JP2002310920A - コンクリート壁のひび割れ検出方法およびその装置 - Google Patents

コンクリート壁のひび割れ検出方法およびその装置

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JP2002310920A
JP2002310920A JP2001121523A JP2001121523A JP2002310920A JP 2002310920 A JP2002310920 A JP 2002310920A JP 2001121523 A JP2001121523 A JP 2001121523A JP 2001121523 A JP2001121523 A JP 2001121523A JP 2002310920 A JP2002310920 A JP 2002310920A
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Takeshi Sakamoto
武 坂本
Sumitada Kakimoto
純忠 柿本
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KEISOKU KENSA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ひび割れの検出精度を高めるコンクリート壁
のひび割れ検出方法およびその装置を提供する。 【解決手段】 カメラ31により撮像した1画面分の画
像データに対し、第1の係数マトリクスを用いてコンク
リート壁の内部壁面のひび割れの横割れ成分を抽出し、
第2の係数マトリクスを用いてひび割れの縦割れ成分を
抽出し、第3の係数マトリクスを用いてひび割れの左斜
割れ成分を抽出し、第4の係数マトリクスを用いてひび
割れの右斜割れ成分を抽出する。このように、ひび割れ
を4つの成分に細かく分けて検出するので、ひび割れの
検出精度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート壁のひ
び割れ検出方法およびその装置に係り、詳しくは例えば
鉄筋コンクリートなどにより形成されたトンネル、モノ
レールのレール、橋梁の床板などを点検する際に、トン
ネルの内部壁面、モノレールのレール表面、橋梁の床板
の表面などのひび割れを検出するコンクリート壁のひび
割れ検出方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネルの維持管理や補修・補強などに
際しては、定期的な点検や調査を実施してトンネルの内
部壁面の損傷劣化の状況を把握し、その結果に基づき、
トンネルの耐久性を評価、診断する必要がある。従来、
例えば特開平6−281595号公報の「物体表面の疵
検出装置」を応用したコンクリート壁のひび割れ検出方
法が知られている。この従来のひび割れ検出方法は、車
両にデジタル画像を撮像できるカメラ(CCDカメラな
ど)を搭載し、車両を移動しながらカメラによって内部
壁面の映像を撮像し、それを記憶媒体に記憶させ、記憶
された画像データから内部壁面のひび割れを示す画像の
特徴を強調してひび割れを検出する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来技術にあっては、以下の問題点があった。 (1) 従来の特開平6−281595号公報の「物体表面
の疵検出装置」を応用したひび割れの検出方法では、ト
ンネルの内部壁面のひび割れの成分のうち、横割れ成分
と縦割れ成分という2方向だけの割れ成分を強調してひ
び割れを検出していた。そのため、この内部壁面のひび
割れの検出精度が低下していた。 (2) 従来のひび割れの検出時には、ひび割れの横割れ成
分を強調する係数マトリクスと、縦割れ成分を強調する
係数マトリクスとが用いられている。従来、これらの係
数マトリクスは、記憶媒体に記憶された画像データ中の
ひび割れの形状、および、画像データの濃度などの各種
の条件に応じて、その都度、設計が行われていた。これ
により、各係数マトリクスの設計が複雑化し、これらの
設計に要する時間が長くなっていた。 (3) また、コンクリート壁の壁面をカメラ撮像する際に
は、この壁面の部分的な汚れなどによって、撮像される
壁面の明るさが部分的に異なっていた。しかしながら、
従来技術では各係数マトリクスを設計するときに、この
ようなコンクリート壁の壁面の部分的な明るさの違いを
無視し、この明るさはトンネルの全長にわたって常時均
一であるとして設計されていた。その結果、各係数マト
リクスの設計がより面倒となっていた。
【0004】
【発明の目的】そこで、この発明は、ひび割れの検出精
度を高めることができるコンクリート壁のひび割れ検出
方法およびその装置を提供することを、その目的として
いる。また、この発明は、ひび割れの形状に応じた的確
な係数マトリクスを短時間で設計することができるコン
クリート壁のひび割れ検出方法およびその装置を提供す
ることを、その目的としている。そして、この発明は、
コンクリート壁の壁面の明るさに対応した係数マトリク
スを短時間で設計することができるコンクリート壁のひ
び割れ検出方法およびその装置を提供することを、その
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、コン
クリート壁の壁面をカメラにより撮像する撮像工程と、
得られた画像データを処理して前記壁面のひび割れを検
出するひび割れ検出工程とを備えたコンクリート壁のひ
び割れ検出方法において、前記ひび割れ検出工程が、前
記カメラにより撮像された1画面分の画像データに対し
て、前記ひび割れの横割れ成分を強調する第1の係数マ
トリクスを使用して前記ひび割れの横割れ成分を抽出す
る第1のフィルタ処理と、前記ひび割れの縦割れ成分を
強調する第2の係数マトリクスを使用して前記ひび割れ
の縦割れ成分を抽出する第2のフィルタ処理と、前記ひ
び割れの左斜割れ成分を強調する第3の係数マトリクス
を使用して前記ひび割れの左斜割れ成分を抽出する第3
のフィルタ処理と、前記ひび割れの右斜割れ成分を強調
する第4の係数マトリクスを使用して前記ひび割れの右
斜割れ成分を抽出する第4のフィルタ処理とをそれぞれ
施すことにより、前記ひび割れを横割れ成分、縦割れ成
分、左斜割れ成分および右斜割れ成分に分割して検出す
るコンクリート壁のひび割れ検出方法である。
【0006】ひび割れが検出されるコンクリート壁の種
類は限定されない。例えば、トンネルの内部壁面、モノ
レールのレール表面、橋梁の床板の表面などが挙げられ
る。カメラとしては、撮像を電子的に処理可能なビデオ
カメラ、スチールカメラなどを採用することができる。
ここでいう係数マトリクスとは、1画面分の画像データ
のX方向(行)とY方向(列)との2次元分布に対応す
る所定領域分の係数の2次元分布であって、所定の濃度
変換処理を行う空間フィルタである。ひび割れを構成す
る成分は、横割れ成分(0度;時計回り)、左上がりの
左斜割れ成分(45度)、縦割れ成分(90度)および
右上がりの右斜割れ成分(135度)が挙げられる。そ
のほか、エッジ成分などが挙げられる。
【0007】ひび割れは、そのひび割れ線の太さ別に横
割れ成分、左斜割れ成分、縦割れ成分および右斜割れ成
分を抽出してもよい。その場合、ひび割れの検出結果の
出力時に、ひび割れの幅(太さ)の違いを色彩や明度の
違いで表示した方が好ましい。例えば、トンネルの内部
壁面のひび割れ検出方法において、カメラは、トンネル
の幅方向に複数台並べて配置され、しかも内部壁面に対
向してトンネルの貫通方向に走行する台車に載せて撮像
し、画像データは、台車の走行位置とともに得られるデ
ータから構成してもよい。こうして得られた各ひび割れ
成分に基づき、その後、ひび割れの全体の長さ、ひび割
