JP2002302251A - 静電搬送装置、現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

静電搬送装置、現像装置及び画像形成装置

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JP2002302251A JP2001102211A JP2001102211A JP2002302251A JP 2002302251 A JP2002302251 A JP 2002302251A JP 2001102211 A JP2001102211 A JP 2001102211A JP 2001102211 A JP2001102211 A JP 2001102211A JP 2002302251 A JP2002302251 A JP 2002302251A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送効率が悪い。 【解決手段】 粉体を搬送面に沿って静電力で移動させ
るための電界を発生させる複数の駆動電極52を有する
搬送基板41の表面に凹凸を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電搬送装置、現像装置
及び画像形成装置に関し、特に粉体を静電力で搬送する
静電搬送装置、潜像担持体にトナーを付着させる現像装
置、潜像担持体の潜像を現像して画像を形成する画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写装置、プリンタ、ファクシミリ等の
画像形成装置として、電子写真プロセスを用いて、潜像
担持体に潜像を形成し、この潜像に現像剤(以下「トナ
ー」という。)を付着させて現像して可視像化し、この
トナー像を記録媒体(転写紙)に転写することで画像を
形成するものがある。
【0003】このような画像形成装置において、潜像を
現像する現像装置としては、従来から、現像装置内で攪
拌されたトナーを現像剤担持体である現像ローラ表面に
担持し、現像ローラを回転させることによって潜像担持
体の表面に対向する位置まで搬送し、潜像担持体の潜像
を現像し、現像終了後、潜像担持体に付着しなかったト
ナーは現像ローラの回転により現像装置内に回収し、新
たにトナーを攪拌・帯電して再び現像ローラに担持して
搬送するようにしたものが知られている。
【0004】また、現像装置としては、特開平5−19
615号公報に記載されているように、現像ローラ表面
において静電力を用いてトナー搬送を搬送し、潜像担持
体との間で生じる吸引力で現像ローラ表面からトナーを
分離して潜像担持体表面に付着させるようにしたもの、
或いは、特開昭59−181375号などに記載されて
いるように、トナーを静電力で搬送する静電搬送基板を
用いて、トナーを潜像担持体に対向する位置まで搬送
し、潜像担持体との間で生じる吸引力で静電搬送基板か
らトナーを分離して潜像担持体表面に付着させるように
したもの、特開平7−227995号公報に記載されて
いるように、トナーを搬送する搬送基板に振動を励振さ
せて搬送させるもの、特開平4−204570号公報に
記載されているように、帯電粒子の搬送を静電力を用い
て行うとともに搬送基板を振動により励振して帯電粒子
を搬送するものなどが知られている。
【0005】さらに、他の画像形成装置として、トナー
を担持する現像ローラや特開平9−141912号公報
に記載されているストライプ状の電極が形成された電極
基板を用いて、アパーチャ部までトナーを担持搬送し、
記録媒体との間に制御用電極を、記録媒体の背面に背面
電極をそれぞれ配置し、背面電極と現像ローラとの間で
電界を発生させることで、トナーを記録媒体方向に飛翔
可能とし、このトナーの飛翔を制御電極で選択的に制御
することによって、記録媒体に画像を形成するいわゆる
飛翔型(トナージェット型)画像形成装置も知られてい
る。
【0006】また、トナーなどの粉体を搬送する粉体搬
送装置として、特開平7−267363号公報に記載さ
れているように、空間進行波電界を用いて搬送するもの
がある。これは、電極に駆動電圧を印加することによ
り、電極の周辺に空間的な進行波電界が形成され、進行
波電界により帯電された粉体に反発力と駆動力が働き、
粉体が電界進行方向に搬送されるものである。この空間
進行波電界を用いてトナーなどの粉体を分級する分級装
置として、例えば特開平8−149859号公報に記載
されているように、静電力と重力、遠心力等を作用させ
て分級(分別)を行うようにしたものが提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の静電搬送でトナーを搬送する静電搬送装置にあ
っては、搬送しようとする粉体と搬送基板表面との接触
抵抗やクーロン力、材料の親和力、吸湿力による水和吸
