JP2002303659A - 磁束検出装置 - Google Patents

磁束検出装置

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JP2002303659A JP2001104266A JP2001104266A JP2002303659A JP 2002303659 A JP2002303659 A JP 2002303659A JP 2001104266 A JP2001104266 A JP 2001104266A JP 2001104266 A JP2001104266 A JP 2001104266A JP 2002303659 A JP2002303659 A JP 2002303659A
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/028Electrodynamic magnetometers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーチコイルを用いて磁束検出を行うとき
に、温度変化による内部抵抗の変化に起因する測定誤差
を小さく抑える。 【解決手段】 磁束検出装置は、励磁コイル13への励
磁電流の供給を受けて磁束を発生させるコア部材12お
よびアーマチュア部材11を備え、励磁電流制御器30
により励磁コイル13への励磁電流の供給制御を行う。
このとき磁束が通る磁路内に配設されたサーチコイル1
4から磁束の変化に応じて発生する誘導起電圧を測定し
て磁束を算出する磁束算出器40を備える。磁束算出器
40は、電位設定抵抗43を有し、その抵抗値Bはサー
チコイル14の内部抵抗値Aより十分大きな値(A=B
/3〜B/30程度)に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁束が通る磁路内
に配設されてこの磁束を検出する磁束検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】励磁コイルへ励磁電流を流して磁束を発
生させるように構成した電磁装置は従来から良く知られ
ており、このような電磁装置による電磁力をクラッチ係
合力として用いてなる電磁クラッチも良く知られてい
る。例えば、特開平4−312217号公報には、自動
車のリアディファレンシャルギヤにメインクラッチの係
合により作動する差動制限装置を設け、このメインクラ
ッチを電磁クラッチからなるパイロットクラッチを介し
て係合させる構成が開示されている。この電磁クラッチ
は、その係合力(締結力)を検出してコイルに供給する
電流のデューティ値をフィードバック制御するように構
成されている。このため、クラッチ係合力の検出が必要
であり、コイルが発生する主磁束の漏れ磁束をホール素
子からなる磁束密度センサで検出してクラッチ係合力を
検出し、上記フィードバック制御を行うようになってい
る。
【0003】ところで、上記のように主磁束の漏れ磁束
をホール素子を用いて磁束密度として検出する構成の場
合には、ホール素子からなる磁束密度センサの取付位置
の若干のずれが検出精度に影響を与えるため、正確な磁
束検出が難しいという問題がある。さらに、磁気回路の
効率を高めようとすると漏れ磁束が減少して検出精度が
低下するという問題、すなわち、漏れ磁束を小さくすれ
ば効率が高くなるのであるが漏れ磁束を小さくすると磁
束検出精度が低下するという問題もある。
【0004】本出願人はこのようなことに鑑みて、磁束
が通る磁路内にサーチコイルを配設し、この磁路内に磁
束が発生したときに、磁束の変化に対応してサーチコイ
ルに発生する誘導起電力を測定し、この誘導起電力を時
間積分して磁束を検出するようにした磁束検出装置を考
えついた。このような磁束検出装置を用いれば、サーチ
コイルは磁路内を通る主磁束そのものを検出するため、
上記ホール素子を用いた磁束検出装置の有する問題を解
決できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サーチ
コイルが配設される磁路は電磁力を発生させる装置とし
て、例えばクラッチ機構内に組み込まれるものであり、
クラッチの使用条件に伴い大きく変化する使用環境下に
置かれる。このため、サーチコイルが配設された周囲環
境の温度変化の影響を受けてサーチコイルの使用温度が
大きく変動してその内部抵抗値が大きく変動しやすく、
このようにサーチコイルの内部抵抗が変動すると、磁路
を通る磁束が一定であってもサーチコイルに発生する誘
導起電圧が変動し、正確な磁束検出ができなくなるとい
う問題がある。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みたもので、
磁路を流れる主磁束そのものを磁路内に配設したサーチ
コイルにより直接検出するように構成して漏れ磁束を小
さくしても精度の高い磁束検出を行えるように構成した
上で、サーチコイルの使用温度変動に応じてその内部抵
