JP2002303713A - 光学素子 - Google Patents

光学素子

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JP2002303713A
JP2002303713A JP2001108475A JP2001108475A JP2002303713A JP 2002303713 A JP2002303713 A JP 2002303713A JP 2001108475 A JP2001108475 A JP 2001108475A JP 2001108475 A JP2001108475 A JP 2001108475A JP 2002303713 A JP2002303713 A JP 2002303713A
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light
optical element
light incident
incident surface
periodic
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JP2001108475A
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English (en)
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Shigeo Kikko
重雄 橘高
Masatoshi Nara
正俊 奈良
Tadashi Koyama
正 小山
Takahiro Asai
貴弘 浅井
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分光素子として用いられる回折格子からの出射
角の波長依存性は小さく、回折格子を使用した光分波器
の性能を向上させるためには装置を大型化せざるを得な
いという問題点があった。 【解決手段】本発明においては、2つまたは3つの異な
る方向に周期的繰り返し構造を有する2次元または3次
元フォトニック結晶を用いた光学素子を提供する。この
光学素子のフォトニック結晶はプリズム構造、もしくは
ブレーズ状回折格子構造に加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長の異なる光を
分離する分光光学素子、あるいは偏光方向の異なる光を
分離する偏光分離光学素子に関するもので、とくに2次
元または3次元フォトニック結晶を用いたこれらの光学
素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットの急速な普及によ
り、光ファイバー通信網の容量の増大が強く求められて
おり、その手段としてWDM(波長多重)通信の開発が
急速に進められている。WDM通信においては、わずか
な波長差の光が個別の情報を伝達することから、波長選
択性の良い光分波器、フィルタ、アイソレータといった
光学機能素子が必要である。上記機能素子においては、
量産性、小型化、集積化、安定性などが強く求められて
いることは言うまでもない。
【0003】波長多重光通信のように人為的に複数の波
長が多重化された光信号を分波・検出する目的や、分光
測定のように被測定光のスペクトル解析等の目的に光分
波器(または分光器)が用いられる。この光分波器に
は、プリズム、波長フィルタ、回折格子等の分光素子が
必要とされる。とくに回折格子は代表的な分光素子であ
り、石英やシリコン基板などの表面に周期的な微細凹凸
構造を形成したものが用いられている。その周期的凹凸
構造によって発生する回折光が互いに干渉し、ある特定
波長の光が特定の方向に出射される。この特性が分波素
子として利用されている。
【0004】回折格子を用いた分光光学系の一例を図1
9に示す。光ファイバ21から出射した波長多重化され
た光線30はコリメータレンズ222で平行光31とな
り回折格子23に入射される。この光は回折格子23で
分波され、波長ごとに異なった出射角をもって出射され
る。この出射光32は再びコリメータレンズ22を通過
し、受光面24上に集光スポット群40を形成する。こ
の各集光スポットの位置に受光手段としてフォトダイオ
ードなどの光検出器、あるいは光ファイバの端面を設置
すれば、所定の波長毎に分離した信号出力を得ることが
できる。また、回折格子に入射する光が連続スペクトル
をもっていれば、受光面に設置する受光手段の間隔に応
じてスペクトルの離散化した出力が得られる。
【0005】反射回折格子の場合、回折格子の回折次数
をm、格子定数をd、使用波長をλとし、回折格子を形
成した面の法線と入射光線(光ファイバの光軸5)のな
す角をθi、出射光線のなす角をθoとすると、次式が成
り立つ。 sinθi+sinθo=mλ/d θiを一定とし、波長がΔλだけ変化すると、回折格子
から距離Lだけ離れた受光面上に到達する光線の位置の
変化Δxは、 Δx=(Lm/(d・cosθo))・Δλ で与えられる。したがって波長間隔に応じて上式から計
算される位置間隔で受光手段を受光面上に配列しておけ
ば、各波長ごとに分離した信号が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回折格
子からの出射角の波長依存性は小さい。例えば、光通信
で用いられる波長1.55μm帯で波長間隔0.8nm
(周波数間隔100GHzに相当)の光を分波する場合
を考える。回折次数m=25次とし、入射角θi=7
1.5°、出射角θo=38.5°とすると、回折格子
の格子定数dは24.7μmとなる。この系で上記波長
間隔0.8nmに対して得られる出射角の変化は約0.