着等による相互干渉によって、搬送が困難であり、現像
装置に用いた場合には現像に必要な十分なトナーを搬送
することができず、従ってまた画像形成装置における画
像品質が低下することになるという課題がある。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、搬送効率を向上した静電搬送装置、この静電搬送
装置を用いた高い画像品質で現像を行うことのできる現
像装置、この現像装置を用いて高画質画像を形成できる
画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る静電搬送装置は、粉体を搬送面に沿っ
て静電力で移動させるための電界を発生させる複数の電
極を有する搬送基板の表面に凹凸を形成したものであ
る。なお、本明細書において「粉体」は、「微粒子」、
「微粉末」、「粒子」、「粉末」、「粒体」、「微粉
体」などを含む意味である。
【0010】ここで、搬送基板表面の凹凸は基板表面の
ウエット又はドライエッチング、塗布コート膜の成膜、
膜接着のいずれかで形成することが好ましい。
【0011】また、搬送基板の表面に搬送すべき粉体の
平均径と略同じ又は平均径の2倍以下若しくは平均径以
下の粒子を分散固着させたことが好ましい。この場合、
搬送基板表面に分散固着された粒子は臨界表面張力が3
0/dyne/cm以下の材料からなることが好ましい。
【0012】また、搬送基板表面に分散固着された粒子
は有機材料の粒子又は無機材料の粒子であることが好ま
しい。この搬送基板表面に分散固着された粒子は有機バ
インダで基板表面に固着されていることが好ましい。ま
た、搬送基板表面に分散固着された粒子が有機材料であ
り、有機バインダの固形成分に対して有機材料の粒子が
0.04g/g〜1.2g/gの含有組成であることが
好ましい。さらに、搬送基板表面に分散固着された粒子
が無機材料であり、有機バインダの固形成分に対して前
記無機材料の粒子が0.12g/g〜1.8g/gの含
有組成であることが好ましい。
【0013】さらに、搬送基板の表面に搬送すべき粉体
の平均径と略同じ又は平均径の2倍以下若しくは平均径
以下の粒子を分散させた有機材料シートを接着すること
が好ましい。この接着した有機材料シートに分散させた
粒子を核にした柱状の凹凸を形成することが好ましい。
この有機材料シートの厚さが分散された粒子の直径の2
倍以上であり、120μm以下であることが好ましい。
【0014】また、搬送基板の凹凸面の表面に撥水剤が
薄膜コートされていることが好ましい。
【0015】本発明に係る現像装置は、トナーを搬送す
るための本発明に係る静電搬送装置を備えているもので
ある。
【0016】本発明に係る画像形成装置は、トナーを搬
送するための本発明に係る静電搬送装置を備え、この静
電搬送装置の搬送基板の先端部が潜像担持担持体近傍に
臨むものである。
【0017】本発明に係る画像形成装置は、トナーを搬
送するための本発明に係る静電搬送装置を備え、この静
電搬送装置の搬送基板の先端部が潜像担持担持体にトナ
ーを付着させる現像ローラに臨むものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。先ず、本発明の第1実施形態
に係る画像形成装置について図1を参照して説明する。
なお、同図は同画像形成装置の全体概略構成図である。
この画像形成装置の全体の概略及び動作を説明すると、
潜像担持体である感光体ドラム1(例えば、有機感光
体:OPC)は同図で時計方向に回転駆動される。コン
タクトガラス2上に原稿を載置し、図示しないプリント
スタートスイッチを押すと、原稿照明光源3とミラー4
とを含む走査光学系5と、ミラー6、7を含む走査光学
系8とが移動して、原稿画像の読み取りが行われる。
【0019】ここで、走査された原稿画像がレンズ9の
後方に配置した画像読み取り素子10で画像信号として
読み込まれ、読み込まれた画像信号はデジタル化され画
像処理される。そして、この画像処理をした信号でレー
ザーダイオード(LD)を駆動し、このレーザーダイオ
ードからのレーザー光をポリゴンミラー13で反射した
後、ミラー14を介して感光体ドラム1上に照射する。
この感光体ドラム1は帯電装置15によって一様に帯電
されており、レーザー光による書き込みにより、感光体
ドラム1の表面に静電潜像が形成される。
【0020】そして、この感光体ドラム1表面の静電潜
像は、本発明に係る静電搬送装置を含む本発明に係る現
像装置16によってトナーが付着されて可視像化され、
この可視像は、給紙部17A又は17Bから給紙コロ1
8A又は18Bで給紙された転写紙(記録媒体)19に
転写チャージャ20のコロナ放電により転写される。こ
の可視像が転写された転写紙19は、分離チャージャ2
1により感光体ドラム1の表面より分離されて、搬送ベ
ルト22によって搬送され、定着ローラ対23の圧接部
