JP2002305118A - 防音形静止誘導電器 - Google Patents

防音形静止誘導電器

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JP2002305118A
JP2002305118A JP2001106594A JP2001106594A JP2002305118A JP 2002305118 A JP2002305118 A JP 2002305118A JP 2001106594 A JP2001106594 A JP 2001106594A JP 2001106594 A JP2001106594 A JP 2001106594A JP 2002305118 A JP2002305118 A JP 2002305118A
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vibration
actuator
induction device
winding
vibration sensor
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Juichi Nagata
寿一 永田
Tadahira Hirai
匡平 平井
Seiji Iwasaki
誠司 岩崎
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】静止誘導電器本体1を収納したタンク2の外側
壁に複数のタンク補強部材3を設け、このタンク補強部
材3に振動センサ5および圧電アクチュエータ6を介し
て遮音板4を設置するようにした構成では、基本的には
遮音板の性能を向上させることが目的であるので、遮音
板の性能以上の効果を得ることができない。 【解決手段】振動を検知する振動センサ16と、所定の
力を発生するアクチュエータ20を、静止誘導電器本体
を構成している巻線10または鉄心11に設置し、振動
センサ16から検知される信号に基づいて、巻線10ま
たは鉄心11の振動を打ち消すように前記アクチュエー
タ20を駆動制御するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静止誘導電器に係
り、特に静止誘導電器本体内部の発生音を抑制するよう
にした防音形静止誘導電器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護の観点から騒音規制が厳
しくなっており、変電所等に設置される電力用変圧器な
どの静止誘導電器について、低騒音化が強く望まれてい
る。静止誘導電器の騒音低減対策として、鋼板やコンク
リートなどにより構成された防音建屋や防音タンク、防
音壁などの防音装置物が設置されることが多い。
【0003】このような騒音低減対策を施した場合、騒
音源である静止誘導電器の本体タンクからの騒音は、の
防音装置物により低減される。しかしながら、隙間の存
在や防音構造物外部に設置される付属物から発生する放
射音が、騒音低減効果を低減させることもあり、ある一
定以上の効果を得ることは困難である。
【0004】このような状況のもとで、今までさまざま
な騒音低減対策が検討されている。特に、最近の計算機
技術や制御理論の発達に伴い、能動制御の手法を用いた
騒音低減策も多数考案されている。
【0005】例えば、特開平9−260160号公報に
記載された発明は、図12で示すように、静止誘導電器
本体1を収納したタンク2の外側壁に複数のタンク補強
部材3を設け、このタンク補強部材3に振動センサ5お
よび圧電アクチュエータ6を介して遮音板4を設置する
ように構成し、前記振動センサ5で検知された信号を図
示しない高速演算のディジタルプロセッサに入力して騒
音とは逆位相の信号を生成し、この逆位相の信号により
圧電アクチュエータ6を制御して、タンク補強部材3の
振動を打ち消し、遮音板4への振動伝播を低減させるよ
うにしたものである。
【0006】また、特開平6−61073号公報に記載
された発明は、図13に示すように、変圧器タンク2の
外周壁や図示されていない冷却器など、騒音を発生する
部位に圧電形振動センサ7等の騒音検出器を設置すると
共に、タンク2の外周周囲を密閉箱9で覆うように構成
し、前記騒音検出器7により検出した信号を高速演算処
理して前記騒音とは逆位相の信号を生成し、この信号に
より前記密閉箱9内に設置したラウドスピーカ8を動作
させることにより、騒音を低減するようにしたものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の設備
投資抑制の影響から、静止誘導電器機器の負荷を大きく
