JP2002310850A - 光ファイバの曲げ損失測定用治具及び曲げ損失測定方法 - Google Patents
光ファイバの曲げ損失測定用治具及び曲げ損失測定方法Info
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- JP2002310850A JP2002310850A JP2001117085A JP2001117085A JP2002310850A JP 2002310850 A JP2002310850 A JP 2002310850A JP 2001117085 A JP2001117085 A JP 2001117085A JP 2001117085 A JP2001117085 A JP 2001117085A JP 2002310850 A JP2002310850 A JP 2002310850A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 巻き付けた光ファイバから張力を簡単に取り
除くことができる曲げ損失測定用治具を提供する。 【解決手段】 曲げ損失測定用治具として用いる円筒体
2は、周方向に溝部3が形成され、軸方向に隙間4が形
成されている(A)。円筒体の溝部に光ファイバ1を巻
き付ける(B)。その後、(C)に示すように、隙間を
閉じて円筒体の径を小さくし、その状態を保持する。円
筒体の巻き径が実質的に小さくなったことによって、溝
部の中に巻き付けられていた光ファイバの張力が解放さ
れる。この状態で曲げ損失の測定を行なう。張力の解放
によって、重なり合う光ファイバ同士による側圧と円筒
体による側圧が加わらないため、曲げ損失測定値には、
ばらつきがなく、正確な曲げ損失を測定することができ
る。
除くことができる曲げ損失測定用治具を提供する。 【解決手段】 曲げ損失測定用治具として用いる円筒体
2は、周方向に溝部3が形成され、軸方向に隙間4が形
成されている(A)。円筒体の溝部に光ファイバ1を巻
き付ける(B)。その後、(C)に示すように、隙間を
閉じて円筒体の径を小さくし、その状態を保持する。円
筒体の巻き径が実質的に小さくなったことによって、溝
部の中に巻き付けられていた光ファイバの張力が解放さ
れる。この状態で曲げ損失の測定を行なう。張力の解放
によって、重なり合う光ファイバ同士による側圧と円筒
体による側圧が加わらないため、曲げ損失測定値には、
ばらつきがなく、正確な曲げ損失を測定することができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバの曲げ
損失を測定するための測定用治具および測定方法に関す
るものである。
損失を測定するための測定用治具および測定方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの曲げ損失を測定する方法と
して、光ファイバを所定の外径のマンドレルに巻き付け
て曲げを与えて測定を行なう方法が知られている。図
8,図9は、その説明図である。図中、1は光ファイ
バ、21はマンドレル、22は光源、23はパワーメー
タである。
して、光ファイバを所定の外径のマンドレルに巻き付け
て曲げを与えて測定を行なう方法が知られている。図
8,図9は、その説明図である。図中、1は光ファイ
バ、21はマンドレル、22は光源、23はパワーメー
タである。
【0003】図8に示すように、光ファイバ1は、マン
ドレル21に巻き付けられて所定の曲げが与えられる。
この光ファイバ1に対して、図9に示すように、一端部
に光源22を連結し、他端部にパワーメータ23を連結
して、光源22より任意の光波を送り、パワーメータ2
3により光パワーを測定して、光ファイバ1に曲げを与
えていない状態でパワーメータ23により測定した光パ
ワーとの比較によって、光ファイバ1の曲げ損失を測定
できる。
ドレル21に巻き付けられて所定の曲げが与えられる。
この光ファイバ1に対して、図9に示すように、一端部
に光源22を連結し、他端部にパワーメータ23を連結
して、光源22より任意の光波を送り、パワーメータ2
3により光パワーを測定して、光ファイバ1に曲げを与
えていない状態でパワーメータ23により測定した光パ
ワーとの比較によって、光ファイバ1の曲げ損失を測定
できる。
【0004】しかし、光ファイバ1をマンドレル21に
巻き付けると、光ファイバ1には張力が加わっているた
め、巻き付けられた光ファイバ同士が重なっていると、
重なり合う光ファイバ同士の側圧による損失が発生して
しまう。さらに、マンドレルの表面は滑らかに見えても
実は微少な凹凸が存在しているので、光ファイバを直接
マンドレルに巻き付けると、マンドレル21の表面の微
少な凹凸による側圧が発生し、側圧損失が発生してしま
う。この測定方法で光ファイバの曲げ損失を測定する
と、曲げ損失には、重なり合う光ファイバ同士やマンド
レルによる側圧損失が含まれており曲げ損失測定値は正
確でなく、ばらつくことがある。
巻き付けると、光ファイバ1には張力が加わっているた
め、巻き付けられた光ファイバ同士が重なっていると、
重なり合う光ファイバ同士の側圧による損失が発生して
しまう。さらに、マンドレルの表面は滑らかに見えても
実は微少な凹凸が存在しているので、光ファイバを直接
マンドレルに巻き付けると、マンドレル21の表面の微
少な凹凸による側圧が発生し、側圧損失が発生してしま
う。この測定方法で光ファイバの曲げ損失を測定する
