JP2002299638A - 炭化珪素半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置及びその製造方法

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JP2002299638A JP2001101595A JP2001101595A JP2002299638A JP 2002299638 A JP2002299638 A JP 2002299638A JP 2001101595 A JP2001101595 A JP 2001101595A JP 2001101595 A JP2001101595 A JP 2001101595A JP 2002299638 A JP2002299638 A JP 2002299638A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャネル長のバラツキによって発生する素子
のオン抵抗の増加や耐圧の低下を防止する。 【解決手段】 第2ゲート領域7に対し、第1ゲート領
域3の上に位置する部位内において、第2ゲート領域7
の接合深さを部分的に深くしたチャネル設定領域7a、
7bを備える。そして、このチャネル設定領域7a、7
bにおいて、第1ゲート領域3との間の距離が最も短く
なるようにする。これにより、チャネル設定領域7a、
7bによってチャネルが設定され、チャネル設定領域7
a、7bにおけるチャネル長方向の幅L1、L2によっ
てチャネル長が決定する。これにより、チャネル長のバ
ラツキをなくすことができ、チャネル長のバラツキによ
って発生する素子のオン抵抗の増加や耐圧の低下を防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化珪素(以下、
SiCという)半導体装置及びその製造方法に関するも
ので、特にJ−FETに適用して好適である。
【0002】
【従来の技術】図20に、パワー素子として用いられる
SiC半導体装置の一例としてnチャネル型のJ−FE
Tの断面構成を示す。図20に示されるように、nチャ
ネル型のJ−FETは、SiCからなるn+型基板J1
の上にn-型エピ層J2を成長させた基板を用いて形成
される。n-型エピ層J2の表層部にはp型の第1ゲー
ト領域J3が形成されている。そして、第1ベース領域
J3上を含み、n-型エピ層J2の上にチャネル層J4
が形成されている。そして、このチャネル層J4のうち
第1ベース領域J3よりも上層に位置する領域にn+
ソース領域J5が形成されている。また、第1ゲート領
域J3のうちn+型ソース領域J5よりも突き出すよう
に延設された部分とオーバラップするように、チャネル
層J4の表面にはp型の第2ゲート領域J6が形成され
ている。そして、第1、第2ゲート領域J3、J6と接
するように第1、第2ゲート電極J7、J8が形成され
ていると共に、n+型ソース領域J5と接するようにソ
ース電極J9が形成され、さらに、n+型基板J1と接
するようにドレイン電極J10が形成されて図20に示
すJ−FETが構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成のJ−
FETは、第1、第2ゲート領域J3、J6からチャネ
ル層J4に向けて伸びる空乏層幅を制御することでチャ
ネルを形成し、チャネルを通じてソース−ドレイン間に
電流を流すことで動作するようになっている。
【0004】この従来のJ−FETでは、第1、第2ゲ
ート領域J3、J6やn+型ソース領域J5をイオン注
入もしくはエピタキシャル成長にて形成しているが、こ
れら各不純物層をセルフアライン(自己整合)で形成し
ていないため、作製時のマスクずれによるバラツキ、具
体的にはチャネル長のバラツキが生じる。このため、1
セル中でオン抵抗の高い部分と低い部分、あるいは耐圧
の高い部分と低い部分が形成されるという問題を発生さ
せ、パワー素子全体のオン抵抗を増加させると共に、耐
圧の低下をもたらすという問題を発生させる。
【0005】本発明は上記点に鑑みて、チャネル長のバ
ラツキによって発生する素子のオン抵抗の増加や耐圧の
低下を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、炭化珪素からなる第1
導電型の半導体基板(1)と、半導体基板の主表面上に
形成され、該半導体基板よりも高抵抗な炭化珪素よりな
る第1導電型の半導体層(2)と、半導体層の表層部の
所定領域に形成され、所定深さを有する第2導電型の第
1ゲート領域(3)と、半導体層及び第1ゲート領域の
上に形成された第1導電型のチャネル層(5)と、チャ
ネル層のうち第1ゲート領域の上に位置する部位に形成
された第1導電型のソース領域(6)と、チャネル層の
上又はチャネル層の表層部において、第1ゲート領域と
対向する部位を含むように形成された第2導電型の第2
ゲート領域(7)と、ソース領域に電気的に接続された
ソース電極(9)と、第1ゲート領域に電気的に接続さ
れた第1ゲート電極(10)と、第2ゲート領域に電気
的に接続された第2ゲート電極(11)と、半導体基板
の裏面側に形成されたドレイン電極(13)とを有し、
第2ゲート領域には、第1ゲート領域の上に位置する部
位内において、該第2ゲート領域の接合深さを部分的に
深くした第2導電型のチャネル設定領域(7a、7b)
が備えられていることを特徴としている。
