JP2002307024A - 出土品洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents

出土品洗浄装置及び洗浄方法

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JP2002307024A JP2001116788A JP2001116788A JP2002307024A JP 2002307024 A JP2002307024 A JP 2002307024A JP 2001116788 A JP2001116788 A JP 2001116788A JP 2001116788 A JP2001116788 A JP 2001116788A JP 2002307024 A JP2002307024 A JP 2002307024A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土器等の出土品を傷つけることなく且つ能率
的に出土品を洗浄する洗浄装置及び洗浄方法を提供しよ
うとする。 【解決手段】 内部を透視出来る窓と、手を挿入して操
作するための開口を備えた箱体と、箱体の内部に設けら
れた微細な液滴を噴射する温度、圧力が調整可能な水噴
射装置とを含み、箱体内に搬入された出土品を、その水
噴射装置で温水を噴射して洗浄操作するようにした出土
品洗浄装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は土器等の埋蔵物の出
土品を洗浄して付着している土等の汚れを落とす出土品
洗浄装置及び出土品洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】土器等の埋蔵物の出土品は、洗浄して付
着している土等の汚れを落とす必要がある。この洗浄作
業は、従来、土器等の出土品を手にもってに水をかけつ
つブラシでたたきながら付着している土等の汚れをかき
おとすことにより行われている。一箇所の遺構であって
もそこから出土する土器やそのかけら等の出土品は極め
て多く、このような手作業による洗浄は能率が悪く、且
つ出土品を傷つけるおそれがあった。よって、効率的な
洗浄方法、装置がのぞまれている。しかし、出土品の洗
浄は、出土品を傷つけることなく行うことが必須の要件
であり、微妙な作用を行う効率的な洗浄方法、装置の開
発は難しかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら問題
点を解決し、出土品を傷つけることなく且つ能率的に出
土品を洗浄する洗浄装置及び洗浄方法を提供しようとす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、内部を透視出来る遮蔽窓と手を挿入して操作する
ための開口を備えた箱体と、該箱体の内部に設けられた
微細な液滴を噴射する水噴射装置とを含み、該箱体内に
搬入された出土品を洗浄操作するようになした出土品洗
浄装置であることにある。
【0005】前記遮蔽窓は、円形の透明板と、該透明板
を回転させる駆動装置と、前記箱体に対して固定され前
記箱体の内側で該透明板にさしわたされて当接されたワ
イピングバーとを備え、該透明板が、該透明板と直角な
該透明板の中心軸のまわりに回転可能であり、該駆動装
置により回転させられ得る。
【0006】本発明の出土品洗浄装置は、前記水噴射装
置に送る水を加熱する加熱手段と、該水の温度を調整す
る温度調整手段とを備え得る。
【0007】本発明の出土品洗浄装置は、前記水噴射装
置に送る水を加圧する加圧手段と、該水の圧力を調整す
る圧力調整手段とを備え得る。
【0008】前記箱体は排気手段を備え得る。
【0009】又、本発明の要旨とするところは、出土品
を少なくとも一部が篩体から成る底部に載置する容器
と、該容器を着脱自在に搭載する揺動可能な枠体と、該
枠体を略水平方向に振動させる加振手段と、該出土品に
噴流水を当てる水噴出手段とを含んで構成される出土品
の予備洗浄装置であることにある。
【0010】更に、本発明の要旨とするところは、出土
品を目視しつつ、該出土品の汚れた個所に、水噴射装置
により40℃以上の噴流水を当てる工程を含む出土品洗
浄方法であることにある。
【0011】前記噴流水の温度は、55乃至70℃であ
り得る。前記水噴射装置に送る水の圧力は、1乃至4m
Paであり得る。本発明の出土品洗浄方法は、出土品を
容器に入れ、該容器を加振手段により略
【0012】水平方向に振動させつつ水噴出手段により
噴流水を該出土品にかける予備洗浄工程を含み得る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る出土品洗浄装置の態