抗値が変動するときにも正確な磁束検出を行うことがで
きるような構成の磁束検出装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明に係る磁束検出装置は、磁束を発生させる磁
束発生器(例えば、実施形態における励磁コイル13、
アーマチュア部材11、コア部材12等から構成され
る)と、磁束発生器により発生される磁束が通る磁路内
に配設されて磁束の変化に応じて誘導起電圧を発生させ
るサーチコイルと、このサーチコイルにおいて発生した
誘導起電圧を測定して磁束発生器により発生された磁束
を算出する磁束算出器とを備え、サーチコイルの内部抵
抗値より大きな抵抗値を有する電位設定抵抗を磁束算出
器の入力部に設けて構成される。
【0008】このような構成の磁束検出装置を用いれ
ば、まず、サーチコイルは磁束発生器により発生された
磁束(いわゆる主磁束)が通る磁路内に配設されている
ためこの磁束そのものの変化に応じてサーチコイルに起
電力を発生し、この起電力を積分すれば磁路内を通る磁
束を正確に算出することができる。これにより、ホール
素子のようなセンサで漏れ磁束を検出して磁束を求める
場合に問題となる、センサの取付位置のバラツキによる
検出誤差の発生や、磁気回路の効率向上に伴う漏れ磁束
の減少による検出精度の低下を回避できる。
【0009】さらに、サーチコイルの内部抵抗値より大
きな抵抗値を有する電位設定抵抗を磁束算出器の入力部
に設けて構成されている。ここで、サーチコイルの内部
抵抗値が変動するときの影響度はサーチコイルの内部抵
抗値と電位設定抵抗の抵抗値の比に対応しており、サー
チコイルの抵抗値の変動があってもサーチコイルの誘導
起電圧に対する影響は小さい。すなわち、サーチコイル
の抵抗値に変動があってもサーチコイルから発生する誘
導起電圧の変動は小さく抑えられ、サーチコイルの使用
温度が変動してその内部抵抗値が変動しても磁束の検出
誤差があまり低下せず、正確な磁束検出が可能である。
【0010】なお、磁束算出器を、サーチコイルの一端
に繋がって所定の高電圧を付与する高電位設定回路と、
サーチコイルの他端に電位設定抵抗を介して繋がり所定
の低電圧を付与する低電位設定回路と、サーチコイルの
他端と電位設定抵抗との間の所定位置に繋がり所定位置
の電位を測定する電位測定器とから構成することができ
る。この構成においては、高電位設定回路により設定さ
れる高電圧と低電位設定回路により設定される低電圧が
一定の状態で、サーチコイルの内部抵抗が変動しても、
上記電位測定器による上記所定位置の電圧は、サーチコ
イルの内部抵抗値と電位設定抵抗の抵抗値の比に対応し
た影響を受けるだけである。ここで、サーチコイルの内
部抵抗値より電位設定抵抗の抵抗値が大きく設定されて
この比は小さく設定されているため、サーチコイルの内
部抵抗値の変動があっても誘導起電圧の測定誤差は小さ
く抑えられる。
【0011】また、上記構成において、高電位設定回路
により付与される高電圧および低電位設定回路により付
与される低電圧がともに正の値となるように構成するの
が好ましい。このようにすれば、電位測定器は常に正の
電圧を測定すればよく、測定器の回路構成を簡単にする
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る磁束検出装置の好ましい実施形態について説明する。
本発明に係る磁束検出装置を用いた電磁ブレーキ装置を
図1に示している。この電磁ブレーキ装置は、固定保持
された円筒状のブレーキハウジング1内に、多板ブレー
キ機構BMと、この多板ブレーキ機構BMに係合力を付
与する電磁力付与機構10とを配設して構成される。こ
のブレーキハウジング1の中心部を貫通するとともにボ
ールベアリング24によりブレーキハウジング1に対し
て回転自在に支持されて回転シャフト23が配設されて
おり、電磁ブレーキ装置はこの回転シャフト23の回転
を制動する。なお、この回転制動のため、回転シャフト
23の上にブレーキハブ21がスプライン22により結
合されて取り付けられている。
【0013】多板ブレーキ機構BMは、ブレーキハウジ
ング1内に配設された複数のセパレータプレート3およ
び複数のフリクションプレート4と有する。セパレータ
プレート3は外周部においてブレーキハウジング1の内
周に形成されたインナースプライン1aと噛合して軸方
向に移動可能であるが、回転は規制されている。一方、
フリクションプレート4は金属製の円盤状部材の両側面
にフェーシング材を貼り付けて構成され、それぞれセパ
レータプレート3の間に配設されている。すなわち、セ
パレータプレート3とフリクションプレート4とが軸方
向に交互に並んで配設されている。フリクションプレー
ト4は内周部においてブレーキハブ21の外周に形成さ
れたアウタースプライン21aと噛合しており、軸方向
に移動可能であるが、回転シャフト23と一体回転する
ようになっている。
【0014】このようにして交互に位置してブレーキハ
