JP2001018440A - 微粒子帯電装置及び現像装置 - Google Patents

微粒子帯電装置及び現像装置

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JP2001018440A
JP2001018440A JP11194701A JP19470199A JP2001018440A JP 2001018440 A JP2001018440 A JP 2001018440A JP 11194701 A JP11194701 A JP 11194701A JP 19470199 A JP19470199 A JP 19470199A JP 2001018440 A JP2001018440 A JP 2001018440A
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fine particle
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toner
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JP11194701A
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Shigeru Nishio
茂 西尾
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電微粒子の搬送および吐出がスムーズで、
且つ外部からの汚染を抑制した微粒子帯電装置と、該微
粒子帯電装置を利用し、均一帯電したトナーを均一に積
層することができる現像装置とを提供する。 【解決手段】 コロナ放電により電荷を生成する電荷生
成部2と、前記生成された電荷を後述する帯電部5に供
給する電荷供給部3と、微粒子Cpsを前記帯電部5に搬
送する微粒子搬送部4と、対向電極5aを有し、微粒子
psを上記電荷により帯電させる帯電部5とを備えた微
粒子帯電装置1において、帯電された微粒子Cpsの吐出
を制御するために吐出制御電極6aを有する吐出部6が
さらに備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微粒子をコロナ放
電により帯電させる微粒子帯電装置とそれを利用した現
像装置に関し、特に、電子写真技術において、例えば、
画像記録装置内でトナー等の色剤微粒子を帯電させて静
電的に制御する微粒子帯電装置とそれを利用した現像装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】慣性力の小さい微粒子は、帯電させるこ
とにより、静電力で一義的に制御できる。この静電力に
よる微粒子の制御は、装置が比較的小型、簡単、クリー
ンであり、さらに消費エネルギーが小さい、制御精度が
高い、高速制御が可能等の多くの利点があるため、様々
な分野で利用されている。
【0003】例えば、1μm程度の粉体微粒子の帯電に
おいては、安定的に且つ均一に、摩擦することなく比較
的簡単に帯電できる方法として、コロナ帯電が用いられ
ている。この方法は、画像記録装置、静電塗装、電気集
塵機、空気清浄機などの分野でも提案、実用化されてい
る。以下に、コロナ帯電装置の具体的な構成を、図9お
よび図10を用いて説明する。尚、図9および図10中
の矢印Aは、被帯電物である微粒子Cpsの移動(搬送)
方向を示している。
【0004】図9に示されているコロナ帯電装置は、先
端の尖ったワイヤ電極101と、平板状の対向電極10
2とからなる。強電界側であるワイヤ電極101の近傍
で発生したイオンIが、対向電極102に移動する時
に、ワイヤ電極101と対向電極102との間を矢印A
の方向に搬送されてくる被帯電物の微粒子Cpsに付着す
ることにより、該微粒子Cpsは帯電される。
【0005】次に、図10(a)および(b)に示すコ
ロナ帯電装置((a)は側面図であり、(b)は断面図
である。)は、数十μmのワイヤ電極111と平板状の
対向電極112とからなる。コロナ帯電装置も図9の場
合と同様に、強電界側のワイヤ電極111の近傍で発生
したイオンIが、対向電極112に移動する時に、ワイ
ヤ電極111と対向電極112との間を矢印Aの方向に
搬送されてくる被帯電物の微粒子Cpsに付着することに
より、該微粒子Cpsは帯電される。
【0006】しかし、図9に示す構成では、針状のワイ
ヤ電極101から平板状の対向電極102へ移動するイ
オンIが存在する空間が小さいため、被帯電物の微粒子
ps全てをこの空間に搬送することが困難である。さら
に、ワイヤ電極101と対向電極102との間のイオン
密度が著しく異なるため、微粒子Cpsの帯電量にばらつ
きが生じるといった問題が生じる。
【0007】これに対して、図10に示す構成では、ワ
イヤ電極111から対向電極112へ移動するイオンI
が存在する空間を、被帯電物である微粒子Cpsの搬送方
向Aと垂直な方向に大きくすることは可能である。従っ
て、微粒子Cpsをこの空間に搬送することが幾分容易と
なるとともに、全く帯電されない微粒子Cpsの割合は少
なくなる。しかし、微粒子Cpsの搬送方向を、仮にAで
はなく、ワイヤ電極111の軸方向とした場合、図10
に示すコロナ帯電装置も上述した図9のコロナ帯電装置
と同様に、イオン存在空間が小さく搬送が困難になると
いう問題点を有することになる。また、微粒子Cpsの帯
電を行う際、強電界側の電極であるワイヤ電極111
に、グレーディエント力により微粒子Cpsが付着し、帯
電の均一性や安定性などを含めた微粒子Cpsに対する帯
電能力が劣化するという問題もある。
【0008】そこで、これらの問題点を解決するため
に、本出願人は、図11に示すような、出願番号P10
−365837に記載の微粒子帯電装置を提案してい
る。以下、この微粒子帯電装置について詳細に説明す
る。
【0009】図11において、微粒子帯電装置121
は、放電により電荷を生成する電荷生成部122と、前
記生成された電荷を電界により供給する電荷供給部12
3と、微粒子Cpsを個別に帯電領域中(後述する帯電部
125)に搬送する微粒子搬送部124と、さらに供給
