JP2002306117A - 昆布風味を有する海洋深層水を原料とする自然塩 - Google Patents

昆布風味を有する海洋深層水を原料とする自然塩

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JP2002306117A
JP2002306117A JP2001109912A JP2001109912A JP2002306117A JP 2002306117 A JP2002306117 A JP 2002306117A JP 2001109912 A JP2001109912 A JP 2001109912A JP 2001109912 A JP2001109912 A JP 2001109912A JP 2002306117 A JP2002306117 A JP 2002306117A
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Katsuya Noda
田 克 也 野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費者の嗜好にマッチした風味が優れ、良好
な食味を有し、しかもミネラル分も豊富な自然塩を提供
する。 【解決手段】 海面下200m又はそれよりも深い深海
から取水した清浄かつミネラル分の豊富な海水である海
洋深層水を、逆浸透膜装置により濃縮精製し、該濃縮精
製海洋深層水を加熱によりBe’9〜15に濃縮した鹹
水に、昆布を入れ加熱結晶化させながら昆布の風味が十
分に鹹水中にしみ込んだ後、昆布を取り出し更に加熱結
晶化を継続し、十分に結晶化後脱水装置で脱水し炊き上
げ自然塩と水苦汁に分離し、前記炊き上げ自然塩を温風
乾燥させたことを特徴とする豊富なミネラルと昆布風味
を有する自然塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海面下200m又
はそれよりも深い深海から取水した清浄かつミネラル分
の豊富な海水である海洋深層水を原料として製造する、
豊富なミネラルを含み、かつ食味に優れた、しかも汚染
物質を含まない食味の良い自然塩に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、国内で製造、販売されている塩は
大別すると、海水より直に製造したものと、輸入原料塩
に結晶苦汁を添加して水に溶かし、再度加熱結晶させる
ことによってミネラル分や食味を向上させた再生塩との
2種類の塩に大別される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記再生塩が
消費者に広く受け入れられているのは、従来の塩化ナト
リウム成分99%前後という塩では食品としては味も良
くないし、ミネラルバランスに欠け、栄養、健康上も問
題があるという社会的批判が起きたためである。
【0004】しかしながら、これらの再生塩は、ほとん
どミネラル分の失われた輸入原料塩(塩化ナトリウム成
分97%前後)に、輸入した結晶苦汁等を合わせ溶かし
再結晶させたものなので、食味はある程度向上するもの
の、海水の含むミネラルの種類、量バランスの面からみ
れば心許ないところがある。なぜならもともと苦汁は結
晶した時点で、かなりのミネラル分を失っており、又再
溶解後、苦汁のミネラル分がバランスよく再結晶するわ
けではないからである。
【0005】その点を克服するために、専売法の解除後
は、折からの健康食ブームにも後押しされ、直接海水を
使ってミネラルの種類、量がより多く含まれ、又、ミネ
ラルバランスのよい塩が、より多く製造されているが、
これらの場合の海水は表層海水であり、年々進む海洋汚
染が懸念される。なぜなら、栄養、健康上できるだけミ
ネラル分が残るようにする自然塩の製造方法は、必然的
に健康上問題のある種々の汚染物質もあわせて塩の中に
取り込んでしまうという根源的ジレンマを抱えているか
らである。
【0006】上記のような現在の再生塩の抱える問題、
及び表層海水から製造する場合の問題を解決するものと
して、海洋深層水を原材料にして、豊富なミネラルを含
