JP2002302824A - 合成繊維の紡糸工程異常検出方法 - Google Patents

合成繊維の紡糸工程異常検出方法

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JP2002302824A
JP2002302824A JP2001107843A JP2001107843A JP2002302824A JP 2002302824 A JP2002302824 A JP 2002302824A JP 2001107843 A JP2001107843 A JP 2001107843A JP 2001107843 A JP2001107843 A JP 2001107843A JP 2002302824 A JP2002302824 A JP 2002302824A
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Takahiro Yokoyama
貴広 横山
Tamotsu Suzuki
保 鈴木
Takuya Ban
拓弥 伴
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  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸条製造工程において工程異常を容易にかつ
正確に検出することが出来る異常検出方法を提供するこ
とである。 【解決手段】 糸条張力検出手段である非接触張力計に
よって検出された各糸条の張力値を管理コンピュータに
取り込み、平均張力値と張力変動標準偏差値を演算し、
さらに平均張力値と張力変動標準偏差値から巻取平均張
力値と巻取平均張力変動標準偏差値を求め、各項目に糸
条の品種毎に予めしきい値を設定し比較することによっ
て巻取工程が正常か異常かを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紡糸装置から紡出さ
れた糸条を巻取る糸条製造工程における工程異常の検出
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成繊維の製造工程における工程の異常
には、糸条の滑り性等を保つための油剤の付着斑や集束
性を保つための交絡付与斑、また糸道規制をするための
糸道ガイド外れなどがある。公知の製造工程中での異常
判別方法には、油剤付着斑に対しては接触式の絶縁抵抗
計による抵抗値測定、交絡付与斑や糸道ガイド外れに対
しては人による黙視確認や糸条に測定子を接触せしめそ
の受ける張力変動値を以て異常を検出する方法が知られ
ている。しかし、接触式の測定子を用いた場合、該接触
子が糸条を傷つけて糸質を低下させたり、測定子の摩耗
により測定誤差が発生し、異常判別を誤ることがある。
これらの問題を解消し得る方法が特開平10−3059
63号公報及び特開平10−305966号公報で提案
されている。この方法では、非接触式の張力検出手段と
該手段から検出される張力を各糸条単位でリアルタイム
で測定し、予め張力値や変動値に対してしきい値を巻取
装置単位で設定し、これと対比することで工程異常を判
別する方法を提案している。しかしながら、この方法で
は、多糸条を同時に巻上げる巻取装置においては、各錘
毎の糸条経路や巻き上がりの進行度が異なるために、糸
条毎に巻上張力が異なる点、かつ誤検知を防止する点か
ら、第1図に示すように、余裕を持ったしきい値設定と
ならざるを得ず、小さな張力の変化として生じた工程異
常は摘示できない問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紡糸装置か
ら紡出された糸条を巻取る工程において、各糸条単位に
油剤の付着斑などの工程異常を正確に、かつ、精度良く
判別することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明においては、紡糸装置から紡出した糸条を
トラバースさせ巻取体へ巻上げる工程において、前記紡
糸装置は2錘以上の紡錘を巻き取る巻き取り手段を有
し、かつ、紡糸経路には各糸条に非接触の張力測定手段
が配設され、該張力測定手段は張力を測定し間欠的にサ
ンプリングし、そして、前記サンプリングされたデータ
は前記張力手段に同時もしくは逐次データ送信可能に結
合された演算プログラムが格納され、またデータ格納手
段と結合した演算手段にて演算されるように構成されて
いる。
【0005】本発明の第1は、各糸条単位に予め設定し
たサンプリング期間中に測定された張力の平均値Aと標
準偏差Aを求め、予め設定された前記平均値Aに対する
上限しきい値と下限しきい値と対比し、及び、予め設定
された前記標準偏差Aに対する上限しきい値と対比して
工程異常を摘示する紡糸工程の異常検出方法である。
【0006】また、本発明の第2は、実質的な巻き取り