と、曲げ損失には、重なり合う光ファイバ同士やマンド
レルによる側圧損失が含まれており曲げ損失測定値は正
確でなく、ばらつくことがある。
【0005】そこで、これらの側圧による損失を取り除
くため、巻き付けた光ファイバ1のみをマンドレル21
から取り外し、テフロン(登録商標)テープで2箇所を
止めて、光ファイバ1から張力を取り除き、重なり合う
光ファイバ同士やマンドレルからの側圧を取り除いて曲
げ損失を測定するという方法がとられてきた。しかし、
この方法では、巻き付けた光ファイバ1をマンドレル2
1から取り出すのが難しく、また、テフロンテープで光
ファイバを止めるなど手間がかかっていた。
くため、巻き付けた光ファイバ1のみをマンドレル21
から取り外し、テフロン(登録商標)テープで2箇所を
止めて、光ファイバ1から張力を取り除き、重なり合う
光ファイバ同士やマンドレルからの側圧を取り除いて曲
げ損失を測定するという方法がとられてきた。しかし、
この方法では、巻き付けた光ファイバ1をマンドレル2
1から取り出すのが難しく、また、テフロンテープで光
ファイバを止めるなど手間がかかっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、巻き付けた光ファイバから
張力を簡単に取り除くことができる曲げ損失測定用治具
および測定方法を提供することを目的とするものであ
る。
情に鑑みてなされたもので、巻き付けた光ファイバから
張力を簡単に取り除くことができる曲げ損失測定用治具
および測定方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、光ファイバの
曲げ損失測定用治具において、軸方向に隙間を有する円
筒体であって、前記円筒体に巻き付けられた光ファイバ
の張力を解放可能とするように前記隙間を縮小可能に構
成されたことを特徴とするものであり、また、鍔部を有
する光ファイバ巻き付け用のボビンと、前記ボビンに光
ファイバが巻き付けられた後に前記光ファイバの外側に
位置して、巻き付けた前記光ファイバを緩めたときに前
記光ファイバの曲げ径を規制する曲げ径規制部材を有す
ることを特徴とするものである。
曲げ損失測定用治具において、軸方向に隙間を有する円
筒体であって、前記円筒体に巻き付けられた光ファイバ
の張力を解放可能とするように前記隙間を縮小可能に構
成されたことを特徴とするものであり、また、鍔部を有
する光ファイバ巻き付け用のボビンと、前記ボビンに光
ファイバが巻き付けられた後に前記光ファイバの外側に
位置して、巻き付けた前記光ファイバを緩めたときに前
記光ファイバの曲げ径を規制する曲げ径規制部材を有す
ることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明は、光ファイバの曲げ損失測
定方法において、軸方向に隙間を有する円筒体の周面に
光ファイバを巻き付けた後、前記隙間を縮小して前記光
ファイバの張力を解放した状態で前記光ファイバの曲げ
損失を測定することを特徴とするものであり、また、鍔
部を有する光ファイバ巻き付け用のボビンに光ファイバ
を巻き付けた後、曲げ径規制部材を前記光ファイバの外
側に位置させて巻き付けた前記光ファイバを緩め、前記
曲げ径規制部材により前記光ファイバの曲げ径を規制し
て前記光ファイバの張力を解放した状態で前記光ファイ
バの曲げ損失を測定することを特徴とするものである。
定方法において、軸方向に隙間を有する円筒体の周面に
光ファイバを巻き付けた後、前記隙間を縮小して前記光
ファイバの張力を解放した状態で前記光ファイバの曲げ
損失を測定することを特徴とするものであり、また、鍔
部を有する光ファイバ巻き付け用のボビンに光ファイバ
を巻き付けた後、曲げ径規制部材を前記光ファイバの外
側に位置させて巻き付けた前記光ファイバを緩め、前記
曲げ径規制部材により前記光ファイバの曲げ径を規制し
て前記光ファイバの張力を解放した状態で前記光ファイ
バの曲げ損失を測定することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の曲げ損失測定用
治具の第1の実施の形態を説明するためのもので、図1
(A)は曲げ損失測定用治具の全体を示す斜視図、図1
(B)は光ファイバを巻き付けた状態の説明図、図1
(C)は隙間を縮小した状態の説明図である。図中、1
は光ファイバ、2は円筒体、3は溝部、4は隙間であ
る。
治具の第1の実施の形態を説明するためのもので、図1
(A)は曲げ損失測定用治具の全体を示す斜視図、図1
(B)は光ファイバを巻き付けた状態の説明図、図1
(C)は隙間を縮小した状態の説明図である。図中、1
は光ファイバ、2は円筒体、3は溝部、4は隙間であ
る。
【0010】この実施の形態では、曲げ損失測定用治具
として、円筒体2を用いた。円筒体2は、可撓性を有す
る材料、例えば、高密度ポリエチレン等の合成樹脂材料
や、金属材料等を用いて、円筒状に構成され、周方向に
溝部3が形成されており、また、軸方向に隙間4が形成
されている。この実施の形態では、隙間4は、円筒体2
の全長にわたって1つ形成されている。したがって、1
つの部材で構成され、可撓性を有することにより、隙間
4を縮小することが可能である。
として、円筒体2を用いた。円筒体2は、可撓性を有す
る材料、例えば、高密度ポリエチレン等の合成樹脂材料
や、金属材料等を用いて、円筒状に構成され、周方向に
溝部3が形成されており、また、軸方向に隙間4が形成
