JP2002302619A - 新規化合物、色素、インク、インクジェット用インク、及びインクジェット記録方法 - Google Patents

新規化合物、色素、インク、インクジェット用インク、及びインクジェット記録方法

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JP2002302619A JP2002005043A JP2002005043A JP2002302619A JP 2002302619 A JP2002302619 A JP 2002302619A JP 2002005043 A JP2002005043 A JP 2002005043A JP 2002005043 A JP2002005043 A JP 2002005043A JP 2002302619 A JP2002302619 A JP 2002302619A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字性能に優れ、色調も好ましく、紙依存性
が少なく、耐水性に優れ、耐光性、暗熱保存性、耐オゾ
ン性等の画像保存性に関して優れた、高濃度の黒色を呈
することが可能な新規化合物、該化合物を含有してなる
新規な色素、該色素を含有してなるインク及びインクジ
ェット用インク、ならびに該インクジェット用インクを
用いたインクジェット記録方法を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表される化合物、該
化合物を含有してなる色素、及び該色素を含有してなる
インク及びインクジェット用インク、ならびに該インク
ジェット用インクを用いて記録を行うインクジェット記
録方法である。下記一般式(I)において、A及びB
は、各々独立に、アゾ基に炭素原子で結合する一価のヘ
テロ環基を表す。m及びnは、各々独立に、0又は1を
表す。Mは、水素原子又は一価の陽イオンを表す。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黒色を呈するビス
型アゾ色素の新規化合物、該化合物を含有してなる色
素、該色素を含有してなるインク及びインクジェット用
インク、ならびに該インクジェット用インクを用いたイ
ンクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】黒色を呈する色素は、文字情報をプリン
トする用途のみならず、カラー画像においても墨版とし
て用いられる。しかし、ニュートラルな黒色を呈する色
素の開発は技術的に困難な点が多く、多大な研究開発が
行われているものの、まだ十分な性能を有するものは少
ないのが現状である。そのため、複数の多様な色相の色
素を混合して黒色を形成することが行われているが、一
種単独で高濃度のニュートラルな黒色を呈する色素の開
発は、現在において最も強く要望されている技術課題で
ある。
【0003】近年、インクジェットプリンターの普及に
伴い、従来にも増して、黒色色素が重要になっている。
インクジェットプリンターにおいては、他方式のピクト
リアル専門のプリンターと比較して、文字情報を印刷す
る頻度が極めて多い。そのため、インクジェットプリン
ターに使用される黒色色素としては、画像情報の黒画像
部分に使用される場合と、文字情報部分に使用される場
合の双方において、要求される性能を満たさなければな
らないという問題がある。
【0004】前記黒色色素に要求される性能としては、
高濃度でニュートラルな黒色を呈すること、インク化適
性及びインク安定性に優れること、画像堅牢性(光、
熱、大気中の湿気、薬品、大気、大気中の各種のガス、
水、摩擦に対する堅牢性)が高いこと、印刷される媒体
(紙)による色相変化が少ないこと、受像紙中での染着
性に優れること、合成が容易でありコストが安価である
こと、人畜に無害であること等が挙げられる。
【0005】従来においては、黒色色素としてビスアゾ
色素が提案されているが、従来公知の黒色色素は、濃度
が低く、色相がニュートラルな黒でなく、また画像堅牢
性に劣る等の問題がある。また、従来公知のビスアゾ色
素のほとんどは、アゾ成分が置換若しくは無置換のベン
ゼン環構造を有するものである。そのためいずれの色素
も、分子吸光係数がほぼ同じ程度で低いものであった。
そのため多少の置換基の変更では、元来の性質である分
子吸光係数を著しく向上させることは困難という問題が
ある。さらに、一部の黒色色素においては、分子内に有
害なクロムイオンを有する構造を持つものがあり、人畜
に対する安全性において問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明は、高濃度でニュートラルな、色
味のない黒色を呈し、色素、インク及びインクジェット
用インクに要求される各種性能を満足し、安価、かつ合
成が容易である新規な化合物を提供することを目的とす
る。また、印字性能が優れているとともに、色調も好ま
しく、紙依存性が少なく、滲みも発生せず耐水性に優
れ、耐光性、暗熱保存性、及び耐オゾン性等の画像保存
性に優れた、高濃度の黒色を呈することが可能な、前記
化合物を含有してなる新規な色素、ならびに該色素を含
有してなるインク及びインクジェット用インクを提供す
ることを目的とする。さらに、前記インクジェット用イ
ンクを用いることにより、優れた画像性能を有する黒色
画像を与えるインクジェット記録方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来知ら
れていない、新規な構造であるヘテロ環構造を有するビ
スアゾ色素について鋭意検討を行ったところ、黒色色素
として優れた性能を示す新規な化合物、該化合物を含有
してなる色素、該色素を含有してなるインク及びインク
ジェット用インク、ならびに該インクジェット用インク
を用いたインクジェット記録方法を見出し、本発明を完
成するに至った。従って、前記課題を解決する手段は以
下の通りである。 <1> 下記一般式(I)で表されることを特徴とする
化合物である。
【0008】
【化5】
【0009】前記一般式(I)において、A及びBは、
各々独立に、アゾ基に炭素原子で結合する一価のヘテロ
環基を表す。m及びnは、各々独立に、0又は1を表
す。Mは、水素原子又は一価の陽イオンを表す。
【0010】<2> 下記一般式(I)で表される化合
物を含有することを特徴とする色素である。
【0011】
【化6】
【0012】前記一般式(I)において、A及びBは、
各々独立に、アゾ基に炭素原子で結合する一価のヘテロ
環基を表す。m及びnは、各々独立に、0又は1を表
す。Mは、水素原子又は一価の陽イオンを表す。
【0013】<3> 前記<2>に記載の色素を含有す
ることを特徴とするインクである。 <4> 前記<2>に記載の色素を含有することを特徴
とするインクジェット用インクである。 <5> 前記<4>に記載のインクジェット用インクを
用いて記録を行うことを特徴とするインクジェット記録
方法である。
【0014】<6> 下記一般式(II−1)、(II−
2)、(II−3)、及び(II−4)のうちいずれかで表
されることを特徴とする化合物である。
【0015】
【化7】
【0016】前記一般式(II−1)、(II−2)、(II
−3)及び(II−4)において、M 1〜M4は金属イオン
を表す。Q1及びQ2は、下記一般式(I)においてAで
表されるヘテロ環基を形成する原子団である。Q3及び
4は、下記一般式(I)においてBで表されるヘテロ
環基を形成する原子団である。X1及びX2は、酸素原
子、又は−N(Ra)−を表す。前記Raは、水素原子、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基を表す。
Lは、金属イオンに配位しているリガンドである。z
は、0以上の整数で、金属イオンによって固有の数に決
定されるものである。
【0017】
【化8】
【0018】前記一般式(I)において、A及びBは、
各々独立に、アゾ基に炭素原子で結合する一価のヘテロ
環基を表す。m及びnは、各々独立に、0又は1を表
す。Mは、水素原子又は一価の陽イオンを表す。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の新規化合物、色素、イン
ク、インクジェット用インク、及びインクジェット記録
方法について詳細に説明する。ここではまず、本発明の
新規化合物について説明する。
【0020】(新規化合物)本発明の化合物は、下記一
般式(I)で表されることを特徴とする。 <一般式(I)で表される化合物>
【0021】
【化9】
【0022】前記一般式(I)において、A及びBは、
各々独立に、アゾ基に炭素原子で結合する一価のヘテロ
環基を表す。前記一価のヘテロ環基としては、酸素原
子、硫黄原子、及び酸素原子から選択される少なくとも
一種のヘテロ原子を環内に有する、5員又は6員のヘテ
ロ環が好ましい。その中でも、ジアゾニウム塩の安定性
の観点から、芳香族ヘテロ環がより好ましい。前記ヘテ
ロ環は、更に別の環で縮環されていてもよく、縮環され
たものの中では、5員又は6員の環が縮環したものが好
ましい。
【0023】前記一般式(I)において、前記A及びB
で表されるヘテロ環基は、更に置換基を有していてもよ
く、その場合の置換基としては、以下に挙げるものが好
ましい。例えば、ハロゲン原子、アルキル基(シクロア
ルキル基、ビシクロアルキル基を含む)、アルケニル基
