JP2002299781A - 回路基板 - Google Patents

回路基板

Info

Publication number
JP2002299781A
JP2002299781A JP2001097943A JP2001097943A JP2002299781A JP 2002299781 A JP2002299781 A JP 2002299781A JP 2001097943 A JP2001097943 A JP 2001097943A JP 2001097943 A JP2001097943 A JP 2001097943A JP 2002299781 A JP2002299781 A JP 2002299781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
circuit
terminal electrode
electrode
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001097943A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Saito
利之 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2001097943A priority Critical patent/JP2002299781A/ja
Publication of JP2002299781A publication Critical patent/JP2002299781A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路基板とマザーボードとの接合強度を低下
させることなく、回路基板の内部の回路機能素子の特性
を正確に測定することができる回路基板を提供する。 【解決手段】所定回路網が形成された回路基板1の端面
に、グランド端面電極2、5及び接合補助端子電極3を
配置するとともに、前記回路基板1裏面に独立した信号
電極4を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種の電子機器や電
子装置等に用いられる電子回路モジュールに適した回路
基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器や電子回路モジュール
は、小型化・薄型化・高機能化・低コスト化等の要求が
より一層強くなっている。それらの要求を実現するため
に、回路基板自身を積層化して、同回路内に回路機能を
集積化していた。また、製造効率を高めるため、このよ
うな回路基板は、複数の回路基板が縦横に配置された大
型回路基板で製造され、製造工程の最終工程であるシー
ルドケースの取着の前後に、大型回路基板から複数の回
路基板に分離していた。
【0003】電子回路モジュールは、例えば、積層構造
の回路基板に複数のストリップラインを配置し、また基
板表面に表面導体膜を形成し、この表面導体膜上に各種
電子部品素子を搭載していた。また、基板の一部を用い
て容量成分を発生させたりしていた。これにより、この
回路基板内に共振回路部やフィルタ回路部を形成したり
して、さらに、アンテナスイッチング機能をもたせてい
た。
【0004】従来の電子回路モジュールの回路基板は、
大型回路基板から分離抽出して形成されることから、外
部と接続する端子電極は、分離される回路基板の端面部
分形成されていた。即ち、回路基板の端面に概略半円形
状の凹部を形成し、この凹部内にグランド端子電極、信
号側端子電極を形成していた。即ちこのような回路基板
の裏面の構造は、図5に示すような構造をなしていた。
図において、51は回路基板であり、52は信号用端子
電極及びそのランド電極であり、53はグランド端子電
極及びそのランド電極である。54は回路基板51の裏
面に被着形成し、グランド電位と接続してシールド導体
膜である。
【0005】例えば、信号用端子電極52は、基板51
の端面に形成された凹部52aと、凹部52a内に形成
された端面電極52bと、裏面側のランド導体膜52c
とから構成されている。
【0006】また、グランド端子電極53は、基板51
の端面に形成された凹部53aと、凹部53a内に形成
された端面電極53bと、裏面側のランド導体膜53c
とから構成されている。特に、各ランド導体膜53c
は、シールド導体膜54と接続している。また、図示し
ていないが、基板51の表面を覆うシールドケースの一
部は、グランド端子電極53の凹部53内に挿入され、
グランド電位の端面電極53bと半田を介して接合され
ている。
【0007】また、これらの端子電極52、53は、基
板51の表面や内部に形成された所定電位の導体と接続
されている。
【0008】このような裏面構造を有する回路基板は、
外部のマザーボード基板の配線パッドは、半田などを介
して接続される。この時、凹部52a、53a内の端子
