JP2002304345A - 情報配信システム、広告配信システム、情報配信プログラム、サーバ、情報配信サーバ、広告情報配信方法、およびセーバページ表示方法 - Google Patents

情報配信システム、広告配信システム、情報配信プログラム、サーバ、情報配信サーバ、広告情報配信方法、およびセーバページ表示方法

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JP2002304345A
JP2002304345A JP2001200203A JP2001200203A JP2002304345A JP 2002304345 A JP2002304345 A JP 2002304345A JP 2001200203 A JP2001200203 A JP 2001200203A JP 2001200203 A JP2001200203 A JP 2001200203A JP 2002304345 A JP2002304345 A JP 2002304345A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの情報端末機器において、適宜、モニ
タ画面上の表示内容を変更でき、ブラウザによってセー
バページを表示する。 【解決手段】 視聴者PC11、情報提供者サーバ1
4、および視聴者PC11からのアクセスに基づき配信
情報を提供する情報配信サーバ15とがネットワーク1
3を介して構成される情報配信システムであって、情報
提供者サーバ14は、視聴者PC11からのアクセスに
応じてHTMLファイルを視聴者PC11に送出し、視
聴者PC11は、受信したHTMLコンテンツを表示情
報として表示部25に表示した後、予め定められた期
間、入力操作がない場合に、ネットワーク13を介して
情報配信サーバ15に対してアクセスし、配信情報を自
動的に取り込んで表示部25に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を配信するネ
ットワークシステム等に係り、より詳しくは、ネットワ
ークに接続されるユーザに対して、パーソナルコンピュ
ータ(PC)の画面に施されるスクリーンセーバのように
情報を提供するネットワークシステム等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ(PC)を
操作可能状態にした後、暫く入力などを行わない場合
に、例えば、CRT等のブラウン管画面の焼き付きを防
ぐため、所定の時間入力がないと自動的に画面を暗くし
て画面上に動画などを表示するスクリーンセーバ機能が
存在する。このスクリーンセーバ機能を使用するに際し
て、スクリーンセーバのプログラムをPC毎にOS(オ
ペレーティングシステム)に依存したプログラム形態で
インストールすることが一般に行われる。
【0003】ここで、スクリーンセーバの機能について
概説すると、スクリーンセーバでは、PCへの入力があ
ると、今までのタイマーカウントがリセットされ、新た
にタイマーのカウントが開始される。そして、入力がな
いまま、タイマーカウントが予め定められた時間(所定
の時間)になると、設定された動画等の画像がモニタ画
面に表示される。その後、PCに入力があると、スクリ
ーンセーバでは、モニタ画面が元の状態に戻され、タイ
マーカウントがリセットされた後、再び、タイマーのカ
ウントが開始される。
【0004】一方、情報配信の一つである広告配信につ
いて着目すると、従来の広告配信としてバナー広告(Ban
ner Advertising)が一般的に行われている。このバナー
広告は、Webページに対して表示される看板型の広告
であり、所定のドメインにおける検索サイト等にてWe
bページに対する表示広告として用いられている。この
バナー広告は、検索サイトの一部分に広告情報を貼り付
けるもので、広告主にとっては広告費が安価である点で
利用度が高い。また、クリック保証型のバナー広告で
は、かかる広告情報に対するユーザのクリック操作によ
って、ユーザが見たいと欲するサイトに移行することも
可能であり、ユーザ一人一人に対してカスタマイズされ
た情報提供手法であるワン・トゥ・ワン・マーケティン
グを達成することもできる。
【0005】また、情報配信である他の広告配信とし
て、ポップアップ型の広告配信も存在する。このポップ
アップ型の広告配信では、ターゲットとなる複数の広告
を順次ポップアップしてユーザに示すことが可能であ
る。このポップアップ型広告によれば、広告のために新
しいウィンドウを開くことから、比較的大きなサイズに
て広告を見ることができる点で優れている。
【0006】更に、例えば、米ポイントキャストが始め
たポイントキャストネットワーク(PointCastNetwork)サ
ービスのように、インターネットの利用者に対してWW
Wサーバの有するHTMLコンテンツをプッシュ配信す
るプッシュ型情報配信の技術も存在している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】まず、上述のように、
スクリーンセーバを用いる際には、各PCに依存したプ
ログラム形態でスクリーンセーバプログラムをインスト
ールする必要があり、新たなスクリーンセーバプログラ
ムをPCにインストールする際には、ユーザ自身が行う
必要がある。かかる場合に、インストール作業に慣れて
いないユーザは勿論のこと、ある程度熟練しているユー
ザにとってもインストール作業は面倒である。更に、ス
クリーンセーバによるモニタ画面上の表示内容(動画等)
を変更して他の表示内容に変更したい場合には、別のス
クリーンセーバプログラムを再度パソコンにインストー
ルしなければならず、適宜モニタ画面上の表示内容を変
更したい場合でも迅速に対応することができない。
【0008】また、情報配信の中で、上述したバナー広
告による広告配信では、バナー自体に広告効果は少な
く、広告画像も小さいことから、広告毎の差別化を図る
ことが難しい。また、バナー広告は、表示される掲載サ
イトにそのまま付加されるものであることから、掲載サ
イトのデザインが乱れる問題もある。更に、ポップアッ
プ型広告では、比較的大きなサイズで広告が見られるも
のの、ウィンドウがいくつも開かれてしまうことから、
ユーザに対する不快感が非常に大きくなる。また、ユー
ザにとっては、広告の閲覧を終了したい場合に、開かれ
た広告を丹念に閉じる必要があり、この作業は、ユーザ
にとっては耐えがたいものである。
【0009】更に、ポイントキャストネットワークサー
ビスのごとく、プッシュ型の配信では、視聴者のPC端
末にて専用のクライアント・ソフトをインストールする
必要がある。また、この専用のクライアント・ソフトの
用い方によっては、例えば社内トラフィックの増加を招
き、主要な業務通信の障害となることから、かかるサー
ビスを敬遠する企業も存在していた。また更に、従来、
スクリーンセーバを自らコントロールしたいと考える場
合には、自らのコンピュータにインストールされている
スクリーンセーバの設定時間を再設定する等、煩雑な作
業が必要であった。また、状況に合わせて機動的にスク
リーンセーバを起動するというような機動的な使い方は
困難であった。
【0010】本発明は、このような技術的課題を解決す
るためになされたものであって、その目的とするところ
は、汎用性をもってモニタ画面上の表示内容の変更を管
理することにある。また他の目的は、ユーザの情報端末
機器において、適宜、モニタ画面上の表示内容を変更で
き、しかも変更するためのプログラムをインストールす
るためのユーザ作業を不要とすることにある。更に他の
目的は、ネットワークシステムによる情報配信におい
て、高い情報伝達能力を持たせることにある。また更に
他の目的は、ワン・トゥ・ワンで効率良く情報を配信
し、情報の利用性を高めることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的のもと、本発
明は、コンピュータ端末、情報提供者サーバ、およびコ
ンピュータ端末からのアクセスに基づき配信情報を提供
する情報配信サーバとがネットワークを介して構成され
る情報配信システムであって、この情報提供者サーバ
は、コンピュータ端末からのアクセスに応じてコンテン
ツを送出し、コンピュータ端末は、受信したコンテンツ
を表示情報として表示した後、予め定められた期間、入
力操作がない場合に、ネットワークを介して例えば情報
配信サーバ等、所定のサーバに対してアクセスし、配信
情報を自動的に取り込んで表示することを特徴としてい
る。本発明は、従来あるスクリーンセーバ機能とは、そ
の目的、構成を大きく異ならせている。従来のスクリー
ンセーバ機能では、画面の焼き付き防止を主目的とする
ことから、セーバ画面の表示は当然に画面全体であっ
た。本発明では、情報の利用性を主たる目的とし、その
表示は、インターネットから入手したコンテンツを表示
するためのブラウザが占有する画面の範囲である。従っ
て、本発明が適用される機能は「ブラウザセーバ」と命
名されるべきものである。但し、「ブラウザ」は、例え
ば、米リアルネットワークスが開発したリアルプレーヤ
(RealPlayer)やメディアプレーヤ(Media Player)等のデ
ータをストリーム形式で受信して再生するソフトウェア
も含む。
【0012】尚、サーバは、サイトとして言い換えるこ
とも可能であり、必ずしも単体のサーバコンピュータ装