れの各部分の幅、ひび割れの面積が求められる。これら
の事項は、請求項7にも該当する。
【0008】請求項2の発明は、前記ひび割れ検出後、
該検出結果を出力する請求項1に記載のコンクリート壁
のひび割れ検出方法である。出力としては、ディスプレ
イ画面への表示、紙によるプリントアウト、DVDなど
の外部記憶媒体への書き込みなどが挙げられる。検出結
果の出力は、ひび割れの程度に応じて異なる色彩または
明度に階調化し、さらに階調化された色彩または明度か
らなるひび割れ情報を撮像された順番につなぎ合わせ、
ひび割れ情報をその分布図とともに表示してもよい。こ
れらの事項は、請求項8にも該当する。
【0009】請求項3の発明は、前記ひび割れ検出工程
において、前記第1〜第4のフィルタ処理を行う前に、
前記カメラにより撮像された1画面分の画像データに対
して、高周波成分を除去する第5の係数マトリクスを使
用して第5のフィルタ処理を施すことにより前記1画面
分の画像データの濃度を平滑化し、次いで、この平滑化
された1画面分の画像データに対して、濃度強調用の第
6の係数マトリクスを使用して第6のフィルタ処理を施
すことで前記1画面分の画像データの濃度を強調する請
求項1または請求項2に記載のコンクリート壁のひび割
れ検出方法である。濃度平滑化用の第5の係数マトリク
スは、例えば所定領域分の中心位置の係数だけを、他の
位置に配された同じ値の係数よりも若干高めた空間フィ
ルタである。濃度強調用の第6の係数マトリクスは、例
えば所定領域分の中心位置の係数だけを他の位置に配さ
れた同じ値の係数よりも極端に高めた空間フィルタであ
る。これらの事項は、請求項9にも該当する。
【0010】請求項4の発明は、前記横割れ成分、縦割
れ成分、左斜割れ成分および右斜割れ成分の各1画面分
の画像データを、該各1画面分の画像データの平均濃度
をしきい値として2値化し、各2値化後の1画面分の画
像データに対して、前記横割れ成分、縦割れ成分、左斜
割れ成分および右斜割れ成分の微細な過不足部分をそれ
ぞれ修正し、該各修正された横割れ成分、縦割れ成分、
左斜割れ成分および右斜割れ成分に対して、所定の線の
太さに統一する細線化処理をそれぞれ施し、該各修正さ
れた横割れ成分、縦割れ成分、左斜割れ成分および右斜
割れ成分のうち、所定の長さに満たない部分を除去して
該各ひび割れ成分の有効長さ部分を抽出する請求項1〜
請求項3のうち、何れか1項に記載のコンクリート壁の
ひび割れ検出方法である。
【0011】各ひび割れ成分の2値化処理は、まず1画
面分の画像データの濃度値を合計した累算値を、1画面
分の画像データの画素数で割って濃度平均値を算出し、
この濃度平均値をしきい値(threshold)とし
て、1画面分の画像データを2値化する。すなわち、濃
度平均値以上であれば「1」(ひび割れあり)とし、濃
度平均値未満であれば「0」(ひび割れなし)とする。
各ひび割れ成分の修正処理の種類は限定されない。例え
ば、この2値化された画像データに対する孤立点の除去
やスムージングの処理などが挙げられる。孤立点除去の
処理とは、ひび割れと見なす必要のない微少領域の
「1」(ノイズ)を除去する作業である。また、スムー
ジングの処理とは、きわめて短い距離で分離した「1」
の間の「0」を、「1」に置換してひび割れ成分を集約
する作業である。こうして、2値化されたひび割れデー
タを修正する。細線化処理では、2値化されたひび割れ
データに示すひび割れ線の太さが多種であるため、ひび
割れ線を細線化処理して所定の線の太さに統一する。た
だし、この細線化処理は必ずしも必要ではない。また、
ひび割れ成分の有効長さ部分の抽出は、あらかじめ設定
した最短長さ以下の線分を除去し、その後、例えばひび
割れデータ領域をラスター走査し、「1」領域の始点座
標と終点座標を検出することで行う。これらの事項は、
請求項10にも該当する。
【0012】請求項5の発明は、あらかじめ前記コンク
リート壁の壁面のひび割れを実測し、該実測データに基
づき、前記各第1〜第6の係数マトリクスを設計する請
求項1〜請求項4のうち、何れか1項に記載のコンクリ
ート壁のひび割れ検出方法である。ひび割れの実測は、
例えば作業者が壁面のひび割れに、直接、定規をあてが
って行う。この事項は、請求項11にも該当する。
【0013】請求項6の発明は、前記撮像工程における
コンクリート壁の壁面の明るさに応じ、前記各第1〜第
6の係数マトリクスを修正する請求項1〜請求項5のう
ち、何れか1項に記載のコンクリート壁のひび割れ検出
方法である。カメラによるコンクリート壁の壁面の撮像
前、撮像中または撮像後に、このカメラにより撮像され
た壁面の1区分(1画面分)ごとの明るさを測定する。
各係数マトリクスの設計時には、対応する区分ごとの明
るさに基づき、各所定領域分の係数をそれぞれ設計す
る。これらの事項は、請求項12にも該当する。
【0014】請求項7の発明は、コンクリート壁の壁面
をカメラにより撮像する撮像手段と、得られた画像デー
タを処理して前記壁面のひび割れを検出するひび割れ検
出手段とを備えたコンクリート壁のひび割れ検出装置に
おいて、前記ひび割れ検出手段が、前記カメラにより撮
像された1画面分の画像データに対して、前記ひび割れ
の横割れ成分を強調する第1の係数マトリクスを使用し
て前記ひび割れの横割れ成分を抽出する第1のフィルタ
処理手段と、前記カメラにより撮像された1画面分の画
像データに対して、前記ひび割れの縦割れ成分を強調す
る第2の係数マトリクスを使用して前記ひび割れの縦割
れ成分を抽出する第2のフィルタ処理手段と、前記カメ
ラにより撮像された1画面分の画像データに対して、前
記ひび割れの左斜割れ成分を強調する第3の係数マトリ
クスを使用して前記ひび割れの左斜割れ成分を抽出する
第3のフィルタ処理手段と、前記カメラにより撮像され
た1画面分の画像データに対して、前記ひび割れの右斜
割れ成分を強調する第4の係数マトリクスを使用して前
記ひび割れの右斜割れ成分を抽出する第4のフィルタ処
理手段とを備えたコンクリート壁のひび割れ検出装置で
ある。
【0015】請求項8の発明は、前記ひび割れ検出結果
を出力する出力手段を有する請求項7に記載のコンクリ
ート壁のひび割れ検出装置である。
【0016】請求項9の発明は、前記ひび割れ検出手段
が、前記第1〜第4のフィルタ処理を行う前に、前記カ
メラにより撮像された1画面分の画像データに対して、
高周波成分を除去する第5の係数マトリクスを使用して
第5のフィルタ処理を施すことにより前記1画面分の画
像データの濃度を平滑化する平滑化手段と、次いで、こ
の平滑化された1画面分の画像データに対して、濃度強
調用の第6の係数マトリクスを使用して第6のフィルタ
処理を施すことで前記1画面分の画像データの濃度を強
調する濃度強調手段とを有する請求項7または請求項8
に記載のコンクリート壁のひび割れ検出装置である。
【0017】請求項10の発明は、前記横割れ成分、縦
割れ成分、左斜割れ成分および右斜割れ成分の各1画面
分の画像データを、該各1画面分の画像データの平均濃
度をしきい値として2値化する2値化手段と、各2値化
後の1画面分の画像データに対して、前記横割れ成分、
縦割れ成分、左斜割れ成分および右斜割れ成分の微細な
過不足部分をそれぞれ修正する修正手段と、該各修正さ
れた横割れ成分、縦割れ成分、左斜割れ成分および右斜
割れ成分に対して、所定の線の太さに統一する細線化処
理を施す細線化処理手段と、該各修正された横割れ成
分、縦割れ成分、左斜割れ成分および右斜割れ成分のう
ち、所定の長さに満たない部分を除去して該各ひび割れ
成分の有効長さ部分を抽出する有効長抽出手段とを有す
る請求項7〜請求項9のうち、何れか1項に記載のコン
クリート壁のひび割れ検出装置である。
【0018】請求項11の発明は、あらかじめ測定され
た前記コンクリート壁の壁面のひび割れの実測データに
基づき、前記各第1〜第6の係数マトリクスを設計する
係数設計手段を有した請求項7〜請求項10のうち、何
れか1項に記載のコンクリート壁のひび割れ検出装置で
ある。
【0019】請求項12の発明は、前記撮像工程におけ
るコンクリート壁の壁面の明るさに応じ、前記各第1〜
第6の係数マトリクスを修正する係数修正手段を有した
請求項7〜請求項11のうち、何れか1項に記載のコン
クリート壁のひび割れ検出装置である。
【0020】
【作用】請求項1および請求項7の発明によれば、カメ
ラにより撮像した1画面分の画像データに対し、第1の
係数マトリクスを用いてひび割れの横割れ成分を抽出し
(第1のフィルタ処理)、第2の係数マトリクスを用い
てひび割れの縦割れ成分を抽出し(第2のフィルタ処
理)、第3の係数マトリクスを用いてひび割れの左斜割
れ成分を抽出し(第3のフィルタ処理)、第4の係数マ
トリクスを用いてひび割れの右斜割れ成分を抽出(第4
のフィルタ処理)する。このように、ひび割れを4つの
成分に細かく分けて検出するので、ひび割れの検出精度
を高めることができる。
【0021】また、請求項5および請求項11の発明に
よれば、あらかじめ得られたコンクリート壁の壁面のひ
び割れの実測データに基づき、各第1〜第6の係数マト
リクスを設計するので、ひび割れの形状に応じた的確な
係数マトリクスを短時間で設計することができる。
【0022】さらに、請求項6および請求項12の発明
によれば、撮像工程におけるコンクリート壁の壁面の明
るさに応じて、各第1〜第6の係数マトリクスの修正を
行うので、この壁面の明るさに対応した係数マトリクス
を短時間で設計することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。図1は、この発明の一実施例に係る
コンクリート壁のひび割れ検出装置を示す正面図であ
る。図2は、この発明の一実施例に係るコンクリート壁
のひび割れ検出装置の複数のカメラの画像の相対位置を
示す説明図である。図3は、この発明の一実施例に係る
コンクリート壁のひび割れ検出方法における画像処理の
状態を示す説明図である。図4は、コンクリート壁のひ
び割れ検出装置のブロック図である。図5(A),図5
(B),図5(C)は、それぞれコンクリート壁のひび
割れ検出方法で得られた画像データを示す説明図、分布
図および広範囲分布図である。
【0024】図1に示すように、この発明の一実施例に
係るコンクリート壁のひび割れ検出装置(以下、ひび割
れ検出装置)10は、トンネル21のアーチ型の内部壁
面20を撮像し、デジタル量の画像データを取得する撮
像装置30を備えている。撮像装置30は、トンネル2
1の内部壁面20に対向して、アーチの頂上から左右に
等間隔で周方向曲面に沿って撮像することができる4台
のカメラ31と、カメラ31によって明瞭な画面が得ら
れるように、カメラ31の視野より広い範囲の撮像面に
照明を当てる照明装置32と、画像記憶媒体33とを備
えている。これらのカメラ31はデジタルビデオカメラ
である。各カメラ31によって撮像された画像データは
デジタル量として出力され、画像記憶媒体(ここではD
VD)33に記憶される。これらのカメラ31、照明装
置32を有する撮像装置30は、トンネル21の長さ方
向に向かって、このトンネル21の内部壁面20と平行
に移動する台車41を具備した移動装置40に載置され
ている。なお、各カメラ31は、撮像された隣り合う画
像データどうしが若干重なり合って撮像されるように、
移動装置40上で、トンネル21の幅方向に配置されて
いる。そして、4台のカメラ31は同時に撮像を開始す
るように制御される。
【0025】図2に示すように、複数台(この場合4
台)のカメラ31によって撮像された画像34は、撮像
装置30により、各カメラ31が撮像した画像データの
頭部が揃えられる。カメラ31は、例えば1秒間に30
コマ程度の複数の連続した画像を録画する。したがっ
て、台車41の走行によって、各カメラ31がトンネル
21の長さ方向に移動しながら録画すると、台車41の
走行位置とともに画像データが得られる。図3に示すよ
うに、得られた画像データは、カメラ31の移動速度に
応じて連続した画像34から複数コマごとに画像34を
抜き出して連続的に並べられる。その際、隣接する画像
34どうしをわずかに重ね合わせ、連続画像35が得ら
れるように編集する。具体的には、例えば台車41の移
動速度を5m/sec(時速18km)程度とし、カメ
ラ31の撮像速度を30コマ/sec程度として、1コ
マが1000mm×700mm程度の小区分の範囲を撮
像すると、4コマごとに1コマ抜き出して並べる。これ
により、連続画像35が得られる。
【0026】この連続画像35の1コマの画像データR
0は、隣接する画像データR0側の端部に重なり部分を
含んだデータである。したがって、画像データR0をつ
なぎ合わせる画像の合成を行うと、トンネル21の長さ
方向に沿って、内部壁面20の連続した複数の画像デー
タR0が得られる。この連続した画像データR0は、ト
ンネル21の長さ方向に区分された複数の大区分にわけ
られる。各大区分では、対応する区分内の画像34の1
コマ(画像データR0)ごとに小区分番号を付ける。す
なわち、画像データR0は、トンネル21の貫通方向に
沿って、例えば図5(C)に示すように、1kmごとに
内部壁面20を大区分に分割して大区分番号P1,P2
〜Piを付し、さらに図5(B)に示すように、大区分
ごとに撮像した4台のカメラ31(#1カメラ〜#4カ
メラ)の画像34の画像データR0に、トンネル21の
貫通方向に順番に小区分番号(Q11〜Q41、Q12
〜Q42…Q1n〜Q4n)を付し、順次、画像記憶媒
体33の大区分番号と同じ番号を付したファイル(P
1,P2〜Pi)に格納されている。
【0027】図4に示すように、画像記憶媒体33に記
憶された画像データR0は画像編集装置50によって、
隣接する小区分(例えばQ11とQ21、Q11とQ1
2等)ごとの画像データR0の互いに重なる部分を削除
する編集処理がなされ、ノイズの少ない必要な画像デー
タR1のみが取り出され、その画像データR1はパソコ
ンなどの画像処理装置(ひび割れ検出手段)60によっ
て画像処理する。画像処理装置60では、図5(A)に
示すように、画像データR1を、内部壁面20を分割し
た小区分ごとに、ひび割れ検出装置10を用いて、例え
ば濃度変換処理を行って画像濃度を平滑化し、ひび割れ
の線の太さごとに分別するなどして、ひび割れの特徴点
の抽出・定量化処理を行う。すなわち、各小区分ごとに
ひび割れの特徴量、例えば線の太さや長さを計算して色
別に表示する。具体的には、ひび割れの大きいもの(幅
1.0mm以上)は赤色、中くらいのもの(幅0.5〜
1.0mm)は青色、小さいもの(幅0.3〜0.5m
m)は緑色に色分けする。ひび割れの特徴量は各小区分
ごとにデータ処理され、このひび割れ情報を各小区分の
位置に配置してつなぎ合わせる。こうして、図5(B)
に示すように、内部壁面20の大区分ごとのひび割れの
程度を表示する分布図70を作成する。次に、図5
(C)に示すように、分布図70をトンネル21の全て
の内部壁面20について求める。これにより、連続した
広範囲分布図71が形成される。この分布図70および
広範囲分布図71を、順次、図4に示すDVDなどの記
憶媒体81にデジタル量で記憶し、表示装置であるCR
Tカラーディスプレイ4bに出力表示できるようにす
る。なお、他の表示装置として、液晶ディスプレイ、プ
リンタなどが挙げられる。
【0028】次に、図6〜図16を参照して、前記ひび
割れ検出装置10を詳細に説明する。図6は、この発明
の一実施例に係るコンクリート壁のひび割れ検出装置の
より具体的なブロック図である。図7は、この発明の一
実施例に係るコンクリート壁のひび割れ検出方法を示す
メインルーチンのフローシートである。図8は、この発
明の一実施例に係るコンクリート壁のひび割れ検出方法
のうちの横割れ抽出処理ルーチンを示すフローシートで
ある。図9は、この発明の一実施例に係るコンクリート
壁のひび割れ検出方法におけるカメラによる撮像画面を
示す平面図である。図10は、この発明の一実施例に係
るコンクリート壁のひび割れ検出方法における特徴点抽
出における線強調処理工程を示す図面であり、画面上の
画素区分を示す平面図である。図11は、この発明の一
実施例に係るコンクリート壁のひび割れ検出方法におけ
る特徴点抽出のための線強調処理の計算値を単純化した
マトリクスサイズで示す平面図である。図12は、この
発明の一実施例に係るコンクリート壁のひび割れ検出方
法におけるしきい値Thrと画像データとが表す濃度レ
ベルの関係を示すグラフである。図13は、この発明の
一実施例に係るコンクリート壁のひび割れ検出方法のう
ちの縦割れ抽出処理ルーチンを示すフローシートであ
る。図14は、この発明の一実施例に係るコンクリート
壁のひび割れ検出方法のうちの左斜割れ抽出処理ルーチ
ンを示すフローシートである。図15は、この発明の一
実施例に係るコンクリート壁のひび割れ検出方法のうち
の右斜割れ抽出処理ルーチンを示すフローシートであ
る。図16(a)は、この発明の一実施例に係るコンク
リート壁のひび割れ検出装置に取り込まれた原画像であ
る。図16(b)は、この発明の一実施例に係るコンク
リート壁のひび割れ検出装置によって作成されたひび割
れ抽出画像である。
【0029】図6に示すように、このひび割れ検出装置
10は、演算用CPUおよびコントロール用CPUを含
むマイクロコンピュータ(以下、CPU)1を中心とし
て構成されている。そのバスラインには、制御プログラ
ムが格納された読み出し専用メモリ(ROM)2、処理
中のパラメータが格納される読み書きメモリ(RAM)
3、各種の構成要素が接続された入出力ポート(I/
O)4,5,6、外部のプロセスコントローラ8と通信
できる通信コントローラ7などが接続されている。各カ
メラ31の撮像信号は、A/Dコンバータ6cおよびC
RTコントローラ4aに送られる。A/Dコンバータ6
cは、カメラ31からのアナログ画像信号を、各画像ご
とに256階調(階調255が黒レベル、階調0が白レ
ベル)のデジタルデータ(階調データ=画像データ)に
変換する。この変換されたデジタルデータは、イメージ
メモリ5aに入力される。なお、イメージメモリ5a
は、1画面(764×476画素)の階調データ(原画
像データ)を記憶する領域を1頁とした場合において、
その数頁分の階調データを記憶できる領域と、1ビット
情報(2値データ)を数画面分だけ記憶できる2値デー
タ記憶領域とを有している。CPU1は、カメラコント
ローラ6aを介して、カメラ31の絞りおよび撮像信号
の出力レベルなどを制御し、A/Dコンバータ6cの入
出力およびイメージメモリ5aの書き込み処理などを同
期して制御する。CRTコントローラ4aは、カメラ3
1からのアナログの撮像信号が表す画像と、後述する画
像処理により生成された2値化画像を選択的に表示す
る。この2値化画像は、ひび割れを黒(高レベル1)、
背景を白(低レベル0)で表す。なお、この選択の指示
は、図示しない操作・表示ボードを介したオペレータの
入力に対応してCPU1が行う。
【0030】ここで、図7を参照して、CPU1の処理
動作の概要を示す。すなわち、メインルーチンが作動し
(S100)、CPU1の各種イニシャライズが行われ
(S101)、その後、カメラ31で撮像された1画面
分のアナログ画像信号をデジタル変換してイメージメモ
リ5aの入力データメモリ領域(原画素領域)に書き込
む。そのほか、各係数マトリクスなどの読み込みが行わ
れる(S102)。これらの係数マトリクスは、あらか
じめ作業者が壁面のひび割れに、直接、定規をあてが
い、得られたコンクリート壁の壁面のひび割れの実測デ
ータに基づき、各係数マトリクスを設計する。その結
果、ひび割れの形状に応じた的確な係数マトリクスを短
時間で設計することができる。しかも、カメラ31によ
るコンクリート壁の壁面の撮像時には、カメラ31によ
り撮像された壁面の1画面分ごとの明るさを測定する。
これにより、各係数マトリクスの設計時には、対応する
区分ごとの明るさに基づき、各所定領域分の係数をそれ
ぞれ設計することができる。その結果、この撮像時にお
けるコンクリート壁の壁面の明るさに応じて各係数マト
リクスの修正が行える。よって、より的確な係数マトリ
クスの設計をさらに短時間で行うことができる。次い
で、各画像データに対して、2値化処理を容易にするた
めに画像改善処理を行う。すなわち、処理過程において
外乱となる要素を軽減するために画像中の高周波成分を
取り除く濃度平滑化処理を施し(S103)、その処理
結果の画像に対して急激な変化をする部分を強調するこ
とで画像を鮮明化する濃度強調処理を施す(S10
4)。
【0031】まず、ステップS103の画像の平滑化処
理を説明する。ここでは、イメージメモリ5a上の1画
面分の画像データ(階調データ)に高周波成分を除去す
るフィルタ処理を行う。これは、1画面の起点(原点)
からX方向3画素およびY方向3画素領域(3×3画素
領域)の各画素の画像データ(9個)のそれぞれに、表
1に示すX方向3個およびY方向3個のひび割れ平滑化
用の3×3係数マトリクス(第5の係数マトリクス)の
X,Y座標上で対応位置にある係数を乗算し、得た3×
3個の総和を算出し、総和値を表1の係数の総和値で割
算を行い、この3×3画素領域の中心位置(X=2、Y
=2)の画素の濃度値として、イメージメモリ5aの濃
度値データ領域(サイズは(768−2)×(480−
2)画素)に書き込む。これが1画面分の画像(原画
像)におけるX=2、Y=2の位置の画素(注目点)の
平滑化濃度値である。
【0032】
【表1】
【0033】次に、注目点をX方向に1画素分シフト
し、同様の処理を行う。すなわち、原画像のX=3、Y
=2の画素を中心とする3×3画素領域の各画素の画像
データのそれぞれに、表1に示す3×3係数マトリクス
のX,Y座標上での対応位置にある係数を乗算し、得た
3×3個の積の総和を算出し、その総和値を係数総和値
で割算する。その結果を注目点(X=3、Y=2)の画
素の濃度値とし、イメージメモリ5aの濃度値データ領
域に書き込む。その後、1ラインの処理が終了する(原
画像上で3×3画素領域が指定できる)まで、注目点を
1画素ずつずらし、上述した注目点に関しての平滑化処
理を実施する。1ラインの処理が終了すると、注目点を
Y方向に1画素分ずらし、上述の処理を繰り返す。そし
て、1画面の処理が終了する(原画像上で3×3画素領
域が指定できる)まで、注目点を1画素ずつY方向にず
らし、上述した1ライン分の平滑化処理を行う(第5の
フィルタ処理)。
【0034】続いて、ステップS104の濃度強調処理
について説明する。この濃度強調処理では、イメージメ
モリ5aの1画面分の平滑化処理データについて輪郭線
部、濃度が急激に変化している部分等を強調するフィル
タ処理(第6のフィルタ処理)を行う。これは、1画面
の起点(原点)からX方向3画素およびY方向3画素の
領域(3×3画素領域)の各画素の画像データ(9個)
のそれぞれに、表2に示すX方向3個およびY方向3個
の濃度強調用の3×3係数マトリクス(第6の係数マト
リクス)のX,Y座標上で対応位置にある係数を乗算
し、得た3×3個の総和を算出し、上記3×3画素領域
の中心位置(X=2、Y=2)の画素の濃度値として、
イメージメモリ5aの濃度強調データ領域(サイズは
(766−2)×(478−2)画素)に書き込む。こ
れが、1画面分の画像(原画像)のX=2、Y=2の位
置の画素(注目点)の濃度強調値である。
【0035】
【表2】
【0036】次に、注目点をX方向に1画素分シフトし
て同様の処理を行う。すなわち、原画像のX=3、Y=
2の画素を中心とする3×3画素領域の各画素の画像デ
ータのそれぞれに、表2に示す3×3係数マトリクス
の、X,Y座標上で対応位置にある係数を乗算し、得た
3×3個の積の総和を算出し、その総和値を注目点(X
=3、Y=2)の画素の濃度値として、イメージメモリ
5aの濃度強調データ領域に書き込む。このようにし
て、1ラインの処理が終了する(原画像上で3×3画素
領域が指定できる)まで、注目点を1画素ずつずらし、
上述の注目点に関する濃度強調処理を行う。1ラインの
処理が終了すると、注目点をY方向に1画素分ずらして
上述の処理を繰り返す。そして、1画面の処理が終了す
る(原画像上で3×3画素領域が指定できる)まで、注
目点を1画素ずつY方向にずらして、上述の1ライン分
の濃度強調処理を行う。
【0037】このような画像改善処理のあとで、ひび割
れの幅(線の太さ)別のひび割れの抽出が行われる。ひ
び割れの幅が0.3〜0.5mmを特徴点A、ひび割れ
の幅が0.5〜1.0mmを特徴点B、ひび割れの幅が
1.0mm以上を特徴点Cとする。すなわち、具体的に
は、まずS105で特徴点Aが選出され、次のS106
で特徴点Bと特徴点Cとが選別される。これらの特徴点
A〜特徴点Cの選別後は、4分割された部分ひび割れ
(横割れ、縦割れ、左斜割れ、右斜割れ)の抽出処理が
それぞれ行われる。以下、説明が重複しないように、各
特徴点A,特徴点B,特徴点Cについて、各横割れ抽出
処理ルーチン(S107A,S107B,S107
C)、各縦割れ抽出処理ルーチン(S108A,S10
8B,S108C)、各左斜割れ抽出処理ルーチン(S
109A,S109B,S109C)、各右斜割れ抽出
処理ルーチン(S110A,S110B,S110C)
のうち、特徴点Aの4つのひび割れ成分(S107A,
S108A,S109A,S110A)についてのみ、
詳細な説明を行う。
【0038】特徴点Aでは、横割れ成分の抽出処理(S
107A)、縦割れ成分の抽出処理(S108A)、左
斜割れ成分の抽出処理(S109A)、右斜割れ成分の
抽出処理(S110A)の各抽出が行われる。まず、横
割れ成分の抽出処理(S107A)を、図8のフローシ
ートを参照して説明する。横割れの特徴点抽出用フィル
タ処理(S201)では、イメージメモリ5aの1画面
分の画像データ(階調データ)に、特徴点Aの横割れを
抽出するフィルタ処理(第1のフィルタ処理)が施され
る。これは、1画面の起点(原点)からX方向に5画
素、および、Y方向に5画素の領域(5×5画素領域)
の各画素の画像データ(25個)のそれぞれに、表3に
示すX方向に5個およびY方向に5個のひび割れ強調用
の5×5係数マトリクス(第1の係数マトリクス)の
X,Y座標上で対応位置にある係数を乗算する。
【0039】
【表3】
【0040】こうして得た5×5個の総和を算出し、そ
の総和値を前記5×5画素領域の中心位置(X=3、Y
=3)の画素の強調濃度として、イメージメモリ5aの
横割れ強調データ領域(図9に一点鎖線で示す(764
−4)×(476−4)画素の領域)に書き込む。これ
が、1画面分の画像(原画像)のX=3、Y=3の位置
の画素(注目点)の強調濃度値である。なお、1つの画
素の強調濃度値を得る過程を図10に例示する。一実施
例とは異なるが、3×3画素サイズの1つの係数マトリ
クスを用いる際の1画素の強調濃度値(算出結果)を、
参考として図11に示す。
【0041】次に、注目点をX方向に1画素分シフト
し、同じ処理を行う。すなわち、原画像のX=4、Y=
3の画素を中心とした5×5画素領域の各画素の画像デ
ータのそれぞれに、表3に示す5×5係数マトリクス
の、X、Y座標上で対応位置にある係数を乗算し、得た
5×5個の積の総和を算出し、その総和値を注目点(X
=4、Y=3)の画素の強調濃度値として、イメージメ
モリ5aの横割れ強調データ領域に書き込む。このよう
にして、1ラインの処理が終了する(原画像上で5×5
画素領域が指定できる)まで、注目点を1画素ずつずら
して、上述の注目点に関する濃度強調処理を行う。1ラ
インの処理が終了すると、注目点をY方向に1画素分ず
らして上述の処理を繰り返す。そして、1ラインの処理
が終了する(原画像上で5×5画素領域が指定できる)
まで、注目点を1画素ずつY方向にずらして、上述の1
ライン分の濃度強調処理を行う。これを終了すると、図
1に1点鎖線で示す大きさの濃度強調処理で得た濃度デ
ータが、横のひび割れ強調データ領域に書き込まれたこ
とになる。
【0042】ここで、表3を参照し、前記係数マトリク
スを詳細に説明する。表3に示す5×5係数マトリクス
は、その中心(注目点に該当する位置)を通過する行
(X方向)の値が大きく、この中心を通過する列(Y方
向)の、前記行を除く位置の値が小さい分布となってい
る。その結果、例えば注目点(5×5係数マトリクスの
中心値)がひび割れの略中心にあった場合には、縦のひ
び割れの際に、係数マトリクスの中心を通過する列(中
心を除く)の係数値は負であり、原画像の画素濃度は小
さい(明るい)。これにより、この列の各画素の係数乗
算値の列和は、非常に小さい(負方向に大きく)。した
がって、注目点にあたる強調濃度値(前述の総和値)は
極めて小さくなる。横のひび割れの際には、係数マトリ
クスの中心を通る行の係数値が正の大きい値で、しかも
原画像のそれらの対応値の画素濃度値は大きい(暗
い)。これにより、この行の各画素の係数乗算値の行和
が非常に大きくなる。したがって、注目点に該当する強
調濃度値(前述の総和値)は非常に大きくなる。その結
果、上述した特徴点Aの抽出用フィルタ処理により、イ
メージメモリ5aの横のひび割れ強調データ領域には、
横のひび割れ濃度を増幅し、横線と相違する像は相違度
に反比例して濃度値を抑制した、横のひび割れ強調デー
タが格納される。
【0043】次に、図8に示すように、この横割れの強
調データについて2値化処理が行われる(S202)。
2値化処理では、まずイメージメモリ5aから1画面分
の横割れの強調データを読み出す。そしてこれを累算
し、累算値Sumを横割れの強調データのサイズの画素
数Gで割った値、すなわち濃度平均値Th=Sum/G
を算出する。それから、この濃度平均値に基づき、この
領域に応じたしきい値(threshold)(自動し
きい値)Thrを求める。なお、しきい値Thrは、こ
の領域が明るい場合(図12(a))と、領域が暗い場
合(図12(b))とによって値が異なる。すなわち、
明るいとしきい値は高く、暗ければしきい値は低くな
る。しきい値Thrを算出した領域の横のひび割れ強調
データを、このしきい値Thrの2値化(Thr以上で
あると「1」(ひび割れあり)/Thr未満であると
「0」(ひび割れなし))し、得た2値データすなわち
Thr以上であれば「1」(ひび割れあり)/Thr未
満であると「0」(ひび割れなし)を、イメージメモリ
5aの横のひび割れデータ領域(2値データ記憶領域)
に書き込む。以上の処理を、1画面上のサイズ領域に対
して実行する。
【0044】次いで、この2値化後、横割れ部分の微細
な過不足について修正処理が施される(S203)。具
体的には、イメージメモリ5aの横のひび割れデータ領
域の2値データに対し、孤立点の除去およびスムージン
グ処理が施される。こうして、横のひび割れ成分と見な
す必要のない微少領域の「1」(ノイズ)を除去し、ま
た極めて短距離で分離した「1」の間の「0」を「1」
に置換し、連続的なひび割れ部を集約する。この2値化
されたデータは、線の太さ(ひび割れの幅)が多種であ
ることから、横のひび割れ線に対して細線化処理を施
し、これを任意の線太さに統一する(S204)。そし
て、あらかじめ定めた最短長さ以下の線分を除去した
後、横のひび割れデータ領域をラスター走査し、「1」
