JP2002310977A - グルコースの濃度を測定するためのダイヤモンド電極、ならびにそれを用いた測定方法および装置 - Google Patents
グルコースの濃度を測定するためのダイヤモンド電極、ならびにそれを用いた測定方法および装置Info
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Abstract
に測定可能なダイヤモンド電極の提供。 【解決手段】 導電性ダイヤモンドと、その上に担持さ
れるニッケル、銅、金、白金、パラジウム、ルテニウ
ム、イリジウム、コバルト、およびロジウムからなる群
から選択される1種以上とを有してなる、ダイヤモンド
電極が提供される。このダイヤモンド電極は、その表面
においてグルコースが電気化学的に特異的に酸化される
性質を有し、グルコースの濃度を測定することが可能で
ある。
Description
の濃度を測定するためのダイヤモンド電極、ならびにそ
れを用いたグルコース濃度を測定する方法およびそのた
めの装置に関する。
材料であるが、微量不純物のドープにより導電性を獲得
する。この導電性ダイヤモンドには、種々の用途が期待
されている。その一つに電気化学用の電極としての利用
がある。導電性とされたダイヤモンドを電気化学用の電
極として見ると、広い電位窓を有し、かつバックグラウ
ンド電流が極めて小さいという優れた特長を有する。さ
らに、物理的、化学的に安定であり、耐久性に優れると
の特長もまた有する。導電性ダイヤモンド(好ましくは
その薄膜)を有する電極は、ダイヤモンド電極と一般的
に呼ばれるに至っている。
akiらによって行われた(Iwaki etal., Nuclear Instru
ments and Methods, 209-210, 1129(1983))。彼らは、
アルゴンや窒素イオンを打ち込んで表面導電性を付与し
た単結晶ダイヤモンドの電気伝導材料としての性質を研
究したものである。同時に、電解質溶液中におけるサイ
クリックボルタモグラムも示した。その後、ホットフィ
ラメントを用いて気相合成した多結晶ダイヤモンド電極
の特性が報告されている(Pleskov et al.,J. Electroa
nal. Chem., 228, 19(1993))。
モンド電極を用いて、窒素酸化物の還元について先に報
告した(Tenne et al., J. Electroanal. Chem., 347,
409(1993))。この研究では、ドーパントとしてホウ素
を導入したp型半導体ダイヤモンドを電極として使用し
た。その後、ダイヤモンド電極としては、ホウ素をドー
パントとするp型半導体またはより導電性の高い金属様
導電性ダイヤモンドの利用が主流となるに至る。199
0年代に入って、ダイヤモンド電極の研究が複数のグル
ープにより行われ、1995年以降は、より大面積のダ
イヤモンド薄膜が得られるプラズマCVD(PCVD)
装置を用いて得られたダイヤモンド電極の研究が、電気
化学分野にも散見されるに至っている。
一途を辿っている。この糖尿病の診断は、従来、血糖値
を測定することにより行われるのが一般的であったが、
採血を要し、その分析にも時間を要することから、簡便
な方法であるとは言い難いものであった。これに対し、
近年、尿糖値測定による糖尿病診断が実用化されるよう
になってきた。この尿糖値の測定は、苦痛を伴う採血を
行う必要がなく、排尿により得られた尿を用いるという
簡便性のために、今後利用者が増大していくものと思わ
れる。このような尿糖値の測定に用いられているセンサ
としては、現在、グルコースオキシダーゼ等の酵素電極
を用いたバイオセンサが知られている。
ず、食品の分野においても、グルコースの濃度を簡便に
測定することができれば、食品の製造および栄養学上、
利用価値が高いものと考えられる。このように、このグ
ルコースの生体中または生体由来の試料中あるいは食品
中の存在量を簡便に知ることが出来れば、医学薬学上ま
たは食品製造上極めて有意義なことである。
金、白金、パラジウム、ルテニウム、イリジウム、コバ
ルト、およびロジウムからなる群から選択される1種以
上が担持されてなるダイヤモンド電極がグルコースに特
異的に感応し、その酸化電位における電流値から、その
存在量を定量出来るとの知見を得た。本発明はかかる知
見に基づくものである。従って、本発明は、グルコース
の濃度を特異的かつ短時間で容易に測定可能なダイヤモ
ンド電極の提供をその目的としている。また、本発明
は、上記ダイヤモンド電極を用いた、被験試料中のグル
コースの濃度測定法およびそのための装置の提供をその
目的としている。
ましくはグルコース濃度を測定するために用いられるダ
イヤモンド電極が提供され、そのダイヤモンド電極は、
導電性ダイヤモンドと、その上に担持される、ニッケ
ル、銅、金、白金、パラジウム、ルテニウム、イリジウ
ム、コバルト、およびロジウムからなる群から選択され
る1種以上とを有してなるものである。
ヤモンド電極を用いた、被験試料中のグルコースの濃度
測定法が提供され、その方法は、上記ダイヤモンド電極
と、対電極とを用意し、前記ダイヤモンド電極と、前記
対電極とを被験試料に接触させ、前記ダイヤモンド電極
と、前記対電極との間に、前記ダイヤモンド電極上で酸
化反応の生じる電圧を印加し、該電圧下における電流値
を測定し、得られた電流値から前記被験試料中のグルコ
ースの濃度を算出することを含んでなるものである。
ダイヤモンド電極を用いた、被験試料中のグルコースの
濃度を測定する装置が提供され、その装置は、上記ダイ
ヤモンド電極と、対電極と、前記ダイヤモンド電極と、
対電極とを被験試料に接触させる手段と、前記ダイヤモ
ンド電極と、前記対電極との間に、前記ダイヤモンド電
極上で酸化反応の生じる電圧を印加する手段と、該印加
