JP3772574B2 - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3772574B2
JP3772574B2 JP04763399A JP4763399A JP3772574B2 JP 3772574 B2 JP3772574 B2 JP 3772574B2 JP 04763399 A JP04763399 A JP 04763399A JP 4763399 A JP4763399 A JP 4763399A JP 3772574 B2 JP3772574 B2 JP 3772574B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
pressing
swinging
pressing member
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04763399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000251367A (ja
Inventor
宜展 副枝
順一 武藤
剛 角田
英 後藤
文信 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP04763399A priority Critical patent/JP3772574B2/ja
Priority to US09/506,923 priority patent/US6577579B1/en
Priority to CN00102415.9A priority patent/CN1231905C/zh
Publication of JP2000251367A publication Critical patent/JP2000251367A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3772574B2 publication Critical patent/JP3772574B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
ディスク記録媒体を回転駆動して信号を再生するディスク装置であって、特に、ディスク記録媒体を装着手段まで搬送して装着し回転駆動するディスク装置に関するものである。より具体的には、ディスク記録媒体を回転駆動するに当たり、ディスク記録媒体をその供給位置からその回転手段(具体的にはスピンドルモータ)に装着する位置まで搬送する機構に関するものである。
【0002】
ここで、ディスク記録媒体とは中心孔を有する同心円盤状媒体を指し、その例として、旧EPレコード盤をはじめ、MO、PD、CD、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM等の記録媒体が含まれる。これ等を包括する総称として単にディスクと表記するものとする。また、特に断らない限り、ジャケットに収納されていないベアディスクを表わすものとする。
【0003】
【従来の技術】
従来のディスク装着方法について説明する。ディスクを搬送する機構とは、ディスクをディスク装置に供給し、その供給位置から回転手段に装着する位置位置まで搬送することを表わす。その搬送方式には、従来から採用されているような次に例示する3種類が挙げられる。一つめとして、例えば、特開平6−290529に開示されているように、ディスクのストッカから裸ディスクを取り出して搬送するもので、一般にチェンジャと呼ばれる。
【0004】
二つめとして、操作者が自ら回転手段に装着、固定して回転手段に装着する位置まで搬送するものである。トレイ方式と呼ばれ、例えば、特開平7−254199に開示されているように、操作者がディスクをターンテーブルに装着し、ターンテーブルを含む回転手段全体を回転駆動する位置まで搬送するものである。
【0005】
三つめとして、ディスクをジャケットに収納しておき、このジャケットを回転手段まで搬送した後、ジャケットの中のディスクを固定し回転するものである。例えば、特許第2585176号に開示されているように搬送機構による搬送とモータの垂直移動により再生装置に装着するものである。
【0006】
以上の各搬送方式は固定機構がディスク搬送方向と垂直方向に移動するための上下移動機構を必要とし、複雑な移動機構とその移動空間を必要とした。また操作者が回転手段に装着するには、操作しやすい位置まで回転手段を引き出すために移動させる必要があり、やはり移動機構と移動空間を必要とした。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コンピュータ装置は小型軽量化が進行し、コンピュータ装置の外部記憶装置に使用されるディスク装置も、小型軽量化、薄型化が要求されている。そのため、引き出し移動機構や上下移動機構の存在が薄型にする為の障害になっていて、薄型にするには限界があった。また、より快適なコンピュータの操作性を提供するために操作者による装着操作を必要としないディスク装置が要求されるようになってきている。
【0008】
本発明は小型軽量化、薄型化に適した構造のディスク装置であって、引き出し移動機構や上下移動機構を不要にして装置全体を薄型に構成すると共に、ディスクの自動装着および自動排出を可能にしたディスク装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、ディスクを装着し固定し開放するとともにディスクを回転駆動してディスクから信号を再生するピックアップ手段と、操作者からディスクの供給を受けてディスクをピックアップ手段までディスク面の方向に搬送するディスク搬送手段とを有するディスク装置であって、ディスク搬送手段はディスクをディスク面の方向に移動可能に支持する案内手段と、薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動してディスクを搬送駆動する媒体駆動手段と、薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動してディスクをピックアップ手段の方向に押圧付勢する押圧手段と、媒体駆動手段と押圧手段とを駆動する同期駆動手段とを有し、媒体駆動手段は薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動してディスクをディスク装置内部へ搬送する第1の揺動手段と、薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動してディスクをディスク装置外部へ搬送する第2の揺動手段とを有し、押圧手段は薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動する第3の揺動手段と、第3の揺動手段に係合し撓曲可能に支持された押圧部材とを有することを特徴とするディスク装置である。
【0010】
以上のように構成されたディスク搬送手段によって、ディスクをディスク面の方向に搬送するとともに、ディスクをピックアップ手段の方向に押圧付勢するように構成したものである。
【0011】
したがって、本発明のディスク装置によれば、ディスク供給位置からディスクを回転駆動する位置までディスク面に沿ってディスクを搬送するだけで済むので、引き出し移動機構や上下移動機構が不要となって薄型化小型化することができる。また、搬送終了したディスクをピックアップ手段がディスクを装着し固定し開放するときに、押圧手段がディスクをピックアップ手段の方向に押圧付勢するからピックアップ手段は確実にディスクを装着し固定し開放することができ、本発明のディスク装置を用いたノートブック形パソコンは使用形態に制限(例えば、傾けてはいけない等)を受けることなく使用を継続することができる。
