は、上記各実施形態と同様、水
平走査期間の最初に基板上第2ラッチ回路1420に供
給されるパルス信号である。
【0124】データ変換回路301は、読出アドレス信
号に従ってフレームメモリ1570から読み出されるk
個の画素に対応する階調データの各々を、図3に示す真
理値表に従って複数の2値信号Dsに変換するととも
に、このうちのサブフィールド信号によって特定される
サブフィールドに対応した2値信号Dsを出力する。例
えば、階調データが(011)である場合を想定する
と、図3に示す真理値表からも明らかなとおり、サブフ
ィールド信号SFによって指定されるサブフィールドが
Sf1〜Sf3のうちのいずれかであればHレベルの2
値信号Dsを出力し、サブフィールド信号SFによって
指定されるサブフィールドがSf4〜Sf7のうちのい
ずれかであればLレベルの2値信号Dsを出力する、と
いった具合である。このようなデータ変換がk個の画素
に対応した階調データの各々について実行される結果、
データ変換回路301からは、各分割期間ごとにk個の
2値信号Dsが順次出力されることとなる。
【0125】ラッチ回路1522は、k個のラッチを備
えており、各ラッチにデータ変換回路301から出力さ
れた2値信号の各々が供給されるようになっている。各
ラッチには、データ転送制御回路1522からラッチパ
ルスLTAが供給される。上述したように、このラッチ
パルスLTAは、各分割期間においてデータ変換回路3
01からk個の2値信号が出力された後のタイミングで
供給される信号である。つまり、ラッチ回路1522
は、各分割期間においてデータ変換回路301からk個
の2値信号Dsが供給された段階で、当該2値信号Ds
を一斉にラッチし、2値信号Da1、Da2、…、Da
kとして出力する。この結果、データ線側駆動用IC1
52の出力端子と、データ線側出力回路141の入力端
子との接点数は、k個以上であればよい。
【0126】一方、本実施形態におけるデータ線側出力
回路141は、上記第2実施形態に示したものと同様の
構成となっている。ただし、基板上第1ラッチ回路14
11に供給されるラッチパルスLT1、LT2、…、L
Tpの各々は、上記ラッチパルスLTAの立ち下がりの
後に、基板上第1ラッチ回路1411内の各ラッチ群に
供給されるようになっている。
【0127】D−2:第3実施形態の動作 次に、図15に示すタイミングチャートを参照して、本
実施形態に係る電気光学装置の動作について説明する。
なお、以下では、上記第2実施形態における動作と異な
るデータ線側駆動用IC152内の動作についてのみ説
明する。
【0128】まず、本実施形態においても、各サブフィ
ールドの開始を規定するスタートパルスが出力されてか
ら、1本目の走査線112に対して走査信号G1が出力
されるまでに、1水平走査期間に相当する期間が存在す
ることとなる。そして、この水平走査期間をp個に分割
した各分割期間の最初に、データ線側駆動用IC152
内のフレームメモリ1570の読出回路に読出アドレス
信号が供給される。読出回路は、この読出アドレス信号
によって指定されるアドレスに書込まれたデータを読み
出し、データ変換回路301に対して出力する。すなわ
ち、k個の画素の各々に対応した3ビットの階調データ
が、読出回路から出力されることとなる。
【0129】次に、データ変換回路301は、読出回路
から供給される各階調データを、図3に示した変換内容
に従って複数の2値信号Dsに変換するとともに、これ
らの2値信号Dsのうち、データ転送制御回路1552
から供給されるサブフィールド信号SFによって特定さ
れるサブフィールドに対応した2値信号Dsを出力す
る。つまり、サブフィールド信号SFによって特定され
るサブフィールドにおいて、画素をオン状態とすべきか
オフ状態とすべきかを表す2値信号がk個の画素の各々
についてラッチ回路1522に出力される。
【0130】一方、ラッチ回路1522は、フレームメ
モリ1570の読出回路から順次出力されるk個の2値
信号Dsを、ラッチパルスLTAの立ち下がりにおいて
一斉にラッチし、2値信号Da1、Da2、…、Dak
として出力する。つまり、1水平走査期間をp分割した
分割期間の各々において、各ブロック単位の2値信号が
データ線側駆動用IC152から出力されることとな
る。
【0131】以後の動作は、上記第2実施形態において
示したものと同様となる。つまり、基板上第1ラッチ回
路1411は、ラッチパルスLT1、LT2、…、LT
pの立ち下がりにおいて、データ線側駆動用IC152
