JP2002302269A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2002302269A
JP2002302269A JP2001111406A JP2001111406A JP2002302269A JP 2002302269 A JP2002302269 A JP 2002302269A JP 2001111406 A JP2001111406 A JP 2001111406A JP 2001111406 A JP2001111406 A JP 2001111406A JP 2002302269 A JP2002302269 A JP 2002302269A
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plate
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JP2001111406A
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Atsushi Yoshida
敦 吉田
Yoshiaki Watanabe
嘉昭 渡邉
Tetsuo Uchida
徹雄 内田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付勢手段5が設けられた用紙規制部材4を備
えた給紙装置において、用紙Pの紙質等の条件が異なる
場合であっても、用紙Pを積載台に対してダメージを与
えることがなく正確に位置決めして積載収容することが
可能で、給紙基準面に沿った正確な給紙をできるように
する。 【解決手段】 用紙規制部材4により給紙基準面3aに
押し当てられて規制された用紙Pの束から用紙を1枚ず
つ送り出して供給する給紙装置において、用紙規制部材
4の付勢手段5による付勢力の強弱を任意に調整し得る
調整機構7を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚の用紙を積
み重ねてなる用紙の束から用紙を1枚ずつ所定の給紙先
に送り出して供給する給紙装置に係り、特に、用紙に画
像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機
等に代表される画像形成装置に好適に使用される給紙装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成装置に使
用される給紙装置は、一般に、複数枚の用紙を積載台に
積載して収容し、その積載台に積載収容される用紙の束
を用紙ガイド板により給紙時の基準位置となる給紙基準
面に押し付けることにより位置決め(位置規制)するよ
うになっている。この際、用紙ガイド板は、給紙基準面
と平行するとともに用紙束の側端部(サイド)に当接す
る面を有しており、収容される用紙のサイズや収容向き
等に応じて、その用紙束の側端部を給紙基準面に押し付
けるように移動させた後、その移動させた位置に固定さ
れる仕組みになっている。
【0003】ところで、この種の給紙装置では、その用
紙ガイド板の固定位置については用紙の規格サイズ等に
基づき予測設定されているが、厳密には、用紙サイズに
ばらつきがあることなどを考慮して、用紙ガイド板と用
紙束の側端部との間に数ミリ程度の許容空間ができるよ
うに設計されていることが多い。
【0004】しかし、このような許容空間を設けた場合
には、その許容空間内で用紙の位置がずれてしまうこと
(用紙が給紙基準面に正確に当接していない状態になる
こと)があり、このため、その位置ずれしたままの状態
で給紙されてしまい、給紙基準面に沿った正確な給紙が
できなくなるという不具合がある。そして、画像形成装
置において、このような位置ずれした状態で給紙が行わ
れた場合は、画像形成により得られる画像の位置もその
ずれ分にほぼ相応してずれてしまう。
【0005】ちなみに、従来においては、給紙装置にお
ける用紙の位置ずれに関する課題を解決するため、用紙
ガイド板(又は給紙基準面)側に、用紙の束を給紙基準
面に押し当てるように付勢する板バネ等の付勢手段を単
数又は複数取り付けた技術的手段が提案されている(特
開平5−105243号公報、特開平4−286546
号公報)。この技術的手段によれば、積載台に積載収容
された用紙は、用紙ガイド板により位置決めされたうえ
で、さらに、そのガイド板における付勢手段により給紙
基準面(又は用紙ガイド板)に対して常に付勢されるた
め、前述したような許容空間に起因した位置ずれの発生
も防止できるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな付勢手段が設けられた用紙ガイド板を備えた給紙装