06°に過ぎず、50μm間隔で配列した受光素子でこ
れを分離して受光するためにはL=48mmの距離が必
要となる。
【0007】すなわち、受光面上の光スポットの位置変
化Δxは受光手段が一定の大きさをもつため、通常数1
0μm以上とする必要がある。回折格子の定数である
m、dは大きくは変えられないため、小さい波長変化Δ
λに対して必要なΔxを得るためには距離Lを大きくす
る必要があり、回折格子を使用した光分波器の性能を向
上させるためには装置を大型化せざるを得ないという問
題点があった。
【0008】また、回折角度には偏光方向による差がな
いので、通常の回折格子によって角度による偏光分離を
行なうことはできない。したがって、光システムにおい
て偏光分離機能が必要とされる場合は、回折格子とは別
に偏光分離素子が必要になることもある。
【0009】本発明の目的は、このような問題点を解決
するため、従来の回折格子よりも大きい波長分散特性を
有する光学素子を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、波長分散と同時に、角度による偏光分離の
機能を備えた光学素子を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の光学素子は、2つまたは3つの異なる方向
に周期的繰り返し構造を有する2次元または3次元フォ
トニック結晶を用いる。
【0011】その第1の態様では、2次元フォトニック
結晶において周期的繰り返し構造部分が2方向ともに露
出する第1の端面を光入射面、周期的繰り返し構造部分
が2方向ともに露出する第2の端面を光出射面とする。
【0012】第2の態様では、2次元フォトニック結晶
において周期的繰り返し構造部分が1方向のみ露出する
第1の端面を光入射面、この光入射面と相対する端面を
光出射面とする。
【0013】第3の態様では、3次元フォトニック結晶
において周期的繰り返し構造部分が2方向に露出する第
1の端面を光入射面、この光入射面と相対する端面を光
出射面とする。
【0014】上記3つの態様の光学素子は、いずれもそ
の光入射面に対して光出射面の少なくとも一部が一定の
傾斜角を有していることが望ましい。その際、光入射面
と光出射面がそれぞれ平面である、いわゆるプリズム構
造であっても、光入射面もしくは光出射面が周期的繰り
返し凹凸構造を有する回折格子であってもよい。
【0015】さらに上記3つの態様において、光入射面
に対して光出射面が傾斜角を有する替わりに、光入射面
に露出する周期的繰り返し構造が、大小2種類の繰り返
し周期から構成されるようにしてもよい。
【0016】上記各態様の光学素子を分光素子として使
用する場合には、周期的多層構造体に、光の伝播する方
向での使用波長域に対応する結合性フォトニックバンド
が存在し、かつそれら結合性フォトニックバンドは最低
次のものではないことが好ましい。
【0017】その際、この分光素子が偏光依存性をもた
ないためには、上記第1または第3の態様の光学素子を
用いるのがとくに望ましく、光入射面もしくは光出射面
における周期的繰り返し構造が、光入射面もしくは光出
射面の法線を軸とする90°回転対称性を有することが
望ましい。
【0018】さらに第1、第3の態様の光学素子におい
て、光の伝播する方向での使用波長域に対応する結合性
フォトニックバンドの波数ベクトルが1種類のみ存在
し、かつその結合性フォトニックバンドは最低次のもの
ではないことが望ましい。
【0019】本発明の光学素子を偏光分離素子として使
用する場合には、上記第2の態様を使用するのが望まし
く、かつ光の伝播する方向での使用波長域に対応する結
合性フォトニックバンドが、最低次のバンドのみである
ことが望ましい。
【0020】上記いずれの周期的繰り返し構造も、屈折
率の異なる3種類の材料により構成されることが好まし
く、またこれらの構造に接する媒体は、空気もしくは真
空であることが好ましい。なお、各光学素子の光入射面
と光出射面は入れ替えて構成してもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て具体的に説明する。光の波長程度もしくはそれ以下の
厚さの薄膜から構成される周期的多層膜は、1次元フォ
トニック結晶としてフォトニックバンドギャップを有す
ることから、高反射膜、偏光分離フィルタ、波長選択性
フィルタなどの光学素子として既に実用化しており、広
く用いられている。
