JP2002307275A - 加工システム及び面取り装置 - Google Patents

加工システム及び面取り装置

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JP2002307275A
JP2002307275A JP2001116517A JP2001116517A JP2002307275A JP 2002307275 A JP2002307275 A JP 2002307275A JP 2001116517 A JP2001116517 A JP 2001116517A JP 2001116517 A JP2001116517 A JP 2001116517A JP 2002307275 A JP2002307275 A JP 2002307275A
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JP
Japan
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work
chamfering
grinding wheel
chuck
chamfering device
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Pending
Application number
JP2001116517A
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English (en)
Inventor
Akira Isobe
章 磯部
Akio Iwase
昭雄 岩瀬
Yoshiyuki Tomita
良幸 冨田
Kazutaka Hara
一敬 原
Shinichiro Tsukahara
真一郎 塚原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 両面研削工程に面取り工程を組み込むことが
可能な加工システム及び面取り装置を、提供する。 【解決手段】 マスタ装置及びスレーブ装置がワークW
を両面研削している間に、面取り装置20は、次のワー
クWを粗面取りしておく。この粗面取りは、チャック部
22がワークWを真空チャックしつつ回転した状態で、
砥石車25のV字溝がこのワークWの縁辺に嵌合して回
転することにより、なされる。ワークWが粗面取りされ
ると、以後、ワークWにクラックやチッピングが発生す
るおそれがなくなる。さらに、この加工システムでは、
両面研削工程に面取り工程が組み込まれているので、全
加工工程の処理時間は短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウエハや
ガラスディスク等の円板状のワークを面取りする面取り
装置,及び,この面取り装置を備えた加工システムに、
関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンウエハの加工工程において、イ
ンゴットからワイヤーソー等により円板状に切り出され
たウエハ(ワーク)は、まず、面取り工程においてその
縁辺付近が面取り(粗面取り)された後に、両頭研削盤
による両面研削工程へ送られる。なお、ワークが予め面
取りされていないと、両面研削工程及び後続の工程にお
いてワークの縁辺付近にクラックやチッピング(欠け)
が発生するおそれがある。従って、全加工工程における
早い段階で、ワークは粗面取りされることが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ワークは、上記の面取
り工程,及び両面研削工程を含む複数の工程により、順
次処理されてゆく。このため、ワークの加工に時間がか
かっていた。
【0004】そこで、両面研削工程における一連の処理
に面取り工程を組み込むことが可能な面取り装置,及
び,この面取り装置を備えた加工システムを提供するこ
とを、本発明の課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、以下のような構成を採用した。
【0006】即ち、本発明の加工システムは、円板状の
ワークを、その中心軸を中心として回転させた状態で保