【0012】
さらに、操作者は自ら装着し、固定し、開放する必要が無くなり、より快適な操作性を有するディスク装置が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、ディスクを装着し固定し開放するとともにディスクを回転駆動してディスクから信号を再生するピックアップ手段と、操作者からディスクの供給を受けてディスクをピックアップ手段までディスク面の方向に搬送するディスク搬送手段とを有するディスク装置であって、ディスク搬送手段はディスクをディスク面の方向に移動可能に支持する案内手段と、薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動してディスクを搬送駆動する媒体駆動手段と、薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動してディスクをピックアップ手段の方向に押圧付勢する押圧手段と、媒体駆動手段と押圧手段とを駆動する同期駆動手段とを有し、媒体駆動手段は薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動してディスクをディスク装置内部へ搬送する第1の揺動手段と、薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動してディスクをディスク装置外部へ搬送する第2の揺動手段とを有し、押圧手段は薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動する第3の揺動手段と、第3の揺動手段に係合し撓曲可能に支持された押圧部材とを有することを特徴とするディスク装置としたものである。
【0014】
以上のように構成された本発明のディスク装置は、ディスクをディスク面の方向に搬送するように構成することにより、媒体駆動手段自身を薄型にすることができ、しかも、ディスク供給位置からディスクを回転駆動する位置までディスク面に沿ってディスクを搬送するだけで済むので、引き出し移動機構や上下移動機構が不要となって薄型化小型化することができる。また、搬送終了したディスクをピックアップ手段がディスクを装着し固定し開放するときに、押圧手段がディスクをピックアップ手段の方向に押圧付勢するからピックアップ手段は確実にディスクを装着し固定し開放することができる。
【0016】
更に、以上の構成により、薄板平板状の媒体駆動手段がディスク面の方向に揺動するから、その揺動空間がディスクの通過空間に侵入しないうえに、内部へ搬送する第1の揺動手段と外部へ搬送する第2の揺動手段とを有するから、請求項1記載の発明の特徴に加え確実にディスクを搬送することができる。さらに、薄板平板状の第3の揺動手段に係合し撓曲可能に支持された押圧部材をたわませてディスクをピックアップ手段の方向に押圧付勢するから押圧手段を薄型に構成することができるとともにピックアップ手段は確実にディスクを装着し固定し開放することができる。
【0017】
本発明の請求項に記載の発明は、押圧部材は、その一端を筐体に固定してディスクの中央部分に配置し、他端を第3の揺動手段に係合させ、第3の揺動手段の揺動動作により、押圧部材が第3の揺動手段に押されてピックアップ手段の方向に撓んで突出し、第3の揺動手段に引かれて平面状に延伸することを特徴とするディスク装置としたものである。
【0018】
以上の構成により、押圧部材をたわませてディスクをピックアップ手段の方向に押圧付勢するから押圧手段を薄型に構成することができるとともに、押圧しないときには押圧部材は平面状に延伸するからディスクの通過を害しないように構成することができる。
【0019】
本発明の請求項に記載の発明は、押圧部材は、第3の揺動手段により押されてピックアップ手段の方向に撓んで突出したとき、ディスク内周部の中心を挟んだ両側を押圧し、押圧する範囲はディスクの直径15mmから40mmの範囲の
ディスク面を押圧付勢することを特徴とするディスク装置としたものである。
【0020】
以上の構成により、ディスク内周部の中心を挟んだ両側を押圧するからディスクを均等に押圧付勢することができる。
【0021】
本発明の請求項に記載の発明は、第3の揺動手段は、第1の揺動手段が揺動してディスクをディスク装置内部へ搬送した後に同期駆動手段によって揺動され、または、第2の揺動手段が揺動してディスクをディスク装置外部へ搬送する前に同期駆動手段によって揺動され、これらの揺動動作によって押圧部材がピックアップ手段の方向に撓んで突出することを特徴とするディスク装置としたものである。
【0022】
以上の構成により、ピックアップ手段がディスクを装着し固定し開放するときに、第3の揺動手段の揺動動作によって押圧部材がピックアップ手段の方向に撓んで突出するから、押圧部材がピックアップ手段のディスクを装着し固定し開放する動作を援助することができ、ピックアップ手段は確実にディスクを装着し固定し開放することができる。
【0023】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項に記載のディスク装置は外殻
をなす筐体を有し、筐体のうち押圧部材が配置されるディスクの中央部分に相当する位置に押圧部材の方向に突設された膨出部を形成し、押圧部材が平面状に延伸したときに押圧部材が膨出部に当接することを特徴とするディスク装置としたものである。
【0024】
以上の構成により、第3の揺動手段によって押圧部材がその部材面の方向に押されたとき、膨出部に当接していた押圧部材が筐体を離れてピックアップ手段の方向に撓んで突出するように押圧部材の曲げ癖をつけることができ、第3の揺動手段の揺動を開始した初期の揺動負荷を軽減することができる。
【0025】
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施の形態におけるディスク装置の分解斜視図である。図1に基づいて、本発明のディスク駆動装置の全体像を把握する。まず、筐体100は下カバ101と、上カバ131とのわずか2点で構成される。下カバ101にはディスク1を案内する案内手段200と、駆動手段250と、ディスク1を回転させる回転手段を含み回転させて信号を読み取るピックアップモジュール500と、装置全体を制御する制御部440、及び内部の防護カバ191が配置される。他方、上カバ131には駆動手段250を軸支する枢軸機構171が設けられ、この枢軸機構171にディスク1の収納排出動作をさせる搬送手段300が回動可能に枢設される。下カバ101の駆動手段250はこの搬送手段300を回動する駆動源である。これら下カバ101と上カバ131とを結合したのち挿入口手段450を装着する。なお、上記各機構の動作位置、つまりディスクの位置を検知する検知手段については各機構の詳細において説明する。
【0027】
続いて、各機構の詳細を説明する。図2は図1の下カバを矢印Aから見た斜視図である。図1ならびに図2において、下カバ101は2方向に開放した箱体に成形されている。図中の、紙面上方は上カバ131を装着して空間を構成し、ディスク1の挿入通路であり搬送手段300やピックアップモジュール500を実装する。また、図中紙面手前方向の開放部は操作者がディスク1を挿入排出する操作面である。
【0028】