された電荷を微粒子Cpsに付着させて、微粒子Cpsの帯
電を行う帯電部125とを備えている。
【0010】電荷生成部122の放電電極122aに
は、数十μm径のタングステンワイヤが図面に対して垂
直方向に設置されている。電荷供給部123には、ワイ
ヤ電極である上記放電電極122aから2mm離れた位
置に、引出し電極123aとして金属製グリットが配置
されている。微粒子搬送部124には、裏面に超音波振
動素子等の振動制御機構124cを設置した振動板12
4aと、微粒子を搬送するための搬送用ファン124b
とが配置されている。さらに、帯電部125において、
電荷が移動する方向側に金属製の板状の対向電極125
aが配置されている。尚、図中126で示されているの
は、微粒子Cpsが堆積している微粒子堆積物である。
【0011】次に、上記のように構成された微粒子帯電
装置121の動作について説明する。電荷生成部122
中の放電電極122aに電圧を印加することにより、該
放電電極122a周辺でコロナ放電が生じ電荷が生成さ
れる。この生成された電荷は、放電電極122aと引出
し電極123aとの間で形成される電界により、引出し
電極123a側へ移動し、帯電部125内に供給され
る。
【0012】また、微粒子搬送部124では、振動板1
24a上に堆積した微粒子Cpsに、振動板124aの裏
面から振動制御機構124cを用いて振動を与え、該微
粒子Cpsを飛翔、分散させる。さらに、分散した微粒子
psを、搬送用ファン124bによりA方向に搬送し
て、帯電部125内へ供給する。そして、該帯電部12
5内において、引出し電極123aと対向電極125a
との間に形成される電界を利用して、電荷を上記微粒子
psに付着することにより、微粒子Cpsの帯電が行われ
る。
【0013】このようなコロナ帯電の一応用分野とし
て、電子写真用トナーの帯電技術が挙げられる。一般に
電子写真技術の分野では、トナーを帯電する手段として
摩擦帯電が利用されている。これは、現像槽内部で現像
ローラ上にトナー層を形成する前のプロセスにおいて、
供給ローラ、或いはドクターブレード、または、トナー
同士の擦り合わせによってトナーを摩擦帯電する方法で
ある。
【0014】しかし、上記のような摩擦による帯電方法
では、トナー帯電量がトナー組成に依存し、装置側で所
望の帯電量に制御することが困難である。また、トナー
同士の接触により本来帯電させたい極性とは反対極性に
帯電した逆帯電トナーの生成等、帯電量の分布幅が大き
く、それが画質に悪影響を及ぼす。そこで、トナー組成
に依存せずに、均一帯電が得られる方法として、上述し
たようなコロナ帯電が注目されている。
【0015】コロナ帯電を利用した現像装置を、図12
および図13に示す。図12は、特開平4−83280
号公報に記載の現像装置の構成を示す断面図である。該
現像装置の方式は、現像ローラ上に層形成されたトナー
をコロナ帯電する手法である。
【0016】以下、上記従来の現像装置について詳細に
説明する。図12において、現像スリーブロール131
と弾性ブレード132とは当接して配置されている。該
現像スリーブロール131と弾性ブレード132との間
に、微粒子(ここではトナー)Cpsを補給して、薄層化
されたトナーCpsを現像スリーブロール131に塗布す
る。コロナ帯電器133には制御グリップ133aがあ
り、薄層化されたトナーCpsを均一に帯電させる。現像
器容器134中に設けられた攪拌羽根135は、トナー
psを搬送ロール136の方向にかき寄せる働きをす
る。
【0017】上記現像スリーブロール131には、表面
粗度3Z〜10Z程度の処理を施したアルミニウム製の
ローラが用いられている。該現像スリーブロール131
の材質としては少なくとも導電性であることが必要であ
る。トナーCpsを薄層化する際、トナーCpsが2層以上
に重ならないように単層化することが望ましい。これ
は、単層化することによってトナーCps1粒1粒に対し
て均一に電荷を注入することができるからである。もし
トナーCpsが単層化されていない、すなわち多層になっ
ているとすると、下層になるほど(現象スリーブロール
131表面側の層ほど)トナーCpsに対して電荷が届き
にくいので、トナーCpsを均一に帯電することが困難に
なる。
【0018】また、現像スリーブロール131の表面に
薄層化されたトナーCpsが帯電した時に生ずる、該現像
スリーブロール131の表面電位を一定に保つべく、コ
ロナ帯電器133としては、制御グリッド133aを有
するスコロトロン帯電器を用いることが望ましい。ま
た、トナーCpsの粒径は平均値で5〜20μm程度のも
のを用いることができる。
【0019】以上のような構成により単層化されたトナ
ー層に、平均帯電量の絶対値で数十μC/gの電荷を与
えると、現像スリーブロール131上の表面電位は数百
ボルトになる。この程度の電位であればスコロトロン帯
電器で十分安定した帯電が可能である。
【0020】次に、図13は、特表平10−50411
7号公報に記載の現像装置の構成を示す断面図である。
該現像装置の方式は図12の場合と異なり、予めコロナ
帯電させたトナーを現像ローラ上に層形成する手法であ
る。以下、上記従来の現像装置についての詳細を説明す
る。
【0021】図13に示す現像装置は、電荷保持面14
1に対向する単一のアプリケーターローラ143、移送
ローラ142、さらに流動化ベッド144により構成さ
れる。そして、該流動化ベッド144のチャンバ145
内部には、コロナ帯電電極146が設置されている。
【0022】次に、上記のように構成された現像装置の
動作について説明する。
【0023】図13において、空気などの流動ガスが流
動化ベッド144に導入され、さらに該流動ガスは、該
流動化ベッド144の側壁または底部壁を通してチャン
バ145に導入される。そして、該流動ガスは、流動化
ベッド144内で空気透過補助底部147を通して上方
に流動し、微粒子(ここでは非磁性絶縁性トナー)Cps
中に流入される。流動化したトナーCpsは、電源148
により−6700Vに保持されたコロナ帯電電極146
または複数のコロナ帯電電極146により帯電される。
該コロナ帯電電極146は、先鋭刃を持つ回転要素また
