JP2002300601A - バーチャルリアリティ画像表示システム - Google Patents

バーチャルリアリティ画像表示システム

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JP2002300601A
JP2002300601A JP2001100398A JP2001100398A JP2002300601A JP 2002300601 A JP2002300601 A JP 2002300601A JP 2001100398 A JP2001100398 A JP 2001100398A JP 2001100398 A JP2001100398 A JP 2001100398A JP 2002300601 A JP2002300601 A JP 2002300601A
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virtual reality
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image
reality image
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JP2001100398A
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Kenji Izumi
賢二 泉
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Shimane Prefecture
Original Assignee
Shimane Prefecture
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動や設置が容易であり、且つ高い臨場感で
VR画像を見ることができるバーチャルリアリティ画像
表示システムを提供することを課題としている。 【解決手段】 特定の対象物のバーチャルリアリティ画
像を表示するディスプレイ1に表示される対象物を二次
元的又は三次元的に移動若しくは動作させるようにディ
スプレイ1の表示を変化せしめるコントロール手段57
側に画面表示を変化せしめるための作動制御用のデータ
を入力する入力手段が画面表示を変化させるためのオペ
レータ3の特定の動作を検出して読みとるセンサからな
り、ディスプレイ1の表示画面1Sが、特定の操作可能
エリアR内においてディスプレイ1と対面視する観者に
とって視界の略全体を覆うサイズを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はパノラマバーチャ
ルリアリティ(パノラマVR)やオブジェクトバーチャ
ルリアリティ(オブジェクトVR)等により構成される
バーチャルリアリティを表示するバーチャルリアリティ
画像表示システム。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来特殊
な方法で撮影し画像処理した景観映像を円筒形、あるい
は、球形、立方体の形状に三次元的にマッピングし、内
側の視点から眺めるように擬似的に360度の空間を眺
めるようにバーチャルリアリティをディスプレイ上に表
現(表示)するパノラマVRや、所定の対象物(対象オ
ブジェクト)の全周囲撮影画像を規則的に連番で高速表
示させること等によって、上記対象オブジェクトをあた
かもつかんだり回転・拡大させたりするようにバーチャ
ルリアリティをディスプレイ上に表現(表示)するオブ
ジェクトVR等がバーチャルリアリティ(VR)の技術
として知られている。
【0003】そして上記パノラマVR用のデータからパ
ノラマ画像をディスプレイに表示したり、オブジェクト
VR用のデータからオブジェクト画像をディスプレイに
表示し、所定の景観や対象物をあたかも現実に見ている
かのように臨場感豊に観者(視聴者)に対して提供(表
示)するバーチャルリアリティ画像表示システム(VR
画像表示システム)が知られている。
【0004】そして上記VR画像表示システムは、湾曲
面にマルチプロジェクタで補正画像を投影してマージす
るタイプのディスプレイやサイコロ型の全面(床も含
め、5面タイプが多い)ディスプレイ等の特殊で且つ大
がかりな表示装置に上記画像を表示し、磁気センサ,3D
マウス,VR用のグローブ等の特殊な入力装置を使用して
表示される画像に対するアクションを入力して、上記景
観や対象物をあたかも現実に見ているかのように画像を
変化させるものが一般的である。
【0005】このため上記VR画像表示システムは、比
較的大がかりなシステム(建造物)となり、設置スペー
スも広大なものが必要となり、様々な場所に容易に設置
することは困難であり、よく知られている例としてテー
マパーク等に設置されている。そしてVR画像表示シス
テムの移動等も容易ではない。
【0006】一方比較的簡便なVR画像表示システムと
して、パーソナルコンピュータレベルのコンピュータ上
で作動させることができるもの(アプリケーションソフ
トウエア)も知られており、該VR画像表示システムを
ウェブサーバに連係せしめ、当該ウェブサーバからの情
報(データ)をウェブブラウザで閲覧し、自動車等をパ
ノラマ画像やオブジェクト画像としてウェブブラウザ上
(ディスプレイ)に表示し、当該ウェブページの視聴者
に対して、よりリアルな自動車のエクステリアやインテ
リアの表示を提供するものも公知となっている。
【0007】しかし上記ウェブサーバ連係のVR画像表
示システムの場合、パーソナルコンピュータのディスプ
レイに表示されるのみであるため、前述の大がかりなV
R画像表示システムに比較して高い臨場感を視聴者が得
ることは困難であり、つまりパノラマ画像やオブジェク
ト画像を高い臨場感で見ることはできない。
【0008】一方近年企業や地方自治体において、所定
の建造物や風景,物品等を顧客や不特定多数の人にリア
ルに見せ、当該企業や地方自治体の宣伝等を高い効率で
行いたい等の要求がある。このため移動や設置が容易で
あり、且つパノラマ画像やオブジェクト画像等からなる
