JP2002297770A - 介護保険運用システムおよび介護保険運用方法 - Google Patents

介護保険運用システムおよび介護保険運用方法

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JP2002297770A
JP2002297770A JP2001098694A JP2001098694A JP2002297770A JP 2002297770 A JP2002297770 A JP 2002297770A JP 2001098694 A JP2001098694 A JP 2001098694A JP 2001098694 A JP2001098694 A JP 2001098694A JP 2002297770 A JP2002297770 A JP 2002297770A
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Yoshi Takubo
嘉 田久保
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Japan Research Institute Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 要介護者となった被保険者が居所を移す必要
が生じた場合であっても、移動に伴う住民票の移転手続
が不要なまま本拠である住所地での介護サービスよりも
劣る分が補償されると共に、介護サービスの事業者が移
動前と同等の介護報酬を得ることが可能な介護保険運用
システムを提供する。 【解決手段】 被保険者ごとに登録地域での保険内容お
よび提供内容に関する各情報が管理される提供状況管理
手段と、介護サービスの提供内容が保険内容と異なる被
保険者について一の被保険者の提供内容が保険内容より
も低額なものとなるときに当該保険内容と近似の提供内
容となる他の被保険者の代価支払を当該一の被保険者に
肩代わりさせると共に保険内容との差分を預託すべく調
整を行なう代価支払調整手段とを有していることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、介護保険運用シス
テムおよび介護保険運用方法に関し、たとえば、介護保
険制度において介護が必要とされる要介護者に対する保
険業務を介護サービスの事業者が管理するために運用す
るシステムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、介護保険制度では、被保険者と
なる40歳以上の人が、住民登録をしている市区町村そ
の他の地方自治体を保険者として毎月定額の保険料を納
付している。これにより、被保険者が要介護者として認
定されて介護サービスを受ける場合に、その介護サービ
ス料の9割を地方白治体が負担してくれる。このよう
に、各地方自治体による登録住民のための保険制度の一
つであるために、登録した住民票通りの住所で介護サー
ビスを利用することが原則とされている。
【0003】また、要介護者が親であるときに、独立し
た子供達の世帯どうしで数ヶ月くらいずつ介護の世話を
することが実際には多い。その場合には、要介護者の住
民票の記載とは異なる居所で介護サービスを受けること
がよく見受けられる。こうしたケースでは、被保険者が
納付する保険料での保険内容と介護サービスの提供内容
とに地域差があることから、要介護者が負担する介護サ
ービス料の自己負担分(1割負担)が移動後の居所では
当初よりも増額されることも有り得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな従来例においては、要介護者およびその家族などか
ら見れば、その地域の他の要介護者と同様に介護サービ
スの提供内容にも変化がないにもかかわらず自己負担額
のみが異なっていることが多々ある。また、認定登録を
行った住所地での提供内容よりも劣る介護サービスを受
けたのに自己負担額が増額されることはきわめて望まし
くはない。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みて為されたもの
で、要介護者となった被保険者が居所を移す必要が生じ
た場合であっても、移動に伴う住民票の移転手続が不要
なまま本拠である住所地での介護サービスよりも劣る分
が補償されると共に、介護サービスの事業者が移動前と
同等の介護報酬を得ることが可能な介護保険運用システ
ムおよび方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の介護保険運用システムは、
保険料が異なる複数の地域で介護サービスを提供する場
合に、介護サービスの事業者が各地域での保険業務を管