電圧下における電流値を測定する手段と、得られた電流
値から前記被験試料中のグルコースの濃度を算出する手
段とを少なくとも備えてなるものである。
ースの濃度を選択的に知ることが出来る。本発明者ら
は、前記したように、ニッケル、銅などの触媒金属が担
持されてなるダイヤモンド電極上において、グルコース
が電気化学的に特異的に酸化されること、さらには、こ
のダイヤモンド電極を作用電極とし、対電極との間に生
じる電流値が系内のグルコースの濃度に正比例するとの
関係も確認出来た。その結果、被験試料中のグルコース
を定量的に検出することが可能となった。
考えられる生体由来の血液、体液等、または食品もしく
は食品の希釈溶液または懸濁液であってよい。尿を被験
試料とすることで、本発明によるダイヤモンド電極を尿
糖値測定による糖尿病診断に活用することができる。一
般的に、尿糖値(すなわち尿中のグルコース濃度)に関
し、以下のような基準が知られている; i)食前に尿糖値が50mg/dl以下であり、かつ食
後に100mg/dl以下であると正常であり、 ii)食後に100〜500mg/dlであると対糖能障
害(境界型)であり、 iii)食前に50mg/dl以上であり、かつ食後に5
00mg/dl以上であると糖尿病である可能性が高
い。
濃度範囲内で尿糖値(グルコース濃度)を知ることがで
きるので、苦痛を伴う採血を行うことなく、糖尿病およ
び対糖能障害(境界型)の診断を、短時間で簡便に行う
ことができる。このように、グルコースの尿中濃度を短
時間で簡便に測定可能とする本発明によるダイヤモンド
電極は、その診断および治療に有用である。さらにま
た、グルコースは、多くの食品にも含まれ、食品の製造
および栄養学上、その濃度を簡便に知ることが出来るこ
との意義は大きいと言える。
ら、3族や5族の不純物を添加することによって、半導
体〜金属様の導電性を示すようになる。本発明にあって
は、半導体〜金属様の導線性を示すダイヤモンドを電極
として使用する。このような導線性を付与するために添
加される物質としては、上記の通り3族および5族の元
素が挙げられ、さらに好ましくはホウ素、窒素、リンが
挙げられ、最も好ましくはホウ素または窒素である。こ
の導電性を付与するために添加される物質の添加量は、
ダイヤモンドに導電性を付与できる範囲で適宜決定され
てよいが、例えば1×10−2〜10−6Ωcm程度の
導電性を与える量添加されることが好ましい。この導電
性を付与するために添加される物質の添加量は、導電性
ダイヤモンドの製造工程における添加量により制御され
ることが一般的である。
線性ダイヤモンドを電極として用い、その上にさらに触
媒金属を担持させたものである。そして、触媒金属とし
ては、ニッケル、銅、金、白金、パラジウム、ルテニウ
ム、イリジウム、コバルト、ロジウム、およびこれらの
組み合わせを用いるものとし、好ましくは銅および/ま
たはニッケルである。これらの触媒金属が担持されたダ
イヤモンド電極は、電気化学反応を水中で行うと、酸化
反応として水の電気分解により酸素が発生せず、グルコ
ースの酸化反応を特異的に生じさせるとの極めて興味深
い特性を有していた。この特性は、触媒金属がどのよう
な形態であれ、導電性ダイヤモンド上に担持されていれ
ば得られるものと考えられる。また、上記触媒金属のい
ずれかを単独で導電性ダイヤモンド上に担持させてもよ
いし、上記触媒金属の2種以上を、別個の金属として、
あるいは合金として、導電性ダイヤモンド上に担持させ
てもよい。
は導電性ダイヤモンド表面の少なくとも一部に薄膜状に
担持されてなる。ニッケル薄膜は導電性ダイヤモンド上
に全面的ではなく部分的にのみ形成される傾向が強く、
導電性ダイヤモンド電極全面にニッケル薄膜が形成され
なくとも、グルコースの検出に支障はない。単位面積あ
たりのニッケルの重量は、特に限定されないが、5〜1
00μg/cm2程度が好ましく、より好ましくは20
〜30μg/cm2程度である。また、本発明の別の好
ましい態様によれば、銅が導電性ダイヤモンド上に粒子
状に担持されてなることができる。銅粒子の粒径は、特
に限定されないが、走査線電子顕微鏡(SEM)により
測定された粒子個々の粒径が10〜500nmであるの
が好ましく、より好ましくは50〜300nmである。
単位面積あたりの銅の重量は、特に限定されないが、5
〜100μg/cm2程度が好ましく、より好ましくは
20〜30μg/cm2程度である。
導電性ダイヤモンドそれ自体を基材の支持によらず電極
とすることも可能であるが、本発明の好ましい態様によ
れば、基材上に導線性ダイヤモンドの薄膜を形成し、さ
らにこの導電性ダイヤモンド薄膜に触媒金属を担持させ
るとともに、導線を接続させ、電極とすることが好まし
い。基材としては、Si(例えば、単結晶シリコン)、
Mo、W、Nb、Ti、Fe、Au、Ni、Co、Al
2O3、SiC、Si3N4、ZrO2、MgO、黒
鉛、単結晶ダイヤモンド、cBN、石英ガラス等が挙げ
られ、特に単結晶シリコン、Mo、W、Nb、Ti、S
iC、単結晶ダイヤモンドの利用が好ましい。
る。図1(a)は、ニッケル担持型ダイヤモンド電極1
の断面図であり、この電極は、基材2の上に形成された
導電性ダイヤモンド薄膜3と、その上に薄膜状に担持さ
れたニッケル薄膜4とからなり、さらにこの導電性ダイ
ヤモンド薄膜3には導線6が例えば金コーティング5を
介して接続される。図1(b)は、ダイヤモンド電極1
の斜視図であり、基材2の上に形成された導電性ダイヤ
モンド薄膜3と、その上に担持されたニッケル薄膜4か
らなり、さらにこの導電性ダイヤモンド薄膜3を電極と
するための金コーティング5を介して導線6が接続され
る。また、図1(b)に点線で示されるように、ダイヤ
モンド電極1のニッケル薄膜4側の最表面の外縁および
