JP2002299971A - 低電圧、低電力および高性能のii型電流コンベヤのための模擬回路レイアウト - Google Patents
低電圧、低電力および高性能のii型電流コンベヤのための模擬回路レイアウトInfo
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Abstract
流コンベヤ回路に関するもので、該回路は、3個のLV
CMと4個のMOS・FETSからなり、そこで、Xポ
ートが開状態に保たれると、LVCM1が一定のバイア
ス電流をM3に通す働きをし、Xポートに電流が注入さ
れると、バイアス電流と注入された電流との差の分がM
3を通り、これが、LVCM1、M3およびM4の働き
によってZポートで反射されることになり、LVCM2
がM1とM2のドレン電流を一定に維持し、LVCM3
が回路内のテール電流を一定に維持する働きをする。
Description
および高性能のII型電流コンベヤのための模擬回路レ
イアウトに関するものである。
の大きな可能性を秘めた刺激的な分野である。物事のほ
とんどが本質的にアナログ的道筋で進行し、信号をアナ
ログ領域で処理するのが信号処理の自然な道筋である。
この処理の仕方は、他のいかなる領域への変換も必要と
せず、それゆえ、自然であり、素早い。これと反対に、
信号をディジタル領域で処理する場合は、信号をアナロ
グ領域からディジタル領域に変換し、処理後にアナログ
モードに変換して元に戻すことが必要となる。ディジタ
ル領域での処理は十分に素早いかもしれないが、処理時
間は、実際にはアナログ/ディジタル変換およびディジ
タル/アナログ変換に使用される装置によって制御され
る。プロセッサによって使用される時間は、実際にはあ
まりに短い。このことからも、信号処理に要するハード
ウェアカウントは増大し、それゆえ、このようなシステ
ム(ディジタル信号処理システム)の方が複雑であり、
結果、信号処理速度は低いということになる。
動作であり、これは、電流モード信号処理エレメントの
使用によってさらに増強されつつある。その潜在力をフ
ルに活用するためには、この分野において長期にわたる
開発作業をコンスタントに続ける必要がある。電流コン
ベヤ(CC)は、将来のアナログ信号処理の用途にとっ
て実用的な高性能の回路構造として重要な意味を持つこ
とになる、最も強力な電流モード信号処理ブロックであ
る。従来バージョンのCCは、その構成のために従来型
の演算増幅器を使用しているが、今日では、モノリシッ
クタイプのCCが入手できる。多くの技術者がこの目標
に向かって研究を重ね、CCIIタイプのバイポーラ/C
MOS構造を提案するに至った。BiCMOSさえも提
案されている。これらはほとんどすべて、動作電圧が±
3.0V以上である。我々の知る限りでは、±1.0V
で作動できるが、比較的低い帯域幅(<30MHz)も
併せ持つCCは1つしか提案されていない。その上、回
路構造はあまりにも複雑化している。使用される入力電
圧バッファは、多数のCMと多数の電流加算ノードを使
用するので、あまりにも複雑化している。
る電流モードアプローチをベースにした新生クラスの高
性能アナログ回路構造を有する。電流モードアプローチ
において、アナログ設計者は電流を入出力変数とみな
す。そのため、電流モードデバイスは、入出力電圧をま
ったく考慮することなく様々な下位回路に流れ込む電流
を通して全機能を完全に説明し、理解することのできる
回路構造と定義される。しかしながら、適当なバイアス
電圧によって、回路構造特有の動作条件を確立しなけれ
ばならない。電流モード回路のメリットは、広い周波数
帯域幅が利用できること、低い電圧で動作できること、
そして回路構造が単純であることである。低圧動作は、
低電力回路構造を獲得する上で最も好ましい設計技術で
あるが、それが低電力回路に移行してはならない。
SAは、電流帰還増幅器の形の数少ない電流コンベヤII
アーキテクチャを考案した。AD844が最もポピュラ
ーな電流コンベヤで、その所要電源電圧は±3.0Vと
最小であり、帯域幅は10MHzである。その上、デバ
イス設計にバイポーラ技術を採用している。他のチップ
もいくつか製作され、すでに市販されている。この市販
チップは高い帯域幅を示すが、それでもまだ、電力消費
