JP2002300789A - 電気・機械変換素子を用いた駆動装置 - Google Patents

電気・機械変換素子を用いた駆動装置

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JP2002300789A
JP2002300789A JP2001098984A JP2001098984A JP2002300789A JP 2002300789 A JP2002300789 A JP 2002300789A JP 2001098984 A JP2001098984 A JP 2001098984A JP 2001098984 A JP2001098984 A JP 2001098984A JP 2002300789 A JP2002300789 A JP 2002300789A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最適な駆動特性が得られ、製造も容易な電気
・機械変換素子を用いた駆動装置を提供する。 【解決手段】 被駆動部材26が摩擦係合され、一端に
電気・機械変換素子24が結合される駆動部材22の他
端側は、ベース部材2に直接圧接するように、機械的に
固定、あるいは溶接等の手段により固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気・機械変換素
子を用いた駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気・機械変換素子を振動子とし
て用いた種々のタイプの駆動装置が提案されているが、
いずれも、電気・機械変換素子の伸縮方向両端に駆動部
材や固定部材が結合されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気・機械
変換素子や駆動部材等の固定には、一般に接着剤が用い
られる。しかし、接着剤はその厚さにより弾性が変化す
るなど特性が不安定であり、剛性も低い。そのため、駆
動特性のばらつきが生じやすく、駆動特性の向上も困難
である。また、接着剤の乾燥を待つ必要があるので、作
業時間もかかる。
【0004】特に、本願出願人が開発中の新規な電気・
機械変換素子を用いた駆動装置において、接着剤の弾性
は無視することができない。
【0005】また、電気・機械変換素子を用いた駆動装
置は、例えば培養操作などに用いるマイクロマニピュレ
ータに応用した場合、シャーレの上で、湿気のある環境
下で用いることになる。
【0006】しかし、電気・機械変換素子は、一般に
は、湿気や油等の付着を避け、また、衝撃が与えられな
いように注意して使用する必要である。
【0007】したがって、本発明が解決しようとする第
1の技術的課題は、最適な駆動特性が得られ、製造も容
易な電気・機械変換素子を用いた駆動装置を提供するこ
とである。また、本発明が解決しようとする第2の技術
的課題は、電気・機械変換素子を使用環境から保護する
ことができる電気・機械変換素子を用いた駆動装置を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】本発明
は、上記第1の技術的課題を解決するために、以下の構
成の電気・機械変換素子を用いた駆動装置を提供する。
【0009】電気・機械変換素子を用いた駆動装置は、
一端に電気・機械変換素子が結合され、他端側がベース
部材に固定される駆動部材と、該駆動部材に摩擦係合す
る被駆動部材とを備え、上記電気・機械変換素子の振動
により上記駆動部材に振動を起こし、上記被駆動部材を
上記駆動部材に沿って移動させるタイプのものである。
上記駆動部材の上記他端側は、上記ベース部材に直接圧
接するように機械的に固定されたり、あるいは駆動部材
やベース部材の材料が溶融後に固着することにより固定
される。
【0010】上記構成において、電気エネルギーを機械
エネルギーに変換する圧電素子、磁歪素子、電歪素子、
静電アクチュエータなどの電気・機械変換素子は、電気
エネルギーを与えて振動させることができる。電気・機
械変換素子の振動は、電気・機械変換素子が結合された
