JP2000339808A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP2000339808A
JP2000339808A JP11153291A JP15329199A JP2000339808A JP 2000339808 A JP2000339808 A JP 2000339808A JP 11153291 A JP11153291 A JP 11153291A JP 15329199 A JP15329199 A JP 15329199A JP 2000339808 A JP2000339808 A JP 2000339808A
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disk
arm
ring gear
shutter
positioning
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JP11153291A
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Takeshi Tsunoda
剛 角田
Yoshinobu Soeeda
宜展 副枝
Junichi Muto
順一 武藤
Suguru Goto
英 後藤
Nobuo Jikuya
伸夫 軸屋
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は小型軽量化、薄型化に適し、ディス
クの自動装着および自動排出を可能にしたディスク装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 操作者が挿入口からディスク1を挿入
し、案内手段200に設けられた挿入検知センサがディ
スクの挿入を感知し、ディスク1の自動挿入を開始す
る。引き出し移動機構や上下移動機構が不要となって薄
型化小型化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ディスク記録媒体を回転駆動
して信号を再生するディスク装置であって、特に、ディ
スク記録媒体を装着手段まで搬送して装着し回転駆動す
るディスク装置に関するものである。より具体的には、
ディスク記録媒体を回転駆動するに当たり、ディスク記
録媒体をその供給位置からその回転手段(具体的にはス
ピンドルモータ)に装着する位置まで搬送する機構に関
するものである。
【0002】ここで、ディスク記録媒体とは中心孔を有
する同心円盤状媒体を指し、その例として、旧EPレコ
ード盤をはじめ、MO、PD、CD、CD−ROM、C
D−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM
等の記録媒体が含まれる。これ等を包括する総称として
単にディスクと表記するものとする。また、特に断らな
い限り、ジャケットに収納されていないベアディスクを
表わすものとする。
【0003】
【従来の技術】従来のディスク装着方法について説明す
る。ディスクを搬送する機構とは、ディスクをディスク
装置に供給し、その供給位置から回転手段に装着する位
置位置まで搬送することを表わす。その搬送方式には、
従来から採用されているような次に例示する3種類が挙
げられる。一つめとして、例えば、特開平6−2905
29に開示されているように、ディスクのストッカから
裸ディスクを取り出して搬送するもので、一般にチェン
ジャと呼ばれる。
【0004】二つめとして、操作者が自ら回転手段に装
着、固定して回転手段に装着する位置まで搬送するもの
である。トレイ方式と呼ばれ、例えば、特開平7−25
4199に開示されているように、操作者がディスクを
ターンテーブルに装着し、ターンテーブルを含む回転手
段全体を回転駆動する位置まで搬送するものである。
【0005】三つめとして、ディスクをジャケットに収
納しておき、このジャケットを回転手段まで搬送した
後、ジャケットの中のディスクを固定し回転するもので
ある。例えば、特許第2585176号に開示されてい
るように搬送機構による搬送とモータの垂直移動により
再生装置に装着するものである。
【0006】以上の各搬送方式は固定機構がディスク搬
送方向と垂直方向に移動するための上下移動機構を必要
とし、複雑な移動機構とその移動空間を必要とした。ま
た操作者が回転手段に装着するには、操作しやすい位置
まで回転手段を引き出すために移動させる必要があり、
やはり移動機構と移動空間を必要とした。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンピ
ュータ装置は小型軽量化が進行し、コンピュータ装置の
外部記憶装置に使用されるディスク装置も、小型軽量
化、薄型化が要求されている。そのため、引き出し移動
機構や上下移動機構の存在が薄型にする為の障害になっ
ていて、薄型にするには限界があった。また、より快適
なコンピュータの操作性を提供するために操作者による
装着操作を必要としないディスク装置が要求されるよう
になってきている。
【0008】本発明は小型軽量化、薄型化に適した構造
のディスク装置であって、引き出し移動機構や上下移動
機構を不要にして装置全体を薄型に構成すると共に、デ
ィスクの自動装着および自動排出を可能にしたディスク
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであって、ディスクを装着し固
定し開放するとともにディスクを回転駆動するピックア
ップ手段と、ディスクの供給を受けてディスクをピック
アップ手段までディスク面の方向に搬送するディスク搬
送手段とを有するディスク装置であって、ディスク搬送
手段はディスクをディスク面の方向に移動可能に支持す
る案内手段と、ディスク面の方向に揺動してディスクを
搬送駆動する媒体駆動手段と、ディスクが供給されたこ
とを検出するディスク感知手段と、装置全体の動作を司
る制御手段とを有し、制御手段は、ディスク感知手段の
検出結果に基づいて媒体駆動手段の動作を開始すること