が多く、かなり高いバイアス電圧が必要であるという難
点を抱えている。こうしたチップはほとんどすべて、バ
イポーラ技術で作られている。
通信機器の需要に対処するため、低電力回路、そして必
然的に低圧回路の設計に全力を注いでいる。低電力回路
は、非携帯機器においても望ましいとされる。電流コン
ベヤは、その多大なメリットにより、低電圧、低電力お
よび高性能の電流モード回路での使用が助長される。こ
れは、高周波応用技術にとって工業標準になりつつあ
る。提案されたCC構造は、この方向に向かうもうひと
つの大きなステップである。
号処理ブロックで、今や、信号処理用途のほとんどにお
いて従来の演算増幅器に取って代わりつつある。この電
流コンベヤの代表的な用途は次の通りである。
ログフィルタの用途は広く、例えば下記のものを含む。 i.娯楽用電子機器 ii.騒音の大きい産業環境のための制御回路。この種の
環境は、宇宙衛星打ち上げ中にも存在し、そこで回路は
申し分のない働きをしなければならない。 iii.ハンドヘルド機器および通信機器。
つの等しく重要なフロンティア、すなわち電力消費、サ
イズ、重量および信頼性の点で挑戦を受ける。そこで、
信頼できる低電力の高性能回路を持つ必要性が生まれ
る。CCIIは、宇宙探査や軍事戦略的な応用に対して低
電圧、低電力の科学機器の設計において頼りになり得
る。
る。特にペースメーカーや補聴器のような器械の使用は
増える一方である。医療器械に要求されるのは、サイズ
の小さいことと、電力消費が少ないことである。CCII
は、こうした医療器械に首尾良く使用することができ
る。
の場合は、ファンの形の冷却システムまたは水冷装置が
必要となる。これで、機器重量は増大し、可搬性は低下
し、従って、機器の最適利用はできなくなる。低電圧、
低電力のCCIIは、このような測定器鋼の設計において
可搬性を高める目的で使用することができる。
が、高い帯域幅と少ない電力消費(低い動作電圧)のよ
うな高性能に存在することである。図1に示す通りのC
Cは、Xポート、YポートおよびZポートと呼ばれる3
つ(または4つ以上)のポートを有するネットワークで
ある。Xポートは、入出力信号に適したデュアルポート
である。電流信号に対しては、これは入力インピーダン
スのきわめて低い入力ポートして働くが、電圧信号に対
しては出力ポートである。Yポートは、入力インピーダ
ンスの高い単なる電圧入力ポートである。Zポートは、
電流出力ポートである。Xポートに注入された電流に対
して、Z出力ポートは、その電流を低減させまたは供給
することができる。CCをさらに詳しく調べた結果、新
たにいくつかの回路アーキテクチャが出現するに至っ
た。それによれば、CCは分類上2個のタイプがあり、
その一方はY入力ポートの特性に基づくものであり、他
方はZポートの特性に基づくものである。Y入力ポート
の特性に基づいて、CCは、CCI型(CCI)、CC
II型(CCII)およびCCIII型(CCIII)として分類
された。Zポートに基づいて分類すると、CCは、CC
+とCC-とに分類される。一般的なCC構造のポート特
性は、次の通りである。
ートに接続され、Xポートの電圧VXは、Xポートに注
入される電流に関係なく、電圧VYに従う。Zポートで
生じる電圧VZは任意である。CCIIでは、A=0で、
Yポートに注入される電流はゼロ、これで、Yポートに
きわめて高いインピーダンスが現れる。CCIIIの場
合、A=−1で、これはIY=−IXを意味する。この特
性は、回路内の電流を監視するのに利用される。CC+
構造の場合はB=1、これに対し、CC-構造の場合は
B=−1である。これで、CCは9個の下位カテゴリを
形成する。すなわち、複合出力を有するCCI+、CC
I-、CCI、複合出力を有するCCII+、CCII-、
CCII、そして、複合出力を有するCCIII+、CCII
I-、CCIIIである。
アーキテクチャの不可欠部分である。従って、低電圧回
路について話す時は、それが低電圧で動作できる下位回
路を有することが必要である。この前提条件を満たすた
めに、低電圧で動作できる高性能CMを設計必要があ
る。この低電圧電流ミラー(LVCM)は、提案された
CCII構造の設計において使用される。LVCMを図2
に示す。