持する保持機構,周面が作用面として形成された砥石
車,及び,前記砥石車を、その回転軸が前記保持機構に
保持されたワークの中心軸と平行になるように軸支持す
るとともに、この砥石車の作用面を当該ワークの縁辺に
当接させつつ回転させる加工駆動機構を有する面取り装
置と、前記ワークの表裏面のうちの少なくとも一方を加
工する加工装置と、未加工のワークを前記面取り装置へ
搬送し、前記面取り装置から面取りされたワークを取り
出して前記加工装置へ搬送する搬送装置と、前記搬送装
置を制御して、前記面取り装置が面取りしたワークを前
記加工装置へ搬送させ、この加工装置を制御して、搬送
されたワークを加工させるとともに、この加工装置によ
る加工中に、前記搬送装置を制御して、未加工のワーク
を前記面取り装置へ搬送させる制御装置とを、備えたこ
とを特徴とする。
【0007】このように構成されると、ワークが加工装
置により加工されている間に、面取り装置は、次のワー
クを面取りしておくことができる。即ち、加工装置によ
る加工の工程へ進むために待機しているワークは、この
待機の時間中に、面取りされる。
【0008】また、本発明の面取り装置は、円板状のワ
ークの表裏面のうちの一方の面に吸着するチャック部,
及び,このチャック部を回転させることにより、該チャ
ック部に吸着されたワークをその中心軸を中心として回
転させるスピンドルユニットを有する保持機構と、周面
が作用面として形成された砥石車と、前記砥石車を、そ
の回転軸が前記保持機構に保持されたワークの中心軸と
平行になるように軸支持するとともに、この砥石車の作
用面を当該ワークの縁辺に当接させつつ回転させる加工
駆動機構とを、備えたことを特徴とする。
【0009】このように構成されると、ワークは、チャ
ック部によりその表裏面のうちの一方が吸着された状態
で回転することになる。このため、加工システムの搬送
装置とのワークの受け渡しが円滑になされる。さらに、
チャック部は、ワークを、その中心軸を床面に対して略
平行に向けて保持することもできる。従って、この面取
り装置は、両頭研削盤等を含んだ加工システム内に無理
なく組み込まれる。
【0010】なお、面取り装置は、ワークを、乾式によ
り研削してもよく湿式により研削してもよい。また、こ
の面取り装置は、砥石車ではなく、面取り加工用の研削
ベルトを備えていてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1は、本実施形態の加工システ
ムを示す概略平面図である。この加工システムは、搬送
用ロボット10,面取り装置20,ワーク保持装置3
0,両面研削用のマスタ装置40及びスレーブ装置5
0,並びに洗浄乾燥装置60を、備えている。なお、搬
送用ロボット10は搬送装置に相当し、マスタ装置40
及びスレーブ装置50は加工装置に相当する。
【0012】搬送用ロボット10は、グリップ11及び
移動部12を、有する。グリップ11は、円板状のワー
クWの縁辺を把持可能であり、ロボットアームを介し
て、移動部12に取り付けられている。この移動部12
は、図1における左右方向(Y方向)における所定の移
動範囲に沿って自身がスライド移動することにより、グ
リップ11を移動させる。さらに、この移動部12は、
ロボットアームをその基端を中心として揺動させること
により、該ロボットアーム先端近傍に取り付けられたグ
リップ11を略上下方向(図1のZ方向)へ移動させ
る。この搬送用ロボット10の移動範囲に沿って、ワー
クWを複数枚格納可能な一対のカセットC,C,洗浄乾
燥装置60,及び面取り装置20が、順に配置されてい
る。
【0013】そして、搬送用ロボット10は、その移動
範囲における図1の左端へ移動した状態で、一方のカセ
ットCからワークWを取り出す。なお、この搬送用ロボ
ット10は、このカセットCに対してワークWを格納す
ることもできる。同様に、この搬送用ロボット10は、
その移動範囲における図1の左端よりもやや右方へ移動
した状態で、他方のカセットCへワークWを格納する。
なお、この搬送用ロボット10は、このカセットCから
ワークWを取り出すこともできる。
【0014】さらに、この搬送用ロボット10は、他方
のカセットCに対応した位置よりもやや図1の右方へ移
