JP2002305031A - ゲル状の高分子電解質、これを採用しているリチウム電池及びこれらの製造方法 - Google Patents

ゲル状の高分子電解質、これを採用しているリチウム電池及びこれらの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ゲル状の高分子電解質、これを用いるリチウ
ム電池及びこれらの製造方法を提供する。 【解決手段】 カソード、アノード及びこれらの間にセ
パレータを備えるリチウム電池において、前記セパレー
タが網目構造を有する絶縁性樹脂シートとして前記網目
構造内にゲル状の高分子電解質を含み、前記高分子電解
質が化学式1で表示されるポリマ、化学式2で表示され
る架橋剤の共重合体及びリチウム塩と非水系有機溶媒よ
りなる電解液を含む高分子電解質の前駆体を重合したも
のである。 前記式において、x、y、xの各比率は、x/(x+y
+z)=0.1ないし0.6であり、y/(x+y+
z)=0.1ないし0.8であり、z/(x+y+z)
=0.1ないし0.8である。Rは炭素数1ないし6の
アルキル基であり、nは3ないし11361の数であ
り、R’はHまたはCH3である。分子内の2つのR’
は同一であってもよいし、異なっていてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウム電池及び
その製造方法に係り、より詳細には電池内の重合反応に
より形成されたゲル状の高分子電解質、その製造方法及
び前記ゲル状の高分子電解質を含んでいるセパレータを
利用して高率充放電特性が改善されたリチウム電池とこ
れを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム2次電池は電解質として液体電
解質や固体電解質、特に高分子電解質が使われる。その
うちでも高分子電解質を採用するリチウム2次電池は電
解液漏れにより機器が損傷される心配がなく、電解質自
体がセパレータの役割を果たすために電池の小型化を図
ることができ、高エネルギー密度であって従来にはない
便利な電池として使用可能である。このような長所によ
り携帯用電子機器の駆動電源やメモリーバックアップ電
源として注目されている。
【0003】セパレータとして高分子電解質を採用して
いるリチウム2次電池に関する具体的な一実施例が米国
特許第5,952,126号に開示されている。この特
許内容によれば、高分子電解質は、N−イソプロピルア
クリルアミドとポリエチレングリコールジメタクリレー
トの共重合体よりなる高分子マトリックスと電解液より
構成され、これをフィルム状にしてカソードとアノード
間に介在させる。または前記N−イソプロピルアクリル
アミドとポリエチレングリコールジメタクリレートを含
有する高分子マトリックス形成用の組成物を電極製造時
に付加もする。
【0004】ところで、このようなリチウム2次電池は
製造する過程が複雑で困難であって電解液含有量が少な
いので、カソードとアノード間のイオン伝導性が低下し
てこれにより高率充放電特性などの電池性能が満足でき
る水準に達せない問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1及び第2
の目的は、前記問題点を解決し、電解液含有量が増加し
て電極間のイオン伝導度が改善され、機械的強度に優れ
るゲル状の高分子電解質およびその製造方法を提供する
ことである。
【0006】本発明の第3及び第4の目的は、前記ゲル
状の高分子電解質を採用することにより高率充放電特性
が改善されたリチウム電池およびその製造方法を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記第一の目的を達成す
るために本発明は、化学式1で表示されるポリマ、化学
式2で表示される架橋剤及びリチウム塩と非水系有機溶
媒よりなる電解液を含む高分子電解質の前駆体を重合し
て得られてなることを特徴とするゲル状の高分子電解質
を提供する。
【0008】
【化9】
【0009】
【化10】
【0010】前記式において、x、y、xの各比率は、
x/(x+y+z)=0.1ないし0.6であり、y/
(x+y+z)=0.1ないし0.8であり、z/(x
+y+z)=0.1ないし0.8である。Rは炭素数1
ないし6のアルキル基であり、nは3ないし11361
