JP2002298565A - 記録媒体ドライブ装置 - Google Patents

記録媒体ドライブ装置

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JP2002298565A
JP2002298565A JP2001097186A JP2001097186A JP2002298565A JP 2002298565 A JP2002298565 A JP 2002298565A JP 2001097186 A JP2001097186 A JP 2001097186A JP 2001097186 A JP2001097186 A JP 2001097186A JP 2002298565 A JP2002298565 A JP 2002298565A
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slider
state
switch
rotation
lid
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JP2001097186A
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English (en)
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Harutoshi Yoshimura
春俊 吉村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 回動蓋体の開閉動作中、その回動が阻止され
たときに生じる事故を防止するとともに、操作性の向上
を図る。 【解決手段】 回動蓋体5と、それを回動させる下スラ
イダー22と、それに重なるようにかつスライド自在に
結合された上スライダー21と、これをスライドさせる
駆動手段と、両スライダーのスライド方向に伸縮自在な
スライダーリミッターバネ46と、上スライダーに設け
られた第5のスイッチ52と、下スライダーに設けられ
第5のスイッチを操作する折曲片47とを備えた回動蓋
体の開閉機構部を有しスライダーリミッターバネを回動
蓋体の閉塞方向への回動が阻止されたときに伸びるよう
に介在して、スライダーリミッターバネが作用しない両
スライダーの位置関係のときに折曲片が第5のスイッチ
を操作し、作用したときに折曲片による第5スイッチ操
作を解除するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体に対して回動
する回動蓋体を有する記録媒体ドライブ装置に関する。
詳しくは、回動蓋体の開閉動作中、その回動が阻止され
たときに生じる事故を防止するとともに、操作性の向上
を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】筐体に対して回動する回動蓋体を有する
電子機器がある。特に、記録媒体を用いるドライブ装置
にあっては、記録媒体をドライブ装置に挿脱する必要が
あり、、比較的構造が簡単な回動蓋体が採用される場合
が多い。
【0003】ところで、従来の記録媒体ドライブ装置に
あっては、回動蓋体の開閉動作と駆動手段とが1対1で
連結されており、その開閉動作が阻止された場合、その
阻止するものが除外されるまで、駆動モータに通電がな
されるものがほとんどであった。
【0004】このため、回動蓋体の開閉状態がどのよう
な場合にも、回動蓋体と駆動手段との関係はリジットな
関係になっていた。
【0005】また、当該ドライブ装置の回動蓋体の開閉
はこれを開閉させるための操作スイッチを操作して、駆
動手段を駆動させて行うのが一般的であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の記録媒体ドライブ装置にあっては、回動蓋体が開
閉動作中にその回動を阻止されたにもかかわらず駆動モ
ータへの通電が遮断されないことは、駆動モータにかけ
るとともに、開閉機構部の各部にもストレスをかけるた
め好ましくなく、また、回動蓋体の回動を阻止している
ものを破損する虞もある。たとえば、回動を阻止するも
のが手指であった場合には危険であるという問題があ
る。
【0007】また、回動蓋体が閉塞状態のときは、その
閉塞状態がリジットに、すなわち、比較的強固になって
いることが好ましいが、開放状態のときは、異物の衝突
などにより回動蓋体の開閉機構部が容易に破損してしま
うという問題がある。
【0008】ところで、回動蓋体の開閉動作中にその回
動が阻止された場合、駆動モータが停止したことを何ら
かの手段、たとえば、センサにより検出し、該駆動モー
タを停止させることの考えられるが、センサが機能まで
駆動モータに負担をかけて、また、センサを必要とする
ため、ドライブ装置として高価になることは明白であ
る。
【0009】そこで、本発明は、回動蓋体の開閉動作
中、その回動が阻止されたときに生じる事故を防止する
とともに、操作性の向上を図ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明記録媒体
ドライブ装置は、上記した課題を解決するために、筐体
に対して回動する回動蓋体と、スライドすることにより
上記回動蓋体を回動させる第1のスライダーと、第1の
スライダーと重なるようにかつスライド自在に結合され
た第2のスライダーと、該第2のスライダーに作用して
これをスライドさせる駆動手段と、上記第1のスライダ
ーと第2のスライダーとの間に介在され、両スライダー
のスライド方向に伸縮自在なスライダーリミッターバネ
と、一方のスライダーに設けられたスイッチと、他方の
スライダーに設けられ上記スイッチを操作する操作片と
を備えた回動蓋体の開閉機構部を有する記録媒体ドライ
ブ装置であって、上記スライダーリミッターバネは回動
蓋体の閉塞方向への回動が阻止されたときに伸びるよう
に介在されており、上記スイッチと該スイッチの操作片
とは、上記スライダーリミッターバネが作用していない
状態の両スライダーの位置関係であるときに上記操作片
がスイッチを操作し、スライダーリミッターバネが作用
したときに上記操作片によるスイッチ操作を解除するよ
うにしたものである。
【0011】したがって、本発明記録媒体ドライブ装置
にあっては、特別なセンサなどを必要とせず比較的簡単
な構成で、回動蓋体の閉塞動作中にその回動が阻止され
ても、上記スイッチの状態を検出でき、これにより、駆
動モータを停止又は逆転させることができ、駆動モータ
への負担を無くし、かつ、安全性も確保することができ
る。
【0012】また、回動蓋体を閉塞状態から開こうとし
たとき、これを阻止しようとするもの(たとえば、CD
プレーヤーにおけるチャッキングプーリーとターンテー
ブルとの結合)があっても、開こうとする力がリジット
に回動蓋体に働くため、開くことができ、また、上記阻
止するものが解除されたときに、勢いよく回動蓋体が開
放されるという事故を防止することができる。
【0013】また、別の本発明記録媒体ドライブ装置
は、筐体に対して回動する回動蓋体と、スライドするこ
とにより上記回動蓋体を回動させるスライダーと、該ス
ライダーに作用してこれをスライドさせる駆動手段とを
備えた回動蓋体の開閉機構部を有する記録媒体ドライブ
装置であって、上記駆動手段は、最終段の駆動側ギヤ
と、該駆動ギヤの端面に回動自在に支持された回動プレ
ートと、該回動プレートに立設され上記スライダーの被
押圧長孔に嵌合された押圧ピンと、該回動プレートと駆
動ギヤとの間に介在され回動プレートの駆動ギヤに対し
て回動したときに伸縮するギヤリミッターバネとを有
し、上記回動プレートは、駆動ギヤの回転中心から偏心
した位置を回動中心として設けられており、回動プレー
トの回動中心と上記押圧ピンとを結んだ線が上記スライ
ダーのスライド方向とほぼ一致した(平行になった)と
きに上記回動蓋体は閉塞状態とされ、回動プレートの回
動中心と上記押圧ピンとを結んだ線が上記スライダーの
スライド方向とほぼ直交したとき又はこれに近傍する位