を特徴とするディスク装置である。
【0010】以上のように構成された本発明のディスク
装置によれば、ディスク供給位置からディスクを回転駆
動する位置までディスク面に沿ってディスクを移動する
だけで済むので、引き出し移動機構や上下移動機構が不
要となって薄型化小型化することができる。また、操作
者は自ら装着し、固定し、開放する必要が無くなり、よ
り快適な操作性を有するディスク装置が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ディスクを装着し固定し開放するとともにディスク
を回転駆動するピックアップ手段と、ディスクの供給を
受けてディスクをピックアップ手段までディスク面の方
向に搬送するディスク搬送手段とを有するディスク装置
であって、ディスク搬送手段はディスクをディスク面の
方向に移動可能に支持する案内手段と、ディスク面の方
向に揺動してディスクを搬送駆動する媒体駆動手段と、
ディスクが供給されたことを検出するディスク感知手段
と、装置全体の動作を司る制御手段とを有し、制御手段
は、ディスク感知手段の検出結果に基づいて媒体駆動手
段の動作を開始することを特徴とするディスク装置とし
たものである。
【0012】以上の構成により、ディスク供給位置から
ディスクを回転駆動する位置までディスク面に沿ってデ
ィスクを移動するだけで済むので、引き出し移動機構や
上下移動機構が不要となって薄型化小型化することがで
きる。また、操作者は自ら装着し、固定し、開放する必
要が無くなり、より快適な操作性を有するディスク装置
が得られる。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、ディス
ク感知手段を案内手段に設け、操作者がディスクをディ
スク装置に挿入するとき、ディスクの中心孔がディスク
装置の内部に収納された位置で動作するようにディスク
感知手段を配置したことを特徴とする請求項1記載のデ
ィスク装置としたものである。
【0014】ディスク中心に設けられた中心孔がドライ
ブ内に挿入された時点で、ディスク搬送手段により自動
挿入が開始されるため、操作者の指やドライブ装置周辺
に放置された物体がディスクの中心孔に引っ掛かるよう
なことがなくなり、より安全で快適な操作性を有するデ
ィスク装置が得られる。
【0015】(実施の形態)以下、本発明の実施の形態
について、図を用いて説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施の形態におけるデ
ィスク装置の分解斜視図である。図1に基づいて、本発
明のディスク駆動装置の全体像を把握する。まず、筐体
100は下カバ101と、上カバ131とのわずか2点
で構成される。下カバ101にはディスク1を案内する
案内手段200と、駆動手段250と、ディスク1を回
転させる回転手段を含み回転させて信号を読み取るピッ
クアップモジュール500と、装置全体を制御する制御
部440、及び内部の防護カバ191が配置される。他
方、上カバ131には駆動手段250を軸支する枢軸機
構171が設けられ、この枢軸機構171にディスク1
の収納排出動作をさせる搬送手段300が回動可能に枢
設される。下カバ101の駆動手段250はこの搬送手
段300を回動する駆動源である。これら下カバ101
と上カバ131とを結合したのち挿入口手段450を装
着する。なお、上記各機構の動作位置、つまりディスク
の位置を検知する検知手段については各機構の詳細にお
いて説明する。
【0017】続いて、各機構の詳細を説明する。図2は
図1の下カバを矢印Aから見た斜視図である。図1なら
びに図2において、下カバ101は2方向に開放した箱
体に成形されている。図中の、紙面上方は上カバ131
を装着して空間を構成し、ディスク1の挿入通路であり
搬送手段300やピックアップモジュール500を実装
する。また、図中紙面手前方向の開放部は操作者がディ
スク1を挿入排出する操作面である。
【0018】この下カバ101の紙面左右に立設された
側壁L102、R103にガイドレールL211、ガイ
ドレールR221が固定される。ガイドレールL21
1、ガイドレールR221は断面凹字状の角棒体に形成
され、断面凹字部分の溝L212、溝R222がディス
ク1の通路となる。即ち、ジャケット(図示省略)を用
いない裸のディスク1はそのディスク面の方向に溝L2
12、溝R222に沿ってディスク装置に進入する。ガ
イドレールL211、ガイドレールR221の長さはピ
ックアップモジュール500に装着するのに必要な位置
まで延長される。さらに、ガイドレールL211、ガイ
ドレールR221の終端部L213、終端部R223は
ディスク1の外形に合わせて溝L212、溝R222の
下部を削除するとともに、溝L212、溝R222の終
端部L213、終端部R223はピックアップモジュー
ル500に着脱容易なように滑らかな斜面に形成され
る。
【0019】操作者は操作面からディスク1を挿入す
る。この時、ディスク1の搬送に必要で、かつディスク
中心の中心孔が操作者の指の安全に十分な位置までディ
スク1が挿入されたことを検出するために、挿入検知セ
ンサ231をガイドレールL211に配置する。図3は
ガイドレールLの全体斜視図である。挿入検知センサ2
31はディスク1を検出する通路アクチュエータ232
と、通路アクチュエータ232の回動ピン234、及び
挿入検知スイッチ235とで構成される。通路アクチュ
エータ232は溝L212に配置される。通路アクチュ
エータ232は回動ピン234で溝L212に回動自在
に取り付けられる。回動ピン234は止め輪237によ
ってガイドレールL211に取り付けられる。また、通
路アクチュエータ232は回動バネ236によって溝L
212に突出する方向へ付勢され、ディスク1を検出す
るとともにディスク1の通過障害にならないように突出
収納自在に回動ピン234を回動する。通路アクチュエ
ータ232の回動動作は一体に形成されて下カバ101
に連絡された検知レバ233の回動動作に導かれ、挿入