理するために運用する介護保険運用システムであって、
被保険者ごとに登録地域での保険内容および提供内容に
関する各情報が管理される提供状況管理手段と、介護サ
ービスの提供内容が保険内容と異なる被保険者について
一の被保険者の提供内容が保険内容よりも低額なものと
なるときに当該保険内容と近似の提供内容となる他の被
保険者の代価支払を当該一の被保険者に肩代わりさせる
と共に保険内容との差分を預託すべく調整を行なう代価
支払調整手段とを有していることを特徴とする。
【0007】請求項1に記載の発明においては、あらか
じめ提供状況管理手段に要介護者である被保険者の保険
内容および提供内容に関する各情報が登録される。被保
険者が他の居所に移動する場合には、登録されている提
供内容に関する情報が新たな居所での提供内容により更
新される。この情報に基づいて事業者が当該被保険者に
所定の介護サービスを提供できる。このときに、代価支
払調整手段では、新たな提供内容が登録当初の保険内容
と相違する被保険者について代価支払の調整処理を行
う。まず、一の被保険者の提供内容が保険内容に比べて
劣るときに当該保険内容と近似の提供内容に更新されて
いる他の被保険者が選び出され、その提供内容の代価支
払が当該一の被保険者により肩代わりされる。すなわ
ち、一の被保険者が登録当初の保険内容で代価支払を行
うにもかかわらず、当該保険内容よりも劣る提供内容で
介護サービスを受けることとなる。しかし、その差分に
相当する預託により代価支払の調整処理が為される。
【0008】これにより、被保険者にとっては、たとえ
ば登録時とは異なる地方自治体の管轄地域へ短期間だけ
の移動を希望する場合に、そのたびに登録地域の住民登
録を移動先に切り換える必要がなくなる。また、提供内
容との差分の預託によって当初の保険内容が補償される
というインセンティブが得られる。このために、被保険
者が役所に為すべき手続が削減されると共に、地域相互
間で被保険者の実情に合わせた移動が促進される。ま
た、事業者にとっては、各地域に移動してきた被保険者
に対しても、登録当初の保険内容で代価支払が請求でき
るために、被保険者相互間の調整が可能な限りは全体と
して介護報酬を変動させないようにすることができる。
【0009】請求項2記載の介護保険運用システムは、
請求項1において、前記一の被保険者の保険内容が他の
被保険者の提供内容と近似することを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明においては、二人の被
保険者相互間で代価支払の調整が完結される。
【0011】請求項3記載の介護保険運用システムは、
請求項1において、前記代価支払調整手段での保険内容
との差分を介護サービスに関するサービスポイントに換
算して調整を行うことを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明においては、差分に相
当するサービスポイントにより公平で明朗な調整が為さ
れる。たとえば介護サービスの料金基準が相対的に低い
地方自治体の管轄地域内に一時的に移り住む場合に、移
転前後の料金差額が所定の換算率によるサービスポイン
トで客観的に調整できると共に、そのサービスポイント
を積み立てることによって、たとえば累積ポイント数に
応じて将来の介護サービスを利用できる権利が得られる
ことにしても良い。
【0013】請求項4記載の介護保険運用システムは、
請求項1において、市区町村その他の自治組織が管轄す
る複数の地域にまたがって事業者の提供拠点どうしを通
信ネットワークで接続可能に構成することを特徴とす
る。
【0014】請求項4記載の発明においては、複数の自
治組織で介護サービスを提供する事業者により各組織の
管轄地域を網羅できるネットワークシステムが構築され
る。複数の事業者にまたがるネットワークであっても良
い。このような通信ネットワークとしては、たとえばイ
ンターネット、イントラネット、エクストラネットその
他の広域ネットワークがある。
【0015】請求項5記載の介護保険運用システムは、
請求項1において、被保険者管理手段を前記代価支払調
整手段に有し、当該被保険者管理手段により特定の被保
険者どうしを仮登録すると共に相互の同意によって本登
録されることを特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明においては、被保険者
管理手段で所定条件に基づく被保険者の仮登録によっ
て、これら被保険者相互の同意処理が個別に行われる。
このために、登録対象の被保険者がきわめて多数あって
も前記代価支払調整手段の処理負担が軽減される。
【0017】請求項6記載の介護保険運用方法は、保険
料が異なる複数の地域で介護サービスを提供する場合
