JP2002297914A - 外国為替取引処理装置、方法及び記録媒体 - Google Patents

外国為替取引処理装置、方法及び記録媒体

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JP2002297914A
JP2002297914A JP2001100849A JP2001100849A JP2002297914A JP 2002297914 A JP2002297914 A JP 2002297914A JP 2001100849 A JP2001100849 A JP 2001100849A JP 2001100849 A JP2001100849 A JP 2001100849A JP 2002297914 A JP2002297914 A JP 2002297914A
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settlement
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JP2001100849A
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Masato Ito
正人 伊藤
Takashi Mochizuki
隆 望月
Kazunori Matsumura
和典 松村
Atsuo Iketani
敦夫 池谷
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MUFG Bank Ltd
Original Assignee
Bank of Tokyo Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外国為替取引を実行する際の負荷の分散を実
現する。 【解決手段】 毎営業日の前日の通常業務終了時刻以降
の一定時刻よりコンピュータによって以下の業前処理を
実行する。すなわち、翌営業日に実行を予定している仕
向送金取引の中から、対価区分がコント又はノーエック
スの仕向送金取引を検索し(130)、抽出された各仕向送
金取引に対して、支払いを指図する電文の発信(160)以
外の処理を各々実行する(134〜156)。これらの処理は送
金実行日前日の夜間に行われるので負荷の平準化を実現
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外国為替取引処理装
置、方法及び記録媒体に係り、特に、顧客からの依頼に
基づいて外国為替取引を実行する外国為替取引処理装
置、該外国為替取引処理装置に適用可能な外国為替取引
処理方法、及びコンピュータを外国為替取引処理装置と
して機能させるためのプログラムが記録された記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】金融機関で行われている多種多様な業務
の1つに、顧客からの依頼に従って海外への送金(仕向
送金)や輸入の決済等の外国為替取引を行う外国為替業
務がある。この外国為替業務の省力化を目的として、仕
向送金等の業務の一部を自動化することは従来より行わ
れており、例えば特許第2797969号公報には、特
定当事者間の定期的且つ定額の仕向送金において、1回
目の仕向送金で入力した送金ルートを登録しておき、2
回目以降の送金においては、登録されている送金ルート
に従って送金を行い、さらに外国通貨に対する適用相場
の自動決定を可能にしたことにより、仕向送金業務の省
力化を実現する外国送金業務自動処理装置が開示されて
いる。
【0003】また、特開平6−243158号公報に
は、送金依頼人が送金を依頼するための手間や、送金依
頼人によって作成された送金依頼書を行員がチェックす
る手間を軽減するために、ロビー端末の入力部を介して
送金依頼人が送金依頼書の項目を入力すると、送金依頼
書が印刷されると共に送金データを記録した振込カード
が発行され、該振込カードを読み取ることで送金データ
がホストコンピュータに送信されて送金処理が行われる
ようにした外国送金業務処理システムが開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金融機
関への外国為替取引の依頼は一定の時期に集中する傾向
がある。このため、外国為替取引を行うコンピュータ・
システムの処理能力は、特に依頼が集中する繁忙時期に
おける業務量を基準として定める必要があるが、これに
伴って、依頼件数の少ない閑散時期にコンピュータ・シ
ステムの稼働率が低下する等のように効率が悪いという
問題があった。
【0005】これに対し、特開平6−243158号公
報に記載の技術は、送金依頼人の負担を軽減すると共
に、送金依頼の受付業務を省力化するための技術であ
り、既に受付けが完了している外国為替取引を実行する
際の負荷を軽減することは不可能である。
【0006】また、特許第2797969号公報に記載
の技術を適用すれば、特定当事者間の定期的且つ定額で
依頼される仕向送金を実行する際の負荷を若干は軽減で
きるものの、実際の外国為替取引の依頼は都度異なる当
事者間において都度異なる金額でなされるケースが大半
であり、また近年、外国為替取引全体としての依頼件数
が増加の傾向にあり、特に繁忙時期には、実行を予定し
ていた全ての外国為替取引を、予定していた取引実行日
中に完了させることが次第に困難になりつつある現状に
鑑みると、負荷平準化の抜本的な方策が求められてい
た。
【0007】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、外国為替取引を実行する際の負荷の分散を実現でき
る外国為替取引処理装置、方法及び記録媒体を得ること
が目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、顧客か
ら実行が依頼される外国為替取引には、決済金額が取引
実行日の外国為替相場に応じて変動する取引と、決済金