動した状態で、ワークWを洗浄乾燥装置60に対して入
出させる。また、この搬送用ロボット10は、洗浄乾燥
装置60に対応した位置よりもやや図1の右方へ移動し
た状態で、ワークWを面取り装置20に対して入出させ
る。
【0015】ワーク保持装置30は、ワークWの表裏面
に流体静圧を与えて保持するとともにこのワークWの縁
辺を駆動して回転させるワークホルダ31,及び,この
ワークホルダ31を支持するとともに図1のX方向にお
ける所定の移動範囲内においてスライド移動するホルダ
支持部32を、有する。そして、ワーク保持装置30
は、その移動範囲における図1の上端(X方向における
矢印の向き側の端部)の位置(研削位置),及び,図1
の下端(X方向における矢印と反対の向き側の端部)の
位置(退避位置)のいずれかへ移動可能である。なお、
図1には、研削位置へ移動した状態のワーク保持装置3
0が、示されている。
【0016】なお、このワーク保持装置30が、その退
避位置へ移動した状態で、搬送用ロボット10がその移
動範囲における図1の右端へ移動して、このワーク保持
装置30のワークホルダ31へワークWをセットすると
ともに、ワークホルダ31からワークWを取り出すこと
ができる。
【0017】マスタ装置40は、主軸部41及びカップ
型砥石42を、備えている。この主軸部41は、扁平な
円柱状の外形を有するとともにその中心軸を中心として
高速回転する。カップ型砥石42は、この主軸部41の
先端面に対して固定されている。スレーブ装置50は、
マスタ装置40と同様に構成されている。即ち、このス
レーブ装置50は、主軸部51及びカップ型砥石52
を、備えている。
【0018】そして、これらマスタ装置40及びスレー
ブ装置50は、カップ型砥石42,52の中心軸を図1
のY方向へ夫々向けるとともに、これらカップ型砥石4
2,52同士を同軸に対向させた状態で、配置されてい
る。さらに、これらマスタ装置40及びスレーブ装置5
0は、夫々、図示せぬ案内機構に案内されて、図1のY
方向へ移動する。従って、マスタ装置40及びスレーブ
装置50は、両カップ型砥石42,52を互いに近接又
は離反させることができる。なお、ワーク保持装置30
は、ワークWを保持した状態で研削位置へ移動すること
により、これら両カップ型砥石42,52間にワークW
を挿入する。
【0019】図2は、この加工システムの制御系を示す
模式図である。この図2に示されるように、加工システ
ムは、搬送用ロボット10,面取り装置20,ワーク保
持装置30,マスタ装置40,スレーブ装置50,及び
洗浄乾燥装置60と夫々接続された制御装置70を、さ
らに備えている。
【0020】図3は、本実施形態の面取り装置20を示
す一部断面斜視図である。この面取り装置20は、筐体
21,ワークWを真空チャックするチャック部22,チ
ャック部22を回転させるスピンドルユニット23及び
スピンドルモータ24を、備えている。なお、スピンド
ルユニット23及びスピンドルモータ24は、スピンド
ル部に相当し、このスピンドル部及びチャック部22
は、保持機構として機能する。
【0021】筐体21は、略直方体状の外形を有する。
なお、この筐体21は、上側が開口した箱状の本体部
分,及び,この本体部分の開口を封止可能な一対の開閉
蓋E,Eを、有している。これら両開閉蓋E,Eは、開
口を封止可能な板状部材がその長手方向を向いた中心軸
に沿って分割されたのと同等の形状を有している。そし
て、両開閉蓋E,Eは、夫々、その長辺近傍において回
転可能に軸支持されている。さらに、面取り装置20
は、図示せぬ開閉用アクチュエータを有しており、この
開閉用アクチュエータは、筐体21の両開閉蓋E,Eを
観音開き状に開放して本体部分の開口を露出させること
が可能であるとともに、これら両開閉用蓋E,Eを閉鎖
して本体部分の開口を封止することが可能である。
【0022】この筐体21の4つの側壁のうちの1つに
は、取付穴が貫通している。そして、略円柱状の外形を
有するスピンドルユニット23は、この取付穴に対して
嵌合固定されている。以下、図4を併せて参照してこの
スピンドルユニット23及びその周辺の構成について説
明する。この図4には、スピンドルユニット23及びチ
ャック部22の縦断面が示されている。