置になったときに上記回動蓋体は開放状態とされたもの
である。
【0014】したがって、本発明記録媒体ドライブ装置
にあっては、回動蓋体の閉塞状態においては、回動プレ
ートが駆動側ギヤに対して回動することはなく、したが
って、ギヤリミッターバネが作用しないため、リジット
な閉塞状態を実現することができるとともに、回動蓋体
の開放状態においては、回動プレートが駆動側ギヤに対
して容易に回動しやすく、したがって、ギヤリミッター
バネが作用し易いようになっているため、開放状態の回
動蓋体に異物が衝突しても、回動蓋体が容易に回動し、
開閉機構部に損傷を与えることが無い。
【0015】また、かかる開放状態において回動蓋体が
リジットでないということは、これを人為的に閉塞方向
に回動させることができ、スライダーなどを移動させる
ことができるため、これをトリガーに駆動モータに通電
することが可能であり、従来のように操作スイッチによ
らずに、駆動モータを駆動することができて回動蓋体の
閉塞動作(いわゆるプッシュクローズ)を実現すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明記録媒体ドライブ
装置の詳細を添付図面に示した実施の形態に従って説明
する。
【0017】なお、図面に示した実施の形態は、本発明
記録媒体ドライブ装置をコンパクトディスクプレーヤー
(以下「CD(compact disk)プレーヤー」という。)
に適用したものである。
【0018】CDプレーヤー1は、図示しない筐体の上
面開口を覆う天板2と上記筐体内に収納されCDプレー
ヤー1としての機能を有する各種機構部3と上記天板2
に回動自在に支持されCD装填用開口部4を開閉する回
動蓋体5と、該回動蓋体5を開閉するための開閉機構部
6等を有する。
【0019】上記回動蓋体5の開閉機構部6は上記CD
プレーヤー1における各種機構部3の下側に配設されて
いる。
【0020】なお、当該CDプレーヤー1は、装填され
たCD7が水平な状態になるように置いた横置きとCD
7が垂直な状態になるように置いた縦置きとのどちらに
も適用することができるように設計されている。以下の
説明においては、特記しない限り、各部の方向について
はCDプレーヤ1を横置きにした状態で説明する。
【0021】また、各図において矢印で示す、U方向、
D方向、L方向、R方向、F方向、B方向は、それぞ
れ、上方、下方、左方、右方、前方、後方を意味するも
のとする。また、本明細書において示す上記方向性は便
宜上のもので、上記CDプレーヤー1をいわゆる横置き
で使用する場合についての方向性であり、いわゆる縦置
きに使用する場合には、上記方向性はそれに伴って変更
される。
【0022】天板2に形成されたCD装填用開口部4
は、平面から見てトラック状を呈し、後側の直線部に前
方に開口する矩形の切欠部8が形成されていて、また、
CD装填用開口部4内はCD収納凹部10となっている
(図1、図2参照)。なお、図1は回動蓋体5を閉塞し
た状態、図2は回動蓋体5を開放した状態をそれぞれ示
す。
【0023】CD装填用開口部4の周縁のうち、上記切
欠部8に対向する側、すなわち、前側縁部には2つの受
部9、9が設けられ、該受部9、9によって上記回動蓋
体5が受け止められるようになっている(図3参照)。
【0024】回動蓋体5は、透明なアクリル板などから
なりその閉塞状態でCD収納凹部10内を覗けるように
なっており、上記CD装填用開口部4よりやや小さいト
ラック状を呈し、また、上記切欠部8に対応する位置に
ヒンジ側基材11が設けられている(図1、図3参
照)。
【0025】ヒンジ側基材11には、その先端部側に回
動蓋体5の直線部に対して平行に伸びる回動支軸12が
固定的に埋設され、該回動支軸12の一端はクランク状
に折曲げられて、該クランク部13が、後に詳述する上
記開閉機構部6に連結されている(図1、図3参照)。
【0026】これにより、回動蓋体5の回動支点付近を
見ると、天板2のCD装填用開口部4、切欠部8、ヒン
ジ側基材11が見えるだけで、回動蓋体5を支持する機
構部が見えず、また、これを開閉するための開閉機構部
6も見えないため、その見栄えは極めて良好である(図
1、図2参照)。
【0027】そして、回動支軸12は天板2を支持する
メカシャーシ(図示は省略する。)の一部に回転自在に
支持されており、これにより、回動蓋体5は天板2に形
成されたCD装填用開口部4を開閉するように回動自在
に支持される(図3参照)。
【0028】このように、上記クランク部13は回動支
軸12の一端部なので回動支軸12を長さを適宜調整す
ることにより、該クランク部13の位置を設定すること
ができ、たとえば、CD7の投影面上から離すことがで
き、CDプレーヤー1の各種機構部3を避けて設けるこ
とができ、CDプレーヤー1としての設計の自由度を増
すことができる。
【0029】回動蓋体5のほぼ中央部にはその上面及び
下面に突出する横長なトラック状をした突出部14が形
成され、該突出部14にはチャッキングプーリー15が
左右方向に移動自在に支持され、チャッキングプーリー
15は回動蓋体5の下面側に突出されている(図1参
照)。
【0030】CD収納凹部10の底板16には、各種機
構部3として、CD7の記録信号を読み取る光学ピック
アップユニット17と、CD7を載置するためのターン
テーブル18とが設けられ、該ターンテーブル18は2
つのガイド軸19、19に摺動自在に支持され、左右方
向に移動できるようになっている。当該CDプレーヤー
1にあっては、CD7が光学ピックアップユニット17
に対してその半径方向に移動し、光学ピックアップユニ
ット17は移動しないタイプのものである(図2、図3
参照)。なお、本発明は、このような光学ピックアップ
ユニット17が移動しないタイプに限らず、光学ピック
アップユニット17が移動し、ターンテーブル18が移
動しないタイプのものにも適用できるのは勿論である。
【0031】そして、ターンテーブル18にCD7が載
置され、上記回動蓋体5が閉塞されると、上記チャッキ
ングプーリー15がターンテーブル18と協働してCD
7を狭持して、CD7のチャッキングが完了する。な
お、チャッキングプーリー15とターンテーブル18に
よるCD7の狭持は磁力により為される(図3参照)。
【0032】なお、このような各種機構部3は、上記底
板16の下側に配設された図示しないメカシャーシに設
けられている。
【0033】回動蓋体5の開閉機構部6は、上記図示し
ないメカシャーシの下側に配設され、ベースプレート2
0と、2つのスライダー21、22と、これらスライダ
ー21、22を動かす駆動モータ23と、該駆動モータ
23の回転力を上記スライダー21、22に伝達するた
めのギヤ列24と、上記スライダー22の位置を検出
し、各種モードを形成するための各種スイッチなどから
なる(図3、図4参照)。
【0034】ベースプレート20には、その左後端部に
上記駆動モータ23が設けられ、また、上記ギヤ列24
が駆動モータ23近傍から右斜め前方に向かって配置さ
れ、回転自在に支持されている。また、駆動モータ23
とギヤ列24との間には、駆動モータ23に設けられた
駆動プーリーとギヤ列24の駆動側ギヤに一体に形成さ
れたプーリー25とに架け渡されたベルト26が配設さ
れている(図4参照)。
【0035】また、ベースプレート20には3本のボス
27、27、27が立設されており、これらボス27、
27、27の上端部に上記2つのスライダー21、22
が前後方向に移動自在に支持され、2つのスライダー2
1、22は上記ギヤ列24の上方に近接して支持される
(図4参照)。
【0036】ベースプレート20の後端部ほぼ中央に
は、上記各種スイッチがマウントされたスイッチ基板2
8が配設れており、スライダー22の位置を検出する4
つのスイッチ29、30、31、32と、ギヤ列24の
うち最終段のギヤ(以下「カムギヤ」という。かかるカ
ムギヤは請求項2における「最終段の駆動側ギヤ」に相
当する。)33により操作されるスイッチ(以下「首振
りスイッチ」という。)34とが所定の位置に配設され