検知スイッチ235へ導かれて、検知レバ233が挿入
検知スイッチ235を押すことによりディスク1の挿入
を検知する。
【0020】次に、駆動手段250の構造を説明する。
図4は図1の駆動手段250の拡大斜視図である。図4
において、駆動手段250は、動力源のモータ251
と、減速用のギヤ列261と、後述する搬送手段300
を駆動する駆動ギヤ281、及び駆動ギヤ281の回転
量を検出するエンコーダ271とで構成される。
【0021】モータ251は下カバ101の後部コーナ
ーに配置される。モータ251の厚みがディスク1の搬
送、装着の障害にならないように、ディスク1の投影面
積の外部に配置するためである。モータ251のシャフ
ト252に駆動ウォーム253を圧入し、この駆動ウォ
ーム253がギヤ列261に係合する。モータ251の
駆動力はギヤ列261で必要なトルクと十分な回転速度
に減速して、エンコーダ271と駆動ギヤ281とに導
かれる。
【0022】エンコーダ271は周知の構造であって、
スリット272を設けた円盤273を駆動軸に固定して
おき、フォトセンサ274でこのスリット272を計数
することにより、駆動ギヤ281の回転量を検出する。
他方、モータ251の回転力は駆動ギヤ281に伝達さ
れる。駆動ギヤ281は、受動ギア282と出力ギア2
84とを連結部283で連結した糸巻き状の形状であ
る。このような形状にすることによって、受動ギア28
2を下カバ101の底面に配置し、連結部283でディ
スク1の通路となる空間を通過して上カバ131の天面
に出力ギア284を配置することができる。こうして、
空間を無駄なく利用してディスク1の通路を確保すると
ともに後述する搬送手段300へ駆動軸の回転力を伝達
することができる。
【0023】次に、搬送手段300の構造を説明する。
図5は搬送手段300を図1の矢印A方向から見た図で
あって、上カバ131を省略した状態を表す。搬送手段
300は、駆動源としての同期駆動手段310と、直接
光ディスクを搬送駆動する媒体駆動手段340と、搬送
した光ディスクをピックアップモジュール500に装着
するための位置に正確に導く位置決め手段380と、光
ディスクを装着するときにその姿勢を安定させるための
押圧手段390とから構成される。
【0024】まず、同期駆動手段310はドーナツ状の
薄板円盤状に形成されたリングギア311で構成され
る。リングギア311の外径はディスク1とほぼ同じか
わずかに小さく形成される。その外周部は前述の出力ギ
ア284と歯合する受動リングギア312が周囲約1/
3の領域に形成されている。受動リングギア312は歯
先がリングギア311のほぼ外周となるように形成され
ている。さらに続く約1/3の領域には、間欠歯車の働
きをするための2つの位置決めギアA313と位置決め
ギアB314とが形成されている。それぞれの位置決め
ギアA313,B314は後述する2点の位置決めピン
381に歯合し、光ディスクを装着するときの必要な期
間だけ位置決めピン381を回動する。位置決めギアA
313と位置決めギアB314とは歯底がリングギア3
11のほぼ外周となるように形成されている。
【0025】リングギア311の薄板円盤面に2つのグ
ループの孔が形成される。第1のグループはリングギア
311自身の回動を案内する支点となるもので回動孔A
321、回動孔B322、及び回動孔C323である。
それぞれの回動孔A321、回動孔B322、及び回動
孔C323は全周の約1/3ずつの領域をリングギア3
11の円周に沿って円弧状の長円孔に形成される。各回
動孔には後述する回動案内ピン172が係合する。こう
して、リングギア311は回動案内ピン172を支点と
して所要の角度に回動する。特に、回動孔を3点、つま
り回動案内ピン172を3点にしたので、リングギア3
11の中心を確定する事ができる。したがって、リング
ギア311がドーナツ状の薄板円盤であるにもかかわら
ず、リングギア311の回動動作の中心を正確に確定
し、しかも、リングギア311の中心空間部315を有
効に利用する事ができる。
【0026】他の第2のグループは後述する媒体駆動手
段340の力点を案内するもので、案内孔A331、案
内孔B332、及び案内孔C333である。それぞれの
案内孔A331、案内孔B332、及び案内孔C333
は、回動孔A321、回動孔B322、及び回動孔C3
23の内周側でかつ各回動孔の間隙に所要の曲線に配置
される。こうして、リングギア311が回動したとき、
リングギア311の仮想の中心点と各案内孔の曲線との
距離の変化によって媒体駆動手段340の力点にカムの
機能を生じ、後に詳述する媒体駆動手段340の所要の
動作を生じる。なお、前述の回動孔C323の端部には
回動カム部324が形成され、回動孔C323の一部が
案内孔を兼用している。
【0027】特に、一枚のリングギア311に上述の各
案内孔を配置し、リングギア311を回動させて媒体駆
動手段340を動作させるから後述するように4種類の
揺動アームを完全に同期させる事ができ、装置全体の動
作の正確さを確保する事ができる。さらに、リングギア
311の外径をディスク1と同じかわずかに小さくした
ので、前述の駆動ギア281と相まって、駆動手段25
0に必要な空間や投影面積をほぼ無視できるほどに小さ
くすることができる。さらに、特筆すべき特徴として、
リングギア311を板厚み0.4mmの薄鋼板で形成
し、上カバ131に摺動回動させる構成としたので、デ
ィスク装置全体の厚みに対して同期駆動手段310の厚
みを無視できるほどに薄型に構成することができた。
【0028】続いて、各案内孔によって揺動動作をする
媒体駆動手段340のそれぞれについて説明する。図6
は媒体駆動手段340を図1の矢印B方向から見た分解
斜視図であって、前述の図5を裏返した状態を表す。ま
ず、媒体駆動手段340は4種類の揺動アームで構成さ
れる。全揺動アームに共通して、支点は上カバ131に
固定され、力点が前述のようにリングギア311の各案
内孔に摺動自在に係合し、作用点がディスクや各手段を
駆動する構造である。また、各揺動アームは板厚み0.
