JP2002306125A - プロバイオティクスを含有する包装容器入り乳幼児用栄養組成物 - Google Patents

プロバイオティクスを含有する包装容器入り乳幼児用栄養組成物

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JP2002306125A
JP2002306125A JP2001114251A JP2001114251A JP2002306125A JP 2002306125 A JP2002306125 A JP 2002306125A JP 2001114251 A JP2001114251 A JP 2001114251A JP 2001114251 A JP2001114251 A JP 2001114251A JP 2002306125 A JP2002306125 A JP 2002306125A
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probiotic
infants
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test
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JP2001114251A
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English (en)
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Hiroki Hayasawa
宏紀 早澤
Norio Ishibashi
憲雄 石橋
Mitsunori Takase
光徳 高瀬
Tomoko Yaejima
智子 八重島
Kazuhiro Ozawa
和裕 小沢
Kazumi Nanba
和美 難波
Takashi Shimizu
隆司 清水
Fumiaki Abe
文明 阿部
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
Original Assignee
Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロバイオティクスである微生物の長期保存
時の製品中における生残率が一層改善され、便の色が一
層改善され、病原性大腸菌に対する感染防御効果の一層
向上したプロバイオティクスを含有する包装容器入り乳
幼児用栄養組成物を提供する。 【解決手段】 プロバイオティクスである微生物を含有
し、包装容器中の気相の酸素濃度が5%以下であること
を特徴とするプロバイオティクスを含有する包装容器入
り乳幼児用栄養組成物であり、蛋白質分解物を含有する
こと、鉄剤としてピロリン酸第二鉄を含有すること、ラ
クチュロース及び/又はラフィノースを含有すること、
及びラクトフェリンを含有することを望ましい態様とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳酸菌、ビフィズ
ス菌等に代表されるプロバイオティクスである微生物の
長期保存時の製品中における生残率が改善されたプロバ
イオティクスを含有する、缶入り又はアルミラミネート
スティック入りの育児用調製粉乳、フォローアップミル
ク、アレルギー児用ミルク等の包装容器入り乳幼児用栄
養組成物に関する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、プロバイオティ
クスである微生物を含有し、容器中の気相の酸素濃度が
5体積%以下であることを特徴とする25℃で18ヶ月
保存時の微生物の生残率が20%以上であるプロバイオ
ティクスを含有する包装容器入り乳幼児用栄養組成物に
関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、プロバイオティクスである微生物
のうち、乳酸菌は古くから食品の発酵用に広く利用され
ていた。例えば、乳を保存性の良い乳製品(チーズ、ヨ
ーグルトなど)に加工するために、また、種々の漬物や
発酵調味料などに良い味や香りを付けるためにも利用さ
れてきた。これらの乳酸菌類は本来自然界に存在したも
ので、発酵の原料となる乳成分、穀物類、果実類などの
自然発酵に関与し、長い間食品として使用されてきた。
これらの乳酸菌は、ラクトバシラス(Lactobacillus)
属、ストレプトコッカス(Streptococcus)属、リゥコノ
ストック(Leuconostoc)属、エンテロコッカス(Enter
ococcus)属、ラクトコッカス(Lactococcus)属の各菌
である。
【0004】また、プロバイオティクスである微生物の
うち、ビフィズス菌、特に人の腸管に由来するビフィド
バクテリウム(Bifidobacterium)属の菌が、整腸作
用、免疫賦活効果、感染防御効果等さまざまな生理効果
