JP2002310186A - クラッチレリーズ軸受装置 - Google Patents

クラッチレリーズ軸受装置

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JP2002310186A
JP2002310186A JP2001117958A JP2001117958A JP2002310186A JP 2002310186 A JP2002310186 A JP 2002310186A JP 2001117958 A JP2001117958 A JP 2001117958A JP 2001117958 A JP2001117958 A JP 2001117958A JP 2002310186 A JP2002310186 A JP 2002310186A
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clutch release
weight
release bearing
bearing
clutch
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Toshiharu Honda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストを低く維持しながらも、耐摩耗性に優れ
るクラッチレリーズ軸受装置を提供する。 【解決手段】アンビル部材40は、炭素が0.7〜0.
9重量%、マンガンが0.3〜0.9重量%、クロムが
0.3〜1.0重量%、シリコンが0.01〜0.15
重量%含まれた合金素材(例えばPCR5)から形成さ
れているので、比較的低コストで製造できるにもかかわ
らず、耐摩耗性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクラッチレリーズ軸
受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等に搭載され摩擦板を用いた動力断
続装置であるクラッチを動作させる場合において、入力
部材であるレリーズフォークでクラッチカバーのダイヤ
フラムスプリングを軸線方向に押圧することにより、ス
プリングの付勢力を摩擦板から解除して動力伝達の切り
離しが行なわれている。
【0003】ところで、レリーズフォークは車体等の固
定側に通常配置されているが、クラッチカバーはエンジ
ンのフライホイール等に取り付けられてそれと一体的に
回転するようになっている。従って、クラッチカバーの
ダイヤフラムスプリングをレリーズフォークが直に押圧
するとなると、当接部の摩耗を招来することとなる。そ
こで、回転部材であるダイヤフラムスプリングに当接し
て一体的に回転する回転輪を含むクラッチレリーズ軸受
と、この軸受を所定の状態に保持すると共にレリーズフ
ォークからの入力を受けるようになっている回転しない
軸受保持部材(ガイドスリーブ)とからなるクラッチレ
リーズ軸受装置を、例えば特開2000−97252に
示されているように、ダイヤフラムスプリングとレリー
ズフォークとの間に設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる従来
技術のクラッチレリーズ軸受装置に設けられた側板(ア
ンビル部材という)は、レリーズフォークから強いレリ
ーズ力を受ける部分であり、摩耗量を抑えるために、S
PCC鋼板に浸炭窒化を施すことによって形成されてい
る。しかるに、かかる製法で製作されるアンビル部材
は、熱処理に手間がかかることから、コストが大となっ
ている。
【0005】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
み、コストを低く維持しながらも、耐摩耗性に優れるク
ラッチレリーズ軸受装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】上記目的を達成すべく、本発明
のクラッチレリーズ軸受装置は、一方の輪が固定され、
回転する他方の輪がクラッチ装置の回転部材に当接する
ようになっているクラッチレリーズ軸受と、ガイド軸上
に摺動自在に嵌合された軸受保持部材と、該軸受保持部
材に対して、該クラッチレリーズ軸受の一方の輪を半径
方向に移動可能となるよう保持する連結部材と、入力部
材から受けた力を前記軸受保持部材に伝達するアンビル
部材とからなっているクラッチレリーズ軸受装置におい
て、前記アンビル部材は、炭素が0.7〜0.9重量
%、マンガンが0.3〜0.9重量%、クロムが0.3