電極52b、53bに半田のはい上がりが発生すること
になり、強固な半田接合が可能となる。
【0009】しかし、このような回路基板は、上述のよ
うに大型回路基板から製造工程の最終工程で分離(分割
または切断)される。即ち、分離前の大型基板の状態で
の裏面は、図6のように構成されている。
【0010】即ち、1つの回路基板領域Aと他の回路基
板領域Bとは、分離仮想線61を境界として大型基板6
0が形成される。そして、各凹部52a、53aは、隣
接しあう回路基板領域A、Bとが、共用しあう貫通穴6
2、63が形成されている。そして、この貫通穴62、
63の内壁に、端子電極52b、53bとなる導体膜6
2b、63bが、また、貫通穴62、63の裏面開口周
囲にランド電極52c、53cとなる導体膜62c、6
3cが形成されている。
【0011】ここで、通常、回路基板領域A側の信号側
端子52と回路基板領域Bの信号側端子電極52とが互
いに当接しあい、また、回路基板領域Aのグランド端子
電極53と回路基板領域Bのグランド端子電極53とが
互いに当接し合うように配置されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造では、例えば、大型回路基板60の状態で、各回路基
板領域A毎の特性を測定する場合、信号側端子電極52
となる貫通穴62の周囲のランド電極62cに測定用プ
ローブをあてて測定すると、回路基板領域Aと回路基板
領域Bの特性とが混合された測定結果となり、回路基板
領域Aの単独の特性は得られない。
【0013】このため、大型回路基板60から各回路基
板領域A、Bを分離した後、各回路基板の特性を測定し
なければならなかった。従って、各々回路基板を分離し
た後、特性を測定し、また、その特性を修正し、さら
に、回路基板に対して、シールドケースの取着が伴うた
め、その生産性が悪かった。
【0014】本発明は上記問題点を解決すべく案出され
たもので、その目的は、回路基板とマザーボードとの接
合強度を維持させて、同時に、生産効率が良好、即ち、
大型基板の状態で各回路基板領域の単独の特性が測定で
きる電子回路モジュールに用いる回路基板を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の回路基板は、所
定回路網が形成された回路基板の端面に、グランド端面
電極及び接合補助端子電極を配置するとともに、前記回
路基板裏面に独立した信号電極を配置した回路基板であ
る。
【0016】また、前記回路基板が、複数の回路基板が
縦横に整列された大型回路基板から抽出されることを特
徴とする回路基板である。
【作用】本発明によれば、回路基板の信号側端子電極
が、基板の裏面に独立して形成されている。即ち、大型
基板の状態では、隣接しあう回路基板領域間で、この信
号側端子電極が連続して接続されていないため、各回路
基板領域の単独の特性を測定する場合、確実に当該回路
基板の特性を正確に測定することができ、これにより、
測定した回路基板に見合った修正を大型基板の状態で実
施することができる。尚、グランド電位の端子電極は、
特性の測定において、基準のグランド電位とするため、
連続している方が、むしろ、特性測定においては好適で
ある。
【0017】これにより、回路基板の製造にあたり、従
来のように、シールドケースの取着工程の前後で大型基
板の分離が可能となるため、生産効率が維持・向上す
る。
【0018】また、基板の端面には、端面の凹部にグラ
ンド電位の端子電極や接合用補強端子電極が形成されて
いるため、マザーボードに半田実装しても、その部分に
半田はい上がり部が形成されるため、マザーボードとの
間の接合強度が維持されることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の回路基板を図面に
基づいて詳説する。
【0020】図1は本発明の回路基板の分解斜視図であ
る。尚、図1の分解斜視図では,特に、本発明の構造を
明確にするため、回路基板の裏面に被着される導体まで
分解して示している。また、図2は本発明の回路基板の
裏面図である。
【0021】図において、電子部品モジュール10は、
複数の誘電体層1a〜1cが積層されてなる回路基板1
と、シールドケース9とから構成されている。
【0022】回路基板1は、例えば多層セラミック回路
基板や多層に積層したガラスエポキシ絶縁基板等などが
例示できる。特に、この回路基板1は、高周波回路とし
ての特性や、電子回路網の高密度化を考慮して、複数の
誘電体セラミック層(誘電体層)1a〜1cが積層して
成る多層セラミック回路基板が好適に用いられる。
【0023】また、各誘電体層1a〜1cの層間には、
所定回路網を構成する内部配線導体12が形成され、各
各誘電体層1a〜1cには、内部配線導体12や回路基
板1の両主面に配置される各種導体と接続するビアホー
ル導体11が形成されている。ここで、内部配線導体1
2または両主面に被着される導体は、例えばストリップ
ラインなどのようにインダクタンス成分を有する導体