ている。
【0037】具体的には、スイッチ基板28の後端縁寄
りの位置であって中央よりやや左方へ寄った位置に第1
のスイッチ29が、該第1のスイッチ29の右側で僅か
に前方に寄った位置に第2のスイッチ30が、該第2の
スイッチ30より前方に寄った位置に第3のスイッチ3
1が、上記第1のスイッチ29の前方であってやや右方
に寄った位置に第4のスイッチ32が配設され、これら
スイッチ29、30、31、32の操作子はいずれも上
方に突出しており、上記2つのスライダー21、22の
うち下側のスライダー(以下「下スライダー」という。
かかる下スライダーは請求項1における「第1のスライ
ダー」に相当し、また、請求項2における「スライダ
ー」に相当する。)22の前後方向の移動に伴い、上記
各スイッチ29、30、31、32の操作子が操作され
て下スライダー22の前後方向における位置が検出され
るようになっている(たとえば、図10参照)。
【0038】また、上記首振りスイッチ34は、カムギ
ヤ33の左斜め後方に位置し、該カムギヤ33の周面の
うち一部に形成されたカム部35により操作される(た
とえば、図10参照)。
【0039】ベースプレート20の前端側右部には、ギ
ヤ付きダンパー36が設けられており、上記2つのスラ
イダー21、22のうち上側のスライダー(以下、「上
スライダー」という。かかる上スライダーは請求項1に
おける「第2のスライダー」に相当する。)21に形成
された後述するラックに噛合し、スライダー21、22
の前後方向の急激な動きを抑制するようになっている
(図4参照)。
【0040】カムギヤ33は、平ギヤをほぼ半分に切っ
た如き形状を呈し、ベースプレート20の右側前寄り部
位に立設された支軸37に回転自在に支持されており、
該支軸37はカムギヤ33を貫通して上方にやや突出さ
れている(図6参照)。
【0041】そして、カムギヤ33は時計回り方向(以
下「CW(clock wise)方向」という。)と反対方向
(以下「CCW(counter clock wise)方向」とい
う。)の端部から中心角でほぼ160°の範囲にギヤ歯
が形成され、残りの20°の範囲の部分に平面から見て
台形状の上記カム部35が形成されている(図7参
照)。
【0042】また、カムギヤ33の上面には平面から見
て異形な扁平な凹部39が形成され、該扁平凹部39の
CCW方向の端部には支持ピン39が立設され、カムギ
ヤ33のCW方向の端面にはバネ掛け突部40が一体に
形成されている(図6参照)。
【0043】カムギヤ33の上記扁平凹部39内には上
記支持ピン39に回動自在に支持された異形のプレート
(以下「アブソーバプレート41」という。かかるアブ
ソーバプレートは請求項2における「回動プレート」に
相当する。)が配設されており、該アブソーバプレート
41はカムギヤ33を貫通した上記支軸37が嵌合され
る長孔42と、該長孔42に挿通された上記支軸37を
中心にアブソーバプレート41の回動中心(支持ピン3
9)から中心角でほぼ90°CW方向に離間した位置に
立設された押圧ピン43とを有し、該押圧ピン43は上
記ギヤ列24のいずれのギヤよりも上方に突出されてい
る(図6参照)。
【0044】また、上記長孔42に挿通された支軸37
を中心としてアブソーバプレート41の回動中心(支持
ピン39)よりもCCW方向に寄った位置にはカムギヤ
33の端面(平ギヤを半分に切った如き形状の切り口端
面)から突出し下方に折り曲げられたバネ掛け片44が
設けられている(図6参照)。
【0045】このようにカムギヤ33の扁平凹部39に
回動自在に支持されたアブソーバプレート41は、その
バネ掛け片44とカムギヤ33のバネ掛け突部40との
間に引張バネ(以下「カムギヤリミッターバネ」とい
う。)45が張設され、これにより、上記アブソーバプ
レート41はカムギヤ33に対して偏心した状態でかつ
CW方向に付勢された状態で回動自在に支持されている
(図6、図7参照)。
【0046】上記2つのスライダー21、22は、平面
から見てほぼ同じ形状をしており、下スライダー22の
上面に上スライダー21が重なり、相対的に前後方向に
摺動自在になるように結合されている(たとえば、図
8、図10参照)。
【0047】また、これらスライダー間にはリミッター
バネ(以下「スライダーリミッターバネ」という。)4
6が介在されており、上スライダー21が前方に、下ス
ライダー22が後方にそれぞれ互いに付勢され、また、
両スライダー21、22間には図示しないストッパーが
設けられていて、両スライダー21、22の前側縁21
a、22aが一致する位置で重なるようになっている。
なお、かかる状態を両スライダー21、22について
「一致した状態」といい、後述する下スライダー22が
上スライダー21に対して後方へ移動された状態を「ず
れた状態」という(たとえば、図10参照)。
【0048】両スライダー21、22には、上記ベース
プレート20に立設された3本の上記ボス27、27、
27が嵌合する3つの長孔(以下「摺動長孔」とい
う。)21b、22b、・・・が前後方向に伸びるよう
にそれぞれ形成されており、上記3本のボス27、2
7、27の上端部には2つのスライダー21、22を嵌
合する溝27a、27a、27aが形成されていて、該
溝27a、27a、27a内に2つのスライダー21、
22の摺動長孔21b、22b、・・・の縁部が嵌合さ
れて上下方向の位置決めが為されている(図4参照)。
【0049】下スライダー22には、その後端縁左部に
上方へ折り曲げられた折曲片(かかる折曲片は請求項1
における「操作片」に相当する。)47が形成され、該
折曲片47は、上スライダー21に設けられた後述する
第5のスイッチを「ON−OFF」するものである。
【0050】下スライダー22の中央部に左右方向に伸
びる長孔状の被押圧長孔48が形成されていて、該被押
圧長孔48はカムギヤ33の上記押圧ピン43が内嵌さ
れており、カムギヤ33の回転に伴い押圧ピン43は被
押圧長孔48内を左右方向に移動するとともに前後方向
へ押圧することになり、これにより、駆動モータ23の
回転は下スライダー22を前後方向の移動に変換される
ようになっている(図7、図8参照)。
【0051】上スライダー21の右側縁の後端部には上
方へ折り曲げられた操作片49が形成され、該操作片4
9には上方に長い長孔(以下「操作長孔」という。)5
0が形成され、該操作長孔50に上記回動支軸12の一
端のクランク部13が嵌合されており、これにより、上
スライダー21が前後方向に移動すると、回動支軸12
のクランク部13を前後方向に移動せしめ、回動支軸1
2を回転させて回動蓋体5を回動、すなわち、開閉する
ようになっている(図3参照)。
【0052】また、このように上スライダー21と回動
蓋体5とは回動支軸12のクランク部13と操作長孔5
0とにより連結されているため、上スライダー21の前
後方向の位置は回動蓋体5の開閉角(開き角)と1対1
の関係となっている(図3参照)。
【0053】なお、下スライダー22と回動蓋体5との
連結手段として、上述のように、クランク部13とこれ
が嵌合する操作長孔50とによるものについて説明した
が、本発明はこれに限らず、たとえば、下スライダーに
ラックを形成し、回動蓋体の回動中心近傍に上記ラック
に噛合するギヤ歯を設けるようにしても良い。
【0054】上スライダー21の後端部左側部位には小
さなスイッチ基板51が取着され、該スイッチ基板51
にスイッチ(以下「第5のスイッチ」という。かかる第
5のスイッチは請求項2における「スイッチ」に相当す
る。)52がその操作子が後方へ突出するように配設さ
れており、2つのスライダー21、22が一致した状態
で、下スライダー22の上記折曲片47が第5のスイッ
チ52の操作子を押圧して「ON」状態にするようにな
っている(図8参照)。
【0055】上スライダー21の右側縁の中央から前端
部にかけて右方を向いたラック53が形成され、該ラッ
ク53は上記ギヤ付きダンパー36のギヤに噛合されて
いるようになっている(図4参照)。