を通って、可視像が定着され、機外の排紙トレイ24へ
と排紙される。
【0021】一方、転写が終了した感光体ドラム1の表
面に残留しているトナーはクリーニング装置25によっ
て除去され、感光体ドラム1の表面に残留している電荷
は除電ランプ26によって消去される。
【0022】次に、この画像形成装置における本発明に
係る静電搬送装置を備えた本発明に係る現像装置16に
ついて図2を参照して説明する。なお、同図は同現像装
置の概略構成図である。この現像装置16は、トナーを
収納するトナーホッパ部31と、このトナーホッパ部3
1内のトナーを攪拌するアジテータ32と、トナーホッ
プ部31内のトナーを帯電させてトナーボックス部33
に供給する帯電ローラ34及びこの帯電ローラ34の周
面に接触させて配置したドクターブレード35と、トナ
ーボックス部33内のトナーを静電力で搬送して潜像担
持体である感光体ドラム1に向かってトナーを噴出させ
る本発明に係る静電搬送装置36と、現像に供されなか
ったトナーを回収するトナー回収部材38と、トナー回
収部材38に回収されるトナーを静電力で搬送してトナ
ーボックス部33に戻すトナー逆搬送部材39とを備え
ている。
【0023】静電搬送装置36は、先端部が感光体ドラ
ム1近傍に臨み、帯電したトナーを静電力で搬送して先
端部から感光体ドラム1に向かって噴出する搬送面41
aを有する搬送基板41、41を搬送面41a、41a
を対向させて所定の間隔で配置している。
【0024】そして、これらの搬送基板41、41間に
トナーボックス部33内のトナーを静電力で搬送して送
り込む送り込み基板43、43とを備え、これらの送り
込み基板43、43の一端部は搬送基板41、41に接
合し、他端部は帯電ローラ34側に配置している。
【0025】そこで、この静電搬送装置36を構成する
搬送基板41の第1実施形態について図3及び図4を参
照して説明する。なお、図3は同搬送基板の一例の搬送
方向に沿う模式的断面説明図、図4は同搬送基板の電極
パターンを説明する平面説明図である。
【0026】これらの静電搬送基板41は、支持基板5
1に、空間進行波電界を発生させるための複数本の電極
52を搬送方向と交差(直交に限らない。)する方向に
所要の間隔で配置し、この支持基板51上に駆動電極5
2表面及び駆動電極52、52間を被覆する絶縁膜53
を形成し、さらに絶縁膜53表面に撥水膜54をコーテ
ィングしたものである。
【0027】支持基板51は、ガラス基板、樹脂基板或
いはセラミックス基板等の絶縁性基板、または、SU
S、シリコン基板などの導電性基板の表面に絶縁層を成
膜したものを用いている。
【0028】ここで、導電性支持基板を用いた場合に
は、導電性基板を接地することが好ましい。すなわち、
支持基板51を導電性基板で形成した場合、駆動電極5
2に空間進行波電界を発生させるための高速駆動パルス
を印加することによる電荷の移動と、トナーが静電搬送
基板41に接触して移動することに伴って導電性支持基
板の帯電が発生するので、導電性支持基板を接地するこ
とによって常に導電性支持基板の静電位を一定し、残留
電荷の発生を低減することができる。なお、この支持基
板51は感光体ドラム1の幅と略同程度の幅を有してい
る。
【0029】駆動電極52は、支持基板51上にAl、
Ni−Cr、TiN、ポリシリコン、或いはTi、W、
Moなどの高温金属膜等の導電性材料を0.1〜2μm
の厚みで成膜し、これをフォトリソグラフィ技術等の半
導体技術を用いて電極形状にパターン化して形成してい
る。
【0030】絶縁膜53としては、ポリイミド、SiO
(シリコン酸化膜)、Ta(五酸化タンタル)
などの無機材料或いは有機材料を用いることができる。
この絶縁膜53としては、ヤング率が30〜5000k
g/mm、誘電率ε=2〜300の範囲のものである
ことが好ましい。この絶縁膜53の誘電率を大きくする
ことによって、駆動電圧の低電圧化を図ることができる
とともに、粒子(トナー)の駆動反跳と搬送速度が大き
くなる。
【0031】そして、この絶縁膜53表面に凹部53a
及び凸部53bを形成して搬送面41aを凹凸面として
いる。例えば、絶縁膜53としてSiO等、絶縁材料
をスパッタやアルコールシリケート等を塗布焼成して成
膜する。この絶縁膜53の膜厚は1乃至2μm程度と
し、ホトリソと湿式エッチング(ウエットエッチング)
又はホトリソとドライエッチングにより、目的形状の凹
凸を形成する。好ましくは、搬送粉体の大きさ、径の1
/2以下の凹凸を形成する。これにより、搬送粉体の径
で基板表面を1層被覆した粉体数の4倍以上の、1/2
以下の凹凸の数が形成されることになる。なお、凹凸は
搬送方向或いはこれと交差する方向又は搬送方向及びこ
れと交差する方向でライン状或いは点在状に配置形成す
ることができる。
【0032】なお、支持基板51の表面或いは絶縁膜5
3表面を平坦面として、凹凸粒子コート塗布やシート膜
