JP2002311265A - 波長合分波器 - Google Patents

波長合分波器

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JP2002311265A
JP2002311265A JP2001116774A JP2001116774A JP2002311265A JP 2002311265 A JP2002311265 A JP 2002311265A JP 2001116774 A JP2001116774 A JP 2001116774A JP 2001116774 A JP2001116774 A JP 2001116774A JP 2002311265 A JP2002311265 A JP 2002311265A
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signal wave
waveguide grating
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waveguide
grating layer
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JP2001116774A
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English (en)
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Eiji Yagyu
栄治 柳生
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より簡単な構造で、波長の異なる信号波の分
波、合波が可能な波長合分波器を提供する。 【解決手段】 波長の異なる複数の信号波と、信号波を
多重化した多重信号波との間の変換を行う波長合分波器
でにおいて、下部クラッド層と、導波路格子層と、上部
クラッド層とを含み、導波路格子層に入射する信号波又
は多重信号波が、導波路格子層を透過するように設計さ
れ、導波路格子層に入射する信号波又は多重信号波の入
射角を、導波路格子層を透過する波長の異なる信号波が
群速度分散を有するように傾ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長合分波器に関
し、特に、導波路格子を用いて信号波の分波、合波を行
う波長合分波器に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の波長の異なる信号波を多重化して
伝送するために、これらの信号の分波、合波を行う波長
合分波器が用いられる。図8は、高橋が「OPTRONICS, N
o. 5,p.141 (1996)」に発表したアレー導波路回折格子
(Arrayed-waveguide grading:AWG)を用いた波長合分
波器の概略図である。全体が200で示される波長合分
波器は、シリコン酸化物等からなる基板201を含む。
基板201には、入力用導波路202、スラブ導波路2
03、アレー導波路回折格子(以下、「AWG」とい
う。)204、スラブ導波路205、出力用導波路20
6が、順に接続するように集積されている。
【0003】波長の異なる複数の信号波を含む入射波2
10が、入力用導波路202の一端から入射する。入力
用導波路202の一端から入射した入射波210は、コ
リメートレンズとして働くスラブ導波路203に送られ
る。スラブ導波路203を通過した入射波210は、平
行波としてAWG204に入射する。AWG204は、
等間隔で並べられた長さの異なる複数の導波路からな
る。AWG204を通った信号波は集波レンズとして働
くスラブ導波路205を通る。AWG204を通過した
信号波は、導波路間で位相のずれを生じ、これをスラブ
導波路205で集波することにより、波長の異なる各信
号波に分波できる。各信号波は出力用導波路206を通
って出射波211として出力用導波路206の一端から
出射する。
【0004】このように、波長合分波器200を用いる
ことにより、波長の異なる複数の信号波を含む入射波2
10を、それぞれの信号波に分波された出射波211に
分波することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、波長合分波器
200では、AWG204により導波路間の位相のずれ
を生じさせるためにAWG204には一定の長さが必要
であり、AWG204の小型化には一定の限界があっ
た。このため、波長合分波器200の微細化、集積化が
制限されていた。また、AWG204では、複数の導波
路を、所定の長さに精度良く形成する必要があり、製造
が困難であるとともに、製造コストも高くなっていた。
【0006】そこで、本発明は、より簡単な構造で、波