置にあっても、次のような課題がある。
【0007】すなわち、その付勢手段による付勢力が一
定であるため、収容される用紙の紙質(例えば腰の強弱
等)によってはその付勢力に過不足が発生することがあ
る。この結果、付勢手段による給紙基準面に対する押し
付け量が不足して前記位置ずれを十分に防止できないこ
とがあったり、付勢手段により過剰な付勢力を受けて用
紙の端部が折れ曲がる等のダメージを受けることがあ
る。
【0008】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、付勢手段が設
けられた用紙規制部材を備えた給紙装置として、用紙の
紙質等の条件が異なる場合であっても、用紙を積載台に
対してダメージを与えることがなく正確に位置決めして
積載収容することが可能で、給紙基準面に沿った正確な
給紙を行うことができる給紙装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得る本
発明の給紙装置は、複数枚の用紙を積み重ねて積載収容
する積載台と、この積載台に積載収容される用紙の束を
給紙基準面に押し当てるように付勢する付勢手段が設け
られた用紙規制部材とを備え、この用紙規制部材により
給紙基準面に押し当てられて規制された用紙の束から用
紙を1枚ずつ送り出して供給する給紙装置において、前
記用紙規制部材の付勢手段による付勢力の強弱を任意に
調整し得る調整機構を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0010】上記調整機構は、付勢手段による付勢力の
強弱を任意に調整できるものであれば特に制約されるも
のではないが、例えば、その付勢手段が弾性部材の弾性
変形による復元力を利用する弾性付勢手段である場合に
は、その弾性付勢手段における弾性部材の有効弾性変形
量を規制して調整する方式の調整機構とするとよい。な
お、付勢手段は、積載台に積載収容される用紙の束のう
ち少なくとも給紙開始位置となる部位を含む部位を付勢
するものであればよい。弾性部材としては、例えば板バ
ネ、スプリングバネ、ゴム等の弾性体などを使用でき
る。
【0011】また、上記調整機構の調整作業は、実際に
収容した用紙の状態に照らして行うようにしてもよい
が、好ましくは、用紙の紙質やサイズに応じて調整する
ように構成するとよい。ここで、紙質とは、用紙の厚さ
(坪量)の違いをはじめ、普通紙やOHPシートなどの
材質の違い、用紙間の摩擦係数の違いなどをさす。ま
た、この調整は、手動で行う方式、自動で行う方式、一
部を手動で一部を自動で行う半自動方式のいずれであっ
てもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0013】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態1に係る給紙装置の要部を示す概要図である。この
給紙装置は、例えば、複写機、プリンタ等の画像形成装
置における給紙装置として使用されるものである。ま
た、この給紙装置は、その給紙先である画像形成装置の
本体に一体的に組み込まれた状態で使用するか、あるい
は、その画像形成装置の本体とは別個独立した装置であ
って画像形成装置に連結接続した状態で使用する構成に
なっている。
【0014】図中において、符号1は給紙装置の筐体、
2は複数枚の用紙Pを積載収容する積載板、3は用紙P
の給紙時における基準位置となる給紙基準面3aが形成
された基準面体、4は積載板2に収容された用紙Pの束
を基準面体3の給紙基準面3aに押し当てて位置決め規
制するサイドガイド板、5はサイドガイド板4に取り付
けられて用紙のPの束を給紙基準面3aに押し当てるよ
うに付勢する付勢体、6は積載板2に収容された用紙P
の束を1枚ずつ送り出して給紙先に供給する給紙機構で
ある。また、図中の矢付き1点鎖線Aは、給紙機構6に
より送り出される用紙Pの給紙経路及び給紙方向を示
す。
【0015】このうち積載板2は、給紙可能な各種サイ
ズの用紙Pを収容することが可能な面積を有する板部材
である。この積載板2は、本例のように用紙Pの束の上
部側から給紙を行う方式の給紙装置にあっては、昇降機
構(図示省略)に支持され、その昇降機構により用紙の
束の最上面が給紙開始位置にあるように給紙動作に伴っ
て徐々に上昇する仕組みになっている。
【0016】また、基準面体3は、給紙基準面3aが形
成された板状の部材からなるものであり、本例のように
給紙基準を用紙Pの給紙方向Aに沿う1側端部とするい
わゆるサイドレジ方式を採用する場合では、そのサイド
レジ方式の基準位置に給紙基準面3aが合致するような
状態で筐体1の所定位置に固定されている。具体的に
は、積載板2の給紙方向Aに沿う一側端部となる側に立
設された状態で設置される。この基準面体3は、筐体1
の側壁面を利用して構成したものであっても構わない。
【0017】また、サイドガイド板4は、給紙基準面3
aと平行して対峙するような状態でもって、その基準面
3aに近づく方向Bとその基準面3aから遠ざかる方向
Cに任意に移動させて仮固定できるように筐体1に取り
付けられている。なお、このサイドガイド板4は、積載
板2に移動可能に取り付けたものであってもよい。ま
た、この給紙装置においては、例えば、給紙機構6が配
置されている用紙送り出し側(給紙方向Aの下流側)と
なる部位には積載板2に収容される用紙Pの先端部側を
揃えて位置決め規制するための送り出し基準面部(図示
省略)が設けられており、その用紙送り出し側とは反対
側(給紙方向Aの上流側)となる部位には積載板2に収
容される用紙Pの後端部側を揃えて位置決め規制するた
めのエンドガイド板(図示省略)が設けられている。
【0018】さらに、付勢体5は、用紙Pの側部に当接
する押圧パッド50と、この押圧パッド50が用紙Pを
基準面3aに付勢するように支持して板バネ支持材51
とで構成されている。このうち押圧パッド50は、先細
りの先端面50aを用紙に付き当てる全体の断面が台形
状からなる構造物(プラスチック材料、金属材料等で形
成したもの)であり、サイドガイド板4の上端部側に開
設された開口部4aから先細りの先端面50aを一部突
出させ、その先端面が用紙Pの側端部(給紙開始位置を
含む上方側端部)に当接する状態となるように配置して
いる。一方、板バネ支持材51は、その全体が例えばU
字形状となるように形成した板バネからなり、その下端
部51aをサイドガイド板4に固定したうえで、その下
端部51aから立ち上がるように伸びて弾性変形する2
つのアーム部51b,51cの先端に押圧パッド50を
取り付けている。
【0019】これにより、付勢体5は、その押圧パッド
50が、用紙Pから給紙基準面3aと遠ざかる方向Cに
力を受けると、板バネ支持材51のアーム部51b,5
1cが弾性変形し、その弾性変形による弾力的な反力
(復元力)を受けるような状態におかれる。この結果、
押圧パッド50が、板バネ支持材51の弾性変形による
復元力を受けて、用紙Pを給紙基準面3a側にむけて弾
力的に押し付けるように付勢するようになっている。
【0020】給紙機構6は、給紙時になると積載板2に
収容されている最上の用紙P表面に圧接して用紙Pを繰
り出すピックアップロール(ナジャーロール)60と、
ピックアップロール60によって複数枚重なりあった状
態(重送)で送り出された用紙束Pを1枚ずつ捌いて送
り出すリタードロール対61(送りロール61aと、ト
ルクリミッタ付の捌きロール61b)と、リタードロー
ル対61によって1枚ずつ送り出される用紙Pを送り出
す送出ロール対62とで構成されている。
【0021】また、この給紙装置においては、積載板
2、基準面体3、サイドガイド板4などからなる構造部
分を筐体1に対して引き出し可能に取り付けるように構
成してもよい。この場合、例えば、用紙基準面体3側を
引出し時の正面側として引き出せるような取り付け構造
とする。このような取り付け構造とした場合には、サイ
ドガイド板4や調整機構7は引き出し方向の奥側に位置
するようになる。
【0022】そして、この給紙装置では、サイドガイド
板4に取り付けられた付勢体5による付勢力の強弱を調
整するための調整機構7が設けられている。
【0023】この調整機構7は、図1や図2に示すよう
に、付勢体5の板バネ支持材51におけるアーム部51
b,51cをサイドガイド板4に押さえつける、取付け
位置変更可能な調整板71で構成されている。調整板7
1は、板バネ支持材51のアーム部51b,51cを押
さえつける幅を有する板部材であって、調整板に取り付
けられる2つの固定用ネジ72、73を、そのアーム部
51b,51cの間となるサイドガイド板4に上下方向
にそって一定の間隔で形成された複数のネジ孔74a,
74b,74c,…のいずれかに螺合して締め付けるこ
とにより固定されるものである。そして、固定用ネジ7
2、73を螺合するネジ孔74を変えることにより、そ
の取付け位置を任意に変更できるようになっている。
【0024】したがって、この調整板71は、その取付
け位置を上下方向D,Eに適宜変更することにより、そ
の調整板上端部71aとアーム部51b,51cの上端
部との離間距離に相当する板バネ有効長さ(有効弾性変
形量)Lを適宜変更し、これにより、板バネ支持材51
の押圧パッド50に対する付勢力、ひいては付勢体5の
用紙を基準面3aに押し付ける付勢力Fの強弱を変更す
る仕組みになっている。つまり、その調整板71の取付
け位置を上方向Eにずらして変更した場合には、板バネ
有効長さLが短くなることから付勢体5の付勢力Fを強
くすることができる。一方、その調整板71の取付け位
置を下方向Dにずらして変更した場合には、板バネ有効
長さLが長くなることから付勢体5の付勢力Fを弱くす
ることができる。
【0025】また、この調整機構7では、サイドガイド
板4に調整板71の位置調整用目盛り74を設けてい
る。この位置調整用目盛り75は、用紙Pの紙質(厚
さ、坪量など)の違いを基準にし、その各紙質に適した
取付け位置を表示した目印である。その目盛り75は、
例えば「普通紙」、「厚紙」、「薄紙」等の紙質を示す
用語とその各紙質に応じた取付け位置を示す線とを表示
して構成されている。例えば、普通紙の位置調整用目盛
りを全目盛りのうちの中央位置に配設した場合、厚紙の
目盛りについては普通紙の目盛りよりも上方側の位置に
配設し、また、薄紙の目盛りについては普通紙の目盛り
よりも下方側の位置に配設する。一方、調整板71の側
には、その位置調整用目盛り75に合致させる際の目印
にする基準目印76が形成されている。これにより、調
整板71は、その基準目印76を、用紙Pの紙質に対応
した位置調整用目盛り75にあわせた状態で固定用ネジ
72、73により固定することで取付け位置が決定され
るため、付勢体5の付勢力を用紙Pの紙質に適合する強
さに簡単かつ的確に調整することができるようになって
いる。
【0026】次に、このような調整機構7を設けた付勢
体5が取り付けられたサイドガイド板を備えた給紙装置
の動作について説明する。
【0027】まず、給紙の対象となる用紙Pを積載板2
上に積載収容する。そして、この積載板2に積載収容し
た用紙Pの一側端部をサイドガイド板4により基準面体
3の給紙基準面3aに押し付けて位置決めした後、その
ガイド板4の位置を固定する。次いで、そのサイドガイ
ド板4における付勢体5の調整機構7による調整作業を
行う。すなわち、収容した用紙Pの紙質に応じて、調整
機構7における調整板71を位置調整用目盛り75に基
づく所定の取付け位置に固定する。例えば、収容する用
紙Pの紙質が普通紙、厚紙、薄紙のいずれかであれば、
その紙質に応じた位置調整用目盛り75に基づいて調整
板71の取付け位置を調整する。
【0028】この際、積載板2に収容容量一杯に相当す
る用紙Pが収容された場合には、付勢体5の押圧パッド
50が用紙Pの束の上端部に既に当接した状態にある。
しかし、その収容した用紙Pの量が少ない場合には、付
勢体5の押圧パッド50は用紙Pの束の上端部より高い
位置にあるため、その上端部に当接していない状態にあ
る。しかしこの場合には、給紙動作が開始される前に、
収容されている用紙Pの束の最上面が給紙開始位置に達
するように積載板2が上昇移動するため、このときに付
勢体5の押圧パッド50が用紙Pの束の上端部に当接す
ることとなる。
【0029】そして、給紙動作の開始時期になると、積
載板2が、その積載板2に収容されている用紙Pの束の
最上面が給紙開始位置に達するまで上昇移動して停止す
る。この状態になった時点で給紙機構6による給紙動作
が開始される。すなわち、用紙Pの束の上層部にある用
紙が、給紙機構6のピックアップロール60により繰り
出されてリタードロール対61で1枚ずつ分離するよう
に捌かれた後、その送出ロール対62により給紙先に送
り出される。
【0030】この際、給紙される用紙Pは、その一端部
を基準面体3の給紙基準面3aにより位置規制された状
態で送り出される。また、用紙Pの束の上層部は、付勢
体5の押圧パッド50による付勢力Fにより常に給紙基
準面3aに押し付けられている。
【0031】特に、この押圧パッド50による付勢力F
は、調整機構7により用紙の紙質に応じて適度に調整さ
れているため、用紙は過不足のない適度な強さの付勢力
Fで給紙基準面3aに押し付けられる。このため、例え
ば、押圧パッド50の過剰な付勢力Fにより用紙Pの端
部が折れ曲がる等のダメージを受けたり、あるいは、押
圧パッド50の不足した付勢力Fにより用紙Pの端部が
給紙基準面3aに正確に押し付けられずその基準面3a
に沿って給紙されない等の不具合が発生することが殆ど
なく、良好な給紙が行われる。したがって、この給紙装
置を画像形成装置に使用して画像形成を行った場合は、
給紙時の位置ずれに伴う画像ずれ等のない良好な画像形
成が可能となる。
【0032】ちなみに、給紙動作が続けられることによ
り、用紙Pの束の最上面位置が下がるが、その下がった
分に応じて積載板2が上昇する。これにより、用紙Pの
束の最上面位置が常に給紙開始位置にあるように制御さ
れている。また、調整機構7の調整作業は、用紙Pの補
給時に行う場合に限らず、任意の時期に積載板2に収容
されている用紙Pと付勢体5の押圧パッド50との状況
を確認し、その状況に応じて必要であると認めるときに
行うようにすると有効である。
【0033】なお、押圧パッド50の下方側にある用紙
Pの側端部とサイドガイド板4との間に隙間Sがある
が、これは前述したような用紙サイズのばらつきを考慮
して形成される許容空間によるものである。しかし、こ
のような許容空間Sがあった場合でも、積載板2の上昇
移動により用紙のPの束も上昇移動するため、その許容
空間にあった用紙側端部は押圧パッド50の下側斜面に
そって移動し、給紙動作に入る前には必ず当接面50と
接触するようになる。これにより、積載板2に収容され
ている用紙のすべては、その側端部が常に付勢体5の押
圧パッド50による付勢を受けるようになっている。
【0034】[実施の形態2]図3は、本発明の実施の
形態2に係る給紙装置を示すものである。この給紙装置
は、調整機構7を半自動方式に変更した以外は実施の形
態1に係る給紙装置と同じ構成からなるものである。こ
のため、実施の形態1に係る給紙装置と共通する構成部
分には同じ符号を付し、その説明については省略し、以
下に、その異なる点についてのみ説明することとする。
【0035】この給紙装置における調整機構7は、調整
板71の取付け位置を、実施の形態1の場合のように固
定用ネジ72、73の固定位置を変えることにより変更
するという方式に代えて、手動操作により調整板71を
上下方向E,Dに移動させる移動機構70を用いて変更
するという方式を採用したものである。
【0036】調整板71の移動機構70は、まず、調整
板71を、板バネ支持材51におけるアーム部51b,
51cにそって上下方向E,Dに移動し得るように取付
け具81によって取り付けるとともに、その調整板71
の下端部に位置決め用のコロ(車輪)82を回転可能に
取り付けている。そして、この位置決め用コロ82の直
下において、そのコロ82が載って支持される高さの異
なる複数の支持面(段部)83a,83b,83cが傾
斜面を介在させて連続形成された多段支持ブロック83
を筐体1に対し移動可能に配置している。この多段支持
ブロック83は、支軸84aを中心にして揺動操作され
る操作レバー84の下端部に回動可能に連結されたアー
ム85の一端部に連結され、操作レバー84の操作によ
りアーム85を介して図中の矢印B,C方向に移動する
ようになっている。この移動機構80を構成する位置決
め用コロ82、多段支持ブロック83、操作レバー8
4、アーム85は、1組であっても複数組であってもよ
い。
【0037】また、この移動機構70においても、実施
の形態1における調整板71の位置調整用目盛り75と
同様に、操作レバー84の操作時に利用する位置調整用
目盛り86を設けている。この位置調整用目盛り86に
ついても、やはり実施の形態1における位置調整用目盛
り75と同様に、用紙Pの紙質(厚さ、坪量など)の違
いを基準にし、その各紙質に適した取付け位置を表示し
た目印とすることができる。したがって、その目盛り8
6は、例えば「普通紙」、「厚紙」、「薄紙」等の紙質
を示す用語とその各紙質に応じた取付け位置を示す線と
を表示して構成されている。例えば、普通紙の位置調整
用目盛りを全目盛りのうちの中央位置に配設した場合、
厚紙の目盛りについては普通紙の目盛りよりも基準面体
3に近い側の位置に配設し、また、薄紙の目盛りについ
ては普通紙の目盛りよりも基準面体3から離れた側の位
置に配設する。なお、操作レバー84は、この位置調整
用目盛り86の各目盛りの位置でそれぞれ停止して固定
されるようになっている。
【0038】次に、このような半手動方式の移動機構7
0を適用した調整機構7による動作について説明する。
【0039】まず、この調整機構70による調整に際し
ては、操作レバー84を用紙Pの紙質に対応した位置調
整用目盛り86の位置に揺動操作する。例えば、用紙P
が厚紙であれば、操作レバー84を図面中において右側
に倒した状態となるように操作し、また、普通紙であれ
ば、直立した状態となるように操作し、薄紙であれば図
中において左側に倒し込んだ上体となるように操作す
る。これにより、その操作レバー84に連結されたアー
ム85が矢印B,C方向に移動するため、そのアーム8
5に連動して多段支持ブロック83も矢印B,C方向に
移動する。そして、この移動した多段支持ブロック83
のいずれかの支持面83a,83b,83cに、調整板
71の位置決め用コロ82が乗り上げた状態となること
により、調整板71が板バネ支持材51におけるアーム
部51b,51cの上下方向の所定位置に移動して位置
決め固定される。
【0040】この結果、その調整板71の上端部とアー
ム部51b,51cの上端部との離間距離に相当する板
バネ有効長さ(有効弾性変形量)Lが適宜変更されるこ
とになるため、実施の形態1の場合と同様に、板バネ支
持材51のアーム部51b,51cの先端側に取り付け
られた押圧パッド50に対する付勢力、ひいては付勢体
5の用紙を基準面3aに押し付ける付勢力Fの強弱が変
更される。特に、この調整機構7では、操作レバー84
を操作するのみで、調整板71の位置を半自動的に変更
することができるため、付勢体5の付勢力を用紙Pの紙
質に適合する強さにより一層簡単に調整することができ
る。
【0041】[他の実施の形態]実施に形態1、2で
は、必要に応じて、例えば図4に例示するように基準面
体3側に、サイドガイド板4に取り付けた調整機構7付
きの付勢体5を同様に取り付けるように構成してもよ
い。このように構成することにより、用紙Pの両側端部
に対する付勢体5による付勢力Fの強弱をより適切に調
整することが可能となる。
【0042】また、基準面体3そのものを、矢印B,C
方向に移動可能な第2のサイドガイド板4Bに変更し、
その第2のサイドガイド板4Bに調整機構7B付きの付
勢体5Bを同様に取り付けるように構成してもよい。こ
の場合には、給紙基準を用紙Pの給紙方向Aに沿う中央
部とするいわゆるセンターレジ方式を採用する給紙装置
に有効となる。
【0043】さらに、実施に形態1、2では、積載板2
が上下方向E,Dに水平状態で昇降動するタイプのもの
を例示したが、積載板については、その一端部が揺動可
能に軸支され、その他端部が昇降動するタイプのもので
あっても構わない。また、実施の形態2における調整機
構70の多段支持ブロック83を電動モータの駆動力に
よりラックーピニオン機構を駆動して移動させるように
構成してもよい。この場合、電動モータはユーザ等の入
力指示により駆動させるように構成するか、あるいは、
用紙Pの紙質を検出し得るセンサからの検知信号により
自動的に駆動させるように構成すればよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の給紙装置
によれば、用紙の紙質等の条件が異なる場合であって
も、付勢手段付きの用紙規制部材により用紙を積載台に
対してダメージを与えることがなく正確に位置決めして
積載収容することができ、ひいては、その正確に位置決
めされた用紙を給紙基準面に沿って正確に給紙すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る給紙装置の要部を示すも
ので、(a)はその側面図、(b)は(a)のB−B線
に沿う一部断面図。
【図2】 図1(a)のQ−Q線に沿う拡大断面図。
【図3】 実施の形態2に係る給紙装置の要部を示す側
面図。
【図4】 他の実施の形態に係る給紙装置の要部を示す
側面図。
【符号の説明】
2…積載板(積載台)、3a…給紙基準面、4…サイド
ガイド板(用紙規制部材)、5…付勢体(付勢手段)、
7,70…調整機構、51…板バネ支持体(弾性部
材)、P…用紙、F…付勢力、L…板バネ有効長さ(有
効弾性変形量)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 徹雄 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 3F343 FA02 FA09 FB02 FB03 FB04 FC13 GA01 GB01 GD01 HA17 HD14 HE03 HE12 HE13 HE15 HE21 KB04 LA02 LA14 LC04 LC07 LC20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の用紙を積み重ねて積載収容する
    積載台と、この積載台に積載収容される用紙の束を給紙
    基準面に押し当てるように付勢する付勢手段が設けられ
    た用紙規制部材とを備え、この用紙規制部材により給紙
    基準面に押し当てられて規制された用紙の束から用紙を
    1枚ずつ送り出して供給する給紙装置において、 前記用紙規制部材の付勢手段による付勢力の強弱を任意
    に調整し得る調整機構を設けたことを特徴とする給紙装
    置。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段が弾性部材の弾性変形によ
    る復元力を利用する弾性付勢手段である場合、前記調整
    機構がその弾性付勢手段における弾性部材の有効弾性変
    形量を規制して調整する機構である請求項1に記載の給
    紙装置。
  3. 【請求項3】 前記調整機構が用紙の紙質に応じて調整
    する機構である請求項1又は2に記載の給紙装置。
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