接着による形成法でも同様の頻度で凹凸を形成すること
ができる。
【0033】撥水膜54は、特に搬送面41aと帯電ト
ナー界面と接触抵抗の低減を図る機能を有する膜であ
り、この接触抵抗の低減のためには臨界表面エネルギー
Egが30dyne/cm以下の材料が好ましく、例え
ばPTFE、PFAなどのフッ素系樹脂材料、シリコー
ン系の撥水剤を0.1〜1μm、特に好ましくは0.2
〜0.5μmの厚みに薄膜塗布することで、表面の臨界
表面張力は20dyne/cm以下の撥水性が確保出来る。フッ
素系の撥水剤としてはダイキン工業のデムナムDSX
(商品名)、旭ガラスのサイトップシリーズ(商品
名)、DupontのテフロンAF(商品名)などが機
能を満足することを確認している。
【0034】次に、送り込み基板43について図5を参
照して説明する。なお、同図は同送り込み基板43の送
り方向に沿う断面説明図である。この送り込み基板43
は、ポリイミドフィルムなどのフレキシブルな絶縁性基
板からなる支持部材である支持基板71上に、搬送基板
41と同様に、複数本の電極72を搬送方向と交差(直
交に限らない。)する方向に所要の間隔で配置し、支持
基板71上に空間進行電界を発生させるための駆動電極
72表面及び駆動電極72、72間を被覆する絶縁膜7
3を形成し、さらに絶縁膜73表面に撥水膜74をコー
ティングしたものである。
【0035】このように支持基板71をフレキシブル基
板とすることで自在な湾曲が可能となって装置のコンパ
クト化が図れるとともに、形状依存性が容易になってト
ナーボックス部等への装着が簡単になる。
【0036】次に、静電搬送装置36によるトナーの搬
送動作について図6乃至図8をも参照して説明する。先
ず、搬送基板41の電極52に対して、図6に示すよう
に、グランドGと正の電圧+との間で変化するパルス状
駆動波形Va、Vb、Vcをタイミングをずらして印加
する。
【0037】このとき、図7に示すように、搬送基板4
1上に負帯電したトナーTがあり、搬送基板41の連続
した複数の電極52にで示すようにそれぞれ「G」、
「G」、「+」、「G」、「G」が印加されたとする
と、負帯電トナーTは「+」の電極52上に位置する。
【0038】次のタイミングで複数の電極52にはに
示すようにそれぞれ「+」、「G」、「G」、「+」、
「G」が印加され、負帯電トナーTには図で左側の
「G」の電極52との間で反発力が、右側の「+」の電
極52との間で吸引力がそれぞれ作用するので、負帯電
トナーTは「+」の電極52側に移動する。さらに、次
のタイミングで複数の電極52にはに示すようにそれ
ぞれ「G」、「+」、「G」、「G」、「+」が印加さ
れ、負帯電トナーTには同様に反発力と吸引力がそれぞ
れ作用するので、負帯電トナーTは更に「+」の電極5
2側に移動する。
【0039】このように電極52に印加する駆動波形の
電位を変化させて見かけ上駆動波形を移動させることに
よって空間進行波電界を発生させることで、負帯電トナ
ーTは「+」の電極52側に引かれながら移動するの
で、搬送基板41の搬送面に沿って負帯電トナーTが搬
送される。なお、正帯電トナーの場合には駆動波形の変
化パターンを逆にすることで搬送できる。
【0040】ここで、搬送基板41の搬送面41aは凹
凸面としているので、図8に拡大して示すように、搬送
粉体であるトナーTは平坦基板に直接、面接触せず、凹
凸部と点接触になって接触部分が小さくなり、接触親和
力が小さくなることから、トナーTが搬送基板41に固
着し難くなり、静電搬送の効率が向上する。
【0041】このように搬送基板41によって送り込み
基板43から送り込まれた帯電したトナーは空間進行波
電界によって感光体ドラム1側に静電力で効率的に搬送
される。
【0042】さらに、搬送基板41の最表面に撥水膜5
4を成膜しているので、表面の臨界表面張力が小さく、
これにより水和力、電子親和力ともに小さくなるので、
クーロン力吸着も低減でき、一層搬送効率が向上する。
【0043】次に、以上のように構成した画像形成装置
における現像装置16を用いた現像作用について図9を
も参照して説明する。なお、同図は同画像形成装置の現
像原理説明図である。この画像形成装置においては、現
像装置16のトナーホッパ部31のトナーがアジテータ
32で攪拌されながら帯電ローラ34に運ばれ、帯電ロ
ーラ34の回転(図で左回り方向)によってドクタブレ
ード35との摩擦帯電で所定の極性に帯電されてトナー
ボックス部33に送り込まれる。
【0044】そして、このトナーボックス部32のトナ
ーは、送り込み基板43、43に前述したような駆動波
形Va、Vb、Vcが印加されることで送り込み基板4
3に沿って搬送されて搬送基板41、41間に送り込ま
れ、搬送基板41に前述したような駆動波形Va、V
b、Vcが印加されることで、搬送基板41に沿って多
くの搬送量でスムーズに搬送されて、感光体ドラム1と