の開始から終了までの間に設定された全サンプリング期
間中に求められた前記平均値A及び標準偏差Aをデータ
格納手段に格納して行き、巻き取りの終了後に同期間中
に測定された平均値Aの平均値Bを求め、該平均値Bに
基づいて上限しきい値及び下限しきい値を求め、このし
きい値と同期間中における各平均値Aとを対比し、及
び、実質的な巻き取りの開始から終了までの間に設定さ
れた全サンプリング期間中に求められた標準偏差Aの平
均値B’を求め、該平均値B’に基づいて上限しきい値
を求め、同期間中における各標準偏差Aとを対比して工
程異常を摘示する紡糸工程の異常検出方法である。
【0007】また、本発明の第3は、前記の平均値B及
び平均値B’を紡糸品種と関連づけてデータ格納手段に
格納し、紡糸シリーズの終了後これまでに測定され格納
された平均値Bの平均値Cを求め、該平均値Cに基づい
て上限しきい値及び下限しきい値を求め、このしきい値
と先に求めた各平均値Bとを対比し、及び、紡糸シリー
ズの終了後これまでに測定され格納された平均値B’の
平均値C’を求め、該平均値C’に基づいて上限しきい
値を求め、このしきい値と先に求めた各平均値B’とを
対比して工程異常を摘示する紡糸工程の異常検出方法で
ある。
【0008】また、本発明の好ましい態様としては、前
記第1〜第3の異常検出方法を2以上組み合わせて工程
異常を摘示する紡糸工程の異常検出方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】第2図は本発明が用いられた例で
ある紡糸装置の全体構成の概略図であり、また第3図は
その側面概略図である。本発明は公知の紡糸装置に適用
できる。該紡糸装置は少なくとも2錘以上の巻き取り手
段を有しており、2糸条以上である糸条19は、溶融ポ
リマーを紡出する口金、冷却装置(図示せず)とから構
成される紡出装置1から紡糸され、油剤を付着させる給
油装置2、集束性を付与する交絡装置3と、糸条19を
所定の速度で引取る第1引取りローラ4、第2引取りロ
ーラ5と、トラバース装置10、接圧ローラ11を介し
て巻取体12に巻き上げられる。巻取装置15は、複数
本装着したスピンドル13、13’、スピンドル13の
巻取体12が巻上げを完了した際にスピンドル13’と
入れ替えを行う回転自在に装着されたレボルビング部材
14により構成されている。第2引き取りローラ5巻取
装置15の間には糸分けガイド6と振り支点ガイド7が
トラバース装置上流側に設置されている。振り支点ガイ
ド7とトラバース装置10の間には非接触張力検出用の
第1センサ8が、巻取装置15のトラバース装置10に
は非接触張力検出用の第2センサ9が設置され、一体と
して非接触張力検出手段として構成している。
【0010】非接触での糸条の張力は例えば次のように
して求められる。すなわち、トラバース装置10が非接
触張力検出用第2センサ9に最も接近した際に、非接触
張力検出用第2センサ9が検知信号、つまりトラバース
装置10の折返時にその際生じる横波のスタート時間を
示す検知信号を信号線9’を介し張力演算装置16に出
力する。また、トラバース装置10の折返時にその際生
じる糸条19に伝搬する横波を非接触張力検出用第1セ
ンサ8が検知し、信号線8’を介し張力演算装置16に
信号を出力する。
【0011】張力演算装置16では、非接触張力検出用
第1センサ8と非接触張力検出用第2センサ9からの信
号の時間差を演算する。前記の張力の検出手段や演算
は、例えば特開平10−305963号公報や特開平1
0−305966号公報に開示される方法を採用するこ
とができる。
【0012】前記の本発明の態様においては、張力は錘
単位でトラバース周期ごとに求められるが、本発明にお
いては、間欠的なデータの採取となっていれば、サンプ
リング間隔に特に制限はない。このようにして求められ
た張力は同時もしくは逐次にデータ送信可能に結合され
た、演算プログラムが格納された演算手段18に送信さ
れる。また、データ格納手段(図示せず。)に演算結果
は格納される。
【0013】そして、本発明においては、以下のように
して工程異常を検出する。まず、本発明の第1の方法
は、予め設定したサンプリング期間中(例えば、前記の
態様ではトラバース回数で代用することもできる。)各
錘毎に求められた少なくとも2以上の張力値に基づい
て、第4図に示すように、当該期間中の張力値の平均値
A及び標準偏差Aを演算する。次いで、前記平均値Aと
各錘毎に予め設定された前記張力値の平均値Aに対する
上限しきい値及び下限しきい値とを対比し、及び、前記
標準偏差Aと各錘毎に予め設定された前記標準偏差Aに
対する上限しきい値とを対比して、異常を摘示する。
【0014】この予め設定したサンプリング期間は、例
えば、紡糸品種毎に適当な入力手段から、ないしはデー
タ格納手段に格納されたデータを演算手段18に入力