この下カバ101の紙面左右に立設された側壁L102、R103にガイドレールL211、ガイドレールR221が固定される。ガイドレールL211、ガイドレールR221は断面凹字状の角棒体に形成され、断面凹字部分の溝L212、溝R222がディスク1の通路となる。即ち、ジャケット(図示省略)を用いない裸のディスク1はそのディスク面の方向に溝L212、溝R222に沿ってディスク装置に進入する。ガイドレールL211、ガイドレールR221の長さはピックアップモジュール500に装着するのに必要な位置まで延長される。さらに、ガイドレールL211、ガイドレールR221の終端部L213、終端部R223はディスク1の外形に合わせて溝L212、溝R222の下部を削除するとともに、溝L212、溝R222の終端部L213、終端部R223はピックアップモジュール500に着脱容易なように滑らかな斜面に形成される。
【0029】
操作者は操作面からディスク1を挿入する。この時、ディスク1の搬送に必要で、かつ操作者の指の安全に十分な位置までディスク1が挿入されたことを検出するために、挿入検知センサ231をガイドレールL211に配置する。図3はガイドレールLの全体斜視図である。挿入検知センサ231はディスク1を検出する通路アクチュエータ232と、通路アクチュエータ232の回動ピン234、及び挿入検知スイッチ235とで構成される。通路アクチュエータ232は溝212に配置される。通路アクチュエータ232は回動ピン234で溝212に回動自在に取り付けられる。回動ピン234は止め輪237によってガイドレール211に取り付けられる。また、通路アクチュエータ232は回動バネ236によって溝212に突出する方向へ付勢され、ディスク1を検出するとともにディスク1の通過障害にならないように突出収納自在に回動ピン234を回動する。通路アクチュエータ232の回動動作は一体に形成されて下カバ101に連絡された検知レバ233の回動動作に導かれ、挿入検知スイッチ235へ導かれて、検知レバ233が挿入検知スイッチ235を押すことによりディスク1の挿入を検知する。
【0030】
次に、駆動手段250の構造を説明する。図4は図1の駆動手段250の拡大斜視図である。図4において、駆動手段250は、動力源のモータ251と、減速用のギヤ列261と、後述する搬送手段300を駆動する駆動ギヤ281、及び駆動ギヤ281の回転量を検出するエンコーダ271とで構成される。
【0031】
モータ251は下カバ101の後部コーナーに配置される。モータ251の厚みがディスク1の搬送、装着の障害にならないように、ディスク1の投影面積の外部に配置するためである。モータ251のシャフト252に駆動ウォーム253を圧入し、この駆動ウォーム253がギヤ列261に係合する。モータ251の駆動力はギヤ列261で必要なトルクと十分な回転速度に減速して、エンコーダ271と駆動ギヤ281とに導かれる。
【0032】
エンコーダ271は周知の構造であって、スリット272を設けた円盤273を駆動軸に固定しておき、フォトセンサ274でこのスリット272を計数することにより、駆動ギヤ281の回転量を検出する。他方、モータ251の回転力は駆動ギヤ281に伝達される。駆動ギヤ281は、受動ギア282と出力ギア284とを連結部283で連結した糸巻き状の形状である。このような形状にすることによって、受動ギア282を下カバ101の底面に配置し、連結部283でディスク1の通路となる空間を通過して上カバ131の天面に出力ギア284を配置することができる。こうして、空間を無駄なく利用してディスク1の通路を確保するとともに後述する搬送手段300へ駆動軸の回転力を伝達することができる。
【0033】
次に、搬送手段300の構造を説明する。図5は搬送手段300を図1の矢印A方向から見た図であって、上カバ131を省略した状態を表す。搬送手段300は、駆動源としての同期駆動手段310と、直接光ディスクを搬送駆動する媒体駆動手段340と、搬送した光ディスクをピックアップモジュール500に装着するための位置に正確に導く位置決め手段380と、光ディスクを装着するときにその姿勢を安定させるための押圧手段390とから構成される。
【0034】
まず、同期駆動手段310はドーナツ状の薄板円盤状に形成されたリングギア311で構成される。リングギア311の外径はディスク1とほぼ同じかわずかに小さく形成される。その外周部は前述の出力ギア284と歯合する受動リングギア312が周囲約1/3の領域に形成されている。受動リングギア312は歯先がリングギア311のほぼ外周となるように形成されている。さらに続く約1/3の領域には、間欠歯車の働きをするための2つの位置決めギアA313と位置決めギアB314とが形成されている。それぞれの位置決めギアA313,B314は後述する2点の位置決めピン381に歯合し、光ディスクを装着するときの必要な期間だけ位置決めピン381を回動する。位置決めギアA313と位置決めギアB314とは歯底がリングギア311のほぼ外周となるように形成されている。
【0035】
リングギア311の薄板円盤面に2つのグループの孔が形成される。第1のグループはリングギア311自身の回動を案内する支点となるもので回動孔A321、回動孔B322、及び回動孔C323である。それぞれの回動孔A321、回動孔B322、及び回動孔C323は全周の約1/3ずつの領域をリングギア311の円周に沿って円弧状の長円孔に形成される。各回動孔には後述する回動案内ピン172が係合する。こうして、リングギア311は回動案内ピン172を支点として所要の角度に回動する。特に、回動孔を3点、つまり回動案内ピン172を3点にしたので、リングギア311の中心を確定する事ができる。したがって、リングギア311がドーナツ状の薄板円盤であるにもかかわらず、リングギア311の回動動作の中心を正確に確定し、しかも、リングギア311の中心空間部315を有効に利用する事ができる。
【0036】
他の第2のグループは後述する媒体駆動手段340の力点を案内するもので、案内孔A331、案内孔B332、及び案内孔C333である。それぞれの案内孔A331、案内孔B332、及び案内孔C333は、回動孔A321、回動孔B322、及び回動孔C323の内周側でかつ各回動孔の間隙に所要の曲線に配置される。こうして、リングギア311が回動したとき、リングギア311の仮想の中心点と各案内孔の曲線との距離の変化によって媒体駆動手段340の力点にカムの機能を生じ、後に詳述する媒体駆動手段340の所要の動作を生じる。なお、前述の回動孔C323の端部には回動カム部324が形成され、回動孔C323の一部が案内孔を兼用している。
【0037】
特に、一枚のリングギア311に上述の各案内孔を配置し、リングギア311を回動させて媒体駆動手段340を動作させてから後述するように4種類の揺動アームを完全に同期させる事ができ、装置全体の動作の正確さを確保する事ができる。さらに、リングギア311の外径をディスク1と同じかわずかに小さくしたので、前述の駆動ギア281と相まって、駆動手段250に必要な空間や投影面積をほぼ無視できるほどに小さくすることができる。さらに、特筆すべき特徴として、リングギア311を板厚み0.4mmの薄鋼板で形成し、上カバ131に摺動回動させる構成としたので、ディスク装置全体の厚みに対して同期駆動手段310の厚みを無視できるほどに薄型に構成することができた。
【0038】
続いて、各案内孔によって揺動動作をする媒体駆動手段340のそれぞれについて説明する。図6は媒体駆動手段340を図1の矢印B方向から見た分解斜視図であって、前述の図5を裏返した状態を表す。まず、媒体駆動手段340は4種類の揺動アームで構成される。全揺動アームに共通して、支点は上カバ131に固定され、力点が前述のようにリングギア311の各案内孔に摺動自在に係合し、作用点がディスク1や各手段を駆動する構造である。また、各揺動アームは板厚み0.3mmの薄鋼板で形成し、薄型に構成している。
【0039】