に、事業者が各地域での保険業務を管理するために運用
する介護保険運用方法であって、被保険者ごとに登録地
域での保険内容および提供内容に関する各情報をあらか
じめ登録する提供状況登録ステップと、介護サービスの
提供内容が保険内容と異なる被保険者について一の被保
険者の提供内容が保険内容よりも低額なものとなるとき
に当該保険内容と近似の提供内容となる他の被保険者の
代価支払を当該一の被保険者に肩代わりさせると共に保
険内容との差分を預託すべく調整を行なう代価支払調整
ステップとを有することを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明においては、あらかじ
め要介護者である被保険者の保険内容および提供内容に
関する各情報が登録される。被保険者が他の居所に移動
する場合には、登録されている提供内容に関する情報が
新たな居所での提供内容により更新される。この情報に
基づいて事業者が当該被保険者に所定の介護サービスを
提供できる。このときに、新たな提供内容が登録当初の
保険内容と相違する被保険者について代価支払の調整処
理を行う。まず、一の被保険者の提供内容が保険内容に
比べて劣るときに当該保険内容と近似の提供内容に更新
されている他の被保険者が選び出され、その提供内容の
代価支払が当該一の被保険者により肩代わりされる。す
なわち、一の被保険者が登録当初の保険内容で代価支払
を行うにもかかわらず、当該保険内容よりも劣る提供内
容で介護サービスを受けることとなる。しかし、その差
分に相当する預託により代価支払の調整処理が為され
る。
【0019】これにより、被保険者にとっては、たとえ
ば登録時とは異なる地方自治体の管轄地域へ短期間だけ
の移動を希望する場合に、そのたびに登録地域の住民登
録を移動先に切り換える必要がなくなる。また、提供内
容との差分の預託によって当初の保険内容が補償される
というインセンティブが得られる。このために、被保険
者が役所に為すべき手続が削減されると共に、地域相互
間で被保険者の実情に合わせた移動が促進される。ま
た、事業者にとっては、各地域に移動した被保険者にも
登録当初の保険内容で代価支払が請求できるために、被
保険者相互間の調整が可能な限り、システム全体での介
護報酬の総額が変動しない。
【0020】請求項7記載の介護保険運用方法は、請求
項6において、前記一の被保険者の保険内容が他の被保
険者の提供内容と近似することを特徴とする。
【0021】請求項7記載の発明においては、二人の被
保険者相互間で代価支払の調整が完結される。
【0022】請求項8記載の介護保険運用方法は、請求
項6において、前記代価支払調整ステップでの保険内容
との差分を介護サービスに関するサービスポイントに換
算して調整を行うことを特徴とする。
【0023】請求項8記載の発明においては、差分に相
当するサービスポイントにより公平で明朗な調整が為さ
れる。たとえば介護サービスの料金基準が相対的に低い
地方自治体の管轄地域内に一時的に移り住む場合に、移
転前後の料金差額が所定の換算率によるサービスポイン
トで客観的に調整できると共に、そのサービスポイント
を積み立てることによって、たとえば累積ポイント数に
応じて将来の介護サービスを利用できる権利が得られる
ことにしても良い。
【0024】請求項9記載の介護保険運用方法は、請求
項6において、市区町村その他の自治組織が管轄する複
数の地域にまたがって事業者の提供拠点どうしで情報を
共有することを特徴とする。
【0025】請求項9記載の発明においては、複数の自
治組織で介護サービスを提供する事業者が各組織の管轄
地域を網羅できる。
【0026】請求項10記載の介護保険運用方法は、請
求項6において、被保険者管理ステップを前記代価支払
調整ステップに有し、当該被保険者管理ステップにおい
て特定の被保険者どうしを仮登録すると共に相互の同意
によって本登録されることを特徴とする。
【0027】請求項10記載の発明においては、所定条
件に基づく被保険者の仮登録によって、これら被保険者
相互の同意確認が個別に行われる。このために、登録対
象の被保険者がきわめて多数あっても代価支払が容易に
調整される。
【0028】請求項11に記載のプログラムは、請求項
6〜10のいずれかに記載の方法をコンピュータに実行
させるためのプログラムである。
【0029】請求項11記載の発明においては、請求項
6〜10のいずれかに記載の方法をコンピュータにより
実行させることができる。
【0030】請求項12記載のコンピュータ読み取り可
能な記録媒体は、請求項6〜10のいずれかに記載の方
法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録
されていることを特徴とする。
