JP2002311601A - フォトレジスト液製品の製法 - Google Patents
フォトレジスト液製品の製法Info
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- JP2002311601A JP2002311601A JP2001115093A JP2001115093A JP2002311601A JP 2002311601 A JP2002311601 A JP 2002311601A JP 2001115093 A JP2001115093 A JP 2001115093A JP 2001115093 A JP2001115093 A JP 2001115093A JP 2002311601 A JP2002311601 A JP 2002311601A
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
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Abstract
法の提供。 【解決手段】 レジストの各成分を混合する混合槽、バ
ルブ、フッ素系樹脂製及びポリオレフィン製から選ばれ
るフィルター等からなる装置で下記工程を行う。 (a)混合槽の原料レジストをフィルターで濾過する、
(b)前で得た湿潤フィルターを、N−メチルピロリド
ン及び/又は溶媒で濾過とは逆向きに洗浄する、(c)
レジストの樹脂と同種又は異種の樹脂と溶媒との溶液
を、逆洗浄フィルターで濾過する、(d)前で得た樹脂
溶液と感光剤を混合槽で混合する、(e)前で得た原料
レジスト液を(c)の逆洗浄フィルターで濾過する
Description
品の製造方法に関し、詳しくは、紫外線、遠紫外線、電
子線、X線等の放射線によって作用するリソグラフィに
適したフォトレジスト液製品を製造する方法に関するも
のである。
レジストを構成する各成分を混合する混合槽と、複数の
バルブと、フッ素系樹脂製及びポリオレフィン製のフィ
ルターから選ばれる1種以上のフィルターが格納された
フィルターハウジングと、上記混合槽、バルブ及びフィ
ルターハウジングを接続する配管とからなる装置を用い
て、上記フィルターにより、原料フォトレジスト液を濾
過して製造されていた。
ィルターは、原料フォトレジスト液の濾過操作に繰り返
し使用すると、フィルターに捕捉された微粒子により目
詰まりしてしまい、事実上使い捨てになるため、従来の
製造方法は、結果的にコストがかさむものであった。
さまないフォトレジスト液製品の製造方法を提供すべく
鋭意検討した結果、上記混合槽内で調製された原料フォ
トレジスト液の濾過に使用されたフッ素系樹脂製及びポ
リオレフィン製のフィルターから選ばれる1種以上のフ
ィルターを、N−メチルピロリドン及び/又はフォトレ
ジストを構成する有機溶媒成分により、濾過時の方向と
は逆向きに洗浄し、この逆洗浄されたフィルターを用い
てフォトレジストを構成するアルカリ可溶性樹脂と同種
又は異種の樹脂成分とフォトレジストを構成する有機溶
媒成分とからなる溶液を濾過し、この溶液とフォトレジ
ストを構成する感光剤成分とを前記混合槽内で混合して
原料フォトレジストを調製し、このフォトレジストを前
記の逆洗浄されたフィルターにより濾過すると、上記課
題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
る感光剤、アルカリ可溶性樹脂及び有機溶媒の各成分を
混合する混合槽と、複数のバルブと、フッ素系樹脂製及
びポリオレフィン製のフィルターから選ばれる1種以上
のフィルターが格納されたフィルターハウジングと、上
記混合槽、バルブ及びフィルターハウジングを接続する
配管とからなる装置を用い、下記(a)〜(e)の工程
を行うことを特徴とするフォトレジスト液製品の製法を
提供するものである。 (a)上記混合槽内で調製された原料フォトレジスト液
を、フィルターハウジング内のフィルターにより濾過す
る工程、(b)工程(a)で得た1種以上の湿潤フィル
ターを、N−メチルピロリドン及び/又はフォトレジス
トを構成する有機溶媒成分を用いて濾過時の方向とは逆
向きに洗浄する工程、(c)この逆洗浄されたフィルタ
ーにより、前記フォトレジストを構成するアルカリ可溶
性樹脂と同種又は異種の樹脂成分と前記フォトレジスト
を構成する有機溶媒成分からなる溶液を濾過する工程、
(d)工程(c)で濾過された樹脂成分の有機溶媒溶液