長の異なる信号波の分波、合波が可能な波長合分波器の
提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、波長の異なる
複数の信号波と、該信号波を多重化した多重信号波との
間の変換を行う波長合分波器であって、下部クラッド層
と、該下部クラッド層の表面上に設けられた導波路格子
層であって、該下部クラッド層の表面に略平行な方向
に、屈折率の異なる第1屈折率層と第2屈折率層とが所
定のパターン長及び屈折率で交互に設けられた該導波路
格子層と、該導波路格子層の上に設けられた上部クラッ
ド層とを含み、該第1屈折率層と該第2屈折率層の該パ
ターン長及び屈折率が、該導波路格子層に入射する該信
号波又は該多重信号波が該導波路格子層を透過するよう
に設計され、該導波路格子層に入射する該信号波又は該
多重信号波の入射角が、該導波路格子層を透過する波長
の異なる該信号波が群速度分散を有するようにパターン
長方向から傾けられたことを特徴とする波長合分波器で
ある。かかる構造の波長合分波器を用いることにより、
比較的簡単な構造で、信号波の分波、合波を行うことが
可能となる。また、製造工程においても従来のような精
度の高い線幅等の制御が不要となり、製造コストの低減
も可能となる。また、波長合分波器の小型化が可能とな
り、かかる波長合分波器を組み込んだ集積回路の高密度
化等が可能となる。なお、第1屈折率層と第2屈折率層
のパターン長は通常は同じであるが、異なるように形成
することもできる。
【0008】上記信号波及び上記多重信号波の入射及び
出射は、コリメータレンズを介した光ファイバで行なわ
れても良い。かかる波長合分波器を用いることにより、
光ファイバで伝送された信号波の分波、合波が可能とな
る。
【0009】また、本発明は、更に、上記信号波又は上
記多重信号波を入射させる入力用導波路と、該信号波又
は該多重信号波を出射させる出力用導波路とを含むこと
を特徴とする波長合分波器でもある。このように、入力
用/出力用導波路を一体形成することにより、光集積回
路への組み込みも可能となる。
【0010】上記入力用導波路と上記出力用導波路と
は、上記導波路格子層の対向する面にそれぞれ接続され
たものであっても良い。
【0011】また、本発明は、上記入力用導波路から入
射した上記信号波又は上記多重信号波が、その波長及び
/又は偏波方向に依存した透過方向に上記導波路格子層
中を透過し、上記出力用導波路から出射することを特徴
とする波長合分波器である。このように、導波路格子層
中を信号波が透過する方向は信号波の波長や偏波特性に
依存するため、これらを考慮して入力用導波路の位置と
出力用導波路の位置とを定めることが好ましい。
【0012】また、本発明は、更に、上記導波路格子層
の側面に、該導波路格子層を透過した上記信号波を該導
波路格子層中に反射させる反射層を設けたことを特徴と
する波長合分波器でもある。反射層を設けて、更に信号
波が導波路格子層を透過するようにすることにより、導
波路格子層から出射する分波された信号波の間の距離を
大きくすることができる。これにより、例えば、波長間
隔の狭い信号波を含む多重信号波の分波が可能となる。
【0013】上記下部クラッド層、上記導波路格子層、
及び上記上部クラッド層は、石英系ガラスからなること
が好ましい。
【0014】更に、上記入力用導波路及び上記出力用導
波路が、石英系ガラスからなることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、全体が1
00で示される、本発明の実施の形態にかかる波長合分
波器の概略図である。波長合分波器100は、シリコン
基板(図示せず)上に形成された下部クラッド層1を含
む。下部クラッド層1は、主成分がSiOからなる石
英からなり、例えばCVD法により形成される。
【0016】下部クラッド層1の上には、導波路格子層
2が設けられている。導波路格子層2の作製工程では、
まず、下部クラッド層1の上に、Geを約10%ドープ
した石英をCVD法で堆積する。続いて、これをRIE
でエッチングして、導波路格子層2となる領域を形成す
る。
【0017】次に、主成分がSiOからなる石英から
なる上部クラッド層(図示せず)を、例えばCVD法に
より形成する。続いて、上部クラッド層(図示せず)上
に、石英ガラス製の位相シフトマスクを重ねて、その上
からエキシマレーザ光を照射する。エキシマレーザ光の
照射条件は、400mJ/cm/pulseのエネル
ギー密度で、周波数60Hz、照射時間1時間とする。
また、位相シフトマスクは、グレーティングピッチが1
078nmのものを用いる。
【0018】このように、エキシマレーザ光を照射する
ことにより、光が照射された導波路格子層2となる領域
の屈折率が変化する。この結果、下部クラッド層1の表
面に対して略平行な方向に、所定のパターン長で、第1