【0031】請求項12記載の発明においては、請求項
6〜10のいずれかに記載の方法をコンピュータにより
実行させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る介護
保険運用システムの概略構成を説明するための図であ
る。本システムは、介護保険制度下での介護サービスの
事業者が統合管理センターなどに設けるものであり、各
地域での介護サービスの提供拠点とイントラネットを介
して接続可能に構成してある。統合管理センターでは、
要介護者である利用者の登録、更新、介護サービスの依
頼申込および提供実績の登録、更新、その介護報酬の算
定、請求、検査の各処理を主としている。本システムに
は、利用者のための利用登録サーバー10A、希望者の
ための居所の移動登録サーバー10B、介護サービスの
提供に伴う履歴登録サーバー20、介護報酬の計算およ
び請求のための報酬計算サーバー30が含まれる。ま
た、利用者データベース60A、希望者のための居所の
移動者データベース60B、介護サービスの提供に伴う
履歴データベース70、地域差データベース80A、報
酬基準データベース80Bが設けてあり、各サーバーに
よる記録情報が相互に共有される。このときに、少なく
とも報酬計算サーバー30を含む各データベースがイン
トラネット上で事業者の経理システム90と接続してあ
る。また、報酬計算サーバー30による計算結果が、請
求データベース90Aに保存されて、事業者の経理シス
テム90Bと情報を共有するようにしてある。
【0033】利用者データベース60Aには、利用者と
なる被保険者の個人情報、管理コード、保険内容、提供
内容などに関する各情報を登録する。たとえば、個人情
報としては、氏名、保険番号、性別、現住所および地域
区分、住民票の所在地および地域区分、家族の氏名およ
び連絡先がある。保険内容としては、介護認定度、認定
日、給付限度額がある。提供内容としては、ケアプラン
の内容、ケアマネージャーの氏名および連絡先、契約事
業者の名称がある。
【0034】移動者データベース60Bには、希望者と
なる被保険者の管理コード、移動内容、処理状況、条件
オプションなどに関する各情報を登録する。たとえば、
移動内容としては、住居の移動元および移動先、移動開
始および終了の予定日がある。処理状況としては、後述
する仮登録に伴う移動申請中フラグがある。条件オプシ
ョンとしては、後述する紐付け処理のための検索条件で
あって、被保険者の保険内容、提供内容の一部または下
位選択肢となる事項がある。
【0035】履歴データベース70には、被保険者の管
理コード、利用内容、預託ポイントなどに関する情報を
登録する。たとえば、利用内容としては、利用日時、介
護サービスの項目、介護報酬の金額、事業者の名称およ
び担当者がある。預託ポイントとしては、後日の介護サ
ービスのためのサービスポイントその他の介護報酬の差
額を補償するものであり、利用者への還元可能な、また
は他の利用者、被保険者の家族に移転可能なポイントで
あることが望ましい。
【0036】地域差データベース80Aには、介護サー
ビスの項目ごとに地域区分、サービス分類、単位金額
(介護報酬一単位当たりの乗数)に関する情報を登録す
る。報酬基準データベース80Bには、介護サービスの
項目ごとにサービス分類、細目、レベル(所要時間、介
護度)、報酬単位(介護報酬の単位数)に関する情報を
登録する。
【0037】次に、本システムを用いて行う介護保険運
用方法を、図2に示すフローチャートと、図1に示すシ
ステム構成図および図3〜6に示す画面様式図を参照し
つつ説明する。まず、居所移動の希望者を移動者データ
ベース60Bに登録するステップST10について、図
1〜3を参照して説明する。このステップST10で
は、希望者の移動内容を「移転希望登録画面」に入力し
て移動者データベース60Bに設定すると共に、希望者
の氏名または保険番号により利用者DB60A内の該当
個人情報と関連づける。たとえば、移動内容としては、
移動先の市区町村名を符号化させたもの、移動開始およ
び終了の予定日がある。また、オプション情報として、
利用者の氏名、地域名、提供内容などをさらに特化させ
た情報を設定させても良い。
【0038】続いて、希望者のパートナーを検索するス
テップST20について、図1、2、4を参照して説明
する。このステップST20では、図4(a)に示す
「移動希望一覧の出力指定画面」が表示され、これによ
り、移動者データベース60B内の各希望者を任意の抽
出条件で指定する。抽出条件としては、たとえば希望者
の氏名または保険番号、介護度、移動元、移動先があ
り、このうちの少なくとも一つを指定してから画面最下
段の「出力」ボタンをクリックして抽出処理を行わせ
