JP2001174413A - モノレールにおけるレール表面のひび割れ検出方法及びその表示方法 - Google Patents

モノレールにおけるレール表面のひび割れ検出方法及びその表示方法

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JP2001174413A
JP2001174413A JP35767999A JP35767999A JP2001174413A JP 2001174413 A JP2001174413 A JP 2001174413A JP 35767999 A JP35767999 A JP 35767999A JP 35767999 A JP35767999 A JP 35767999A JP 2001174413 A JP2001174413 A JP 2001174413A
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Sumitada Kakimoto
純忠 柿本
Takeshi Sakamoto
武 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ひび割れ状況を掌握し易くして信頼性及び作
業性の高いモノレールにおけるレール表面のひび割れ検
出方法及びその表示方法を提供する。 【解決手段】モノレール21のレール表面20のひび割
れを検出する方法及びその表示方法であって、レール表
面20をカメラ31によって撮像し、得られた画像デー
タを画像処理してレール表面20を分割した小区分毎に
ひび割れの抽出・定量化処理を行い、各小区分毎に出力
表示を行う。また、検出されたレール表面20のひび割
れ情報を、連続する多数の小区分の全てについて求め、
これらのひび割れ情報をその分布図70、71と共に表
示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両が跨いで走行
するモノレールのレール表面の点検の際に、鉄筋コンク
リートあるいは鋼材で形成されたレール表面のひび割れ
を検出する方法及びそのひび割れを表示する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】既設のモノレールのレールの維持管理や
補修・補強等の際、定期的な点検や調査によって現時点
でのレール表面の損傷劣化状況を把握し、その結果に基
づいてモノレールの耐久性を的確に評価、診断する必要
がある。従来、例えば特開平3−160349号公報等
に開示されているように、車両にCCDカメラ等のデジ
タル画像を撮影できるカメラを搭載し、車両を移動させ
ながらカメラによってレール表面の映像を撮影して記憶
媒体に記憶させ、記憶された画像データからレール表面
のひび割れや疵を表す画像を取り出し、その画像の特徴
を強調してひび割れや疵を検出する方法が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
では、カメラで撮影した画像データによってひび割れや
疵を検出して、それをディスプレー等に表示する場合に
線画像として表示している。しかし、ディスプレーの大
きさに限界があり、道路やモノレールにおけるように点
検する範囲が広い場合に点検範囲全体をディスプレーの
1画面の中で一度に表示すると、カメラの1画面に表示
される線画像が極めて小さく表示され、そのため線画像
が不鮮明になったりして、ひび割れや疵の状態を掌握し
にくいという問題があった。本発明はかかる事情に鑑み
てなされたもので、カメラによって撮影した画像データ
を画像処理して小区分毎に出力表示を行って点検範囲の
ひび割れ情報を作成し、ひび割れ状況を掌握し易くして
信頼性及び作業性の高いモノレールにおけるレール表面
のひび割れ検出方法及びその表示方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係るモノレールにおけるレール表面のひび割れ検出方法
は、レール表面をカメラによって撮像し、得られた画像
データを画像処理してレール表面をモノレールの進行方