から順次出力されるブロック単位の2値信号をラッチす
る一方、基板上第2ラッチ回路1412は、ある水平走
査期間において基板上第1ラッチ回路1411によって
ラッチされた画素1行分の2値信号を、次の水平走査期
間の最初に供給されるラッチパルスLPの立ち下がりタ
イミングにおいて一斉にラッチし、2値信号Db1、D
b2、Db3、…、Dbnとして出力する。これらの2
値信号は、表示データ変換回路1432によって所定の
電圧を有するデータ信号djに変換されて各データ線に
出力される。また、これらの動作の結果、各画素の液晶
層に印加される電圧は、上記第1実施形態において示し
たものと同様となるため、その説明を省略する。
【0132】本実施形態においても、上記第1実施形態
と同様の効果が得られる。また、本実施形態によれば、
フレームメモリ1570内のデータのうち、内容に変更
があるデータのみを書き換えるようにすることができる
から、特に、表示画像の変化が少ない場合や、静止画像
を表示する場合などには、低い消費電力で駆動すること
が可能となる。
【0133】E:変形例 以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実
施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対して
は、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加
えることができる。変形例としては、例えば以下のよう
なものが考えられる。
【0134】<変形例1>上記各実施形態においては、
画素110をオン状態にするサブフィールドにおいては
当該画素110の液晶層に対して電圧VHを印加する一
方、画素110をオフ状態にするサブフィールドにおい
ては当該画素110の液晶層に対して電圧VLを印加す
るようにした。しかしながら、画素110をオフ状態に
するサブフィールドにおいては、液晶層に対して印加さ
れる電圧が0Vとなるようにしてもよい。すなわち、上
記各実施形態においては、画素110をオフ状態にする
サブフィールドにおいては、対向電極108に与えられ
る対向電極電圧LCCOMの電圧よりも電圧VLだけ高
い電圧+Voffまたは対向電極電圧LCCOMの電圧
よりも電圧VLだけ低い−Voffのいずれかを画素電
極118に印加するようにしたが、画素110をオフ状
態にするサブフィールドにおいては、対向電極電圧LC
COMの電圧と同一レベルの電圧を画素電極118に対
して印加し、液晶層に印加される電圧を0Vとするよう
にしてもよい。つまり、表示データ変換回路1430
は、基板上第2ラッチ回路1420から出力される2値
信号Db1、Db2、…、Dbnに基づいて、3種類の
電圧、すなわち、+Vonおよび−Von、ならびに対
向電極電圧LCCOMの電圧と同一レベルの電圧Vof
fのうちのいずれかを選択し、選択した電圧のデータ信
号を各データ線114に出力するように構成するのであ
る。なお、この場合には、各サブフィールドの時間長
は、上記実施形態における各サブフィールドの時間長と
は異なる時間長に設定される。具体的には、上述した各
サブフィールドの時間長において、VLを「0」とした
期間となる。例えば、サブフィールドSf1は、1フィ
ールド(1f)に対して(V1/VH)2となる期間に
設定され、サブフィールドSf2は、1フィールド(1
f)に対して(V2/VH)2−(V1/VH)2となる
期間に設定される、といった具合である。
【0135】<変形例2>また、上記各実施形態および
変形例1においては、対向電極電圧LCCOMを一定の
電圧レベルを維持する信号としたが、これに限らず、対
向電極電圧LCCOMを所定時間間隔毎にレベル反転さ
せるようにしてもよい。例えば、対向電極電圧LCCO
Mを、1フィールド毎にHレベル(電圧VH)からLレ
ベル(電圧VL(=0V))、LレベルからHレベル、
といった具合にレベル反転を繰り返す信号とするのであ
る。そして、対向電極電圧LCCOMがHレベルである
フィールド内であって、画素110をオン状態にすべき
サブフィールドにおいては、電圧VL(=0V)を画素
電極118に対して印加する一方、画素110をオフ状
態にすべきサブフィールドにおいては、電圧VHを画素
電極118に対して印加するのである。同様に、対向電
極電圧LCCOMがLレベルであるフィールド内であっ
て、画素110をオン状態にすべきサブフィールドにお
いては、電圧VHを画素電極118に対して印加する一