膜、容量成分を形成する容量電極などが挙げられ、それ
単独でインダクタンス成分や容量成分として動作する場
合や、これらの集中定数的なインダクタンス成分と容量
成分とから成るLC共振回路部、フィルタ回路部、ま
た、分布定数的なインダクタンス成分と容量成分とから
成るLC共振回路部、フィルタ回路部などがある。
【0024】また、回路基板1の表面には、上述の導体
(表面配線導体13)が形成されて、この表面配線導体
13上には、ICチップ、チップ状電子部品などの電子
部品7が実装されている。
【0025】上述の回路基板1の内部配線導体12や表
面配線導体13は、端子電極に接続され、外部のマザー
ボードに接続される。
【0026】端子電極は、基板1の端面部分を利用して
形成される端子電極2、3、5と、基板1の裏面に独立
して形成される端子電極4とがある。例えば、端子電極
2、5はグランド電位の端子電極であり、端子電極3は
グランド電位または浮き状態の端子電極である。
【0027】これらの端子電極2、3、5は、基板1の
端面に形成された凹部2a、3a、5aと、凹部2a、
3a、5a内に形成された端面電極2b、3b、5b
と、凹部2a、3a、5aの裏面開口周囲に形成された
ランド導体膜2c、3c、5cとから構成されている。
特に、端子電極5の形状が、他の端子電極2、3に比較
して大きいのは、この端子電極の凹部5a内に、シール
ドケース9の一部が挿入配置されて、端子電極5bに半
田を介して接合されるためである。
【0028】また、図2では、各ランド導体膜2c、5
cとは、基板1の裏面に被着された幅広い導体膜である
裏面シールド導体6が接続されている。
【0029】このようなグランド電位の端子電極2、5
は、回路基板1の内部配線導体12や表面配線導体13
に接続されている。その接続の方法は、例えば各誘電体
層1a〜1bの層間の内部配線導体12が、凹部2a、
5a内の端子電極2b、5bに直接接続したり、また、
ビアホール導体11によって、ランド導体膜2c、5c
やシールド導体膜6に接続することにより達成されてい
る。
【0030】この点、端子電極3は、例えば、一切内部
配線導体12や表面配線導体13と接続しないようにす
ることにより、浮き電位の端子電極とすることができ
る。
【0031】また、端子電極4は、信号側の端子電極で
あり、回路基板1の裏面に独立して島状に配置されてい
る。例えば、従来、基板の端部に形成した凹部でもって
形成していたことを考慮して、浮き電位の端子電極3の
ランド導体膜3cの近傍に配置されている。例えば、浮
き電位の端子電極3のランド導体膜3cと信号側端子電
極4との間に間隙が形成されている。ここで、端子電極
3は浮き電位となっているため、マザーボードに半田接
合した時、ランド導体膜3cとの間に半田ブリッジが形
成されて、浮き電位の端子電極3と信号側の端子電極4
とが導通しても構わない。逆に、この信号側の端子電極
4とグランド電位の端子電極2、5やシールド導体膜6
とは、マザーボード上に実装した時に、半田ブリッジが
発生しない程度の充分な間隔を設ける必要がある。
【0032】また、このような回路基板1の表面には、
表面配線導体13が形成され、その表面に電子部品素子
7が配置されている。本発明では、基板端面には信号側
の端子電極が配置されていないことから、基板表面の周
囲にグランド導体膜を周設しても構わない。この場合、
仮に、グランド導体膜が浮き電位の端子電極2と導通す
る場合、基板1の裏面においては浮き端子電極3のラン
ド導体膜3cと信号側の端子電極4とが半田ブリッジが
形成されない程度に充分な間隙を設ける必要がある。こ
のように基板1の周囲にグランド導体膜を周設すること
により、基板表面のシールド効果を向上させることがで
きる。
【0033】また、基板1の表面には、シールドケース
9が被覆されている。このシールドケース9の材料とし
ては、鉄・洋白・アルミニウム・SUS・銅等が用いら
れる。
【0034】シールドケース9は、その一面(基板の表
面側)が開口し、その側面部から延出した突片9aを有
している。この突片9aは、シールドケース9の側面部
から延出し、端子電極5の凹部5a内に挿入され、グラ
ンド電位の端子電極5bに半田を介して接合されてい
る。尚、シールドケース9と基板1の端面との接合箇所
は、図では、2ヶ所となっているが、異なる辺で3ヶ所
以上の接合箇所を設けることにより、安定的にシールド
ケース9を取着できる。
【0035】ここで、本発明の特徴的なことは、回路基
板1の端面にグランド電位または浮き電位の端子電極
2、3、5が形成され、そして、信号側の端子電極4
は、これらの端子電極2、3、5と電気的に切り離され
た状態で存在している。尚、内部配線導体12と信号側
の端子電極4との接続は、ビアホール導体11を配して
接続されている。
【0036】即ち、大型回路基板の状態では、2つの回
路基板となる回路基板領域A、Bが連接していたとして
も、両回路基板領域A、Bの信号側の端子電極4同士が