屈折率層21(エキシマレーザ光の照射なし)と第2屈
折率層22(エキシマレーザ光の照射あり)とが交互に
形成され、これが導波路格子層2となる。なお、パター
ン長は、第1屈折率層21、第2屈折率層22それぞれ
の、繰り返し方向の長さをいうものとする。
【0019】波長合分波器100では、例えば、下部ク
ラッド層1、上部クラッド層(図示せず)の屈折率が
1.4582となる。また、導波路格子層2では、第1
屈折率層21(エキシマレーザ光の照射なし)の屈折率
が1.4688、第2屈折率層22(エキシマレーザ光
の照射あり)の屈折率は、エキシマレーザ光の照射によ
り0.002増加して1.4708となる。
【0020】更に、波長合分波器100では、導波路格
子層2の主反射帯が、導波路格子層2で分波又は合波が
行われる信号波の波長帯(λ1...λn)から僅かに
ずれた波長帯となるように、即ち、信号波の波長帯が、
導波路格子層2を透過できる波長帯となるように、第1
屈折率層21、第2屈折率層22の屈折率、パターン長
等が設計されている。
【0021】図2は、導波路格子層2に入射する信号波
の波長と反射率の一例であり、横軸が入射する信号波の
波長、縦軸が反射率である。信号波は、導波路格子層2
のパターン長方向に向かって入射するものとする。図2
から分かるように、所定のパターン長、屈折率等を有す
る第1屈折率層21、第2屈折率層22からなる導波路
格子層2では、反射率が約1となる主反射帯を挟んで、
反射率が小さくなる波長帯域(図2中に使用波長帯とし
て表示)が存在する。従って、導波路格子層2で分波、
合波する信号波がこのような波長帯域(使用波長帯)と
なるように、第1屈折率層21、第2屈折率層22の屈
折率、パターン長等が設定される。
【0022】図3は、異なる2つの波長(λ1、λ2、
λ1<λ2)の信号波を含む多重信号波が導波路格子層
2に入射した場合の、それぞれの信号波の群速度方向を
示す。図3において、横軸は、導波路格子層2のパター
ン長方向(垂直方向)のブロッホベクトルであり、縦軸
は、パターン長方向に垂直な方向(平行方向)のウエイ
ブベクトルである。点線で表した方向(横軸に対してθ
ph)に入射した多重信号波は、波長λ1の信号波1
と、波長λ2の信号波2に分波される。信号波1は、点
線が曲線(a)と交わった点における曲線(a)の垂線
方向(θg1方向)に群速度方向を有する。一方、信号
波2は、点線が曲線(b)と交わった点における曲線
(b)の垂線方向(θg2方向)に群速度方向を有す
る。また、点線が直線(c)と交わると、多重信号波は
全反射される。
【0023】図3から分かるように、多重信号波が、横
軸と平行に入射した場合(θph=0)、即ち、導波路
格子層2のパターン長方向に入射した場合、信号波1と
信号波2の群速度方向は略同一となる。θphを次第に
大きくすると、信号波1と信号波2との群速度方向の違
いが次第に大きくなり、多重信号波が導波路格子層2に
よって全反射される直前において、群速度方向の違いが
最も大きくなる。従って、導波路格子層2のパターン長
方向は、導波路格子層2に対する多重信号波の入射方向
(図1の入射光11の進行方向)に対して、多重信号波
が全反射しない範囲で、できる限り傾けることが好まし
い。
【0024】一の具体例として、導波路格子層2を、屈
折率3.0の第1屈折率層21と、屈折率3.6の第2
屈折率層22から形成した場合を考える。第1屈折率層
21と第2屈折率層22のパターン長はそれぞれ80n
mであり、30周期の格子とした。かかる導波路格子層
2に波長910nmの信号波が入射した場合、導波路格
子層2を透過した信号光は、入射波の波長が12nm異
なると、出射位置が、約3μm離れることとなる。
【0025】この結果、図1に示すように、波長の異な
る(λ1...λn)複数の信号波を含む多重信号波1
1は、導波路格子層2を透過する間に、信号波毎に異な
る方向に伝搬し、導波路格子層2から信号波12ごとに
分波されて出射される。このように、本実施の形態にか
かる波長合分波器100を用いることにより、波長の異
なる複数の信号波を含む多重信号波11を、それぞれの
信号波12に分波することができる。
【0026】図4は、上述の構造を有する導波路格子層
2に対して入射角0°で、即ちパターン長方向に信号波
を入射させた場合の、透過波長特性の測定結果である。
図4において、横軸は信号波の波長を示し、縦軸は光強
度を示す。上述の導波路格子層2の反射特性は、ブラッ
グ波長が1567nm、反射率が99.9%、帯域が
1.8nmであった。従って、かかる導波路格子層2で
は、入射信号波が全反射する波長帯域の近傍の、反射率
が小さくなる波長(図2の使用波長帯)が1564.5
nm付近と1569.5nm付近となり、かかる波長近
傍の信号光を含む多重信号波の分波、合波に適している
ことがわかる。