〜1.0重量%、シリコンが0.01〜0.15重量%
含まれた合金素材又は鋼素材から形成されているもので
ある。
【0007】
【作用】本発明のクラッチレリーズ軸受装置は、一方の
輪(例えば外輪)が固定され、回転する他方の輪(例え
ば内輪)がクラッチ装置の回転部材に当接するようにな
っているクラッチレリーズ軸受と、ガイド軸上に摺動自
在に嵌合された軸受保持部材と、該軸受保持部材に対し
て、該クラッチレリーズ軸受の一方の輪を半径方向に移
動可能となるよう保持する連結部材と、入力部材から受
けた力を前記軸受保持部材に伝達するアンビル部材とか
らなっているクラッチレリーズ軸受装置において、前記
アンビル部材は、炭素が0.7〜0.9重量%、マンガ
ンが0.3〜0.9重量%、クロムが0.3〜1.0重
量%、シリコンが0.01〜0.15重量%含まれた合
金素材又は鋼素材から形成されているので、比較的低コ
ストで製造できるにもかかわらず、耐摩耗性に優れてい
る。
【0008】各元素を含有させた理由並びに含有量の限
定理由は以下の通りである。焼入処理によって、アンビ
ル部材に必要なHRC60以上の硬さを得るためには、
炭素量は0.7重量%以上必要であるが、0.9重量%
を超えると深絞り性が低下する。シリコンは、製鋼時の
脱酸剤として添加され、通常0.01重量%より多く含
有されるが、シリコンが0.15重量%より多く含有さ
れるとフェライトが強化され、深絞り性が低下するた
め、シリコンの含有率は0.15重量%以下とした。マ
ンガンは、シリコンと同様に脱酸元素として添加される
ことにより焼入性を向上させる効果があるが、添加量が
多すぎると変形抵抗を増大させるため、その上限を0.
9重量%とした。クロムは、焼入性向上のために0.3
重量%以上添加するが、1.0重量%を超えて添加され
ると深絞り性が低下するため、添加量の上限を1.0重
量%とした。このような素材としては、例えばPCR5
がある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本発明の実
施の形態であるクラッチレリーズ軸受装置の上半分断面
図である。図1において、クラッチレリーズ装置は、ク
ラッチレリーズ軸受10と、軸受保持部材20と、連結
部材30と、アンビル部材40とからなる。クラッチレ
リーズ軸受10は、左方端に当接部11aを有する略円
管状の内輪11と、内輪11を同心的に内包する短い円
管状の外輪12と、内輪11と外輪12との間に転動自
在に配置された複数のボール15と、ボール15を所定
間隔で保持する保持器16と、ボール15の軸線方向両
側で内輪11と外輪12とにより画成される空間を密封
するシール17と、シールド板18とからなる。シール
17は、NBRなどの耐熱ゴムからなるリップが、内輪
11の外周にわずかな押圧力で当接する、いわゆる微接
触シールとしてもよい。クラッチレリーズ軸受10内に
は、グリースが封入されている。
【0010】内輪11は外輪12に対して回転自在に支
持されている。またプレス成形した鋼板を焼入れするこ
とによって形成されるPCR5製の内輪11の当接部1
1aは、半径方向外方にめくれたような形状をしてお
り、図示しないクラッチカバーのダイヤフラムスプリン
グに当接するようになっている。更に、内輪11の当接
部11aと反対側の端部はプレスによるブランク加工の
ままとし、切削加工を行わず製作コストを安くするよう
にしてもよい。また、外輪12もプレス成形した鋼板を
焼入れすることによって形成されていてよい。
【0011】軸受保持部材20は、樹脂製である円管状
の本体21と、本体21に、半径方向内方端を鋳込まれ
た鋼製の断面略L字状のフランジ部22とから構成され
ている。連結部材30は、軸受保持部材20のフランジ
部22の外周縁に図1の右端の一部(不図示)をカシメ
られ且つ軸線方向左方に突出する円管状のケース31
と、ケース31の左端に形成されたフランジ31aとク
ラッチレリーズ軸受10の外輪12との間に配置された
波ばね32と、から構成されている。クラッチレリーズ
軸受10は、ケース31との間のスキマCだけ、半径方
向(図1では上方)に移動可能となっている。
【0012】PCR5の鋼板をプレスし、ずぶ焼き(素
材を炉に投入し一定時間加熱後急冷する熱処理)するこ
とで形成されたアンビル部材40が、軸受保持部材20
のフランジ部22の外周近傍に配置されている。アンビ
ル部材40は、一点鎖線で示すようにレリーズフォーク
RFに当接され、レリーズ時にレリーズ力を受けるよう
になっている。