は固定装置を含む適切な装置からなる。そして、該コロ
ナ帯電電極146によりトナーCpsは負に帯電される。
【0024】さらに、トナーCpsは電界力を介して、電
源150により+150Vの電位に保持された移送ロー
ラ142の周囲面に搬送される。該移送ローラ142の
周囲面に搬送されたトナーCpsは、電源149により+
550Vの電位に保持されたアプリケーターローラ14
3と対向するまで、静電付着力により該移送ローラ14
2の周囲面に保持される。このように保持されているト
ナーCpsは、400ボルトの電位差により生成された、
両ローラー142、143間の電界力により、これら両
ローラー142、143間を移動する。
【0025】次に、上記トナーCpsは、アプリケーター
ローラ143の周囲面が電荷保持面141上の潜在面と
対向するまで、該アプリケーターローラ143上で搬送
されて、上記潜在面と対向するとともに電荷保持面14
1に動的に搬送される。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のコロナ放電を利用した帯電装置及び現像
装置には以下のような問題点がある。
【0027】まず、図11示す帯電装置では、帯電され
た微粒子Cpsを吐出する領域が完全に外部に対して開放
状態になっており、該帯電された微粒子Cpsの吐出は搬
送用ファン124bによる送風により行われる。しか
し、帯電された微粒子Cpsの搬送を送風のみで行うと、
微粒子の吐出に大きな風速が必要となる。そのため、帯
電部125内部を搬送される微粒子Cpsの帯電時間が短
くなり、帯電不良粒子の生成を引き起こす原因となる。
【0028】さらに、搬送用ファン124bの風速が大
きいと、外部に対して風の影響が大きくなり、空気流が
悪影響を及ぼすような環境下に帯電された微粒子Cps
供給する場合、使用が困難になる。
【0029】さらに、吐出部分の領域が開放状態である
と、搬送用ファン124bを停止した際に外部から挨な
どの異物が流入しやすくなるので、帯電装置の内部が汚
染し易くなる。
【0030】また、図12に示す従来の現像装置では、
個々のトナーCpsを均一帯電するためにトナーCpsを単
層形成する必要がある。しかし、該トナーCpsとして、
特に小粒径トナーを使用する時には、単層形成する際に
弾性ブレード132へのトナーCpsの融着等の問題が生
じるので、トナーCpsを単層形成するには非常に困難を
要する。さらに、小粒径トナーを用いて高濃度画像を得
るためには、現像スリーブロール131の回転数を増や
さなければならず、プリント速度、画像の安定形成に対
して非効果的である。
【0031】一方、図13に示す従来の現像装置では、
図12に示す現像装置と異なり、予めコロナ帯電させた
トナーCpsを移送ローラ142上に層形成するため、ト
ナーCpsの積層形成が可能である。しかし、トナーCps
の搬送部内にコロナ帯電電極146を設置しているた
め、該コロナ帯電電極146にトナーCpsが付着し、帯
電能力の低下を引き起こしてしまう。さらに、トナーC
psの搬送部内にコロナ帯電電極146を設置すると、電
界強度に分布ができるため、トナーCpsの搬送経路によ
ってその帯電量に差が生じる。従って、トナーCpsの均
一帯電が困難となる。さらに、流動化ベッド144にト
ナーCpsを吐出させるための電極を設置していないた
め、移送ローラ142上に形成されるトナー層厚の制御
を行うことができない。
【0032】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
ので、帯電微粒子の搬送および吐出がスムーズで、且つ
外部からの汚染を抑制した微粒子帯電装置と、その微粒
子帯電装置を利用し、均一帯電したトナーを均一に積層
することができる現像装置を提供することを課題とす
る。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明の微粒子帯電装置
は、上記の課題を解決するために、コロナ放電により電
荷を生成する電荷生成手段と、前記生成された電荷によ
り微粒子を帯電させる微粒子帯電手段と、前記生成され
た電荷を前記微粒子帯電手段に供給する電荷供給手段
と、微粒子を個別に上記微粒子帯電手段に搬送する微粒
子搬送手段と、帯電された微粒子を開口部から吐出する
吐出部とを備えた微粒子帯電装置において、上記吐出部
の一部に、帯電された微粒子の吐出を制御する吐出制御
手段をさらに備えたことを特徴としている。
【0034】上記の構成によれば、帯電された微粒子を
吐出するための吐出部の一部に、帯電された微粒子の吐
出を制御する吐出制御手段が設けられているので、帯電
された微粒子を効率よく装置外部に吐出することができ
る。具体的には、例えば装置内部における微粒子の搬送
力が小さい場合や、気流が悪影響をもたらすような環境
下であるために、微粒子の搬送力として大きな風速を有
する風力を用いることができない場合であっても、帯電
された微粒子の吐出をスムーズに行うことが可能とな
る。
【0035】また、装置外部の対象物等に対して微粒子
を供給する場合、上記吐出制御手段により帯電された微
粒子を制御して、該対象物に均一に該帯電された微粒子
を供給することができる。
【0036】さらに、上記吐出制御手段は吐出部の一部
に設けられていることから、該吐出部の開口部の面積が
小さくなるため、該吐出孔からの異物の混入を防ぐこと
ができる。
【0037】これにより、帯電された微粒子の吐出がス
ムーズで、且つ外部からの汚染を抑制して安定性を高め
た微粒子帯電装置を提供することができる。
【0038】さらに、本発明の微粒子帯電装置は、上記
の課題を解決するために、上記の構成において、上記吐
出制御手段が、吐出制御電極からなることが好ましい。
【0039】上記の構成によれば、吐出制御手段は吐出
制御電極からなっているので、帯電された微粒子の吐出
を静電力により確実に行うことができる。さらに、この
ように微粒子の吐出制御が静電力により行われることか
ら、装置内部における微粒子の搬送が、搬送用ファン等
による風力で行われる場合であっても、風速を大きく設
定することなく帯電された微粒子を吐出することが可能
となる。そのため、帯電された微粒子の吐出のために風