方、画素110をオフ状態にすべきサブフィールドにお
いては、電圧VL(=0V)を画素電極118に対して
印加するのである。このようにしても、画素110をオ
ン状態にする場合には当該画素110の液晶層に電圧V
Hを印加するとともに、画素110をオフ状態にする場
合には当該画素110の液晶層に電圧VL(=0V)を
印加することができる。
【0136】上記変形例1および2によれば、画素電極
118に印加されるべき電圧のレベル数を少なくするこ
とができるから、上記各実施形態に例示した場合と比較
して、周辺回路を簡易なものにすることができるという
利点がある。
【0137】F:液晶装置の全体構成 次に、上記実施形態や応用形態に係る電気光学装置の構
造について、図16および図17を参照して説明する。
ここで、図16は、電気光学装置100の構成を示す平
面図であり、図17は、図16におけるA−A’線の断
面図である。なお、図16および図17においては、上
記第1実施形態に係る電気光学装置の構成が示されてい
る。
【0138】これらの図に示されるように、電気光学装
置100は、画素電極118などが形成された素子基板
101と、対向電極108などが形成された対向基板1
02とが、互いにシール材104によって一定の間隙を
保って貼り合わせられるとともに、この間隙に電気光学
材料としての液晶105が挟まれた構造となっている。
なお、実際には、シール材104には切欠部分があっ
て、ここを介して液晶105が封入された後、封止材に
より封止されるが、これらの図においては省略されてい
る。
【0139】さて、素子基板101において、シール材
104の外側の領域130aには、走査線側駆動回路1
30が形成され、また、領域140aにはデータ線側出
力回路140が形成されている。また、データ線側出力
回路140が形成される領域140aの、表示領域10
1aとは反対側に位置する領域150aには、データ線
側駆動用IC150がICチップの状態でCOG(Chip
On Glass)方式で実装される。さらに、データ線側駆
動用ICが実装される領域150aの、表示領域101
aとは反対側に位置する領域150bには、複数の接続
端子109が形成されて、外部からの制御信号や電源な
どが入力される構成となっている。詳述すると、以下の
通りである。
【0140】図17に示すように、データ線側出力回路
140の入力端子140b(より詳細には基板上第1ラ
ッチ回路1410の入力端子)と、データ線側駆動用I
C150の出力端子150bとが異方性導電膜107内
の導電性粒子によって電気的に接続される。同様に、デ
ータ線側駆動用IC150の各入力端子150cと、複
数の接続端子109の各々とが、異方性導電膜107内
の導電性粒子によって電気的に接続されている。さら
に、これらの複数の接続端子109は、異方性導電膜を
介してFPC(Flexible Printed Circuit)110に接
続されているのである。なお、データ線側駆動用IC1
50は他の実施形態のデータ線側駆動用IC(例えば、
151または152)に置き換えてもよく、データ線側
出力回路140も他の実施形態のデータ線側出力回路
(例えば、141)に置き換えてもよい。
【0141】一方、対向基板102には、電気光学装置
100の用途に応じて、例えば、直視型であれば、第1
に、ストライプ状や、モザイク状、トライアングル状等
に配列したカラーフィルタが設けられ、第2に、例え
ば、金属材料や樹脂などからなる遮光膜(ブラックマト
リクス)が設けられる。なお、色光変調の用途の場合、
例えば、後述するプロジェクタのライトバルブとして用
いる場合には、カラーフィルタは形成されない。また、
直視型の場合、電気光学装置100に光を対向基板10
2側から照射するフロントライトが必要に応じて設けら
れる。くわえて、素子基板101および対向基板102
の電極形成面には、それぞれ所定の方向にラビング処理
された配向膜(図示省略)などが設けられて、電圧無印
加状態における液晶分子の配向方向を規定する一方、対
向基板101の側には、配向方向に応じた偏光子(図示
省略)が設けられる。ただし、液晶105として、高分
子中に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用い
れば、前述の配向膜や偏光子などが不要となる結果、光
利用効率が高まるので、高輝度化や低消費電力化などの
点において有利である。
【0142】なお、液晶としては、TN型のほか、18
0度以上のねじれ配向を有するSTN(Super Twisted