し、プログラミングされる。サンプリング期間は紡糸の
巻き上がり開始から巻き上がりの終了までに複数個設定
されていて、その都度前記の異常摘示の判定を行うもの
である。このサンプリング期間は連続的に設定されてい
ても間欠的に設定されているものであっても差し支えな
いが、連続的に設定される(つまり、該サンプリング期
間が連続して設定されている。)方が好ましい。
【0015】この異常検出法を図5を用いて説明する。
図5における各●は、先に図4を用いて説明した予め設
定したサンプリング期間中のデータから求められた張力
値の平均値Aである。また、各□は、予め設定したサン
プリング期間中のデータから求められた標準偏差Aであ
る。紡糸装置によっては、紡糸経路が異なることやロー
ルやガイドの微妙な差から張力に錘間差が生じる。ま
た、各錘においても巻き上がり状態や油剤の付着斑など
の要因で必ずしも一定の張力とはならない。
【0016】そのため、各錘毎に前記平均値A及び標準
偏差Aに対して、しきい値を設定し、工程異常を検出す
るのである。このしきい値の設定方法としては、例え
ば、データ格納手段に格納された各紡糸品種毎、錘毎の
データテーブルを参照し、ならびに/または前記平均値
Aおよび/もしくは標準偏差Aを用いてプログラミング
された数式に基づいて演算し求められる(他のしきい値
も同様である。)。かかる構成を採用することにより、
各錘毎に適切なしきい値を設定することができるので、
しきい値幅として小さくすることができ、検出感度の高
い異常検出法とすることができる。また、平均化された
値をその対象とするために、異常値やノイズの影響を排
除することができ、信頼性の高い異常検出法とすること
ができる。
【0017】また、本発明の第2の方法は、前記の平均
値A及び標準偏差Aを実質的な巻き取りの開始から終了
までの期間中、データ格納手段に格納をしてゆき、巻き
取りの終了後に同期間中に測定され演算された平均値A
を用いて平均値Bを求める。そして、該平均値Bに基づ
いて上限しきい値及び下限しきい値を求め、前記の同期
間中に測定され演算された各平均値Aとを対比すること
により工程異常を摘示する。また、巻き取りの終了後に
同期間中に測定され演算された標準偏差Aを用いて平均
値B’を求める。そして、該平均値B’に基づいて上限
しきい値を求め、前記の同期間中に測定され演算された
各標準偏差Aとを対比することにより工程異常を摘示す
るものである。
【0018】この方法を図6を用いて説明する。図6は
ある錘における時間の推移に伴った張力の変化を表すグ
ラフである。図6において●は、前記の張力値の平均値
Aであり、□は標準偏差Aである。巻き取り終了後には
巻きあがった巻取体を交換するため、巻き上げの初期及
び終期に巻回速度を変え、あるいは、トラバース方式を
変え、あるいは、糸条経路を変える。このため、この期
間中は工程は不安定で、張力値としても変動が激しく、
また、製品として使用できる部分ともならない。切り替
え後工程が安定化して、実質的な巻き取り開始となり、
また、終了操作の前までが実質的な巻き取り終了であ
る。すなわち、T3の期間で示される期間において本発
明は適用される。
【0019】このT3の期間は糸切り替え後、張力値が
一定範囲に一定時間収まってから、工程安定状態時に次
の糸切り替えのために巻取装置15から送出する信号ま
での時間として求められる。ここで、張力値の範囲や一
定範囲に収まる時間は、例えば、各紡糸品種毎、錘毎に
予めデータ格納手段に格納されたデータテーブルを参照
し設定することができる。
【0020】すなわち、T3の期間中に設定された各サ
ンプリング期間で求められた平均値Aを平均化して平均
値Bが演算され、同様に標準偏差Aから平均値B’が求
められる。
【0021】かかる方法を用いることで、経時的な糸質
の変化を的確に摘示することが可能となる。
【0022】また、本発明の第3の方法は、紡糸品種デ
ータと前記の平均値B及び平均値B’とを関連づけてデ
ータ格納手段に格納してゆき、当該錘における紡糸履歴
に従ってデータを蓄積する。この蓄積された平均値Bの
データから平均値Cを求め、平均値Cに基づいて、上限
しきい値及び下限しきい値を求め、当該巻きあがった紡
糸品種の平均値Bと対比することにより工程異常を摘示
する。また、蓄積された平均値B’のデータから平均値
C’を求め、平均値C’に基づいて、上限しきい値を求
め、当該巻きあがった紡糸品種の平均値B’と対比する
ことにより工程異常を摘示するものである。
【0023】この方法を図7を用いて説明する。一般に
同一品種の紡糸シリーズは数日〜十数日にも及ぶもので
あり、その結果一つの錘から同一品種の製品は連続して
数十も精算されることがある。図7に示す●は、平均値
Bを示し、□は平均値B’を示している。各平均値B及
び平均値B’は巻き上がりの終了毎にデータ格納手段に
蓄積されてゆく。そして、一連の紡糸シリーズが終了し