端部側面に、保護膜7を形成してもよい。この保護膜7
は、エポキシ樹脂等の絶縁性の樹脂で形成されるのが好
ましく、これによりダイヤモンド電極1の端部側面、金
コーティング5、および導線6を電気化学的に安定な状
態が確保されるように保護して、より安定かつ正確な測
定を可能にする。
定されないが、1〜100μm程度の厚さが好ましく、
より好ましくは5〜50μm程度である。さらに本発明
の好ましい態様によれば、本発明によるダイヤモンド電
極は、マイクロ電極の形態をとることが出来る。マイク
ロ電極の概念は既に公知であり、本発明においてマイク
ロ電極形態のダイヤモンド電極とは、Pt、W、Mo等
の細線の末端を鋭利に切断し、電解研磨により末端をさ
らに鋭利にした後、その末端表面に導電性ダイヤモンド
の薄膜を形成した構成のものを意味する。
イヤモンド薄膜は、化学気相成長法により好ましく製造
される。化学気相成長法とは、気相中で気体原料を化学
反応させて物質を合成する方法であり、CVD(Chemic
al Vapor Deposition )法と一般に呼ばれる。この方法
は、半導体製造プロセスにおいて広く利用されており、
本発明における導電性ダイヤモンド薄膜の製造にも合目
的的な改変のもと利用可能である。
どの含炭素気体と水素を混合したものを原料気体とし
て、それを励起源により励起させ、基板上に供給して堆
積させることにより行われる。励起源としては、熱フィ
ラメント、マイクロ波、高周波、直流グロー放電、直流
アーク放電、燃焼炎などが挙げられる。また、これらを
複数組み合わせて核生成密度を調整したり、大面積化や
均一化を図ることも可能である。原料としては、炭素の
含まれている多くの種類の、励起源により分解、励起さ
れて、C、C2などの活性な炭素、およびCH、C
H2、CH3、C2H2などの炭化水素ラジカルを生じ
させる化合物を利用可能である。好ましい具体例として
は、気体としてCH4、C2H2、C2H4、C10H
16、CO、CF4、液体としてCH3OH、C2H5
OH、(CH3)2CO、固体として黒鉛、フラーレン
などが挙げられる。
性を付与する物質の添加は、例えば添加物質のディスク
を系内に置き、炭素源原料と同様に励起させ、炭素気相
に添加物質を導入する方法、炭素源に予め添加物質を添
加し、系内に炭素源と共に導入し、励起源により励起
し、炭素気相に添加物質を導入する方法等により行うこ
とが出来る。本発明の好ましい態様によれば、後者の方
法が好ましい。とりわけ、炭素源としてアセトン、メタ
ノールなどの液体を用いる場合、これに酸化ボロン(B
2O3)を溶解してボロン源とする方法が、ボロンの濃
度の制御が容易で、かつ簡便であることから好ましい。
例えば、気相合成法にあって、炭素源にホウ素を添加す
る場合、10〜12,000ppm程度が一般的であ
り、また1,000〜10,000ppm程度が好まし
い。
イヤモンド薄膜の製造はプラズマ化学気相合成法により
行われることが好ましい。このプラズマ化学気相合成法
は、化学反応を引き起こす活性化エネルギーが大きく、
反応が速いとの利点を有する。さらに、この方法によれ
ば、熱力学的に高温でなければ存在しない化学種を生成
して、低い温度での反応が可能となる。プラズマ化学気
相合成法による導電性ダイヤモンド薄膜の製造は、本発
明者らの一部を含めいくつかの報告が既にあり(例え
ば、Yano et al., J. Electrochem. Soc., 145(1998) 1
870)、これら報告に記載の方法に従って行うことが好
ましい。
モンド上に担持させる方法は、特に限定されず、種々の
方法により行うことができる。本発明の好ましい態様に
よれば、ニッケルを導電性ダイヤモンド上に担持させる
場合、ニッケルイオンを含む溶液(例えば、硝酸ニッケ
ル溶液、硫酸ニッケルアンモニウム溶液)を導電性ダイ
ヤモンド上に滴下して乾燥させることにより行うことが
できる。こうして導電性ダイヤモンド上に担持されたニ
ッケルは部分的に形成された薄膜状であるのが一般的で
ある。なお、乾燥の際には加熱を行ってもよい。また、
ニッケルを電着法により導電性ダイヤモンド上に担持さ
せてもよい。
性ダイヤモンド上に担持させる場合、導電性ダイヤモン
ドを銅イオンを含有する溶液に浸漬し、負の電圧を導電
性ダイヤモンドに印加して、導電性ダイヤモンド上に銅
を析出させることにより行うことができる。このような
溶液としては、硫酸中に硫酸銅を溶解させた溶液が好ま
しい。こうして導電性ダイヤモンド上に担持された銅は
粒子状であるのが一般的である。なお、銅粒子の導電性
ダイヤモンドへの密着性を高めるために、銅を析出させ
る前に、硫酸中で導電性ダイヤモンドに正の電圧を印加
して、ダイヤモンドを酸化させておくのが好ましい。こ
のようなダイヤモンドの陽極酸化は0.1M程度の水酸
化ナトリウム中で、+2.5V(対SCE)で1時間以
上酸化させておくのが好ましい。
気化学的に特異的に酸化し、ダイヤモンド電極を作用電
極とし、対電極との間に生じる電流値が系内のグルコー
スの濃度に正比例するとの性質を利用して、被験試料中
のグルコースを定量的に検出する。その測定は電流値を
知ることにより行われるため、測定時間は短くかつ簡便
であり、本発明による方法は短時間の内に容易にグルコ
ースの濃度を知ることが出来る点で極めて有利である。
コース以外の化合物を酸化する可能性を有するが、グル
コースに極めて特異的に感応する。本発明者らの知る限
り、グルコースの存在が予想される生体または食品由来
の試料の多くにおいて、グルコース以外の物質が存在し
ていても、それらには反応せず、グルコースのみをダイ
ヤモンド電極は酸化する。従って、本発明による測定法
は、グルコースのみを特異的に測定することを可能にす
る。
極に応答性を有する物質が被験試料中に存在しているま