る。このときに、オプション情報が任意の指定項目とな
っており、抽出条件と合わせて複数項目での検索が可能
となる。希望者の氏名などによるときには、該当利用者
のみのユニーク抽出となる。
【0039】少なくとも一人の希望者があると、図4
(b)に示す「移動希望一覧画面」が表示される。この
画面には、前述した抽出条件が<出力条件>として示さ
れると共に、各希望者が、<該当一覧>として移動内容
と共にリストアップされる。各希望者ごとに「検索」用
チェックボックスが設けられているので、これをクリッ
クして任意の希望者にチェックマークを付してから、前
述したオプション情報での一致までを要しなければ最下
段の「オプション無」ボタンを、また、オプション情報
による一致を要すときは「オプション有」ボタンをクリ
ックして、移動者データベース60B上でパートナーの
検索処理を実行させる。
【0040】このパートナーの検索処理での検索条件
は、図5(a)に示すとおり、原則として、パートナー
の候補者のうちで移動内容の各項目が一致する利用者を
判定する。このときに、希望者の移動元および移動先に
ついては、パートナーの候補者の移動先または移動元と
の一致による。また、保険内容の一致判定では、たとえ
ば保険内容の各項目を所定の重み係数により算出した換
算値を用いており、一致項目の換算値を合計した値が所
定範囲内にあれば保険内容の一致であるとしても良い。
【0041】続いて、移動の仮登録を行うステップST
30を実行する。このステップST30では、少なくと
も一名のパートナーが検索できると、図5(b)に示す
「移動希望検索結果画面」により希望者が<画面指定に
よる利用者>として、また、各パートナーが<探し当て
たパートナー>として示される。各パートナーごとに
「詳細」/「選択」用チェックボックスが設けられてい
るので、これにより任意のパートナーを指定してから、
「詳細表示」ボタンをクリックすると提供内容の詳細が
参照でき、また、「仮登録」ボタンをクリックすれば希
望者とパートナーとに仮登録処理が行われる。
【0042】この仮登録処理では、移動者データベース
60B上で希望者およびパートナーに紐付け仮番号が付
与されて、利用者データベース60A内の双方の個人情
報が各移動内容により更新されると共に相互に関連づけ
られる。たとえば、双方の現住所および地域区分が更新
される。このときに、各個人情報には仮更新フラグが立
てられて本登録の場合と区別される。なお、パートナー
が一名も検索条件に該当しなかったときには該当者無し
の旨のメッセージが表示される。
【0043】双方の希望者に対して仮登録が為される
と、相互同意の確認を行うステップST40を実行す
る。このステップST40では、各希望者に対する同意
書発行処理が行われて、各希望者に電子メールで相互の
個人情報の一部とが提示されると共に所定書式の同意書
が発行される。また、図示しないプリント出力装置で郵
送形態の書面をプリントさせても良い。
【0044】このようにして、同意書により各希望者の
相互同意が確認できると、利用者データベース60A上
と移動者データベース60B上で本登録を行うステップ
ST50を実行する。このステップST50では、図6
に示す「本登録用画面」により、少なくとも一組の希望
者とパートナーの組合せがあれば、紐付け仮番号と共に
<仮登録ペア一覧>にリストアップされる。各組合せに
は、「選択」用チェックボックスが設けられるので、こ
れにより任意の組合せを指定して相互同意の場合には
「本登録」ボタンをクリックし、同意できたパートナー
どおしの紐付け仮番号を本番号に振り替えると共に、利
用者データベース60A上で各個人情報の仮更新フラグ
をリセットする。また、いずれかが拒否すれば「取消」
ボタンをクリックすることにより、各個人情報を元の内
容に戻すと共に、紐付け仮番号を消去してから仮更新フ
ラグのリセットを行う。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の介護保険運用システムによれば、被保険者にとっ
ては、たとえば登録時とは異なる地方自治体の管轄地域
へ短期間だけの移動を希望する場合に、そのたびに登録
地域の住民登録を移動先に切り換える必要がなくなる。
また、提供内容との差分の預託によって当初の保険内容
が補償されるというインセンティブが得られる。このた
めに、被保険者が役所に為すべき手続が削減されると共
に、地域相互間で被保険者の実情に合わせた移動が促進
される。また、事業者にとっては、各地域に移動してき
た被保険者に対しても、登録当初の保険内容で代価支払
が請求できるために、被保険者相互間の調整が可能な限
りは全体として介護報酬を変動させないようにすること
ができる。
【0046】請求項2記載の介護保険運用システムによ
