JP2002311523A - 3次元光学カメラ - Google Patents
3次元光学カメラInfo
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Abstract
できる3次元光学カメラを提供する。 【解決手段】 この発明の3次元光学カメラは、被写体
を撮影する撮影カメラ部40と被写体とを相対的に移動
させながら被写体を撮影するように走査する走査機構部
30と、走査各位置において撮影された撮影データを、
被写体領域に仮想的に設定される3次元格子群の各格子
点に逆投影して、3次元被写体像を生成する画像再構成
を行う逆投影処理部53とを備えているので、3次元被
写体像を構成する被写界深度の浅い一群の撮影像、すな
わち、被写体に対する奥行き方向である被写体軸Z方向
に並べられた、被写界深度の浅い一群の撮影像を得るこ
とができる。
Description
た撮影データに基づいてこの被写体の3次元位置情報を
得る3次元光学カメラに係り、特に、被写界深度の浅い
一群の撮影像を得るための技術に関する。
に、例えば左側にある被写体の像がレンズにより面検出
器上に上下左右反転結像するようになっており、この面
検出器に結像された被写体像を記録している。なおこの
図24では、上述の被写体は、説明を簡単にするため
に、遠方にある縦置きの黒い楕円体m1と、この縦置き
の黒い楕円体m1よりもカメラ側に配置された横置きの
白い楕円体m2のみとしている。近年、光学カメラは、
上述の面検出器がフィルムからCCD(電荷結合素子:
Charge Coupled Device)等の撮像素子に置き換わり、
デジタル情報として画像蓄積が行なえる、所謂「デジタ
ルカメラ」に進化しつつある。
さ方向(被写体と光学カメラとを結ぶ直線である被写体
軸(Z軸)の方向)における撮影像の被写界深度として
表される。図24に示すように、例えばA面にフォーカ
スを合わせた撮影を行なった場合は、図25(a)に示
すように、フォーカスの合った縦置きの黒い楕円体m1
の像と、この黒い楕円体m1よりも手前にある、ボケた
横置きの白い楕円体m2の像とが重複して得られる(A
面フォーカス像)。また、図24に示すように、例えば
B面にフォーカスを合わせた撮影を行なった場合、図2
5(b)に示すように、縦置きの黒い楕円体m1および
横置きの白い楕円体m2はフォーカスが合っておらず、
これらの楕円体は両方ともボケた像として重複して得ら
れる(B面フォーカス像)。また、図24に示すよう
に、例えばC面にフォーカスを合わせた撮影を行なった
場合は、図25(c)に示すように、フォーカスの合っ
た横置きの白い楕円体m2の像と、この白い楕円体m2
よりも奥側にある、ボケた縦置きの黒い楕円体m1の像
とが重複して得られる(C面フォーカス像)。被写界深
度が浅いことは、深さ方向の弁別能力が高いことを示
し、これはレンズの張る開口角θが大きい程高い。従っ
て、高い深さ方向弁別能力は大口径化レンズの実現によ
って可能であると考えられるため、できるだけ大口径化
したレンズ(大口径化レンズ)を実現することによっ
て、深さ方向弁別能力を高めるようにしている。また、
これとは逆に、「絞り」を絞る(θを制限)ことによっ
て被写界深度を深くし、どの面(例えば図24に示した
A〜C面)もピントが合ったように撮影することが撮影
手技として良く知られている。
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、被写体の3次元位置情報は撮影像の被
写界深度を浅くすることによって得られることから、大
口径レンズカメラを実現することによって被写界深度の
浅い撮影像を得れる構成を実現することが考えられる
が、現実的にはレンズの大口径化を例えば従来の100
倍のオーダーで行なう、つまり、直径が例えば10m程
度もある大口径レンズを製造しなければならず、大口径
レンズの実現は、機械精度やコストなどの面から勘案し
ても極めて困難であることから、被写界深度の浅い撮影
像が得れる構成を実現できず、被写界深度の浅い撮影像
が得られないという問題がある。
レンズ(直径が例えば10m程度もある大口径レンズ)
が仮に実現したとしても、光学カメラ装置自体が非常に
大型化してしまうし、大型化によって操作性の自由度な
ども極端に低下してしまうし、そのカメラによる撮影像
は、被写界深さ方向にθの広がりを持つ応答となること
に変わりはなく、そのレンズの大きさによって深さ方向
の弁別能力の上限が一義的に決定されるので、被写界深
度をさらに浅くするためにはレンズ口径をさらに大きく
しなければならず、レンズ口径によって被写界深度が制
限されるという問題がある。
れたものであって、被写界深度の浅い一群の撮影像を得
ることができる3次元光学カメラを提供することを目的
とする。
に、発明者が鋭意研究をした結果、次のような知見を得
た。すなわち、被写体を撮影するための撮影カメラ部
と、この撮影カメラ部で撮影しようとする被写体とを相
対的に移動させながらその被写体を撮影するように走査
することにより、走査各位置で撮影した撮影像(多数方
向からの撮影像)を取得し、この取得した走査各位置の
撮影像を被写体領域に仮想的に設定される3次元格子群
の各格子点に逆投影して、3次元被写体像を生成すると
いう画像再構成を施すことにより、実効開口角の大きい
仮想大口径レンズカメラを実現して、被写界深度の浅い
一群の被写体像を得ることを見出したのである。また、
上述の取得した走査各位置の撮影像や逆投影後の3次元
被写体像などに対して適切なフィルタリングを施すこと
によって高品質な被写体像を得ることも見出したのであ
る。
うな構成を採る。すなわち、請求項1に記載の3次元光
学カメラは、(a)被写体を撮影する撮影カメラ部と、
(b)前記撮影カメラ部と被写体とを相対的に移動させ
ながら被写体を撮影するように走査する走査機構部と、
(c)走査各位置において撮影された撮影データを、被
写体領域に仮想的に設定される3次元格子群の各格子点
に逆投影して、3次元被写体像を生成する画像再構成を
行う逆投影処理部とを備えたことを特徴とするものであ
る。
は、請求項1に記載の3次元光学カメラにおいて、前記
走査機構部は、前記撮影カメラ部が被写体に対して所定
位置にあるときのこの被写体と前記撮影カメラ部とを結
ぶ被写体軸に直交する直線軌道上に、前記撮影カメラ部
を直線移動させることを特徴とするものである。
は、請求項1に記載の3次元光学カメラにおいて、被写
体に対向して前記撮影カメラ部側に設定される平面は、
この平面内の特定点である回転中心点と被写体とを結ぶ
被写体軸に直交する平面とし、前記走査機構部は、前記
平面内でその回転中心周りに前記撮影カメラ部を回転移
動させることを特徴とするものである。
は、請求項1に記載の3次元光学カメラにおいて、前記
走査機構部は、被写体周りの円周軌道の一部である単一
の円弧軌道上に前記撮影カメラ部を移動させることを特
徴とするものである。
は、請求項1に記載の3次元光学カメラにおいて、被写
体に対向して前記撮影カメラ部側に設定される平面は、
この平面内の特定点と被写体とを結ぶ被写体軸に直交す
る平面とし、前記撮影カメラ部は、前記平面内でその特
定点から離れた任意点に固定配置され、前記走査機構部
は、被写体を被写体軸周りに回転させることを特徴とす
るものである。
は、請求項1に記載の3次元光学カメラにおいて、被写
体に対向して前記撮影カメラ部側に設定される平面は、
この平面内の特定点である回転中心点と被写体とを結ぶ
被写体軸に直交する平面とし、前記撮影カメラ部は、被
写体軸上に被写体に向けるようにして配設され、前記走
査機構部によって被写体軸周りに回転させられながら、
被写体軸に対して傾いた方向から撮影した光学像を反射
させて前記撮影カメラ部に結像させる回転型光学ミラー
を備えたことを特徴とするものである。
は、請求項1に記載の3次元光学カメラにおいて、前記
走査機構部は、被写体が前記撮影カメラ部に対して所定
位置にあるときのこの被写体と前記撮影カメラ部とを結
ぶ被写体軸に直交する直線軌道上に、被写体を直線移動
させるとともに、この移動中の被写体を追従して撮影す
るように前記撮影カメラ部を首振りさせることを特徴と
するものである。
は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の3次元光
学カメラにおいて、前記逆投影処理部は、3次元格子群
の直交3軸方向の各格子間隔のうち、被写体軸方向の格
子間隔を他の2方向の格子間隔よりも長くして3次元被
写体像を生成することを特徴とするものである。
は、請求項8に記載の3次元光学カメラにおいて、3次
元格子群の被写体軸方向の格子間隔長さは、前記撮影カ
メラ部の撮像面の1画素分が被写体軸に投影された長さ
である被写体軸方向検出画素長に基づいて設定されるこ
とを特徴とするものである。
ラは、請求項1から請求項9のいずれかに記載の3次元
光学カメラにおいて、走査各位置で撮影された撮影デー
タまたはそれらを画像再構成して生成された3次元被写
体像に対して、画像再構成して生成された3次元被写体
像における偽像を低減するためのフィルタリングをかけ
