JP2002302544A - ポリアルキレングリコール及びその製造方法 - Google Patents

ポリアルキレングリコール及びその製造方法

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JP2002302544A
JP2002302544A JP2001105947A JP2001105947A JP2002302544A JP 2002302544 A JP2002302544 A JP 2002302544A JP 2001105947 A JP2001105947 A JP 2001105947A JP 2001105947 A JP2001105947 A JP 2001105947A JP 2002302544 A JP2002302544 A JP 2002302544A
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polyalkylene glycol
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alkylene oxide
oxide
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Ichiro Kitani
一郎 木谷
Takahiro Okamoto
貴弘 岡本
Shingo Uemura
慎午 植村
Hisashi Sasamoto
久 笹本
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 アルキレンオキサイドの開環重合により
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを
製造する方法において、マグネシウム・アルミニウム複
合金属酸化物を触媒として使用することによって、上記
特定のポリアルキレングリコールを製造する。 【効果】 狭い分子量分布を持つポリアルキレングリコ
ールを効率的に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアルキレング
リコール及びその製造方法に関するものであり、より詳
しくは、分子量分布が狭く、界面活性剤や化学品原料と
して有用な特定のポリアルキレングリコールと分子量分
布が狭い特定のポリアルキレングリコールの製造方法と
して好適なポリアルキレングリコールの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアルキレングリコールのエチレンオ
キサイド(以下EOと略す)単独重合体であるポリエチ
レングリコール(PEG)や、また、そのプロピレンオ
キサイド(以下POと略す)との共重合体であるポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレングリコール(PEP
G)は、家庭品用非イオン性界面活性剤、あるいはポリ
ウレタン用原料といった化学品用中間原料、更には、そ
の安全性が高いことから、医用・薬用というように広範
な用途で利用されている。
【0003】一般的なポリアルキレングリコールの合成
方法は、鉱酸等の酸触媒や水酸化ナトリウム(NaO
H)、水酸化カリウム(KOH)等のアルカリ触媒が知
られている。しかし、酸触媒は、装置への腐食性が激し
く、ポリエチレングリコールを例とすると、ジオキサ
ン、ジオキソラン等の副生物、更に、分子量5千以上の
高分子量ポリエチレングリコールが得られないことか
ら、工業的製造には、アルカリ触媒が使用されている。
【0004】現在、市販されているアルカリ触媒を使用
して得られるポリアルキレングリコールは、分子量分布
がブロードになってしまい、特に低平均分子量品ほど低
アルキレンオキサイド付加物が多く存在してしまうこと
で安全性が懸念される。また、高平均分子量品ほど高ア
ルキレンオキサイド付加物が多く存在するため、高粘性
・高流動化点になってしまい、工業的にその使用のため
には設備負荷等の問題が生じている。
【0005】しかし、これらの問題を解決するような分
子量分布の狭いポリエチレングリコールあるいはプロピ
レンオキサイドとの共重合体であるポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレングリコール、あるいはその製造方
法に関しては、提案されていない。
【0006】一方、分子量分布をシャープにするため
に、製造後に蒸留や晶析などにより目的とする分子量の
ものを分離精製する方法も考えられるが、このような方
法によって分子量分布がブロードな上記ポリアルキレン
グリコールを上記問題を解決するようにシャープなもの
にすることは実際上できず、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレングリコールで上記のように分子量分布が