少なくとも導通することがない。これにより、後述する
製造工程中の各回路基板領域A、Bの回路特性を個別に
測定することができる。
【0037】また、この回路基板1を電子モジュール1
0として、マザーボードに半田接合する場合には、回路
基板1の裏面部分に存在する端子電極4やランド電極2
c、3c、5cとの間の半田接合のみならず、基板1の
端面に形成された端面導体膜2b、3b、5bにまで、
半田のはい上がりが発生し、回路基板1の端面部分で強
固な半田接合が維持できることになる。
【0038】上述の電子回路モジュール10の回路基板
1の製造方法について説明する。
【0039】まず、回路基板1となる誘電体材料、例え
ば、ガラス−誘電体セラミック材料から成るグリーンシ
ートを形成する。具体的には、上述のセラミック粉末、
上述の低融点ガラス成分のフリット、有機バインダ、有
機溶剤を均質混練したスラリーを、ドクターブレード法
によって所定厚みにテープ成形して、所定大きさに切断
してシートを作成する。上述のセラミック材料とガラス
材料との構成比率は、850〜1050℃の比較的低温
で安定的に焼成するために、セラミック材料が10〜6
0重量%、好ましくは30〜50重量%であり、ガラス
材料が90〜40重量%、好ましくは70〜50重量%
である。
【0040】有機バインダは、固形分(セラミック粉
末、低融点ガラス成分のフリット)との濡れ性も重視す
る必要があり、比較的低温で且つ短時間の焼成工程で焼
失できるように熱分解性に優れたものが好ましく、アク
リル酸もしくはメタクリル酸系重合体のようなカルボキ
シル基、アルコール性水酸基を備えたエチレン性不飽和
化合物が好ましい。
【0041】溶剤として、有機系溶剤、水系溶剤を用い
ることができる。例えば、有機溶剤の場合には、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイ
ソベンチートなどが用いられ、水系溶剤の場合には、水
溶性である必要があり、モノマー及びバインダには、親
水性の官能基、例えばカルボキシル基が付加されてい
る。その付加量は酸価で表せば2〜300あり、好まし
くは5〜100である。付加量が少ない場合は水への溶
解性、固定成分の粉末の分散性が悪くなり、多い場合は
熱分解性が悪くなるため、付加量は、水への溶解性、分
散性、熱分解性を考慮して、上述の範囲で適宜付加され
る。
【0042】尚、このグリーンシートは、回路基板1と
なる複数の回路基板領域A、B・・からなる大型グリー
ンシートである。
【0043】次に、グリーンシート上の各回路基板領域
毎に、グリーンシートの厚みを貫くビアホール導体11
などとなる所定径の貫通穴をパンチングによって形成す
る。
【0044】次に、グリーンシート上の各回路基板領域
毎に、上述の貫通穴にAg系導電性ペーストを充填し
て、内部配線導体12となる導体膜などを形成する。
尚、この内部配線導体12は、回路機能素子、例えば、
ストリップライン導体膜、コンデンサなどとなる導体膜
としても利用される。同時に、最外層に位置するグリー
ンシート上に、表層配線導体13となる導体膜、各種電
極パッドとなる導体膜を、Ag系導電性ペーストを印刷
し、乾燥処理により形成する。
【0045】また、最外層の下部側に位置するグリーン
シートの裏面側には、端子電極4となる導体膜、シール
ド導体膜6となる導体膜、必要に応じてランド電極2
c、3c、5cを形成する。
【0046】ここで、導電性ペーストは、Ag系(Ag
単体、Ag−Pd、Ag−PtなどのAg合金)粉末、
ガラス成分、エチルセルロースなどの有機バインダー、
溶剤を均質混合したものが用いられる。
【0047】また、基板の表面に露出する表面配線導体
13やシールド導体膜6となる導電性ペーストは、Ag
系(Ag単体、Ag−PdなどのAg合金)粉末あるい
はAu系粉末、Pt粉末、無機バインダ、有機バイン
ダ、溶剤を均質混合したものが用いられる。
【0048】このように各導体膜が形成されたグリーン
シートを、積層順に応じて積層一体化して、複数の回路
基板領域からなる未焼成状態の大型回路基板を形成す
る。その後、必要に応じて、各電子回路モジュールの形
状に応じて、分割溝を形成する。
【0049】次に、未焼成大型回路基板の各回路基板領
域を仕切る境界部分に、この境界線を跨がるように分離
後に凹部2a、3a、5aとなる貫通穴を形成する。そ
の後、その貫通穴の内壁に端面電極2b、3b、5bと
なる導体膜、ランド電極2c、3c、5cとなる導体膜
を形成する。具体的には、貫通穴の一方開口から吸引し
ながら、開口を覆う範囲で導電性ペーストを印刷を行
う。
【0050】これにより、先に形成したランド電極2
c、3c、5cとなる導体膜と一体化させることができ
る。
【0051】次に上述の未焼成状態の大型回路基板を大
気雰囲気や中性雰囲気で焼成処理する。焼成処理は、脱
バインダ過程と焼結過程からなる。
【0052】脱バインダ過程は、回路基板となるグリー
ンシートや導体膜に含まれる有機成分を焼失するための