たはその可能性がある場合には、グルコース測定に先立
ち、グルコース以外の応答性物質を分離する前処理を行
い、グルコースをそれ以外の応答性物質と峻別して、本
発明による測定法に付することが好ましい。特に、本発
明のダイヤモンド電極は触媒金属が担持されずに導電性
ダイヤモンドが露出する部分が存在しうるため、導電性
ダイヤモンドに応答してしまう物質も前もって分離して
おくのが望ましい。例えば、尿を被験試料とする場合に
は、グルコース以外にも尿酸およびアスコルビン酸がダ
イヤモンド電極に反応しうるため、グルコース測定に先
立ち、尿から尿酸およびアスコルビン酸を分離しておく
のが望ましい。グルコース以外のダイヤモンド電極に反
応しうる物質を分離する方法は特に限定されないが、分
離カラムを用いた分離方法(例えば、液体クロマトグラ
フィー、好ましくは高速液体クロマトグラフィー(HP
LC))が迅速かつ簡便に応答性物質を分離できる点で
好ましい。また、クーロメトリックセル、前電解処理等
も好ましく挙げることができる。
いた測定法によれば、グルコースを約0.1mg/dl
〜飽和濃度、好ましくは約0.1〜150mg/dl、
より好ましくは約0.1〜100mg/dl、さらに好
ましくは約0.1〜20mg/dl、最も好ましくは約
0.1〜2mg/dl、まで広い濃度範囲で測定するこ
とが出来る。
いて、グルコースの定量のための電気化学的系は、ダイ
ヤモンド電極を作用電極とした以外は、一般的な電気化
学的な系であることが出来る。すなわち、本発明による
グルコースの濃度測定法にあっては、ダイヤモンド電極
を作用電極とし、対電極とともに被験試料に接触させ、
この二つの電極間に、ダイヤモンド電極上で酸化反応の
生じる電圧を印加し、この電圧下における電流値を測定
する。そして、この得られた電流値から被験試料中のグ
ルコースの濃度を算出する。上記したように、グルコー
スの酸化により、ダイヤモンド電極と対電極との間に生
じる電流値は、系内のグルコースの濃度に正比例する。
従って、一旦ある電圧値における電流値とグルコースの
濃度との関係を求めておけば、その関係から、得られた
電流値に対応する被験試料中のグルコースの濃度を容易
に知ることが出来る。すなわち、本発明の好ましい態様
にあっては、グルコースの濃度と電流値との検量線を予
め作成しておき、この検量線と、得られた電流値とを対
比することにより、グルコースの濃度を知ることが出来
る。
素、ステンレス、金、ダイヤモンド、SnO2等の利用
が好ましい。本発明の好ましい態様によれば、対電極の
表面積が、ダイヤモンド電極の表面積の10倍以上であ
るのが好ましく、より好ましくは100倍以上、さらに
好ましくは1000倍以上、である。これにより、参照
電極を用いることなく、高い測定精度を実現することが
できる。このような大表面積の対電極の好ましい例とし
ては、白金電極上にさらに白金めっきが施されてなる白
金黒などが挙げられる。
ンド電極と、対電極との間に印加される電圧は、ダイヤ
モンド電極上でグルコースの酸化反応が生じるものであ
れば限定されないが、測定効率および精度の観点から、
この印加電圧は、グルコースの酸化のピーク電流を与え
る電圧であることが好ましい。ここで、ピーク電流と
は、例えばサイクリックボルタンメトリーにより、最大
電流値を与える電圧として求めることが出来る。ただ
し、ピーク電流付近でバックグランド電流が著しく増大
してしまう場合においては、バックグランド電流が測定
に悪影響を及ぼさない程度に低い範囲内で最もピーク電
流に近い電圧、すなわちバックグラウンド電流と酸化反
応により生じる電流との差が最も大きくなる電圧、を選
択するのが、安定かつ高感度の測定を行える点で好まし
い。さらに、本発明の別の好ましい態様によれば、最大
電流値を与える電圧は、回転電極法またはマイクロ電極
法により求めることが出来る。回転電極法またはマイク
ロ電極法によれば、測定条件等による測定誤差の可能性
をより排除出来る点で有利である。
参照電極を被験試料中に接触させ、ダイヤモンド電極
と、対電極との間に、ダイヤモンド電極上で酸化反応の
生じる電圧の絶対値を制御することが、測定精度の観点
から好ましい。参照電極は公知のものを利用することが
出来、飽和カロメル電極(SCE)、標準水素電極、銀
塩化銀電極、水銀塩化水銀電極、水素パラジウム電極等
が利用可能である。
的系は、ダイヤモンド電極を作用電極とした以外は、一
般的な電気化学的な系であることが出来るが、本発明の
好ましい態様によれば、所定の溶液を一定流速でキャリ
アとして系内を流し、そのキャリア溶液中に被験試料を
注入して測定を行う、フローセルを用いたフローインジ
ェクション法による測定が好ましい。フローセルを用い
たフローインジェクション法の概略は図2(a)に示さ
れる通りである。フローセル21には、キャリア溶液溜
8から、ポンプ9によりキャリア溶液が注入される。ポ
ンプ9とフローセル21との間には、被験試料注入口1
0が設けられ、キャリア溶液に被験試料が注入可能とさ
れる。フローセル21を通過したキャリア溶液は、廃液
溜11に集められる。また、グルコース測定に先立ち、
グルコース以外の応答性物質を分離する前処理を行う場
合には、被験試料注入口10とフローセル21との間
に、分離カラムまたは前電解装置等の分離装置(図示せ
ず)が設けられる。
示されるとおりである。フローセル21は、ダイヤモン
ド電極1、対電極22、および参照電極23が、キャリ
ア溶液および被験試料が流れる流路24内に露出され、
被験試料と接触出来るよう構成されている。なお、図2
(b)において、対電極22が紙面垂直方向に延在して
なる。ダイヤモンド電極21は、基本的に図1に示され
る構造を有し、図1におけるニッケル薄膜4が、流路2
