JP2002298245A - 立ち上がり検知装置 - Google Patents

立ち上がり検知装置

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JP2002298245A JP2001094360A JP2001094360A JP2002298245A JP 2002298245 A JP2002298245 A JP 2002298245A JP 2001094360 A JP2001094360 A JP 2001094360A JP 2001094360 A JP2001094360 A JP 2001094360A JP 2002298245 A JP2002298245 A JP 2002298245A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者の体格によらず立ち上がりを正確に検知
でき、確実に患者の安全を確保することができる立ち上
がり検知装置を提供する。 【解決手段】 ベッド面にかかる圧力の変化を検出する
複数のセンサ2と、センサ2のいずれかがΔPth1以上
の圧力の変化を検知した場合に計時を開始するタイマ2
02と、タイマ202によって計時された時間が所定の
範囲内にあるときにセンサ2のうちのグループ化された
センサがΔPth2以上の圧力の変化を検知した場合に警
報機203に警報を出力させる制御部201とを立ち上
がり検知装置に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立ち上がり検知装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院などの施設において、入院患者は、
一般的に一人ずつベッドに寝かされている。入院患者の
中には独力で起き上がれない者や手術などのために受け
た麻酔から完全に覚醒していない状態にある者もいる。
そして、現在、独力で立ち上がれない、あるいは完全に
覚醒していない者がベッドから立ち上がろうとすること
を検知して患者の安全を確保するための様々なシステム
が提案されている。
【0003】患者の立ち上がりを検知するシステムとし
て、病室に監視カメラを設け、看護婦がナースステーシ
ョンにおいて患者の挙動をモニタするものがある。ま
た、特開2000−271098号公報のように、ベッ
ドの上部に赤外線センサを設け、患者がベッドの上で起
き上がる、あるいは立ち上がることを検知するものがあ
る。赤外線センサで患者が起き上ることを検知するシス
テムは、患者が起き上ったときに体の一部で赤外線を遮
断することを利用して起き上がりを検知している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、患者の
挙動を監視カメラでモニタすることは、看護婦などにか
かる負荷が大きいばかりでなく、患者のプライバシーを
侵害する虞もある。また、赤外線センサを用いて患者が
起き上がったことを検知するシステムは、患者の起き上
がることによって赤外線が遮断される位置が患者の体格
によって異なるため、赤外線センサを適切な位置に設置
することが難しいという欠点があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、患者の体格によらず立ち上がりを正確に検知で
き、確実に患者の安全を確保することができる立ち上が
り検知装置を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、体格などの患者ごとに異
なる条件に応じて立ち上がり検知条件を変更する場合に
も、患者に最適な条件が簡単に設定でき、より高い検知
精度を得ることが可能な立ち上がり検知装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかる立
ち上がり検知装置は、ベッドにおいて人体と接触する面
にかかる圧力の変化を検知する複数の圧力センサと、前
記複数の圧力センサのいずれかが第1のしきい値以上の
圧力の変化を検知した場合に所定の長さの時間の計時を
開始する計時手段と、前記複数の圧力センサが検知した
圧力の変化と前記計時手段によって計時された時間とに
基づいて警報機を制御する警報制御手段と、を備えてな
り、前記複数の圧力センサのうちの少なくとも一部がグ
ループを構成すると共に、前記警報制御手段は、前記計
時手段が前記所定の長さの時間の計時を完了する以前に
前記グループを構成する圧力センサのいずれかが第2の
しきい値以上の圧力の変化を検知した場合、前記警報機
に警報を出力させることを特徴とする。
【0008】この請求項1に記載の発明によれば、複数
の圧力センサのいずれかが第1のしきい値以上の圧力の
変化を検知した後、所定の長さの時間が経過する以前に
グループを構成する圧力センサのいずれかが第2のしき
い値以上の圧力の変化を検知した場合に警報を出力する
ことができる。
【0009】請求項2に記載の発明にかかる立ち上がり
検知装置は、前記グループを構成する圧力センサは、ベ
ッドにおいて人体と接触する面の中央部分を含んで設定
される所定の範囲の圧力の変化を検知するものであるこ
とを特徴とする。
【0010】この請求項2に記載の発明によれば、ベッ
ドにおいて人体と接触する面の中央部分を含んで設定さ
れる所定の範囲の圧力変化を検知する圧力センサが第2
のしきい値以上の圧力の変化を検知した場合に警報を出
力することができる。
【0011】請求項3に記載の発明にかかる立ち上がり