置だけを示すものではない。1つのサイトは複数のサー
バコンピュータ装置で構成される場合もあり、一方で、
単体のハードウェアからなるサーバコンピュータ装置に
て複数のサイト機能が含まれる場合がある。即ち、本発
明で用いている「サーバ」は、単体のサーバコンピュー
タ装置であるか複数のサーバコンピュータ装置であるか
を問うものではない。以下、全て同様である。
【0013】また、本発明は、ネットワークを介して視
聴者コンピュータ端末に対し自動的に広告を配信する広
告配信システムであって、視聴者コンピュータ端末がネ
ットワークを介して取得するHTMLフォーマットのコ
ンテンツに対して情報受信プログラムを埋め込み、情報
受信プログラムが埋め込まれたHTMLフォーマットの
コンテンツが視聴者コンピュータ端末にて表示された
後、所定の条件に基づいて、視聴者コンピュータ端末か
らのアクセスにより配信される広告情報を画面上に流し
て表示することを特徴としている。
【0014】ここで、この視聴者コンピュータ端末が取
得したHTMLフォーマットのコンテンツが備えるタグ
情報に基づき、ネットワークを介して受信された情報受
信プログラムがHTMLフォーマットのコンテンツに埋
め込まれることを特徴とすれば、ネットワークを介して
受信されるHTMLフォーマットのコンテンツ自身に
は、例えば1行程度の簡単なタグ情報を付加するだけ
で、本発明の機能を得ることができる点で好ましい。
【0015】また、この情報受信プログラムの埋め込み
は、HTMLフォーマットのコンテンツを提供するサー
バを中継する中継サーバにてHTMLフォーマットのコ
ンテンツに埋め込まれるタグ情報、または、視聴者コン
ピュータ端末に対する接続サービスを行うプロバイダに
HTMLフォーマットのコンテンツが通過する際にHT
MLフォーマットのコンテンツに埋め込まれるタグ情報
に基づいて行われることを特徴とすることができる。ま
た、この中継サーバやプロバイダにて、タグ情報ではな
く、情報受信プログラムを直接、埋め込むことができ
る。これらの構成によれば、プロキシ型にてタグ情報を
埋め込むことで、HTMLフォーマットのコンテンツ自
身に、例えば手作業にてタグ情報等を組み込む手間を省
くことができる。
【0016】また、このプロキシ型では、視聴者がアク
セスしているサイトに関わらず、機能を提供することが
できる点で優れている。情報提供者のコンテンツにタグ
やプログラム自身を埋め込む場合には、原則として、そ
のサイトにアクセスしている視聴者に対する配信が前提
であるが、アクセスのためのプロバイダを導入すること
で、プロバイダ自身により収入を得ることが可能とな
り、例えば無料プロバイダにとって重要なサービスとな
り得る。
【0017】一方、本発明が適用される情報配信プログ
ラムは、コンピュータに、ネットワークを介して取得さ
れたWebページが表示された条件下にて所定の期間、
ユーザからの入力操作がないことを判断する入力操作判
断機能と、所定の期間、ユーザからの入力操作がないと
判断される場合に、所定のサーバからコンテンツを取得
するコンテンツ取得機能と、取得したコンテンツを表示
させるコンテンツ表示機能とを実現させことを特徴とし
ている。尚、スクリーンセーバページ(ブラウザセーバ
ページ)を表示する場合に、表示を切り替える規定時間
より先読みしておく場合も「所定の期間」に含まれる。
【0018】ここで、このコンテンツ表示機能は、コン
テンツを表示されているWebページから切り替えて画
面上に表示することを特徴とすれば、スクリーンセーバ
に似た機能によって広告等の情報を表示することができ
る点で好ましい。また、コンテンツ表示機能によりコン
テンツが切り替えて表示された後、ユーザからの所定の
入力操作があった場合に、Webページの表示を再開す
る表示再開機能とを更に実現させることを特徴とするこ
とができる。更に、このコンテンツ取得機能により取得
したいと欲するカテゴリをユーザにより指定させるカテ
ゴリ指定機能と、このカテゴリ指定機能により指定され
たカテゴリに関する情報をユーザ情報としてクッキーに
書き込む書き込み機能とを更に実現させることを特徴と
することができる。このカテゴリ指定機能は、例えば、
視聴者が配信を欲するカテゴリと配信を欲しないカテゴ
リとを選定して登録する方法等がある。
【0019】他の観点から把えると、本発明は、ネット
ワークを介して取得され、コンピュータにて表示される
HTMLフォーマットのコンテンツに対して所定の機能
が施される情報配信プログラムであって、コンピュータ
が備えるブラウザによってHTMLフォーマットのコン
テンツが表示される際に、ブラウザに対する視聴者の操
作を監視する監視手段と、ブラウザに対する視聴者の操
作が所定の条件下でなされない場合に、取得された配信
コンテンツをHTMLフォーマットのコンテンツから切
り替えて表示させる表示手段とをコンピュータに機能さ
せるものと言える。この配信コンテンツは、HTMLフ
ォーマットのコンテンツに予め埋め込まれた配信コンテ
ンツを含むものである。
【0020】この配信コンテンツとしては、HTMLフ
ォーマットのコンテンツを提供するサーバ側にて指定さ
れたコンテンツ、または、ネットワークに接続される情
報配信サーバに対してブラウザがアクセスして取得した
コンテンツであることを特徴とすることができる。ま
た、この監視手段は、ブラウザによりHTMLフォーマ
ットのコンテンツが表示された後からのカウントアップ
または視聴者による所定の入力操作があった後からのカ
ウントアップにより動作するタイマー機能を備え、この
タイマー機能によって視聴者の操作を監視することを特
徴とすることができる。
【0021】一方、本発明は、ネットワークに接続さ
れ、このネットワークに接続されるコンピュータ装置に
対して所定のプログラムを提供するサーバであって、コ
ンピュータ装置がネットワークを介して取得したHTM
Lコンテンツに含まれるタグ情報に基づいてなされるプ
ログラム受信要求を受け付けるプログラム受信要求受付
手段と、受け付けたプログラム受信要求に基づいて、コ
ンピュータ装置にて表示されるスクリーンセーバページ
(ブラウザセーバページ)をコンピュータ装置からネット
ワークを介して所定のサーバに対して取りに行くための
情報受信プログラムを提供するプログラム提供手段とを
備えることを特徴とすることができる。尚、前述のよう
に、「サーバ」は「サイト」としてとらえることができ、
物理的に単体のコンピュータ装置だけに限定されるもの
ではない。
【0022】また、本発明が適用される情報配信サーバ
は、コンピュータ装置にて表示されているHTMLコン
テンツに対する情報受信プログラムの動作に基づくコン
ピュータ装置からのアクセスを受け付けるアクセス受付
手段と、コンピュータ装置からのアクセスに基づいて、
表示されるHTMLコンテンツに対する所定の入力操作
がなされない場合に自動的に表示される配信コンテンツ
をコンピュータ装置に提供する配信情報提供手段とを備
えることを特徴とすることができる。
【0023】ここで、このコンピュータ装置が、例えば
法人契約等により予め定められた所定のグループに属す
るか否かを判断する判断手段とを備え、配信情報提供手
段は、所定のグループ単位で予め定められた範囲にある
配信コンテンツをコンピュータ装置に対して提供するこ
とを特徴とすれば、例えば、企業単位で配信を望まない
競合会社の広告情報等が流されるのを防止することが可
能となる。
【0024】一方、本発明は、ネットワークを介して視
聴者コンピュータ端末に対し、広告情報を配信する広告
情報配信方法であって、視聴者コンピュータ端末にて取
得されるHTMLコンテンツに対して情報受信プログラ
ムを埋め込み、HTMLコンテンツが表示された後に、
視聴者コンピュータ端末に対する入力操作を情報受信プ
ログラムによって監視し、入力操作が所定時間、行われ
ない場合には、視聴者コンピュータ端末からのアクセス
によってネットワークを介して所定のサーバから広告情
報が配信されることを特徴とすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。図1は、本実施
の形態におけるブラウザセーバを実行するネットワーク
システムの一例を示すブロック図である。一般に、情報
端末装置である視聴者パーソナルコンピュータ(視聴者
PC)11は、インターネットサービスプロバイダ(IS
P)サーバ12に接続されていることが多く、このよう
な視聴者PC11では、Webブラウザ20を備え、イ
ンターネット等のネットワーク13を介して各種情報の
送受及び閲覧等を行うことができる。尚、図1には、説
明の便宜上、一台の視聴者PC11が示されているが、
実際には複数の視聴者PC11がネットワーク13に接
続されている。尚、視聴者PC11としては、パーソナ
ルコンピュータ以外に、Webページを閲覧できる他の
情報端末機器の他、無線にてネットワーク13と接続す
ることができるPDA(Personal Digital Assistant)や
携帯電話等の情報端末機器を用いることができる。
【0026】ネットワーク13には、各種情報を提供す
るためのサイトとしての情報提供者サーバ(情報提供者
サイト)14が設けられている。情報提供者サーバ14
は、Webブラウザ20からの要求(アクセス)に応じ
て、Webブラウザ20に各種情報を提供する。Web
ブラウザ20と情報提供者サーバ14との間の通信に