と前記フォトレジストを構成する感光剤成分とを前記混
合槽内で混合し、原料フォトレジスト液を調製する工
程、(e)工程(d)で得た原料フォトレジスト液を、
工程(c)で用いたフィルターにより濾過し、フォトレ
ジスト液製品を製造する工程:但し、上記(a)及び
(b)工程は1回以上繰り返してもよく、(a)及び
(b)工程を繰り返す場合は、有機溶媒成分は(a)及
び(b)工程とその繰り返し工程との間で、互いに同一
であり、感光剤成分及びアルカリ可溶性樹脂成分は、
(a)及び(b)工程とその繰り返し工程との間で、互
いに同一でもよく、相異なっていてもよい。
本発明において用いられる原料フォトレジスト液は、上
記リソグラフィに適用できるものであればよいが、好ま
しくは、上記フォトレジスト液中の感光剤成分が、N−
メチルピロリドンの希薄濃度溶液中において、容易に分
解するものを挙げることができる。このような感光剤成
分としては、例えば、o−ベンゾキノンジアジドスルホ
ン酸エステル、o−ベンゾキノンジアジドスルホン酸ア
ミド、o−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステルや
o−ナフトキノンジアジドスルホン酸アミドのようなキ
ノンジアジドスルホン酸エステル及びキノンジアジドス
ルホン酸アミド等が挙げられる。
を構成する有機溶媒成分としては、N−メチルピロリド
ンと混和するものであればよく、例えば、プロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテート、アセトン、メ
チルイソブチルケトン、2−ヘプタノン、シクロヘキサ
ノン、γ−ブチロラクトン、乳酸エチル、酢酸ブチル、
酢酸アミル、ピルビン酸エチル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル、メチルセロソルブアセテート又はエ
チルセロソルブアセテート等が例示される。フォトレジ
ストを構成するアルカリ可溶性樹脂成分としては、例え
ば、ポジ型フォトレジストに用いられるノボラック樹脂
が好ましい。
フォトレジスト液の濾過に使用されたフッ素系樹脂製及
びポリオレフィン製のフィルターから選ばれる1種以上
の湿潤フィルターを、N−メチルピロリドン及び/又は
フォトレジストを構成する有機溶媒成分により、濾過時
の方向とは逆向きに洗浄し、逆洗浄されたフィルターを
用いて、フォトレジストを構成するアルカリ可溶性樹脂
と同種又は異種の樹脂成分と有機溶媒成分とからなる溶
液を濾過し、濾過後に得た樹脂成分の有機溶媒溶液と感
光剤成分を混合槽内で混合して原料フォトレジスト液を
得た後、原料フォトレジスト液を、前記の逆洗浄された
フィルターを用いて、濾過することを特徴とするもので
あるが、原料フォトレジスト液を、一旦、フッ素系樹脂
製のフィルターに通過させ、その後、ポリオレフィン製
のフィルターに通過させる方法が好ましい。又、前記の
樹脂成分及び有機溶媒成分を含む溶液中の樹脂成分とし
ては、フォトレジストを構成するアルカリ可溶性樹脂と
同種のものが好ましい。本発明において用いられるフッ
素系樹脂製フィルターとしては、ポリテトラフルオロエ
チレン製のものが好ましい。又、ポリオレフィン製フィ
ルターとしては、ポリエチレン製のものがこのましい。
逆洗浄後に再使用するフィルターとしては、ポリエチレ
ン製のフィルターが好ましい。フィルターの逆洗浄の際
には、原料フォトレジスト液に含まれる感光剤成分が、
N−メチルピロリドン溶液中において、1〜200ppmの
範囲の希薄濃度になることが好ましい。例えば、o−ベ
ンゾキノンジアジドスルホン酸エステル、o−ベンゾキ
ノンジアジドスルホン酸アミド、o−ナフトキノンジア
ジドスルホン酸エステルやo−ナフトキノンジアジドス
ルホン酸アミド等のポジ型フォトレジストに用いられる
感光剤成分は、比較的、フォトレジスト液中の微粒子数
の増加原因となりやすいが、フィルターに残存している
感光剤成分が上記濃度範囲でN−メチルピロリドンによ
り分解されやすいので、効率的な逆洗浄を行うことが可
能になる。
チレン製のフィルターとしては、例えば、ABD1UF
D3E[日本ポール(株)製]、ABD1UFT3EN
[日本ポール(株)製]等が挙げられる。孔径は、通常
0.01〜1μm程度のものが使用される。又、ポリエチレ
ン製のフィルターとしては、例えば、SH4M228J
3[日本ミリポア(株)製]、CS09XFE[三菱化
成(株)製]、CS20XFE[三菱化成(株)製]等
が挙げられる。孔径は、通常0.01〜0.2μm程度のもの
が使用される。
説明する。
流れ方向を示す]を用い、アルカリ可溶性ノボラック樹
脂、キノンジアジドスルホン酸エステル系感光剤及び2
−ヘプタノン等を釜(1)内で混合することにより調製
した原料フォトレジスト液の濾過を行い、PFI−32
A6[住友化学工業(株)製のポジ型フォトレジスト液
製品]を得た。フィルターハウジング(3)には、SH
4M228J3[孔径0.2μmのポリエチレン製フィ
ルター、日本ミリポア(株)製]が格納されており、上
記ポリエチレン製フィルターは、原料フォトレジスト液
を一回濾過することにより、湿潤されている。なお、フ
ィルターハウジング(2)は、溶媒由来の微粒子のカッ
トを主目的として設けている。
ーをフィルターハウジング(3)内に装着している。
又、フィルターハウジング(2)は、原料フォトレジス
ト液を構成する溶媒由来の微粒子のカットを主目的とし
て設けている。なお、配管における太線及び矢印は、液
の流れ方向を示す]を用い、原料フォトレジストの残液
が溜まった釜(1)からフィルターハウジング(2)ま
でのバルブや配管、並びに、フィルターハウジング
(2)からフィルターハウジング(3)までのバルブや
配管を、2−ヘプタノン、N−メチルピロリドン及び2
−ヘプタノンを用いて、この順に逆洗浄した。最初の2
−ヘプタノンによる洗浄(以下、粗洗浄という)は3回
行い、それぞれ順に、2−ヘプタノンを14.1kg、
7.4kg及び8.4kg使用した。2番目のN−メチ
ルピロリドンによる洗浄(以下、NMP洗浄という)は
2回行い、それぞれ順に、NMPを5.4kg及び7k
g使用した。3番目の2−ヘプタノンによる洗浄(以
下、置換洗浄という)は7回行い、それぞれ順に、2−
ヘプタノンを5kg、6.2kg、6kg、7.2k
g、6kg、8kg及び7kg使用した。2回目の粗洗
浄後に得られた液中の感光剤濃度は0.4ppmであ
り、3回目の粗洗浄後に得られた液中には、感光剤は検
出されなかった。又、1回目の置換洗浄後に得られた液
中のNMP濃度は2807ppmであり、4回目の置換
洗浄後に得られた液中のNMP濃度は93ppmであ
り、7回目の置換洗浄後に得られた液中のNMP濃度は
29ppmであった。
直後の新品を2−ヘプタノンで湿潤させたもの)と、参
考例2で得た逆洗浄後のポリエチレン製フィルターSH
4M228J3(以下、再使用品という)とを、図2記
載のフィルターハウジング(3)内にそれぞれ別個に装
着し、図2記載の装置を用いて以下に記すテストを行っ
た。
孔構造の損壊有無の確認試験>フィルターハウジング
(3)の側部に設けたバルブ(5)から窒素ガスを導入
し、バルブ(6)を調節することにより、上記装着した
フィルターを一定時間加圧後、拡散通過ガス量を捕集し
て、フィルター微細孔構造の損壊有無を試験した。窒素
圧150kPaにおいても、再使用品の拡散通過ガス量
は、新品フィルターの拡散通過ガス量以下であり、フィ
ルターの微細孔構造の損壊がないことが確認された。
を上記PFI−32A6(フォトレジスト液製品)に浸
漬し、前記PFI−32A6製品(フィルターの浸漬は
なし)を対照として、0.2μm径以上の微粒子数の変
化を経時的に試験して、表1の結果を得た。
子数の増加は認められなかった。このことから、参考例
2で得た再使用ポリエチレン製フィルターは2−ヘプタ
ノンに対する耐性に優れており、このフィルターをフォ
トレジスト液の濾過に使用しても、微粒子数増加の原因
にならないことが判る。
ターSH4M228J3(再使用品)をフィルターハウ
ジング(3)内に装着している。又、フィルターハウジ
ング(2)は、原料レジストを構成する溶媒由来の微粒
子のカットを主目的として設けている。なお、配管にお
ける太線及び矢印は、液の流れ方向を示す]の釜(1)
内で、前記PFI−32A6の構成成分であるアルカリ
可溶性ノボラック樹脂と、溶媒成分である2−ヘプタノ
ンとを混合し、樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液を、
窒素ガス加圧によるワンパス方式で濾過し、微粒子数の
少ない樹脂溶液を得た。なお、本例では窒素ガス加圧に
よるワンパス方式で濾過したが、ポンプを用いて循環方
式で濾過しても、ワンパス方式と同様、微粒子数の少な
い樹脂溶液が得られる。
光剤(PFI−32A6の構成成分)の2−ヘプタノン
溶液とを釜(1)内で混合して、原料フォトレジスト液