【0022】本発明では、周期的繰り返し構造が2方向
あるいは3方向に存在する2次元または3次元フォトニ
ック結晶構造を利用することにより、1次元フォトニッ
ク結晶では実現が困難な性能を提供する。はじめに本発
明の基礎となる1次元フォトニック結晶を用いた光学素
子について説明する。
【0023】図1は本発明の基礎となる「1次元端面入
射構造」を模式的に示した図である。平面基板2の片側
表面に、基板表面と平行な方向(Y方向)に周期を有す
る多層構造体1を形成し、その表面に回折格子の機能を
有する鋸歯状繰り返し凹凸(ブレーズ)構造5を形成す
る。基板側から、基板表面と垂直な入射光3を送り込
み、屈折もしくは回折による出射光4を取り出す。図1
の構造とすると、ガラスなど均質な物質に設けたブレー
ズ回折格子よりはるかに大きい波長分散を得ることがで
きる。
【0024】上記現象の原理について簡単に説明する。
図2は、無限に広がる多層構造体の模式図であり、厚さ
Aの物質A(屈折率、nA)と厚さtBの物質B(屈折
率、nB)を交互に積み重ねた周期a=(tA+tB)の
構造である。このような多層構造体は1次元のフォトニ
ック結晶とみなすことができ、フォトニック結晶の理論
によりフォトニックバンド図を計算により求めることが
できる。計算の方法は、"Photonic Crystals", Princet
on University Press (1995) あるいは、Physical Revi
ew B 44巻、16号、p.8565、1991年、などに詳しい。
【0025】周期的多層膜のバンド図の範囲は図2のY
方向(周期方向)には限定されるが、XおよびZ方向
(平面の広がる方向)には無限に広がっている。図3と
図4は、 屈折率1.44の層(厚さ0.5a) 屈折率2.18の層(厚さ0.5a) の層を交互に重ねた周期aの多層膜についての、平面波
法によるバンド計算の結果を、TE偏光とTH偏光のそ
れぞれ下から3番目までについて示したものである。
【0026】ここで、TH偏光は磁場の向きがX軸方向
である偏光を、TE偏光は電場の向きがX軸方向である
偏光をそれそれ表わす。なお、図3、図4の各曲線に対
して示した数字は、 規格化周波数 ωa/2πc である。ここで、ωは入射する光の角振動数、aは構造
の周期、cは真空中での光速である。規格化周波数は、
真空中の入射光波長λ0を用いて、a/λ0とも表わすこ
とができるので、以下ではa/λ0 と記述する。図3
と図4は、逆空間における1周期を表わすブリルアンゾ
ーンであり、縦はY軸方向で上下の境界線は中心から±
π/aの範囲を表わす。横はZ軸方向(X軸方向でも同
じ)であり、周期性がない方向なので境界線は存在せ
ず、図の両端は計算の範囲を示す便宜的なものである。
ブリルアンゾーン内での位置は多層構造内での波数ベク
トルを、曲線は入射光の波長λ0(真空中)に対応する
バンドをそれぞれ意味する。
【0027】ここで、図2の構造においてXY平面を断
面として、この断面からZ軸方向に平面波(TE偏光ま
たはTH偏光)を垂直入射させる場合について、フォト
ニック結晶内の伝播光について考える。
【0028】図3、4の各バンド図において、原点から
Z軸方向へのa/λ0値の変化を示したのが図5(TE
偏光)及び図6(TH偏光)である。図5に示すよう
に、入射光の真空中の波長がλAの場合、フォトニック
結晶内では第1バンドに対応する波数ベクトルkA1が存
在する。換言すると、周期λA1=2π/kA1の波動とし
てフォトニック結晶内をZ軸方向に伝播する(以下、第
1バンド光とする)。
【0029】ところが、入射光の真空中の波長がλB
場合には、第1、第3バンドに対応する波数ベクトルk
B1、kB3が存在する。ここで、第2バンドは「非結合
性」であるため無視する。従って、周期λB1=2π/k
B1の第1バンド光、およびλB3=2π/kB3の波動(以
下、第3バンド光とする)がそれぞれフォトニック結晶
内をZ軸方向に伝播する。
【0030】ここで、真空中での周期(λA、λBなど)
を、対応するフォトニック結晶中の周期(λA1、λB3
ど)で除した数値を「実効屈折率」と定義する。図5か
ら理解できるように、第1バンド光のa/λ0とkはほ
ぼ比例するため、実効屈折率もλ0によりほとんど変化
しない。しかし、第3バンド光は実効屈折率がλ0によ
り大きく変化する。
【0031】したがって、多層構造体1すなわちフォト
ニック結晶を図7に示すように入射面と出射面が平行で
なく一定の傾斜角をもったプリズム状に加工し、複数の