ウジング1内に配設された両プレート3,4の左側にエ
ンドプレート5がリテーニングリング6により軸方向左
側への移動が規制されて配設されている。一方、これら
両プレート3,4の右側にプレッシャプレート2が配設
されており、プレッシャプレート2を左方向に押圧して
両プレート3,4をエンドプレート5に押し付けると、
セパレータプレート3の側面とフリクションプレート4
のフェーシング材との摩擦により両プレート3,4を同
一回転させて、フリクションプレート4の回転を制動さ
せることができる。すなわち、セパレータプレート3は
ブレーキハウジング1とスプライン結合されて固定保持
されており、フリクションプレート4はブレーキハブ2
1とスプライン結合されて回転シャフト23と一体回転
しているため、プレッシャプレート2を左方向に押圧す
ることにより、フリクションプレート4の回転すなわち
回転シャフト23の回転を制動することができる。
【0015】このようにプレッシャプレート2に左方向
への押圧力を付与するために電磁押圧機構10がブレー
キハウジング1内に設けられている。この電磁押圧機構
10は、断面コ字状でリング状に形成されるとともにブ
レーキハウジング1内に配設されたコア部材もしくはヨ
ーク部材(以下、コア部材と称する)12と、このコア
部材のコ字状断面内に設けられたリング状の励磁コイル
13と、励磁コイル13に隣接して配設されたリング状
のサーチコイル14と、コア部材12のコ字状断面開口
側と対向して配設された円盤状のアーマチュア部材11
と、アーマチュア部材11の外周に結合された円筒状の
押圧部材15とを有して構成される。コア部材12はブ
レーキハウジング1内に保持リング16により固定され
て配設されている。また、励磁コイル13およびサーチ
コイル14はコア部材12のコ字状断面空間内に固定さ
れて配設されている。アーマチュア部材11は押圧部材
15に結合された状態でブレーキハウジング1内に軸方
向に移動可能に配設されており、押圧部材15の左端面
はプレッシャプレート2の右端面と当接可能となってい
る。なお、プレッシャプレート2と押圧部材15とを、
一体に形成しても良い。
【0016】このような構成の電磁押圧機構10の作動
構成を図2に模式的に示しており、コントロールユニッ
トCUの励磁電流制御器30から励磁コイル13に励磁
電流Iを供給することにより、コア部材12内を通ると
ともにアーマチュア部材11を通る磁束φ(図中に破線
で示す)が発生し、アーマチュア部材11をコア部材1
2の方に吸引する力Fが作用する。このようにアーマチ
ュア部材11に吸引力Fが作用すると、アーマチュア部
材11が押圧部材15とともに、図1において左方に移
動し、押圧部材15の左端面がプレッシャプレート2の
右端面と当接し、プレッシャプレート2を左方に押圧す
る。これにより、上述したように、プレッシャプレート
2はセパレータプレート3およびフリクションプレート
4をエンドプレート5に押し付け、回転シャフト23の
回転を制動する。
【0017】このときの制動力は、アーマチュア部材1
1に作用する吸引力Fに対応し、このことから分かるよ
うに、コントロールユニットCUの励磁電流制御器30
から励磁コイル13に励磁電流Iの供給制御を行うこと
により回転シャフト23の回転制動制御を行うことがで
きる。ここで、アーマチュア部材11に作用する吸引力
Fをプレッシャプレート2にそのまま作用させるため
に、押圧部材15がプレッシャプレート2と当接した状
態で、コア部材12の右端面とアーマチュアプレート1
1の左端面との間に間隙(これをエアギャップAGと称
する)が発生するように設定されている。このエアギャ
ップAGはフリクションプレート4のフェーシング材が
摩耗するに応じて小さくなるため、エアギャップAGの
変化に応じて励磁電流Iの供給制御を補正し、常に所望
の吸引力Fを作用させるような制御を行う必要がある。
このため、エアギャップAGの変化に対応して変化する
磁束φをサーチコイル14により正確に検出するように
なっており、サーチコイル14を用いた磁束の検出につ
いて、以下に説明する。
【0018】励磁コイル13に励磁電流Iが供給されて
磁束φが発生すると、この磁束φの変化率(dφ/d
t)に対応した誘導起電圧eがサーチコイル14に発生
する。このようにサーチコイル14に発生する誘導起電
圧eを検出するため、サーチコイル14は図2に示すよ
うにシールドケーブル35を介してコントロールユニッ
トCU内の磁束算出器40に繋がっている。磁束算出器
40においては、サーチコイル14に発生した誘導起電
圧eを検出するとともにこの誘導起電圧eから励磁コイ
ル13により発生された磁束φを算出する。
【0019】この磁束φの算出について説明するため
に、まず、励磁電流Iと、吸引力Fと、磁束(有効磁
束)φと、エアギャップAGとの関係について説明す
る。図1に示す構成の電磁ブレーキ装置において、エア
ギャップAGをそれぞれ0.2mm、0.3mm、0.
