JP2002296662A - レンズ付きフィルムユニット - Google Patents

レンズ付きフィルムユニット

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JP2002296662A
JP2002296662A JP2001095778A JP2001095778A JP2002296662A JP 2002296662 A JP2002296662 A JP 2002296662A JP 2001095778 A JP2001095778 A JP 2001095778A JP 2001095778 A JP2001095778 A JP 2001095778A JP 2002296662 A JP2002296662 A JP 2002296662A
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JP
Japan
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lens
film unit
film
mode
photographing
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Pending
Application number
JP2001095778A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Endo
宏 遠藤
Wataru Sasaki
弥 佐々木
Shigeaki Ushiro
成明 後
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮影レンズを備えるとともに写真フィルムがユ
ーザによる交換が不能に内蔵され、撮影操作に応じて撮
影を行うレンズ付きフィルムユニットに関し、情報を記
録する機構を備えた、回収率の向上に寄与することがで
きるレンズ付きフィルムユニットを提供する。 【解決手段】撮影レンズ200を備えるとともに写真フ
ィルム100がユーザによる交換が不能に内蔵され、撮
影操作に応じて撮影を行うレンズ付きフィルムユニット
1において、写真フィルム100とは異なる記録媒体6
00を備えるとともに、記録媒体600に、撮影操作に
応じて情報を記録する情報記録機構500を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影レンズを備え
るとともに写真フィルムがユーザによる交換が不能に内
蔵され、撮影操作に応じて撮影を行うレンズ付きフィル
ムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、上記のレンズ付きフィルムユニッ
トが広く普及している。
【0003】このレンズ付きフィルムユニットは、写真
フィルムの取り出し機構や電池交換等のメンテナンスを
行うための機構を省略することで、低価格化と簡便性を
実現している。そのため、プリント写真を得るために
は、ユーザはレンズ付きフィルムユニットを現像所に引
き渡すことになる。環境保全のためには、現像所に引き
渡されたレンズ付きフィルムユニットを、メーカ側で十
分な品質保証のもとリサイクルして、再び製品として販
売することが好ましい。
【0004】しかしながら、レンズ付きフィルムユニッ
トを修復不能にまで分解することで撮影済みの写真フィ
ルムを取り出し、残った部分は破棄して、写真フィルム
のみを現像所に引き渡すユーザもおり、レンズ付きフィ
ルムユニットの回収率はなかなか向上しないのが実状で
ある。
【0005】ところで、最近では、トリミングの有無
や、写真フィルム上でのトリミングの範囲をトリミング
情報として記録する機構が付加されたレンズ付きフィル
ムユニットが製品化されている。このようなトリミング
情報を記録する機構が付加されたレンズ付きフィルムユ
ニットで撮影された写真は、現像所でトリミングの範囲
が拡大プリントされることで、擬似的なパノラマ写真や
擬人的なクローズアップ写真として仕上げられる。
【0006】一般のカメラとして、写真フィルムの露光
範囲を、撮影時にファインダ越しに決定したトリミング
範囲に応じて切り換える機構を備えたものが知られてい
る。しかしながら、プリントされてきたパノラマ写真や
クローズアップ写真を見ると、撮影時にファインダ越し
に決定したトリミング範囲の周囲の画像がほしくなるこ
とがあり、このようなときに、このようなカメラで撮影
