JP2002305814A - 変電所 - Google Patents

変電所

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JP2002305814A
JP2002305814A JP2001101020A JP2001101020A JP2002305814A JP 2002305814 A JP2002305814 A JP 2002305814A JP 2001101020 A JP2001101020 A JP 2001101020A JP 2001101020 A JP2001101020 A JP 2001101020A JP 2002305814 A JP2002305814 A JP 2002305814A
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gas
substation
insulated switchgear
bushing
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Yuji Kunii
雄二 国井
Masayuki Fukunaga
雅之 福永
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体的な据付面積を縮小して、環境への負荷
及び建設コストを低減させた変電所を提供する。 【解決手段】 変圧器1a,1b,1c,1dの上方に
支持架台80aが配置され、この支持架台80a上に1
次側GIS90c及び2次側GIS90dは配置されて
いる。つまり、支持架台80aの上側にGIS90c,
90dを、下側に変圧器1a,1b,1c,1dをそれ
ぞれ配置して階層構造をとることで、空間を立体的に利
用でき、据付面積を約半分に縮小することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器及びガス絶
縁開閉装置(以下、GIS=Gas Insulated Switchgear
と略す。)を有する変電所に係り、特に、都市近郊の設
置に適した小形の変電所に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、変電所は送電網の分岐点を構築
する役割を担っており、送電網を安定化を図る上で極め
て重要な設備である。変電所には設備投資を抑制して電
力コストを低減させ、且つ信頼性及び安全性を高めるこ
とが強く要請されている。このような要請に応えるべ
く、変電所を構成する機器にGISを採用するなど、そ
の省スペース化や性能の向上が積極的に進められてい
る。
【0003】ここで、変圧器とGISを用いた変電所の
従来例について、図12〜図14を用いて具体的に説明
する。図12は従来の変電所の平面図、図13は変圧器
回線の側面図、図14は送電線回線の側面図である。こ
の従来例では変電所を構成する変圧器が4台、送電線が
4回線ある場合を示している。
【0004】図12及び図13に示すように、変電所に
は4台の変圧器1a,1b,1c,1dが設けられてい
る。これら変圧器1a,1b,1c,1dはコンサベー
タ30a,30b,30c,30dを有する油変圧器か
ら構成されており、防災の関係もあり所定の間隔を開け
て直線的に配置されている。また、図12〜図14に示
すように、変電所には1次側GIS90cと、2次側G
IS90dとが配置されている。GIS90c,90d
はいずれも、変圧器回線、送電線回線及び主母線から構
成されており、本館90a及び貯水設備90bと共に、
同じ敷地内に配置されている。
【0005】1次側GIS90cにおける送電線回線は
遮断器2b、変流器3c,3d、断路器4c,4d,4
e、接地開閉器5c,5d,5eにより構成される(図
14参照)。このような送電線回線はガス絶縁母線6
b、ブッシング7a,7b,7c及び第1鉄塔9aを介
して送電線に電気的に接続されている。但し、送電線は
鉄塔9aから直接ブッシング7a,7b,7cに接続さ
れているわけではなく、送電線引止め鉄塔であるガント
リークレーン10aによりいったん支持された上でブッ
シング7a,7b,7cに接続されている。これは送電
線の張力によってブッシング7a,7b,7cの損傷を
防ぐためである。
【0006】一方、1次側GIS90cにおける変圧器
回線は遮断器2a、変流器3a,3b、断路器4a,4
b、接地開閉器5a,5bにより構成される(図13参
照)。このようなGISの変圧器回線と変圧器1a,1
b,1c,1dとはガス絶縁母線6aによって電気的に
接続されている。以上のような変圧器回線及び送電線回
線は共に複母線構成の主母線8a,8bに接続されてお