されている。この実施の形態では、隙間4は、円筒体2
の全長にわたって1つ形成されている。したがって、1
つの部材で構成され、可撓性を有することにより、隙間
4を縮小することが可能である。
【0011】図1(A)に示す円筒体2は、その溝部3
の中に光ファイバ1が巻き付けられる。巻き付けた状態
が図1(B)である。その後、図1(C)に示すよう
に、隙間4を閉じて円筒体2の径を小さくし、その状態
を保持する。円筒体2の巻き径が実質的に小さくなった
ことによって、溝部3の中に巻き付けられていた光ファ
イバ1の張力が解放される。この状態で、図9で説明し
た測定方法などによって、曲げ損失の測定を行なう。こ
の際、溝部3の中に光ファイバ1が巻き付けられている
ことによって、隙間4を閉じた際に、光ファイバ1が横
方向に広がることを防止できる。光ファイバ1が横方向
に広がると、楕円状に広がることがあり、曲げ径が変化
してしまうから、好ましいことではない。溝部3を設け
ることによって、巻き径の変化を抑えることができる。
しかし、必ずしも溝部3を必要とするものではなく、ま
た、溝部に代えて、鍔部を形成するようにしてもよい。
の中に光ファイバ1が巻き付けられる。巻き付けた状態
が図1(B)である。その後、図1(C)に示すよう
に、隙間4を閉じて円筒体2の径を小さくし、その状態
を保持する。円筒体2の巻き径が実質的に小さくなった
ことによって、溝部3の中に巻き付けられていた光ファ
イバ1の張力が解放される。この状態で、図9で説明し
た測定方法などによって、曲げ損失の測定を行なう。こ
の際、溝部3の中に光ファイバ1が巻き付けられている
ことによって、隙間4を閉じた際に、光ファイバ1が横
方向に広がることを防止できる。光ファイバ1が横方向
に広がると、楕円状に広がることがあり、曲げ径が変化
してしまうから、好ましいことではない。溝部3を設け
ることによって、巻き径の変化を抑えることができる。
しかし、必ずしも溝部3を必要とするものではなく、ま
た、溝部に代えて、鍔部を形成するようにしてもよい。
【0012】このように、円筒体2に巻き付けられた光
ファイバ1は、円筒体2の隙間4を閉じることによって
張力が加わらなくなる。よって、重なり合う光ファイバ
同士による側圧と円筒体2による側圧が加わらないた
め、曲げ損失測定値には、ばらつきがなく、正確な曲げ
損失を測定することができる。また、溝部3の中に光フ
ァイバ1を巻付け、隙間4を閉じるだけなので、手間が
かからず正確な曲げ損失を測定することができる。
ファイバ1は、円筒体2の隙間4を閉じることによって
張力が加わらなくなる。よって、重なり合う光ファイバ
同士による側圧と円筒体2による側圧が加わらないた
め、曲げ損失測定値には、ばらつきがなく、正確な曲げ
損失を測定することができる。また、溝部3の中に光フ
ァイバ1を巻付け、隙間4を閉じるだけなので、手間が
かからず正確な曲げ損失を測定することができる。
【0013】図2は、本発明の曲げ損失測定用治具の第
2の実施の形態を説明するための斜視図である。図中、
図1と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。この実施の形態では、隙間3を2箇所に設けた。し
かし、円筒体2の全長にわたって設けることなく、一端
側から途中までとした。したがって、2箇所に設けた隙
間によって周方向において2分された円筒体2は、他端
側において一体化されている。なお、隙間3は、3箇所
以上に設けるようにしてもよい。
2の実施の形態を説明するための斜視図である。図中、
図1と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。この実施の形態では、隙間3を2箇所に設けた。し
かし、円筒体2の全長にわたって設けることなく、一端
側から途中までとした。したがって、2箇所に設けた隙
間によって周方向において2分された円筒体2は、他端
側において一体化されている。なお、隙間3は、3箇所
以上に設けるようにしてもよい。
【0014】図1(B)で説明したように、溝部4に光
ファイバを巻き付けた後、一端側において、隙間3を縮
小するように、2分された一端側を押し付けるようにす
ることによって、光ファイバ1が巻き付けられた部分の
円筒体2の巻き径が実質的に小さくなり、溝部3の中に
巻き付けられていた光ファイバ1の張力が解放される。
この状態で曲げ損失の測定を行なう。第1の実施の形態
と同様に、必ずしも溝部3を必要とするものではなく、
また、溝部に代えて、鍔部を形成するようにしてもよ
い。
ファイバを巻き付けた後、一端側において、隙間3を縮
小するように、2分された一端側を押し付けるようにす
ることによって、光ファイバ1が巻き付けられた部分の
円筒体2の巻き径が実質的に小さくなり、溝部3の中に
巻き付けられていた光ファイバ1の張力が解放される。
この状態で曲げ損失の測定を行なう。第1の実施の形態
と同様に、必ずしも溝部3を必要とするものではなく、
また、溝部に代えて、鍔部を形成するようにしてもよ
い。
【0015】なお、隙間3の縮小は、図3(A)に示す
ように、円筒体2にバンド状の締め付けリング5を嵌合
させて、ネジ6を締め付けてリング5を縮小して円筒体
2を締め付けるようにしたり、図3(B)に示すよう
に、隙間の両側にピン7を固定しておき、適宜の工具で
両側のピン7を近づけるようにして、隙間を縮小するよ
うにするなど、適宜の方法を適用することができる。
ように、円筒体2にバンド状の締め付けリング5を嵌合