4内に露出され、キャリア溶液および被験試料と接触す
る。キャリア溶液は、流路24の流入口25から入り、
図中の矢印のように流れ、流出口26に至る。ダイヤモ
ンド電極1の導線Aおよび対電極22の導線Bの間に、
グルコースをダイヤモンド電極1上で酸化を生じさせる
電圧、好ましくはピーク電流、またはバックグランド電
流が測定に悪影響を及ぼさない程度に低い範囲内で最も
ピーク電流に近い電圧を印加する。
試料を注入しないキャリア溶液のみを流し、いわゆるバ
ックグラウンド電流を出来るだけ小さくし、かつ安定さ
せる。ダイヤモンド電極はバックグラウンド電流が小さ
いことを特長とする。次に、被験試料を被験試料注入口
10より注入する。この注入は継続して行われてもよい
が、ピーク電流を測定可能な程度の量を一時期に注入し
てもよい。グルコースが被験試料中に含まれている場
合、グルコースがダイヤモンド電極1上で酸化され、酸
化反応に伴う電流値が測定できる。この電流値より、グ
ルコースの濃度を知る。
を触媒金属とする場合にあっては、以下の式により示さ
れるように、電流値測定の際のニッケルおよび/または
銅の価数が3であることにより、グルコースとの酸化反
応が起きると考えられる。 Ni(II) → Ni(III) + e− (OH
−中) Ni(III) + グルコース → Ni(II) +
生成物 Cu(II) → Cu(III) + e− (OH
−中) Cu(III) + グルコース → Cu(II) +
生成物 すなわち、2価よりも3価のニッケルおよび/または銅
がグルコースとの酸化反応に寄与するものと考えられ
る。したがって、電流値測定の際にニッケルおよび/ま
たは銅の価数が3ではない(例えば2価)の場合には、
3価にしておくことが望ましい。
めには、被験試料のpHを高く設定することが有効であ
り、好ましいpHは10〜14、より好ましくはpH1
1〜13である。本発明の好ましい態様によれば、電流
値の測定に先立ち、被験試料のpHを10〜14に調整
する工程を行うのが好ましい。また、このpHの調整
は、フローインジェクションのキャリアとしてpH10
〜14に調整された溶媒を用いることにより行ってもよ
い。
ーセル21におけるダイヤモンド電極1をマイクロ電極
の形態とすることも好ましい。また、本発明の別の好ま
しい態様によれば、ダイヤモンド電極1を回転電極とし
てもよい。
試料中のグルコースの濃度を測定する装置が提供され
る。この装置の基本構成は図3に示される通りである。
図3の装置において、電源・電流計31には、図2に記
載のフローセルより、ダイヤモンド電極1に接続される
導線A、対電極22に接続される導線B、および参照電
極23に接続される導線Cが接続される。この電源・電
流計31は、ダイヤモンド電極と対電極との間にダイヤ
モンド電極上で酸化反応の生じる電圧を印加する手段
と、この印加電圧下における電流値を測定する手段とを
兼ねるものである。すなわち、この電源・電流計31に
よって、ダイヤモンド電極1および対電極22の間に、
グルコースをダイヤモンド電極1上で酸化を生じさせる
電圧を印加し、さらにグルコースのダイヤモンド電極1
上での酸化反応に伴う電流値を測定する。この電流値
は、電流値比較・濃度算出装置32に送られる。この装
置32には、検量線データ33が送られ、この装置内に
おいて、電源・電流計31から送られた電流値と、検量
線データを比較し、グルコースの濃度を算出する。すな
わち、得られた電流値から被験試料中のグルコースの濃
度を算出する手段を備える。得られたグルコース濃度
は、表示装置34により表示される。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、以下の実施例において、参照電極として
飽和カロメル電極(SCE)およびAg/AgCl電極
のいずれかを使用したが、これらのいずれの電極であっ
てもほぼ同等の電位が得られるため、測定上実質的な差
異はないものと考えられる。
極を用いたグルコース濃度の測定ニッケル担持型ダイヤモンド電極の作製 まず、導電性ダイヤモンド薄膜を、ASTeX社製、マ
イクロ波CVD成膜装置を用い、マイクロ波プラズマア
シストCVD法により調製した。具体的には以下の通り
である。
を、0.5μmのダイヤモンド粉で研磨した後、CVD
成膜装置の基板ホルダにセットした。炭素源としてアセ
トンとメタノールとの混合物(混合比9:1(体積
比))を用いた。さらに、この混合物に酸化ホウ素(B
2O3)を、ホウ素/炭素比で104ppmとなる量溶
解した。炭素源の混合物に純水素ガスを通し、溶存気体
と置換した。一方、チャンバー内に純水素ガスを532
cc/分の流速で流し、さらにその圧力を115×torr
(115×133.322Pa)とした。次に、2.4
5GHzのマイクロ波をチャンバー内に注入し、放電さ
せ、出力が5KWとなるよう調製した。装置が安定した
ことを確認した後、炭素源混合物にキャリアガスとして
純水素ガスを15cc/分の流速で流し、チャンバー内
に導入し、成膜を行った。成膜速度は1〜4μm/時で
あった。約30μmの厚さとなるまで成膜を行った。基
板の加熱は行わなかったが、定常状態において約850
〜950℃の温度となっていることが観察された。
スペクトルをとると、1333cm −1に単一ピークの
みが観察された。また、電気伝導度は約10−3Ωcm
程度であった。また、ダイヤモンド薄膜中に含まれるホ
ウ素の濃度を測定したところ、10000ppmであっ
た。
にニッケルを以下のようにして担持させた。導電性ダイ
ヤモンド薄膜上に、10mMの硝酸ニッケルNi(NO
3) 2)を約100μl滴下し、100℃で2〜3時間
乾燥させた。その後、導電性ダイヤモンド薄膜を純水で
軽くすすぎ、0.2M水酸化ナトリウム水溶液中で0.