駆動部材に伝わる。駆動部材は、その他端がベース部材
に固定されているので巨視的には移動しないが、電気・
機械変換素子からの振動で振動する。駆動部材に適宜な
振動が生じるように電気・機械変換素子に電気エネルギ
ーを与えると、駆動部材に摩擦力によって係合する被駆
動部材が駆動部材に沿って移動するようにすることがで
きる。
【0011】上記構成において、駆動部材の他端側は、
接着剤を用いずに、ねじ、ピン、くさび、圧入、かし
め、溶接などの方法でベース部材に固定される。駆動部
材の他端側はベース部材に直接接触し、接触面間に圧力
が作用する状態、あるいは接触面で材料が溶融後に固着
した状態で固定される。
【0012】上記構成によれば、駆動部材の他端側とベ
ース部材との間には、厚さなどにより弾性特性が変化す
る接着剤が介在しないので、装置毎の駆動特性のばらつ
きを防ぐことができる。また、接着剤の厚さの管理が不
要になり、接着剤が乾燥するまで待つ必要もないので、
駆動部材の他端側をベース部材に固定する作業が容易に
なる。
【0013】したがって、最適な駆動特性が得られ、製
造も容易である。
【0014】また、本発明は、上記第1の技術的課題を
解決するために、以下の構成の電気・機械変換素子を用
いた駆動装置を提供する。
【0015】電気・機械変換素子を用いた駆動装置は、
一端に電気・機械変換素子が結合され、他端側がベース
部材に固定される駆動部材と、該駆動部材に摩擦係合す
る被駆動部材とを備え、上記電気・機械変換素子の振動
により上記駆動部材に振動を起こし、上記被駆動部材を
上記駆動部材に沿って移動させるタイプのものである。
上記電気・機械変換素子は、上記駆動部材の上記一端に
インサート成形により結合される。
【0016】上記構成において、電気エネルギーを機械
エネルギーに変換する圧電素子、磁歪素子、電歪素子、
静電アクチュエータなどの電気・機械変換素子は、電気
エネルギーを与えて振動させることができる。電気・機
械変換素子の振動は、電気・機械変換素子が結合された
駆動部材に伝わる。駆動部材は、その他端がベース部材
に固定されているので巨視的には移動しないが、電気・
機械変換素子からの振動で振動する。駆動部材に適宜な
振動が生じるように電気・機械変換素子に電気エネルギ
ーを与えると、駆動部材に摩擦力によって係合する被駆
動部材が駆動部材に沿って移動するようにすることがで
きる。
【0017】上記構成において、駆動部材の一端が電気
・機械変換素子に直接接触し、接触面間に圧力が作用す
る状態で固定される。
【0018】上記構成によれば、駆動部材の一端と電気
・機械変換素子との間には、厚さなどにより弾性特性が
変化する接着剤が介在しないので、装置毎の駆動特性の
ばらつきを防ぐことができる。また、接着剤の厚さの管
理が不要になり、接着剤が乾燥するまで待つ必要もない
ので、駆動部材の他端側をベース部材に固定する作業が
容易になる。
【0019】したがって、最適な駆動特性が得られ、製
造も容易である。
【0020】また、本発明は、上記第2の技術的課題を
解決するために、以下の構成の電気・機械変換素子を用
いた駆動装置を提供する。
【0021】電気・機械変換素子を用いた駆動装置は、
一端に電気・機械変換素子が結合され、他端側がベース
部材に固定される駆動部材と、該駆動部材に摩擦係合す
る被駆動部材とを備え、上記電気・機械変換素子の振動
により上記駆動部材に振動を起こし、上記被駆動部材を
上記駆動部材に沿って移動させるタイプのものである。
電気・機械変換素子を用いた駆動装置は、上記電気・機
械変換素子を覆う保護部材を備える。
【0022】上記構成において、電気エネルギーを機械
エネルギーに変換する圧電素子、磁歪素子、電歪素子、
静電アクチュエータなどの電気・機械変換素子は、電気
エネルギーを与えて振動させることができる。電気・機
械変換素子の振動は、電気・機械変換素子が結合された
駆動部材に伝わる。駆動部材は、その他端がベース部材
に固定されているので巨視的には移動しないが、電気・
機械変換素子からの振動で振動する。駆動部材に適宜な
振動が生じるように電気・機械変換素子に電気エネルギ