Nematic)型や、BTN(Bi-stable Twisted Nematic)
型・強誘電型などのメモリ性を有する双安定型、高分子
分散型、さらには、分子の長軸方向と短軸方向とで可視
光の吸収に異方性を有する染料(ゲスト)を一定の分子
配列の液晶(ホスト)に溶解して、染料分子を液晶分子
と平行に配列させたゲストホスト型などの液晶を用いる
こともできる。
【0143】また、電圧無印加時には液晶分子が両基板
に対して垂直方向に配列する一方、電圧印加時には液晶
分子が両基板に対して水平方向に配列する、という垂直
配向(ホメオトロピック配向)の構成としても良いし、
電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に
配列する一方、電圧印加時には液晶分子が両基板に対し
て垂直方向に配列する、という平行(水平)配向(ホモ
ジニアス配向)の構成としても良い。さらに、対向基板
102に対向電極108を配置するのでなく、素子基板
101上に、画素電極と対向電極とを、互いに間隔を置
いて櫛歯状に配置する構成としても良い。この構成で
は、液晶分子が水平配向して、電極間による横方向の電
界に応じて液晶分子の配向方向が変化することになる。
このように、本発明の駆動方法に適合するものであれ
ば、液晶や配向方式として、種々のものを用いることが
可能である。
【0144】くわえて、電気光学装置としては、液晶装
置のほかに、エレクトロルミネッセンス(EL)や、デ
ジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、プラズマ発
光や電子放出による蛍光などを用いて、その電気光学効
果により表示を行う装置などの種々の電気光学装置に適
用可能である。この場合、電気光学材料としては、E
L、ミラーデバイス、ガス、蛍光体などが用いられるこ
ととなる。なお、電気光学材料としてELを用いる場
合、素子基板101においてELが画素電極118と透
明導電膜の対向電極108との間に介在することになる
ので、対向基板102は不要となる。このように、本発
明は、上述した構成と類似の構成を有する電気光学装
置、特に、オンまたはオフの2値的な表示を行う画素を
用いて、階調表示を行う電気光学装置のすべてに適用可
能である。
【0145】G:電子機器 次に、上述した液晶装置を具体的な電子機器に用いた例
のいくつかについて説明する。
【0146】<その1:プロジェクタ>まず、実施形態
に係る電気光学装置をライトバルブとして用いたプロジ
ェクタについて説明する。図18は、このプロジェクタ
の構成を示す平面図である。この図に示されるように、
プロジェクタ1100内部には、偏光照明装置1110
がシステム光軸PLに沿って配置されている。この偏光
照明装置1110において、ランプ1112からの出射
光は、リフレクタ1114による反射で略平行な光束と
なって、第1のインテグレータレンズ1120に入射す
る。これにより、ランプ1112からの出射光は、複数
の中間光束に分割される。この分割された中間光束は、
第2のインテグレータレンズを光入射側に有する偏光変
換素子1130によって、偏光方向がほぼ揃った一種類
の偏光光束(s偏光光束)に変換されて、偏光照明装置
1110から出射されることとなる。
【0147】さて、偏光照明装置1110から出射され
たs偏光光束は、偏光ビームスプリッタ1140のs偏
光光束反射面1141によって反射される。この反射光
束のうち、青色光(B)の光束がダイクロイックミラー
1151の青色光反射層にて反射され、反射型の電気光
学装置100Bによって変調される。また、ダイクロイ
ックミラー1151の青色光反射層を透過した光束のう
ち、赤色光(R)の光束は、ダイクロイックミラー11
52の赤色光反射層にて反射され、反射型の液電気光学
装置100Rによって変調される。一方、ダイクロイッ
クミラー1151の青色光反射層を透過した光束のう
ち、緑色光(G)の光束は、ダイクロイックミラー11
52の赤色光反射層を透過して、反射型の電気光学装置
100Gによって変調される。
【0148】このようにして、電気光学装置100R、
100G、100Bによってそれぞれ色光変調された赤
色、緑色、青色の光は、ダイクロイックミラー115
2、1151、偏光ビームスプリッタ1140によって
順次合成された後、投写光学系1160によって、スク
リーン1170に投写されることとなる。なお、電気光
学装置100R、100Bおよび100Gには、ダイク
ロイックミラー1151、1152によって、R、G、