とる傾向があり、このため本体から発生する騒音はさら
に増大する傾向にある。しかも、騒音に対する規制は年
々厳しくなってきているので、上述した従来の技術では
問題を解決することは極めて困難である。
【0008】例えば、図12のように構成された騒音低
減手法では、基本的には遮音板の性能を向上させること
が目的であるので、遮音板の性能以上の効果を得ること
ができない。
【0009】また、図13のように構成された騒音低減
手法では、圧電形振動センサ7とラウドスピーカ8とは
同数必要であると同時に、できる限り近接して設置する
必要がある。また、圧電形振動センサ7とラウドスピー
カ8とは騒音源にできる限り多く設置する必要がある
が、実際には圧電形振動センサ7やラウドスピーカ8が
設置困難な場所も多く、大きな騒音低減効果を得ること
が困難である。
【0010】また、スピーカに検知信号の逆位相音を与
えて騒音を低減する手法に共通の問題であるが、スピー
カを置いた場所では、騒音低減効果が得られるものの、
逆に騒音が増大する場所も存在するため、静止誘導電器
の放射音全体を抑制することは困難である。
【0011】また、一般的にみられるような、圧電形振
動センサやスピーカを外部に置いて外部放射音を低減す
る手法では、変圧器本体以外の音源の影響を受けやすい
ことや効果のばらつき、スピーカ能力の問題などから、
静止誘導電器の騒音を効果的に低減することは困難であ
った。また、巻線や鉄心などの内部構造物の振動を低減
する手法としては、締付力を変更する手法などがある
が、どの程度効果が得られるのか不明な点も多い。
【0012】(発明の目的)本発明は、以上述べた従来
技術の欠点に鑑み、騒音の要因となる静止誘導電器本体
の鉄心部あるいは巻線部にアクチュエータから振動を打
ち消す力を与えるようにして、静止誘導電器本体内部の
振動を直接低減するようにした防音形静止誘導電器を得
ることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の防音形静止誘導電器の発明は、鉄
心部および巻線部を有する静止誘導電器の前記巻線部
に、振動を検知する振動センサおよび所定の力を発生す
るアクチュエータを設置し、前記振動センサから出力さ
れた振動に対応する信号を入力して所定の演算を行い、
前記振動と逆位相の打消し信号を出力する信号処理手段
を設け、この打消し信号にもとづいて前記アクチュエー
タを作動させ、前記巻線部の振動を打ち消すことを特徴
とするものである。
【0014】このような構成とすることにより、静止誘
導電器騒音の要因となる巻線部の振動を抑制することが
できるので、効果的に騒音を低減することができる静止
誘導電器防音構造を実現することができる。
【0015】また、請求項2記載の防音形静止誘導電器
の発明は、前記巻線部の巻線締付板および巻線本体間に
配設される絶縁スペーサの位置に、前記振動センサおよ
びアクチュエータを設置したことを特徴とするものであ
る。
【0016】このような構成とすることにより、巻線部
の振動に大きな影響を与える巻線締付板やクランプに対
して制御力を与えることができるので、より効果的な防
音形静止誘導電器を実現することができる。
【0017】また、請求項3記載の防音形静止誘導電器
の発明は、前記巻線部の鉄心クランプ部に形成したコイ
ル支持部に、前記振動センサおよびアクチュエータを設
置したことを特徴とするものである。
【0018】このような構成とすることにより、巻線部
の振動に大きな影響を与えるクランプ締付部に対して制
御力を与えることができるので、より効果的な防音形静
止誘導電器を実現することができる。
【0019】また、請求項4記載の防音形静止誘導電器
の発明は、前記巻線部の巻線導体間に設置されるキース
ペーサの位置に、前記振動センサおよびアクチュエータ
を設置したことを特徴とするものである。
【0020】以上のような構成とすることにより、静止
誘導電器騒音の要因となる巻線の振動を抑制することが
できるので、効果的に騒音を低減することができる静止
誘導電器防音構造を実現することができる。
【0021】更に、請求項5記載の防音形静止誘導電器
の発明は、鉄心部および巻線部を有する静止誘導電器の
前記鉄心部に、振動を検知する振動センサおよび所定の
力を発生するアクチュエータを設置し、前記振動センサ
から出力された振動に対応する信号を入力して所定の演
算を行い、前記振動と逆位相の打消し信号を出力する信
号処理手段を設け、この打消し信号により前記アクチュ
エータを作動させ、前記鉄心部の振動を打ち消すことを
特徴とするものである。
【0022】以上のような構成とすることにより、静止