VR画像を高い臨場感で見ることができるVR画像表示
システムが望まれている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のバーチャルリアリティ画像表示システムは、
特定の対象物のバーチャルリアリティ画像を表示するデ
ィスプレイ1と、該ディスプレイ1に表示される対象物
を二次元的又は三次元的に移動若しくは動作させるよう
にディスプレイ1の表示を変化せしめるコントロール手
段57と、コントロール手段57側に画面表示を変化せ
しめるための作動制御用のデータを入力する入力手段
と、上記ディスプレイ1を支持する支持体2とを備えた
ものにおいて、該入力手段が画面表示を変化させるため
のオペレータ3の特定の動作を検出して読みとるセンサ
からなり、該センサを介したオペレータ3による画面表
示の操作が可能なオペレータの所在位置の範囲である特
定の操作可能エリアRを備え、オペレータ3によるコン
トロール手段57側の操作時に、前記操作可能エリア内
においてディスプレイ1と対面視する観者にとって視界
の略全体を覆うサイズの表示画面1Sをディスプレイ1
が備えたことを第1の特徴としている。
【0010】第2にセンサが、ディスプレイ1の表示画
面1Sに接触する所定の接触物の表示画面1S上での接
触と移動軌跡を検出するものであることを特徴としてい
る。
【0011】第3にセンサを、操作可能エリアR内での
オペレータ3の特定の動作を検知する構成とし、センサ
の検出データを、画面表示を変化させるための所定のデ
ータに変換してコントロール手段側に出力するモーショ
ンセンシングシステム63を設けてなることを特徴とし
ている。
【0012】第4に支持体2が、ディスプレイ1の左右
側方及び後方側を支持し、ディスプレイ1の前方に、支
持体2に囲まれた操作可能エリアRを形成せしめたこと
を特徴としている。
【0013】第5に操作可能エリアRが、少なくとも車
椅子4の一部が、車椅子4上のオペレータ3が操作姿勢
をとることができるように挿入可能であることを特徴と
している。
【0014】第6に支持体2がディスプレイ1を上下ス
ライド及び前後揺動自在に支持したことを特徴としてい
る。
【0015】第7にディスプレイ1がウェブブラウザ5
9の表示が可能であり、該ウェブブラウザ59内に表示
されるボタンの操作に基づいてウェブブラウザ59の表
示画面内にバーチャルリアリティ画像を表示せしめるこ
とを特徴としている。
【0016】第8にウェブブラウザ59内に表示される
ボタンが、コンピュータに接続されたマウスによるシン
グルクリックのデータと同様のセンサからのデータによ
って操作されることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明のVR(バーチャル
リアリティ)画像表示システムの正面斜視図であり、比
較的大型のディスプレイ1と該ディスプレイ1を支持す
る支持体(スタンド)2とにより構成され、VR画像の
観視(視聴)をするべくシステムを操作する視聴操作者
(オペレータ)がディスプレイ1上に表示される、パノ
ラマ画像及びオブジェクト画像(従来の技術と発明が解
決しようとする課題の項参照)等から構成されるVR画
像を臨場感豊に見ることができるものとなっている。
【0018】すなわち図2に示されるように、上記オペ
レータ3が車椅子4等に座って、又は起立してディスプ
レイ1の前に対面して位置し、ディスプレイ1から大き
く離れることが無い所定の操作可能エリア内において、
システムを操作することにより、オペレータ3の視界範
囲が概ねディスプレイ1と一致した状態を保ってVR画
像が表示され、これによりオペレータ3は臨場感豊にV
R画像を見ることが可能となっている。
【0019】上記スタンド2は図1〜図6に示されるよ
うに、正面視で略中央にディスプレイ1を支持する構造
となっており、左右の両脚6と、両脚6間に位置してデ
ィスプレイ1の後方に配される中央脚7とを備え、スタ
ンド2はディスプレイ1の左右側方及び後方側を支持し
ている。このとき中央脚7はボックス状をなしており、
内部にコンピュータの本体等を備えたコントロールボッ
クス8とメンテナンス用のキーボード9が収納されてい
る。また中央脚7の左右両側面にはスピーカ11が配置
されている。
【0020】このとき中央脚7内の空間は上下2段に分
割されており、上段がハードウエアを収容するメイン収
容部12、下段がキーボード9を収容するキーボード収
容部13となっている。そして中央脚7内のコントロー
ルボックス8は、中央脚背面の後方扉14を開くことに
より取り出し、メンテナンス等を行うことが可能となっ
ている。
【0021】またキーボード収容部13には、キーボー
ド9を載置した前後スライド自在の載置台16が備えら
れ、該載置台16の前面16Fが中央脚7の正面(前
面)7Fの一部をなしており、載置台16を中央脚7の
正面から前方に引き出すことによりキーボード9を取り
出し、システムのメンテナンス等を行うことが可能とな
っている。
【0022】さらに中央脚7の上方には後述するように
ディスプレイ1を支持する支持機構17を取り付ける支
持機構配置部7Uが設けられており、すなわちディスプ
レイ1は該支持機構17を介して中央脚7側に支持され
てスタンド2に取り付けられている。
【0023】そして詳細は後述するが、上記コントロー
ルボックス8内には画面表示(VR画像)を処理して変
化(バーチャルリアリティとして変化)させるVRソフ
トウエア(VRアプリケーション)と、VR画像をディ
スプレイ1に表示せしめる表示ソフトウエア(表示アプ
リケーション)としてウェブブラウザとが備えられてお
り、オペレータがコントロールボックス8又はウェブブ
ラウザを介してVRアプリケーションを操作することに
より、オペレータが望むVR画像を表示させることが可
能となっている。
【0024】一方上記ディスプレイ1は50インチ(約
幅1100mm×高さ610mm)のプラズマディスプ
レイとなっており、比較的高コントラストの画面(表示
面)を備える。また後述するタッチパネル機能を備えた
ものとなっており、オペレータ3がディスプレイ1(V