は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Inte
rnet Protocol:トランスミッション制御プロトコル/イ
ンターネットプロトコル)上で、HTTP(HypertextTra
nsfer Protocol:ハイパーテキスト転送プロトコル)が
用いられ、情報提供者サーバ14では、指定されたWW
W(World Wide Web)ドキュメントのページをWebブラ
ウザ20に送信している。尚、図1に示す例では、説明
の便宜上、一つの情報提供者サーバ14のみが示されて
いるが、実際には複数の情報提供者サーバ14が存在し
ている。
【0027】WWWドキュメントは、HTML(Hyperte
xt Markup Language:ハイパーテキスト・マークアップ
言語)によって記述されており、Webブラウザ20か
らのWWWドキュメントが指定され、あるいはWWWド
キュメントから他のドキュメントへのリンクを行う際に
は、コンテンツの置かれている情報提供者サーバ14を
指定するためにURL(Uniform Resource Locator)が用
いられる。つまり、ハイパーテキストであるWWWドキ
ュメントでは、関連する他の情報へのリンク(ポインタ)
を含むことができる。
【0028】図2は、本実施の形態におけるネットワー
クシステムを更に詳述するための全体構成図である。図
2では、本実施の形態における特徴点である情報受信プ
ログラムを視聴者PC11に対して提供する情報配信サ
ーバ(情報配信サイト)15がネットワーク13に接続さ
れている。また、図1にて示したネットワーク13に接
続される情報提供者サーバ(情報提供者サイト)14と、
情報の提供を受ける視聴者PC11が示されている。図
2では、この視聴者PC11において、最初にWebブ
ラウザ20の要求によって情報提供者サーバ14からH
TMLコンテンツを受信した第1の状態と、情報受信プ
ログラムの動作によって情報配信サーバ15から他のコ
ンテンツ(配信コンテンツ)が配信された第2の状態を示
している。尚、ここで示される情報提供者サーバ14や
情報配信サーバ15は、「サイト」としてとらえることが
可能であり、必ずしも単体のサーバコンピュータ装置に
限定されるものではない。物理的には、多種の形態が考
えられる。
【0029】情報配信サーバ15は、Webブラウザ2
0からのPULL(取りに行く作業)によって、Webブ
ラウザ20に対して情報受信プログラムを提供するため
の情報受信プログラムファイル31を備えている。ま
た、提供した情報受信プログラムに基づくWebブラウ
ザ20からのPULLに基づき、配信情報を視聴者PC
11に提供するための配信プログラム32、および配信
される広告などの配信情報を蓄える配信情報ファイル3
3を備えている。更に、視聴者が配信されたくない情報
コンテンツや優先して配信して欲しい情報コンテンツの
種別を視聴者PC11毎に指定するユーザコンテンツフ
ィルタ作成プログラム38を備えている。但し、情報配
信サーバ15に全ての機能を含ませるのではなく、例え
ば、情報受信プログラムファイル31を提供するサーバ
と、配信情報を提供するサーバとを別のサーバにて構成
することも可能である。
【0030】一方、視聴者PC11は、受信または配信
される情報を表示するための表示部25を備えている。
また、Webブラウザ20は、視聴者であるユーザに対
して表示するためにHTMLフォーマットのコンテンツ
を解釈する解析プログラム21、情報配信サーバ15に
対して自己の情報を提供するクッキー(Cookie)ファイル
22を備えている。
【0031】本実施の形態では、まず、視聴者PC11
のWebブラウザ20から、所定の情報提供者サーバ1
4に対して、例えば、HTMLで記述されたホームペー
ジ等のコンテンツをURLを用いて取りに行く(PUL
L)。情報提供者サーバ14は、Webブラウザ20か
らのPULLに対してHTMLファイル(HTMLフォ
ーマットのコンテンツ)を提供する。このHTMLフォ
ーマットのコンテンツには、タグが含まれており、その
タグの情報には、情報受信プログラムを取りに行くため
の情報が含まれている。視聴者PC11の第1の状態に
示されるように、HTMLコンテンツを受信したWeb
ブラウザ20は、HTMLフォーマットのコンテンツに
含まれるタグに基づいて、情報配信サーバ15に対して
アクセスし(PULL)、情報受信プログラムを情報配信
サーバ15の情報受信プログラムファイル31から受信
する。
【0032】また、Webブラウザ20では、解析プロ
グラム21によってHTMLコンテンツが解析され、表
示部25により情報が表示される。ここで受信される情
報受信プログラムは、標準的なブラウザが解釈できるプ
ログラムとして、例えばオブジェクト指向型のスクリプ
ト言語であるジャバスクリプト(JavaScript)等で記述さ
れたものとすることができる。尚、解釈機能を有さない
ブラウザである場合や、視聴者であるユーザが自らその
解釈実行機能を実行不可に設定している場合には、情報
受信プログラムは単なるHTMLのコメント行として認
識され、視聴者は通常通り、HTMLフォーマットのコ
ンテンツを閲覧することができる。
【0033】視聴者PC11の第2の状態では、情報受
信プログラムによって、Webブラウザ20は情報配信
サーバ15に対して配信情報を取りに行く(PULL)。
このとき、クッキーファイル22に格納されている、情
報配信サーバ15に対して提供すべき自己のユーザ情報
を、クッキー(Cookie)によって情報配信サーバ15に送
信する。情報配信サーバ15では、Webブラウザ20
からの要求によって、配信プログラム32を稼動させ、
配信情報ファイル33から広告などの配信情報をWeb
ブラウザ20に提供する。このとき、Webブラウザ2
0からのクッキーに含まれるユーザ情報に基づいて、配
信情報が選別されて提供される。
【0034】この視聴者PC11の第2の状態では、視
聴者からの所定の入力操作がない限り、情報受信プログ
ラムによって、例えば15秒ごとに配信情報を取りに行
く。その結果、ブラウザ上に、あたかもスクリーンセー
バのごとく、例えば、配信情報である広告情報が視聴者
PC11の画面上に流れる。尚、以下の説明では、スク
リーンセーバに似た表示であることから「スクリーンセ
ーバ」の文言を用いているが、本実施の形態に用いられ
る機能は、HTMLコンテンツを表示するブラウザ上に
表示するもので、「ブラウザセーバ」との表現が好まし
いとも言える。
【0035】図3は、視聴者PC11によって実行され
る処理を示したフローチャートである。まず、視聴者で
あるユーザは、視聴者PC11を起動し、ネットワーク
13を介して情報提供者サーバ14の所定のWebサイ
トにアクセスする。また、Webブラウザ20により最
初にアクセスされて取得されたWebページを「元We
bページ」と呼んでいる。当然のことながら、ユーザ
は、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等
の入力装置(図示せず)を操作して、元Webページを閲
覧し、種々の情報等を引き出すことが可能である。
【0036】このようにして、Webブラウザ20が情
報提供者サーバ14に接続され、HTMLコンテンツで
ある元Webページが取得される(ステップ101)。W
ebブラウザ20では、受信した元WebページをCR
Tや液晶表示ディスプレイ(LCD)を備える表示部25
に表示させると共に、HTMLコンテンツに含まれるタ
グに基づいて情報配信サーバ15にアクセスし、情報受
信プログラムを受信する。そして、この情報受信プログ
ラムによる実行を開始し、スクリーンセーバルーチンが
実行される。このようにして、タグに基づき、HTML
フォーマットのコンテンツの配信時に自動的に情報受信
プログラムを埋め込むことができる。尚、元Webペー
ジであるHTMLフォーマットのコンテンツに本実施の
形態で適用される情報受信プログラムを予め埋め込み、
情報配信サーバ15への情報受信プログラムを取りに行
く作業を省略するように構成することもできる。
【0037】情報受信プログラムのスクリーンセーバル
ーチンでは、タイマー機能を有しており、予め定められ
た時間(規定時間)がセットされ、計時を開始することが
できる。情報受信プログラムを実行するWebブラウザ
20では、ユーザによる視聴者PC11の入力操作が監
視され、入力装置からの操作があったときにタイマーセ
ットがなされる(ステップ102)。タイマーセットがな
された後、ユーザによる入力装置に対する入力操作がな
されたか否かを監視し(ステップ103)、入力操作がな
されれば、ステップ102に戻り、再度、タイマーがセ
ットされる。また、タイマーがカウントアップされたか
否かを判断し(ステップ104)、カウントアップがなさ
れない状態ではステップ103による入力操作が監視さ
れ、入力装置への操作がなされないまま所定時間が経過
してカウントアップした場合には、スクリーンセーバの
ように表示される画像情報(ここでは、「スクリーンセ
ーバページ(ブラウザセーバページ)」と呼ぶ)に自動的
にジャンプされる(ステップ105)。
【0038】ステップ105に示すスクリーンセーバペ
ージへのジャンプは、図2の視聴者PC11における第
2の状態に示したように、情報受信プログラムによっ
て、情報配信サーバ15から配信情報を受信することに
よって行われる。即ち、Webブラウザ20は、受信し