3mmの薄鋼板で形成し、薄型に構成している。
【0029】まず、第1の揺動アームとして排出アーム
341を説明する。排出アーム力点342にはピンをか
しめて立設し、前述の案内孔A331と係合する。排出
アーム支点343はリングギア311の厚みを回避する
スペーサや絞り加工を介して支点ピン132で上カバ1
31に揺動可能に軸着する。排出アーム作用点344
は、排出アーム341が揺動した最終位置(ディスクを
装着完了した位置)で後述する装着検知手段421を検
知させる形状に形成されている。また、排出アーム作用
点344に所要の突出ストロークを有する排出ピン34
5が突出後退自在に軸着される。排出ピン345は、排
出アーム341が揺動した最終位置から原点位置へ戻る
ときにディスク1の外周縁を押して排出駆動する。
【0030】次に、第2の揺動アームとして引き込みア
ーム351を説明する。引き込みアーム力点352には
ピンをかしめて立設し、前述の案内孔B332と係合す
る。引き込みアーム支点353はリングギア311の厚
みを回避するスペーサや絞り加工を介して支点ピン13
2で上カバ131に揺動可能に軸着する。引き込みアー
ム作用点354に引き込みばね355を固着する。引き
込みばね355は板ばねを所要の形状に折り曲げた略V
字状に形成され、板ばねの幅がディスク1の挿入空間を
通過するように配置される。引き込みアーム351が揺
動して待機位置から最終位置へ揺動する過程で引き込み
ばね355がディスク1の外周縁を押してディスク1を
引き込むように駆動する。
【0031】さらに、第3の揺動アームとして押圧アー
ム391を説明する。押圧アーム力点392にはピンを
かしめて立設し、前述の案内孔C333と係合する。押
圧アーム支点393はリングギア311の厚みを回避す
るスペーサや絞り加工を介して支点ピン132で上カバ
131に揺動可能に軸着する。押圧アーム作用点394
には、押圧ばね396を押圧ピン395によって共にか
しめて、押圧ばね396を所定のストロークに摺動自在
に取り付ける。押圧ばね396は前述の中心空間部31
5に掛け渡し、押圧アーム作用点394に共にかしめた
位置と反対側の位置を上カバ131に固定する。リング
ギア311が回動して、ディスク1の装着を開始して装
着を完了するまでの期間に押圧アーム391が揺動し、
押圧アーム作用点394が揺動したストロークの分だけ
押圧ばね396は中心空間部315へたわんでディスク
1をピックアップモジュール500の方向へ押し付け
る。
【0032】最後に、第4の揺動アームとしてシャッタ
アーム461を説明する。シャッタアーム力点462に
はピンをかしめて立設し、前述の回動孔C323と係合
する。シャッタアーム支点463はリングギア311の
厚みを回避するスペーサや絞り加工を介して支点ピン1
32で上カバ131に揺動可能に軸着する。シャッタア
ーム作用点464にシャッタカム465を突設して形成
し後述するシャッタドッグ458に係合する。リングギ
ア311が回動して、ディスク1の装着を開始して装着
を完了するまでの期間にシャッタアーム461が揺動
し、シャッタカム465がシャッタ466を駆動してデ
ィスク1の挿入口を閉鎖する。
【0033】また、以上の構造の特筆すべき特徴とし
て、4種類の揺動アームの各々を薄鋼板で形成し、上カ
バ131に揺動支点を設けてリングギア311に摺動す
る力点を設けた構成とし、しかも、4種類の揺動アーム
の各々はリングギア311のみに重なっており、各揺動
アームが揺動動作の全課程で相互に重なり合うことがな
いように構成したので、ディスク装置全体の厚みに対し
て媒体駆動手段340の厚みを無視できるほどに薄型に
構成することができた。
【0034】次に、図7は上カバとリングギアを図1の
B方向から見た図である。図7を用いて、冒頭で説明し
た上カバ131に設けられた枢軸機構171について説
明する。前述のように、枢軸機構171は3点の回動案
内ピン172で構成される。各回動案内ピン172はリ
ングギア311の中心を確定する位置で上カバ131に
かしめて立設される。こうして、リングギア311の回
動動作の中心を正確に案内する。
【0035】同様にして、その他の支点やピンが立設さ
れる様子を説明する。前述のように、4点の支点ピン1
32を上カバ131にかしめて立設する。4種類の揺動
アームを回動自在に固定するためである。その他、上カ
バ131に2点の位置決めシャフト382がかしめて立
設される。その位置決めシャフト382に前述の位置決
めピン381を軸着する。位置決めピン381はリング
ギア311の位置決めギアA313と位置決めギアB3
14とに歯合する間欠歯車部383とディスク1の周縁
に当接する位置決め部384とに形成される。位置決め
部384は位置決めシャフト382に軸着される円筒形
状に形成され、太い径の円筒部分と細い径の円筒部分を
ほぼ半円筒ずつ組み合わせた形状をしている。
【0036】さらに、位置決めピン381には位置決め
ばね385を設けて、位置決めピン381が回動すると
き2つの位置を保持するように配置される。図8は図7
の位置決めピンを拡大した図である。2つの位置の1つ
は、間欠歯車部383がリングギア311に対向し、位
置決め部384の太い径の円筒部分がディスク1の進入
方向に対向する位置、即ち、待機位置である。2つの位
置の他の1つは、間欠歯車部383がリングギア311
の位置決めギアA313と位置決めギアB314とに係
合して回動された位置であって、位置決め部384の細
い径の円筒部分がディスク1の進入方向に対向する位
置、即ち装着位置である。
【0037】したがって、待機位置でディスク1が進入
すると、ディスク1の外周部が位置決め部384の太い
径の円筒部分に当接する。位置決めを終了した後は、デ
ィスク1を回転駆動手段551に装着するために、位置
決めピン381は装着位置に回転して、ディスク1は位
置決めを解除される。
【0038】次に、ディスク1の位置を検知し、その挙
動を監視するための媒体監視手段400について説明す
る。上述のようなディスク1の動作(位置決め)の他、
ディスク1の挙動を監視するための重要な位置には媒体