誘導電器騒音の要因となる鉄心の振動を抑制することが
できるので、効果的に騒音を低減することができる防音
形静止誘導電器を実現することができる。
【0023】更に、請求項6記載の防音形静止誘導電器
の発明は、前記鉄心部を構成するレッグ部に前記振動セ
ンサおよびアクチュエータを設置したことを特徴とする
ものである。
【0024】このような構成とすることにより、レッグ
部の振動を抑制することができるので、鉄心の水平方向
の振動に起因する騒音を低減することができ、より効果
的な防音形静止誘導電器を実現することができる。
【0025】更に、請求項7記載の防音形静止誘導電器
の発明は、前記鉄心部を構成するクランプ部に前記振動
センサおよびアクチュエータを設置したことを特徴とす
るものである。
【0026】このような構成とすることにより、静止誘
導電器の構成上、鉄心に直接圧電形振動センサ19およ
びアクチュエータ20が設置しにくい場合にも、効果的
な位置に設置することが可能となるので、より効果的な
防音形静止誘導電器を実現することができる。
【0027】更にまた、請求項8記載の防音形静止誘導
電器の発明は、前記鉄心部を構成するレッグ部に設置さ
れる鉄心当て板に前記振動センサおよびアクチュエータ
を設置したことを特徴とするものである。
【0028】このような構成とすることにより、静止誘
導電器騒音の要因となる鉄心の振動を抑制することがで
きるので、効果的に騒音を低減することができる防音形
静止誘導電器を実現することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。 (第1の発明の実施の形態)図1は、本発明の第1の実
施の形態に係わる防音形静止誘導電器の構成図であり、
図2は、能動形の振動制御システムの構成図である。ま
ず、図1にしたがって、防音形静止誘導電器の構成につ
いて説明する。
【0030】10は静止誘導電器であり、巻線部11お
よび鉄心部12からなる静止誘導電器本体13を絶縁媒
体とともにタンク14に収納している。なお、12−1
は鉄心部12のレッグ部、12−2はヨーク部、15は
ヨーク部11−2に設置されるクランプ、そして16は
巻線締付板である。また、17は前記クランプ15に設
置されるコイル支持部、18は前記コイル支持部17と
前記巻線締付板16の間、あるいは巻線締付板16と巻
線11の間に設置される絶縁スペーサである。
【0031】このような構成の静止誘導電器本体13に
対して、前記巻線締付板16上に巻線の振動を検知する
振動センサ例えば圧電形セラミックス振動センサ19
と、入力した電気信号に応じた力を発生する例えば圧電
形のアクチュエータ20とを設置している。
【0032】次に、図2を参照して振動制御システムの
構成を説明する。巻線締付板16上に設置された圧電形
振動センサ19から出力された信号は、ディジタルプロ
セッサ等で構成された信号処理装置21に入力される。
【0033】この信号処理装置21の内部構成図は特に
示していないが、信号入力回路、アナログ/ディジタル
変換回路、演算処理部、ディジタル/アナログ変換回路
および出力回路等から構成されており、圧電形振動セン
サ19で検知した振動に係わる信号を入力し、この入力
信号を所定の演算プログラムに基づいて演算することに
より、振動を打ち消すように入力信号とは逆位相(18
0度の位相差)を有する打消し信号を生成し、この生成
した打消し信号をアクチュエータ20に入力して当該ア
クチュエータ20を作動させるための装置である。な
お、この信号処理装置21は、静止誘導電器10の近傍
に設けてある配線盤等に収納される。
【0034】ところで、前記巻線部11、クランプ1
5、スペーサ18および巻線締付板16は、高さ方向に
組み合わされ、それぞれ質量、剛性を持つことから、1
つの振動系を構成している。静止誘導電器10の運転時
には、電磁機械力が巻線部11に加わることにより振動
系全体が振動する。従って、何らの対策を講じなけれ
ば、この振動が音源となって静止誘導電器10から騒音
が発生するわけである。
【0035】しかしながら、本実施の形態では、前記信
号処理装置21から出力された打消し信号をアクチュエ
ータ20に入力し、当該アクチュエータ20に巻線締付
板16の振動を打ち消す力を発生させるので、振動系全
体の振動を抑制することができ、この結果、振動に起因
する騒音を低減することができる。
【0036】なお、図1では圧電形振動センサ19およ
びアクチュエータ20をそれぞれ1個づつしか図示して
いないが、勿論2個以上の複数個を配置しても構わな
い。また、圧電形振動センサ19とアクチュエータ20
の個数は同一でも、異なる個数でも構わない。更に、設