された写真フィルムでは対応することができないという
問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願出願人
は、特許第3088022号の特許公報に記載されるよ
うな、写真フィルムの露光範囲の大きさを固定して撮影
しながら、トリミング情報を写真フィルムに記録する機
構を備えたレンズ付きフィルムユニットを提案してい
る。この公報に提案されているレンズ付きフィルムユニ
ットでは、写真フィルムの露光範囲の大きさを固定して
撮影するため、撮影時にファインダ越しに決定したトリ
ミング範囲の周囲の画像も露光され、上記問題は解決さ
れるが、レンズ付きフィルムユニットの回収率を向上さ
せる点については十分な対策が採られていない。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、情報を記録す
る機構を備えた、回収率の向上に寄与することができる
レンズ付きフィルムユニットを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のレンズ付きフィルムユニットは、撮影レンズを備え
るとともに写真フィルムがユーザによる交換が不能に内
蔵され、撮影操作に応じて撮影を行うレンズ付きフィル
ムユニットにおいて、上記写真フィルムとは異なる記録
媒体を備えるとともに、上記記録媒体に、撮影操作に応
じて情報を記録する情報記録機構を備えたことを特徴と
する。
【0010】本発明のレンズ付きフィルムユニットで
は、上記情報記録機構によって、上記写真フィルムとは
異なる記録媒体に情報が記録されるため、レンズ付きフ
ィルムユニットから撮影済みの写真フィルムを取り出
し、残った部分は破棄して、写真フィルムのみを現像所
に引き渡すと、上記記録媒体に記録された情報は有効活
用されない。このため、ユーザは、レンズ付きフィルム
ユニットを現像所に引き渡すことになり、レンズ付きフ
ィルムユニットの回収率が向上する。
【0011】ここで、上記記録媒体が、感圧紙であって
もよい。
【0012】また、本発明のレンズ付きフィルムユニッ
トにおいて、視野枠の切り換えが自在なファインダを備
え、上記情報記録機構は、撮影コマごとに、ファインダ
の視野枠切換情報を記録するものである態様が好まし
い。
【0013】この態様では、上記情報記録機構によっ
て、上記記録媒体にファインダの視野枠切換情報が記録
されることで、レンズ付きフィルムユニットが引き渡さ
れた現像所では、プリント処理を行う際に、撮影時に上
記ファインダ越しに決定したトリミングの有無やトリミ
ングの範囲を知ることができ、ユーザが希望するトリミ
ング処理を施したプリント写真に仕上げることができ
る。したがって、ユーザは、現像所に、希望するトリミ
ング処理を施してプリントしてもらうためには、レンズ
付きフィルムユニットを引き渡すことになり、レンズ付
きフィルムユニットの回収率が向上する。
【0014】ここで、上記ファインダにより切換自在な
視野枠は、アスペクト比が相互に異なるものであてもよ
いし、あるいは、アスペクト比は同一であって寸法が相
互に異なるものであってもよい。
【0015】視野枠のアスペクト比が相互に異なること
により、レンズ付きフィルムユニットが引き渡された現
像所では、上記記録媒体から、撮影画像中の横長の中央
領域をトリミングしそのトリミングした領域が拡大され
ることで得られる擬似的なパノラマ写真のプリント時に
必要なトリミングの範囲がわかり、ユーザは、希望する
パノラマ写真を得ることができる。また、視野枠のアス
ペクト比は同一であって寸法が相互に異なることによ
り、レンズ付きフィルムユニットが引き渡された現像所
では、上記記録媒体から、撮影画像のアスペクト比を維
持したままその撮影画像の中央領域をトリミングしてそ
のトリミングした領域が拡大されることで得られる擬似
的なクローズアップ写真のプリント時に必要なトリミン
グの範囲がわかり、ユーザは、希望するクローズアップ
写真を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0017】図1は、本発明の第1実施形態であるレン
ズ付きフィルムユニットの分解斜視図である。
【0018】本実施形態のレンズ付きフィルムユニット
1は、パトローネに収容されるロールフィルム上に1コ
マずつ順次に写真撮影を行なうものである。このレンズ
付きフィルムユニット1は、ロールフィルム100と、
撮影レンズ200とを有する。ロールフィルム100