【0007】このように、第2ゲート領域の接合深さを
部分的に深くするチャネル設定領域を形成することで、
このチャネル設定領域によってチャネル長が設定される
ことになる。このため、チャネル長のバラツキをなくす
ことができ、チャネル長のバラツキによって発生する素
子のオン抵抗の増加や耐圧の低下を防止することができ
る。
【0008】請求項2に記載の発明では、第1ゲート領
域には、第2ゲート領域の下に位置する部位内におい
て、該第1ゲート領域の接合深さを部分的に浅くした第
2導電型のチャネル設定領域(3a、3b)が備えられ
ていることを特徴としている。このように、第1ゲート
領域側にチャネル設定領域を形成しても、請求項1と同
様の効果を得ることができる。
【0009】請求項4に記載の発明では、第1ゲート領
域の端部において第1ゲート領域形成の際に注入された
第2導電型不純物を熱拡散させることによってチャネル
設定領域を形成していることを特徴としている。また、
請求項5に記載の発明では、チャネル設定領域は、不純
物を熱拡散させることによって形成されていることを特
徴としている。これらの構成によれば、逆バイアス時に
は低濃度となる部分において空乏層が伸び易くなること
から耐圧を稼ぐことができ、順バイアス時には低濃度で
あることから空乏層を一気に縮めることができる。さら
に、逆バイアス時には活性化されていないボロンが活性
化状態となって耐圧を稼ぐことが可能となるが、順方向
バイアス時にはボロンが活性化状態になることはないた
め大電流を流すことができるという効果も得られる。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の半導体装置の製造方法に関し、請求項7に記載の発明
は、請求項2に記載の半導体装置の製造方法に関する。
これらの方法により、請求項1、2に記載の半導体装置
を製造することができる。
【0011】請求項9に記載の発明では、チャネル設定
領域を形成する工程、ソース領域を形成する工程は、チ
ャネル層の上に、チャネル設定領域の形成予定位置およ
びソース領域の形成予定位置に開口部が形成された第1
のマスク材(21)を形成する工程と、第1のマスク材
の開口部のうち、ソース領域の形成予定位置に形成され
たものを覆う第2のマスク材(22)を形成したのち、
該第2のマスク材および第1のマスク材をマスクとした
イオン注入を行うことで、チャネル設定領域を形成する
工程と、第1のマスク材の開口部のうち、チャネル設定
領域の形成予定位置に形成されたものを覆う第3のマス
ク材(23)を形成したのち、該第3のマスク材および
第1のマスク材をマスクとしたイオン注入を行うこと
で、ソース領域を形成する工程とを有していることを特
徴としている。
【0012】このように、ソース領域やチャネル設定領
域の形成予定位置に開口部が形成された第1のマスク材
を用い、この第1のマスク材の開口部のうち、ソース領
域の形成予定位置やチャネル設定領域の形成予定位置を
順に覆ってイオン注入を行うことで、ソース領域やチャ
ネル設定領域をセルフアライン(自己整合)で形成する
ことができる。これにより、チャネル長のバラツキをな
くすことができ、チャネル長のバラツキによって発生す
る素子のオン抵抗の増加や耐圧の低下を防止することが
できる。
【0013】請求項10に記載の発明では、第2ゲート
領域を形成する工程は、ソース領域及びチャネル設定領
域を形成したのち、第1のマスク材に対してパターニン
グすることで、第1のマスクに第2ゲート領域の形成予
定位置に開口部を形成する工程と、第1のマスク材の開
口部のうち、ソース領域の形成予定位置に形成されたも
のを覆う第4のマスク材(24)を形成したのち、該第
4のマスク材および第1のマスク材をマスクとしたイオ
ン注入を行うことで、第2ゲート領域を形成する工程と
を有していることを特徴としている。このように、第2
ゲート領域に関しても第1のマスク材を用いることで、
この第2ゲート領域もセルフアラインで形成することが
できる。
【0014】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に、本発明
の第1実施形態における炭化珪素半導体装置として、ダ
ブルゲート駆動タイプのnチャネル型J−FETの断面
構造を示す。以下、図1に基づいてJ−FETの構成に
ついての説明を行う。
【0016】図1は、J−FETは1セル分の断面構成
を示したものである。炭化珪素からなるn+型基板1は
上面を主表面とし、主表面の反対面である下面を裏面と
している。このn+型基板1の主表面上には、基板1よ
りも低いドーパント濃度を有する炭化珪素からなるn-
型エピ層2がエピタキシャル成長されている。
【0017】n-型エピ層2の表層部における所定領域
には、紙面左右において略対称にp+型層からなる第1
ゲート領域3が形成されている。また、第1ゲート領域
3上を含み、n-型エピ層2の表面にはn-型層で構成さ
れたチャネル層5がエピタキシャル成長されている。こ
のチャネル層5の中層部のうち第1ゲート領域3の上に
位置する領域にはn+型ソース領域6が形成されてお
り、また、チャネル層5の表層部のうち少なくとも第1
ゲート領域3の上に位置する部位にはp+型層からなる
第2ゲート領域7が形成されている。
【0018】この第2ゲート領域7は、紙面左右それぞ
れの第1ゲート領域3の上に位置する部位内において、
部分的に接合深さが深くされ、第1ゲート領域3との距