【0023】スピンドルユニット23は、回転体23
1,内筒部232,外筒部233を、備えている。回転
体231は、その基端側が細長い円柱状(棒状)に形成
されており、その先端側が円板状に張り出した形状に、
形成されている。なお、この回転体の円板状の部分のさ
らに先端側は、棒状の部分と略同径の円柱状に突出した
形状に、形成されている。
【0024】内筒部232は、略円筒状の部材であり、
その内径が、回転体231の棒状の部分の外径よりもや
や大径に形成されている。外筒部233は、略円筒状の
部材であり、その内部に内筒部232が嵌合固定されて
いる。なお、外筒部233の中心軸方向の長さは、内筒
部232の中心軸方向の長さよりも長く、内筒部232
は、外筒部233内における中央付近に固定されてい
る。
【0025】この内筒部232の内側における両端部に
は、夫々、リング状の溝が形成されており、これらの溝
に対して、一対の内側ベアリングB1,B1の外輪が嵌
合固定されている。さらに、この内筒部232の内側に
おける両内側ベアリングB1,B1間の領域には、3つ
のリング状の溝が形成されており、そのうちの中央の溝
(通気溝)D以外の一対の溝には、夫々、内側Oリング
R1,R1が嵌合されている。
【0026】なお、外筒部233には、第1の通気孔P
1が開けられている。この通気孔P1は、外筒部233
の長手方向における中央付近に、中心軸と直交する方向
に開けられている。一方、内筒部232には、第1の通
気孔P1と連通されるとともに、通気溝Dに開口した第
2の通気孔P2が、開けられている。
【0027】また、回転体231は、その棒状の部分を
内筒232内に嵌合させている。即ち、この回転体23
1には、両内側ベアリングB1,B1の内輪が夫々固定
されているとともに、両内側OリングR1,R1が夫々
密接している。さらに、外筒部233の内側における両
端部近傍には、夫々、一対の外側ベアリングB2,B2
の外輪が固定されている。これら両外側ベアリングB
2,B2の内輪は、夫々、回転体231に対して固定さ
れている。
【0028】さらに、この外筒部233の両端には、夫
々、一対の封止板234,234が、ネジ止め固定され
ている。この封止板234は、外筒部233の外径と等
しい外径の略円板状の部材における中央に、回転体23
1の棒状部分の外径と略等しい径の貫通穴が開けられた
のと同等の概略形状を、有している。なお、封止板23
4の貫通穴の一端には、リング状の溝が形成されてお
り、この溝に、外側OリングR2が嵌合されている。そ
して、回転体231の棒状の部分は、両封止板234,
234の貫通穴に夫々遊嵌されているとともに、両外側
OリングR2,R2に対して夫々密接している。
【0029】なお、この回転体231の棒状の部分に
は、その中心軸に対して直交する第3の通気孔P3が、
開けられている。この通気孔P3は、内筒部232の通
気溝Dに対向して開口する位置に、開けられている。さ
らに、この回転体231には、この第3の通気孔P3に
連通するとともに、当該回転体231の中心軸に沿って
図4の右方へ向いた第4の通気孔P4が、開けられてい
る。この第4の通気孔P4は、その先端が、回転体23
1の突出部分内にまで達しているが、当該突出部分の先
端面には開口していない。
【0030】この回転体231の円板状の部分には、チ
ャック部22が固定されている。このチャック部22
は、回転体231の円板状の部分よりも大径かつワーク
Wよりもやや小径の略円板状に形成されている。なお、
このチャック部22の中央には、回転体231の先端に
おける突出部分と嵌合可能な貫通穴が開けられている。
そして、このチャック部22は、その貫通穴を回転体2
31の突出部分と嵌合させて、回転体231の円板状部
分に対してネジ止め固定されている。
【0031】なお、回転体231の突出部分には、第5
の通気孔P5が複数形成されている。これら各通気孔P
5は、夫々、第4の通気孔P4に連通するとともに、回
転体231の中心軸に対して直交する方向へ放射状に形
成され、突出部分の側面に開口している。
【0032】一方、チャック部22には、各通気孔P5
と夫々連通する複数の第6の通気孔P6が、形成されて
いる。これら各通気孔P6は、夫々、チャック部22の