を示すことが、近年、数多くの研究によって明らかにな
っており、乳製品の発酵用に使用されるほか、健康食品
のサプリメントとして多くの市場を獲得している。これ
らのビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属の菌
は、ビフィドバクテリウム・ロングム(Bifidobacteriu
m longum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifido
bacterium breve)、ビフィドバクテリウム・インファ
ンチス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテ
リウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビ
フィドバクテリウム・アドレッセンティス(Bifidobact
erium adolescentis)、ビフィドバクテリウム・カテヌ
ラツム(Bifidobacterium catenulatum)等の各菌であ
る。
【0005】更に、乳酸菌とビフィズス菌を組み合わせ
て食品に応用する試みも古くから行われている。その大
部分は、発酵食品である発酵乳(ヨーグルト)への応用
である。即ち、ビフィズス菌は乳類の発酵によって乳酸
と酢酸を生成し穏やかな酸味を生成することから、発酵
乳の製造に一般的に使用されるラクトバシラス属、スト
レプトコッカス属等の乳酸菌に、ビフィズス菌を組み合
わせて乳類の発酵に使用することにより穏やかで良好な
風味を備える発酵乳が製造でき、この発酵乳は、乳酸菌
とビフィズス菌のヒトに対する生理作用を併せ持つこと
から、いわゆるプロバイオティクス食品として利用され
ている。
【0006】また、乳酸菌(ラクトバシラス属のアシド
フィルス菌)とビフィズス菌を乾燥粉末として育児用粉
ミルク200gに対して、それぞれ100億個から10
億個、10億個から1億個程度含むように配合したアト
ピー性皮膚炎を防ぐ保健食品(特開2000−6993
5号公報。以下、従来技術1と記載する。)が知られて
いる。しかしながら、これらの従来技術には、次に記載
するとおりの不都合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術に開示
されているとおり、乳酸菌及びビフィズス菌を含有する
乳幼児用栄養組成物が開発されていた。しかしながら、
従来技術1に開示されるとおり、単に乳酸菌とビフィズ
ス菌を乾燥粉末として育児用粉ミルクに配合したのみで
は、長期保存時の製品中における生残率が悪いという問
題があり、乳幼児用栄養組成物中の乳酸菌、ビフィズス
菌等に代表されるプロバイオティクスである微生物の長
期保存時の製品中における生残率の一層の改善も求めら
れていた。
【0008】また、人工の乳幼児用栄養組成物において
は、乳幼児便性状、特に便の色の一層の改善も求められ
ていた。更に、乳幼児用栄養組成物においては、病原性
大腸菌に対する感染防御効果の一層の向上も求められて
いた。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、プロバイオティクスである微生物の長期保存時の
製品中における生残率が一層改善され、便の色が一層改
善され、病原性大腸菌に対する感染防御効果の一層向上
したプロバイオティクスを含有する包装容器入り乳幼児
用栄養組成物を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記従来
技術に鑑みて、プロバイオティクスである微生物の長期
保存時の製品中における生残率が一層改善され、便の色
が一層改善され、病原性大腸菌に対する感染防御効果の
一層向上したプロバイオティクスを含有する包装容器入
り乳幼児用栄養組成物を開発すべく、鋭意研究を行っ
た。
【0011】その結果、プロバイオティクスである微生
物を含有し、包装容器中の気相の酸素濃度が5体積%以
下であることを特徴とするプロバイオティクスを含有す
る包装容器入り乳幼児用栄養組成物が、後記する試験例
の結果からも明らかなとおり、プロバイオティクスであ
る微生物の長期保存時の製品中における生残率が一層改
善され、便の色が一層改善され、病原性大腸菌に対する
感染防御効果の一層向上したプロバイオティクスを含有
する包装容器入り乳幼児用栄養組成物であることを見い
出し、本発明を完成した。
【0012】前記課題を解決する本発明は、プロバイオ
ティクスである微生物を含有し、包装容器中の気相の酸
素濃度が5体積%以下であることを特徴とするプロバイ
オティクスを含有する包装容器入り乳幼児用栄養組成物
であり、蛋白質分解物を含有すること(以下、態様1と
記載する。)、鉄剤としてピロリン酸第二鉄を含有する
こと(以下、態様2と記載する。)、ラクチュロース及
び/又はラフィノースを含有することを望ましい態様