【0027】更に、導波路格子層2の反射特性は偏波依
存性を有するため、TE波とTM波とでは波長が同一で
も、導波路格子層2を伝搬する群速度方向が異なってく
る。従って、多重信号波に含まれる信号波の間の波長間
隔が狭く、導波路格子層2からの出射位置を大きく分離
できない同一偏波の多重信号波の場合、多重信号波に含
まれる信号波を異なる偏波方向の信号波として入射させ
ることにより、出射位置を大きく離すことができるよう
になる。
【0028】実施の形態2.図5は、全体が110で示
される、本発明の実施の形態2にかかる波長合分波器の
概略図である。図1と同一符号は、同一又は相当箇所を
示す。波長合分波器110では、下部クラッド層1を形
成した後に、下部クラッド層1上に、Geを約10%ド
ープした石英をCVD法で堆積する。続いて、これをR
IEでエッチングして、導波路格子層2となる領域とと
もに、かかる領域を挟んで設けられた入力用導波路3と
出力用導波路4(それぞれコア部)とを形成する。続い
て、上述の波長合分波器100と同様の工程で、上部ク
ラッド層(図示せず)を形成した後に、エキシマレーザ
光を照射して、第1屈折率層21と第2屈折率層22か
らなる導波路格子層2を形成する。これにより、入力用
導波路3と出力用導波路4とが、導波路格子層2の両側
にそれぞれ設けられた波長合分波器110が形成され
る。
【0029】波長合分波器100としては、例えば、下
部クラッド層1、上部クラッド層(図示せず)の屈折率
が1.4582、入力用導波路3、出力用導波路4(コ
ア部)の屈折率が1.4688となり、屈折率差は約
0.8%となる。また、導波路格子層2では、第1屈折
率層21(エキシマレーザ光の照射なし)の屈折率は
1.4688、第2屈折率層22(エキシマレーザ光の
照射あり)の屈折率は1.4708となる。
【0030】このように、本実施の形態にかかる波長合
分波器110では、導波路格子層2(スラブ型導波路格
子層)と、入力用導波路3及び出力用導波路4とが、同
一シリコン基板上に集積形成され、入力用導波路3から
入射した多重信号波11は、それぞれの信号波12に分
波されて、出力用導波路4から出射する。
【0031】実施の形態3.図6は、全体が120で示
される、本発明の実施の形態3にかかる波長合分波器の
概略図である。図1と同一符号は、同一又は相当箇所を
示す。波長合分波器120では、導波路格子層2の側面
に反射膜5、6が設けられている。入力用導波路3から
入射した多重信号波11は、導波路格子層2中を伝搬し
て反射膜4で反射され、更に導波路格子層2中を伝搬し
て反射膜6で反射され、再度導波路格子層2中を伝搬し
て、出力用導波路4からそれぞれの信号波に分波されて
出射される。反射膜4、5には、例えば金属膜や、入射
する信号波を全反射するような構造の導波路格子膜から
なる。
【0032】かかる波長合分波器120では、導波路格
子層2中を伝搬する信号波の伝搬距離が、反射膜4、5
を設けない場合の約3倍とすることができる。これは、
導波路格子層2の長さ(図5の横方向の長さ)を約3倍
にしたことに相当する。従って、導波路格子層2の出射
側における、分波された信号波の出射位置の間隔をより
大きくすることができる。
【0033】これにより、波長合分波器120の寸法を
大きくすることなく、例えば波長間隔の狭い信号波を含
む多重信号波の分波が可能となる。
【0034】なお、導波路格子層2に対して1の反射層
5のみを設けて、入力用導波路3と出力用導波路とを、
導波路格子層2の同一側面に設けてもかまわない。ま
た、反射層5、6に加えて、更に反射層を設けることも
可能である。
【0035】実施の形態4.図7は、全体が130で示
される、本発明の実施の形態4にかかる波長合分波器の
概略図である。図1と同一符号は、同一又は相当箇所を
示す。波長合分波器130は、シリコン基板上(図示せ
ず)に設けられた下部クラッド層と上部クラッド層(い
ずれも図示せず)と、これらに挟まれた導波路格子層2
からなる。導波路格子層2は、交互に設けられた第1屈
折率層21と第2屈折率層22とを含む。
【0036】波長合分波器130には、光ファイバ7中
を伝搬してきた、波長の異なる複数の信号光を含む多重
信号波が、コリメータレンズ9を通って平行な多重信号
波11となって入射する。光ファイバ7中を通る多重信
号波は、必ずしも平行光線ではないため、コリメータレ
ンズ9を通して平行な多重信号波11とする。
【0037】多重信号波11が導波路格子層2に入射す
る角度や、導波路格子層2の設計条件は、上記実施の形
態1の場合と同じである。導波路格子層2中を伝搬する
信号波は、波長のことなる信号波毎に異なる方向に伝搬
し、導波路格子層2の異なった位置から、それぞれの波
長の信号波12に分かれて出射される。それぞれの信号
波12は、コリメータレンズ10を介して集光されて、
それぞれの光ファイバ8に入射し伝送される。