まず、第1の揺動アームとして排出アーム341を説明する。排出アーム力点342にはピンをかしめて立設し、前述の案内孔A331と係合する。排出アーム支点343はリングギア311の厚みを回避するスペーサや絞り加工を介して支点ピン132で上カバ131に揺動可能に軸着する。排出アーム作用点344は、排出アーム341が揺動した最終位置(ディスク1を装着完了した位置)で後述する装着検知手段421を検知させる形状に形成されている。また、排出アーム作用点344に所要の突出ストロークを有する排出ピン345が突出後退自在に軸着される。排出ピン345は、排出アーム341が揺動した最終位置から原点位置へ戻るときにディスク1の外周縁を押して排出駆動する。
【0040】
次に、第2の揺動アームとして引き込みアーム351を説明する。引き込みアーム力点352にはピンをかしめて立設し、前述の案内孔B332と係合する。引き込みアーム支点353はリングギア311の厚みを回避するスペーサや絞り加工を介して支点ピン132で上カバ131に揺動可能に軸着する。引き込みアーム作用点354に引き込みばね355を固着する。引き込みばね355は板ばねを所要の形状に折り曲げた略V字状に形成され、板ばねの幅がディスク1の挿入空間を通過するように配置される。引き込みアーム351が揺動して待機位置から最終位置へ揺動する過程で引き込みばね355がディスク1の外周縁を押してディスク1を引き込むように駆動する。
【0041】
さらに、第3の揺動アームとして押圧アーム391を説明する。押圧アーム力点392にはピンをかしめて立設し、前述の案内孔C333と係合する。押圧アーム支点393はリングギア311の厚みを回避するスペーサや絞り加工を介して支点ピン132で上カバ131に揺動可能に軸着する。押圧アーム作用点394には、押圧ばね396を押圧ピン395によって共にかしめて、押圧ばね396を所定のストロークに摺動自在に取り付ける。押圧ばね396は前述の中心空間部315に掛け渡し、押圧アーム作用点394に共にかしめた位置と反対側の位置を上カバ131に固定する。リングギア311が回動して、ディスク1の装着を開始して装着を完了するまでの期間に押圧アーム391が揺動し、押圧アーム作用点394が揺動したストロークの分だけ押圧ばね396は中心空間部315へたわんでディスク1をピックアップモジュール500の方向へ押し付ける。
【0042】
最後に、第4の揺動アームとしてシャッタアーム461を説明する。シャッタアーム力点462にはピンをかしめて立設し、前述の回動孔C323と係合する。シャッタアーム支点463はリングギア311の厚みを回避するスペーサや絞り加工を介して支点ピン132で上カバ131に揺動可能に軸着する。シャッタアーム作用点464にシャッタカム465を突設して形成し後述するシャッタドッグ458に係合する。リングギア311が回動して、ディスク1の装着を開始して装着を完了するまでの期間にシャッタアーム461が揺動し、シャッタカム465がシャッタ(457、図13参照)を駆動してディスク1の挿入口を閉鎖する。
【0043】
また、以上の構造の特筆すべき特徴として、4種類の揺動アームの各々を薄鋼板で形成し、上カバ131に揺動支点を設けてリングギア311に摺動する力点を設けた構成とし、しかも、4種類の揺動アームの各々はリングギア311のみに重なっており、各揺動アームが揺動動作の全課程で相互に重なり合うことがないように構成し、しかも各揺動アームが揺動動作の全課程でディスク1の通過空間に侵入しないようにしたので、ディスク装置全体の厚みに対して媒体駆動手段340の厚みを無視できるほどに薄型に構成するとともに、確実にディスク1を搬送することができる。
【0044】
次に、前述の第3の揺動アームに関し、押圧ばね396の動作についてさらに詳しく説明する。図7は図6の押圧ばね396とディスク1との関係を表す図であって、平面図と押圧ばね396が押圧した状態の2方向の側面図である。押圧ばね396は、中心空間部315を確保するために、中央部分をくりぬいた長円形状に形成されている。その長円の一端は押圧アーム作用点394にかしめ、反対側の他端を上カバ131に固定する。前述のように、押圧ばね396は押圧アーム作用点394によってW方向に押されて、押圧ばね396はディスク面の方向に撓むことになる。また、押圧アーム391が待機位置(図14及び後述参照)へ戻っている期間は、押圧ばね396は押圧アーム作用点394に引っ張られて平面状に延びている(つまり、前述のように、押圧アーム作用点394が揺動したストロークの分だけ押圧ばね396が撓んでいる。)。従って、押圧しない期間は押圧ばね396自身も薄型に構成されるから、ディスク1の通過空間の障害になることもなく、装置全体を薄型にすることができる。
【0045】
このような優れた効果を得るために、押圧ばね396は可撓性に優れた薄板状の素材が望ましい。例えば、樹脂シートや薄板鋼板等が適する。本実施の形態では、例えば、厚み0.2mmの樹脂シートを用いて、好適な効果を得ることができた。
【0046】
こうして撓んだ結果、押圧ばね396がディスク1を押圧する部分が押圧部397であって、図7の平面図中に斜線で表示する。この押圧部397を設定する好適な位置は、装着固定手段511がディスク1を装着、開放するのに最も適した位置に設定し、ディスク1の内周部直径15mmから40mmの範囲に設定する。さらに、図7の平面図とW矢視図に示すように、ディスク1の中心を挟んだ両側の2箇所の部分を押圧することにより、左右均等に押圧付勢することができ、ディスク1の姿勢の安定と、確実な装着開放動作とをさせることができる。この押圧部397の設定条件は、ディスク1の姿勢の安定に必要な押圧力と、押圧ばね396の材質に基づくばね力と、押圧アーム391が揺動するときのトルクによって定められる。本実施の形態では、上述の押圧ばね396の材質条件で、ディスク1の内周部直径15mmから30mmの範囲に設定することにより、好適な動作結果が得られた。
【0047】
なお、図1及び図8と図7とを対比すると明らかなように、押圧ばね396がディスク1を押圧する押圧部397に対応する上カバ131の位置に、押圧ばね396の方向に突き出した膨出部133が形成されている。この膨出部133がこの位置に存在することによって、押圧ばね396が押圧アーム作用点394に引っ張られて平面状に延びたとき、押圧ばね396は上カバ131の膨出部133に当接する。従って、次に押圧アーム作用点394が押圧ばね396を押したとき、押圧ばね396は必ずディスク面の方向に撓むことになる。こうして、押圧ばね396に曲げ癖をつけることができ、しかも押圧アーム391の揺動動作を開始する初期の揺動負荷を軽減することができる。
【0048】
次に、図8は上カバとリングギアを図1のB方向から見た図である。図8を用いて、冒頭で説明した上カバ131に設けられた枢軸機構171について説明する。前述のように、枢軸機構171は3点の回動案内ピン172で構成される。各回動案内ピン172はリングギア311の中心を確定する位置で上カバ131にかしめて立設される。こうして、リングギア311の回動動作の中心を正確に案内する。
【0049】
同様にして、その他の支点やピンが立設される様子を説明する。前述のように、4点の支点ピン132を上カバ131にかしめて立設する。4種類の揺動アームを回動自在に固定するためである。その他、上カバ131に2点の位置決めシャフト382がかしめて立設される。その位置決めシャフト382に前述の位置決めピン381を軸着する。位置決めピン381はリングギア311の位置決めギアA313と位置決めギアB314とに歯合する間欠歯車部383とディスク1の周縁に当接する位置決め部384とに形成される。位置決め部384は位置決めシャフト382に軸着される円筒形状に形成され、太い径の円筒部分と細い径の円筒部分をほぼ半円筒ずつ組み合わせた形状をしている。
【0050】