向に分割した小区分毎にひび割れの抽出・定量化処理を
行い、各小区分毎に出力表示を行う。これにより、各小
区分毎にひび割れの程度に応じたひび割れ情報が得ら
れ、例えば各小区分を縮小又は拡大してレール表面全体
のひび割れの状況や詳細な状況を検出することができ、
点検範囲が広い場合でも安全で、人為的な誤差が生じに
くい信頼性の高いひび割れ情報が得られる。
【0005】本発明に係るモノレールにおけるレール表
面のひび割れ検出方法において、カメラは、モノレール
の進行方向に対して直角方向に複数台並べて配置され、
しかもレール表面に対向して設けられ、モノレールの進
行方向に走行する点検用車両に載せて撮像し、画像デー
タは、点検用車両の走行位置と共に得られるデータから
構成してもよい。この場合、複数台のカメラによってモ
ノレールの上面及び両側面を含むレール表面を同時に撮
影し、モノレールの進行方向に対して直角方向に並ぶ画
像データを得るので、カメラを搭載した点検用車両はモ
ノレール上を直進するだけで、点検用車両やカメラを横
方向や縦方向に移動することなく、短時間にモノレール
の全長にわたる全てのレール表面を撮影することができ
る。また、本発明に係るモノレールにおけるレール表面
のひび割れ検出方法において、出力表示は、各小区分毎
にひび割れの程度に応じて異なる色彩又は明度に階調化
され、更に、階調化された色彩又は明度からなるひび割
れ情報をレール表面の各小区分位置に貼り付けて形成し
てもよい。この場合、各小区分毎にひび割れの程度が明
確になり、ひび割れの程度に応じた対策を即座に取るこ
とが可能となる。
【0006】前記目的に沿う本発明に係るモノレールに
おけるレール表面のひび割れ表示方法は、レール表面を
カメラによって撮像し、得られた画像データを画像処理
してレール表面をモノレールの進行方向に分割した小区
分毎にひび割れの抽出・定量化処理を行い、各小区分毎
に出力表示を行い、出力表示は、各小区分毎にひび割れ
の程度に応じて異なる色彩又は明度に階調化され、更
に、階調化された色彩又は明度からなるレール表面のひ
び割れ情報を、連続する多数の小区分の全てについて求
め、これらのひび割れ情報をその分布図と共に表示し、
しかも、レール表面の全部について、更に拡大した詳細
データを含むようにしている。この場合、連続する多数
の小区分の全てについてひび割れ情報が得られ、表示装
置の1画面で全てのレール表面のひび割れ状況を掌握で
きる。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1(A)、(B)はそれ
ぞれ本発明の一実施の形態に係るモノレールにおけるレ
ール表面のひび割れ検出方法に用いるひび割れ検出装置
の正面図、側面図、図2は同ひび割れ検出方法に用いる
ひび割れ検出装置の複数のカメラの画像の相対位置を示
す説明図、図3は画像処理の状態を示す説明図、図4は
同ひび割れ検出方法に用いるひび割れ検出装置のブロッ
ク図、図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ同ひび割
れ検出方法で得られた画像データを示す説明図、分布図
及び広範囲分布図、図6は同ひび割れ検出方法を示すフ
ローチャート、図7は同ひび割れ検出方法に用いられる
ひび割れの分布図を示す説明図である。
【0008】図1に示すように、本発明の一実施の形態
に係るモノレールにおけるレール表面のひび割れ検出方
法に用いるひび割れ検出装置10は、モノレール21の
I型のレール表面20を撮影してデジタル量の画像デー
タを取得する撮像装置30を備えている。撮像装置30
は、モノレール21のレール表面20の少なくとも上面
201、右側面202及び左側面203に沿って等間隔
で撮影できる複数台、例えば上面用に1台、側面用にそ
れぞれ2台、計5台のカメラ31と、カメラ31が明瞭
な画面を得られるように、カメラ31の視野より広い範
囲の撮影面に照明を当てる照明装置32と、画像記憶媒
体33とを備えている。各カメラ31によって撮影され
る画像データは、例えばCCDカメラやデジタルビデオ
カメラなどのようにデジタル量として出力され、画像記
憶媒体33に記憶される。カメラ31、照明装置32を