み、かつミネラルバランスのとれた、しかも海洋汚染物
質とは無縁の自然塩が提案されている(例えば、特許3
044458号公報参照)。しかしながら、このような
自然塩においても、依然として風味や食味が不十分であ
るという問題点があった。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、海洋深海水からの自然塩の製造工
程中に、昆布の風味を取り入れる工程を挿入することに
よって、消費者の嗜好にマッチした風味が優れ、良好な
食味を有し、しかもミネラル分も豊富な自然塩を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、下記の構
成からなる本発明によって達成される。 (1)海面下200m又はそれよりも深い深海から取水
した清浄かつミネラル分の豊富な海水である海洋深層水
を、逆浸透膜装置により濃縮精製し、該濃縮精製海洋深
層水を加熱によりBe’9〜15に濃縮した鹹水に、昆
布を入れ加熱結晶化させながら昆布の風味が十分に鹹水
中にしみ込んだ後、昆布を取り出し更に加熱結晶化を継
続し、十分に結晶化後脱水装置で脱水し、炊き上げ自然
塩と水苦汁に分離し、前記炊き上げ自然塩を乾燥させた
ことを特徴とする豊富なミネラルと昆布風味を有する自
然塩。 (2)前記濃縮精製海洋深層水に、鹹水生成工程を経ず
に直接昆布を入れ加熱結晶化させながら、昆布の風味が
十分に含水結晶中にしみ込んだ後、昆布を取り出し更に
加熱結晶化を継続することを特徴とする請求項1記載の
豊富なミネラルと昆布風味を有する自然塩。 (3)海面下200m又はそれよりも深い深海から取水
した清浄かつミネラル分の豊富な海水である海洋深層水
を、逆浸透膜装置により濃縮精製し、煎蒸装置内で該濃
縮精製海洋深層水に電気透析装置により生成した高ミネ
ラル水と請求項1又は2の昆布の風味が十分にしみ込ん
だ結晶化塩を添加して加熱結晶化を行い、煎蒸装置内で
加熱を行い結晶乾燥させたことを特徴とする豊富なミネ
ラルと昆布風味を有する自然塩。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、製造
工程のフローを示すブロック図に基づいて、詳細に説明
する。図1は、本発明の一実施態様である炊き上げ結晶
の自然塩の製造工程のブロック図であり、図2は本発明
の別の実施態様である再生結晶の自然塩の製造工程のブ
ロック図である。
【0010】図1において、1は、海面下200m又は
それよりも深い深海から取水した羅臼町近海の海洋深層
水である。この海洋深層水を逆浸透膜装置2を通して、
塩分濃度約4.5%〜5.0%の濃縮塩水を得る。この
濃縮塩水を鹹水製造装置3にかけ、燃料(ガス又は灯
油)で、沸騰しないように注意しながら加熱蒸発させ、
Be’9〜15に濃縮した鹹水を得る。好ましくはB
e’10〜13の範囲がよい。この鹹水をろ過して鹹水
タンク4に入れる。鹹水をタンク4から再度ろ過しなが
ら煎蒸装置(釜)5へ移す。昆布を目の荒い布に入れ煎
蒸装置(釜)5に入れる。その後昆布入り鹹水を加熱結
晶化させながら昆布の風味が鹹水中にしみ込む時間を見
て、サンプルを採取して風味がしみ込んだことを確認し
てから昆布を取り出し、更に加熱結晶化を継続した。
【0011】十分に結晶状態(多少水分が残っている状
態)になったら、脱水装置6にかけ、炊き上げ結晶の自
然塩と炊き上げの水苦汁を得た。次いで炊き上げ結晶の
自然塩を温風乾燥装置7で温風乾燥させた。その後、乾
燥した結晶を、ネットを使用して振るい8にかけて、自
然塩の結晶粒径を一定範囲内に揃えてから、ポリ袋その
他適当な容器に詰めて製品9とした。
【0012】次に、図1の右側に示す鹹水生成工程を省
略した自然塩の製造工程について説明する。前記の逆浸
透膜装置2を通して得た、塩分濃度約4.5%〜5.0
%の濃縮塩水を、直接煎蒸装置(釜)10に入れて、前
記5〜9と同様の工程である煎蒸装置(釜)11、脱水
装置12、温風乾燥装置13、振るい14及び製品15
からなる工程によって製品9とほぼ同品質の自然塩の製
品15を製造した。ここでも煎蒸装置(釜)10に昆布
を入れることは前記と同様である。
【0013】続いて、再生結晶の自然塩の製造工程を図
