JP2002308633A - ガラス素材の位置決め装置および光学素子の成形方法 - Google Patents

ガラス素材の位置決め装置および光学素子の成形方法

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JP2002308633A JP2001106928A JP2001106928A JP2002308633A JP 2002308633 A JP2002308633 A JP 2002308633A JP 2001106928 A JP2001106928 A JP 2001106928A JP 2001106928 A JP2001106928 A JP 2001106928A JP 2002308633 A JP2002308633 A JP 2002308633A
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molding
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Katsuhiko Iwano
克彦 岩野
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B2215/60Aligning press die axes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/61Positioning the glass to be pressed with respect to the press dies or press axis

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下型の中心に対して、ガラス素材の中心が合
致するように位置決めすることができるガラス素材の位
置決め装置を提供する。 【解決手段】 ガラス素材の位置決め装置において、ガ
ラス素材挿入孔13を有する位置決め部材1と、下型3
または下型固定具4の外周面に当接してガラス素材挿入
孔13を心出しする心出し部材14と、心出し部材14
を下型3または下型固定具4に着脱するための着脱機構
17、18、19、20、21とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス素材の位置
決め装置およびこの位置決め装置を用いた光学素子の成
形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高精度ガラスレンズ等の光学素子
を成形する光学素子の成形方法としては、例えば、特開
平10−330121号公報所載の技術が開示されてい
る。この従来技術は、ガラス素材を上下型間にセットし
て、成形室内を減圧し、不活性ガスで置換する工程と、
加熱後、ガラス素材を成形する前に、再度減圧して不活
性ガスを排気する工程と、排気後ガラス素材を押圧して
成形する工程と、成形された光学素子を冷却して取り出
す工程とからなる光学素子の成形方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来技
術にはつぎのような問題点があった。すなわち、ガラス
素材を下型上にセットすることが開示されているが、人
が目視でガラス素材を下型上に載置する場合、下型の中
心にガラス素材の中心を合わせて繰り返し載置するのは
困難である。また、ロボット等を用いた搬送機構の場合
は、予め搬送機構で下型の中心とガラス素材の中心とを
合わせても、下型、搬送機構等の熱膨張により、経時的
に載置位置がずれる。そして、ガラス素材にガラスを溶
融、滴下して製作したガラスゴブ等を用いた場合、ガラ
ス素材の形状が球状になっていないため、凹成形面を有
する下型上に載置しても、転がって下型の中心に載置さ
れない。このため、載置位置が悪いまま成形されると、
外径に偏りが生じる不良や、押圧成形時のガラスの流動
の偏りによるアス、クセ、コマ等の光学的な不良が生
じ、成形品に不良が発生するという問題がある。
【0004】また、ガラス素材にボールレンズを使用し
た場合でも、成形型や成形装置が傾いて設置されている
ときや、下型の凹成形面の曲率半径が大きい場合には、
ボールレンズが転がって、下型の中心に移動しないた
め、上記ガラスゴブの場合と同様な問題があるととも
に、ガラス素材にガラスゴブを使用するときよりもコス
トが高くなるという問題がある。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、請求項1、2または3に係る発明の課題
は、下型の中心に対して、ガラス素材の中心が合致する
ように位置決めすることができるガラス素材の位置決め
装置を提供することである。
【0006】請求項4に係る発明の課題は、請求項1、
2または3に係る発明のガラス素材の位置決め装置を用
いて、下型の中心に対して、ガラス素材の中心を合致さ
せ、外径の偏りや光学的不良のない、高品質な光学素子
を得ることができる光学素子の成形方法を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1、2または3に
係る発明は、ガラス素材の位置決め装置において、ガラ
ス素材挿入孔を有する位置決め部材と、下型または下型
固定具の外周面に当接して前記ガラス素材挿入孔を心出
しする心出し部材と、該心出し部材を前記下型または下
型固定具に着脱するための着脱機構とを備えた。
【0008】請求項4に係る発明は、ガラス素材を加熱
軟化して一対の成形型により所望のガラスレンズ形状に
押圧成形する光学素子の成形方法において、請求項1、
2または3記載のガラス素材の位置決め装置を下型また
は下型固定具の外周面に装着する工程と、ガラス素材を
搬送手段により前記ガラス素材の位置決め装置のガラス
素材挿入孔に挿入して位置決めする工程と、前記ガラス
素材の位置決め装置を取り外してガラス素材を下型上に
滞留させる工程と、ガラス素材を所定の温度に加熱後押
圧成形して光学素子を得る工程とを有する。
【0009】請求項1、2または3に係る発明のガラス
素材の位置決め装置では、ガラス素材挿入孔を有する位
置決め部材と、下型または下型固定具の外周面に当接し
て前記ガラス素材挿入孔を心出しする心出し部材と、心
出し部材を下型または下型固定具に着脱するための着脱
機構とを備えたことにより、予め、位置決め部材のガラ
ス素材挿入孔の中心と、心出し部材の下型または下型固
定具に当接する面が形成する仮想円の中心と、下型また
は下型固定具の外周面の中心とを同心に調整しておき、
着脱機構により、ガラス素材の位置決め装置を下型また
は下型固定具に装着したとき、ガラス素材挿入孔の中心
と下型の中心とを合致させる。
【0010】請求項2に係る発明のガラス素材の位置決
め装置では、上記作用に加え、心出し部材が、位置決め
部材に嵌装固定されたVブロックであることにより、V
ブロックの当接面が下型または下型固定具の外周面に当
接したとき、ガラス素材挿入孔の中心と下型の中心とが
合致する。
【0011】請求項3に係る発明のガラス素材の位置決
め装置では、上記作用に加え、心出し部材が、前記位置
決め部材に装着された4本のリンクからなる心出し枠で
あることにより、心出し枠の4本のリンクが下型または
下型固定具の外周面に当接したとき、ガラス素材挿入孔
の中心と下型の中心とが合致する。
【0012】請求項4に係る発明の光学素子の成形方法
では、請求項1、2または3記載のガラス素材の位置決
め装置を下型または下型固定具の外周面に装着する工程
と、ガラス素材を搬送手段によりガラス素材の位置決め
装置のガラス素材挿入孔に挿入して位置決めする工程
と、ガラス素材の位置決め装置を取り外してガラス素材
を下型上に滞留させる工程と、ガラス素材を所定の温度
に加熱後押圧成形して光学素子を得る工程とを有するこ
とにより、位置決め装置のガラス素材挿入孔の中心と下
型の中心とを合致させ、ガラス素材を下型の中心に滞留
させ、この状態でガラス素材を所定の温度に加熱後押圧
成形して光学素子を得る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態では、光学素
子として凹成形面を有する上下型を用いて、両凸レンズ
を成形する場合を例とするが、凹成形面を有する下型を
用いる凸メニスカスレンズ、凹メニスカスレンズまたは
平凸レンズなどの成形方法にも適用することが可能であ
る。以下、具体的な実施の形態について説明する。
【0014】(実施の形態1)図1〜図4は実施の形態