は、パトローネ101に収容されるものであるが、この
レンズ付きフィルムユニット1の製造時には、パトロー
ネ101から引き出された状態で本体部11に装填され
る。この本体部11には、撮影操作に応じてロールフィ
ルム100に撮影光を露光するシャッタ機構111と、
手動でロールフィルム100を巻き上げるフィルム巻上
機構112と、ロールフィルム100の残りコマ数を表
示するカウンタギア113とが設けられている。このレ
ンズ付きフィルムユニット1では、フィルム巻上機構1
12が操作されることで、撮影済みのフィルム部分はパ
トローネ101に送られ、最終的には、ロールフィルム
100はパトローネ110に収容される。このような本
体部11は、前カバー12と背面カバー13とで覆わ
れ、さらに、本体部11を覆った前カバー12と背面カ
バー13とは、箱状の外装ケース14に収容される。こ
の前カバー12の上面には、シャッタボタン121と長
孔122とが設けられている。シャッタボタン121
は、押下されることでシャッタ機構111を駆動するも
のであり、このシャッタボタン121の押下が本発明に
いう撮影操作に相当する。また、背面カバー13の底面
には、プルトップ式の蓋部131が設けられている。現
像所では、ユーザから引き渡されたレンズ付きフィルム
ユニット1のこの蓋部131を取り去ることで、本体部
11からロールフィルム100を収容したパトローネ1
01を取り出す。したがって、ロールフィルム100を
収容したパトローネ101を取り出すときに、蓋部13
1は背面カバー13から取り去られてしまうため、ユー
ザによる写真フィルムの交換は不能である。また、外装
ケース14には、表示窓141と、長孔142とが設け
られている。撮影レンズ200は、本体部11と、前カ
バー12との間に配備されたものである。
【0019】また、このレンズ付きフィルムユニット1
には、撮影画像のアスペクト比が維持されたままその撮
影画像の中央領域がトリミングされそのトリミングされ
た領域が1.4倍に拡大プリントされることで擬似的な
クローズアップ写真が得られるように、1.4倍モード
が設けられているとともに、トリミング処理が施されな
い写真が得られるように、標準モードも設けられてい
る。このレンズ付きフィルムユニット1には、これらの
モードを切り替える操作子として、モード切替操作子3
00が設けられている。このモード切替操作子300
は、図1中の2点鎖線で示すように、前カバー12に設
けられた長孔122の中に挿入され、モード切替操作子
300の先端は、外装ケース14に設けられた長孔14
2から突出する。この外装ケース14の長孔142の周
囲には、標準モードを表す「標準」という表示と、1.
4倍モードを表す「×1.4」という表示がなされてお
り、モード切替操作子300の先端が、これらの表示位
置に合わされることで、このレンズ付きフィルムユニッ
ト1は各モードに設定される。
【0020】さらに、このレンズ付きフィルムユニット
1には、視野枠の切り換えが自在なファインダ400が
搭載され、前カバー12の前面にはファインダ窓41
0、背面カバー13にはファインダ接眼窓420がそれ
ぞれ設けられている。また、このファインダ400は、
視野枠切換板430を有している。この視野枠切換板4
30には、同じアスペクト比を有するが、大きさが異な
る2つの開口が設けられている。図1の右側に示される
開口4301は、左側に示される開口4302よりも大
きな開口である。このような視野枠切換板430は、後
述する遮蔽板501を介してモード切替操作子300に
連結されており、モード切替操作子300が操作される
ことで、いずれか一方の開口がファインダ窓420の後
方に位置する。すなわち、モード切替操作子300が操
作されて、このレンズ付きフィルムユニット1が標準モ
ードに設定されると、ファインダ窓410の後方には、
大きい方の開口4301が位置する。一方、モード切替
操作子300が操作されて、このレンズ付きフィルムユ
ニット1が1.4倍モードに設定されると、ファインダ
窓410の後方には、小さい方の開口4302が位置
し、ファインダ接眼窓420を覗いたときの視野枠は、
標準モードのときの視野枠よりも小さくなる。このよう
に、このレンズ付きフィルムユニット1では、モード切
替えに応じて視野枠が切り替わる。
【0021】またさらに、このレンズ付きフィルムユニ
ット1は情報記録機構と感圧紙とを備えている。
【0022】図2は、本実施形態のレンズ付きフィルム
ユニットに備えられた情報記録機構の分解斜視図であ