さらに、位置決めピン381には位置決めばね385を設けて、位置決めピン381が回動するとき2つの位置を保持するように配置される。図9は図8の位置決めピンを拡大した図である。2つの位置の1つは、間欠歯車部383がリングギア311に対向し、位置決め部384の太い径の円筒部分がディスク1の進入方向に対向する位置、即ち、待機位置である。2つの位置の他の1つは、間欠歯車部383がリングギア311の位置決めギアA313と位置決めギアB314とに係合して回動された位置であって、位置決め部384の細い径の円筒部分がディスク1の進入方向に対向する位置、即ち装着位置である。
【0051】
したがって、待機位置でディスク1が進入すると、ディスク1の外周部が位置決め部384の太い径の円筒部分に当接する。位置決めを終了した後は、ディスク1を回転駆動手段551に装着するために、位置決めピン381は装着位置に回転して、ディスク1は位置決めを解除される。
【0052】
次に、ディスク1の位置を検知し、その挙動を監視するための媒体監視手段400について説明する。上述のようなディスク1の動作(位置決め)の他、ディスク1の挙動を監視するための重要な位置には媒体監視手段400を配置して、動作制御する。この重要な位置は3点存在し、ディスク挿入の位置、装着完了の位置、及び排出完了の位置である。このうち、ディスク挿入の位置については既に挿入検知センサ231で説明した。
【0053】
次に、装着検知手段421ついて説明する。図10は図2の装着検知手段の部分拡大斜視図である。前述のように、排出アーム341が揺動した最終位置(即ち、ディスク1の装着完了の位置)で後述する装着検知手段421を検知させる。装着検知手段421はベース422と検知スイッチ423とで構成され、下カバ101の所定の位置に立設されたピンポスト111にベース422を固定し、ベース422に検知スイッチ423を固定する。
【0054】
続けて、排出検知手段401について説明する。図11は図2の原点スイッチを図1の矢印A方向から見た部分拡大斜視図である。残りの、排出完了の位置については、排出アーム341が揺動して初期位置へ戻ったときにディスク1の外周を押して排出駆動を完了する、即ち排出完了の位置とする。このとき、排出アーム341はディスク1の通過空間に存在するから、前述のようにスイッチで検出する事ができない。
【0055】
他方、このとき、リングギア311は原点位置に回動している(つまり、排出完了の位置=リングギア311の原点位置)ので、リングギア311の原点を検出するべく排出検知手段401を構成する。下カバ101にガイドポスト112をかしめて立設し、原点アクチュエータ402をリングギア311が回動してくる方向に付勢して配置し、原点スイッチ403を当接しておく。リングギア311が回動して原点位置に達すると、位置決めギアB314の歯が原点アクチュエータ402を押して、原点スイッチ403が動作する。こうして、リングギア311の原点位置を検出する事によって排出完了の位置を検出する。
【0056】
次に、挿入口手段450について説明する。図12は図1の挿入方向から見た分解斜視図、図13は図12の部分拡大斜視図である。図12と図13において、挿入口手段450は本発明のディスク駆動装置と操作者との接点であって、操作の安全性と誤操作防止の観点から配慮が為される。操作の安全性については、前述の挿入検知センサ231で説明した。続いて操作防止の観点から説明する。ディスク1が挿入されると外観から判別ができないので、誤って2枚目のディスクを挿入しようとする場合が考えられる。これを防止するためにディスク1が挿入されるとその挿入口を閉鎖することで保護する。
【0057】
下カバ101に上カバ131を結合した後、操作者側の開口部にベゼル452を装着する。ベゼル452にはディスク1を挿入する挿入口453が開口している。この挿入口453の中央部に位置する上カバ131にシャッタベース455が取り付けられる。シャッタベース455にはシャッタばね456を介してシャッタ457が揺動自在に軸着される。さらにシャッタ457はシャッタばね456によって挿入口453を開放する方向に付勢される。シャッタアーム461の揺動によって、シャッタアーム作用点464(つまりシャッタカム465)はシャッタ457に当接する。そのシャッタ457の当接部分にはシャッタドッグ458が形成されている。シャッタカム465の当接によってシャッタドッグ458は回動し、シャッタ457が挿入口453を閉鎖する。
【0058】
再び、図1と図2において、ディスク装置後部に、制御部440である基板441と防護カバ191とが配置される。基板441にはディスク1から読み出した信号から情報を再生する信号処理回路を始め、ディスク装置全体を制御するプログラムを収納したメモリなどが実装される。他方、防護カバ191は基板441を防護し、併せてディスク1の代わりに異形ディスクの挿入に備えて挙動範囲を制限する。
【0059】
以上のように構成された本発明のディスク装置について、ディスクの挿入から排出に至る一連の動作について説明する。図14は図1の搬送手段の動作を表すシーケンスチャートである。図14において、横軸はリングギア311の回転角度を表し、左端が原点位置(排出完了の位置)を表し、右端が最終位置(装着完了の位置)を表す。また、横軸の5本の折れ線は4つの媒体駆動手段340と位置決めピン381との動作状態の変移を表す。つまり、図14はリングギア311の回転に伴う搬送手段の連動関係を表すものである。また、図15は図14の待機位置におけるディスクの挿入状態を表す図であって、図5に示す位置にディスク1が挿入された状態を表す。図1並びにこれら図14、図15を用いてディスクの挿入動作を説明する。
【0060】
まず、操作者はディスク1をベゼル452に設けられた挿入口453へ挿入する。ディスク1は溝L212、溝R222に沿って、ディスク装置内部へ進入する。ディスク1の中心孔が挿入口453へ進入し、操作者の指を挟む恐れのない位置、つまり、ディスク1の搬送に必要で、かつ操作者の指の安全に十分な位置(即ち待機位置)までディスク1が挿入される。すると、その挿入位置の溝L212に通路アクチュエータ232が配置されているから、検知レバ233が挿入検知スイッチ235を押すことによりディスク1の挿入を検知する。
【0061】
この時、4つの媒体駆動手段340と位置決めピン381とは原点位置(排出完了の位置)から少しだけディスク引き込み方向へ回動した状態で待機している。即ち、リングギア311は原点位置から反時計方向(図15を正視した状態の回転方向、以下同じ)へ約20°回転した状態である。リングギア311の回転角度に応じて4つの媒体駆動手段340と位置決めピン381の各々が揺動して待機している。排出アーム341はディスク装置の奥へわずかに揺動し、ディスク1の挿入の障害にならないように(排出ピン345がディスク1の進入を妨害しないように)原点位置から装着完了位置へ向かって移動をする。引き込みアーム351は原点位置まで開放した状態を維持していて、引き込みばね355がディスク1の進入を妨害しないように開放した位置で待機する。もちろん、押圧アーム391、シャッタアーム461、及び位置決めピン381はともに原点位置を維持している。
【0062】
制御部440がディスク1の挿入を検知すると、制御部440が駆動手段250へ通電を開始し、モータ251が回転を開始する。モータ251の回転は駆動ウォーム253からギヤ列261を経て駆動ギヤ281へ伝えられ、出力ギア284によってリングギア311が反時計方向(ディスク引き込み方向)へさらに回転を続ける。この時、図14のディスク引き込みの期間を経過することを意味する。図14に示すように、このディスク引き込みの期間は引き込みアーム351が揺動を開始する。そして、引き込みばね355がディスク1の外周縁に当接しディスク1をディスク装置の奥へ引き込む。この時ディスク1は左右の溝L212、溝R222と引き込みばね355の当接とによって3点支持されて、搬送される。従って、ディスク1を搬送駆動するに当たり、ディスク1の記録面に触れることがないから、傷を付ける恐れも無く、また、円形のディスク1の外周縁を支持して搬送するに当たり、3点の支持点としたので確実にディスク1を支持して搬送することができる。
