JP2002300400A - 画像読み取り装置、画像形成装置及び読み取り画像データ処理方法 - Google Patents

画像読み取り装置、画像形成装置及び読み取り画像データ処理方法

Info

Publication number
JP2002300400A
JP2002300400A JP2001096879A JP2001096879A JP2002300400A JP 2002300400 A JP2002300400 A JP 2002300400A JP 2001096879 A JP2001096879 A JP 2001096879A JP 2001096879 A JP2001096879 A JP 2001096879A JP 2002300400 A JP2002300400 A JP 2002300400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
level
image
gain coefficient
image data
read
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001096879A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4127603B2 (ja
Inventor
Makio Kondo
牧雄 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001096879A priority Critical patent/JP4127603B2/ja
Publication of JP2002300400A publication Critical patent/JP2002300400A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4127603B2 publication Critical patent/JP4127603B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路で、従来のアナログ処理に伴う部
品ばらつきやノイズをなくし、コストの低減ができる方
式により読み取り画像のダイナミックレンジを調整す
る。 【解決手段】 デジタル処理段、即ちA/D変換器34
からの入力画像データにゲイン演算部39でゲイン係数
を乗算して出力データを目標出力レベルに調整(ダイナ
ミックレンジ調整)する。ゲイン係数は予め基準部(基
準白板/原稿の地肌)の白/地肌レベル検出部36,3
7によるレベル検出値と目標出力レベルとからゲイン算
出部38で求めておく。地肌除去/非地肌除去モード、
或いは非地肌除去モードの基準白板/原稿の読み取りそ
れぞれに対応して異なるゲイン係数の算出を行う。複数
画素(偶数・奇数)系の場合、基準画素との比率により
他の画素の処理を簡略化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿からイメージ
センサにより読み取った画像を処理し、得られるデジタ
ルデータをもとに画像を形成するデジタル複写機等に適
用しうる画像データの処理に関し、より詳細には、読み
取った画像データの白レベル、地肌レベルの目標値への
調整をデジタル変換後の画像データへのゲイン演算によ
り行うようにした画像データの処理に関する。
【0002】
【従来の技術】現在普及しているデジタル複写機におい
ては、イメージセンサにより読みとった原稿の画像デー
タをA/D変換し、変換したデジタルデータに対して、
画像形成部に送り込む画像データが所定の基準レベルを
維持するようにダイナミックレンジを調整する処理を施
す。この処理は、通常、原稿画像が2値で表されるよう
な文字、図形等の原稿で地肌に雑音となる濃度がある場
合には地肌レベルの出力が、又、地肌として絶対白を必
要とするような写真等の画像が原稿である場合には白レ
ベルの出力が、所定の目標出力レベルとなるような調整
を行えるようになされる。従来、こうしたダイナミック
レンジの調整を行う場合、原稿の地肌レベル、基準白板
の白レベルの検出を行い、その検出ピーク値にもとづい
て求めた調整値をアナログ回路の調整部にフィードバッ
クさせている。具体的な方法としては、イメージセンサ
からのアナログ画像信号をA/D変換する前段の可変ゲ
インアンプのゲインコントロール信号を調整する方法、
或いはA/D変換器のRef電圧を調整する方法で行われ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アナロ
グアンプのゲインコントロール及びRef電圧の設定に
は、アナログの調節素子等が必要であるし、また、ピー
ク検出では、デジタル処理される場合にD/A変換器
が、又アナログ処理される場合にアナログのピークホー
ルド回路等が必要になる。したがって、従来のアナログ
方式によると、回路構成が複雑になり、部品のばらつき
やノイズの問題も起き、微調整を実現しようとすると高
価な部品を必要とする等、高コストにつながるという問
題もあった。本発明は、原稿からイメージセンサにより
読み取った画像データを所定の基準レベルを持つデータ
として出力させるように入力データのダイナミックレン
ジを調整する処理における従来技術の上記した問題点に
鑑みてなされたもので、その目的は、簡単な回路構成を
有し、従来のアナログ処理に伴う部品のばらつきやノイ
ズをなくし、コストの低減を図ることができる方式によ
りダイナミックレンジを調整することを可能とする集積
化した電気回路、画像読み取り装置(スキャナ等)、画
像形成装置(複写機、ファクシミリ等)を提供するこ
と、並びに簡単な処理過程によって、従来のアナログ処
理に伴う問題点をなくし、コストの低減を図ることがで
きる方法によりダイナミックレンジを調整することを可
能とする読み取り画像データ処理方法を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、イメ
ージセンサと、イメージセンサにより読み取られた画像
信号をデジタルデータに変換するA/D変換器と、A/
D変換器から出力される画像データのレベルを調整する
デジタルレベル調整手段を備えた画像読み取り装置であ
り、前記デジタルレベル調整手段は、イメージセンサに
よる調整用基準部の読み取りレベル値を検出する手段
と、検出した調整用基準部の読み取りレベル値と所定の
目標出力レベル値とからゲイン係数を算出する手段と、
該ゲイン係数を用いて読み取り画像データのレベルを調
整する演算手段を備えたことを特徴とする画像読み取り
装置である。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載された
画像読み取り装置において、前記調整用基準部の読み取
り値を検出する手段が読み取り範囲の検出値のピーク値
を出力する手段であることを特徴とするものである。
【0006】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