の数であり、R’はHまたはCH3である。分子内の2
つのR’は同一であってもよいし、異なっていてもよ
い。
【0011】前記第二の目的を達成するために、本発明
は、(a−1)化学式1で表示されるポリマ、化学式2
で表示される架橋剤及びリチウム塩と非水系有機溶媒よ
りなる電解液を混合して高分子電解質の前駆体を得る段
階と、(b−1)前記高分子電解質の前駆体を重合させ
る段階とを含むことを特徴とする高分子電解質の製造方
法を提供する。
【0012】
【化11】
【0013】
【化12】
【0014】前記式において、x、y、xの各比率は、
x/(x+y+z)=0.1ないし0.6であり、y/
(x+y+z)=0.1ないし0.8であり、z/(x
+y+z)=0.1ないし0.8である。Rは炭素数1
ないし6のアルキル基であり、nは3ないし11361
の数であり、R’はHまたはCH3である。分子内の2
つのR’は同一であってもよいし、異なっていてもよ
い。
【0015】本発明の第三の目的を達成するために、本
発明は、カソード、アノード及びこれらの間に介在して
いるセパレータを備えているリチウム電池において、前
記セパレータが網目構造を有する絶縁性樹脂シートであ
って、前記網目構造内に維持されたゲル状の高分子電解
質を含み、前記高分子電解質が化学式1で表示されるポ
リマ、化学式2で表示される架橋剤の共重合体及びリチ
ウム塩と非水系有機溶媒よりなる電解液を含む高分子電
解質の前駆体を重合して得られてなるものであることを
特徴とするリチウム電池を提供する。
【0016】
【化13】
【0017】
【化14】
【0018】前記式において、x、y、xの各比率は、
x/(x+y+z)=0.1ないし0.6であり、y/
(x+y+z)=0.1ないし0.8であり、z/(x
+y+z)=0.1ないし0.8である。Rは炭素数1
ないし6のアルキル基であり、nは3ないし11361
の数であり、R’はHまたはCH3である。分子内の2
つのR’は同一であってもよいし、異なっていてもよ
い。
【0019】本発明の第四の目的は、(a−2)カソー
ドとアノード間に網目構造を有する絶縁性樹脂シートを
挿入して電極構造体を形成した後、これを電池ケースに
入れる段階と、(b−2)電極構造体が収容された電池
ケース内に、化学式1で表示されるポリマ、化学式2で
表示される架橋剤及びリチウム塩と非水系有機溶媒より
なる電解液を含む高分子電解質の前駆体を注入して前記
網目構造の絶縁性樹脂シート内に高分子電解質の前駆体
を含浸させる段階と、(c−2)前記(b−2)段階か
ら得られた結果物を重合してゲル状の高分子電解質を形
成する段階とを含むことを特徴とするリチウム電池の製
造方法によりなされる。
【0020】
【化15】
【0021】
【化16】
【0022】前記式において、x、y、xの各比率は、
x/(x+y+z)=0.1ないし0.6であり、y/
(x+y+z)=0.1ないし0.8であり、z/(x
+y+z)=0.1ないし0.8である。Rは炭素数1
ないし6のアルキル基であり、nは3ないし11361
の数であり、R’はHまたはCH3である。分子内の2
つのR’は同一であってもよいし、異なっていてもよ
い。
【0023】前記化学式1で表示されるポリマの重量平
均分子量は5,000ないし2,000,000であ
り、その含有量は前記高分子電解質の前駆体100質量
部について1.98ないし10質量部であることが望ま
しい。
【0024】なお、前記化学式1で表示されるポリマの
製造方法としては、特に制限されるべきものではなく従
来既知の重合法を利用できるものであり、ポリマ形成用
モノマーを気化させ、これを触媒存在下で熱重合するこ
とにより製造することができるほか、実施例に示すよう
に既に市販のものを用いてもよい。
【0025】前記化学式2で表示される架橋剤は、その
重量平均分子量が258ないし500,000であり、
その含有量は前記高分子電解質の前駆体100質量部に
ついて0.01ないし50質量部であることが望まし
い。
【0026】前記高分子電解質の前駆体は、架橋剤とし
てN,N−(1,4−フェニレン)ビスマレイミドをさ
らに含むものであってもよい。この架橋剤の含有量は、
前記高分子電解質の前駆体100質量部について0.0
1ないし50質量部であることが望ましい。
【0027】本発明において、前記非水系有機溶媒は、
プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート(E
C)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカー
ボネート(DEC)、メチルエチルカーボネート(ME
C)およびビニレンカーボネート(VC)よりなる群か
ら選択されてなる少なくとも一種であり、前記リチウム
塩は、過塩素酸リチウム(LiClO4)、四フッ化ホ
ウ酸リチウム(LiBF4)、六フッ化リン酸リチウム
(LiPF6)、三フッ化メタンスルホン酸リチウム
(LiCF3SO3)およびリチウムビストリフルオロメ
タンスルホニルアミド(LiN(CF3SO22)より
なる群から選択されてなる少なくとも一種であることが
望ましい。
【0028】また、このような前記リチウム塩と非水系
有機溶媒よりなる電解液が、前記高分子電解質の前駆体
100質量部について40ないし98質量部含まれるこ
とが望ましい。
【0029】本発明のリチウム電池において、前記絶縁
性樹脂シートが、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、またはこれらの調合物よりなり、孔隙率が40ない
し80%であり、厚みが10ないし30μmであること
が望ましい。
【0030】前記高分子電解質及びリチウム電池製造時
の重合温度は60℃ないし100℃であることが望まし
い。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明では、セパレータとしてゲ
ル状の高分子電解質を使用したり、網目構造を有する絶
縁性樹脂シートと、前記網目構造内にゲル状の高分子電
解質を含む高分子電解質含有シートとを使用する。この
ように高分子電解質が絶縁性樹脂シートの網目構造内に
ゲル状で存在するので、電解液漏れが生じないだけでな
く純粋固体型電解質を使用した場合と比較してイオン移
動の自由度が大きいのでカソードとアノード間のイオン
伝導が円滑になる。
【0032】前記絶縁性樹脂シートは高分子電解質の支
持体の役割を果たしつつセパレータの強度を維持する機
能を有する。このような役割を果たす具体的な例として
は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、またはこ
れらの調合物のシートを使用する。この時、絶縁性樹脂
シートの厚みは10ないし30μmであり、孔隙率(por
osity)が40ないし80%であることが望ましい。絶縁
性樹脂シートの厚みが30μmを超す場合には電池性能
が低下し、10μm未満の場合には微細短絡が生じる問
題点があり、孔隙率が80%を超す場合には電池の性能
が低下し、40%未満の場合にはセパレータの製造が難
しい問題点が生じるので望ましくない。
【0033】前記絶縁性樹脂シート内の網目構造内に含
まれた高分子電解質は、電池内に前記化学式1で表示さ
れるポリマと前記化学式2で表示される架橋剤及びリチ
ウム塩と非水系有機溶媒よりなる電解液を含む高分子電
解質の前駆体を重合させるか、またはこのような高分子
電解質の前駆体に架橋剤としてN,N−(1,4−フェ
ニレン)ビスマレイミドをさらに付加したものを重合し
て作ったものである。
【0034】
【化17】
【0035】
【化18】
【0036】前記式において、x、y、xの各比率は、
x/(x+y+z)=0.1ないし0.6であり、y/
(x+y+z)=0.1ないし0.8であり、z/(x
+y+z)=0.1ないし0.8である。Rは炭素数1
ないし6のアルキル基であり、nは3ないし11361
の数であり、R’はHまたはCH3である。分子内の2
つのR’は同一であってもよいし、異なっていてもよ
い。ここで、x/(x+y+z)が0.1未満の場合に
は電池性能が低下し、0.6を超える場合には架橋し難
くなって好ましくない。また、y/(x+y+z)が
0.1未満の場合および0.8を超える場合には電池性
能が低下するため好ましくない。さらに、z/(x+y
+z)が0.1未満の場合には架橋し難く、0.8を超
える場合には電池性能が低下するので好ましくない。R
の炭素数が7以上のアルキル基の場合には、イオン伝導
度特性が低下するので好ましくない。nが3未満の場合
にはイオン伝導度特性が低下し、11361を超える場