LVCMの性能指標は次の通りである。 i.低い入力インピーダンス(理想はゼロ) ii.高い出力インピーダンス(理想は無限大) iii.高い電流転送帯域幅(理想は無限大) iv.高い直流電流転送範囲(理想は無限大) v.レール対レール入出力電圧振幅能力。
トで、電流モードと電圧モードの両方の信号処理エレメ
ントを利用している。演算増幅器はその一例であり、電
流ミラーのような電流モード回路と、電圧モードコンセ
プトに基づいた1対の差動回路の両方を使用している。
そこで、電流モード回路を完璧なものにするためには、
電流モード回路で使用するのに適した低電圧アナログタ
イプの電圧モード回路をいくつか調べることが大事であ
る。かかる回路を低電圧信号処理アナログセルに適用す
るためには、斬新な見方が要求される。
ファは、通常入力ポートとして知られたポートで印加さ
れた入力電圧を他のポート(通常出力ポートと呼ばれ
る)に転送するのに最も広く使用されており、そこで、
高い電流ソース化/低減能力を示す。かかるアナログ回
路の特性は次の通りである。 ・正確な電圧追跡(一切エラーなしに正確な電圧転送を
達成するのに必要)。 ・低い出力インピーダンス(前記回路の電流低減/ソー
ス化能力を高めるのに必要)。 ・高い入力インピーダンスが入力信号負荷を軽減する。 ・高いダイナミックレンジが入力電圧信号のためにより
大きい信号範囲をもたらす。 ・低い電力消費が電池に長寿命を与え、小型化をもたら
す。
かかるブロックを入力ポートと出力ポートの間の絶縁に
使用することが容易にできるようになる。高い入力イン
ピーダンスは、入力信号の負荷を回避するために必要で
ある。これはまた、出力ポートに高い電流駆動能力もも
たらす。そのため、これも電圧バッファと呼ぶことがで
きる。かかるブロックは、幅広い用途を有する。電流モ
ードの信号処理アナログセルに適したその用途のうち最
も一般的であるのが、電流コンベヤ、電流帰還増幅器、
演算浮動増幅器などである。これらは、電流コンベヤの
入力ポートにおいて電流入力ポートにかかる電圧を転送
するのに使用される。これをCCIIの入力ポートで使用
すると、出来上がる回路構造は、一般に高性能デバイス
である電流帰還増幅器として働く。汎用の電流モードブ
ロックとして使用するのに適した電流モード回路として
は、4端子浮動ゼロ化器(FTFN)が最もポピュラー
である。このブロックは、FTFNにおいてその電圧入
力ポートを形成するのに使用される。電圧モード回路で
さえ、このブロックを演算増幅器で使用して実に成功し
ている。これは演算増幅器の入力端に置かれる。
って実現される。そのほとんどすべてが1対の差動回路
を使用している。差動回路は、きわめて重要なアナログ
セルのひとつで、多くの回路用途において生じる現実の
ワード問題のために使用される。低電圧のレール対レー
ル電圧転送セルは、様々な新しい回路構造をさらに深く
調べる必要があるので、その設計はきわめて重要であ
る。かかる回路は、演算トランスコンダクタとも呼ばれ
る。これは、入力電圧信号をあるポートから別の低イン
ピーダンスポートに転送するのに使用される。
ついては、いくつかの回路図が文献から入手できる。し
かしながら、かかるブロックはすべて、相対的に高い供
給電圧で作動させられる。その入出力電圧の揺れも制限
される。こうした難点を克服するために、レール対レー
ル電圧転送を実行できるいくつかの回路構造が提案され
ている。しかしながら、低電圧レベルで作動するのに適
した回路構造は数少ない。そこで、低電圧で作動し、レ
ール対レール電圧転送能力をもたらすことのできる新し
い回路構造を検討することが、きわめて重要な仕事であ
る。
用されるソース結合回路は、モノリシックのアナログ回
路構造において最もポピュラーな2個のMOS・FET
下位回路である。このソース結合MOS・FET回路の
有用性は、この回路が、コンデンサ結合の中間段階なし
に互いにカスケード結合していて、多種多様なアナログ
回路において要求される差動入力特性を有するという事
実から来ている。
力リード線に流れ込む直流バイアス電流を最小化し、差
動入力抵抗を最大化することである。MOS・FET
は、低い入力バイアス電流を有するこのような構成にと
って望ましいデバイスである。
費用を節約する回路構造であることを事前に検証する必
要がある。それでも、この回路設計の事前検証は、いく