4mm、0.5mmと設定した場合に、励磁電流Iの変
化に対する吸引力Fの変化特性を図3に示している。こ
の図から分かるように、エアギャップAGが一定であれ
ば、励磁電流Iが増加するのに応じて吸引力Fも増加す
る。一方、励磁電流が同一であればエアギャップAGが
大きくなると吸引力Fは小さくなる関係にあることが分
かる。
【0020】一方、励磁コイル14により発生する有効
磁束φと吸引力Fとの関係はエアギャップAGの影響を
受けることがなく、図4に示すように、有効磁束φが増
加するに応じて吸引力が増加するという関係にある。そ
こで、図3の関係と図4の関係を合わせれば分かるよう
に、励磁電流Iと有効磁束φとを求めればエアギャップ
AGの大きさもしくは変化を知ることができ、これに基
づいて、励磁コイル13に対する励磁電流Iの供給制御
を正確に行うことができる。また、図4の関係から分か
るように、有効磁束φを求めればアーマチュア部材11
に作用する吸引力Fすなわちブレーキ力を求めることが
できる。
【0021】このようなことから、磁束算出器40にお
いては、サーチコイル14の誘導起電圧eから有効磁束
φを求めている。ここで、サーチコイル14の誘導起電
圧eと、サーチコイル14の巻き数Nと、励磁コイル1
3により発生する磁束φの時間変化率dφ/dtとの間
には、次式(1)の関係が存在する(ファラデーの法
則)。
【0022】
【数1】e=N・(dφ/dt) ・・・(1)
【0023】磁束φはその時間変化率dφ/dtを時間
に対して積分すれば算出できるため、磁束算出器40に
おいては式(1)を変形して時間積分する次式(2)に
より磁束φを算出する。
【0024】
【数2】 φ=(1/N)・∫edt+C ・・・(2) 但し、Cは積分定数であり、励磁コイル13に励磁電流
Iが供給される度にリセットされる。
【0025】以上のことから分かるように、磁束算出器
40を用いて行う本発明の磁束検出では、サーチコイル
14は磁束φ内に配設されてその時間変化に応じて発生
する誘導起電圧eを検出するものであり、従来のように
ホール素子からなる磁束密度センサを用いることなく磁
束φを精密に検出することができる。なお、このように
して磁束φが算出されると、アーマチュア部材11が受
ける吸引力(多板ブレーキ機構BMに作用する押圧力)
Fは、アーマチュア部材11とコア部材12との間のエ
アギャップ断面積Sおよび透磁率μを用いて次式(3)
により求めることができる。
【0026】
【数3】F=φ2/(2μS) ・・・(3)
【0027】以上の説明から分かるように、磁束φはサ
ーチコイル14の誘導起電圧eを時間積分して求められ
るが(上記式(2)参照)、誘導起電圧eは励磁電流I
の印加パターンに応じて変化するものであり、本発明で
は、図5(a)に示すようなパターンの励磁電流Iを印
加して磁束φやエアギャップAGの大きさもしくは変化
量を求めている。すなわち、図5(a)に示すように、
時間t0からt3までの第1所定時間T1にわたって零電
流値から所定電流値Isまで増加する励磁電流を加え、
これに続いて時間t3からt6まで第2所定時間T2にわ
たって所定電流Isから零電流値まで減少する励磁電流
を加える。
【0028】このように図5(a)に示すパターンの励
磁電流Iを励磁コイル14に加えると、励磁電流が増加
する間(時間t1からt2の間)に正の誘導起電圧+e0
が発生し、励磁電流が減少する間(時間t4からt5の
間)に負の誘導起電圧−e0が発生する。なお、この例
では励磁電流の増加率および減少率をその絶対値が等し
く且つ一定となるように設定しており、図5(b)に示
すように誘導起電圧+e 0および−e0はその大きさの絶
対値が等しく且つ一定値となる。
【0029】このような励磁電流Iを励磁コイル13に
加えた場合に、所定電流値Isが作用しているとき(時
間t2からt4の間)における発生磁束φは、上記式
(2)から分かるように、零電流値から所定電流値Is
まで増加させるときに発生する誘導起電圧eの積分値
(第1所定時間T1での誘導起電圧の積分値)として算
出でき、同様に所定電流値Isから零電流値まで減少さ
せるときに発生する誘導起電圧eの積分値(第2所定時
間T1での誘導起電圧の積分値)として算出できる。す
なわち、図5(b)における時間t0からt3までの間
(図5(b)の場合には時間t1からt2までの間)の誘
導起電圧eを示す面積A1が所定電流値Isが作用する