(シクロアルケニル基、ビシクロアルケニル基を含
む)、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ
基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ
環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、
アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボ
ニルオキシ基、アミノ基(アニリノ基を含む)、アシル
アミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカル
ボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、
スルファモイルアミノ基、アルキル及びアリールスルホ
ニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、スルホ
基、アルキル及びアリールスルフィニル基、アルキル及
びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカ
ルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル
基、アリール及びヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィ
ノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフ
ィニルアミノ基、シリル基などが挙げられる。
【0024】前記ハロゲン原子としては、例えば、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子が好ましい。
【0025】前記アルキル基としては、直鎖状、分岐状
若しくは環状の置換又は無置換のアルキル基が挙げら
れ、アルキル基以外に、シクロアルキル基、ビシクロア
ルキル基、環構造が多いトリシクロ構造などが含まれ
る。
【0026】前記アルキル基の中でも、炭素数1〜30
のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−オクチル
基、エイコシル基、2−クロロエチル基、2−シアノエ
チル基、2―エチルヘキシル基)が好ましい。前記シク
ロアルキル基の中でも、炭素数3〜30の置換又は無置
換のシクロアルキル基(例えば、シクロヘキシル基、シ
クロペンチル基、4−n−ドデシルシクロヘキシル基)
が好ましい。前記ビシクロアルキル基の中でも、炭素数
5〜30の置換又は無置換のビシクロアルキル基、つま
り炭素数5〜30のビシクロアルカンから水素原子を一
個取り去った一価の基(例えば、ビシクロ[1,2,
2]ヘプタン−2−イル、ビシクロ[2,2,2]オク
タン−3−イル基)が好ましい。以下に説明する置換基
中のアルキル基(例えば、アルキルチオ基のアルキル
基)もこのような概念のアルキル基を表す。
【0027】前記アルケニル基としては、直鎖状、分岐
状若しくは環状の置換又は無置換のアルケニル基が挙げ
られ、アルケニル基以外に、シクロアルケニル基、ビシ
クロアルケニル基が含まれる。
【0028】前記アルケニル基の中でも、炭素数2〜3
0の置換又は無置換のアルケニル基(例えば、ビニル
基、アリル基、プレニル基、ゲラニル基、オレイル基)
が好ましい。前記シクロアルケニル基の中でも、炭素数
3〜30の置換又は無置換のシクロアルケニル基、つま
り炭素数3〜30のシクロアルケンの水素原子を一個取
り去った一価の基(例えば、2−シクロペンテン−1−
イル、2−シクロヘキセン−1−イル基)が好ましい。
前記ビシクロアルケニル基の中でも、置換又は無置換の
ビシクロアルケニル基が挙げられ、炭素数5〜30の置
換又は無置換のビシクロアルケニル基、つまり二重結合
を一個持つビシクロアルケンの水素原子を一個取り去っ
た一価の基(例えば、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−
2−エン−1−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクト
−2−エン−4−イル基)が好ましい。
【0029】前記アルキニル基の中でも、炭素数2〜3
0の置換又は無置換のアルキニル基が好ましく、例え
ば、エチニル基、プロパルギル基、トリメチルシリルエ
チニル基、などが好ましい。
【0030】前記アリール基の中でも、炭素数6〜30
の置換又は無置換のアリール基が好ましく、例えば、フ
ェニル基、p−トリル基、ナフチル基、m−クロロフェ
ニル基、o−ヘキサデカノイルアミノフェニル基、など
が好ましい。
【0031】前記ヘテロ環基の中でも、5員若しくは6
員の置換若しくは無置換の芳香族又は非芳香族のヘテロ
環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基が好
ましく、炭素数3〜30の5員若しくは6員の芳香族の
ヘテロ環基がより好ましく、例えば、2−フリル基、2
−チエニル基、2−ピリミジニル基、2−ベンゾチアゾ
リル基、などが特に好ましい。
【0032】前記アルコキシ基の中でも、炭素数1〜3
0の置換又は無置換のアルコキシ基が好ましく、例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、t−
ブトキシ基、n−オクチルオキシ基、2−メトキシエト
キシ基、などがより好ましい。
【0033】前記アリールオキシ基の中でも、炭素数6
〜30の置換又は無置換のアリールオキシ基が好まし
く、例えば、フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、
4−t−ブチルフェノキシ基、3−ニトロフェノキシ
基、2−テトラデカノイルアミノフェノキシ基、などが
より好ましい。
【0034】前記シリルオキシ基の中でも、炭素数3〜
20のシリルオキシ基が好ましく、例えば、トリメチル
シリルオキシ基、t−ブチルジメチルシリルオキシ基、
などがより好ましい。
【0035】前記ヘテロ環オキシ基の中でも、炭素数2
〜30の置換又は無置換のヘテロ環オキシ基が好まし
く、例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ
基、2−テトラヒドロピラニルオキシ基、などがより好
ましい。
【0036】前記アシルオキシ基の中でも、ホルミルオ
キシ基、炭素数2〜30の置換又は無置換のアルキルカ
ルボニルオキシ基、炭素数6〜30の置換又は無置換の
アリールカルボニルオキシ基、などが好ましく、例え
ば、ホルミルオキシ基、アセチルオキシ基、ピバロイル
オキシ基、ステアロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ
基、p−メトキシフェニルカルボニルオキシ基、などが
より好ましい。
【0037】前記カルバモイルオキシ基の中でも、炭素
数1〜30の置換又は無置換のカルバモイルオキシ基が
好ましく、例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキ
シ基、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ基、モルホ
リノカルボニルオキシ基、N,N−ジ−n−オクチルア
ミノカルボニルオキシ基、N−n−オクチルカルバモイ
ルオキシ基、などがより好ましい。
【0038】前記アルコキシカルボニルオキシ基の中で
も、炭素数2〜30の置換又は無置換アルコキシカルボ
ニルオキシ基が好ましく、例えば、メトキシカルボニル
オキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、t−ブトキシ
カルボニルオキシ基、n−オクチルカルボニルオキシ
基、などがより好ましい。
【0039】前記アリールオキシカルボニルオキシ基の
中でも、炭素数7〜30の置換又は無置換のアリールオ
キシカルボニルオキシ基が好ましく、例えば、フェノキ
シカルボニルオキシ基、p−メトキシフェノキシカルボ
ニルオキシ基、p−n−ヘキサデシルオキシフェノキシ
カルボニルオキシ基、などがより好ましい。
【0040】前記アミノ基の中でも、アミノ基以外に、
炭素数1〜30の置換又は無置換のアルキルアミノ基、
炭素数6〜30の置換又は無置換のアニリノ基、などが
挙げられ、例えば、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチ
ルアミノ基、アニリノ基、N-メチル−アニリノ基、ジフ
ェニルアミノ基、などが好ましい。
【0041】前記アシルアミノ基の中でも、ホルミルア
ミノ基、炭素数1〜30の置換又は無置換のアルキルカ
ルボニルアミノ基、炭素数6〜30の置換又は無置換の
アリールカルボニルアミノ基、などが好ましく、例え
ば、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、ピバロイル
アミノ基、ラウロイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、
3,4,5−トリ−n−オクチルオキシフェニルカルボ
ニルアミノ基、などがより好ましい。
【0042】前記アミノカルボニルアミノ基の中でも、
炭素数1〜30の置換又は無置換のアミノカルボニルア