させて、ネジ6を締め付けてリング5を縮小して円筒体
2を締め付けるようにしたり、図3(B)に示すよう
に、隙間の両側にピン7を固定しておき、適宜の工具で
両側のピン7を近づけるようにして、隙間を縮小するよ
うにするなど、適宜の方法を適用することができる。
【0016】図4は、本発明の曲げ損失測定用治具の第
3の実施の形態を説明するためのもので、図4(A)は
円筒体の斜視図、図4(B)は円筒体の側面図である。
図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して説明を省
略する。2a,2bは半円筒、8a,8bは連結部材で
ある。この実施の形態では、隙間3を円筒体2の全長に
わたって2箇所に設けた。したがって、円筒体2は、周
方向において2分され、2つの半円筒2a,2bとによ
って構成されている。半円筒2a,2bは、端面におい
て、連結部材8a,8bによって、連結されている。連
結部材8a,8bの一方には、長孔が形成され、他方に
は、この長孔に係合するピンが取り付けられており、半
円筒2a,2bが離れる方向に連結部材8a,8bが移
動したときに、半円筒2a,2bの隙間3が所定の隙間
にされ、半円筒2a,2bを近づける方向に連結部材8
a,8bを移動させたときには、隙間3は密着状態とな
り、半円筒2a,2bからなる円筒体2の外径を実質的
に減少させることができ、溝部3の中に巻き付けられて
いた光ファイバ1の張力を解放させることができる。連
結部材8a,8bは、このように、2つの位置をとるよ
うに相対的に移動されるが、スナップ動作をさせるよう
にして、2つの位置で止まりやすいようにしてもよい。
3の実施の形態を説明するためのもので、図4(A)は
円筒体の斜視図、図4(B)は円筒体の側面図である。
図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して説明を省
略する。2a,2bは半円筒、8a,8bは連結部材で
ある。この実施の形態では、隙間3を円筒体2の全長に
わたって2箇所に設けた。したがって、円筒体2は、周
方向において2分され、2つの半円筒2a,2bとによ
って構成されている。半円筒2a,2bは、端面におい
て、連結部材8a,8bによって、連結されている。連
結部材8a,8bの一方には、長孔が形成され、他方に
は、この長孔に係合するピンが取り付けられており、半
円筒2a,2bが離れる方向に連結部材8a,8bが移
動したときに、半円筒2a,2bの隙間3が所定の隙間
にされ、半円筒2a,2bを近づける方向に連結部材8
a,8bを移動させたときには、隙間3は密着状態とな
り、半円筒2a,2bからなる円筒体2の外径を実質的
に減少させることができ、溝部3の中に巻き付けられて
いた光ファイバ1の張力を解放させることができる。連
結部材8a,8bは、このように、2つの位置をとるよ
うに相対的に移動されるが、スナップ動作をさせるよう
にして、2つの位置で止まりやすいようにしてもよい。
【0017】なお、この実施の形態では、円筒体2を2
つに分離するようにしたが、3つ以上に分離するように
してもよい。また、この実施の形態でも、第1の実施の
形態と同様に、必ずしも溝部3を必要とするものではな
く、また、溝部に代えて、鍔部を形成するようにしても
よい。
つに分離するようにしたが、3つ以上に分離するように
してもよい。また、この実施の形態でも、第1の実施の
形態と同様に、必ずしも溝部3を必要とするものではな
く、また、溝部に代えて、鍔部を形成するようにしても
よい。
【0018】図5は、本発明の曲げ損失測定用治具の第
4の実施の形態を説明するためのもので、図5(A)は
光ファイバを巻き付けた状態の斜視図、図5(B)は巻
き付けた光ファイバを緩めた状態の斜視図である。図
中、1は光ファイバ、9はボビン、10は鍔部、11は
切り込み、12はゴムバンドである。
4の実施の形態を説明するためのもので、図5(A)は
光ファイバを巻き付けた状態の斜視図、図5(B)は巻
き付けた光ファイバを緩めた状態の斜視図である。図
中、1は光ファイバ、9はボビン、10は鍔部、11は
切り込み、12はゴムバンドである。
【0019】図5(A)に示すように、ボビン9の両側
には鍔部10が取り付けられており、ボビン9に曲げ損
失を測定するための光ファイバ1が巻き付けられる。巻
き付けられた光ファイバ1には、巻き付けの際の張力が
付与されてしまうことは上述したとおりである。光ファ
イバ1を巻き付けた後、図5(B)に示すように、2本
のゴムバンド12を鍔部10上で交わるよう鍔部10の
切り込み12に掛ける。ゴムバンド12は、輪ゴムを用
いてもよい。切り込み12は、中心角でみて90゜位置
ごとに設けたから、2本のゴムバンド12を被せた。つ
いで、光ファイバ1を巻き付けた方向と逆方向に送り出
ようにして緩める。それにより緩められた光ファイバ1
は、光ファイバ1の曲げ径が広がり、ゴムバンド12の
内側で保持され、張力が解放される。この状態で曲げ損
失測定を行なう。
には鍔部10が取り付けられており、ボビン9に曲げ損
失を測定するための光ファイバ1が巻き付けられる。巻
き付けられた光ファイバ1には、巻き付けの際の張力が
付与されてしまうことは上述したとおりである。光ファ
イバ1を巻き付けた後、図5(B)に示すように、2本
のゴムバンド12を鍔部10上で交わるよう鍔部10の
切り込み12に掛ける。ゴムバンド12は、輪ゴムを用