るフィルタリング部を備えていることを特徴とするもの
である。
ラは、請求項10に記載の3次元光学カメラにおいて、
前記フィルタリング部は、走査各位置で撮影された撮影
データの走査軌道により決まるフィルタリング方向に対
して、走査軌道に応じたフィルタリングをかけて前記逆
投影処理部に出力する2Dフィルタリング部を備えてい
ることを特徴とするものである。
ラは、請求項10に記載の3次元光学カメラにおいて、
前記フィルタリング部は、前記逆投影処理部で生成され
た3次元被写体像を3次元フーリエ変換する3次元フー
リエ変換部と、3次元フーリエ変換したフーリエ空間デ
ータの被写体軸方向にローパスフィルタリングをかける
フーリエ空間ローパスフィルタリング部と、ローパスフ
ィルタリングしたフーリエ空間データを3次元逆フーリ
エ変換して3次元被写体像に戻す3次元逆フーリエ変換
部とを備えていることを特徴とするものである。
ラは、請求項1から請求項12のいずれかに記載の3次
元光学カメラにおいて、走査各位置における撮影データ
の位置校正を行なうためのマーカを被写体領域に配置し
ておき、前記逆投影処理部は、走査各位置において撮影
された撮影データを、その撮影データ内のマーカを基準
に位置合わせするように3次元格子群の各格子点に逆投
影して、3次元被写体像を生成する画像再構成を行うこ
とを特徴とするものである。
ラは、請求項1から請求項13のいずれかに記載の3次
元光学カメラにおいて、前記逆投影処理部は、被写体領
域に仮想的に設定される3次元格子群を、前記撮影カメ
ラ部から離れるに従って末広がりとなる四角錐形状とす
ることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、走査機構部は、被写体
を撮影する撮影カメラ部と被写体とを相対的に移動させ
ながら被写体を撮影するように走査する。逆投影処理部
は、走査各位置において撮影された撮影データを、被写
体領域に仮想的に設定される3次元格子群の各格子点に
逆投影して、3次元被写体像を生成する画像再構成を行
う。したがって、3次元被写体像を構成する被写界深度
の浅い一群の撮影像、すなわち、被写体と撮影カメラ部
とを結ぶ直線である被写体軸の方向に並べられた、被写
界深度の浅い一群の撮影像が得られる。
査機構部は、撮影カメラ部が被写体に対して所定位置に
あるときのこの被写体と撮影カメラ部とを結ぶ被写体軸
に直交する直線軌道上に、撮影カメラ部を直線移動させ
る。したがって、撮影カメラ部を直線移動走査させて、
3次元被写体像を生成する画像再構成を行うための撮影
が行える。
写体に対向して撮影カメラ部側に設定される平面は、こ
の平面内の特定点である回転中心点と被写体とを結ぶ被
写体軸に直交する平面とし、走査機構部は、前記平面内
でその回転中心周りに撮影カメラ部を回転移動させる。
したがって、撮影カメラ部を回転移動走査させて、3次
元被写体像を生成する画像再構成を行うための撮影が行
える。
査機構部は、被写体周りの円周軌道の一部である単一の
円弧軌道上に撮影カメラ部を移動させる。したがって、
撮影カメラ部を円弧走査させて、3次元被写体像を生成
する画像再構成を行うための撮影が行える。
写体に対向して撮影カメラ部側に設定される平面は、こ
の平面内の特定点と被写体とを結ぶ被写体軸に直交する
平面とし、撮影カメラ部は、前記平面内でその特定点か
ら離れた任意点に固定配置され、走査機構部は、被写体
を被写体軸周りに回転させる。したがって、被写体自体
を回転させることでこの被写体を走査する、3次元被写
体像を生成する画像再構成を行うための撮影が行える。
写体に対向して撮影カメラ部側に設定される平面は、こ
の平面内の特定点である回転中心点と被写体とを結ぶ被
写体軸に直交する平面とし、撮影カメラ部は、被写体軸
上に被写体に向けるようにして配設され、回転型光学ミ
ラーは、走査機構部によって被写体軸周りに回転させら
れながら、被写体軸に対して傾いた方向から撮影した光
学像を反射させて撮影カメラ部に結像させる。したがっ
て、回転型光学ミラーを回転走査させて、3次元被写体
像を生成する画像再構成を行うための撮影が行える。
査機構部は、被写体が撮影カメラ部に対して所定位置に
あるときのこの被写体と撮影カメラ部とを結ぶ被写体軸
に直交する直線軌道上に、被写体を直線移動させるとと
もに、この移動中の被写体を追従して撮影するように撮
影カメラ部を首振りさせる。したがって、被写体を直線
移動させることでこの被写体を走査する、3次元被写体
像を生成する画像再構成を行うための撮影が行える。
投影処理部は、3次元格子群の直交3軸方向の各格子間
隔のうち、被写体軸方向の格子間隔を他の2方向の格子
間隔よりも長くして3次元被写体像を生成する。被写体
の撮影は、通常、撮影カメラ部を被写体周りに半回転以
上させない、つまり、被写体の全周囲のうちの極限られ
た一側面のみから被写体を撮影するという一般的な方式
であるので、撮影された被写体、つまり、被写体領域を
3次元座標系で説明すると、被写体軸の方向の情報量が
少なく、被写体軸方向の分解能は他の残りの2軸方向の
分解能に比べて悪いものとなっている。したがって、撮
影された被写体領域に仮想的に設定される3次元格子群
の3軸のうちの被写体軸方向の格子間隔を他の2軸方向
の格子間隔よりも長くして伸ばしたとしても、被写体軸
方向の画像情報を無駄にすることにはならないし、却っ
て、処理時間を短くできる。このように、各3軸方向の
格子間隔が等間隔に設定された3次元格子群に逆投影す
る場合と比べて、3次元格子群の被写体軸方向の格子間
隔を他の2方向の格子間隔よりも長くしている分逆投影
するデータ量が低減され、画像再構成に係る処理時間が
短縮される。
次元格子群の被写体軸方向の格子間隔長さは、撮影カメ
ラ部の撮像面の1画素分が被写体軸に投影された長さで
ある被写体軸方向検出画素長に基づいて設定される。し
たがって、被写体軸から最も離れた走査位置にある撮影
カメラ部と被写体とを結ぶ直線と、被写体軸とのなす角
度に応じて被写体軸方向の格子間隔の長さが設定され
る。
フィルタリング部は、走査各位置で撮影された撮影デー
タまたはそれらを画像再構成して生成された3次元被写
体像に対して、画像再構成して生成された3次元被写体
像における偽像を低減するためのフィルタリングをかけ
るので、欠損円錐などの欠損データの影響による偽像を
低減した3次元被写体像が得られる。
2Dフィルタリング部は、走査各位置で撮影された撮影
データの走査軌道により決まるフィルタリング方向に対
して、走査軌道に応じたフィルタリングをかけて逆投影
処理部に出力するので、欠損円錐などの欠損データの影
響による偽像を低減した3次元被写体像が得られる。
3次元フーリエ変換部は、逆投影処理部で生成された3
次元被写体像を3次元フーリエ変換する。フーリエ空間
ローパスフィルタリング部は、3次元フーリエ変換した
フーリエ空間データの被写体軸方向にローパスフィルタ
リングをかける。3次元逆フーリエ変換部は、ローパス
フィルタリングしたフーリエ空間データを3次元逆フー
リエ変換して3次元被写体像に戻す。したがって、欠損
円錐などの欠損データの影響による偽像を低減した3次
元被写体像が得られる。
走査各位置における撮影データの位置校正を行なうため
のマーカを被写体領域に配置しておき、逆投影処理部
は、走査各位置において撮影された撮影データを、その
撮影データ内のマーカを基準に位置合わせするように3
次元格子群の各格子点に逆投影して、3次元被写体像を
生成する画像再構成を行う。したがって、撮影データ内
のマーカに基づいて、走査各位置における撮影データの
位置校正が行なえる。
逆投影処理部は、被写体領域に仮想的に設定される3次
元格子群を、撮影カメラ部から離れるに従って末広がり
となる四角錐形状とする。したがって、被写体領域を、
遠景物を含むような広範囲に設定するような場合に、好
適な3次元格子群が設定できる。
3次元光学カメラに係る一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
光学カメラの第1実施例に係るブロック図である。図2
(a)は、撮影カメラ部の一走査形態を示す模式図であ
る。この第1実施例の3次元光学カメラは、種々の情報
および命令を入力する操作部10と、これら入力された
情報および命令に基づいて被写体撮影を制御する撮影制
御部20と、この撮影制御部20による制御に従って、
撮影カメラ部40と被写体とを相対的に移動させながら
被写体を撮影するように走査する走査機構部30と、被
写体を撮影する撮影カメラ部40と、この撮影カメラ部
40で撮影された画像情報に基づいて被写体領域の3次
元ボリュームデータである3次元被写体像を生成する画
像再構成を行ない、その生成した3次元被写体像を記憶
するデータ処理部50と、このデータ処理部50に記憶
された画像情報を表示する画像表示部としてのモニタ6
0とを備えている。
に説明する。図1、図2(a)に示すように、被写体に
対向して撮影カメラ部40側に設定される平面は、この
平面内の特定点である回転中心点DSと被写体とを結ぶ
被写体軸(Z軸)に直交する平面とし、走査機構部30