(以下、態様3と記載する。)、及びラクトフェリンを
含有することを望ましい態様(以下、態様4と記載す
る。)としてもいる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明について詳細に説明
する。本発明のプロバイオティクスとは、ヒトの健康に
有益な作用を示す、生きている微生物のことを指し、乳
酸菌、ビフィズス菌等が代表的な微生物である。
【0014】即ち、本発明に使用されるプロバイオティ
クスである微生物は、乳酸菌、ビフィズス菌等に代表さ
れる微生物であり、その1種又は2種以上を組み合わせ
て使用することができる。
【0015】本発明に使用される乳酸菌は、乳酸菌であ
れば如何なる菌株であってもよく、ラクトバシラス属、
ストレプトコッカス属、リゥコノストック属、エンテロ
コッカス属、ラクトコッカス属等の各菌属に属する菌株
であって、自然界からの分離菌株、微生物保存機関の保
存菌株のいずれであっても使用することが可能である
が、腸管における感染防御効果に優れることから、ラク
トバシラス属に属する菌が好ましい。具体的には、微生
物保存機関である理化学研究所の保存菌株であるラクト
バシラス・アシドフィルスJCM1132T株、ラクトバ
シラス・ガッセリJCM1131T株、ラクトバシラス
・ガッセリJCM5343株等を例示することができ
る。
【0016】本発明に使用されるビフィズス菌として
は、ビフィドバクテリウム属に属する菌であれば如何な
る菌株であってもよく、ビフィドバクテリウム・ロング
ム、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテ
リウム・インファンチス、ビフィドバクテリウム・ビフ
ィダム、ビフィドバクテリウム・アドレッセンティス、
及びビフィドバクテリウム・カテヌラツム等の各菌種に
属する菌株であって、自然界からの分離菌株、微生物保
存機関の保存菌株のいずれであっても使用することが可
能であり、具体的には、微生物保存機関であるアメリカ
ン・タイプ・カルチャー・コレクションの保存菌株であ
るビフィドバクテリウム・ロングムATCC15707
T株、ビフィドバクテリウム・ブレーベATCC157
00T株、及びビフィドバクテリウム・インファンチス
ATCC15697T株等を例示することができる。
【0017】尚、プロバイオティクスである微生物は凍
結乾燥生菌末であって、その含有量は、便の色の改善及
び病原性大腸菌の感染防御効果を発揮させるためには、
少なくとも106cells/gであることが好ましい。尚、
凍結乾燥生菌末は、市販のビフィズス菌末(例えば、森
永乳業社製等。)、ラクトバシラス・アシドフィルス菌
末(例えば、Rosell社製等。)等を使用することもでき
る。
【0018】本発明の乳幼児用栄養組成物を収容する包
装容器としては、包装容器中の気相の酸素濃度が5体積
%以下に保持できる密閉包装容器であれば如何なる包装
容器であってもよく、缶、アルミラミネートスティック
等の気密性の包装容器を例示することができる。
【0019】本発明の包装容器中の気相の酸素濃度を5
%以下とする方法は、酸素濃度を5体積%以下とするこ
とができる方法であれば如何なる方法であってもよく、
通常の窒素ガス、ヘリウムガス等の不活性ガスによるガ
ス置換法を使用し、包装容器中の気相の酸素濃度を5体
積%以下となるまで、低下させることにより行うことが
できる。
【0020】包装容器中の気相の酸素濃度の測定は、気
密性の包装容器中の気相中の気体を酸素濃度電極(例え
ば、イイジマ電子社製等。)を使用して行った。
【0021】本発明の乳幼児用栄養組成物は、乳幼児用
栄養組成物であって、具体的には、育児用調製粉乳、フ
ォローアップミルク、グローイングアップミルク、アレ
ルギー児用ミルク等を例示することができる。プロバイ
オティクスである微生物の長期保存時の製品中における
生残率を考慮すると、乾燥形態、具体的には、粉末状、
顆粒状等の製品である必要があり、固形分当たりの水分
含量が4重量%以下であることが、生残率が改善される
ことから好ましい。
【0022】プロバイオティクスである微生物を乳幼児
用栄養組成物に含有させる方法は、プロバイオティクス
である微生物の凍結乾燥生菌末を乳幼児用栄養組成物と
乾燥状態で均一に混合することにより行うことができ、
具体的には、凍結乾燥生菌末と粉末状の乳幼児用栄養組
成物をV型混合ミキサー(例えば、三功工業社製等。)
により混合する等により行うことができる。
【0023】また、本発明の態様1に示すとおり、蛋白
質分解物を含有させることにより、後記する試験例から
も明らかなとおり、プロバイオティクスである微生物の
長期保存時の製品中における生残率が改善されることか
ら、蛋白質分解物を含有させることが好ましい。本発明
の乳幼児用栄養組成物の蛋白源として、未分解の蛋白質
を使用せず蛋白質分解物を使用することが、プロバイオ