検知装置は、さらに、人がベッドに入ったことを検知す
る入床検知手段を備え、前記警報制御手段は、前記入床
検知手段によりベッドに人が入ったことが検知された
後、前記圧力センサによって検知された圧力の変化に基
づいて警報を出力する処理を開始することを特徴とす
る。
【0012】この請求項3に記載の発明によれば、人が
ベッドに入った後の圧力の変化だけを対象にして立ち上
がりを検知することができる。
【0013】請求項4に記載の発明にかかる立ち上がり
検知装置は、さらに、前記第1のしきい値、第2のしき
い値、グループを構成するセンサ、前記計時手段によっ
て計時される時間の長さの少なくとも1つを含む警報条
件を変更する警報発生条件変更手段を備えることを特徴
とする。
【0014】この請求項4に記載の発明によれば、前記
第1のしきい値、第2のしきい値、グループを構成する
センサ、前記計時手段によって計時される時間の長さの
少なくとも1つを含む警報条件を変更することができ
る。
【0015】請求項5に記載の発明にかかる立ち上がり
検知装置は、前記警報発生条件変更手段が、ベッドを使
用する人の病状または体格のいずれか一方または両方に
応じて前記警報条件を変更することを特徴とする。
【0016】この請求項5に記載の発明によれば、ベッ
ドを使用する人の病状または体格のいずれか一方または
両方に応じて前記警報条件を変更することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる立ち上がり検知装置の好適な実施の形態1
〜3を詳細に説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態に共通の図であって、本発明の立ち上がり検知装置
の構成例を示した図である。図1に示した立ち上がり検
知装置は、病室に設置されたベッド1の各々にパーソナ
ルコンピュータ(パソコン)101を専用のボックスに
収納して設け、パソコン101を、ナースセンタに設け
られた通信処理装置104、変換器103を介してモニ
タリング装置102と接続している。
【0019】図1に示した構成例では、図1には示され
ていない圧力センサがベッド1に設けられていて、圧力
センサがパソコン101と共に立ち上がり検知装置を構
成する。圧力センサが検知したベッド1にかかる圧力の
変化はパソコン101に入力し、パソコン101は、圧
力の変化に基づいて演算処理し、ベッド1にいる患者が
立ち上がるための動作を行っていることを検知する。パ
ソコン101にはスピーカやブザー音を発する警報機能
があり、患者の立ち上がりを検知してブザー音を発す
る。
【0020】また、パソコン101は、患者の立ち上が
りを検知したことをナースセンタのモニタリング装置1
02に通知する。図示した構成例ではモニタリング装置
102にもパソコンを用い、パソコンの画面に立ち上が
りが検知されたときにだけ図示しないカメラによって撮
像される患者の様子を写すものとしている。
【0021】図2は、実施の形態1の立ち上がり検知装
置の構成を示すブロック図である。また、図3は、図2
に示した圧力センサ(以下、単にセンサと記す)のベッ
ドにおける配置を示した図である。図2に示したよう
に、実施の形態1の立ち上がり検知装置は、圧力の変化
を検知する複数のセンサ2と、複数のセンサ2のいずれ
かが第1のしきい値以上の圧力の変化を検知した場合に
計時を開始するタイマ202と、センサ2が検知した圧
力の変化とタイマ202によって計時された時間とに基
づいて警報機203を制御する制御部201とを備えて
いる。
【0022】なお、実施の形態1のセンサ2は、圧力セ
ンサであり、連続して検知した圧力の経時的な変化を検
知できるものとする。また、図1に示した構成のうちの
制御部201、タイマ202、警報機203、スピーカ
204が、図1に示したパソコン101として構成され
ている。
【0023】また、実施の形態1の立ち上がり検知装置
は、警報機203が出力した警報音が病室に設けられて
いるスピーカ204を通して出力され、立ち上がろうと
している患者に対して警告を発する、あるいは麻酔から
完全に覚醒していない状態で立ち上がろうとしている患
者に対して覚醒を促す。
【0024】さらに、実施の形態1の立ち上がり検知装
置は、制御部201が警報機203に出力した制御信号
を分岐してナースセンタに設けられたモニタ205やス
ピーカ206を制御する。制御部201の制御により、
警報機203が警報を発しているときにだけ患者の様子
をモニタ205に写し出したり、ナースセンタのスピー
カ206と病室のスピーカ204とを接続してナースセ
ンタから病室の患者に呼びかけることができる。
【0025】次に、ベッド1におけるセンサ2の配置に
ついて図3を用いて説明する。なお、図3に示したセン
サ2の配置は、実施の形態1〜3に共通のものである。
図3に示したように、実施の形態1のセンサ2は、セン
サ2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h、
2i、2j、2k、2l、2m、2n、2o、2pの1
6個のセンサからなる。そして、センサ2a〜2pうち
のセンサ2m、2n、2oがグループを構成する。な
お、実施の形態1では、センサ2a〜2pをベッド1の
人体と接触する面(以降、ベッド面というものとする)
の裏面に設け、ベッド面にかかる圧力の変化を検知する
ものとした。
【0026】グループを構成するセンサ2m、2n、2
oは、ベッド1において人体と接触するベッド面の中央
部分を含んで設定される所定の範囲Aに設置されてい
る。範囲Aは、ベッド1において、一般的に患者の体の
下に位置する可能性が高い範囲として設定されたもので
あり、特に実施の形態1では患者がベッド1に寝たとき
の腰にあたる位置である。
【0027】また、実施の形態1は、図3のように矩形
のセンサ2a〜2pを使用し、ベッド面の中央部分には
センサ2の長手方向がベッド1の縦方向に沿うようにセ
ンサ2p、2m、2n、2oを配置し、中央部分に対す
る両端の部分にはセンサ2の長手方向がベッド1の横方
向に沿うようにセンサ2a〜2lを配置した。実施の形
態1のセンサ2の個数や配置は、最小の個数のセンサで
患者が立ち上がろうとする動作を検知することを目的に
して設定されたものである。
【0028】前記したように、タイマ202は、センサ
2a〜2pのいずれかが第1のしきい値以上の圧力の変
化を検知した場合に計時を開始する。制御部201は、
タイマ202によって計時された時間が所定の範囲内に
あるときにグループを構成するセンサ2m、2n、2o
が第2のしきい値以上の圧力の変化を検知した場合、ベ
ッド1から患者が立ち上がろうとしていることを検知
し、警報機203に警報を出力させる。
【0029】次に、上記した患者の立ち上がり検知のア
ルゴリズムについて説明する。一般的に人間は、ベッド
から立ち上がろうとする場合、以下の手順で動作する。 (1) 体を動かす(ベッドに手をつく、ベッドの左右
に移動する) (2) 体をベッドから起こす(手、足、腰に局部的な
力を加える)
【0030】(1)の体を動かす動作時、患者は、ベッ
ド1のいずれかの部分に手をつく、あるいは移動する。
患者の動作によりベッド1のいずれかの部分にかかる圧
力が比較的大きく変化する。ベッド1に設けられたセン
サ2のいずれかが、比較的大きな圧力の変化を第1のし
きい値(ΔPth1)以上の圧力変化として検知する。
【0031】また、患者は、(1)の動作に続いて
(2)の動作を起こす。(2)の動作時、患者は、手、
足、腰といった体の部位に力を加え、ベッド1の腰にあ
たる範囲Aの部分にかかる圧力が比較的大きく変化す
る。このため、ベッド1に設けられたセンサ2のうちの
グループを構成するセンサ2m、2n、2oのいずれか
が、比較的大きな圧力の変化を第2のしきい値(ΔPth
2)以上の圧力変化として検知する。
【0032】さらに、(1)の動作と(2)の動作と
は、患者の一連の動作としてなされるため、(1)の動
作と(2)の動作とが1、2秒から十秒といった比較的
短い時間間隔で起きる。本願発明の発明者らは、この点
に着目し、ΔPth1以上の圧力変化がセンサ2のいずれ
かで検知された後、所定の範囲の時間内にグループを構
成するセンサ2m、2n、2oのいずれかがΔPth2以
上の圧力変化を検知した場合に患者が立ち上がろうとし
ていると判断するものとした。
【0033】なお、実施の形態1は、患者が立ち上がろ
うとしていると判断するときのΔPth1以上の圧力変化
検知からΔPth2以上の圧力変化検知までの時間間隔を
1、2秒から十秒に設定した。また、ΔPth1とΔPth2
とは異なる値、同じ値のいずれに設定してもよい。ただ
し、本願発明の発明者らの実験によれば、(1)の動作
によってベッドにかかる圧力の変化は、(2)の動作に
よってベッドにかかる圧力の変化よりも大きい場合が多
いことが分かっている。このため、ΔPth1とΔPth2と
の関係を、ΔPth1>ΔPth2と定めてもよい。
【0034】以上述べた実施の形態1の立ち上がり検知
のアルゴリズムによれば、ベッドにかかる圧力の変化に
基づいて立ち上がりを検知するため、患者の体格によら
ず立ち上がりを検知することができる。また、患者が立
ち上がろうとして動作している過程で立ち上がりを検知
することができる。このため、実施の形態1の立ち上が
り検知装置は、例えば赤外線センサで患者が起き上がっ
たことを検知するシステムよりも早期に立ち上がりを検
知することができる。立ち上がりの早期検知は、入院患
者のように独力で自由に動作できない者の安全を確保す
ることに特に効果的に作用する。
【0035】また、実施の形態1の立ち上がり検知のア
ルゴリズムによれば、ΔPth1の圧力変化とΔPth2の圧
力変化が1、2秒から十秒といった短い時間内に起こっ
たときにだけ患者が一連の動作でΔPth1、ΔPth2の圧
力変化をベッドに生じさせたとして立ち上がりを検知す
る。このため、実施の形態1の立ち上がり検知装置は、
例えば看護人がベッドに体重をかけるといった立ち上が
り以外の動作を立ち上がりと誤判断することを低減する
ことができる。
【0036】次に、実施の形態1の立ち上がり検知装置
が立ち上がりを検知する方法を、図4のフローチャート
を用いて説明する。図4のフローチャートで示す処理に
よれば、先ず、制御部201は、センサ2のいずれかが
検知した圧力の変化がΔPth1以上であるか否か判断す
る(ステップS401)。そして、この判断の結果、Δ
Pth1以上の圧力変化が検知されなかった場合には(ス
テップS401:No)、検知されるまで待機する。
【0037】また、ステップS401においてΔPth1
以上の圧力変化が検知されたと判断された場合(ステッ
プS401:Yes)、制御部201は、タイマ202
を起動して計時を開始する(ステップS402)。そし
て、タイマ202の起動後、あらかじめ定められている
1、2秒から十秒程度の時間が経過したか否か判断する
(ステップS403)。この判断の結果、時間が経過し
た場合には(ステップS403:Yes)、ΔPth1以
上の圧力変化が検知されるまで待機する。
【0038】また、制御部201は、ステップS403
においてあらかじめ定められている時間が経過していな
いと判断した場合(ステップS403:No)、ΔPth
2以上の圧力変化が検知されたか否か判断する(ステッ
プS404)。この判断の結果、ΔPth2以上の圧力変
化が検知されていない場合には(ステップS404:N
o)、ステップS403により、タイマ202の計時時
間が経過したか否か判断する。
【0039】一方、ステップS404において、ΔPth
2以上の圧力変化が検知されたと判断した場合(ステッ
プS404:Yes)、ΔPth2以上の圧力変化を検知
したセンサがグループを構成するセンサ(グループセン
サ)に含まれるものか否か判断する(ステップS40
5)。そして、グループセンサに含まれるセンサであっ
た場合(ステップS405:Yes)、制御部201
は、警報機203を制御して警報を出力する(ステップ
S406)。
【0040】ステップS405においてΔPth2以上の
圧力変化を検知したセンサがグループセンサでないと判
断した場合(ステップS405:No)、制御部201
は、再度、ステップS403により、タイマ202の計
時時間が経過したか否か判断する。
【0041】以上述べた実施の形態1の立ち上がり検知
装置は、患者の体格によらず、患者が立ち上がろうとし
た時点で立ち上がりを検知でき、立ち上がることによっ
て起り得るトラブルから患者を確実に保護することがで
きる。また、圧力の変化が患者の一連の動作によってな
されたときにだけ立ち上がりを検知することにより、立
ち上がりの誤判断を低減し、立ち上がり検知装置の信頼
性を高めることができる。
【0042】(実施の形態2)次に、実施の形態2の立
ち上がり検知装置について説明する。なお、実施の形態
2の立ち上がり検知装置は、前述した実施の形態1の立
ち上がり検知装置と同様の構成を含んでいる。実施の形
態2の説明において、実施の形態1と同様の構成につい
ては図示および説明の一部を省くものとする。
【0043】図5は、実施の形態2の立ち上がり検知装
置の構成を説明するためのブロック図である。実施の形
態2の立ち上がり検知装置は、図1で説明した実施の形
態1の立ち上がり検知装置に加えてさらに、人がベッド
1に入ったことを検知する入床検知部501を備えてい
る。そして、実施の形態2の制御部201は、入床検知
部501によりベッド1に人が入ったことが検知された
後、センサ2によって検知された圧力の変化に基づいて
警報を出力する処理を開始する。
【0044】実施の形態2の入床検知部501は、制御
部201の演算処理装置の一部として構成されている。
入床検知部501は、例えば、センサ2の検知する圧力
を入力し、センサ2a〜2pのいずれもが予め設定され
たごく低い圧力(離床圧力)以上の圧力を検知しなくな
った時にタイマ202に計時を開始させる。そして、離
床圧力以上の圧力が検知されない時間が所定の時間継続
した場合に患者がベッド1から離れた(離床した)と判
断することによって患者の離床が検知できる。
【0045】また、入床検知部501は、離床の判断の
後にセンサ2a〜2pの少なくとも一部が予め設定され
た離床圧力よりも大きい圧力(入床圧力)を所定の時間
以上継続して検知した時にタイマ202に計時を開始さ
せる。そして、入床圧力以上の圧力が所定の時間継続し
て検知された場合に患者が再びベッドに入った(入床し
た)と判断することによって患者の入床が検知できる。
【0046】制御部201は、入床検知部501によっ
て患者の入床が検知された後に実施の形態1で述べた立
ち上がり検知の処理を開始する。すなわち、実施の形態
2は、患者がベッド1に入床し終わるまで立ち上がりを
検知しない。このような実施の形態2によれば、患者が
入床する際にベッド1にかかる圧力の変化を患者の立ち
上がりと誤判断することをなくすことができ、立ち上が
り検知装置の信頼性をより高めることができる。
【0047】なお、離床圧力としては、例えば、ベッド
1に置かれる布団や枕によってベッド面にかかる圧力程
度に設定することが考えられる。また、入床圧力として
は、例えば、人間が全体重をベッド1にかけたときにベ
ッド面にかかる圧力に設定することが考えられる。
【0048】さらに、実施の形態2では、ベッド面の比
較的広い範囲で入床圧力以上の圧力が検知されたときに
入床と判断することにより、ベッド1にものが置かれ
た、あるいはベッド1に手がかけられたりベッド1が台
代わりに使用されたときに入床と誤判断されることを防
ぐことができる。また、入床を判断する際の入床圧力が
継続して検知される時間として、患者が入床を完了する
のに充分な時間を設定することによって入床動作が立ち
上がりと誤判断されることを防ぐことができる。
【0049】次に、実施の形態2の立ち上がり検知装置
が立ち上がりを検知する方法を、図6のフローチャート
を用いて説明する。図6のフローチャートで示す処理に
よれば、先ず、制御部201は、入床検知部501が患
者のベッド1に対する入床を検知したか否か判断する
(ステップS601)。判断の結果、入床が検知されて
いない場合には(ステップS601:No)、入床が検
知されるまで待機する。
【0050】一方、ステップS601の判断で入床が検
知されたと判断された場合(ステップS601:Ye
s)、制御部201は、センサ2のいずれかが検知した
圧力の変化がΔPth1以上であるか否か判断する(ステ
ップS602)。そして、この判断の結果、ΔPth1以
上の圧力変化が検知されなかった場合には(ステップS
602:No)、検知されるまで待機する。
【0051】また、ステップS602においてΔPth1
以上の圧力変化が検知されたと判断された場合(ステッ
プS602:Yes)、制御部201は、タイマ202
を起動して計時を開始する(ステップS603)。そし
て、タイマ202の起動後、あらかじめ定められている
1、2秒から十秒程度の時間が経過したか否か判断する
(ステップS604)。この判断の結果、時間が経過し
た場合には(ステップS604:Yes)、ΔPth1以
上の圧力変化が検知されるまで待機する。
【0052】また、制御部201は、ステップS604
においてあらかじめ定められている時間が経過していな
いと判断した場合(ステップS604:No)、ΔPth
2以上の圧力変化が検知されたか否か判断する(ステッ
プS605)。この判断の結果、ΔPth2以上の圧力変
化が検知されていない場合には(ステップS605:N
o)、ステップS604により、タイマ202の計時時
間が経過したか否か判断する。
【0053】一方、ステップS605において、ΔPth
2以上の圧力変化が検知されたと判断した場合(ステッ
プS605:Yes)、ΔPth2以上の圧力変化を検知
したセンサがグループを構成するセンサ(グループセン
サ)に含まれるものか否か判断する(ステップS60
6)。そして、グループセンサに含まれるセンサであっ
た場合(ステップS606:Yes)、制御部201
は、警報機203を制御して警報を出力する(ステップ
S607)。
【0054】ステップS606においてΔPth2以上の
圧力変化を検知したセンサがグループセンサでないと判
断した場合(ステップS606:No)、制御部201
は、再度、ステップS604により、タイマ202の計
時時間が経過したか否か判断する。
【0055】以上述べた実施の形態2の立ち上がり検知
装置は、入床の動作時にベッド面にかかる圧力の変化が
立ち上がりとして誤判断されることを防ぎ、立ち上がり
検知装置の信頼性をいっそう高めることができる。
【0056】(実施の形態3)次に、実施の形態3の立
ち上がり検知装置について説明する。なお、実施の形態
3の立ち上がり検知装置は、前述した実施の形態1の立
ち上がり検知装置と同様の構成を含んでいる。実施の形
態3の説明において、実施の形態1と同様の構成につい
ては図示および説明の一部を省くものとする。
【0057】図7は、実施の形態3の立ち上がり検知装
置の構成を説明するためのブロック図である。実施の形
態3の立ち上がり検知装置は、図1で説明した実施の形
態1の立ち上がり検知装置に加えてさらに、警報条件を
変更する条件変更部701を備えている。本実施の形態
の警報条件は、ΔPth1、ΔPth2の値、実施の形態1に
おいてΔPth1の検知からタイマ202が計時を開始す
る時間の長さを含む。さらに、警報条件として、実施の
形態2の入床圧力、離床圧力、入床と判断する際の入床
圧力の継続時間を含めてもよい。実施の形態3は、立ち
上がり検知装置の一部をパソコンとして構成し、条件変
更部701をパソコンのディスプレイ画面とキーボード
とした。
【0058】また、実施の形態3では、条件変更部70
1において警報条件が、患者の病状や体格によって変更
できるように構成した。患者の病状により警報条件を変
更する場合、条件変更部701は、ディスプレイ画面に
病状入力用の警報条件の変更画面を表示する。変更画面
には、例えば「絶対安静」、「中程度」、「歩行可」、
「麻酔により眠っている」といった病状の項目が設定さ
れており、オペレータは、患者の病状を設定されている
項目から選択する。
【0059】以上の項目は、それぞれ警報条件の組み合
せと対応付けられており、制御部201は、選択された
項目に対応する警報条件を立ち上がり検知の条件として
設定する。項目と警報条件の組み合せとは、例えば、
「絶対安静」の項目に対してはΔPth1、ΔPth2の値を
低めに設定し、患者の立ち上がりを厳重に監視すること
が考えられる。
【0060】また、「歩行可」の項目に対してはΔPth
1、ΔPth2の値を高めに設定し、患者の立ち上がりを監
視することに加えて誤判断の防止をも考慮することが考
えられる。さらに、「麻酔により眠っている」の項目に
対しては患者が比較的ゆっくりと動作することを予想し
てΔPth1の検知からタイマ202が計時を開始する時
間の長さを長めに設定し、患者の病状に即して立ち上が
り検知の条件を設定することが考えられる。
【0061】患者の体格により警報条件を変更する場
合、条件変更部701は、ディスプレイ画面に体格入力
用の警報条件の変更画面を表示する。変更画面には、例
えば「身長:120〜130」、「身長:180〜19
0」、「体重:20kg〜30kg」、「体重:90k
g〜100kg」といった体格の項目が設定されてお
り、オペレータは、患者の体格を設定されている項目か
ら選択する。
【0062】以上の項目は、それぞれ警報条件の組み合
せと対応付けられており、制御部201は、選択された
項目に対応する警報条件を立ち上がり検知の条件として
設定する。項目と警報条件の組み合せとは、例えば、
「身長:120〜130」や「体重:20kg〜30k
g」の項目に対しては、患者が立ち上がったときにベッ
ド面にかかる圧力の変化が比較的小さいことを想定して
ΔPth1、ΔPth2の値を低めに設定することが考えられ
る。
【0063】また、「身長:180〜190」や「体
重:90kg〜100kg」の項目に対しては、患者が
立ち上がったときにベッド面にかかる圧力の変化が比較
的大きいことを想定してΔPth1、ΔPth2の値を高めに
設定することが考えられる。以上の処理により、実施の
形態3の立ち上がり検知装置は、各患者の体格に適切な
立ち上がり検知の条件を設定することができ、より立ち
上がり検知の精度を高めることができる。
【0064】次に、実施の形態3の立ち上がり検知装置
が立ち上がりを検知する方法を、図8のフローチャート
を用いて説明する。図8のフローチャートで示す処理に
よれば、先ず、制御部201は、警報条件の設定を変更
するか否か判断する(ステップS801)。そして、警
報条件を変更する場合(ステップS801:Yes)、
患者の体格に応じて警報条件を設定するのか否か判断す
る(ステップS808)。
【0065】この判断の結果、体格に応じて警報条件を
設定するのでなければ(ステップS808:No)、患
者の病状に応じて警報条件を設定するのか否か判断する
(ステップS813)。ステップS813の判断でさら
に患者の病状に応じて警報条件を設定するのでないと判
断された場合(ステップS813:No)、再度、警報
条件を変更するのか否かの判断をする(ステップS80
1)。
【0066】また、ステップS808の判断で患者の体
格に応じて警報条件を設定すると判断された場合(ステ
ップS808:Yes)、制御部201は、例えばディ
スプレイに身長入力画面を表示し、オペレータに身長を
入力させる(ステップS809)。次に、制御部201
は、ディスプレイに体重入力画面を表示し、オペレータ
に体重を入力させる(ステップS810)。
【0067】また、ステップS808において患者の体
格に応じて警報条件を設定しないと判断された場合(ス
テップS808:No)、患者の病状に応じて警報条件
を設定するのか否か判断する(ステップS813)。そ
して、病状に応じて警報条件を設定する場合(ステップ
S813:Yes)、制御部201は、ディスプレイに
病状入力画面を表示し、オペレータに病状を入力させる
(ステップS814)。
【0068】制御部201は、体格、病状のいずれに応
じて警報条件を変更する場合にも、入力が完了したか否
か判断し(ステップS811)、完了したと判断された
場合には入力された内容に応じて警報条件を変更する
(ステップS812)。そして、変更した警報条件を用
いて、実施の形態1の立ち上がり検知装置と同様に立ち
上がりの検知を開始する。
【0069】すなわち、制御部201は、センサ2のい
ずれかが検知した圧力の変化がΔPth1以上であるか否
か判断する(ステップS802)。そして、この判断の
結果、ΔPth1以上の圧力変化が検知されなかった場合
には(ステップS802:No)、検知されるまで待機
する。
【0070】また、ステップS802においてΔPth1
以上の圧力変化が検知されたと判断された場合(ステッ
プS802:Yes)、制御部201は、タイマ202
を起動して計時を開始する(ステップS803)。そし
て、タイマ202の起動後、あらかじめ定められている
1、2秒から十秒程度の時間が経過したか否か判断する
(ステップS804)。この判断の結果、時間が経過し
た場合には(ステップS804:Yes)、ΔPth1以
上の圧力変化が検知されるまで待機する。
【0071】また、制御部201は、ステップS804
においてあらかじめ定められている時間が経過していな
いと判断した場合(ステップS804:No)、ΔPth
2以上の圧力変化が検知されたか否か判断する(ステッ
プS805)。この判断の結果、ΔPth2以上の圧力変
化が検知されていない場合には(ステップS805:N
o)、ステップS804により、タイマ202の計時時
間が経過したか否か判断する。
【0072】一方、ステップS805において、ΔPth
2以上の圧力変化が検知されたと判断した場合(ステッ
プS805:Yes)、ΔPth2以上の圧力変化を検知
したセンサがグループを構成するセンサ(グループセン
サ)に含まれるものか否か判断する(ステップS80
6)。そして、グループセンサに含まれるセンサであっ
た場合(ステップS806:Yes)、制御部201
は、警報機203を制御して警報を出力する(ステップ
S807)。
【0073】ステップS806においてΔPth2以上の
圧力変化を検知したセンサがグループセンサでないと判
断した場合(ステップS806:No)、制御部201
は、再度、ステップS804により、タイマ202の計
時時間が経過したか判断する。
【0074】以上述べた実施の形態3の立ち上がり検知
装置は、患者の病状や体格に即して警報条件を変更する
ことができ、より正確に患者の立ち上がりを検知するこ
とができる。また、警報条件の変更が患者の病状や体格
などを入力することによって可能になるため、患者の条
件と警報条件との対応関係について特に知識のないオペ
レータであっても各患者に適切な警報条件を設定するこ
とができる。
【0075】次に、本発明の立ち上がり検知装置で患者
の立ち上がりを検知した結果を示す。図9は、本発明の
立ち上がり検知装置で取得されたデータを示す図であ
る。本実施の形態の圧力センサは、圧力が変化したとき
に信号を出力するものであり、圧力センサの読み取り値
は直接圧力の変化を示している。図9においては、検知
された圧力変化のうちの主な圧力変化を縦軸に圧力セン
サの読み取り値として示し、横軸に時間を秒単位で示し
ている。
【0076】図中、白四角印で示すプロットはセンサ2
hで検知された圧力、白丸で示すプロットはセンサ2j
で検知された圧力、白三角で示すプロットはセンサ2d
で検知された圧力、黒菱形で示すプロットはセンサ2n
(グループセンサである)で検知された圧力の変化をそ
れぞれ示している。また、本実施の形態において定めら
れた第1のしきい値th1、第2のしきい値th2を図中
に示している。
【0077】図示するように、患者がベッドの上で体を
起こしたとき、図中に範囲B、範囲Cで示すように、セ
ンサ2nを含むいずれかのセンサがth1以上の圧力の
変化を検知し、続いて所定の時間内(図9の例では2秒
後)にセンサ2nがth2(th1>th2)以上の大き
さの圧力の変化を検知している。以上の圧力変化の検知
データは、本発明において警報を出力する条件に該当す
る。したがって、図9に示した結果から、本実施の形態
の立ち上がり検知装置は患者がベッドから体を起こした
ことを検知することができることが確認された。
【0078】また、図9によれば、患者がベッドの上で
立ち上がってベッドの上を歩いたとき、図中に範囲D、
範囲Eで示すように、センサ2nを含むいずれかのセン
サがth1以上の圧力の変化を検知し、続いて所定の時
間内(図9の例では2秒後)にセンサ2nがth2(t
h1>th2)以上の大きさの圧力の変化を検知してい
る。以上の圧力変化の検知データは、本発明において警
報を出力する条件に該当する。したがって、図9に示し
た結果から、本実施の形態の立ち上がり検知装置は患者
がベッドから立ち上がって歩いたことを検知することが
できることが確認された。
【0079】さらに、図9中に範囲Fで示すように、患
者がベッドから離れる、つまり離床するとき、センサ2
nが、2秒以内の間隔で連続してth1以上の大きさの
圧力の変化を検知している。以上の圧力変化の検知デー
タは、本発明において警報を出力する条件に該当する。
したがって、図9に示した結果から、本実施の形態の立
ち上がり検知装置は患者がベッドから離床したことを検
知することができることが確認された。
【0080】なお、以上、実施の形態1〜3で説明した
立ち上がり検知装置によってなされる立ち上がりの検知
方法は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュー
タで実行することにより実現される。このプログラム
は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディス
ク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読
み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによっ
て記録媒体から読み出されることによって実行される。
またこのプログラムは、上記記録媒体を介して、また伝
送媒体として、インターネット等のネットワークを介し
て配布することができる。
【0081】また、本発明は、上記した実施の形態に限
定されるものではない。すなわち、実施の形態1〜3
は、いずれも立ち上がり検知装置にパソコン101を用
いている。しかしながら、本発明の立ち上がり検知装置
は、パソコンを用いることに限定されるものでなく、専
用の装置によって構成することも可能である。図10
は、本発明の立ち上がり検知装置を専用の警報発生装置
を用いて構成した例を示す図である。
【0082】図10に示した警報発生装置1001は、
例えば、図1に示した制御部201と警報機203とを
備え、警報機203が発生した警報を通信処理装置10
4に出力するものであっても良い。また、病室の側に制
御部だけを設けると共に警報機をナースセンタに設け、
ナースセンタにある警報機が制御部が出力する制御信号
を入力してナースセンタにおいて警報を出力するように
構成しても良い。
【0083】さらに、本発明は、図11のように、ナー
スセンタの側に制御部201、警報機203、スピーカ
204を備えた装置1101を備え、圧力センサ2の信
号を図示しないインターフェイスを介してナースセンタ
の側の装置1101に出力するものであっても良い。こ
のように構成した場合、一つの制御部201によって複
数のベッドにおける患者の立ち上がりを検知することが
でき、さらに、立ち上がり検知装置を低コスト化、簡易
化することができるという効果が得られる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明の立ち上がり検知装置は、複数の圧力センサのいず
れかが第1のしきい値以上の圧力の変化を検知した後、
所定の時間内にグループを構成する圧力センサが第2の
しきい値以上の圧力の変化を検知した場合に警報を出力
することができる。このため、患者の体格によらず、患
者が立ち上がろうとした時点で立ち上がりを検知でき、
立ち上がることによって起り得るトラブルから患者を確
実に保護することができるという効果を奏する。また、
圧力の変化が患者の一連の動作によってなされたときに
だけ立ち上がりを検知することにより、立ち上がりの誤
判断を低減し、立ち上がり検知装置の信頼性を高めるこ
とができるという効果を奏する。
【0085】請求項2に記載の発明の立ち上がり検知装
置は、ベッドにおいて人体と接触する面の中央部分を含
んで設定される所定の範囲に設置された圧力センサが第
2のしきい値以上の圧力の変化を検知した場合に警報を
出力することができる。このため、患者の立ち上がろう
とする動作をより正確に検知でき、立ち上がることによ
って起り得るトラブルから患者をより確実に保護するこ
とができるという効果を奏する。また、立ち上がり検知
装置の信頼性をいっそう高めることができるという効果
を奏する。
【0086】請求項3に記載の発明の立ち上がり検知装
置は、入床の動作時にベッド面にかかる圧力の変化が立
ち上がりとして誤判断されることを防ぎ、立ち上がり検
知装置の信頼性をいっそう高めることができるという効
果を奏する。
【0087】請求項4に記載の発明の立ち上がり検知装
置は、各患者に応じて警報条件を変更することができ、
より正確に患者の立ち上がりを検知することができると
いう効果を奏する。
【0088】請求項5に記載の発明の立ち上がり検知装
置は、警報条件の変更が患者の病状および体格のいずれ
か一方、または両方を入力することによって可能になる
ため、患者の病状や体格と警報条件との対応関係につい
て特に知識のないオペレータであっても各患者に適切な
警報条件を簡易に設定することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立ち上がり検知装置の一構成例を示し
た図である。
【図2】本発明の実施の形態1の立ち上がり検知装置の
構成を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に共通の立ち上がり検知装
置のセンサの配置を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態1の立ち上がり検知方法を
説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態2の立ち上がり検知装置の
構成を説明するためのブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態2の立ち上がり検知方法を
説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態3の立ち上がり検知装置の
構成を説明するためのブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態3の立ち上がり検知方法を
説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の立ち上がり検知装置で取得されたデー
タを例示する図である。
【図10】本発明の立ち上がり検知装置の他の構成例を
示した図である。
【図11】本発明の立ち上がり検知装置のさらに他の構
成例を示した図である。
【符号の説明】
1 ベッド 101 パソコン 102 モニタリング装置 103 変換器 104 通信処理装置 201 制御部 202 タイマ 203 警報機 204、206 スピーカ 205 モニタ 501 入床検知部 701 条件変更部 1001 警報発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C086 AA22 BA07 CA15 CB20 DA01 DA08 EA11 EA13 FA02 FA11 GA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッドにおいて人体と接触する面にかか
    る圧力を検知する複数の圧力センサと、前記複数の圧力
    センサのいずれかが検知した圧力が第1のしきい値以上
    の変化をした場合に所定の長さの時間の計時を開始する
    計時手段と、前記複数の圧力センサが検知した圧力の変
    化と前記計時手段によって計時された時間とに基づいて
    警報機を制御する警報制御手段と、を備えてなり、 前記複数の圧力センサのうちの少なくとも一つがグルー
    プを構成すると共に、前記警報制御手段は、前記計時手
    段が前記所定の長さの時間の計時を完了する以前に前記
    グループを構成する圧力センサのいずれかが第2のしき
    い値以上の圧力の変化を検知した場合、前記警報機に警
    報を出力させることを特徴とする立ち上がり検知装置。
  2. 【請求項2】 前記グループを構成する圧力センサは、
    ベッドにおいて人体と接触する面の中央部分を含んで設
    定される所定の範囲の圧力の変化を検知するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の立ち上がり検知装
    置。
  3. 【請求項3】 さらに、人がベッドに入ったことを検知
    する入床検知手段を備え、前記警報制御手段は、前記入
    床検知手段によりベッドに人が入ったことが検知された
    後、前記圧力センサによって検知された圧力の変化に基
    づいて警報を出力する処理を開始することを特徴とする
    請求項1または2に記載の立ち上がり検知装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記第1のしきい値、第2のし
    きい値、グループを構成するセンサ、前記計時手段によ
    って計時される時間の長さの少なくとも1つを含む警報
    条件を変更する警報発生条件変更手段を備えることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の立ち上が
    り検知装置。
  5. 【請求項5】 前記警報発生条件変更手段は、ベッドを
    使用する人の病状または体格のいずれか一方または両方
    に応じて前記警報条件を変更することを特徴とする請求
    項4に記載の立ち上がり検知装置。
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