ーを与えると、駆動部材に摩擦力によって係合する被駆
動部材が駆動部材に沿って移動するようにすることがで
きる。
【0023】上記構成において、電気・機械変換素子
は、保護部材に覆われるので、湿気、油分、衝撃などか
ら保護される。
【0024】したがって、電気・機械変換素子を使用環
境から保護することができる。
【0025】なお、保護部材は、一定の形状を有する1
又は2以上の部品により構成されるものとは限らない。
例えば、一定の形状を有しないペースト状の材料を、電
気・機械変換素子の周囲に塗布するようにしてもよい。
【0026】好ましくは、上記電気・機械変換素子が、
上記電気・機械変換素子と上記駆動部材とを結ぶ方向に
振動し、該振動により上記駆動部材に縦振動を起こすこ
とができる。
【0027】上記構成によれば、駆動部材に生じた縦振
動により、被駆動部材を良好に駆動することができる。
【0028】具体的には、以下のように、種々の態様で
構成することができる。
【0029】上記電気・機械変換素子は、圧電素子であ
る。上記保護部材は、上記圧電素子を覆う被覆部と、上
記被覆部から外部に露出し、上記圧電素子に供給する電
気エネルギーが入力される入力部と、上記被覆部の内部
に配置され、上記入力部と上記圧電素子の電極とを電気
的に接続する伝達部とを有する。該伝達部が上記圧電素
子に接触し、上記圧電素子を保持する保持作用、又は上
記圧電素子で発生した熱を外部に放射する放熱作用を有
する。
【0030】上記構成によれば、伝達部は、圧電素子に
電気エネルギーを供給するだけでなく、圧電素子を保持
し、圧電素子を衝撃から保護する。あるいは、圧電素子
で発生した熱を外部に逃がし、圧電素子の過熱を防止す
る。したがって、駆動装置が安定して駆動するようにす
ることができる。
【0031】好ましくは、上記電気・機械変換素子は磁
歪素子である。上記保護部材は、上記磁歪素子を覆う被
覆部と、上記被覆部から外部に露出し、上記磁歪素子に
供給する電気エネルギーが入力される入力部と、上記被
覆部の内部に配置され、上記磁歪素子に与える磁界を生
じるコイル部とを有する。上記コイル部は、上記被覆部
の内面に接する。
【0032】上記構成によれば、コイル部で発生した熱
を、被覆部を介して外部に逃がすことができる。これに
より、磁歪素子の過熱を防止して、駆動装置が安定して
駆動するようにすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態に係る
電気・機械変換素子を用いた駆動装置について、図1〜
図14を参照しながら説明する。
【0034】まず、駆動装置の基本的な構成と動作原理
について、図1を参照しながら説明する。
【0035】駆動装置10は、駆動軸12の一端がベー
ス部材2に固定された駆動軸12に沿って、スライダー
16が摺動するようになっている。スライダー16には
ねじ17で板ばね18が固定され、駆動軸12が板ばね
18とスライダー16との間に適宜な摩擦力で挟持され
るようになっている。駆動軸12の他端には、振動素子
14が固定される。振動素子14を、矢印19aで示す
ように駆動軸12の長手方向に適宜に振動させると、そ
の振動が駆動軸12に伝わり、スライダー16を駆動軸
12に沿って移動させることができる。
【0036】例えば、振動素子14が圧電素子の場合、
図1(b)に示した矩形波形の電圧6a,6bや、図1
(c)に示した鋸歯状波形の電圧7a,7bを印加する
と、1μm以下の分解能とすることができる。この場
合、6a,6bのようにデューティを反転したり、7
a,7bのように逆向き波形とすることにより、スライ
ダー16を往復動させることができる。
【0037】また、図1(d)に示したように、適宜な
間隔を設けて少数の矩形パルス電圧8a,8bを印加す
ると、20nm以下の分解能とすることができる。この
場合、8a,8bのように矩形パルスのデューティを反
転して、スライダー16を往復動させることができる。
【0038】次に、本発明の実施形態に係る駆動装置2
0について、図2〜図4を参照しながら説明する。
【0039】駆動装置20は、図2の全体構成図に示す