【0063】
他方、排出アーム341はディスク1の搬送の障害にならないように装着完了位置へ向かって移動を続ける。
【0064】
このようにして搬送されたディスク1は、遂に搬送空間で待機する位置決めピンに当接して停止する。即ち、図14の位置決めピン位置である。図16はディスクが位置決めピン位置に達した状態を表す図であって、図15の奥へディスク1が進んで位置決めピンに当接した状態である。この時、引き込みアーム351の引き込みばね355がディスク1の外周を押し、同時にディスク1の外周は位置決めピン381の位置決め部384の太い径の円筒部分に当接する。こうして、2点の位置決めピン381と1点の引き込みばね355とによる3点の位置決めができる。したがって、ディスク1の進入完了時において、ディスク1の3点による正確な中心位置決めを行う事ができ、次のディスク装着をより正確にスムーズに実行する事ができる。
【0065】
位置決めが完了した後、リングギア311はさらに反時計方向に回転を続ける。この回転過程の時にディスク1の装着動作を行う。そしてリングギア311はさらに回転を続け、遂に、最終位置に達する。図17は、リングギア311の最終位置を表す図である。図14と図17とにおいて、排出アーム341は位置決めピン位置から最終位置の直前まで、揺動動作を行わない。位置決めと装着の期間中において、ディスク1は搬送移動をしないからである。そして、排出アーム341は最終位置の直前から再び揺動を開始して、最終位置で排出ピン345が検知スイッチ423を押す。こうして、制御部440がディスク1の装着完了を検知し、駆動手段250へ通電を停止し、モータ251が停止してリングギア311も回転を停止する。なお、排出アーム341は検知スイッチ423を押した位置で停止するから、後述するように、ディスク1を装着している間(再生動作中も含めて)は、検知スイッチ423の検知信号が得られることになる。
【0066】
引き込みアーム351は位置決めピン位置で引き込みばね355がディスク1の外周を押し、リングギア311に伴ってしばらくその位置を維持した後、ディスク1の装着動作の過程においてディスク1から離れる方向に揺動し、引き込みばね355がディスク1から離れる。位置決めが済んだ後はディスク1を回転駆動手段551に装着するに当たり、引き込みばね355がディスク1の外周を押す必要がないからである。
【0067】
リングギア311は位置決めピン位置を通過してさらに反時計方向へ回転を続ける。そして、引き込みアーム351がディスク1から離れる方向に揺動するときとほぼ同じ時に、位置決めギアA313と位置決めギアB314が位置決めピン381の間欠歯車部383と歯合し、位置決めピン381は所定の角度に回転して待機位置から装着位置へ向きを変える。その結果、位置決め部384の細い径の円筒部分がディスク1の外周に対向して、ディスク1は位置決めを解除される。そして、位置決めピン381が装着位置へ向きを変えた後は、位置決めばね385の働きにより、リングギア311との歯合がはずれた後も、装着位置の向きを維持する。
【0068】
さらに、押圧アーム391はリングギア311が位置決めピン位置を通過した後、位置決めピン381が向きを変え始める前に第1の揺動動作を行い、しばらく第1の揺動動作を維持した後、前述のように引き込みアーム351と位置決めピン381とがディスク1から離れた後に第2の揺動動作を行う。押圧アーム作用点394は第1の揺動動作で第1の揺動ストロークを、また第2の揺動動作で第1の揺動ストロークよりも大きな第2の揺動ストロークを有する。従って、押圧ばね396はディスク1の面をピックアップモジュール500に向かって、第1の揺動ストロークで第1の押圧動作を、第2の揺動ストロークで第1の押圧動作よりも大きなストロークの第2の押圧動作を行う。
【0069】
つまり、ディスク1が位置決めピン位置に達したときに第1の押圧動作をして引き込みアーム351と位置決めピン381とをディスク1から離し始める。そして、引き込みアーム351と位置決めピン381とがディスク1から離れた後に大きなストロークの第2の押圧動作を行って、ディスク1をピックアップモジュール500に装着するのである。また、ディスク1が位置決めピン位置へ達したときは、ガイドレールL211とガイドレールR221は前述のようにピックアップモジュール500に着脱容易なように滑らかな斜面に形成されているから、上述の第1と第2の押圧動作により、ディスク1は確実にピックアップモジュール500に装着される。
【0070】
さらに、この第2の押圧動作の過程で、ピックアップモジュール500に設けられた装着固定手段511が回転駆動手段(ターンテーブル)551にディスク1を装着固定することを付記する。なお、装着固定手段511の態様については本発明の主題ではないので、装着、固定、開放の機能を有する点を説明して、その詳細は割愛する。
【0071】
このようにして、ガイドレールL211とガイドレールR221とからピックアップモジュール500に装着される過程で、位置決めをした後第1と第2の押圧動作により、ディスク1の面をピックアップモジュール500の方向に押圧付勢するから、例えば、本発明のディスク装置を搭載したノートパソコンを移動したり傾けたりするような使い方をしても、ディスク1は確実にピックアップモジュール500に装着される。したがって、操作者に使い勝手のより良いディスク装置を提供することができる。
【0072】
最後に、この第2の押圧動作とほぼ同じ時期に、シャッタアーム461が揺動し、シャッタカム465の押圧付勢によってシャッタ457がベゼル452の挿入口453を閉鎖する。こうして、ディスク1は装着、固定され、誤挿入防止をして、ディスク装置は再生動作を行う。
【0073】
次に、操作者は再生を終了したり、ディスク1を交換する必要が生じたとき、現在装着しているディスク1を排出させる操作を行う。すると、制御部440は図17に示す状態から、リングギア311を時計方向に回転させるべく、モータ251を回転制御する。すると、上述のディスク装着と逆の過程をたどる動作を行う。図14において、右端の最終位置から逆に左端の原点位置へ向かって、状態変移する。
【0074】
まず、排出アーム341が原点位置へ向かって揺動を開始して、排出ピン345がちょうどディスク1の外周に当接する付近で、一旦揺動を停止する。続いて、押圧ばね396が第2の押圧動作をしつつ、装着固定手段511が回転駆動手段(ターンテーブル)551からディスク1を開放して、溝L212、溝R222の位置までディスク1を持ち上げる。さらに、押圧ばね396が第1の押圧動作をしている間に、引き込みアーム351がディスク1へ戻って、引き込みばね355がディスク1の外周に当接する。またほぼ同時に、時計方向に回転して戻ってきた位置決めギアA313と位置決めギアB314とが再び間欠歯車部383と歯合して位置決めピン381を所定の角度に回転して装着位置から待機位置へ向きを変える。その結果、ディスク1は持ち上げられ、再び位置決めされて、確実に溝L212、溝R222の位置までディスク1を案内する。
【0075】
続いて、リングギア311の時計方向の回転に伴って、再び、引き込みアーム351が原点位置へ向かって揺動を開始するとともに、少し遅れて排出アームが原点位置へ向かって揺動を開始する。こうして、溝L212、溝R222の位置へ開放され、位置決めされたディスク1は、排出ピン345に外周を押されて溝L212、溝R222に沿って挿入口453に向かって搬送される。図18はこの排出搬送の状態を表す図であって、排出ピン345に外周を押されて待機位置付近へ搬送された様子を表している。
【0076】
再び、図14において、さらにリングギア311が時計方向に回転を続けると、遂に原点位置へ到着する。図19はディスク1が原点位置へ排出された状態を表す図である。排出アーム341は最も挿入口方向へ揺動し、ディスク1は排出ピン345に外周を押されて挿入口から出ている。引き込みアーム351はディスク1の通過障害にならないようにディスク1よりさらに外周へ退避する。この時前述の図11で説明したように、位置決めギアB314は原点アクチュエータ402を介して原点スイッチ403を動作させ、排出検知手段401はディスク1の排出完了と原点位置到着を検知する。
【0077】
制御部440は原点位置到着を検知すると、モータ251を一旦停止し、続けて逆回転させて、リングギア311を図14における原点位置から待機位置まで反時計方向に回転させ、次のディスク1の挿入に備える。なお、原点位置から待機位置までの回転角度制御は前述の図4で説明したエンコーダ271の信号を計数することによって制御部440が制御する。
【0078】
なお、以上に説明したディスク1の挿入から排出にわたる全課程において、4つの媒体駆動手段340の各々は互いに重なり合うこともなく且つ、ディスク1の通過空間に侵入することも無いことが分かる。しかも、排出アーム341の機能と引き込みアーム351の機能とを分離したので、ディスク1の搬送途上における異常事態が起こっても(例えば、ディスク装置を用いたノートパソコンが不意に傾けられる等)、確実な動作シーケンスと、確実な搬送とが確保される。
【0079】
また、装着固定手段511がディスク1を装着、固定、開放する期間は押圧ばね396が押圧動作を行っているから、ピックアップ手段は確実にディスク1を装着し、固定し、開放することができる。
【0080】
さらに、以上に説明したディスク1の挿入から排出にわたる全課程において、ディスク1をその面と垂直な方向に移動する過程も、搬送する機構も存在しないことが分かる。そして、操作者はディスク1を挿入口に挿入するだけで、挿入から装着、開放、並びに排出の全課程をディスク装置で行っており、従来のように操作者の装着操作などを必要としていないことも、以上の説明の通りである。つまり、本発明のディスク装置によれば、ディスク1の垂直移動機構や表裏挟み込み機構を必要としないから薄型に構成することができる。また、操作者の装着操作などを必要とせず、挿入から排出までの全課程をディスク装置で行い、操作者にとって取り扱いの容易なディスク装置を提供することができる。
【0081】
次に、図20は図1のX−X線断面図である。図1と図20との対比において、図20に示すディスク装置の厚みTに占める主要な構成要素はピックアップモジュール500とディスク1の厚み(通過空間)とに過ぎないことが明白である。これは、図1、図6、及び図8で説明したように、同期駆動手段310と媒体駆動手段340とを薄鋼板で形成し、上カバ131に摺動させ、揺動させる構成としたので、ディスク装置全体の厚みに対して同期駆動手段310と媒体駆動手段340との厚みを無視できるほどに薄型に構成することができたためである。加えて、ピックアップモジュール500の厚みを約8mmに構成したので、ディスク1の通過空間と同期駆動手段310と媒体駆動手段340、並びにピックアップモジュール500と用いた本発明のディスク装置全体の厚みを12.7mm以下の薄型の厚みに構成することができた。
【0082】
さらに、リングギア311の外径をディスク1と同じかわずかに小さくしたので、駆動手段250に必要な空間や投影面積をほぼ無視できるほどに小さくすることができる。従って、ディスク装置全体の平面投影図形をディスク1に外接する正方形状に構成することができた。
【0083】
以上の結果、小型薄型を要求されるノートブック型のコンピュータにもディスク装置を搭載することが可能となり、操作者に利便性の高いディスク装置を提供することができる。
【0084】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ディスクの供給位置からディスクを回転駆動する位置までディスク面に沿ってディスクを移動するだけで済むので、引き出し移動機構や上下移動機構を不要にして装置全体を薄型に構成することができる。また、操作者は自ら装着し、固定し、開放する必要が無くなり、より快適な操作性を有するディスク装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるディスク装置の分解斜視図
【図2】図1の下カバを矢印Aから見た斜視図
【図3】ガイドレールLの全体斜視図
【図4】図1の駆動手段の拡大斜視図
【図5】搬送手段を図1の矢印A方向から見た図
【図6】媒体駆動手段を図1の矢印B方向から見た分解斜視図
【図7】図6の押圧ばねディスクとの関係を表す図
【図8】上カバとリングギアを図1のB方向から見た図
【図9】図8の位置決めピンを拡大した図
【図10】図2の装着検知手段の部分拡大斜視図
【図11】図2の原点スイッチを図1の矢印A方向から見た部分拡大斜視図
【図12】図1の挿入方向から見た分解斜視図
【図13】図12の部分拡大斜視図
【図14】図1の搬送手段の動作を表すシーケンスチャート
【図15】図14の待機位置におけるディスクの挿入状態を表す図
【図16】ディスクが位置決めピン位置に達した状態を表す図
【図17】リングギアの最終位置を表す図
【図18】排出搬送の状態を表す図
【図19】ディスクが原点位置へ排出された状態を表す図
【図20】図1のX−X線断面図
【符号の説明】
1 ディスク
100 筐体
101 下カバ
102 側壁L
103 側壁R
111 ピンポスト
112 ガイドポスト
131 上カバ
132 支点ピン
133 膨出部
171 枢軸機構
172 回動案内ピン
191 防護カバ
200 案内手段
211 ガイドレールL
212 溝L
213 終端部L
221 ガイドレールR
222 溝R
223 終端部R
231 挿入検知センサ
232 通路アクチュエータ
233 検知レバ
234 回動ピン
235 挿入検知スイッチ
236 回動バネ
237 止め輪
250 駆動手段
251 モータ
252 シャフト
253 駆動ウォーム
261 ギヤ列
271 エンコーダ
272 スリット
273 円盤
274 フォトセンサ
281 駆動ギヤ
282 受動ギア
283 連結部
284 出力ギア
300 搬送手段
310 同期駆動手段
311 リングギア
312 受動リングギア
313 位置決めギアA
314 位置決めギアB
315 中心空間部
321 回動孔A
322 回動孔B
323 回動孔C
324 回動カム部
331 案内孔A
332 案内孔B
333 案内孔C
340 媒体駆動手段
341 排出アーム
342 排出アーム力点
343 排出アーム支点
344 排出アーム作用点
345 排出ピン
351 引き込みアーム
352 引き込みアーム力点
353 引き込みアーム支点
354 引き込みアーム作用点
355 引き込みばね
380 位置決め手段
381 位置決めピン
382 位置決めシャフト
383 間欠歯車部
384 位置決め部
385 位置決めばね
390 押圧手段
391 押圧アーム
392 押圧アーム力点
393 押圧アーム支点
394 押圧アーム作用点
395 押圧ピン
396 押圧ばね
397 押圧部
400 媒体監視手段
401 排出検知手段
402 原点アクチュエータ
403 原点スイッチ
421 装着検知手段
422 ベース
423 検知スイッチ
440 制御部
441 基板
450 挿入口手段
451 誤挿入防止手段
452 ベゼル
453 挿入口
455 シャッタベース
456 シャッタばね
457 シャッタ
458 シャッタドッグ
461 シャッタアーム
462 シャッタアーム力点
463 シャッタアーム支点
464 シャッタアーム作用点
465 シャッタカム
500 ピックアップモジュール
511 装着固定手段
551 回転駆動手段

Claims (5)

  1. ディスクを装着し固定し開放するとともにディスクを回転駆動してディスクから信号を再生するピックアップ手段と、
    操作者からディスクの供給を受けてディスクを前記ピックアップ手段までディスク面の方向に搬送するディスク搬送手段とを有するディスク装置であって、
    前記ディスク搬送手段はディスクをディスク面の方向に移動可能に支持する案内手段と、
    薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動してディスクを搬送駆動する媒体駆動手段と、
    薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動してディスクをピックアップ手段の方向に押圧付勢する押圧手段と、
    前記媒体駆動手段と前記押圧手段とを駆動する同期駆動手段とを有し、
    前記媒体駆動手段は薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動してディスクをディスク装置内部へ搬送する第1の揺動手段と、薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動してディスクをディスク装置外部へ搬送する第2の揺動手段とを有し、
    前記押圧手段は薄板平板状に形成されディスク面の方向に揺動する第3の揺動手段と、前記第3の揺動手段に係合し撓曲可能に支持された押圧部材とを有することを特徴とするディスク装置。
  2. 前記押圧部材は、その一端を筐体に固定してディスクの中央部分に配置し、他端を前記第3の揺動手段に係合させ、
    前記第3の揺動手段の揺動動作により、前記押圧部材が前記第3の揺動手段に押されて前記ピックアップ手段の方向に撓んで突出し、前記第3の揺動手段に引かれて平面状に延伸することを特徴とする請求項記載のディスク装置。
  3. 前記押圧部材は、前記第3の揺動手段により押されて前記ピックアップ手段の方向に撓んで突出したとき、ディスク内周部の中心を挟んだ両側を押圧し、押圧する範囲はディスクの直径15mmから40mmの範囲のディスク面を押圧付勢することを特徴とする請求項1または請求項2記載のディスク装置。
  4. 前記第3の揺動手段は、前記第1の揺動手段が揺動してディスクをディスク装置内部へ搬送した後に前記同期駆動手段によって揺動され、または、前記第2の揺動手段が揺動してディスクをディスク装置外部へ搬送する前に前記同期駆動手段によって揺動され、これらの揺動動作によって前記押圧部材が前記ピックアップ手段の方向に撓ん
    で突出することを特徴とする請求項1から請求項に記載のディスク装置。
  5. 請求項1から請求項に記載のディスク装置は外殻をなす筐体を有し、前記筐体のうち前記押圧部材が配置されるディスクの中央部分に相当する位置に、前記押圧部材の方向に突設された膨出部を形成し、前記押圧部材が平面状に延伸したときに前記押圧部材が前記膨出部に当接することを特徴とするディスク装置。
JP04763399A 1999-02-23 1999-02-25 ディスク装置 Expired - Fee Related JP3772574B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04763399A JP3772574B2 (ja) 1999-02-25 1999-02-25 ディスク装置
US09/506,923 US6577579B1 (en) 1999-02-23 2000-02-18 Disc drive apparatus of slot loading type
CN00102415.9A CN1231905C (zh) 1999-02-23 2000-02-23 狭口装载式盘驱动装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04763399A JP3772574B2 (ja) 1999-02-25 1999-02-25 ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000251367A JP2000251367A (ja) 2000-09-14
JP3772574B2 true JP3772574B2 (ja) 2006-05-10

Family

ID=12780644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04763399A Expired - Fee Related JP3772574B2 (ja) 1999-02-23 1999-02-25 ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3772574B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000251367A (ja) 2000-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1100084B1 (en) Disk player
JP2000298903A (ja) ディスクプレーヤ
JP3772574B2 (ja) ディスク装置
US6577579B1 (en) Disc drive apparatus of slot loading type
JP3772572B2 (ja) ディスク装置
JP3911895B2 (ja) ディスク装置
JP3772571B2 (ja) ディスク装置
JP3769967B2 (ja) ディスク装置
JP3911894B2 (ja) ディスク装置
JP3928290B2 (ja) ディスク装置
JP4155191B2 (ja) ディスク装置
JP2000339808A (ja) ディスク装置
JP2002123996A (ja) ディスク装置
JP2002133746A (ja) ディスク装置
JP2002133745A (ja) ディスク装置
JP2000251368A (ja) ディスク装置
JP2000322802A (ja) ディスク装置
JP2001023272A (ja) ディスク装置
JP2008084355A (ja) 記録媒体駆動装置、情報処理装置、および撮像装置
JP4201769B2 (ja) 光ディスク装置
JP2006179078A (ja) ディスク装置
JP2007310982A (ja) ディスクローディング装置
JP4618984B2 (ja) 記録及び/又は再生装置
JP2005267781A (ja) ディスクの誤挿入防止機構
JP2002298475A (ja) 記録/再生装置のカセット着脱機構におけるカセット位置検出機構

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050531

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120224

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees