JP2002308375A - 貯蔵装置及び貯蔵方法 - Google Patents

貯蔵装置及び貯蔵方法

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JP2002308375A
JP2002308375A JP2001110352A JP2001110352A JP2002308375A JP 2002308375 A JP2002308375 A JP 2002308375A JP 2001110352 A JP2001110352 A JP 2001110352A JP 2001110352 A JP2001110352 A JP 2001110352A JP 2002308375 A JP2002308375 A JP 2002308375A
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Hideo Ichikawa
秀生 市川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイロ内に複数種類の石炭を種類毎に積層し
て貯蔵した際、サイロから払い出される石炭の種類を正
確に把握することができる石炭の貯蔵装置及び貯蔵方法
を提供することを提供する。 【解決手段】 貯蔵装置Sは、A銘柄及びB銘柄の石炭
を収容するサイロ1と、サイロ1に収容されている石炭
を払い出す払出口3と、サイロ1内の石炭の表層の形状
を計測可能な表層計測装置6と、払出口3から払い出さ
れた石炭の払出量を計測する払出量計測装置11と、払
出量と表層の位置及び形状との関係が予め記憶されてい
る記憶装置8aと、記憶装置8aに記憶されているデー
タと、表層計測装置6及び払出量計測装置11のそれぞ
れの計測結果とに基づいて、サイロ1内からA銘柄の石
炭が払い出される時点を求める演算装置8とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭を貯蔵する貯
蔵装置及び貯蔵方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火力発電等において石炭を使用する際、
異なる複数種類(複数銘柄)の石炭を使用する場合が多
く、環境面への配慮やエネルギー効率向上の観点から、
石炭の種類(特性)に応じた燃焼条件を設定し、火力発
電を行っている。これら複数種類の石炭を貯蔵する場合
において、従来では、種類毎にヤードに野積みして貯蔵
していたが、近年においては、環境面への配慮や貯蔵ス
ペースの省スペース化を実現しようとする観点から、石
炭をサイロに収容して貯蔵するようになってきた。
【0003】複数種類の石炭をサイロに収容するに際
し、1つのサイロに対して複数種類の石炭を種類毎に複
数の層にそれぞれ分けて積層状態で収容する方法があ
る。例えば、A、B、Cの3つの銘柄(種類)の石炭を
サイロ内に収容する際には、上層にはA銘柄が、中層に
はB銘柄が、下層にはC銘柄がそれぞれ積層状態で収容
される。
【0004】サイロから石炭を取り出すには、サイロの
下部に設けられている払出口から石炭を取り出すことに
なるが、下層に配置されている種類(この場合、C銘
柄)の石炭がはじめに払い出される。次に、中層(B銘
柄)の石炭が払い出され、最後に上層(A銘柄)の石炭
が払い出される。このように、サイロ内において上層か
ら下層までA、B、C銘柄の順に積層されているとする
と、払い出される石炭の種類は、C銘柄、B銘柄、A銘
柄の順に徐々に変更される。そして、このとき、サイロ
の下部に設けられている払出口から石炭を払い出すこと
によって、サイロ内の石炭は、上面が徐々に下がるよう
に減少していく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、火力発電に
おいては前述したように石炭の種類(特性)に応じた燃
焼条件を設定するので、サイロ内で種類毎に積層状態で
収容されている石炭を払出口から払い出す際、払い出さ
れる石炭の種類(銘柄)を把握する必要がある。しかし
ながら、従来においては、払出口から払い出される石炭
の種類がいつ変更するかを把握するための有効な手段が
なかった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、サイロ内に複数種類の石炭を種類毎に