された画像読み取り装置において、前記調整用基準部を
基準白板とし、前記ゲイン係数算出手段が所定の目標出
力レベル値に非地肌追従読取モード時の目標値を用いて
ゲイン係数を算出することを特徴とするものである。
【0007】請求項4の発明は、請求項3に記載された
画像読み取り装置において、レベル調整される読み取り
画像データが原稿読み取りデータであるときに、前記ゲ
イン係数算出手段が所定の目標出力レベル値を、基準濃
度レベルに対する基準白板濃度レベルの比として予め求
めておいた基準濃度比率により補正し、補正値を目標値
としてゲイン係数を算出することを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項5の発明は、請求項3又は4に記載
された画像読み取り装置において、レベル調整される読
み取り画像データがシェーディングデータであるとき
に、前記ゲイン係数算出手段が所定の目標出力レベル値
に非地肌追従読取モード時の目標値を用いてゲイン係数
を算出することを特徴とするものである。
【0009】請求項6の発明は、請求項1又は2に記載
された画像読み取り装置において、前記調整用基準部を
原稿の地肌とし、前記ゲイン係数算出手段が所定の目標
出力レベル値に地肌追従読取モード時の目標値を用いて
ゲイン係数を算出することを特徴とするものである。
【0010】請求項7の発明は、請求項1乃至6のいず
れかに記載された画像読み取り装置において、イメージ
センサとして画素を複数系統に分け、各系統の画像信号
を出力するセンサを用いるとともに、前記デジタルレベ
ル調整手段を各系統毎に設けたことを特徴とするもので
ある。
【0011】請求項8の発明は、請求項7に記載された
画像読み取り装置において、前記ゲイン係数算出手段
が、ゲイン係数を基準に定めた系統のみについて算出
し、算出したゲイン係数を、基準に定めた系統の調整用
基準部の読み取りレベル値に対し他の系統の調整用基準
部の読み取りレベル値の比として予め求めておいた画素
比率により補正し、補正した値を他の系統のゲイン係数
として用いることを特徴とするものである。
【0012】請求項9の発明は、請求項1乃至8のいず
れかに記載された画像読み取り装置において、前記読み
取り画像データのレベルを調整する演算手段が、デジタ
ルレベル調整手段に入力される読み取り画像データに前
記ゲイン係数を乗算する手段であることを特徴とするも
のである。
【0013】請求項10の発明は、イメージセンサによ
り読み取られた画像信号をデジタルデータに変換するA
/D変換器から出力される画像データのレベルを調整す
るデジタルレベル調整を行うための電気回路であり、調
整用基準部の読み取りレベル値の検出部と、検出した調
整用基準部の読み取りレベル値と所定の目標出力レベル
値とからゲイン係数を算出するゲイン係数算出部と、該
ゲイン係数を用いて読み取り画像データのレベルを調整
する演算部を一体に集積化した電気回路である。
【0014】請求項11の発明は、請求項10に記載さ
れた電気回路を備えたことを特徴とする画像読み取り装
置である。
【0015】請求項12の発明は、請求項1乃至9のい
ずれか1、又は請求項11に記載された画像読み取り装
置から出力される画像データに基づいて画像を形成する
手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0016】請求項13の発明は、イメージセンサと、
イメージセンサにより読み取られた画像信号をデジタル
データに変換した画像データのレベルを調整するための
画像データ処理方法であり、イメージセンサによる調整
用基準部の読み取りレベル値を検出する工程と、検出し
た調整用基準部の読み取りレベル値と所定の目標出力レ
ベル値とからゲイン係数を算出する工程と、該ゲイン係
数を用いて読み取り画像データのレベルを調整するため
の演算工程、の各工程を行うことを特徴とする画像デー
タ処理方法である。
【0017】請求項14の発明は、請求項13に記載さ
れた画像データ処理方法において、前記調整用基準部を
基準白板とし、前記ゲインを算出する工程における所定
の目標出力レベル値として非地肌追従読取モード時の目
標値を用いることを特徴とする方法である。
【0018】請求項15の発明は、請求項14に記載さ
れた画像データ処理方法において、レベル調整される読
み取り画像データが原稿読み取りデータであるときに、
前記ゲインを算出する工程において用いる所定の目標出
力レベル値を、基準濃度レベルに対する基準白板濃度レ
ベルの比として予め求めておいた基準濃度比率により補
正し、補正値を目標値としてゲイン係数を算出すること
を特徴とする方法である。
【0019】請求項16の発明は、請求項13に記載さ
れた画像データ処理方法において、前記調整用基準部を
原稿の地肌とし、前記ゲインを算出する工程における所
定の目標出力レベル値として地肌追従読取モード時の目
標値を用いることを特徴とする方法である。
【0020】請求項17の発明は、請求項13乃至16
のいずれかに記載された画像データ処理方法において、
イメージセンサとして画素を複数系統に分け、各系統の
画像信号を出力するセンサを用い、デジタル画像データ
のレベル調整を各系統毎に行う場合に、前記ゲインを算
出する工程におけるゲインの算出を、ゲイン係数を基準
に定めた系統のみについて行い、算出したゲイン係数
を、基準に定めた系統の調整用基準部の読み取りレベル
値に対し他の系統の調整用基準部の読み取りレベル値の
比として予め求めておいた画素比率により補正し、補正
した値を他の系統のゲイン係数として用いる工程を行う
ことを特徴とする方法である。
【0021】請求項18の発明は、請求項13乃至17
のいずれかに記載された画像データ処理方法において、
前記読み取り画像データのレベルを調整する演算工程に
おける演算が、デジタルレベル調整のために入力される
読み取り画像データと前記ゲイン係数の乗算であること
を特徴とする方法である。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明を添付する図面とともに示
す以下の実施例に基づき説明する。なお、以下に示す実
施例は、画像読み取り装置を備えた画像形成装置として
のDPPC(Digital Plane Paper Copy-machine、所
謂、デジタル複写機)への適用例を示すものである。図
1は、本発明の実施例に係わるDPPCの全体構成を概
略図として示す。本実施例のDPPCの構成を図1を参
照して説明すると、DPPC1の装置本体2には、画像
読み取り装置としてのスキャナ部3と画像印刷手段であ
るプリンタ部4とを備え、スキャナ部3に原稿搬送機構
であるADF(Automatic Document Feeder)ユニット
5を連結する。スキャナ部3は原稿が載置されるコンタ
クトガラス6を有しており、コンタクトガラス6を挟ん
で原稿面と対向する位置に、原稿からの光を直角に偏向
する第一走行ミラー8と、前記第一走行ミラー8からの
反射光路を折り返す第二走行ミラー9を設ける。さらに