合には架橋重合反応性が低下するので好ましくない。
R’が炭素数2以上のアルキル基の場合には、イオン伝
導度特性が低下するので好ましくない。
【0037】前記化学式1において、Rの具体的な例と
しては、メチル基、エチル基などがあり、化学式2の架
橋剤の具体的な例としては、ポリ(n=3ないし113
61)エチレングリコールジメタクリレートまたはポリ
(n=3ないし11361)エチレングリコールジアク
リレートがある。
【0038】前記高分子電解質の前駆体の重合温度は6
0ないし100℃であることが望ましい。この時、重合
温度範囲が100℃を超えれば電解液が蒸発し、60℃
未満ならば化学式1のポリマと化学式2の架橋剤間の架
橋反応が進まない問題点があって望ましくない。
【0039】以下、本発明によるゲル状の高分子電解質
を利用してリチウム電池を製造する方法を説明する。
【0040】まず、リチウム電池製造時に使われる通常
の方法によりカソードとアノードとを各々製造する。こ
の時、カソード活物質としてはリチウム複合酸化物、硫
黄化合物などを使用し、アノード活物質としてはリチウ
ム金属、炭素材、黒鉛材などを使用する。
【0041】前記過程により得られたカソードとアノー
ド間に網目構造を有する絶縁性樹脂シートを挿入した
後、これをワインディングしたりスタッキングしたりし
て電極構造体(ないし電極組立体)を形成する。
【0042】その後、このように形成された電極構造体
を電池ケースに収納する。次いで、電極構造体が収容さ
れた電池ケース内に高分子電解質の前駆体を注入して前
記網目構造の絶縁性樹脂シート内に高分子電解質の前駆
体を含浸させる。ここで高分子電解質の前駆体の注入過
程は減圧条件下で進めるのが有利である。
【0043】前記高分子電解質の前駆体は、化学式1で
表示されるポリマ、前記化学式2で表示される架橋剤及
びリチウム塩と有機溶媒よりなる電解液とを混合して製
造される。この他にも前記高分子電解質の前駆体には重
合開始剤および重合触媒を付加して化学式1のポリマと
化学式2の架橋剤間の重合反応を促進させることができ
る。
【0044】前記重合開始剤の具体的な例としては、熱
重合開始剤であるアゾイソブチロニトリル(AIBN)
などを利用し、この含有量は化学式1のポリマ100質
量部について0.01ないし5質量部を使用する。そし
て前記重合触媒の具体的な例としては、ベンゾイルパー
オキシドを利用し、この含有量は化学式1のポリマ10
0質量部について0.01ないし10質量部を使用す
る。前記熱重合開始剤の含有量が化学式1のポリマ10
0質量部について0.01質量部未満の場合には重合反
応が起こり難く、5質量部を超える場合には電池性能が
低下して好ましくない。また、前記重合触媒の含有量が
化学式1のポリマ100質量部について0.01質量部
未満の場合には重合反応の反応性が低下し、10質量部
を超える場合には電池性能が低下するので好ましくな
い。
【0045】前記化学式1で表示されるポリマは、その
重量平均分子量が5,000ないし2,000,000
であり、その含有量は前記高分子電解質の前駆体100
質量部について1.98ないし10質量部であることが
望ましい。化学式1で表示されるポリマの質量平均分子
量が5,000未満の場合にはゲルの形成が困難であ
り、2,000,000を超える場合には電池性能が低
下して好ましくない。また、化学式1で表示されるポリ
マの含有量が前記高分子電解質の前駆体100質量部に
ついて1.98質量部未満の場合には、ゲルの形成が困
難であり、10質量部を超える場合には電池性能が低下
するので好ましくない。
【0046】また、前記化学式2で表示される架橋剤
は、その重量平均分子量が258ないし500,000
であり、その含有量は前記高分子電解質の前駆体100
質量部について0.01ないし50質量部であることが
望ましい。化学式2で表示される架橋剤の重量平均分子
量が258未満の場合には架橋反応自体が起こり難く、
500,000を超える場合には電池性能が低下するの
で好ましくない。また、化学式2で表示される架橋剤の
含有量が前記高分子電解質の前駆体100質量部につい
て0.01質量部未満の場合には架橋反応自体が起こり
難く、50質量部を超える場合には電池性能が低下する
ので好ましくない。
【0047】前記化学式1のポリマと化学式2の架橋剤