備えた撮像装置30は、モノレール21の進行方向に向
かってレール表面20と平行に移動できる点検用車両4
0に載置されている。なお、点検用車両40には進行方
向の前端面又は後端面に突出する複数の搭載部41を設
け、搭載部41には各カメラ31が、撮影された隣り合
う画像データが互いに僅かに重なって撮影されるように
レール表面20に対向し、モノレール21の進行方向に
対して直角方向に揃えて配置され、複数台のカメラ31
が同時に撮影を開始するように、撮像装置30に設けら
れた制御装置によって制御される。
【0009】図2、図3に示すように、複数台(この場
合5台)のカメラ31(#1カメラ〜#5カメラ)によ
って撮影された画像34は、撮像装置30により、各カ
メラ31のそれぞれの画像データの頭部が揃えられる。
カメラ31は、例えば1秒間に30コマ程度の複数の連
続した画像34を録画するが、各カメラ31がモノレー
ル21の進行方向に点検用車両40によって移動しなが
ら録画すると、点検用車両40の走行位置と共に画像デ
ータが得られる。しかし、移動にしたがって移動方向に
隣接する各画像34どうしに重なる部分が多くなり、こ
のままでは画像データの評価が難しくなる。それで、図
3に示すように、カメラ31の移動速度に応じて連続し
た画像34から複数コマ毎に画像34を抜き出し、抜き
出された画像34を連続して並べたときに、隣接する画
像34どうしが僅かに重なる程度の連続画像35が得ら
れるように編集する。例えば、点検用車両40の移動速
度を5m/sec(時速18km)程度とし、カメラ3
1の撮影速度を30コマ/sec程度として、1コマが
1000mm×700mm程度の小区分の範囲を撮影す
ると、4コマ毎に1コマ抜き出して並べることによって
連続画像35が得られる。なお、実際には、点検車両4
0の振動によって画像のブレが生じる場合があるが、そ
のときは、移動速度を時速10km以下に減速して撮影
し、連続したコマから間隔を広げて抜き出し、連続画像
35を得てもよい。この連続画像35の1コマの画像デ
ータR0は隣接部分に重なり部分を含んだデータであ
り、画像データR0を接ぎ合わせる画像合成を行うこと
によって、モノレール21の進行方向に沿って連続した
レール表面20の複数の画像データR0が得られる。こ
の連続した複数の画像データR0は、モノレール21の
進行方向に区分された大区分に分けられ、更に大区分毎
に区分内の画像34の1コマ(画像データR0)毎に小
区分番号を付ける。すなわち、モノレール21の進行方
向に沿って、例えば図5(C)に示すように、1km毎
にレール表面20を大区分に分割して大区分番号P1、
P2〜Piを付し、更に図5(B)に示すように、大区
分毎に撮影した5台のカメラ31(#1カメラ〜#5カ
メラ)の画像34の画像データR0に、モノレール21
の進行方向に順番に小区分番号(Q11〜Q51、Q1
2〜Q52・・・Q1n〜Q5n)を付し、順次、画像
記憶媒体33の大区分番号と同じ番号を付したファイル
(P1、P2〜Pi)に格納される。
【0010】図4に示すように、画像記憶媒体33に記
憶された画像データR0は画像編集装置50によって隣
接する小区分(例えばQ11とQ21、Q11とQ12
等)毎の画像データR0の互いに重なる部分を削除する
編集処理がなされ、ノイズの少ない必要な画像データR
1のみが取出され、その画像データR1はパソコン等の
画像処理装置60によって画像処理する。画像処理装置
60では、図5(A)に示すように、画像データR1
を、レール表面20を分割した小区分毎に濃度変換処理
を行って画像濃度を平滑化し、ひび割れの線の太さ毎に
分別してひび割れの特徴点の抽出・定量化処理を行い、
各小区分毎にひび割れの特徴量、例えば線の太さや長さ
を計算して色別に表示する。例えばひび割れの大きいも
のは赤色、中くらいのものは青色、小さいものは緑色等
によって色分けする。各小区分毎にひび割れの特徴量は
それぞれデータ処理されて、このひび割れ情報を各小区
分位置に貼り付け、図5(B)に示すように、レール表
面20の大区分毎のひび割れの程度を表示する分布図7
0を作成し、これを図5(C)に示すように、全レール