ように、駆動軸22の一端がベース部材2に固定され、
他端には圧電素子24が結合され、駆動軸22には、図
1のスライダー16および板ばね18と同様に構成され
たスライダー26および板ばね28が摩擦力で係合し、
駆動軸22に沿って移動できるようになっている。
【0040】駆動軸22は、炭素繊維強化樹脂で作ら
れ、固定端には、めねじ部材23がインサートされ、ベ
ース部材2の貫通穴3に挿通される駆動軸固定ねじ21
で固定されている。駆動軸22を、金属などタップを立
てられる材料で作る場合は、駆動軸22に、直接、めね
じを切ってもよい。
【0041】従来の電気・機械変換素子を振動子として
用いた駆動装置では、振動子をベース部材に固定するた
めに、接着剤が使用さている。これに対し、駆動装置2
0では、駆動軸22をベース部材2に固定するので、駆
動軸22の固定端をねじで固定している。このような機
械的な結合方法により、容易に強度の高い固定ができ
る。また、固定端での境界条件を安定させて、駆動装置
の動作を安定させることもできる。接着剤の剛性の低さ
による駆動軸22の先端振れも防ぐことができる。
【0042】駆動軸22の他端には、圧電素子24が接
着される。圧電素子24の対向する側面には、給電用の
電極が設けられている。
【0043】駆動軸22の他端には、圧電素子24を保
護するためのケース30が嵌め込まれている。
【0044】ケース30は、プラスチック又はアルミ、
チタン等の軽量な材料で作るのが望ましい。ケース30
には、ケース30の壁を貫通するように、ばね性を有す
る薄板で作られた2つの給電コネクター32,34が取
り付けられる。ケース30が金属である場合は、給電コ
ネクター32,34同士がショートしないように、ケー
ス30を貫通する部分は電気的に絶縁しておく。給電コ
ネクター32,34のケース30の外部に出ている端部
には、給電用のリード線36,38が取り付けられる。
給電コネクター32,34は、圧電素子24の側面の電
極と接触して圧電素子24に電力を供給するとともに、
圧電素子24から発生する熱をケース30の外に伝達す
る働きをする。
【0045】図3は、駆動軸22にケース30を嵌め込
む途中の状態を示す。給電コネクター32,34のケー
ス30の内部にある部分は、矢印90で示すように、圧
電素子24がケース30内部に入ってくると、圧電素子
24によってケース30の壁の方向に変位させられ、圧
電素子24の側面の電極に所定の接触圧で接触するよう
になる。ケース30は、駆動軸22と嵌合するように作
られ、給電コネクター32,34の先端部が、駆動軸2
2の圧電素子取り付け面22xに当たると、嵌め込みが
完了する。
【0046】図4は、嵌め込みが完了した状態を示す。
給電コネクター32,34は、圧電素子24の側面の電
極に所定の接触圧で接触している。必要に応じてケース
30と駆動軸22の間に接着剤や封止材を付けてもよ
い。
【0047】従来電気・機械変換素子を振動子として用
いた駆動装置、例えば振動子(圧電素子)の伸縮方向一
端にベース部材が固定され、他端に駆動軸が結合された
駆動装置では、振動子をケースで覆おうとすると、駆動
軸の往復運動を妨げないように駆動軸とケースの間に弾
性的なシール部材を設けるなどの工夫が必要であり、さ
らに、ベース部材とケースの間も封止する必要がある。
これに対し、駆動装置20では、ケース30を駆動軸2
2の先端に嵌め込むだけで、圧電素子24を簡単に覆
い、保護することができる。
【0048】次に、ケースの変形例について、図5およ
び図6を参照しながら説明する。
【0049】図5は、圧電素子24の代わりに磁歪素子
25を使用する場合の例である。駆動軸22には、磁歪
素子25が接着されている。ケース40内には、磁歪素
子25の周囲を配置され、ケース40の内面に接触する
ように、磁界発生コイル41が収納されている。ケース
40には、2つの給電コネクター42,44が設けら
れ、ケース40内部に配置される磁界発生コイル41の
両端にそれぞれ接続される。磁界発生コイル41に所定
の振動波形の電流を流すことにより磁界を発生させ、そ
の磁界により磁歪素子25に縦振動を発生させ、駆動軸