【0056】上スライダー21には、その中央部であっ
て上記下スライダー22の被押圧長孔48に対応した位
置に同様な被押圧長孔54が形成されており、該上スラ
イダー21の被押圧長孔54は下スライダー22の被押
圧長孔48の前後方向の幅より広く形成されており、ま
た、下スライダー22の被押圧長孔48と上スライダー
21の被押圧長孔54とは、両スライダー21、22が
一致した状態において、それぞれの前側縁21a、22
aが一致するようになっていて、上記カムギヤ33のア
ブソーバプレート41の押圧ピン43が嵌合されてい
る。したがって、この状態で、上記押圧ピン43は上ス
ライダー21の被押圧長孔54の後側縁には接触してお
らず、押圧ピン43が前方へ移動するときは、上スライ
ダー21は押圧ピン43により直接押圧されるが、押圧
ピン43が後方へ移動するときは、上スライダー21は
下スライダー22と上記スライダーリミッターバネ46
とを介して間接的に押圧される(図8参照)。
【0057】しかして、上記カムギヤ33を回転させる
と、押圧ピン43が前後方向への移動成分を有して移動
し、これに伴い押圧ピン43が下スライダー22の上記
被押圧長孔48内を左右方向に摺動するとともに2つの
スライダー21、22を前後方向に移動させることにな
る。
【0058】そして、上スライダー21がその移動範囲
中の前端に位置したときは上記回動蓋体5は開放状態
(開度90°)となり、その移動範囲中の後端に位置し
たときは回動蓋体5は閉塞状態(開度0°)になるよう
になっている。
【0059】また、カムギヤ33とスライダーとの位置
関係は、スライダーが移動範囲中の前端に位置したとき
にカムギヤ33の回転角がほぼ40°の位置で、スライ
ダーが後端に位置したときにカムギヤ33の回転角がほ
ぼ135°の位置となっている。なお、カムギヤ33の
回転角は、カムギヤ33の回転中心における回り方向
で、上記アブソーバプレート41の押圧ピン43がカム
ギヤ33の回転中心の後方に位置した状態を回転角0°
として、CCW方向に「+」とする。また、押圧ピン4
3とアブソーバプレート41の回動中心(支持ピン3
9)との位置関係は、カムギヤ33がほぼ回転角40°
のとき(閉塞状態)に上記押圧ピン43はアブソーバプ
レート41の回動中心(支持ピン39)から見てほぼ後
方に位置し、カムギヤ33がほぼ回転角135°のとき
(開放状態)に上記押圧ピン43はアブソーバプレート
41の回動中心(支持ピン39)から見てほぼ左方に位
置に位置するようになっている。かかる押圧ピン43と
アブソーバプレート41の回動中心(支持ピン39)と
の位置関係は、後述するように、カムギヤリミッターバ
ネ45が作用するかしないかに関係する(図7参照)。
【0060】そして、カムギヤ33を回転角40°から
135°に回転させる(CCW方向)と、2つのスライ
ダー21、22を前方へ移動せしめ、これに伴い回動蓋
体5を開度0°(閉塞状態)から開度90°(開放状
態)に回動させることになる。また、逆に、カムギヤ3
3を回転角135°から40°に回転させる(CW方
向)と、2つのスライダー21、22を後方へ移動せし
め、これに伴い回動蓋体5を開度90°(開放状態)か
ら開度0°(閉塞状態)に回動させることになる。
【0061】上記押圧ピン43の回動は、カムギヤ33
が回転角40°近辺では(閉塞状態)その前後方向の移
動成分は回転角の割に少なく、カムギヤ33の回転角1
35°近辺(開放状態)その前後方向の移動成分は回転
角の割に大きいことになり、これにより、駆動モータ2
3が定速回転するとすると、回動蓋体5が閉塞状態の近
辺ではその回動速度は遅く、また、開放状態の近辺では
その回動速度が速くなるようになっている。なお、回動
蓋体5の閉塞状態近辺では、さらに駆動モータ23の回
転を遅くするようにしている。
【0062】次に、上記スライダーリミッターバネ46
の作用について説明する。
【0063】スライダーリミッターバネ46は、上記駆
動モータ23の回転によりカムギヤ33がCW方向に回
転して回動蓋体5を閉塞方向に回動させているときに、
該回動蓋体5の回動を外的に阻止したときに伸びて、下
スライダー22を上スライダー21に対して後方へ移動
させ、両スライダー21、22間にずれを生じさせるよ
うになっている(ずれた状態)。
【0064】具体的には、回動蓋体5がその閉塞方向へ
の回動を阻止されると、回動蓋体5と1対1の関係で移
動する上スライダー21の後方への移動も阻止される。
ところが、駆動モータ23は停止されずその回転はカム
ギヤ33に伝達されている。
【0065】そして、カムギヤ33のCW方向への回転
は、その押圧ピン43が下スライダー22の被押圧長孔
48の後側縁を後方へ押圧し、下スライダー22のみを
後方へ移動させようとする(たとえば、図15参照)。
【0066】このとき、上スライダー21の被押圧長孔
54は、この後側縁と上記下スライダー22の後側縁と
は一致していないため、カムギヤ33のアブソーバプレ
ート41の押圧ピン43による押圧は下スライダー22
のみとなり、かつ、上記スライダーリミッターバネ46
が上スライダー21と下スライダー22との間に介在さ
れているため、上スライダー21と下スライダー22と
は前後方向にずれが生じ、下スライダー22のみが後方
へ移動されることになる(たとえば、図16参照)。
【0067】そして、下スライダー22が上スライダー
21に対して後方へ移動されると(ずれた状態)、上記
第5のスイッチ52を操作していた下スライダー22の
折曲片47が後方へ移動されるため、第5のスイッチ5
2は「OFF」状態となるようになっている(たとえ
ば、図16参照)。
【0068】しかして、スライダーリミッターバネ46
が作用した状態では、上スライダー21と下スライダー
22との間にずれが生じ、第5のスイッチ52が「OF
F」状態にされて、駆動モータ23が停止される。
【0069】次に、上記カムギヤリミッターバネ45の
作用について説明する。
【0070】その前に、カムギヤリミッターバネ45が
作用するということは、上記アブソーバプレート41が
カムギヤ33の支持ピン39を中心に回動してカムギヤ
リミッターバネ45を伸ばすということである。そし
て、カムギヤリミッターバネ45は、カムギヤ33の回
転角が40°近辺のとき(閉塞状態)は、押圧ピン43
が下スライダー22から受ける力の方向と押圧ピン43
とアブソーバプレート41の回動中心(支持ピン39)
とを結んだ線とが一致するため、アブソーバプレート4
1が支持ピン39を中心に回動することはなく、よっ
て、カムギヤリミッターバネ45が作用することはない
(図7(a)参照)。ここで、押圧ピン43が下スライ
ダー22から受ける力とは、回動蓋体5を駆動モータ2
3の回転により移動させようとするときに発生する下ス
ライダー22からの反力と、回動蓋体5を直接回動させ
て、下スライダー22を移動させようとしたときに、下
スライダー22から受ける力との両方を含む。
【0071】これに対して、カムギヤ33の回転角が1
20°近辺のとき(開放状態に近い状態)は、押圧ピン
43が下スライダー22から受ける力の方向と押圧ピン
43とアブソーバプレート41の回動中心(支持ピン3
9)とを結んだ線とがほぼ直交するため、アブソーバプ
レート41を容易に回動させることができる(図7
(b)参照)。
【0072】したがって、カムギヤリミッターバネ45
は、回動蓋体5が閉塞状態又はその近辺のときは作用し
ないか又は作用しにくく、回動蓋体5が開放状態又はそ
の近辺のときに作用し易いようになっている。
【0073】換言すれば、回動蓋体5が閉塞状態のとき
には、回動蓋体5を開けようとしても、その閉塞状態は
強固であり開けることができない。また、回動蓋体の閉
塞状態から駆動モータ23により開こうとするとき、チ
ャッキングプーリー15とターンテーブル18との磁力
による結合を外さなければならないが、かかる結合を外
す力に上記カムギヤリミッターバネ45が作用してしま
うと外すことができないか又は外れた瞬間に回動蓋体5
が勢いよく開放してしまい危険であるが、上述のよう