る。なお、この図2には感圧紙も示されている。
【0023】図2に示される情報記録機構500は、写
真撮影時に、このレンズ付きフィルムユニットに設定さ
れているモードを、同じく図2に示される感圧紙600
に記録するものである。この情報記録機構500は、遮
蔽板501と、カウンタギア113と、突起板502と
を備えている。
【0024】遮蔽板501は、先端部501aがカウン
タギア113の下方に向かって延在するものである。ま
た、この遮蔽板501には、モード切替操作子300と
視野枠切換板430とが固着されており、モード切替操
作子300が操作されることで、遮蔽板501の先端部
501aは、カウンタギア113の下方の位置に対し
て、図2に示す矢印Sのように進退する。
【0025】カウンタギア113は、図1に示すフィル
ム巻上機構112が駆動されることにより、ロールフィ
ルム100の巻き上げに応じて、図2に示す矢印Rの方
向に回転するものである。また、カウンタギア113の
表面には、残りコマ数を表示するための数字が記されて
いる。この図2に示すカウンタギア113を備えたレン
ズ付きフィルムユニットは、12コマのロールフィルム
100を有するものである。そして、図2には、このよ
うなレンズ付きフィルムユニットを用いて9コマ目まで
の撮影が終了し、10コマ目に撮影を行うときの情報記
録機構500の状態が示されている。したがって、表示
窓141には、カウンタギア113に記された「3」と
いう数字が表示されている。
【0026】突起板502は、先端部502aがカウン
タギア113の下方に位置するように延在するものであ
って、後端部502bがシャッタボタン121の裏面に
固着されたものである。この先端部502aは、シャッ
タボタン121が押下されることで、カウンタギア11
3に向かって持ち上がる。また、この先端部502aに
は、突起5021が設けられている。
【0027】図2に示す感圧紙600は、本発明にいう
記録媒体に相当するものであって、中央に孔があいた円
形のものに「1」から「12」までの数字が記されたも
のである。これらの数字は、ロールフィルム100の何
コマ目かを表す数字である。また、表示窓141にカウ
ンタギア113の「12」という数字が表示されている
ときには、突起5021の上方にこの感圧紙600の
「1」とうい数字が位置し、以後、表示窓141に表示
される数字が1つ減るごとに、突起5021の上方に位
置するこの感圧紙600の数字は1つずつ増えるよう
に、感圧紙600はカウンタギア113の裏面に貼り付
けられている。このような感圧紙600は、突起502
1が、カウンタギア113の裏面に押しつけられること
によってマーキングされる。
【0028】次に、この情報記録機構500による感圧
紙600への情報の記録の仕方について説明する。
【0029】このレンズ付きフィルムユニット1が標準
モードに設定されているときには、遮蔽板501の先端
部501aは突起5021の上方に位置する。このた
め、シャッタボタン121が押下されても、突起板50
2の先端部502aは、遮蔽板501の先端部501a
にじゃまされて、突起5021がカウンタギア113の
裏面に押しつけられるまでは持ち上がらない。このた
め、感圧紙600はマーキングされない。なお、このよ
うに先端部502aが完全に持ち上がらなくても、シャ
ッタ機構111は駆動される。
【0030】一方、モード切替操作子300が操作され
ることで、このレンズ付きフィルムユニット1が1.4
倍モードに設定されると、遮蔽板501の先端部501
aは突起板5021の上方から退避する。このため、シ
ャッタボタン121が押下されることで、突起板502
の先端部502aは、突起5021がカウンタギア11
3の裏面に押しつけられるまで持ち上げられ、感圧紙6
00はマーキングされる。図2に示す感圧紙600は、
「1」,「3」,「4」,「7」、「9」が記されたと
ころにマーキングされている。したがって、この感圧紙
600から、1.4倍モードで撮影が行われたのは、
1,3,4,7,9コマ目であることがわかる。なお、
感圧紙600は、現像所においてロールフィルム100
が収容されたパトローネ101を本体部11から取り出
す際に、カウンタギア113の裏面から剥がされる。
【0031】続いて、図3を用いて、本実施形態のレン
ズ付きフィルムユニットにおけるロールフィルムの露光
状態について説明する。
【0032】図3は、本実施形態のレンズ付きフィルム
ユニットによって9コマ目までの撮影が終了したロール
フィルムを示す図である。
【0033】本実施形態のレンズ付きフィルムユニット
は、視野枠を切り換えても、同じように、図3に示すロ
ールフィルム100の1コマの、実線で囲まれた全領域
を露光するものである。したがって、1.4倍モードで
撮影したときでも、トリミング範囲の周囲の画像を得る
ことができる。図3に示されたロールフィルム100
は、ロールフィルム100の、1コマ目から7コマ目ま
での部分がパトローネ101に収容されており、図3に
は、撮影が終了した8コマ目1008および9コマ目1
009と、これらか撮影される10コマ目1010が示
されている。これらのうち、9コマ目1009には、実
線で囲まれた領域の中央部分に2点鎖線で囲まれた領域
が示されている。この2点鎖線で囲まれた領域が、現像
所のプリント処理において、トリミングされる領域であ
る。現像所では、図2に示す感圧紙600を見ること
で、各コマでのトリミングの有無がわかる。すなわち、
現像所では、マーキングされた数字のコマについてはト
リミングを行いそのトリミングを行った範囲を1.4倍
に拡大プリントして擬似的なクローズアップ写真として
仕上げる。逆に、マーキングされていない数字のコマに
ついてはトリミングを行わずにプリント処理する。した
がって、ユーザは、希望するクローズアップ写真を現像
所にプリントしてもらうためには、このレンズ付きフィ
ルムユニット1を引き渡すことが必要となり、レンズ付
きフィルムユニットの回収率が向上する。
【0034】なお、この実施形態のレンズ付きフィルム
ユニット1では、円形の感圧紙600をカウンタギア1
13の裏面に貼り付けた例であったが、これに限らず、
ロール状の感圧紙を用いてもよい。すなわち、図2に示
す遮蔽板501や突起板502の配置位置を変更するこ
とで、ロール状の感圧紙に1.4倍モードで撮影された
場合にはマーキングを行い、ロールフィルム100の巻
き取りに同期して、図3に示すパトローネ101のスプ
ール1011の先端部分にこのロール状の感圧紙を巻き
取っていくようにしてもよい。
【0035】続いて、本発明の第2実施形態のレンズ付
きフィルムユニットについて説明する。この第2実施形
態のレンズ付きフィルムユニットは、視野枠切換板43
0と外装ケース14の長孔142の周囲の表示とが異な
る点を除いて、第1実施形態のレンズ付きフィルムユニ
ットと、その第1実施形態の分解斜視図である図1に示
される範囲では同じである。このため、第2実施形態の
レンズ付きフィルムユニットについてもこの図1を参照
して、第1実施形態の構成要素と同一の構成要素には同
じ符号を用いて説明する。なお、第1実施形態と重複す
る説明は省略する。
【0036】第2実施形態のレンズ付きフィルムユニッ
ト1には、第1実施形態で説明した標準モードと1.4
倍モードとが設けられている他、撮影画像中の横長の中
央領域がトリミングされそのトリミングされた領域が拡
大プリントされることで擬似的なパノラマ写真が得られ
るように、パノラマモードも設けられている。このパノ
ラマモードが設けられたことで、外装ケース14の長孔
142の周囲にはパノラマモードを表す「パノラマ」と
いう表示が、「標準」と「×1.4」の表示とともにな
されている。また、視野枠切換板430は、図1に示す
2つの開口4301,4302を有する他、これら2つ
の開口とアスペクト比が異なる開口も有するものであ
る。さらに、モード切替操作子300が、「パノラマ」
という表示位置に合わせられると、このレンズ付きフィ
ルムユニット1はパノラマモードに設定され、ファンダ
窓410の後方には、他の2つの開口4301,430
2とアスペクト比が異なる開口が位置する。
【0037】続いて、図4を用いて、このレンズ付きフ
ィルムユニット1の各モードにおける露光範囲と、視野
枠と、各モードで撮影されたプリント写真とについて説
明する。
【0038】図4は、露光範囲を表す図,視野枠を表す
図,プリント写真を表す図を、各モードごとに縦一列に
並べて示す図である。
【0039】この図4中の、露光範囲を表す一番上の図
は、ロールフィルムの露光された1コマを示す図であ
る。また、視野枠を表す中央の図は、ファインダ接眼窓
を覗いたときの様子を示す図である。また、プリント写
真を表す一番下の図は、この一番上に示すロールフィル
ムの1コマを現像およびプリント処理することで得られ
るプリント写真を示す図である。
【0040】本実施形態のレンズ付きフィルムユニット
は、この露光範囲を表す図に示すように、いずれのモー