監視手段400を配置して、動作制御する。この重要な
位置は3点存在し、ディスク挿入の位置、装着完了の位
置、及び排出完了の位置である。このうち、ディスク挿
入の位置については既に挿入検知センサ231で説明し
た。
【0039】次に、装着検知手段421ついて説明す
る。図9は図2の装着検知手段の部分拡大斜視図であ
る。前述のように、排出アーム341が揺動した最終位
置(即ち、ディスクの装着完了の位置)で後述する装着
検知手段421を検知させる。装着検知手段421はベ
ース422と検知スイッチ423とで構成され、下カバ
101の所定の位置に立設されたピンポスト111にベ
ース422を固定し、ベース422に検知スイッチ42
3を固定する。
【0040】続けて、排出検知手段401について説明
する。図10は図2の原点スイッチを図1の矢印A方向
から見た部分拡大斜視図である。残りの、排出完了の位
置については、排出アーム341が揺動して初期位置へ
戻ったときにディスク1の外周を押して排出駆動を完了
する、即ち排出完了の位置とする。このとき、排出アー
ム341はディスク1の通過空間に存在するから、前述
のようにスイッチで検出する事ができない。
【0041】他方、このとき、リングギア311は原点
位置に回動している(つまり、排出完了の位置=リング
ギア311の原点位置)ので、リングギア311の原点
を検出するべく排出検知手段401を構成する。下カバ
101にガイドポスト112をかしめて立設し、原点ア
クチュエータ402をリングギア311が回動してくる
方向に付勢して配置し、原点スイッチ403を当接して
おく。リングギア311が回動して原点位置に達する
と、位置決めギアB314の歯が原点アクチュエータ4
02を押して、原点スイッチ403が動作する。こうし
て、リングギア311の原点位置を検出する事によって
排出完了の位置を検出する。
【0042】次に、挿入口手段450について説明す
る。図11は図1の挿入方向から見た分解斜視図、図1
2は図11の部分拡大斜視図である。図11と図12に
おいて、挿入口手段450は本発明のディスク駆動装置
と操作者との接点であって、操作の安全性と誤操作防止
の観点から配慮が為される。操作の安全性については、
前述の挿入検知センサ231で説明した。続いて操作防
止の観点から説明する。ディスク1が挿入されると外観
から判別ができないので、誤って2枚目のディスクを挿
入しようとする場合が考えられる。これを防止するため
にディスク1が挿入されるとその挿入口を閉鎖すること
で保護する。
【0043】下カバ101に上カバ131を結合した
後、操作者側の開口部にベゼル452を装着する。ベゼ
ル452にはディスク1を挿入する挿入口453が開口
している。この挿入口453の中央部に位置する上カバ
131にシャッタベース455が取り付けられる。シャ
ッタベース455にはシャッタばね456を介してシャ
ッタ457が揺動自在に軸着される。さらにシャッタ4
57はシャッタばね456によって挿入口453を開放
する方向に付勢される。シャッタアーム461の揺動に
よって、シャッタアーム作用点464(つまりシャッタ
カム465)はシャッタ457に当接する。そのシャッ
タ457の当接部分にはシャッタドッグ458が形成さ
れている。シャッタカム465の当接によってシャッタ
ドッグ458は回動し、シャッタ457が挿入口453
を閉鎖する。
【0044】再び、図1と図2において、ディスク装置
後部に、制御部440である基板441と防護カバ19
1とが配置される。基板441にはディスク1から読み
出した信号から情報を再生する信号処理回路を始め、デ
ィスク装置全体を制御するプログラムを収納したメモリ
などが実装される。他方、防護カバ191は基板441
を防護し、併せてディスク1の代わりに異形ディスクの
挿入に備えて挙動範囲を制限する。
【0045】以上のように構成された本発明のディスク
装置について、ディスクの挿入から排出に至る一連の動
作について説明する。図13は図1の搬送手段の動作を
表すシーケンスチャートである。図13において、横軸
はリングギア311の回転角度を表し、左端が原点位置
(排出完了の位置)を表し、右端が最終位置(装着完了
の位置)を表す。また、横軸の5本の折れ線は4つの媒
体駆動手段340と位置決めピン381との動作状態の
変移を表す。つまり、図13はリングギア311の回転
に伴う搬送手段の連動関係を表すものである。また、図
14は図13の待機位置におけるディスクの挿入状態を
表す図であって、図5に示す位置にディスク1が挿入さ
れた状態を表す。さらに、図15は図14の斜視図、図
16は図14の平面図、および図17は図15の挿入検
知スイッチの動作説明図である。これ等の図を用いてデ
ィスクの挿入動作を説明する。
【0046】まず、操作者はディスクをベゼル452に
設けられた挿入口453へ挿入する。ディスク1は図1
5に示すように溝L212、溝R222に沿って、ディ
スク装置内部へ進入する。図15に示すようにディスク
1の中心孔が挿入口453へ進入し、操作者の指を挟む
恐れのない位置、つまり、ディスク1の搬送に必要で、
かつ操作者の指の安全に十分な位置(即ち待機位置)ま
でディスク1が挿入される。すると、図16、図17に
示すように、その挿入位置の溝L212に通路アクチュ
エータ232が配置されており、ディスクの外周端面が
検知レバ233を押し、さらに、検知レバ233が矢印
方向に挿入検知スイッチ235を押すことによりディス
ク1の挿入を検知する。
【0047】この時、4つの媒体駆動手段340と位置
決めピン381とは原点位置(排出完了の位置)から少
しだけディスク引き込み方向へ回動した状態で待機して
いる。即ち、リングギア311は原点位置から反時計方
向(図14を正視した状態の回転方向、以下同じ)へ約
20度回転した状態である。リングギア311の回転角
度に応じて4つの媒体駆動手段340と位置決めピン3
81の各々が揺動して待機している。排出アーム341
はディスク装置の奥へわずかに揺動し、ディスク1の挿
入の障害にならないように(排出ピン345がディスク
1の進入を妨害しないように)原点位置から装着完了位