は、前記平面内でその回転中心(Z軸)周りに撮影カメ
ラ部40を回転移動させるように走査して、被写体すな
わち被写体領域を撮影カメラ部40で撮影させる。操作
部10からは、被写体を撮影する前に、図1に示す撮影
カメラ部40を円形に回転移動させるその円形軌道の直
径距離(例えば、1m)や、撮影カメラ部40を円形に
回転移動させる間にどの程度のピッチで撮影を行なうか
というビュー数(例えば100〜1000)などが予め
設定入力される。なお、この操作部10としては、キー
ボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置が用いら
れる。
構部30と撮影カメラ部40とデータ処理部50とモニ
タ60とが接続されている。撮影制御部20は、操作部
10より設定入力された各情報に基づいて、走査機構部
30と撮影カメラ部40とデータ処理部50とモニタ6
0とをそれぞれ制御している。制御内容については、各
部にて後述する。
すように、上述の平面内でその回転中心(Z軸)周りに
撮影カメラ部40を円形軌道上に回転移動させるように
走査させて、被写体すなわち被写体領域を撮影カメラ部
40で撮影させるためのものである。また、このとき、
走査各位置において、被写体の特定面の中心点(被写体
領域の中心点O)と撮影カメラ部40の撮像面Dの中心
点とを結ぶ直線が撮影カメラ部40の撮像面Dに直交す
るように、常に撮影カメラ部40を被写体に対向させて
いる。また、図2(a),(b)に示すように、走査各
位置において撮影カメラ部40の撮像面Dの横軸方向
(U方向)は常にX方向と平行になるようにしている。
とによって、その撮影した被写体の映像を、レンズ系な
どを用いて、CCD等の撮像素子で構成される撮像面D
に結像させて、この撮像面Dに結像された被写体像をメ
モリに記憶し、メモリに記憶された被写体像を適宜に読
み出し可能なものであり、例えば光学デジタルカメラな
どが挙げられる。この撮影カメラ部40の撮像面Dは、
画素と呼ばれる単位撮像素子が縦横に配列されている所
謂2次元状マトリックス状の平面形状のものである。こ
の第1実施例の撮像面Dにおける単位撮像素子の配列
は、例えば横方向1024,縦方向1024の正方形マ
トリックスであるが、説明の便宜上、横方向1000,
縦方向1000の正方形マトリックスであるものとす
る。この単位撮像素子は、例えば、ホトダイオードのよ
うに光を受けて起電力を生ずる光電素子と、その起電力
すなわち電荷を一時的に蓄えておく電荷蓄積素子とのペ
アで成り立っている。撮影カメラ部40で撮影されてメ
モリに記憶された被写体像は、逐次、データ処理部50
にリアルタイムに出力される。
について説明する。データ処理部50は、走査各位置に
おいて撮影カメラ部40で撮影された撮影データを、被
写体領域に仮想的に設定される3次元格子群の各格子点
に逆投影して、3次元被写体像を生成する画像再構成を
行った後に、この3次元被写体像に所定のフィルタリン
グ処理を施す3次元演算部51と、この3次元演算部5
1で画像再構成されてフィルタリング処理された3次元
被写体像を記憶する画像情報記憶部52とを備えてい
る。この3次元演算部51と画像情報記憶部52の具体
的な機能について説明する。
次元被写体像を生成する画像再構成の一連の処理手順に
ついて、図3を参照しながら概説する。図3に示すよう
に、まず、撮影カメラ部40を円形に回転走査すること
で、被写体すなわち被写体領域についての撮影を行な
い、走査各位置で検出された、被写体領域についての一
群の撮影データを取得する。図3には、この一群の撮影
データを「撮影像群」として示している。次に、この一
群の撮影データを単純逆投影(単純バックプロジェクシ
ョン:単純BP)して被写体領域の単純BP中間像を生
成する。次に、この単純BP中間像を3次元フーリエ変
換して、実空間データからフーリエ空間データに変換し
た3次元フーリエ分布像(図3には、3次元フーリエ空
間座標で表示しているものに対応する)を生成する。次
に、この3次元フーリエ分布像に対して後述するフィル
タリング処理を施す(|ω|フィルタリング(絶対値オ
メガフィルタリング)やローパスフィルタリング)。次
に、フィルタリング処理を施した3次元フーリエ分布像
を3次元逆フーリエ変換して、フーリエ空間データから
実空間データに戻し、3次元ボリュームデータ(図3に
は、右端側に表示され、周方向に幾本かの破線が図示さ
れている円柱状のものに対応する)が生成される。この
ようにして、被写体領域の3次元ボリュームデータであ
る3次元被写体像を生成する画像再構成が行なわれる。
なお、オペレータは、この3次元被写体像から任意の面
の被写体画像を選択することで、選択した面の被写体画
像が見られる(図3には、最右端に表示された厚みの薄
い円柱状のものをZ軸方向から見ているものに対応す
る)。上述したように、一旦、単純BP中間像を生成
し、この単純BP中間像をフーリエ空間で所定のフィル
タリング処理を施すという手法を、F(フーリエ)空間
フィルタ法と呼ぶ。
走査各位置で撮影された、被写体領域についての一群の
撮影データを、撮影された被写体領域に仮想的に設定さ
れる3次元格子群Kの各格子点に逆投影して、被写体領
域の3次元ボリュームデータである3次元被写体像を生
成する画像再構成を行う、すなわち、上述の単純BP中
間像を生成する逆投影処理を行なう逆投影処理部53を
備えている。さらに、この逆投影処理部53は、3次元
格子群Kの直交3軸方向の各格子間隔のうちの被写体軸
方向の格子間隔を他の2方向の格子間隔よりも長くして
3次元被写体像を生成するように設定できる。
うな位置関係でもって一群の撮影データを3次元格子群
Kの各格子点に逆投影するのかということについて説明
する。この第1実施例の3次元光学カメラにおける被写
体像の撮像面Dへの結像は、図5(a)に示すような針
穴写真機の場合の撮影メカニズムと基本的に同じである
と言える。すなわち、針穴写真機の撮影メカニズムは、
撮影しようとする被写体Mの映像を、針穴写真機の撮像
面Dと被写体Mとの間に設けられた針穴を介してその撮
像面Dに結像させるものである。図5(a)では、被写
体Mとしての2個の楕円体のうちで針穴に近い楕円体の
黒点が、撮像面Dの下方側に結像されている。例えば、
この撮像面Dから針穴までを、被写体Mの背後側に、撮
像面Dに結像された黒点と楕円体の黒点との位置関係が
合うように折り返してみると、図5(b)に示すよう
に、図5(a)に示した針穴をX線照射源に見たてると
ともに、図5(a)に示すように折り返した撮像面Dを
X線面検出器に見たてたX線透視像撮影装置におけるX
線透視像の撮影メカニズムに置き換えて考えることがで
きる。すなわち、図5(b)に示したX線透視像の撮影
メカニズムでは、X線照射源とX線面検出器とを結ぶ各
直線上に物体が重複して観測されることに対して、図5
(a)に示した針穴写真機の撮影メカニズムでは、針穴
に近い楕円体の背後にある楕円体の黒点は見えずに観測
されないという違いが両者にはあるが、得られる情報の
位置関係は両者とも同じである。したがって、図5
(b)に示した位置関係でもって、走査各位置で撮影さ
れた一群の撮影データを3次元格子群Kの各格子点に逆
投影して上述の単純BP中間像を生成する逆投影処理を
行なうことについて説明する。
各軸方向における最小単位の格子間隔は、撮影カメラ部
40の撮像面Dの画素ピッチとの関係で決まる。すなわ
ち、撮影カメラ部40はその画素が1000×1000
の2次元マトリックス状に配置されていることから、3
次元格子群Kの各3軸(X,Y,Z軸)方向の格子点の
最大設定数はそれぞれ1000となる。この第1実施例
では、3次元格子群KのX,Y軸方向の格子点数をそれ
ぞれ1000とし、例えば3次元格子群KのZ軸方向の
格子点数を500としている。すなわち、Z軸方向の格
子点数は、X,Y軸方向の格子点数の1/2となってお
り、Z軸方向の格子間隔は、X,Y軸方向の格子間隔の
2倍に伸ばされて長くなっていると言える。なお、3次
元格子群KのZ軸方向の格子間隔を、X,Y軸方向の格
子間隔と比べてどの程度に長く設定するのかは、オペレ
ータが操作部10から入力設定することで、任意に変更
設定可能である。
格子間隔と撮影カメラ部40の撮像面Dの画素ピッチと
の関係についてもう少し詳細に説明する。図7に示すよ
うに、撮影カメラ部40の撮像面Dの画素ピッチと3次
元格子群のZ,Y軸方向の格子間隔、すなわち、Z,Y
軸方向検出画素長ΔVZ,ΔVYとは、次に示す式
(1),(2)の関係にある。なお、このZ,Y軸方向
検出画素長は、図7に示すように、撮影カメラ部40の
撮像面Dが仮想照射源Rと撮像面Dとを結ぶ直線RDに
直交している場合についてのものであり、仮想照射源R
から3次元格子群Kの中心点Oまでの距離ROとし、仮
想照射源Rから撮影カメラ部40の撮像面Dまでの距離
RDとし、撮影カメラ部40の撮像面Dの1画素ピッチ
をΔ(=ΔU、ΔV)とする。Z軸(被写体軸)上に配
置された仮想垂直面検出器VDのZ軸方向における対応
1画素ピッチΔVZ(被写体軸方向検出画素長)は、式