ものであり、例えば600℃以下の温度領域で行われ
る。
【0053】また、焼結過程は、回路基板となるグリー
ンシートのガラス成分が結晶化すると同時に、セラミッ
ク粉末の粒界に均一に分散し、回路基板に一定強度、一
定の誘電率を与え、さらに、導体膜の導電材料の金属粉
末であるAg系材料またはAu材料を粒成長させて、低
抵抗化させ、回路基板1と一体化させるものである。こ
れは、ピーク温度850〜1050℃に達するまでに行
われる。
【0054】この工程で、回路基板1となる各回路基板
領域A、B・・では、回路機能素子を含む内部配線導体
12、凹部2a、3a、5aとなる貫通孔の内壁に形成
された端子電極2b、3b、5b、ビアホール導体11
が形成され、回路基板1表面では、表層配線導体13、
各種電極パッド、基板裏面には端子電極4、シールド導
体膜6が形成されることになる。
【0055】その後、必要に応じて、表面配線導体に接
続する厚膜抵抗素子や所定形状の絶縁保護膜を形成す
る。
【0056】次に、各回路基板領域A、B・・の単独の
回路特性を測定する。この特性とは,例えば、ストリッ
プライン導体膜やコンデンサを厚膜技法により形成して
いるため、導電性ペーストの印刷ずれ、印刷にじみや、
グリーンシートの積層ずれなどにより、設計どおりの特
性が得られない場合がある。この回路基板領域A、B内
その修正を行なうために、回路基板領域毎の特性を測定
する。具体的には、特性測定用装置プローブの2つの接
点のうち、一方の接点をグランド電位の端子電極2、5
に接続し、他方の接点を信号側の端子電極4に接続し
て、諸特性の測定を行う。
【0057】このようにして回路機能素子の特性を測定
した結果、不良な特性が得られるものについては、回路
基板を分割する前に回路基板領域内に不良マーキングを
記載し、その後の製造工程、例えば電子部品7などの実
装を行わない。尚、測定の結果、特性の調整・修正は、
表面に形成した調整用導体などにレーザー照射・一部除
去を行い、特性の調整行なう。
【0058】次に、必要に応じて、回路基板領域A、B
の表面に各種電子部品素子7を実装する。尚、上述の特
性の測定前に各種電子部品素子7を実装しても構わな
い。
【0059】次に、シールドケース9を大型回路基板の
各回路基板領域を被覆する。このシールドケース9は、
凹部5aとなる貫通穴の端面電極5bに半田を充填し、
シールドケース9の突片9aを貫通穴に挿入し、リフロ
ー処理にて半田接合する。
【0060】そして、その後、各回路基板領域毎に大型
回路基板を分離し、回路基板を用いた電子回路モジュー
ル10が完成する。
【0061】尚、大型回路基板から回路基板領域1にお
いては、凹部2a、3aなどと貫通穴は半円形状である
が、長円形状であっても構わない。また、上述の導体の
材料として、Ag系またはAu系材料で接続している
が、セラミック材料及び焼成雰囲気(中性または還元牲
雰囲気)を利用すれば、Cu系導体材料を用いることが
できる。
【0062】また、電子部品素子7の実装及びシールド
ケース9の取着は、大型回路基板から回路基板に分離し
た後であってもよい。
【0063】本発明の電子回路モジュール10によれ
ば、回路基板1の裏面に、信号側の端子電極4が独立し
て形成されているので、大型回路基板の状態で各回路基
板領域の回路特性、高周波特性を測定しても、大型回路
基板で隣接しあう配置し合う回路基板領域の回路網の影
響を一切受けないことになり、純粋なる回路基板1のみ
の特性を測定することができる。しかも、製造工程の早
い段階で不良品を除去でき、むだな工程が減少する。
【0064】また、浮き電位の端子電極3(ダミー電
極)が基板1の端面に形成されているため、基板1の端
面に位置する端子電極の数を減少させずに済み、回路基
板1とマザーボードとの接合強度を低下させることはな
い。
【0065】また、端子電極2、3、5の直径、また
は、基板中央側への切り込み量を約400μm以下とす
ることができるため、回路基板1の全体の高密度実装を
実現できる。
【0066】なお、印刷ずれ等による不必要な接続を防
ぐために、信号側の端子電極4と浮き電極やグランド電
位の端子電極2、3、5(ランド電極2a、3a、5
a)やシールド導体6との間隔を100μm以上とする
ことが望ましい。特に、マザーボード実装時に信号端子
電極4に短絡してはならないグランド電位のシールド導
体やランド電極2a、5aとは、300μm以上の間隔
を設けることが望ましい。
【0067】図3は、本発明の回路基板の他の実施の形
態を示す回路基板の裏面の平面図である。この実施例で
は、グランド電位の端子電極2のランド電極2cと浮き
電位の端子電極3のランド電極3cとの間に、信号側の
端子電極4を配置している。
【0068】なお、本発明は上記の例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更
や改良を施すことは何ら差し支えない。
【0069】例えば、絶縁基板材料として多層セラミッ