1を示し、図1は光学素子の成形装置の成形型周辺部の
縦断面図、図2は図1のA部拡大図であって、ガラス素
材の位置決め装置の部分側面図、図3はガラス素材の位
置決め装置を下型に載置した状態の上面図、図4は光学
素子の成形装置の全体構成図である。
【0015】まず、本発明の光学素子の成形方法に用い
る光学素子の成形装置の成形型周辺部について説明す
る。図1において、一対の成形型としての上型6と下型
3とは、上下方向に対向して配置されている。凹成形面
6aを有する上型6は、上固定ダイ5によって、上ダイ
プレート10に固定され、上ダイプレート10は上軸1
2に取付けられている。同様に、凹成形面3aを有する
下型3は下型固定具としての下固定ダイ4によって、下
ダイプレート7に固定され、下ダイプレート7は下軸9
に取付けられている。上型6と下型3との中心のズレ量
が最小になるように、上固定ダイ5、下固定ダイ4、上
ダイプレート10、下ダイプレート7、上軸12、下軸
9および図示しない断熱部材は、調整して組み立てられ
ている。また、下型3の中心と下固定ダイ4の外周面の
中心とは同心になっている。
【0016】つぎに、ガラス素材の位置決め装置につい
て説明する。図2および図3において、位置決め部材1
の中心には、ガラス素材2の外径寸法よりやや大きい内
径寸法を有するガラス素材挿入孔13が穿設されてい
る。位置決め部材1の下面には、コの字状のVブロック
支持体22がその凹部22aを上向きにして取着されて
いる。このVブロック支持体22の凹部22aには、心
出し部材としてのVブロック14が摺動自在に嵌装され
ている。Vブロック14の先端側には、互いに90°を
なし2面からなるV溝14aが形成され、下固定ダイ4
の外周面に当接して、位置決め部材1のガラス素材挿入
孔2と下型3とが心出しできるようになっている。Vブ
ロック14の厚さは、Vブロック支持体22の凹部22
aの深さよりやや薄く形成され、ガタなく、かつ摺動が
スムースにできるようになっている。Vブロック支持体
22の下面の2ヶ所には、メネジ22bが穿設され、固
定ネジ23が螺合し、Vブロック14を位置決め部材1
に固定できるようになっている。
【0017】また、位置決め部材1の左側下面には、固
定突起15が垂設され、固定突起15の側面には、図示
しないメネジが穿設され、調整ネジ16が螺合してい
る。調整ネジ16は、Vブロック14が摺動する際のス
トッパの機能を有し、調整ネジ16の先端面にVブロッ
ク14の背面14bが当接し、下固定ダイ4の外周面に
Vブロック14のV溝14aが当接したとき、下型2の
中心と位置決め部材1のガラス素材挿入孔2の中心とが
合致するように、予め調整されている。
【0018】図1および図3において、位置決め部材1
の右側側面には、把手部1aが突設されている。把手部
1aには、中央に長孔18が穿設され、下面にガイドカ
バー20が配設されている。ガイドカバー20の内部に
は、圧縮バネ19と位置決め棒21とが内蔵され、位置
決め棒21は、圧縮バネ19の弾発力によって付勢さ
れ、下固定ダイ4の外周面を押圧し、位置決め部材1に
固定されたVブロック14のV溝14aが下固定ダイ4
の外周面に当接するように構成されている。位置決め棒
21の基端側には、操作棒17が取着され、操作棒17
は把手部1aの長孔18に嵌装されかつ把手部1aの上
面に突出している。ガラス素材の位置決め装置を下固定
ダイ4に着脱するときは、操作棒17を圧縮バネ19が
縮む方向に引き、位置決め棒21の押圧を解除して着脱
する。操作棒17、長孔18、圧縮バネ19、ガイドカ
バー20および位置決め棒21により着脱機構を構成し
ている。なお、位置決め部材1、Vブロック14および
位置決め棒21の材質は、下固定ダイ4と同等のWC合
金からなっている。
【0019】つぎに、光学素子の成形装置の全体構成に
ついて説明する。図4において、底板25上にサーボモ
ータ33が固定されている。サーボモータ33の図示し
ない直動機構の先端部には、下軸9が固定され、上下方
向に駆動されるようになっている。下軸9の上端面には
既に説明したように、下ダイプレート7、下型3および
下固定ダイ4が保持されている。底板25とステージ2
4とは、B支柱27によって連結固定されている。ステ