ときの磁束φに該当する。また、図5(b)における時
間t3からt6までの間(図5(b)の場合には時間t4
からt5までの間)の誘導起電圧eを示す面積A2も所
定電流値Isが作用するときの磁束φに該当する。この
ため、理論的には、上記面積A1およびA2のいずれか
一方の検出のみでも磁束φを求めることが可能である。
【0030】しかしながら、図5(c)に示すように、
励磁電流Iが零電流値のときにドリフト起電圧と呼ばれ
る誤差誘導起電圧edが発生することが多く、このよう
なドリフト起電圧edが発生した状態では、第1所定時
間T1における誘導起電圧eの積分(もしくは第2所定
時間T2における誘導起電圧eの積分)を行ったのでは
ドリフト起電圧edに対応する誤差を含んだ磁束φを求
めることになり、正確な磁束検出が難しいという問題が
ある。このようなことから、磁束算出器40において、
第1所定時間T1における誘導起電圧の積分値(これを
増加起電圧積分値と称する)から第2所定時間T2にお
ける誘導起電圧の積分値(これを減少起電圧積分値と称
する)を減算して求めた値を2で除した値から磁束φを
算出している。
【0031】ここで図5(c)から良く分かるように、
ドリフト起電圧edは常に一定の値であるため、T1=
T2という関係が成り立つ限り、増加起電圧積分値から
減少起電圧積分値を減算するとドリフト起電圧edの積
分値が相殺されて零となり、ドリフト起電圧edを含ま
ない正確な磁束φを算出することができる。すなわち、
この場合には、図5(c)における面積A31とA32
との合計面積から面積A41とA42との合計面積が減
算されて零となり、励磁電流が実際に変化して発生する
誘導起電圧に対応する面積A3とA4との平均値から磁
束φを求めることになり、ドリフト起電圧edの影響の
ない正確な磁束φの検出が可能である。なお、図5
(b)に示すようにドリフト起電圧edが零のときに
は、面積A1(正の値)から面積A2(負の値)を減算
することにより、両面積A1,A2を合わせた面積が求
まり、これを2で除して平均面積を算出するため、この
場合にも同様に正確な磁束φの算出が可能である。
【0032】ところで、図5(a)においては、励磁電
流の増加率と減少率の絶対値を等しくしており、増加時
の誘導起電圧+e0と減少時の誘導起電圧−e0の絶対値
が等しくなるように設定しているが、増加率と減少率を
相違させても良い。但し、これらを同一に設定する方
が、誤差の小さな磁束検出が可能である。
【0033】以上のようにして磁束φを算出する場合、
誘導起電圧eは励磁電流が増加するときに正の値とな
り、減少するときに負の値となるため、磁束算出器40
においては正負両方の電圧を検出できるような回路が必
要で、回路構成が複雑化しやすい。このため、磁束算出
器40を図6のように構成して、常に正の誘導起電圧e
が発生するようにしても良い。
【0034】図6に示す磁束算出器40は、高電位設定
回路41と、低電位設定回路42と、電位設定抵抗43
と、誘導起電圧測定ライン44と、保護回路45と、C
PU48とから構成される。高電位設定回路41におい
ては、+5Vの電源電圧を抵抗値が等しい二つの抵抗4
1a,41bの間からオペアンプ41cを介して取り出
して高電位VH=+2.5Vの電圧をシールドケーブル
35のライン35aからサーチコイル14に作用させ
る。なお、図6においてはサーチコイル14の内部抵抗
を符号14aで示し、誘導起電圧発生機能を符号14b
で示している。一方、低電位設定回路42においては、
+5Vの電源電圧を抵抗値が異なる二つの抵抗42a,
42b(抵抗42aの抵抗値の方が大きい)の間からオ
ペアンプ42cを介して低電位VL=+0.5Vの電圧
として取り出す。
【0035】このオペアンプ42cの出力端は電位設定
抵抗43を通るとともにシールドケーブル35のライン
35bを通ってサーチコイル14に繋がる。そして、電
位設定抵抗43とライン35bの間の位置Pに、この位
置Pでの電位を測定する電位測定ライン44が繋がって
いる。電位測定ライン44は保護回路45を通ってCP
U48に繋がり、位置Pの電圧をA/D変換して取り込
み検出し、これを時間積分して磁束φの算出を行う。な
お、保護回路45は電位測定ライン44の電圧が許容幅
(例えば、0.3V〜5.3V)を越えないようにして
CPU48に異常電圧が作用しないように保護するため
の回路である。
【0036】ここで、サーチコイル14の抵抗値A(例
えば、A=100Ω)に対して電位設定抵抗43は十分