り、これら主母線8a,8bを介して電気的に接続され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
変電所の問題点は以下の通りである。今、説明の関係
上、変圧器1a,1b,1c,1d、GIS90c,9
0d及び送電線引き込み部で占められる面積の合計をS
0とする。S0のうち、ガントリークレーン10aとブ
ッシング7a,7b,7cとで占められる部分の占有面
積をS1、GIS90c,90dの占有面積をS2、変
圧器1a,1b,1c,1dの占有面積をS3とする。
このうち、S1は気中の絶縁距離で決まり、S3は変圧
器1a,1b,1c,1dの設置間隔で決まる。つま
り、送電線の引き込みや変圧器1a,1b,1c,1d
の防災設備などの関係で、S1,S3は一定以上の面積
が不可欠である。これに比べて、S2はGIS90c,
90dの構成機器を縮小することにより面積低減効果を
発揮することが可能である。
【0008】しかしながら、S0に占めるS2の割合は
通常1/3より小さく、その上、S1側,S3側に接続
する母線が放射状に延びる。したがって、この接続母線
を敷設するための面積も必要となる。すなわち、S2に
おける面積低減効果は変電所全体の面積縮小に結びつき
にくいといった不具合がある。
【0009】近年、都市近郊での電力需要は急激に増大
しており、新たな変電所建設が強く望まれている。とこ
ろが、都市近郊にあっては土地の新規取得は容易ではな
く、しかも、環境調和に対する意識が高い現在、建設用
地周辺の環境に対する負荷を極力少なくする必要があ
る。このように変電所建設に際しては経済的にも社会的
にも厳しい制約を受けている。例えば、面積が1ヘクタ
ールを超える変電所を建設する場合、都市計画施工令2
4条の3でいう都市の開発に該当する。したがって、敷
地内には消防用としての貯水施設や緑地の確保をしなく
てはならないといった法律上の規制が適用される。この
結果、変電所の建設用地は、信頼性及び安全性に立脚し
た最少限の面積を超えて、大きくならざるを得なくなっ
ていた。
【0010】上述したように、電力需要の増大に伴って
都市近郊に新たな変電所建設が望まれているにもかかわ
らず、建設用地の取得は極めて難しく、各構成機器の省
スペース化による変電所面積の縮小だけではこれに対応
することが困難であった。本発明は、以上の問題点を解
消するために提案されたものであり、その目的は、全体
的な据付面積を縮小して、環境への負荷及び建設コスト
を低減させた変電所を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、変圧器とガス絶縁開閉装置とが
設けられ、これら変圧器及びガス絶縁開閉装置がガス絶
縁母線にて接続されることにより構成された変電所にお
いて、前記変圧器は平面上に配置され、前記変圧器の上
方には支持架台が配置され、前記ガス絶縁開閉装置は前
記支持架台上に配置されたことを特徴とする。以上のよ
うな請求項1の発明においては、支持架台の上部にガス
絶縁開閉装置を配置し、支持架台下方に変圧器を配置す
ることにより、空間を立体的に利用した階層構造とする
ことができる。言い換えれば、変圧器上方の空間を利用
してガス絶縁開閉装置を配置することができ、ガス絶縁
開閉装置の占有面積を省くことが可能である。また、変
圧器とガス絶縁開閉装置とを接続するガス絶縁母線も、
平面を放射状に広がるのではなく、鉛直方向に延びる配
置構成となるため、据付面積の増大を回避することがで
きる。これにより、変電所全体の据付面積を大幅に縮小
化でき、環境への負荷を少なくすると共に、建設コスト
の低減に寄与することができる。また、変圧器の基礎は
強固であるが、このような基礎の上にガス絶縁開閉装置
を一体的に据付けることができる。したがって、両者を
独立して配置するよりも、不等沈下の防止に対処し易
く、耐震性の向上を図ることも容易となる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載の変電
所において、前記変圧器はコンサベータを有する油変圧
器から構成され、前記ガス絶縁開閉装置には主母線が接
続され、前記主母線は前記支持架台の下方で且つ前記油
変圧器のコンサベータに隣接する空間に配置されたこと
を特徴とする。このような請求項2の発明では、油変圧
器のコンサベータは通常、変圧器の最高部となってお
り、支持架台の下方に変圧器を配置した場合、コンサベ
ータに隣接する空間は空いている。そこで、この空間に
主母線を配置することにより、支持架台上のガス絶縁開
閉装置の高さ寸法を低減することができ、変電所全体の
高さを抑えることができる。したがって、環境への負荷
が少なくなり、建設コストも低減する。
【0013】請求項3の発明は、請求項1に記載の変電