での重量平均分子量と含有量とは高分子電解質の前駆体
の粘性と重合反応後の電池性能を考慮して選択されたも
のである。
【0048】そして、前記非水系有機溶媒は、プロピレ
ンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカー
ボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボ
ネートおよびビニレンカーボネートよりなる群から選択
されてなる少なくとも一種であり、前記リチウム塩は、
過塩素酸リチウム、四フッ化ホウ酸リチウム、六フッ化
リン酸リチウム、三フッ化メタンスルホン酸リチウムお
よびリチウムビストリフルオロメタンスルホニルアミド
よりなる群から選択されてなる少なくとも一種であるこ
とが望ましく、このような前記リチウム塩と非水系有機
溶媒よりなる電解液が前記高分子電解質の前駆体100
質量部について40ないし98質量部含まれることが望
ましい。ここで、電解液の含有量が98質量部を超すよ
うになれば重合反応が起きず、40質量部未満の場合に
は電池性能が低下する問題点が生じる。
【0049】前述したように、高分子電解質の前駆体
は、高分子電解質含有シートの機械的強度を高めるため
に、架橋剤としてN,N−(1,4−フェニレン)ビス
マレイミドをさらに含むことが望ましく、その含有量は
前記高分子電解質の前駆体100質量部について0.0
1ないし50質量部含まれることが望ましい。ここで、
N,N−(1,4−フェニレン)ビスマレイミドの含有
量が前記高分子電解質の前駆体100質量部について
0.01質量部未満の場合には架橋反応の反応性が低下
し、50質量部を超える場合には電池性能が低下するの
で好ましくない。
【0050】その後、高分子電解質の前駆体が含浸され
た網目構造の絶縁性樹脂シートが収容された電池ケース
を加熱する。この時、加熱温度の範囲は化学式1のポリ
マと化学式2の架橋剤の種類により少しずつ変わるが、
60ないし100℃の範囲でなされる。この時、加熱温
度の範囲が100℃を超せば電解液が蒸発し、60℃未
満ならば重合反応が進まない問題点があって望ましくな
い。
【0051】前述したような加熱過程を経れば、高分子
電解質の前駆体内の化学式1のポリマと化学式2の架橋
剤とが重合されてゲル状の高分子電解質が形成され、高
分子電解質含有シートが完成する。
【0052】本発明のリチウム電池は、その形が特別に
制限されず、リチウム一次電池、リチウム二次電池とし
てそれぞれ適用し得るものである。
【0053】
【実施例】以下、本発明を下記実施例を挙げて詳細に説
明するが、本発明が下記実施例にだけ限定されるのでは
ない。
【0054】実施例1 LiCoO2の94質量部、スーパーP(3M社製、組
成成分はアセチレンブラックであり、その役割は導電剤
である。)の3質量部及びポリビニリデンフルオライド
(PVDF)の3質量部をN−メチル−2−ピロリドン
の80質量部に溶解してカソード活物質スラリを製造し
た。このカソード活物質スラリを幅が4.9cm、厚み
が147μmであるアルミホイルに塗布し、これを乾燥
及び圧延した後で所定の大きさに切断してカソードを製
造した。
【0055】メゾカーボンファイバ(mezophase carbon
fiber,MCF:Petoca Ltd.,Japan)89.8質量部、
オキサル酸0.2質量部、PVDF10質量部をN−メ
チル−2−ピロリドン120質量部に溶解してアノード
活物質スラリを製造した。このアノード活物質スラリを
幅5.1cm、厚みが178μmの銅ホイル上に塗布し
た後、これを乾燥及び圧延して所定の大きさに切断して
アノードを製造した。
【0056】前記過程により製造されたカソードとアノ
ード間に、幅が5.35cm、厚みが18μm、孔隙率
が60%のポリエチレンセパレータ(朝日化学工業株式
会社(Asahi Chemical Industry Co.,Ltd.)製、商品名:
H6022)を配し、これをワインディングして電極構
造体を作った。この電極構造体を電池ケースに入れた
後、これを減圧した後で下記過程により得られた高分子
電解質の前駆体5.6gを注入した。
【0057】高分子電解質の前駆体は、化学式1で表示
されるポリマ(式中、x/(x+y+z)=0.3、y
/(x+y+z)=0.4、z/(x+y+z)=0.