ージ24と天板23とは、A支柱26によって連結固定
されている。天板23の下面には上軸12が垂設され、
上軸12の下端面には既に説明したように、上ダイプレ
ート10、上型6および上固定ダイ5が保持されいる。
ステージ24には、エアシリンダ31が取り付けてあ
り、エアシリンダ31の先端は、成形室天板28に固定
されている。成形室天板28には、成形室側壁29が取
り付けてあり、内部に固定されているヒータ30ととも
に成形室50を構成している。成形室50は、エアシリ
ンダ31の駆動によって上下動する。ステージ24と成
形室側壁29の下端とが接触するところには、成形室5
0を密閉するためのOリング32が嵌め込まれている。
また、成形室50を密閉するため、上軸12と成形室天
板28とが嵌合する部分、およびステージ24と下軸9
とが嵌合する部分も、図示しないOリングでシールされ
ている。
【0020】つぎに、上述の位置決め装置を用いたガラ
ス素材の位置決め方法について説明する。図3におい
て、まず、下型3および下固定ダイ4上に、位置決め装
置を載置する。このとき、操作棒17を圧縮バネ19が
縮む方向に引いて、位置決め棒21を下固定ダイ4の外
周面より遠ざけ、Vブロック14のV溝14aの面が下
固定ダイ4の外周面に当接するようにして載置する。つ
ぎに、操作棒17を圧縮バネ19が延びる方向に戻し、
圧縮バネ19の弾発力でVブロック14と位置決め棒2
1とで下固定ダイ4の外周面を支持するようにする。こ
のとき、下型3の中心とガラス素材挿入孔13の中心と
が合致するように、予めVブロック14の位置を調整ネ
ジ16で調整して決め、Vブロック支持体22を位置決
め部材1に固定ネジ23(図2参照)で固定しておく。
【0021】図1および図3において、搬送手段として
の図示しないピンセットまたは吸着パットなどで搬送し
たガラス素材2を、ガラス素材挿入孔13に挿入にし
て、下型3の凹成形面3a上に位置決めする。位置決め
が終了した後、操作棒17を圧縮バネ19が縮む方向に
引き、下固定ダイ3の外周面の支持を開放し、下型3お
よび下固定ダイ4より位置決め装置を水平に保ちつつ垂
直に上昇させて、一対の成形型間から取り除く。これに
より、ガラス素材2は下型3上の位置決めされた位置に
滞留している。
【0022】つぎに、上述の成形装置を用いた光学素子
の成形方法について説明する。図1および図4におい
て、エアシリンダ31によって成形室50を下降させ、
成形室側壁29の下端面をOリング32に当て付けて成
形室50を密閉し、非酸化性ガスを図示しない導入口よ
り吹き込み、成形室50内の雰囲気を置換した後、ヒー
タ30を稼働させて、上型6と下型3とともにガラス素
材2を転移点以上の温度に加熱する。この時の加熱温度
はガラス素材2の硝種によって適正な温度を選択する。
ガラス素材2が十分に加熱された後、サーボモータ33
を駆動して下軸9を上昇させ、上型6と下型3とにより
ガラス素材2を所望の形状に押圧成形する。成形終了
後、上型6、下型3および成形した光学素子を冷却し、
成形室50内部の温度がWC合金の酸化温度よりも低下
したことを確認し、エアシリンダ31で成形室50を上
方に移動するとともに、サーボモータ33を駆動して下
型3を下降させ、成形された光学素子を取り出す。
【0023】本実施の形態によれば、ガラス素材の位置
決め装置を用いてガラス素材を下型上に載置すれば、ガ
ラスゴブ等の球状でないガラス素材であっても、下型の
中心に位置決めして滞留させることができる。従って、
この下型の中心に位置決めされたガラス素材を用いた光
学素子の成形方法では、成形された光学素子の外径の偏
りや、押圧成形時のガラス流動の偏りによるアス、ク
セ、コマ等の光学的不良の発生を防止することができ
る。また、ボールレンズよりも安価なガラスゴブをガラ
ス素材として使うことができるため、光学素子のコスト
を低減させることができる。
【0024】本実施の形態では、成形型の下型3を下固
定ダイ4によって下ダイプレート7に固定する構造を採
用しているが、下固定ダイ4を廃止し、外径を下固定ダ
イ4の外径と同一にした下型を直接下ダイプレートに取
り付けた構造の成形型であっても、本実施の形態のガラ
ス素材の位置決め装置は適用が可能である。
【0025】(実施の形態2)図5および図6は実施の