波長を含む平行光線を入射光3として多層構造の層面と
平行でない入射面1bに入射させると(基板は図示を省
略する)、入射面1bに対して傾斜した出射面1aから
出射する第1バンド光は通常の均質媒体と同程度の波長
分散しか示さない。これに対して、第3バンド光は非常
に大きい分散を示すため、分散素子として利用すること
ができる。これは、いわゆるスーパープリズム効果の一
種である。スーパープリズム効果は、以下の文献等で提
唱されている。 Physical Review B、58巻、16号、p.R10096、1998年
【0032】図7のプリズム形状では、フォトニック結
晶構造体のZ軸方向の厚みを大きくしなければならない
点が製作上の問題となる。そこで、図8に示すように出
射面1cをブレーズ構造5とすれば厚みを大幅に減らす
ことができる。ブレーズ構造の回折についてはよく知ら
れており、ブレーズの周期と深さを最適化設計すれば、
特定の次数の回折光効率を100%に近いものとするこ
とができる。ただし、スーパープリズム効果による分散
は非常に大きいので、0次回折光に合わせたブレーズ形
状としてもよい。なお、この場合も第1バンド光は存在
するが、図示は省略している(以下同様)。
【0033】また、図2の多層構造はX軸方向とY軸方
向の構造に大きな違いがあるため、偏光方向による特性
の違いが現われる。そのために、TE偏光とTH偏光の
バンド図(図5、6)を比べると、すべてのバンドで異
なっており、特に第1バンドは差が大きい。そこで、第
1バンドは偏光分離に役立てることができる。たとえ
ば、図5、図6のa/λAに相当するTE、およびTH
の入射光は、大きく角度の異なる出射光となる。この場
合は第3バンド光が存在しないので、入射光の利用効率
を大きくすることができる。なお、図6においては第2
バンドと第3バンドの交叉(偶然の縮退)があるので、
図4における2番目、3番目の結果とは一致していな
い。
【0034】図8のブレーズ構造のかわりに、Y軸方向
の周期を、小周期と大周期の二重構造としても良い。一
例を図9に示す。この例では小周期Psは2種類の物質
A、Bの積層繰り返しの周期である。大周期PLの1周
期の範囲内では物質Aの膜厚がY軸方向に一定の割合で
増加し、物質Bの膜厚が同じ割合で減少している。この
ためY軸方向に平均屈折率が傾斜し、フォトニック結晶
内での波動周期が連続的に変化して、波面に傾きが生じ
る。これが大周期PLをもって繰り返すため、光出射側
表面の波面も鋸歯状となるので、結果としてブレーズ状
の凹凸形状と同等の光学的効果が生じる。
【0035】[第1の実施形態]上述した1次元端面入
射構造では、入射面でのX方向とY方向で構造が大きく
異なるために、TE偏光とTH偏光での違いが現われ
る。そこで、XY平面における構造に、光の入射方向で
あるZ軸の周りに90°回転対称性を持たせれば、偏光
方向による差をなくすことができる。このような対称性
は例えばつぎのような構造により実現できる。
【0036】図10は、屈折率がそれぞれn1、n2、n
3、n4である4種類の物質A、B、C、Dからなるフォ
トニック結晶の模式図である。各物質はそれぞれXY平
面を底面とする角柱状であり、物質Cは底面が正方形の
四角柱である。いずれもZ軸方向には構造をもたない。
端面の一部の拡大図に示されるように、XY断面が正方
形の物質CのX方向の両隣には物質Dが、またY方向の
両隣には物質Aがそれぞれ辺を接して配列されている。
物質Bは物質Cとは辺を接しない位置を占める。もちろ
ん、X方向の周期axとY方向の周期ayは等しい。こ
のとき、n1=n4であればZ軸周りの90°回転対称
性が実現するので、物質AとDを同一物質とすればよ
い。この90°回転対称パターンは一例であってこれに
限定はされない。90°回転対称パターンの一般的な例
を図11に示す。
【0037】分光素子としては、図7の「1次元端面入
射構造」と同様の構造をとり、XY平面と平行な一端面
からZ方向に平行光を入射させる。屈折光は裏面側を出
射面として得られるが、1次元の場合同様に入射端面と
出射端面が平行でないようにプリズム型に加工すると大
きな波長分散効果が得られる。図8のようにこれをブレ
ーズ状に加工してもよい。この構造の分光素子は偏光依
存性がなく、偏光が混在する光ファイバ伝搬光などを偏
光に関係なく分光するために好適である。
【0038】[第2の実施形態]1次元端面入射構造は
比較的単純な多層構造なので製作しやすいという利点が