た時にこれら平均値Bおよび平均値B’からそれぞれ平
均値Cおよび平均値C’が求められ、これから各しきい
値が求められ、当該巻きあがった紡糸品種の平均値Bと
を対比して工程異常を検出するのである。
【0024】かかる方法を用いることで、異常期間が長
い油剤の塗布斑や巻回装置の異常といった一つの製品だ
け見ていれば発見の困難な工程異常も効果的に摘示する
ことが可能であり、品質の安定化に寄与するものとな
り、また、異常な製品の流出を防止できるので、全体と
しての品質向上に寄与するものとなる。
【0025】上記した本発明の方法は、それぞれ単独で
用いても良いが、上記説明したようにそれぞれ摘示する
異常の性質は異なるものであるので、組み合わせて用い
ることが好適である。
【0026】本発明の方法においては、糸品種の違い、
例えば化学的組成、繊度、フィラメント数など、や工程
条件、例えば紡糸速度、延伸条件、撚り条件など、に制
限を受けるものではない。
【0027】本発明の方法において、各しきい値幅は、
紡糸装置種類、化学的組成、繊度、フィラメント数、紡
糸速度、延伸条件、撚り条件などに応じ、適宜設定する
ことができる。
【0028】
【実施例】以下実施例により、本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は以下の例により限定を受けるわけでは
ない。
【0029】実施例1、比較例1 図1で示した紡糸装置で、44デシテックス−13フィ
ラメントのポリカプラミド繊維を紡出し、表1に示すよ
うに巻取装置単位で平均張力の上限しきい値と平均張力
の下限しきい値と張力の標準偏差のしきい値を設定する
方法(従来技術)と上述記載の各錘単位で平均張力の上
限しきい値と平均張力の下限しきい値と張力の標準偏差
の上限しきい値を演算し、設定する方法を用いて工程異
常検出能力の比較を行った。紡出9日後に従来技術では
工程異常を見つけられなかったが、本発明の方法では摘
示することができた。この工程異常は第1錘目の交絡ノ
ズルの孔がゴミにより半詰まりになったことに起因して
いた。
【0030】
【表1】
【0031】実施例2、比較例2 実施例1の紡出装置と品種で巻取平均張力上限しきい値
と下限しきい値と巻取平均張力変動標準偏差上限しきい
値を過去の同じ品種の糸条により値を設定した。紡出開
始後42日後に巻取平均張力変動標準偏差上限しきい値
により、第2引取ローラの加熱装置のヒータの故障によ
り、初期の温度設定値より約10℃程度低く、全錘の張力
値が若干上昇する工程異常の検出ができた。
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明は、紡糸装置から紡出された糸条
を巻取る工程において、各糸条単位に油剤の付着斑など
の工程異常を正確に、精度良く判別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術である工程異常の判別を方法を示す
概略図である。
【図2】 本発明の方法が用いられた糸条製造設備の全
体構成の一例を示す概略図である。
【図3】 本発明の方法が用いられた糸条製造設備の全
体構成側面図の一例を示す概略図である。
【図4】 一つのサンプリング期間において平均張力値
を得る説明図である。
【図5】 本発明の第1の方法を説明する概略図であ
る。
【図6】 本発明の第2の方法を説明する概略図であ
る。
【図7】 本発明の第3の方法を説明する概略図であ
る。
【符号の説明】
1 紡出装置 2 給油装置 3 交絡装置 4 第1引き取りローラ 5 第2引き取りローラ 6 糸分けガイド 7 振り支点ガイド 8 非接触張力検出用第1センサ 8’ 非接触張力検出用第1センサ用信号線 9 非接触張力検出用第2センサ 9’ 非接触張力検出用第2センサ用信号線 10 トラバース装置 11 接圧ローラ 12 巻取体(糸条パッケージ) 13 スピンドル(巻取側) 13’スピンドル(反巻取側) 14 レボルビング部材 15 巻取装置 16 張力演算装置 17 管理コンピュータ 18 ディスプレイ 19 糸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F115 AA09 CA21 CA22 CA42 CB08 CC08 CD05 CF40 4L045 DC06 DC40

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡糸装置から紡出した糸条をトラバース
    させ巻取体へ巻上げる工程において、前記紡糸装置は2
    錘以上の紡錘を巻き取る巻き取り手段を有しており、か
    つ、紡糸経路には各糸条毎に非接触の張力測定手段が配
    設されており、紡糸の進行に伴って前記張力測定手段は
    各糸条の張力を測定し間欠的にサンプリングし、予め設