狭いものは得られなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みなされたものであり、分子量分布が狭い特定のポリ
アルキレングリコール及び分子量分布が狭い特定のポリ
アルキレングリコールを効率良く製造することができる
ポリアルキレングリコールの製造方法を提供することを
目的とする。特に本発明は、安全性に優れ、また、目的
有効成分比率が高いことからその使用量を低減させるこ
とが可能となり、更に、過剰な高アルキレンオキサイド
付加物が減少することから粘度・流動化点が低下して、
工業的に使用する上で有利な分子量分布の狭い特定のポ
リアルキレングリコール、特にポリエチレングリコール
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記の目的を達成するため鋭意検討した結
果、アルキレンオキサイドを開環重合する際に使用する
触媒として、複合金属酸化物などのアルカリ触媒以外の
固体触媒を用いることによって、目的有効成分比率が高
く、所定の分子量分布の狭さを有する特定のポリアルキ
レングリコール、特にポリエチレングリコールが得られ
ることを見出し、本発明をなすに至った。
【0009】即ち、本発明は、(1)下記一般式(1)
で示されるポリアルキレングリコールであって、該ポリ
アルキレングリコールの水酸基価(OHV)測定の結果
から計算した重量平均分子量をXとしたとき、X=20
0〜800の場合、ガスクロマトグラフィー法による上
記ポリアルキレングリコールのアルキレンオキサイドの
付加モル分布における最も高いエリア%であるY1及び
上記Xが下記式(A)を満足し、X>800の場合、マ
トリックス支援レーザー脱離イオン飛行時間型質量分析
(MALDI−TOFMS)法による上記ポリアルキレ
ングリコールのアルキレンオキサイドの付加モル分布に
おける最も高いイオン強度%であるY2及び上記Xが下
記式(B)を満足することを特徴とするポリアルキレン
グリコールを提供する。
【0010】 HO−(AO)n−H (1) (但し、上記式(1)中、AOは炭素数2又は3の1種
又は2種のアルキレンオキサイドであり、nは上記アレ
キレンオキサイドの平均付加モル数を示す4〜1000
の数である。) Y1≧−18.662×lnX+140 (A) Y2≧727.26X-0.56 (B)
【0011】また、本発明は、(2)アルキレンオキサ
イドの開環重合により上記一般式(1)で示されるポリ
アルキレングリコールを製造する方法において、固体触
媒を使用することを特徴とするポリアルキレングリコー
ルの製造方法を提供する。ここで、上記固体触媒が複合
金属酸化物触媒であると、好適であり、特に該複合金属
酸化物触媒が、アルミニウム・マグネシウム複合酸化物
触媒であったり、アルミニウム・マグネシウム複合酸化
物に鉄、ニッケル、クロム、マンガン、チタン、ホウ
素、ゲルマニウム、セリウム、モリブデン、亜鉛及びジ
ルコニウムからなる群より選ばれる1種又は2種以上の
金属イオンを添加した複合金属酸化物触媒であると、よ
り好適である。
【0012】更に、本発明は、(3)上記(2)記載の
ポリアルキレングリコールの製造方法によって製造され
たことを特徴とするポリアルキレングリコールを提供す
る。ここで、上記ポリアルキレングリコールが、重量平
均分子量が200〜50000であり、且つガスクロマ
トグラフィー法により上記ポリアルキレングリコールの
アルキレンオキサイドの付加モル分布を求めた場合、最
も高いエリア%であるY1、又はマトリックス支援レー
ザー脱離イオン飛行時間型質量分析(MALDI−TO
FMS)法により上記ポリアルキレングリコールのアル
キレンオキサイドの付加モル分布を求めた場合、最も高
いイオン強度%をY2とし、アルキレンオキサイドをア
ルカリ触媒を用いて開環重合した上記ポリアルキレング
リコールと同じ重量平均分子量を有するポリアルキレン
グリコールのガスクロマトグラフィー法によるアルキレ
ンオキサイドの付加モル分布における最も高いエリア%
をY3、又は上記MALDI−TOFMS法によるアル
キレンオキサイドの付加モル分布におけるイオン強度%
をY4としたときに、上記Y1とY3、又はY2とY4が下
記式(C)又は(D)を満足するものであると、より好
適である。 Y1/Y3≧1.3 (C) Y2/Y4≧1.3 (D)
【0013】以下、本発明をより詳細に説明すると、本
発明のポリアルキレングリコールは、下記一般式(1)
で示されるものである。 HO−(AO)n−H (1)
【0014】ここで、上記式(1)中、AOはエチレン
オキサイド及び/又はプロピレンオキサイドであり、エ
チレンオキサイド又はプロピレンオキサイドのみが付加
したものであっても、エチレンオキサイド及びプロピレ
ンオキサイドが付加したものであってもよく、また、エ
チレンオキサイド及びプロピレンオキサイドが付加した
ものである場合、本発明のポリアルキレングリコール
は、ブロック共重合体であってもランダム共重合体であ