0〜0.8V(対SCE)の電位範囲で200回スイー
プさせることによって、電気化学的に触媒金属を活性化
させた。
の表面を走査線電子顕微鏡(SEM)により観察すると
ともに、電子光分光法(XPS)により分析した。図4
に得られたダイヤモンド電極表面のSEM写真を示す。
同図において、白色の部分がニッケルである。図4に示
されるように、ニッケルが導電性ダイヤモンド上に薄膜
状に付着されているのが観察された。また、XPS測定
ではニッケルに由来するピークが855eV付近に観察
された。
ルコース濃度の最適な測定条件を選定するために、サイ
クリックボルタンメトリーおよびハイドロダイナミック
ボルタンメトリーを行った。まず、0.2Mの水酸化ナ
トリウム溶液中(pH13.3程度)において電位掃引
速度を100mVs−1とするサイクリックボルタモグ
ラムを測定した。具体的には、ガラスセル中において、
Hokuto Denko HA-502 ポテンショスタット、Hokuto Den
ko HB-11ファンクションジェネレーター、およびRiken
Denshi x-yレコーダーを用いて、室温にて行った。この
とき、上記のようにして得られたニッケル担持型ダイヤ
モンド電極を作用電極として用い、また白金箔を対電極
として用いた。参照電極として、飽和カロメル電極(S
CE)を用いた。その結果、ピーク電位が+0.5V付
近であることが確認出来た。また、複数回のサイクルを
繰り返しても、著しいピークの減少は見られなかった。
にグルコースが1mM溶解した溶液20μlについて流
速1ml/sの条件でハイドロダイナミックボルタンメ
トリーを測定した。具体的には、電位を固定させ、その
電位のバックグラウンド電流が定常状態になった後、サ
ンプル溶液を注入してそのシグナル電流を測定した。こ
のとき、電位は0.0〜+0.6V(対Ag/AgC
l)の間で0.05〜0.1Vの間隔で変化させて行っ
た。その結果、シグナル電流は電位とともに増大してい
ったが、+0.5V(対Ag/AgCl)に達しようと
する辺りバックグラウンド電流が著しく増加した。した
がって、グルコース濃度測定の際の最適な検出電位とし
て、バックグランド電流が測定に悪影響を及ぼさない程
度に低い範囲内で最も高いシグナル電流が得られる、+
0.45V(対Ag/AgCl)を選定した。
電極を用いて、尿中のグルコース濃度の測定を行った。
具体的には以下の通りである。 (a)装置の準備 図2および図3に示される装置を準備した。このとき、
尿中からグルコース以外の応答性物質である尿酸および
アスコルビン酸を分離することを目的として、被験試料
注入口10とフローセル21との間に、高速液体クロマ
トグラフィ(HPLC)カラム(HAMILTON社製;RCX-10
(Part No.79940))、カラムの全長;240mm、カラ
ムの直径;4.1mm)を設けた。また、図3に示され
る測定装置として、BAS(LC-4C)ポテンショスタット、お
よびScientific Software,Inc EZChrom Elite Client/S
erverを用いた。このとき、上記のようにして得られた
ダイヤモンド電極を作用電極1として用い、また白金箔
を対電極22として用いた。参照電極23として、Ag
/AgCl電極を用いた。
ナトリウム(pH12.5程度)で10倍に希釈して測
定することを想定して、測定しようとするグルコースの
濃度範囲を0〜100mg/dlの範囲に設定した。こ
こで尿を10倍に希釈することとしたのは、実際の尿中
での濃度が0〜1000mg/dlであることを想定
し、本発明のダイヤモンド電極の好ましい測定濃度の範
囲内で測定できるようにするためである。次いで、0〜
100mg/dlの濃度範囲内において、種々の濃度の
グルコース溶液を調製した。
試料注入口10に注入し、HPLCカラムを介してフロ
ーセル21を通過させながら、図3に示される装置を介
して+0.45Vという検出電位で反応電流を検出した
(アンペロメトリック測定)。このときキャリア溶液と
して30mMの水酸化ナトリウム水溶液(pH12.5
程度)を用いた。得られた電流の値とグルコース濃度と
の関係を得て、検量線を作成した。得られた検量線は図
5の通りであった。図5に示されるように、0〜100
mg/dlの範囲では濃度に比例して、検出電流も推移
した。
(pH12.5程度)で10倍に希釈したサンプル液 ii)試料溶液B;上記試料溶液Aにグルコース10mg
/dlを加えた溶液、 iii)試料溶液C;上記試料溶液Aにおよびグルコース
50mg/dl加えた溶液。
図2に示されるフローセルを用いた、フローインジェク
ション法により、シグナル電流値を求めた。試料溶液を
被験試料注入口10に注入し、HPLCカラムを介して
フローセル21を通過させながら、図3に示される装置
を介して+0.45Vという検出電位で反応電流を検出
した(アンペロメトリック測定)。このとき、キャリア
溶液として30mMの水酸化ナトリウム溶液を使用し
た。印加電圧は、対塩化銀電極で+0.45Vとした。
あらかじめ調べておいたグルコースに由来するシグナル
電流が現れる時間が経過したところで、シグナル電流値
を測定した。
4nA、試料溶液Bが14nA、試料溶液Cが72nA
であった。これらのシグナル電流値を図5に示される検
量線に当てはめることにより各溶液のグルコース濃度を
算出したところ、試料溶液Aが2mg/dl、試料溶液
Bが12mg/dl、試料溶液Cが52mg/dlであ
った。これらの結果より、試料溶液Aの濃度の10倍に
相当する20mg/dlは正常値であり、被験者は糖尿