様を図面に基づいて詳しく説明する。図1は出土品洗浄
装置2の主として外観を示す要部斜視図である。出土品
洗浄装置2は箱体4から構成される。箱体4の中で出土
品の洗浄が行なわれる。箱体4は前面が開放されたチャ
ンバー6と、その前面が開放されたチャンバー6の前面
をカバーする可動の蓋8を備える。蓋8は中央部に遮蔽
窓10を有し、遮蔽窓10にはガラス、アクリル等から
成る透明板11がはめられている。透明板11は、少な
くとも一部が透明な円形の板状部材である。遮蔽窓10
を通して箱体4の中が観察出来る。箱体4の中には、微
細な液滴を噴射する不図示の水噴射用ノズルが、そのノ
ズルに接続された不図示の管とともに配されている。管
は箱体4の内側から、給水パイプ18に接続されてい
る。
【0014】給水パイプ18へは外部から水噴射用ノズ
ルに供給するための、圧力をかけた温水が供給される。
蓋8は遮蔽窓10の下方に一対の開口12が設けられて
いる。開口12のそれぞれには作業用の手袋14が取り
付けられている。手袋14の口縁部16と、開口12の
周縁部17とが、周方向に合わされて封止されている。
手袋14はゴムや軟質のプラスチックから成る非透水性
の素材でできている。このような構成により、手袋14
に箱体4の外側から手を入れて手袋14をはめ、その手
で箱体4の中で水噴射装置を用いて出土品の洗浄作業を
行なっても、手を濡らしたり、泥等で汚すことがない。
又、洗浄水の熱が手袋で遮断されるので温水を用いて継
続的な洗浄作業が可能である。使用された洗浄水は排水
管19から排出される。
【0015】なお、箱体4の上部の収納部46には、不
図示の照明手段が収納されており、操作中の箱体4の内
部を見易くするため照明する。又、箱体4の内部は温水
から発生する湯気で曇り、中が観察しにくくなるので、
それを防止するため収納部46には箱体4の排気を行な
う不図示の排気手段が収納されている。本発明において
は、このような排気手段の使用が箱体4の内部の曇りを
防止するうえで好ましい。
【0016】箱体4の側面には、試料即ち出土品を出し
入れしたり、箱体4の内部の点検保守を行なうための扉
47が設けられている。
【0017】図2は図1の箱体4のA−A´方向の要部
断面模式図であり、手袋14をはめ洗浄作業が行われる
態様を示す。図2において、箱体4の蓋8の手前、即ち
箱体4の外側からから手を入れて手袋14をはめ、その
手で箱体4の中で水噴射装置20を用いて出土品22の
洗浄作業を行なう。水噴射装置20には可撓性のパイプ
24が接続され、更にパイプ24は、自在に方向を変え
ることのできる可撓性継ぎ手28を介して給水パイプ1
8に接続されている。給水パイプ18へは箱体4の外部
に設置された給水手段により、水噴射用ノズルに供給す
るための、圧力をかけた温水が供給される。パイプ24
と可撓性継ぎ手28とで可撓性の送水管27となる。
【0018】次に、本発明の出土品洗浄装置2の好適に
用いられる水噴射装置20の側面図を図4に示す。水噴
射装置20は、水が噴出するノズル110、水導入口1
12、噴射水の水量の調節と入り切りを行なうための水
量調節レバー114、掴手116を備える。水導入口1
12は送水用のパイプ24が連結されている。図5はノ
ズル110の形状を示す要部斜視図であり、ノズル11
0はノズル孔120の出口周囲に楕円状のくぼみ122
を有し、且つノズル孔120の出口周囲を頂上部とし
て、その楕円の長軸方向の左右に下降する傾斜面115
を持つ山状の盛り上がり部114が形成されている。更
に、この山状の盛り上がり部114はその楕円の短軸方
向の左右から、一対の壁面116により挟まれている。
図6は、ノズル110の正面図(a)及び平面図(b)
である。符号は図5と共通である。
【0019】ノズル110のこのような構成により、ノ
ズル孔120から噴出する微細な液滴から成る水の広が
り130は図7(a)の平面図に示すように1の方向に
扇状に広がり、その扇状の広がりの方向と直角方向には
図5、図6に示す壁面116や、楕円状のくぼみ122
の影響により制限されて広がらず、図7(b)の正面図
に示すように1の方向にのみ広がった長円形もしくは楕
円形に広がる。
【0020】このような1の方向にのみ広がった微細な
液滴から成る噴射水によって、出土品の表面に満遍なく
噴射水を当てることができ、且つ、噴射のエネルギーが
特定の一点に集中することがないので、出土品の表面の
特定の一点に噴射のエネルギーが過剰に集中して出土品
の表面を損傷するおそれがなく好ましい。
【0021】図8に、水噴射装置20へ給水するための
給水手段のフロー図を示す。給水手段は、原水を加熱す