ってもよい。本発明の場合、これらの中でも特にエチレ
ンオキサイドのみが繰り返し付加したポリエチレングリ
コールがより好適である。
【0015】上記nは、上記アルキレンオキサイドの平
均付加モル数を示し、4〜1000、好ましくは4〜5
00、より好ましくは4〜100、特に好ましくは4〜
50の数である。平均付加モル数が小さすぎると、分子
量分布の広がりが問題となることがなく、大きすぎると
本発明が目的とする狭い分子量分布が得られない。
【0016】本発明(1)のポリアルキレングリコール
は、上記式(1)で示され、ポリアルキレングリコール
の水酸基価(OHV)測定の結果から計算した重量平均
分子量をXとしたとき、X=200〜800の場合、ガ
スクロマトグラフィー法による上記ポリアルキレングリ
コールのアルキレンオキサイドの付加モル分布における
最も高いエリア%であるY1及び上記Xが下記式(A)
を満足し、X>800の場合、マトリックス支援レーザ
ー脱離イオン飛行時間型質量分析(MALDI−TOF
MS)法による上記ポリアルキレングリコールのアルキ
レンオキサイドの付加モル分布における最も高いイオン
強度%であるY2及び上記Xが下記式(B)を満足する
ものである。 Y1≧−18.662×lnX+140 (A) Y2≧727.26X-0.56 (B)
【0017】ここで、本発明において、上記ポリアルキ
レングリコールの水酸基価(OHV)測定の結果から重
量平均分子量(X)を計算する方法は、常法に従って求
めることができる。
【0018】また、ガスクロマトグラフィー法による上
記ポリアルキレングリコールのアルキレンオキサイドの
付加モル分布における最も高いエリア%、MALDI−
TOFMS法による上記ポリアルキレングリコールのア
ルキレンオキサイドの付加モル分布における最も高いイ
オン強度%を求める方法は、後述する実施例に記載した
測定条件に準じて求めることができる。
【0019】本発明(1)のポリアルキレングリコール
は、上記式(A)又は上記式(B)を満足する分子量分
布の狭いポリアルキレングリコールであり、上記式
(A)又は上記式(B)を満足することによって、目的
とする分子量を有するポリアルキレングリコールの割合
が高く、安全性に優れるのみならず、所期の粘度・流動
化点などの物性を有することから、特に工業的に使用す
る際に有用である。
【0020】本発明(1)の上記式(A)又は(B)を
満たす分子量分布の狭いポリアルキレングリコールは、
その製造方法が特に制限されるものではないが、本発明
(2)のポリアルキレングリコールの製造方法によっ
て、容易、且つ効率的に製造することができる。本発明
(2)の製造方法は、固体触媒を使用してアルキレンオ
キサイドを開環重合させて、ポリアルキレングリコール
を製造するものである。
【0021】ここで、本発明(2)の製造方法は、アル
キレンの炭素数が2又は3であるアルキレングリコール
類をポリアルキレングリコール出発原料とし、これに炭
素数2又は3のアルキレンオキサイドを開環重合させる
ものであり、本発明(2)の製造方法において、上記ポ
リアルキレングリコール出発原料としては、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール等のアルキレングリコール
類が好ましい。これらを出発原料とすることによって、
本発明が目的とする分子量分布の狭さを有するポリアル
キレングリコールを得ることがより容易となる。
【0022】本発明(2)の製造方法において、開環重
合させるアルキレンオキサイドとしては、炭素数2又は
3のエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドが使
用され、本発明の場合、これらを単独で使用してもよ
く、組み合わせて使用してもよいが、これらの中でも特
に炭素数2のエチレンオキサイドを単独で使用すること
が好ましい。
【0023】本発明の製造方法において使用される固体
触媒としては、例えば金属酸化物、複合金属酸化物、過
塩素酸金属塩類等を挙げることができ、これらは1種単
独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することがで
きる。本発明の場合、これらの中でも複合金属酸化物触
媒が好適であり、複合金属酸化物触媒として、より具体
的には、例えばアルミニウムとマグネシウムの複合酸化
物であるアルミニウム・マグネシウム複合金属酸化物、
ガリウムとマグネシウムの複合酸化物であるガリウム・
マグネシウム複合金属酸化物、アンチモンとマグネシウ
ムの複合酸化物であるアンチモン・マグネシウム複合金
属酸化物などが挙げられ、これらの中でも特にアルミニ
ウム・マグネシウム複合金属酸化物などがより好適であ
る。
【0024】上記複合金属酸化物触媒がアルミニウム・
マグネシウム複合金属酸化物触媒である場合、これらの
金属イオンの含有比は、特に制限されるものではない
が、通常Al/Mg+Al(原子比)=0.1〜0.