ティクスである微生物の長期保存時の製品中における生
残率が改善されることから、特に好ましい。
【0024】本発明の態様1に使用する蛋白質分解物
は、蛋白質の分解物であれば如何なるものでもよく、原
料蛋白質を蛋白質分解酵素等で分解することにより製造
することができる。原料蛋白質は、獣乳、卵、魚肉、畜
肉等に由来する動物性蛋白質、大豆、小麦等に由来する
植物性蛋白質、カビ、酵母、細菌等に由来する微生物蛋
白質、又はこれらの任意の混合物であり、特に限定され
るものではない。また、これらの蛋白質を、限外濾過、
イオン交換樹脂等により濃縮処理した蛋白質濃縮物も使
用できる。蛋白質分解酵素は、動物由来(例えば、トリ
プシン、キモトリプシン、ペプシン、パンクレアチン
等)、植物由来(例えば、パパイン等)、又は微生物由
来(例えば、乳酸菌、酵母、カビ、枯草菌、放線菌等)
のプロテアーゼ又はペプチダーゼを例示することがで
き、これらを単独又は適宜組み合わせて使用することが
できる。
【0025】更に、乳幼児用栄養において、プロバイオ
ティクスを摂取する効果の一つは、摂取時の便性状の改
善効果である。即ち、乳幼児の便性状は、摂取する栄養
によて影響を受け、特に便の色がより黄色で、便の色が
明るいことが好ましいとされている。従って、このプロ
バイオティクスの効果を一層増大させる成分を配合する
ことが好ましい。
【0026】即ち、本発明の態様2に示すとおり、鉄剤
としてピロリン酸第二鉄を含有するすることにより、後
記する試験例からも明らかなとおり、他の鉄剤を使用し
た場合に比較して、乳幼児便性状(便の色)が改善され
ること、即ち緑便から明るい黄色の便となることから、
鉄剤としてピロリン酸第二鉄を使用することが好まし
い。ピロリン酸第二鉄は、市販品(例えば、三栄源エフ
・エフ・アイ社製等。)を使用することができる。
【0027】また、本発明の態様3に示すとおり、ラク
チュロース及び/又はラフィノースを含有することによ
り、後記する試験例からも明らかなとおり、乳児便性状
(便の色)が改善されること、即ち緑便から明るい黄色
の便となることから、ラクチュロース及び/又はラフィ
ノースを含有することが好ましい。ラクチュロースは、
市販品(例えば、森永乳業社製等。)を使用することが
できる。また、ラフィノースは、市販品(例えば、日本
甜菜製糖社製等。)を使用することができる。ラクチュ
ロース及び/又はラフィノースは、それぞれ本発明の乳
幼児用栄養組成物100g当たり200mg以上含有す
ることが、乳児便性状(便の色)が顕著に改善されるこ
とから、好ましい。
【0028】次に、乳幼児用栄養において、プロバイオ
ティクスを摂取する効果の一つは、感染防御効果であ
る。従って、このプロバイオティクスの効果を一層増大
させる成分を配合することが好ましい。
【0029】即ち、本発明の態様4に示すとおり、ラク
トフェリンを含有することにより、後記する試験例から
も明らかなとおり、病原性大腸菌に対する感染防御効果
が向上することから、ラクトフェリンを含有することが
好ましい。ラクトフェリンは、哺乳類の天然ラクトフェ
リン、遺伝子組換えにより製造されたラクトフェリン、
ラクトフェリンより結合金属を除去したアポラクトフェ
リン、ラクトフェリンに各種金属を非飽和又は飽和状態
に結合させた金属結合ラクトフェリン、及びこれらの任
意の混合物からなる群より選択されたラクトフェリンを
使用することができる。更に、これらのラクトフェリン
を酵素分解した物も使用することができる。尚、簡便に
は、市販の牛ラクトフェリン(例えば、森永乳業社製
等。)を使用することができる。ラクトフェリンは、本
発明の乳幼児用栄養組成物100g当たり30mg以上
含有することが、病原性大腸菌に対する感染防御効果が
顕著に向上することから、好ましい。
【0030】次に試験例を示して本発明を詳細に説明す
る。 試験例1 この試験は、プロバイオティクスである微生物の長期保
存時の製品中における生残率を指標として、適正な包装
容器中の気相の酸素濃度を調べるために行った。 (1)試料の調製 次に示す8種類の試料を調製した。 試料1:酸素濃度を10体積%に変更したことを除き、
本発明の実施例1と同一の方法により調製した缶入り乳
幼児用栄養組成物 試料2:酸素濃度を6体積%に変更したことを除き、本
発明の実施例1と同一の方法により調製した缶入り乳幼
児用栄養組成物 試料3:酸素濃度を5体積%に変更したことを除き、本
発明の実施例1と同一の方法により調製した本発明の缶
入り乳幼児用栄養組成物 試料4:本発明の実施例1と同一の方法により調製した
本発明の缶入り乳幼児用栄養組成物 試料5:ビフィドバクテリウム・ロングム菌末をラクト
バシラス・アシドフィルス菌末に変更し、酸素濃度を1
0体積%に変更したことを除き、本発明の実施例1と同
一の方法により調製した缶入り乳幼児用栄養組成物 試料6:ビフィドバクテリウム・ロングム菌末をラクト
バシラス・アシドフィルス菌末に変更し、酸素濃度を6