た配信情報のコンテンツを解析プログラム21を経て表
示部25に表示する。このとき、情報配信サーバ15の
配信プログラム32は、クッキー(Cookie)によって認識
されたユーザ情報に基づき、ユーザ毎に設定された、例
えばユーザの好みのサイト情報を配信情報ファイル33
から提供するように機能する。また、時間の経過に伴
い、順次、新しいコンテンツを提供することができる。
【0039】また、図2に示した態様以外に、Webブ
ラウザ20から他のサイトである情報提供者サーバ14
に対して直接、アクセスして、スクリーンセーバページ
に表示されるコンテンツを取得するように構成しても良
い。例えば、スクリーンセーバルーチンを実行する情報
受信プログラムに、情報配信サーバ15以外のリンク先
のURLが格納されている場合には、情報配信サーバ1
5を介さずに、元Webページに続いて表示されるHT
MLコンテンツを情報提供者サーバ14(他の情報提供
者サーバの場合もある)から、直接、取得するように構
成することができる。
【0040】尚、視聴者PC11にて備えられるWeb
ブラウザ20は、例えば、米マイクロソフト社により提
供されるインターネットエクスプローラ(Internet Expl
orer)や、米ネットスケープ・コミュニケーションズか
ら提供されるネットスケープナビゲータ(Netscape Navi
gator)等、幾つかの種類がある。また、各バージョンに
よっても機能が異なる。本実施の形態では、これらのブ
ラウザの種類に応じて、どの処理を実行するかを判定す
ることが可能である。この判定処理は、情報配信サーバ
15でも、また視聴者PC11でも実行することができ
る。情報配信サーバ15にて判定する場合には、HTT
Pリクエストのヘッダ情報に基づいて、埋め込む情報受
信プログラムを変更する。一方、クライアント側である
視聴者PC11上で判定される場合には、予め複数種の
ブラウザに対応した情報受信プログラムを埋め込んでお
き、視聴者PC11で実行されるプログラム上にて、現
在実行されているブラウザの情報を取得し、どのプログ
ラムを実行するかを判定することができる。
【0041】図3のステップ105にて、スクリーンセ
ーバページにジャンプした後、Webブラウザ20の情
報受信プログラムでは、入力装置に対する入力操作がな
されたか否かが判断される(ステップ106)。入力操作
がなされない場合には、スクリーンセーバページの表示
を順次行い、入力操作を待つ。例えば、定期的に(予め
設定された時間(15秒)が経過する都度)、表示内容を
他のスクリーンセーバページに変更し、即ち、他のスク
リーンセーバページに自動的にジャンプするようにする
ことができる。入力操作があった場合には、スクリーン
セーバページになる直前のページ(ここでは元Webペ
ージ)に戻り(ステップ107)、ステップ102に戻っ
て再びタイマーセットが実行される。ここで、他のスク
リーンセーバページに表示内容を順次、変更する場合に
は、必ずしもURLを変更する場合に限られず、実際は
URLは変更されずにページ内で表示されるコンテンツ
(FLASHやイメージファイル)のみを変更するように
構成することもできる。
【0042】尚、ステップ107に示した直前のページ
に戻る方法として、Webブラウザ20に備えられたキ
ャッシュ機能を用いることができる。また、Webブラ
ウザ20にキャッシュ機能がない場合や、表示していた
ページのキャッシュ設定がOFF(メタタグでNO CACHE)
となるように指定されていた場合等には、情報受信プロ
グラム内にてURLを記憶しておき、戻れるようにして
おけば良い。更に、直前のページに戻る際に、ユーザの
入力操作の種類によって直前のページに戻るか否かを異
ならせることができる。例えば、ユーザの入力操作が、
エンター・キーの押下、スペース・キーの押下等の、予
め設定されている操作の場合には直前のページに戻るこ
とはなく、他の操作の場合にだけ戻るように設定するこ
とも可能である。このように構成することで、スクリー
ンセーバページとして表示されているWebページに対
し、所定の操作を施すことも可能となる。例えば、スク
リーンセーバページに表示されている広告等の情報に対
して、更にリンクされている目的のページに飛ばしたい
場合等に、特定のキーの操作によって、元Webページ
に戻さずに所定の操作を可能としている。その後、We
bブラウザ20と情報提供者サーバ14との接続が断た
れると、図3に示したスクリーンセーバのサブルーチン
は終了する。
【0043】尚、配信される情報(コンテンツ)の取得に
は、いくつかの方法がある。その1つとして、例えば、
視聴者PC11側でスクリーンセーバ時に表示される内
容を情報提供者サーバ14にて予め指定しておき(例え
ば、URLを指定しておく、コンテンツそのものを受け
る等)、ステップ101にてWebページを取得する
際、HTMLフォーマットのコンテンツと共にかかる指
定を受けて、クライアントで保持する方法等である。ま
た、他の方法として、前述したように、クライアント側
のWebブラウザ20にて情報配信サーバ15にアクセ
スし、配信される情報を取得する方法である。
【0044】また、表示情報を取得するタイミングとし
ては、円滑な表示切り替えを実現するために、情報受信
プログラム内で実際に情報を配信するタイミングより数
秒前に、配信コンテンツのロード(Load)を開始すること
も可能である。これによって、スクリーンセーバモード
に移行した瞬間に表示を切り替えることが可能となる。
【0045】図4は、スクリーンセーバページが元We
bページと別のウィンドウにて表示される別ウィンドウ
タイプの処理を示すフローチャートである。図4に示す
ステップ111〜ステップ114は、図3に示すステッ
プ101〜ステップ104と同様である。即ち、Web
ブラウザ20が情報提供者サーバ14に接続されてWe
bページを取得すると(ステップ111)、タイマーがセ
ットされ(ステップ112)、入力操作の監視を行い(ス
テップ113)、規定時間の有無をカウントアップした
か否かで判断する(ステップ114)。入力装置が操作さ
れないまま規定時間が経過すると、スクリーンセーバペ
ージが最大化されて別ウィンドウで開かれる(ステップ
115)。
【0046】その後、Webブラウザ20にて入力装置
からの入力操作がなされたか否かが判断される(ステッ
プ116)。入力操作がなされなければ、スクリーンセ
ーバページの表示が継続される。このとき、スクリーン
セーバページの表示は、所定の時間ごとに別のWebペ
ージを表示し、定期的に情報が変化するように構成する
ことができる。ステップ116にて入力操作が検出され
ると、スクリーンセーバページのウィンドウが閉じられ
(ステップ117)、元Webページを表示しているウィ
ンドウが残されてステップ112に戻る。
【0047】尚、ステップ113に示した入力操作を省
略し、Webページが表示されてからステップ114の
経過時間(規定時間)が経過した時点で、強制的にスクリ
ーンセーバページへジャンプするように構成することが
できる。例えば、ユーザの入力操作に関係なく、ある一
定時間以上、Webページを表示していると判断された
場合には、強制的にセーバモードに移行して広告を表示
する。例えば、15秒間、広告コンテンツを配信し、終
了した時点で自動的に元のWebページに戻る。広告配
信中は、ユーザがマウス操作を行っても元のページに戻
らない。例えば、途中クリックなどが行われると、広告
コンテンツにおける広告主のページなど、特定のWeb
ページを表示することができる。このように構成すれ
ば、Webページ上での入力操作があっても規定時間経
過するとジャンプすることで、広告効果を増すことが可
能となる。
【0048】このように図4に示すような別ウィンドウ
タイプの処理では、スクリーンセーバページを表示して
いる場合でも元Webページの表示を残すことができ
る。また、従来のポップアップ広告のように、コンテン
ツが切り替わる毎に別のウィンドウを表示するのではな
く、1つのウィンドウにてスクリーンセーバページが配
信されたコンテンツ毎に切り替わるので、ユーザに対す
る不快感を軽減することが可能となる。
【0049】尚、Webブラウザ20や元Webページ
にてキャッシュ機能をOFFにする設定がなされている
場合に、元Webページに戻ることができない場合が考
えられる。しかしながら、別ウィンドウページを使用し
てスクリーンセーバページを表示すれば、記述されてい
るURLを保持しておく代替手段として利用することが
可能である。即ち、例えばキャッシュがOFFになって
いる場合、元Webページを開いたまま、ちょうどその
真上に同じ大きさで別ウィンドウを開いてスクリーンセ
ーバページを表示することができる。スクリーンセーバ
ページにて入力操作が検知された場合には、スクリーン
セーバを表示しているウィンドウを閉じればよい。
【0050】このように、本実施の形態では、予め設定
された期間、表示されている元Webページに対してユ
ーザからの入力操作がない場合に、スクリーンセーバ型
の情報配信システムに移行することが可能となる。即
ち、視聴者PC11のユーザが特別に意識してプログラ
ムをインストールする作業なくして、スクリーンセーバ
のごとく、新たに配信されたコンテンツを表示すること
ができる。
【0051】尚、本実施の形態におけるスクリーンセー
バ型の配信情報(スクリーンセーバページ)を各種広告用
コンテンツとして、かかる情報配信技術を広告配信に応