ミノが好ましく、例えば、カルバモイルアミノ基、N,
N−ジメチルアミノカルボニルアミノ基、N,N−ジエ
チルアミノカルボニルアミノ基、モルホリノカルボニル
アミノ基、などがより好ましい。
【0043】前記アルコキシカルボニルアミノ基の中で
も、炭素数2〜30の置換又は無置換アルコキシカルボ
ニルアミノ基が好ましく、例えば、メトキシカルボニル
アミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、t−ブトキシ
カルボニルアミノ基、n−オクタデシルオキシカルボニ
ルアミノ基、N−メチル−メトキシカルボニルアミノ
基、などがより好ましい。
【0044】前記アリールオキシカルボニルアミノ基の
中でも、炭素数7〜30の置換又は無置換のアリールオ
キシカルボニルアミノ基が好ましく、例えば、フェノキ
シカルボニルアミノ基、p-クロロフェノキシカルボニル
アミノ基、m−n−オクチルオキシフェノキシカルボニ
ルアミノ基、などがより好ましい。
【0045】前記スルファモイルアミノ基の中でも、炭
素数0〜30の置換又は無置換のスルファモイルアミノ
基が好ましく、例えば、スルファモイルアミノ基、N,
N−ジメチルアミノスルホニルアミノ基、N−n−オク
チルアミノスルホニルアミノ基、などがより好ましい。
【0046】前記アルキル及びアリールスルホニルアミ
ノ基の中でも、炭素数1〜30の置換又は無置換のアル
キルスルホニルアミノ基、炭素数6〜30の置換又は無
置換のアリールスルホニルアミノ基、などが好ましく、
例えば、メチルスルホニルアミノ基、ブチルスルホニル
アミノ基、フェニルスルホニルアミノ基、2,3,5−
トリクロロフェニルスルホニルアミノ基、p−メチルフ
ェニルスルホニルアミノ基、などがより好ましい。
【0047】前記アルキルチオ基の中でも、炭素数1〜
30の置換又は無置換のアルキルチオ基が好ましく、例
えば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−ヘキサデシル
チオ基、などがより好ましい。
【0048】前記アリールチオ基としては、炭素数6〜
30の置換又は無置換のアリールチオ基が好ましく、例
えば、フェニルチオ基、p−クロロフェニルチオ基、m
−メトキシフェニルチオ基、などがより好ましい。
【0049】前記ヘテロ環チオ基の中でも、炭素数2〜
30の置換又は無置換のヘテロ環チオ基が好ましく、例
えば、2−ベンゾチアゾリルチオ基、1−フェニルテト
ラゾール−5−イルチオ基、などがより好ましい。
【0050】前記スルファモイル基の中でも、炭素数0
〜30の置換又は無置換のスルファモイル基が好まし
く、例えば、N−エチルスルファモイル基、N−(3−
ドデシルオキシプロピル)スルファモイル基、N,N−
ジメチルスルファモイル基、N−アセチルスルファモイ
ル基、N−ベンゾイルスルファモイル基、N−(N’−
フェニルカルバモイル)スルファモイル基、などがより
好ましい。
【0051】前記アルキル及びアリールスルフィニル基
の中でも、炭素数1〜30の置換又は無置換のアルキル
スルフィニル基、6〜30の置換又は無置換のアリール
スルフィニル基、などが好ましく、例えば、メチルスル
フィニル基、エチルスルフィニル基、フェニルスルフィ
ニル基、p−メチルフェニルスルフィニル基、などがよ
り好ましい。
【0052】前記アルキル及びアリールスルホニル基の
中でも、炭素数1〜30の置換又は無置換のアルキルス
ルホニル基、6〜30の置換又は無置換のアリールスル
ホニル基、などが好ましく、例えば、メチルスルホニル
基、エチルスルホニル基、フェニルスルホニル基、p−
メチルフェニルスルホニル基、などがより好ましい。
【0053】前記アシル基の中でも、ホルミル基、炭素
数2〜30の置換又は無置換のアルキルカルボニル基、
炭素数7〜30の置換又は無置換のアリールカルボニル
基、などが好ましく、例えば、アセチル基、ピバロイル
基、2−クロロアセチル基、ステアロイル基、ベンゾイ
ル基、p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル基、
などがより好ましい。
【0054】前記アリールオキシカルボニル基の中で
も、炭素数7〜30の置換又は無置換のアリールオキシ
カルボニル基が好ましく、例えば、フェノキシカルボニ
ル基、o−クロロフェノキシカルボニル基、m−ニトロ
フェノキシカルボニル基、p−t−ブチルフェノキシカ
ルボニル基、などがより好ましい。
【0055】前記アルコキシカルボニル基の中でも、炭
素数2〜30の置換又は無置換アルコキシカルボニル基
が好ましく、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、n−オクタ
デシルオキシカルボニル基、などが好ましい。
【0056】前記カルバモイル基の中でも、炭素数1〜
30の置換又は無置換のカルバモイルが好ましく、例え
ば、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N,
N−ジメチルカルバモイル基、N,N−ジ−n−オクチ
ルカルバモイル基、N−(メチルスルホニル)カルバモ
イル基、などが好ましい。
【0057】前記アリール及びヘテロ環アゾ基の中で
も、炭素数6〜30の置換又は無置換のアリールアゾ
基、炭素数3〜30の置換又は無置換のヘテロ環アゾ
基、などが好ましく、例えば、フェニルアゾ基、p−ク
ロロフェニルアゾ基、5−エチルチオ−1,3,4−チ
アジアゾール−2−イルアゾ基、などがより好ましい。
【0058】前記イミド基の中でも、N−スクシンイミ
ド、N−フタルイミド、などが好ましい。前記ホスフィ
ノ基の中でも、炭素数2〜30の置換又は無置換のホス
フィノ基が好ましく、例えば、ジメチルホスフィノ基、
ジフェニルホスフィノ基、メチルフェノキシホスフィノ
基、などがより好ましい。前記ホスフィニル基の中で
も、炭素数2〜30の置換又は無置換のホスフィニル基
が好ましく、例えば、ホスフィニル基、ジオクチルオキ
シホスフィニル基、ジエトキシホスフィニル基、などが
好ましい。
【0059】前記ホスフィニルオキシ基の中でも、炭素
数2〜30の置換又は無置換のホスフィニルオキシ基が
好ましく、例えば、ジフェノキシホスフィニルオキシ
基、ジオクチルオキシホスフィニルオキシ基、などがよ
り好ましい。前記ホスフィニルアミノ基の中でも、炭素
数2〜30の置換又は無置換のホスフィニルアミノ基が
好ましく、例えば、ジメトキシホスフィニルアミノ基、
ジメチルアミノホスフィニルアミノ基、などがより好ま
しい。
【0060】前記シリル基の中でも、炭素数3〜30の
置換又は無置換のシリル基が好ましく、例えば、トリメ
チルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、フェニル
ジメチルシリル基、などがより好ましい。
【0061】前記ヘテロ環基の置換基の中で、水素原子
を有するものについては、該水素原子を取り去り、更に
前記置換基で置換されていてもよい。そのような基とし
ては、例えば、アルキルカルボニルアミノスルホニル
基、アリールカルボニルアミノスルホニル基、アルキル
スルホニルアミノカルボニル基、アリールスルホニルア
ミノカルボニル基が好ましく、その中でも、メチルスル
ホニルアミノカルボニル基、p−メチルフェニルスルホ
ニルアミノカルボニル基、アセチルアミノスルホニル
基、ベンゾイルアミノスルホニル基がより好ましい。
【0062】A及びBで表される前記ヘテロ環基として
は、ジアゾ成分から誘導されるものが好ましく、該ジア
ゾ成分とは、アミノ基を置換基として有するヘテロ環化
合物をジアゾ化合物に変換して、カプラーとジアゾカッ
プリング反応させて導入できる部分構造のことであり、
アゾ色素の分野では頻繁に使用される概念である。言い
換えれば、ジアゾ化反応が可能であるアミノ置換された
ヘテロ環化合物において、アミノ基を取り去り一価の基
とした置換基のことである。
【0063】前記一般式(I)において、A及びBで表
される、アゾ基に炭素原子で結合する一価のヘテロ環基
の具体例(A−1〜25)を以下に示すが、本発明はこ
れらに何ら限定されるものではない。
【0064】
【化10】
【0065】
【化11】
【0066】前記具体例A−1〜25において、R21
50は、各々独立に、前記へテロ環基の置換基として挙
げたものから選択される基を表す。a,p,q,r,s
は、0〜4の整数を表す。b,cは、0〜6の整数を表
す。d,e,f,g,t,uは、0〜3の整数を表す。
h,i,j,k,l,oは、0〜2の整数を表す。a〜
uが2以上を表すとき、2つ以上存在するR21〜R50
表される置換基は、互いに同一でも異なっていてもよ
い。
【0067】前記一価のヘテロ環基の好ましい具体例の
中でも、下記構造を有する基(A−I〜IV、及びB−I
〜III)がより好ましい。
【0068】
【化12】
【0069】前記より好ましい基において、R61
62、R63、R64、R65、R66、R67、R68、R71、R
72、R73、R74、R75、R76、R81、R82、R83
91、R92、R93、R94、R95、及びR96は、各々独立
に、水素原子又は、置換基を表す。該置換基としては、
前記ヘテロ環基の置換基として挙げたものを例として挙
げることができる。
【0070】前記置換基の中でも、R91及びR92として
は、互いに結合して5員又は6員の環構造を形成するも
のがより好ましく、該環構造として、ベンゼン環を形成
