JP2002302860A - 耐熱性マットの製造方法 - Google Patents

耐熱性マットの製造方法

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JP2002302860A
JP2002302860A JP2001103371A JP2001103371A JP2002302860A JP 2002302860 A JP2002302860 A JP 2002302860A JP 2001103371 A JP2001103371 A JP 2001103371A JP 2001103371 A JP2001103371 A JP 2001103371A JP 2002302860 A JP2002302860 A JP 2002302860A
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alumina fiber
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Yasunari Sugiyou
保成 須堯
Kiichi Ito
喜一 伊藤
Yuji Noguchi
勇二 野口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】厚さ方向に圧縮されたアルミナ質繊維マット中
に熱分解によって消失する有機バインダーが含有されて
成る耐熱性マットの製造方法であって、有機バインダー
が実質的に均一に存在して厚さが実質的に均一な耐熱性
マットが得られる様に改良された製造方法を提供する。 【解決手段】アルミナ質繊維マットに有機バインダー液
を含浸させる第1工程、有機バインダー液が含浸された
アルミナ質繊維マットを厚さ方向に圧縮する第2工程、
圧縮されたアルミナ質繊維マットの厚さを維持したまま
有機バインダー液の媒体液を除去する第3工程を包含す
る耐熱性マットの製造方法において、有機バインダー液
として、25℃で測定した粘度が25〜3000cps
の有機バインダー水分散液を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐熱性マットの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、厚さ方向に圧縮されたアルミ
ナ質繊維マット中に熱分解によって消失する有機バイン
ダーが含有されて成る耐熱性マットが知られている(例
えば特許第3025433号公報など)。この耐熱性マ
ットは、アルミナ質繊維マットに有機バインダー液を含
浸させる第1工程、有機バインダー液が含浸されたアル
ミナ質繊維マットを厚さ方向に圧縮する第2工程、圧縮
されたアルミナ質繊維マットの厚さを維持したまま有機
バインダー液の媒体液を除去する第3工程を包含する方
法で製造される(同上)。
【0003】上記の耐熱性マットは、排気ガス浄化用触
媒コンバータにおいてモノリス(触媒保持体)と当該モ
ノリスの外側を覆う金属性シェル(キャン)との間に挿
入配置されるモノリス保持材として優れている(同
上)。また、その他の分野における各種の耐熱性パッキ
ング材としても有用である。
【0004】しかしながら、上記の製造方法による場合
は、時として、耐熱性マット中の有機バインダーが偏在
し、厚さが不均一になることがある。その結果、熱分解
によって有機バインダーが消失した際に発生する耐熱性
マットの面圧にバラツキが生じ、しかも、厚さの不均一
性の程度によっては金属性シェル等の適用場所への装着
が困難になる場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、厚さ方向に圧縮
されたアルミナ質繊維マット中に熱分解によって消失す
る有機バインダーが含有されて成る耐熱性マットの製造
方法であって、有機バインダーが実質的に均一に存在し
て厚さが実質的に均一な耐熱性マットが得られる様に改
良された製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討を
重ねた結果、有機バインダー液として、有機溶剤を使用
せずに、有機バインダー水分散液を使用する工業的に有
利な製造方法においては、使用する水分散液の液物性に
より、アルミナ質繊維マットに対する水分散液の含浸の
均一性が著しく異るとの知見を得た。