いてもよい。切り込み12は、中心角でみて90゜位置
ごとに設けたから、2本のゴムバンド12を被せた。つ
いで、光ファイバ1を巻き付けた方向と逆方向に送り出
ようにして緩める。それにより緩められた光ファイバ1
は、光ファイバ1の曲げ径が広がり、ゴムバンド12の
内側で保持され、張力が解放される。この状態で曲げ損
失測定を行なう。
【0020】ここで、鍔部10の内側の幅W、すなわ
ち、光ファイバ1が巻き付けられるボビン9の有効長さ
は、光ファイバ1の直径をDとしたとき、20D≦W≦
30Dとするのがよい。例えば、直径0.125mmの
裸の光ファイバに保護被覆を施して直径0.25mmと
した光ファイバの曲げ損失を測定する場合では、5.0
mm≦W≦7.5mmとなる。鍔部10の内側の幅W
は、20D未満であると、光ファイバ1を巻き付ける作
業性が悪く、30Dを超えると、光ファイバ1が横方向
に広がってしまう。したがって、20D≦W≦30Dで
あることが好ましい条件である。
ち、光ファイバ1が巻き付けられるボビン9の有効長さ
は、光ファイバ1の直径をDとしたとき、20D≦W≦
30Dとするのがよい。例えば、直径0.125mmの
裸の光ファイバに保護被覆を施して直径0.25mmと
した光ファイバの曲げ損失を測定する場合では、5.0
mm≦W≦7.5mmとなる。鍔部10の内側の幅W
は、20D未満であると、光ファイバ1を巻き付ける作
業性が悪く、30Dを超えると、光ファイバ1が横方向
に広がってしまう。したがって、20D≦W≦30Dで
あることが好ましい条件である。
【0021】また、ボビン9のゴムバンド12との間の
高さHは、2mm≦H≦5mmとするのがよい。高さH
が、2mm未満であると、光ファイバ1を緩めた際に光
ファイバ1がボビン9から離れているかどうかの確認が
しにくく、5mmより大きいと、光ファイバ1の巻きが
崩れやすくなる。したがって、2mm≦H≦5mmであ
ることが好ましい。これを直径差で表せば、ボビンの胴
の直径と曲げ径規制部材として用いたゴムバンド12に
よって規制された光ファイバ1の曲げ径との差Gが、4
mm≦G≦10mmということになる。
高さHは、2mm≦H≦5mmとするのがよい。高さH
が、2mm未満であると、光ファイバ1を緩めた際に光
ファイバ1がボビン9から離れているかどうかの確認が
しにくく、5mmより大きいと、光ファイバ1の巻きが
崩れやすくなる。したがって、2mm≦H≦5mmであ
ることが好ましい。これを直径差で表せば、ボビンの胴
の直径と曲げ径規制部材として用いたゴムバンド12に
よって規制された光ファイバ1の曲げ径との差Gが、4
mm≦G≦10mmということになる。
【0022】この実施の形態では、光ファイバ1が緩め
られると、ボビン9から離れるようにして曲げ径が増大
するが、ゴムバンド12により曲げ径が規制されて広が
りは抑えられる。すなわち、曲げ径規制部材として用い
たゴムバンド12により、曲げ損失を測定する際の曲げ
径が規定されることになる。この実施の形態では、切り
込み11の内側の部分の半径によって、曲げ損失測定用
治具の曲げ径が決定される。また、巻き付けた光ファイ
バ1を緩めて、光ファイバの張力を取り除き、光ファイ
バをボビンの胴部9から離すと、光ファイバは、重なり
合う光ファイバ同士による側圧の影響とボビン9からの
側圧の影響を受けない。また、光ファイバが曲げ径規制
部材であるゴムバンド12に接触する際の接触力は光フ
ァイバ1の剛性によるだけであり、小さく、したがっ
て、曲げ径規制部材により大きな側圧を受けることはな
い。さらに、光ファイバ1が接触するゴムバンド12が
弾性体であることによって、光ファイバ1のゴムバンド
12に対する接触部分では、側圧が緩和される利点もあ
る。したがって、曲げ損失測定値はばらつきがなく、正
確な曲げによる損失が測定される。また、光ファイバ1
をボビン9に巻き付け、ゴムバンド12を掛けた後、光
ファイバ1の張力を緩めるだけなので、手間がかからず
正確な曲げ損失を測定することができる。
られると、ボビン9から離れるようにして曲げ径が増大
するが、ゴムバンド12により曲げ径が規制されて広が
りは抑えられる。すなわち、曲げ径規制部材として用い
たゴムバンド12により、曲げ損失を測定する際の曲げ
径が規定されることになる。この実施の形態では、切り
込み11の内側の部分の半径によって、曲げ損失測定用
治具の曲げ径が決定される。また、巻き付けた光ファイ
バ1を緩めて、光ファイバの張力を取り除き、光ファイ
バをボビンの胴部9から離すと、光ファイバは、重なり
合う光ファイバ同士による側圧の影響とボビン9からの
側圧の影響を受けない。また、光ファイバが曲げ径規制
部材であるゴムバンド12に接触する際の接触力は光フ
ァイバ1の剛性によるだけであり、小さく、したがっ
て、曲げ径規制部材により大きな側圧を受けることはな
い。さらに、光ファイバ1が接触するゴムバンド12が
弾性体であることによって、光ファイバ1のゴムバンド
12に対する接触部分では、側圧が緩和される利点もあ
る。したがって、曲げ損失測定値はばらつきがなく、正
確な曲げによる損失が測定される。また、光ファイバ1
をボビン9に巻き付け、ゴムバンド12を掛けた後、光
ファイバ1の張力を緩めるだけなので、手間がかからず
正確な曲げ損失を測定することができる。
【0023】図6は、本発明の曲げ損失測定用治具の第
5の実施の形態を説明するためのもので、図6(A)は
光ファイバを巻き付けた状態の斜視図、図6(B)は巻