体積%に変更したことを除き、本発明の実施例1と同一
の方法により調製した缶入り乳幼児用栄養組成物 試料7:ビフィドバクテリウム・ロングム菌末をラクト
バシラス・アシドフィルス菌末に変更し、酸素濃度を5
体積%に変更したことを除き、本発明の実施例1と同一
の方法により調製した本発明の缶入り乳幼児用栄養組成
物 試料8:ビフィドバクテリウム・ロングム菌末をラクト
バシラス・アシドフィルス菌末に変更したことを除き、
本発明の実施例1と同一の方法により調製した本発明の
缶入り乳幼児用栄養組成物
【0031】(2)試験方法 各試料の包装容器中の気相の酸素濃度及びプロバイオテ
ィクスである微生物の生残率を、いずれも次の試験方法
により試験した。尚、各試料群当たり10個の試料を調
製し、平均値を求めた。
【0032】(a)包装容器中の気相の酸素濃度の測定
方法 気密性の包装容器中の気相中の気体を気密シリンジ付Ox
ygen Meter(イイジマ電子社製。Model RO-102。)の
酸素濃度電極に吸引し、酸素濃度を測定した。
【0033】(b)プロバイオティクスである微生物の
生残率の測定方法 プロバイオティクスである微生物として、ビフィズス菌
又はラクトバシラス属菌を使用し、製品製造直後のビフ
ィズス菌又はラクトバシラス属菌の生菌数(B)及び2
5℃18ヶ月保存後のビフィズス菌又はラクトバシラス
属菌の生菌数(A)から、次式により算出した。
【0034】微生物の生残率(%)=A/B×100
【0035】尚、微生物の生菌数は、BL寒天培地(栄
研化学社製)を使用して、コロニー計数法により測定し
た。
【0036】(3)試験結果 この試験の結果は、表1に示すとおりである。表1から
明らかなとおり、容器中の気相の酸素濃度を5体積%以
下とした場合、プロバイオティクスである微生物の長期
保存時(25℃で18ヶ月保存時)の製品中における生
残率が20%以上と顕著に改善されることから、容器中
の気相の酸素濃度が5体積%以下であることが必要であ
ることが判明した。
【0037】尚、ビフィズス菌の種類及びラクトバシラ
ス属菌種の菌株を適宜変更して試験したが、ほぼ同様の
結果が得られた。
【0038】
【表1】
【0039】試験例2 この試験は、プロバイオティクスである微生物の長期保
存時の製品中における生残率を指標として、蛋白質分解
物の効果を調べるために行った。 (1)試料の調製 次に示す4種類の試料を調製した。 試料9:酸素濃度を5体積%に変更したことを除き、本
発明の実施例1と同一の方法により調製した本発明の缶
入り乳幼児用栄養組成物 試料10:酸素濃度を5体積%に変更し、乳清蛋白質及び
カゼインを本発明の実施例2と同一の方法により調製し
た乳清蛋白質加水分解物及びカゼイン加水分解物に変更
したことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により
調製した本発明の缶入り乳幼児用栄養組成物 試料11:ビフィドバクテリウム・ロングム菌末をラクト
バシラス・アシドフィルス菌末に変更し、酸素濃度を5
体積%に変更したことを除き、本発明の実施例1と同一
の方法により調製した本発明の缶入り乳幼児用栄養組成
物 試料12:ビフィドバクテリウム・ロングム菌末をラクト
バシラス・アシドフィルス菌末に変更し、酸素濃度を5
体積%に変更し、乳清蛋白質及びカゼインを本発明の実
施例2と同一の方法により調製した乳清蛋白質加水分解
物及びカゼイン加水分解物に変更したことを除き、本発
明の実施例1と同一の方法により調製した本発明の缶入
り乳幼児用栄養組成物
【0040】(2)試験方法 各試料の包装容器中の気相の酸素濃度及びプロバイオテ
ィクスである微生物の生残率を、いずれも前記試験例1
の試験方法と同一の方法により試験した。
【0041】(3)試験結果 この試験の結果は、表2に示すとおりである。表2から
明らかなとおり、蛋白質分解物を含有しない場合に比較
して、蛋白質分解物を含有する場合、プロバイオティク
スである微生物の長期保存時(25℃で18ヶ月保存
時)の製品中における生残率が一層改善されることか
ら、蛋白質分解物を含有することが好ましいことが判明
した。
【0042】尚、ビフィズス菌の種類及びラクトバシラ
ス属菌種の菌株を適宜変更して試験したが、ほぼ同様の
結果が得られた。また、蛋白質分解物の種類及び分解率
を適宜変更して試験したが、ほぼ同様の結果が得られ
た。
【0043】
【表2】
【0044】試験例3 この試験は、乳幼児の便の色調を指標として、鉄剤とし
てピロリン酸第二鉄の効果を調べるために行った。 (1)試料の調製 次に示す3種類の試料を調製した。 試料13:ビフィドバクテリウム・ロングム菌末を含有し
ないことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により
調製した缶入り乳幼児用栄養組成物(対照1) 試料14:ビフィドバクテリウム・ロングム菌末をラクト