【0007】本発明は、上記の知見を基に更に検討を重
ねて完成されたものであり、その要旨は、アルミナ質繊
維マットに有機バインダー液を含浸させる第1工程、有
機バインダー液が含浸されたアルミナ質繊維マットを厚
さ方向に圧縮する第2工程、圧縮されたアルミナ質繊維
マットの厚さを維持したまま有機バインダー液の媒体液
を除去する第3工程を包含する耐熱性マットの製造方法
において、有機バインダー液として、25℃で測定した
粘度が25〜3000cpsの有機バインダー水分散液
を使用することを特徴とする耐熱性マットの製造方法に
存する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。本発明においては、基材マットとして、主としてア
ルミナ繊維の積層シートから成るアルミナ質繊維マット
を使用する。アルミナ繊維の繊維長は、通常20〜20
0mm、繊維径は通常1〜40μm、好ましくは2〜2
0μmである。アルミナ繊維は、Al23/SiO2
量比(以下、Al23/SiO2という)=70/30
〜74/26のムライト組成であることが好ましい。A
23/SiO2が上記範囲外のアルミナ繊維では、高
温時の結晶化および結晶成長による繊維の劣化が早く、
長期の使用に不向きである。
【0009】上記のムライト組成アルミナ繊維の結晶化
度は0〜10%であることが好ましい。ここで、結晶化
度とは1300℃で4時間焼成して完全に結晶化したム
ライトのCuKα線によるX線回折における2θ=2
6.3°に発現するピークの強度に対する、ムライト組
成アルミナ繊維の2θ=26.3°のピーク強度を百分
率(%)で表したものである。低結晶性のムライト組成
アルミナ繊維は、結晶成長の核となる結晶が少ないた
め、800〜1000℃の加熱によっても繊維の劣化が
生じ難い。
【0010】また、粒径45μm以上の大粒径のショッ
トは、繊維の切断を起こし、マットの復元性を損う傾向
がある。また、大粒径のショットは、マットの比重を部
分的に増大させ、熱伝導率などが不均一となる原因とな
る。例えば、排気ガス浄化用触媒コンバータにおいてモ
ノリス保持材として使用した場合、触媒の均一保持が困
難となる虞がある。従って、本発明で使用するアルミナ
繊維は、粒径45μm以上のショットの含有率が7重量
%以下であることが好ましい。
【0011】更に、アルミナ繊維の単繊維引張強度は、
好ましくは150〜400kg/mm2である。引張強
度が150kg/mm2に満たないと耐熱性マットとし
て使用する際に十分な面圧が得られない。一方、400
kg/mm2を超えると繊維が脆くなる傾向がある。
【0012】上述のアルミナ繊維は、他のセラミック繊
維と比較し、耐熱性に優れ、軟化収縮などの熱劣化が極
めて少ないため、耐熱性マットとして使用する際に弾力
性に富んでいる。すなわち、低い嵩密度で高い保持力を
発生し且つその温度変化が少ない。従って、例えば、触
媒コンバーターにおけるモノリス保持材として使用した
場合、熱膨張の差によってモノリスと金属製シェルとの
間隔が変化し、その嵩密度が上昇した場合にも、モノリ
スに対する保持圧が急激に変化することがない点におい
て優れている。
【0013】前記のアルミナ質繊維のマットは、例え
ば、オキシ塩化アルミニウム等のアルミナ源、シリカゾ
ル等のシリカ源、ポリビニルアルコール等の有機バイン
ダー及び水の混合物から成る紡糸原液を使用し、次の様
にして得られる。すなわち、紡糸したアルミナ繊維前駆
体を積層してシート化し、次いで、好ましくはニードル
パンチングを施した後、通常1000〜1500℃で焼
成する。
【0014】上記のニードルパンチング処理は、繊維の
一部を積層面に対して縦方向に配向させる効果がある。
従って、シート内のアルミナ繊維前駆体の一部がシート
を貫通して縦方向に配向してシートを緊縛するため、シ
ートの嵩比重が高められ、また、層間の剥離や層間のず
れが防止される。ニードルパンチングの密度は通常1〜
50打/cm2であり、ニードルパンチングの密度によ
り、マットの厚さ、嵩比重、強度などが調節される。マ
ットの厚さは通常3〜30mmであり、嵩密度は通常
0.1〜0.3g/cm3である。
【0015】なお、本発明においては、アルミナ繊維に
その他のセラミック繊維や無機膨張材を補助的に併用し
てもよい。この場合、マットに均一に混合してもよい
が、特に加熱される箇所を避けて局在させることによ