置へ向かって移動をする。引き込みアーム351は原点
位置まで開放した状態を維持していて、引き込みばね3
55がディスク1の進入を妨害しないように開放した位
置で待機する。もちろん、押圧アーム391、シャッタ
アーム461、及び位置決めピン381はともに原点位
置を維持している。
【0048】制御部440がディスク1の挿入を検知す
ると、制御部440が駆動手段250へ通電を開始し、
モータ251が回転を開始する。モータ251の回転は
駆動ウォーム253からギヤ列261を経て駆動ギヤ2
81へ伝えられ、出力ギア284によってリングギア3
11が反時計方向(ディスク引き込み方向)へさらに回
転を続ける。この時、図13のディスク引き込みの期間
を経過することを意味する。図13に示すように、この
ディスク引き込みの期間は引き込みアーム351が揺動
を開始する。そして、引き込みばね355がディスク1
の外周縁に当接しディスク1をディスク装置の奥へ引き
込む。この時ディスク1は左右の溝L212、溝R22
2と引き込みばね355の当接とによって3点支持され
て、搬送される。従って、ディスク1を搬送駆動するに
当たり、ディスク1の記録面に触れることがないから、
傷を付ける恐れも無く、また、円形のディスクの外周縁
を支持して搬送するに当たり、3点の支持点としたので
確実にディスク1を支持して搬送することができる。
【0049】他方、排出アーム341はディスク1の搬
送の障害にならないように装着完了位置へ向かって移動
を続ける。
【0050】このようにして搬送されたディスク1は、
遂に搬送空間で待機する位置決めピンに当接して停止す
る。即ち、図13の位置決めピン位置である。図18は
ディスクが位置決めピン位置に達した状態を表す図であ
って、図14の奥へディスク1が進んで位置決めピンに
当接した状態である。この時、引き込みアーム351の
引き込みばね355がディスク1の外周を押し、同時に
ディスク1の外周は位置決めピン381の位置決め部3
84の太い径の円筒部分に当接する。こうして、2点の
位置決めピン381と1点の引き込みばね355とによ
る3点の位置決めができる。したがって、ディスク1の
進入完了時において、ディスク1の3点による正確な中
心位置決めを行う事ができ、次のディスク装着をより正
確にスムーズに実行する事ができる。
【0051】位置決めが完了した後、リングギア311
はさらに反時計方向に回転を続ける。この回転過程の時
にディスク1の装着動作を行う。そしてリングギア31
1はさらに回転を続け、遂に、最終位置に達する。図1
9は、リングギア311の最終位置を表す図である。図
13と図19とにおいて、排出アーム341は位置決め
ピン位置から最終位置の直前まで、揺動動作を行わな
い。位置決めと装着の期間中において、ディスク1は搬
送移動をしないからである。そして、排出アーム341
は最終位置の直前から再び揺動を開始して、最終位置で
排出ピン345が検知スイッチ423を押す。こうし
て、制御部440がディスク1の装着完了を検知し、駆
動手段250へ通電を停止し、モータ251が停止して
リングギア311も回転を停止する。なお、排出アーム
341は検知スイッチ423を押した位置で停止するか
ら、後述するように、ディスク1を装着している間(再
生動作中も含めて)は、検知スイッチ423の検知信号
が得られることになる。
【0052】引き込みアーム351は位置決めピン位置
で引き込みばね355がディスク1の外周を押し、リン
グギア311に伴ってしばらくその位置を維持した後、
ディスク1の装着動作の過程においてディスク1から離
れる方向に揺動し、引き込みばね355がディスク1か
ら離れる。位置決めが済んだ後はディスク1を回転駆動
手段551に装着するに当たり、引き込みばね355が
ディスク1の外周を押す必要がないからである。
【0053】リングギア311は位置決めピン位置を通
過してさらに反時計方向へ回転を続ける。そして、引き
込みアーム351がディスク1から離れる方向に揺動す
るときとほぼ同じ時に、位置決めギアA313と位置決
めギアB314が位置決めピン381の間欠歯車部38
3と歯合し、位置決めピン381は所定の角度に回転し
て待機位置から装着位置へ向きを変える。その結果、位
置決め部384の細い径の円筒部分がディスク1の外周
に対向して、ディスク1は位置決めを解除される。そし
て、位置決めピン381が装着位置へ向きを変えた後
は、位置決めばね385の働きにより、リングギア31
1との歯合がはずれた後も、装着位置の向きを維持す
る。
【0054】さらに、押圧アーム391はリングギア3
11が位置決めピン位置を通過した後、位置決めピン3
81が向きを変え始める前に第1の揺動動作を行い、し
ばらく第1の揺動動作を維持した後、前述のように引き
込みアーム351と位置決めピン381とがディスク1
から離れた後に第2の揺動動作を行う。押圧アーム作用
点394は第1の揺動動作で第1の揺動ストロークを、
また第2の揺動動作で第1の揺動ストロークよりも大き
な第2の揺動ストロークを有する。従って、押圧ばね3
96はディスク1の面をピックアップモジュール500
に向かって、第1の揺動ストロークで第1の押圧動作
を、第2の揺動ストロークで第1の押圧動作よりも大き
なストロークの第2の押圧動作を行う。
【0055】つまり、ディスク1が位置決めピン位置に
達したときに第1の押圧動作をして引き込みアーム35
1と位置決めピン381とをディスク1から離し始め
る。そして、引き込みアーム351と位置決めピン38
1とがディスク1から離れた後に大きなストロークの第
2の押圧動作を行って、ディスク1をピックアップモジ
ュール500に装着するのである。また、ディスク1が
位置決めピン位置へ達したときは、ガイドレールL21
1とガイドレールR221は前述のようにピックアップ
モジュール500に着脱容易なように滑らかな斜面に形
成されているから、上述の第1と第2の押圧動作によ
り、ディスク1は確実にピックアップモジュール500
に装着される。
【0056】さらに、この第2の押圧動作の過程で、ピ
ックアップモジュール500に設けられた装着固定手段
511が回転駆動手段(ターンテーブル)551にディ
スク1を装着固定することを付記する。なお、装着固定
手段の態様については本発明の主題ではないので、装
着、固定、開放の機能を有する点を説明して、その詳細
は割愛する。
【0057】このようにして、ガイドレールL211と
ガイドレールR221とからピックアップモジュール5
00に装着される過程で、位置決めをした後第1と第2
の押圧動作により、ディスク1の面をピックアップモジ
ュール500の方向に押圧付勢するから、例えば、本発
明のディスク装置を搭載したノートパソコンを移動した
り傾けたりするような使い方をしても、ディスク1は確
実にピックアップモジュール500に装着される。した
がって、操作者に使い勝手のより良いディスク装置を提
供することができる。
【0058】最後に、この第2の押圧動作とほぼ同じ時
期に、シャッタアーム461が揺動し、シャッタカム4
65の押圧付勢によってシャッタ457がベゼル452
の挿入口453を閉鎖する。こうして、ディスク1は装
着、固定され、誤挿入防止をして、ディスク装置は再生
動作を行う。
【0059】次に、操作者は再生を終了したり、ディス
クを交換する必要が生じたとき、現在装着しているディ
スク1を排出させる操作を行う。すると、制御部440
は図19に示す状態から、リングギア311を時計方向
に回転させるべく、モータ251を回転制御する。する
と、上述のディスク装着と逆の過程をたどる動作を行
う。図13において、右端の最終位置から逆に左端の原
点位置へ向かって、状態変移する。
【0060】まず、排出アーム341が原点位置へ向か
って揺動を開始して、排出ピン345がちょうどディス
ク1の外周に当接する付近で、一旦揺動を停止する。続
いて、押圧ばね396が第2の押圧動作をしつつ、装着
固定手段511が回転駆動手段(ターンテーブル)55
1からディスク1を開放して、溝L212、溝R222
の位置までディスク1を持ち上げる。さらに、押圧ばね
396が第1の押圧動作をしている間に、引き込みアー
ム351がディスク1へ戻って、引き込みばね355が
ディスク1の外周に当接する。またほぼ同時に、時計方
向に回転して戻ってきた位置決めギアA313と位置決
めギアB314とが再び間欠歯車部383と歯合して位
置決めピン381を所定の角度に回転して装着位置から
待機位置へ向きを変える。その結果、ディスク1は持ち
上げられ、再び位置決めされて、確実に溝L212、溝
R222の位置までディスク1を案内する。
【0061】続いて、リングギア311の時計方向の回
転に伴って、再び、引き込みアーム351が原点位置へ
向かって揺動を開始するとともに、少し遅れて排出アー
ム341が原点位置へ向かって揺動を開始する。こうし
て、溝L212、溝R222の位置へ開放され、位置決
めされたディスク1は、排出ピン345に外周を押され
て溝L212、溝R222に沿って挿入口453に向か
って搬送される。図20はこの排出搬送の状態を表す図
であって、排出ピン345に外周を押されて待機位置付
近へ搬送された様子を表している。
【0062】再び、図13において、さらにリングギア
311が時計方向に回転を続けると、遂に原点位置へ到
着する。図21はディスク1が原点位置へ排出された状
態を表す図である。排出アーム345は最も挿入口方向
へ揺動し、ディスク1は排出ピン345に外周を押され
て挿入口から出ている。引き込みアーム351はディス
ク1の通過障害にならないようにディスク1よりさらに
外周へ退避する。この時前述の図10で説明したよう
に、位置決めギアB314は原点アクチュエータ402
を介して原点スイッチ403を動作させ、排出検知手段
401はディスク1の排出完了と原点位置到着を検知す
る。
【0063】制御部440は原点位置到着を検知する
と、モータ251を一旦停止し、続けて逆回転させて、
リングギア311を図13における原点位置から待機位
置まで反時計方向に回転させ、次のディスクの挿入に備
える。なお、原点位置から待機位置までの回転角度制御
は前述の図4で説明したエンコーダ271の信号を計数
することによって制御部440が制御する。
【0064】なお、以上に説明したディスク1の挿入か
ら排出にわたる全課程において、4つの媒体駆動手段3
40の各々は互いに重なり合うこともなく且つ、ディス
ク1の通過空間に侵入することも無いことが分かる。し
かも、排出アーム341の機能と引き込みアーム351
の機能とを分離したので、ディスク1の搬送途上におけ
る異常事態が起こっても(例えば、ディスク装置を用い
たノートパソコンが不意に傾けられる等)、確実な動作
シーケンスと、確実な搬送とが確保される。
【0065】さらに、以上に説明したディスクの挿入か
ら排出にわたる全課程において、ディスクをその面と垂
直な方向に移動する過程も、搬送する機構も存在しない
ことが分かる。そして、操作者はディスクを挿入口に挿
入するだけで、挿入から装着、開放、並びに排出の全課
程をディスク装置で行っており、従来のように操作者の
装着操作などを必要としていないことも、以上の説明の
通りである。つまり、本発明のディスク装置によれば、
ディスクの垂直移動機構や表裏挟み込み機構を必要とし
ないから薄型に構成することができる。また、操作者の
装着操作などを必要とせず、挿入から排出までの全課程
をディスク装置で行い、操作者にとって取り扱いの容易
なディスク装置を提供することができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ディス
クの供給位置からディスクを回転駆動する位置までディ
スク面に沿ってディスクを移動するだけで済むので、引
き出し移動機構や上下移動機構を不要にして装置全体を
薄型に構成することができる。また、操作者は自ら装着
し、固定し、開放する必要が無くなり、より快適な操作
性を有するディスク装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるディスク装置の
分解斜視図
【図2】図1の下カバを矢印Aから見た斜視図
【図3】ガイドレールLの全体斜視図
【図4】図1の駆動手段の拡大斜視図
【図5】搬送手段を図1の矢印A方向から見た図
【図6】媒体駆動手段を図1の矢印B方向から見た分解
斜視図
【図7】上カバとリングギアを図1のB方向から見た図
【図8】図7の位置決めピンを拡大した図
【図9】図2の装着検知手段の部分拡大斜視図
【図10】図2の原点スイッチを図1の矢印A方向から
見た部分拡大斜視図
【図11】図1の挿入方向から見た分解斜視図
【図12】図11の部分拡大斜視図
【図13】図1の搬送手段の動作を表すシーケンスチャ
ート
【図14】図13の待機位置におけるディスクの挿入状
態を表す図
【図15】図14の斜視図
【図16】図14の平面図
【図17】図15の挿入検知スイッチの動作説明図
【図18】ディスクが位置決めピン位置に達した状態を
表す図
【図19】リングギアの最終位置を表す図
【図20】排出搬送の状態を表す図
【図21】ディスクが原点位置へ排出された状態を表す
【符号の説明】
1 ディスク 2 中心孔 3 ジャケット 100 筐体 101 下カバ 102 側壁L 103 側壁R 111 ピンポスト 112 ガイドポスト 131 上カバ 132 支点ピン 171 枢軸機構 172 回動案内ピン 191 防護カバ 200 案内手段 211 ガイドレールL 212 溝L 213 終端部L 221 ガイドレールR 222 溝R 223 終端部R 231 挿入検知センサ 232 通路アクチュエータ 233 検知レバ 234 回動ピン 235 挿入検知スイッチ 236 回動バネ 237 止め輪 250 駆動手段 251 モータ 252 シャフト 253 駆動ウォーム 261 ギヤ列 271 エンコーダ 272 スリット 273 円盤 274 フォトセンサ 281 駆動ギヤ 282 受動ギア 283 連結部 284 出力ギア 300 搬送手段 310 同期駆動手段 311 リングギア 312 受動リングギア 313 位置決めギアA 314 位置決めギアB 315 中心空間部 321 回動孔A 322 回動孔B 323 回動孔C 324 回動カム部 331 案内孔A 332 案内孔B 333 案内孔C 340 媒体駆動手段 341 排出アーム 342 排出アーム力点 343 排出アーム支点 344 排出アーム作用点 345 排出ピン 351 引き込みアーム 352 引き込みアーム力点 353 引き込みアーム支点 354 引き込みアーム作用点 355 引き込みばね 380 位置決め手段 381 位置決めピン 382 位置決めシャフト 383 間欠歯車部 384 位置決め部 385 位置決めばね 390 押圧手段 391 押圧アーム 392 押圧アーム力点 393 押圧アーム支点 394 押圧アーム作用点 395 押圧ピン 396 押圧ばね 400 媒体監視手段 401 排出検知手段 402 原点アクチュエータ 403 原点スイッチ 421 装着検知手段 422 ベース 423 検知スイッチ 440 制御部 441 基板 450 挿入口手段 451 誤挿入防止手段 452 ベゼル 453 挿入口 455 シャッタベース 456 シャッタばね 457 シャッタ 458 シャッタドッグ 461 シャッタアーム 462 シャッタアーム力点 463 シャッタアーム支点 464 シャッタアーム作用点 465 シャッタカム 500 ピックアップモジュール 511 装着固定手段 551 回転駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武藤 順一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 後藤 英 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 軸屋 伸夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D046 CB02 EA02 GA02 GA03 GA04 HA05 HA06 5D072 CA02 CA03 EB14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクを装着し固定し開放するとともに
    ディスクを回転駆動するピックアップ手段と、 ディスクの供給を受けてディスクを前記ピックアップ手
    段までディスク面の方向に搬送するディスク搬送手段と
    を有するディスク装置であって、 前記ディスク搬送手段はディスクをディスク面の方向に
    移動可能に支持する案内手段と、 ディスク面の方向に揺動してディスクを搬送駆動する媒
    体駆動手段と、 ディスクが供給されたことを検出するディスク感知手段
    と、 装置全体の動作を司る制御手段とを有し、 前記制御手段は、前記ディスク感知手段の検出結果に基
    づいて前記媒体駆動手段の動作を開始することを特徴と
    するディスク装置。
  2. 【請求項2】前記ディスク感知手段を前記案内手段に設
    け、操作者がディスクをディスク装置に挿入するとき、
    ディスクの中心孔がディスク装置の内部に収納された位
    置で動作するように前記ディスク感知手段を配置したこ
    とを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
JP11153291A 1999-02-23 1999-06-01 ディスク装置 Withdrawn JP2000339808A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008038332A1 (fr) * 2006-09-25 2008-04-03 Pioneer Corporation Dispositif d'imagerie
JP2008130226A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Datatronics Technology Inc ディスク供給装置

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