に大きな抵抗値B(例えば、B=1kΩ)に設定してお
り、サーチコイル14の誘導起電圧eが零のときにおけ
る位置Pの電圧VPは高電位設定回路41により設定さ
れる電圧VH=+2.5Vに近い所定の電圧となる。な
お、正確には、この所定電圧VPは、次式(4)で示す
ようになるが、この電圧が位置Pにオフセット起電圧と
して作用する。すなわ、CPU48により検出される誘
導起電圧はこのオフセット起電圧が常時作用した状態と
なり、このオフセット起電圧にサーチコイル14から発
生する実際の誘導起電圧eが加わった電圧がCPU48
において検出される。
【0037】
【数4】 VP =(VH−VL)×{B/(A+B)}+VL =(2.5−0.5)×(1000/1100)+0.5 = 2.31 ・・・(4)
【0038】このような構成の磁束算出器40におい
て、励磁コイル13に図7(a)に示すようなパターン
の励磁電流(これは図5(a)に示す励磁電流のパター
ンと同一である)を供給すると、CPU48により検出
される誘導起電圧eは、オフセット起電圧e2(=VP)
を有しているため、図7(b)に示すように、時間t1
からt2の間においてサーチコイル14から発生される
(誘導起電圧発生機能14bから発生される)正の誘導
起電圧が加わった誘導起電圧e1が発生し、時間t4から
t5の間においてサーチコイル14から発生される(誘
導起電圧発生機能14bから発生される)負の誘導起電
圧が加わった誘導起電圧e3が発生する。CPU48に
おいては、図7(b)に示す誘導起電圧eが測定される
のであるが、この場合においても、第1所定時間T1の
間の誘導起電圧eを時間積分した増加起電圧積分値から
第2所定時間T2の間の誘導起電圧eを時間積分した減
少起電圧積分値を減算して求めた値を2で除した値から
磁束φを算出する。
【0039】このように増加起電圧積分値から減少起電
圧積分値を減算すると、オフセット起電圧e2の積分値
が相殺され、正確な正確な磁束φの算出が行える。具体
的には、図7(b)においてハッチングを施した面積A
11とA13との合計面積から面積A21とA23との
合計面積が減算されて零となり、さらに、時間t1〜t2
における面積A12から時間t4〜t5における面積A2
2を減算することにより、面積15(サーチコイル14
から実際に発生する正の誘導起電圧の積分値に対応す
る)と面積A25(サーチコイル14から実際に発生す
る負の誘導起電圧の積分値に対応する)とを合わせた面
積が積分値として算出され、これを半分にした積分値
(平均値)から正確な磁束φを算出できる。
【0040】ところで、図6に示すように構成された磁
束検出装置において、サーチコイル14は、図1に示し
たように電磁ブレーキ装置内に配設されており、電磁ブ
レーキ装置の使用環境下に置かれる。電磁ブレーキ装置
は作動により摩擦熱を発生するため使用環境温度が高く
なり、サーチコイル14の温度も高くなるなど、大きな
温度変動を伴う。このため、サーチコイル14の内部抵
抗14aの抵抗値は温度変化に応じて大きく変化し、電
位測定ライン44を介してCPU48において測定され
る位置Pの電位が変動し、この電位変動がCPU48に
おいて求められる磁束φの値に誤差として影響するとい
う問題がある。
【0041】この電位変動の影響度は、サーチコイル1
4の内部抵抗14aの抵抗値Aと電位設定抵抗43の抵
抗値Bとに応じて変化し、抵抗値Aに対して抵抗値Bが
大きいほど小さくなる。例えば、上記実施例のように、
A=100Ω、B=1000Ωに設定した場合におい
て、サーチコイル14の使用温度が変動して内部抵抗1
4aの抵抗値A=50Ωとなった場合を考える。サーチ
コイル14の誘導起電圧e=0のときには、サーチコイ
ル14の内部抵抗値A=100Ωであれば上記式(4)
に示したように図6の回路の位置Pにおける電圧VP=
2.31Vであるが、この内部抵抗値A=50Ωになれ
ば、下記式(5)に示すようになる。
【0042】
【数5】 VP =(VH−VL)×{B/(A+B)}+VL =(2.5−0.5)×(1000/1050)+0.5 = 2.40 ・・・(5)
【0043】このようにサーチコイル14の内部抵抗1
4aの値Aが100Ωから50Ωに変動しても、位置P
の電圧VPは2.31Vから2.40Vに変動するだけ
であり、変動が小さく抑えられている。これは、上記実
施例では、電位設定抵抗43の抵抗値Bをサーチコイル
14の内部抵抗14aの抵抗値Aよりかなり大きく(上
記例では10倍、すなわちA=B/10となるように)
設定しているためであり、これによりサーチコイル14
の温度変化により内部抵抗値が変動しても位置Pの電圧
値VPの変動が小さく抑えられる。
【0044】次に、サーチコイル14の内部抵抗14a
の抵抗値A=100Ωのままで(すなわち、サーチコイ
ル14はそのままで)、電位設定抵抗43の抵抗値B=
100Ωとなるように、すなわち、A=Bとなるように
設定した場合を考える。このときにおける位置Pの電圧
VPは、下記式(6)により求まる。
【0045】
【数6】 VP =(VH−VL)×{B/(A+B)}+VL =(2.5−0.5)×(100/200)+0.5 = 1.5 ・・・(6)
【0046】このようにサーチコイル14の内部抵抗1
4aの抵抗値Aに対して電位設定抵抗43の抵抗値Bを
大きくしない場合には、サーチコイル14の温度変動に
より内部抵抗14aの抵抗値Bが100Ωから50Ωに
変動したときに、位置Pの電圧VPは2.31Vから
1.50Vまで大きく変動する。このため、この場合に
は、サーチコイル14の温度変動が磁束φの検出結果に
大きく影響し、検出誤差が大きくなる。
【0047】以上の説明から分かるように、サーチコイ
ル14の内部抵抗値Aに対して電位設定抵抗43の抵抗
値Bを大きくするとサーチコイル14の温度変動に伴う
検出誤差を小さく抑えることができる。そこで、上記抵
抗値の関係をA=B、A=B/3、A=B/30
とした場合それぞれについて、サーチコイル14の温度
変化に対する位置Pの電圧VPの読込値の変化率(%)
の関係を求め、これを図8に示している。この図8の関
係から分かるように、内部抵抗値Bに対して電位設定抵
抗値Aが大きいほど変化率は小さく抑えられ、正確な磁
束検出が可能となることが分かる。なお、A=B/3〜
B/30の範囲であれば、実用上問題のない所望の精度
での磁束検出が可能であった。
【0048】このようにサーチコイル内部抵抗値Aに対
して電位設定抵抗値Bが大きいほうが好ましいのである
が、この場合にサーチコイル14の内部抵抗値Aを小さ
くしても、電位設定抵抗値Bを大きくしても良い。但
し、サーチコイル14の内部抵抗値Aを小さくするには
電気抵抗の小さなコイル材料を使用したり、コイル径を
太くすれば良いのであるが、コストとの兼ね合いで最小
とできる抵抗値に限度がある。このため、一般的にはコ
スト的にみて可能な最小の内部抵抗となるサーチコイル
を作製するとともに、この内部抵抗に対応して十分大き
な(例えば、3倍〜30倍程度大きな)抵抗を有した電
位設定抵抗を設定する。
【0049】なお、図6に示すように構成された磁束検
出装置によれば、サーチコイル14と離れた位置に磁束
算出器40を集約して配設しており、磁束算出器40を
使用雰囲気温度変化が小さな、また使用振動条件が小さ
な位置に配設したり、防水処理を施したりするのが容易
である。さらに、サーチコイル14と磁束算出器40を
繋ぐ二本のライン35a,35bをシールドケーブル3
5により構成して電磁波障害を受けにくくしている。
【0050】以上においては、本発明に係る磁束検出装
置を用いた電磁ブレーキ装置について説明したが、本発
明に係る磁束検出装置の適用対象はこれに限定されるも
のではなく、電磁クラッチにも適用され、さらに、励磁
コイルを用いて電磁力を発生させる装置であればどのよ
うなものにも適用可能である。また、図6の磁束算出器
においては誘導起電圧が常に正の電圧となるようにオフ
セットさせているが、誘導起電圧が常に負の電圧となる
ようにオフセットさせても良い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
まず、サーチコイルは磁束発生器により発生された磁束
(いわゆる主磁束)が通る磁路内に配設されているため
この磁束そのものの変化に応じてサーチコイルに起電力
を発生し、この起電力を積分すれば磁路内を通る磁束を
正確に算出することができ、ホール素子のようなセンサ
で漏れ磁束を検出して磁束を求める場合に問題となる、
センサの取付位置のバラツキによる検出誤差の発生や、
磁気回路の効率向上に伴う漏れ磁束の減少による検出精
度の低下を回避できる。
【0052】さらに、サーチコイルの内部抵抗値より大
きな抵抗値を有する電位設定抵抗を磁束算出器の入力部
に設けて構成されているので、サーチコイルの抵抗値の
変動があってもサーチコイルの誘導起電圧に対する影響