縁辺近傍までの領域に亘って形成されているが、このチ
ャック部22の側面には開口していない。さらに、チャ
ック部22には、第7の通気孔P7が多数形成されてい
る。これら各通気孔P7は、夫々、第6の通気孔P6に
連通するとともに、チャック部22の表面(図4の右側
の面)に開口している。
【0033】なお、第1の通気孔P1の外筒部233表
面側の開口部分には、図示せぬ真空発生装置のチューブ
が取り付けられている。そして、第1の通気孔P1に、
真空発生装置による負圧がかかると、各通気孔P2〜P
6を介して、第7の通気孔P7に負圧がかかる。従っ
て、図4に示されるように、チャック部22の表面にワ
ークWが接していると、このワークWは、第7の通気孔
P7の開口において吸引されて、チャック部22表面に
密接する。このように、ワークWは、チャック部22に
真空チャックされる。
【0034】また、回転体231の棒状部分は、図4に
は示されていないが、スピンドルモータ24の出力軸と
連結されている。そして、両内側ベアリングB1,B
1,両外側ベアリングB2,B2に回転可能に軸支持さ
れた回転体231は、スピンドルモータ24に駆動され
て回転する。
【0035】この回転体231が回転していても、第3
の通気孔P3は、常に、通気溝Dに開口している。な
お、この通気溝Dに隣接して配置された両内側Oリング
R1,R1が、夫々、回転体231に密接しているの
で、通気溝D周辺における気密が保たれている。さら
に、両外側OリングR2,R2が、夫々、回転体231
に密接しているので、スピンドルユニット23内の気密
が保たれている。従って、ワークWがチャック部22に
チャックされた状態で、回転体231が回転すると、ワ
ークWはチャック部22とともに回転する。
【0036】さらに、面取り装置20は、図3に示され
るように、ワークWの粗面取り用の砥石車25,この砥
石車25を回転させる砥石用モータ26,テーブル2
7,及びスライド機構28を、備えている。なお、砥石
用モータ26は回転駆動部に相当し、テーブル27及び
スライド機構28はスライド部に相当する。そして、こ
れら回転駆動部及びスライド部は、加工駆動機構として
機能する。
【0037】砥石車25は、略円板状の外形を有すると
ともに、その側面部分に、略V字状の溝(V字溝)が形
成されている。図5は、砥石車25の一部縦断面図であ
る。この砥石車25のV字溝には、砥粒を有する層が形
成されている。この砥石車25は、砥石用モータ26の
出力軸に固定されており、該砥石用モータ26に駆動さ
れて回転する。
【0038】図3に示されるように、テーブル27は、
略矩形板状に形成されており、その表面を水平に向けて
配置されている。そして、砥石用モータ26は、このテ
ーブル27上に、固定されている。なお、砥石用モータ
26の出力軸及び砥石車25の中心軸は、図3及び図4
のY方向と平行である。
【0039】スライド機構28は、テーブル27を図3
におけるX方向へ案内する図示せぬガイド,ボールネ
ジ,及びこのボールネジのオネジに連結されたモータを
備えている。このスライド機構28におけるボールネジ
のメネジは、テーブル27の下面に対して固定されてい
る。そして、スライド機構28のモータが回転すると、
テーブル27は、図3のX方向へ移動する。このテーブ
ル27が移動することにより、砥石車25は、図6に示
されるように、ワークWの直下における位置(直下)
と、この直下位置から図6のX方向における矢印と反対
向き(図6の左方)へ移動した所定の離反位置との間
を、移動することができる。
【0040】なお、図4に示されるように、ワークWが
その中心軸をチャック部22の中心軸と一致させて真空
チャックされるとともにその中心軸を中心として回転し
た状態で、砥石車25がその直下位置近傍へ移動する
と、図5に示されるように、砥石車25は、そのV字溝
にワークWの縁辺を嵌合させた状態になる。この状態に
おいて砥石車25が回転することにより、ワークWは粗
面取りされる。
【0041】以下、加工装置がワークWを加工する処理
の流れについて、説明する。まず、作業者は、両カセッ
トC,Cを、図1に示されるように、セットする。但
し、一方のカセットC(図1における左側)には、未加
工のワークWが複数枚格納されており、他方のカセット