積層して貯蔵した際、サイロから払い出される石炭の種
類を正確に把握することができる石炭の貯蔵装置及び貯
蔵方法を提供することを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の貯蔵装置は、石炭を収容するサイ
ロと、前記サイロの下部に設けられ、前記サイロに収容
されている前記石炭を払い出す払出口と、前記サイロ内
の石炭の表層の形状を計測可能な表層計測装置と、前記
払出口から払い出された石炭の払出量を計測する払出量
計測装置と、前記払出量と前記表層の位置及び形状との
関係が予め記憶されている記憶装置と、前記記憶装置に
記憶されている前記関係と、前記表層計測装置及び前記
払出量計測装置のそれぞれの計測結果とに基づいて、前
記サイロ内から前記石炭が払い出される時点を求める演
算装置とを備えることを特徴とする。また、請求項2に
記載の貯蔵装置は、前記サイロは、複数種類の石炭を種
類毎に複数の層にそれぞれ分けて収容可能であり、前記
演算装置は、前記払出口から払い出される石炭の種類が
変化する時点を求めることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の貯蔵方法は、サイロ内に
収容された石炭を、該サイロの下部に設けられた払出口
から払い出す際、前記払出口から払い出される石炭の払
出量と前記サイロ内の石炭の表層の位置及び形状との関
係を予め求めておき、前記サイロ内の石炭の表層の形状
を計測し、前記払出口から払い出される石炭の払出量を
計測しながら前記石炭を払い出し、前記関係と前記計測
結果とに基づいて、前記サイロ内から前記石炭が払い出
される時点を求めることを特徴とする。また、請求項4
に記載の貯蔵方法は、第1の石炭の上に第2の石炭を積
層するに際し、第1の石炭の表層の形状変化量と第2の
石炭の表層の形状変化量との関係を予め求めておき、第
1の石炭をサイロ内に投入した後、該第1の石炭の表層
の形状を計測し、次いで、前記第1の石炭の上に第2の
石炭を積層し、前記第1の石炭を前記払出口から払い出
す際、前記第2の石炭の表層の形状を計測しながら払い
出すことによって、前記サイロ内から前記第1の石炭が
払い出される時点を求めることを特徴とする。
【0009】本発明によれば、サイロ内の石炭の表層の
位置及び形状は払出口から石炭を外部に払い出すことに
よって変化するが、石炭を払い出す前に石炭の表層の形
状を計測しておくことによって、払い出されている最中
の石炭の表層の形状は表層計測装置の計測結果と記憶装
置に記憶されているデータとに基づいて求められ、払い
出されている最中の石炭の表層の位置は、払出量計測装
置の計測結果と記憶装置に記憶されているデータとに基
づいて求められるので、これら求めた2つの結果に基づ
いて、サイロ内の石炭が払い出された時点を精度良く求
めることができる。
【0010】このとき、サイロに、複数種類の石炭(第
1の石炭、第2の石炭)を種類毎に複数の層にそれぞれ
分けて収容した場合でも、記憶装置には、石炭の払出量
と表層の形状(形状変化量)との関係が予め記憶されて
いるので、第1の石炭の上に第2の石炭が積まれて直接
第1の石炭の表層の形状(形状変化量)を計測できない
状態においても、第1の石炭の表層の形状変化を推定す
ることができる。さらに、この場合、第1の石炭を払い
出した際の第1の石炭の表層(第1の石炭と第2の石炭
との境界面)の形状変化と、第2の石炭の表層の形状変
化との関係も予め求めておくことにより、第2の石炭の
表層の形状(形状変化量)を計測することによって第1
の石炭の表層の形状(形状変化量)を求めることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の石炭の貯蔵装置及
び貯蔵方法について図1を参照しながら説明する。図1
は本発明の石炭の貯蔵装置の全体概略構成図である。図
1に示すように、貯蔵装置Sは、石炭を収容するサイロ
1と、このサイロ1の上部に設けられ、石炭が投入され
る投入口2と、サイロ1の下部に設けられ、サイロ1に
収容されている石炭を外部に払い出す払出口3とを備え
ている。サイロ1は高さ方向中央部やや下方から払出口
3にかけて窄まるように形成されている。サイロ1の上
方には、投入口2からサイロ1内部に所定の種類の石炭