用することができる。例えば、視聴者PC11にて、情
報配信プログラム用のタグが埋め込まれた、または情報
配信プログラムそのものが埋め込まれたWebページを
閲覧中に、ユーザによるPC以外の業務従事、休憩、席
を立った場合、後ろを向いて人と会話をしている場合
等、一定時間、何もPCを操作しないでいると、視聴者
PC11に対して自動的にスクリーンセーバのように広
告を流すことが可能となる。
【0052】この情報配信プログラムを利用した広告配
信では、バナー広告と異なり、元Webページに対して
広告内容が表示されないことから、元Webページに対
するデザインの変更、既存のバナーの配置換え等が全く
不要となる。また、ポップアップ広告とは異なり、他の
Webページに切り替わる毎に別の画面が立ち上がるの
ではなく、表示されていたページそのものが広告画面に
切り替わるので、ポップアップ広告にて生じていたユー
ザに対する不快感を取り除くことができる。更に、広告
内容を画面全体に表示させることも可能であり、ユーザ
に対してテレビコマーシャルと同様な、高い情報伝達能
力を備えさせることができる。また更には、例えばクッ
キーを利用して、広告画面上にて、自分で見たいカテゴ
リの広告だけが流れるように設定することが可能であ
り、広告を見るユーザ側では、必要な広告だけを取得で
き、また、広告を配信する企業側では、広告配信の効率
を高めることができる。
【0053】また、スクリーンセーバ型にすることで、
ブラウザ上での作業中、広告は表示されない。さらに作
業を再開するときには、利用者に特別な負担を強いるこ
となく、元の作業状態に戻ることができることから、作
業者に対する不快感を低減することができる。更に、情
報伝達手段として、比較的大きなサイズで表示されるこ
とから、PCの利用者当人以外に、周りにいる人々を含
めて、より広範囲なターゲットに対して情報伝達が可能
である。今までの広告は、インターネットユーザのみが
ターゲットであったが、本実施の形態により、1日に表
示されるブラウザの情報量を資源ととらえると、今まで
無駄にしていた資源をターゲットを変えて有効活用する
ことが可能となる。
【0054】図5は、Webブラウザ20によって複数
のタスクが実行され、所定のウェブ画面がセーバモード
に移行した状態を示した図である。ディスプレイの表示
画面60には、第1のウェブ画面61と第2のウェブ画
面62とが表示されている。今、ユーザによって第2の
ウェブ画面62に対するアクセスがなされており、第1
のウェブ画面61に対する操作が所定の期間、連続して
なされていなかったものとする。このとき、図5に示す
ように、第1のウェブ画面61では、スクリーンセーバ
モード(ブラウザセーバモード)に移行し、通常Webペ
ージからスクリーンセーバページ(ブラウザセーバペー
ジ)である広告ページが表示される。第2のウェブ画面
62の代わりに、例えば電子メールの画面等が表示され
ていても同様である。
【0055】図6は、本実施の形態におけるスクリーン
セーバページの表示例を示す図である。ここでは、スク
リーンセーバページとして、例えば時間経過と共に配信
されるWebページが切り替わって表示される広告エリ
ア41と、ユーザの操作を可能とする操作エリア42と
が設けられている。但し、操作エリア42を設けずに、
ほぼ全画面をスクリーンセーバページとし、ユーザから
の操作の受け付けは、前述したように、所定のキー操作
によって許容するように構成しても良い。
【0056】視聴者であるユーザが例えばマウスによっ
てカーソルを広告エリア41に持ってくると、図3のス
テップ106に示した入力操作が行われたものとして、
元Webページの画面に戻る。しかしながら、ユーザが
カーソルを操作エリア42に持ってきても、画面は元に
戻ることはない。ユーザは、例えばジャンプボタン43
やユーザ設定ボタン44をクリックすることで、ユーザ
が希望する画面へアクセスすることが可能となる。例え
ばジャンプボタン43が押下された場合には、広告エリ
ア41に表示されている広告主のホームページにジャン
プし、ユーザ設定ボタン44が押下された場合には、ユ
ーザが自分で見たい広告の種類を選定することができ
る。
【0057】図7(a),(b)は、視聴者PC11に対す
る配信コンテンツのフィルタリングを説明するための図
であり、例えば、図6にてユーザ設定ボタン44が押下
された場合に該当する。視聴者であるユーザは、自分が
配信されたくない情報コンテンツや優先して配信して欲
しい情報コンテンツの種別を指定することが可能であ
る。図7(a)では、配信制限画面51と配信設定画面5
2とが示されており、これらは同時にまたは別々に視聴
者PC11の表示部25に表示される。視聴者は、自分
が配信されたくない情報コンテンツのカテゴリを配信制
限画面51にて選択し、送信ボタン53を押下する。ま
た、優先して配信して欲しい情報コンテンツのカテゴリ
を配信設定画面52によって選択し、送信ボタン54を
押下する。これらのカテゴリが選択され送信ボタン5
3,54が押下されると、Webブラウザ20は、クッ
キーにフィルタ情報を書き込む。このときのドメイン
は、情報配信サーバ15である。ここで作成されたクッ
キー情報が情報配信サーバ15にアクセスする際に参照
されて、コンテンツをフィルタリングすることが可能で
ある。
【0058】図7(b)は、クッキーに記録されるビット
列情報の一例を示している。この例では、カテゴリの種
類数分のビット列が作成され、各ビットは、何れかのカ
テゴリを意味している。ここでは、視聴者が「見たくな
い」と意思表示したカテゴリに対するビットがONされ
る。図7(b)に示すビット列情報は、Webブラウザ2
0等、各視聴者のブラウザのクッキーに記録される。情
報配信サーバ15の配信プログラム32は、視聴者が情
報配信サーバ15にアクセスする度に送信されてくるク
ッキー情報を元に、配信コンテンツの選択を行うことが
できる。また、配信コンテンツにも同様のカテゴリビッ
トを付与しておき、双方の論理積(BIT AND)が0以上か
どうか、という条件で、配信コンテンツが視聴者のフィ
ルタ条件にマッチしているか否かを判断することができ
る。
【0059】尚、一旦、書き込まれたクッキー情報は、
視聴者自身が望まない限り、そのドメインにあるページ
に再度、アクセスするときに常に送信される。クッキー
情報では、あるドメイン配下で動作するプログラムは他
のドメインのクッキー情報に対して参照や書き換えなど
をすることができない仕組みが標準となっている。本実
施の形態では、どのコンテンツを配信するかを決定する
配信プログラム32をネットワーク13上のコンピュー
タである情報配信サーバ15に配置してあることから、
クッキー情報を書き込むドメインと情報配信サーバ15
のドメインとを一致させておくことで、ユーザ情報に基
づくコンテンツの配信が可能となる。また、これらは必
ずしも同一のマシンで動作する必要はなく、物理的に離
れていても構わない。クッキーを書き込むためのページ
と情報配信プログラム(配信コンテンツを選択するプロ
グラム)が同一ドメイン内のコンテンツとして運用され
ていれば構わない。
【0060】図8は、情報配信サーバ15にて実行され
るドメインフィルタリングの処理を示すフローチャート
である。ここでは、例えば企業単位等のユーザグループ
単位で、「配信コンテンツの内容を差し換えたい」、「配
信コンテンツのカテゴリを限定したい」とする場合に、
これらを実現するものである。情報配信サーバ15の配
信プログラム32は、配信コンテンツをコントロールし
たい法人等の団体が利用しているIPネットワークアド
レスまたはドメインを情報配信サーバ15上のデータベ
ースに登録する。
【0061】まず、情報配信サーバ15は、HTTPの
リクエストヘッダに含まれるユーザIPに基づいて、視
聴者であるユーザが所属する会社等の団体を認識する。
また、本実施の形態では、クッキー情報として、契約さ
れている法人であるかどうかを示す法人契約設定クッキ
ーと、個人の情報であるカテゴリフィルタ(クッキーフ
ィルタ)とを含めることが可能であり、Webブラウザ
20から送られてきたリクエストの中に、法人契約設定
クッキーが存在しているか否かが判断される(ステップ
201)。法人契約クッキーが存在する場合には、契約
時に定められたURLのコンテンツを視聴者PC11に
対して配信する(ステップ202)。存在しない場合に
は、認識された団体に対する法人契約があるか否かが判
断される(ステップ203)。即ち、法人契約先の情報が
格納されているテーブル情報の中に認識されたユーザI
Pが存在するか否かが判断される。法人契約がある場合
には、法人契約クッキーが設定され(ステップ204)、
契約時に定められたURLのコンテンツを視聴者PC1
1に対して配信する(ステップ202)。ステップ204
にて法人契約クッキーを設定することで、以後、同じユ
ーザからリクエストがあった場合に、ステップ203、
204の処理を省略することが可能となる。また、法人
契約がある場合に、契約時に定められたURLのコンテ
ンツを配信することで、例えば法人の従業員が使用する
視聴者PC11にて、競合会社のコンテンツや業務と全
く無関係な会社のコンテンツ等、企業が流して欲しくな
いと考える情報が画面上に流れることを防止することが
できる。
【0062】ステップ203で法人契約がない場合に
は、個人フィルタであるクッキーフィルタが設定されて
いるか否かが判断される(ステップ205)。設定されて
いる場合には、ユーザコンテンツフィルタ作成プログラ
ム38によって配信のための選択条件にクッキーによる
カテゴリ条件が追加されて(ステップ206)、ステップ
207に移行する。クッキーフィルタが設定されていな
い場合には、そのままステップ207に移行する。
【0063】ステップ207では、動画等のマルチメデ
ィア情報に対する表現能力を拡大する米マクロメディア
社が開発したフラッシュ(FLASH)がOKか否かが判断さ
れる。フラッシュがOKであるユーザに対しては、フラ
ッシュを優先的に流すために、ユーザコンテンツフィル
タ作成プログラム38はデータベースにおける選択フィ
ールドをFLASH_URLに設定し(ステップ208)、ステッ
プ210に移行する。フラッシュがOKではない場合に
は、通常のHTMLのコンテンツを流すために、選択フ
ィールドをHTML_URLに設定し(ステップ209)、ステッ
プ210に移行する。
【0064】尚、ここでは、フラッシュについて説明し
たが、ステップ207では、配信するコンテンツのメデ
ィアの種類(動画、音声、フラッシュ、静止画像、文字
画像など)にプライオリティを付けて、視聴者のブラウ
ザの能力に合わせてメディアの種類を選択している。例
えばメディアのプライオリティは、動画、音声、フラッ
シュ、…の順番であった場合、視聴者ブラウザが動画を
受け入れ可能である場合には、動画を配信することがで
きる。一方、視聴者ブラウザが、動画は駄目であるが音
声、フラッシュはOKである場合には、音声からなるコ
ンテンツが配信される。
【0065】ステップ210では、元Webページを提
供するサイトを識別するサイトID、クッキーフィルタ
をキーとして、配信テーブルからMAX(配信数GAP)
であるFLASH_URLを取得する。例えば、配信数に基づい
て広告主から課金するシステムを採用している場合に、
広告主から見ると、ある一定数以上の配信があった場合
に、それ以上の配信作業に対しては課金して欲しくない
と欲する場合がある。このような場合に、配信数の最大
数をクッキーに書き込むことで、広告主である顧客ごと
に、またURLごとに、配信回数の条件を設定すること
が可能となる。
【0066】ステップ211では、SQL(Structured
Query Language)によってデータベースが操作され、フ
ラッシュの情報、クッキーの情報、配信回数の情報、サ
イトID、の条件に該当するレコードが存在するかどう
かが抽出される。レコードが存在しなかった場合、即
ち、配信すべきレコードがなく条件が不一致のとき(流
す広告がないとき)には、予め定められた特定(規定)の
コンテンツが配信される(ステップ212)。レコードが
存在する場合には、選択されたコンテンツIDの配信実
績をカウントアップする(ステップ213)。そして、バ
ックグラウンドの白/黒やボタンの位置等を規定するFLA
ME_TYPEはサイト毎に指定されていることから、サイト
毎に指定されているHTMLテンプレートを読み込み
(ステップ214)、選択したコンテンツを読み込んだテ
ンプレートに埋め込み、視聴者PC11に対して返却す
る(ステップ215)。尚、ここで言うコンテンツの返却
は、必ずしもプログラムでコンテンツそのものを返却す
ることを意味するものではなく、コンテンツの格納場所
(URL)のみを返却する場合もある。
【0067】図9は、ブラウザセーバモードに移行する
トリガについて、他の例を示すフローチャートである。
セーバページ表示方法として、ここでは、まず、Web
ブラウザ20によってWebページが表示されている
(ステップ301)。このとき、例えばエスケープ(ES
C)キー等の規定の操作がなされたか否かが判断される
(ステップ302)。規定の操作がなされていない場合に
は、その操作を待ち、操作がなされた場合には、スクリ
ーンセーバページ(ブラウザセーバページ)にジャンプす
る(ステップ303)。即ち、ユーザがWebブラウザ2
0でインターネットコンテンツを閲覧中に特定のキーの
押下等がなされた場合に、Webブラウザ20を強制的
にセーバモードとすることができる。その後、ユーザに
よって、マウス操作等の規定の入力操作がWebブラウ
ザ20の実行しているタスク(実行しているウィンドウ)
に対して行われたか否かを判断し(ステップ304)、入
力操作が行われた場合には、ステップ301に戻って、
最初のWebページが表示される。
【0068】このように構成することで、例えば、利用
者が席を離れようとする場合に、自らコントロールして
自分のコンピュータスクリーンをセーブすることが可能
となる。従来では、コンピュータにインストールされて
いるスクリーンセーバの設定時間を再設定する等の煩雑
な作業が必要であると共に、状況に合わせてユーザの意
思をもって、セーバ機能を今すぐに起動するといったよ
うな機動的な使い方は困難であった。かかる構成によっ
て、状況に合わせて機動的にセーバを起動できるように
なり、他人に自らのコンピュータスクリーンを見られた
くない場合等、従来の画面の焼き付けを抑制する等の効
果もより向上させることが可能となる。
【0069】次に、ブラウザセーバモード(スクリーン
セーバモード)から通常モードに戻る際の動作について
説明する。図10および図11は、セーバ割り込みのた
めのユーザ入力操作におけるカスタマイズ機能を説明す
るための図である。図10(a),(b)はユーザ操作の登
録作業を説明するための図であり、図10(a)はその処
理の流れを、図10(b)は画面上に表示されるユーザ操
作登録ページを示している。図11はユーザ操作の登録
作業の有無によるセーバ割り込みの処理の流れを示した
図である。セーバページ表示方法におけるこれらの処理
は、例えば、情報提供者サーバ14から提供されるプロ
グラムによってWebブラウザ20にて実行される。
【0070】ユーザ入力操作の登録においては、図10
(a)に示すように、まず、ユーザ操作登録ページに接続
され (ステップ401)、既にユーザキー登録がされて
いるかが判断される(ステップ402)。ユーザキー登録
がされている場合には、ユーザ登録操作をクッキー(ク
ッキーファイル22)から読み出し(ステップ403)、
図10(b)に示すような「ユーザ操作登録ページ」が表
示されてステップ404に移行する。この図10(b)で
は、セーバから戻るための入力操作として、「マウス移
動」が選択されている。ステップ402で登録されてい
ない場合には、特定の部分に強調表示がなされずに「ユ
ーザ操作登録ページ」が表示され、ステップ404に移
行する。そして、ユーザからの特定のキーを指定した登
録操作の選択がなされた後(ステップ404)、OKボタ
ンの押下を待つ(ステップ405)。OKではなく例えば
キャンセルキーが押下された場合等には、ユーザ登録作
業が終了する。OKボタンが押下された場合には、ステ
ップ404で選択された操作をクッキー(クッキーファ
イル22)に書き込んで(ステップ406)、処理が終了
する。このように、ユーザは、セーバページから元のペ
ージに戻る(ターゲットページにジャンプする)ための動
作を個別にカスタマイズして登録することができる。
【0071】次にセーバモードから元のWebページに
戻る処理では、図11に示すように、セーバページが表
示されている状態にて、まず、ユーザキー登録がされて
いるか否かが判断される(ステップ501)。ユーザキー
登録がされている場合には、ユーザ登録操作をクッキー
(クッキーファイル22)から読み出し(ステップ50
2)、登録されている入力操作がなされるのを待つ(ステ
ップ503)。そして、登録されている入力操作がなさ
れた場合には、元のWebページに戻り(ステップ50
5)、タイマーセット等のその後の処理がなされる(ステ
ップ506)。ステップ501にてユーザ登録がなされ
ていない場合には、規定の入力操作がなされるのを待つ
(ステップ504)。規定の入力操作がなされた場合に
は、元のWebページに戻り(ステップ505)、その後
の処理がなされる(ステップ506)。このように、セー
バモードから元のWebページに戻るためのトリガは、
ユーザから特定の入力操作があった場合にのみ戻るよう
にすることもできる。逆に言うと、特定の操作がなされ
ない限り、セーバモードから元のWebページには復帰
しない。これによって、どのキーで元のページに戻るの
かが登録した本人以外には解らなくなるので、簡易なス
クリーンロック機能を実現することができる。
【0072】次に、例えば情報配信サーバ15で実行さ
れるセッションに関連する処理を説明する。本実施の形
態では、通常のWebページからセーバページに移行す
る毎に、サーバ側(情報配信サーバ15)でセッションI
Dが割り振られ、情報配信サーバ15にログとしてデー
タベース(DB)やログファイルに記録される。ここで言
う「セッション」とは、通常Webページからセーバペ
ージに移行した後、更に元のWebページに戻るまでの
ブラウザ(Webブラウザ20)と配信サーバ(情報配信
サーバ15)とにおける一連の会話を指している。例え
ば、「通常Webページ[⇒配信サーバ⇒セーバページ
1⇒配信サーバ⇒セーバページ2⇒配信サーバ⇒セーバ
ページ2⇒]通常Webページ[⇒配信サーバ⇒セーバ
ページ1⇒配信サーバ⇒セーバページ2⇒配信サーバ⇒
セーバページ3⇒]通常Webページ」の場合に、
[ ]内が1単位のセッションである。セッションID
は個々の[ ]を識別するための識別子である。
【0073】図12は、情報配信サーバ15に格納され
るログファイル(DB)の形式例を示した図である。ここ
では、ユーザIP、元ページURL、配信日時等の情報
と共に、セッションIDが割り振られている。4番目、
6番目、および7番目は、同じセッションIDが割り振
られており、同一のセッションであることが解る。情報
配信サーバ15は、クライアント側のWebブラウザ2
0からの配信リクエストの呼出パラメータにセッション
IDが設定されているか否かを判定する。設定されてい
ない場合には、新規セッションである(通常Webペー
ジからセーバページに新規に移行した)と判断して、全
てのセッションを区別するための識別を生成し、返却す
るHTMLページ内に埋め込んで返却する。
【0074】このように、セッションIDを割り振って
管理することで、連続配信回数を知ることができる。ま
た、リンク元のURLを表わす文字列であるHTTP R
efferer変数の値が不安定である場合や、プロキシ(Prox
y)サーバ経由でアクセスされた場合も、正確にセッショ
ンを記録することができる。更に、各セッション毎にコ
ンテンツの配信順序を後から分析することができる。例
えば、一番最初に配信されたコンテンツと一番最後に配
信されたコンテンツが視聴者に見られている可能性が高
く、特に、最後に配信されたコンテンツは、視聴者がそ
のコンテンツ配信中に規定の入力操作を行ったという意
味で確実に見られていると言える。一方、夜中につけっ
ぱなしのWebブラウザ20に配信されたコンテンツは
見られていない可能性が高い。このような場合、例え
ば、深夜、連続配信が100以上継続したセッションは
配信数をカウントしないこと、などが可能となる。
【0075】尚、図2に示した本実施の形態では、HT
MLフォーマットのコンテンツにタグ情報が予め設定さ
れる場合を示したが、形成されるHTMLフォーマット
のコンテンツに対して、コンテンツを提供する際にタグ
情報を埋め込むように構成すること(プロキシ型)ができ
る。例えば、情報提供者サーバ14を中継する中継サー
バにて、コンテンツを提供する際にタグ情報を埋め込む
方法や、視聴者PC11に対してインターネットへの接
続サービスを提供するプロバイダ(図1に示すISPサ
ーバ12)にて、HTMLフォーマットのコンテンツが
通過する際にタグ情報を埋め込む方法等がある。また、
プロキシ型として、家庭、オフィスにあるルータ(Route
r) などインターネットへのゲートウェイ装置にてタグ
を自動挿入することもできる。かかる構成を採用した場
合には、家庭やオフィス毎に本機能を埋め込むか否かを
決定することが可能となる。これらのプロキシ型によれ
ば、個々のHTMLフォーマットのコンテンツに対して
タグ情報を埋め込む手間が省ける点で優れている。ま
た、例えば1行であるタグ情報に代わって、情報受信プ
ログラム自身をHTMLフォーマットのコンテンツに埋
め込むように構成してもよい。この場合には、視聴者P
C11にて情報受信プログラムを取りに行く操作が不要
となる。
【0076】また、プロキシ型の優位な点として、特定
の情報配信サーバ15(情報受信プログラムが導入され
ているサイト)からだけではなく、プロキシを通過する
コンテンツ全てに本実施の形態におけるスクリーンセー
バ型の情報提供サービスを提供できる点がある。特定の
サイトに対するタグ埋め込みに対する手間の点でも優れ
ているが、通常、Webサーバ(ソフトウェア)の機能で
一括してヘッダやフッタ情報を付加する機能があり、そ
れを利用することで、1ページ1ページ、タグを埋め込
む作業は行わない。特定のサイトやディレクトリィなど
の単位で一括してタグを付加することが可能である。
【0077】このように、本実施の形態によれば、We
bブラウザ20がWebページであるHTMLコンテン
ツを取得した後、予め設定された時間(規定時間)が経過
しても、入力装置から所定の入力がない場合に、Web
ブラウザ20がWebページからスクリーンセーバペー
ジに自動的に変更するようにしたから、スクリーンセー
バプログラム(情報受信プログラム)をインストールする
ことなく、スクリーンセーバ画面を自動的に表示させる
ことができる。加えて、Webブラウザ20が表示内容
を元Webページからスクリーンセーバページに自動的
に変更するようにしたから、汎用性を持ってスクリーン
セーバ管理を行うことができる。また、情報配信サーバ
15側でスクリーンセーバページの内容を管理運営する
ことが可能となる。
【0078】更に、前述のように、情報配信サーバ15
側でスクリーンセーバページ(表示内容)を管理している
ことで、単純な画像だけではなく、音声および複雑な動
画等を出力・表示供給できるばかりでなく、常に最新の
内容を送信できるという効果もある。そして、スクリー
ンセーバページを広告媒体として用いれば、不特定多数
のユーザに対して広告を行うこともできる。
【0079】
【発明の効果】このように、本発明によれば、ユーザの
情報端末機器において、適宜、モニタ画面上の表示内容
を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態におけるネットワークシステム
の一例を示すブロック図である。
【図2】 本実施の形態におけるネットワークシステム
を更に詳述するための全体構成図である。
【図3】 視聴者PC11によって実行される処理を示
したフローチャートである。
【図4】 スクリーンセーバページが元Webページと
別のウィンドウにて表示される別ウィンドウタイプの処
理を示すフローチャートである。
【図5】 Webブラウザによって複数のタスクが実行
され、所定のウェブ画面がセーバモードに移行した状態
を示した図である。
【図6】 本実施の形態におけるスクリーンセーバペー
ジの表示例を示す図である。
【図7】 (a),(b)は、視聴者PC11に対する配信
コンテンツのフィルタリングを説明するための図であ
る。
【図8】 情報配信サーバ15にて実行されるドメイン
フィルタリングの処理を示すフローチャートである。
【図9】 ブラウザセーバモードに移行するトリガにつ
いて、他の例を示すフローチャートである。
【図10】 (a),(b)はユーザ操作の登録作業を説明
するための図である。
【図11】 ユーザ操作の登録作業の有無によるセーバ
割り込みの処理の流れを示した図である。
【図12】 情報配信サーバに格納されるログファイル
(DB)の形式例を示した図である。
【符号の説明】
11…視聴者パーソナルコンピュータ(視聴者PC)、1
2…インターネットサービスプロバイダ(ISP)サー
バ、13…ネットワーク、14…情報提供者サーバ(情
報提供者サイト)、15…情報配信サーバ(情報配信サイ
ト)、20…Webブラウザ、21…解析プログラム、
22…クッキー(Cookie)ファイル、25…表示部、31
…情報受信プログラムファイル、32…配信プログラ
ム、33…配信情報ファイル、38…ユーザコンテンツ
フィルタ作成プログラム
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/30 340 G06F 17/30 340A 17/60 126 17/60 126 G09F 19/00 G09F 19/00 Z Fターム(参考) 5B069 BA01 BB17 LA03 5B075 KK07 KK34 NK02 NK44 PP11 PQ02 PQ42 PQ60 UU40 5E501 AA01 AB15 BA14 CA02 DA02 EA33

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ端末と情報提供者サーバと
    がネットワークを介して構成される情報配信システムで
    あって、 前記情報提供者サーバは、前記コンピュータ端末からの
    アクセスに応じて当該コンピュータ端末に対してコンテ
    ンツを送出し、 前記コンピュータ端末は、受信した前記コンテンツを表
    示情報として表示した後、予め定められた期間、入力操
    作がない場合に、前記ネットワークを介して所定のサー
    バに対してアクセスし、配信情報を自動的に取り込んで
    表示すること、を特徴とする情報配信システム。
  2. 【請求項2】 前記ネットワークに接続され、前記コン
    ピュータ端末からのアクセスに基づき前記配信情報を提
    供する情報配信サーバと、を含むことを特徴とする請求
    項1記載の情報配信システム。
  3. 【請求項3】 ネットワークを介して視聴者コンピュー
    タ端末に対し自動的に広告を配信する広告配信システム
    であって、 前記視聴者コンピュータ端末が前記ネットワークを介し
    て取得するHTMLフォーマットのコンテンツに対して
    情報受信プログラムを埋め込み、 前記情報受信プログラムが埋め込まれた前記HTMLフ
    ォーマットのコンテンツが前記視聴者コンピュータ端末
    にて表示された後、所定の条件に基づいて、当該視聴者
    コンピュータ端末からのアクセスにより配信される広告
    情報を当該視聴者コンピュータ端末の画面上に流して表
    示することを特徴とする広告配信システム。
  4. 【請求項4】 前記視聴者コンピュータ端末が取得した
    前記HTMLフォーマットのコンテンツが備えるタグ情
    報に基づき、前記ネットワークを介して受信された前記
    情報受信プログラムが当該HTMLフォーマットのコン
    テンツに埋め込まれることを特徴とする請求項3記載の
    広告配信システム。
  5. 【請求項5】 前記情報受信プログラムは、前記HTM
    Lフォーマットのコンテンツを提供するサーバを中継す
    る中継サーバを当該HTMLフォーマットのコンテンツ
    が通過する際、または、前記視聴者コンピュータ端末に
    対する接続サービスを行うプロバイダに当該HTMLフ
    ォーマットのコンテンツが通過する際に、当該情報受信
    プログラムそのものが当該HTMLフォーマットのコン
    テンツに対して埋め込まれることを特徴とする請求項3
    記載の広告配信システム。
  6. 【請求項6】 前記情報受信プログラムの埋め込みは、
    前記HTMLフォーマットのコンテンツを提供するサー
    バを中継する中継サーバにて当該HTMLフォーマット
    のコンテンツに埋め込まれるタグ情報、または、前記視
    聴者コンピュータ端末に対する接続サービスを行うプロ
    バイダに当該HTMLフォーマットのコンテンツが通過
    する際に当該HTMLフォーマットのコンテンツに埋め
    込まれるタグ情報、に基づいて行われることを特徴とす
    る請求項3記載の広告配信システム。
  7. 【請求項7】 コンピュータに、 ネットワークを介して取得されたWebページが表示さ
    れた条件下にて所定の期間、ユーザからの入力操作がな
    いことを判断する入力操作判断機能と、 前記入力操作判断機能によりユーザからの入力操作がな
    いと判断される場合に、前記ネットワークを介して所定
    のサーバからコンテンツを取得するコンテンツ取得機能
    と、 前記コンテンツ取得機能により取得した前記コンテンツ
    を表示させるコンテンツ表示機能と、 を実現させるための情報配信プログラム。
  8. 【請求項8】 前記コンテンツ表示機能は、前記コンテ
    ンツを表示されている前記Webページから切り替えて
    画面上に表示することを特徴とする請求項7記載の情報
    配信プログラム。
  9. 【請求項9】 前記コンテンツ表示機能により前記コン
    テンツが切り替えて表示された後、ユーザからの所定の
    入力操作があった場合に、前記Webページの表示を再
    開する表示再開機能と、を更に実現させるための請求項
    8記載の情報配信プログラム。
  10. 【請求項10】 前記コンテンツ取得機能により取得し
    たいと欲するカテゴリをユーザにより指定させるカテゴ
    リ指定機能と、前記カテゴリ指定機能により指定された
    カテゴリに関する情報をユーザ情報としてクッキーに書
    き込む書き込み機能と、を更に実現させるための請求項
    7記載の情報配信プログラム。
  11. 【請求項11】 ネットワークを介して取得され、コン
    ピュータにて表示されるHTMLフォーマットのコンテ
    ンツに対して所定の機能が施される情報配信プログラム
    であって、 コンピュータが備えるブラウザによって前記HTMLフ
    ォーマットのコンテンツが表示される際に、当該ブラウ
    ザに対する視聴者の操作を監視する監視手段と、 前記ブラウザに対する視聴者の操作が所定の条件下でな
    されない場合に、取得された配信コンテンツを前記HT
    MLフォーマットのコンテンツから切り替えて表示させ
    る表示手段と、を前記コンピュータに機能させるための
    情報配信プログラム。
  12. 【請求項12】 前記配信コンテンツは、前記HTML
    フォーマットのコンテンツを提供するサーバ側にて指定
    されたコンテンツ、または、前記ネットワークに接続さ
    れる情報配信サーバに対して前記ブラウザがアクセスし
    て取得したコンテンツであることを特徴とする請求項1
    1記載の情報配信プログラム。
  13. 【請求項13】 前記監視手段は、前記ブラウザにより
    前記HTMLフォーマットのコンテンツが表示された後
    からのカウントアップまたは視聴者による所定の入力操
    作があった後からのカウントアップにより動作するタイ
    マー機能を備え、当該タイマー機能によって視聴者の操
    作を監視することを特徴とする請求項11記載の情報配
    信プログラム。
  14. 【請求項14】 ネットワークに接続され、当該ネット
    ワークに接続されるコンピュータ装置に対して所定のプ
    ログラムを提供するサーバであって、 前記コンピュータ装置が前記ネットワークを介して取得
    したHTMLコンテンツに含まれるタグ情報に基づいて
    なされるプログラム受信要求を受け付けるプログラム受
    信要求受付手段と、 前記プログラム受信要求受付手段により受け付けたプロ
    グラム受信要求に基づいて、前記コンピュータ装置にて
    表示されるスクリーンセーバページを当該コンピュータ
    装置から前記ネットワークを介して所定のサーバに対し
    て取りに行くための情報受信プログラムを提供するプロ
    グラム提供手段と、を備えることを特徴とするサーバ。
  15. 【請求項15】 ネットワークに接続され、当該ネット
    ワークに接続されるコンピュータ装置に対してコンテン
    ツを提供する情報配信サーバであって、 前記コンピュータ装置にて表示されているHTMLコン
    テンツに対する情報受信プログラムの動作に基づく当該
    コンピュータ装置からのアクセスを受け付けるアクセス
    受付手段と、 前記情報受信プログラムに基づく前記コンピュータ装置
    からのアクセスに基づいて、表示される前記HTMLコ
    ンテンツに対する所定の入力操作がなされない場合に自
    動的に表示される配信コンテンツの情報を当該コンピュ
    ータ装置に提供する配信情報提供手段と、を備えること
    を特徴とする情報配信サーバ。
  16. 【請求項16】 前記コンピュータ装置が予め定められ
    た所定のグループに属するか否かを判断する判断手段
    と、を備え、 前記配信情報提供手段は、前記所定のグループ単位で予
    め定められた範囲にある配信コンテンツの情報を前記コ
    ンピュータ装置に対して提供することを特徴とする請求
    項15記載の情報配信サーバ。
  17. 【請求項17】 前記配信情報提供手段は、前記コンピ
    ュータ装置からのアクセスの際にクッキー情報を参照
    し、参照された当該クッキー情報に基づいて配信コンテ
    ンツを選定して当該コンピュータ装置に提供することを
    特徴とする請求項15記載の情報配信サーバ。
  18. 【請求項18】 前記配信情報提供手段により提供され
    る前記配信コンテンツの情報は、配信コンテンツを提供
    する提供先のURL、または他のサイトに対するアクセ
    スの必要ないコンテンツそのものであることを特徴とす
    る請求項15記載の情報配信サーバ。
  19. 【請求項19】 ネットワークを介して視聴者コンピュ
    ータ端末に対し、広告情報を配信する広告情報配信方法
    であって、 前記視聴者コンピュータ端末にて取得されるHTMLコ
    ンテンツに対して情報受信プログラムを埋め込み、 前記視聴者コンピュータ端末にて前記HTMLコンテン
    ツが表示された後に、当該視聴者コンピュータ端末に対
    する入力操作を前記情報受信プログラムによって監視
    し、 前記視聴者コンピュータ端末に対する入力操作が所定時
    間、行われない場合には、当該視聴者コンピュータ端末
    からのアクセスによって前記ネットワークを介して所定
    のサーバから当該視聴者コンピュータ端末に対して広告
    情報が配信されることを特徴とする広告情報配信方法。
  20. 【請求項20】 前記視聴者コンピュータ端末に対し、
    予め定められた規定の操作がなされたか否かを判断し、 前記規定の操作がなされた場合には、前記所定時間の経
    過を待つことなく前記広告情報が配信されることを特徴
    とする請求項19記載の広告情報配信方法。
  21. 【請求項21】 ブラウザを備える視聴者コンピュータ
    端末にてセーバページを表示するセーバページ表示方法
    であって、 ネットワークを介してWebページを取得し、 前記ブラウザによって前記Webページが表示された
    後、第1の条件を満たしたか否かを判断し、 前記第1の条件を満たした場合に前記視聴者コンピュー
    タ端末からのアクセスによって前記ネットワークを介し
    て前記セーバページが配信され、 配信された前記セーバページを前記ブラウザによって前
    記Webページに代えて表示し、 前記ブラウザによって前記セーバページが表示されるセ
    ーバモードに移行した後、第2の条件を満たしたか否か
    を判断し、 前記第2の条件を満たした場合に前記ブラウザによって
    前記Webページを表示することを特徴とするセーバペ
    ージ表示方法。
  22. 【請求項22】 前記第2の条件は、予めユーザキー登
    録されている入力操作であることを特徴とする請求項2
    1記載のセーバページ表示方法。
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