C(図1における右側)は、空になっている。なお、他
方のカセットCは、加工済みのワークWを格納するため
に用いられる。
【0042】そして、作業者が制御装置70に対して加
工の開始を指示すると、制御装置70は、搬送用ロボッ
ト10,面取り装置20,ワーク保持装置30,マスタ
装置40,スレーブ装置50,及び洗浄乾燥装置60を
夫々制御して、ワークWの加工を開始する。なお、初期
状態において、マスタ装置40及びスレーブ装置50
は、両カップ型砥石42,52が互いに所定の間隔を開
けて対向した状態になるように、配置されている。ま
た、初期状態において、ワーク保持装置30はその退避
位置にあり、面取り装置20の砥石車25は離反位置に
ある。
【0043】そして、マスタ装置40及びスレーブ装置
50は、制御装置70からの指示を受けて、主軸部4
1,51を夫々高速回転させる。すると、両カップ型砥
石42,52は、所定の間隔をあけて対向した状態で、
夫々高速回転する。
【0044】次に、搬送用ロボット10は、図1の左側
のカセットCから未加工のワークWを1枚取り出して、
面取り装置20へ搬送する。そして、この面取り装置2
0が、両開閉蓋E,Eを開放すると、搬送用ロボット1
0は、そのグリップ11を下降させることにより、ワー
クWをチャック部22に近接させる。このワークWがそ
の中心軸をチャック部22の中心軸と一致させるととも
に、該チャック部22表面に接した状態で、図示せぬ真
空発生装置は、負圧を発生させることによりチャック部
22に対してワークWをチャックさせる。
【0045】この状態で、搬送用ロボット10は、その
グリップ11を開放させた状態で上昇させ、面取り装置
20は、両開閉蓋E,Eを閉鎖する。そして、スピンド
ルモータ24がスピンドルユニット23を回転させる
と、ワークWは、チャック部22に真空チャックされた
状態でこのチャック部22とともに回転する。
【0046】さらに、砥石用モータ26は、砥石車25
を回転させ、スライド機構28は、テーブル27を図3
のX方向における矢印の向きへ移動させることにより、
離反位置にあった砥石車25を、直下位置近傍の所定の
位置まで移動させる。なお、このとき、テーブル27
は、所定の速度(加工送り速度)よりも高速に、早送り
される。さらに、スライド機構28は、テーブル27を
図3のX方向における矢印の向きへ加工送り速度で移動
させてゆく。すると、ワークWはその縁辺を回転する砥
石車25のV字溝に嵌合させた状態で、回転する。な
お、ワークWの縁辺と砥石車25のV字溝表面とは、互
いに異なる相対速度で接している。従って、ワークW
は、均等に粗面取りされてゆく。
【0047】この砥石車25がその直下位置に達したと
ころで、面取り加工が完了する。すると、スライド機構
28は、テーブル27を図3のX方向における矢印と反
対の向きへスライドさせて、砥石車25をその離反位置
へ移動させる。そして、砥石用モータ26が停止して、
砥石車25は停止する。また、スピンドルモータ24が
停止して、回転体231及びチャック部22が停止す
る。このため、ワークWは、回転を停止してチャック部
22にチャックされた状態を保つ。なお、全加工工程に
おける早い段階で、ワークWが粗面取りされていると、
以後、このワークWにクラックやチッピングが発生する
おそれがなくなる。
【0048】この面取り加工後、面取り装置20は、開
閉蓋E,Eを開放する。開放後、搬送用ロボット10
は、グリップ11を下降させて面取り済みのワークWを
把持する。そして、真空発生装置による負圧が解除され
た後、搬送用ロボット10は、そのグリップ11を上昇
させて当該ワークWを取り出す。その後、面取り装置2
0は、開閉蓋E,Eを閉鎖する。
【0049】そして、搬送用ロボット10は、取り出し
た面取り済みのワークWを、ワーク保持装置30のワー
クホルダ31にセットする。このワーク保持装置30
は、そのワークホルダ31でワークWを保持するととも
に、研削位置へ移動することにより、ワークWを両カッ
プ型砥石42,52間に挿入する。この状態で、マスタ
装置40及びスレーブ装置50は、互いに近接してゆく
ことにより、高速回転している両カップ型砥石42,5
2をワークWの表裏面に対して夫々接触させ、当該ワー