り、補助材の性能を維持しつつ低コスト化することが可
能である。上記のセラミック繊維としては、シリカ繊
維、ガラス繊維、石綿繊維などが挙げられ、無機膨張材
としては、ベントナイト、膨張性バーミキュライト、膨
張性黒鉛などが挙げられる。
【0016】本発明の製造方法は、基本的には、従来公
知の方法と同様に、アルミナ質繊維マットに有機バイン
ダー液を含浸させる第1工程、有機バインダー液が含浸
されたアルミナ質繊維マットを厚さ方向に圧縮する第2
工程、圧縮されたアルミナ質繊維マットの厚さを維持し
たまま有機バインダー液の媒体液を除去する第3工程を
包含する。
【0017】上記の有機バインダーとしては、各種のゴ
ム、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などを使用できる。上
記のゴム類としては、天然ゴム;エチルアクリレートと
クロロエチルビニルエーテルの共重合体、n−ブチルア
クリレートとアクリロニトリルの共重合体、エチルアク
リレートとアクリロニトリルの共重合体などのアクリル
ゴム;ブタジエンとアクリロニトリルの共重合体のニト
リルゴム;ブタジエンゴム等が挙げられる。熱可塑性樹
脂としては、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリ
ルアミド、アクリロニトリル、メタクリル酸、メタクリ
ル酸エステル等の単独重合体および共重合体であるアク
リル系樹脂;アクリロニトリル・スチレン共重合体;ア
クリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体などが
挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂などが
挙げられる。上記の有機バインダーの中ではアクリル又
はメタクリル系のポリマーであるアクリル系樹脂が好ま
しい。
【0018】本発明において、上記の有機バインダー
は、25℃で測定した粘度が25〜3000cpsとな
る様に調製された水分散液(ラテックス)として使用さ
れる。すなわち、本発明の特徴は、アルミナ質繊維マッ
トの表面相および内部に対する有機バインダー水分散液
の含浸が均一に行われる様にするため、有機バインダー
水分散液の粘度を一定範囲に制御した点に存する。有機
バインダー水分散液の粘度が25cps未満の場合は、
アルミナ質繊維マット中に保持されず通り抜ける量が多
いため、何度も含浸操作を繰り返す必要があり、しか
も、最初に含浸された有機バインダーが乾燥することに
より樹脂膜が生成される結果、その後の含浸が困難とな
り、時には、含浸が不均一となる。一方、有機バインダ
ー水分散液の粘度が3000cpsを超える場合は、ア
ルミナ質繊維マット中に水分散液が含浸され難くなる結
果、アルミナ質繊維マットの表面層にしか水分散液が含
浸されないこともあり、何れにしても含浸が不均一とな
る。
【0019】有機バインダー水分散液の粘度の調節には
粘度調整剤を使用しても構わない。例えば25cps未
満の低粘度有機バインダー水分散液の場合は、公知の増
粘剤を使用して25〜3000cpsの範囲内に調節す
ることが出来る。増粘剤としては、例えば、ヒドロキシ
セルロース、ポリアクリル酸またはその塩、ポリオキシ
エチレン、ポリオキシプロピレン等が挙げられる。これ
らは併用しても構わない。また、高粘度の有機バインダ
ー水分散液は水などの溶媒で希釈して目的の粘度に調節
しても構わない。ただしし、有機バインダーの濃度が低
下するため、目的の添着量に達する迄の添着作業に時間
が掛かるので注意しなくてはならない。有機バインダー
水分散液の好ましい粘度(25℃)は25〜300cp
sの範囲である。
【0020】前記の第1工程、第2工程、第3工程は、
例えば、特許第3025433号公報などに記載された
公知の方法に従って行うことが出来る。
【0021】すなわち、第1工程(アルミナ質繊維マッ
トに有機バインダー液を含浸させる工程)は、例えば、
有機バインダー液にマットを浸漬する方法、マットに有
機バインダー液を噴霧する方法などで行うことが出来
る。有機バインダーの含有量(有効成分としての値)
は、アルミナ繊維100重量部に対し、通常3〜30重
量部、好ましくは5〜20重量部である。有機バインダ
ーの含有量が3重量部未満の場合は、マットの反発力に
よって成形体としての厚さを維持できない虞があり、3