離が最も短くなるようにされた領域7a、7bを備えて
いる。これら各領域7a、7bは、チャネル長の方向に
おける幅Lが等しくなるように形成され、これら各領域
7a、7bによって、紙面左右に形成されるチャネルの
長さ(チャネル長)が同じ長さで設定されている。以
下、これら各領域7a、7bをチャネル設定領域とい
う。
【0019】また、チャネル層5には、n+型ソース領
域6の表面部や第1ゲート領域3の表面部まで達する凹
部8が形成されている。この凹部8の内には、n+型ソ
ース領域6に電気的に接続されたソース電極9が形成さ
れていると共に、第1ゲート領域3に電気的に接続され
た第1ゲート電極10が形成された構成となっている。
そして、第2ゲート領域7の上層部には、第2ゲート領
域7の電位を制御するための第2ゲート電極11が形成
され、ソース電極9、第1、第2ゲート電極10、11
それぞれがパッシベーション膜12によって絶縁分離さ
れた状態となっている。
【0020】さらに、n+型基板1の裏面側には、n+
基板1と電気的に接続されたドレイン電極13が形成さ
れている。このようにして、本実施形態におけるJ−F
ETが構成されている。
【0021】以上のように構成されたJ−FETは、ノ
ーマリオフ型で動作するように構成されている。すなわ
ち、第1、第2ゲート電極10、11に電圧を印加して
いない時には、チャネル層5が第1ゲート領域3から伸
びる空乏層と第2ゲート領域7のチャネル設定領域7
a、7bから伸びる空乏層とによってピンチオフされ
る。そして、第1、第2ゲート電極10、11に所望の
電圧を印加すると、第1、第2ゲート領域3、7からの
空乏層の伸び量が小さくなり、チャネルが形成されて、
ソース電極9→n+型ソース領域6→チャネル層5→n-
型エピ層2→n+型基板1→ドレイン電極13の順で電
流が流れるようになっている。
【0022】このようなJ−FETにおいては、オン抵
抗や耐圧が、チャネルの長さ、つまり第2ゲート領域7
のうち接合深さが深くなっているチャネル設定領域7
a、7bのチャネル長方向の幅によって決定されること
になる。これに対し、本実施形態では、上述したよう
に、チャネル設定領域7a、7bのチャネル長方向の幅
Lが等しい関係となっているため、紙面左右両側におい
てチャネル長さが等しくなる。このため、チャネル長の
バラツキによって発生する素子のオン抵抗の増加や耐圧
の低下を防止することが可能となる。
【0023】次に、図1に示すJ−FETの製造工程を
図2〜図5を用いて説明する。
【0024】〔図2(a)に示す工程〕まず、n型4
H、6H、3C又は15R−SiC基板、すなわちn+
型基板1を用意する。例えば、n+型基板1として、厚
さが400μm、主表面が(0001)Si面、又は、
(112−0)a面のものを用意する。そして、この基
板1の主表面に厚さ5μmのn-型エピ層2をエピタキ
シャル成長させる。この場合、n-型エピ層2は下地の
基板1と同様の結晶が得られ、n型4H、6H、3C又
は15R−SiC層となる。
【0025】〔図2(b)に示す工程〕n-型エピ層2
の上の所定領域にLTO(Low Temperature Oxide)膜
20を配置したのち、フォトリソグラフィによってLT
O膜20をパターニングして所定領域を開口させる。そ
して、LTO膜20をマスクとしてイオン注入を行う。
具体的には、第1ゲート領域3を形成する予定位置にp
型不純物としてボロンをイオン注入する。また、このと
き、必要に応じて第1ゲート領域3を形成する予定位置
の表面にコンタクト用にアルミニウムをイオン注入して
も良い。
【0026】この後、熱処理を施すことで注入されたイ
オンを活性化させ、第1ゲート領域3を形成する。な
お、この第1ゲート領域3の形成に際し、あまりp型不
純物を熱拡散させたくない場合には、熱拡散しにくいA
lを用いるか、もしくはボロンに対して炭素を一定割合
(好ましくはボロン:炭素=1:10)注入することで
熱拡散し難くするとよい。
【0027】〔図2(c)に示す工程〕LTO膜20を
除去したのち、第1ゲート領域3上を含み、n-型エピ
層2の上にエピタキシャル成長によって、n-型層から
なるチャネル層5を形成する。このとき、よりノーマリ
オフ型のJ−FETとし易くするために、チャネル層5
の不純物濃度をn-型エピ層2よりも低濃度とすると良
い。
【0028】〔図3(a)に示す工程〕チャネル層5の
表面に第1のマスク材となるLTO膜21を成膜したの
ち、フォトリソグラフィによってLTO膜21をパター
ニングし、n+型ソース領域6の形成予定位置および第
2ゲート領域7のうちのチャネル設定領域7a、7bの
形成予定位置と対向する部位においてLTO膜21に開
口部を形成する。
【0029】〔図3(b)に示す工程〕LTO膜21上
を含み、チャネル層5の上に第2のマスク材となるポリ
シリコン膜22を積層したのち、フォトリソグラフィに
よってポリシリコン膜22をパターニングし、LTO膜
21に形成された開口部のうちn+型ソース領域6の形
成予定位置に形成された部分をポリシリコン膜22で覆
う。
【0030】そして、LTO膜21及びポリシリコン膜
22をマスクとしたイオン注入を行う。具体的には、p
型不純物であるボロン又はアルミニウムをイオン注入す
る。これにより、チャネル設定領域7a、7bの形成予
定位置にp型不純物が注入される。この後、熱処理によ
ってp型不純物を活性化させることでチャネル設定領域