病ではないと判定した。また、試料溶液Bは、グルコー
スを添加した分だけ試料溶液Aよりも濃度が高く、試料
溶液Cについても同様に、グルコース添加分だけ試料溶
液Aよりも濃度が高いという結果が得られた。
いた検量線の作成銅担持型ダイヤモンド電極の作製 まず、実施例1と同様にして、導電性ダイヤモンド薄膜
を、マイクロ波プラズマアシストCVD法により調製し
た。
に銅を以下のようにして担持させた。まず、0.05M
の硫酸溶液中で導電性ダイヤモンド薄膜に+2V(対S
CE)の電圧を15分間印加して酸化させた。この酸化
された導電性ダイヤモンド薄膜を、50mMの硫酸中に
1mMの硫酸銅が溶解されてなる溶液に浸漬させて、−
0.12V(対SCE)の電圧で60μAの電流を22
分間流し、導電性ダイヤモンド上に銅粒子を析出させ
た。得られた導電性ダイヤモンド薄膜上の銅の密度は、
36μg/cm2であった。その後、導電性ダイヤモン
ド薄膜を純水で軽くすすぎ、0.2M水酸化ナトリウム
水溶液中で0.0〜0.8V(対SCE)の電位範囲で
200回スイープさせることによって、電気化学的に触
媒金属を活性化させた。
を走査線電子顕微鏡(SEM)により観察した。図6に
得られたダイヤモンド電極表面のSEM写真を示す。同
図において、白色の粒子が銅である。図6に示されるよ
うに、銅が導電性ダイヤモンド上に粒子状に付着してい
るのが観察された。
ス濃度の最適な測定条件を選定するために、サイクリッ
クボルタンメトリーおよびハイドロダイナミックボルタ
ンメトリーを行った。まず、0.1Mの水酸化ナトリウ
ム溶液中(pH13.0程度)において電位掃引速度を
100mVs−1とするサイクリックボルタモグラムを
測定した。具体的には、ガラスセル中において、Hokuto
Denko HA-502 ポテンショスタット、Hokuto Denko HB-
11ファンクションジェネレーター、およびRiken Denshi
x-yレコーダーを用いて、室温にて行った。このとき、
上記のようにして得られた銅担持型ダイヤモンド電極を
作用電極として用い、また白金箔を対電極として用い
た。参照電極として、Ag/AgCl電極を用いた。そ
の結果、ピーク電位が+0.625V(対Ag/AgC
l)付近であることが確認出来た。また、複数回のサイ
クルを繰り返しても、著しいピークの減少は見られなか
った。
(pH13.0程度)にグルコースが1mM溶解した溶
液について、ハイドロダイナミックボルタンメトリーを
測定した。具体的には、電位を固定させ、その電位のバ
ックグラウンド電流が定常状態になった後、サンプル溶
液を注入してそのシグナル電流を測定した。このとき、
電位は0.0〜+0.8V(対Ag/AgCl)の間で
0.05〜0.1Vの間隔で変化させて行った。その結
果、シグナル電流は電位とともに増大していったが、+
0.8V(対Ag/AgCl)に達した辺りバックグラ
ウンド電流が著しく増加した。このように、ピーク電流
が得られる+0.625V(対Ag/AgCl)におい
てバックグラウンド電流が非常に低いことから、グルコ
ース濃度測定の際の最適な検出電位として、この+0.
625V(対Ag/AgCl)を選定した。
用いて、尿中のグルコース濃度の測定を行った。具体的
には以下の通りである。 (a)装置の準備 作用電極1として上記銅担持型ダイヤモンド電極を、参
照電極23として飽和カロメル(SCE)電極を用いた
こと、および分離カラムを設けなかったこと以外は、実
施例1と同様にして装置を準備した。
ルコースの濃度範囲を0〜20mg/dlの範囲に設定
した。次いで、この濃度範囲内において、種々の濃度の
グルコース溶液を調製した。
試料注入口10に注入し、フローセル21を通過させな
がら、図3に示される装置を介して+0.625V(対
SCE)という検出電位で反応電流を検出した(アンペ
ロメトリック測定)。このとき、キャリア溶液として
0.1M水酸化ナトリウム水溶液(pH13.0程度)
を使用した。得られた電流の値とグルコース濃度との関
係を得て、検量線を作成した。得られた検量線は図7
(a)および(b)の通りであった。図7(a)に示さ
れるように、0〜2mg/dlの範囲では濃度に比例し
て検出電流も推移した。また、図7(b)に示されるよ
うに、0〜20mg/dlの範囲では濃度にほぼ比例し
て検出電流も推移した。
ついても、ニッケル担持型ダイヤモンド電極の場合と同
様に、グルコース濃度に対して比例関係を有する検量線
が得られた。したがって、銅担持型ダイヤモンド電極に
ついても、ニッケル担持型ダイヤモンド電極の場合と同
様、グルコースの濃度を迅速かつ簡便でありながら、極
めて正確に測定できることが分かる。
(a)はダイヤモンド電極1の断面図であり、この電極
は、基材2の上に形成された導電性ダイヤモンド薄膜3
とからなる。(b)は、ダイヤモンド電極1の斜視図で
あり、基材2の上に形成された導電性ダイヤモンド薄膜
3と、その上に形成されたニッケル薄膜4からなる。
基本構造を示す図である。
る。
ル担持型ダイヤモンド電極表面の走査線電子顕微鏡(S
EM)写真である。
極を用いて作成された、グルコース濃度と、シグナル電
流の値との検量線である。
型ダイヤモンド電極表面の走査線電子顕微鏡(SEM)
写真である。
いて作成された、グルコース濃度と、シグナル電流の値
との検量線であり、(a)はグルコース濃度が0〜2m
g/dlの範囲の検量線を示し、(b)はグルコース濃
度が0〜20mg/dlの範囲の検量線を示す。
Claims (24)
- 【請求項1】導電性ダイヤモンドと、 その上に担持される、ニッケル、銅、金、白金、パラジ