するものがさらに好ましい。そのベンゼン環は置換基を
有してもよい。該置換基としては、前述のヘテロ環基の
置換基の例が好適に挙げられ、その中でも、スルホン酸
基(又はその塩)が好ましい。
【0071】前記置換基の中でも、R93としては、ニト
ロ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキル基、アリー
ル基が好ましい。前記置換基の中でも、R95、R96とし
ては、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アミ
ノカルボニル基、シアノ基、アルキル基、アリール基が
好ましい。前記置換基の中でも、R94としては、水素原
子、アルキル基、アリール基が好ましい。
【0072】前記置換基の中でも、R61、R62、R63
64、R65、R66、R67、R68、R 71、R72、R73、R
74、R75、R76としては、各々独立に、水素原子、塩素
原子、スルホン酸基、カルボン酸基、アルキル基、アゾ
基、アルキルスルホニル基、ニトロ基が好ましい。前記
置換基の中でも、R81としては、アルキル基、アリール
基、シアノ基、カルボン酸基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシル基が好まし
い。
【0073】前記置換基の中でも、R82としては、アル
キル基、アリール基、シアノ基、カルボン酸基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基が好ま
しい。前記置換基の中でも、R83としては、水素原子、
アルキル基、アリール基、ヘテロ環基が好ましい。
【0074】そして、本発明の前記一般式(I)で表さ
れる化合物としては、Aで表されるヘテロ環基が、前記
好ましい基の具体例である(A−I)、(A−II)、
(A−III)及び(A−IV)から選択される基であ
り、Bで表されるヘテロ環基が、前記好ましい具体例で
ある(B−I)、(B−II)及び(B−III)から
選択される基であるものが、好ましい。
【0075】前記一般式(I)において、m及びnは、
各々独立に0又は1を表す。その中でも、mが1であ
り、nが0又は1であるのが好ましく、m及びnがとも
に1であるのがより好ましい。
【0076】前記一般式(I)において、Mは、水素原
子又は一価の陽イオンを表す。前記一価の陽イオンとし
ては、アルカリ金属イオン(例えば、ナトリウムイオ
ン、カリウムイオン、リチウムイオン)、アルカリ土類
金属イオン(例えば、1/2カルシウムイオン、1/2
マグネシウムイオン)、その他の金属イオン(例えば、
1/3アルミニウムイオン)、遷移金属イオン(例え
ば、1/2亜鉛イオン)、有機陽イオン(例えば、テト
ラアルキルアンモニウムイオン)が好適に挙げられる。
その中でも、Mとしてはナトリウムイオン、カリウムイ
オン、水素原子が好ましい。
【0077】本発明の前記一般式(I)で表される化合
物としては、黒色の色味の点では、A及びBが互いに異
なるヘテロ環基であることが好ましい。一方、製造コス
トの点からはA及びBが互いに等しいものが好ましい。
また分子内に2つ以上の、スルホン酸基(又はその塩)
が存在することが好ましい。
【0078】本発明の化合物は水溶性の色素であり、可
視域に2つのブロードな吸収帯を有しているため黒色を
呈する。前記2つの吸収帯のうち一方の吸収帯ピークが
430〜480nmに存在し、他方の吸収帯ピークが、
570〜630nmに存在するものが好ましく、570
〜600nmに存在するものがより好ましく、Aで表さ
れるヘテロ環基とアゾ基(−N=N−)とで形成される
吸収帯ピークが430〜480nmにあり、Bで表され
るヘテロ環基とアゾ基で形成される吸収帯ピークが57
0〜630nmにあるものがさらに好ましい。2つの吸
収帯の帰属は、対応するモノアゾ色素を合成することに
より、確認することができる。
【0079】本発明の前記一般式(I)で表される化合
物は、構造によっては金属イオンと配位結合して、いわ
ゆるキレート色素を形成することがある。前記キレート
には、種々の公知の金属イオンが用いられる。その中で
も、銅イオン、ニッケルイオン、鉄イオン、コバルトイ
オン、亜鉛イオン、クロムイオン等が好適に用いられ
る。ただし、前記クロムイオンには毒性がある。そのた
め、インクジェット用インクのように、人間が直接接触
するような用途の場合は、クロムイオンは好ましくな
い。一方、人間が直接接触しない用途には、クロムイオ
ンを使用することができる。クロムキレート色素は、光
堅牢性が向上する場合があり、高い堅牢性が要求される
場合には、好ましく使用される。従って、毒性と堅牢性
等の色素の要求性能の両立の観点から、本発明の化合物
においては銅キレートがより好ましい。
【0080】本発明の化合物が、キレート色素として使
用される場合の好ましい構造の具体例(II−1〜4)を
以下に示すが、本発明はこれらに何ら限定されるもので
はない。
【0081】
【化13】
【0082】前記好ましい構造の具体例II−1〜4にお
いて、M1〜M4は金属イオンを表す。Q1及びQ2は、一
般式(I)においてAで表されるヘテロ環基を形成する
原子団である。Q3及びQ4は、一般式(I)においてB
で表されるヘテロ環基を形成する原子団である。X1
びX2は、酸素原子、又は−N(Ra)−を表す。前記R
aは、水素原子、アルキルスルホニル基、アリールスル
ホニル基を表す。Lは、金属イオンに配位しているリガ
ンドである。zは、0以上の整数で、金属イオンによっ
て固有の数に決定されるものである。
【0083】以下に、本発明の前記一般式(I)で表さ
れる化合物の具体例(例示化合物1〜30)を示すが、
本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
【0084】
【化14】
【0085】
【化15】
【0086】
【化16】
【0087】
【化17】
【0088】
【化18】
【0089】
【化19】
【0090】
【化20】
【0091】<一般式(I)で表される化合物の合成法
>ここでは、本発明の前記一般式(I)で表される化合
物の合成法について説明する。本発明の化合物は、下記
合成法又は合成法によって、合成することができ
る。
【0092】
【化21】
【0093】前記合成法及びにおいて、一般式
(I)で表される化合物は、式(Cp)で表されるナフ
トール系のカプラーに、A、Bを与えるジアゾ成分(ジ
アゾニウム塩)を順次反応させて合成される。アゾカッ
プリングの順番としては、A,Bどちらが先でもよい
が、まずB部分のアゾ基を導入し、その後、A部分のア
ゾ基を導入することが好ましい。即ち、前記合成法が
より好ましい。
【0094】更に具体的に説明すると、Bに対応するア
ミノヘテロ環化合物をジアゾ化し、ジアゾ液を調製し、
カプラー(Cp)と反応させる。その際、反応液が酸性
であることが好ましい。その後、Aに対応するアミノヘ
テロ環化合物をジアゾ化し、前記反応生成物とアゾカッ
プリング反応を行う。その際は、反応液がアルカリ性で
あることが好ましい。前記アゾカップリング反応につい
ては、「合成染料の化学」(小西謙三、黒木委宣彦共
著、槇書店 昭和38年、東京)に記載されている。
【0095】(色素、着色組成物、インク、及びインク
ジェット用インク)次に、本発明の色素、該色素を含有
する着色組成物、インク、及びインクジェット用インク
について説明する。本発明の前記一般式(I)で表され
る化合物は、その物性から直接染料であるため、セルロ
ースからなる材料を染色することが可能である。また、
その他カルボンアミド結合を有する材料にも染色が可能
なので、皮革、織物、紙の染色に幅広く用いることがで
きる。その一方で、本発明の色素の代表的な使用法とし
ては、液体の媒体に溶解してなる着色組成物、インク、
及びインクジェト用インクが挙げられる。本発明の色素
は、各種分野において使用することができるが、インク
に用いるのが好ましく、筆記用水性インク、水性印刷イ
ンク、情報記録インク等に好適であり、該色素を含有し
てなるインクジェット用インクとして用いることが、特
に好ましい。従って、本発明のインク及びインクジェッ
ト用インクは、前記本発明の色素を含有することを特徴
とする。
【0096】本発明の色素は、前記一般式(I)で表さ
れる化合物を含有することを特徴とする。本発明の色素
を含む着色組成物は、水もしくは、水に可溶な他の物質
を更に含んだ水に、前記一般式(I)で表される化合物
を溶解することにより調製される。
【0097】前記着色組成物の調製において、水に可溶
な他の物質は、本発明の化合物の効果を害しない範囲内
で含有される。水に可溶な他の物質としては、有機溶媒
(水溶性)、添加剤、殺菌剤、防カビ剤等が挙げられ
る。
【0098】前記有機溶媒としては、アルコール類、エ
ーテル類、カルボンアミド類、尿素類、エステル、スル
ホン類、スルホンアミド類、エステル類、ニトリル類が
好適に挙げられ、その中でも、例えば、メタノール、エ
タノール、プロパノール、エチレングリコール、そのモ
ノメチルエーテル、1,2−プロピレングリコール等が
好ましい。また、この他、特開平11−349835号
に記載されている有機溶媒を用いることも好ましい。こ
れらの有機溶媒は単独で用いてもよいし、二種以上を併
用してもよい。
【0099】前記添加剤としては、例えば、粘度調整
剤、表面張力調整剤、pH調整剤、消泡剤、乾燥防止