所において、前記変圧器はコンサベータを有する油変圧
器から構成され、前記油変圧器のコンサベータは前記支
持架台の外側に配置されたことを特徴とする。このよう
な請求項3の発明では、油変圧器のコンサベータを支持
架台の外側に配置した分だけ、支持架台の高さ寸法を低
減することができ、変電所全体の高さを抑えることがで
きる。したがって、環境への負荷が少なくなり、建設コ
ストも低減する。
【0014】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載の変電所において、前記ガス絶縁開閉装置
には送電線接続用のブッシングが設置され、前記ブッシ
ングは前記変圧器の配置された平面に対して略水平に配
置されたことを特徴とする。以上の請求項4の発明で
は、ブッシングを略水平に配置したことにより、気中絶
縁距離を確保したままでブッシングの高さ寸法を抑える
ことができる。この結果、変電所全体を低くすることが
でき、環境への負荷の軽減及び建設コストの低減を図る
ことができる。
【0015】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
か1項に記載の変電所において、前記支持架台には前記
変圧器を囲むようにして防音壁が設置されたことを特徴
とする。以上のような請求項5の発明では、防音壁が変
圧器が発する動作音を遮断するため、防音性が向上す
る。
【0016】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
か1項に記載の変電所において、前記変圧器には搬送用
の車輪が設けられたことを特徴とする。請求項7の発明
は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の変電所におい
て、前記変圧器に近接して該変圧器を搬出入するための
レールが配設されたことを特徴とする。このような請求
項6、7の発明によれば、搬送用の車輪あるいはレール
により支持架台下への変圧器の搬出入が容易となり、変
圧器に対するメンテナンス性を高めることが可能とな
る。
【0017】請求項8の発明は、変圧器とガス絶縁開閉
装置とが設けられ、これら変圧器及びガス絶縁開閉装置
がガス絶縁母線にて接続されることにより構成されると
共に、前記ガス絶縁開閉装置には送電線接続用のブッシ
ングが設置された変電所において、前記変圧器及び前記
ガス絶縁開閉装置は同一平面上に配置され、前記変圧器
の上方には支持架台が配置され、前記ブッシングは前記
支持架台上に配置されたことを特徴とする。上記の構成
を有する請求項8の発明においては、支持架台下方の同
一平面には変圧器及びガス絶縁開閉装置を配置し、支持
架台の上部にはブッシングを配置するだけなので、空間
を立体的に利用して変電所全体の据付面積を縮小化させ
つつ、支持架台の小型化・軽量化を進めることができ
る。
【0018】請求項9の発明は、請求項8に記載の変電
所において、前記ブッシングは鉛直方向に対して斜めに
配置されたことを特徴とする。請求項10の発明は、請
求項8または9に記載の変電所において、送電線鉄塔が
設けられ、前記ブッシングは三相から構成され、これら
三相の並びは前記送電線鉄塔に向かって斜めに配置され
たことを特徴とする。このような請求項9または10の
発明においては、ブッシングを鉛直方向に対して斜めに
配置する、あるいは三相ブッシングの並びを送電線鉄塔
に向かって斜めに配置するといった構成をとることによ
り、送電線からブッシングに強い張力が加わることを回
避できる。このため、ブッシング損傷の防止を目的とし
た送電線引込み鉄塔が不要となる。したがって、据付面
積を縮小でき、環境負荷への軽減並びに建設コストの低
減を図ることができる。
【0019】請求項11の発明は、変圧器とガス絶縁開
閉装置とが設けられ、これら変圧器及びガス絶縁開閉装
置がガス絶縁母線にて接続されることにより構成される
と共に、前記ガス絶縁開閉装置には送電線接続用のブッ
シングが設置された変電所において、前記変圧器及び前
記ガス絶縁開閉装置は同一平面上に配置され、前記ブッ
シングは前記変圧器の上部に支持固着されたことを特徴
とする。請求項11の発明によると、ブッシング用の支
持架台自体が省略でき、経済性の優れた変電所が実現す
る。
【0020】請求項12の発明は、請求項8〜11のい
ずれか1項に記載の変電所において、送電線引止め鉄塔
が設けられ、前記変圧器は前記送電線引止め鉄塔の直下
に配置されたことを特徴とする。請求項12の発明によ
ると、送電線引込み鉄塔の下部空間を有効に利用でき、
据付面積を縮小化することができる。この結果、環境へ