ウム、ルテニウム、イリジウム、コバルト、およびロジ
ウムからなる群から選択される1種以上とを有してな
る、ダイヤモンド電極。 - 【請求項2】前記導電性ダイヤモンド上に、ニッケルお
よび/または銅が担持されてなる、請求項1に記載のダ
イヤモンド電極。 - 【請求項3】ニッケルが、前記導電性ダイヤモンド表面
の少なくとも一部に薄膜状に担持されてなる、請求項1
または2に記載のダイヤモンド電極。 - 【請求項4】銅が、前記導電性ダイヤモンド上に粒子状
に担持されてなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載
のダイヤモンド電極。 - 【請求項5】前記導電性ダイヤモンドが、3族または5
族の元素の混入により導電性とされたダイヤモンド薄膜
である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のダイヤモ
ンド電極。 - 【請求項6】前記導電性ダイヤモンドが、ホウ素、窒
素、およびリンからなる群から選択される一以上の元素
の混入により導電性とされたダイヤモンド薄膜である、
請求項1〜5のいずれか一項に記載のダイヤモンド電
極。 - 【請求項7】前記導電性ダイヤモンドが、ホウ素の混入
により導電性とされたダイヤモンド薄膜を有するもので
ある、請求項6に記載のダイヤモンド電極。 - 【請求項8】グルコース濃度を測定するために用いられ
る、請求項1〜7のいずれか一項に記載のダイヤモンド
電極を含んでなる、グルコース濃度センサ。 - 【請求項9】被験試料中のグルコースの濃度測定法であ
って:請求項1〜8のいずれか一項に記載されるダイヤ
モンド電極と、対電極とを用意し、 前記ダイヤモンド電極と、前記対電極とを被験試料に接
触させ、 前記ダイヤモンド電極と、前記対電極との間に、前記ダ
イヤモンド電極上で酸化反応の生じる電圧を印加し、該
電圧下における電流値を測定し、 得られた電流値から前記被験試料中のグルコースの濃度
を算出することを含んでなる、方法。 - 【請求項10】得られた電流値から前記被験試料中のグ
ルコースの濃度を算出する工程が、予め作成されたグル
コースの濃度と電流値との検量線と、得られた電流値と
を対比することにより行われる、請求項9に記載の方
法。 - 【請求項11】前記被験試料のpHが10〜14であ
る、請求項9または10に記載の方法。 - 【請求項12】前記電流値の測定に先立ち、前記被験試
料のpHを10〜14に調整する工程をさらに含んでな
る、請求項9〜11のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項13】前記電流値の測定の際の前記ニッケルお
よび/または銅の価数が3である、請求項9〜12のい
ずれか一項に記載の方法。 - 【請求項14】前記電流値の測定に先立ち、前記ニッケ
ルおよび/または銅の価数を3にする工程をさらに含ん
でなる、請求項9〜13のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項15】前記被験試料が尿である、請求項9〜1
4のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項16】前記グルコース測定に先立ち、前記尿か
ら尿酸およびアスコルビン酸を分離する工程をさらに含
んでなる、請求項15に記載の方法。 - 【請求項17】前記分離が分離カラムにより行われる、
請求項16に記載の方法。 - 【請求項18】前記ダイヤモンド電極上で酸化反応の生
じる電圧が、ピーク電流を与える電圧である、請求項9
〜17のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項19】前記ダイヤモンド電極上で酸化反応の生
じる電圧が、バックグラウンド電流と酸化反応により生
じる電流との差が最も大きくなる電圧である、請求項9
〜18のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項20】参照電極を被験試料中に接触させ、前記
ダイヤモンド電極と、前記対電極との間に、前記ダイヤ
モンド電極上で酸化反応の生じる電圧の絶対値を制御す
ることをさらに含んでなる、請求項9〜19のいずれか
一項に記載の方法。 - 【請求項21】前記ダイヤモンド電極の表面積の10倍
以上の表面積を有する対電極を用いる、請求項9〜19
のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項22】被験試料中のグルコースの濃度を測定す
る装置であって、 請求項1〜7のいずれか一項に記載されるダイヤモンド
電極と、 対電極と、 前記ダイヤモンド電極と、対電極とを被験試料に接触さ
せる手段と、 前記ダイヤモンド電極と、前記対電極との間に、前記ダ
イヤモンド電極上で酸化反応の生じる電圧を印加する手
段と、 該印加電圧下における電流値を測定する手段と、 得られた電流値から前記被験試料中のグルコースの濃度
を算出する手段とを少なくとも備えてなる、装置。 - 【請求項23】参照電極を更に備えてなり、 該参照電極を被験試料中に接触させる手段と、 前記ダイヤモンド電極と、前記対電極との間に、前記ダ
イヤモンド電極上で酸化反応の生じる電圧の絶対値を制
御する手段とを備えてなる、請求項22に記載の装置。 - 【請求項24】前記対電極の表面積が、前記ダイヤモン
ド電極の表面積の10倍以上である、請求項22に記載
の装置。
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