速を大きくしたことにより、装置内部を通過する微粒子
の速度が速くなり、微粒子が充分に帯電されないといっ
た微粒子の帯電不良を引き起こすことがなくなる。
【0040】これにより、帯電された微粒子の吐出をよ
りスムーズに行い、且つ帯電不良の微粒子の生成を抑制
することが可能となる。
【0041】さらに、本発明の微粒子帯電装置は、上記
の課題を解決するために、上記の構成において、上記吐
出制御電極が、導電体層および絶縁体層の2層構造であ
り、該絶縁体層が、該導電体層に対して微粒子の搬送方
向上流側に配されている構成とすることができる。
【0042】上記の構成によれば、吐出制御電極が導電
体層および絶縁体層の2層構造となっており、さらに、
該絶縁体層は該導電体層に対して微粒子の搬送方向上流
側に配されている。従って、上記吐出制御電極付近に搬
送されてくる帯電された微粒子は、まず該吐出制御電極
の絶縁体層に近づくことになる。絶縁体層は、その表面
上に付着した電荷により反発電界を形成するので、該反
発電界の効果により、上記のように近づいてくる帯電さ
れた微粒子は該絶縁体層に付着することはない。すなわ
ち、帯電された微粒子は吐出制御電極表面に付着するこ
となく、吐出部から吐出される。
【0043】これにより、帯電された微粒子を確実に吐
出部から吐出することができ、微粒子の利用効率を向上
させることができる。
【0044】また、本発明の微粒子帯電装置は、上記の
課題を解決するために、上記の構成において、上記吐出
制御電極が、絶縁体層が導電体層に挟持された3層構造
である構成とすることもできる。
【0045】上記の構成によれば、吐出制御電極は、絶
縁体層が導電体層に挟持された3層構造となっている。
該吐出電極付近に搬送されてくる帯電された微粒子は、
絶縁体層を挟んで配置されている2層の導電体層の電位
差により形成される電界を利用することにより、スムー
ズに吐出される。
【0046】さらに、微粒子の搬送方向上流側に配置さ
れる一方の導電体層の電位を調整することにより、帯電
された微粒子が該導電体層に付着しない方向の電界を生
じさせて、吐出制御電極付近に搬送されてくる帯電され
た微粒子が該吐出制御電極に付着しないように抑制する
ことができる。
【0047】これにより、帯電された微粒子を確実に吐
出部から吐出することができ、微粒子の利用効率を向上
させることができる。
【0048】本発明の現像装置は、上記の課題を解決す
るために、上記微粒子帯電装置を備えた現像装置であっ
て、上記微粒子帯電装置の吐出制御手段から吐出される
帯電された微粒子を積層し、該吐出制御手段と電位差を
有する層形成部材を備えたことを特徴としている。
【0049】上記の構成によれば、上記微粒子帯電装置
を備え、さらに該微粒子帯電装置の吐出制御手段から吐
出される帯電微粒子を積層する層形成部材が設けられて
おり、該層形成部材と上記吐出制御手段とには、電位差
が生じている。従って、所望の帯電量および層厚をもつ
微粒子の層を上記層形成部材に形成することができる。
【0050】また、本構成による現像装置は、非接触に
よる層形成であるので、圧接に伴うブレードへの微粒子
融着等の問題が生じず、さらに、個々の微粒子の凝集力
も低下する。
【0051】これにより、所望の帯電量および層厚をも
つ微粒子の層形成を常に安定して行うことができ、さら
に、高画質画像の形成も可能となる。
【0052】さらに、本発明の現像装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成において、上記層形成部
材に積層されなかった帯電微粒子を、再び上記微粒子帯
電装置内部に搬送する循環手段をさらに備えることも可
能である。
【0053】上記の構成によれば、層形成部材に積層さ
れなかった帯電微粒子を、再び上記微粒子帯電装置内部
に搬送する循環手段をさらに設けることにより、上記層
形成部材上への層形成に用いられなかった微粒子を回収
して、再利用することができる。
【0054】これにより、使用されずに無駄になる微粒
子が全くなくなり、微粒子の使用効率を向上させること
ができる。
【0055】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の第1の
実施の形態について図1および図2に基づいて説明すれ
ば、以下のとおりである。
【0056】図1は、本実施の形態に係る微粒子帯電装
置の構成を概略的に示す断面図である。本実施の形態に
係る微粒子帯電装置1は、放電により電荷を生成する電
荷生成部(電荷生成手段)2、生成された電荷を電界に
より供給する電荷供給部(電荷供給手段)3、後述する
帯電部(微粒子帯電手段)5に微粒子Cpsを個別に搬送
する微粒子搬送部(微粒子搬送手段)4、供給された電
荷を搬送されてきた微粒子Cpsに付着させて、該微粒子
psの帯電を行う帯電部5、さらに、帯電した微粒子C
psを吐出する吐出部6からなる。
【0057】電荷生成部2の放電電極2aとして、数十
μm径のタングステンワイヤが図面に対して垂直方向に
設置されている。電荷供給部3には、上記放電電極2a
から約2mm離れた位置に、引出し電極3aとして金属
製グリットが配置されている。微粒子搬送部4には、裏
面に超音波振動素子等の振動制御機構4cを設置した振
動板4aと搬送用ファン4bとが配置されている。さら
に、帯電部5には、電荷が移動する方向側に金属製の板
状の対向電極5aが配置されている。吐出部6には、帯
電した微粒子Cpsを吐出制御するための吐出制御電極
(吐出制御手段)6aとして、金属製のグリッドが配置
されている。該吐出制御電極6aはステンレス製であ
り、開口幅は約1mmである。尚、図中7で示されてい
るのは、微粒子Cpsが堆積している微粒子堆積物であ
る。
【0058】次に、上記のように構成された微粒子帯電
装置1の動作について説明する。電荷生成部2中の放電
電極2aに電圧を印加することにより、該放電電極2a
周辺でコロナ放電が生じ電荷が生成される。この生成さ
れた電荷は、放電電極2aと引出し電極3aとの間で形
成される電界により、引出し電極3a側へ移動し、帯電
部5内に供給される。
【0059】また、微粒子搬送部4では、振動板4a上
に堆積した微粒子Cpsに、振動板4aの裏面から振動制