表面20について求めて連続した広範囲分布図71を形
成する。この分布図70及び広範囲分布図71を順次、
録画テープや磁気テープなどの記憶媒体81に録画又は
デジタル量で記録して、CRTや液晶ディスプレイ、プ
リンターなどの表示装置80に出力表示できるようにす
る。
【0011】ここで、本発明の一実施の形態に係るモノ
レールにおけるレール表面のひび割れ検出方法及び表示
方法について説明する(図6に示すフローチャート参
照)。 (1)撮像装置30を点検用車両40に載せて移動させ
ながらレール表面20を複数台(この場合5台)のカメ
ラ31によって撮像し、その画像データR0を画像記憶
媒体33に記憶させる(ステップ1)。 (2)画像記憶媒体33の画像データR0を画像編集装
置50に入力し、隣接する小区分(例えばQ11とQ1
2、Q12とQ13等)毎の画像データR0の互いに重
なる部分を削除し、重なりによって生じる濃淡の濃い部
分や濃い線など、間違った判断をし易い部分を取り除い
て必要な部分の画像データR1を得る(ステップ2)。 (3)画像データR1を画像処理装置60に入力し、濃
度変換処理を行う(ステップ3)。濃度変換処理は、取
り込んだ画像データR1で表される画像は明るい画像か
ら暗い画像までバラツキがあるため、画像濃度の平均値
を求め、その平均値が画像濃度の中心濃度になるように
処理して、画像濃度のバラツキを少なくする。
【0012】(4)画像データR1のひび割れ線のデー
タを強調するために、例えば5×5マトリックスの画素
を持った演算子によって、縦、横、右下がり斜め又は左
下がり斜めに連続する画像を強調する特徴量を決める特
徴点処理を行う(ステップ4)。特徴点処理は、例え
ば、縦線(X方向)、横線(Y方向)、斜め方向につい
てそれぞれ幅が、例えば0.1〜0.19までを特徴点
A、0.2〜0.29までを特徴点B、0.3以上を特
徴点Cとして、それぞれの特徴点の画像データが通過す
るようにしたフィルターに画像データR1を通す。 (5)各特徴点A、B、Cを通過させるフィルターを通
った画像データR1を、平均濃度をしきい値として白黒
の濃淡の度合いによって2値化した線としての画像デー
タR2を抽出する(ステップ5)。 (6)各特徴点A、B、Cで抽出して2値化された線と
しての画像データR2によって線描写をし、線抽出処理
を行う(ステップ6)。したがって、2値化後の描写さ
れた線は太い線も細い線も同じ太さの線として表され
る。 (7)描写された線に、特徴点毎に色付けしてひび割れ
の程度に応じて異なる色彩又は明度に階調化し、これら
のひび割れ情報により疵種の判別を容易にする(ステッ
プ7)。例えば、特徴点Aで抽出処理された線データは
緑色、特徴点Bで抽出処理された線データは青色、特徴
点Cで抽出処理された線データは赤色に色分けして、疵
の種類を判別しやすいようにする。
【0013】(8)各特徴点別に線データの長さとその
面積を算出してひび割れ情報を定量化する(ステップ
8)。 (9)各特徴点別に求めた線データの長さとその面積を
合計し、各画像データR2毎のひび割れの総長さと総面
積を求める(ステップ9)。 (10)各画像データR2毎のひび割れの総長さと総面
積データ(ひび割れ情報)をそれぞれ対応する小区分毎
の線画像として記憶し、レール表面の各小区分位置に貼
り付けて表示装置80に表示する(ステップ10)。 (11)図7に示すように、画像処理した各小区分毎の
線画像を縮小し、各線画像をレール表面20の小区分番
地に従って隣どうしを突き合わせ、レール表面番号毎の
ひび割れの分布図70を作成する。分布図70は、各線
画像のひび割れ長さ又は面積を予め定めた評価長さ又は
評価面積と照合し、照合結果が評価基準内であれば予め
定めた色でその線画像のある小区分の画面を塗りつぶ
す。例えば、評価長さaを1〜2mに設定したとき、画
像処理で得られたひび割れ長さがこの間(例えば1.5
m)であれば緑色、評価長さbを2〜4mに設定したと
き、画像処理で得られたひび割れ長さがこの間(例えば
2.5m)であれば青色、評価長さcを4m以上に設定
したとき、画像処理で得られたひび割れ長さがこの間