第二走行ミラー9からの反射光路上に、結像レンズを介
して伝達される画像を光電変換するイメージセンサとし
てのCCD(Charge Coupled Device)センサ10が
設置されている。CCDセンサ10は、結像された画像
をラインセンサ画素によりライン方向に主走査(図1面
に垂直な方向)しながら画像信号に変換する。また、ス
キャナ部3では、原稿以外に調整用基準部である基準白
板25(図3に関する記述、参照)の読み取りを行う。
基準白板25はスキャナに対して原稿面と同等な読み取
りができるような位置に設置される(図2、参照)。基
準白板25の読み取りデータは、読み取り画像データに
対するダイナミックレンジの調整やシェーディングデー
タの生成を行うために用いる。
【0023】CCDセンサ10において読み取られた画
像データは画像データの処理手段である制御部7に入力
される。制御部7は入力された画像データをA/D変換
し、変換したデジタル信号に対し補正・調整等のデジタ
ル処理を施し、処理後の画像データをレーザ光出力装置
(画像データによりレーザダイオード:LD等の光出力
を変調する)、ポリゴンミラーを備えた光書き込み部1
4へ出力する。プリンタ部4は感光ドラム11を有して
おり、この感光ドラム11の外周上にトナークリーナ1
2、帯電器13、現像器15、転写器16を順次ドラム
面に対向配置する。プリンタ部4に設けた感光ドラム1
1は帯電器13により帯電され、帯電された感光ドラム
11に書き込み部14から画像情報を担うレーザ光が照
射され、感光ドラム11の表面に静電潜像を形成する。
現像器15にはトナーが収納されており、静電潜像が形
成された感光ドラム11表面にトナーを付着させ、静電
潜像をトナー像として顕在化させる。給紙部は大容量の
用紙カセット19、異なるサイズの少容量の用紙を入れ
るカセット17の二種類のカセットからそれぞれ排紙ト
レー18まで印刷用紙を順次搬送する用紙搬送機構を設
け、その用紙搬送路20は感光ドラム11と転写器16
との間隙と定着器21の内部とに連通している。転写器
16において、用紙搬送機構19により搬送された印刷
用紙に対し、感光ドラム11に形成されたトナー像を転
写させる。トナー像が転写された印刷用紙は、前記用紙
搬送機構によって定着器21に搬送し、トナー像を印刷
用紙に定着し、画像データが印刷された印刷用紙を排紙
トレー18に排紙する。また、装置本体2の上面には操
作パネル(図示せず)が設けられており、操作パネルは
各種データを表示する機能と各種データが入力操作され
る機能とを有したものである。
【0024】次に、上記したDPPC(図1)の制御部
7の画像データ処理部において、読み取り画像データに
施される補正・調整処理に関し、その回路構成と動作を
説明する。図2は、制御部7の読み取り画像データの処
理に関わる処理回路部の基本構成をブロック図にて示
す。ここには、CCDイメージセンサ10で読み取った
アナログ画像信号をA/D変換し、変換後のデジタルデ
ータにデジタル補正・調整処理を施すまでの画像処理部
分が示されている。図2において、10は読み取った画
像のアナログ信号を出力するイメージセンサ、32はイ
メージセンサ10からのアナログ画像信号を所定の増幅
率(ここではゲインコントロールを行わないので固定ゲ
インである)で反転増幅するオペアンプ、33はアナロ
グ画像信号の黒レベルをGNDレベルにクランプするゼロ
クランプ、34はアナログ画像信号を所定の分解能でデ
ジタル信号に変換するA/D変換器(ここではリファレ
ンスのコントロールを行わず、固定リファレンスで動作
させる)である。また、35はデジタル信号化された画
像信号の黒レベルを補正する黒補正部(黒補正は、画像
信号からセンサのOPB:Optical Black部の黒画素か
ら読み取った黒レベルを減算して行う)、36は白レベ
ルを検出する白レベル検出手段、37は地肌レベルを検
出する地肌レベル検出手段、38は各読取り状態(後述
するAE/NAE読み取り、或いはNAE読み取りにお
ける基準白板読み取り/原稿読み取り)に合わせてゲイ
ン係数を選択するゲイン係数算出部、39は読取り画像
データに対して算出されたゲイン係数演算を行うゲイン
演算部、40はシェーディング補正やMTF補正、変倍処
理、ガンマ補正など、各種の画像処理を行う画像処理部
であり、上記した各処理部の動作は、システム制御部で
ある図1に示された制御部7が司る。なお、図示の実施
例ではシェーディング補正を画像処理部40で行うとし
たが、シェーディング補正を黒補正部35の直後に設け
る構成により実施しても良い。
【0025】次に、図2に示す回路構成において、デジ
タル信号処理として、デジタル変換した画像データの白
レベル或いは地肌レベル出力が所定の目標白出力となる
ように画像データのダイナミックレンジを調整する処理
について、詳細に説明する。ダイナミックレンジを調整
するための本発明の処理法は、従来のようにアナログ処
理が必要なAGCアンプでの制御やA/D変換器のリフ
ァレンス制御によらずに、従って、アンプ32のゲイン
やA/D変換器34のリファレンスを固定にして、A/
D変換後のデジタル補正・調整処理段でデジタルデータ
にゲイン調整を施すことにより、従来の問題(「発明が
解決しようとする課題」の項、参照)を生じることのな
い手段により目的とする機能を実現するものである。な
お、本発明による入力信号のダイナミックレンジの調整
は、デジタル的にゲインを加える( 1倍以上にする )こ
とによるが、このような手段による場合に、ダイナミッ
クレンジ内に出現しない数値が存在することになるが、
A/D変換器のbit数の違いによるコスト差は充分に少
なくなってきており、bit数の大きなA/D変換器を使
用するなどによりカバーでき、コスト面でも充分にデジ
タル的なダイナミックレンジの調整はメリットを持つ。
また、目標出力レベルへの調整処理の際に、A/D変換
器34からデジタル補正・調整処理段に入力される画像
データにゲイン演算部39で一度のゲイン演算により調
整がなされるようにして、演算誤差の最小化を図るもの
である。
【0026】このとき、デジタルのゲイン演算に用いる
ゲイン係数は、調整用基準部(例えば、基準白板や原稿
地肌部)の検出レベル値と所定の目標出力レベル値とか
ら求められるもので、以下の関係式に従う。 ゲイン係数=目標出力レベル値/調整用基準部の検出レ
ベル値 ここで、調整用基準部の検出レベル値は、イメージセン
サにより調整用基準部を読み取ったときにデジタル補正
・調整処理段に入力されるデータのレベル値を検出して
得た値である。調整用基準部の読み取り値には、読み取
りに用いる光源、光学系ラインセンサの特性の外、アナ
ログ処理回路、A/D変換器等の入力段の回路特性が反
映されることになる。このようにしてゲイン係数を予め
求めておき、 調整後の画像データ=ゲイン係数×入力画像データ として、A/D変換器を経て入力されてくる入力画像デ
ータにこのゲイン係数を乗算することにより、出力デー
タを目標出力レベルに調整、即ちダイナミックレンジを
調整することができる。
【0027】従って、この方法に従って行うダイナミッ
クレンジの調整処理には、予めゲイン係数を求めておく
必要があり、そのために調整用基準部のレベル値を事前
に検出する。レベル検知がなされる調整用の基準部は、
読み取りモードによって異なる。多くの場合次の2つの
読み取りモードを採用する。1つは基準を白レベルにお
く場合で、基準白板を用い、もう1つは基準を原稿の地
肌におく場合で、原稿上に指定された範囲を基準部とし
て用いる。図3は、調整処理のために読み取られる基準
部とラインセンサによる読み取り走査の関係を説明する
図である。図3に示すように、基準白板25は、原稿領
域外で原稿の先端に接しラインイメージセンサ10のラ
イン方向である主走査方向にわたり設けられ、ここから
原稿読み取り前に必要なデータが検出される。また、原
稿の地肌については、検出範囲を、図3に示す例では、
原稿領域のライン(主)走査の先端部分に設定し、ここ
から調整に必要な地肌レベルデータが検出される。地肌
レベルデータは、ライン毎に検出可能とされる。
【0028】次に、ダイナミックレンジの調整処理を画
像データの白レベルを基準にして行う場合(ここでは、
非地肌追従読み取り(NAE)モードと記す)と、地肌レ
ベルを基準にして行う場合(ここでは、地肌追従読み取
り(AE)モードと記す)について、その実施例を示す。
NAEとAEの各モードの調整処理においては、ゲイン係数
の算出過程が各モードで相違するが、基本的には、上記
した各式に従ってゲイン係数を求め、ゲイン演算を行う
ことにより実行される。以下に、各モード毎にその実施
例を説明する。
【0029】「NAE(非地肌追従読み取り)モード時の
処理」NAE,AEのモード設定は、通常ユーザの入力操作
(例えば、操作パネルのキー操作により)により行わ
れ、NAEモードが設定されたときに、読み取り画像デー
タの出力レベルをNAE目標出力レベルに合わせるように
ダイナミックレンジを調整する。手順としては、調整に
使用するゲイン係数を求めるために先ず、基準白板25
を読み取り、そこから白レベル値を検出する。白レベル
検出は、基準白板25の読み取り時の始めのラインで、
A/D変換器34、黒補正部35を経て入力される読み
取りデータから白レベル検出手段36によりそのレベル
値を検出する。検出はbit数の飽和を避ける(ゲインを
過大にしない)ために、ピーク値をとることが望まし
い。ピークレベル検出としては、各走査ラインで検出し
たピークレベルを平均化や重加算平均化などの処理を行
うことにより、ノイズ成分を除去するようにすると良
い。また、この処理は、調整後に基準白板25の読み取
りデータにより作成されるシェーディングデータの処理
を含め、処理の迅速化が必要であるから少ないラインで
検出することが望ましい。白レベル検出手段36により
検出された白レベル値は、少なくとも引き続いて読み取
られる原稿の読み取りが完了するまで、メモリ(図示せ
ず)に保持され、読み取り走査時に、ゲイン算出部38
においてゲイン係数を算出する度にメモリから読み出さ
れ、使用される。
【0030】ゲイン算出部38では、メモリから読み出
された白レベル値にもとづいてゲイン係数を算出する。
算出する手順は、設定されたモードにより選択したNAE
目標出力レベル値(この場合NAEモードにおいて用いる
目標値であるから「NAE目標出力レベル値」として、「A
E目標出力レベル値」と区別する)、計算式と白レベル
値から、下記の関係式に従いゲイン係数:GCNAE1
算出する。 GCNAE1(EVEN画素)=NAE目標出力レベル/検出白レ
ベル(EVEN画素) GCNAE1(ODD画素)=NAE目標出力レベル/検出白レベ
ル(ODD画素) 上記関係式に示すように、本実施例では、イメージセン
サとして画素を複数系統(この例ではEVENとODDの2系
統としている)に分け、各系統の画像信号を出力するセ
ンサを用いる場合を示す。この例のように複数系統のそ
れぞれに調整操作を行うような構成をとる。なお、上記
関係式により算出されるゲイン係数GCNAE1は白レベ
ルを目標出力レベルに調整するという機能をもつので、
基準白板の主走査方向の白レベル値の分布を表すシェー
ディングデータを作成するための画像データを出力する
場合に、算出した係数GCNAE1を用いて調整するよう
にしても問題はないので、上記関係式は、シェーディン
グデータを作成するときの基準白板の読み取り状態に適
した条件を与えることになる。
【0031】NAEモード時の処理でも、原稿読み取り領
域ににおける読み取り状態では、シェーディングデータ
を作成するときの基準白板の読み取り状態と異なるゲイ
ン係数を用いた処理が必要となる。原稿の読み取りで
は、絶対的な基準濃度レベルに合わせた調整が必要な、
例えば、写真原稿のような場合に、基準白板の白レベル
値により調整すると、基準白板の汚れや部品の濃度ばら
つき等により適正な調整ができない。そこで、基準濃度
比率によりNAE目標出力レベル値の補正を行い、下記の
関係式に従いゲイン係数:GC′NAE1を算出する。 GC′NAE1(EVEN画素)=NAE目標出力レベル* 基準濃
度比率 /検出白レベル(EVEN画素) GC′NAE1(ODD画素)=NAE目標出力レベル* 基準濃
度比率/検出白レベル(ODD画素) ここに、基準濃度比率は、個々の基準白板の特性を表す
もので、 基準濃度比率=基準白板レベル/基準濃度レベル として、基準白板レベルを絶対的な基準濃度レベルに対
する比として実測し、求めた値をメモリに記憶させてお
く。原稿読み取り時に、上記関係式に示すように基準濃
度比率によりNAE目標出力レベルに補正を施すことによ
り、原稿の読み取り状態に適した条件を与えるゲイン係
数GC′NAE1を用いて適正な調整を行うことができ
る。
【0032】ところで、上記した実施例におけるNAEモ
ード時の処理では、イメージセンサとして画素を複数系
統(EVENとODDの2系統として例示)に分け、各系統の
画像信号を出力するセンサを用いる場合に複数系統のそ
れぞれに同様の調整処理操作を行うような構成をとると
しているが、以下に示す実施例は、基準に定めた系統の
みについて上記の処理操作を行うようにし、処理結果を
他の系統の処理に利用することにより、処理の簡略化、
延いては、処理時間の短縮化を図ろうとするものであ
る。以下に、EVEN画素とODD画素の2系統による例で、
その実施例を示す。ここでは、ゲイン係数の補正という
方法により、基準として定めた系統(EVEN画素とする)
において得たゲイン係数に下記の関係式に示す画素比率
を補正値として補正し、補正したゲイン係数をODD画素
の系統に用いる。 画素比率=基準白板白レベル(EVEN画素)/基準白板白レ
ベル(ODD画素) この画素比率は、シェーディングデータや原稿の読み取
り開始前のステップとして、基準白板レベルをEVEN画素
とODD画素それぞれについて実測し、その比率を求め、
求めた値をメモリに記憶させておく。
【0033】シェーディングデータ読み取り時には、下
記記関係式に示すように、ODD画素のゲイン係数には画
素比率による補正を施された係数を用いることにより、