御機構4cを用いて振動を与え、該微粒子Cpsを飛翔、
分散させる。さらに、分散した微粒子Cpsを、搬送用フ
ァン4bによりA方向に搬送し、帯電部5内へ供給す
る。そして、該帯電部5内において、引出し電極3aと
対向電極5aとの間に形成される電界を利用して、電荷
が上記微粒子Cpsに付着し、微粒子Cpsの帯電が行われ
る。
【0060】さらに、帯電した微粒子Cpsは、吐出部6
の外部に配されている対象物8と、この対象物8の電位
とある一定電位差に保たれた吐出制御電極6aとにより
発生する電界の作用を受けて吐出される。本構成では、
図11に示す従来の微粒子帯電装置101とは異なり、
吐出部6に吐出制御電極6aを設置することで、外部の
対象物8に対して、帯電された微粒子Cpsの供給を効率
良く行うことができる。また、このように吐出力が静電
力であるため、搬送用ファン4bの風速が小さくても微
粒子Cpsの吐出が可能であり、さらに風速が小さくて済
むので、気流が悪影響をもたらす環境下での使用に効果
的である。
【0061】また、吐出部6の開口面積を小さくするこ
とで、搬送用ファン4b停止時に、外部から装置内部へ
の挨等の異物の混入を抑制することができ、微粒子帯電
装置1の安定性を高めることが可能である。尚、吐出制
御電極6aの形状はグリットに限らず、メッシュ形状な
ど、開口で且つ外部に対して一定電位差を印加できるも
のであればいかなる形状でも構わない。
【0062】また、外部の対象物8が、例えば、約10
13Ω/cm以上の絶縁体の場合は、図2(a)に示すよ
うに、対象物8の背面、或いは図2(b)に示すよう
に、対象物8の周囲に対向電極8aを設置し、対向電極
8aと吐出制御電極6aとの間に形成される電界の作用
により、帯電された微粒子Cpsを対象物8へ向けてスム
ーズに吐出することができる。
【0063】〔実施の形態2〕本発明に係る第2の実施
の形態について、図3および図4に基づいて説明すれ
ば、以下のとおりである。尚、説明の便宜上、前記した
実施の形態1で説明した構成と同様の構成については同
じ参照番号を付記し、その説明を省略する。
【0064】図3は、本実施の形態に係る微粒子帯電装
置11の構成を概略的に示す断面図であり、図4は、上
記微粒子帯電装置11の吐出部16を拡大した断面図で
ある。尚、本実施の形態に係る微粒子帯電装置11にお
いて、吐出部16以外の構成は、前記した実施の形態1
の微粒子帯電装置1と同じである。
【0065】本実施の形態に係る微粒子帯電装置11の
吐出部16には、帯電された微粒子Cpsの吐出を制御す
るための吐出制御電極(吐出制御手段)16aが設けら
れている。図4に示すように、該吐出制御電極16a
は、導電体と絶縁体とからなる2層構造となっている。
すなわち、該吐出制御電極16aは、導電体からなる金
属メッシュ電極(導電体層)17と、該金属メッシュ電
極17に対して帯電部5側、すなわち装置内部側に配さ
れた絶縁体部(絶縁体層)18とにより構成されてい
る。該絶縁体部18には、微粒子Cpsとの相互作用力が
小さく、且つ絶縁性の高いフッ素樹脂が用いられてい
る。
【0066】次に、吐出制御電極16aに設けられた絶
縁体部18の作用について説明する。尚、吐出部16付
近以外での微粒子帯電装置11の動作は、実施の形態1
の微粒子帯電装置1と同様である。
【0067】実施の形態1に係る微粒子帯電装置1で
は、電荷供給部3の引出し電極3aと吐出制御電極6a
との間に電位差があると、これらの電極間に電界が発生
する。従って、帯電された微粒子Cpsはこの電界の作用
を受けて、吐出制御電極6aの内壁面(装置内部側の
面)に付着する。これに対して、本実施の形態に係る微
粒子帯電装置11は、吐出制御電極16aに絶縁体部1
8を設けることにより、吐出制御電極16aへの帯電さ
れた微粒子Cps付着を抑制することができる。
【0068】電荷生成部2の放電電極2a周辺でコロナ
放電により発生し、帯電部5内に供給された電荷は、吐
出制御電極16aの絶縁体部18表面に付着する(図中
eで示されている)ので、該絶縁体部18の表面がチャ
ージアップする。そのため、絶縁体部18表面近傍に電
荷を反発する方向の電界が生まれるので、帯電された微
粒子Cpsは絶縁体部18表面近傍に近づくと反発力を受
ける。従って、帯電された微粒子Cpsは、吐出制御電極
16aの内側の表面に付着することなく、吐出部16を
通過するので、微粒子Cpsの利用効率を高めることがで
きる。
【0069】尚、吐出制御電極16aの形状はメッシュ
に限らず、グリッド形状やその他、開口で且つ外部に対
して一定電位差を印加できるものであれば、いかなる形
状でも構わない。
【0070】〔実施の形態3〕本発明に係る第3の実施
の形態について、図5および図6に基づいて説明すれ
ば、以下のとおりである。尚、説明の便宜上、前記した
実施の形態1で説明した構成と同様の構成については同
じ参照番号を付記し、その説明を省略する。
【0071】図5は、本実施の形態に係る微粒子帯電装
置21の構成を概略的に示す断面図であり、図6は、上
記微粒子帯電装置21の吐出部26を拡大した断面図で
ある。尚、本実施の形態に係る微粒子帯電装置21にお
いて、吐出部26以外の構成は、前記した実施の形態1
の微粒子帯電装置1と同じである。
【0072】本実施の形態に係る微粒子帯電装置21の
吐出部26には、帯電された微粒子Cpsの吐出を制御す
るための吐出制御電極(吐出制御手段)26aが設けら
れている。該吐出制御電極26aは、導電体、絶縁体、
導電体の3層構造となっている。すなわち、図6に示す
ように、該吐出制御電極26aは、2枚の金属メッシュ
電極である外側金属メッシュ電極(導電体層)27、内
部金属メッシュ電極(導電体層)29に、絶縁体部(絶
縁層)28が挟みこまれた構造となっている。該絶縁体
部28の厚さは数μm〜数百μmである。また、吐出制
御電極26aへの印加電圧は、電荷供給部3の引出し電
極3aの印加電圧−2000Vに対して、内側金属メッ
シュ電極29が−2000V、外側金属メッシュ電極2
7が−500Vである。尚、上記絶縁体部28には、微
粒子Cpsとの相互作用力が小さく、且つ絶縁性の高いフ
ッ素樹脂が用いられている。