(例えば5.5m)であれば赤色とする。以上の処理を
全レール表面20の大区分番号すなわちファイル番号
(P1〜Pi)について行い、小区分番号が順番に連続
して並ぶように貼り合わせて、表示装置80の1枚のシ
ート又は表示画面に色別に識別された広範囲分布図71
を表示して、全レール表面20の劣化箇所、劣化の頻度
等を掌握する(ステップ11)。 (12)各レール表面20の全部について、例えば各小
区分の範囲の中で特に損傷劣化度の激しい部分の表示ス
ケールを拡大して、拡大した分布図70の各小区分毎に
ひび割れ線としての画像データR2である詳細データを
目視で見やすいように、表示装置80に設けられた磁気
テープなどの記憶媒体81に録画又はデジタル量で記録
して、線画像で表示装置80に表示する(ステップ1
2)。
【0014】これにより、レール表面20の表面に現れ
たひび割れが濃度変換処理によって強調されて明確にな
り、ひび割れの抽出・定量化処理によってひび割れの形
状、大きさ等の特徴が計数によって表され、図5に示す
ように、分布図70としてレール表面20全体のひび割
れ状況が表示され、ひび割れの程度に応じた対策を即座
に取ることが可能となる。特に、全てのレール表面20
の大区分のファイル番号(P1〜Pi)について、表示
装置80に小区分毎の線画像として表示することは、表
示装置80の表示面積に限界があるので1画面で表示で
きないが、各小区分毎の線画像を縮小した分布図を求
め、その分布図70を隣どうしの小区分番号が順番に連
続して並ぶように貼り合わせ、各小区分毎の評価を盛り
込んだ広範囲分布図71で表すことにより、レール表面
20の全体像を1画面で掌握することが出来る。なお、
ひび割れの状態を詳しく知りたいときは、表示スケール
を拡大して、拡大した分布図70に各小区分の範囲の詳
細データを線画像で表示して、鮮明で目視によって見や
すくすることができる。また、出力表示は、濃度変換処
理によって各小区分毎にひび割れの太さや長さの程度に
応じて異なる色彩又は明度に階調化され、更に、階調化
された色彩又は明度をレール表面20の各小区分位置に
貼り付けて行うことにより、白黒の濃淡の線画像で表示
するよりひび割れの程度を掌握し易くなる。
【0015】
【発明の効果】請求項1〜3記載のモノレールにおける
レール表面のひび割れ検出方法においては、レール表面
をカメラによって撮像し、得られた画像データを画像処
理してレール表面を分割した小区分毎にひび割れの抽出
・定量化処理を行い、各小区分毎に出力表示を行うの
で、各小区分毎にひび割れの程度に応じたひび割れ情報
が得られ、例えば各小区分を縮小又は拡大してレール表
面全体のひび割れの状況や詳細な状況を検出することが
でき、点検範囲が広くても自由に小区分画面を拡大又は
縮小してその画面に応じた画像により点検できる。その
ため、ひび割れデータの信頼性を高め、作業性の良い、
安価なモノレールにおけるレール表面のひび割れ検出方
法を提供できる。特に、請求項2記載のモノレールにお
けるレール表面のひび割れ検出方法においては、カメラ
は、レール表面に対向してモノレールの進行方向に走行
する点検用車両に複数台並べて載せて撮像し、その画像
データは、点検用車両の走行位置と共に得られるので、
カメラを搭載した点検用車両はモノレールを直進するだ
けで、点検用車両やカメラを横方向や縦方向に移動する
ことなく、短時間にモノレールにおける全長にわたる全
てのレール表面を撮影することができる。
【0016】また、請求項3記載のモノレールにおける
レール表面のひび割れ検出方法においては、出力表示
は、各小区分毎にひび割れの程度に応じて異なる色彩又
は明度に階調化され、更に、階調化された色彩又は明度
からなるひび割れ情報をレール表面の各小区分位置に貼
り付けて形成しているので、各小区分毎にひび割れの程
度が明確になり、ひび割れの程度に応じた対策を即座に
取ることが可能となる。請求項4記載のモノレールにお
けるレール表面のひび割れ表示方法は、レール表面のひ
び割れ情報を、連続する多数の小区分の全てについて求
め、これらのひび割れ情報をその分布図と共に表示し、
しかも、レール表面の全部について、更に拡大した詳細