の負荷を少なくし、且つ建設コストを低減することがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】(1)第1の実施の形態…請求項
1に対応/図1〜図3参照 [構成]以下、本発明に係る第1の実施の形態につい
て、図1〜図3を参照して具体的に説明する。第1の実
施の形態は請求項1に対応しており、図1は第1の実施
の形態における変圧器回線の側面図、図2は第1の実施
の形態における送電線回線の側面図、図3は第1の実施
の形態の平面図を示している。なお、図12〜図14に
示した従来例と同一の部材に関しては同一符号を付して
説明は省略する。また、各実施の形態において同一の部
材に関しても同一符号を付す。
【0022】第1の実施の形態は、変圧器1a,1b,
1c,1dの上方に支持架台80aが配置され、この支
持架台80a上に1次側GIS90c及び2次側GIS
90dは配置されたことを特徴としている。つまり、1
次側GIS90c、2次側GIS90dは支持架台80
aにより支持され、変圧器1a,1b,1c,1dの上
部空間に設置されている。また、支持架台80a上には
ブッシング7a,7b,7cが設置されている(図2及
び図3に図示)。
【0023】図1に示すように、一次側GIS90cの
変圧器回線は主母線8a,8bより遮断器2aを介しガ
ス絶縁母線6aによって、支持架台80aを挟んで直下
に設置された変圧器1a,1b,1c,1dに接続され
構成されている。また、図2に示すように、一次側GI
S90cの送電線回線は、主母線8a,8bより遮断器
2bを介しガス絶縁母線6bによって支持架台80a上
のブッシング7a,7b,7cに接続されて構成されて
いる。さらに、送電線回線はブッシング7a,7b,7
c上部よりガントリークレーン10aを介して送電線に
接続されている。なお、主母線8a,8bはブッシング
7a,7b,7cの並びと平行に配置されており、各々
の回線間を最短で接続するように構成されている。
【0024】[作用効果]以上のような構成を有する第
1の実施の形態の作用効果は以下の通りである。すなわ
ち、支持架台80aの上側にGIS90c,90dを、
下側に変圧器1a,1b,1c,1dをそれぞれ配置す
ることで、階層構造をとることができ、空間を立体的に
利用して据付面積を約半分にすることが可能になる。ま
た、変圧器1a,1b,1c,1dとGIS90c,9
0d間を接続するガス絶縁母線6aも階層間を接続する
だけなので、平面上に配置するのに比較して据付面積を
極小化できる。さらに、支持架台80aの上部にブッシ
ング7a,7b,7cを配置することで地面からの離隔
距離を変圧器1a,1b,1c,1dの高さによってか
せぐことができる。したがって、ガントリークレーン1
0aを介した送電線との接続距離は短くて済む。
【0025】前述したように、ガントリークレーン10
aとブッシング7a,7b,7cとで占められる部分の
占有面積をS1、GIS90c,90dの占有面積をS
2、変圧器1a,1b,1c,1dの占有面積をS3と
すると、従来ではこれら3つの面積S1〜S3を単純に
足すことによって、変圧器1a,1b,1c,1d、G
IS90c,90d及び送電線引き込み部で占められる
面積S0を導くことができる。仮に、S1=S2=S3
とすると、従来の変電所ではS0の大きさはS3の3倍
となる。また、従来の変電所の総据付面積を求める場
合、このS0に、図12に示した本館90a及び貯水設
備90bの面積を加える必要である。本館90aの面積
をSm、貯水設備90bをSp、Sm=Sp=S3と仮
定すると、従来の変電所の総据付面積はS3で表せば、
5・S3となる。
【0026】これに対して、第1の実施の形態では、S
1及びS2がS3と平面的に重なり合うため、前記S0
の値はS3分だけで済む。また、変電所の総据付面積を
1ha未満に抑えれば、貯水設備90bの面積Spを省
くことが可能となる。ここで、本館90aの面積Smが
S3と等しい(Sm=S3)と仮定すると、第1の実施
の形態に係る変電所の総据付面積はS3の2倍、つま
り、2・S3とすることができる。このような計算か
ら、第1の実施の形態における総据付面積は、従来の変
電所のそれの40%で済むことになり、実に60%の面
積縮小を達成することが可能となる。
【0027】すなわち、変電所の総合据付面積が現在
2.5haあっても、これを1haにまで縮小できるこ
とになる。さらに実際には、変圧器1a,1b,1c,
1dとGIS90c,90dとを接続するガス絶縁母線
6aを鉛直方向で取合うことによりいっそう据付面積を
低減することが可能である。したがって、貯水施設90
bや緑地を確保する必要がなくなり、技術的に信頼性及
び安全性を確保し得る最小限の据付面積を確保するだけ
で良い。これにより、建設コストの低減を図ることがで
き、経済性が向上する。また、据付面積の縮小化に伴
い、周辺環境への負荷も軽くなり、優れた環境調和性を
獲得することができる。
【0028】また、第1の実施の形態では、変圧器1
a,1b,1c,1dとGIS90c,90dを共通の
基礎上に載せることで、相対的に強固な変圧器1a,1
b,1c,1dの基礎上にGIS90c,90dを据え
付けることが可能になり、変圧器1a,1b,1c,1
dとGIS90c,90dを一体で考慮できる。このた
め、従来と比較して少ない面体積の基礎で、不等沈下の
防止対策や耐震性の向上を実施することが可能になる。
しかも近年では、計算機の発達により耐震構造解析が安
価に精度よく実施することができるため、鉄鋼トラスな
どからなる支持架台80aは、十分な軽さと強度を備え
つつ、極小化を図ることができる。また、支持架台80
aを利用して接地電位の抑制も可能であるといったメリ
ットもある。
【0029】(2)第2の実施の形態…請求項2,4に
対応/図4〜図5参照 [構成]第2の実施の形態は請求項2,4に対応してお
り、図4は第2の実施の形態における変圧器回線の側面
図、図5は第2の実施の形態における送電線回線の側面
図である。第2の実施の形態の平面図は前記第1の実施
の形態と同じである。
【0030】第2の実施の形態の基本的な構成は前記第
1の実施の形態と同じであるが、主母線8a,8b及び
ブッシングの配置構成に特徴がある。すなわち、主母線
8a,8bは変圧器1a,1b,1c,1dのコンサベ
ータ30a,30b,30c,30dに隣接する空間に
配置されており、支持架台80aの下面に吊り下げられ
ている。また、ブッシング7a,7b,7cは変圧器1
a,1b,1c,1dの配置された平面に対して略水平
で、且つガス絶縁母線6bと同一直線上に送電線20a
方向に引出されている。
【0031】[作用効果]以上のような構成を有する第
2の実施の形態においては、第1の実施の形態の持つ作
用効果に加えて、次のような作用効果を発揮する。すな
わち、コンサベータ30a,30b,30c,30dの
隣接空間に主母線8a,8bを配置することで、支持架
台80a下方の空間を有効利用でき、支持架台80a上
のGIS90cの高さ寸法を低くすることができる。
【0032】また、ブッシング7a,7b,7cは支持
架台80aによって地上から十分な絶縁距離を確保でき
るため、水平方向に配置可能である。したがって、ガン
トリークレーン10aの高さ寸法を大幅に低減すること
ができる。このようにしてGIS90c及びブッシング
7a,7b,7cの高さ寸法を抑えることにより、変電
所全体を低くして、環境に対する負荷の抑制を実現する
ことができる。また、ブッシング7a,7b,7cをガ
ス絶縁母線6bと同一直線上としたので、ガス絶縁母線
6bの短縮化も可能となる。
【0033】(3)第3の実施の形態…請求項3,6,
7に対応/図6〜図7参照 [構成]第3の実施の形態は請求項3,6,7に対応し
ており、図6は第3の実施の形態の正面図、図7は同じ
く平面図である。第3の実施の形態において、変圧器1
a,1bは支持架台80aの一端部付近に、変圧器1
c,1dは支持架台80aの他端部付近に、それぞれ配
置されており、コンサベータ30a,30b,30c,
30dはいずれも支持架台80aの外側に配置されてい
る。また、変圧器1a,1b,1c,1dの下面には搬
送用の車輪31a,31b,31c,31dが取付けら
れている。さらに、支持架台80aの下方であって変圧
器1a,1bと変圧器1c,1dとの間にはメンテナン
ススペース70aが設置されている。このメンテナンス
スペース70aには変圧器1a,1b,1c,1dを搬
出入させるレール70bが敷設されている。
【0034】[作用効果]このような構成を有する第3
の実施の形態では、変圧器1a,1b,1c,1dで最
高部となるコンサベータ30a,30b,30c,30
dを支持架台80aの外側に配置したので、支持架台8
0aが低くなって変電所全体の高さを抑えることができ
る。したがって、環境への負荷が少なくなり、建設コス
トも低減する。
【0035】また、対向配置した変圧器1a,1b及び
1c,1d間にメンテナンススペース70aを確保し、
変圧器1a,1b,1c,1d側には車輪31a,31
b,31c,31dを取付け、メンテナンススペース7
0a側にはレール70bを敷設したので、変圧器1a,
1b,1c,1dを簡単に搬出入することができる。こ
れにより、迅速な事故対応を実施でき、良好なメンテナ
ンス性を得ることができる。
【0036】(4)第4の実施の形態…請求項3,8,
12に対応/図8〜図9参照 [構成]第4の実施の形態は請求項3,8,12に対応
しており、図8は第4の実施の形態の正面図、図9は同
じく平面図を示している。第4の実施の形態は、支持架
台80a上にはブッシング7a,7b,7cのみが配置
され、変圧器1a,1b,1c,1d及びGIS90
c,90dは同一平面に配置されている。この時、変圧
器1a,1b,1c,1dはブッシング7a,7b,7
cの並びと平行に一直線上であって、ガントリークレー
ン10aの直下に配置されている。また、1次側GIS
90cは主母線8a,8bが変圧器1a,1b,1c,
1dの並びと平行になるように配置されている。なお、
第4の実施の形態では、前記第3の実施の形態と同様、
変圧器1a,1b,1c,1dのコンサベータ30a,
30b,30c,30dは支持架台80a外側に配置さ
れている。
【0037】[作用効果]以上のような構成を有する第
4の実施の形態が持つ独自の作用効果は次の通りであ
る。すなわち、支持架台80a上にはブッシング7a,
7b,7cを配置するだけなので、支持架台80aの小
型化・軽量化を図ることができる。また、ガントリーク
レーン10a下部の空間に変圧器1a,1b,1c,1
dを配置することで、この空間の有効利用が可能とな
り、据付面積の縮小化をいっそう進めることができる。
【0038】(5)第5の実施の形態…請求項8,9,
10に対応/図10〜図11参照 [構成]第5の実施の形態は請求項8,9,10に対応
しており、図10は第5の実施の形態の正面図、図11
は同じく平面図を示している。第5の実施の形態は前記
第4の実施の形態に改良を加えたもので、ブッシング7
a,7b,7cの配置構成に特徴がある。すなわち、ブ
ッシング7a,7b,7cは鉛直または水平方向に対し
て送電線20aの第1鉄塔9a,9bの方向に斜めに設
置されている。また、ブッシング7a,7b,7cにお
ける三相の並びは第1鉄塔9a,9bに向かって斜めで
あり、送電線20aと概ね直角になるように配置されて
いる。
【0039】[作用効果]上記の第5の実施の形態で
は、ブッシング7a,7b,7cを斜めにし、三相の並
びを送電線20aと概ね直角にしているため、ブッシン
グ7a,7b,7cには送電線20aからの張力がかか
り難くなっている。したがって、前記張力によるブッシ
ング7a,7b,7cの損傷防止を目的としたガントリ
ークレーン10aを省くことができ、据付面積を縮小化
して、環境負荷への軽減及び建設コストの低減を図るこ
とができる。また、このようなブッシング7a,7b,
7cの配置により、第1鉄塔9a,9bから延びる3相
の送電線20a間の絶縁距離を容易に確保することがで
きる。
【0040】(6)他の実施の形態 なお、本発明は以上のような実施の形態に限定されるも
のではなく、例えば、請求項5に対応する実施の形態で
は、変圧器1a,1b,1c,1dを囲むようにして支
持架台80aには防音壁が設置して、防音性の向上を図
ることができる。また、請求項11に対応する実施の形
態では、変圧器1a,1b,1c,1dの上部にブッシ
ング7a,7b,7cを直接的に支持固着しても良い。
このような実施の形態によれば、ブッシング7a,7
b,7c用の支持架台80aそのものを省略でき、さら
に経済性の高い変電所を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガス絶縁開閉装置を支持架台の上部に配置し、かつ支持
架台の直下に変圧器を配設して階層構造といった極めて
簡単な構成により、全体的な据付面積を縮小して、環境
への負荷及び建設コストを低減させた変電所を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における変圧器回線
の側面図。
【図2】第1の実施の形態における送電線回線の側面
図。
【図3】第1の実施の形態の平面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態における変圧器回線
の側面図。
【図5】第2の実施の形態における送電線回線の側面
図。
【図6】本発明の第3の実施の形態の正面図。
【図7】第3の実施の形態の平面図。
【図8】本発明の第4の実施の形態の正面図。
【図9】第4の実施の形態の平面図。
【図10】本発明の第5の実施の形態の正面図。
【図11】第5の実施の形態の平面図。
【図12】従来の変電所の平面図。
【図13】従来の変電所における変圧器回線の側面図。
【図14】従来の変電所における送電線回線の側面図。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d…変圧器 2a,2b…遮断器 3a,3b,3c,3d…変流器 4a,4b,4c,4d,4e…断路器 5a,5b,5c,5d,5e…接地装置 6a,6b…ガス絶縁母線 7a,7b,7c…ブッシング 8a,8b…主母線 9a,9b…第1鉄塔 10a…ガントリークレーン 30a,30b,30c,30d…コンサベータ 31a,31b,31c,31d…車輪 70a…メンテナンススペース 70b…レール 80a…支持架台 90a…本館 90b…貯水設備 90c…1次側GIS 90d…2次側GIS

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器とガス絶縁開閉装置とが設けら
    れ、これら変圧器及びガス絶縁開閉装置がガス絶縁母線
    にて接続されることにより構成された変電所において、 前記変圧器は平面上に配置され、 前記変圧器の上方には支持架台が配置され、 前記ガス絶縁開閉装置は前記支持架台上に配置されたこ
    とを特徴とする変電所。
  2. 【請求項2】 前記変圧器はコンサベータを有する油変
    圧器から構成され、 前記ガス絶縁開閉装置には主母線が接続され、 前記主母線は前記支持架台の下方で且つ前記油変圧器の
    コンサベータに隣接する空間に配置されたことを特徴と
    する請求項1に記載の変電所。
  3. 【請求項3】 前記変圧器はコンサベータを有する油変
    圧器から構成され、 前記油変圧器のコンサベータは前記支持架台の外側に配
    置されたことを特徴とする請求項1に記載の変電所。
  4. 【請求項4】 前記ガス絶縁開閉装置には送電線接続用
    のブッシングが設置され、 前記ブッシングは前記変圧器の配置された平面に対して
    略水平に配置されたことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の変電所。
  5. 【請求項5】 前記支持架台には前記変圧器を囲むよう
    にして防音壁が設置されたことを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の変電所。
  6. 【請求項6】 前記変圧器には搬送用の車輪が設けられ
    たことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の変電所。
  7. 【請求項7】 前記変圧器に近接して該変圧器を搬出入
    するためのレールが配設されたことを特徴とする請求項
    1〜6のいずれか1項に記載の変電所。
  8. 【請求項8】 変圧器とガス絶縁開閉装置とが設けら
    れ、これら変圧器及びガス絶縁開閉装置がガス絶縁母線
    にて接続されることにより構成されると共に、前記ガス
    絶縁開閉装置には送電線接続用のブッシングが設置され
    た変電所において、 前記変圧器及び前記ガス絶縁開閉装置は同一平面上に配
    置され、 前記変圧器の上方には支持架台が配置され、 前記ブッシングは前記支持架台上に配置されたことを特
    徴とする変電所。
  9. 【請求項9】 前記ブッシングは鉛直方向に対して斜め
    に配置されたことを特徴とする請求項8に記載の変電
    所。
  10. 【請求項10】 送電線鉄塔が設けられ、 前記ブッシングは三相から構成され、これら三相の並び
    は前記送電線鉄塔に向かって斜めに配置されたことを特
    徴とする請求項8または9に記載の変電所。
  11. 【請求項11】 変圧器とガス絶縁開閉装置とが設けら
    れ、これら変圧器及びガス絶縁開閉装置がガス絶縁母線
    にて接続されることにより構成されると共に、前記ガス
    絶縁開閉装置には送電線接続用のブッシングが設置され
    た変電所において、 前記変圧器及び前記ガス絶縁開閉装置は同一平面上に配
    置され、 前記ブッシングは前記変圧器の上部に支持固着されたこ
    とを特徴とする変電所。
  12. 【請求項12】 送電線引止め鉄塔が設けられ、 前記変圧器は前記送電線引止め鉄塔の直下に配置された
    ことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載
    の変電所。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10253639B3 (de) * 2002-11-14 2004-06-03 Elpro Gmbh Berlin-Industrieholding- Netzanschluss-Modul
CN106845837A (zh) * 2017-01-23 2017-06-13 国网山东省电力公司电力科学研究院 基于大数据技术的输变电工程环境敏感区域监控系统及方法

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