剤、浸透促進剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等が好適に
挙げられる。前記粘度調整剤や表面張力調整剤を用い
て、イオン濃度を調整することにより、本発明の色素を
含む着色組成物の粘度及び表面張力を最適な範囲に調整
することが好ましい。また、水に可溶な他の物質とし
て、前記殺菌剤、防黴剤を用いることができる。
【0100】前記表面張力調整剤としては、ノニオン、
カチオン又はアニオン界面活性剤等が、好適に挙げられ
る。
【0101】前記pH調整剤としては、例えば、水酸化
リチウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化
物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩、
酢酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム
等の無機塩基、N−メチルジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン等の有機塩基等が挙げられる。
【0102】なお、着色組成物のpHとしては、保存安
定性を向上させる点で、pH6〜10が好ましく、pH
7〜10がより好ましい。また、着色組成物の表面張力
としては、25〜70mN/mが好ましく、25〜60
mN/mがより好ましい。さらに、着色組成物の粘度と
しては、30mPa・s以下が好ましく、20mPa・
s以下がより好ましい。
【0103】前記消泡剤としては、フッ素系、シリコー
ン系化合物やEDTAに代表されるれるキレート剤等も
必要に応じて使用することができる。
【0104】前記乾燥防止剤は、インクジェット記録方
式に用いるノズルのインク噴射口において、本発明の色
素を含む着色組成物をインクジェット用インクに含有さ
せて用いた場合に、インクが乾操することによる目詰ま
りを防止する目的で好適に使用される。
【0105】前記乾燥防止剤としては、水より蒸気圧の
低い水溶性有機溶剤が好ましい。該乾燥防止剤の具体例
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
チオジグリコール、ジチオジグリコール、2−メチル−
1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリ
オール、アセチレングリコール誘導体、グリセリン、ト
リメチロールプロパン等に代表される多価アルコール
類、エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エー
テル、ジエチレングリコールモノメチル(又はエチル)
エーテル、トリエチレングリコールモノエチル(又はブ
チル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエー
テル類、2−ピロリドン、N−メチルー2−ピロリド
ン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−エ
チルモルホリン等の複素環類、スルホラン、ジメチルス
ルホキシド、3−スルホレン等の含硫黄化合物、ジアセ
トンアルコール、ジエタノールアミン等の多官能化合
物、尿素誘導体が挙げられる。これらの中でも、グリセ
リン、ジエチレングリコール等の多価アルコールがより
好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2
種以上を併用してもよい。これらの乾燥防止剤は、前記
着色組成物中に10〜50質量%含有することが好まし
い。
【0106】前記浸透促進剤は、着色組成物を紙により
よく浸透させる目的で好適に使用される。前記浸透促進
剤としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、
ブタノール,ジ(トリ)エチレングリコールモノブチル
エーテル、1,2−ヘキサンジオール等のアルコール類
やラウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウムやノ
ニオン性界面活性剤等が挙げられる。前記浸透促進剤
は、印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)等を生じな
い範囲内で含有され、着色組成物中に5〜30質量%程
度含有されれば通常十分な効果を発揮する。
【0107】前記紫外線吸収剤は、画像の保存性を向上
させる目的で使用され、例えば、特開昭58−1856
77号公報、同61−190537号公報、特開平2−
782号公報、同5−197075号公報、同9−34
057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合
物、特開昭46−2784号公報、特開平5−1944
83号公報、米国特許第3214463号等に記載され
たベンゾフェノン系化合物、特公昭48−30492号
公報、同56−21141号公報、特開平10−881
06号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平4−
298503号公報、同8−53427号公報、同8−
239368号公報、同10−182621号公報、特
表平8−501291号公報等に記載されたトリアジン
系化合物、リサーチディスクロージャーNo.2423
9号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズオキサ
ゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発
する化合物、いわゆる蛍光増白剤等が挙げられる。
【0108】前記酸化防止剤は、画像の保存性を向上さ
せる目的で使用され、例えば、各種の有機系及び金属錯
体系の褪色防止剤を使用することができる。前記有機系
の褪色防止剤としては、ハイドロキノン類、アルコキシ
フェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール
類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、
アルコキシアニリン類、複素環類、等が挙げられる。前
記金属錯体系の褪色防止剤としては、ニッケル錯体、亜
鉛錯体、等が挙げられ、具体的には、リサーチディスク
ロージャーNo.17643の第VIIのI〜J項、同
No.15162、同No.18716の650頁左
欄、同No.36544の527頁、同No.3071
05の872頁、同No.15162に引用された特許
に記載された化合物や、特開昭62−215272号公
報の127頁〜137頁に記載された代表的化合物の一
般式及び化合物例に含まれる化合物を使用することがで
きる。
【0109】前記防黴剤としては、デヒドロ酢酸ナトリ
ウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジンチオン
−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステ
ル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン及びその
塩等が挙げられる。これらは着色組成物中に0.02〜
1.00質量%使用するのが好ましい。
【0110】本発明の色素を含む着色組成物には、黒の
色味を微調整するため、種々の色相を有するその他の色
素を混合してもよい。その場合、本発明の化合物以外
に、黄色、マゼンタ色、シアン色、その他の色の色素を
用いることができる。
【0111】前記着色組成物において、前記一般式
(I)で表される化合物は、0.5〜20質量%の範囲
で含有されることが好ましく、3〜10質量%で含有さ
れることがさらに好ましい。
【0112】(インクジェット記録方法)ここでは、本
発明のインクジェット記録方法について説明する。本発
明のインクジェット記録方法は、前記色素を含有してな
るインクジェット用インクを用いて記録を行うことを特
徴とする。本発明のインクジェット記録方法において
は、前記色素を含有してなるインクジェット用インクを
用いて受像材料に記録を行うが、その際に使用するイン
クノズル等については特に制限はなく、目的に応じて適
宜選択することができる。
【0113】前記受像材料としては、特に制限はなく、
公知の被記録材、例えば、普通紙、樹脂コート紙、イン
クジェット専用紙、フィルム、電子写真共用紙、布帛、
ガラス、金属、陶磁器等が挙げられる。前記被記録材の
中でも、インクジェット専用紙が好ましく、例えば、特
開平8−169172号公報、同8−27693号公
報、同2−276670号公報、同7−276789号
公報、同9−323475号公報、特開昭62−238
783号公報、特開平10−153989号公報、同1
0−217473号公報、同10−235995号公
報、同10−337947号公報、同10−21759
7号公報、同10−337947号公報、等に記載され
ているものがより好ましい。
【0114】また、本発明のインクジェット記録方法に
おいては、前記受像材料の中でも、以下の記録紙及び記
録フィルムが特に好ましい。
【0115】前記記録紙及び記録フィルムは、支持体と
受像層とを積層してなり、必要に応じて、バックコート
層等のその他の層をも積層して成る。なお、受像層をは
じめとする各層は、それぞれ1層であってもよいし、2