バシラス・アシドフィルス菌末に変更したことを除き、
本発明の実施例1と同一の方法により調製した本発明の
缶入り乳幼児用栄養組成物(対照2) 試料15:鉄剤として硫酸第一鉄をピロリン酸第二鉄(鉄
として約15g)に変更し、ビフィドバクテリウム・ロ
ングム菌末をラクトバシラス・アシドフィルス菌末に変
更したことを除き、本発明の実施例1と同一の方法によ
り調製した本発明の缶入り乳幼児用栄養組成物
【0045】(2)試験方法 各試料を摂取した乳幼児の便の色調を、次の試験方法に
より試験した。 (a)便の色の測定方法 各試料を13重量%濃度で調乳し、各試料群30人の乳
幼児に継続的に哺乳又は摂取させ、試験開始6日目の便
を採取し、便を100ml容量ビーカー中でガラス棒で
均一に攪拌し、白色ろ紙上に載せ、透明フィルムで覆っ
て、色彩色差計(日本電色工業社製。SZ−Σ80)を
使用して、L値(明暗度。数値が高いほど明るいことを
示す。)及びb値(黄青度。数値が高いほど黄色の色調
が強くなることを示す。)を測定し、対照1の数値を基
準値(0)とし、それぞれの増加値を算出し、その平均
値を求めた。
【0046】(3)試験結果 この試験の結果は、表3に示すとおりである。表3から
明らかなとおり、鉄剤として通常調製粉乳に使用される
硫酸第一鉄を含有する場合に比較して、ピロリン酸第二
鉄を含有する場合、便の色が明るくかつ黄色となり、改
善されることから、鉄剤としてピロリン酸第二鉄を含有
することが好ましいことが判明した。
【0047】また、ラクトバシラス・アシドフィルス菌
末を含有する場合においても、鉄剤としてピロリン酸第
二鉄を使用する場合に、便の色が一層改善されることが
判明した。
【0048】これらの結果は、統計的に、いずれも危険
率5%未満で、各対照に比較して有意であった。尚、プ
ロバイオティクスである微生物の種類を適宜変更して試
験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0049】
【表3】
【0050】試験例4 この試験は、乳幼児の便の色調を指標として、ラクチュ
ロース及び/又はラフィノースの効果を調べるために行
った。 (1)試料の調製 次に示す4種類の試料を調製した。 試料16:ビフィドバクテリウム・ロングム菌末を含有し
ないことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により
調製した缶入り乳幼児用栄養組成物(対照1) 試料17:本発明の実施例1と同一の方法により調製した
本発明の缶入り乳幼児用栄養組成物(対照2) 試料18:乳幼児用栄養組成物中のラクチュロース濃度が
500mg/100gとなるように、乳糖の一部をラク
チュロースに変更したことを除き、本発明の実施例1と
同一の方法により調製した本発明の缶入り乳幼児用栄養
組成物 試料19:乳幼児用栄養組成物中のラフィノース濃度が5
00mg/100gとなるように、乳糖の一部をラフィ
ノースに変更したことを除き、本発明の実施例1と同一
の方法により調製した本発明の缶入り乳幼児用栄養組成
【0051】(2)試験方法 各試料を摂取した乳幼児の便の色調を、前記試験例3の
試験方法と同一の方法により試験した。
【0052】(3)試験結果 この試験の結果は、表4に示すとおりである。表4から
明らかなとおり、ラクチュロース及び/又はラフィノー
スを含有する場合、便の色が明るくかつ黄色となり、改
善されることから、ラクチュロース及び/又はラフィノ
ースを含有することが好ましいことが判明した。
【0053】また、ビフィズス菌末のみを含有する場合
に比較しても、ラクチュロース及び/又はラフィノース
を含有する場合に、便の色が一層改善されることが判明
した。
【0054】これらの結果は、統計的に、いずれも危険
率5%未満で、各対照に比較して有意であった。尚、プ
ロバイオティクスである微生物の種類を適宜変更して試
験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0055】
【表4】
【0056】試験例5 この試験は、病原性大腸菌の感染防御効果を指標とし
て、ラクトフェリンの効果を調べるために行った。 (1)試料の調製 次に示す3種類の試料を調製した。 試料20:無菌状態で調製し、ビフィドバクテリウム・ロ
ングム菌末を含有しないことを除き、本発明の実施例1
と同一の方法により調製した缶入り乳幼児用栄養 組成物(対照1) 試料21:無菌状態で調製したことを除き、本発明の実施
例1と同一の方法により調製した本発明の缶入り乳幼児
用栄養組成物(対照2) 試料22:無菌状態で調製し、乳幼児用栄養組成物中のラ
クトフェリン濃度が50mg/100gとなるように、
ラクトフェリン粉末をビフィドバクテリウム・ロングム
菌末と共に粉体混合したことを除き、本発明の実施例1
と同一の方法により調製した本発明の缶入り乳幼児用栄
養組成物