を投入する投入コンベヤ4が設けられている。一方、サ
イロ1の下方には、払出口3から払い出された石炭を受
ける払出コンベヤ5が設けられている。
【0012】投入コンベヤ4の途中には、投入口2から
サイロ1内に投入される石炭の投入量を計測可能な投入
量計測装置10が設けられている。この投入量計測装置
10は、例えば単位時間当たりに投入される石炭の量
(重量、体積)と投入時間とに基づいて、サイロ1内に
投入された石炭の総量(総重量、総体積)を計測可能と
なっている。
【0013】払出口3から払出コンベヤ5に払い出され
た石炭は図1中、矢印y1方向に搬送される。払出コン
ベヤ5の搬送経路下流側には、サイロ1の払出口3から
払い出される石炭の量(総重量、総体積)を計測可能な
払出量計測装置11が設けられている。払出量計測装置
11には、投入量計測装置10と同様の装置を用いるこ
とができる。
【0014】サイロ1内には、サイロ1内に収容された
石炭の表層のサイロ1に対する高さ位置を計測可能なレ
ーザ式レベル計(表層計測装置)6が設けられている。
このレベル計6は、サイロ1内に収容された石炭の表層
をスキャンすることによって、表層の位置及び形状(2
次元的な面形状)を計測可能となっている。レベル計6
からの出力信号は、信号処理装置7を介して演算装置8
に出力されるようになっている。
【0015】演算装置8には、記憶装置8a(図1では
1つに描かれている)が接続されている。この記憶装置
8aには、サイロ1から払い出された石炭の払出量(単
位時間当たりの払出量)と、サイロ1内における石炭の
表層の位置及び形状(単位時間当たりの位置変化量及び
形状変化量)との関係が予め記憶されている。具体的に
は、サイロ1から払い出された石炭の払出量に応じた、
サイロ1内における石炭の表層の位置及び形状に関する
データが記憶されている。例えば、サイロ1内に石炭を
投入後、払出量が少なければ、図2(a)に示すように
サイロ1内における石炭の表層の位置は高く、表層の形
状は中央部分が凸状に盛り上がる。一方、払出量が多け
れば、図2(b)に示すようにサイロ1内における石炭
の表層の位置は低く、表層の形状は中央部分が凹む。こ
のように、記憶装置8aには、払出口3からの払出量に
応じたサイロ1内における石炭の表層の位置及び形状に
関するデータが予め記憶されている。このデータ(関
係)は予め実験や数値シミュレーション等によって求め
られている。この場合、払い出し口3からの石炭の単位
時間当たりの払出量に応じて、サイロ1内における石炭
の表層の位置及び形状はほぼ一義的となる。なお、払出
量が多い場合、図2(b)に示すようにサイロ1内の石
炭の表層の中央部分が凹むのは、サイロ1の形状が払出
口3に向かって窄まっているからである。このことか
ら、記憶装置8aに記憶されているデータはサイロ1の
形状にも基づいて求められている。
【0016】以上説明したような構成を有する貯蔵装置
Sによって石炭を貯蔵する方法について説明する。投入
コンベヤ4からは、サイロ1に収容すべき石炭が搬送さ
れる。投入コンベヤ4によってサイロ1に投入される石
炭は、例えば船舶等の輸送装置によって輸送されてきた
もの、あるいは石炭採掘現場で採掘されたものであっ
て、サイロ1に新規に収容されるものである。
【0017】ここで、サイロ1には異なる複数種類(複
数銘柄)の石炭が収容されるようになっている。つま
り、火力発電においては複数種類の石炭が用いられるよ
うになっており、サイロ1にはこれら複数種類の石炭が
一括して収容されるようになっている。
【0018】例えば、サイロ1にA銘柄の石炭(第1の
石炭)、B銘柄の石炭(第2の石炭)の2種類の石炭を
収容する場合には、まず、投入コンベヤ4によってA銘
柄の石炭を搬送し、投入口2からサイロ1内に投入す
る。A銘柄の石炭はサイロ1の最下方に収容される。
【0019】サイロ1にA銘柄の石炭を投入したら、こ
のA銘柄の石炭の表層の位置及び形状を、レーザ式レベ
ル計6を用いて計測する。このときのレベル計6の計測
結果は信号処理装置7を介して演算装置8に出力され
る。レーザ式レベル計6を用いてA銘柄の石炭の表層を
スキャンすることにより、サイロ1に対する表層の高さ
方向の位置及び表層の2次元的な面形状を計測すること
ができる。