層以上であってもよい。
【0116】前記支持体としては、LBKP、NBKP
等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CT
MP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙
パルプ等からなり、必要に応じて従来の公知の顔料、バ
インダー、サイズ剤、定着剤、カチオン剤、紙力増強剤
等を添加混合し、長網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置
で製造されたもの等が使用可能であり、また、これらの
他、合成紙、プラスチックフィルムシート等であっても
よい。
【0117】前記支持体の厚みとしては、10〜250
μm程度であり、坪量は10〜250g/m2が望まし
い。
【0118】前記支持体には、前記受像層を設けてもよ
いし、前記バックコート層をさらに設けてもよく、ま
た、デンプン、ポリビニルアルコール等でサイズプレス
やアンカーコート層を設けた後に、前記受像層及び前記
バックコート層を設けてもよい。また、前記支持体に
は、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレン
ダー等のカレンダー装置により平坦化処理を行ってもよ
い。
【0119】前記支持体の中でも、両面をポリオレフィ
ン(例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブテン及びそれらのコポリマー
等)でラミネートした紙、及びプラスチックフイルムが
好ましく用いられる。前記ポリオレフィン中に、白色顔
料(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛等)又は色味付け染
料(例えば、コバルトブルー、群青、酸化ネオジウム
等)を添加することがより好ましい。
【0120】前記受像層には、顔料、水性バインダー、
媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、界面活性剤、その他
の添加剤が含有される。
【0121】前記顔料としては、白色顔料が好ましく、
該白色顔料としては、例えば、炭酸カルシウム、カオリ
ン、タルク、クレー、珪藻土、合成非晶質シリカ、珪酸
アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、
硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタン、硫化亜
鉛、炭酸亜鉛等の無機白色顔料、スチレン系ピグメン
ト、アクリル系ピグメント、尿素樹脂、メラミン樹脂、
等の有機顔料等が好適に挙げられる。これらの白色顔料
の中でも、多孔性無機顔料が好ましく、細孔面積が大き
い合成非晶質シリカ等がより好ましい。前記合成非晶質
シリカは、乾式製造法によって得られる無水珪酸、及
び、湿式製造法によって得られる含水珪酸のいずれも使
用可能であるが、含水珪酸を使用することが特に好まし
い。
【0122】前記水性バインダーとしては、例えば、ポ
リビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコ
ール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラ
チン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオ
キサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導体、等の水溶
性高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエ
マルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。これら
の水性バインダーは、1種単独で使用してもよいし、2
種以上を併用してもよい。これらの中でも、ポリビニル
アルコール、シラノール変性ポリビニルアルコールが、
前記顔料に対する付着性、及び受像層の耐剥離性の点で
好ましい。
【0123】前記媒染剤としては、不動化されているこ
とが好ましい。そのためには、ポリマー媒染剤が好まし
く用いられる。前記ポリマー媒染剤としては、特開昭4
8−28325号、同54−74430号、同54−1
24726号、同55−22766号、同55−142
339号、同60−23850号、同60−23851
号、同60−23852号、同60−23853号、同
60−57836号、同60−60643号、同60−
118834号、同60−122940号、同60−1
22941号、同60−122942号、同60−23
5134号、特開平1−161236号の各公報、米国
特許2484430号、同2548564号、同314
8061号、同3309690号、同4115124
号、同4124386号、同4193800号、同42
73853号、同4282305号、同4450224
号の各明細書に記載がある。特開平1−161236号
公報の212〜215頁に記載のポリマー媒染剤が特に
好適に挙げられる。同公報記載のポリマー媒染剤を用い
ると、優れた画質の画像が得られ、かつ画像の耐光性が
改善される。
【0124】前記耐水化剤は、画像の耐水化に有効であ
り、カチオン樹脂が好適に挙げられる。前記カチオン樹
脂としては、例えば、ポリアミドポリアミンエピクロル
ヒドリン、ポリエチレンイミン、ポリアミンスルホン、
ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、カチ
オンポリアクリルアミド、コロイダルシリカ等が挙げら
れ、これらの中でも、ポリアミドポリアミンエピクロル
ヒドリンが特に好ましい。前記カチオン樹脂の含有量と
しては、前記受像層の全固形分に対して1〜15質量%
が好ましく、3〜10質量%がより好ましい。
【0125】前記耐光性向上剤としては、例えば、硫酸
亜鉛、酸化亜鉛、ヒンダードアミン系酸化防止剤、ベン
ゾフェノン系やベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等
が挙げられ、これらの中でも、硫酸亜鉛が特に好まし
い。
【0126】前記界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良
剤、スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能す
る。前記界面活性剤としては、特開昭62−17346
3号、同62−183457号の各公報に記載されたも
のが挙げられる。前記界面活性剤の代わりに有機フルオ
ロ化合物を用いてもよい。前記有機フルオロ化合物は、
疎水性であることが好ましい。前記有機フルオロ化合物
としては、例えば、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ
素系化合物(例えば、フッ素油等)及び固体状フッ素化
合物樹脂(例えば、四フッ化エチレン樹脂等)が含まれ
る。前記有機フルオロ化合物については、特公昭57−
9053号(第8〜17欄)、特開昭61−20994
号、同62−135826号の各公報に記載がある。
【0127】前記その他の添加剤としては、例えば、顔
料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐
剤、pH調整剤、マット剤、硬膜剤等が挙げられる。
【0128】前記バックコート層には、白色顔料、水性
バインダー、その他の成分が含有される。
【0129】前記白色顔料としては、例えば、軽質炭酸
カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、
硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜
鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミ
ニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダル
アルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マ
グネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、ス
チレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチ
ックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿
素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。
【0130】前記水性バインダーとしては、スチレン/
マレイン酸塩共重合体、スチレン/アクリル酸塩共重合
体、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニル
アルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイ
ン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の水溶性
高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマ
ルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。
【0131】前記その他の成分としては、消泡剤、抑泡
剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、耐水化剤等が挙げられ
る。
【0132】なお、前記記録紙及び記録フィルムにおけ
る構成層(バックコート層を含む)には、ポリマーラテ
ックスを添加してもよい。前記ポリマーラテックスは、
寸度安定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ防止
のような膜物性改良の目的で使用される。前記ポリマー
ラテックスについては、特開昭62−245258号、
同62−1316648号、同62−110066号の
各公報に記載がある。ガラス転移温度が低い(40℃以
下の)ポリマーラテックスを前記媒染剤を含む層に添加
すると、層のひび割れやカールを防止することができ
る。また、ガラス転移温度が高いポリマーラテックスを
前記バックコート層に添加するとカールを防止すること
ができる。
【0133】本発明のインクジェット記録方式には、特
に制限はなく、公知の方法、例えば、静電誘引力を利用
してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振
動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パル
ス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射し
て放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェ
ット方式、インクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力
を利用するサーマルインクジェット(バブルジェット
(R))方式等のいずれであってもよい。なお、前記イ
ンクジェット記録方式には、フォトインクと称する濃度
の低いインクを小さい体積で多数射出する方式、実質的
に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用いて画質を
改良する方式や無色透明のインクを用いる方式が含まれ
る。
【0134】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明するが、
本発明は、以下の実施例によって限定されるものではな
い。 (実施例1) <化合物2の合成>まず、例示として挙げた化合物2
(色素2)を、下記工程を経ることにより合成した。
【0135】
【化22】
【0136】−工程1− 原料S 2.3g(10mmol)、濃塩酸5mlを氷
冷下撹拌しているところへ、亜硝酸ナトリウム1.0g
を水4mlに溶解した溶液を加えて30分撹拌し、ジア
ゾニウム液を調製した。
【0137】−工程2− H酸 3.2g、メタノール20ml、水20mlを氷
冷下撹拌しているところへ、工程1で調製したジアゾニ
ウム液を加えた。30分撹拌後、酢酸ナトリウムを加え
てpHを8とした。さらに30分後、1N希塩酸を加え
てpHを3に調整し、塩化ナトリウムの20質量%水溶
液を50ml加え、析出した固体を吸引濾過で濾取し中
間体Tを得た。
【0138】−工程3− 中間体C 1.0g、濃塩酸2.8mlを氷冷下撹拌し
ているところへ、亜硝酸ナトリウム0.5gを水2.0
mlに溶解した溶液を加えて30分反応させ、Dのジア
ゾニウム液を調製した。
【0139】−工程4− 中間体T全量、水酸化カリウム4.0g、水20ml、
メタノール2.0mlを氷冷下撹拌しているところへ、
工程3で調製した中間体Dのジアゾニウム液を滴下し
た。30分反応後、塩化ナトリウム水溶液を20ml加
え、濃塩酸を加えてpHを3に調整した。析出した固体
を吸引濾過で濾取し、乾燥後、セファデックスカラムを
用いて精製し、0.4gの化合物2(色素2)を得た。
得られた化合物2(色素2)について、マススペクトル
を測定し、構造の同定を行った。
【0140】<化合物26の合成>次に、例示として挙
げた化合物26(色素26)を、下記工程を経ることに
より合成した。
【0141】
【化23】
【0142】−工程1− 5−アミノ−4−クロロ−3−メチルピラゾール3.3
6g(2.0mmol)、水20ml、n−ブタノール
4.3mlを室温下攪拌して溶解した。その後氷冷し、
濃塩酸4.3mlを加えた。さらに、亜硝酸ナトリウム
2.07g(3mmol)を5mlの水に溶解したもの
を5分間で滴下した。そのまま氷冷下で30分間反応さ
せ、ジアゾニウム塩Aを調製した。
【0143】−工程2− H酸 3.4g(10mmol)、0.1Mの酢酸水溶
液160ml、酢酸ナトリウム10mlを氷冷下撹拌し
ているところへ、工程1で調製したジアゾニウム塩Aを
滴下した。その後、氷冷下30分間撹拌した後、アセト
ニトリルを200ml加え、析出した固体を濾取した。
得られた粗生成物についてセファデックスカラムを用い
て精製し、3.2gの化合物26(色素26)を得た
(収率49%)。得られた化合物26(色素26)につ
いて、ジメチルホルムアミド中の吸収スペクトルを測定
した。図1に、化合物26(色素26)のジメチルホル
ムアミド中における吸収スペクトルの測定結果を示す。
【0144】<比較用インクセット101の作製>下記
成分に脱イオン水を加えて1リッターとした後、30〜
40℃で加熱しながら1時間撹拌した。その後KOH
10mol/lにてpHを9に調製し、平均孔径0.2
5μmのミクロフィルターで減圧濾過して、比較用ブラ
ックインクを調製した。
【0145】 −比較用ブラックインク− ・ブラック色素 T3 20.0g ・ブラック色素 T5 20.0g ・ブラック色素 T6 20.0g ・ブラック色素 T7 20.0g ・ジエチレングリコール 20g ・グリセリン 120g ・ジエチレングリコールモノブチルエーテル 230g ・2−ピロリドン 80g ・トリエタノールアミン 17.9g ・ベンゾトリアゾール 0.06g ・サーフィノールTG 8.5g ・PROXEL XL2 1.8g
【0146】さらに、前記比較用ブラックインクにおけ
る染料種及び添加剤を、下記表1に記載の通りに変更す
ることにより、ライトマゼンタインク、マゼンタイン
ク、ライトシアンインク、シアンインク、及びイエロー
インクを調製し、表1に示す比較用インクセット101
を作製した。
【0147】
【表1】
【0148】
【化24】
【0149】
【化25】
【0150】<インクセット102〜124及び126
の作製>前記比較用インクセット101において、ブラ
ックインクに使用している染料を本発明の化合物に変更
し、インクセット102〜124及び126を作製し
た。各インクセット102〜124及び126において
使用した、本発明の化合物の添加量は、下記表2の括弧
内に示した。
【0151】<比較用インクセット125の作製>前記
比較用インクセット101において、ブラックインクに
使用している染料を、下記比較色素a(ロシアの文献
Zh.Anal.Khim.,27(12),2354
−7,(1972)に記載の色素)に変更し、比較用イ
ンクセット125を作製した。
【0152】
【表2】
【0153】
【化26】
【0154】<記録画像の評価>前記インクセット10
1〜126を、インクジェットプリンターPM670C
(EPSON(株)製)のカートリッジに詰め、同機に
てインクジェットペーパーフォト光沢紙EX(富士写真
フイルム(株)製)に画像を記録し、以下の評価を行っ
た。評価結果を下記表3に示す。
【0155】−色調の評価− 色調の評価としては、前記フォト光沢紙に記録した画像
の黒色部分を、目視にて評価し、黒色として好ましいも
のを○、好ましくないものを×として、2段階で評価し
た。
【0156】−紙依存性評価− 画像の紙依存性評価としては、前記フォト光沢紙に形成
した画像と、PPC用上質紙に形成した画像との色調を
目視にて評価し、両画像間の差が小さい場合を○(良
好)、両画像間の差が大きい場合を×(不良)として、
2段階で評価した。
【0157】−耐水性評価− 耐水性評価としては、得られた画像を自然乾燥後、10
秒問脱イオン水に浸漬した後、画像の滲みを目視にて評
価し、滲みが発生しなかった場合を○(良好)、滲みが
発生した場合を×(不良)として、2段階で評価した。
【0158】画像保存性については、印字サンプルを作
成し、以下の様にして耐光性、暗熱保存性、及び耐オゾ
ン性について評価を行った。 −耐光性評価− 耐光性評価としては、印字直後の画像濃度Ciを、X−
rite 310にて測定した後、アトラス社製ウェザ
ーメーターを用い、画像にキセノン光(8万5千ルック
ス)を7日間照射した後、再び画像濃度Cfを測定し、
色素残存率Ci/Cf*100を求め評価を行った。色
素残存率について、反射濃度が1、1.5、2の3点に
て評価し、いずれの濃度でも色素残存率が70%以上の
場合をA、2点が70%未満の場合をB、全ての濃度で
70%未満の場合をCとした。
【0159】−暗熱保存性評価− 暗熱保存性評価としては、80−15%RHの条件下に
7日間試料を保存する前後で、サンプルの画像濃度を、
X−rite 310を用いて測定し、色素残存率を求
め評価した。色素残存率について、反射濃度が1、1.