【0057】(2)試験方法 各試料による病原性大腸菌の感染防御効果を、次の試験
方法により試験した。 (a)病原性大腸菌の感染防御効果の判定方法 試験動物として、8週齢C57/BL6系無菌マウス
(日本エスエルシー社から購入)30匹を、無作為に1
試料群10匹に分けて使用した。
【0058】各試料群の試料を10重量%の濃度で無菌
化したマウス用飼料(オリエンタル酵母工業社製)に混
合し飼育した。
【0059】12週齢時点で、病原性大腸菌であるエシ
ェリキア・コリ(Escherichia coli)ATCC438
95株(セロタイプO157)の生菌数1×108を強
制的に経口投与し、各試料群毎の5週間後の生存率
(%。次の式により求められる。)により病原性大腸菌
の感染防御効果を判定した。
【0060】 生存率(%)=(生存個体数/試験個体数)×100
【0061】(3)試験結果 この試験の結果は、表5に示すとおりである。表5から
明らかなとおり、ラクトフェリンを含有する場合、病原
性大腸菌に対する感染防御効果が向上することから、ラ
クトフェリンを含有することが好ましいことが判明し
た。
【0062】また、ビフィズス菌末のみを含有する場合
に比較しても、ラクトフェリンを含有する場合に、病原
性大腸菌に対する感染防御効果が一層向上することが判
明した。尚、プロバイオティクスである微生物の種類を
適宜変更して試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0063】
【表5】
【0064】次に実施例を示して本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0065】
【実施例】実施例1 乳清蛋白質(ミライ社製。蛋白質含量75重量%。)22
kg及び乳酸カゼイン(ニュージーランドデイリーボー
ド製)12kgを精製水280kgに溶解し、鉄を除く
ミネラル混合物(富田製薬社調製)1kg及び鉄剤とし
て硫酸第一鉄(三栄源エフ・エフ・アイ社製)75g
(鉄として約15g)を10kgの精製水に溶解し添加
した。続いて、60℃に加熱し、植物性の調整脂肪(太
陽油脂社製)50kg、マルツデキストリン(松谷化学
工業社製)6kg、乳糖(ミライ社製)95kg、ショ
糖(日本甜菜製糖社製)10kg、及びビタミン混合物
(田辺製薬社製)40gを添加し、均質化し、120℃
で2秒間殺菌し、濃縮し、噴霧乾燥し、調製粉乳約19
0kgを得た。
【0066】次いで、前記調製粉乳100kgと市販の
ビフィドバクテリウム・ロングム菌末(森永乳業社製。
生菌数8×1010/g)100gをV型混合ミキサー
(三功工業社製)を使用して10分間混合し、14メッ
シュのシフター(中村医科理化社製)で篩過した。篩過
後、350gづつ500ml容量のスチール製の缶(東
洋製罐社製)に充填し、気相を窒素ガス置換し、酸素濃
度を3体積%としたのち密栓し、缶入り乳幼児用栄養組
成物283缶を得た。
【0067】得られた缶入り乳幼児用栄養組成物は、製
造直後のビフィズス菌数として、ビフィズス菌を7.2
×107/g含有しており、前記試験方法で試験した結
果、25℃で18ヶ月保存時の微生物の生残率は43%
と良好であった。
【0068】実施例2 乳清蛋白質(ミライ社製。蛋白質含量80重量%。)1
00kgを10重量%濃度で精製水に溶解し、プレート
式熱交換器を使用して75℃で15秒間加熱殺菌し、液
温を50℃に調整し、10重量%水酸化ナトリウム水溶
液を添加して、pHを9.0に調整し、ビオプラーゼ
(長瀬産業社製)、トリプシン(ノボザイムス社製)、
及びパパイン(天野エンザイム社製)をそれぞれ蛋白質
1g当たり500活性単位、5000活性単位、及び1
000活性単位の割合で添加し、50℃で5時間分解し
た。次いで、90℃で20分間加熱して酵素を失活させ
た後、10℃に冷却し、分画分子量6000の限外濾過
膜(旭化成社製)により濾過し、濾液を噴霧乾燥し、粉
末状の乳清蛋白質加水分解物約70kgを得た。
【0069】別途、酸カゼイン(ニュージーランドデイ
リーボード製。蛋白質含量83重量%。)60kgを精
製水440kgに分散し、10重量%水酸化ナトリウム
水溶液を使用して、pHを8.0に調整し溶解し、カゼ
イン水溶液約500kgを調製した。該カゼイン水溶液
を85℃で15分間加熱殺菌し、液温を50℃に調整
し、パンクレアチン(天野エンザイム社製)及びプロテ
アーゼA(天野エンザイム社製)をそれぞれ蛋白質1g
当たり1000活性単位及び200活性単位の割合で添
加し、50℃で18時間分解した。次いで、90℃で2
0分間加熱して酵素を失活させた後、10℃に冷却し、
ケイソウ土濾過により不溶物を除去し、濾液を噴霧乾燥
し、粉末状のカゼイン加水分解物約45kgを得た。
【0070】前記乳清蛋白質加水分解物50kg及び前
記カゼイン加水分解物30kgを精製水700kgに溶
解し、鉄を除くミネラル混合物(富田製薬社調製)2k