き付けた光ファイバを緩めた状態の斜視図、図6(C)
は、ピン部材の斜視図である。図中、図5と同様の部分
には同じ符号を付して説明を省略する。13はピン部材
挿入孔、14はピン部材である。
5の実施の形態を説明するためのもので、図6(A)は
光ファイバを巻き付けた状態の斜視図、図6(B)は巻
き付けた光ファイバを緩めた状態の斜視図、図6(C)
は、ピン部材の斜視図である。図中、図5と同様の部分
には同じ符号を付して説明を省略する。13はピン部材
挿入孔、14はピン部材である。
【0024】この実施の形態では、図5で説明した第4
の実施の形態における鍔部10に位置決めのために形成
した切り込み11の代わりに、ピン部材挿入孔13を形
成するとともに、曲げ径規制部材としてピン部材14を
用いた点が、第4の実施の形態と相違するだけである。
ピン部材14としては、可撓性は要求しないが、緩めら
れた光ファイバの曲げ径を所定値に規制できればよく、
したがって、可撓性があってもよい。しかし、広がる光
ファイバによって撓みが実質的に生じない程度の剛性を
有する金属線等を用いることができ、上記の撓みが生じ
ない程度の太さのピアノ線やステンレスワイヤ等を用い
てもよい。
の実施の形態における鍔部10に位置決めのために形成
した切り込み11の代わりに、ピン部材挿入孔13を形
成するとともに、曲げ径規制部材としてピン部材14を
用いた点が、第4の実施の形態と相違するだけである。
ピン部材14としては、可撓性は要求しないが、緩めら
れた光ファイバの曲げ径を所定値に規制できればよく、
したがって、可撓性があってもよい。しかし、広がる光
ファイバによって撓みが実質的に生じない程度の剛性を
有する金属線等を用いることができ、上記の撓みが生じ
ない程度の太さのピアノ線やステンレスワイヤ等を用い
てもよい。
【0025】図6(A)に示すように、ボビン9に曲げ
損失を測定するための光ファイバ1が巻き付けられる。
巻き付けられた光ファイバ1には、巻き付けの際の張力
が付与されてしまうことは上述したとおりであり、光フ
ァイバ1を巻き付けた後、図6(B)に示すように、ピ
ン部材挿入孔13のそれぞれにピン部材14を挿入す
る。ピン部材挿入孔13は、両側の鍔部10の同じ位置
に形成されているから、ピン部材14は、両側の鍔部1
0を貫通するように取り付けられる。ピン部材14は、
4本としたが、それ以上であってもよい。ついで、光フ
ァイバ1を巻き付けた方向と逆方向に送り出ようにして
緩め、光ファイバ1の曲げ径がピン部材14の内側で保
持され、張力が解放され、この状態で曲げ損失測定を行
なうことは第4の実施の形態と同様である。また、鍔部
10の内側の幅W、ボビン9のピン部材14との間の高
さHについても、第4の実施の形態で説明した範囲が好
ましいことは、この実施の形態でも同様である。
損失を測定するための光ファイバ1が巻き付けられる。
巻き付けられた光ファイバ1には、巻き付けの際の張力
が付与されてしまうことは上述したとおりであり、光フ
ァイバ1を巻き付けた後、図6(B)に示すように、ピ
ン部材挿入孔13のそれぞれにピン部材14を挿入す
る。ピン部材挿入孔13は、両側の鍔部10の同じ位置
に形成されているから、ピン部材14は、両側の鍔部1
0を貫通するように取り付けられる。ピン部材14は、
4本としたが、それ以上であってもよい。ついで、光フ
ァイバ1を巻き付けた方向と逆方向に送り出ようにして
緩め、光ファイバ1の曲げ径がピン部材14の内側で保
持され、張力が解放され、この状態で曲げ損失測定を行
なうことは第4の実施の形態と同様である。また、鍔部
10の内側の幅W、ボビン9のピン部材14との間の高
さHについても、第4の実施の形態で説明した範囲が好
ましいことは、この実施の形態でも同様である。
【0026】なお、複数本のピン部材14については、
図6(A)に示すように、1本ずつとしてもよいが、図
6(C)に示すように、2本ずつを一体的に連結しても
よく、あるいは、全部を一体的に連結しておいてもよ
い。
図6(A)に示すように、1本ずつとしてもよいが、図
6(C)に示すように、2本ずつを一体的に連結しても
よく、あるいは、全部を一体的に連結しておいてもよ
い。
【0027】実験結果について図7で説明する。図1で
説明した曲げ損失測定用治具を用いて、波長1550n
mにて光ファイバの曲げ損失を測定した。この実施例の
測定結果を○で表した。また、同じ光ファイバを、図8
で説明したように直接マンドレルに巻き付けて測定し、
比較例として●で表した。比較例では、測定値がばらつ
いているのに対して、実施例では、測定値がばらついて
いないことが分かる。また、測定値についてみると、実
施例が比較例よりも小さくなっている。これは、光ファ
イバを直接マンドレルに巻き付ける比較例の方法では、
光ファイバに加えられた張力に起因する損失が曲げ損失
に含まれているのに対して、実施例では、側圧損失が取
り除かれ、正確な曲げ損失が測定できていることによる
ものであることが分かる。
説明した曲げ損失測定用治具を用いて、波長1550n
mにて光ファイバの曲げ損失を測定した。この実施例の
測定結果を○で表した。また、同じ光ファイバを、図8
で説明したように直接マンドレルに巻き付けて測定し、
比較例として●で表した。比較例では、測定値がばらつ
いているのに対して、実施例では、測定値がばらついて
いないことが分かる。また、測定値についてみると、実
施例が比較例よりも小さくなっている。これは、光ファ