形態2を示し、図5はガラス素材の位置決め装置の下面
図、図6は位置決め枠が作動してガラス素材挿入孔を心
出しした状態の説明図である。本実施の形態は、実施の
形態1とガラス素材の位置決め装置のみが異なり、他の
部分は実施の形態1と同一のため、異なる部分のみ説明
し、同一部分の図と説明を省略する。
【0026】図5において、位置決め部材41には、中
心位置にガラス素材挿入孔13が穿設され、ガラス素材
挿入孔13を取り囲むように、4本のリンク34a〜3
4dが止めピン35a〜35dによって互いに回動自在
に連結された心出し部材としての位置決め枠34が配設
されている。また、位置決め部材41には、移動用長孔
36a〜36dが、その長手方向をガラス素材挿入孔1
3に向けて穿設され、止めピン35a〜35dが摺動自
在に嵌装している。移動用長孔36bの左側には、位置
決め部材41からバネ固定突起38aが垂設され、止め
ピン35bとバネ固定突起38aとの間には、引張りバ
ネ37aが張架され、引張りバネ37aの牽引力により
リンク34a、34bを左側に付勢している。
【0027】また、移動用長孔36dの右側には、位置
決め部材41から把手部39が突設され、把手部39か
ら、バネ固定突起38bが垂設されている。止めピン3
5dには、連結棒40が取着され、連結棒40とバネ固
定突起38bとの間には、引張りバネ37bが張架さ
れ、引張りバネ37bの牽引力によりリンク34c、3
4dを右側に付勢している。すなわち、位置決め枠34
は、ガラス素材挿入孔13を中心にして相対する左右方
向に牽引されている。また、連結棒40の右端には、操
作棒17が取着され、把手部39の図示しない長孔に挿
通して位置決め部材41の上面に突出している。操作棒
17、図示しない長孔、引張りバネ37b、バネ固定突
起38bにより着脱機構を構成している。なお、位置決
め部材41および位置決め枠34の材質は、実施の形態
1と同様にWC合金からなっている。その他の成形装置
の構成は、実施の形態1と同様である。
【0028】つぎに、上述の位置決め装置を用いたガラ
ス素材の位置決め方法について説明する。図5におい
て、まず、下型3および下固定ダイ4上に、位置決め装
置を載置する。このとき、操作棒17をガラス素材挿入
孔13側に押し出し、移動用長孔36a、36cに沿っ
て止めピン35a、35cをガラス素材挿入孔13から
遠ざける方向に、また、移動用長孔36b、36dに沿
って止めピン35b、35dをガラス素材挿入孔13に
近づける方向に動かし、図5に示すように、位置決め枠
34を拡げる。そして、拡がった位置決め枠34を下固
定ダイ4に被せた後、操作棒17を戻して、図6に示す
ように、引張りバネ37a、37bで牽引し、移動用長
孔36a、36cに沿って止めピン35a、35cをガ
ラス挿入孔13に近づく方向に、移動用長孔36bに沿
って止めピン35b、35dをガラス挿入孔13から遠
ざける方向に動かし、位置決め枠34で下固定ダイ4の
外周面を把持する。これにより、下型3の中心と、ガラ
ス素材挿入孔13の中心とが合致する。
【0029】つぎに、ピンセットまたは吸着パットなど
で搬送したガラス素材2を、ガラス素材挿入孔13に挿
入して、下型3の凹成形面3a上に位置決めする。位置
決めが終了した後、操作棒17をガラス素材挿入孔13
側に押し出し、位置決め装置を下固定ダイ4に載置した
ときと同様に、図5に示すように、位置決め枠34を拡
げ、下型3および下固定ダイ4より位置決め装置を水平
に保ちつつ垂直に上昇させて、一対の成形型間から取り
除く。これにより、ガラス素材2は下型3上の位置決め
された位置に滞留している。
【0030】以後の光学素子の成形装置を用いた光学素
子の成形方法は、実施の形態1と同様のため、説明を省
略する。
【0031】本実施の形態によれば、実施の形態1と同
様の効果に加え、常に位置決め枠34はガラス素材挿入
孔13を中心に枠の大きさを変化させているので、連続
して成形することにより、下型3や、下固定ダイ4の熱
により、位置決め部材1が膨張して全体の長さが変化し
ても、ガラス素材挿入孔13を中心に位置決め枠34は
均等に延び、下固定ダイ4を把持する中心の位置ずれは
発生せず、下型3とガラス素材挿入孔13との中心はズ
レない。
【0032】
【発明の効果】請求項1、2または3に係る発明によれ
ば、予め、位置決め部材のガラス素材挿入孔の中心と、
心出し部材の下型または下型固定具に当接する面が形成
する仮想円の中心と、下型または下型固定具の外周面の
中心とを同心に調整しておき、着脱機構により、ガラス
素材の位置決め装置を下型または下型固定具に装着した
とき、ガラス素材挿入孔の中心と下型の中心とを合致さ
せるようにしたので、ガラス素材を下型の中心に容易に
滞留させることができる。
【0033】請求項2に係る発明によれば、上記効果に
加え、Vブロックの当接面が下型または下型固定具の外
周面に当接したとき、ガラス素材挿入孔の中心と下型の
中心とが合致するようにしたので、ガラス素材の位置決
め装置の構造を簡易にすることができる。
【0034】請求項3に係る発明によれば、上記効果に
加え、心出し枠の4本のリンクが下型または下型固定具
の外周面に当接したとき、ガラス素材挿入孔の中心と下
型の中心とが合致するようにしたので、下型や下固定ダ
イの熱により、位置決め部材が膨張して全体の長さが変
化しても、ガラス素材挿入孔を中心に位置決め枠は均等
に延び、下固定ダイを把持する中心の位置ずれは発生せ
ず、下型とガラス素材挿入孔との中心はズレない。
【0035】請求項4に係る発明によれば、位置決め装
置のガラス素材挿入孔の中心と下型の中心とを合致さ
せ、ガラス素材を下型の中心に滞留させ、この状態でガ
ラス素材を所定の温度に加熱後押圧成形して光学素子を
得るようにしたので、成形された光学素子の外形の偏り
や、押圧成形時のガラス流動の偏りによるアス、クセ、
コマ等の光学的不良の発生を防止することができる。ま
た、ボールレンズよりも安価なガラスゴブをガラス素材
として使うことができるため、光学素子のコストを低減
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の光学素子の成形装置の成形型周
辺部の縦断面図である。
【図2】実施の形態1の図1のA部拡大図であって、ガ
ラス素材の位置決め装置の部分側面図である。
【図3】実施の形態1のガラス素材の位置決め装置を下
型に載置した状態の上面図である。
【図4】実施の形態1の光学素子の成形装置の全体構成
図である。
【図5】実施の形態2のガラス素材の位置決め装置の下
面図である。
【図6】実施の形態2の位置決め枠が作動してガラス素
材挿入孔を心出しした状態の説明図である。
【符号の説明】
1 位置決め部材 3 下型 4 下固定ダイ 13 ガラス素材挿入孔 14 Vブロック 17 操作棒 18 長孔 19 圧縮バネ 20 ガイドカバー 21 位置決め棒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス素材挿入孔を有する位置決め部材
    と、下型または下型固定具の外周面に当接して前記ガラ
    ス素材挿入孔を心出しする心出し部材と、該心出し部材
    を前記下型または下型固定具に着脱するための着脱機構
    とを備えたことを特徴とするガラス素材の位置決め装
    置。
  2. 【請求項2】 前記心出し部材は、前記位置決め部材に
    嵌装固定されたVブロックであることを特徴とする請求
    項1記載のガラス素材の位置決め装置。
  3. 【請求項3】 前記心出し部材は、前記位置決め部材に
    装着された4本のリンクからなる心出し枠であることを
    特徴とする請求項1記載のガラス素材の位置決め装置。
  4. 【請求項4】 ガラス素材を加熱軟化して一対の成形型
    により所望のガラスレンズ形状に押圧成形する光学素子
    の成形方法において、 請求項1、2または3記載のガラス素材の位置決め装置
    を下型または下型固定具の外周面に装着する工程と、ガ
    ラス素材を搬送手段により前記ガラス素材の位置決め装
    置のガラス素材挿入孔に挿入して位置決めする工程と、
    前記ガラス素材の位置決め装置を取り外してガラス素材
    を下型上に滞留させる工程と、ガラス素材を所定の温度
    に加熱後押圧成形して光学素子を得る工程とを有するこ
    とを特徴とする光学素子の成形方法。
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