【0073】次に、上記のように構成された微粒子帯電
装置21における吐出部26付近の動作について説明す
る。帯電部5で帯電された微粒子Cpsは、搬送用ファン
4bによる風力を受けて吐出制御電極26a付近に搬送
される。このように搬送された微粒子Cpsは、吐出制御
電極26aの内側金属メッシュ電極29と外側金属メッ
シュ電極27との電位差、および外側金属メッシュ電極
27と外部の対象物8との電位差により形成される電界
の作用を受けて、スムーズに外部の対象物8に対して吐
出される。
【0074】また、本実施の形態においても、第2の実
施の形態と同様に、帯電された微粒子Cpsが吐出制御電
極26aの内壁、つまり内側金属メッシュ電極29に付
着することを抑制することができる。ただし、実施の形
態2の場合と異なり、吐出制御電極26aの内壁側、す
なわち装置内部側に配されている内側金属メッシュ電極
29に所望の電位を印加することができるので、吐出制
御電極26aと引き出し電極3aとの間に、帯電された
微粒子Cpsの搬送方向と常に逆向きの電界を作ることが
可能となる。これにより、本実施の形態における吐出制
御電極26aは、実施の形態2の吐出制御電極16aよ
りも、帯電された微粒子Cpsの付着量低減に効果的な構
成であるということができる。
【0075】尚、吐出制御電極26aの形状はメッシュ
に限らず、グリッド形状やその他、開口で且つ外部に対
して一定電位差を印加できるものであれば、いかなる形
状でも構わない。
【0076】〔実施の形態4〕本発明の第4の実施の形
態について、図7に基づいて説明すれば以下のとおりで
ある。尚、説明の便宜上、前記した実施の形態1で説明
した構成と同様の構成については同じ参照番号を付記
し、その説明を省略する。
【0077】図7は、微粒子Cpsとしてトナーを用い、
前記した実施の形態1に係る微粒子帯電装置1をトナー
帯電装置として適用した現像装置31の構成を概略的に
示す断面図である。
【0078】トナー層形成装置である上記現像装置31
は、図1に示された微粒子帯電装置(本実施の形態にお
いては、以降トナー帯電装置と称する。)1の吐出制御
電極6aに対向するように現像ローラ(層形成部材)3
2が設置され、さらに、該現像ローラ32における吐出
制御電極6aとの対向部分から、該現像ローラ32の回
転方向下流側に、該現像ローラ32に当接する感光体3
3が設置されている。上記現像ローラ32は、上記吐出
制御電極6aに対して100μmのギャップで設置さ
れ、図中Bの方向に回転する。また、吐出制御電極6a
と現像ローラ32との間で、かつ現像ローラ32の回転
方向下流側にトナー回収装置34が設置されている。
【0079】上記現像ローラ32には、抵抗率が106
Ω・cm以下の導電ローラや、該導電ローラに、抵抗率
1013Ω・cm以上で厚さ数μmの絶縁体フィルムを施
した誘電ローラ等が使用される。
【0080】次に、上記のように構成された現像装置3
1の動作について説明する。
【0081】トナー帯電装置1中で均一帯電されたトナ
ーCpsは、搬送用ファン4bにより帯電部5内部を搬送
されて、吐出制御電極6aと現像ローラ32との電位差
により生じる電界による静電力を受けて、吐出部6から
吐出して現像ローラ32上に付着する。その付着量は吐
出制御電極6aと現像ローラ32との電位差で決まり、
現像ローラ32上に付着するトナーCpsによりチャージ
アップされた該現像ローラ32の表面電位が、吐出制御
電極6aの印加電圧にほぼ等しくなるまで、帯電された
トナーCpsの付着が行われる。例えば、現像ローラ32
と吐出制御電極6aとの電位差を100Vに保持するこ
とにより、トナー帯電装置1の内部で−30μC/gに
帯電されたトナーCpsは、現像ローラ上に15μm厚さ
の層に形成される。
【0082】そして、上記のように現像ローラ32の表
面上に層形成されたトナーCpsは、該現像ローラ32と
感光体33との対向部分(当接する部分)で、現像ロー
ラ32と感光体33との電位差による電界の作用を受け
て、感光体33の表面へ移動し、現像が行われる。
【0083】また、トナー回収装置34では、ファン等
を利用した気流による吸引方式、或いは静電力を利用し
た吸引方式により、層形成に用いられなかったトナーC
psが回収される。本実施の形態では、図12に示す従来
の現像装置とは異なり、予め別室(トナー帯電装置1)
でコロナ帯電したトナーCpsを現像ローラ32の表面上
に付着させるため、均一に帯電したトナーCpsの積層形
成が可能である。
【0084】さらに、上記従来の現像装置では、トナー
層形成手段として弾性ブレードを使用しているが、本実
施の形態では非接触でトナー層の形成を行うため、トナ
ー圧接に伴う融着等の問題が無く、常に安定した層形成
を行うことができる。
【0085】さらに、ブレードを使用しない非接触層形
成手段は、個々のトナーCpsの凝集力を低下させること
ができるので、高画質画像の形成という観点からみても
効果的である。
【0086】また、本実施の形態は、図13に示す従来
の現像装置と異なり、トナー帯電装置1内部において電
界を制御することにより、所望の帯電量のトナーCps
得ることができる。従って、現像ローラ32と吐出制御
電極6aとの間のバイアスを制御するだけで、所望の厚
さのトナー層を得ることが可能である。
【0087】以上のことから、本実施の形態に係る現像
装置31は、トナー帯電量、層厚共に、トナー組成に依
存されることなく制御することが可能である。
【0088】尚、本実施の形態においては、トナー帯電
装置として実施の形態1に係る微粒子帯電装置1を適用
したが、同様に、実施の形態2または3に係る発明の微
粒子帯電装置11,12を適用することも当然可能であ
る。
【0089】〔実施の形態5〕本発明の第5の実施の形
態について、図8に基づいて説明すれば以下のとおりで
ある。尚、説明の便宜上、前記した実施の形態1または
実施の形態4で説明した構成と同様の構成については同
じ参照番号を付記し、その説明を省略する。
【0090】図8は、前記した実施の形態1に係る微粒
子帯電装置1をトナー帯電装置として適用した現像装置
41の構成を概略的に示す断面図である。該現像装置4
1は、トナーCpsの供給及び回収機構を循環方式にした