シェーディングデータの読み取り状態に適した条件を与
えるゲイン係数を用いて適正な調整を行うことができ
る。 GCNAE1(EVEN画素)=NAE目標出力レベル/検出白レ
ベル(EVEN画素) GCNAE2(ODD画素)=NAE目標出力レベル*画素比率/
検出白レベル(ODD画素)=GCNAE1(EVEN画素)*画素
比率 シェーディングデータ読み取り時に、上記関係式に示す
ように画素比率によりEVEN画素のゲイン係数GCNAE1
(EVEN画素)に補正を施すことにより、ODD画素のゲイン
係数GCNAE2(ODD画素)を求め、このゲイン係数を用
いてODD画素側の調整を行う。また、原稿読み取り時に
は、下記記関係式に示すように、ODD画素のゲイン係数
には画素比率による補正を施された係数を用いることに
より、原稿の読み取り状態に適した条件を与えるゲイン
係数を用いて適正な調整を行うことができる。 GC′NAE1(EVEN画素)=NAE目標出力レベル* 基準濃
度比率 /検出白レベル(EVEN画素) GC′NAE2(ODD画素)=NAE目標出力レベル* 基準濃
度比率*画素比率/検出白レベル(ODD画素)=GC′
NAE1(EVEN画素)*画素比率 原稿読み取り時に、上記関係式に示すように画素比率に
よりEVEN画素のゲイン係数GC′NAE1(EVEN画素)に補
正を施すことにより、ODD画素のゲイン係数GC′
NAE2(ODD画素)を求め、このゲイン係数を用いてODD
画素側の調整を行う。
【0034】「AE(地肌追従読み取り)モード時の処
理」AEのモード設定は、通常ユーザの入力操作(例え
ば、操作パネルのキー操作により)により行われ、AEモ
ードが設定されたときに、読み取り画像データの出力レ
ベルをAE目標出力レベルに合わせるように、ダイナミッ
クレンジの調整を行う。手順としては、調整に使用する
ゲイン係数を求めるために先ず、原稿の地肌レベルデー
タを検出する。地肌レベル検出は、原稿のライン(主)
走査の先端部分に設定した地肌レベル検出領域(図3、
参照)から読み取り、A/D変換器34、黒補正部35
を経て入力される画像データから地肌レベル検出手段3
7によりそのレベル値を検出する。検出はbit数の飽和
を避ける(ゲインを過大にしない)ために、ピーク値を
とることが望ましい。ピークレベルの検出は、各走査ラ
インで検出したピークレベルを平均化や重加算平均化な
どの処理を行うことにより、ノイズ成分を除去するよう
にすると良い。また、地肌レベル検出手段37として、
地肌追従を行う場合の検出手段を適用することもでき
る。ここでは、地肌追従については、既知の方法を用い
ることとする。主走査ライン先端部の地肌レベル検出領
域のデータから地肌レベル検出手段37により検出され
た地肌レベル値は、少なくとも引き続くライン走査によ
り原稿の読み取りが完了するまで、メモリに保持され
(なお、副走査方向に平均化処理を行う場合には、必要
な期間保持される)、原稿画像の出力走査時に、ゲイン
算出部38においてゲイン係数を算出する度にメモリか
ら読み出され、使用される。
【0035】ゲイン算出部38では、メモリから読み出
された地肌レベル値にもとづいてゲイン係数を算出す
る。算出する手順は、設定されたモードにより選択した
AE目標出力レベル値、計算式及び地肌レベル値から、下
記の関係式に従いゲイン係数:GCAE1を算出する。 GCAE1(EVEN画素)=AE目標出力レベル/検出地肌レベ
ル(EVEN画素) GCAE1(ODD画素)=AE目標出力レベル/検出地肌レベ
ル(ODD画素) 上記関係式に示すように、本実施例では、イメージセン
サとして画素を複数系統(この例ではEVENとODDの2系
統としている)に分け、各系統の画像信号を出力するセ
ンサを用いる場合を示す。この例のように複数系統のそ
れぞれに調整操作を行うような構成をとる。なお、上記
関係式により算出されるゲイン係数GCAE1は地肌レベ
ルを目標出力レベルに調整するという機能をもつので、
原稿読み取り時に、原稿の読み取り状態に適した条件を
与えるゲイン係数GCAE1を用いて適正な調整を行うこ
とができる。なお、基準白板の主走査方向の白レベル値
の分布を表すシェーディングデータを作成するための画
像データを出力する場合に、原稿領域と同じ動作で、地
肌レベル検出領域のデータから地肌レベル検出手段37
により検出されたレベル値(但し、この場合には白レベ
ル値として検出される)を用いて算出したゲイン係数を
用いて調整するようにしても問題はないので、シェーデ
ィングデータを作成するときの基準白板の読み取り状態
においても、原稿読み取りと同じ動作によりデータの読
み取りを行っても構わない。
【0036】ところで、上記した実施例におけるAEモー
ド時の処理では、イメージセンサとして画素を複数系統
(EVENとODDの2系統として例示)に分け、各系統の画
像信号を出力するセンサを用いる場合に複数系統のそれ
ぞれに同様の調整処理操作を行うような構成をとるとし
ているが、以下に示すように、基準に定めた系統のみに
ついて上記の処理操作を行うようにし、処理結果を他の
系統の処理に利用することにより、処理の簡略化、延い
ては、処理時間の短縮化を図ることが可能である。この
ために採用する方法は、基本的に上記したNAEモード時
の画素比率による補正と同様の処理を行うことによる。
従って詳細な説明は上記を参照することとする。ただ
し、AEモード時では、シェーディングデータ読み取り
は、原稿読み取りと同じ関係式を用いてゲイン係数を算
出することが可能であるから、NAEモードのように読み
取り状態によって処理を分ける必要がなく、そのゲイン
係数算出過程で、読み取り状態に関係なく、基準の系統
ゲイン係数を画素比率により補正し他の系統に用いると
いう上記と同様の処理を行う。即ち下記記関係式に示す
ように、ODD画素のゲイン係数には画素比率による補正
を施された係数を用いる。 GCAE1(EVEN画素)=AE目標出力レベル/検出白レベル(EVEN画素) GCAE2(ODD画素)=AE目標出力レベル*画素比率/検出白レベル(ODD画素) =GCAE1(EVEN画素)*画素比率 画像データ読み取り時に、上記関係式に示すように画素
比率によりEVEN画素のゲイン係数GCAE1(EVEN画素)に
補正を施すことにより、ODD画素のゲイン係数GC
AE2(ODD画素)を求め、このゲイン係数を用いてODD画
素側の調整を行う。なお、上記関係式の画素比率は、 画素比率=基準白板白レベル(EVEN画素)/基準白板白レ
ベル(ODD画素) として、シェーディングデータや原稿の読み取り開始前
のステップとして、基準白板レベルをEVEN画素とODD画
素それぞれについて実測し、その比率を求め、求めた値
をメモリに記憶させておき、画像データ読み取り時のゲ
イン係数の算出に用いる。
【0037】また、上記したダイナミックレンジを調整
するためのデジタル補正・調整処理段は、全体がデジタ
ル要素で構成された回路であり、本発明ではこのデジタ
ル補正・調整処理段を集積化した電気回路として構成す
る。例えば、図2に示す実施例においては、破線50に