置位置についても、巻線締付板16の振動抑制に効果の
ある位置であれば、どこでも構わない。
【0037】(第2の実施の形態)図3は、本発明の第
2の実施の形態に係わる防音形静止誘導電器の構成図で
ある。なお、振動制御システムの構成は図2と同一であ
るので説明を省略する。
【0038】本実施の形態は図3で示すように、圧電形
振動センサ19とアクチュエータ20を、巻線締付板1
6と巻線部11の間に設置される絶縁スペーサ18の位
置に設置した構成としたものである。
【0039】このような構成とすることにより、巻線部
11の振動に大きな影響を与える巻線締付板16やクラ
ンプ15に対して制御力を与えることができるので、よ
り効果的な防音形静止誘導電器を実現することができ
る。
【0040】なお、図中では、圧電形振動センサ19と
アクチュエータ20はそれぞれ1個しか示していない
が、振動抑制に効果的な個数であれば、設置個数はいく
つでも構わない。
【0041】(第3の実施の形態)図4は、本発明の第
3の実施の形態に係わる防音形静止誘導電器の構成図で
ある。なお、振動制御システムの構成は図2と同一であ
るので説明を省略する。本実施の形態は図4に示すよう
に、圧電形振動センサ19とアクチュエータ20を、鉄
心クランプ15のコイル支持部17に設置した構成とし
たものである。
【0042】このような構成とすることにより、巻線振
動に大きな影響を与えるクランプ締付部に制御力を与え
ることができるので、より効果的な防音形静止誘導電器
を実現することができる。
【0043】なお、図中では、1箇所のコイル支持部1
7にしか圧電形振動センサ19とアクチュエータ20を
図示していないが、すべてのコイル支持部17に設置す
るのが、振動低減上より効果的となる。また、圧電形振
動センサ19およびアクチュエータ20の数も振動抑制
に最適の個数であればいくつでも構わない。
【0044】(第4の実施の形態)図5は、本発明の第
4の実施の形態に係わる防音形静止誘導電器の巻線10
の一部を拡大して示す正面図、図6は同平面図である。
本実施の形態は図5に示すように圧電形振動センサ19
とアクチュエータ20を巻線部11を構成する巻線導体
11−1相互間のキースペーサ19の位置に設置した構
成としている。
【0045】このような構成とすることにより、巻線導
体11−1に直接制御力を与えることができるので、よ
り効果的な巻線振動低減が可能となり、より効果的な防
音形静止誘導電器を実現することができる。
【0046】なお、キースペーサ22は、図5に示すよ
うに、巻線導体11−1間に円周状に一定間隔で配置さ
れるので、この位置すべてに圧電形振動センサ19およ
びアクチュエータ20を配置してもよいし、一つ置きで
もよく、巻線振動を抑制する必要最小限の個数を設置す
ればよい。また、巻線振動を効率的に抑制する位置であ
れば、特に等間隔で配置する必要はない。更に、軸方向
の配置数についても、振動抑制効果のある最小限の個数
であればよい。
【0047】(第5の実施の形態)図7は、本発明の第
5の実施の形態に係わる防音形静止誘導電器の構成図で
あり、図8は図2と同じ能動形の振動制御システムの構
成図である。なお、図1乃至図6に記載の要素と同一部
分には同一符号を付けて説明を省略する。
【0048】本実施形態は図7で示すように、鉄心部1
2の振動による騒音を抑制しようとするものである。こ
のため、ヨーク部12−2に振動を検知する圧電形振動
センサ19と、振動を打ち消す力を発生するアクチュエ
ータ20とを設置したものである。
【0049】この実施形態の振動制御システムを図8で
説明する。ヨーク部12−2に設置された圧電形振動セ
ンサ19は、ヨーク部12−2の振動を検出し、その検
出信号を信号処理装置21に入力する。この信号処理装
置21は図2と同様入力信号を処理した後、アクチュエ
ータ20へ振動を打ち消す信号を出力し、アクチュエー
タ20を作動させる。これにより、アクチュエータ20
はヨーク部12−2に振動を打ち消す力を与え、騒音を
低減させる。
【0050】ところで、鉄心部12を構成するヨーク部
12−2、レッグ部12−1、クランプ15および当て
板23は組み合わされて構成され、それぞれ質量、剛性
を持つことから、1つの振動系を構成している。静止誘
導電器10の運転時には、ヨーク部12−2およびレッ
グ部12−1に磁歪による振動が発生し、振動系全体が
振動する。これに何らの対策を講じなければ、この振動
が音源となって騒音が発生する。
【0051】しかしながら、本実施の形態では、信号処
理装置21によってアクチュエータ20からヨーク部1
2−2へ振動を打ち消す力を与えるように構成したの