0重量部を超える場合は、コスト高になる他、成形体の
柔軟性が損なわれる虞がある。
【0022】第2工程(有機バインダー液が含浸された
アルミナ質繊維マットを厚さ方向に圧縮する工程)は、
プレス板、プレスローラー等の圧縮手段によって行うこ
とが出来る。プレス板としては、2枚の透液性板状体、
典型的にはパンチングメタル、樹脂ネット、金網(メッ
シュ)、多孔板または通気性の良い板状体などを使用し
得る。圧縮手段には、バインダー液の吸引手段を併用す
るのが好ましい。
【0023】第3工程(圧縮されたアルミナ質繊維マッ
トの厚さを維持したまま有機バインダー液の媒体液を除
去する工程)は、第2工程に引き続き行われ、有機バイ
ンダーが変質や分解を起こさない温度条件下で高温熱風
処理することにより行うことが出来る。
【0024】本発明の製造方法で得られた耐熱性マット
は、厚さ方向に圧縮されたアルミナ質繊維マット中に熱
分解によって消失する有機バインダーが実質的に均一に
存在して厚さが実質的に均一である。
【0025】従って、本発明の製造方法で得られた耐熱
性マットは、排気ガス浄化用触媒コンバーターにおける
モノリス保持材、すなわち、モノリスと当該モノリスの
外側を覆う金属性シェルとの間に装入されるモノリス保
持材として好適に使用される。この場合、本発明の製造
方法で得られた耐熱性マット(モノリス保持材)は、厚
さが実質的に均一であるため、装着がスムーズに行われ
て表面付近の繊維の破損が防止され、また、隙間のない
均一装着が可能である。また、本発明の耐熱性マット
は、上記の特徴を活かし、モノリス保持材以外の各種の
耐熱性パッキング材としても好適に使用し得る。
【0026】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例
によって限定されるものではない。なお、以下の諸例に
おいて、有機バインダー水分散液の粘度は、250ml
の蓋付きガラス瓶に有機バインダー水分散液を入れ、2
5±0.2℃の恒温槽中に3時間放置して温度を25℃
にした後、蓋を外し、トキメック株式会社製ブルックフ
ィールド型(B型)粘度計にて測定した。
【0027】実施例1 アルミナ質繊維マットとして、Al23/SiO2重量
比=72/28、結晶化度0%、繊維径約4μm、45
μm以上のショットを4重量%含有し、短繊維引張強度
200kg/mm2のアルミナ繊維のマット(厚さ1
2.5mm、嵩密度0.1g/cm3)を使用した。
【0028】先ず、上記のマット100重量部当たり、
25℃で測定した粘度が32cpsのアクリレート系ラ
テックス(中央理化工業社製「FK64」)15重量部
を添着した。その後、圧縮乾燥(130℃で1時間)し
て厚さ6mmの耐熱性マットを得た。得られた耐熱性マ
ットを厚さ方向にカッターで切断し、切断面を観察した
結果、有機バインダーが実質的に均一に存在していた。
【0029】次いで、モノリスと金属性シェル(キャ
ン)との間にモノリス保持材として上記の耐熱性マット
を装着し排気ガス浄化用触媒コンバータを製作した。こ
のときのキャンとモノリスの隙間は約3.5mmであ
る。耐熱性マットの装着は、その厚さが実質的に均一で
あるため、無理な力を掛けることなく容易に行うことが
出来た。また、装着後、キャンを電動カッターで切り開
き、耐熱性マット表面を観察したところ、表面の傷みは
なく良好に装着されていることが確認された。
【0030】実施例2 実施例1において、25℃で測定した粘度が80cps
のアクリレート系ラテックス(日本ゼオン社製「Nip
ol 852」)を使用した以外は、実施例1と同様に
して耐熱性マットの製造および触媒コンバータの製作を
行って評価した。耐熱性マットを厚さ方向にカッターで
切断し、切断面を観察した結果、有機バインダーが均一
に存在していた。また、耐熱性マットは、厚さが均一で
あり、触媒コンバータの製作時の装着性は良好であっ
た。
【0031】実施例3 実施例1において、25℃で測定した粘度が200cp
sのアクリレート系ラテックス(中央理化工業社製「F
K66」)を使用した以外は、実施例1と同様にして耐
熱性マットの製造および触媒コンバータの製作を行って
評価した。耐熱性マットを厚さ方向にカッターで切断
し、切断面を観察した結果、有機バインダーが均一に存
在していた。また、耐熱性マットは、厚さが均一であ
り、触媒コンバータの製作において良好に装着できた。