れば、二人の被保険者相互間で代価支払の調整が完結さ
れる。
【0047】請求項3記載の介護保険運用システムによ
れば、たとえば介護サービスの料金基準が相対的に低い
地方自治体の管轄地域内に一時的に移り住む場合に、移
転前後の料金差額が所定の換算率によるサービスポイン
トで客観的に調整できる。また、そのサービスポイント
を積み立てることによって、たとえば累積ポイント数に
応じて将来の介護サービスを利用できる権利が得られる
ようにもできる。
【0048】請求項4記載の介護保険運用システムによ
れば、複数の自治体組織で介護サービスを提供する事業
者により各組織の管轄地域を網羅できるネットワークシ
ステム、または複数の事業者にまたがるネットワークが
構築され得る。
【0049】請求項5記載の介護保険運用システムによ
れば、被保険者相互の同意処理が個別に行われるため
に、登録対象の被保険者がきわめて多数あっても前記代
価支払調整手段の処理負担が軽減される。
【0050】請求項6記載の介護保険運用方法によれ
ば、被保険者にとっては、たとえば登録時とは異なる地
方自治体の管轄地域へ短期間だけの移動を希望する場合
に、そのたびに登録地域の住民登録を移動先に切り換え
る必要がなくなる。また、提供内容との差分の預託によ
って当初の保険内容が補償されるというインセンティブ
が得られる。このために、被保険者が役所に為すべき手
続が削減されると共に、地域相互間で被保険者の実情に
合わせた移動が促進される。また、事業者にとっては、
各地域に移動した被保険者にも登録当初の保険内容で代
価支払が請求できるために、被保険者相互間の調整が可
能な限り、システム全体での介護報酬の総額が変動しな
い。
【0051】請求項7記載の介護保険運用方法によれ
ば、二人の被保険者相互間で代価支払の調整が完結され
る。
【0052】請求項8記載の介護保険運用方法発明によ
れば、たとえば介護サービスの料金基準が相対的に低い
地方自治体の管轄地域内に一時的に移り住む場合に、移
転前後の料金差額が所定の換算率によるサービスポイン
トで客観的に調整できると共に、そのサービスポイント
を積み立てることによって、たとえば累積ポイント数に
応じて将来の介護サービスを利用できる権利が得られる
ようにもできる。
【0053】請求項9記載の介護保険運用方法によれ
ば、複数の自治組織で介護サービスを提供する事業者が
各組織の管轄地域を網羅できる。
【0054】請求項10記載の介護保険運用方法によれ
ば、被保険者相互の同意確認が個別に行われるために、
登録対象の被保険者がきわめて多数あっても代価支払が
容易に調整される。
【0055】請求項11記載のプログラムによれば、請
求項6〜10のいずれかに記載の方法をコンピュータに
より実行させることができる。
【0056】請求項12記載の記録媒体によれば、請求
項6〜10のいずれかに記載の方法をコンピュータによ
り実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る介護保険運用システムの一
例を示すものであり、該システムの概略構成を説明する
ための図である。
【図2】本実施の形態に係る介護保険運用方法の工程の
一例を示すものであり、居所移動の希望登録からパート
ナーの本登録までの工程を示すフローチャートである。
【図3】図2に示す希望登録の工程での表示画面の一例
の様式図である。
【図4】図2に示す出力指定の工程での表示画面の一例
の様式図である。
【図5】図2に示す希望検索の工程での表示画面の一例
の様式図である。
【図6】図2に示す本登録の工程での表示画面の一例の
様式図である。
【符号の説明】
10A 利用登録サーバー 10B 移動登録サーバー 11A、11B 情報端末 20 履歴登録サーバー 30 報酬計算サーバー 60A 利用者データベース 60B 移動者データベース 70 履歴データベース 80A 地域差データベース 80B 報酬基準データベース 90A 請求データベース 90B 経理システム NW 通信ネットワーク

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の地域にまたがって各別の保険料で
    介護サービスを提供する場合に、介護サービスの事業者
    が各地域での保険業務を管理するための介護保険運用シ
    ステムであって、 被保険者ごとに登録地域での保険内容および介護サービ
    スの提供内容に関する情報が管理される提供状況管理手
    段と、 前記提供状況管理手段内の提供内容が保険内容と異なる
    被保険者について一の被保険者の提供内容が保険内容よ
    りも低額なものとなるときに当該保険内容と近似の提供
    内容となる他の被保険者の代価支払を当該一の被保険者