る加熱手段であるボイラーと、原水を加圧してそのボイ
ラーを介して給水パイプ18(図1,図2)へ送る加圧
・送水手段であるポンプと、そのボイラーを加熱するバ
ーナーとを備える。温水の圧力は、ポンプからでた管の
途中に設けられた、温度調節手段である圧力計と圧力調
製弁とにより所定の圧力に調製される。温水の温度は、
温度調節手段である温調計と燃料調製弁とでボイラーに
送る燃料の量を調製することにより所定の温度に調製さ
れる。
【0022】本発明において、土器のような出土品の洗
浄に用いる温水の温度は40℃以上が洗浄力が強く好ま
しい。55乃至70℃であることが洗浄力が強く且つ洗
浄操作中に手袋が操作できないほどに過度に熱くならな
い点で好ましい。60乃至65℃であることが洗浄力が
強く且つ洗浄操作中に手袋が僅かしか熱くならない点で
最も好ましい。
【0023】水噴射装置20へ供給し、微細な液滴から
成る噴射水を得るための温水の圧力は、汚れの程度によ
り適宜変え得るが、1乃至4mPa(絶対圧)であるこ
とが、出土品を損傷せず、且つ、効果的な洗浄がなされ
る点で好ましい。
【0024】又、図1に示すような本発明の出土品洗浄
装置においては、作業者は透明板11を通して箱体4の
内側を観察しながら、両手で土器等の出土品の洗浄作業
を行うので、出土品の汚れの状態に応じて、微細な液滴
から成る噴射水の噴射の位置や角度を目視で調節出来
る。又、水の温度や、噴射圧力を出土品の汚れの状態に
応じて調節出来る。これにより、従来の方式にくらべ、
能率的に出土品の洗浄を行なうことが出来る。
【0025】出土品22の洗浄は必要に応じ所定の温度
の温水を用いるため、遮蔽窓10にはめられている透明
板11が曇る。又洗浄水が透明板11に付着して箱体4
の中が見えにくくなる。このため、遮蔽窓10には車の
ワイパーのような機能をもたせたワイピングバー30を
装着する。ワイピングバー30は、車のワイパーのよう
にワイピングバー自体を動かす構成であってもよいが、
図1においては、ワイピングバー30は箱体4に対して
固定して、透明板11の面にさしわたして当接させてお
き、円形の透明板11を、その面と直角な透明板11の
中心軸のまわりに回転させる。この方式はワイピングバ
ー30が動かないので、洗浄作業の邪魔にならず好まし
い。
【0026】図3に透明板11を回転させる態様を示
す。図3(a)は蓋8の正面模式図であり、図3(b)
は図3(a)のA−A´方向の断面模式図である。透明
板11は回転手段34により回転させられる。回転手段
34は回転ゴムロール40を備える駆動装置36と、透
明板11を透明板11の縁の4箇所でそれぞれ転支する
4個の転支ロール41から成る。回転ゴムロール40の
周面は透明板11の縁と当接しており、板部材58に取
り付けられた駆動装置36により回転して透明板11の
縁を接触駆動し、これにより透明板11が、図3(b)
の一点鎖線で示す透明板11の中心軸Cのまわりに回転
する。図3(c)は、透明板11と、転支ロール41と
の係合関係を示す。転支ロール41は、転支ロール41
の周面に周回して設けられた嵌合溝54に透明板11の
縁部を嵌めて透明板11を転支する。又、転支ロール4
1は、軸45に回動自在に軸着しており、軸45は蓋8
の前面部を形成する板部材58に固定されている。
【0027】更に、本発明の出土品洗浄装置2において
は、蓋8を動かして、蓋8の前面が箱体4の底面となす
角度即ち透明板11の傾斜角度を変えることが出来る。
更に、蓋8を動かして箱体4の前面を開放し、その開放
された口から試料を出し入れすることが出来る。この態
様を図9の側面模式図で示す。図9(a)においては蓋
8の下端部の側面に掛止用の切り込み40が設けられて
いる。一方、箱体4の側面下部には、切り込み40を掛
止して短い棒状の掛止子42が取り付けられている。更
に、蓋8の上端部の側面には弧状に長穴44が設けられ
ている。又、箱体4の側面上部には、長穴44に係合し
て蓋8の動きを案内するために短い棒状の案内子43が
取り付けられている。蓋8の前面上部を箱体4の内部に
向かって押すことにより、蓋8が、掛止子42を支点に
して長穴44に係合する案内子43に案内されてAの位
置からBの位置へと動く。このような簡単な操作で、蓋
8の前面44の傾斜角度、即ち透明板11(図1)の傾
斜角度を箱体4の内部が見やすいように変えることが出
来る。
【0028】更に、図9(b)のように、切り込み40
と掛止子42との掛止をはずして、蓋8を案内子43を
支点に持ち上げるという簡単な操作で、蓋8がCの位置
からDの位置へ移動し、箱体4の前面が開いて、そのあ
いた口から試料を出し入れすることが出来る。
【0029】なお、本発明の他の態様として、図10に