22に、スライダー26を駆動する縦振動を発生させ
る。磁界発生コイル41の最外部はケース40の内面に
接触させて、磁界発生コイル41で発生する熱をケース
40に逃がすようになっている。
【0050】図6は、圧電素子24を使用した場合の別
の例である。圧電素子24の振動振幅が100〜200
nm程度であれば、カバー50が圧電素子24に多少接
触していても、駆動軸22に振動を伝達することができ
る。ケース50は、圧電素子24の縦振動を妨げない範
囲で、圧電素子24に近接する形状にし、圧電素子24
で発生する熱をケース50に逃がすようにする。給電
は、圧電素子24の電極から引き出したリード線56,
58を、ケース50の穴52,54から外部に出して行
う。リード線56,58を出す穴52,54には、封止
材53,55をつける。圧電素子24とケース50の間
に、熱伝達のよいペーストなどを入れてもよい。
【0051】次に、駆動軸をベース部材に固定する構成
の変形例について、図7〜図10、および図16を参照
しながら説明する。
【0052】図7は、駆動軸22aの固定端に、駆動軸
ねじ23aを突出させて、ベース部材2aのめねじ3a
と結合させた例である。駆動軸ねじ23aは、駆動軸2
2aと一体的に作っても、駆動軸22aとは別に作って
インサートなどで駆動軸22aに結合してもよい。
【0053】図8は、駆動軸22bの固定端に駆動軸ピ
ン23bを突出させて、ベース部材2bの穴3bに圧入
した例である。駆動軸ピン23bは、駆動軸22bと一
体的に作っても、駆動軸22bとは別に作ってインサー
トなどで駆動軸22bに結合してもよい。
【0054】図9は、駆動軸ねじ23cをベース部材2
cの穴3cに通し、反対側で取り付けナット21cによ
り取り付けた例である。
【0055】図10は、駆動軸22dの固定端に設けた
駆動軸ピン23dをベース部材2dの穴3dに通し、反
対側で、駆動軸ピン23dの小径部23xに圧入板21
dを嵌め込んで固定した例である。圧入板21dは、略
U状の溝21xが形成された板状の部品であり、圧入を
容易にするため、溝21xの開口側にテーパ部21yが
形成されている。圧入板21dを、駆動軸ピン23dの
先端側の大径部とベース部材2dとの間に圧入すること
により、駆動軸22dをベース部材2dに引きつけ、こ
れにより、駆動軸22dをベース部材2dに固定する。
【0056】図16は、駆動軸22gを溶接または溶着
により、ベース部材2gに固定した例である。図中、2
2hは、溶接または溶着による固着部である。
【0057】次に、駆動軸に圧電素子や磁歪素子を取り
付ける構成の変形例について、図11および図12を参
照しながら説明する。
【0058】図11は、圧電素子24を、駆動軸22e
にインサート成形により取り付けた例である。駆動軸2
2eには、圧電素子24の耐熱温度を超えずにインサー
ト成形可能な材料、例えばプラスチック材料を用いる。
【0059】図12は、磁歪素子25を駆動軸22fに
インサート成形により取り付けた例である。駆動軸22
fには、磁歪素子25の耐熱温度を超えずにインサート
成形可能な材料、例えばプラスチック材料を用いる。
【0060】次に、ケースの代わりに被覆部材を用いた
変形例について、図13および図14を参照しながら説
明する。
【0061】図13は、磁歪素子25と磁界発生コイル
41とを被覆部材60で覆った例である。被覆部材60
には、磁歪素子25の縦振動を妨げないように、弾力性
のある高分子材料を使用できる。磁歪素子25や磁界発
生コイル41からの発熱が大きいときには、熱伝導率の
よい高分子材料を使用する。被覆部材60は、成形で作
成しても、駆動軸22の端部と磁歪素子25、磁界発生
コイル41の周りに塗布して形成してもよい。例えば、
被覆部材60として、シリコンゴムペーストを塗布す
る。
【0062】図14は、予め成型した被覆部材62を、
駆動軸22の圧電素子24側の端部に嵌め込むことによ
って、圧電素子24を覆った例である。リード線56,
58は、被覆部材62の内部に突出するように予め取り
付けおき、被覆部材62を駆動軸22に嵌め込むと、リ
ード線56,58の突出部分が、被覆部材62と圧電素