7、特に0.3〜0.6が好適である。アルミニウムの
含有比が低すぎると触媒活性が低下する場合があり、一
方、多すぎると脱水反応などの副反応が起きる場合があ
る。
【0025】また、本発明の触媒としては、上記アルミ
ニウム・マグネシウム複合金属酸化物の金属イオンの一
部を、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(C
r)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、ホウ素
(B)、ゲルマニウム(Ge)、セリウム(Ce)、モ
リブデン(Mo)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Z
r)等の1種又は2種以上の金属イオンで置換した複合
金属酸化物触媒も好適である。
【0026】上記複合金属酸化物触媒が上記アルミニウ
ム・マグネシウム複合金属酸化物の金属イオンの一部を
上記金属イオンで置換したものである場合、これらの置
換金属イオン含有比は、特に制限されるものではない
が、通常金属イオン全モル量に対して(2種以上で置換
する場合、合計含有モル比)が0.05〜0.4、特に
0.1〜0.25が好適である。含有比が低すぎたり、
高すぎると、触媒活性が低下する場合がある。
【0027】上記固体触媒は、含浸法、共沈法等、多元
系複合金属酸化物からなる触媒の調製法として公知の方
法により得ることができる。ここでは、一例として、共
沈殿法により上記アルミニウム・マグネシウム複合金属
酸化物又はその金属イオンの一部を上記金属イオンで置
換した上記金属酸化物を製造する方法について説明する
が、本発明の固体触媒の調製法は、これに限定されるも
のではない。
【0028】共沈法によれば、まず、各金属の硝酸塩、
硫酸塩、炭酸塩、酢酸塩、塩化物等の金属化合物を含む
混合水溶液が調製され、この水溶液に沈殿剤が添加され
る。沈殿剤の添加により得られた複合金属水酸化物沈殿
は、ろ過、水洗、乾燥、焼成等の工程を経て複合金属酸
化物からなる触媒とされる。
【0029】この共沈殿法を本発明に適用する具体的な
例としては、マグネシウム及びアルミニウム、又はマグ
ネシウム、アルミニウム及びFe、Ni、Cr、Mn、
Ti、B、Ge、Ce、Mo、Zn及びZrからなる群
より選ばれる少なくとも1種以上の金属の化合物を含む
混合水溶液と、沈殿剤である例えば水酸化ナトリウムと
炭酸ナトリウムとの混合水溶液とを、流量を調整しなが
ら滴下することによって、一定のpHを保持しながら沈
殿を生成させる方法が挙げられる。この場合、溶液のp
Hは7〜11、特に8〜10に調整することが好まし
い。得られた複合金属水酸化物は、ろ過、水洗して水溶
性塩を除去し、乾燥させた後、300〜1000℃、好
ましくは600〜900℃で焼成することにより、複合
金属酸化物からなる本発明の触媒へと転換される。
【0030】以下、本発明のポリアルキレングリコール
の製造方法の好ましい反応条件について説明する。反応
温度は好ましくは80〜230℃、より好ましくは12
0〜200℃、最も好ましくは160〜180℃であ
る。反応圧力は、反応温度により適宜決定されるが、好
ましくは0〜20atm、より好ましくは1〜10at
m、更に好ましくは2〜8atmである。触媒の使用量
は、反応に供される出発原料とアルキレンオキサイドと
のモル比により適宜決定されるが、原料100質量部に
対して、好ましくは0.01〜20質量部、特に好まし
くは0.5〜10質量部である。
【0031】本発明(3)のポリアルキレングリコール
は、上記製造方法によって得られた分子量分布の狭いポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールであ
り、その分子量分布の狭さが特に制限されるものではな
いが、重量平均分子量が200〜50000であり、且
つガスクロマトグラフィー法(重量平均分子量が200
〜800)又はMALDI−TOFMS法(重量平均分
子量が800を超え、50000以下)によるポリアル
キレングリコールのアルキレンオキサイドの付加モル分
布における最も高いガスクロエリア%をY1又はMAL
DI−TOFMSイオン強度%をY2とし、アルキレン
オキサイドをアルカリ触媒を用いて開環重合した上記ポ
リアルキレングリコールと同じ重量平均分子量を有する
ポリアルキレングリコールの最も高いガスクロエリア%
をY3又はMALDI−TOFMSイオン強度%をY4
したときに、上記Y1とY3、又はY2とY4が下記式
(C)又は(D)を満足するものであると、より好適で
ある。 Y1/Y3≧1.3 (C) Y2/Y4≧1.3 (D)
【0032】なお、より好ましくはY1/Y3(又はY2
/Y4)≧1.4、更に好ましくはY 1/Y3(又はY2
4)≧1.6、特に好ましくはY1/Y3(又はY2/Y
4)≧1.8である。ここで、Y1/Y3(又はY2
4)の上限値は、特に制限されるものではないが、製
造し易さを考慮すれば、通常2.4程度である。また、
アルキレンオキサイドをアルカリ触媒を用いて開環重合
したポリアルキレングリコールであって、本発明(2)
の製造方法によって得られたポリアルキレングリコール
と同じ重量平均分子量を有するポリアルキレングリコー
ルは、その重量平均分子量が本発明(2)の製造方法に