に、回動蓋体の閉塞状態においてはカムギヤリミッター
バネが作用しないようになっているのでこのような問題
は生じない。
【0074】また、逆に、回動蓋体5が開放状態のとき
は、これを閉塞方向に回動させようとすると、カムギヤ
リミッターバネ45の作用により、容易に回動させるこ
とができ、このことは、後述するが、当該CDプレーヤ
ー1は開放状態の回動蓋体5を閉塞方向へ回動させるこ
とにより、これをトリガーにして駆動モータ23を駆動
させ、駆動モータ23による回動蓋体5の閉塞動作(い
わゆるプッシュクローズ)を行えるようになっている。
【0075】そして、カムギヤリミッターバネ45が作
用するのは、・駆動モータ23が停止状態の時に、回動
蓋体5を閉塞方向へ回動させたとき、・回動蓋体5が駆
動モータ23の駆動により開放方向へ回動中に、外的要
因によりその回動が阻止されたとき、の2つの場合があ
る。
【0076】前者の場合は、回動蓋体5が開放状態にお
いて人為的に回動蓋体5を閉塞方向に回動させようとし
たときであり、このとき、回動蓋体5の閉塞方向への回
動は、上スライダー21を後方へ付勢する。このとき上
述のように、押圧ピン43がアブソーバプレート41の
回動中心(支持ピン39)のほぼ左方に位置するため、
アブソーバプレート41を容易に回動させることがで
き、上スライダー21を後方へ移動させることができ
る。この上スライダー21の後方への移動は下スライダ
ー22をも後方へ移動させることになり、後述するよう
に、第4のスイッチ32を「ON」状態にすることにな
る。該第4のスイッチ32の「ON」状態は駆動モータ
23を駆動することになり、その後、回動蓋体5を閉塞
方向に回動させることになる(以下に説明する状態(1
2))。
【0077】後者の場合は、回動蓋体5の開放動作中、
外的要因により回動蓋体5の回動が阻止されたときに、
回動蓋体5と1対1の関係で移動する上スライダー21
の後方への移動も阻止される。ところが、駆動モータ2
3は停止されずその回転はカムギヤ33に伝達されてお
り、カムギヤリミッターバネ45が伸びることによりカ
ムギヤ33の回転は阻止されず、上記カム部35で上記
首振りスイッチ34を操作するようになっている。そし
て、この首振りスイッチ34の操作により、駆動モータ
23の駆動を停止又は逆転させるようになっている(以
下に説明する状態( 7)、(10))。これについては、次の
各状態の説明において、詳述する。
【0078】次に、回動蓋体5、上スライダー21、下
スライダー22、カムギヤ33、スライダーリミッター
バネ46、カムギヤリミッターバネ45、各スイッチの
位置関係などについて各状態ごとに説明する。なお、図
9はこれら要素の各状態における位置又は状態を表にし
たものである。
【0079】図中、回動蓋体5はその開度を示す。
【0080】上スライダー21及び下スライダー22に
ついて「←」で示すものは回動蓋体5と同期した状態を
意味し、空欄になっているのは上記スライダーリミッタ
ーバネ46が伸びて(作用して)回動蓋体5に同期して
いない状態を意味する。
【0081】スライダーリミッターバネ46及びカムギ
ヤリミッターバネ45について「縮」とあるのはこれら
が作用していない状態を、「伸」とあるのはこれらが作
用している状態を示す。
【0082】駆動モータ23については、「OFF」が
停止状態を、「ON」が回転状態を示す。
【0083】カムギヤ33についてはその回転角を示
し、上述したように、アブソーバプレート41の押圧ピ
ン43がカムギヤ33の回転中心の後方に位置する状態
を回転角0°として、CCW方向を「+」で表すものと
する。
【0084】各スイッチは、「OFF」「ON」で表現
する。なお、以下の各状態を示す図面においては、スイ
ッチの「OFF」状態はその操作子を「白抜き」で、
「ON」状態はその操作子を「黒塗り」で表現するもの
とする。なお、第1のスイッチ29は回動蓋体5が開度
1.5°、第2のスイッチ30は回動蓋体5が開度10
°、第3のスイッチ31は回動蓋体5が開度70°、第
4のスイッチ32は回動蓋体5が開度90°になったと
きに「ON−OFF」が切り替わるように配設されてお
り、したがって、第1〜第4のスイッチ32の「ON−
OFF」状態で、下スライダー22の位置が検出される
ようになっている。また、首振りスイッチ34について
は、カムギヤ33がCCW方向に回転しているときに回
転角116°になったときに「OFF」状態から「O
N」状態に切り替わり、さらに、回転角131°になっ
たときに「ON」状態から「OFF」状態に切り替わる
ようになっている。
【0085】また、図10は、縦軸に回動蓋体5の開
度、横軸にカムギヤ33の回転角をとり、両者の関係を
示すグラフ図であり、実線はスライダーリミッターバネ
46及びカムギヤリミッターバネ45が作用していない
状態を、その実線グラフの左側の破線グラフはスライダ
ーリミッターバネ46が作用した状態を、上記実線グラ
フの右側の破線グラフはカムギヤリミッターバネ45が
作用した状態を、それぞれ示すものである。また、縦軸
の左側には第1〜第4のスイッチ32のON−OFF状
態を、横軸の下側に首振りスイッチ34のON−OFF
状態を示す。さらに、グラフ図中、( 1)〜(12)は以下に
示す状態の番号と一致したものを示し、グラフ図の見方
については、以下に説明する各状態の説明と併せて行
う。
【0086】・状態( 1)(図11、図12) 状態( 1)は回動蓋体5の開放状態(開度90°)であ
り、上スライダー21及び下スライダー22は回動蓋体
5と同期した状態であり、両スライダー21、22はそ
の移動範囲中最も前側に位置された状態であり、スライ
ダーリミッターバネ46は「縮」で作用していない状態
である。また、カムギヤ33は回転角ほぼ130°に位
置し、カムギヤリミッターバネ45は「縮」で作用して
いない状態である。さらに、第1〜第4のスイッチ32
は「OFF」状態で、第5のスイッチ52及び首振りス
イッチ34は「ON」状態となっている。
【0087】かかる状態( 1)は図10中の実線グラフと
回動蓋体5の開度90°の横線との交点である。
【0088】・状態( 2)(図13、図14) 状態( 1)から駆動モータ23を閉塞方向に駆動すると、
ギヤ列24、カムギヤ33、押圧ピン43を介して両ス
ライダー21、22を後退せしめ、回動蓋体5を閉塞方
向に回動する。
【0089】かかる状態( 2)は、図10中、実線グラフ
を左斜め下方に降ってきて回動蓋体5の開度0°の横線
(横軸)との交点である。
【0090】このとき、第1〜第4のスイッチ32は下
スライダー22の移動に伴い「ON」状態にされる。ま
た、第1のスイッチ29が「ON」状態にされたときに
駆動モータ23はその回転速度が低速になるようになっ
ていて、回動蓋体5の閉塞状態の直前の回動がゆっくり
になるようになっている。
【0091】また、上スライダー21はその移動範囲中
最も後側に位置された状態で、下スライダー22とずれ
が生じていない状態であり、スライダーリミッターバネ
46は「縮」で作用していない状態である。また、カム
ギヤ33は回転角ほぼ39°に位置し、カムギヤリミッ
ターバネ45は「縮」で作用していない状態である。さ
らに、第1〜第5のスイッチ52は「ON」状態で、首
振りスイッチ34は「OFF」状態となっている。
【0092】そして、状態( 2)になったとき、すなわ
ち、回動蓋体5が閉塞状態(開度0°)になったとき、
回動蓋体5は上記天板2のCD装填用開口部4に形成さ
れた受部9、9に当接してその回動が物理的に停止され
るが、この瞬間では駆動モータ23は回動しており、回
動蓋体5はさらに回動しようとする力がかかった状態で
ある。
【0093】・状態( 3)(図15、図16) 状態( 3)は状態( 2)から駆動モータ23がさらに回転さ
れ、下スライダー22のみをさらに後方へ移動させ(ず
れた状態)、第5のスイッチ52が「OFF」になった
状態である。そして、第5のスイッチ52が「OFF」
状態になることにより、駆動モータ23は停止される。