R画像の表示画面)を接触操作(タッチパネル操作)す
ることにより、VRアプリケーションにVR画像を処理
せしめるマウスと同様のデータをコントロールボックス
8側に送り、上記VRアプリケーションを操作してVR
画像を表示・変化させて、VR画像を見ることが可能と
なっている。
【0025】またディスプレイ1はスタンド2に、表示
面が垂直の状態において最高高さが1700mm及び最
低高さが1400mmとなるように上下方向に300m
mのパン移動(スライド移動)すること、及び表示面の
垂直を基準として±15度のチルト移動(揺動)するこ
とが可能に支持されている。すなわち前述の支持機構1
7は、詳細は後述するが、ディスプレイ1を上記のよう
に移動且つ揺動可能に支持している。
【0026】そして本発明のVR画像表示システムは、
高さが最高1700mm且つ最低1400mmであり、
奥行きが1070mm,幅が1780mmのサイズに構
成されている。
【0027】なお図7に示されるように、成人健常者の
オペレータ3が手を伸ばした状態でタッチパネル(ディ
スプレイ1)を操作する場合、オペレータ3の目とタッ
チパネル面(ディスプレイ面)1Sとの距離Tは約60
cmとなり、このため本実施形態においてはオペレータ
3がディスプレイ1から概ね60cm程度離れた位置
が、ディスプレイ1から最も離れた操作位置となると仮
定されている。ただしタッチパネルによる操作であるた
め、操作位置はオペレータ3のリーチ等に依存する。
【0028】また本実施形態において当該システムは、
5才児(標準身長約1100mm)から成人健常者が起
立して操作するケースと、車椅子利用者が操作するケー
スを想定している。このため5歳児が手を伸ばして操作
可能な高さの上端が約1400mm、車椅子利用者が手
を伸ばして操作可能な高さの上端が1550mm程度で
あると仮定することにより、上記300mmのパン移動
と、±15度のチルト角度により、上記操作ケースにお
いて使用に適した位置にディスプレイ1を位置させるこ
とが可能となる。
【0029】すなわち「使用に適した位置」とは、上記
ケースの場合、タッチパネル面1Sの操作が可能な位置
(ディスプレイ1から概ね60cm未満)において、上
記ディスプレイ1の占める視野面積と上記オペレータ3
の視野面積、および人体特性である中心視視力、さらに
プラズマディスプレイの高コントラスト性から、オペレ
ータ3の及ぶ前面の注意力が、ほとんど全てディスプレ
イ1に表示される画像及びスピーカからの音声情報に覆
われ、ディスプレイ1の表示画面がオペレータ3の視界
を概ね覆うようなディスプレイ1の位置である。
【0030】換言するとタッチパネル操作が可能なオペ
レータの所在位置の範囲が、オペレータ3によるシステ
ム操作が可能な操作可能エリアRとなり、該操作可能エ
リアR内においては、上記のように表示画面がディスプ
レイ1と対面視するオペレータ又はオペレートはしない
が画像を見る観者の視界の略全体を覆う。
【0031】これにより図8に示されるように、車椅子
4の利用者が手を伸ばした状態でタッチパネル(ディス
プレイ1)を操作する場合であっても、オペレータ3の
目とタッチパネル面(ディスプレイ面)1Sとの距離T
が概ね60cmとなり、オペレータ3の及ぶ前面の注意
力が、ほとんど全てディスプレイ1に表示される画像及
びスピーカからの音声情報に覆われる。
【0032】以上によりオペレータ3の条件に応じてデ
ィスプレイ1の上下位置及び前後揺動角度を設定調節す
ることによって、ディスプレイ1に表示されるVR画像
や音声がオペレータ3の注意力のほぼ全てを覆い、オペ
レータ3は本VR画像表示システムにより臨場感豊かな
VR画像を見ることができ、オペレータ3がVR画像と
して表示される風景や対象物をあたかも現実に見ている
かのように感じることができる。
【0033】すなわち本システムは、オペレータ3の視
界がディスプレイ1に表示されるVR画像に概ね覆われ
ることにより臨場感豊かなVR画像を提供することがで
きる構造でため、従来技術として記載した特殊なディス
プレイと入力装置を使用するVRシステム(没入型VR
システム)に比較して、大型のドーム等の特殊なシステ
ムを使用することなく、容易に臨場感豊かなVRシステ
ムを低コストで設置することができる。
【0034】そして上記のように比較的小型に構成さ
れ、このため一般企業の事務所内や、市役所、駅の構内
等に本発明のVR画像表示システムを設置し、所定の建
造物や風景,物品等を顧客や不特定多数の人に臨場感豊
にリアルに見せることができ、当該企業や地方自治体の
PR等を容易に行うことができる。
【0035】この際従来公知のパーソナルコンピュータ
にオブジェクト画像やパノラマ画像を表示させるVR画
像表示システムとは異なり、オペレータ3の視界がディ
スプレイ1に表示されるVR画像に概ね覆われることに
より臨場感豊かなVR画像を提供するため、表示される
VR画像は非常に臨場感の高いものとなり、VR画像の
表示システムの表現能力として、没入型VRシステムと
同等程度の能力を備える。
【0036】なお中央脚7の正面7Fと左右両脚6の内
側面6Iとの間には、左右及び前後が前記中央脚正面7
Fと左右両脚内側面6Iとにより囲まれた所定の空間S
が形成せしめられており、該空間Sは、幅が約600m
m,奥行きが約650mmに形成され、上記操作可能エ
リアRの一部を構成している。
【0037】これにより上記空間S(操作可能エリア
R)は、少なくとも成人用の車椅子の前方部分を入り込
ませることが可能となっており、上記空間Sに車椅子を
入り込ませることにより、車椅子4を使用した人がオペ
レータ3の場合であっても、当該オペレータ3はディス
プレイ1から概ね60cm程度離れた操作可能エリアR
内に位置し、ディスプレイ1をタッチ操作することがで
き、上記のようにVR画像を臨場感豊に見ることができ
る。
【0038】一方支持体2における左右両脚6は図5に
示されるように、前後及び上下方向のフレーム49にカ
バー51が取り付けられた構造となっており、両脚6の
フレーム49を左右方向において横フレーム52が連結
するように構成されている。また中央脚7は両脚6のカ