よって得られたポリアルキレングリコールの重量平均分
子量±5%程度、特に±2%程度の範囲に入るものが望
ましい。更に、ポリアルキレングリコールの重量平均分
子量は、好ましくは200〜30000、より好ましく
は200〜5000、特に好ましくは200〜3000
である。
【0033】ここで、アルキレンオキサイドをアルカリ
触媒を用いて開環重合したポリアルキレングリコールの
製造方法は、本発明(2)の製造方法において固体触媒
に代えて水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウ
ム(KOH)等のアルカリ触媒を使用して製造すること
ができる。また、その時の分子量分布は、アルカリ触媒
の種類、反応温度、反応圧力などの製造条件に依存しな
い。従って、より具体的には、例えば後述する実施例に
おいて比較例として記載したように、水酸化ナトリウム
又は水酸化カリウムを触媒として製造されたポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレングリコールであって、そ
の分子量が上記範囲になるものであれば、いずれのもの
もアルカリ触媒を用いて開環重合したポリアルキレング
リコールとして使用することができる。
【0034】本発明(1)、(3)のポリアルキレング
リコールは、分子量分布が狭く、例えば化粧品、医薬用
関連等における薬剤の可溶化剤などとして特に好適に使
用することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の狭い分子量分布を持つ特定のポ
リアルキレングリコールは、低アルキレンオキサイド付
加物が少ないために、特に低平均分子量ポリアルキレン
グリコールにおいて安全性の向上が図れ、また、目的有
効成分比率が高いためにその使用量の低減が図れる。更
に、高アルキレンオキサイド付加物が少なくなることか
ら粘度および流動下点が低下し、その工業的使用上有利
となる。また、このような分子量分布の狭い特定のポリ
アルキレングリコールを製造する際に、触媒として固体
触媒、特にマグネシウムとアルミニウムの複合金属酸化
物触媒、あるいは、それに特定の金属を添加した触媒を
用いることによって、高い触媒活性により効率的な製造
が可能となる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
詳細に説明するが、本発明は下記実施例により限定され
るものではない。なお、実施例、比較例中の分子量分布
の測定法を下記に示す。
【0037】重量平均分子量(X)が200〜800の
場合(GC法) 機種:(株)島津製作所GC−17A(FID) カラ
ム:ULTRA2 0.32mm×5m 分析条件:オーブン;100℃(昇温速度;10℃/m
in)→360℃(14min保持) 注入部;320℃ 検出部;360℃ キャリアーガス:He 注入量:1μl
【0038】重量平均分子量(X)が800を超え、5
0000以下の場合(MALDI−TOFMS法) 装置;MALDI−TOFMS(PerSeptive
Biosystems, Inc. Voyger−
DETM) 測定条件;マトリックス:2,5−dihydroxy
benzoic acid (DHB) マトリックス用溶媒:10%エタノール サンプル用溶媒:10%エタノール 濃度:約10mg/ml 混合比:マトリックス溶液/サンプル溶液 10:1
【0039】[実施例1]2.5MgO・Al23・m
2Oの組成式で表され、共沈法にて調製された水酸化
アルミニウム・マグネシウム(協和化学社製、商品名:
「キョーワード300」、以下同じ)を窒素気流中、7
00℃で3時間焼成して、アルミニウム・マグネシウム
複合金属酸化物触媒を得た。
【0040】次に、オートクレーブ中にジエチレングリ
コール300g及び上記触媒3.0gを仕込み、オート
クレーブ内を窒素で置換した後、攪拌しながら昇温し
た。次いで、温度180℃、圧力を4atmに維持しつ
つ、エチレンオキサイド272gを導入した。反応液を
50℃まで冷却した後、触媒を濾別して、ポリエチレン
グリコールを得た。
【0041】このようにして得られたポリエチレングリ
コールの水酸基価(OHV)測定の結果から計算した重
量平均分子量(X)は201であった。また、上記GC
法による分子量分布の結果を図1の曲線A200に示し
た。なお、最も高いガスクロエリア%であるY1は4
4.4%であった。
【0042】[実施例2]実施例1において、エチレン
オキサイドの導入量を560gとした以外は、実施例1
と同様の方法でポリエチレングリコールの製造を行っ
た。このようにして得られたポリエチレングリコールの
水酸基価(OHV)測定の結果から計算した重量平均分
子量(X)は303であった。また、その上記GC法に
よる分子量分布を図2の曲線A300に示した。そし
て、最も高いガスクロエリア%であるY 1は37.2%
であった。
【0043】[実施例3]実施例1において、エチレン
オキサイドの導入量を832gとした以外は、実施例1
と同様の方法でポリエチレングリコールの製造を行っ
た。このようにして得られたポリエチレングリコールの
水酸基価(OHV)測定の結果から計算した重量平均分
子量(X)は399であった。また、その上記GC法に
よる分子量分布を図3の曲線A400に示した。そし
て、最も高いガスクロエリア%であるY 1は30.2%
であった。
【0044】[実施例4]実施例1において、エチレン
オキサイドの導入量を1412gとした以外は、実施例
1と同様の方法でポリエチレングリコールの製造を行っ
た。このようにして得られたポリエチレングリコールの
水酸基価(OHV)測定の結果から計算した重量平均分
子量(X)は601であった。また、その上記GC法に
よる分子量分布を図4の曲線A600に示した。そし
て、最も高いガスクロエリア%であるY1は27.6%
であった。
【0045】[実施例5]実施例1の触媒組成における
アルミニウムの一部をマンガンに置換(Mg:Al:M
n=0.556:0.266:0.178)した触媒を
合成した。合成方法は、マグネシウムとアルミニウムと
マンガンとの硝酸塩溶液をpH9になるように水酸化ナ
トリウムの流速を調整しながら共注加方式によって、共
沈法で複合水酸化物にし、濾過・洗浄、そして乾燥後、
800℃、3時間焼成することで、マグネシウム・アル
ミニウム・マンガンの複合金属酸化物からなる触媒を得
た。
【0046】次に、1段階目の開環重合工程として、オ
ートクレーブ中にジエチレングリコール300g及びマ
グネシウム・アルミニウムの複合金属酸化物触媒3.0
gを仕込み、オートクレーブ内を窒素で置換した後、攪
拌しながら昇温した。次いで、温度180℃、圧力を4
atmに維持しつつ、エチレンオキサイド1412gを
導入した。反応液を50℃まで冷却した後、触媒を濾別
して、平均分子量601のポリエチレングリコールを得
た。そして、2段階目の開環重合工程として、このポリ
エチレングリコール300gを使用し、触媒として上記
マグネシウム・アルミニウム・マンガンの複合金属酸化
物触媒3.0gを用い、エチレンオキサイドの導入量を
206gとした以外は、上記1段階目の開環重合工程と
同様の方法でポリエチレングリコールの製造を行った。
このようにして得られたポリエチレングリコールの水酸
基価(OHV)測定の結果から計算した重量平均分子量
(X)は1032であった。また、その上記MALDI
−TOFMS法による分子量分布を図5の曲線A100
0に示した。そして、最も高いMALDI−TOFMS
イオン強度%であるY2は23.2%であった。
【0047】[実施例6]実施例5において、二段階目
の開環重合工程のエチレンオキサイドの導入量を542
gとした以外は、実施例5と同様の方法でポリエチレン
グリコールの製造を行った。なお、この実施例では、反
応液を60℃まで冷却した後、触媒を濾別した。このよ
うにして得られたポリエチレングリコールの水酸基価
(OHV)測定の結果から計算した重量平均分子量は1
510であった。また、その上記MALDI−TOFM
S法による分子量分布を図6の曲線A1500に示し
た。そして、最も高いMALDI−TOFMSイオン強
度%であるY2は18.6%であった。
【0048】[実施例7]実施例5において、二段階目
の開環重合工程のエチレンオキサイドの導入量を122
0gとした以外は、実施例5と同様の方法でポリエチレ
ングリコールの製造を行った。なお、この実施例では、
反応液を60℃まで冷却した後、触媒を濾別した。この
ようにして得られたポリエチレングリコールの水酸基価
(OHV)測定の結果から計算した重量平均分子量
(X)は3000であった。また、その上記MALDI
−TOFMS法による分子量分布を図7の曲線A300
0に示した。そして、最も多いMALDI−TOFMS
イオン強度%であるY2は10.1%であった。
【0049】[実施例8]実施例4において、実施例1
に示した水酸化アルミニウム・マグネシウムをシリカゾ
ルバインダーを用いて押出し成形し、窒素気流中700
℃で焼成したもの6.0gを、触媒としてオートクレ−
ブ中に設置したバスケットに仕込んだ以外は、実施例4
と同様の方法でポリエチレングリコールの製造を行っ
た。このようにして得られたポリエチレングリコールの
水酸基価(OHV)測定の結果から計算した重量平均分
子量(X)は609であった。そして、最も高いガスク
ロエリア%であるY1は27.1%であった。
【0050】[実施例9]実施例2において、エチレン
オキサイド560gに代えて、ランダム重合させるかた
ちで、エチレンオキサイド504g、プロピレンオキサ
イド56gを同時に導入した以外は、実施例2と同様の
方法でポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコ
ールの製造を行った。このようにして得られたポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレングリコールの水酸基価
(OHV)測定の結果から計算した重量平均分子量は3
03であった。そして、最も高いガスクロエリア%であ
るY 1は38.1%であった。
【0051】[実施例10]オートクレーブ中に出発原
料としてのジプロピレングリコール300gと実施例5
のマグネシウム・アルミニウム・マンガンの複合金属酸
化物触媒3.0gを仕込み、オートクレーブ内を窒素で
置換した後、攪拌しながら昇温した。次いで、温度18
0℃、圧力を4atmに維持しつつ、プロピレンオキサ
イド2066gを導入した。反応液を60℃まで冷却し
た後、触媒を濾別してポリプロピレングリコールを得
た。このようにして得られたポリプロピレングリコール
の水酸基価(OHV)測定の結果から計算した重量平均
分子量(X)は1050であった。また、その上記MA
LDI−TOFMS法による分子量分布を図8の曲線A
PP G#1000に示した。そして、最も多いMALDI−TO
FMSイオン強度%であるY2は17.1%であった。
【0052】[比較例1〜8]市販のNaOHやKOH
で合成されたポリエチレングリコール(以下、PEGと
記す)#200(ライオン化学(株)製、水酸基価(O
HV)測定の結果から計算した重量平均分子量202:
比較例1)、PEG#300(ライオン化学(株)製、
水酸基価(OHV)測定の結果から計算した重量平均分
子量304:比較例2)、PEG#400(ライオン化
学(株)製、水酸基価(OHV)測定の結果から計算し
た重量平均分子量399:比較例3)、PEG#600
(ライオン化学(株)製、水酸基価(OHV)測定の結
果から計算した重量平均分子量605:比較例4)、P
EG#1000(ライオン化学(株)製、水酸基価(O
HV)測定の結果から計算した重量平均分子量102
0:比較例5)、PEG#1540(ライオン化学
(株)製、水酸基価(OHV)測定の結果から計算した
重量平均分子量1490:比較例6)、PEG#400
0(ライオン化学(株)製、平均分子量3040:比較
例7)について、分子量分布はそれぞれ図1(曲線B2
00)、図2(曲線B300)、図3(曲線B40
0)、図4(曲線B600)、図5(曲線B100
0)、図6(曲線B1540)、図7(曲線B400
0)である。
【0053】これらの上記GC法における最も高いガス
クロエリア%は、PEG#200;Y3=31.3%、
PEG#300;Y3=22.1%、PEG#400;
3=18.1%、PEG#600;Y3=14.9%で
あり、上記MALDI−TOFMS法におけるMALD
I−TOFMSイオン強度%はPEG#1000;Y 4
=11.8%、PEG#1540;Y4=10.5%、
PEG#4000(水酸基価(OHV)測定の結果から
計算した重量平均分子量は約3000);Y4=5.6
%であった。
【0054】[比較例8]市販のNaOHやKOHで合
成されたポリプロピレングリコール(以下、PPGと記
す)、PPG#1000(和光純薬工業(株)製、水酸
基価(OHV)測定の結果から計算した重量平均分子量
1000:比較例8)について、分子量分布は、図8
(曲線BPPG#1000)である。上記MALDI−TOFM
S法におけるMALDI−TOFMSイオン強度%はP
PG#1000;Y4=13.1であった。
【0055】上記実施例及び比較例について、それぞれ
の重量平均分子量X、Y1、Y2、Y 3又はY4は表1に記
載した通りである。また、これらの値からそれぞれ−1
8.662×lnX+140又は727.26
-0.56、Y1/Y3又はY2/Y4を求めた。結果を表1
に併記する。
【0056】
【表1】
【0057】上記表1の結果によれば、実施例1〜10
に係るポリアルキレングリコールは、いずれもY1≧−
18.662×lnX+140又はY2≧727.26
-0.5 6を満たすことが認められる。また、実施例1〜
8及び実施例10に係るポリアルキレングリコールは、
同一の重量平均分子量の比較例1〜8に係るポリアルキ
レングリコールとの関係において、いずれもY1/Y3
1.3又はY2/Y4≧1.3を満たすことが認められ
る。それに対して、比較例1〜8に係るポリアルキレン
グリコールは、いずれもY1≧−18.662×lnX
+140又はY2≧727.26X-0.56を満たさないこ
とが認められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1と比較例1で得られた平均分子量約2
00のポリエチレングリコールの分子量分布を比較する
図である。曲線A200は実施例1、曲線B200は比
較例1を示す。縦軸はガスクロエリア%を示し、横軸は
分子量を示す。
【図2】実施例2と比較例2で得られた平均分子量約3
00のポリエチレングリコールの分子量分布を比較する
図である。曲線A300は実施例2、曲線B300は比
較例2を示す。縦軸はガスクロエリア%を示し、横軸は
分子量を示す。
【図3】実施例3と比較例3得られた平均分子量約40
0のポリエチレングリコールの分子量分布を比較する図
である。曲線A400は実施例3、曲線B400は比較
例3を示す。縦軸はガスクロエリア%を示し、横軸は分
子量を示す。
【図4】実施例4と比較例4で得られた平均分子量約6
00のポリエチレングリコールの分子量分布を比較する
図である。曲線A600は実施例4、曲線B600は比
較例4を示す。縦軸はガスクロエリア%を示し、横軸は
分子量を示す。
【図5】実施例5と比較例5で得られた平均分子量約1
000のポリエチレングリコールの分子量分布を比較す
る図である。曲線A1000は実施例5、曲線B100
0は比較例5を示す。縦軸はMALDI−TOFMSイ
オン強度%を示し、横軸は分子量を示す。
【図6】実施例6と比較例6で得られた平均分子量約1
500のポリエチレングリコールの分子量分布を比較す
る図である。曲線A1500は実施例6、曲線B154
0は比較例6を示す。縦軸はMALDI−TOFMSイ
オン強度%を示し、横軸は分子量を示す。