かかる状態で、回動蓋体5及び上スライダー21の移動
が阻止された状態であり、上記スライダーリミッターバ
ネ46が伸びた(作用した)状態である。そして、回動
蓋体5はスライダーリミッターバネ46の弾発力により
受部9、9に押し付けられた状態となっている。
【0094】かかる状態( 3)は、図10中、状態( 2)か
ら横軸上を左方に移動し、カムギヤ33の回転角が33
°になって点である。
【0095】また、この状態( 3)では、上述のようにカ
ムギヤ33は回転角ほぼ33°に位置し、アブソーバプ
レート41の押圧ピン43はアブソーバプレート41の
回動中心(支持ピン39)のほぼ後方に位置するため、
下スライダー22を前後方向に移動しようとしても、す
なわち、回動蓋体5を回動させようとしても、アブソー
バプレート41を回動させることはできず、カムギヤリ
ミッターバネ45を作用させることはできない。したが
って、状態( 3)にあっては、回動蓋体5の閉塞状態は比
較的強固であり、回動蓋体5を無理矢理開放しようとし
ても開放することはできない。
【0096】・状態( 4)(図17、図18) 状態( 4)は上記状態( 2)の直前において回動蓋体5と天
板2との間に異物等が挟まった状態を示す。
【0097】かかる状態( 4)は、図10中、実線グラフ
を左斜め下方に降ってきて回動蓋体5の開度10°の横
線との交点から左方に移動し、左側の破線グラフとの交
点である。
【0098】実線グラフと回動蓋体5の開度10°の横
線との交点で、回動蓋体5の閉塞方向の回動が停止され
ても駆動モータ23は停止されず、よって、下スライダ
ー22は後方へ移動し、上スライダー21との関係でず
れた状態になり、すなわち、スライダーリミッターバネ
46が「伸」状態となり、上記第5のスイッチ52が
「OFF」状態となる。
【0099】第5のスイッチ52が「OFF」状態にな
ると駆動モータ23が停止され、回動蓋体5の閉塞方向
への回動も停止される。なお、第1のスイッチ29が
「OFF」状態において、この第5のスイッチ52が
「OFF」状態になると、駆動モータ23への給電を断
つようになっている。
【0100】このように、回動蓋体5が閉塞方向以下移
動しているときに、異物などによりその回動が阻止され
た場合、スライダーリミッターバネ46が作用し、第5
のスイッチ52を「OFF」状態にするのは、上述のよ
うな回動蓋体5の開度が10°のときに限らず、回動蓋
体5の回動範囲中いずれの場合においても同様である。
スライダーリミッターバネ46が作用するということ
は、第5のスイッチ52を「OFF」状態にすることで
あり、図10中においては左側の破線グラフに交差する
ことで表現されている。
【0101】なお、上記各スイッチは、下スライダー2
2の位置を検出するものとして用いされるため、その位
置関係と第5のスイッチ52の状態(ON−OFF)と
の関係で、駆動モータ23を停止したり、又は逆転させ
たりすることもできる。
【0102】・状態( 5)(図19、図20) 状態( 5)は駆動モータ23の駆動により回動蓋体5が開
度0°から開度70°になった状態であり、第1及び第
2のスイッチ30は「OFF」状態で、第3のスイッチ
31は「OFF」になった直後の状態である。また、第
4のスイッチ32は「ON」状態のままである。また、
カムギヤ33はほぼ回転角115°の状態であり、首振
りスイッチ34は「OFF」状態であるが、「ON」に
なる直前の状態である。なお、かかる状態( 5)は当該C
Dプレーヤー1を横置きタイプとして用いた場合には、
回動蓋体5が開度70°になった状態を開放状態とする
ようになっており、そこで、第3のスイッチ31が「O
N」状態から「OFF」状態になったときを検出して、
駆動モータ23が停止されるようになっている。
【0103】かかる状態( 5)は図10中の実線グラフと
回動蓋体5の開度70°の横線との交点である。
【0104】また、2つのスライダー21、22は一致
した状態であり、スライダーリミッターバネ46は
「縮」で作用していない状態である。また、カムギヤ3
3は回転角ほぼ115°に位置し、カムギヤリミッター
バネ45は「縮」で作用していない状態である。
【0105】・状態( 6)(図21、図22) 状態( 6)は駆動モータ23の駆動により回動蓋体5が開
度0°から開度65°になった状態であり、第1及び第
2のスイッチ30は「OFF」状態となり、第3〜第5
のスイッチ52は「ON」状態のままである。また、カ
ムギヤ33はほぼ回転角105°の状態であり、首振り
スイッチ34は「OFF」状態であるが、「ON」にな
る直前の状態である。なお、カムギヤリミッターバネ4
5は「縮」で作用していない状態である。
【0106】かかる状態( 6)は図10中の実線グラフと
回動蓋体5の開度65°の横線との交点である。
【0107】・状態( 7)(図23、図24) 状態( 7)は状態( 6)において、回動蓋体5の開放方向へ
の回動がその開度65°で阻止された状態である。この
ような状況は、回動蓋体5の開放方向への回動範囲中に
異物が存在したり、操作者が故意に開放方向への回動を
阻止したり(いわゆる意地悪操作)することが考えられ
る。なお、かかる状態( 7)は、当該CDプレーヤー1を
横置きにした場合であり、したがって、上述のように、
回動蓋体5の開度がほぼ70°でその開放方向への回動
は停止される。
【0108】かかる状態( 7)は図10中の実線グラフの
状態( 6)から右方へ移動させ、右側の破線グラフと交差
した点である。カムギヤリミッターバネ45が作用する
ということは、図10中においては右側の破線グラフに
交差することで表現されている。
【0109】そして、回動蓋体5の回動停止により上ス
ライダー21が停止されアブソーバプレート41の押圧
ピン43も停止するが、アブソーバプレート41とカム
ギヤ33との間にはカムギヤリミッターバネ45が介在
されており、かつ、上述のように、カムギヤ33はカム
ギヤリミッターバネ45が作用しやすい状態、すなわ
ち、回転角が120°近辺に位置するため、駆動モータ
23は停止されずに回転し、カムギヤ33を回転させ
て、カムギヤリミッターバネ45は「伸」状態になる。
【0110】該カムギヤ33はほぼ回転角117°まで
回動して、これにより、そのカム部35が首振りスイッ
チ34を「ON」状態にする。首振りスイッチ34の
「ON」状態により駆動モータ23の回転が停止され
る。
【0111】また、かかる状態は、上記カムギヤリミッ
ターバネ45が作用している状態であり、かかる弾発力
は回動蓋体5とこれを静止させている異物(又は意地悪
操作をしている手指)との間に作用することになる。
【0112】・状態( 8)(図25、図26) 状態( 8)は状態( 7)から上記異物又は意地悪操作をして
いる手指を除いた状態である。
【0113】かかる状態( 8)は、上記カムギヤリミッタ
ーバネ45がその弾発力により「縮」になった状態であ
り、両スライダー21、22をやや前進させて、回動蓋
体5を開放方向に回動せしめた状態(ほぼ開度72°)
である。
【0114】かかる状態( 8)は図10中の右側破線グラ
フの状態( 7)から上方へ移動させ、実線グラフと交差し
た点である。すなわち、カムギヤ33が回転しないま
ま、回動蓋体5が開放方向へ回動することである。
【0115】下スライダー22の前進により、第3のス
イッチ31は「OFF」状態になる。また、このときカ
ムギヤ33は回動せず(回転角117°のまま)、した
がって、首振りスイッチ34は「ON」状態が維持され
る。かかる状態は次に回動蓋体5を閉塞方向に回動させ
たときに、駆動モータ23を「ON」状態に容易にする
ことができるスタンバイ状態である。
【0116】すなわち、状態( 8)において、回動蓋体5
を閉塞方向に回動させると、上記カムギヤリミッターバ
ネ45の作用により、アブソーバプレート41の押圧ピ
ン43を後方へ付勢し、両スライダー21、22を後方
に移動せしめ(状態( 7)と同じ状態になる)、これによ
り、上記第3のスイッチ31を「ON」状態にすること