子24の電極との間に挟まれるようにする。
【0063】以上説明したように、ケースや被覆部材を
駆動軸の先端に嵌め込んだり塗布するだけで、圧電素
子、磁歪素子や駆動軸の動きを妨げることなく、圧電素
子や磁歪素子を保護することができる。
【0064】また、ねじや圧入などの機械的な結合方法
により、駆動軸をベース部材に容易に固定することがで
き、強度の高い固定とすることができる。これにより、
駆動軸の端面がベース部材に圧着し、固定端での境界条
件を安定させ、駆動装置ーの動作を安定させることもで
きる。
【0065】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0066】
【実施例】具体的な構成、駆動条件の例を、以下に示
す。
【0067】図15に示した構成において、圧電素子2
4には、太平洋セメント社製の積層ピエゾアクチュエー
ター(型名:PAC−1331)を用いる。断面寸法は
3×3mmであり、伸縮方向の長さは5mmである。
【0068】駆動軸22には、三菱化学製の炭素繊維強
化プラスチック(CFRP)ロッド(型名:リードライ
ン LEADLINE)を用いる。これは、高強度炭素
繊維を、エポキシ樹脂をマトリックスとして引き抜き成
形でロッド状に加工した緊張材・鉄筋代替材である。リ
ードラインは、炭素繊維がスパイラル状ではなく直線状
に配向しているため、炭素繊維の有する強度を無駄なく
発現しており、PC鋼線を上回る引張強度を実現してい
る。リードラインの標準物性は、次の通りである。
【0069】使用マトリックス:熱硬化型エポキシ樹脂 繊維含有率:65% 引張強度:2600MPa(265kgf/mm) 引張弾性係数:150GPa(15×10kgf/m
) 破断時伸び:1.6% 熱膨張係数:0.68×10−6(/°C) 比重:1.6
【0070】駆動軸22の断面寸法は、3.5×3.5
mmであり、一つの角22rについては、半径Rが1〜
3mmで丸くなっている。軸長Lは、12mm、20m
m、25mm、30mmのものを用いた。
【0071】圧電素子24には、パルス電圧を印加す
る。矩形波でデューティ比が20%〜35%で往動さ
せ、その反転波形である80%〜65%の波形で復動さ
せる。
【0072】各軸長Lについて、スライダー26を動か
すことができる周波数の例を以下に示す。この他にも、
スライダー26を動かすことができる周波数はある。
【0073】 軸長L=12mm:75kHz、240kHz 軸長L=20mm:160kHz 軸長L=25mm:130kHz 軸長L=30mm:110kHz
【0074】なお、軸長Lが20mm以上では、駆動軸
22の途中でスライダー26が動かない駆動不能領域が
できる。原因として、駆動軸22の縦振動波形の非対称
性が駆動軸22の途中で少なくなり、スライダー26が
動けなくなると考えられる。この他に、駆動軸22の途
中に振動の節が来る場合も、スライダー26は駆動軸2
2の途中で動けなくなると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の駆動装置の動作原理説明図である。
【図2】 本発明の駆動装置の全体構成図である。
【図3】 図2の駆動装置のケースの取り付け説明図で
ある。
【図4】 図2の駆動装置のケースの取り付け説明図で
ある。
【図5】 変形例の要部構成図である。
【図6】 変形例の要部構成図である。
【図7】 変形例の要部構成図である。
【図8】 変形例の要部構成図である。
【図9】 変形例の要部構成図である。
【図10】 変形例の要部構成図である。
【図11】 変形例の要部構成図である。
【図12】 変形例の要部構成図である。
【図13】 変形例の要部構成図である。
【図14】 変形例の要部構成図である。
【図15】 実施例の説明図である。
【図16】 変形例の要部構成図である。
【符号の説明】
2 ベース部材 22 駆動軸(駆動部材) 24 圧電素子(電気・機械変換素子) 25 磁歪素子(電気・機械変換素子) 26 スライダー(被駆動部材) 30 カバー(保護部材、被覆部) 32,34 給電コネクター(保護部材、入力部、伝達