7a、7bを形成する。なお、このチャネル設定領域7
a、7bの形成に際しても、あまりp型不純物を熱拡散
させたくない場合には、熱拡散しにくいAlを用いる
か、もしくはボロンに対して炭素を一定割合(好ましく
はボロン:炭素=1:10)注入することで熱拡散し難
くするとよい。
【0031】〔図3(c)に示す工程〕ポリシリコン膜
22を除去したのち、再び、第3のマスク材となるポリ
シリコン膜23を積層したのち、フォトリソグラフィに
よってポリシリコン膜23をパターニングし、LTO膜
21に形成された開口部のうちチャネル設定領域7a、
7bの形成予定位置に形成れた部分をポリシリコン膜2
3で覆う。
【0032】そして、LTO膜21及びポリシリコン膜
23をマスクとしたイオン注入を行う。具体的には、n
型不純物である窒素又はリンをイオン注入する。これに
より、n+型ソース領域6を形成する予定位置にn型不
純物が注入される。この後、熱処理によってn型不純物
を活性化させることでn+型ソース領域6を形成する。
【0033】なお、図3(b)に示す工程と本工程とは
順番を入れ替えても良く、また、各工程における熱処理
による不純物の活性化を同時に行うようにしても良い。
【0034】〔図4(a)に示す工程〕ポリシリコン膜
23を除去したのち、再びLTO膜21のパターニング
を行い、LTO膜21に対して第2ゲート領域7の形成
予定位置に開口部を形成する。その後、第4のマスク材
となるポリシリコン膜24を積層したのち、フォトリソ
グラフィによってポリシリコン膜24をパターニング
し、LTO膜21に形成された開口部のうちn+型ソー
ス領域6の形成予定位置に形成された部分をポリシリコ
ン膜24で覆う。
【0035】そして、LTO膜21及びポリシリコン膜
24をマスクとしたイオン注入を行う。p型不純物であ
るボロン又はアルミニウムをイオン注入する。これによ
り、第2ゲート領域7のうちチャネル設定領域7a、7
b以外の部分の形成予定位置にp型不純物が注入され
る。この後、熱処理によってp型不純物を活性化させる
ことで第2ゲート領域7を形成する。
【0036】なお、この第2ゲート領域7の形成に際し
ても、あまりp型不純物を熱拡散させたくない場合に
は、熱拡散しにくいAlを用いるか、もしくはボロンに
対して炭素を一定割合(好ましくはボロン:炭素=1:
10)注入することで熱拡散し難くするとよい。また、
このときの熱処理によって、図3(b)に示す工程での
チャネル設定領域7a、7bや図3(c)に示す工程で
のn+型ソース領域6の活性化を兼ねても良い。
【0037】〔図4(b)、(c)に示す工程〕まず、
図4(b)に示すように、ポリシリコン膜24を除去す
ると共に、LTO膜21を除去する。そして、LTO膜
25を成膜したのち、フォトリソグラフィによってLT
O膜25をパターニングすることで、図4(c)に示す
ように、n+型ソース領域6上の所定領域においてLT
O膜25に開口部を形成する。
【0038】〔図5(a)、(b)に示す工程〕LTO
膜25をマスクとしたエッチング、例えば反応性イオン
エッチング(RIE)を施すことで、図5(a)に示す
ように、n+型ソース領域6を貫通し、第1ゲート領域
3に達する凹部8を形成する。その後、図5(b)に示
すように、LTO膜25を除去した後、凹部8内を含む
基板表面側に層間絶縁膜12を形成する。
【0039】〔図5(c)に示す工程〕層間絶縁膜12
をパターニングすることで第1、第2ゲート領域3、7
やn+型ソース領域6と連通するコンタクトホールを形
成したのち、層間絶縁膜12上に電極層を成膜し、さら
に電極層をパターニングすることでソース電極9および
第1、第2ゲート電極10、11を形成する。この後、
基板裏面側にドレイン電極13を形成することで図1に
示すJ−FETが完成する。
【0040】以上のような製造方法によると、1つのL
TO膜21をマスクとしてチャネル設定領域7a、7
b、n+型ソース領域6、および第2ゲート領域7を形
成していることから、これらをセルフアライン(自己整
合)で形成することができる。このため、マスクずれに
よる各要素のバラツキをなくすことが可能となる。
【0041】また、上述したように、第2ゲート領域7
を部分的に深くしたチャネル設定領域7a、7bを設
け、このチャネル設定領域7a、7bによってチャネル
が設定されるようにしている。そして、上記製造方法に
よれば、チャネル設定領域7a、7bが必ず第1ゲート
領域3の上に形成されるようにできることから、仮に、
チャネル設定領域7a、7bの形成位置にバラツキが生
じたとしても、チャネル長がチャネル設定領域7a、7
bの幅L1、L2によって決定され、紙面左右両側にお
いて必ず同じチャネル長となるようにできる。
【0042】従って、本実施形態に示すJ−FETによ
れば、チャネル長のバラツキによって発生するJ−FE
Tのオン抵抗の増加や耐圧の低下を防止することが可能
となる。
【0043】(第2実施形態)本実施形態は、第1実施
形態に対してJ−FETの製造方法を変えたものであ
る。すなわち、第1実施形態の図3(b)に示す工程に
代え、図6(a)に示す工程のように、p型不純物とし
てボロンを用い、熱処理の際にボロンを拡散させるよう
にしても良い。このようにすれば、図6(b)に示すよ
うに、チャネル設定領域7a、7bが熱拡散によって形
成されたJ−FETとなる。このようにしても、第1実
施形態と同様の効果を得ることができる。