つか精確な方法でもって行うことができる。例えば、 ・チップベースの回路実現による方法 ・コンピュータシミュレーションによる方法。
リコンチップベースの回路構造の実現が含まれる。最近
の集積回路が非常に複雑であるため、プロトタイプ実現
には莫大な費用がかかる。提案された回路構造は、所望
の出力を供給しそこなうことがあり得る。ところが、最
近のコンピュータ支援による回路解析が、安価かつ高速
の代替回路構造を提供している。そこで、実験室プロト
タイプをもって獲得することがほとんど不可能な従来回
路の性能を得るには、コンピュータ支援による回路解析
が必須である。コンピュータ支援による回路解析が提供
できるのは、次のことである。 ・信頼を構築するための事前設計検証 ・最終製品の開発にかかる費用と実現の時間を減じる事
前性能解析。
普通のソフトウェアで、アナログ集積回路の開発におい
てきわめて重要なツールとして使用されているのが、S
PICE回路シミュレータである。SPICEは、回路
シミュレーション様式における工業標準とみなされてい
る。SPICEは、Simulation Progr
am with Integrated Circui
t Emphasisの頭文字を取ったものである。S
PICEは、チップと同じものまたはブレッドボードを
ベースとしたものを現実に組み立てることなく電子回路
性能を模倣することのできる汎用の回路シミュレーショ
ンプログラムである。SPICEは、電子回路の様々な
解析の仕事をこなすことができる。すなわち、動作点の
解析、時間領域応答の解析、そして小さい信号周波数応
答の解析である。これは、きわめて汎用性に富むプログ
ラムで、産業界および大学の両方で広く使用されてい
る。当初、SPICEは、メインフレームコンピュータ
だけで設計されていた。後に、PSPICEと呼ばれる
PCベースのバージョンが開発された。PSPICE
は、IBM互換PCで実行できる。M/S. Micr
osim USAは、PSPICEの設計とアップグレ
ードを行う会社のひとつである。
リズムを使用する。これは、ブレッドボード用またはモ
ノリシックチップ設計用の個別コンポーネントの使用に
より、広範な用途においてあらゆる種類のアナログ回路
とディジタル回路を模倣する上で等しく有用である。必
要な制御ステートメントがファイルで保存され、これが
回路ファイルと呼ばれる。かかるステートメントが回路
を完全に記述する。SPICEシミュレータが回路ファ
イルを読み取る。ステートメントは各々が独立言語型
で、互いに働きかけない。SPICE(またはPSPI
CE)は、習得するのも使用するのも容易である。
ログ信号処理用の低電圧、低電力および高性能のコンベ
ヤのための模擬回路レイアウト設計を提供することであ
る。本発明の別の目的は、シリコンベースのプロトタイ
プICチップの開発においてレイアウト設計の使用を可
能にすることである。本発明のさらに別の目的は、電流
帰還増幅器または演算浮動式電流コンベヤのための入力
ブロックとしてきわめて便利に使用することのできる代
替の電圧バッファを提供することである。
圧で作動することのできる電流コンベヤ回路に関するも
ので、該回路は、3個のLVCMと4個のMOS・FE
TSからなり、そこで、Xポートが開状態に保たれる
と、LVCM1が一定のバイアス電流をM3に通す働き
をし、Xポートに電流が注入されると、バイアス電流と
注入された電流との差の分がM3を通り、これが、LV
CM1、M3およびM4の働きによってZポートで反射
されることになり、LVCM2がM1とM2のドレン電
流を一定に維持し、LVCM3が回路内のテール電流を
一定に維持する働きをする。
きわめて低い電圧で作動することのできる電流コンベヤ
回路に関するもので、該回路は、3個のLVCMと4個
のMOS・FETSからなり、そこで、Xポートが開状
態に保たれると、LVCM1が一定のバイアス電流をM
3に通す働きをし、Xポートに電流が注入されると、バ
イアス電流と注入された電流との差の部分がM3を通
り、これが、LVCM1、M3およびM4の働きによっ
てZポートで反射されることになり、LVCM2がM1
とM2のドレン電流を一定に維持し、LVCM3が回路
内のテール電流を一定に維持する働きをする。
個のPMOS・LVCMからなる。本発明の別の実施例
では、LVCM2がPMOS・LVCMである。本発明
のさらに別の実施例では、電流コンベヤは2個のPMO
S・LVCMからなる。本発明のさらになお別の実施例
では、LVCM1が単独入力、二重出力のNMOS・L
VCMである。
独入力、単独出力のNMOS・LVCMである。本発明
のさらに他の実施例では、LVCMが、入力ポートにお
いて従来型のCM構造をレベルシフト式トランジスタと
ともに使用する。本発明の一実施例では、LVCMが大
きい振幅能力を分け与える。
出力電圧の最大限可能な振幅を保証し、それで、レール
対レール入出力電圧振幅能力を電圧転送ブロックに与え
る。本発明のさらに別の実施例では、適応バイアス技術
がLVCMで使用される。本発明のさらになお別の実施
例では、適応バイアス技術が入力電圧の振幅を増大さ
せ、オフセット電流を減少させる。
・FETのM1とM2が1対の差動回路を形成する。本
発明のもうひとつ別の実施例では、Yポートにおける電
圧が、1対の差動回路の働きによりXポートに転送され
ることになる。本発明の一実施例では、電流コンベヤが
さらに、M1のドレンとM2のゲートの間に接続された
キャパシタンスCからなってよい。
は、補償が得られるように接続される。本発明のさらに
別の実施例では、電流コンベヤがさらに、M1とM2の
両ゲート端子の間に接続された抵抗からなってよい。本
発明のさらになお別の実施例では、抵抗は回路の周波数
応答を強化する。本発明のもうひとつの実施例では、M
OS・FETのM3とM4が1個の電流ミラーを形成す
る。本発明のもうひとつ別の実施例では、電流コンベヤ
は±1Vの範囲内の電圧で作動する。
は、単純な回路アーキテクチャを有し、コンセプトにお
いてモジュラータイプであり(最近のVLSI回路にと
って好ましい要件である)、100MHzより良い帯域
幅をもって±1Vの供給電圧で作動することができる。
本発明による模擬回路レイアウト設計は、従来型の演算
増幅器に取って代わる高周波、低電圧の単純な回路を提
供する点で大いに有利であることが分かる。
グ回路構造の開発に使用すべきアナログライブラリのた
めの汎用アナログ電流モードモジュールのひとつを形成
することができる。これは、モジュール型アナログ回路
設計における大きなステップにひとつであり、ディジタ
ル設計に同調した先進的なアナログ回路のために開発さ
れた分野であると言ってよい。
について、我々は、特定用途向けのLVCMと電圧バッ
ファ(VB)を開発した。
れた回路は、提案された電流ミラーに大きい振幅能力を
分け与えるために従来型のCM構造を入力ポートにおけ
るレベルシフト式トランジスタとともに使用する。容量
性補償および抵抗性補償の技術も、提案されたCMの帯
域幅を増大させるのに使用される。レベルシフトアプロ
ーチをベースとしたCMは、一般に、低い電流レベルで
の望ましくない電流の流れを受け取る。この電流はオフ
セット電流と呼ばれ、LVCM設計において大きなネッ
クとなる。そこで我々は、提案されたLVCMのため
に、入力電圧の振幅を増大させ、オフセット電流を減少
させる適応バイアス技術を導入する。
に関する技術パラメータを0.8μmと想定する。トラ
ンジスタM4は、そのチャネルを通過する電流としてき
わめて低い電流を選択することによって、強制的に下位
閾値領域内で作動させられる。バイアス電流は、M6、
M7およびM8によって形成されたCMから来る。これ
らのコンポーネントのアスペクト比は、トランジスタM
8のドレンで得られる電流がM4を下位閾値領域に押し
込めるような低いレベルにあるように保たれる。容量C
は、補償のために使用され、M1のドレンとM2のゲー
トの間に接続される。抵抗も、M1とM2の両ゲート端
子の間の接続される。この抵抗が、回路の周波数応答を
強化する。
ために、回路概略図を図4に示す。
タは次の通りである。 ・入力抵抗 ・出力抵抗 ・周波数応答 ・電流転送比(直流電流と交流電流の両方)
を使って行われた。トランジスタアスペクト比(幅/長
さ)を表1にまとめる。
電流の注入により介在する入力電圧を図5に示す。低い
電圧レベルで適応バイアスをかける出力電流特性と、低
い電圧レベルで適応バイアスをかけない出力電流特性を
それぞれ図6、図7に示す。図8は、高い電流レベルで
の出力電流特性を示す。
は、ゲート抵抗が構造の周波数応答に及ぼす影響を示