額が取引実行日の外国為替相場の影響を受けない取引の
2種類があることに着目し、後者の取引を実行するため
の処理を取引実行日の外国為替相場が確定する前に行え
ば、負荷を分散させることが可能であることに想到し、
本願発明を成すに至った。
【0009】上記に基づき、請求項1記載の発明に係る
外国為替取引処理装置は、顧客からの依頼に基づいて実
行が予約された外国為替取引が登録される記憶手段と、
前記記憶手段に登録されている個々の外国為替取引を、
決済金額が取引実行日の外国為替相場に応じて変動する
第1の取引と、決済金額が取引実行日の外国為替相場の
影響を受けない第2の取引とに分別する分別手段と、前
記分別手段によって第1の取引に分別された外国為替取
引を実行するための処理を、取引実行日の外国為替相場
の確定以後に行う第1処理手段と、前記分別手段によっ
て第2の取引に分別された外国為替取引を実行するため
の処理を、取引実行日の外国為替相場の確定前より行う
第2処理手段と、を含んで構成されている。
【0010】請求項1記載の発明では、顧客からの依頼
に基づいて実行が予約された外国為替取引が記憶手段に
登録され、分別手段は、記憶手段に登録されている個々
の外国為替取引を、決済金額が取引実行日の外国為替相
場に応じて変動する第1の取引と、決済金額が取引実行
日の外国為替相場の影響を受けない第2の取引に分別す
る。なお、外国為替取引の実行依頼は、外国為替取引の
実行依頼を受け付ける営業所に顧客が来店して依頼する
形態でもよいし、顧客がコンピュータを操作してオンラ
インで依頼する形態でもよい。また、分別手段による分
別は、例えば顧客から依頼された外国為替取引を記憶手
段に登録する際に、依頼された外国為替取引の種類等を
表す情報が対応付けて記憶されるようにしておき、分別
対象の外国為替取引に対応付けて記憶された情報を参照
することで行うことができる。
【0011】また、第1の取引としては、例えば請求項
2に記載したように、顧客との決済通貨と外国為替取引
の取引通貨が異なり且つ決済通貨と取引通貨の交換を取
引実行日の外国為替相場に従って行う第1の外国為替取
引が挙げられる。また、第2の取引としては、例えば請
求項2に記載したように、顧客との決済通貨と外国為替
取引の取引通貨が同一である第2の外国為替取引、又は
顧客との決済通貨と外国為替取引の取引通貨が異なり且
つ決済通貨と取引通貨の交換を取引実行日以前に顧客と
予め取り決めた外国為替相場に従って行う第3の外国為
替取引が挙げられる。
【0012】また請求項1記載の発明では、分別手段に
よって第1の取引に分別された外国為替取引を実行する
ための処理が、第1処理手段によって取引実行日の外国
為替相場の確定以後に行われ、分別手段によって第2の
取引に分別された外国為替取引を実行するための処理
が、第2処理手段によって取引実行日の外国為替相場の
確定前より行われる。なお、第1処理手段及び第2処理
手段によって行われる、外国為替取引を実行するための
処理としては、具体的には、例えば請求項3に記載した
ように、外国為替取引を依頼した顧客との決済を行うた
めの処理(例えば決済を行う処理、又は決済の準備を行
う処理)、外国為替取引を行う金融機関へ発信する電文
を作成する処理、及び外国為替取引を行う金融機関との
決済を行うための処理(例えば決済を行う処理、又は決
済の準備を行う処理)があり、上記処理の少なくとも1
つを行うことができる。
【0013】請求項1記載の発明に係る分別手段、第1
処理手段及び第2処理手段は、何れもコンピュータが所
定のプログラムを実行することで実現することができる
が、請求項1記載の発明では、第1処理手段が処理を実
行する時間帯と第2処理手段が処理を実行する時間帯を
ずらしているので、外国為替取引を実行する際の負荷の
分散を実現することができる。これにより、コンピュー
タが所定のプログラムを実行することで、前記コンピュ
ータを本発明に係る外国為替取引処理装置として機能さ
せる態様において、前記コンピュータの処理能力を適正
化する等によって効率を向上させることも可能となる。
【0014】なお、コンピュータが所定のプログラムを
実行することで外国為替取引処理装置として機能させる
態様において、前記コンピュータが他の処理も行う等の
場合には、請求項4に記載したように、第2処理手段
が、第2の取引に分別された外国為替取引を実行するた
めの処理を、取引実行日の外国為替相場の確定前の前日
夜間に行うことが好ましい。常時稼働されるコンピュー
タであっても一般に夜間は稼働率が低いことが多いの
で、第2の取引に分別された外国為替取引を実行するた
めの処理を夜間に行うことにより、外国為替取引を実行
する際の負荷をより平準化することができる。
【0015】また、請求項1乃至請求項4の何れかに記
載の発明における外国為替取引としては、例えば請求項
5に記載した仕向送金が挙げられるが、他の外国為替取
引、例えば輸入取引の決済、輸出取立の決済、外貨小切
手取立の決済、輸出買取の決済、外貨小切手買取の決
済、被仕向送金の決済、外貨貸付実行代り金決済、外貨
貸付内入ならびに回収の決済、外貨預金の作成ならびに
支払(解約)の決済、トラベラーズチェックの売渡しな
らびに買取決済、外貨現金の売渡しならびに買取決済等
に適用することも可能である。
【0016】請求項6記載の発明に係る外国為替取引処
理方法は、顧客からの依頼に基づいて実行が予約されて
記憶手段に登録されている個々の外国為替取引を、決済
金額が取引実行日の外国為替相場に応じて変動する第1
の取引と、決済金額が取引実行日の外国為替相場の影響
を受けない第2の取引とに分別し、第1の取引に分別し
た外国為替取引を実行するための処理を、取引実行日の
外国為替相場の確定以後にコンピュータに行わせると共
に、第2の取引に分別した外国為替取引を実行するため
の処理を、取引実行日の外国為替相場の確定前よりコン
ピュータに行わせるので、請求項1記載の発明と同様
に、外国為替取引を実行する際の負荷の分散を実現する
ことができる。
【0017】請求項7記載の発明に係る記録媒体は、顧