示すような、蓋8の前面に備えられた開口12に、スリ
ット付きのゴム円盤85を嵌める構成が挙げられる。そ
のスリット87から、操作のために手を挿入する。その
手には作業用手袋をはめておくことがのぞましい。スリ
ット87はゴム円盤85の中央部から放射状に設けられ
ている。ゴム円盤85の厚さは2乃至2.5mm程度で
あることが好ましい。
【0030】以上本発明の諸態様を説明したが、従来の
ブラシを用いる出土した土器の洗浄は、一片当たり1乃
至3分を要しているのに対し、本発明の出土品洗浄装置
2により、微細な液滴から成る温水を出土した土器に満
遍なく噴射でき、これにより、洗浄時間を一片当たり1
0乃至30秒と、従来法に対し約1/6に短縮出来る。
【0031】更に、洗浄される出土品は、多数の土器の
欠片等を含んでおり、これら欠片等を順次本発明の出土
品洗浄装置2を用いて洗浄するのにはなお相当の時間を
要する。本発明においては、多数の試料を一度に予備洗
浄することにより出土品洗浄装置2を用いた本洗浄の時
間を短縮出来る。
【0032】本発明における予備洗浄の態様を図11、
図12に示す。図11は予備洗浄に用いる出土品予備洗
浄装置70の外観の要部斜視図である。出土品予備洗浄
装置70は、足付きのメインフレーム72の洗浄室74
の中に洗浄容器76が収められている。洗浄容器76は
取手77を有し、洗浄室74からの出し入れが自在であ
る。洗浄容器76の底部78の少なくとも一部はメッシ
ュのような篩体75から成り、洗浄後の水や、その水に
含まれる泥や砂が通過する。洗浄容器76の底部78に
予備洗浄すべき試料79がならべて載置され、上からシ
ャワー用ノズルのような水噴出手段80によりシャワー
状の水、あるいは噴流水が吹き付けられる。このとき、
洗浄容器76は機械室82に収められている加振手段8
1により左右に振動させられている。
【0033】この振動により満遍なく多数の試料79を
均一に洗浄できる。振動の振幅は5乃至60mmが好ま
しい。振動の振幅が20乃至40mmであるときに更に
均一に洗浄できる。振動の周期は1乃至300サイクル
/minであることが好ましい。1サイクル/min未
満では洗浄水を満遍なく各試料にゆきわたらせる効果が
なく、300サイクルを超えた振動数では、試料が洗浄
容器76の中で過剰に動くため、試料同士あるいは試料
と洗浄容器76の壁面が衝突して、試料を損傷する場合
がある。振動数は50乃至100サイクル/minであ
ることが最も好ましい。
【0034】洗浄容器76の底部78を形成する多孔の
シート状物は、プラスチックを被覆した線材又はプラス
チックから成るブリッスルの線材を用いた網であると、
振動により試料を損傷することが殆どなく好ましい。メ
ッシュの粗さは5乃至15メッシュであることが、細か
い出土品79を保持し、かつ水の抜けが良いことから好
ましい。7乃至13メッシュであることが最も好まし
い。
【0035】図12(a)は洗浄容器76を振動させる
態様を示すための、出土品予備洗浄装置70の側面模式
説明図である。図12(b)は図12(a)の説明図に
おけるA−A´方向の断面図である。図12において、
メインフレーム72には、洗浄容器76を搭載する枠体
90が揺動腕92を介して取り付けられている。揺動腕
92の上端部は、メインフレーム72に固定された固定
子94と回動自在に軸着しており、揺動腕92の下端部
は、枠体90と回動自在に軸着している。これにより、
枠体90は略水平方向に揺動可能となっている。枠体9
0の1端部95は、クランク機構98に備えられたクラ
ンクシャフト99と連結されている。機械室82には、
クランク機構98と、このクランク機構98を駆動する
回転駆動装置100が収められている。このような構成
で回転駆動装置100を駆動させると、洗浄容器76を
搭載した枠体90が図12(a)の図面視左右に振動す
る。
【0036】
【発明の効果】従来のブラシを用いる出土した土器等の
洗浄は、一片当たり1乃至3分を要していたが、本発明
の出土品洗浄装置により、洗浄時間を一片当たり10乃
至30秒と、従来法に対し約1/6に短縮出来る。
【0037】このように、本発明に係る出土品洗浄装置
を用いて、土器等の出土品の洗浄を能率よく行なうこと
が出来る。
【0038】又、洗浄される出土品は、多数の土器の欠
片等を含んでおり、これら欠片等を順次本発明の出土品
洗浄装置を用いて洗浄する場合にはなお相当の時間を要
する。本発明においては、多数の試料を一度に予備洗浄
することにより出土品洗浄装置を用いた本洗浄の時間を
短縮出来る。
【0039】本発明に係る出土品洗浄方法により、多数