【0038】このように、本実施の形態にかかる波長合
分波器130を用いることにより、波長の異なる複数の
信号波を含む多重信号波11を、それぞれの信号波12
に分波することができる。
【0039】なお、実施の形態1〜4では、波長の異な
る複数の信号波を含む多重信号波を、それぞれの信号波
に分波する場合について述べたが、逆に波長合分波器1
00、110、120、140の出射側から波長の異な
る複数の信号波をそれぞれ入射させることにより、これ
らの信号波を一の多重信号波に合波することもできる。
【0040】また、実施の形態1〜4では、石英系ガラ
スを用いた波長合分波器について説明したが、例えば、
他の半導体材料、高分子材料等を用いてかかる波長合分
波器を作製することも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる波長合分波器では、簡単な構造で、波長の異な
る信号波の分波、合波が可能となる。
【0042】また、波長合分波器の小型化、低コスト化
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる波長合分波器
の概略図である。
【図2】 導波路格子層に入射する信号波の波長と反射
率の関係である。
【図3】 多重信号波が導波路格子層に入射した場合
の、それぞれの信号波の群速度方向である。
【図4】 導波路格子層の透過波長特性である。
【図5】 本発明の実施の形態2にかかる波長合分波器
の概略図である。
【図6】 本発明の実施の形態3にかかる波長合分波器
の概略図である。
【図7】 本発明の実施の形態4にかかる波長合分波器
の概略図である。
【図8】 従来の波長合分波器の概略図である。
【符号の説明】
1 下部クラッド層、2 導波路格子層、3 入力用導
波路、4 出力用導波路、11 多重信号波、12 信
号波、21 第1屈折率層、22 第2屈折率層、10
0 波長合分波器。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長の異なる複数の信号波と、該信号波
    を多重化した多重信号波との間の変換を行う波長合分波
    器であって、 下部クラッド層と、 該下部クラッド層の表面上に設けられた導波路格子層で
    あって、該下部クラッド層の表面に略平行な方向に、屈
    折率の異なる第1屈折率層と第2屈折率層とが所定のパ
    ターン長及び屈折率で交互に設けられた該導波路格子層
    と、 該導波路格子層の上に設けられた上部クラッド層とを含
    み、 該第1屈折率層と該第2屈折率層の該パターン長及び屈
    折率が、該導波路格子層に入射する該信号波又は該多重
    信号波が該導波路格子層を透過するように設計され、 該導波路格子層に入射する該信号波又は該多重信号波の
    入射角が、該導波路格子層を透過する波長の異なる該信
    号波が群速度分散を有するように該パターン長方向から
    傾けられたことを特徴とする波長合分波器。
  2. 【請求項2】 上記信号波及び上記多重信号波の入射及
    び出射が、コリメータレンズを介した光ファイバで行な
    われたことを特徴とする請求項1に記載の波長合分波
    器。
  3. 【請求項3】 更に、上記信号波又は上記多重信号波を
    入射させる入力用導波路と、該信号波又は該多重信号波
    を出射させる出力用導波路とを含むことを特徴とする請
    求項1に記載の波長合分波器。
  4. 【請求項4】 上記入力用導波路と上記出力用導波路と
    が、上記導波路格子層の対向する面にそれぞれ接続され
    たことを特徴とする請求項3に記載の波長合分波器。
  5. 【請求項5】 上記入力用導波路から入射した上記信号
    波又は上記多重信号波が、その波長及び/又は偏波方向
    に依存した透過方向に上記導波路格子層中を透過し、上
    記出力用導波路から出射することを特徴とする請求項3
    又は4に記載の波長合分波器。
  6. 【請求項6】 更に、上記導波路格子層の側面に、該導
    波路格子層を透過した上記信号波を該導波路格子層中に
    反射させる反射層を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の波長合分波器。
  7. 【請求項7】 上記下部クラッド層、上記導波路格子
    層、及び上記上部クラッド層が、石英系ガラスからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の波長合分波器。
  8. 【請求項8】 上記入力用導波路及び上記出力用導波路
    が、石英系ガラスからなることを特徴とする請求項3に
    記載の波長合分波器。
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