ドにおいてもロールフィルムの1コマの全領域を露光す
るものである。また、視野枠を表す図に示すように、
1.4倍モードの視野枠は、標準モードの視野枠とアス
ペクト比は同一であって大きさが小さい枠であり、パノ
ラマモードの視野枠は、標準モードや1.4倍モードの
視野枠とアスペクト比が異なる枠である。なお、これら
の視野枠は、視野枠切換板に設けられた開口の大きさや
アスペクト比によって決定される。さらに、プリント写
真を表す図に示すように、ファインダ接眼窓を覗いたと
きに見える画像(視野枠を表す図参照)がプリント写真
としてプリントされる。すなわち、1.4倍モードで撮
影した場合には、標準モードのプリント写真に用いられ
る印画紙と同じ大きさの印画紙に、ファインダ接眼窓を
覗いたときに見える画像が拡大された状態でプリントさ
れる。また、パノラマモードで撮影した場合には、標準
モードのプリント写真に用いられる印画紙に比べて横に
長く縦に短い印画紙に、ファインダ接眼窓を覗いたとき
に見える画像が拡大された状態でプリントされる。
【0041】また、この第2実施形態のレンズ付きフィ
ルムユニットは、第1実施形態のレンズ付きフィルムユ
ニットに備えられている感圧紙とは異なる記録媒体およ
びその記録媒体に適した情報記録機構を備えている。
【0042】図5は、第2実施形態のレンズ付きフィル
ムユニットが備えている情報記録機構を示すブロック図
である。なお、この図5には記録媒体も示されている。
【0043】この図5に示される情報記録機構500
は、MPU(Micro Processor Uni
t)510と、ROM511と、標準モード端子512
と、1.4倍モード端子513と、パノラマモード端子
514と、パルス信号生成器515と、モード切替操作
子300とを備えている。
【0044】MPU510の入力ポートには、標準モー
ド端子512、1.4倍モード端子513、およびパノ
ラマモード端子514の各端子が接続されている。
【0045】モード切替操作子300が操作されて、レ
ンズ付きフィルムユニットが標準モードに設定される
と、標準モード端子512がグランドに接続される。ま
た、レンズ付きフィルムユニットが1.4倍モードに設
定されると、1.4倍モード端子513がグランドに接
続される。また、レンズ付きフィルムユニット1がパノ
ラマモードに設定されると、パノラマモード端子514
がグランドに接続される。
【0046】MPU510は、標準モード端子512,
1.4倍モード端子513,パノラマモード端子514
のうちいずれの端子がグランドに接続されているかを読
み取り、レンズ付きフィルムユニットがいずれのモード
にあるかを判定する。
【0047】また、シャッタボタン121が押下される
と、パルス信号生成器515から、MPU510の入力
ポートに向けてパルス信号が送られる。
【0048】ROM511には、レンズ付きフィルムユ
ニット全体の制御を司るためのプログラムが格納されて
いる。
【0049】また、図5に示される記録媒体610に
は、後述する書込テーブルが用意されている。
【0050】MPU510は、シャッタボタン121が
押下されたことによるクロック信号が入力されると、記
録媒体610に用意された書込テーブルに、判定したモ
ードを記録する。
【0051】図6は、記録媒体に用意された書込テーブ
ルを示す図である。
【0052】この図6に示された書込テーブル611
は、12コマのロールフィルムの各コマに対応するデー
タが格納されたテーブルである。「110」は、レンズ
付きフィルムユニットが標準モードに設定されていたこ
とを示すデータであり、「101」は1.4倍モードに
設定されていたことを示すデータであり、「011」は
パノラマモードに設定されていたことを示すデータであ
る。現像所では、図6に示す書込テーブル611を読み
取ることにより、各コマでのトリミングの有無やトリミ
ングの範囲を知ることができる。すなわち、現像所で
は、「101」というデータが記録されたコマについて
は、撮影画像のアスペクト比を維持したままその撮影画
像の中央領域をトリミングしてそのトリミングした領域
を1.4倍に拡大プリントすることで擬似的なクローズ
アップ写真として仕上げる。また、「011」というデ
ータが記録されたコマについては、撮影画像中の横長の
中央領域をトリミングしそのトリミングした領域を拡大
プリントすることで擬似的なパノラマ写真として仕上げ
る。また、「110」というデータが記録されたコマに
ついては、トリミングを行わずにプリント処理する。し