Bの各原色に対応する光束が入射するので、カラーフィ
ルタは必要ない。
【0149】なお、ここでは反射型の電気光学装置を用
いたプロジェクタを例に説明を進めたが、透過型の電気
光学装置を用いたプロジェクタとしてもよいことはもち
ろんである。
【0150】<その2:モバイル型コンピュータ>次
に、上記電気光学装置を、モバイル型のパーソナルコン
ピュータに適用した例について説明する。図19は、こ
のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
図において、コンピュータ1200は、キーボード12
02を備えた本体部1204と、表示ユニット1206
とから構成されている。この表示ユニット1206は、
先に述べた電気光学装置100の背面にバックライトを
付加することにより構成されている。
【0151】<その3:携帯電話機>さらに、上記電気
光学装置を、携帯電話機に適用した例について説明す
る。図20は、この携帯電話機の構成を示す斜視図であ
る。図において、携帯電話機1300は、複数の操作ボ
タン1302のほか、受話口1304、送話口1306
とともに、電気光学装置100を備えるものである。こ
の電気光学装置100にも、必要に応じてその背面にバ
ックライトが設けられる。
【0152】なお、電子機器としては、図18〜図20
を参照して説明した他にも、液晶テレビや、ビューファ
インダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カー
ナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワー
ドプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、PO
S端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられ
る。そして、これらの各種電子機器に対して、実施形態
や応用形態に係る電気光学装置が適用可能なのは言うま
でもない。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データ線に印加される信号が1ビットの2値信号によっ
て選択されるため、高品位な階調表示が可能となる。ま
た、本発明によれば、データ線側駆動用IC内から画素
1行分の2値信号を複数回に分けて出力するようになっ
ているため、データ線側駆動用ICの出力端子と、基板
上の回路の入力端子との接点数を少なくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】 (a)および(b)は、同電気光学装置の画
素の構成を例示する回路図である。
【図3】 同電気光学装置におけるデータ変換回路の機
能を示す真理値表である。
【図4】 同電気光学装置における表示領域周辺の構成
を示すブロック図である。
【図5】 同電気光学装置におけるXシフトレジスタ、
第1ラッチ回路および第2ラッチ回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】 同電気光学装置における基板上第1ラッチ回
路、基板上第2ラッチ回路および表示データ変換回路の
構成を示すブロック図である。
【図7】 同電気光学装置における表示データ変換回路
の機能を示す真理値表である。
【図8】 同電気光学装置における電圧−透過率特性を
例示する図である。
【図9】 同電気光学装置の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図10】 同電気光学装置において、階調データに応
じて画素電極に印加される電圧の波形を示すタイミング
チャートである。
【図11】 本発明の第2実施形態に係る電気光学装置
における表示領域周辺の構成を示すブロック図である。
【図12】 同電気光学装置における基板上第1ラッチ
回路、基板上第2ラッチ回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図13】 同電気光学装置の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図14】 本発明の第3実施形態に係る電気光学装置
における表示領域周辺の構成を示すブロック図である。
【図15】 同電気光学装置の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図16】 本発明に係る電気光学装置の構造を示す平