5、2の3点にて評価し、いずれの濃度でも色素残存率
が90%以上の場合をA、2点が90%未満の場合を
B、全ての濃度で90%未満の場合をCとした。
【0160】−耐オゾン性評価− 耐オゾン性評価としては、オゾンガス濃度が0.5±
0.1ppm、室温、暗所に24時間保存する前後で
の、サンプルにおける画像濃度を、X−rite310
にて測定し色素残存率を求め評価した。色素残存率につ
いて、反射濃度が1、1.5、2の3点にて評価し、い
ずれの濃度でも色素残存率が70%以上の場合をA、2
点が70%未満の場合をB、全ての濃度で70%未満の
場合をCとした。
【0161】
【表3】
【0162】前記表3の結果から、公知の黒色色素T
3、T5、T6、及びT7を混合使用した試料101
は、色相は好ましいものの、耐オゾン性、耐光性に劣
り、また公知の色素aを用いた試料125は、黒色を呈
さない。一方、本発明の化合物を用いた試料102〜1
24及び126は、印字試験の結果、いずれも高濃度で
ニュートラルな黒色を呈し、各種堅牢性に優れているこ
とが分かる。即ち、前記評価結果から、本発明の化合物
を含有する実施例のインクは、いずれも印字性能が優れ
ているとともに、色調も好ましく、紙依存性が少なく、
滲みも発生せず耐水性に優れ、耐光性、暗熱保存性、耐
オゾン性等の画像保存性に優れていることが確認され
た。
【0163】(実施例2)実施例1で作製した同じイン
クを、インクジェットプリンターBJ−F850(CA
NON社製)のカートリッジに詰め、同機にて記録画像
をインクジェットペーパーフォト光沢紙EX(富士写真
フイルム(株)製)に記録し、実施例1と同様な評価を
行ったところ、実施例1と同様な結果が得られた。
【0164】
【発明の効果】本発明は、第一に、分子構造に起因し
て、大きく一様な吸収が可視光域領域にあるため、高濃
度でニュートラルな、色味のない黒色を呈し、色素、イ
ンク及びインクジェット用インクに要求される各種性能
を満足し、安価、かつ合成が容易である新規な化合物を
提供することができ、第二に、印字性能が優れていると
ともに、色調も好ましく、紙依存性が少なく、滲みも発
生せず耐水性に優れ、耐光性、暗熱保存性、及び耐オゾ
ン性等の画像保存性に優れた、高濃度の黒色を呈するこ
とが可能な、前記化合物を含有してなる新規な色素、な
らびに該色素を含有してなるインク及びインクジェット
用インクを提供することができ、第三に、前記インクジ
ェット用インクを用いることにより、優れた画像性能を
有する黒色画像を与えるインクジェット記録方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の化合物26(色素26)についての
吸収スペクトルの測定結果である。
【手続補正書】
【提出日】平成14年2月28日(2002.2.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 前記一般式(I)において、A及びBは、各々独立に、
アゾ基に炭素原子で結合する一価のヘテロ環基を表す。
m及びnは、各々独立に、0又は1を表す。Mは、水素
原子又は一価の陽イオンを表す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】<2> 下記一般式(I)で表されること
を特徴とする色素である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】前記一般式(I)において、A及びBは、
各々独立に、アゾ基に炭素原子で結合する一価のヘテロ
環基を表す。前記一価のヘテロ環基としては、酸素原
子、硫黄原子、及び窒素原子から選択される少なくとも
一種のヘテロ原子を環内に有する、5員又は6員のヘテ
ロ環が好ましい。その中でも、ジアゾニウム塩の安定性
の観点から、芳香族ヘテロ環がより好ましい。前記ヘテ
ロ環は、更に別の環で縮環されていてもよく、縮環され
たものの中では、5員又は6員の環が縮環したものが好
ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】本発明の色素は、前記一般式(I)で表さ
れることを特徴とする。本発明の色素を含む着色組成物
は、水もしくは、水に可溶な他の物質を更に含んだ水
に、前記一般式(I)で表される化合物を溶解すること
により調製される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 45/34 C09D 11/00 C09D 11/00 B41J 3/04 101Y (72)発明者 大松 禎 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC01 2H086 BA55 4J039 BC31 BC41 BC55 BC65 BC73 BC77 BC79 BE02 EA19 EA35 EA37 EA38 EA42 GA24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表されることを特徴
    とする化合物。 【化1】 前記一般式(I)において、A及びBは、各々独立に、
    アゾ基に炭素原子で結合する一価のヘテロ環基を表す。
    m及びnは、各々独立に、0又は1を表す。Mは、水素
    原子又は一価の陽イオンを表す。
  2. 【請求項2】 下記一般式(I)で表される化合物を含
    有することを特徴とする色素。 【化2】 前記一般式(I)において、A及びBは、各々独立に、
    アゾ基に炭素原子で結合する一価のヘテロ環基を表す。
    m及びnは、各々独立に、0又は1を表す。Mは、水素
    原子又は一価の陽イオンを表す。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の色素を含有することを
    特徴とするインク。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の色素を含有することを
    特徴とするインクジェット用インク。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のインクジェット用イン
    クを用いて記録を行うことを特徴とするインクジェット
    記録方法。
  6. 【請求項6】 下記一般式(II−1)、(II−2)、
    (II−3)、及び(II−4)のうちいずれかで表される
    ことを特徴とする化合物。 【化3】 前記一般式(II−1)、(II−2)、(II−3)及び
    (II−4)において、M 1〜M4は金属イオンを表す。Q
    1及びQ2は、下記一般式(I)においてAで表されるヘ
    テロ環基を形成する原子団である。Q3及びQ4は、下記
    一般式(I)においてBで表されるヘテロ環基を形成す
    る原子団である。X1及びX2は、酸素原子、又は−N
    (Ra)−を表す。前記Raは、水素原子、アルキルスル
    ホニル基、アリールスルホニル基を表す。Lは、金属イ
    オンに配位しているリガンドである。zは、0以上の整
    数で、金属イオンによって固有の数に決定されるもので
    ある。 【化4】 前記一般式(I)において、A及びBは、各々独立に、
    アゾ基に炭素原子で結合する一価のヘテロ環基を表す。
    m及びnは、各々独立に、0又は1を表す。Mは、水素
    原子又は一価の陽イオンを表す。
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