で、鉄心部12の鉛直方向の振動を抑制することがで
き、これにより、鉄心振動系全体の振動を抑制すること
ができるので、この振動に起因する騒音を低減すること
ができる。このように、本実施の形態によれば、鉄心振
動系の振動を低減することができるので、この振動に起
因する騒音を低減することができる。
【0052】なお、図7中では、圧電形振動センサ19
およびアクチュエータ20は1個のみ図示しているが、
この個数は、振動抑制に効果的であれば、いくつでも構
わない。また、設置位置についても、振動抑制に効果の
ある位置であれば、特に図示した位置でなくても構わな
い。
【0053】(第6の実施の形態)図9は、本発明の第
6の実施の形態に係わる防音形静止誘導電器の構成図で
ある。なお、振動制御システムの構成は図8と同一であ
るので説明を省略することにする。更に、図1乃至図8
に記載の要素と同一部分には同一符号を付けて説明を省
略する。
【0054】本実施形態は、図7と同様、磁気歪による
鉄心の振動を抑制し、騒音を低減させるものであり、図
9に示すように圧電形振動センサ19およびアクチュエ
ータ20を、レッグ部12−1に設置した構成としてい
る。
【0055】このような構成とすることにより、レッグ
部12−1の振動を抑制することができるので、鉄心の
水平方向の振動に起因する騒音を低減することができ、
より効果的な防音形静止誘導電器を実現することができ
る。なお、圧電形振動センサおよびアクチュエータの個
数は、図中では1個しか示していないが、振動抑制に効
果があれば、いくつでも構わない。
【0056】(第7の実施の形態)図10は、本発明の
第7の実施の形態に係わる防音形静止誘導電器の構成図
である。なお、振動制御システムの構成は図2と同一で
あるので説明を省略する。更に、図1乃至図6に記載の
要素と同一部分には同一符号を付けて説明を省略する。
【0057】本実施形態は、図7と同様磁気歪による鉄
心の振動を抑制し、騒音を低減させるものであり、図1
0に示すように、圧電形振動センサ19およびアクチュ
エータ20を、鉄心クランプ15に設置した構成として
いる。
【0058】このような構成とすることにより、静止誘
導電器の構成上、鉄心に直接圧電形振動センサ19およ
びアクチュエータ20が設置しにくい場合にも、効果的
な位置に設置することが可能となるので、より効果的な
防音形静止誘導電器を実現することができる。
【0059】なお、図10中では圧電形振動センサ19
およびアクチュエータ20を1個ずつしか示していない
が、振動抑制に効果があればいくつでも構わない。ま
た、設置位置についても、振動抑制効果があれば、特に
図示した位置でなくても構わない。
【0060】(第8の実施の形態)図11は、本発明の
第8の実施の形態に係わる防音形静止誘導電器の構成図
である。なお、振動制御システムの構成は図2と同一で
あるので説明を省略する。更に、図1乃至図10に記載
の要素と同一部分には同一符号を付けて説明を省略す
る。
【0061】本実施形態は、図7と同様、磁気歪による
鉄心の振動を抑制し、騒音を低減させるものであり、図
11に示すように鉄心当て板23に圧電形振動センサ1
9およびアクチュエータ20を設置したものである。
【0062】このような構成とすることにより、鉄心振
動に影響を与えている鉄心剛性を効率的に制御すること
ができるので、より効果的な防音形静止誘導電器を実現
することができる。
【0063】なお、図11中では圧電形振動センサ19
およびアクチュエータ20を1個ずつしか示していない
が、振動抑制効果があれば、いくつでも構わない。ま
た、設置位置についても、振動抑制効果があれば、特に
図示した位置でなくても構わない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防音形静
止誘導電器によれば、騒音の要因となる静止誘導電器の
鉄心部あるいは巻線部に対してアクチュエータから振動
を打ち消す逆位相の力を与えるようにしたので、静止誘
導電器本体内部の振動を直接低減することができ、より
効率的かつ効果的な防音形静止誘導電器を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の防音形静止誘導電
器の構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の振動制御システム
の構成図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の防音形静止誘導電
器の構成図。
【図4】本発明の第3の実施の形態の防音形静止誘導電