面図である。
【図17】 同電気光学装置の構造を示す断面図であ
る。
【図18】 同電気光学装置を適用した電子機器の一例
たるプロジェクタの構成を示す断面図である。
【図19】 同電気光学装置を適用した電子機器の一例
たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図であ
る。
【図20】 同電気光学装置を適用した電子機器の一例
たる携帯電話機の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
100……電気光学装置 101……素子基板 101a……表示領域 102……対向基板 105……液晶(電気光学材料) 108……対向電極 112……走査線 114……データ線 116……トランジスタ 118……画素電極 130……走査線側駆動回路(走査線側駆動回路) 140……データ線側出力回路(第2データ線側駆動回
路) 1410、1411……基板上第1ラッチ回路 1420……基板上第2ラッチ回路 1430……表示データ変換回路 150……データ線側駆動用IC(第1データ線側駆動
回路) 1510、1511……Xシフトレジスタ 1520、1521……第1ラッチ回路 1530、1531……第2ラッチ回路 1540……選択回路 1550、1551、1552……データ転送制御回路 1570……フレームメモリ 200、201……タイミング信号生成回路 300、301……データ変換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NA16 NA56 NA80 NC13 NC15 NC16 NC23 NC24 NC26 NC34 ND52 NE03 NE07 NG02 5C006 AA14 AF44 AF71 BB16 BC12 BC16 BC20 BF02 BF03 BF04 BF05 BF24 BF46 EB05 FA22 FA56 5C080 AA10 BB05 DD05 EE29 FF11 JJ02 JJ04 JJ05 JJ06 KK47

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に複数の走査線及び複数のデータ
    線を交差配置し、前記走査線と前記信号線の交差に対応
    して設けられた複数の画素により階調データに応じた階
    調表示を行う電気光学装置の駆動回路であって、 1フィールド内において画素をオン状態にする時間とオ
    フ状態にする時間の比率が前記階調データに応じた比率
    となるように、1フィールドを分割した複数のサブフィ
    ールドの各々における画素のオン状態またはオフ状態を
    指示する2値信号に従って、画素をオン状態またはオフ
    状態にする電圧をデータ線に供給するデータ線側駆動回
    路を具備し、 前記データ線側駆動回路は、前記基板上に搭載される半
    導体集積回路内に形成された第1データ線側駆動回路
    と、前記基板上に形成された第2データ線側駆動回路と
    を有し、 前記第1データ線側駆動回路は、画素1行分の2値信号
    を複数回に分けて出力し、 前記第2データ線側駆動回路は、前記第1データ線側駆
    動回路から出力された2値信号から画素1行分の2値信
    号を生成し、当該2値信号に従って画素をオン状態また
    はオフ状態にする電圧を前記データ線に供給することを
    特徴とする電気光学装置の駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記第1データ線側駆動回路は、 少なくとも画素1行分の2値信号を記憶する第1回路
    と、 前記第1回路に記憶された画素1行分の2値信号を複数
    回に分けて出力する第2回路とを具備することを特徴と
    する請求項1に記載の電気光学装置の駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記第1回路は1フィールド走査分の2
    値信号を記憶するメモリにより構成することを特徴とす
    る請求項2に記載の電気光学装置の駆動回路。
  4. 【請求項4】 基板上に複数の走査線及び複数のデータ
    線を交差配置し、前記走査線と前記信号線の交差に対応
    して設けられた複数の画素により階調データに応じた階
    調表示を行う電気光学装置の駆動回路であって、 前記基板上に搭載される半導体集積回路内に形成された