1〜0.3、Rはメチル基である。また、化学式1で表
示されるポリマの重量平均分子量は1,000,000
である。ダイソー株式会社(Daiso Co.,Ltd.)製)3gを
宇部興産株式会社(Ube Industries,Ltd.)製の電解液
(1.15M LiPF6、EC:DMC:DEC=
3:3:4質量比)97gに添加して溶かした後、化学
式2で表示される架橋剤としてポリ(n=4)エチレン
グリコールジメタクリレート(重量平均分子量:33
0)1gを添加して混合した後、前記混合物にAIBN
0.5gを添加して均一に混合することにより製造し
た。
【0058】その後、前記結果物(=電極構造体を収容
した電池ケースに高分子電解質の前駆体を注入したも
の)を70℃の恒温槽に2時間浸して加熱し、前記高分
子電解質の前駆体を利用した熱重合反応を施すことによ
り、厚みが18μmの高分子電解質含有シート及びリチ
ウム2次電池を完成した。
【0059】実施例2 高分子電解質の前駆体製造時、宇部興産株式会社製の電
解液(1.15M LiPF6、EC:DMC:DEC
=3:3:4質量比)の含有量が91gであり、ポリエ
チレングリコールジメタクリレートの含有量が6gであ
ることを除いては、実施例1と同じ方法により実施して
リチウム2次電池を完成した。
【0060】実施例3 高分子電解質の前駆体に、架橋剤としてN,N−(1,
4−フェニレン)ビスマレイミド0.1gをさらに添加
したことを除いては、実施例1と同じ方法により実施し
てリチウム2次電池を完成した。
【0061】実施例4 カソードとアノード間に、幅が5.35cm、厚みが1
8μmで孔隙率が60%のポリエチレンセパレータ(朝
日化学工業株式会社製)を配し、これをスタッキングし
て電極構造体を作ったことを除いては、実施例1と同じ
方法により実施してリチウム2次電池を完成した。
【0062】実施例5 化学式1で表示されるポリマ(式中、x/(x+y+
z)=0.3、y/(x+y+z)=0.4、z/(x
+y+z)=0.1〜0.3であり、Rはメチル基であ
る。また、化学式1で表示されるポリマの重量平均分子
量は1,000,000である。)(ダイソー株式会社
製)3gを宇部興産株式会社製の電解液(1.15M
LiPF6、EC:DMC:DEC=3:3:4質量
比)97gに添加して溶かした後でポリ(n=4)エチ
レングリコールジメタクリレート(重量平均分子量:3
30)1gを添加して混合した後、前記混合物にAIB
N0.5gを添加して均一に混合して高分子電解質の前
駆体を製造した。この高分子電解質の前駆体をポリエチ
レンテレフタレート(PET)製の支持フィルム上にキ
ャスティング及び乾燥した後、これを70℃に加熱し
た。次いで、前記結果物を支持フィルムから剥離してゲ
ル状の高分子電解質を完成した。
【0063】実施例6 高分子電解質の前駆体製造時に宇部興産株式会社製の電
解液(1.15M LiPF6、EC:DMC:DEC
=3:3:4質量比)の含有量が91gで、ポリエチレ
ングリコールジメタクリレートの含有量が6gであるこ
とを除いては、実施例5と同じ方法により実施してゲル
状の高分子電解質を完成した。
【0064】実施例7 高分子電解質の前駆体に、架橋剤としてN,N−(1,
4−フェニレン)ビスマレイミド0.1gをさらに添加
したことを除いては、実施例5と同じ方法により実施し
てゲル状の高分子電解質を完成した。
【0065】前記実施例5ないし7により製造されたゲ
ル状の高分子電解質のイオン伝導度と機械的強度とを測
定した。
【0066】測定の結果、実施例5ないし7の高分子電
解質のイオン伝導度が0.0001ないし0.001S
/cmと優れており、機械的強度にも優れて取扱いが容
易であるということが分かった。
【0067】一方、前記実施例1ないし4により製造さ
れたリチウム2次電池について標準充放電グラフを図1
に示し、特に図2には実施例1により製造されたリチウ
ム2次電池の負荷特性(Cレート)に関する充放電特性
を示した。ここで充放電条件は次の通りである。
【0068】CCCV方式により、まず定電流(constan
t current=CC)(O.2C)方式として4.2Vまで充
電して、その後は定電圧(constant voltage=CV)(4.