ができる。そして、第3のスイッチ31の「ON」状態
により駆動モータ23を駆動させて該駆動モータ23に
よる回動蓋体5の閉塞方向への回動が開始されるように
なっている。
【0117】・状態( 9)(図27、図28) 状態( 9)は駆動モータ23の駆動により回動蓋体5が開
度0°から開度85°になった状態であり、第1〜第3
のスイッチ31は「OFF」状態となり、第4及び第5
のスイッチ52は「ON」状態のままである。また、カ
ムギヤ33はほぼ回転角125°の状態であり、首振り
スイッチ34は「ON」状態で、「OFF」状態になる
直前の状態である。なお、カムギヤリミッターバネ45
は「縮」で作用していない状態である。
【0118】かかる状態( 9)は図10中の実線グラフと
回動蓋体5の開度85°の横線との交点である。
【0119】・状態(10)(図29、図30) 状態(10)は状態( 9)において、回動蓋体5の開放方向へ
の回動がその開度85°で阻止された状態である。この
ような状況は、上記状態( 7)と同様に、回動蓋体5の開
放方向への回動範囲中に異物が存在したり、操作者が故
意的に阻止したり(いわゆる意地悪操作)することが考
えられる。なお、かかる状態は、当該CDプレーヤー1
を縦置きにした場合であり、したがって、上述のよう
に、回動蓋体5の開度が90°でその開放方向への回動
は停止される。
【0120】かかる状態(10)は図10中の実線グラフの
状態( 9)から右方へ移動させ、右側の破線グラフと交差
した点である。カムギヤリミッターバネ45が作用する
ということは、図10中においては右側の破線グラフに
交差することで表現されている。
【0121】そして、回動蓋体5の回動停止により上ス
ライダー21が停止されアブソーバプレート41の押圧
ピン43も停止するが、アブソーバプレート41とカム
ギヤ33との間にはカムギヤリミッターバネ45が介在
されており、かつ、上述のように、カムギヤ33はカム
ギヤリミッターバネ45が作用しやすい状態、すなわ
ち、回転角がほぼ120°近辺に位置するため、駆動モ
ータ23は停止されずに回転し、カムギヤ33を回転さ
せて、カムギヤリミッターバネ45は「伸」状態にな
る。
【0122】該カムギヤ33はほぼ回転角132°まで
回動すると、そのカム部35が首振りスイッチ34を
「OFF」状態にして、駆動モータ23の回転が停止さ
れる。
【0123】また、かかる状態は、上記カムギヤリミッ
ターバネ45が作用している状態であり、かかる弾発力
は回動蓋体5とこれを静止させている異物(又は意地悪
操作をしている手指)との間に作用することになる。
【0124】・状態(11)(図31、図32) 状態(11)は状態(10)から上記異物又は意地悪操作をして
いる手指を除いた状態である。
【0125】かかる状態(11)は、上記カムギヤリミッタ
ーバネ45がその弾発力により「縮」になった状態であ
り、両スライダー21、22をやや前進させて、回動蓋
体5を開放方向に回動せしめた状態(ほぼ開度92°)
である。
【0126】かかる状態(11)は図10中の右側破線グラ
フの状態(10)から上方へ移動させ、実線グラフと交差し
た点である。すなわち、カムギヤ33が回転しないま
ま、回動蓋体5が開放方向へ回動することである。
【0127】下スライダー22の前進により、第4のス
イッチ32は「OFF」状態になる。また、このときカ
ムギヤ33は回動せず、したがって、首振りスイッチ3
4は「OFF」状態が維持される。かかる状態は次に回
動蓋体5を閉塞方向に回動させたときに、駆動モータ2
3を「ON」状態に容易にすることができるスタンバイ
状態である。
【0128】・状態(12)(図33、図34) 状態(12)は状態(11)から回動蓋体5を閉塞方向に回動さ
せて、回動蓋体5をほぼ開度89°にした状態である。
【0129】このように回動蓋体5を閉塞方向に回動さ
せると、上記カムギヤリミッターバネ45の作用によ
り、アブソーバプレート41の押圧ピン43を後方へ付
勢し、両スライダー21、22を後方に移動せしめ、こ
れにより、上記第4のスイッチ32を「ON」状態にす
ることができる。そして、第4のスイッチ32の「O
N」状態により駆動モータ23を駆動させて該駆動モー
タ23による回動蓋体5の閉塞方向への回動が開始され
るようになっている。
【0130】かかる状態(12)は図10中の実線グラフの
状態(11)から下方へ移動させ、右側破線グラフと交差し
た点、すなわち状態(10)と同じ状態である。
【0131】なお、上記実施の形態において、本発明記
録媒体ドライブ装置をCDプレーヤーにて起用したもの
について説明したが、本発明はこれに限らず、DVDプ
レーヤー、MDプレーヤー、テープカセットプレーヤー
のほか、メモリーカードドライブ装置など記録媒体のド
ライブ装置一般に広く適用することができることは勿論
である。
【0132】また、上記実施の形態にあっては、CDプ
レーヤーを横置きにしたものについて主に説明したが、
縦置きにして当該CDプレーヤーを用いることもでき
る。なお、横置きにCDプレーヤーをしたときには回動
蓋体の開放状態の開度をほぼ70°、縦置きにしたとき
にはそれを90°として説明したが、本発明記録媒体ド
ライブ装置はこれに限るものではない。
【0133】この他、上記実施の形態において示した各
部の具体的な形状乃至構造は、本発明を実施するに当た
っての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これ
らによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるこ
とがあってはならないものである。
【0134】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明記録媒体ドライブ装置は、筐体に対して回動
する回動蓋体と、スライドすることにより上記回動蓋体
を回動させる第1のスライダーと、第1のスライダーと
重なるようにかつスライド自在に結合された第2のスラ
イダーと、該第2のスライダーに作用してこれをスライ
ドさせる駆動手段と、上記第1のスライダーと第2のス
ライダーとの間に介在され、両スライダーのスライド方
向に伸縮自在なスライダーリミッターバネと、一方のス
ライダーに設けられたスイッチと、他方のスライダーに
設けられ上記スイッチを操作する操作片とを備えた回動
蓋体の開閉機構部を有する記録媒体ドライブ装置であっ
て、上記スライダーリミッターバネは回動蓋体の閉塞方
向への回動が阻止されたときに伸びるように介在されて
おり、上記スイッチと該スイッチの操作片とは、上記ス
ライダーリミッターバネが作用していない状態の両スラ
イダーの位置関係であるときに上記操作片がスイッチを
操作し、スライダーリミッターバネが作用したときに上
記操作片によるスイッチ操作を解除するようにしたこと
を特徴とする。
【0135】したがって、本発明記録媒体ドライブ装置
にあっては、特別なセンサなどを必要とせず比較的簡単
な構成で、回動蓋体の閉塞動作中にその回動が阻止され
ても、上記スイッチの状態を検出でき、これにより、駆
動モータを停止又は逆転させることができ、駆動モータ
への負担を無くし、かつ、安全性も確保することができ
る。
【0136】また、回動蓋体を閉塞状態から開こうとし
たとき、これを阻止しようとするもの(たとえば、CD
プレーヤーにおけるチャッキングプーリーとターンテー
ブルとの結合)があっても、開こうとする力がリジット
に回動蓋体に働くため、開くことができ、また、上記阻
止するものが解除されたときに、勢いよく回動蓋体が開
放されるという事故を防止することができる。
【0137】また、別の本発明記録媒体ドライブ装置
は、筐体に対して回動する回動蓋体と、スライドするこ
とにより上記回動蓋体を回動させるスライダーと、該ス
ライダーに作用してこれをスライドさせる駆動手段とを
備えた回動蓋体の開閉機構部を有する記録媒体ドライブ
装置であって、上記駆動手段は、最終段の駆動側ギヤ
と、該駆動ギヤの端面に回動自在に支持された回動プレ
ートと、該回動プレートに立設され上記スライダーの被
押圧長孔に嵌合された押圧ピンと、該回動プレートと駆
動ギヤとの間に介在され回動プレートの駆動ギヤに対し
て回動したときに伸縮するギヤリミッターバネとを有
し、上記回動プレートは、駆動ギヤの回転中心から偏心
した位置を回動中心として設けられており、回動プレー
トの回動中心と上記押圧ピンとを結んだ線が上記スライ
ダーのスライド方向とほぼ一致した(平行になった)と
きに上記回動蓋体は閉塞状態とされ、回動プレートの回
動中心と上記押圧ピンとを結んだ線が上記スライダーの
スライド方向とほぼ直交したとき又はこれに近傍する位
置になったときに上記回動蓋体は開放状態とされたこと
を特徴とする。
【0138】したがって、本発明記録媒体ドライブ装置
にあっては、回動蓋体の閉塞状態においては、回動プレ
ートが駆動側ギヤに対して回動することはなく、したが
って、ギヤリミッターバネが作用しないため、リジット
な閉塞状態を実現することができるとともに、回動蓋体
の開放状態においては、回動プレートが駆動側ギヤに対
して容易に回動しやすく、したがって、ギヤリミッター
バネが作用し易いようになっているため、開放状態の回
動蓋体に異物が衝突しても、回動蓋体が容易に回動し、
開閉機構部に損傷を与えることが無い。
【0139】また、かかる開放状態において回動蓋体が
リジットでないということは、これを人為的に閉塞方向
に回動させることができ、スライダーなどを移動させる
ことができるため、これをトリガーに駆動モータに通電
することが可能であり、従来のように操作スイッチによ
らずに、駆動モータを駆動することができて回動蓋体の
閉塞動作(いわゆるプッシュクローズ)を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2とともに、本発明に係るCDプレーヤーの
基本構成を概念的に示し、本図は回動蓋体の閉塞状態の
平面図である。
【図2】回動蓋体の開放状態の平面図である。
【図3】要部を拡大して示す側面図である。
【図4】開閉機構部のを分解して示す斜視図である。
【図5】駆動手段を拡大して示す平面図である。
【図6】カムギヤとアブソーバプレートとを分解して示
す斜視図である。
【図7】カムギヤリミッターバネの作用を説明するため
の平面図であり、(a)は回動蓋体が閉塞状態でカムギ
ヤリミッターバネが作用しない状態を、(b)は回動蓋
体が開放状態でカムギヤリミッターバネが作用しやすい
状態を示す。
【図8】上スライダーと下スライダーとを分解した斜視
図である。
【図9】各状態を表にして示す図である。
【図10】各状態をグラフにして示す図である。
【図11】状態( 1)を拡大して示す概略側面図である。
【図12】状態( 1)を拡大して示す概略平面図である。
【図13】状態( 2)を拡大して示す概略側面図である。
【図14】状態( 2)を拡大して示す概略平面図である。
【図15】状態( 3)を拡大して示す概略側面図である。
【図16】状態( 3)を拡大して示す概略平面図である。
【図17】状態( 4)を拡大して示す概略側面図である。
【図18】状態( 4)を拡大して示す概略平面図である。
【図19】状態( 5)を拡大して示す概略側面図である。
【図20】状態( 5)を拡大して示す概略平面図である。
【図21】状態( 6)を拡大して示す概略側面図である。
【図22】状態( 6)を拡大して示す概略平面図である。
【図23】状態( 7)を拡大して示す概略側面図である。
【図24】状態( 7)を拡大して示す概略平面図である。
【図25】状態( 8)を拡大して示す概略側面図である。
【図26】状態( 8)を拡大して示す概略平面図である。
【図27】状態( 9)を拡大して示す概略側面図である。
【図28】状態( 9)を拡大して示す概略平面図である。
【図29】状態(10)を拡大して示す概略側面図である。
【図30】状態(10)を拡大して示す概略平面図である。
【図31】状態(11)を拡大して示す概略側面図である。
【図32】状態(11)を拡大して示す概略平面図である。
【図33】状態(12)を拡大して示す概略側面図である。
【図34】状態(12)を拡大して示す概略平面図である。
【符号の説明】
1…CDプレーヤー(記録媒体ドライブ装置)、5…回
動蓋体、6…開閉機構部、7…CD(記録媒体)、21
…上スライダー(第2のスライダー)、22…下スライ
ダー(第1のスライダー)、23、24、33…駆動手
段、33…カムギヤ(最終段の駆動側ギヤ)、41…ア
ブソーバプレート(回動プレート)、43…押圧ピン、
45…カムギヤリミッターバネ(ギヤリミッターバ
ネ)、46…スライダーリミッターバネ、47…折曲片
(操作片)、48…被押圧長孔(下スライダー)、52
…第5のスイッチ(スイッチ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E360 BA08 BB02 BB17 BB19 BB22 BB28 BC05 BC12 EC11 EC14 ED04 ED23 ED27 GA41 GA46 GB13 GB43

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体に対して回動する回動蓋体と、スラ
    イドすることにより上記回動蓋体を回動させる第1のス
    ライダーと、第1のスライダーと重なるようにかつスラ
    イド自在に結合された第2のスライダーと、該第2のス
    ライダーに作用してこれをスライドさせる駆動手段と、
    上記第1のスライダーと第2のスライダーとの間に介在
    され、両スライダーのスライド方向に伸縮自在なスライ
    ダーリミッターバネと、一方のスライダーに設けられた
    スイッチと、他方のスライダーに設けられ上記スイッチ
    を操作する操作片とを備えた回動蓋体の開閉機構部を有
    する記録媒体ドライブ装置であって、 上記スライダーリミッターバネは回動蓋体の閉塞方向へ
    の回動が阻止されたときに伸びるように介在されてお
    り、 上記スイッチと該スイッチの操作片とは、上記スライダ
    ーリミッターバネが作用していない状態の両スライダー
    の位置関係であるときに上記操作片がスイッチを操作
    し、スライダーリミッターバネが作用したときに上記操
    作片によるスイッチ操作を解除するようにしたことを特
    徴とする記録媒体ドライブ装置。
  2. 【請求項2】 筐体に対して回動する回動蓋体と、スラ
    イドすることにより上記回動蓋体を回動させるスライダ
    ーと、該スライダーに作用してこれをスライドさせる駆
    動手段とを備えた回動蓋体の開閉機構部を有する記録媒
    体ドライブ装置であって、 上記駆動手段は、最終段の駆動側ギヤと、該駆動ギヤの
    端面に回動自在に支持された回動プレートと、該回動プ
    レートに立設され上記スライダーの被押圧長孔に嵌合さ
    れた押圧ピンと、該回動プレートと駆動ギヤとの間に介
    在され回動プレートの駆動ギヤに対して回動したときに
    伸縮するギヤリミッターバネとを有し、 上記回動プレートは、駆動ギヤの回転中心から偏心した
    位置を回動中心として設けられており、回動プレートの
    回動中心と上記押圧ピンとを結んだ線が上記スライダー
    のスライド方向とほぼ一致したときに上記回動蓋体は閉
    塞状態とされ、 回動プレートの回動中心と上記押圧ピンとを結んだ線が
    上記スライダーのスライド方向とほぼ直交したとき又は
    これに近傍する位置になったときに上記回動蓋体は開放
    状態とされたことを特徴とする記録媒体ドライブ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112747988A (zh) * 2020-12-09 2021-05-04 山东骏腾医疗科技有限公司 一种快速病理自动组装脱水机缸盖启闭装置
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