領域の始点座標と終点座標を検出して横割れ部分の有効
長さを抽出する(S205)。それから、RAM3の一
領域に割りあてた検出横割れテーブルに、これらの検出
した横割れ番号順に、画面位置データ、横割れ番号デー
タ、2値データテーブル名(ここでは横割れデータ領
域)、始点座標データおよび終点座標データを書き込
む。これを1画面(横割れデータ領域)全体について行
う。その後、横割れ成分の特徴量の計算処理を行う(S
206)。この一実施例では、ひび割れデータテーブル
の横割れ番号ごとに、前記始点座標と終点座標により規
定される領域の長さ、幅、面積を求め、これらを横割れ
データテーブルの横割れ番号欄に追記する。以上、説明
した横割れ成分の抽出処理が終了したならメインルーチ
ンS100に戻る。
【0045】次に、図13を参照して、前記特徴点Aの
縦割れ成分の抽出処理(S108A)を説明する。この
縦割れ成分の抽出の内容は、前述した横割れ成分の抽出
と略同様である。すなわち、縦割れ特徴点抽出用フィル
タ処理(第2のフィルタ処理、S211)、2値化処理
(S212)、縦割れ修正処理(S213)、細線化処
理(S214)、有効長縦割れ抽出処理(S215)、
特徴量計算処理(S216)から構成される。しかしな
がら、縦割れ特徴点抽出用フィルタ処理(S211)で
使用される係数マトリクス(第2の係数マトリクス)
は、表4に示すような縦のひび割れ成分を抽出するもの
となる。
【0046】
【表4】
【0047】この表4の5×5係数マトリクスは、その
中心(注目点に該当する位置)を通過する行の中心を除
いた位置の値が小さく、この中心を通過する列の値が大
きく、この行から離れ、列に近づくほど値が大きい係数
の分布となっている。これにより、例えば注目点(5×
5係数マトリクスの中心の位置)がひび割れの略中心に
ある場合には、横のひび割れの時に係数マトリクスの中
心を通過する行(中心位置を除く)の係数値が負で、原
画像の画素濃度値は小さくなる(明るい)。これによ
り、この行の各画素の係数乗算値の行和は、非常に小さ
くなる(負方向に大きい)。したがって、注目点に該当
する強調濃度値は極めて小さくなる。ところが、縦のひ
び割れの際には、係数マトリクスの中心を通過する列の
係数値が正の大きい値となり、かつ原画像のそれらの対
応位置の画素濃度値が大きくなって暗くなる。そのた
め、この列の各画素の係数乗算値の列和は非常に大き
い。したがって、注目点に該当する強調濃度値は非常に
大きくなる。この結果、縦割れに関する特徴点Aの抽出
フィルタ処理によって、イメージメモリ5aの縦のひび
割れ強調データの領域には、縦のひび割れ濃度を増幅
し、縦線と相違する像は相違度に反比例して濃度値を抑
制した、縦のひび割れ強調データが格納されることにな
る。その後、メインルーチンS100に戻る。
【0048】次に、図14を参照して、前記特徴点Aの
左斜割れ成分の抽出処理(S109A)を説明する。こ
の左斜割れ成分の抽出の内容は、前述した横割れ成分の
抽出と略同様である。すなわち、左斜割れ特徴点抽出用
フィルタ処理(第3のフィルタ処理、S221)、2値
化処理(S222)、左斜割れ修正処理(S223)、
細線化処理(S224)、有効長左斜割れ抽出処理(S
225)、特徴量計算処理(S226)から構成され
る。ただし、左斜割れ特徴点抽出用フィルタ処理(S2
21)で使用される係数マトリクス(第3の係数マトリ
クス)は、表5に示すような左斜めのひび割れ成分を抽
出するものとなる。
【0049】
【表5】
【0050】この表5の5×5係数マトリクスは、注目
点である中心を通過する左上がりの斜めライン(以下、
左斜めライン)に正の係数が配され、それ以外の位置に
は負の係数が配される分布となっている。しかも、この
注目点を通過する左斜めライン上では、外方から中心に
向かって徐々に係数の値が大きく、原画像は暗くなる。
一方、それ以外の位置では、中心から外方に向かって徐
々に負の値が大きくなり、原画像は明るくなる。その結
果、左斜割れに関する特徴点Aの抽出フィルタ処理によ
って、イメージメモリ5aの左斜割れ強調データの領域
には、左斜割れ濃度を増幅し、左斜めラインと相違する
像は相違度に反比例して濃度値を抑制した、左斜割れ強
調データが格納されることになる。その後、メインルー
チンS100に戻る。
【0051】次に、図15を参照して、前記特徴点Aの
右斜割れ成分の抽出処理(S110A)を説明する。こ
の右斜割れ成分の抽出の内容は、前述した左斜割れ成分
の抽出の場合と、注目点を通過するラインの方向が直交
する以外、略同様である。すなわち、右斜割れ特徴点抽
出用フィルタ処理(第4のフィルタ処理、S231)、
2値化処理(S232)、右斜割れ修正処理(S23
3)、細線化処理(S234)、有効長右斜割れ抽出処
理(S235)、特徴量計算処理(S236)から構成
される。ただし、右斜割れ特徴点抽出用フィルタ処理
(S231)で使用される係数マトリクス(第4の係数
マトリクス)は、表6に示す右斜めのひび割れ成分を抽
出するものとなる。
【0052】
【表6】
【0053】この表6の5×5係数マトリクスは、注目
点である中心を通過する右上がりの斜めライン(以下、
右斜めライン)に正の係数が配され、それ以外の位置は
負の係数の分布となっている。しかも、この注目点を通
過する右斜めライン上では、外方から中心に向かって徐
々に係数の値が大きく、原画像は暗くなる。一方、それ
以外の位置では、中心から外方に向かって徐々に負の値
が大きくなり、原画像は明るくなる。その結果、右斜割
れに関する特徴点Aの抽出フィルタ処理によって、イメ
ージメモリ5aの右斜割れ強調データの領域には、右斜
割れ濃度を増幅し、右斜めラインと相違する像は相違度
に反比例して濃度値を抑制した、右斜割れ強調データが
格納されることになる。その後、メインルーチンS10
0に戻る。
【0054】以上のような特徴点Aの4つのひび割れ成
分の抽出処理により、イメージメモリ5aの横割れ強調
データ領域には、横割れ成分の検出工程S201〜S2
06を行ったことで、横割れ成分が検出された位置に黒
「1」を、背景には白「0」をそれぞれ配した1画面分
の横割れデータ(ビットマップ)が格納される。同様
に、このイメージメモリ5aの縦割れ強調データ領域に
は、縦割れ成分の検出工程S211〜S216を行うこ
とで、縦割れ成分が検出された位置に黒「1」を、背景
には白「0」をそれぞれ配した1画面分の縦割れデータ
が格納される。さらに、イメージメモリ5aの左斜割れ
強調データ領域には、左斜割れ成分の検出工程S221
〜S226によって、左斜割れ成分が検出された位置に
黒「1」を、背景には白「0」をそれぞれ配した1画面
分の左斜割れデータが格納される。そして、イメージメ
モリ5aの右斜割れ強調データ領域には、右斜割れ成分
の検出工程S231〜S236を行ったことで、右斜割
れ成分が検出された位置に黒「1」を、背景には白
「0」をそれぞれ配した1画面分の右斜割れデータが格
納される。
【0055】次に、図7に示すように、この特徴点Aの
各ひび割れ成分の抽出処理が終了すると、抽出結果の出
力処理が行われる(S111A)。すなわち、特徴点A
の各ひび割れ成分は緑色の線成分として、CRTカラー
ディスプレイ4bに表示されたり、DVDに書き込まれ
たりする。その後、操作表示ボードまたはプロセスコン
トローラ8から、ひび割れ検出処理の終了の指示があっ
たかがチェックされる(S112A)。終了の指示がな
かったときには、ふたたびカメラ31によって撮像され
た1画面分のアナログ画像信号をデジタル変換してイメ
ージメモリ5aに書き込む。そして、終了の指示が出さ
れ、メインルーチンS100が閉じられるまで、前述し
た濃度平滑化処理S103以降の各処理工程を繰り返
す。
【0056】特徴点Bおよび特徴点Cに関しての各ひび
割れの抽出処理の工程は、前述したように特徴点Aの抽