に基づいて説明する。図2において1は海面下200m
又はそれよりも深い深海から取水した羅臼町近海の海洋
深層水である。この海洋深層水を逆浸透膜装置2を通し
て、塩分濃度約4.5%〜5.0%の濃縮塩水を得る。
この濃縮塩水を直接煎蒸装置(釜)23に入れる。同時
に電気透析装置24で生成、淡水濃縮された海洋深層
水、及び原料塩(輸入塩、塩化ナトリウム成分97%前
後)25を煎蒸装置23に入れ、均一に混合させてから
加熱する。加熱を継続して煎蒸装置(釜)23の中で結
晶化及び乾燥を行った。その後、振るい工程(図示省
略)を経て結晶粒経を一定に揃えてから、ポリ袋、その
他適当な容器に詰めて製品27とした。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、海洋深層水から製造す
る炊き上げ結晶の自然塩及び再生結晶の自然塩の両方と
も、全く海洋汚染に影響されず、しかもミネラルの種
類、量、バランスに優れていると共に、塩粒に昆布の風
味がしみ込んでいい風味を呈するだけでなく、口中で良
好な食味を感じさせるという、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】炊き上げ結晶の自然塩の2種類の製造工程のブ
ロック図である。
【図2】再生結晶の自然塩の製造工程のブロック図であ
る。
【符号の説明】
2 RO逆浸透膜装置 3 鹹水製造装置 4 鹹水タンク 5、10、23 煎蒸装置(釜) 6、12 脱水装置 7、13 温風乾燥装置 24 ED電気透析装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海面下200m又はそれよりも深い深海
    から取水した清浄かつミネラル分の豊富な海水である海
    洋深層水を、逆浸透膜装置により濃縮精製し、該濃縮精
    製海洋深層水を加熱によりBe’9〜15に濃縮した鹹
    水に、昆布を入れ加熱結晶化させながら昆布の風味が十
    分に鹹水中にしみ込んだ後、昆布を取り出し更に加熱結
    晶化を継続し、十分に結晶化後脱水装置で脱水し、炊き
    上げ自然塩と水苦汁に分離し、前記炊き上げ自然塩を乾
    燥させたことを特徴とする豊富なミネラルと昆布風味を
    有する自然塩。
  2. 【請求項2】 前記濃縮精製海洋深層水に、鹹水生成工
    程を経ずに直接昆布を入れ加熱結晶化させながら、昆布
    の風味が十分に含水結晶中にしみ込んだ後、昆布を取り
    出し更に加熱結晶化を継続することを特徴とする請求項
    1記載の豊富なミネラルと昆布風味を有する自然塩。
  3. 【請求項3】 海面下200m又はそれよりも深い深海
    から取水した清浄かつミネラル分の豊富な海水である海
    洋深層水を、逆浸透膜装置により濃縮精製し、煎蒸装置
    内で該濃縮精製海洋深層水に電気透析装置により生成し
    た高ミネラル水と請求項1又は2の昆布の風味が十分に
    しみ込んだ結晶化塩を添加して加熱結晶化を行い、煎蒸
    装置内で加熱を行い結晶乾燥させたことを特徴とする豊
    富なミネラル昆布風味を有する自然塩。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008153274A1 (en) * 2007-06-11 2008-12-18 Yoo, Yung-Geun Preparation method of mineral water and mineral salt from deep ocean water
KR100894219B1 (ko) 2007-04-21 2009-04-24 서희동 해양 심층수로부터 생산된 소금과 옻을 이용하여 구운소금을 제조하는 방법
JP2014512194A (ja) * 2011-05-12 2014-05-22 韓国海洋科学技術院 微細藻類有用成分を含有した食塩の製造方法および製造された食塩

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Effective date: 20031023