【0044】また、このようなp型不純物の拡散によっ
てチャネル形成領域7a、7bを形成する場合、チャネ
ル設定領域7a、7bは、中央部が高濃度となり、外周
部に近づくにつれて低濃度化していく構成となる。この
ような構成によれば、逆バイアス時には低濃度となる部
分において空乏層が伸び易くなることから耐圧を稼ぐこ
とができ、順バイアス時には低濃度であることから空乏
層を一気に縮めることができる。
【0045】さらに、逆バイアス時には活性化されてい
ないボロンが活性化状態となって耐圧を稼ぐことが可能
となるが、順方向バイアス時にはボロンが活性化状態に
なることはないため大電流を流すことができるという効
果も得られる。
【0046】(第3実施形態)本実施形態は、第1実施
形態に対してJ−FETの構造及び製造方法を変更した
ものである。図7に、本実施形態に示すJ−FETの断
面構成を示す。
【0047】この図に示すように、本実施形態では、第
1実施形態において形成されていた凹部8が備えられて
おらず、第1ゲート領域3と第1ゲート電極10との電
気的接続をコンタクト領域14によって行っている。こ
のようにしても第1実施形態と同様の効果を得ることが
できる。なお、このような構造は、第1実施形態におけ
る図5(a)に示す工程に代え、この工程においてp型
不純物のイオン注入および、注入された不純物の活性化
を行うことで形成される。
【0048】(第4実施形態)本実施形態は、第1実施
形態に対してJ−FETの構造及び製造方法を変更した
ものである。図8に、本実施形態におけるJ−FETの
断面構成を示す。
【0049】この図に示すように、本実施形態では、第
1実施形態におけるチャネル設定領域7a、7b(図1
参照)に代えて、チャネル設定領域3a、3bを形成し
ている。つまり、本実施形態では、第1ゲート領域3を
部分的に接合深さを浅くすることで、第1ゲート領域3
側に第2ゲート領域7との間の距離が最も短くなるチャ
ネル設定領域3a、3bを形成し、このチャネル設定領
域3a、3bが必ず第2ゲート領域7と対向する部位に
形成されるようにしたものである。
【0050】このように、第1ゲート領域3側にチャネ
ルを設定するためのチャネル設定領域3a、3bを持っ
てきても第1実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0051】次に、本実施形態におけるJ−FETの製
造工程を図9〜図12に示し、これらの図に基づき、本
実施形態のJ−FETの製造方法について説明する。
【0052】まず、図9(a)〜図10(a)に示す工
程では、第1実施形態における図2(a)〜図3(a)
と同様の工程を施す。続いて、図10(b)に示す工程
において、第1実施形態の図10(b)と同様にして第
2のマスクとなるポリシリコン膜22を形成したのち、
LTO膜21及びポリシリコン膜22をマスクとしたイ
オン注入を行い、チャネル設定領域3a、3bの形成予
定位置にp型不純物を注入する。この後、熱処理によっ
て注入されたp型不純物を活性化させ、チャネル設定領
域3a、3bを形成する。
【0053】この後、図10(c)〜図12(c)に示
す工程では、第1実施形態における図3(c)〜図5
(c)と同様の工程を施すことで、図8に示す本実施形
態のJ−FETが完成する。このような製造方法によ
り、チャネル設定領域3a、3b、第2ゲート領域7お
よびn+型ソース領域6がセルフアラインで形成される
ため、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能であ
る。
【0054】(第5実施形態)本実施形態は、第4実施
形態に対してJ−FETの製造方法を変えたものであ
る。すなわち、第4実施形態の図10(b)に示す工程
に代え、図13(a)に示す工程のように、p型不純物
としてボロンを用い、熱処理の際にボロンを拡散させる
ようにしても良い。このようにすれば、図13(b)に
示すように、チャネル設定領域7a、7bが熱拡散によ
って形成されたJ−FETとなる。このようにしても、
第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0055】(第6実施形態)本実施形態は、第4実施
形態に対してJ−FETの構造及び製造方法を変更した
ものである。図14に、本実施形態におけるJ−FET
の断面構成を示す。
【0056】この図に示すように、本実施形態では、第
4実施形態において形成されていた凹部8が備えられて
おらず、第1ゲート領域3と第1ゲート電極10との電
気的接続をコンタクト領域14によって行っている。こ
のようにしても第4実施形態と同様の効果を得ることが
できる。なお、このような構造は、第4実施形態におけ
る図12(a)に示す工程に代え、この工程においてp
型不純物のイオン注入および、注入された不純物の活性
化を行うことで形成される。
【0057】(第7実施形態)本実施形態では、第4実
施形態に対してJ−FETの構造及び製造方法を変更し
たものである。図15に、本実施形態におけるJ−FE
Tの断面構成を示す。
【0058】この図に示されるJ−FETは、p型不純
物を高濃度にドーピングしたエピ層によって第2ゲート
領域7を形成したものである。このように、第2ゲート
領域7がエピ層で構成されたJ−FETであっても第1
実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0059】次に、本実施形態におけるJ−FETの製