【0020】次に、投入コンベヤ4によってB銘柄の石
炭を投入口2からサイロ1内に投入する。サイロ1には
既にA銘柄の石炭が収容されているため、B銘柄の石炭
はA銘柄の石炭の上に積まれるように配置される。
【0021】こうして、図1に示すように、サイロ1内
において、A銘柄の石炭が下層に、B銘柄の石炭が上層
に配置される。このように、サイロ1には、A銘柄の石
炭(第1の石炭)、B銘柄の石炭(第2の石炭)が銘柄
毎に複数の層にそれぞれ分けられて収容される。
【0022】そして、サイロ1では、石炭はサイロ1の
下部に設けられている払出口3から重力の作用によって
払い出されるものであるため、サイロ1の払出口3から
はA銘柄の石炭(第1の石炭)、B銘柄の石炭(第2の
石炭)の順に払い出される。ここで、石炭を火力発電施
設のボイラ(所定の処理部)に供給するに際し、ボイラ
においては、環境面への配慮やエネルギー効率向上の観
点から、石炭の種類(特性)に応じた燃焼条件が設定さ
れる。したがって、複数銘柄ある石炭のうち、処理に応
じた所定の銘柄の石炭をボイラに供給する必要がある。
すなわち、ボイラが要求している銘柄の石炭をボイラに
供給する必要があり、払出口3から払い出される石炭の
種類を把握する必要がある。
【0023】サイロ1の払出口3からA銘柄の石炭を払
い出す際、B銘柄の石炭の表層の位置及び形状をレーザ
式レベル計6でスキャン計測しながら払い出す。レベル
計6の出力信号は信号処理装置7を介して演算装置8に
出力される。
【0024】払出口3から払い出されたA銘柄の石炭は
払出コンベヤ5を搬送される。払出コンベヤ5の途中に
設けられている払出量計測装置11は、払い出されたA
銘柄の石炭の払出量を計測する。払出量計測装置11の
計測結果は演算装置8に出力される。
【0025】演算装置8は、まず、レーザ式レベル計6
の計測結果と、記憶装置8aに記憶されているデータと
を比較する。このとき、記憶装置8aには、A銘柄の石
炭の表層の形状(すなわち、A銘柄の石炭とB銘柄の石
炭との境界面の形状)の変化量と、B銘柄の石炭の表層
の形状の変化量との予め求められている関係が記憶され
ている。さらに、A銘柄の石炭の表層の形状の初期値と
して、演算装置8には、前段階でレベル計6により計測
した、A銘柄の石炭の上にB銘柄の石炭が積層されてい
ない状態でのA銘柄の石炭の表層の位置及び形状の計測
結果が保持されている。したがって、演算装置8は、レ
ベル計6によるB銘柄の石炭の表層形状(形状変化量)
の計測結果と記憶装置8aに記憶されているデータとに
基づいて、A銘柄の石炭の表層の形状(形状変化量)を
求めることができる。
【0026】一方、払出口3から払い出された石炭の払
出量は、払出量計測装置11によって計測される。払出
量計測装置11の計測結果は演算装置8に出力される。
ここで、記憶装置8aには石炭の払出量(単位時間当た
りの払出量)と表層の位置(単位時間当たりの位置変化
量)との関係が記憶されており、演算装置8はこの関係
と払出量計測装置11の計測結果とに基づいて、B銘柄
の石炭が積層されていることによって直接には計測する
ことができないA銘柄の石炭の表層の位置(サイロ1に
対する位置)を求めることができる。
【0027】ところで、図3に示すように、A銘柄の石
炭がサイロ1内から全て払い出される直前の状態では、
中央部分が凹んで、B銘柄の石炭がA銘柄の石炭ととも
にサイロ1の払出口3から払い出されてしまうといった
ことが生じる。したがって、例えば、A銘柄の石炭をサ
イロ1に投入する際に投入量計測装置10によって計測
した投入量の計測結果と払出量計測装置11によって計
測した払出量の計測結果とを比較し、これらが一致した
時点を「払い出される石炭の種類がA銘柄からB銘柄に
切り替わった時点」とする判断は十分な精度を有してい
ない。
【0028】しかしながら、レベル計6によるB銘柄の
石炭の表層の位置及び形状の計測結果と記憶装置8aに
記憶されているデータとに基づいて求めたA銘柄の石炭
の表層の形状と、払出量計測装置11によるA銘柄の石
炭の払出量の計測結果と記憶装置8aに記憶されている
データとに基づいて求めたA銘柄の石炭の表層の位置と
によって、A銘柄の石炭がサイロ1から払い出された時
点(払い出される石炭の種類がA銘柄からB銘柄に切り
替わった時点)を精度良く求めることができる。