バー側に取り付けられており、これにより両脚6と中央
脚7が一体構成され支持体2を構成している。
【0039】また両脚6のフレーム49の下部にはキャ
スタ52とストッパ53とが取り付けられており、VR
画像表示システムの設置場所における位置固定はストッ
パ53により、移動はキャスタ52により容易に行うこ
とができる。
【0040】さらに支持体2にはディスプレイ1の下方
位置に両端が左右両脚6のカバー51の内側面に取り付
けられて左右方向に手すり54が横設されており、車椅
子4の人や子供等の身長が低い人等がオペレータ3とな
る場合に、手すり54に掴まることにより安定してオペ
レートすることができるようにも構成されている。
【0041】次に前述の支持機構17の構造について説
明する。図9に示される支持機構17は前述のように中
央脚7の上方側に設けられる支持機構配置部7Uに取り
付けられており、中央脚7側に固定されるスタンド部1
8と、該スタンド部18に前後揺動自在に支持されてデ
ィスプレイ1を支持する揺動支持部19とから構成され
ている。
【0042】上記スタンド部18は底面板21の左右両
側に左右両側面板22,23が固定された形状をなし、
底面板21が前述の支持機構配置部7Uに固定されて、
中央脚7側に固定されている。そして両側面板22,2
3の上方側を連結するように杆状の支点軸24が設けら
れている。
【0043】一方揺動支持部19は、上記支点軸24に
揺動自在に軸支される揺動ブラケット32と、該揺動ブ
ラケット32に上下スライド自在に取り付けられてディ
スプレイ1を支持するスライドフレーム33とを備えて
構成されている。
【0044】そして前記揺動ブラケット32は、上記支
点軸24に揺動自在に係止される係止板26が背面側に
突出した左右側板27,28と、該側面板27,28の
下端側を連結するように設けられた底面板29、係止板
26の突出状態を保って、側面板27,28及び底面板
29の背面を覆う背面板31等から構成されている。
【0045】このとき揺動ブラケット32の係止板26
には、支点軸24の端部側を収容して係合する係合凹部
26aが備えられており、該係止凹部26aが支点軸2
4に揺動自在に係止されることにより揺動ブラケット3
2が揺動自在にスタンド部18に取り付けられている。
【0046】また係止板26からはスタンド部18の側
面板22,23側に突出してピン34が突設されてお
り、該ピン34はスタンド部18の側面板22,23に
穿設された長孔22a,23aに抜け止めがなされた状
態でスライド自在に挿通されている。そして上記長孔2
2a,23aは揺動支持部19(揺動ブラケット32)
の揺動時のピン34の揺動軌跡に沿って湾曲せしめられ
ており、これによりピン34と長孔22a,23aによ
り揺動支持部19とスタンド部18とが分離することが
防止され且つ揺動支持部19の揺動がガイドされる。
【0047】なおスタンド部18にはスライドロッド3
6aを電動で伸縮せしめる電動シリンダ36がアクチュ
エータとして取り付けられており、該電動シリンダ36
のスライドロッド36aの先端部分がブラケット37を
介して揺動支持部19の背面板31側に軸支されてい
る。
【0048】これにより電動シリンダ36を作動させ、
スライドロッド36aを伸縮駆動せしめることにより、
揺動支持部19はスタンド部18(中央脚7)に対して
支点軸24を揺動支点として前後揺動駆動せしめられ
る。
【0049】一方上記スライドフレーム33は、左右両
脚38,39の上端が横フレーム41により連結された
ゲート状をなし、左右両脚38,39が揺動ブラケット
32の左右両側に設けられたホルダ42にスライド自在
に挿入されて、揺動ブラケット32に取り付けられてい
る。そしてスライドフレーム33の前面側に支持部材4
3を介してディスプレイ1が係止状態で取り付けられて
いる。
【0050】またスライドフレーム33の横フレーム4
1と揺動ブラケット32の底面板29との間には、スラ
イドロッド44を電動で伸縮せしめる電動ロッド46が
アクチュエータとして取り付けられており、電動ロッド
46を作動せしめ、スライドロッド44を伸縮せしめる
ことにより揺動ブラケット32に対してスライドフレー
ム33を上下昇降せしめることが可能となっている。
【0051】なお揺動ブラケット32のホルダ42は左
右いずれかの側面板27又は28と背面板31及び当該
側面板27又は28の内側に設けられる支持板47とに
より、スライドフレーム33の右脚38又は左脚39の
左右及び背面を覆う構造となっているが、揺動ブラケッ
ト32の左右側板27、28には上下方向に長孔30が
穿設されており、スライドフレーム33の両脚38,3
9から外側方に突出せしめられたピン48が上記長孔3
0に、抜け止めされた状態でスライド自在に挿入されて
いる。
【0052】これにより前述のように電動ロッド46を
駆動してスライドフレーム33を上下スライド駆動せし
める場合、ピン48と長孔30によりスライドフレーム
33と揺動ブラケット32とが分離することが防止され
且つスライドフレーム33のスライドがガイドされる。
【0053】そしてディスプレイ1はスライドフレーム
33に取り付けられているため、電動シリンダ36を駆
動することにより前後揺動せしめられ、且つ電動ロッド
46を駆動することにより上下スライド移動せしめられ
て、前述のようにパン移動及びチルト揺動せしめられ
る。
【0054】次の本VR画像表示システムのシステム構
成について説明する。図10に示されるようにタッチパ
ネル機能を備えたディスプレイ1と、ウェブサーバ5
6,VRアプリケーション(ソフトウエア)57,電動
シリンダ36及び電動ロッド46のモータ(図示せず)
を制御するモータ制御システム(ソフトウエア)58,
ウェブブラウザ59等を備えたコンピュータ61,上記
モータ制御システム58により作動が制御され電動シリ
ンダ36及び電動ロッド46のモータを作動せしめるモ
ータコントローラ62,キーボード9等により構成され
ている。
【0055】上記ディスプレイ1は前述のように、いわ
ゆるプラズマディスプレイであり、且つ、ディスプレイ
面1S上を専用の入力用のデバイス(例えばペンタイプ