2V)での充電に切り替えて2.5時間維持(充電)し
た。その後、図1の実施例1〜4の各電池ではいずれも
2Cレートで、図2の実施例1の電池では0.5C、1
C、2Cレートで、それぞれ放電して2.75Vにおい
てカットオフした。なお、これらの充放電時の温度は、
いずれも常温(25℃)とした。
【0069】図1を参照すれば、実施例1ないし4によ
り製造されたリチウム2次電池の充放電特性が良好であ
るということを確認できた。そして、図2を参照すれ
ば、実施例1のリチウム2次電池は1C及び0.5C放
電容量が優秀であり、特に2Cのような高率放電(大電
流放電)条件下でも放電容量特性が良好であるように維
持されるということを確認できた。
【0070】
【発明の効果】本発明のリチウム電池は、セパレータと
して電子絶縁性を確保できる絶縁性樹脂シートの網目構
造内に化学式1で表示されるポリマと化学式2の架橋剤
とを架橋させ形成されるゲル状の高分子電解質が存在す
る高分子電解質含有シートを利用して電極と電解質界面
間の抵抗が減り電極間のイオン伝導が円滑になされるこ
とにより高率の充放電特性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1ないし4のリチウム2次電
池に関する標準充放電グラフである。
【図2】 本発明の実施例1のリチウム2次電池につい
ての負荷特性(Cレート)に関する放電性能を表したグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J027 AC02 AC06 AC07 BA19 BA20 CB05 5H021 CC07 EE04 5H029 AJ02 AJ06 AK03 AK05 AL06 AL07 AL12 AM00 AM03 AM05 AM07 AM16 CJ02 CJ11 CJ13 DJ04 EJ12 HJ00 HJ01 HJ02 HJ04 HJ09 HJ14

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学式1で表示されるポリマ、 化学式2で表示される架橋剤、およびリチウム塩と非水
    系有機溶媒よりなる電解液、を含む高分子電解質の前駆
    体を重合して得られてなることを特徴とするゲル状の高
    分子電解質。 【化1】 【化2】 前記式において、x、y、xの各比率は、x/(x+y
    +z)=0.1ないし0.6であり、y/(x+y+
    z)=0.1ないし0.8であり、z/(x+y+z)
    =0.1ないし0.8である。Rは炭素数1ないし6の
    アルキル基であり、nは3ないし11361の数であ
    り、R’はHまたはCH3である。分子内の2つのR’
    は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
  2. 【請求項2】 前記化学式1で表示されるポリマの重量
    平均分子量が、5,000ないし2,000,000で
    あり、その含有量は前記高分子電解質の前駆体100質
    量部について1.98ないし10質量部であることを特
    徴とする請求項1に記載のゲル状の高分子電解質。
  3. 【請求項3】 前記化学式2で表示される架橋剤の重量
    平均分子量が258ないし500,000であり、その
    含有量は前記高分子電解質の前駆体100質量部につい
    て0.01ないし50質量部であることを特徴とする請
    求項1または2に記載のゲル状の高分子電解質。
  4. 【請求項4】 前記高分子電解質の前駆体が、架橋剤と
    してN,N−(1,4−フェニレン)ビスマレイミドを
    高分子電解質の前駆体100質量部について0.01な
    いし50質量部さらに含むことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載のゲル状の高分子電解質。
  5. 【請求項5】 前記非水系有機溶媒は、プロピレンカー
    ボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネー
    ト、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート
    およびビニレンカーボネートよりなる群から選択されて
    なる少なくとも一種であり、 前記リチウム塩は、過塩素酸リチウム、四フッ化ホウ酸
    リチウム、六フッ化リン酸リチウム、三フッ化メタンス
    ルホン酸リチウムおよびリチウムビストリフルオロメタ
    ンスルホニルアミドよりなる群から選択されてなる少な
    くとも一種であることを特徴とする請求項1に記載のゲ
    ル状の高分子電解質。
  6. 【請求項6】 前記電解液が前記高分子電解質の前駆体
    100質量部について40ないし98質量部含まれるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のゲル状の高分子電解
    質。
  7. 【請求項7】 (a−1)化学式1で表示される反復単
    位を有するポリマ、化学式2で表示される架橋剤及びリ
    チウム塩と非水系有機溶媒よりなる電解液を混合して高
    分子電解質の前駆体を得る段階と、 (b−1)前記高分子電解質の前駆体を重合させる段階
    とを含むことを特徴とするゲル状の高分子電解質の製造
    方法。 【化3】 【化4】 前記式において、x、y、xの各比率は、x/(x+y
    +z)=0.1ないし0.6であり、y/(x+y+
    z)=0.1ないし0.8であり、z/(x+y+z)
    =0.1ないし0.8である。Rは炭素数1ないし6の
    アルキル基であり、nは3ないし11361の数であ
    り、R’はHまたはCH3である。分子内の2つのR’
    は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
  8. 【請求項8】 前記高分子電解質の前駆体が、架橋剤と