データを含むようにしているので、連続する多数の小区
分の全てについてひび割れ情報を盛り込んだ広範囲分布
図が得られ、1画面でレール表面全体のひび割れ状況を
掌握し、バランスのとれたひび割れ対策をとることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形
態に係るモノレールにおけるレール表面のひび割れ検出
方法に用いるひび割れ検出装置の正面図、側面図であ
る。
【図2】同ひび割れ検出方法に用いるひび割れ検出装置
の複数のカメラの画像の相対位置を示す説明図である。
【図3】画像処理の状態を示す説明図である。
【図4】同ひび割れ検出方法に用いるひび割れ検出装置
のブロック図である。
【図5】(A)、(B)、(C)はそれぞれ同ひび割れ
検出方法で得られた画像データを示す説明図、分布図及
び広範囲分布図である。
【図6】同ひび割れ検出方法を示すフローチャートであ
る。
【図7】同ひび割れ検出方法に用いられるひび割れの分
布図を示す説明図である。
【符号の説明】
10:ひび割れ検出装置、20:レール表面、21:モ
ノレール、30:撮像装置、31:カメラ、32:照明
装置、33:画像記憶媒体、34:画像、35:連続画
像、40:点検用車両、41:搭載部、50:画像編集
装置、60:画像処理装置、70:分布図、71:広範
囲分布図、80:表示装置、81:記憶媒体、201:
上面、202:右側面、203:左側面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノレールにおけるレール表面のひび割
    れを検出する方法であって、前記レール表面をカメラに
    よって撮像し、得られた画像データを画像処理して前記
    レール表面を前記モノレールの進行方向に分割した小区
    分毎にひび割れの抽出・定量化処理を行い、前記各小区
    分毎に出力表示を行うことを特徴とするモノレールにお
    けるレール表面のひび割れ検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモノレールにおけるレー
    ル表面のひび割れ検出方法において、前記カメラは、前
    記モノレールの進行方向に対して直角方向に複数台並べ
    て配置され、しかも前記レール表面に対向して設けら
    れ、前記モノレールの進行方向に走行する点検用車両に
    載せて撮像し、前記画像データは、該点検用車両の走行
    位置と共に得られるデータからなることを特徴とするモ
    ノレールにおけるレール表面のひび割れ検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のモノレールにおけ
    るレール表面のひび割れ検出方法において、前記出力表
    示は、前記各小区分毎にひび割れの程度に応じて異なる
    色彩又は明度に階調化され、更に、階調化された前記色
    彩又は明度からなるひび割れ情報を前記レール表面の各
    小区分位置に貼り付けて形成されることを特徴とするモ
    ノレールにおけるレール表面のひび割れ検出方法。
  4. 【請求項4】 モノレールにおけるレール表面のひび割
    れを表示する方法であって、前記レール表面をカメラに
    よって撮像し、得られた画像データを画像処理して前記
    レール表面を前記モノレールの進行方向に分割した小区
    分毎にひび割れの抽出・定量化処理を行い、前記各小区
    分毎に出力表示を行い、前記出力表示は、前記各小区分
    毎にひび割れの程度に応じて異なる色彩又は明度に階調
    化され、更に、階調化された前記色彩又は明度からなる
    レール表面のひび割れ情報を、連続する多数の前記小区
    分の全てについて求め、これらのひび割れ情報をその分
    布図と共に表示し、しかも、前記レール表面の全部につ
    いて、更に拡大した詳細データを含むことを特徴とする
    モノレールにおけるレール表面のひび割れ表示方法。
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