【図7】実施例7と比較例7で得られた平均分子量約3
000のポリエチレングリコールの分子量分布を比較す
る図である。曲線A3000は実施例7、曲線B400
0は比較例7を示す。縦軸はMALDI−TOFMSイ
オン強度%を示し、横軸は分子量を示す。
【図8】実施例10と比較例8で得られた平均分子量約
1000のポリプロピレングリコールの分子量分布を比
較する図である。曲線APPG#1000は実施例10、曲線B
PPG#1000は比較例8を示す。縦軸はMALDI−TOF
MSイオン強度%を示し、横軸は分子量を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植村 慎午 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 笹本 久 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4J005 AA04 BB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるポリアルキ
    レングリコールであって、該ポリアルキレングリコール
    の水酸基価(OHV)測定の結果から計算した重量平均
    分子量をXとしたとき、X=200〜800の場合、ガ
    スクロマトグラフィー法による上記ポリアルキレングリ
    コールのアルキレンオキサイドの付加モル分布における
    最も高いエリア%であるY1及び上記Xが下記式(A)
    を満足し、X>800の場合、マトリックス支援レーザ
    ー脱離イオン飛行時間型質量分析(MALDI−TOF
    MS)法による上記ポリアルキレングリコールのアルキ
    レンオキサイドの付加モル分布における最も高いイオン
    強度%であるY2及び上記Xが下記式(B)を満足する
    ことを特徴とするポリアルキレングリコール。 HO−(AO)n−H (1) (但し、上記式(1)中、AOは炭素数2又は3の1種
    又は2種のアルキレンオキサイドであり、nは上記アレ
    キレンオキサイドの平均付加モル数を示す4〜1000
    の数である。) Y1≧−18.662×lnX+140 (A) Y2≧727.26X-0.56 (B)
  2. 【請求項2】 アルキレンオキサイドの開環重合により
    下記一般式(1)で示されるポリアルキレングリコール
    を製造する方法において、固体触媒を使用することを特
    徴とするポリアルキレングリコールの製造方法。 HO−(AO)n−H (1) (但し、上記式(1)中、AOは炭素数2又は3の1種
    又は2種のアルキレンオキサイドであり、nは上記アレ
    キレンオキサイドの平均付加モル数を示す4〜1000
    の数である。)
  3. 【請求項3】 上記固体触媒が複合金属酸化物触媒であ
    る請求項2記載のポリアルキレングリコールの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 上記複合金属酸化物触媒が、アルミニウ
    ム・マグネシウム複合酸化物触媒である請求項3記載の
    ポリアルキレングリコールの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記複合金属酸化物触媒が、アルミニウ
    ム・マグネシウム複合酸化物に鉄、ニッケル、クロム、
    マンガン、チタン、ホウ素、ゲルマニウム、セリウム、
    モリブデン、亜鉛及びジルコニウムからなる群より選ば
    れる1種又は2種以上の金属イオンを添加した複合金属
    酸化物触媒である請求項3記載のポリアルキレングリコ
    ールの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれか1項記載のポ
    リアルキレングリコールの製造方法によって製造された
    ことを特徴とするポリアルキレングリコール。
  7. 【請求項7】 重量平均分子量が200〜50000で
    あり、且つガスクロマトグラフィー法により上記ポリア
    ルキレングリコールのアルキレンオキサイドの付加モル
    分布を求めた場合、最も高いエリア%であるY1、又は
    マトリックス支援レーザー脱離イオン飛行時間型質量分
    析(MALDI−TOFMS)法により上記ポリアルキ
    レングリコールのアルキレンオキサイドの付加モル分布
    を求めた場合、最も高いイオン強度%をY2とし、アル
    キレンオキサイドをアルカリ触媒を用いて開環重合した
    上記ポリアルキレングリコールと同じ重量平均分子量を
    有するポリアルキレングリコールのガスクロマトグラフ
    ィー法によるアルキレンオキサイドの付加モル分布にお
    ける最も高いエリア%をY3、又は上記MALDI−T
    OFMS法によるアルキレンオキサイドの付加モル分布
    におけるイオン強度%をY4としたときに、上記Y1とY
    3、又はY2とY4が下記式(C)又は(D)を満足する
    請求項6記載のポリアルキレングリコール。 Y1/Y3≧1.3 (C) Y2/Y4≧1.3 (D)
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