構成となっている。
【0091】微粒子帯電装置(本実施の形態において
は、以降トナー帯電装置と称する。)1の吐出制御電極
6aと現像ローラ32との間であって、かつ現像ローラ
32の回転方向下流側に、トナー層の形成に用いられな
かったトナーCpsを回収する非現像トナー回収部(循環
手段)42を設けている。該非現像トナー回収部42
は、トナー帯電装置1の微粒子搬送部4と、循環経路
(循環手段)43により繋げられている。
【0092】また、上記非現像トナー回収部42の近傍
に、帯電されたトナーCpsの除電を行うトナー除電器
(循環手段)44が設置されている。該トナー除電器4
4の電極(図示せず)には、ACバイアスが印加され
る。
【0093】次に、上記のように構成された現像装置4
1の動作について説明する。
【0094】実施の形態4と同様に、トナー帯電装置1
内で均一帯電されたトナーCpsは、吐出制御電極6aと
現像ローラ32との間の電界の作用を受けて吐出部6か
ら吐出し、現像ローラ32表面上に付着する。その付着
量は、吐出制御電極6aと現像ローラ32との間の電位
差により決定され、現像ローラ32表面上に付着したト
ナーCpsによるチャージアップ電位と、吐出制御電極6
aの印加電圧とがほぼ等しくなるまで層形成が進行す
る。
【0095】そして、現像ローラ32表面上に付着した
トナーCpsは、該現像ローラ32と感光体33との対向
部分(当接部分)で、該現像ローラ32と該感光体33
との電位差による電界の作用を受けて該感光体33へ移
動し、現像が行われる。
【0096】また、トナー層の形成に使用されなかった
トナーCpsは、搬送用ファン4bおよび現像ローラ32
の回転による風力を受けて、非現像トナー回収部42に
流入する。次に、上記トナーCpsには、ACバイアスが
印加されたトナー除電器44で、帯電電荷と逆極性の電
荷が供給され、上記トナーCpsの除電が行われる。除電
されたトナーCpsは、循環経路43を通って再び微粒子
搬送部4に戻り、再利用される。
【0097】以上のように、本実施の形態に係る現像装
置41は、現像ローラ32表面上における層形成に使用
されなかったトナーCpsを回収し、その後再び利用され
るので、使用されずに無駄になるトナーCpsが全くな
く、トナーCpsの使用効率を高めることができる。
【0098】尚、本実施の形態においては、トナー帯電
装置として実施の形態1に係る微粒子帯電装置1を適用
したが、同様に、実施の形態2または3に係る発明の微
粒子帯電装置11,12を適用することも当然可能であ
る。
【0099】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る発明の微粒
子帯電装置は、吐出部の一部に、帯電された微粒子の吐
出を制御する吐出制御手段をさらに備えた構成である。
【0100】それゆえ、例えば装置内部における微粒子
の搬送力が小さい場合や、気流が悪影響をもたらすよう
な環境下であるために、微粒子の搬送力として大きな風
速を有する風力を用いることができない場合であって
も、帯電された微粒子を効率よく装置外部に吐出して、
装置外部の対象物等に微粒子を供給することができる。
さらに、上記吐出制御手段は吐出部に配設されるので、
吐出部の開口部の面積が小さくなり、該吐出部からの異
物の混入が抑制される。これにより、帯電された微粒子
をスムーズに吐出することができ、且つ外部からの汚染
を抑制して安定性を高めた微粒子帯電装置を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0101】さらに、本発明に係る微粒子帯電装置は、
上記の構成において、上記吐出制御手段が、吐出制御電
極からなる構成とすることが好ましい。
【0102】それゆえ、微粒子の吐出制御が静電力によ
り行われるので、装置内部における微粒子の搬送が、搬
送用ファン等による風力で行われる場合であっても、風
速を大きく設定することなく帯電された微粒子を吐出す
ることが可能となるので、帯電された微粒子の吐出のた
めに風速を大きくしたことにより、装置内部を通過する
微粒子の速度が速くなり、微粒子が充分に帯電されない
といった微粒子の帯電不良を引き起こすことがなくな
る。これにより、帯電された微粒子の吐出をよりスムー
ズに行い、且つ帯電不良の微粒子の生成を抑制すること
が可能となるという効果を奏する。
【0103】さらに、本発明に係る微粒子帯電装置は、
上記の構成において、上記吐出制御電極が、導電体層お
よび絶縁体層の2層構造であり、該絶縁体層は、該導電
体層に対して微粒子の搬送方向上流側に配されている構
成とすることができる。
【0104】それゆえ、該吐出制御電極の絶縁体層は、
その表面に電荷が付着して反発電界を形成するので、搬
送されてくる帯電された微粒子は該絶縁体層に付着する
ことはない。すなわち、帯電された微粒子は吐出制御電
極表面に付着することなく、吐出部から吐出される。こ
れにより、帯電された微粒子を確実に吐出部から吐出す
ることができ、微粒子の利用効率を向上させることがで
きるという効果を奏する。
【0105】また、本発明に係る微粒子帯電装置は、上
記の構成において、上記吐出制御電極が、絶縁体層が導
電体層に挟持された3層構造である構成とすることも可
能である。
【0106】それゆえ、吐出電極付近に搬送されてくる
帯電された微粒子は、絶縁体層を挟んで配置されている
2層の導電体層の電位差により形成される電界を利用す
ることにより、スムーズに吐出される。さらに、微粒子
の搬送方向上流側の導電体層の電位を調整して、帯電さ
れた微粒子が吐出制御電極に付着しないように抑制する
ことができる。これにより、帯電された微粒子を確実に
吐出部から吐出することができ、微粒子の利用効率を向
上させることができるという効果を奏する。
【0107】本発明に係る現像装置は、上記微粒子帯電
装置を備えた現像装置であって、上記微粒子帯電装置の
吐出制御手段から吐出される帯電された微粒子を積層
し、該吐出制御手段と電位差を有する層形成部材を備え
た構成である。
【0108】それゆえ、所望の帯電量および層厚をもつ
微粒子の層を上記層形成部材に形成することができ、ま