【0029】以上説明したように、サイロ1内の石炭の
表層の位置及び形状は、払出口3から石炭を外部に払い
出すことによって変化するが、A銘柄の石炭を払い出す
前に予めA銘柄の石炭の表層の形状を計測しておくこと
によって、払い出されている最中のA銘柄の石炭の表層
の形状は、表層計測装置6の計測結果と記憶装置8aに
記憶されているデータとに基づいて求められ、払い出さ
れている最中のA銘柄の石炭の表層の位置は、払出量計
測装置11の計測結果と記憶装置8aに記憶されている
データとに基づいて求められるので、これら求めた2つ
の結果に基づいて、サイロ1内の石炭が払い出された時
点を精度良く求めることができる。
【0030】このとき、サイロ1に、A銘柄の石炭及び
B銘柄の石炭といったような複数種類の石炭が種類毎に
複数の層にそれぞれ分けて収容されている場合でも、A
銘柄の石炭を払い出した際のA銘柄の石炭の表層(A銘
柄の石炭とB銘柄の石炭との境界面)の形状変化と、B
銘柄の石炭の表層の形状変化との関係を予め求めておく
ことにより、B銘柄の石炭の表層の形状変化を計測する
ことによってA銘柄の石炭の表層の形状変化を求めるこ
とができる。
【0031】表層計測装置6にレーザ式レベル計を用い
たことにより、石炭の表層の位置及び形状を2次元的に
精度良く計測することができる。すなわち、表層計測装
置として、超音波式のレベル計を設けることも考えられ
るが、超音波式レベル計は石炭表層をスポット的に計測
するため、石炭の表層の形状を十分に把握することがで
きない。この場合、複数の超音波式レベル計を設置して
形状計測を行うことも考えられるが、コストの上昇を招
くことになる。しかしながら、本実施形態のように、レ
ーザ式レベル計を用いたことにより、低コストで面計測
を行うことができる。
【0032】本実施形態においては、A銘柄の石炭の表
層の形状変化量と、B銘柄の石炭の表層の形状変化量と
の関係を予め求めておき、B銘柄の石炭の表層の形状を
計測することによって、A銘柄の石炭の表層の形状(A
銘柄の石炭とB銘柄の石炭との境界面の形状)を求めて
いるが、A銘柄の石炭の払出量(単位時間当たりの払出
量)とこのA銘柄の石炭の表層の形状(単位時間当たり
の形状変化量)との関係のみを予め求めておくことによ
っても、払出量に応じたA銘柄の石炭の表層の形状(A
銘柄の石炭とB銘柄の石炭との境界面の形状)の変化量
を推定することができる。このように、記憶装置8a
に、石炭の払出量と表層の位置及び形状との関係を予め
記憶しておくことにより、A銘柄の石炭の上にB銘柄の
石炭が積まれて直接A銘柄の石炭の表層の位置及び形状
を計測できない状態においても、A銘柄の石炭の表層の
位置変化及び形状変化を推定することができる。
【0033】そして、石炭の表層の位置及び形状が払出
量に応じて変化することを経時的に推定できるので、払
出口3から払い出される石炭の銘柄の変更点を精度良く
求めることができる。そして、推定を精度良く行うため
に、払出量と表層の位置及び形状との関係が予め記憶さ
れている記憶装置8aを参照することによって、前記推
定を精度良く行うことができる。
【0034】サイロ1に隣接して、図1中、破線で示す
別のサイロ1’を設けることができる。このサイロ1’
はサイロ1と同等の構成を有しており、サイロ1’から
払い出された石炭はサイロ1から払い出された石炭と混
合されるようになっている。こうすることにより、様々
なバリエーションの混炭(混合された石炭)を製造する
ことができる。
【0035】なお、本実施形態においては、サイロ1内
には複数銘柄の石炭が積層されているが、1つの銘柄の
石炭を収容するようにしてもよい。この場合、石炭の表
層の位置及び形状は、石炭の払出量と表層の位置及び形
状との予め求められた関係に基づいて求める必要はな
く、表層計測装置によって直接計測すればよい。
【0036】なお、本実施形態においては、サイロ1内
にはA銘柄の石炭(第1の石炭)及びB銘柄の石炭(第
2の石炭)の2種類の銘柄の石炭が積層されているが、
2種類に限らず、任意の複数種類の銘柄の石炭を積層す
るようにしてもよい。例えば、上層にC銘柄、中層にB
銘柄、下層にA銘柄といったように3種類の銘柄の石炭
を積層した場合には、C銘柄の石炭の表層の形状変化と
A銘柄の石炭の表層の形状変化との関係を予め求めてお
き、C銘柄の石炭の表層の形状を計測することによっ
て、A銘柄の石炭の表層の形状(A銘柄の石炭とB銘柄
の石炭との境界面の形状)を推定するようにすればよ
い。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、サイロ内の石炭の表層
の位置及び形状は払出口から石炭を外部に払い出すこと
によって変化するが、石炭を払い出す前に石炭の表層の
形状を計測しておくことによって、払い出されている最
中の石炭の表層の形状は表層計測装置の計測結果と記憶
装置に記憶されているデータとに基づいて求められ、払
い出されている最中の石炭の表層の位置は、払出量計測
装置の計測結果と記憶装置に記憶されているデータとに
基づいて求められるので、これら求めた2つの結果に基
づいて、サイロ内の石炭が払い出された時点を精度良く
求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の石炭の貯蔵装置の全体概略構成図で
ある。
【図2】 サイロ内の石炭の払出量と表層の位置及び形
状との関係を説明するための図である。
【図3】 サイロ内に複数種類の石炭が収容されている
様子を示す図である。
【符号の説明】
1 サイロ 2 投入口 3 払出口 5 払出コンベヤ 6 レーザ式レベル計(表層計測装置) 8 演算装置 8a 記憶装置 10 投入量計測装置 11 払出量計測装置 S 貯蔵装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭を収容するサイロと、 前記サイロの下部に設けられ、前記サイロに収容されて
    いる前記石炭を払い出す払出口と、 前記サイロ内の石炭の表層の形状を計測可能な表層計測
    装置と、 前記払出口から払い出された石炭の払出量を計測する払
    出量計測装置と、 前記払出量と前記表層の位置及び形状との関係が予め記
    憶されている記憶装置と、 前記記憶装置に記憶されている前記関係と、前記表層計
    測装置及び前記払出量計測装置のそれぞれの計測結果と
    に基づいて、前記サイロ内から前記石炭が払い出される
    時点を求める演算装置とを備えることを特徴とする貯蔵
    装置。
  2. 【請求項2】 前記サイロは、複数種類の石炭を種類毎
    に複数の層にそれぞれ分けて収容可能であり、 前記演算装置は、前記払出口から払い出される石炭の種
    類が変化する時点を求めることを特徴とする請求項1に
    記載の貯蔵装置。
  3. 【請求項3】 サイロ内に収容された石炭を、該サイロ
    の下部に設けられた払出口から払い出す際、 前記払出口から払い出される石炭の払出量と前記サイロ
    内の石炭の表層の位置及び形状との関係を予め求めてお
    き、 前記サイロ内の石炭の表層の形状を計測し、前記払出口
    から払い出される石炭の払出量を計測しながら前記石炭
    を払い出し、 前記関係と前記計測結果とに基づいて、前記サイロ内か
    ら前記石炭が払い出される時点を求めることを特徴とす
    る貯蔵方法。
  4. 【請求項4】 第1の石炭の上に第2の石炭を積層する
    に際し、 第1の石炭の表層の形状変化量と第2の石炭の表層の形
    状変化量との関係を予め求めておき、 第1の石炭をサイロ内に投入した後、該第1の石炭の表
    層の形状を計測し、次いで、前記第1の石炭の上に第2
    の石炭を積層し、 前記第1の石炭を前記払出口から払い出す際、前記第2
    の石炭の表層の形状を計測しながら払い出すことによっ
    て、前記サイロ内から前記第1の石炭が払い出される時
    点を求めることを特徴とする請求項3に記載の貯蔵方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100979054B1 (ko) 2008-09-26 2010-08-30 주식회사 포스코 석탄 적치방법
JP2021054468A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 日鉄テックスエンジ株式会社 在庫管理装置、在庫管理方法及びプログラム

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