出方法と基本的に同じである。すなわち、特徴点Bおよ
び特徴点Cにおいて、各横割れ抽出処理ルーチンS10
7B,S107C、各縦割れ抽出処理ルーチンS108
B,S108C、各左斜割れ抽出処理ルーチンS109
B,S109C、各右斜割れ抽出処理ルーチンS110
B,S110C、各出力S111B,S111Cおよび
各ひび割れ検出処理の終了指示のチェックS112B,
S112Cは、特徴点Aの場合とほとんど同様の操作が
行われる。ただし、特徴点Bおよび特徴点Cの各4つの
ひび割れ成分の特徴点抽出用フィルタ処理を行うために
用いられる各係数マトリクスは、すべて異なる係数の分
布に設計されているものとする。
【0057】具体例を挙げると、表7が特徴点Bの横割
れ特徴点抽出用フィルタ処理(第1のフィルタ処理)の
ための係数マトリクス(第1の係数マトリクス)で、表
8が特徴点Bの縦割れ特徴点抽出用フィルタ処理(第2
のフィルタ処理)のための係数マトリクス(第2の係数
マトリクス)で、表9が特徴点Bの左斜割れ特徴点抽出
用フィルタ処理(第3のフィルタ処理)のための係数マ
トリクス(第3の係数マトリクス)で、表10が特徴点
Bの右斜割れ特徴点抽出用フィルタ処理(第4のフィル
タ処理)のための係数マトリクス(第4の係数マトリク
ス)である。一方、表11は特徴点Cの横割れ特徴点抽
出用フィルタ処理(第1のフィルタ処理)のための係数
マトリクス(第1の係数マトリクス)で、表12は特徴
点Cの縦割れ特徴点抽出用フィルタ処理(第2のフィル
タ処理)のための係数マトリクス(第2の係数マトリク
ス)で、表13は特徴点Cの左斜割れ特徴点抽出用フィ
ルタ処理(第3のフィルタ処理)のための係数マトリク
ス(第3の係数マトリクス)で、表14は特徴点Cの右
斜割れ特徴点抽出用フィルタ処理(第4のフィルタ処
理)のための係数マトリクス(第4の係数マトリクス)
である。このように、カメラ31により撮像した1画面
分の画像データに対し、横割れ成分用の係数マトリクス
によりひび割れの横割れ成分を抽出し、縦割れ成分用の
係数マトリクスによりひび割れの縦割れ成分を抽出し、
左斜割れ成分用の係数マトリクスによりひび割れの左斜
割れ成分を抽出し、さらに右斜割れ成分用の係数マトリ
クスを用いてひび割れの右斜割れ成分を抽出するので、
ひび割れの検出精度を高めることができる。
【0058】
【表7】
【0059】
【表8】
【0060】
【表9】
【0061】
【表10】
【0062】
【表11】
【0063】
【表12】
【0064】
【表13】
【0065】
【表14】
【0066】また、この特徴点Bの各ひび割れ成分の抽
出結果の出力時には(S111B)、特徴点Bの各ひび
割れ成分を青色の線成分として、CRTカラーディスプ
レイ4bに表示したり、DVDに書き込んだりする。一
方、特徴点Cに関しては、各ひび割れ成分の抽出結果の
出力は(S111C)、特徴点Cの各ひび割れ成分を赤
色の線成分として、CRTカラーディスプレイ4bに表
示したり、DVDに書き込んだりする。具体的には、図
16(a)の原画像に対し、図16(b)のひび割れ抽
出画像では、ひび割れが各ひび割れ成分ごとに緑、青、
赤に色分けされている。なお、図16中のTは、あらか
じめ作業者が壁面のひび割れに、直接、定規をあてがっ
て測定した際、そのひび割れ寸法を記入して壁面に貼り
付けたテープである。そして、最終的には、特徴点A,
B,C抽出処理結果より得られた各種のデータは帳票化
し、かつ1画面全体の特徴量の総和、例えば特徴量Aに
おけるひび割れ長さ合計、ひび割れ占有率、特徴量Bに
おけるひび割れ長さ合計、ひび割れ占有率、さらに特徴
量Cにおけるひび割れ長さ合計、ひび割れ占有率、さら
に各特徴量のひび割れ長さの総合計、ひび割れ総占有率
等を求めて帳票化する。
【0067】
【発明の効果】請求項1および請求項7の発明にあって
は、カメラにより撮像した1画面分の画像データに対
し、第1〜第4の係数マトリクスを使用して、ひび割れ
を横割れ成分、縦割れ成分、左斜割れ成分、右斜割れ成
分の4つに分割して検出するようにしたので、ひび割れ
の検出精度を高めることができる。
【0068】また、請求項5および請求項11の発明に
あっては、あらかじめコンクリート壁の壁面を実測して
求めたひび割れの実測データに基づき、これらの第1〜
第6の係数マトリクスを設計するようにしたので、ひび
割れの形状に応じた的確な係数マトリクスを短時間で設
計することができる。
【0069】さらに、請求項6および請求項12の発明
にあっては、撮像工程におけるコンクリート壁の壁面の
明るさに応じ、各第1〜第6の係数マトリクスの修正を
行うようにしたので、この壁面の明るさに対応した係数
マトリクスを短時間で設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るコンクリート壁のひ
び割れ検出装置を示す正面図である。
【図2】この発明の一実施例に係るコンクリート壁のひ
び割れ検出装置の複数のカメラの画像の相対位置を示す
説明図である。
【図3】この発明の一実施例に係るコンクリート壁のひ
び割れ検出方法における画像処理の状態を示す説明図で
ある。
【図4】コンクリート壁のひび割れ検出装置のブロック
図である。
【図5】(A)〜(C)は、それぞれコンクリート壁の
ひび割れ検出方法で得られた画像データを示す説明図、
分布図および広範囲分布図である。
【図6】この発明の一実施例に係るコンクリート壁のひ
び割れ検出装置のより具体的なブロック図である。
【図7】この発明の一実施例に係るコンクリート壁のひ
び割れ検出方法を示すメインルーチンのフローシートで
ある。
【図8】この発明の一実施例に係るコンクリート壁のひ
び割れ検出方法のうちの横割れ抽出処理ルーチンを示す
フローシートである。
【図9】この発明の一実施例に係るコンクリート壁のひ
び割れ検出方法におけるカメラによる撮像画面を示す平
面図である。
【図10】この発明の一実施例に係るコンクリート壁の
ひび割れ検出方法における特徴点抽出における線強調処
理工程における画面上の画素区分を示す平面図である。
【図11】この発明の一実施例に係るコンクリート壁の
ひび割れ検出方法における特徴点抽出のための線強調処
理の計算値を単純化したマトリクスサイズで示す平面図
である。
【図12】この発明の一実施例に係るコンクリート壁の
ひび割れ検出方法におけるしきい値Thrと画像データ
とが表す濃度レベルの関係を示すグラフである。
【図13】この発明の一実施例に係るコンクリート壁の
ひび割れ検出方法のうちの縦割れ抽出処理ルーチンを示
すフローシートである。
【図14】この発明の一実施例に係るコンクリート壁の
ひび割れ検出方法のうちの左斜割れ抽出処理ルーチンを
示すフローシートである。
【図15】この発明の一実施例に係るコンクリート壁の
ひび割れ検出方法のうちの右斜割れ抽出処理ルーチンを
示すフローシートである。
【図16】(a)は、この発明の一実施例に係るコンク
リート壁のひび割れ検出装置に取り込まれた原画像であ
る。(b)は、この発明の一実施例に係るコンクリート
壁のひび割れ検出装置によって作成されたひび割れ抽出
画像である。
【符号の説明】
4b CRTカラーディスプレイ(出力手段)、 10 コンクリート壁のひび割れ検出装置、 31 カメラ(撮像手段)、 60 画像処理装置(ひび割れ検出手段)。
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA00 AA49 AA51 BB02 BB28 CC14 CC40 FF04 HH02 JJ00 JJ03 JJ05 JJ26 QQ00 QQ08 QQ17 QQ21 QQ24 2G051 AA90 AB03 AB07 AC16 BA01 CA03 CA07 CB01 EA11 EA12 EA14 EB01 EC01 ED07 ED21 ED30 FA01 5B057 AA20 BA02 BA29 CE03 CE05 CE06 CE09 CE16 CF01 CH08 CH20 DA01 DA07 DC03 DC22