(1)により算出され、仮想垂直面検出器VDのY軸方
向における対応1画素ピッチΔVY(Y軸方向検出画素
長)は、式(2)により算出される。
m、ROは700mm、RDは1200mm、θは30
°として被写体撮影された場合は、ΔVZは186.6
μm、ΔVYは93.3μmとなる。被写体軸方向検出
画素長は、sin θに反比例し、X,Y軸方向検出画素長
よりも長くなっている。撮影された被写体領域に仮想的
に設定される3次元格子群KのZ軸方向の格子間隔を
X,Y軸方向の格子間隔と比べて例えば2倍長く設定す
る際にも、上述の式(1),(2)を基本として採用し
ている。
査位置の撮影カメラ部40で検出された撮影データを、
上述のZ軸方向の格子間隔を長くした3次元格子群Kに
逆投影する動作について説明する。図6に示すように、
例えば、3次元格子群Kの任意の格子点P(l,m,
n)に逆投影すべき撮影データは、仮想照射源Rと格子
点P(l,m,n)とを結ぶ直線が撮影カメラ部40の
撮像面Dと交わる点Dpにおける画素値を、この点Dp
に最近接する例えば4点の画素d1〜d4 についての
画素値を加重平均して求める。この加重平均して求めた
画素値を3次元格子群Kの任意の格子点P(l,m,
n)に逆投影する。3次元格子群Kの残りの所定の格子
点についても、前記と同様にして逆投影を行ない、さら
に、走査各位置ごとにこれと同様の逆投影を行なうこと
で、単純BP中間像が生成される。なお、図4には、撮
影カメラ部40が#1位置にあるときに撮影された撮影
データは、仮想照射源Rがその#1位置にあると見立て
るとともに、撮影カメラ部40の撮像面Dが3次元格子
群Kの背面側に仮想照射源Rに対向するように折り返さ
れて配置されたと見立てることによって、3次元格子群
Kの各所定面(例えばA面〜C面)のうちの例えばC面
のある格子点に逆投影すべき、背面側に配置された撮影
カメラ部40の撮像面Dの撮影データにおける画素値D
pを、上述のように加重平均して求めて逆投影する状態
を模式的に示している。
ように、逆投影処理部53で生成された3次元ボリュー
ムデータを3次元フーリエ変換する3次元フーリエ変換
部54と、3次元フーリエ変換したフーリエ空間データ
(3次元フーリエ分布像)に対して所定のフィルタリン
グ(例えば、|ω|フィルタリングやローパスフィルタ
リング)を施すフーリエ空間フィルタリング部55と、
このフーリエ空間フィルタリング部55でフィルタリン
グしたフーリエ空間データ(フィルタリング後の3次元
フーリエ分布像)を3次元逆フーリエ変換して3次元ボ
リュームデータに戻す3次元逆フーリエ変換部56とで
構成されるフィルタリング部57を備えている。
(3)に基づいて、逆投影処理部53で生成された3次
元ボリュームデータ(単純BP中間像)を3次元フーリ
エ変換する。なお、単純BP中間像をf(X,Y,Z)
とし、X,Y,Zは実数であり、3次元フーリエ変換の
数式は次に示す式(3)で表される。 F(ωX,ωY,ωZ)=∫∫∫f(X,Y,Z)・exp {−j(ωX・X+ ωY・Y+ωZ・Z)}dX・dY・dZ … (3) さらに、3次元フーリエ変換部54は、直流成分がフー
リエ空間中心に位置するように並べ替えを行ない、図3
に示すような3次元フーリエ空間座標表示の3次元フー
リエ分布像を得る。
の機能を大別すると次に説明する3個のフィルタを備え
ていると言え、図3に示すように、3次元フーリエ変換
したフーリエ空間データ(3次元フーリエ分布像)の被
写体軸(ωZ軸)方向にローパスフィルタをかけるフー
リエ空間ローパスフィルタリング部と、ωR方向(フー
リエ空間のωX,ωY軸の形成する面方向:図9参照)
に等方的に高周波領域を低減して高周波ノイズ分を抑制
するフィルタとデータ収集走査形態に依存するフィルタ
とにより構成される|ω|フィルタリング部とを備えて
いる。なお、上述のデータ収集走査形態に依存するフィ
ルタは、被写体に対向する平面内で被写体軸(Z軸)周
りに円形に回転走査されることによって、3次元フーリ
エ分布像がωZ軸に密集するのを補正するためにωR面
で|ω|に比例するフィルタリングを行なうことにな
る。すなわち、フィルタリング後の3次元フーリエ分布
像を3次元逆フーリエ変換する際に、直流成分が強調さ
れて3次元ボリュームデータが生成されるのを抑制して
おり、直流成分が強調されることに起因する偽像を低減
しているのである。
ング処理を行なうことの意味合いについて説明する。3
次元フーリエ空間でフィルタリング処理を行なうこと
は、数学的には次に示す式(4)で示される。なお、F
M(ωX,ωY,ωZ)はフィルタリング処理された後
の3次元フーリエ分布像であり、M(ωX,ωY,ω
Z)は上述したフーリエ空間フィルタリング部55のフ
ィルタ特性を示す関数である。 FM(ωX,ωY,ωZ)=F(ωX,ωY,ωZ)×M(ωX,ωY,ωZ ) … (4)
M(ωX,ωY,ωZ)の分布を3次元フーリエ空間の
3次元フーリエ分布像に重畳してイメージ的に図示す
る。3次元フーリエ空間でフィルタリング処理を行なう
ことは、複素数データである3次元フーリエ分布像に各
周波数値に依存した実数値のフィルタ関数Mを重み付け
することであり、その重み関数MがωZ方向につぶれた
「パン型」の回転楕円体状を呈しているということであ
る。M(ωX,ωY,ωZ)は、前述の3個のフィルタ
特性を表す関数の積として次に示す式(5)のように表
される。
以下に示す。
ようなローパスフィルタ特性、すなわち、ガウス型特性
を有しており、次に示す式(6)で表される。 Mdepth (ωZ)=exp {−0.693・(ωZ/CFD)2 }… (6) ただし、CFDはガウス型減衰が半分になる周波数であ
る(図11(a)参照)。
なフィルタ特性を有しており、次に示す式(7)〜
(9)で表される。 Mr(ωr)=1 (ωr<CFR−WFR/2である場合) … (7) Mr(ωr)={1−sin((ωr−CFR)・π/WFR)}/2 (CFR−WFR/2<ωr<CFR+WFR/2である場合) … (8) Mr(ωr)=0 (CFR+WFR/2<ωrである場合) … (9) ただし、ωr=√(ωX2+ωY2+ωZ2)であり、高
周波成分が図12(b)に示すように滑らかに減衰する
正弦波状関数型にした。CFRはカットオフ周波数であ
り、WFRはフィルタ強度の遷移全周波数幅である(図
11(b)参照)。このMr(ωr)は、図9に示した
3次元フーリエ空間で原点から離れた成分(高周波成
分)を削除するものである。
なフィルタ特性を有しており、次に示す式(10)で表さ
れる。ただし、ωR=√(ωX2+ωY2)である。 Mω(ωR)=|ωR| … (10)
プラス方向の特性のみを図示しているが、横軸のマイナ
ス方向の特性は、縦軸を中心に横軸のプラス方向の特性
を線対称させたものと同じであるので、図示省略してい
る。
ング部についてもう少し詳細に説明する。フーリエ空間
ローパスフィルタリング部は、図11(a)に示すよう
に、上述のMdepth (ωZ)で表されるガウス型のロー
パスフィルタ特性を有するものであり、図8に示した3
次元フーリエ変換したフーリエ空間データ(3次元フー
リエ分布像)の被写体軸(ωZ軸)方向にローパスフィ
ルタをかけるものである。このローパスフィルタリング
の必要性について以下に説明する。図8に示すように、
3次元フーリエ変換したフーリエ空間データ(3次元フ
ーリエ分布像)には、ωZ軸を軸心とし互いの中心角の
先端がフーリエ空間座標の原点で交わる2つの欠損円錐
(ミッシングコーン:Missing Cone)MSが存在する。
この2つの欠損円錐MSは、データが欠落して存在して
いないものである。この2つの欠損円錐MSは、被写体
に対向させた平面内で被写体軸(Z軸)周りに円形に撮
影カメラ部40を回転走査させるなどの撮影方式に起因
して生じるものである。すなわち、被写体の撮影は、撮
影カメラ部40を被写体周りに半回転以上させない、つ
まり、被写体の全周囲のうちの極限られた一側面のみか
ら被写体を撮影するので、撮影された被写体、つまり、
被写体領域を3次元座標系で説明すると、被写体軸の方
向の情報量が少なく、被写体軸方向の分解能は他の残り
の2軸方向の分解能に比べて悪いものとなっていること
に起因しているのである。このように、フーリエ空間ロ
ーパスフィルタリング部は、図8に示した2つの欠損円
錐MSの影響を低減させるように被写体軸(ωZ軸)方
向にローパスフィルタをかけることが特徴となってい
る。
欠損円錐MSが存在するフーリエ空間データ(3次元フ
ーリエ分布像)の被写体軸(ωZ軸)方向に、逆投影処
理部53でX,Y軸と比べて例えば4倍長くした被写体
軸方向検出画素長に同等なローパスフィルタをかける。
すなわち、図12(b)に示すように、3次元フーリエ
分布像のZ軸原点から高周波成分までを「4」とする
と、ガウス型関数のピークから半値幅FWHMまでを
「1」とするようにしてローパスフィルタリングを行な
う。このように、ローパスフィルタリング処理前の図1
2に破線で示す3次元フーリエ分布像に対して、被写体
軸方向検出画素長の4倍に相当するローパスフィルタ関