部) 40 カバー(保護部材、被覆部) 41 磁界発生コイル(保護部材、コイル部) 42,44 給電コネクター(保護部材、入力部) 50 カバー(保護部材) 60,62 被覆部材(保護部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H680 AA08 AA12 BB02 BB13 DD01 DD23 DD30 DD40 DD53 DD73 DD83 EE07 FF03 FF04 FF08 FF38 GG11 GG19 GG25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に電気・機械変換素子が結合され、
    他端側がベース部材に固定される駆動部材と、該駆動部
    材に摩擦係合する被駆動部材とを備え、上記電気・機械
    変換素子の振動により上記駆動部材に振動を起こし、上
    記被駆動部材を上記駆動部材に沿って移動させる、電気
    ・機械変換素子を用いた駆動装置において、 上記駆動部材の上記他端側は、上記ベース部材に直接圧
    接するように機械的に固定されることを特徴とする、電
    気・機械変換素子を用いた駆動装置。
  2. 【請求項2】 一端に電気・機械変換素子が結合され、
    他端側がベース部材に固定される駆動部材と、該駆動部
    材に摩擦係合する被駆動部材とを備え、上記電気・機械
    変換素子の振動により上記駆動部材に振動を起こし、上
    記被駆動部材を上記駆動部材に沿って移動させる、電気
    ・機械変換素子を用いた駆動装置において、 上記電気・機械変換素子を覆う保護部材を備えたことを
    特徴とする、電気・機械変換素子を用いた駆動装置。
  3. 【請求項3】 一端に電気・機械変換素子が結合され、
    他端側がベース部材に固定される駆動部材と、該駆動部
    材に摩擦係合する被駆動部材とを備え、上記電気・機械
    変換素子の振動により上記駆動部材に振動を起こし、上
    記被駆動部材を上記駆動部材に沿って移動させる、電気
    ・機械変換素子を用いた駆動装置において、 上記駆動部材の上記他端側と上記ベース部材の少なくと
    も一方が溶融後に固着して固定されることを特徴とす
    る、電気・機械変換素子を用いた駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記電気・機械変換素子が、上記電気・
    機械変換素子と上記駆動部材とを結ぶ方向に振動し、該
    振動により上記駆動部材に縦振動を起こすことができる
    ことを特徴とする、請求項1、2又は3記載の電気・機
    械変換素子を用いた駆動装置。
  5. 【請求項5】 上記電気・機械変換素子は、圧電素子で
    あり、 上記保護部材は、 上記圧電素子を覆う被覆部と、 上記被覆部から外部に露出し、上記圧電素子に供給する
    電気エネルギーが入力される入力部と、 上記被覆部の内部に配置され、上記入力部と上記圧電素
    子の電極とを電気的に接続する伝達部とを有し、 該伝達部が上記圧電素子に接触し、上記圧電素子を保持
    する保持作用、又は上記圧電素子で発生した熱を外部に
    放射する放熱作用を有することを特徴とする、請求項1
    乃至4のいずれか一つに記載の電気・機械変換素子を用
    いた駆動装置。
  6. 【請求項6】 上記電気・機械変換素子は磁歪素子であ
    り、 上記保護部材は、 上記磁歪素子を覆う被覆部と、 上記被覆部から外部に露出し、上記磁歪素子に供給する
    電気エネルギーが入力される入力部と、 上記被覆部の内部に配置され、上記磁歪素子に与える磁
    界を生じるコイル部とを有し、 上記コイル部は、上記被覆部の内面に接することを特徴
    とする、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の電気・
    機械変換素子を用いた駆動装置。
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