て囲んだ回路部分、即ち、黒補正部35、白レベル検出
部36、地肌レベル検出部37、ゲイン算出部38及び
ゲイン演算部39を対象として回路の集積化を行う。こ
のような回路の集積化を行うことにより、信頼性が高
く、広い機種へ適用することができる回路を安価に提供
することができ、読み取り装置および画像形成装置にこ
の回路を用いることにより高性能の装置を安価に提供で
きる。
【0038】
【発明の効果】(1) 請求項1,13の発明に対応す
る効果 調整用基準部の読み取りレベル値を検出し、検出したレ
ベル値と所定の目標出力レベル値とからゲイン係数を算
出し、ゲイン係数を用いて読み取り画像データのレベル
を調整するダイナミックレンジの調整処理をデジタル処
理段で行うことにより、従来のアナログ処理に伴う部品
ばらつきやノイズをなくし、信頼性が向上し、又、コス
トの低減が可能となる。 (2) 請求項2の発明に対応する効果 上記(1)の効果に加え、調整用基準部の読み取り値を
ピーク値としたことにより、処理が簡略化され、読み取
り出力にビット数の飽和が起きない。 (3) 請求項3,14の発明に対応する効果 上記(1)の効果に加え、非地肌追従読取モード時の適
切なダイナミックレンジの調整が可能となる。 (4) 請求項4,15の発明に対応する効果 上記(3)の効果に加え、レベル調整される読み取り画
像データが原稿読み取りデータであるときに、所定の目
標出力レベル値を基準濃度比率により補正してゲイン係
数を算出することによりさらに適切なダイナミックレン
ジの調整が可能となる。 (5) 請求項5の発明に対応する効果 上記(3)、(4)の効果に加え、レベル調整される読
み取り画像データがシェーディングデータであるとき
に、所定の目標出力レベル値を非地肌追従読取モード時
のゲイン係数を用いることにより、より適切なダイナミ
ックレンジの調整が可能となる。
【0039】(6) 請求項6,16の発明に対応する
効果 上記(1)の効果に加え、地肌追従読取モード時の適切
なダイナミックレンジの調整が可能となる。 (7) 請求項7の発明に対応する効果 上記(1)〜(6)の効果に加え、各画素系統毎に最適
なダイナミックレンジの調整が可能となる。 (8) 請求項8,17の発明に対応する効果 上記(1)〜(7)の効果に加え、基準に定めた画素系
統の処理結果を他の系統の処理に利用することにより、
処理の簡略化、延いては、処理時間の短縮化を図ること
ができ、又、処理の負担が軽減化できる。 (9) 請求項9,18の発明に対応する効果 上記(1)〜(8)の効果に加え、調整処理の際に、A
/D変換した後、デジタル補正・調整処理段に入力され
る画像データに一度のゲイン演算により調整がなされる
ようにしたことにより、演算誤差の最小化を図ることが
可能となる。
【0040】(10) 請求項10の発明に対応する効
果 ダイナミックレンジを調整するためのデジタル補正・調
整処理段を集積化した電気回路としたことにより、信頼
性が高く、広い機種へ適用することができる回路を安価
に提供することが可能になる。 (11) 請求項11の発明に対応する効果 請求項10記載の電気回路を備えた画像読み取り装置お
いて、上記(10)の効果を実現することにより、高性
能の装置を安価に提供することが可能となる。 (12) 請求項12の発明に対応する効果 請求項1〜9又は請求項11記載の画像読み取り装置を
備えた複写機、ファクシミリ等の画像形成装置おいて上
記(1)〜(9)、(11)の効果を実現することによ
り、該画像形成装置の性能を向上させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係わるDPPCの全体構成
を概略図として示す。
【図2】 DPPCの制御部における読み取り画像デー
タ処理に関わる回路の基本構成をブロック図にて示す。
【図3】 画像読み取り装置における基準白板及び原稿
の配置を示す。
【符号の説明】
1…DPPC(デジタル複写機)、 3…スキャナ部、
5…ADF(Automatic Document Feeder)ユニット、
4…プリンタ部、 6…コンタクトガラ
ス、7…制御部、 10…イメージ
(CCD)センサ、11…感光ドラム、
14…光書き込み部、25…基準白板、
32…オペアンプ(反転増幅)、33…ゼロクランプ
部、 34…A/D変換器、35…黒補正部、
36…白レベル検出部、37…地肌レ
ベル検出部、 38…ゲイン算出部、39…ゲイ
ン演算部、 40…シェーディング等処理
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA01 BA01 BB02 DA04 DB01 5C072 AA01 BA08 BA19 EA04 FB12 FB16 UA02 UA06 XA01 5C077 LL02 LL17 LL19 MM03 MM27 PP11 PP25 PP44 PQ12 PQ20 RR01 TT06

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージセンサと、イメージセンサによ
    り読み取られた画像信号をデジタルデータに変換するA
    /D変換器と、A/D変換器から出力される画像データ
    のレベルを調整するデジタルレベル調整手段を備えた画
    像読み取り装置であり、前記デジタルレベル調整手段
    は、イメージセンサによる調整用基準部の読み取りレベ
    ル値を検出する手段と、検出した調整用基準部の読み取
    りレベル値と所定の目標出力レベル値とからゲイン係数
    を算出する手段と、該ゲイン係数を用いて読み取り画像
    データのレベルを調整する演算手段を備えたことを特徴
    とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された画像読み取り装置
    において、前記調整用基準部の読み取り値を検出する手
    段が読み取り範囲の検出値のピーク値を出力する手段で
    あることを特徴とする画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載された画像読み取
    り装置において、前記調整用基準部を基準白板とし、前
    記ゲイン係数算出手段が所定の目標出力レベル値に非地
    肌追従読取モード時の目標値を用いてゲイン係数を算出
    することを特徴とする画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された画像読み取り装置
    において、レベル調整される読み取り画像データが原稿
    読み取りデータであるときに、前記ゲイン係数算出手段
    が所定の目標出力レベル値を、基準濃度レベルに対する
    基準白板濃度レベルの比として予め求めておいた基準濃
    度比率により補正し、補正値を目標値としてゲイン係数
    を算出することを特徴とする画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載された画像読み取