数Mdepth (ωZ)をかけると、被写体軸(ωZ軸)方
向における高周波成分がカットされて、ローパスフィル
タリング処理後の図12に実線で示す3次元フーリエ分
布像(ローパスフィルタ関数Mdepth (ωZ)の半値幅
FWHMが対応する部分の3次元フーリエ分布像)が生
成されることになる。図12(a),(b)に示すよう
に、ローパスフィルタリング処理後の3次元フーリエ分
布像全体に対する欠損円錐MSの占める割合は、ローパ
スフィルタリング処理前の3次元フーリエ分布像全体に
対する欠損円錐MSの占める割合と比べて小さくなって
いるので、3次元フーリエ分布像に対する欠損円錐MS
の影響を低減させることができ、これにより、後述の3
次元逆フーリエ変換して生成された3次元ボリュームデ
ータでの偽像が低減できるのである。
空間ローパスフィルタリング部でローパスフィルタリン
グされたフーリエ空間データを、次に示す式(11)に基
づいて、3次元逆フーリエ変換して3次元ボリュームデ
ータに戻す。なお、3次元フーリエ変換の数式は次に示
す式(11)で表され、FM(ωX,ωY,ωZ)はフィ
ルタリング処理された後の3次元フーリエ分布像であ
り、fm(X,Y,Z)は3次元逆フーリエ変換された
3次元ボリュームデータである。 fm(X,Y,Z)=1/8π3 ∫∫∫FM(ωX,ωY,ωZ) ・exp {j(ωX・X+ωY・Y+ωZ・Z)} dωX・dωY・dωZ … (11)
変換部56で3次元逆フーリエ変換された3次元ボリュ
ームデータ(3次元被写体像)を記憶しており、3次元
被写体像のうちの被写体軸(Z軸)に直交する任意の面
の被写体の画像情報が操作部10から選択されると、そ
の任意の面の被写体像をモニタ60に出力する。
力された被写体像を画面表示するものである。なお、撮
影しようとする被写体に対しては、上述の画像再構成さ
れた3次元被写体像として十分なコントラストがつくよ
うに、十分な照明光が当てられている。
置の動作について説明する。まず、オペレータは、被写
体領域を撮影する前に、図2に示すように、撮影カメラ
部40を円形に回転移動させるその円形軌道の直径距離
(例えば、1m)や、撮影カメラ部40を円形に回転移
動させる間にどの程度のピッチで撮影を行なうかという
ビュー数(例えば100〜1000)や、3次元格子群
Kの被写体軸(Z軸)方向の格子間隔を、X,Y軸方向
の格子間隔と比べて例えば2倍長くする設定などを操作
部10から入力する。
写体に対向する平面内で被写体軸(Z軸)周りに円形に
回転走査されて、被写体領域についての撮影が行なわ
れ、走査各位置で検出された、被写体領域についての一
群の撮影データが取得される。
の一群の撮影データを3次元格子群に単純逆投影(単純
BP)して単純BP中間像を生成する。
影処理部53で生成された単純BP中間像を3次元フー
リエ変換して、実空間データからフーリエ空間データに
変換する。
は、上述したように、3次元フーリエ変換部54で3次
元フーリエ変換されたフーリエ空間データにフィルタリ
ング(|ω|フィルタリングやローパスフィルタリン
グ)処理を施す。
ーリエ空間フィルタリング部55でフィルタリング処理
が施されたフーリエ空間データを3次元逆フーリエ変換
して、フーリエ空間データから実空間データに戻し、3
次元ボリュームデータが生成される。このようにして、
被写体領域の3次元ボリュームデータを生成する画像再
構成が行なわれる。
変換部56で3次元逆フーリエ変換された3次元ボリュ
ームデータを記憶する。画像情報記憶部52に記憶され
た3次元ボリュームデータのうちの被写体軸(Z軸)に
直交する各面の被写体像は、オペレータの操作によっ
て、適宜にモニタ60に映し出される。例えば、オペレ
ータにより任意に選択された面の被写体像が3次元ボリ
ュームデータから読み出され、モニタ60に映し出され
る。
部30は、被写体を撮影する撮影カメラ部40と、被写
体とを相対的に移動させながら被写体を撮影するように
走査し、逆投影処理部53は、走査各位置において撮影
された撮影データを、被写体領域に仮想的に設定される
3次元格子群Kの各格子点に逆投影して、3次元被写体
像を生成する画像再構成を行うので、3次元被写体像を
構成する被写界深度の浅い一群の撮影像、すなわち、被
写体と撮影カメラ部40とを結ぶ直線である被写体軸
(Z方向)方向に並べられた、被写界深度の浅い一群の
撮影像を得ることができる。
楕円体m1と、この縦置きの黒い楕円体m1よりもカメ
ラ側に配置された横置きの白い楕円体m2とを有する被
写体領域を、第1実施例の3次元光学カメラで撮影した
場合について、具体的に説明する。従来の光学カメラで
は被写界深度が浅くないので、図25(a)〜(c)に
示すように、各面の被写体像(A面〜C面フォーカス
像)には、フォーカスされた面以外の面に位置する楕円
体がはっきりと写っていることから、高精度に3次元位
置情報が得られないことがわかる。しかし、この発明の
3次元光学カメラでは被写界深度を浅くできるので、図
13(a)〜(c)に示すように、各面について再構成
された被写体像(A面〜C面フォーカス像)には、フォ
ーカスされた面以外の面に位置する楕円体がぼやけてほ
とんど写っておらず、フォーカスされた面の被写体像の
みがはっきりと写るようになっていることから、高精度
に3次元位置情報が得られることがわかる。
側に設定される平面は、この平面内の特定点である回転
中心点と被写体とを結ぶ被写体軸(Z軸)に直交する平
面とし、走査機構部30は、前記平面内でその回転中心
周りに撮影カメラ部40を回転移動させるので、撮影カ
メラ部40を回転移動走査させて、3次元被写体像を生
成する画像再構成を行うための撮影が行える。
方向の格子間隔長さは、撮影カメラ部40の撮像面Dの
1画素分が被写体軸(Z軸)に投影された長さである被
写体軸方向検出画素長に基づいて設定されるので、被写
体軸(Z軸)から最も離れた走査位置にある撮影カメラ
部40と被写体とを結ぶ直線と、被写体軸(Z軸)との
なす角度に応じて被写体軸(Z軸)方向の格子間隔の長
さが設定され、3次元格子群Kの被写体軸(Z軸)方向
の格子間隔長さを好適に設定することができる。
写体領域に仮想的に設定される3次元格子群Kの直交3
軸方向の各格子間隔のうちの被写体軸(Z軸)方向の格
子間隔を、他の2方向(X,Y軸方向)の格子間隔より
も長くし、走査各位置で撮影された撮影データを、被写
体軸方向の格子間隔を長くした3次元格子群Kの所定の
格子点に逆投影して、被写体領域の3次元ボリュームデ
ータを生成する画像再構成を行なっているので、各3軸
方向の格子間隔が等間隔に設定された3次元格子群に逆
投影する場合と比べて、3次元格子群Kの被写体軸方向
の格子間隔を他の2方向の格子間隔よりも長くしている
分逆投影するデータ量を低減することができ、画像再構
成に係る処理時間を短縮できるし、被写体軸方向の画像
情報を無駄にすることなく逆投影できる。
グ部は、走査各位置で撮影された撮影データを3次元格
子群の各格子点に逆投影して生成した単純BP像を3次
元フーリエ変換したフーリエ空間データの被写体軸(ω
Z軸)方向に対して、走査軌道に応じたフィルタリング
(ローパスフィルタリング)をかけているので、そのロ
ーパスフィルタリング後のフーリエ空間データを3次元
逆フーリエ変換して生成された3次元ボリュームデータ
における欠損円錐による偽像を低減できる。
グ部により、被写体軸(Z軸)方向検出画素長の4倍以
上にぼかすローパスフィルタリングをかけることは、ロ
ーパスフィルタリングのシミュレーション結果から、偽
像低減効果が十分得られる最低限の値として得られるこ
とが知見によりわかった。勿論、これ以上のローパスフ
ィルタリングをかければ、さらに偽像は低減できるが、
その分独立した被写体像の枚数は減少することになる。
2実施例の3次元光学カメラについて説明する。図14
は、この発明の3次元光学カメラの第2実施例に係るブ
ロック図である。第2実施例の3次元光学カメラは、第
1実施例の3次元演算部51以外については、前述の第
1実施例と同様であるので、第2実施例の3次元演算部
51aの構成およびその機能について特に詳細に説明す
るものとする。
る、被写体領域の3次元ボリュームデータを生成する画
像再構成の一連の処理手順について、図15を参照しな
がら概説する。図15に示すように、撮影カメラ部40
を円形に回転走査することで、被写体すなわち被写体領
域についての撮影を行ない、走査各位置で検出された、
被写体領域についての一群の撮影データを取得する。図
15には、この一群の撮影データを「撮影像群」として
示している。次に、これらの撮影データ、すなわち、2
D(2次元)データに対して、後述する2Dフィルタリ
ング処理を施す(|ω|フィルタリング(絶対値オメガ
フィルタリング)やローパスフィルタリング)。次に、
2Dフィルタリング処理された一群の撮影データを、被
写体領域に仮想的に設定される3次元格子群の各格子点
に逆投影(フィルタードバックプロジェクション:Filt
ered Back Projection)して3次元ボリュームデータ
(3次元被写体像)を生成する画像再構成を行なう。