イバを直接マンドレルに巻き付ける比較例の方法では、
光ファイバに加えられた張力に起因する損失が曲げ損失
に含まれているのに対して、実施例では、側圧損失が取
り除かれ、正確な曲げ損失が測定できていることによる
ものであることが分かる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、曲げ損失測定用治具に光ファイバを巻き付け
た後に、簡単な方法で巻き付けた光ファイバの張力を取
り除くことができるので、手間がかからず正確な曲げ損
失を測定することができるという効果がある。
によれば、曲げ損失測定用治具に光ファイバを巻き付け
た後に、簡単な方法で巻き付けた光ファイバの張力を取
り除くことができるので、手間がかからず正確な曲げ損
失を測定することができるという効果がある。
【図1】本発明の曲げ損失測定用治具の第1の実施の形
態を説明するためのもので、図1(A)は曲げ損失測定
用治具の全体を示す斜視図、図1(B)は光ファイバを
巻き付けた状態の説明図、図1(C)は隙間を縮小した
状態の説明図である。
態を説明するためのもので、図1(A)は曲げ損失測定
用治具の全体を示す斜視図、図1(B)は光ファイバを
巻き付けた状態の説明図、図1(C)は隙間を縮小した
状態の説明図である。
【図2】本発明の曲げ損失測定用治具の第2の実施の形
態を説明するための斜視図である。
態を説明するための斜視図である。
【図3】図1,図2の曲げ損失測定用治具の隙間を縮小
する方法の説明図である。
する方法の説明図である。
【図4】本発明の曲げ損失測定用治具の第3の実施の形
態を説明するためのもので、図4(A)は円筒体の斜視
図、図4(B)は円筒体の側面図である。
態を説明するためのもので、図4(A)は円筒体の斜視
図、図4(B)は円筒体の側面図である。
【図5】本発明の曲げ損失測定用治具の第4の実施の形
態を説明するためのもので、図5(A)は光ファイバを
巻き付けた状態の斜視図、図5(B)は巻き付けた光フ
ァイバを緩めた状態の斜視図である。
態を説明するためのもので、図5(A)は光ファイバを
巻き付けた状態の斜視図、図5(B)は巻き付けた光フ
ァイバを緩めた状態の斜視図である。
【図6】本発明の曲げ損失測定用治具の第5の実施の形
態を説明するためのもので、図6(A)は光ファイバを
巻き付けた状態の斜視図、図6(B)は巻き付けた光フ
ァイバを緩めた状態の斜視図、図6(C)は、ピン部材
の斜視図である。
態を説明するためのもので、図6(A)は光ファイバを
巻き付けた状態の斜視図、図6(B)は巻き付けた光フ
ァイバを緩めた状態の斜視図、図6(C)は、ピン部材
の斜視図である。
【図7】実験結果の説明図である。
【図8】従来の曲げ損失測定方法の説明図である
【図9】曲げ損失測定方法の説明図である。
1…光ファイバ、2…円筒体、2a,2b…半円筒、3
…溝部、4…隙間、5…締め付けリング、6…ネジ、7
…ピン、8a,8b…連結部材、9…ボビン、10…鍔
部、11…切り込み、12…ゴムバンド、13…ピン部
材挿入孔、14…ピン部材。
…溝部、4…隙間、5…締め付けリング、6…ネジ、7
…ピン、8a,8b…連結部材、9…ボビン、10…鍔
部、11…切り込み、12…ゴムバンド、13…ピン部
材挿入孔、14…ピン部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 庸介 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2G086 DD05 3F058 AA08 AB03 AC14 BB19 DA04 DB05 DB08 JA11
Claims (16)
- 【請求項1】 軸方向に隙間を有する円筒体であって、
前記円筒体に巻き付けられた光ファイバの張力を解放可
能とするように前記隙間を縮小可能に構成されたことを
特徴とする光ファイバの曲げ損失測定用治具。 - 【請求項2】 前記円筒体の周方向に光ファイバ巻き付
け用の溝が設けられていることを特徴とする請求項1に
記載の光ファイバの曲げ損失測定用治具。 - 【請求項3】 前記円筒体として可撓性の材料を用いた
ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバの曲げ損
失測定用治具。 - 【請求項4】 前記隙間が前記円筒体の全長にわたって
形成され、かつ、複数本であることによって、前記円筒
体が複数に分割され、分割された円筒体が前記隙間を縮
小可能とする連結部材によって連結されていることを特
徴とする請求項1に記載の光ファイバの曲げ損失測定用
治具。 - 【請求項5】 鍔部を有する光ファイバ巻き付け用のボ
ビンと、前記ボビンに光ファイバが巻き付けられた後に
前記光ファイバの外側に位置して、巻き付けた前記光フ
ァイバを緩めたときに前記光ファイバの曲げ径を規制す
る曲げ径規制部材を有することを特徴とする光ファイバ
の曲げ損失測定用治具。 - 【請求項6】 前記鍔部に前記曲げ径に対応させた位置
決め部を設け、曲げ径規制部材が前記位置決め部により
位置決めされることを特徴とする請求項5に記載の光フ
ァイバの曲げ損失測定用治具。 - 【請求項7】 前記位置決め部が前記鍔部に内側を前記
曲げ径に対応させた切り込みとして中心軸対称に複数組
設けられ、かつ、前記曲げ径規制部材として、伸縮性を
有するリング状部材を用いたことを特徴とする請求項6
に記載の光ファイバの曲げ損失測定用治具。 - 【請求項8】 前記鍔部の間隔Wが、20D≦W≦30