造工程を図16〜図19に示し、これらの図に基づき、
本実施形態のJ−FETの製造方法について説明する。
【0060】まず、第1実施形態における図2(a)〜
(c)と同様の工程を施す。続いて、図16(a)に示
す工程において、チャネル層5の表面上にp型不純物を
含んだエピ層を成長させることで、第2ゲート領域7を
形成する。この後、図16(b)〜17(a)に示す工
程において、第4実施形態における図10(b)、
(c)と同様の工程を施す。
【0061】その後、図17(b)に示すように、LT
O膜21及びポリシリコン膜23をマスクとしたまま、
第2ゲート領域7の一部をエッチングしたのち、図17
(c)に示すように、LTO膜21及びポリシリコン膜
23を除去する。
【0062】そして、図18(a)に示すようにLTO
膜31を成膜したのち、パターニングすることでLTO
膜31のうちのn+型ソース領域6の上部に開口部を形
成する。続いて、図18(b)に示すように、LTO膜
31をマスクとしてn+型ソース領域6を貫通し、第1
ゲート領域3に達する凹部8を形成したのち、LTO膜
31を除去する。
【0063】この後、図18(c)に示す工程におい
て、第4実施形態における図12(b)と同様の工程を
行うことで層間絶縁膜12を形成し、最後に、図12
(c)と同様の工程を行うことで、図15に示す本実施
形態のJ−FETが完成する。
【0064】このような製造方法によれば、チャネル設
定領域3a、3b、第2ゲート領域7およびn+型ソー
ス領域6がセルフアラインで形成されるため、第4実施
形態と同様の効果を得ることが可能である。
【0065】なお、本実施形態においても、第5実施形
態と同様に、チャネル設定領域3a、3bを熱拡散させ
るようにして形成しても良い。
【0066】(第8実施形態)本実施形態では、第7実
施形態に対してJ−FETの構造及び製造方法を変更し
たものである。図19に、本実施形態におけるJ−FE
Tの断面構成を示す。
【0067】この図に示されるJ−FETは、第1ゲー
ト領域3の端部を熱拡散させることで、チャネル設定領
域3a、3bを形成している。このように、第1ゲート
領域3の端部を熱拡散させるようにしてチャネル設定領
域3a、3bを形成しても第7実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【0068】なお、このような構成のJ−FETは、第
7実施形態における第1ゲート領域3の形成の際のイオ
ン注入時に、第1ゲート領域3の端部以外の部分にはボ
ロンと共に炭素を注入することで、ボロンの熱拡散が起
き難くなるようにしておき、第1ゲート領域3の端部に
はボロンのみが注入されるようにすることで形成され
る。
【0069】(他の実施形態)上記各実施形態では、第
1、第2ゲート領域3、7における電位を共に制御可能
なダブルゲート構造のJ−FETについて説明したが、
第1、第2ゲート領域3、7のいずれか一方のみの電位
が制御可能なシングルゲート構造のJ−FETに対して
も上記各実施形態を適用することができる。その場合、
第1、第2ゲート電極10、11のいずれか一方がソー
ス電極9と接続された構成となる。
【0070】なお、上記実施形態では、nチャネル型の
J−FETに関して説明したが、勿論、各構成要素の導
電型を逆にしたJ−FETにも本発明を適用することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるJ−FETの断
面構成を示す図である。
【図2】図1におけるJ−FETの製造工程を示した図
である。
【図3】図2に続くJ−FETの製造工程を示した図で
ある。
【図4】図3に続くJ−FETの製造工程を示した図で
ある。
【図5】図4に続くJ−FETの製造工程を示した図で
ある。
【図6】本発明の第2実施形態におけるJ−FETの製
造工程を示した図である。
【図7】本発明の第3実施形態におけるJ−FETの断
面構成を示す図である。
【図8】本発明の第4実施形態におけるJ−FETの断
面構成を示す図である。
【図9】図8におけるJ−FETの製造工程を示した図
である。
【図10】図9に続くJ−FETの製造工程を示した図
である。
【図11】図10に続くJ−FETの製造工程を示した
図である。
【図12】図11に続くJ−FETの製造工程を示した
図である。
【図13】本発明の第5実施形態におけるJ−FETの
製造工程を示した図である。
【図14】本発明の第6実施形態におけるJ−FETの
断面構成を示す図である。
【図15】本発明の第7実施形態におけるJ−FETの
製造工程を示した図である。
【図16】図15におけるJ−FETの製造工程を示し
た図である。
【図17】図16に続くJ−FETの製造工程を示した
図である。
【図18】図17に続くJ−FETの製造工程を示した
図である。
【図19】本発明の第8実施形態におけるJ−FETの
断面構成を示す図である。
【図20】従来のJ−FETの断面構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…n+型基板、2…n-型エピ層、3…第1ゲート領
域、3a、3b…チャネル設定領域、5…チャネル層、
6…n+型ソース領域、7…第2ゲート領域、7a、7
b…チャネル設定領域、8…凹部、9…ソース電極、1
0、11…第1、第2ゲート電極、13…ドレイン電