各位置の撮影データを3次元格子群Kに逆投影する画像
再構成を行なうことで生成した3次元被写体像を3次元
フーリエ変換したフーリエ空間データに対してフィルタ
リング処理を施していたが、この第2実施例では、走査
各位置の撮影データ、すなわち、2D(2次元)データ
に対してフィルタリング処理を施した後に、フィルタリ
ング処理後の一群の撮影データを3次元格子群Kに逆投
影する画像再構成を行なっている。なお、オペレータ
は、この3次元被写体像から任意の面の被写体画像を選
択することで、選択した面の被写体画像が見られる(図
15には、最右端に表示された厚みの薄い円柱状のもの
をZ軸方向から見ているものに対応する)。上述したよ
うに、一群の撮影データに2Dフィルタリング処理を施
して逆投影するという手法を、2D(2次元)フィルタ
リング法と呼ぶ。
すように、走査各位置において撮影カメラ部40の撮像
面Dの横軸方向(U方向)は常にX軸方向と平行になる
ようにしていた、すなわち、撮像面D自体は自転せずに
非回転としていたが、この第2実施例では、図16
(a),(b)に示すように、走査各位置において撮影
カメラ部40の撮像面Dの横軸方向(U方向)が、走査
軌道である円形軌道に接する接線方向となるように、撮
影カメラ部40の撮像面D自体を自転させている。
は、円形に回転走査して得られた被写体領域についての
一群の撮影データに、所定の2Dフィルタリング処理を
施す(|ω|フィルタリングやローパスフィルタリン
グ)2Dフィルタリング部58を備えている。
で得られた撮影データの円形軌道に接する接線方向、す
なわち、撮影カメラ部40の撮像面Dの横方向(U方
向)に|ω|フィルタリングをかける|ω|フィルタリ
ング部と、走査各位置で得られた撮影データの円形軌道
に接する接線方向に垂直な方向、すなわち、撮影カメラ
部40の撮像面Dの縦方向(V方向)にローパスフィル
タリングをかけるローパスフィルタリング部とを備えて
いる。
ィルタリングの関数特性は、前述の第1実施例で図11
(b),(c)および式(7)〜(10)で示したMr
(ωr)・Mω(ωR)となる。また、ローパスフィル
タリング部におけるローパスフィルタリングの関数特性
は、前述の第1実施例で図11(a)および式(6)で
示したMdepth (ωZ)となる。
|ω|フィルタリングとローパスフィルタリングとにつ
いて、図17を用いて概説する。図17(a)に示すよ
うに、走査各位置で得られた撮影データを、一旦、2次
元フーリエ空間像にフーリエ変換し、図17(b)に示
すように、この2次元フーリエ空間像のωV 方向(撮影
カメラ部40の撮像面Dの縦方向(V方向)に対応す
る)にローパスフィルタリングをかけるとともに、2次
元フーリエ空間像のωU 方向(撮影カメラ部40の撮像
面Dの横方向(U方向)に対応する)に|ω|フィルタ
リングをかける、いわゆる、2Dフィルタリングをか
け、図17(c)に示すように、2Dフィルタリング後
の2次元フーリエ空間像を実空間像に戻す逆フーリエ変
換を行なっている。ここでは説明の便宜上、走査各位置
で得られた撮影データをフーリエ空間データに変換して
2Dフィルタリング処理を施すことについて説明してい
るが、走査各位置で得られた撮影データに対して実空間
上で2Dフィルタリング処理を施してもよく、これらは
数学的に全く等価な処理である。上述したように、図1
7(a)に示す撮影データに2Dフィルタリング処理を
施して、図17(c)に示すように、撮影データを適切
にぼかしておくことで、後段の逆投影処理部53で3次
元格子群Kに逆投影して生成される3次元被写体像での
欠損円錐による偽像を低減している点が2Dフィルタリ
ング部58の特徴である。すなわち、走査各位置の撮影
データに対して上述の2Dフィルタリング処理を施さず
に、後段の逆投影処理部53によって走査各位置の撮影
データを3次元格子群Kに逆投影して3次元被写体像を
生成すると、図18(a)に示すように、フーリエ空間
上の3次元被写体像において被写体軸(ωZ軸)を中心
軸とする2つの欠損円錐MSが生じてしまい、この欠損
円錐MSの影響によって3次元被写体像に偽像が生じる
ことになる。そこで、上述したように走査各位置の撮影
データに対して2Dフィルタリング処理を施して走査各
位置の撮影データを適切にぼかして3次元格子群Kに逆
投影して3次元被写体像を生成すると、図18(b)に
示すように、フーリエ空間上の3次元被写体像における
欠損データMDは図18(a)に示す2つの欠損円錐M
Sに比べて小さくなった葉巻型の形状のものとなり、3
次元被写体像での欠損円錐MSによる偽像を低減できる
のである。
に示すように、撮影データの縦方向(V方向)にローパ
スフィルタリングをかけ、撮影データの横方向(U方
向)に|ω|フィルタリングをかければよいということ
から、撮影データに対するフィルタリング方向が走査各
位置において変化していくことなく固定であるという利
点がある。仮に、前述の第1実施例のように撮像面D自
体を自転させずに固定とした場合には、図2(a)に示
すように、走査各位置において形成される面(被写体領
域の中心点Oと円軌道走査中心点DSと撮像面Dとを結
ぶことで形成される三角形O−DS−D)が撮影カメラ
部40の撮像面D(撮影データ)に交差する方向にロー
パスフィルタリングをかけ、撮影カメラ部40の撮像面
D(撮影データ)のローパスフィルタリング方向に垂直
な方向に|ω|フィルタリングをかければよく、撮影デ
ータに対するフィルタリング方向は走査各位置において
上述のように変化していくことになる。
グ処理した走査各位置の撮影を3次元格子群Kの各格子
点に逆投影して、被写体領域の3次元ボリュームデータ
を生成する画像再構成を行う逆投影処理部53を備えて
いる。具体的には、逆投影処理部53は、前述の第1実
施例と同様に、3次元格子群Kの直交3軸方向の各格子
間隔のうちの被写体軸方向の格子間隔を他の2方向の格
子間隔よりも長くしている。また、図16(a)に示す
ように、走査各位置において撮影カメラ部40の撮像面
Dの横軸方向(U方向)が、走査軌道である円形軌道に
接する接線方向となるように、撮影カメラ部40の撮像
面D自体を自転させた状態のままで、その走査各位置の
撮影データを3次元格子群の各格子点に逆投影してい
る。
置の動作について説明する。まず、オペレータは、被写
体領域を撮影する前に、図16(a)に示すように、撮
影カメラ部40を円形に回転移動させるその円形軌道の
直径距離(例えば、1m)や、撮影カメラ部40を円形
に回転移動させる間にどの程度のピッチで撮影を行なう
かというビュー数(例えば100〜1000)や、3次
元格子群Kの被写体軸(Z軸)方向の格子間隔を、X,
Y軸方向の格子間隔と比べて例えば2倍長くする設定な
どを操作部10から入力する。
40が被写体に対向する平面内で被写体軸(Z軸)周り
に円形に回転走査されて、被写体領域についての撮影が
行なわれ、走査各位置で検出された、被写体領域につい
ての一群の撮影データが取得される。
らの一群の撮影データに対して、上述の2Dフィルタリ
ング(|ω|フィルタリングやローパスフィルタリン
グ)処理を施す。
リング処理された一群の撮影データを3次元格子群に逆
投影(バックプロジェクション)して、3次元ボリュー
ムデータを生成する。このようにして、被写体領域の3
次元ボリュームデータ(3次元被写体像)を生成する画
像再構成が行なわれる。
グ処理された一群の撮影データを逆投影処理部53で逆
投影した3次元ボリュームデータ(3次元被写体像)を
記憶する。画像情報記憶部52に記憶された3次元ボリ
ュームデータのうちの被写体軸(Z軸)に直交する各面
の被写体像は、オペレータの操作によって、適宜にモニ
タ60に映し出される。例えば、オペレータにより任意
に選択された面の被写体像が3次元ボリュームデータか
ら読み出され、モニタ60に映し出される。
ルタリング部58は、走査各位置で撮影された撮影デー
タの走査軌道により決まるフィルタリング方向に対し
て、走査軌道に応じたフィルタリングをかけて逆投影処
理部53に出力するので、前述の第1実施例と同様の効
果を有し、欠損円錐の影響による偽像を低減した3次元
被写体像が得られる。
ではなく、下記のように変形実施することができる。
0は、図2,16に示すように撮影カメラ部40を円形
に回転走査させているが、以下に説明するような種々の
走査を採用してもよい。例えば、図19(a)に示すよ
うに、撮影カメラ部40が被写体に対して所定位置にあ
るときのこの被写体と撮影カメラ部40とを結ぶ被写体
軸(Z軸)に直交する直線軌道上に、撮影カメラ部40
を直線移動させた場合には、撮影カメラ部40を直線移
動走査させて、3次元被写体像を生成する画像再構成を
行うための撮影を行なうことができる。なお、この直線
移動走査の場合で前述の第2実施例の2Dフィルタリン
グ処理を施す場合には、図19(b)に示すように、撮
影カメラ部40の直線移動方向、すなわち、撮影カメラ
部40の撮像面Dの横方向(U方向)に、その走査各位
置に応じたローパスフィルタリングを施すようにすれば
よい。具体的には、直線走査軌道上の中心位置である#
2位置では、ローパスフィルタリングの通過帯域を他の