器の構成図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係わる巻線導体の
拡大正面図。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係わる巻線導体の
平面図。
【図7】本発明の第5の実施の形態の防音形静止誘導電
器の構成図。
【図8】本発明の第5の実施の形態の振動制御システム
の構成図。
【図9】本発明の第6の実施の形態の防音形静止誘導電
器の構成図。
【図10】本発明の第7の実施の形態の防音形静止誘導
電器の構成図。
【図11】本発明の第8の実施の形態の防音形静止誘導
電器の構成図。
【図12】従来例1の静止誘導電器防音の装置の説明
図。
【図13】従来例2の静止誘導電器防音の装置の説明
図。
【符号の説明】
10…静止誘導電器、11…巻線部、11−1…巻線導
体、12…鉄心部、12−1…レッグ部、12−2…ヨ
ーク部、13…静止誘導電器本体、14…タンク、15
…鉄心クランプ、16…巻線締付板、17…コイル支持
部、18…絶縁スペーサ、19…振動センサ、20…ア
クチュエータ、21…信号処理装置22…キースペー
サ、23…鉄心当て板。
フロントページの続き (72)発明者 岩崎 誠司 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 Fターム(参考) 5E058 AA01 AA29 DB02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心部および巻線部を有する静止誘導電
    器の前記巻線部に、振動を検知する振動センサおよび所
    定の力を発生するアクチュエータを設置し、前記振動セ
    ンサから出力された振動に対応する信号を入力して所定
    の演算を行い、前記振動と逆位相の打消し信号を出力す
    る信号処理手段を設け、この打消し信号により前記アク
    チュエータを作動させ、前記巻線部の振動を打ち消すこ
    とを特徴とする防音形静止誘導電器。
  2. 【請求項2】 前記巻線部の巻線締付板および巻線本体
    間に配設される絶縁スペーサの位置に、前記振動センサ
    およびアクチュエータを設置したことを特徴とする請求
    項1記載の防音形静止誘導電器。
  3. 【請求項3】 前記巻線部の鉄心クランプ部に形成した
    コイル支持部に、前記振動センサおよびアクチュエータ
    を設置したことを特徴とする請求項1記載の防音形静止
    誘導電器。
  4. 【請求項4】 前記巻線部の巻線導体間に設置されるキ
    ースペーサの位置に、前記振動センサおよびアクチュエ
    ータを設置したことを特徴とする請求項1記載の静止誘
    導電器防音の装置。
  5. 【請求項5】 鉄心部および巻線部を有する静止誘導電
    器の前記鉄心部に、振動を検知する振動センサおよび所
    定の力を発生するアクチュエータを設置し、前記振動セ
    ンサから出力された振動に対応する信号を入力して所定
    の演算を行い、前記振動と逆位相の打消し信号を出力す
    る信号処理手段を設け、この打消し信号により前記アク
    チュエータを作動させ、前記鉄心部の振動を打ち消すこ
    とを特徴とする防音形静止誘導電器。
  6. 【請求項6】 前記鉄心部を構成するレッグ部に前記振
    動センサおよびアクチュエータを設置したことを特徴と
    する請求項5記載の防音形静止誘導電器。
  7. 【請求項7】 前記鉄心部を構成するクランプ部に前記
    振動センサおよびアクチュエータを設置したことを特徴
    とする請求項5記載の防音形静止誘導電器。
  8. 【請求項8】 前記鉄心部を構成するレッグ部に設置さ
    れる鉄心当て板に前記振動センサおよびアクチュエータ
    を設置したことを特徴とする請求項5記載の防音形静止
    誘導電器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011000134A1 (zh) * 2009-06-30 2011-01-06 上海市电力公司 利用振动波形检测变压器绕组状态的方法
CN102998545A (zh) * 2011-09-16 2013-03-27 河南电力试验研究院 一种变压器绕组工作状态的在线监测方法
CN114141504A (zh) * 2021-12-10 2022-03-04 江苏中盟电气设备有限公司 一种便于降噪与散热的变压器

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