クを両面研削してゆく。
【0050】この両面研削がなされている間に、搬送用
ロボット10は、一方のカセットCから未加工のワーク
Wを1枚取り出して面取り装置20へ搬送する。する
と、面取り装置20は、上記と同様に、このワークWの
面取りを開始する。なお、面取り加工済みのワークW
は、面取り装置20内において、そのチャック部22に
チャックされた状態で待機することになる。
【0051】そして、マスタ装置40及びスレーブ装置
50による両面研削が完了すると、これらマスタ装置4
0及びスレーブ装置50は互いに離反する。さらに、ワ
ーク保持装置30は退避位置へ移動する。そして、搬送
用ロボット10は、ワーク保持装置30のワークホルダ
31に保持された両面研削済みのワークWを取り出し、
洗浄乾燥装置60へ搬送する。すると、洗浄乾燥装置6
0は、ワークWの洗浄及び乾燥の処理を開始する。
【0052】次に、搬送用ロボット10は、面取り装置
20内において待機していた面取り済みのワークWを取
り出す。具体的には、まず、面取り装置20が開閉蓋
E,Eを開放させた後に、搬送用ロボット10がグリッ
プ11を下降させてワークWを把持する。そして、真空
発生装置の負圧を解除して、搬送用ロボット10がグリ
ップ11を上昇させることにより、ワークWを面取り装
置20から取り出す。その後、面取り装置20は、開閉
蓋E,Eを閉鎖する。
【0053】さらに、搬送用ロボット10は、取り出し
た面取り済みのワークWをワーク保持装置30のワーク
ホルダ31にセットする。すると、ワーク保持装置3
0,マスタ装置40及びスレーブ装置50は、上記と同
様に、両面研削を開始する。
【0054】この両面研削がなされている間に、搬送用
ロボット10は、一方のカセットCから未加工のワーク
Wを1枚取り出して面取り装置20へ搬送する。する
と、面取り装置20は、上記と同様に、このワークWの
面取りを開始する。
【0055】そして、洗浄乾燥装置60におけるワーク
Wの洗浄及び乾燥が完了すると、搬送用ロボット10
は、この洗浄乾燥装置60からワークWを取り出して、
他方のカセットCへ搬送する。洗浄及び乾燥済みのワー
クWは、加工済みのワークWとして他方のカセットC内
に格納される。
【0056】以降、同様に、ワークWの面取り,両面研
削,及び洗浄乾燥がなされてゆく。そして、一方のカセ
ットCが空になるとともに、他方のカセットCが加工済
みのワークWで一杯になると、作業者は、他方のカセッ
トCを取り出して、当該カセットCがあった位置に、未
加工のワークWを格納したカセットCをセットする。以
後、一方のカセットCは、加工済みのワークWを格納す
るために用いられることになる。
【0057】上記のように、ワーク保持装置30,マス
タ装置40及びスレーブ装置50がワークWを両面研削
している間に、面取り装置20は、未加工のワークWを
面取りする。面取り済みのワークWは、この面取り装置
20内で待機しているので、ワーク保持装置30,マス
タ装置40及びスレーブ装置50は、1枚のワークWの
両面研削を終えた直後に、次のワークWの両面研削を開
始することができる。
【0058】一般に、両面研削工程において研削されて
いるワークWの次のワークWは、この両面研削工程へ送
られるまでの間、待機していなければならない。本実施
形態による面取り装置20は、この待機の時間を利用し
て面取り工程を完了させておくことができる。即ち、両
面研削工程に、面取り工程が実質的に組み込まれること
になる。従って、面取り工程にのみ要する時間が殆ど不
要となり、全加工工程における処理時間が短縮される。
【0059】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の加工シ
ステム及び面取り装置によると、全加工工程における早
い段階でワークが面取りされるので、このワークにクラ
ックやチッピングが発生するおそれがなくなる。さら
に、ワークの表裏面のうちの少なくとも一方を加工する
工程にワークの面取り工程が組み込まれるので、ワーク
の歩留まりを高く保ちながらも、加工工程に要する時間
が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の加工システムを示す概