ク回路基板に代えてガラスエポキシ絶縁基板を用いても
よいことは言うまでもない。
【0070】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0071】回路基板1は、寸法が7mm×5mm×
0.1mm、比誘電率が20であるものを用いた。コン
デンサの電極パターンを0.7mm×0.7mm、コイ
ルパターンの長さを4mm、幅を0.1mmとし、ま
た、凹部は、φ0.4mmの円状凹部を6ヶ所、楕円状
の凹部を2ヶ所形成した。
【0072】上記製造方法によって、本発明の回路基板
(図2)と従来の回路基板(図5)を含む大型回路基板
を作成した。
【0073】そして、それぞれの大型回路基板の状態
で、ネットワークアナライザを用いて100MHzから
6GHzにおける各回路基板領域単独の周波数特性の測
定を行った。
【0074】図3、7に、本発明と従来の回路基板領域
の周波数−インピーダンス(Z)特性を示す。
【0075】図のように、本発明の大型回路基板はノイ
ズが少なく、正確な特性を測定することができることが
分かる。なお、本実施例では、ネットワークアナライザ
を用いて100MHzから6GHzにおける周波数特性
の測定を行ったが、直流電圧印加時の絶縁抵抗値の測定
をはじめ、ミリ波・マイクロ波領域の特性を評価するこ
とも可能である。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、回路基板の裏面に、信
号側の端子電極を配置している。そして、回路基板か複
数抽出できる大型回路基板の状態では、信号側の端子電
極が隣接する回路基板とは電気的に非導通状態を維持で
きるため、大型基板の状態で個々の回路基板の特性を確
実に測定できる。よって、回路基板の特性の修正及び調
整が簡単に行なえ、また、生産効率が大きく向上する。
【0077】また、基板の端面には、グランド端子電極
またはダミー端子電極が形成されているので、回路基板
とマザーボードとの接合強度を維持せさせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路基板の分解斜視図である。
【図2】本発明の回路基板の裏面側の平面図である。
【図3】本発明の他の回路基板の裏面側の平面図であ
る。
【図4】本発明の大型回路基板の回路基板領域の高周波
特性を示す図である。
【図5】従来の回路基板の裏面側の平面図である。
【図6】従来の大型回路基板の裏面側の部分平面図であ
る。
【図7】従来の大型回路基板の回路基板領域の高周波特
性を示す図である。
【符号の説明】
10 電子回路モジュール 1、51 回路基板 1a〜1c 誘電体層 2、3、5 端子電極 2a、3a、5a 凹部 2b、3b、5b 端子電極導体 2c、3c、5c ランド電極 6 シールド導体膜 9 シールドケース 9a 突片部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/40 H05K 3/46 H // H05K 3/46 N H01L 23/12 N Q E Fターム(参考) 5E317 AA22 BB04 BB11 CC22 CD29 CD32 GG16 5E338 AA03 AA18 BB31 BB65 BB75 CC01 CC09 CD01 CD11 CD32 EE11 EE26 EE31 EE51 5E346 AA12 AA15 AA41 AA60 BB02 BB03 BB04 BB06 BB16 CC18 CC31 DD02 DD34 EE24 GG06 GG08 GG09 GG32 HH11 HH33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定回路網が形成された回路基板の端面
    に、グランド端面電極及び接合補助端子電極を配置する
    とともに、前記回路基板裏面に独立した信号電極を配置
    したことを特徴とする回路基板。
  2. 【請求項2】 前記回路基板が、複数の回路基板が縦横
    に整列された大型回路基板から抽出されることを特徴と
    する請求項1記載の回路基板。
JP2001097943A 2001-03-30 2001-03-30 回路基板 Pending JP2002299781A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001097943A JP2002299781A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 回路基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001097943A JP2002299781A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 回路基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002299781A true JP2002299781A (ja) 2002-10-11