ある。ところが、図5、図6から明らかなように、第3
バンド光が発生する条件では第1バンド光も存在する。
従って、分散の大きい第3バンド光を分光素子として利
用しようとする場合、入射光に対する第3バンド光の割
合、すなわち光量の利用効率が低くなるという問題が生
じる。この問題に対しては、Z軸方向に周期性を導入し
て第3バンド光の割合を大きくすることが考えられる。
【0039】Y方向とZ方向に周期構造を有する2次元
フォトニック結晶構造の一例を、図12に示す。この構
造は、図10に示した構造をY軸の周りに90°回転し
た場合に相当するが、各物質のYZ断面の1周期単位は
正方形である必要はなく、Y方向の周期ayとZ方向の
周期azが等しい必要はない。たとえば図12の構造に
おいて、 n1=1.44 n2=2.18 n3=1.00 n4=1.00 ay=1 az=0.5 ty=0.5 tz=0.5 とした場合、XY平面に平行な端面からZ軸方向に平面
波(TE偏光)を垂直入射させる場合、すなわち「1次
元端面入射2次元構造」について、フォトニック結晶内
の伝播光について考える。
【0040】ブリルアンゾーンの原点からZ軸方向への
バンドを部分的な拡張ゾーン方式で示したのが図13で
ある。図13に示すように、入射光の真空中の波長がλ
Aの場合、フォトニック結晶内では結合性の第3バンド
に対応する波数ベクトルkA3のみが存在する。1次元の
場合においては第3バンドによる波数ベクトルが2種類
存在したが、図13の場合にはk=1.0の付近に大き
いバンドギャップが存在するため、波数ベクトルは1種
類となる。ただし、第2バンドは非結合性である。
【0041】図13と同じ条件のフォトニック結晶につ
いて、波動の伝播(TH偏光)を有限要素法により数値
計算した結果が図14である。図14はay/λ0=
0.70の場合に、Z軸方向での電場の強さを :n=2.18の層の中央 :n=2.18の層とn=1.44の層の境界 :n=1.44の層の中央 :との中間 :との中間 について示したものである。各層では振幅が異なり、多
少のノイズが見られるものの、単一周期の第3バンド光
が伝播していることがわかる。従って、図12の構造で
は入射光を効率良く単一の第3バンド光に変換すること
ができると言える。
【0042】分光素子などとしての使い方については
「1次元端面入射構造」と同じである。1次元構造より
も構造は複雑になるが、入射光をより高い効率で利用す
ることができる。
【0043】[計算例1]図13に模式図を示した2次
元構造について、有限要素法によるシミュレーションを
行なった。設定条件は上記の通りである。Y方向の周期
を具体的にay=443.1nmとした。XY平面を入
射面として、真空から波長λ0の平面波(TE偏光)を
入射させて有限要素法によりYZ平面内の電磁波を計算
した。
【0044】入射平面波の幅は10ay、構造体のZ軸
方向の厚さは約7000nmであり、端面角度は30°
としてその先は真空とした。伝播方向(Z軸方向)にお
けるTE偏光のバンド図は図14と同じである。λ0
633nmの場合における第3バンドの波数ベクトルの
大きさ、実効屈折率、屈折光の方向角を表1に示す。屈
折光の方向角は実効屈折率と屈折の法則から計算したも
のである。
【0045】
【表1】λ0=633nm、ay/λ0=0.700 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Z方向の伝搬光(TE偏光) 第3バンド 波数ベクトルの大きさ k3=0.243・2π/a 実効屈折率 λ0・k/2π 0.347 屈折光の方向角 θ3=10.3° −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0046】また、シミュレーション結果を図15に示
す。図15より 第3バンド光:方向角θ=約10° であり、表1に記したバンド計算結果に近い値となっ
た。斜め面からの出射光は、第3バンド屈折光がほとん
どを占めている。ただし、構造体中でY方向に伝播する
散乱光も強く出ている。これは、Z軸方向の屈折率差が
Y軸方向よりも大きく、光の閉じ込め効果が強いためで
ある。表2にλ0=575.5nmの場合における計算
結果を示す。
【0047】
【表2】λ0=575.5nm、ay/λ0=0.770 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Z方向の伝搬光(TE偏光) 第3バンド 波数ベクトルの大きさ k3=0.551・2π/a 実効屈折率 λ0・k/2π 0.716 屈折光の方向角 θ3=9.0° −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0048】λ0=633nmと575.5nmの場合
をバンド計算値で比較すると、入射波長の違いが第3バ
ンド光屈折角の分散となっていることがわかる。633
nmと575.5nmの波長差Δλが9.1%(633
nm基準)であるのに対して、第3バンド光の方向角差
は11.0°に及んでいる。従って、Δλ=1%あたり
の方向角差Δθは約1.2°であり、通常のプリズムや
回折格子よりも大きい分散が得られた。また、1次元の
場合よりも強い第3バンド屈折光が得られているので、
より効率の高い分光素子として役立てることができる。
【0049】[計算例2]図12に模式図を示した2次
元構造を図8のようにブレーズ加工した場合について、
有限要素法によるシミュレーションを行なった。 n1=1.00 n2=1.00 n3=2.18 n4=1.44 ay=810.2nm az=ay/4 ty=0.5 tz=0.5
【0050】XY平面を入射面として、真空から波長λ
0=633nmの平面波(TE偏光)を入射させてYZ
平面内の電磁波を計算した。構造体のZ軸方向の厚さは
約5000nmであり、ブレーズ角度φは30°とし
て、Y軸方向の周期1536nm(ayの3倍)のブレ
ーズ構造とした。その先は真空である。伝播方向(Z軸
方向)におけるTE偏光のバンド図は図16に示す。
【0051】λ0=633nmの場合における第3バン
ドの波数ベクトルの大きさ、実効屈折率、屈折光(0次
回折光)の方向角を表3に示す。屈折光の方向角は実効
屈折率と屈折の法則から計算したものである。
【0052】
【表3】λ0=633nm、ay/λ0=1.28 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Z方向の伝搬光(TE偏光) 第3バンド 波数ベクトルの大きさ k3=1.28・2π/ay 実効屈折率 λ0・k/2π 1.00 屈折光の方向角 θ3=0° −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0053】また、シミュレーション結果を図17に示
す。図17より 第3バンド屈折光:方向角θ=約0° であり、表3に記したバンド計算結果に近い値となっ
た。図17に発生している「回折光」8は、端面に露出
しているフォトニック結晶構造の周期やブレーズ周期に
より発生した次回折光である。
【0054】入射光4の波長を変えた例として、表4に
λ0=450nmの場合における計算結果を、図18に
シミュレーション結果をそれぞれ示す。
【0055】
【表4】λ0=450nm、ay/λ0=1.138 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Z方向の伝搬光(TE偏光) 第3バンド 波数ベクトルの大きさ k3=1.02・2π/a 実効屈折率 λ0・k/2π 0.896 屈折光の方向角 θ3=3.4° −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0056】図18より、出射光(屈折光)6の方向角
θは約3°であり、バンド計算値と良く一致している。
【0057】[第3の実施形態]第2の実施形態である
「1次元端面入射2次元構造」のXY平面における構造
に第1の実施形態同様の90°回転対称性を持たせれ
ば、第3バンド光を強くすると共に偏光方向による差を
なくすことができる。これはX、Y、Zの3方向に周期
的繰り返し構造を導入することになり、3次元フォトニ
ック結晶を用いることに相当する。光学素子としては
「2次元端面入射3次元構造」となる。
【0058】本発明に用いるフォトニック結晶の材料と
しては、使用波長域における透明性が確保できるもので
あれば特に限定はないが、一般的に多層膜の材料として
用いられ、耐久性や製膜コストの点で優れたシリカ、シ
リコン、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ニオブ、フッ
化マグネシウムなどが適する材料である。ただし、材料
間の屈折率差が小さいと変調作用が弱くなり、期待され
る作用が発揮されないこともあるので、屈折率差として
0.1以上確保することが望ましい。材料を適切に選定
すれば、本発明の作用は通常使用される200nm〜2
0μm程度の波長範囲で発揮される。
【0059】例えば第2の実施例で例示した構造は次の
ように作製することができる。ガラス基板上に真空蒸
着、スパッタ、イオンアシスト蒸着、CVD法などを利
用してシリカと酸化チタンの薄膜を交互に積層する。つ
いで膜面に垂直にストライプ状の溝を反応性イオンエッ
チング等の手段を用いて形成する。これによって第2の
実施形態で示した構造が形成できる。3次元フォトニッ
ク結晶を作製方法はこの他にも種々提案されている。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、2次元もしくは3次元
フォトニック結晶の特定の端面から光を入射する光学素
子により、偏光依存性を制御することができ、偏光依存
性のない分光機能あるいは偏光分離機能を高い効率で実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎となる光学素子の構造を示す模式
図である。
【図2】本発明の周期的多層構造体(1次元)を示す説
明図である。
【図3】周期的多層構造体(1次元)のフォトニックバ
ンド計算結果の一例を示す図である。
【図4】周期的多層構造体(1次元)のフォトニックバ
ンド計算結果の他の一例を示す図である。
【図5】周期的多層構造体(1次元)の、光の伝播方向
におけるバンド図である。
【図6】周期的多層構造体(1次元)の、光の伝播方向
における他のバンド図である。
【図7】プリズム状に加工した周期的多層構造体(1次
元、端面入射構造)の分散作用を表わす模式図である。
【図8】ブレーズ状に加工した周期的多層構造体(1次
元、端面入射構造)の分散作用を表わす模式図である。
【図9】2種類の周期を有する周期的多層構造体(1次
元、端面入射構造)の分散作用を表わす模式図である。
【図10】2次元端面入射構造を表わす模式図である。
【図11】2次元端面入射構造の端面パターン例を表わ
す模式図である。
【図12】1次元端面入射2次元構造を表わす模式図で
ある。
【図13】1次元端面入射2次元構造のフォトニックバ
ンド図の一例である。
【図14】1次元端面入射2次元構造の内部を伝播する
電場の波動を表わす図である。
【図15】1次元端面入射2次元プリズム構造光学素子
の光学特性に関する計算結果の一例を示す図である。
【図16】1次元端面入射2次元構造のフォトニックバ
ンド図の他の一例である。
【図17】1次元端面入射2次元ブレーズ構造光学素子
の光学特性に関する計算結果の一例を示す図である。
【図18】1次元端面入射2次元ブレーズ構造光学素子
の光学特性に関する計算結果の他の一例を示す図であ
る。
【図19】従来の分光装置の光学系を示す図である。
【符号の説明】 1 フォトニック結晶 1a、1c 光出射面 1b 光入射面 2 基板 3 回折格子 4 入射光 5 回折格子 6 出射光 8 回折光
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月19日(2001.4.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
フロントページの続き (72)発明者 小山 正 大阪府大阪市中央区北浜4丁目7番28号 日本板硝子株式会社内 (72)発明者 浅井 貴弘 大阪府大阪市中央区北浜4丁目7番28号 日本板硝子株式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA02 LA21 PA04 PA05 PA24 2H049 AA37 AA44 AA51 AA58 AA59 AA62 AA63 BA05 BA45 BB06 BC25

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの異なる方向に周期的繰り返し構造を
    有する2次元フォトニック結晶構造により構成され、前
    記周期的繰り返し構造部分が2方向ともに露出する第1
    の端面を光入射面、前記周期的繰り返し構造部分が2方
    向ともに露出する第2の端面を光出射面とし、かつ前記
    光入射面に対して前記光出射面の少なくとも一部が一定
    の傾斜角を有していることを特徴とする光学素子。
  2. 【請求項2】2つの異なる方向に周期的繰り返し構造を
    有する2次元フォトニック結晶構造により構成され、前
    記周期的繰り返し構造部分が1方向のみ露出する第1の
    端面を光入射面、前記光入射面と相対する端面を光出射
    面とし、かつ前記光入射面対して前記光出射面の少なく
    とも一部が一定の傾斜角を有していることを特徴とする
    光学素子。
  3. 【請求項3】3つの異なる方向に周期的繰り返し構造を
    有する3次元フォトニック結晶構造により構成され、前
    記周期的繰り返し構造部分が2方向に露出する第1の端
    面を光入射面、前記光入射面と相対する端面を光出射面
    とし、かつ前記光入射面に対して前記光出射面の少なく
    とも一部が一定の傾斜角を有していることを特徴とする
    光学素子。
  4. 【請求項4】前記光入射面と光出射面がそれぞれ平面で
    あることを特徴とする請求項1ないし3に記載の波長多
    重光記録ヘッド。
  5. 【請求項5】前記光入射面もしくは光出射面が周期的繰
    り返し凹凸構造を有することを特徴とする請求項1ない
    し3に記載の波長多重光記録ヘッド。
  6. 【請求項6】2つの異なる方向に周期的繰り返し構造を
    有する2次元フォトニック結晶構造により構成され、前
    記周期的繰り返し構造部分が2方向ともに露出する第1
    の端面を光入射面、前記周期的繰り返し構造部分が2方
    向ともに露出する第2の端面を光出射面とし、かつ前記
    周期的繰り返し構造のうち少なくとも片方が、大小2種
    類の繰り返し周期から構成されることを特徴とする光学
    素子。
  7. 【請求項7】2つの異なる方向に周期的繰り返し構造を
    有する2次元フォトニック結晶構造により構成され、前
    記周期的繰り返し構造部分が1方向のみ露出する第1の
    端面を光入射面、前記光入射面と相対する端面を光出射
    面とし、かつ光入射面に露出する周期的繰り返し構造
    が、大小2種類の繰り返し周期から構成されることを特
    徴とする光学素子。
  8. 【請求項8】3つの異なる方向に周期的繰り返し構造を
    有する3次元フォトニック結晶構造により構成され、前
    記周期的繰り返し構造部分が2方向に露出する第1の端
    面を光入射面、前記周期的繰り返し構造部分が2方向に
    露出する第2の端面を光出射面とし、かつ光入射面に露
    出する前記周期的繰り返し構造のうち少なくとも片方
    が、大小2種類の繰り返し周期から構成されることを特
    徴とする光学素子。
  9. 【請求項9】前記光入射面における周期的繰り返し構造
    が、前記光入射面の法線を軸とする90°回転対称性を
    有することを特徴とする請求項1ないし3に記載の光学
    素子。
  10. 【請求項10】前記周期的多層構造体に、光の伝播する
    方向での使用波長域に対応する結合性フォトニックバン
    ドの波数ベクトルが存在し、かつ前記結合性フォトニッ
    クバンドは最低次のものではないことを特徴とする請求
    項1ないし3、または請求項6ないし8に記載の光学素
    子。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の光学素子において、
    光の伝播する方向での使用波長域に対応する結合性フォ
    トニックバンドの波数ベクトルが1種類のみ存在し、か
    つ前記結合性フォトニックバンドは最低次のものではな
    いことを特徴とする光学素子。
  12. 【請求項12】請求項2または7に記載の光学素子にお
    いて、光の伝播する方向での使用波長域に対応する結合
    性フォトニックバンドが、最低次のバンドのみであるこ
    とを特徴とする光学素子。
  13. 【請求項13】前記周期的繰り返し構造が、屈折率の異
    なる3種類の材料により構成されることを特徴とする請
    求項1ないし3、または請求項6ないし8に記載の光学
    素子。
  14. 【請求項14】前記周期的繰り返し構造に接する媒体
    が、空気もしくは真空であることを特徴とする請求項1
    ないし3、または請求項6ないし8に記載の光学素子。
  15. 【請求項15】請求項1ないし14に記載の光学素子に
    おいて、光入射面と光出射面を入れかえることを特徴と
    する光学素子。
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