【0032】実施例4 実施例1において、25℃で測定した粘度が1200c
psのアクリレート系ラテックス(日本ゼオン社製「N
ipol 822」)を使用した以外は、実施例1と同
様にして耐熱性マットの製造および触媒コンバータの製
作を行って評価した。耐熱性マットを厚さ方向にカッタ
ーで切断し、切断面を観察した結果、有機バインダーが
均一に存在していた。また、耐熱性マットは、厚さが均
一であり、触媒コンバータの製作において良好に装着で
きた。
【0033】比較例1 実施例1において、アクリレート系ラテックス(中央理
化工業社製「FK64」)に水を添加し、粘度を20c
psに低下させて使用したした以外は、実施例1と同様
にして耐熱性マットの製造および触媒コンバータの製作
を行って評価した。耐熱性マットの製作の際、上記のア
クリレート系ラテックスがアルミナ質繊維マット中に保
持されず通り抜けるため、目的の添着量に達する迄に、
複数回の含浸操作が必要であった。また、得られた耐熱
性マットを厚さ方向にカッターで切断し、切断面を観察
した結果、有機バインダーの存在状態は不均一であっ
た。
【0034】比較例2 実施例1において、25℃で測定した粘度が15cps
のアクリレート系ラテックス(日本ゼオン社製「Nip
ol 855」)を使用した以外は、実施例1と同様に
して耐熱性マットの製造および触媒コンバータの製作を
行って評価した。耐熱性マットの製作の際、上記のアク
リレート系ラテックスがアルミナ質繊維マット中に保持
されず通り抜けるため、目的の添着量に達する迄に、複
数回の含浸操作が必要であった。また、得られた耐熱性
マットを厚さ方向にカッターで切断し、切断面を観察し
た結果、有機バインダーの存在状態は不均一であった。
【0035】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、厚さ方向
に圧縮されたアルミナ質繊維マット中に熱分解によって
消失する有機バインダーが含有されて成る耐熱性マット
の製造方法であって、有機バインダーが実質的に均一に
存在して厚さが実質的に均一な耐熱性マットが得られる
様に改良された製造方法が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/28 311 F01N 3/28 311N // D06M 101:00 D06M 101:00 (72)発明者 野口 勇二 新潟県上越市福田1番地 三菱化学産資株 式会社直江津工場内 Fターム(参考) 3G091 AB01 BA01 BA07 BA39 GA06 GB01Z GB10Z GB16Z GB19Z HA27 HA29 HA31 4G069 AA15 BA01A BA01B BA02B BA22A BA22B CA03 DA06 EA03X EA03Y EA07 EA16 EA19 ED05 ED06 EE01 4L033 AA09 AC05 AC15 CA18 4L047 AA06 BA15 BA23 BC07 CB05 CC16 DA00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナ質繊維マットに有機バインダー
    液を含浸させる第1工程、有機バインダー液が含浸され
    たアルミナ質繊維マットを厚さ方向に圧縮する第2工
    程、圧縮されたアルミナ質繊維マットの厚さを維持した
    まま有機バインダー液の媒体液を除去する第3工程を包
    含する耐熱性マットの製造方法において、有機バインダ
    ー液として、25℃で測定した粘度が25〜3000c
    psの有機バインダー水分散液を使用することを特徴と
    する耐熱性マットの製造方法。
  2. 【請求項2】 25℃で測定した粘度が25〜300c
    psの有機バインダー水分散液を使用する請求項1に記
    載の製造方法。
  3. 【請求項3】 有機バインダーがアクリル系樹脂である
    請求項2又は3に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 アルミナ質繊維マット100重量部当た
    りの有機バインダーの含有量が3〜30重量部である請
    求項1〜3の何れかに記載の製造方法。
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