Family

ID=18951648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001097943A Pending JP2002299781A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 回路基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002299781A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129325A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Seiko Instruments Inc 圧電振動子、発振器、電波時計、電子機器、圧電振動子用ウエハ体及び圧電振動子の製造方法
JP2008289201A (ja) * 2008-09-03 2008-11-27 Kyocera Corp シンセサイザ装置及びこれを備える携帯通信端末
JP2008295102A (ja) * 2008-09-03 2008-12-04 Kyocera Corp シンセサイザ装置及びこれを備える携帯通信端末

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129325A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Seiko Instruments Inc 圧電振動子、発振器、電波時計、電子機器、圧電振動子用ウエハ体及び圧電振動子の製造方法
JP2008289201A (ja) * 2008-09-03 2008-11-27 Kyocera Corp シンセサイザ装置及びこれを備える携帯通信端末
JP2008295102A (ja) * 2008-09-03 2008-12-04 Kyocera Corp シンセサイザ装置及びこれを備える携帯通信端末
JP4698711B2 (ja) * 2008-09-03 2011-06-08 京セラ株式会社 シンセサイザ装置及びこれを備える携帯通信端末

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6700076B2 (en) Multi-layer interconnect module and method of interconnection
JP2002026513A (ja) 電子部品およびその製造方法、集合電子部品、電子部品の実装構造、ならびに電子装置
US6639311B2 (en) Multilayer ceramic electronic component, electronic component aggregate, and method for producing multilayer ceramic electronic component
JP3094069B2 (ja) セラミックパッケージ本体の製造方法
JP2002529920A (ja) グラウンド・プレーンを接続された電気部品および電気回路モジュール
JP2002299781A (ja) 回路基板
JP2873645B2 (ja) セラミック多層配線基板の製造方法
JP2006211620A (ja) フィルタ及びデュプレクサ
JP2002141673A (ja) 電子回路モジュール
JPH06268464A (ja) ノイズフィルタブロック
JP2002299782A (ja) 回路基板
JPH0720943Y2 (ja) 多層プリント配線板
JP2020167394A (ja) プリント回路板、及び電子機器
JP2005080229A (ja) チップアンテナ及びその製造方法
JP3061092B2 (ja) バリスタ機能付きノイズフィルタブロック
JPH08298362A (ja) 表面実装用回路基板
JPH11163192A (ja) セラミック多層同軸信号配線基板及びセラミック多層同軸信号配線基板の製造方法及び電子回路装置
US20040055782A1 (en) Surface-mounting type electronic circuit unit having no melting of solder attaching electric part thereto
JPH1051094A (ja) プリント配線板及びその製造方法
KR100558443B1 (ko) 저온 소성 세라믹 기판의 외부 단자 구조 및 그 형성방법
JP2002076629A (ja) 複合多層配線基板
JPH03110768A (ja) 配線パターン接続用チップ
JPH05327157A (ja) セラミック基板
JP2003046241A (ja) 回路基板
JPH03116797A (ja) 厚膜表面実装回路