客からの依頼に基づいて実行が予約されて記憶手段に登
録されている個々の外国為替取引を、決済金額が取引実
行日の外国為替相場に応じて変動する第1の取引と、決
済金額が取引実行日の外国為替相場の影響を受けない第
2の取引とに分別する第1のステップ、第1の取引に分
別した外国為替取引を実行するための処理を、取引実行
日の外国為替相場の確定以後に行うと共に、第2の取引
に分別した外国為替取引を実行するための処理を、取引
実行日の外国為替相場の確定前より行う第2のステップ
を含む処理をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムが記録されている。
【0018】請求項7記載の発明に係る記録媒体には、
上記第1及び第2のステップを含む処理、すなわちコン
ピュータを、請求項1に記載の外国為替取引処理装置と
して機能させるためのプログラムが記録されているの
で、コンピュータが前記記録媒体に記録されたプログラ
ムを読み出して実行することにより、請求項1記載の発
明と同様に、外国為替取引を実行する際の負荷の分散を
実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。図1には、金融機関に
設置された実際のコンピュータ・システムのうち、金融
機関の外国為替業務(以下では「外国為替」を必要に応
じて「外為」と称する)に関わる部分をコンピュータ・
システム10として示している。なお、金融機関に設置
された実際のコンピュータ・システムは、図1に示した
構成に加えて、他の業務を支援するための多数台のコン
ピュータを含んで構成されている。
【0020】本実施形態に係るコンピュータ・システム
10は、特定金融機関の各支店のうち外国為替取引の依
頼を受け付ける業務も行う支店(図1では「外為取扱支
店」と表記)に設置された端末装置12と、外国為替取
引に係る事務を集中的に処理する部署((図1では「外
為事務集中センタ」と表記)に設置された外為処理用ホ
スト・コンピュータ14と、エレクトロニック・バンキ
ング・システム(EBシステム)に係る処理を受け付け
る受付用ホスト・コンピュータ16と、顧客の円預金口
座の管理を含む勘定系の処理を行う勘定系処理用ホスト
・コンピュータ18と、を含んで構成されており、外為
処理用ホスト・コンピュータ14、受付用ホスト・コン
ピュータ16及び勘定系処理用ホスト・コンピュータ1
8はイントラネット20を介して互いに接続されてい
る。
【0021】外為処理用のホスト・コンピュータ14
は、例えば汎用の大型コンピュータから成り、CPU1
4A、ROM14B、RAM14C、入出力ポート14
Dを備え、これらはアドレスバス、データバス、制御バ
ス等のバス14Eを介して互いに接続されている。入出
力ポート14Dには、各種の入出力機器として、イント
ラネット20に接続された通信制御装置(例えばルー
タ)24、ディスプレイ26、マウス28、キーボード
30、HDD32、CD−ROMからの情報の読み出し
を行うCD−ROMドライブ34が各々接続されてい
る。
【0022】なお、ホスト・コンピュータ14の通信制
御装置24には端末装置12が接続されていると共に、
金融機関の間でメッセージを交換するための専用ネット
ワーク(例えばS.W.I.F.T等)36が接続されてお
り、この専用ネットワーク36を介して海外の他の金融
機関(例えば海外支店、姉妹関係にある海外の金融機
関、コルレス金融機関等)のコンピュータ・システム3
8とメッセージを交換することも可能とされている。
【0023】また、ホスト・コンピュータ14には、外
為処理をホスト・コンピュータ14のCPU14Aによ
って実行するための外為処理プログラムがHDD32に
インストールされている。外為処理プログラムは、後述
する業前処理を実行するための業前処理プログラム及び
日中処理を実行するための日中処理プログラムを含んで
構成されている。この業前処理及び日中処理を含む外為
処理は、請求項6記載の発明に係る外国為替取引処理方
法が適用された処理であり、ホスト・コンピュータ14
は、CPU14Aが外為処理プログラムを実行すること
で請求項1記載の外国為替取引処理装置として機能す
る。
【0024】外為処理プログラムをホスト・コンピュー
タ14にインストール(移入)するには幾つかの方法が
あるが、例えば外為処理プログラムをセットアッププロ
グラムと共にCD−ROM42に記録しておき、CD−
ROM42をホスト・コンピュータ14のCD−ROM
ドライブ34にセットし、CPU14Aに対して前記セ
ットアッププログラムの実行を指示すれば、CD−RO
M42から外為処理プログラムが順に読み出され、読み
出された外為処理プログラムがHDD32に順に書き込
まれることで外為処理プログラムのインストールが行わ
れる。上記の態様において、CD−ROM42は請求項
7に記載の記録媒体に対応している。
【0025】また、受付用ホスト・コンピュータ16及
び勘定系処理用ホスト・コンピュータ18も、外為処理
用のホスト・コンピュータ14と同様に、例えば汎用の
大型コンピュータで構成されている。受付用ホスト・コ
ンピュータ16は、EBシステムを利用する契約を特定
金融機関と結んでいる各顧客(個人顧客でも法人顧客で
もよい)が各々所持しているパーソナル・コンピュータ
(クライアントPC)40と通信回線(例えば公衆電話
回線等)を介して接続可能とされている。このクライア
ントPC40には、EBシステムを利用した各種処理を
クライアントPC40によって実行するためのプログラ
ムがHDDに予めインストールされている。
【0026】次に本実施形態の作用として、顧客(送金
依頼人)からの依頼に応じて、本発明に係る外国為替取
引の1つである仕向送金取引(本実施形態に係るコンピ
ュータ・システム10が設置された金融機関を仕向金融
機関とする仕向送金取引)を実行する際の処理について
説明する。
【0027】仕向送金取引は、送金依頼人が海外の送金
受取人へ送金するために、仕向金融機関に所要資金を払
い込み、仕向金融機関に対し、被仕向金融機関(例えば