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート壁の壁面をカメラにより撮
    像する撮像工程と、 得られた画像データを処理して前記壁面のひび割れを検
    出するひび割れ検出工程とを備えたコンクリート壁のひ
    び割れ検出方法において、 前記ひび割れ検出工程が、 前記カメラにより撮像された1画面分の画像データに対
    して、 前記ひび割れの横割れ成分を強調する第1の係数マトリ
    クスを使用して前記ひび割れの横割れ成分を抽出する第
    1のフィルタ処理と、 前記ひび割れの縦割れ成分を強調する第2の係数マトリ
    クスを使用して前記ひび割れの縦割れ成分を抽出する第
    2のフィルタ処理と、 前記ひび割れの左斜割れ成分を強調する第3の係数マト
    リクスを使用して前記ひび割れの左斜割れ成分を抽出す
    る第3のフィルタ処理と、 前記ひび割れの右斜割れ成分を強調する第4の係数マト
    リクスを使用して前記ひび割れの右斜割れ成分を抽出す
    る第4のフィルタ処理とをそれぞれ施すことにより、前
    記ひび割れを横割れ成分、縦割れ成分、左斜割れ成分お
    よび右斜割れ成分に分割して検出するコンクリート壁の
    ひび割れ検出方法。
  2. 【請求項2】 前記ひび割れ検出後、該検出結果を出力
    する請求項1に記載のコンクリート壁のひび割れ検出方
    法。
  3. 【請求項3】 前記ひび割れ検出工程において、前記第
    1〜第4のフィルタ処理を行う前に、前記カメラにより
    撮像された1画面分の画像データに対して、高周波成分
    を除去する第5の係数マトリクスを使用して第5のフィ
    ルタ処理を施すことにより前記1画面分の画像データの
    濃度を平滑化し、 次いで、この平滑化された1画面分の画像データに対し
    て、濃度強調用の第6の係数マトリクスを使用して第6
    のフィルタ処理を施すことで前記1画面分の画像データ
    の濃度を強調する請求項1または請求項2に記載のコン
    クリート壁のひび割れ検出方法。
  4. 【請求項4】 前記横割れ成分、縦割れ成分、左斜割れ
    成分および右斜割れ成分の各1画面分の画像データを、
    該各1画面分の画像データの平均濃度をしきい値として
    2値化し、各2値化後の1画面分の画像データに対し
    て、前記横割れ成分、縦割れ成分、左斜割れ成分および
    右斜割れ成分の微細な過不足部分をそれぞれ修正し、 該各修正された横割れ成分、縦割れ成分、左斜割れ成分
    および右斜割れ成分に対して、所定の線の太さに統一す
    る細線化処理をそれぞれ施し、 該各修正された横割れ成分、縦割れ成分、左斜割れ成分
    および右斜割れ成分のうち、所定の長さに満たない部分
    を除去して該各ひび割れ成分の有効長さ部分を抽出する
    請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載のコンク
    リート壁のひび割れ検出方法。
  5. 【請求項5】 あらかじめ前記コンクリート壁の壁面の
    ひび割れを実測し、 該実測データに基づき、前記各第1〜第6の係数マトリ
    クスを設計する請求項1〜請求項4のうち、何れか1項
    に記載のコンクリート壁のひび割れ検出方法。
  6. 【請求項6】 前記撮像工程におけるコンクリート壁の
    壁面の明るさに応じ、前記各第1〜第6の係数マトリク
    スを修正する請求項1〜請求項5のうち、何れか1項に
    記載のコンクリート壁のひび割れ検出方法。
  7. 【請求項7】 コンクリート壁の壁面をカメラにより撮
    像する撮像手段と、 得られた画像データを処理して前記壁面のひび割れを検
    出するひび割れ検出手段とを備えたコンクリート壁のひ
    び割れ検出装置において、 前記ひび割れ検出手段が、 前記カメラにより撮像された1画面分の画像データに対
    して、前記ひび割れの横割れ成分を強調する第1の係数
    マトリクスを使用して前記ひび割れの横割れ成分を抽出
    する第1のフィルタ処理手段と、 前記カメラにより撮像された1画面分の画像データに対
    して、前記ひび割れの縦割れ成分を強調する第2の係数
    マトリクスを使用して前記ひび割れの縦割れ成分を抽出
    する第2のフィルタ処理手段と、 前記カメラにより撮像された1画面分の画像データに対
    して、前記ひび割れの左斜割れ成分を強調する第3の係
    数マトリクスを使用して前記ひび割れの左斜割れ成分を
    抽出する第3のフィルタ処理手段と、 前記カメラにより撮像された1画面分の画像データに対
    して、前記ひび割れの右斜割れ成分を強調する第4の係
    数マトリクスを使用して前記ひび割れの右斜割れ成分を
    抽出する第4のフィルタ処理手段とを備えたコンクリー
    ト壁のひび割れ検出装置。
  8. 【請求項8】 前記ひび割れ検出結果を出力する出力手
    段を有する請求項7に記載のコンクリート壁のひび割れ
    検出装置。
  9. 【請求項9】 前記ひび割れ検出手段が、前記第1〜第
    4のフィルタ処理を行う前に、前記カメラにより撮像さ
    れた1画面分の画像データに対して、高周波成分を除去
    する第5の係数マトリクスを使用して第5のフィルタ処
    理を施すことにより前記1画面分の画像データの濃度を
    平滑化する平滑化手段と、 次いで、この平滑化された1画面分の画像データに対し
    て、濃度強調用の第6の係数マトリクスを使用して第6
    のフィルタ処理を施すことで前記1画面分の画像データ
    の濃度を強調する濃度強調手段とを有する請求項7また
    は請求項8に記載のコンクリート壁のひび割れ検出装
    置。
  10. 【請求項10】 前記横割れ成分、縦割れ成分、左斜割
    れ成分および右斜割れ成分の各1画面分の画像データ
    を、該各1画面分の画像データの平均濃度をしきい値と
    して2値化する2値化手段と、 各2値化後の1画面分の画像データに対して、前記横割
    れ成分、縦割れ成分、左斜割れ成分および右斜割れ成分
    の微細な過不足部分をそれぞれ修正する修正手段と、 該各修正された横割れ成分、縦割れ成分、左斜割れ成分
    および右斜割れ成分に対して、所定の線の太さに統一す
    る細線化処理を施す細線化処理手段と、 該各修正された横割れ成分、縦割れ成分、左斜割れ成分
    および右斜割れ成分のうち、所定の長さに満たない部分
    を除去して該各ひび割れ成分の有効長さ部分を抽出する
    有効長抽出手段とを有する請求項7〜請求項9のうち、
    何れか1項に記載のコンクリート壁のひび割れ検出装
    置。
  11. 【請求項11】 あらかじめ測定された前記コンクリー
    ト壁の壁面のひび割れの実測データに基づき、前記各第
    1〜第6の係数マトリクスを設計する係数設計手段を有
    した請求項7〜請求項10のうち、何れか1項に記載の
    コンクリート壁のひび割れ検出装置。
  12. 【請求項12】 前記撮像工程におけるコンクリート壁
    の壁面の明るさに応じ、前記各第1〜第6の係数マトリ
    クスを修正する係数修正手段を有した請求項7〜請求項
    11のうち、何れか1項に記載のコンクリート壁のひび
    割れ検出装置。
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