す。様々な補償技術の影響を図11に示す。LVCMの
帯域幅全体にわたっての温度変化の影響を図12に示
す。図13は、提案されたLVCMの帯域幅全体にわた
ってパラメータ変化がほとんど影響を持たないことを示
す。
階信号が、ソース結合の1対の差動回路のゲートに1つ
に加えられる。MOS・FETを通過する電流が同等で
ある場合、電圧は別のゲートに現れる。提案された構造
は、低インピーダンス特性を電圧源に分け与える。しか
しながら、電圧源の最大電流低減能力は、電流源に左右
される。電流低減能力が増大すると、回路構造の電力消
費は増大する。上記アーキテクチャのデメリットは次の
通りである。
造の電力消費は増大する。 ・電流ミラーが回路アーキテクチャの出力低減能力を支
配する。 ・電流低減能力が増大すると、電力消費は増大する。 ・この構造は低電流回路に使用できない。
が、電圧を入力ポートから出力ポートに転送するのに使
用される。回路のテール電流は、LVCMを使用するこ
とによって一定に維持される。同様に、LVCMは、M
1とM2のドレン電流を一定に維持するのに使用され
る。LVCMが、入出力電圧の最大限可能な振幅を保証
し、これで、電圧転送ブロックにレール対レール転送能
力が与えられる。
領域内で作動すると仮定すると、単純な回路解析から次
の関係が得られる。
る。よって、次の通りとなる。
ータは、次の通りである。 ・きわめて高い入力インピーダンス ・きわめて低い出力インピーダンス ・直流電圧転送特性(入出力電圧範囲を教える) ・交流電圧転送帯域幅(有用周波数応答を教える)
ICEシミュレーションを行った。M1、M2およびM
3の幅/長さ比をそれぞれ24μm/1.6μm、24
μm/1.6μm、120μm/1.6μmとした。構
造の入力インピーダンスは、1018Ωとなったが、これ
は、どんなCMOS構造からも予測できる。構造出力イ
ンピーダンスは10Ωにすぎない。
入出力特性は図15に示す通りである。出力電圧は、−
1.0V〜1.0Vの入力電圧範囲に限って該入力電圧
に追従する。−1.0V〜1.0Vの範囲内の入力電圧
に対して、出力電圧の揺れはレール対レールに近い(−
0.75V〜0.75V)。直流電圧転送比は0.98
1で、理想値1.00に近いと評価された。交流電圧転
送比の方は1.00で理想的と評価された。電圧バッフ
ァの帯域幅特性を図16に示す。帯域幅は、300MH
zを超えていることが分かる。
節に述べた低電圧電流ミラー(LVCM)と電圧バッフ
ァ(VB)の利用をベースとしている。回路の動作はま
ったく単純で、かかる構成ブロックの特性と動作を知る
ことによって理解することができる。回路は3個のLV
CMを使用している。そのうちの1つがPMOSタイ
プ、残りの2つがNMOSタイプである。NMOS・C
Mは、二重出力LVCMと単独出力LVCMである。X
ポートが開状態に保たれていれば、LVCM1によって
セットされた一定のバイアス電流がM3を通過する。電
流がXポートに注入されると、バイアス電流と注入され
た電流との差の分がM3を通過する。この電流は、LV
CM1およびM3とM4によって形成されたCMの働き
によってZポートで反射される。同様に、Xポートから
引き出された電流がZポートで反射される。Yポートに
加えられた電圧は、1対の差動回路の働きによってXポ
ートに転送されることになる。
ついてシミュレーションを行った。M1、M2、M3お
よびM4の幅/長さ比をそれぞれ24μm/1.6μ
m、24μm/1.6μm、120μm/1.6μm、
120μm/1.6μmとした。150μAバイアス電
流について、入力電流転送特性を図18に示す。提案さ
れた回路の入力転送に対する周波数応答を図19に示
す。
た電圧を図20に示す。入力電流転送を図21に示す。
電流転送帯域幅を図22に示す。入力バイアス電流を2
50μAに増大させると、電流転送は、図23に示す通
り250μAに達するまで行われる。電流転送帯域幅
も、図24に示す通り増大する。
できる。 1.電流帰還増幅器 2.移動体通信装置に使用されるアクティブフィルタ 3.エンターテイメント信号および制御信号に使用され
るアナログ信号処理装置 4.高周波、低電力、低電圧のシステムが要求される宇
宙用電子機器 5.医療電子器械 6.電圧/電流変換器のためのトランスコンダクタ 7.数学機能 8.電流監視用のアナログチップおよびディジタルチッ