走査位置に比して最も大きくしたローパスフィルタリン
グを施すようにしており、#1,#3位置では、#2位
置から離れるにつれてローパスフィルタリングの通過帯
域を小さくしたローパスフィルタリングを施すようにし
ている。
周軌道の一部である単一の円弧軌道上に撮影カメラ部4
0を移動させるようにしてもよい。この場合は、撮影カ
メラ部40を円弧走査させて、3次元被写体像を生成す
る画像再構成を行うための撮影が行える。
Mに対向して撮影カメラ部40側に設定される平面は、
この平面内の特定点と被写体Mとを結ぶ被写体軸(Z
軸)に直交する平面とし、撮影カメラ部40は、前記平
面内でその特定点から離れた任意点に固定配置され、走
査機構部30は、被写体Mを被写体軸(Z軸)周りに回
転させてもよい。この場合は、被写体M自体を回転させ
ることでこの被写体Mを走査する、3次元被写体像を生
成する画像再構成を行うための撮影が行える。
Mに対向して撮影カメラ部40側に設定される平面は、
この平面内の特定点である回転中心点と被写体Mとを結
ぶ被写体軸(Z軸)に直交する平面とし、撮影カメラ部
40は、被写体軸(Z軸)上に被写体Mに向けるように
して配設され、走査機構部30によって被写体軸(Z
軸)周りに回転させられながら、被写体軸(Z軸)に対
して傾いた方向から撮影した光学像を反射させて撮影カ
メラ部40に結像させる回転型光学ミラー71を備えて
もよい。この場合は、撮影カメラ部40をZ軸上に固定
したままで回転型光学ミラー71のみを回転走査させる
ことで、3次元被写体像を生成する画像再構成を行うた
めの撮影が行える。例えば、撮影しようとする被写体M
に対しては、画像再構成された3次元被写体像として十
分なコントラストがつくように、図20(a)に示すよ
うに照明手段72によって被写体M全体に一様な照明光
を当てるようにしたり、図20(b)に示すように照明
手段72によって特定方向からのみ被写体Mに照明光を
当てるようにしてもよい。
構部30は、被写体Mが撮影カメラ部40に対して所定
位置にあるときのこの被写体Mと撮影カメラ部40とを
結ぶ被写体軸に直交する直線軌道上に、被写体Mを直線
移動させるとともに、この移動中の被写体Mを追従して
撮影するように撮影カメラ部40を首振りさせるように
してもよい。この場合は、被写体Mを直線移動させるこ
とでこの被写体Mを走査する、3次元被写体像を生成す
る画像再構成を行うための撮影が行える。
次元光学カメラは屋外撮影も行なえる。図21(a),
(b)に示すように撮影カメラ部40を所定メートル
(例えば4〜5m)直線移動させる走査をしたり、図2
1(c),(d)に示すように撮影カメラ部40を所定
メートル(例えば1m)円形移動させる走査をしたりす
ることもできる。図21には、被写体を例えば木立の背
後に位置する人としている。従来の光学カメラでは、人
にピントを合わせたとしても、木立の影響を受けてしま
い、木立に隠れた人の映像しか得られないが、この3次
元光学カメラによれば、木立などの繊維状の前景障害物
を取り除いた状態での人の映像が得られる。
位置における撮影データの位置校正を行なうためのマー
カMKを被写体領域に配置しておき、逆投影処理部53
は、走査各位置において撮影された撮影データを、その
撮影データ内のマーカMKを基準に位置合わせするよう
に3次元格子群Kの各格子点に逆投影して、3次元被写
体像を生成する画像再構成を行うようにしてもよい。上
述のマーカMKとしては、図22(a),(b)に示す
白黒ストライプのポール状のマーカMKや、図22
(c),(d)に示す弓の的のような同心円状に濃淡が
変化するマーカMKなど、種々の模様や形状のものが挙
げられる。なお、このマーカは、一群の撮影期間中、被
写体に対して不動であるとしている。
53は、被写体領域に仮想的に設定される3次元格子群
Kを四角柱形状(例えば正方体形状)としているが、図
23(a)に示すように、3次元格子群を、撮影カメラ
部40から離れるに従って末広がりとなる四角錐形状と
することもできる。図23(a)に示す四角錐形状の3
次元格子群Kは、種々のスケールのものとすることがで
きるが、ここでは例えば、両対数スケールのものとして
いる。図23(a)に示す四角錐形状の3次元格子群K
の3次元光学カメラから10m,100m,1km,1
0kmの各位置の被写体像を、それぞれ図23(b)〜
(e)に示している。図23(b)に示す被写体像のサ
イズは3.16m角であり、図23(c)に示す被写体
像のサイズは10m角であり、図23(d)に示す被写
体像のサイズは31.6m角であり、図23(e)に示
す被写体像のサイズは100m角である。上述したよう
に、被写体領域を、遠景物を含むような広範囲に設定す
るような場合に、3次元格子群を四角錐形状とすること
で、好適な3次元格子群が設定できる。
40は被写体からの反射光(可視光)によってその被写
体を撮影できるものとしているが、可視光に限らず、赤
外線や紫外線などあらゆる波長帯域の電磁波によってそ
の被写体を撮影できる3次元光学カメラにも適用可能で
ある。
項1に記載の3次元光学カメラによれば、被写体を撮影
する撮影カメラ部と被写体とを相対的に移動させながら
被写体を撮影するように走査する走査機構部と、走査各
位置において撮影された撮影データを、被写体領域に仮
想的に設定される3次元格子群の各格子点に逆投影し
て、3次元被写体像を生成する画像再構成を行う逆投影
処理部とを備えているので、3次元被写体像を構成する
被写界深度の浅い一群の撮影像、すなわち、被写体と撮
影カメラ部とを結ぶ直線である被写体軸の方向に並べら
れた、被写界深度の浅い一群の撮影像を得ることができ
る。
によれば、走査機構部は、撮影カメラ部が被写体に対し
て所定位置にあるときのこの被写体と撮影カメラ部とを
結ぶ被写体軸に直交する直線軌道上に、撮影カメラ部を
直線移動させるので、撮影カメラ部を直線移動走査させ
て、3次元被写体像を生成する画像再構成を行うための
撮影を行なうことができる。
によれば、被写体に対向して撮影カメラ部側に設定され
る平面は、この平面内の特定点である回転中心点と被写
体とを結ぶ被写体軸に直交する平面とし、走査機構部
は、前記平面内でその回転中心周りに撮影カメラ部を回
転移動させるので、撮影カメラ部を回転移動走査させ
て、3次元被写体像を生成する画像再構成を行うための
撮影を行なうことができる。
によれば、走査機構部は、被写体周りの円周軌道の一部
である単一の円弧軌道上に撮影カメラ部を移動させるの
で、撮影カメラ部を円弧走査させて、3次元被写体像を
生成する画像再構成を行うための撮影を行うことができ
る。
によれば、被写体に対向して撮影カメラ部側に設定され
る平面は、この平面内の特定点と被写体とを結ぶ被写体
軸に直交する平面とし、撮影カメラ部は、前記平面内で
その特定点から離れた任意点に固定配置され、走査機構
部は、被写体を被写体軸周りに回転させるので、被写体
自体を回転させることでこの被写体を走査する、3次元
被写体像を生成する画像再構成を行うための撮影を行う
ことができる。
によれば、被写体に対向して撮影カメラ部側に設定され
る平面は、この平面内の特定点である回転中心点と被写
体とを結ぶ被写体軸に直交する平面とし、撮影カメラ部
は、被写体軸上に被写体に向けるようにして配設され、
回転型光学ミラーは、走査機構部によって被写体軸周り
に回転させられながら、被写体軸に対して傾いた方向か
ら撮影した光学像を反射させて撮影カメラ部に結像させ
るので、回転型光学ミラーを回転走査させて、3次元被
写体像を生成する画像再構成を行うための撮影を行なう
ことができる。
によれば、走査機構部は、被写体が撮影カメラ部に対し
て所定位置にあるときのこの被写体と撮影カメラ部とを
結ぶ被写体軸に直交する直線軌道上に、被写体を直線移
動させるとともに、この移動中の被写体を追従して撮影
するように撮影カメラ部を首振りさせるので、被写体を
直線移動させることでこの被写体を走査する、3次元被
写体像を生成する画像再構成を行うための撮影を行なう
ことができる。
投影処理部は、3次元格子群の直交3軸方向の各格子間
隔のうち、被写体軸方向の格子間隔を他の2方向の格子
間隔よりも長くして3次元被写体像を生成するので、各
3軸方向の格子間隔が等間隔に設定された3次元格子群
に逆投影する場合と比べて、3次元格子群の被写体軸方
向の格子間隔を他の2方向の格子間隔よりも長くしてい
る分逆投影するデータ量が低減され、画像再構成に係る
処理時間が短縮される。
によれば、3次元格子群の被写体軸方向の格子間隔長さ
は、撮影カメラ部の撮像面Dの1画素分が被写体軸に投
影された長さである被写体軸方向検出画素長に基づいて
設定されるので、被写体軸から最も離れた走査位置にあ
る撮影カメラ部と被写体とを結ぶ直線と、被写体軸との
なす角度に応じて被写体軸方向の格子間隔の長さが設定
される。
ラによれば、フィルタリング部は、走査各位置で撮影さ
れた撮影データまたはそれらを画像再構成して生成され
た3次元被写体像に対して、画像再構成して生成された
3次元被写体像における偽像を低減するためのフィルタ
リングをかけるので、欠損円錐などの欠損データの影響
による偽像を低減した3次元被写体像が得られる。
2Dフィルタリング部は、走査各位置で撮影された撮影
データの走査軌道により決まるフィルタリング方向に対
して、走査軌道に応じたフィルタリングをかけて逆投影
処理部に出力するので、欠損円錐などの欠損データの影
響による偽像を低減した3次元被写体像が得られる。
逆投影処理部で生成された3次元被写体像を3次元フー
リエ変換したフーリエ空間データの被写体軸方向にロー
パスフィルタリングをかけて、実空間データの3次元被
写体像に戻すので、欠損円錐などの欠損データの影響に
よる偽像を低減した3次元被写体像が得られる。
走査各位置における撮影データの位置校正を行なうため
のマーカを被写体領域に配置しておき、逆投影処理部
は、走査各位置において撮影された撮影データを、その
撮影データ内のマーカを基準に位置合わせするように3
次元格子群の各格子点に逆投影して、3次元被写体像を
生成する画像再構成を行うので、撮影データ内のマーカ
に基づいて、走査各位置における撮影データの位置校正
が行なえる。
逆投影処理部は、被写体領域に仮想的に設定される3次
元格子群を、撮影カメラ部から離れるに従って末広がり
となる四角錐形状とするので、被写体領域を、遠景物を
含むような広範囲に設定するような場合に、好適な3次
元格子群が設定できる。
のブロック図である。
態を示す模式図であり、(b)は#1〜3位置での撮影
データを示す図である。
手順を説明するための模式図である。
子群に逆投影する状態を示す説明図である。
明図であり、(b)はX線透視像撮影装置におけるX線
透視像の撮影メカニズムを示す説明図である。
説明するための模式図である。
素長とフラットパネル型X線検出器の1画素ピッチとの
関係を説明するための模式図である。
エ分布像を示す模式図である。
る。
数を3次元フーリエ分布像に重畳して示した模式図であ
る。
グ部の各フィルタ関数を示す特性図である。
次元フーリエ分布像を模式的に示す斜視図であり、
(b)は(a)の側面図である。
メラで撮影されて再構成された各面の再構成像を示す模
式図である。
ラを示すブロック図である。
理手順を説明するための模式図である。
形態を示す模式図であり、(b)は#1〜3位置での撮
影データを示す図である。
タリング処理を施すことを説明するための様式図であ
る。
場合の3次元被写体像における欠損円錐を示す模式図で
あり、(b)は2Dフィルタリング処理により欠損円錐
が小さく葉巻型形状になることを示す模式図である。
式図であり、(b)は#1〜3位置での撮影データを示
す図である。
模式図であり、(b)は回転型光学ミラーを回転させる
走査形態を示す模式図であり、(c)は被写体を直線移
動させてこの被写体を撮影カメラ部で追従撮影する走査
形態を示す模式図である。
説明するための模式図であり、(b)は(a)のA−A
側面図であり、(c)は3次元光学カメラによる屋外撮
影を説明するための模式図であり、(d)は(c)のB
−B側面図である。
示す模式図であり、(b)は(a)のA−A側面図であ
り、(c)は被写体領域にマーカを設けたことを示す模
式図であり、(d)は(c)のB−B側面図である。
式図であり、(b)〜(e)は被写体軸上の各位置にお
ける被写体像を示す模式図である。
めの模式図である。
撮影された各面のフォーカス像を示す模式図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 (a)被写体を撮影する撮影カメラ部
と、(b)前記撮影カメラ部と被写体とを相対的に移動
させながら被写体を撮影するように走査する走査機構部
と、(c)走査各位置において撮影された撮影データ
を、被写体領域に仮想的に設定される3次元格子群の各
格子点に逆投影して、3次元被写体像を生成する画像再
構成を行う逆投影処理部とを備えたことを特徴とする3
次元光学カメラ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の3次元光学カメラにお
いて、前記走査機構部は、前記撮影カメラ部が被写体に
対して所定位置にあるときのこの被写体と前記撮影カメ
ラ部とを結ぶ被写体軸に直交する直線軌道上に、前記撮
影カメラ部を直線移動させることを特徴とする3次元光
学カメラ。 - 【請求項3】 請求項1に記載の3次元光学カメラにお
いて、被写体に対向して前記撮影カメラ部側に設定され
る平面は、この平面内の特定点である回転中心点と被写
体とを結ぶ被写体軸に直交する平面とし、前記走査機構
部は、前記平面内でその回転中心周りに前記撮影カメラ
部を回転移動させることを特徴とする3次元光学カメ
ラ。 - 【請求項4】 請求項1に記載の3次元光学カメラにお
いて、前記走査機構部は、被写体周りの円周軌道の一部
である単一の円弧軌道上に前記撮影カメラ部を移動させ
ることを特徴とする3次元光学カメラ。 - 【請求項5】 請求項1に記載の3次元光学カメラにお
いて、被写体に対向して前記撮影カメラ部側に設定され
る平面は、この平面内の特定点と被写体とを結ぶ被写体
軸に直交する平面とし、前記撮影カメラ部は、前記平面
内でその特定点から離れた任意点に固定配置され、前記
走査機構部は、被写体を被写体軸周りに回転させること
を特徴とする3次元光学カメラ。 - 【請求項6】 請求項1に記載の3次元光学カメラにお
いて、被写体に対向して前記撮影カメラ部側に設定され
る平面は、この平面内の特定点である回転中心点と被写
体とを結ぶ被写体軸に直交する平面とし、前記撮影カメ
ラ部は、被写体軸上に被写体に向けるようにして配設さ
れ、前記走査機構部によって被写体軸周りに回転させら
れながら、被写体軸に対して傾いた方向から撮影した光
学像を反射させて前記撮影カメラ部に結像させる回転型
光学ミラーを備えたことを特徴とする3次元光学カメ
ラ。 - 【請求項7】 請求項1に記載の3次元光学カメラにお
いて、前記走査機構部は、被写体が前記撮影カメラ部に
対して所定位置にあるときのこの被写体と前記撮影カメ
ラ部とを結ぶ被写体軸に直交する直線軌道上に、被写体
を直線移動させるとともに、この移動中の被写体を追従
して撮影するように前記撮影カメラ部を首振りさせるこ
とを特徴とする3次元光学カメラ。 - 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
の3次元光学カメラにおいて、前記逆投影処理部は、3
次元格子群の直交3軸方向の各格子間隔のうち、被写体
軸方向の格子間隔を他の2方向の格子間隔よりも長くし
て3次元被写体像を生成することを特徴とする3次元光
学カメラ。 - 【請求項9】 請求項8に記載の3次元光学カメラにお
いて、3次元格子群の被写体軸方向の格子間隔長さは、
前記撮影カメラ部の撮像面の1画素分が被写体軸に投影
された長さである被写体軸方向検出画素長に基づいて設
定されることを特徴とする3次元光学カメラ。 - 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれかに記
載の3次元光学カメラにおいて、走査各位置で撮影され
た撮影データまたはそれらを画像再構成して生成された
3次元被写体像に対して、画像再構成して生成された3
次元被写体像における偽像を低減するためのフィルタリ
ングをかけるフィルタリング部を備えていることを特徴
とする3次元光学カメラ。 - 【請求項11】 請求項10に記載の3次元光学カメラ
において、前記フィルタリング部は、走査各位置で撮影
された撮影データの走査軌道により決まるフィルタリン
グ方向に対して、走査軌道に応じたフィルタリングをか
けて前記逆投影処理部に出力する2Dフィルタリング部
を備えていることを特徴とする3次元光学カメラ。 - 【請求項12】 請求項10に記載の3次元光学カメラ
において、前記フィルタリング部は、前記逆投影処理部
で生成された3次元被写体像を3次元フーリエ変換する
3次元フーリエ変換部と、3次元フーリエ変換したフー
リエ空間データの被写体軸方向にローパスフィルタリン
グをかけるフーリエ空間ローパスフィルタリング部と、
ローパスフィルタリングしたフーリエ空間データを3次
元逆フーリエ変換して3次元被写体像に戻す3次元逆フ
ーリエ変換部とを備えていることを特徴とする3次元光
学カメラ。 - 【請求項13】 請求項1から請求項12のいずれかに
記載の3次元光学カメラにおいて、走査各位置における
撮影データの位置校正を行なうためのマーカを被写体領
域に配置しておき、前記逆投影処理部は、走査各位置に
おいて撮影された撮影データを、その撮影データ内のマ
ーカを基準に位置合わせするように3次元格子群の各格
子点に逆投影して、3次元被写体像を生成する画像再構
成を行うことを特徴とする3次元光学カメラ。 - 【請求項14】 請求項1から請求項13のいずれかに
記載の3次元光学カメラにおいて、前記逆投影処理部
は、被写体領域に仮想的に設定される3次元格子群を、
前記撮影カメラ部から離れるに従って末広がりとなる四
角錐形状とすることを特徴とする3次元光学カメラ。
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