D(D:光ファイバの直径)であり、かつ、ボビンの胴
の直径と前記曲げ径との差Gが、4mm≦G≦10mm
であることを特徴とする請求項5に記載の光ファイバの
曲げ損失用治具。 - 【請求項9】 軸方向に隙間を有する円筒体の周面に光
ファイバを巻き付けた後、前記隙間を縮小して前記光フ
ァイバの張力を解放した状態で前記光ファイバの曲げ損
失を測定することを特徴とする光ファイバの曲げ損失測
定方法。 - 【請求項10】 前記円筒体の周方向に光ファイバ巻き
付け用の溝が設けられていることを特徴とする請求項9
に記載の光ファイバの曲げ損失測定方法。 - 【請求項11】 前記円筒体として可撓性の材料で形成
された円筒体を用いることを特徴とする請求項9に記載
の光ファイバの曲げ損失測定方法。 - 【請求項12】 前記円筒体の隙間がその全長にわたっ
て形成され、かつ、複数本であることによって、前記円
筒体が複数に分割され、分割された円筒体が前記隙間を
縮小可能とする連結部材によって連結されていることを
特徴とする請求項9に記載の光ファイバの曲げ損失測定
方法。 - 【請求項13】 鍔部を有する光ファイバ巻き付け用の
ボビンに光ファイバを巻き付けた後、曲げ径規制部材を
前記光ファイバの外側に位置させて巻き付けた前記光フ
ァイバを緩め、前記曲げ径規制部材により前記光ファイ
バの曲げ径を規制して前記光ファイバの張力を解放した
状態で前記光ファイバの曲げ損失を測定することを特徴
とする光ファイバの曲げ損失測定方法。 - 【請求項14】 前記ボビンの鍔部に前記曲げ径に対応
させた位置決め部が設けられ、曲げ径規制部材が前記位
置決め部により位置決めされることを特徴とする請求項
13に記載の光ファイバの曲げ損失測定方法。 - 【請求項15】 前記位置決め部がボビンの鍔部に内側
を前記曲げ径に対応させた切り込みとして中心軸対称に
複数組設けられ、前記曲げ径規制部材として、伸縮性を
有するリング状部材が用いられることを特徴とする請求
項14に記載の光ファイバの曲げ損失測定方法。 - 【請求項16】 前記鍔部の間隔Wが、20D≦W≦3
0D(D:光ファイバの直径)であり、かつ、ボビンの
胴の直径と前記曲げ径との差Gが、4mm≦G≦10m
mであることを特徴とする請求項13に記載の光ファイ
バの曲げ損失方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001117085A JP2002310850A (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | 光ファイバの曲げ損失測定用治具及び曲げ損失測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001117085A JP2002310850A (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | 光ファイバの曲げ損失測定用治具及び曲げ損失測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002310850A true JP2002310850A (ja) | 2002-10-23 |
Family
ID=18967712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001117085A Pending JP2002310850A (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | 光ファイバの曲げ損失測定用治具及び曲げ損失測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002310850A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110686868A (zh) * | 2019-11-11 | 2020-01-14 | 成都泰瑞通信设备检测有限公司 | 一种光纤自动缠绕计数的宏弯损耗测试装置及其测试方法 |
CN112799176A (zh) * | 2019-11-13 | 2021-05-14 | 国网山东省电力公司滨州供电公司 | 一种便携式光纤拔插装置及使用方法 |
CN117571265A (zh) * | 2023-11-27 | 2024-02-20 | 宁夏大学 | 基于长短期记忆算法的多芯光纤弯曲损耗预测系统与方法 |
-
2001
- 2001-04-16 JP JP2001117085A patent/JP2002310850A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110686868A (zh) * | 2019-11-11 | 2020-01-14 | 成都泰瑞通信设备检测有限公司 | 一种光纤自动缠绕计数的宏弯损耗测试装置及其测试方法 |
CN112799176A (zh) * | 2019-11-13 | 2021-05-14 | 国网山东省电力公司滨州供电公司 | 一种便携式光纤拔插装置及使用方法 |
CN117571265A (zh) * | 2023-11-27 | 2024-02-20 | 宁夏大学 | 基于长短期记忆算法的多芯光纤弯曲损耗预测系统与方法 |
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