の土器等の出土品の洗浄を能率よく行なうことが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る出土品洗浄装置の構成を示す外観
要部斜視図である。
【図2】図1の出土品洗浄装置のA−A´方向の要部断
面図模式図である。
【図3】図1の出土品洗浄装置の遮蔽窓の枠部の断面図
である。
【図4】本発明に用いられる水噴射装置の側面図であ
る。
【図5】図4の水噴射装置のノズルの形状を示す要部斜
視図である。
【図6】図5のノズルの正面図(a)と、平面図(b)
である。
【図7】図5のノズルによる噴流水の広がりの状態を示
す側面図(a)と、正面図(b)である。
【図8】本発明の出土品洗浄装置に用いられる給水手段
のフロー図である。
【図9】図9(a)は、本発明の出土品洗浄装置におけ
る蓋を傾斜させる態様を示す側面模式図である。図9
(b)は、本発明の出土品洗浄装置における蓋の開閉の
態様を示す側面模式図である。
【図10】本発明の出土品洗浄装置の他の態様を示す正
面模式図である。
【図11】本発明の出土品予備洗浄装置の態様を示す要
部斜視図である。
【図12】図12(a)は、本発明の出土品予備洗浄装
置の構成を示す側面説明模式図である.図12(b)
は、図12(a)の出土品予備洗浄装置のA−A´方向
の要部断面図模式図である。
【符号の説明】
2:出土品洗浄装置 4:箱体 8:蓋 10:遮蔽窓 11:透明板 12:開口 14:手袋 16:口縁部 17:周縁部 20:水噴射装置 22、79:出土品 27:送水管 30:ワイピングバー 70:出土品予備洗浄装置 75:篩体 80:水噴出手段 81:加振手段
フロントページの続き Fターム(参考) 3B201 AA46 AB01 BB21 BB82 BB90 BB92 CA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を透視出来る遮蔽窓と手を挿入して
    操作するための開口を備えた箱体と、該箱体の内部に設
    けられた微細な液滴を噴射する水噴射装置とを含み、該
    箱体内に搬入された出土品を洗浄操作するようになした
    出土品洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽窓が、円形の透明板と、該透明
    板を回転させる駆動装置と、前記箱体に対して固定され
    前記箱体の内側で該透明板にさしわたされて当接された
    ワイピングバーとを備え、該透明板が、該透明板と直角
    な該透明板の中心軸のまわりに回転可能であり、該駆動
    装置により回転させられることを特徴とする請求項1に
    記載の出土品洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記水噴射装置に送る水を加熱する加熱
    手段と、該水の温度を調整する温度調整手段とを備えた
    請求項1又は2に記載の出土品洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記水噴射装置に送る水を加圧する加圧
    手段と、該水の圧力を調整する圧力調整手段とを備えた
    請求項1乃至3のいずれかに記載の出土品洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記箱体が排気手段を備えた請求項1乃
    至4のいずれかに記載の出土品洗浄装置。
  6. 【請求項6】 出土品を少なくとも一部が篩体から成る
    底部に載置する容器と、該容器を着脱自在に搭載する揺
    動可能な枠体と、該枠体を略水平方向に振動させる加振
    手段と、該出土品に水を当てる水噴出手段とを含んで構
    成される出土品予備洗浄装置。
  7. 【請求項7】 出土品を目視しつつ、該出土品の汚れた
    個所に、水噴射装置により40℃以上の微細な液滴から
    成る水を当てる工程を含む出土品洗浄方法。
  8. 【請求項8】 前記水の温度が55乃至70℃であるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の出土品洗浄方法。
  9. 【請求項9】 前記水噴射装置に送る水の圧力が1乃至
    4mPaであることを特徴とする請求項7又は8に記載
    の出土品洗浄方法。
  10. 【請求項10】 出土品を容器に入れ、該容器を加振手
    段により略水平方向に振動させつつ水噴出手段により水
    を該出土品にかける予備洗浄工程を含む請求項7乃至9
    のいずれかに記載の出土品洗浄方法。
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