のもの)や、人間の指等により触れ、ディスプレイ面1
Sに触れた状態のまま指やデバイスをディスプレイ面1
S上で移動させることにより、マウスを移動させる場合
と同様のデータを出力することができるタッチパネル機
構を備えたものとなっている。
【0056】なお当該ディスプレイ1は従来公知のもの
であるため、詳細な説明は割愛するが、タッチパネル機
能は、指又は入力デバイスの移動を赤外線又は超音波等
を使用して検出し、指又は入力デバイスの移動状態をマ
ウスの移動状態と同様にしてデータ出力する構造となっ
ている。
【0057】また上記のようなタッチパネル機能である
ため、すなわちディスプレイ1(ディスプレイ面1S)
に触れることにより、マウスのシングルクリックのデー
タが出力されることとなり、これにより比較的短時間に
ディスプレイ1に2度触れることによりダブルクリック
のデータが出力される。なお指又は入力デバイスの移動
により出力されるデータを以降タッチパネルデータと呼
ぶことととする。
【0058】一方上記コンピュータ61は、従来のパー
ソナルコンピュータ同様、ソフトウエアを記憶するハー
ドディスク,ディスプレイ1の表示を制御するディスプ
レイアダプタ,オーディオを制御するサウンドアダプ
タ,マザーボード等を備えており、ハードディスクには
所定のOS(オペレーションシステム)が記憶(インス
トール)され、当該OSにより作動が可能となってい
る。
【0059】そして上記ハードディスク内には、前述の
ウェブサーバ56,VRアプリケーション57,モータ
制御システム58,ウェブブラウザ59等の上記OSに
対するアプリケーションソフトウエアが記憶せしめられ
ている。
【0060】また上記OSはマルチタスクであり且つ分
散システムを採用したものとなっており、ウェブサーバ
56を起動せしめた状態において、該ウェブサーバ56
からの情報を同一ハードウエアにおいてコンピュータ通
信を介して受信し、ウェブブラウザ59を介してディス
プレイ1に表示させることができる構成となっている。
【0061】このときVRアプリケーション57はウェ
ブサーバ56に連係せしめられており、VRアプリケー
ションによるVR画像の再生データはウェブサーバ56
を介してウェブクライアント(ウェブブラウザ59)に
提供される。すなわちディスプレイ1にはウェブブラウ
ザ59を介して、VR画像を表示させることが可能とな
っている。
【0062】なお上記VRアプリケーション57は、従
来公知のものであり、所定のVR画像データをウェブサ
ーバ56を介してウェブブラウザ59によりディスプレ
イ1の表示画面に表示し、表示される画像をマウス又は
マウス同等のデータを出力する入力手段からのデータに
よって二次元的又は三次元的に移動又は動作させたかの
ように画像を変化させ、表示される景観やオブジェクト
をバーチャルリアリティに表現(表示)させることがで
きるコントロール手段となっている。ただし従来公知の
アプリケーションであるため詳細な説明は割愛する
【0063】また上記タッチパネルデータはウェブブラ
ウザからウェブサーバを介してVRアプリケーションに
入力され、すなわち前述のようにマウス同等のデータを
出力する入力手段であるタッチパネル機能のタッチパネ
ルデータによりVR画像が操作される。
【0064】一方モータ制御システム58はウェブブラ
ウザ59に対するアクション(マウスやキーボードによ
る操作)をウェブサーバ59を介して受け、当該アクシ
ョンに対応するようにモータコントローラ62に指示を
出し、該モータコントローラ62を介して電動シリンダ
46及び電動ロッド36のモータを駆動するように構成
されている。
【0065】すなわちウェブブラウザ59上にディスプ
レイ1の上下移動(電動ロッド46の伸縮)と、前後揺
動(電動シリンダ36の伸縮)を指示するマウス又はキ
ーボードによる操作が可能なボタン等を表示せしめ、該
ボタンをタッチパネルにより操作することによって、デ
ィスプレイ1をオペレータの任意の姿勢(上下位置及び
揺動角度)にセットすることが可能となる。
【0066】この際ディスプレイ1は上下方向のパン移
動が300mm、垂直を基準としてチルト角度が±15
度で揺動するように設定されているが、ソフトウエア上
又はハードウエア上で、上記移動及び揺動角度を超えな
いように構成されている。
【0067】また本システムには、マウスやトラックボ
ール等のディスプレイ1から必要以上に離れた位置でウ
ェブブラウザ59に対してアクションを入力するデバイ
スは接続されておらず、このためウェブブラウザ59
(VR画像表示システム)に対する操作(VR画像の操
作やディスプレイ1の移動及び揺動操作等)はディスプ
レイ1に触れて(タッチパネル操作によって)、タッチ
パネルデータにより行う必要がある。
【0068】このため結局オペレータ3がVR画像をデ
ィスプレイ1で見て操作するためには、ディスプレイ1
からは最大概ね60cm程度しか離れることができず、
これにより前述のようにディスプレイ1がオペレータの
視野のほぼ全てとなり、音響がスピーカ11によりオペ
レータ3の正面の比較的近い位置から出るため、音響効
果にも優れ、VR画像を臨場感豊に見ることができる。
【0069】なおキーボード9はコンピュータ1側に接
続されており、キーボード9によっても操作(ウェブブ
ラウザ59に対するアクション)することができるが、
前述のようにキーボード9は中央脚7内に収容されてお
り、通常はオペレータ3が目にすることはないように配
置されている。つまりキーボード9はメンテナンス用と
なっており、メンテナー等のみが使用することが前提と
なっている。
【0070】また上記実施形態においては、タッチパネ
ル操作(タッチパネルデータ)によりVR画像表示シス
テムを操作(オペレート)する構成について説明した
が、その他オペレータの動作を検知して、マウスと同様
のデータを上記検知された動作から出力するモーション
センシングシステムを使用し、この出力(モーションセ
ンシングデータ)によりVR画像表示システムを操作
(ウェブブラウザ59に対するアクションを入力)する
ように構成しても良い。