たがって、ユーザは、希望するクローズアップ写真やパ
ノラマ写真を現像所にプリントしてもらうためには、こ
のレンズ付きフィルムユニットを引き渡すことが必要と
なり、レンズ付きフィルムユニットの回収率が向上す
る。
【0053】なお、第1実施形態、第2実施形態のいず
れにおいても、情報記録機構は、写真撮影時に設定され
ているモードを記録するものであったが、本発明は、モ
ードという情報に限らず、他の情報を記録する情報記録
機構を備えたレンズ付きフィルムユニットにも適用する
ことができる。
【0054】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、情報を記録する機構を備えた、回収率の向上に寄与
することができるレンズ付きフィルムユニットを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズ付きフィル
ムユニットの分解斜視図である。
【図2】第1実施形態のレンズ付きフィルムユニットに
備えられた情報記録機構の分解斜視図である。
【図3】第1実施形態のレンズ付きフィルムユニットに
よって9コマ目までの撮影が終了したロールフィルムを
示す図である。
【図4】露光範囲を表す図,視野枠を表す図,プリント
写真を表す図を、各モードごとに縦一列に並べて示す図
である。
【図5】第2実施形態のレンズ付きフィルムユニットが
備えている情報記録機構を示すブロック図である。
【図6】記録媒体に用意された書込テーブルを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 レンズ付きフィルムユニット 11 本体部 111 シャッタ機構 112 フィルム巻上機構 113 カウンタギア 12 前カバー 121 シャッタボタン 122 長孔 13 背面カバー 131 蓋部 14 外装ケース 141 表示窓 142 長孔 100 ロールフィルム 101 パトローネ 200 撮影レンズ 300 モード切替操作子 400 ファインダ 410 ファインダ窓 420 ファインダ接眼窓 430 視野枠切換板 4301,4302 開口 500 情報記録機構 501 遮蔽板 501a 先端部 502 突起板 502a 先端部 502b 後端部 5021 突起 510 MPU 511 ROM 512 標準モード端子 513 1.4倍モード端子 514 パノラマモード端子 515 パルス信号生成器 600 感圧紙 610 記録媒体 611 書込テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後 成明 埼玉県朝霞市泉水3丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H018 AA06 BA00 2H101 AA01 2H103 AA22 ZA54

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズを備えるとともに写真フィル
    ムがユーザによる交換が不能に内蔵され、撮影操作に応
    じて撮影を行うレンズ付きフィルムユニットにおいて、 前記写真フィルムとは異なる記録媒体を備えるととも
    に、 前記記録媒体に、撮影操作に応じて情報を記録する情報
    記録機構を備えたことを特徴とするレンズ付きフィルム
    ユニット。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体が、感圧紙であることを特
    徴とする請求項1記載のレンズ付きフィルムユニット。
  3. 【請求項3】 視野枠の切り換えが自在なファインダを
    備え、 前記情報記録機構は、撮影コマごとに、ファインダの視
    野枠切換情報を記録するものであることを特徴とする請
    求項1記載のレンズ付きフィルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記ファインダにより切換自在な視野枠
    は、アスペクト比が相互に異なるものであることを特徴
    とする請求項3記載のレンズ付きフィルムユニット。
  5. 【請求項5】 前記ファインダにより切換自在な視野枠
    は、アスペクト比は同一であって寸法が相互に異なるも
    のであることを特徴とする請求項3記載のレンズ付きフ
    ィルムユニット。
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