の対向部方向に向けて噴出側から順次供給される。
【0045】これによって、噴出された帯電トナーTは
感光体ドラム1表面の逆極性電荷がある部分(画像部
分)に付着して感光体ドラム1上の潜像が現像される。
このとき、搬送基板41によるトナー搬送が効率的に確
実に行われることから、現像に必要とされる十分なトナ
ー量の供給を確保することができる。
【0046】この場合、搬送基板41、41の先端部電
極52、52間に交流電源83からの交流電圧を印加し
て交流電界を発生させておくと、搬送基板41、41間
から噴出したトナーTが交流電界によってクラウド状態
になるトナークラウド84が発生し、感光体ドラム1の
潜像に対して均質にトナーが付着するので、画像品質が
向上する。
【0047】次に、本発明に係る静電搬送装置の第2実
施形態について図10及び図11を参照して説明する。
なお、各図は同静電搬送装置の搬送基板の異なる例を示
す断面説明図である。この搬送基板41は、支持基板5
1上に搬送すべき粉体Tの平均径と略同じ又は平均径の
2倍以下若しくは平均径以下の粒子(以下、「固定粒
子」という。)91を有機バインダ92に分散して固着
させたものである。ここで、図10は固定粒子91の大
きさを粉体Tの平均径の2倍とした例を、図11は固定
粒子91の大きさを粉体Tの平均径の1/2倍とした例
を示している。
【0048】このように、搬送基板41の表面に、搬送
する粉体Tの平均径の2倍以下、もしくは同等かそれ以
下の粒子91を基板表面に分散固着させることで、粉体
と基板の接点を小さくするように制御できる。
【0049】ここで、固定粒子91の径が搬送粉体Tの
直径より若干大きい場合には、一部の粉体Tが凹凸間に
閉じ込められ接触接点を小さくなり、搬送粉体同士の静
電反発力で固着を防止できる。また、固定粒子91の大
きさが、搬送粉体Tの大きさの2倍程度であっても(図
10の例)、凹凸間に一部搬送粉体Tが埋没されるが、
これは粉体間の静電特性が同等であることから、相互に
静電的に反発し合う。これにより、点接点と反発力の重
畳効果で搬送効率が大きくなる。さらに、固定粒子91
大きさが搬送粉体Tの大きさと同等以下の場合(図11
の例)は、その基板表面の被覆率が80%〜120%で
は、搬送粉体Tは殆どの固体粒子が点接点となり搬送効
率が高くなる。
【0050】また、搬送基板41の表面に分散固着する
固定粒子91の材料は、臨界表面張力が30/dyne/cm以
下の材料からなることが好ましい。このような臨界表面
張力が30/dyne/cm以下の材料から選択することで、接
触点での親和力が小さく、また水にたいする親和力も小
さくなるので、搬送粉体の固着が確実に少なくなる。
【0051】臨界表面張力が30/dyne/cm以下の材料と
しては、シリコーン樹脂、フッソ樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリ
サルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリオレフ
イン樹脂、ポリウレタン樹脂等がある。これら材料は分
級精度がよく、基板表面の分散性と被覆率の制御が容易
であり、且つ搬送粉体との接点でもあり、搬送効率を向
上できる。
【0052】次に、本発明に係る静電搬送装置の第3実
施形態について図12乃至図14を参照して説明する。
なお、図12は同静電搬送装置の搬送基板の断面説明
図、図13は同搬送基板の形成方法の説明に供する要部
拡大説明図、図14は同搬送基板の他の形成方法の説明
に供する要部拡大説明図である。
【0053】この搬送基板41は、支持基板51上に固
定粒子91をシランカップリング材などの有機バインダ
92で局所的に固定したものである。
【0054】固定粒子91の材料は、有機材料として
は、シリコーン系樹脂、フッソ系(PTFE、PFA
等)樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサ
ルホン樹脂、ポリオレフイン樹脂、ポリウレタン樹脂、
アクリル樹脂、メタアクリル樹脂などの粒体を挙げるこ
とができる。
【0055】また、無機材料としては、潮解性が無く、
耐摩耗性が有り、強誘電体を含む絶縁材料である酸化物
や弗化物のCaF,SiO,TiO、BN、Ti
N、Ta、Al等の粒子粉体を挙げること
ができる。
【0056】固定粒子91としてこれらの材料を選択す
ることで、接着親和力も小さく、水に対する親和性も小
さいので、搬送粉体の固着が少なくし、搬送効率が高く
なる。そして、固定粒子91を局所固定とすることによ
って、搬送粉体Tと点接点になるので、より搬送粉体の
固着が低減する。
【0057】有機バインダ92による局所的固定を行う
には、図13に示すように、シランカップリング材等の
反応性材料による固着向上材や、ポリウレタン、アクリ
ル、メタアクリル、ポリイミド等の固形成分濃度を0.
1〜20wt%とした溶媒分散樹脂や前駆体をコート
し、加熱キュアや触媒硬化膜形成により、強固に固着さ
せる。このとき、希釈濃度により、溶媒揮発による固定
膜が基板表面に集中し(表面張力による)、また、硬化
収縮により座部に固定膜が集中することで、溶剤の揮発
と有機バインダ92の凝縮固形成分は薄膜接合となり、
固定粒子91と支持基板51の固着が部分接合(局所接
合)になる。これにより、搬送基板41表面に凹凸を容
易に構成することができる。
【0058】また、接合膜が厚くなった場合は、図14
に示すように、有機樹脂バインダなどの接合膜93に対
してドライエッチング或いはウエットエッチングを行っ
て薄膜化して固定粒子91による凹凸を大きくすること
ができる。
【0059】ここで、固定粒子91が有機材料の場合、
有機バインダ92の固形成分に対する固定粒子91の含
有量は、約5μm径の有機材料の場合、0.04g/g
〜1.2g/gである。この場合、搬送基板表面の単位
面積当たりの被覆率は好ましくは80%〜100%であ
り、これを達成出来る固形含有量は0.3〜0.8g/
gである。
【0060】また、固定粒子91が無機材料の場合も同
様に約5μm径の場合、0.12g/g〜1.8g/g
の含有組成である。単位面積当たりの好ましい基板被覆
率80%〜100%が得られる粒子含有量は、0.5〜
1.0g/gで有る。
【0061】固定粒子91の含有量をこれらの範囲内と
することで、搬送粉体との接触点が極力少なくなり、搬
送効率がより向上する。なお、接合膜が厚くなった場合
は、湿式やドライエッチングで薄膜化と凹凸を大きくす
ることが好ましい。
【0062】次に、本発明に係る静電搬送装置の第4実
施形態について図15を参照して説明する。なお、同図
は同静電搬送装置の搬送基板の断面説明図である。この
搬送基板41は、支持基板51上に固定粒子91を分散
させた有機材料シート94を接着層95で接着接合した
ものである。
【0063】ここで、固定粒子91によるシート面積の
被覆率50%〜100%が好ましく、また、有機材料シ
ート94は前述したと同様に臨界表面張力が30/dyne/
cm以下であることが好ましい。なお、シート材料や粒子
材料は前述した各実施形態で説明したものを用いること
ができる。
【0064】このように固定粒子91を分散固着した有
機材料シート95を基板表面に接着させることで容易に
搬送粉体との接触点を極力少なくすることが可能にな
り、またその固着親和力も小さくなって、搬送効率が向
上する。そして、シート表面の凹凸と臨界表面張力を利
用し、シート接合のみで容易に形状を確保することがで
きる。
【0065】次に、本発明に係る静電搬送装置の第5実
施形態について図16を参照して説明する。なお、同図
は同静電搬送装置の搬送基板の断面説明図である。この
搬送基板41は、上述した第4実施形態と同様に固定粒
子91を分散させた有機材料シート94を接着接合し、
湿式もしくはドライエッチングにより、シートに分散さ
せた粒子91を核にして、エッチングレイトの差を利用
し、柱状部96を形成することで凹凸面を形成する。
【0066】この場合、添加分散した固定粒子91の径
に沿って目的柱状部96と深さ、即ち、アスペクト比の
整合ができる。目的によってはアスペクト比を大きく
し、搬送粉体が目標サイズより小さいものは、一時的に
柱状部96間に落として保留し、一定時間後に逆電圧搬
送することで、目標径より小さい粉体を分離することも
できる。
【0067】適正な柱状アスペクト比と柱状密度を確保
することで、搬送粉体との接点が小さく搬送効率が向上
する。また柱状部の高さが自由に選択でき、搬送粉体の
サイズに合わせて、高さが調整可能であり、効率の高い
アスペクト比の柱状部を選択作成できる。
【0068】ここで、有機材料シート94の厚さは、添
加分散する固定粒子91の直径の2倍以上であり、12
0μm以下にする。これは添加する粒子91の濃度にも
よるが、2倍以上でシート面積に対する被覆率が50%
〜100%が確保できる。粒子が2層以下の膜厚では、
粒子分散が悪く均一な被覆が得られない。また、厚みが
120μm以上の膜厚になると、電界強度が基板表面で
は小さくなり電界強度を適正化させるため駆動電圧を高
くさせる必要があり、1.5Kv〜2Kvの印加電圧と
なって、実装ドライバが高価になり、煩雑化する。有機
材料シート94の厚さ50μm以下にすると、駆動電圧
200v以下で搬送することができる。
【0069】実測では、電極52間のライン/スペース
(L/S)を10〜20μmとし、表面絶縁層を2μm
とすると、駆動電圧は50〜70Vで可能である。これ
は電極間のエッジ効果が機能し、極間に電界が集中して
いることがシミュレーションの結果判明した。さらに絶
縁膜を5μmとし、誘電率をSiOのε=2.3か
ら、Taのε=24にすることで、さらに極間の
電界強度が向上し、駆動電圧は30V程度で同様の機能
が観測された。
【0070】このシミュレーションの結果を図17に示
している。同図は、電極52、52によるy方向の電界
(搬送面に対して鉛直方向、実線図示)及びx方向の電
界(搬送面に沿う方向)の測定結果を示しているが、大
きなy方向電界が得られるとともに、電極間で電界がほ
ぼ0になるフラットな領域が生じる。
【0071】このように大きな電界強度と、電極間でフ
ラットな領域を有するデジタル的な電界分布が得られる
ことによって、搬送基板41においては帯電トナーは高
速で電極間を移動することになる。
【0072】次に、本発明に係る画像形成装置の第2実
施形態について図18をも参照して説明する。この画像
形成装置は、感光体ドラム1の潜像を現像手段である現
像ローラ101を用いて現像するものであり、この現像
ローラ101に対して前述した搬送基板41(但し、支
持基板51を送り込み基板43と同様にフレキシブル基
板とした。)を用いてトナーを送り込むようにしてい
る。
【0073】このように搬送基板41を用いて現像ロー
ラ101にトナーを供給することによって簡単な構成で
確実にトナーを現像ローラ101に供給することがで
き、トナーの静電搬送を行うことによって現像装置の小
型化を図ることができる。
【0074】なお、上記各実施形態においてはトナーを
静電力で搬送する静電搬送装置で説明したが、トナー以
外の粉体の搬送を行う装置にも同様に適用することがで
きる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る静電
搬送装置によれば、粉体を搬送面に沿って静電力で移動
させるための電界を発生させる複数の電極を有する搬送
基板の表面に凹凸を形成したので、搬送粉体と基板との
接触面積が小さくなり固着することがなくなり、搬送効
率が向上する。
【0076】ここで、搬送基板表面の凹凸は基板表面の
ウエット又はドライエッチング、塗布コート膜の成膜、
膜接着のいずれかで形成することで、基板表面に凹凸を
形成できる。
【0077】また、搬送基板の表面に搬送すべき粉体の
平均径と略同じ又は平均径の2倍以下若しくは平均径以
下の粒子を分散固着させることで、エッチング工程を経
ることなく基板表面に凹凸を形成でき、搬送粉体と基板
との接触面積が小さくなり固着することがなくなり、搬
送効率が向上する。この場合、搬送基板表面に分散固着
された粒子は臨界表面張力が30/dyne/cm以下の材料か
らなることで、粉体との接触による吸着親和力が発生せ
ず、粉体が固着しない基板を得られる。
【0078】また、搬送基板表面に分散固着された粒子
は有機材料の粒子又は無機材料の粒子であることで、流
形分布が既知で目的濃度に分散でき、基板表面の被覆率
の制御が容易にできる。この搬送基板表面に分散固着さ
れた粒子は有機バインダで基板表面に固着されているこ
とで、煩雑な工程を経ることなく、希釈濃度の制御で、
低コストで製作できる。
【0079】また、搬送基板表面に分散固着された粒子
が有機材料であり、有機バインダの固形成分に対して有
機材料の粒子が0.04g/g〜1.2g/gの含有組
成であることで、基板被覆率と溶媒希釈率を制御するこ
とで有機バインダの体積を極力小さくすることができ、
より搬送効率が向上する。さらに、搬送基板表面に分散
固着された粒子が無機材料であり、有機バインダの固形
成分に対して前記無機材料の粒子が0.12g/g〜
1.8g/gの含有組成であることで、基板被覆率と溶
媒希釈率を制御することで有機バインダの体積を極力小
さくすることができ、より搬送効率が向上する。
【0080】さらに、搬送基板の表面に搬送すべき粉体
の平均径と略同じ又は平均径の2倍以下若しくは平均径
以下の粒子を分散させた有機材料シートを接着すること
で、低コストで凹凸面を形成することができる。この接
着した有機材料シートに分散させた粒子を核にした柱状
の凹凸を形成することで、粒子分布に忠実な凹凸が形成
され、深さ制御も容易で、より搬送効率が向上する。こ
の有機材料シートの厚さが分散された粒子の直径の2倍
以上であり、120μm以下とすることで、駆動電圧の
低電圧化を図れる。
【0081】また、搬送基板の凹凸面の表面に撥水剤が
薄膜コートされていることで、搬送粉体との接触親和力
が一層低減し、粉体の基板への固着をより確実に防止し
て搬送効率を向上することができる。
【0082】本発明に係る現像装置によれば、トナーを
搬送するための本発明に係る静電搬送装置を備えている
ので、トナーを安定して効率的に搬送することができ、
高画質現像を行うことができる。
【0083】本発明に係る画像形成装置によれば、トナ
ーを搬送するための本発明に係る静電搬送装置を備え、
この静電搬送装置の搬送基板の先端部が潜像担持担持体
近傍に臨むので、現像装置の小型化を図れ、高品質画像
が得られる。
【0084】本発明に係る画像形成装置によれば、トナ
ーを搬送するための本発明に係る静電搬送装置を備え、
この静電搬送装置の搬送基板の先端部が潜像担持担持体
にトナーを付着させる現像ローラに臨むので、現像装置
の小型化を図れ、高品質画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全
体概略構成図
【図2】同画像形成装置の現像装置の一例を示す概略構
成図
【図3】同現像装置の本発明に係る静電搬送装置の第1
実施形態の搬送基板の模式的断面説明図
【図4】同搬送基板の電極パターンを説明する平面説明
【図5】同現像装置の送り込み基板の平面説明図
【図6】同静電搬送装置における静電搬送の説明に供す
る駆動波形の説明図
【図7】同じく静電搬送の説明に供する説明図
【図8】同じく静電搬送の説明に供するトナーと搬送基
板の関係を説明する説明図
【図9】同画像形成装置の現像原理の説明に供する説明
【図10】本発明に係る静電搬送装置の第2実施形態の
搬送基板の拡大説明図
【図11】同実施形態の他の例の搬送基板の拡大説明図
【図12】本発明に係る静電搬送装置の第3実施形態の
搬送基板の拡大説明図
【図13】同実施形態の搬送基板の形成方法の説明に供
する説明図
【図14】同実施形態の搬送基板の他の形成方法の説明
に供する説明図
【図15】本発明に係る静電搬送装置の第4実施形態の
搬送基板の拡大説明図
【図16】本発明に係る静電搬送装置の第5実施形態の
搬送基板の拡大説明図
【図17】同実施形態の電界強度の説明に供する説明図
【図18】本発明に係る画像形成装置の第2実施形態の
説明に供する説明図
【符号の説明】
1…感光体ドラム(潜像担持体)、5、8…走査光学
系、13…ポリゴンミラー、15…帯電装置、16…現
像装置、17A,17B…給紙部、20…転写チャージ
ャ、21…分離チャジージャ、23…定着ローラ対、3
1…粉体ホッパ部、34…帯電ローラ、36…静電搬送
装置、41…搬送基板、43…送り込み基板、51…支
持基板、52…駆動電極、53…絶縁膜、54…撥水
膜、91…固定粒子、92…有機バインダ、96…柱状
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 捷夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 片野 泰男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H077 AB03 AB14 AB15 AC13 AD06 AD07 AD13 AD23 AE03 EA20 FA01 FA13 3F021 AA01 BA05 CA13

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体を静電力で搬送する静電搬送装置に
    おいて、前記粉体を搬送面に沿って静電力で移動させる
    ための電界を発生させる複数の電極を有する搬送基板の
    表面に凹凸を形成したことを特徴とする静電搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の静電搬送装置におい
    て、前記搬送基板表面の凹凸が基板表面のウエット又は
    ドライエッチング、塗布コート膜の成膜、膜接着のいず
    れかで形成されていることを特徴とする静電搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の静電搬送装置におい
    て、前記搬送基板の表面に搬送すべき粉体の平均径と略
    同じ又は平均径の2倍以下若しくは平均径以下の粒子を
    分散固着させたことを特徴とする静電搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の静電搬送装置におい
    て、前記搬送基板表面に分散固着された粒子は臨界表面
    張力が30/dyne/cm以下の材料からなることを特徴とす
    る静電搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の静電搬送装置に
    おいて、前記搬送基板表面に分散固着された粒子は有機
    材料の粒子又は無機材料の粒子であることを特徴とする
    静電搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の静電搬送装置におい
    て、前記搬送基板表面に分散固着された粒子は有機バイ
    ンダで基板表面に固着されていることを特徴とする静電
    搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の静電搬送装置におい
    て、前記搬送基板表面に分散固着された粒子が有機材料
    であり、有機バインダの固形成分に対して前記有機材料
    の粒子が0.04g/g〜1.2g/gの含有組成であ
    ることを特徴とする静電搬送装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の静電搬送装置におい
    て、前記搬送基板表面に分散固着された粒子が無機材料
    であり、有機バインダの固形成分に対して前記無機材料
    の粒子が0.12g/g〜1.8g/gの含有組成であ
    ることを特徴とする静電搬送装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の静電搬送装置におい
    て、前記搬送基板の表面に搬送すべき粉体の平均径と略
    同じ又は平均径の2倍以下若しくは平均径以下の粒子を
    分散させた有機材料シートを接着したことを特徴とする
    静電搬送装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の静電搬送装置におい
    て、前記接着した有機材料シートに分散させた粒子を核
    にした柱状の凹凸を形成したことを特徴とする静電搬送
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の静電搬送装置にお
    いて、前記有機材料シートの厚さが分散された粒子の直
    径の2倍以上であり、120μm以下であることを特徴
    とする静電搬送装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
    静電搬送装置において、前記搬送基板の凹凸面の表面に
    撥水剤が薄膜コートされていることを特徴とする静電搬
    送装置。
  13. 【請求項13】 潜像担持体上にトナーを付着させて潜
    像担持体上の潜像を現像する現像装置において、請求項
    1乃至12のいずれかに記載の静電搬送装置を備えてい
    ることを特徴とする現像装置。
  14. 【請求項14】 潜像担持体上にトナーを付着させて潜
    像担持体上の潜像を現像して画像を形成する画像形成装
    置において、請求項1乃至12のいずれかに記載の静電
    搬送装置を備え、この静電搬送装置の搬送基板の先端部
    が前記潜像担持担持体近傍に臨むことを特徴とする画像
    形成装置。
  15. 【請求項15】 潜像担持体上にトナーを付着させて潜
    像担持体上の潜像を現像して画像を形成する画像形成装
    置において、請求項1乃至12のいずれかに記載の静電
    搬送装置を備え、この静電搬送装置の静電搬送基板の先
    端部が前記潜像担持担持体にトナーを付着させる現像ロ
    ーラに臨むことを特徴とする画像形成装置。
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