を得た。この原料フォトレジスト液を再使用品のフィル
ターが装着されたフィルターハウジング(3)内を通過
させて、0.2μm径以上の微粒子数の少ないフォトレ
ジスト製品が得られた。なお、本例では窒素ガス加圧に
よるワンパス方式で濾過したが、ポンプを用いて循環方
式で濾過しても、ワンパス方式と同様、微粒子数の少な
いフォトレジスト製品が得られる。
工業的有利に製造することができる。
ターハウジング、4・・逆洗浄入口部、5・・開閉用バ
ルブ、6・・圧力調節用バルブ、7〜11・・開閉用バ
ルブ
Claims (9)
- 【請求項1】フォトレジストを構成する感光剤、アルカ
リ可溶性樹脂及び有機溶媒の各成分を混合する混合槽
と、複数のバルブと、フッ素系樹脂製及びポリオレフィ
ン製のフィルターから選ばれる1種以上のフィルターが
格納されたフィルターハウジングと、上記混合槽、バル
ブ及びフィルターハウジングを接続する配管とからなる
装置を用い、下記(a)〜(e)の工程を行うことを特
徴とするフォトレジスト液製品の製法。 (a)上記混合槽内で調製された原料フォトレジスト液
を、フィルターハウジング内のフィルターにより濾過す
る工程、(b)工程(a)で得た1種以上の湿潤フィル
ターを、N−メチルピロリドン及び/又はフォトレジス
トを構成する有機溶媒成分を用いて濾過時の方向とは逆
向きに洗浄する工程、(c)この逆洗浄されたフィルタ
ーにより、前記フォトレジストを構成するアルカリ可溶
性樹脂と同種又は異種の樹脂成分と前記フォトレジスト
を構成する有機溶媒成分からなる溶液を濾過する工程、
(d)工程(c)で濾過された樹脂成分の有機溶媒溶液
と前記フォトレジストを構成する感光剤成分とを前記混
合槽内で混合し、原料フォトレジスト液を調製する工
程、(e)工程(d)で得た原料フォトレジスト液を、
工程(c)で用いたフィルターにより濾過し、フォトレ
ジスト液製品を製造する工程:但し、上記(a)及び
(b)工程は1回以上繰り返してもよく、(a)及び
(b)工程を繰り返す場合は、有機溶媒成分は(a)及
び(b)工程とその繰り返し工程との間で、互いに同一
であり、感光剤成分及びアルカリ可溶性樹脂成分は、
(a)及び(b)工程とその繰り返し工程との間で、互
いに同一でもよく、相異なっていてもよい。 - 【請求項2】フッ素系樹脂が、ポリテトラフルオロエチ
レンである請求項1に記載の製法。 - 【請求項3】ポリオレフィンが、ポリエチレンである請
求項1又は2に記載の製法。 - 【請求項4】フォトレジストを構成する感光剤成分が、
N−メチルピロリドンの希薄濃度溶液中において容易に
溶解又は分解するものである請求項1〜3のいずれかに
記載の製法。 - 【請求項5】工程(c)における樹脂成分が、フォトレ
ジストを構成するアルカリ可溶性樹脂と同種のものであ
る請求項1〜4のいずれかに記載の製法。 - 【請求項6】フォトレジストを構成する有機溶媒成分
が、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、アセトン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノ
ン、シクロヘキサノン、γ−ブチロラクトン、乳酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸アミル、ピルビン酸エチル、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、メチルセロソルブ
アセテート又はエチルセロソルブアセテートである請求
項1〜5のいずれかに記載の製法。 - 【請求項7】濾過が、フッ素系樹脂製のフィルター及び
ポリオレフィン製のフィルターを通過させるものである
請求項1〜6のいずれかに記載の製法。 - 【請求項8】フォトレジストを構成するアルカリ可溶性
樹脂成分が、ノボラック樹脂である請求項1〜7のいず
れかに記載の製法。 - 【請求項9】逆洗浄されたフィルターが、ポリエチレン
製のフィルターである請求項1〜8のいずれかに記載の
製法。
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2001
- 2001-04-13 JP JP2001115093A patent/JP3832269B2/ja not_active Expired - Fee Related
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