    してN,N−(1,4−フェニレン)ビスマレイミドを
    高分子電解質の前駆体100質量部について0.01な
    いし50質量部を含むことを特徴とする請求項7に記載
    の高分子電解質の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記(b−1)段階の重合が60℃ない
    し100℃において行われることを特徴とする請求項7
    に記載の高分子電解質の製造方法。
  10. 【請求項10】 カソード、アノード及びこれらの間に
    介在しているセパレータを備えているリチウム電池にお
    いて、 前記セパレータが網目構造を有する絶縁性樹脂シートで
    あり、前記網目構造内に維持されたゲル状の高分子電解
    質を含み、 前記ゲル状の高分子電解質が化学式1で表示されるポリ
    マ、化学式2で表示される架橋剤、およびリチウム塩と
    非水系有機溶媒よりなる電解液、を含む高分子電解質の
    前駆体を重合して得られたものであることを特徴とする
    リチウム電池。 【化5】 【化6】 前記式において、x、y、xの各比率は、x/(x+y
    +z)=0.1ないし0.6であり、y/(x+y+
    z)=0.1ないし0.8であり、z/(x+y+z)
    =0.1ないし0.8である。Rは炭素数1ないし6の
    アルキル基であり、nは3ないし11361の数であ
    り、R’はHまたはCH3である。分子内の2つのR’
    は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
  11. 【請求項11】 前記化学式1で表示されるポリマの重
    量平均分子量が5,000ないし2,000,000で
    あり、その含有量は前記高分子電解質の前駆体100質
    量部について1.98ないし10質量部であることを特
    徴とする請求項10に記載のリチウム電池。
  12. 【請求項12】 前記化学式2で表示される架橋剤の重
    量平均分子量が258ないし500,000であり、そ
    の含有量は前記高分子電解質の前駆体100質量部につ
    いて0.01ないし50質量部であることを特徴とする
    請求項10に記載のリチウム電池。
  13. 【請求項13】 前記高分子電解質の前駆体が、架橋剤
    としてN,N−(1,4−フェニレン)ビスマレイミド
    を高分子電解質の前駆体100質量部について0.01
    ないし50質量部さらに含むことを特徴とする請求項1
    0に記載のリチウム電池。
  14. 【請求項14】 前記非水系有機溶媒は、プロピレンカ
    ーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネ
    ート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネー
    トおよびビニレンカーボネートよりなる群から選択され
    てなる少なくとも一種であり、 前記リチウム塩は、過塩素酸リチウム、四フッ化ホウ酸
    リチウム、六フッ化リン酸リチウム、三フッ化メタンス
    ルホン酸リチウムおよびリチウムビストリフルオロメタ
    ンスルホニルアミドよりなる群から選択されてなる少な
    くとも一種であることを特徴とする請求項10に記載の
    リチウム電池。
  15. 【請求項15】 前記電解液が前記高分子電解質の前駆
    体100質量部について40ないし98質量部であるこ
    とを特徴とする請求項10に記載のリチウム電池。
  16. 【請求項16】 前記絶縁性樹脂シートが、ポリエチレ
    ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、あるいはこれらの調合物
    よりなり、孔隙率が40ないし80%であり、厚みが1
    0ないし30μmであることを特徴とする請求項10に
    記載のリチウム電池。
  17. 【請求項17】 (a−2)カソードとアノード間に網
    目構造を有する絶縁性樹脂シートを挿入して電極構造体
    を形成した後、これを電池ケースに入れる段階と、 (b−2)電極構造体が収容された電池ケース内に、化
    学式1で表示されるポリマ、化学式2で表示される架橋
    剤及びリチウム塩と非水系有機溶媒よりなる電解液を含
    む高分子電解質の前駆体を注入して前記網目構造の絶縁
    性樹脂シート内に高分子電解質の前駆体を含浸させる段
    階と、 (c−2)前記(b−2)段階から得られた結果物を重
    合してゲル状の高分子電解質を形成する段階とを含むこ
    とを特徴とするリチウム電池の製造方法。 【化7】 【化8】 前記式において、x、y、xの各比率は、x/(x+y
    +z)=0.1ないし0.6であり、y/(x+y+
    z)=0.1ないし0.8であり、z/(x+y+z)
    =0.1ないし0.8である。Rは炭素数1ないし6の
    アルキル基であり、nは3ないし11361の数であ
    り、R’はHまたはCH3である。分子内の2つのR’
    は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
  18. 【請求項18】 前記高分子電解質の前駆体が、架橋剤
    としてN,N−(1,4−フェニレン)ビスマレイミド
    を高分子電解質の前駆体100質量部について0.01
    ないし50質量部含むことを特徴とする請求項17に記
    載のリチウム電池の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記前記(c−2)段階の重合が60
    ℃ないし100℃において行われることを特徴とする請
    求項17に記載のリチウム電池の製造方法。
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