    り装置において、レベル調整される読み取り画像データ
    がシェーディングデータであるときに、前記ゲイン係数
    算出手段が所定の目標出力レベル値に非地肌追従読取モ
    ード時の目標値を用いてゲイン係数を算出することを特
    徴とする画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載された画像読み取
    り装置において、前記調整用基準部を原稿の地肌とし、
    前記ゲイン係数算出手段が所定の目標出力レベル値に地
    肌追従読取モード時の目標値を用いてゲイン係数を算出
    することを特徴とする画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載された
    画像読み取り装置において、イメージセンサとして画素
    を複数系統に分け、各系統の画像信号を出力するセンサ
    を用いるとともに、前記デジタルレベル調整手段を各系
    統毎に設けたことを特徴とする画像読み取り装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された画像読み取り装置
    において、前記ゲイン係数算出手段が、ゲイン係数を基
    準に定めた系統のみについて算出し、算出したゲイン係
    数を、基準に定めた系統の調整用基準部の読み取りレベ
    ル値に対し他の系統の調整用基準部の読み取りレベル値
    の比として予め求めておいた画素比率により補正し、補
    正した値を他の系統のゲイン係数として用いることを特
    徴とする画像読み取り装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載された
    画像読み取り装置において、前記読み取り画像データの
    レベルを調整する演算手段が、デジタルレベル調整手段
    に入力される読み取り画像データに前記ゲイン係数を乗
    算する手段であることを特徴とする画像読み取り装置。
  10. 【請求項10】 イメージセンサにより読み取られた画
    像信号をデジタルデータに変換するA/D変換器から出
    力される画像データのレベルを調整するデジタルレベル
    調整を行うための電気回路であり、調整用基準部の読み
    取りレベル値の検出部と、検出した調整用基準部の読み
    取りレベル値と所定の目標出力レベル値とからゲイン係
    数を算出するゲイン係数算出部と、該ゲイン係数を用い
    て読み取り画像データのレベルを調整する演算部を一体
    に集積化した電気回路。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載された電気回路を備
    えたことを特徴とする画像読み取り装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至9のいずれか1、又は請
    求項11に記載された画像読み取り装置から出力される
    画像データに基づいて画像を形成する手段を備えたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 イメージセンサと、イメージセンサに
    より読み取られた画像信号をデジタルデータに変換した
    画像データのレベルを調整するための画像データ処理方
    法であり、イメージセンサによる調整用基準部の読み取
    りレベル値を検出する工程と、検出した調整用基準部の
    読み取りレベル値と所定の目標出力レベル値とからゲイ
    ン係数を算出する工程と、該ゲイン係数を用いて読み取
    り画像データのレベルを調整するための演算工程、の各
    工程を行うことを特徴とする画像データ処理方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載された画像データ処
    理方法において、前記調整用基準部を基準白板とし、前
    記ゲインを算出する工程における所定の目標出力レベル
    値として非地肌追従読取モード時の目標値を用いること
    を特徴とする画像データ処理方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載された画像データ処
    理方法において、レベル調整される読み取り画像データ
    が原稿読み取りデータであるときに、前記ゲインを算出
    する工程において用いる所定の目標出力レベル値を、基
    準濃度レベルに対する基準白板濃度レベルの比として予
    め求めておいた基準濃度比率により補正し、補正値を目
    標値としてゲイン係数を算出することを特徴とする画像
    データ処理方法。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載された画像データ処
    理方法において、前記調整用基準部を原稿の地肌とし、
    前記ゲインを算出する工程における所定の目標出力レベ
    ル値として地肌追従読取モード時の目標値を用いること
    を特徴とする画像データ処理方法。
  17. 【請求項17】 請求項13乃至16のいずれかに記載
    された画像データ処理方法において、イメージセンサと
    して画素を複数系統に分け、各系統の画像信号を出力す
    るセンサを用い、デジタル画像データのレベル調整を各
    系統毎に行う場合に、前記ゲインを算出する工程におけ
    るゲインの算出を、ゲイン係数を基準に定めた系統のみ
    について行い、算出したゲイン係数を、基準に定めた系
    統の調整用基準部の読み取りレベル値に対し他の系統の
    調整用基準部の読み取りレベル値の比として予め求めて
    おいた画素比率により補正し、補正した値を他の系統の
    ゲイン係数として用いる工程を行うことを特徴とする画
    像データ処理方法。
  18. 【請求項18】 請求項13乃至17のいずれかに記載
    された画像データ処理方法において、前記読み取り画像
    データのレベルを調整する演算工程における演算が、デ
    ジタルレベル調整のために入力される読み取り画像デー
    タと前記ゲイン係数の乗算であることを特徴とする画像
    データ処理方法。
JP2001096879A 2001-03-29 2001-03-29 画像読み取り装置、画像形成装置及び読み取り画像データ処理方法 Expired - Fee Related JP4127603B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001096879A JP4127603B2 (ja) 2001-03-29 2001-03-29 画像読み取り装置、画像形成装置及び読み取り画像データ処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001096879A JP4127603B2 (ja) 2001-03-29 2001-03-29 画像読み取り装置、画像形成装置及び読み取り画像データ処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002300400A true JP2002300400A (ja) 2002-10-11