    定されたサンプリング期間中にサンプリングされた張力
    測定値の平均値A及び標準偏差Aを前記張力測定手段か
    ら同時若しくは逐次データ送信可能に結合され、演算プ
    ログラムが格納された演算手段によって求め、前記平均
    値Aを各錘毎に予め設定された上限しきい値および下限
    しきい値と対比し、更に、前記標準偏差Aを各錘毎に予
    め設定された上限しきい値と対比することにより、各錘
    単位で工程異常を摘示することを特徴とする紡糸工程の
    異常検出方法。
  2. 【請求項2】 紡糸装置から紡出した糸条をトラバース
    させ巻取体へ巻上げる工程において、前記紡糸装置は2
    錘以上の紡錘を巻き取る巻き取り手段を有しており、か
    つ、紡糸経路には各糸条毎に非接触の張力測定手段が配
    設されており、紡糸の進行に伴って前記張力測定手段は
    各糸条の張力を測定し間欠的にサンプリングし、予め設
    定されたサンプリング期間単位にその期間中に測定され
    た張力測定値の平均値A及び標準偏差Aを前記張力測定
    手段から同時若しくは逐次データ送信可能に結合され、
    演算プログラムが格納された演算手段によって求め、つ
    いで、この演算結果をデータ格納手段に格納し、巻き取
    りの終了後、実質的な巻き取りの開始から終了までの期
    間中に求められた前記平均値Aの平均値Bを求め、該平
    均値Bに基づいて上限しきい値及び下限しきい値を求
    め、両しきい値と同期間中に求められた各平均値Aとを
    対比し、及び、実質的な巻き取りの開始から終了までの
    期間中に求められた前記標準偏差Aの平均値B’を求
    め、該平均値B’に基づいて上限しきい値を求め、該し
    きい値と同期間中に求められた各平均値B’とを対比す
    ることにより、各錘単位で工程異常を摘示することを特
    徴とする紡糸工程の異常検出方法。
  3. 【請求項3】 紡糸装置から紡出した糸条をトラバース
    させ巻取体へ巻上げる工程において、前記紡糸装置は2
    錘以上の紡錘を巻き取る巻き取り手段を有しており、か
    つ、紡糸経路には各糸条毎に非接触の張力測定手段が配
    設されており、紡糸の進行に伴って前記張力測定手段は
    各糸条の張力を測定し間欠的にサンプリングし、予め設
    定されたサンプリング期間単位にその期間中に測定され
    た張力測定値の平均値A及び標準偏差Aを前記張力測定
    手段から同時若しくは逐次データ送信可能に結合され、
    演算プログラムが格納された演算手段によって求め、つ
    いで、この演算結果をデータ格納手段に格納し、巻き取
    りの終了後、実質的な巻き取りの開始から終了までの期
    間中における前記平均値Aの平均値Bを求め、及び、同
    期間中における前記標準偏差Aの平均値B’を求め、該
    平均値B及び該平均値B’を紡糸品種データと関連づけ
    てデータ格納手段に格納し、次いで、紡糸シリーズの終
    了後同データ格納手段にこれまで格納された当該巻きあ
    がった紡糸品種の平均値Bの平均値Cを求め、該平均値
    Cに基づいて上限しきい値及び下限しきい値を求め、こ
    れを前記各平均値Bと対比し、及び、紡糸シリーズ終了
    後同データ格納手段にこれまで格納された当該巻きあが
    った紡糸品種の平均値B’の平均値C’を求め、該平均
    値C’に基づいて上限しきい値を求め、これを前記各平
    均値B’とを対比することにより、各錘単位で工程異常
    を摘示することを特徴とする紡糸工程の異常検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の異常検出方法を2以
    上組み合わせて工程異常を摘示することを特徴とする紡
    糸工程の異常検出方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008504461A (ja) * 2004-06-29 2008-02-14 インストゥルマー リミテッド 繊維を監視する装置および方法
US8669757B2 (en) 2004-06-30 2014-03-11 Instrumar Limited Fibre monitoring apparatus and method
CN105966992A (zh) * 2015-03-11 2016-09-28 村田机械株式会社 纱线卷绕机、自动络纱机以及接纱部分的检查方法
JP2019159365A (ja) * 2018-03-07 2019-09-19 東芝情報システム株式会社 状態変動検出装置及び状態変動検出用プログラム

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