た、非接触による層形成であるので、圧接に伴うブレー
ドへの微粒子融着等の問題が生じず、さらに、個々の微
粒子の凝集力も低下する。これにより、所望の帯電量お
よび層厚をもつ微粒子の層形成を常に安定して行うこと
ができ、さらに、高画質画像の形成も可能となるという
効果を奏する。
【0109】さらに、本発明に係る現像装置は、上記の
構成において、上記層形成部材に積層されなかった帯電
微粒子を、再び上記微粒子帯電装置内部に搬送する循環
手段をさらに備えた構成とすることができる。
【0110】それゆえ、層形成部材上への層形成に用い
られなかった微粒子を回収して、再利用することができ
る。これにより、使用されずに無駄になる微粒子が全く
なくなり、微粒子の使用効率を向上させることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る微粒子帯電装
置の構成を概略的に示す断面図である。
【図2】(a)および(b)は、上記微粒子帯電装置の
他の例の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る微粒子帯電装
置の構成を概略的に示す断面図である。
【図4】上記微粒子帯電装置における吐出部を概略的に
示す断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る微粒子帯電装
置の構成を概略的に示す断面図である。
【図6】上記微粒子帯電装置における吐出部を概略的に
示す断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る現像装置の構
成を概略的に示す断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る現像装置の構
成を概略的に示す断面図である。
【図9】従来の微粒子帯電装置の一例の構成を概略的に
示す側面図である。
【図10】(a)は、従来の微粒子帯電装置の一例の構
成を概略的に示す側面図であり、(b)は、上記帯電装
置の断面図である。
【図11】従来の微粒子帯電装置の一例の構成を概略的
に示す断面図である。
【図12】従来の現像装置の一例の構成を概略的に示す
断面図である。
【図13】従来の現像装置の一例の構成を概略的に示す
断面図である。
【符号の説明】
1 微粒子帯電装置 2 電荷生成部(電荷生成手段) 3 電荷供給部(電荷供給手段) 4 微粒子搬送部(微粒子搬送手段) 5 帯電部(微粒子帯電手段) 6 吐出部 6a 吐出制御電極(吐出制御手段) 11 微粒子帯電装置 16 吐出部 16a 吐出制御電極(吐出制御手段) 17 金属メッシュ電極(導電体層) 18 絶縁体部(絶縁体層) 21 微粒子帯電装置 26 吐出部 26a 吐出制御電極(吐出制御手段) 27 外側金属メッシュ電極(導電体層) 28 絶縁体部(絶縁体層) 29 内側金属メッシュ電極(導電体層) 31 現像装置 32 現像ローラ(層形成手段) 41 現像装置 42 非現象トナー回収部(循環手段) 43 循環経路(循環手段) 44 トナー除電器(循環手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コロナ放電により電荷を生成する電荷生成
    手段と、前記生成された電荷により微粒子を帯電させる
    微粒子帯電手段と、前記生成された電荷を前記微粒子帯
    電手段に供給する電荷供給手段と、微粒子を個別に上記
    微粒子帯電手段に搬送する微粒子搬送手段と、帯電され
    た微粒子を開口部から吐出する吐出部とを備えた微粒子
    帯電装置において、 上記吐出部の一部に、帯電された微粒子の吐出を制御す
    る吐出制御手段をさらに備えたことを特徴とする微粒子
    帯電装置。
  2. 【請求項2】上記吐出制御手段は、吐出制御電極からな
    ることを特徴とする請求項1に記載の微粒子帯電装置。
  3. 【請求項3】上記吐出制御電極は、導電体層および絶縁
    体層の2層構造であり、 該絶縁体層は、該導電体層に対して微粒子の搬送方向上
    流側に配されていることを特徴とする請求項2に記載の
    微粒子帯電装置。
  4. 【請求項4】上記吐出制御電極は、絶縁体層が導電体層
    に挟持された3層構造であることを特徴とする請求項2
    に記載の微粒子帯電装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れかに記載の微粒子
    帯電装置を備えた現像装置であって、 上記微粒子帯電装置の吐出制御手段から吐出される帯電
    された微粒子を積層し、該吐出制御手段と電位差を有す
    る層形成部材を備えたことを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】上記層形成部材に積層されなかった帯電微
    粒子を、再び上記微粒子帯電装置内部に搬送する循環手
    段をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の現
    像装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008262746A (ja) * 2007-04-10 2008-10-30 Midori Anzen Co Ltd イオンバランス調整電極およびこれを備えた除電装置
JP2010008977A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Ricoh Co Ltd 現像装置および画像形成装置
JP2011203337A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Fuji Xerox Co Ltd 粒子供給装置及びそれを用いた画像形成装置
EP3511778B1 (en) * 2018-01-10 2024-05-22 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Cited By (4)

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