【0013】次に、本発明の実施の形態であるクラッチ
レリーズ軸受装置の動作につき以下に説明する。図1に
おいて、レリーズフォークRFが枢動して、アンビル部
材4を介してフランジ部22に、図中左方に向かって一
定の荷重を印加する。それによりクラッチレリーズ軸受
装置は、図示しないガイド軸上を軸線方向に摺動して、
図示しないクラッチカバーのダイヤフラムスプリングに
内輪11の当接部11aを当接させる。ダイヤフラムス
プリングが回転していても、内輪11は回転自在である
ので、当接後にダイヤフラムスプリングと一体で回転す
ることなり、更に軸受装置が軸線方向に移動することに
よりダイヤフラムスプリングが押圧されてクラッチが動
作されるようになっている。
【0014】ここで、波ばね31は適切なばね力を有
し、組み付け後に外輪12を、フランジ部22に向かっ
て付勢することで、それらの間に作用する摩擦力のみで
支持しているため、クラッチレリーズ軸受10は、ガイ
ドスリーブ20に対して半径方向に移動可能となってい
る。従って、内輪11の当接部11aがダイヤフラムス
プリングに当接したとき、両者の間に偏心があれば、軸
受10を同心に位置させようとする摩擦力を超える調心
力が生じた場合、それにより軸受10は半径方向に移動
して、自動調心が達成されることとなる。波ばね31
は、調心後に軸受10の位置を保持する。なお、ケース
31は、軸受10が所定量以上半径方向外方に移動しな
いよう制限する機能を有する。
【0015】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のクラッチレ
リーズ軸受装置は、一方の輪(例えば外輪)が固定さ
れ、回転する他方の輪(例えば内輪)がクラッチ装置の
回転部材に当接するようになっているクラッチレリーズ
軸受と、ガイド軸上に摺動自在に嵌合された軸受保持部
材と、該軸受保持部材に対して、該クラッチレリーズ軸
受の一方の輪を半径方向に移動可能となるよう保持する
連結部材と、入力部材から受けた力を前記軸受保持部材
に伝達するアンビル部材とからなっているクラッチレリ
ーズ軸受装置において、前記アンビル部材は、炭素が
0.7〜0.9重量%、マンガンが0.3〜0.9重量
%、クロムが0.3〜1.0重量%、シリコンが0.0
1〜0.15重量%含まれた合金素材又は鋼素材から形
成されているので、比較的低コストで製造できるにもか
かわらず、耐摩耗性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるクラッチレリーズ軸
受装置の上半分断面図である。
【符号の説明】
10 クラッチレリーズ軸受 11 内輪 12 外輪 20 軸受保持部材 30 連結部材 40 アンビル部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の輪が固定され、回転する他方の輪
    がクラッチ装置の回転部材に当接するようになっている
    クラッチレリーズ軸受と、ガイド軸上に摺動自在に嵌合
    された軸受保持部材と、該軸受保持部材に対して、該ク
    ラッチレリーズ軸受の一方の輪を半径方向に移動可能と
    なるよう保持する連結部材と、入力部材から受けた力を
    前記軸受保持部材に伝達するアンビル部材とからなって
    いるクラッチレリーズ軸受装置において、 前記アンビル部材は、炭素が0.7〜0.9重量%、マ
    ンガンが0.3〜0.9重量%、クロムが0.3〜1.
    0重量%、シリコンが0.01〜0.15重量%含まれ
    た合金素材又は鋼素材から形成されているクラッチレリ
    ーズ軸受装置。
JP2001117958A 2001-04-17 2001-04-17 クラッチレリーズ軸受装置 Pending JP2002310186A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010164079A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Nsk Ltd クラッチレリーズ軸受装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010164079A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Nsk Ltd クラッチレリーズ軸受装置

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