仕向金融機関の海外支店、姉妹関係にある金融機関、或
いは外国為替取引契約を結んでいるコルレス金融機関)
を通じて、払い込んだ資金を受取人に支払うことを委託
する取引である。被仕向金融機関に対する支払い指図の
形式としては、電信送金為替(T/T)、普通送金為替
(O/T)及び送金小切手(D/D)の3種類がある
が、このうち仕向金融機関が電信によって被仕向金融機
関に支払いを指図する形式(電信送金為替又は普通送金
為替)を用いて仕向送金を行う場合には、送金依頼人が
仕向金融機関に仕向送金取引の実行を依頼する必要があ
る。
【0028】本実施形態では、仕向送金取引の実行を依
頼する際の依頼方法として2種類の方法が用意されてい
る。第1の依頼方法は、図2(A)に示すように送金依
頼人が外為取扱支店に来店し(ステップ100)、所定
の仕向送金依頼書に必要事項を記入し(ステップ10
2)、窓口に提出することにより依頼する方法である。
なお、仕向送金依頼書に記入すべき事項としては、送金
依頼人を特定するための情報(例えば氏名・住所・送金
依頼人の口座番号等)、送金受取人を特定するための情
報(例えば氏名・住所等)、支払い指図の形式、送金実
行日、送金金額、決済方法、被仕向金融機関を特定する
ための情報等が挙げられる。
【0029】また仕向送金には、対価区分として、送金
先地の通貨(例えば「US$」やその他の外貨)建てで
送金依頼人から指定された送金金額を送金すると共に、
送金依頼人との間の決済を、送金実行日の外国為替相場
に従い送金元地の通貨(本実施形態では「円」とする、
以下同様)建てで行う「スポット」(spot:請求項2に
記載の第1の外国為替取引に相当)、送金先地の通貨
(以下、単に外貨という)建てで送金依頼人から指定さ
れた送金金額を送金すると共に送金依頼人との間の決済
も外貨建てで行うか、或いは円建てで送金依頼人から指
定された送金金額を円建てのまま送金すると共に送金依
頼人との間の決済も円建てで行う「ノーエックス」(no
-ex:請求項2に記載の第2の外国為替取引に相当)、
外貨建てで送金依頼人から指定された送金金額を送金す
ると共に、送金依頼人との間の決済を、送金実行日以前
に送金依頼人との間で取り決められた外国為替相場に従
い円建てで行う「コント」(cont:請求項2に記載の第
3の外国為替取引に相当)の3種類がある。このため、
送金依頼人は、今回の仕向送金取引における対価区分を
仕向送金依頼書に記入することで指定する。
【0030】外為取扱支店では、送金依頼人から提出さ
れた仕向送金依頼書の内容を点検した後に、端末装置1
2のキーボード等を操作し、仕向送金依頼書によって送
金依頼人から指定された事項を入力する(ステップ10
4)。外為処理用のホスト・コンピュータ14のHDD
32には、後日実行する仕向送金に関する各種の情報を
登録するための送金予約ファイルが記憶されており、端
末装置12を介して入力された情報はイントラネット2
0を経由して外為処理用のホスト・コンピュータ14へ
送信され、ホスト・コンピュータ14によって送金予約
ファイルに登録される(ステップ106)。このよう
に、HDD32は本発明の記憶手段に対応している。
【0031】送金予約ファイルへの登録が完了すると、
ホスト・コンピュータ14は端末装置12に対して登録
が完了したことを通知する応答を返す。これにより、第
1の依頼方法によって実行が依頼された仕向送金取引の
受付処理が完了する。
【0032】仕向送金取引の実行を依頼する際の第2の
依頼方法は、クライアントPC40を介してオンライン
で依頼する方法である。この方法では、送金依頼人は、
自身が所持しているクライアントPC40の電源を投入
してEBシステムを利用するためのプログラムの実行を
指示し、仕向送金取引の実行を依頼するために必要な情
報を入力するための画面をディスプレイ(図示省略)に
表示させる。この画面には、前述の仕向送金依頼書に記
入する事項と同様の情報を入力するための各種の入力欄
が設けられており、送金依頼人はクライアントPC40
のキーボード(図示省略)等を介して情報を入力する
(ステップ110)。そして送金依頼人は、情報の入力
が完了すると、入力した情報の送信を指示することで仕
向送金取引の実行を依頼する。
【0033】クライアントPC40から送信された情報
は、通信回線を伝送されて受付用ホスト・コンピュータ
16に受信される。受付用ホスト・コンピュータ16
は、クライアントPC40から受信した情報が仕向送金
取引の実行を依頼する情報であることを検知すると、受
信した情報をイントラネット20経由でホスト・コンピ
ュータ14へ転送し、該情報はホスト・コンピュータ1
4によって送金予約ファイルに登録される(ステップ1
14)。送金予約ファイルへの登録が完了すると、ホス
ト・コンピュータ14は受付用ホスト・コンピュータ1
6に対して登録が完了したことを通知する応答を返し、
実行が依頼された仕向送金取引を受付けたことが受付用
ホスト・コンピュータ16からクライアントPC40に
通知される。これにより、第2の依頼方法によって実行
が依頼された仕向送金取引の受付処理が完了する。
【0034】ホスト・コンピュータ14は、送金予約フ
ァイルに登録された各仕向送金取引の情報に対し、送金
依頼人より仕向送金取引の実行が依頼された日(依頼
日)から、送金依頼人より指定された送金実行日の前日
迄の間の所定の事前登録操作日に、CPU14Aが外為
処理プログラムを実行することにより、仕向送金取引の
実行に必要な情報(例えば個々の仕向送金取引を識別す
るための取引番号等)を付加したり、関連するファイル
の更新等を行う事前記帳処理(図2(A)及び(B)の
ステップ108)を行う。
【0035】また、送金依頼人から指定された被仕向金
融機関(送金受取人への支払いを行う支払金融機関)
が、仕向金融機関の海外支店、姉妹関係にある海外の金
融機関及びコルレス金融機関の何れでもなく、直接の取
引がない場合には、仕向金融機関が被仕向金融機関に対
して支払いを直接指図することは非常に困難である。こ
のため、このような場合には海外の単一又は複数の金融
機関を経由して(以下では、このような金融機関を便宜
的に通知金融機関という)仕向送金取引が行われる。
【0036】具体的には、海外の単一又は複数の金融機
関を経由する仕向送金取引の送金ルートにおける金融機
関の総数をnMAXとしたときに、直接の取引があるn番
目(初期値:1)の金融機関からn+1番目の金融機関
へ支払を指図し、両者の間で決済を行うことをn=1番
目の金融機関から順に繰り返し、n=nMAX番目の被仕
向金融機関が送金受取人への支払いを行うことによって
仕向送金取引が成される。ホスト・コンピュータ14の
HDD32には、直接の取引がない金融機関が被仕向金
融機関として指定された過去の仕向送金取引において、
何れの金融機関を経由して仕向送金取引を行ったか(す
なわち送金ルート)を表す情報が送金履歴ファイル(図
1及び図2参照)として登録されている。
【0037】事前記帳処理では、送金予約ファイルに情
報が登録されている仕向送金取引の中に、直接の取引が
ない金融機関が被仕向金融機関として指定されている仕
向送金取引が存在しているか否かを検索する。そして、
該当する仕向送金取引が存在していた場合には送金履歴
ファイルを参照し、被仕向金融機関として今回と同一の
金融機関が指定された仕向送金取引が過去に実行された
か否か(今回と同一の金融機関を被仕向金融機関とする
過去の仕向送金取引における送金ルートが登録されてい
るか否か)を検索する。
【0038】過去の送金ルートが登録されていた場合に
は、登録されている送金ルート情報を送金履歴ファイル
から読み出し、該当する仕向送金取引のデータに付加す
る。また、過去の送金ルートが登録されていなかった
(被仕向金融機関として今回と同一の金融機関が指定さ
れた仕向送金取引が過去に行われていなかった)場合に
は、ディスプレイ26に所定のメッセージを表示する等
により送金ルートを指定するようオペレータに要請し、
オペレータがキーボード30やマウス28を操作するこ
とによって指定された送金ルートを、該当する仕向送金
取引のデータに付加すると共に、送金履歴ファイルにも
追加登録する。
【0039】上述した事前登録処理が行われることによ
り、送金予約ファイルには、実行が予約されている個々
の仕向送金取引について、各々次の表1に示すような項
目の情報が各々記憶されることになる。なお、「外為相
場(適用換算レート)」については、「対価区分」が
「コント」の場合にのみ設定される。
【0040】
【表1】
【0041】続いて、CPU14Aが業前処理プログラ
ムを実行することによってホスト・コンピュータ14で
行われる業前処理について、図3のフローチャートを参
照して説明する。なお、業前処理プログラムは、毎営業
日の前日の通常業務終了時刻以降の一定時刻(例えば1
8:00)よりCPU14Aによって実行が開始される
ようにタスク・スケジューラに登録されている。
【0042】ステップ130ではHDD32に記憶され
ている送金予約ファイルを参照し、「送金予定日」とし
て翌営業日の日付が設定されており、翌営業日の外為相
場を使用しない仕向送金取引、すなわち「対価区分」が
「コント」又は「ノーエックス」の仕向送金取引を検索
する。なお、ステップ130は本発明の分別手段に対応
しており、次のステップ132以降の処理は本発明の第
2処理手段に対応している。
【0043】ステップ132では、ステップ130の検
索によって該当する仕向送金取引が抽出されたか否か判
定する。判定が否定された場合には業前処理を終了する
が、判定が肯定された場合にはステップ134へ移行
し、処理対象の仕向送金取引としての単一の仕向送金取
引の情報を、ステップ130で抽出された仕向送金取引
の中から取り出す。
【0044】次のステップ136では、ステップ134
で取り出した処理対象の仕向送金取引の情報のうち、
「送金金額」「対価区分」「外為相場(但し「対価区
分」が「コント」の場合のみ)」及び「送金ルート」を
参照し、処理対象の仕向送金取引における顧客(送金依
頼人)との間の決済の金額(対顧決済金額という)を演
算する。対顧決済金額は送金金額に金融機関の手数料等
を加えた金額であり、例えば「対価区分」が「ノーエッ
クス」であれば「送金ルート」等に応じて定まる円貨の
手数料と組み合わせて対顧決済金額を定める。また、
「対価区分」が「コント」であれば外貨建ての「送金金
額」と「外為相場」として締結されているレートから算
出した金額に円貨の手数料を合算した金額が対顧決済金
額となる。
【0045】ステップ138では、送金依頼人が金融機
関に開設している口座(「決済方法」により指定された
送金依頼人の円預金口座又は外貨建ての預金口座)の残
高をステップ136で演算した対顧決済金額と比較する
ことにより、処理対象の仕向送金取引について、送金依
頼人との間の決済が可能か否か判定する。残高不足等の
理由により対顧決済が不可能である場合には、前記判定
が否定されてステップ140へ移行し、該当する仕向送
金取引の情報を送金予約ファイルから別の特定ファイル
へ移動させることで、処理対象の仕向送金取引の実行を
中止する等のエラー処理を行った後にステップ156へ
移行する。
【0046】一方、対顧決済が可能であれば処理対象の
仕向送金取引は実行可能と判断できるので、ステップ1
38の判定が肯定された場合にはステップ142へ移行
し、処理対象の仕向送金取引を実行するための処理とし
て、外為処理を管理するための勘定カウンタを更新する
等の外為記帳処理を行い、次のステップ144では、支
払指図の発信先の海外の金融機関(被仕向金融機関又は
通知金融機関(処理対象の仕向送金取引の送金ルートに
おける2番目の金融機関))の口座(預かり口座という)
が開設されている場合に、前記金融機関の口座残高を更
新することで前記金融機関との間の決済を行い(対外決
済処理)、次のステップ146では、「決済方法」とし
て外貨建ての預金口座による決済が指定されていた場合
に、先のステップ136の演算結果に基づき送金依頼人
の外貨建ての預金口座の残高を更新する等により送金依
頼人との間の決済を行う(対顧客決済処理)。
【0047】また、ステップ148では海外の金融機関
に対して支払いを指図するための電文を作成し、未承認
電文ファイルに格納する。なお、未承認ファイルに格納
された電文は、翌営業日(すなわち送金実行日)に役職
者の承認を得た後に発信される。次のステップ150で
は、処理対象の仕向送金取引が、送金依頼人が開設して
いる円預金口座の残高の更新が必要な取引か否か判定す
る。先のステップ146で送金依頼人の外貨建ての預金
口座によって決済を行った場合には前記判定が否定さ
れ、何ら処理を行うことなくステップ156へ移行する
が、「決済方法」として円預金口座による決済が指定さ
れている場合には前記判定が肯定され、ステップ152
へ移行する。
【0048】本実施形態において、顧客の円預金口座は
勘定系処理用ホスト・コンピュータ18によって管理さ
れている。このため、ステップ152では送金依頼人の
円預金口座の残高更新を行うためのデータを編集する。
そして次のステップ154では、ステップ152で編集
したデータを勘定系処理用ホスト・コンピュータ18へ
転送し、送金依頼人の円預金口座の残高更新を依頼す
る。これにより、処理対象の仕向送金取引についての送
金依頼人との間の決済が完了する。
【0049】ステップ156では、ステップ130にお
ける検索によって抽出された全ての仕向送金取引に対し
てステップ136以降の処理を行ったか否か判定する。
判定が否定された場合にはステップ134に戻り、ステ
ップ130における検索によって抽出された仕向送金取
引のうち未処理の仕向送金取引を対象としてステップ1
36以降の処理を繰り返す。上記により「対価区分」が
「コント」又は「ノーエックス」の仕向送金取引につい
ては、支払いを指図する電文を発信する処理以外の全て
の処理が、送金実行日前日の夜間に行われることにな
る。
【0050】「送金予定日」が翌営業日で「対価区分」
が「コント」又は「ノーエックス」の全ての仕向送金取
引について上記処理を行うと、ステップ156の判定が
肯定されてステップ158へ移行し、役職者によって発
信が承認された電文が有るか否か判定し、判定が肯定さ
れる迄待機する。送金実行日が到来し通常業務が開始さ
れると、役職者は未承認ファイルに格納されている電文
の内容を順に確認し、内容が適正と判断した電文の発信
を承認する。
【0051】役職者が電文の発信を承認すると、ステッ
プ158の判定が肯定されてステップ160へ移行し、
発信が承認された電文を専用ネットワーク36を介して
海外の金融機関のコンピュータ・システムへ発信する。
これにより、電文を受信した海外の金融機関では、受信
した電文の内容に基づき、自身が被仕向金融機関であれ
ば送金受取人への支払いを行うと共に、仕向金融機関と
の決済が未了であれば仕向金融機関の預かり口座を用い
て仕向金融機関との決済を行う。また、電文を受信した
金融機関が通知金融機関であれば、電文によって指定さ
れた送金ルート上の次の金融機関(被仕向金融機関又は
通知金融機関)との間で、上記と同様にして電文の送受
及び決済を行う。そして、送金ルート上の各金融機関の
間で同様の手続きが繰り返されることにより、最終的に
は被仕向金融機関から送金受取人への支払いが行われる
ことになる。
【0052】ステップ162では、未承認ファイルに格
納されていた全ての電文を発信したか否か判定する。判
定が否定された場合にはステップ158に戻り、ステッ
プ158〜162を繰り返す。未承認ファイルに格納さ
れていた全ての電文が役職者の承認を経て発信される
と、ステップ162の判定が肯定されて業前処理を終了
する。
【0053】次に、CPU14Aが日中処理プログラム
を実行することによってホスト・コンピュータ14で行
われる日中処理について、図4のフローチャートを参照
して説明する。なお、日中処理プログラムは、毎営業日
の外為相場通知時刻前(例えば10:30)よりCPU
14Aによって実行が開始されるようにタスク・スケジ
ューラに登録されている。
【0054】ステップ180では本日の外為相場が通知
されたか否か判定し、判定が肯定される迄待機する。日
々の外為相場は通常、午前10:55に確定する。本実
施形態では、その日の外為相場が確定すると、確定した
外為相場がイントラネット20に接続された図示しない
他のコンピュータを介して入力され、入力された相場が
イントラネット20を経由してホスト・コンピュータ1
4に通知される。これにより、ステップ180の判定が
肯定されてステップ182へ移行する。
【0055】ステップ182ではHDD32に記憶され
ている送金予約ファイルを参照し、「送金予定日」とし
て本日の日付が設定されており、本日(送金実行日)の
外為相場を使用する仕向送金取引、すなわち「対価区
分」が「スポット」の仕向送金取引を検索する。なお、
ステップ182は本発明の分別手段に対応しており、次
のステップ184以降の処理は本発明の第1処理手段に
対応している。ステップ184では、ステップ182の
検索によって該当する仕向送金取引が抽出されたか否か
判定する。判定が否定された場合には日中処理を終了す
るが、判定が肯定された場合にはステップ186へ移行
する。
【0056】なお、日中処理のステップ186〜ステッ
プ214は業前処理のステップ134〜ステップ162
と類似しており、以下では業前処理と異なる部分を主に
説明する。ステップ186では、ステップ182で抽出
された仕向送金取引の中から単一の仕向送金取引(処理
対象の仕向送金取引)の情報を取り出し、次のステップ
188では、処理対象の仕向送金取引の情報のうち「送
金金額」及び「送金ルート」と、通知された本日の外為
相場に基づいて、処理対象の仕向送金取引における対顧
決済金額というを演算する。日中処理では、処理対象の
仕向送金取引の「対価区分」が「スポット」であるの
で、円建てで手数料を演算すると共に、通知された本日
の外為相場(レート)を適用して外貨建ての「送金金
額」を円建ての送金金額に換算し、これらを合算するこ
とによって円建ての対顧決済金額を求める。
【0057】ステップ190では、送金依頼人の円預金
口座の残高をステップ188で演算した対顧決済金額と
比較することで、処理対象の仕向送金取引の対顧決済が
可能か否か判定する。判定が否定された場合には、ステ
ップ192で処理対象の仕向送金取引の実行を中止する
等のエラー処理を行った後にステップ208へ移行する
が、対顧決済が可能であればステップ190からステッ
プ194へ移行し、先に説明した業前処理と同様に、外
為記帳処理(ステップ194)、対外決済処理(ステッ
プ196)、対顧決済処理(ステップ198)、発信電
文の作成及び未承認ファイルへの格納(ステップ20
0)を順に行う。
【0058】またステップ202では、送金依頼人の円
預金口座の残高の更新が必要か否か判定し、前記判定が
否定された場合にはステップ156へ移行し、前記判定
が肯定された場合には、先に説明した業前処理と同様
に、送金依頼人の円預金口座の残高更新を行うためのデ
ータを編集し(ステップ204)、編集したデータを勘
定系処理用ホスト・コンピュータ18へ転送し、送金依
頼人の円預金口座の残高更新を依頼する(ステップ20
6)。
【0059】次のステップ208では、ステップ182
で抽出された全ての仕向送金取引に対してステップ18
8以降の処理を行ったか否か判定する。判定が否定され
た場合にはステップ186に戻り、ステップ182で抽
出された仕向送金取引のうち未処理の仕向送金取引を対
象としてステップ188以降の処理を繰り返す。
【0060】「送金予定日」が本日で「対価区分」が
「スポット」である全ての仕向送金取引について上記処
理を行うと、ステップ208の判定が肯定されてステッ
プ210へ移行し、先に説明した業前処理と同様に、役
職者によって発信が承認された電文が有るか否か判定し
(210)、発信が承認された電文を専用ネットワーク
36を介して海外の金融機関のコンピュータ・システム
へ発信する(ステップ212)ことを、未承認ファイル
に格納した全ての電文の発信が完了する迄(ステップ2
14の判定が肯定される迄)繰り返し、未承認ファイル
に格納されていた全ての電文を役職者の承認を経て発信
すると日中処理を終了する。これにより、「対価区分」
が「スポット」である仕向送金取引も送金予定日に実行
されることになる。
【0061】なお、先にも説明したように日中処理は金
融機関の営業時間帯に実行されるため、ステップ186
〜ステップ208の処理を行っている間にも、既に未承
認ファイルに格納した電文に対して、役職者による内容
確認及び発信承認が行われる可能性がある。このため、
ステップ210〜ステップ214の処理をステップ18
6〜ステップ208の処理と並列に行うようにしてもよ
い。
【0062】以上説明したように、本実施形態では、
「対価区分」が「コント」又は「ノーエックス」である
仕向送金取引については、支払いを指図する電文を発信
する処理以外の全ての処理を送金実行日前日の夜間に行
い、「対価区分」が「コント」又は「ノーエックス」で
ある仕向送金取引に対応する電文の発信、及び「対価区
分」が「スポット」である仕向送金取引に対応する各処
理を送金実行日の営業時間帯に行っているので、仕向送
金取引の依頼件数が集中する繁忙時期であっても、コン
ピュータ・システム10に加わる負荷を平準化すること
ができ、コンピュータ・システム10(特に外為処理用
ホスト・コンピュータ14)の処理能力の適正化を図る
ことができる。
【0063】なお、上記では毎営業日の前日の通常業務
終了時刻以降の一定時刻より業前処理の実行を開始する
場合を説明したが、これに限定されるものではなく、仕
向送金取引の依頼件数に応じて業前処理の実行開始時刻
を変化させるようにしてもよい(例えば依頼件数が少な
ければ業前処理のうちの電文の送信以外の処理が短時間
で完了するので、業前処理の実行開始時刻を後側にずら
す等)。
【0064】また、上記では本発明に係る外国為替取引
処理装置を単一のコンピュータ(外為処理用ホスト・コ
ンピュータ14)で構成した場合を例に説明したが、こ
れに限定されるものではなく、本発明に係る外国為替取
引処理装置を複数台のコンピュータによって実現しても
よいことは言うまでもなく、外為取扱支店に設置されて
いる端末装置12の一部又は全てに、上記で説明した業
前処理及び日中処理を行う機能を持たせることにより、
負荷の更なる分散を図るようにしてもよい。
【0065】また、上記では本発明に係る外国為替取引
として仕向送金取引を例に説明したが、これに限定され
るものではなく、本発明は輸入の決済等の他の外国為替
取引にも適用可能である。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように請求項1及び請求項
6記載の発明は、実行が予約された個々の外国為替取引
を、決済金額が取引実行日の外国為替相場に応じて変動
する第1の取引と、決済金額が取引実行日の外国為替相
場の影響を受けない第2の取引とに分別し、第1の取引
に分別された外国為替取引を実行するための処理が、取
引実行日の外国為替相場の確定以後に行われ、第2の取
引に分別された外国為替取引を実行するための処理が、
取引実行日の外国為替相場の確定前より行われるように
したので、外国為替取引を実行する際の負荷の分散を実
現できる、という優れた効果を有する。
【0067】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第2の取引に分別された外国為替取引を実
行するための処理を、取引実行日の外国為替相場の確定
前の前日夜間に行うようにしたので、上記効果に加え、
外国為替取引を実行する際の負荷をより平準化できる、
という効果を有する。
【0068】請求項7記載の発明は、顧客からの依頼に
基づいて実行が予約された個々の外国為替取引を、決済
金額が取引実行日の外国為替相場に応じて変動する第1
の取引と、決済金額が取引実行日の外国為替相場の影響
を受けない第2の取引とに分別する第1のステップ、第
1の取引に分別した外国為替取引を実行するための処理
を、取引実行日の外国為替相場の確定以後に行うと共
に、第2の取引に分別した外国為替取引を実行するため
の処理を、取引実行日の外国為替相場の確定前より行う
第2のステップを含む処理をコンピュータに実行させる
ためのプログラムを記録媒体に記録したので、外国為替
取引を実行する際の負荷の分散を実現できる、という優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係るコンピュータ・システムの
概略構成図である。
【図2】 仕向送金の依頼形態の一例を示すシーケンス
図である。
【図3】 業前処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図4】 日中処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】 10 コンピュータ・システム 12 端末装置 14 外為処理用ホスト・コンピュータ 20 イントラネット 36 専用ネットワーク 38 コンピュータ・システム
フロントページの続き (72)発明者 松村 和典 東京都目黒区青葉台4−8−6 東京三菱 インフォメーションテクノロジー株式会社 内 (72)発明者 池谷 敦夫 東京都目黒区青葉台4−8−6 東京三菱 インフォメーションテクノロジー株式会社 内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顧客からの依頼に基づいて実行が予約さ
    れた外国為替取引が登録される記憶手段と、 前記記憶手段に登録されている個々の外国為替取引を、
    決済金額が取引実行日の外国為替相場に応じて変動する
    第1の取引と、決済金額が取引実行日の外国為替相場の
    影響を受けない第2の取引とに分別する分別手段と、 前記分別手段によって第1の取引に分別された外国為替
    取引を実行するための処理を、取引実行日の外国為替相
    場の確定以後に行う第1処理手段と、 前記分別手段によって第2の取引に分別された外国為替
    取引を実行するための処理を、取引実行日の外国為替相
    場の確定前より行う第2処理手段と、 を含む外国為替取引処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の取引は、顧客との決済通貨と
    外国為替取引の取引通貨が異なり且つ決済通貨と取引通
    貨の交換を取引実行日の外国為替相場に従って行う第1
    の外国為替取引であり、前記第2の取引は、顧客との決
    済通貨と外国為替取引の取引通貨が同一である第2の外
    国為替取引、又は顧客との決済通貨と外国為替取引の取
    引通貨が異なり且つ決済通貨と取引通貨の交換を取引実
    行日以前に顧客と予め取り決めた外国為替相場に従って
    行う第3の外国為替取引であることを特徴とする請求項
    1記載の外国為替取引処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1処理手段及び第2処理手段は、
    前記外国為替取引を実行するための処理として、外国為
    替取引を依頼した顧客との決済を行うための処理、外国
    為替取引を行う金融機関へ発信する電文を作成する処
    理、及び外国為替取引を行う金融機関との決済を行うた
    めの処理の少なくとも1つを行うことを特徴とする請求
    項1記載の外国為替取引処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第2処理手段は、前記第2の取引に
    分別された外国為替取引を実行するための処理を、取引
    実行日の外国為替相場の確定前の前日夜間に行うことを
    特徴とする請求項1記載の外国為替取引処理装置。
  5. 【請求項5】 前記外国為替取引は仕向送金であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の
    外国為替取引処理装置。
  6. 【請求項6】 顧客からの依頼に基づいて実行が予約さ
    れて記憶手段に登録されている個々の外国為替取引を、
    決済金額が取引実行日の外国為替相場に応じて変動する
    第1の取引と、決済金額が取引実行日の外国為替相場の
    影響を受けない第2の取引とに分別し、 第1の取引に分別した外国為替取引を実行するための処
    理を、取引実行日の外国為替相場の確定以後にコンピュ
    ータに行わせると共に、第2の取引に分別した外国為替
    取引を実行するための処理を、取引実行日の外国為替相
    場の確定前よりコンピュータに行わせる外国為替取引処
    理方法。
  7. 【請求項7】 顧客からの依頼に基づいて実行が予約さ
    れて記憶手段に登録されている個々の外国為替取引を、
    決済金額が取引実行日の外国為替相場に応じて変動する
    第1の取引と、決済金額が取引実行日の外国為替相場の
    影響を受けない第2の取引とに分別する第1のステッ
    プ、 第1の取引に分別した外国為替取引を実行するための処
    理を、取引実行日の外国為替相場の確定以後に行うと共
    に、第2の取引に分別した外国為替取引を実行するため
    の処理を、取引実行日の外国為替相場の確定前より行う
    第2のステップを含む処理をコンピュータに実行させる
    ためのプログラムが記録された記録媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011034298A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Sumitomo Mitsui Banking Corp 外国送金オートプロセス管理の方法およびプログラム

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