は小さい。すなわち、サーチコイルの抵抗値に変動があ
ってもサーチコイルから発生する誘導起電圧の変動は小
さく抑えられ、サーチコイルの使用温度が変動してその
内部抵抗値が変動しても磁束の検出誤差があまり低下せ
ず、正確な磁束検出が可能である。
【0053】なお、磁束算出器を、サーチコイルの一端
に繋がって所定の高電圧を付与する高電位設定回路と、
サーチコイルの他端に電位設定抵抗を介して繋がり所定
の低電圧を付与する低電位設定回路と、サーチコイルの
他端と電位設定抵抗との間の所定位置に繋がり所定位置
の電位を測定する電位測定器とから構成することができ
る。この構成においてサーチコイルの内部抵抗が変動し
ても、上記電位測定器による上記所定位置の電圧はサー
チコイルの内部抵抗値と電位設定抵抗の抵抗値の比に対
応した影響を受けるだけであり、サーチコイルの内部抵
抗値の変動に対する誘導起電圧の測定誤差は小さく抑え
られる。
【0054】また、上記構成において、高電位設定回路
により付与される高電圧および低電位設定回路により付
与される低電圧がともに正の値となるように構成するの
が好ましい。このようにすれば、電位測定器は常に正の
電圧を測定すればよく、測定器の回路構成を簡単にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁束検出装置を用いて電磁ブレー
キ装置を示す断面図である。
【図2】上記電磁ブレーキ装置を構成する電磁押圧機構
の構成を模式的に示す説明図である。
【図3】上記電磁押圧機構における励磁電流Iと吸引力
Fとの関係を示すグラフである。
【図4】上記電磁押圧機構における有効磁束φと吸引力
Fとの関係を示すグラフである。
【図5】図5(a)は上記電磁押圧機構に供給される励
磁電流Iの時間変化パターンを示し、図5(b)はこの
ときにドリフト起電圧がない状態でサーチコイルから発
生する誘導起電圧eの変化パターンを示し、図5(c)
はドリフト起電圧がある状態でサーチコイルから発生す
る誘導起電圧eの変化パターンを示すグラフである。
【図6】オフセット起電圧を発生させるようになった磁
束算出器の構成を示す電気回路図である。
【図7】図6(a)は上記電磁押圧機構に供給される励
磁電流Iの時間変化パターンを示し、図6(b)はこの
ときに図6の磁束算出器により検出される誘導起電圧e
の変化パターンを示すグラフである。
【図8】サーチコイルの温度変化に対するサーチコイル
の誘導起電圧の読込値の変化率の関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
13 励磁コイル 14 サーチコイル 14a 内部抵抗 30 励磁電流制御器 40 磁束算出器 43 電位設定抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G017 AA04 AB05 AB07 AD02 BA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁束を発生させる磁束発生器と、 前記磁束発生器により発生される磁束が通る磁路内に配
    設されて、前記磁束の変化に応じて誘導起電圧を発生さ
    せるサーチコイルと、 前記サーチコイルにおいて発生した誘導起電圧を測定し
    て前記磁束発生器により発生された磁束を算出する磁束
    算出器とを備え、 前記サーチコイルの内部抵抗値より大きな抵抗値を有す
    る電位設定抵抗を前記磁束算出器の入力部に設けたこと
    を特徴とする磁束検出装置。
  2. 【請求項2】 前記磁束算出器が、前記サーチコイルの
    一端に繋がって所定の高電圧を付与する高電位設定回路
    と、前記サーチコイルの他端に前記電位設定抵抗を介し
    て繋がり所定の低電圧を付与する低電位設定回路と、前
    記サーチコイルの他端と前記電位設定抵抗との間の所定
    位置に繋がり前記所定位置の電位を測定する電位測定器
    とから構成されることを特徴とする請求項1に記載の磁
    束検出装置。
  3. 【請求項3】 前記高電位設定回路により付与される前
    記高電圧および前記低電位設定回路により付与される前
    記低電圧がともに正の値であることを特徴とする請求項
    2に記載の磁束検出装置。
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