極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F102 FA01 FA02 GB04 GC07 GC08 GC09 GD04 GJ02 GL02 GN02 GR04 GR07 GS03 GV07 HA05 HA14 HC01 HC07 HC15 HC21

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化珪素からなる第1導電型の半導体基
    板(1)と、 前記半導体基板の主表面上に形成され、該半導体基板よ
    りも高抵抗な炭化珪素よりなる第1導電型の半導体層
    (2)と、 前記半導体層の表層部の所定領域に形成され、所定深さ
    を有する第2導電型の第1ゲート領域(3)と、 前記半導体層及び前記第1ゲート領域の上に形成された
    第1導電型のチャネル層(5)と、 前記チャネル層のうち前記第1ゲート領域の上に位置す
    る部位に形成された第1導電型のソース領域(6)と、 前記チャネル層の上又は前記チャネル層の表層部におい
    て、前記第1ゲート領域と対向する部位を含むように形
    成された第2導電型の第2ゲート領域(7)と、 前記ソース領域に電気的に接続されたソース電極(9)
    と、 前記第1ゲート領域に電気的に接続された第1ゲート電
    極(10)と、 前記第2ゲート領域に電気的に接続された第2ゲート電
    極(11)と、 前記半導体基板の裏面側に形成されたドレイン電極(1
    3)とを有し、 前記第2ゲート領域には、前記第1ゲート領域の上に位
    置する部位内において、該第2ゲート領域の接合深さを
    部分的に深くした第2導電型のチャネル設定領域(7
    a、7b)が備えられていることを特徴とする炭化珪素
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 炭化珪素からなる第1導電型の半導体基
    板(1)と、 前記半導体基板の主表面上に形成され、該半導体基板よ
    りも高抵抗な炭化珪素よりなる第1導電型の半導体層
    (2)と、 前記半導体層の表層部の所定領域に形成され、所定深さ
    を有する第2導電型の第1ゲート領域(3)と、 前記半導体層及び前記第1ゲート領域の上に形成された
    第1導電型のチャネル層(5)と、 前記チャネル層のうち前記第1ゲート領域の上に位置す
    る部位に形成された第1導電型のソース領域(6)と、 前記チャネル層の上又は前記チャネル層の表層部におい
    て、前記第1ゲート領域と対向する部位を含むように形
    成された第2導電型の第2ゲート領域(7)と、 前記ソース領域に電気的に接続されたソース電極(9)
    と、 前記第1ゲート領域に電気的に接続された第1ゲート電
    極(10)と、 前記第2ゲート領域に電気的に接続された第2ゲート電
    極(11)と、 前記半導体基板の裏面側に形成されたドレイン電極(1
    3)とを有し、 前記第1ゲート領域には、前記第2ゲート領域の下に位
    置する部位内において、該第1ゲート領域の接合深さを
    部分的に浅くした第2導電型のチャネル設定領域(3
    a、3b)が備えられていることを特徴とする炭化珪素
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2ゲート領域は、前記チャネル層
    の上に第2導電型不純物を含むように成長させたエピ層
    によって構成されていることを特徴とする請求項2に記
    載の炭化珪素半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記チャネル設定領域は、前記第1ゲー
    ト領域の端部において前記第1ゲート領域形成の際に注
    入された第2導電型不純物を熱拡散させることによって
    形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載
    の炭化珪素半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記チャネル設定領域は、不純物を熱拡
    散させることによって形成されていることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体
    装置。
  6. 【請求項6】 炭化珪素からなる第1導電型の半導体基
    板(1)の主表面上に、この半導体基板よりも高抵抗な
    炭化珪素よりなる第1導電型の半導体層(2)を形成す
    る工程と、 前記半導体層の表層部の所定領域に、所定深さを有する
    第2導電型の第1ゲート領域(3)を形成する工程と、 前記半導体層及び前記第1ゲート領域の上に第1導電型
    のチャネル層(5)を形成する工程と、 前記チャネル層のうち前記第1ゲート領域の上に位置す
    る部位に、第1導電型のソース領域(6)を形成する工
    程と、 前記チャネル層の上又は前記チャネル層の表層部におい
    て、前記第1ゲート領域と対向する部位を含むように、
    第2導電型の第2ゲート領域(7)を形成する工程と、 前記ソース領域に電気的に接続されるソース電極
    (9)、前記第1ゲート領域に電気的に接続される第1
    ゲート電極(10)、前記第2ゲート領域に電気的に接
    続される第2ゲート電極(11)を形成する工程と、 前記半導体基板の裏面側にドレイン電極(13)を形成
    する工程とを有してなる炭化珪素半導体装置の製造方法
    であって、 前記第1ゲート領域の上に位置する部位内において、前
    記第2ゲート領域の接合深さを部分的に深くして、第2
    導電型のチャネル設定領域(7a、7b)を形成する工
    程を有していることを特徴とする炭化珪素半導体装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 炭化珪素からなる第1導電型の半導体基
    板(1)の主表面上に、この半導体基板よりも高抵抗な
    炭化珪素よりなる第1導電型の半導体層(2)を形成す
    る工程と、 前記半導体層の表層部の所定領域に、所定深さを有する
    第2導電型の第1ゲート領域(3)を形成する工程と、 前記半導体層及び前記第1ゲート領域の上に第1導電型
    のチャネル層(5)を形成する工程と、 前記チャネル層のうち前記第1ゲート領域の上に位置す
    る部位に、第1導電型のソース領域(6)を形成する工
    程と、 前記チャネル層の上又は前記チャネル層の表層部におい
    て、前記第1ゲート領域と対向する部位を含むように、
    第2導電型の第2ゲート領域(7)を形成する工程と、 前記ソース領域に電気的に接続されるソース電極
    (9)、前記第1ゲート領域に電気的に接続される第1
    ゲート電極(10)、前記第2ゲート領域に電気的に接
    続される第2ゲート電極(11)を形成する工程と、 前記半導体基板の裏面側にドレイン電極(13)を形成
    する工程とを有してなる炭化珪素半導体装置の製造方法
    であって、 前記第2ゲート領域の下に位置する部位内において、前
    記第1ゲート領域の接合深さを部分的に浅くして、第2
    導電型のチャネル設定領域(3a、3b)を形成する工
    程を有していることを特徴とする炭化珪素半導体装置の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第2ゲート領域を形成する工程で
    は、前記チャネル層の上に第2導電型不純物を含むよう
    にエピ層を成長させることによって前記第2ゲート領域
    を形成することを特徴とする請求項7に記載の炭化珪素
    半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記チャネル設定領域を形成する工程、
    前記ソース領域を形成する工程は、 前記チャネル層の上に、前記チャネル設定領域の形成予
    定位置および前記ソース領域の形成予定位置に開口部が
    形成された第1のマスク材(21)を形成する工程と、 前記第1のマスク材の開口部のうち、前記ソース領域の
    形成予定位置に形成されたものを覆う第2のマスク材
    (22)を形成したのち、該第2のマスク材および前記
    第1のマスク材をマスクとしたイオン注入を行うこと
    で、前記チャネル設定領域を形成する工程と、 前記第1のマスク材の開口部のうち、前記チャネル設定
    領域の形成予定位置に形成されたものを覆う第3のマス
    ク材(23)を形成したのち、該第3のマスク材および
    前記第1のマスク材をマスクとしたイオン注入を行うこ
    とで、前記ソース領域を形成する工程とを有しているこ
    とを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1つに記載の
    炭化珪素半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第2ゲート領域を形成する工程
    は、 前記ソース領域及び前記チャネル設定領域を形成したの
    ち、前記第1のマスク材をパターニングすることで、前
    記第1のマスクに前記第2ゲート領域の形成予定位置に
    開口部を形成する工程と、 前記第1のマスク材の開口部のうち、前記ソース領域の
    形成予定位置に形成されたものを覆う第4のマスク材
    (24)を形成したのち、該第4のマスク材および前記
    第1のマスク材をマスクとしたイオン注入を行うこと
    で、前記第2ゲート領域を形成する工程とを有している
    ことを特徴とする請求項9に記載の炭化珪素半導体装置
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記チャネル設定領域の形成工程で
    は、前記第1ゲート領域の端部において前記第1ゲート
    領域形成の際に注入された第2導電型不純物を熱拡散さ
    せることにより、前記チャネル設定領域を形成すること
    を特徴とする請求項7又は8に記載の炭化珪素半導体装
    置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記チャネル設定領域の形成工程で
    は、不純物を熱拡散させることによって前記チャネル設
    定領域を形成することを特徴とする請求項6乃至10の
    いずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置の製造鳳凰。
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