g及び鉄剤としてピロリン酸第二鉄(三栄源エフ・エフ
・アイ社製)140g(鉄として約30g)を10kg
の精製水に溶解し添加した。続いて、60℃に加熱し、
植物性の調整脂肪(太陽油脂社製)150kg、マルツ
デキストリン(松谷化学工業社製)244kg、ショ糖
(日本甜菜製糖社製)25kg、ラクチュロース(森永
乳業社製)3kg、ラフィノース(日本甜菜製糖社製)
3kg及びビタミン混合物(田辺製薬社製)100gを
添加し、均質化し、120℃で2秒間殺菌し、濃縮し、
噴霧乾燥し、アレルギー児用ミルク約470kgを得
た。
【0071】次いで、前記アレルギー児用ミルク100
kgと市販の牛ラクトフェリン粉末(森永乳業社製)5
0g及びラクトバシラス・アシドフィルス菌末(Rosell
社製。生菌数5×1010/g)100gをV型混合ミキ
サー(三功工業社製)を使用して10分間混合し、14
メッシュのシフター(中村医科理化社製)で篩過した。
篩過後、25gづつ50ml容量のアルミラミネートフ
ィルムスティック(凸版印刷社製)に充填し、気相をヘ
リウムガス置換し、酸素濃度を5体積%としたのち密封
し、スティック入り乳幼児用栄養組成物3700本を得
た。
【0072】得られたスティック入り乳幼児用栄養組成
物は、製造直後のラクトバシラス・アシドフィルス菌数
として、ラクトバシラス・アシドフィルス菌を3.3×
10 7/g含有しており、前記試験方法で試験した結
果、25℃で18ヶ月保存時の微生物の生残率は44%
と良好であった。
【0073】
【発明の効果】以上詳記したとおり、本発明は、プロバ
イオティクスである微生物を含有し、容器中の気相の酸
素濃度が5体積%以下であることを特徴とする25℃で
18ヶ月保存時の微生物の生残率が20%以上であるプ
ロバイオティクスを含有する包装容器入り乳幼児用栄養
組成物に関するものであり、本発明により奏せられる効
果は次のとおりである。 (1)プロバイオティクスである微生物の長期保存時
(25℃で18ヶ月保存時)の製品中における生残率が
20%以上と顕著に改善されたプロバイオティクスを含
有する包装容器入り乳幼児用栄養組成物を提供できる。 (2)便の色が一層改善されたプロバイオティクスを含
有する包装容器入り乳幼児用栄養組成物を提供できる。 (3)病原性大腸菌に対する感染防御効果の一層向上し
たプロバイオティクスを含有する包装容器入り乳幼児用
栄養組成物を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高瀬 光徳 神奈川県座間市東原五丁目1番83号 森永 乳業株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 八重島 智子 神奈川県座間市東原五丁目1番83号 森永 乳業株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 小沢 和裕 神奈川県座間市東原五丁目1番83号 森永 乳業株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 難波 和美 神奈川県座間市東原五丁目1番83号 森永 乳業株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 清水 隆司 神奈川県座間市東原五丁目1番83号 森永 乳業株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 阿部 文明 神奈川県座間市東原五丁目1番83号 森永 乳業株式会社栄養科学研究所内 Fターム(参考) 4B001 AC01 AC05 AC31 AC46 BC99 4B018 MD01 MD20 MD27 MD29 MD86 ME13 MF09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロバイオティクスである微生物を含有
    し、包装容器中の気相の酸素濃度が5体積%以下である
    ことを特徴とするプロバイオティクスを含有する包装容
    器入り乳幼児用栄養組成物。
  2. 【請求項2】 蛋白質分解物を含有する請求項1のプロ
    バイオティクスを含有する包装容器入り乳幼児用栄養組
    成物。
  3. 【請求項3】 鉄剤としてピロリン酸第二鉄を含有する
    請求項1又は請求項2のプロバイオティクスを含有する
    包装容器入り乳幼児用栄養組成物。
  4. 【請求項4】 ラクチュロース及び/又はラフィノース
    を含有する請求項1乃至請求項3のプロバイオティクス
    を含有する包装容器入り乳幼児用栄養組成物。
  5. 【請求項5】 ラクトフェリンを含有する請求項1乃至
    請求項4のプロバイオティクスを含有する包装容器入り
    乳幼児用栄養組成物。
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