    第1データ線側駆動回路と、 前記基板上に形成された第2データ線側駆動回路とを具
    備し、 前記第1データ線側駆動回路は、 複数の画素に対応した階調データを記憶するメモリと、 1フィールド内において画素をオン状態にする時間とオ
    フ状態にする時間との比率が前記階調データに応じた比
    率となるように、1フィールドを分割した複数のサブフ
    ィールドの各々において、画素のオン状態またはオフ状
    態を指示する2値信号を、前記メモリに記憶された階調
    データから生成するデータ変換回路であって、画素1行
    分の前記2値信号を複数回に分けて出力するデータ変換
    回路とを有し、 前記第2データ線側駆動回路は、前記第1データ線側駆
    動回路から出力された2値信号から画素1行分の2値信
    号を生成し、当該2値信号に従って、画素をオン状態ま
    たはオフ状態にする電圧を前記データ線に供給すること
    を特徴とする電気光学装置の駆動回路。
  5. 【請求項5】 基板上に複数の走査線及び複数のデータ
    線を交差配置し、前記走査線と前記データ線の交差に対
    応して複数の画素を設け、 1フィールド内において画素をオン状態にする時間とオ
    フ状態にする時間の比率が前記階調データに応じた比率
    となるように、1フィールドを分割した複数のサブフィ
    ールドの各々における画素のオン状態またはオフ状態を
    指示する2値信号に従って、画素をオン状態またはオフ
    状態にする電圧をデータ線に供給するデータ線側駆動回
    路を具備し、 前記データ線側駆動回路は、前記基板上に搭載される半
    導体集積回路内に形成された第1データ線側駆動回路
    と、前記基板上に形成された第2データ線側駆動回路と
    を有し、 前記第1データ線側駆動回路は、画素1行分の2値信号
    を複数回に分けて出力し、 前記第2データ線側駆動回路は、前記第1データ線側駆
    動回路から出力された2値信号から画素1行分の2値信
    号を生成し、当該2値信号に従って画素をオン状態また
    はオフ状態にする電圧を前記データ線に供給することを
    特徴とする電気光学装置。
  6. 【請求項6】 前記第1データ線側駆動回路は、 少なくとも画素1行分の2値信号を記憶する第1回路
    と、 前記第1回路に記憶された画素1行分の2値信号を、1
    水平走査期間毎に複数回に分けて出力する第2回路とを
    具備することを特徴とする請求項5に記載の電気光学装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1回路は1フィールド走査分の2
    値信号を記憶するメモリにより構成することを特徴とす
    る請求項6に記載の電気光学装置。
  8. 【請求項8】 階調データに応じた階調表示を行う電気
    光学装置であって、基板上に複数の走査線及び複数のデ
    ータ線を交差配置し、前記走査線と前記信号線の交差に
    対応して設けられた複数の画素と、 前記基板上に搭載される半導体集積回路内に形成された
    第1データ線側駆動回路と、 前記基板上に形成された第2データ線側駆動回路とを具
    備し、 前記第1データ線側駆動回路は、 複数の画素に対応した階調データを記憶するメモリと、 1フィールド内において画素をオン状態にする時間とオ
    フ状態にする時間との比率が前記階調データに応じた比
    率となるように、1フィールドを分割した複数のサブフ
    ィールドの各々において、画素のオン状態またはオフ状
    態を指示する2値信号を、前記メモリに記憶された階調
    データから生成するデータ変換回路であって、画素1行
    分の前記2値信号を複数回に分けて出力するデータ変換
    回路とを有し、 前記第2データ線側駆動回路は、前記第1データ線側駆
    動回路から出力された2値信号から画素1行分の2値信
    号を生成し、当該2値信号に従って、画素をオン状態ま
    たはオフ状態にする電圧を前記データ線に供給すること
    を特徴とする電気光学装置。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至請求項8のいずれかに記載
    の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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