略平面図
【図2】 本発明の一実施形態の加工システムの制御系
を示す模式図
【図3】 本発明の一実施形態の面取り装置を示す一部
断面斜視図
【図4】 本発明の一実施形態の面取り装置内の構成を
示す断面図
【図5】 砥石車の一部縦断面図
【図6】 ワークと砥石車との位置関係を示す説明図
【符号の説明】
10 搬送用ロボット 20 面取り装置 22 チャック部 23 スピンドルユニット 24 スピンドルモータ 25 砥石車 26 砥石用モータ 27 テーブル 28 スライド機構 30 ワーク保持装置 40 マスタ装置 50 スレーブ装置 60 洗浄乾燥装置 70 制御装置 W ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 良幸 神奈川県平塚市夕陽ヶ丘63番30号 住友重 機械工業株式会社平塚事業所内 (72)発明者 原 一敬 神奈川県平塚市夕陽ヶ丘63番30号 住友重 機械工業株式会社平塚事業所内 (72)発明者 塚原 真一郎 神奈川県平塚市夕陽ヶ丘63番30号 住友重 機械工業株式会社平塚事業所内 Fターム(参考) 3C049 AA03 AA09 CA05 CA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円板状のワークを、その中心軸を中心とし
    て回転させた状態で保持する保持機構,周面が作用面と
    して形成された砥石車,及び,前記砥石車を、その回転
    軸が前記保持機構に保持されたワークの中心軸と平行に
    なるように軸支持するとともに、この砥石車の作用面を
    当該ワークの縁辺に当接させつつ回転させる加工駆動機
    構を有する面取り装置と、 前記ワークの表裏面のうちの少なくとも一方を加工する
    加工装置と、 未加工のワークを前記面取り装置へ搬送し、前記面取り
    装置から面取りされたワークを取り出して前記加工装置
    へ搬送する搬送装置と、 前記搬送装置を制御して、前記面取り装置が面取りした
    ワークを前記加工装置へ搬送させ、この加工装置を制御
    して、搬送されたワークを加工させるとともに、この加
    工装置による加工中に、前記搬送装置を制御して、未加
    工のワークを前記面取り装置へ搬送させる制御装置とを
    備えたことを特徴とする加工システム。
  2. 【請求項2】前記面取り装置の保持機構は、ワークの表
    裏面のうちの一方の面に吸着するチャック部と、このチ
    ャック部を回転させるスピンドルユニットとを、有する
    ことを特徴とする請求項1記載の加工システム。
  3. 【請求項3】前記面取り装置の加工駆動機構は、前記砥
    石車を回転させつつ軸支持する回転駆動部と、前記保持
    機構に保持されたワークの縁辺に対して、前記砥石車の
    作用面を当接又は離反させるスライド部とを、有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の加工システム。
  4. 【請求項4】前記面取り装置の砥石車は、その周面部分
    が、前記保持機構に保持されたワークの縁辺と嵌合可能
    な形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の加工システム。
  5. 【請求項5】円板状のワークの表裏面のうちの一方の面
    に吸着するチャック部,及び,このチャック部を回転さ
    せることにより、該チャック部に吸着されたワークをそ
    の中心軸を中心として回転させるスピンドルユニットを
    有する保持機構と、 周面が作用面として形成された砥石車と、 前記砥石車を、その回転軸が前記保持機構に保持された
    ワークの中心軸と平行になるように軸支持するととも
    に、この砥石車の作用面を当該ワークの縁辺に当接させ
    つつ回転させる加工駆動機構とを備えたことを特徴とす
    る面取り装置。
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Cited By (3)

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