    に肩代わりをさせると共に保険内容との差分を預託すべ
    く調整を行ない、さらに当該一の被保険者の代価支払も
    同様に肩代わりおよび調整を行う代価支払調整手段とを
    有していることを特徴とする介護保険運用システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の介護保険運用システムに
    おいて、前記一の被保険者の保険内容が他の被保険者の
    提供内容と近似することを特徴とする介護保険運用シス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の介護保険運用システムに
    おいて、前記代価支払調整手段での保険内容との差分を
    介護サービスに関するサービスポイントに換算して調整
    を行うことを特徴とする介護サービス運用システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の介護保険運用システムに
    おいて、市区町村その他の自治組織が管轄する複数の地
    域にまたがって事業者の提供拠点どうしを通信ネットワ
    ークで接続可能に構成することを特徴とする介護保険運
    用システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の介護保険運用システムに
    おいて、被保険者管理手段を前記代価支払調整手段に有
    し、当該被保険者管理手段により特定の被保険者どうし
    を仮登録すると共に相互の同意によって本登録されるこ
    とを特徴とする介護保険運用システム。
  6. 【請求項6】 複数の地域にまたがって各別の保険料で
    介護サービスを提供する場合に、事業者が各地域での保
    険業務を管理するための介護保険運用方法であって、 被保険者ごとに登録地域での保険内容および提供内容に
    関する各情報をあらかじめ登録する提供状況登録ステッ
    プと、 介護サービスの提供内容が保険内容と異なる被保険者に
    ついて一の被保険者の提供内容が保険内容よりも低額な
    ものとなるときに当該保険内容と近似の提供内容となる
    他の被保険者の代価支払を当該一の被保険者に肩代わり
    をさせると共に保険内容との差分を預託すべく調整を行
    ない、さらに当該一の被保険者の代価支払も同様に肩代
    わりおよび調整を行う代価支払調整ステップとを有する
    ことを特徴とする介護保険運用方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の介護保険運用方法におい
    て、前記一の被保険者の保険内容が他の被保険者の提供
    内容と近似することを特徴とする介護保険運用方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の介護保険運用方法におい
    て、前記代価支払調整ステップでの保険内容との差分を
    介護サービスに関するサービスポイントに換算して調整
    を行うことを特徴とする介護サービス運用方法。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の介護保険運用方法におい
    て、市区町村その他の自治組織が管轄する複数の地域に
    またがって事業者の提供拠点どうしで情報を共有するこ
    とを特徴とする介護保険運用方法。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の介護保険運用方法にお
    いて、被保険者管理ステップを前記代価支払調整ステッ
    プに有し、当該被保険者管理ステップにおいて特定の被
    保険者どうしを仮登録すると共に相互の同意によって本
    登録されることを特徴とする介護保険運用方法。
  11. 【請求項11】 請求項6〜10のいずれかに記載の方
    法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. 【請求項12】 請求項6〜10のいずれかに記載の方
    法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録
    されていることを特徴とするコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010205263A (ja) * 2009-02-06 2010-09-16 Kanamic Network Co Ltd 介護支援システム及び介護支援プログラム

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