【0071】すなわち上記モーションセンシングシステ
ム63は、図11のブロック図に示されるように、赤外
線の照射部材(照明)64と、被写体(オペレータ3)
の動作に対する赤外線の反射光を検出する赤外線センサ
(カメラ)66と、演算ユニット67とを備え、赤外線
カメラ66からの情報に基づき、演算ユニット67がオ
ペレータ3の動作を検出して、オペレータ3の動作に応
じてマウスと同様のデータを出力する(マウスシミュレ
ートを行う)構造となっている。
【0072】なおモーションセンシングシステムは従来
公知のシステムであり、赤外線照明(LED)64から
近赤外光を発し、赤外線カメラ66で上記近赤外光の反
射を捕らえるものとなっている。このとき遠方からの反
射光は急速に減衰して赤外線カメラ66に届かないた
め、結局赤外線カメラ66に比較的近い位置の被写体か
らの反射光のみが撮影され、これにより特定の距離範囲
内にある被写体の形状や動作を認識することを原理とし
ている。
【0073】そして演算ユニット67側が上記赤外線カ
メラ66からの情報(データ)により、オペレータ3の
動作(身振りや手振り等)を認識し、マウスシミュレー
トを行う。また本実施形態においては通常のマウスによ
るカーソル移動のシミュレートの他、オペレータの「握
り動作」によりマウスのクリックシミュレートや、所定
方向への「指さし動作」によりカーソル移動のシミュレ
ートを行うように構成されている。なおモーションセン
シングシステム(特に演算ユニット67の作動)は、従
来公知であるため、詳細な説明については割愛する。
【0074】そして本実施形態においては支持体2又は
ディスプレイ1側に赤外線の照明64と、赤外線カメラ
66とを取り付け、モーションセンシングシステム63
からのデータがウェブブラウザ59側に出力され、ウェ
ブサーバ56を介してVRアプリケーション57又はモ
ータ制御システム58をコントロールして、VR画像表
示システムを操作する構造となっている。なお赤外線の
照明64は赤外線カメラ66の周辺に一体的に設けられ
ている。
【0075】この際赤外線カメラ66によるセンシング
が、前述の操作可能エリアR内に位置し、ディスプレイ
1から概ね60cm未満に離れたオペレータ3の動作を
検出する(逆に概ね60cm以上離れたオペレータ3の
動作は検出しない)ように感度を設定することにより、
結局オペレータ3はディスプレイから概ね60cm以内
でディスプレイ1を見て操作することとなる。
【0076】すなわちオペレータ3がディスプレイ1で
VR画像を見て操作するためには、操作可能エリアRを
はみ出て操作することはできず(ディスプレイ1からは
最大概ね60cm程度しか離れることができず)、これ
により前述のようにディスプレイ1の表示画面がオペレ
ータ3の視野(視界)を概ね覆い、ほぼ全てとなり、音
響がオペレータの正面の比較的近い位置から出るため、
タッチパネル操作の場合と同様に音響効果にも優れ、V
R画像を臨場感豊に見ることができる。
【0077】なお上記のようにモーションセンシングシ
ステム63によりシステムを操作する場合は、ディスプ
レイ1のパン(スライド)及びチルト(揺動)操作を、
オペレータ3の動作により行わせることができ、ディス
プレイ1に、ディスプレイ1の位置調節用のボタン等を
表示させることが不要となり、ディスプレイ1のより広
い範囲をVR画像用に使用することができ、VR画像の
臨場感等がより高くなる。
【0078】さらにディスプレイ1のタッチパネル機能
とモーションセンシングシステムとを併用し、更に容易
に、且つ直感的な操作を行うことができるように構成し
ても良い。またモーションセンシングやタッチパネル機
能により表示画像の拡大や縮小等の表示内容の可変機能
を操作するように構成したり、表示内容の読み上げを可
能にすること等もアプリケーションの追加と連係等によ
り容易である。
【0079】次にVR画面の表示と操作の一例につい
て、タッチパネル操作を例に説明する。つまり以下クリ
ック等の操作はタッチパネル操作によるものである。図
12はVR画面(ウェブブラウザ59により表示される
VRのコンテンツ)のトップメニューである。メニュー
欄71には、VR画面の表示状態に切り換えるVRボタ
ン72が設けられている。
【0080】そして上記VRボタン72をシングルクリ
ックすることによって、該VRボタン72がアニメーシ
ョンによってエンター(ENTER)73の欄に移動し、更
にエンター(ENTER)74をシングルクリックすること
により、VR画像が表示される。
【0081】例えば図13に示されるように建造物(図
13は美術館)のVR画像(パノラマ画像)76が表示
されるとすると、ディスプレイ1の表示画面1Sをオペ
レータ3が指で触れ(タッチ操作し)、図14に示され
るように、オペレータ3の指3Fを、オペレータ3の見
たい方向(図14の場合は矢印A方向)に向かってディ
スプレイ1の表示画面1Sに触れながら移動させること
により、画像76がパノラマに移動し、美術館近辺の様
子をあたかもオペレータが美術館の前に実際に立ち見渡
したかのように表示する。
【0082】このとき前述のようにオペレータ3はディ
スプレイ1からあまり遠くに離れることなく、比較的近
接(ディスプレイ1から60cm程度離れて)上記操作
を行うことになるため、図13,図14の例において
は、オペレータ3の視界内は美術館周辺の画像に覆わ
れ、美術館の外観及び周辺を上記のように臨場感豊に見
ることができる。
【0083】また図15に示されるように、所定の物品
(図15は銅鐸)78を三次元的に表示するVR画像
(オブジェクト画像)77を表示させることも可能であ
る。この場合も前述のパノラマ画像と同様に、当該物品
78の見たい方向を図16,図17に示されるようにオ
ペレータ3が指3Fでディスプレイ1の表示画面1Sに
触れながら指示することによって、オペレータ3があた
かも当該物品78を手元に置き、回して見るかのよう
に、三次元的にディスプレイ1内(表示画面内)で回し
て、見るように表示される。
【0084】なお図16は当該物品78の右側面側を見
る(表示させる)ために、物品78を左回転させるよう
に物品78の左側を、図17は当該物品78の上方側を
見る(表示させる)ために、物品78を下方に回転させ
るように物品78の下方をタッチパネル操作によって指
示した場合の例を示すものである。
【0085】この場合も上記パノラマ画面と同様に、オ
ペレータ3はディスプレイ1からあまり遠くに離れるこ
となく上記操作を行うことになるため、オペレータ3の
視界内は当該物品(銅鐸)78の画像に覆われ、当該物
品78を臨場感豊に見ることができる。
【0086】そして上記パノラマ画像とオブジェクト画
像を合わせたVR画像を作成することにより、パノラマ
画像とオブジェクト画像とをシームレスに表示させるこ
とができ、オペレータ3は非常に高い臨場感でVR画像
を見ることができる。以上により本システムはオペレー
タに臨場感の高い(豊かな)VR画像の表示を提供する
ことができ、前述のように従来の没入型VRシステムと
同等のVR画像表示能力を有する。
【0087】そして前述のように比較的小型であり、特
別な建造物(ドーム型等のディスプレイ)等も不要であ
るため、設置場所等も小さくて済み、移動や設置も容易
である。さらに前述のようなサイズとなっており、ディ
スプレイ1もパン及びチルト調節自在であるため、様々
な条件のオペレータ3に対して、ほぼ同条件でVR画像
の提供を行うことができ、すなわち様々なオペレータに
対して容易にリアルなVR画像の視聴を提供することが
できる。
【0088】なお上記のようにシングルクリックの操作
によりシステムを操作することができるように構成する
ことにより、タッチパネル操作やモーションセンシング
システムを使用する場合に比較的困難なダブルクリック
操作が不要となり、コンピュータ61(ウェブブラウザ
56)の操作に慣れないオペレータの場合も操作が容易
となる。
【0089】特に上記のように一度のシングルクリック
により操作対象を選択し、選択された操作対象に対して
シングルクリックを行うことにより、選択した操作対象
を実行する構成にすることにより、誤操作が防止され、
よりリアルなVR画像を円滑に視聴することが可能とな
る。
【0090】また特にタッチパネル操作によりVR画像
の回転等を操作することにより、ディスプレイ1上に実
際に表示されている物品や景色等に直接触れて操作する
ドラッグ操作の操作感が得られるため、より直感的で操
作感の高いVR画像表示システムを提供することがで
き、当該操作感は従来の没入型VRシステム等によって
は容易に得ることはできない。
【0091】一方前述のように幅広いタイプのオペレー
タ3を想定しているが、上記のように車椅子での利用が
容易である他、ディスプレイ1の位置調節が可能であ
り、且つ操作を直感的に容易に行うことができ、さらに
読み上げ機能等を追加すること等により、いわゆるバリ
アフリーなVR画像表示システムが構築され、上記様々
なオペレータ3が容易に使用することができる。
【0092】
【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造に
よると、オペレータがコントロール手段側の操作を行う
際に、操作可能エリア内に位置する観者は、ディスプレ
イの表示画面により視界の略全体が覆われるため、観者
の及ぶ前面の注意力が、ほとんど全てディスプレイに表
示される画像に覆われ、上記観者は臨場感の高い(豊か
な)バーチャルリアリティ画像(VR画像)を見ること
ができる。
【0093】特にオペレータ自身が観者となった場合
に、自らの操作に対応するVR画像を臨場感豊に見るこ
とができる。この際本発明のVR画像表示システムは、
従来のように大型の特別なディスプレイ等を必要とせ
ず、移動や設置が容易であるという効果がある。
【0094】このときオペレータが、ディスプレイの表
示画面に接触する所定の接触物の表示画面上での接触と
移動軌跡を検出するセンサにより、いわゆるタッチパネ
ル操作によって、画面表示を変化させるように構成する
ことにより、ディスプレイ上に実際に表示されている物
品や景色等に直接触れて操作するドラッグ操作の操作感
が得られるため、より直感的で操作感の高いVR画像表
示システムを提供することができ、当該操作に対応して
画面が変化するため、よりリアルにVR画像を見ること
ができる。
【0095】一方モーションセンシングシステムにより
オペレータが画面表示を変化させるように構成してもよ
く、この場合はオペレータがあたかも表示されている物
品等を手元に置き、回して見るかのように、三次元的に
ディスプレイ内(表示画面内)で物品等を回して見るこ
とができ、リアルなVR画像を見ることができる。特に
モーションセンシングシステムはオブジェクトバーチャ
ルリアリティやパノラマバーチャルリアリティに対して
効果が高く、すなわちオペレータの動作が表示される画
像の操作に対してリアルに対応するタイプのバーチャル
リアリティに対して効果的である。
【0096】一方操作可能エリアの少なくとも一部を支
持体により囲むことにより、オペレータの操作時に囲ま
れ感があり、操作に安心感を持たせることができる他、
特に操作可能エリアが、少なくとも車椅子の一部の挿入
が可能であるように構成することによって、車椅子に座
った状態でのオペレート時に、オペレータ側がガイドさ
れ、安定操作を行うことができる。
【0097】また支持体がディスプレイを上下スライド
及び前後揺動自在に支持する構造とすることにより、オ
ペレータの身長等の条件に応じてディスプレイの位置を
変更することができ、様々なオペレータがディスプレイ
をより適した位置にセットすることができる。
【0098】さらにバーチャルリアリティ画像をウェブ
ブラウザを介して表示させることにより、操作感を統一
させることができる他、システム構成が容易となり、シ
ステムの操作も容易になる。
【0099】なおコンピュータに接続されたマウスによ
るシングルクリックのデータと同様のセンサからのデー
タによってウェブブラウザ内に表示されるボタン等を操
作することができるように構成し、換言すればマウスの
シングルクリックと同様のシングルクリック操作により
システムを操作することができるようにすることによ
り、タッチパネル操作やモーションセンシングシステム
を使用する場合に比較的困難な、マウスのダブルクリッ
クと同様のダブルクリック操作が不要となり、コンピュ
ータ(ウェブブラウザ)の操作に慣れないオペレータの
場合も操作が容易となり、誤操作が防止され、よりリア
ルなVR画像を円滑に見ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バーチャルリアリティ画像表示システムの正面
斜視図である。
【図2】バーチャルリアリティ画像表示システムの使用
状態を示す正面斜視図である。
【図3】バーチャルリアリティ画像表示システムの背面
斜視図である。
【図4】バーチャルリアリティ画像表示システムの平面
図である。
【図5】バーチャルリアリティ画像表示システムの側面
透視図である。
【図6】中央脚の側断面図である。
【図7】起立姿勢でのバーチャルリアリティ画像表示シ
ステムの使用状態を示す側面図である。
【図8】車椅子に座った状態でのバーチャルリアリティ
画像表示システムの使用状態を示す側面図である。
【図9】支持機構部分の背面斜視図である。
【図10】バーチャルリアリティ画像表示システムのシ
ステムブロック図である。
【図11】バーチャルリアリティ画像表示システムの他
の実施形態のシステムブロック図である。
【図12】ディスプレイに表示されるVR画面のトップ
メニューである。
【図13】建造物(美術館)のパノラマVR画像であ
る。
【図14】建造物(美術館)の側方側を指示して表示さ
せたパノラマVR画像である。
【図15】オブジェクト(銅鐸)のオブジェクトVR画
像である。
【図16】オブジェクト(銅鐸)の側方を表示させるよ
うな指示により側方が表示されたオブジェクトVR画像
である。
【図17】オブジェクト(銅鐸)の上方を表示させるよ
うな指示により上方が表示されたオブジェクトVR画像
である。
【符号の説明】
1 ディスプレイ 1S 表示画面 2 支持体 3 オペレータ 4 車椅子 57 VRアプリケーション(コントロール手段) 59 ウェブブラウザ 63 モーションセンシングシステム R 操作可能エリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B050 AA07 BA09 BA11 BA13 BA15 CA07 EA24 EA27 EA28 FA02 5B087 AA00 CC26 DD03 DE03 5C061 AA21 AA29 AB03 AB10 AB17 AB24 5G435 AA00 CC11 DD01 EE16 EE17 EE19 HH02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の対象物のバーチャルリアリティ画
    像を表示するディスプレイ(1)と、該ディスプレイ
    (1)に表示される対象物を二次元的又は三次元的に移
    動若しくは動作させるようにディスプレイ(1)の表示
    を変化せしめるコントロール手段(57)と、コントロ
    ール手段(57)側に画面表示を変化せしめるための作
    動制御用のデータを入力する入力手段と、上記ディスプ
    レイ(1)を支持する支持体(2)とを備えたものにお
    いて、該入力手段が画面表示を変化させるためのオペレ
    ータ(3)の特定の動作を検出して読みとるセンサから
    なり、該センサを介したオペレータ(3)による画面表
    示の操作が可能なオペレータの所在位置の範囲である特
    定の操作可能エリア(R)を備え、オペレータ(3)に
    よるコントロール手段(57)側の操作時に、前記操作
    可能エリア(R)内においてディスプレイ(1)と対面
    視する観者にとって視界の略全体を覆うサイズの表示画
    面(1S)をディスプレイ(1)が備えたバーチャルリ
    アリティ画像表示システム。
  2. 【請求項2】 センサが、ディスプレイ(1)の表示画
    面(1S)に接触する所定の接触物の表示画面(1S)
    上での接触と移動軌跡を検出するものである請求項1の
    バーチャルリアリティ画像表示システム。
  3. 【請求項3】 センサを、操作可能エリア(R)内での
    オペレータ(3)の特定の動作を検知する構成とし、セ
    ンサの検出データを、画面表示を変化させるための所定
    のデータに変換してコントロール手段側に出力するモー
    ションセンシングシステム(63)を設けてなる請求項
    1のバーチャルリアリティ画像表示システム。
  4. 【請求項4】 支持体(2)が、ディスプレイ(1)の
    左右側方及び後方側を支持し、ディスプレイ(1)の前
    方に、支持体(2)に囲まれた操作可能エリア(R)を
    形成せしめた請求項1又は2又は3のバーチャルリアリ
    ティ画像表示システム。
  5. 【請求項5】 操作可能エリア(R)が、少なくとも車
    椅子(4)の一部が、車椅子(4)上のオペレータ
    (3)が操作姿勢をとることができるように挿入可能で
    ある請求項4のバーチャルリアリティ画像表示システ
    ム。
  6. 【請求項6】 支持体(2)がディスプレイ(1)を上
    下スライド及び前後揺動自在に支持した請求項1又は2
    又は3又は4のバーチャルリアリティ画像表示システ
    ム。
  7. 【請求項7】 ディスプレイ(1)がウェブブラウザ
    (59)の表示が可能であり、該ウェブブラウザ(5
    9)内に表示されるボタンの操作に基づいてウェブブラ
    ウザ(59)の表示画面内にバーチャルリアリティ画像
    を表示せしめる請求項1又は2又は3又は4又は5又は
    6のバーチャルリアリティ画像表示システム。
  8. 【請求項8】 ウェブブラウザ(59)内に表示される
    ボタンが、コンピュータに接続されたマウスによるシン
    グルクリックのデータと同様のセンサからのデータによ
    って操作される請求項7のバーチャルリアリティ画像表
    示システム。
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