プ
いる。 i.低い電力消費(<2.0mW) ii.低い動作電圧(±1.0V) iii.電流転送比 a)DC≒0.99 b)AC≒0.99 c)電流転送帯域幅≒100MHz
す。
図である。
す。
流特性を示す。
電流特性を示す。
す。
の影響を示す。
タ変化の影響を示す。
答を示す。
電圧を示す。
グラフを示す。
を表すグラフを示す。
数応答特性を示す。
Claims (19)
- 【請求項1】 きわめて低い電圧で作動することのでき
る電流コンベヤ回路において、前記回路は3個のLVC
Mと4個のMOS・FETSを含み、Xポートが開状態
に保たれている場合LVCM1は一定のバイアス電流を
M3に流し、Xポートに電流が注入されている場合バイ
アス電流と注入された電流との差がM3を流れ、これ
が、LVCM1、M3およびM4の働きによってZポー
トで反射され、LVCM2がM1とM2のドレン電流を
一定に維持し、LVCM3が回路内のテール電流を一定
に維持する働きをする、電流コンベア回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載の回路において、電流コ
ンベヤが1個のPMOS・LVCMを含む、電流コンベ
ア回路。 - 【請求項3】 請求項1に記載の回路において、LVC
M2がPMOS・LVCMである、電流コンベア回路。 - 【請求項4】 請求項1に記載の回路において、電流コ
ンベヤが2個のNMOS・LVCMを含む、電流コンベ
ヤ回路。 - 【請求項5】 請求項1に記載の回路において、LVC
M1が単独入力、二重出力のNMOS・LVCMであ
る、電流コンベヤ回路。 - 【請求項6】 請求項1に記載の回路において、LVC
M2が単独入力、単独出力のNMOS・LVCMであ
る、電流コンベヤ回路。 - 【請求項7】 請求項1に記載の回路において、LVC
Mが、入力ポートにおいて従来型のCM構造をレベルシ
フト式トランジスタとともに使用する、電流コンベヤ回
路。 - 【請求項8】 請求項1に記載の回路において、LVC
Mが高い振幅能力を分け与える、電流コンベヤ回路。 - 【請求項9】 請求項1に記載の回路において、LVC
Mが、入出力電圧の最大限可能な振幅を保証し、レール
対レール能力を電圧転送ブロックに与える、電流コンベ
ヤ回路。 - 【請求項10】 請求項1に記載の回路において、適応
バイアス技術がLVCMで使用される、電流コンベヤ回
路。 - 【請求項11】 請求項1に記載の回路において、適応
バイアス技術が入力電圧の振幅を増大させ、オフセット
電流を減少させる、電流コンベヤ回路。 - 【請求項12】 請求項1に記載の回路において、MO
S・FETのM1とM2が1対の差動回路を形成する、
電流コンベヤ回路。 - 【請求項13】 請求項1に記載の回路において、Yポ
ートにおけるポート電圧が、1対の差動回路の働きによ
りXポートに転送される、電流コンベヤ回路。 - 【請求項14】 請求項1に記載の回路において、電流
コンベヤがさらに、M1のドレンとM2のゲートの間に
接続された容量Cを含む、電流コンベヤ回路。 - 【請求項15】 請求項1に記載の回路において、容量
が、補償を提供するように接続される、電流コンベヤ回
路。 - 【請求項16】 請求項1に記載の回路において、電流
コンベヤがさらに、M1とM2の両ゲート端子の間に接
続された抵抗を含む、電流コンベヤ回路。 - 【請求項17】 請求項1に記載の回路において、抵抗
が回路の周波数応答を強化する、電流コンベヤ回路。 - 【請求項18】 請求項1に記載の回路において、MO
S・FETのM3とM4が1個の電流ミラーを形成す
る、電流コンベヤ回路。 - 【請求項19】 請求項1に記載の回路において、電流
コンベヤが±1Vの範囲内の電圧で作動する、電流コン
ベヤ回路。
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- 2001-03-28 JP JP2001093728A patent/JP5021866B2/ja not_active Expired - Fee Related
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