JP4127603B2 JP4127603B2 (ja) 2008-07-30

Family

ID=18950744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001096879A Expired - Fee Related JP4127603B2 (ja) 2001-03-29 2001-03-29 画像読み取り装置、画像形成装置及び読み取り画像データ処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4127603B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008306581A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Ricoh Co Ltd 画像読取装置および画像形成装置
JP2010087628A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Brother Ind Ltd 画像読取装置、及び画像読取方法
US7800786B2 (en) 2006-01-27 2010-09-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading device
CN101595719B (zh) * 2006-11-27 2012-06-13 杜比实验室特许公司 用于增加数字图像中的动态范围的设备和方法
JP2014003423A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Ricoh Co Ltd 画像読取装置、画像形成装置、増幅率の調整方法およびプログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7800786B2 (en) 2006-01-27 2010-09-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading device
CN101595719B (zh) * 2006-11-27 2012-06-13 杜比实验室特许公司 用于增加数字图像中的动态范围的设备和方法
JP2008306581A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Ricoh Co Ltd 画像読取装置および画像形成装置
JP2010087628A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Brother Ind Ltd 画像読取装置、及び画像読取方法
JP2014003423A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Ricoh Co Ltd 画像読取装置、画像形成装置、増幅率の調整方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4127603B2 (ja) 2008-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6462837B1 (en) Gray-scale conversion based on SIMD processor
US7433088B2 (en) Reference white plate density data adjusting image reading and forming apparatus
JP2003037717A (ja) 画像読み取り装置及び画像形成装置
US7936485B2 (en) Image reading apparatus, image processing apparatus, and computer program product
JP3885987B2 (ja) 画像読取装置および画像形成装置
JP4127603B2 (ja) 画像読み取り装置、画像形成装置及び読み取り画像データ処理方法
JP2013225845A (ja) 撮像装置、画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法
JPH1042157A (ja) 画像処理方法とその装置
JP3262609B2 (ja) 画像読取装置
JP4440488B2 (ja) シェーディング補正データ作成装置、白シェーディング補正装置、画像読取装置、画像形成装置、シェーディング補正データ作成方法、プログラム及び記憶媒体
JP2003333327A (ja) 画像読取装置および複写機
US10073397B2 (en) Image forming apparatus and control method for updating conversion condition converting measurement result of measurement unit
JP2002057899A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2002271627A (ja) 画像読み取り装置、画像形成装置及び読み取り画像データ処理方法
JP4401265B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP6887818B2 (ja) 画像形成装置
JP2749322B2 (ja) デジタルカラー複写機の画像処理方法
JP3184684B2 (ja) 画像読み取り装置
JP2683031B2 (ja) デジタルカラー複写機の初期設定モード動作方法
JP4217385B2 (ja) 画像読み取り装置および方法
JP4162369B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置および画像データ処理方法
JP3323236B2 (ja) 画像形成装置
JP3078662B2 (ja) 画像読取り装置
JPH05236271A (ja) シェーディング補正装置
JP3184286B2 (ja) 画像信号補正方法及び画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080509

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080509

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140523

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees