JP2002296547A - 眼鏡のテンプル連結構造 - Google Patents

眼鏡のテンプル連結構造

Info

Publication number
JP2002296547A
JP2002296547A JP2001178811A JP2001178811A JP2002296547A JP 2002296547 A JP2002296547 A JP 2002296547A JP 2001178811 A JP2001178811 A JP 2001178811A JP 2001178811 A JP2001178811 A JP 2001178811A JP 2002296547 A JP2002296547 A JP 2002296547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temple
state
spring member
elastically
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001178811A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3345407B2 (ja
Inventor
Koji Nagayoshi
孝二 永吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001178811A priority Critical patent/JP3345407B2/ja
Publication of JP2002296547A publication Critical patent/JP2002296547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3345407B2 publication Critical patent/JP3345407B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C5/00Constructions of non-optical parts
    • G02C5/22Hinges
    • G02C5/2209Pivot bearings and hinge bolts other than screws
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C5/00Constructions of non-optical parts
    • G02C5/008Spectacles frames characterized by their material, material structure and material properties
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C5/00Constructions of non-optical parts
    • G02C5/22Hinges
    • G02C5/2218Resilient hinges
    • G02C5/2227Resilient hinges comprising a fixed hinge member and a coil spring
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C5/00Constructions of non-optical parts
    • G02C5/22Hinges
    • G02C5/2218Resilient hinges
    • G02C5/2254Resilient hinges comprising elastic means other than coil spring
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C2200/00Generic mechanical aspects applicable to one or more of the groups G02C1/00 - G02C5/00 and G02C9/00 - G02C13/00 and their subgroups
    • G02C2200/08Modular frames, easily exchangeable frame parts and lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C2200/00Generic mechanical aspects applicable to one or more of the groups G02C1/00 - G02C5/00 and G02C9/00 - G02C13/00 and their subgroups
    • G02C2200/16Frame or frame portions made from rubber
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C2200/00Generic mechanical aspects applicable to one or more of the groups G02C1/00 - G02C5/00 and G02C9/00 - G02C13/00 and their subgroups
    • G02C2200/22Leaf spring
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C2200/00Generic mechanical aspects applicable to one or more of the groups G02C1/00 - G02C5/00 and G02C9/00 - G02C13/00 and their subgroups
    • G02C2200/26Coil spring pushed upon actuation

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所要の屈曲状態にあるテンプルを折り畳み状
態や展開状態に向けて急速に回動させることのできるテ
ンプル連結構造を簡素に構成し、その組み立て作業能率
の向上と製造コストの低減を図る。 【解決手段】 ヨロイ6の内面側の上下に突設した連結
片9,10間に、テンプル11の連結部12を挿入し、
上下の連結片9,10と、連結部12とを枢軸13で連
結し、テンプル11を開閉可能とする。上下の連結片
9,10間に、凹部20を設け、該凹部20にバネ部材
21を嵌め入れる。テンプル11が展開状態から折り畳
み方向に、或いは折り畳み状態から展開方向に回動する
際、連結部12に設けた押圧部37が、バネ部材21の
弾性変形部22を弾性的に変形させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テンプルの開閉が
甘くなりにくい、即ち、テンプルが所要のこわさで開閉
できる眼鏡のテンプル連結構造に関するものである。
又、所要の屈曲状態にあるテンプルを折り畳み状態又は
展開状態に向けて急速に回動可能となされた眼鏡のテン
プル連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テンプルの開閉が甘くなりにくいように
構成され、又、所要の屈曲状態にあるテンプルを、それ
がレンズ部に重なるように折り畳まれた折り畳み状態、
又はレンズ部の後方に突出する展開状態に向けて急速に
回動するように構成された眼鏡のテンプル連結構造の一
例としては、例えば図118に示すものが提案されてい
る。
【0003】該テンプル連結構造aは、ヨロイbに設け
たヨロイ側連結片cと、テンプルdに設けたテンプル側
連結片eを互いに組み合わせた構成を有する。そして該
ヨロイ側連結片cは、ヨロイbの内面から離れた位置で
突出する連結部fを有し、該連結部fに長孔gが設けら
れている。一方前記テンプル側連結片eは、テンプルの
内面側に突設された箱状支持台hを以って構成されてお
り、該箱状支持台hには、その後端で固定されて前方で
突出する、前端が自由端とされた板バネjが突設されて
いる。そして、該板バネjの前端側部分kが前記連結部
fの外面に当接した状態でテンプルdは展開状態を呈
し、この状態で、テンプル側連結片eの軸孔と前記長孔
gを挿通する連結軸mで、連結片c,e相互が枢着され
ている。
【0004】そしてテンプルdを折り畳む動作は、前記
連結部fの先端角部nが前記板バネjの前端側部分kに
当たって該板バネjの弾性変形を生じさせて行なわれ
る。該テンプルdが、図119に示すようにある程度ま
で屈曲されると、該テンプルdは、板バネjの付勢作用
によって、図119に矢印F1で示す方向に弾性的に急
速に回動せしめられ、最終的には図120に示すよう
に、テンプルdがレンズ部に重なる折畳み状態となる。
逆にこの折畳み状態からテンプルdを開く際は、該テン
プルdを図119に示すようにある程度まで開くと、前
記板バネjの付勢作用によって、図119に矢印F2で
示す方向に弾性的に急速に回動せしめられ、最終的には
図118に示すように、テンプルdが展開状態となり得
る構成のものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記構成
のテンプル連結構造によるときには、ヨロイbに対する
テンプルdの連結手段とは別個に、前記板バネjを前記
箱状支持台hにロウ付等の手段で固着しなければなら
ず、又テンプル連結のために前記長孔gを精密に形成し
なければならず、かかることから連結構造が複雑となっ
て、組み立てに手間を要し製造コストの上昇を招く問題
があった。又前記構成のテンプル連結構造によるとき
は、テンプルの開閉が繰り返されて板バネのバネ作用が
劣化した場合には、該板バネを箱状支持台から分離しな
ければならないが、板バネがロウ付けされているとき
は、その分離が困難であるために修理が容易でなく、そ
のために新たな眼鏡を購入しなければならない不経済も
あった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みて開発された
ものであり、テンプルの開閉が甘くなりにくく、必要に
応じては、所定の屈曲状態にあるテンプルを折り畳み状
態又は展開状態に向けて急速に回動させることができて
眼鏡の取り扱い性を向上でき、しかも連結構造の組立て
の容易な眼鏡のテンプル連結構造の提供を目的とするも
のである。更に進んで、連結構造の分解を可能として、
修理を容易とした眼鏡のテンプル連結構造の提供を目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち、本発明に係
る眼鏡のテンプル連結構造(以下テンプル連結構造とい
う)は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に突
設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上下
の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記
テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であ
って、前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の
動きが規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮
いた状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に
配設され、該バネ部材は、前記連結部が連結されること
によって内方への脱落が阻止されている。又前記連結部
は、前記テンプルが展開状態から折り畳み方向に回動す
る際に、或いは前記テンプルが折り畳み状態から展開方
向に回動する際に、前記弾性変形部を外方に向けて押圧
する押圧部を有することを特徴とするものである。
【0008】又本発明に係るテンプル連結構造の他の態
様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設した連
結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結片と
連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプルを
開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、前記
上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが規制
された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状態の
弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設され、
該バネ部材は、前記連結部が連結されることによって内
方への脱落が阻止されている。又前記連結部は、前記テ
ンプルが展開状態から折り畳み方向に回動する際に、或
いは前記テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動す
る際に前記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部を
有することを特徴とするものである。
【0009】又本発明に係るテンプル連結構造のより具
体的な第1の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面
側の上下に突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿
入し、該上下の連結片と連結部とを枢軸で連結すること
により、前記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル
連結構造であって、前記上下の連結片間に、前記内面側
に設けた凹部で両端部分が支持され且つ中間部分は浮い
た状態にある弾性変形部とされたバネ部材が、着脱自在
に配設され、該バネ部材は、前記凹部と前記連結部との
間で脱落不能に拘束されている。又前記連結部は、前記
テンプルが展開状態から折り畳み方向に回動する際に、
或いは前記テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動
する際に前記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部
を有することを特徴とするものである。
【0010】又本発明に係るテンプル連結構造のより具
体的な第2の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上
下に突設した連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該
上下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、
前記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造
であって、前記上下の連結片間に、前記内面側に設けた
凹部で両端部分が支持され且つ中間部分は浮いた状態に
ある弾性変形部とされたバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記凹部と前記連結部との間で脱落
不能に拘束されている。又前記連結部は、前記テンプル
が展開状態から折り畳み方向に回動する際に、或いは前
記テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動する際に
前記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部を有する
ことを特徴とするものである。
【0011】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテン
プルを折り畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動さ
せることのできる眼鏡のテンプル連結構造であって、前
記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが規
制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状態
の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
て内方への脱落が阻止されている。又前記連結部は、前
記テンプルが展開状態から折り畳み方向に回動する際
に、或いは前記テンプルが折り畳み状態から展開方向に
回動する際に前記弾性変形部を外方に向け押圧してこれ
を弾性変形させる押圧部を有し、該弾性変形部の弾性復
元作用によって、前記テンプルが折り畳み状態又は展開
状態に向けて急速に回動せしめられることを特徴とする
ものである。
【0012】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテンプルを折
り畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動させること
のできる眼鏡のテンプル連結構造であって、前記上下の
連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが規制された
状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状態の弾性変
形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設され、該バネ
部材は、前記連結部が連結されることによって内方への
脱落が阻止されている。又前記連結部は、前記テンプル
が展開状態から折り畳み方向に回動する際に、或いは前
記テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動する際に
前記弾性変形部を外方に向け押圧してこれを弾性変形さ
せる押圧部を有し、該弾性変形部の弾性復元作用によっ
て、前記テンプルが折り畳み状態又は展開状態に向けて
急速に回動せしめられることを特徴とするものである。
【0013】テンプルが折り畳み状態又は展開状態に向
けて急速に回動せしめられる前記テンプル連結構造のよ
り具体的な第3の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の
内面側の上下に突設した連結片間に、テンプルの連結部
を挿入し、該上下の連結片と連結部とを枢軸で連結する
ことにより、前記テンプルを開閉可能とし、所要の屈曲
状態にあるテンプルを折り畳み状態又は展開状態に向け
て急速に回動させることのできる構造であって、前記上
下の連結片間に、前記内面側に設けた凹部で両端部分が
支持され且つ中間部分は浮いた状態にある弾性変形部と
されたバネ部材が、着脱自在に配設され、該バネ部材
は、前記凹部と前記連結部との間で脱落不能に拘束され
ている。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から
折り畳み方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折
り畳み状態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部
を外方に向け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有
し、該弾性変形部の弾性復元作用によって、前記テンプ
ルが折り畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動せし
められることを特徴とするものである。
【0014】又本発明に係るテンプル連結構造のより具
体的な第4の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上
下に突設した連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該
上下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、
前記テンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテ
ンプルを折り畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動
させることのできるテンプル連結構造であって、前記上
下の連結片間に、前記内面側に設けた凹部で両端部分が
支持され且つ中間部分は浮いた状態にある弾性変形部と
されたバネ部材が、着脱自在に配設され、該バネ部材
は、前記凹部と前記連結部との間で脱落不能に拘束され
ている。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から
折り畳み方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折
り畳み状態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部
を外方に向け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有
し、該弾性変形部の弾性復元作用によって、前記テンプ
ルが折り畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動せし
められることをことを特徴とするものである。
【0015】前記第1〜4の態様において、前記内面側
に、前記上下の連結片間において凹部を設け、該凹部内
に、前記弾性変形部の前後端に脚部を屈曲形成してなる
前記バネ部材を嵌め入れ、且つ該前後の脚部の先端を前
記凹部の底面で支持させ、前記テンプルの回動に伴う前
記押圧部の押圧により前記弾性変形部を外方に向けて弾
性変形可能とするのがよい。該テンプル連結構造におい
て、前記バネ部材の前記脚部を、U字状乃至V字状を呈
する如く構成し、該U字状部やV字状部が内方に開放す
るようにその一端縁を前記弾性変形部の前端及び後端に
連設し、且つ該U字状部やV字状部の他端側が前記凹部
の前後面に当接するように構成するのがよい。
【0016】又前記第1〜4の態様において、前記内面
側で、前記上下の連結片間において、内方に開放する凹
部を設け、該凹部内には、その底面に当接する支持片部
と、前記押圧部によって弾性変形せしめられる弾性変形
部とを具え、該支持片部と弾性変形部の前端相互及び後
端相互が連結されてなる中空パイプ状に形成された前記
バネ部材を嵌め入れたものとし、前記テンプルの回動に
伴う前記押圧部の押圧により前記弾性変形部を外方に向
けて弾性変形可能することがある。
【0017】又前記第1〜4の態様において、前記内面
側で、前記上下の連結片間において、内方に開放する凹
部を設け、該凹部内には、その底面に当接する支持片部
の一端部に、該支持片部と略平行する弾性変形部を連設
してなるU字状を呈する前記バネ部材を嵌め入れたもの
とし、前記テンプルの回動に伴う前記押圧部の押圧によ
り前記弾性変形部を外方に向けて弾性変形可能とするこ
とがある。
【0018】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に突
設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上下
の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記
テンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテンプ
ルを折り畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動させ
ることのできる構造であって、前記上下の連結片間に凹
部が設けられると共に、該凹部の開放端の前後に支持凹
部が連設されており、該前後の支持凹部に、平板状又は
棒状に形成されたバネ部材の両端部分が着脱自在に嵌め
入れられ、該バネ部材は、前記支持凹部と前記連結部と
の間で脱落不能に拘束されると共に該バネ部材の中間部
分は、浮いた状態にある弾性変形部とされている。又前
記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み方向
に回動する際に、或いは前記テンプルが折り畳み状態か
ら展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外方に向け
押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、該弾性変
形部の弾性復元作用によって、前記テンプルが折り畳み
状態又は展開状態に向けて急速に回動せしめられること
を特徴とするものである。
【0019】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテンプルを折
り畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動させること
のできる構造であって、前記上下の連結片間に凹部が設
けられると共に、該凹部の開放端の前後に支持凹部が連
設されており、該前後の支持凹部に、平板状又は棒状に
形成されたバネ部材の両端部分が着脱自在に嵌め入れら
れ、該バネ部材は、前記支持凹部と前記連結部との間で
脱落不能に拘束されると共に該バネ部材の中間部分は、
浮いた状態にある弾性変形部とされている。又前記連結
部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み方向に回動
する際に、或いは前記テンプルが折り畳み状態から展開
方向に回動する際に前記弾性変形部を外方に向け押圧し
てこれを弾性変形させる押圧部を有し、該弾性変形部の
弾性復元作用によって、前記テンプルが折り畳み状態又
は展開状態に向けて急速に回動せしめられることを特徴
とするものである。
【0020】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテン
プルを折り畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動さ
せることのできる構造であって、前記上下の連結片間
に、ゴム質弾性素材からなるバネ部材が前記ヨロイの内
面側に設けた凹部に着脱自在に嵌め入れられ、該バネ部
材は、前記嵌合凹部と前記連結部との間で脱落不能に拘
束されている。又前記連結部は、前記テンプルが展開状
態から折り畳み方向に回動する際に、或いは前記テンプ
ルが折り畳み状態から展開方向に回動する際に前記バネ
部材を外方に向け押圧してこれを弾性変形させる押圧部
を有し、該バネ部材の弾性復元作用によって、前記テン
プルが折り畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動せ
しめられることを特徴とするものである。
【0021】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテンプルを折
り畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動させること
のできる構造であって、前記上下の連結片間に、ゴム質
弾性素材からなるバネ部材が前記ヨロイの内面側に設け
た凹部に着脱自在に嵌め入れられ、該バネ部材は、前記
嵌合凹部と前記連結部との間で脱落不能に拘束されてい
る。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り
畳み方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折り畳
み状態から展開方向に回動する際に前記バネ部材を外方
に向け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、該
バネ部材の弾性復元作用によって、前記テンプルが折り
畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動せしめられる
ことを特徴とするものである。
【0022】前記各テンプル連結構造において、展開状
態にあるテンプルは、前記連結部が前記バネ部材の弾性
変形部を外方に向けて弾性変形させながら、更に外方に
開くことができるように構成するのがよい。
【0023】上下の連結片をヨロイ側に設ける場合、該
上下の連結片に、前方に向けて開放する、円弧状内周面
を有する軸孔を設ける一方、前記テンプルの連結部の上
下には、前記軸孔に嵌合して回動し得る軸部を突設する
ことがある。
【0024】又、上下の連結片をテンプル側に設ける場
合、該上下の連結片に、後方に向けて開放する、円弧状
内周面を有する軸孔を設ける一方、前記ヨロイの連結部
の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し得る軸部を突設
することがある。
【0025】上下の連結片をヨロイ側に設ける場合、前
記上下の連結片の夫々に、上下対称の配置で、前方に向
け開放する導入溝部を設け且つ該導入溝部の後部に、連
結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面を有す
る軸孔を連設し、前記テンプルの連結部の上下には、前
記軸孔に嵌合して回動し得る円柱状の軸部を突設し、該
軸部を前記導入溝部に嵌め入れる際に、前記連結部が前
記バネ部材を外方に弾性的に押圧し、該バネ部材のその
後の弾性復元作用によって、前記軸部が、前記軸孔の連
結片先側に位置する内周面に弾性的に押圧される如くな
し、これにより、軸孔からの軸部の脱落が阻止されるよ
うになすのがよい。
【0026】又、上下の連結片をテンプル側に設ける場
合、前記上下の連結片の夫々に、上下対称の配置で、後
方に向け開放する導入溝部を設け且つ該導入溝部の前部
に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面
を有する軸孔を連設し、前記テンプルの連結部の上下に
は、前記軸孔に嵌合して回動し得る円柱状の軸部を突設
し、該軸部を前記導入溝部に嵌め入れる際に、前記連結
部が前記バネ部材を外方に弾性的に押圧し、該バネ部材
のその後の弾性復元作用によって、前記軸部が、前記軸
孔の連結片先側に位置する内周面に弾性的に押圧される
如くなし、これにより、軸孔からの軸部の脱落が阻止さ
れるようになすのがよい。
【0027】上下の連結片に、前方又は後方に向けて開
放する軸孔を具える前記テンプル連結構造において、前
記連結部の上の軸部の上端に、前記上の連結片に設けら
れている、上下貫通した軸孔の上端周縁部分を覆う如く
装飾片を設けるのがよい。この場合、前記連結部の上の
軸部の下端にも、前記下の連結片に設けられている、上
下貫通した軸孔の下端周縁部分を覆う如く装飾片を設け
るのがよい。
【0028】上下の連結片をヨロイ側に設ける場合、前
記上下の連結片の内面側の夫々に、上下対称の配置で、
前方に向け開放する導入溝部を設け且つ該導入溝部の後
部に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周
面を有する軸孔を連設し、前記上の連結片に設けられた
導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆われたものと
し、又前記テンプルの連結部の上下には、前記軸孔に嵌
合して回動し得る円柱状の軸部を突設し、該軸部を前記
導入溝部に嵌め入れる際に、前記連結部が前記バネ部材
を外方に弾性的に押圧し、該バネ部材のその後の弾性復
元作用によって、前記軸部が、前記軸孔の連結片先側に
位置する内周面に弾性的に押圧される如くなし、これに
より、軸孔からの軸部の脱落が阻止されるように構成す
るのがよい。
【0029】上下の連結片をヨロイ側に設ける場合、前
記上下の連結片の内面側の夫々に、上下対称の配置で、
前方に向け開放する導入溝部を設け且つ該導入溝部の後
部に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周
面を有する軸孔を連設し、前記上の連結片に設けられた
導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆われたものとす
ると共に、前記下の連結片に設けられた導入溝部と軸孔
の下端は下の覆い部で覆われたものとし、又前記テンプ
ルの連結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し得る
円柱状の軸部を突設し、該軸部を前記導入溝部に嵌め入
れる際に、前記連結部が前記バネ部材を外方に弾性的に
押圧し、該バネ部材のその後の弾性復元作用によって、
前記軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置する内周面に
弾性的に押圧される如くなし、これにより、軸孔からの
軸部の脱落が阻止されるように構成するのがよい。
【0030】又、上下の連結片をテンプル側に設ける場
合、前記上下の連結片の内面側の夫々に、上下対称の配
置で、後方に向け開放する導入溝部を設け且つ該導入溝
部の前部に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状
の内周面を有する軸孔を連設し、前記上の連結片に設け
られた導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆われたも
のとし、又前記テンプルの連結部の上下には、前記軸孔
に嵌合して回動し得る円柱状の軸部を突設し、該軸部を
前記導入溝部に嵌め入れる際に、前記連結部が前記バネ
部材を外方に弾性的に押圧し、該バネ部材のその後の弾
性復元作用によって、前記軸部が、前記軸孔の連結片先
側に位置する内周面に弾性的に押圧される如くなし、こ
れにより、軸孔からの軸部の脱落が阻止されるように構
成するのがよい。
【0031】又、上下の連結片をテンプル側に設ける場
合、前記上下の連結片の内面側の夫々に、上下対称の配
置で、後方に向け開放する導入溝部を設け且つ該導入溝
部の前部に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状
の内周面を有する軸孔を連設し、前記上の連結片に設け
られた導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆われたも
のとすると共に、前記下の連結片に設けられた導入溝部
と軸孔の下端は下の覆い部で覆われており、又前記テン
プルの連結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し得
る円柱状の軸部を突設し、該軸部を前記導入溝部に嵌め
入れる際に、前記連結部が前記バネ部材を外方に弾性的
に押圧し、該バネ部材のその後の弾性復元作用によっ
て、前記軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置する内周
面に弾性的に押圧される如くなし、これにより、軸孔か
らの軸部の脱落が阻止されるように構成するのがよい。
【0032】前記各テンプル連結構造において、テンプ
ルがレンズ部に重なるように折り畳まれた状態で、該テ
ンプルの先端がレンズ部から稍浮いた状態となるように
構成するのがよい。より好ましくは、前記各テンプル連
結構造において、テンプルがレンズ部に重なるように折
り畳まれるときに、該テンプルの先端がレンズ部に衝突
しないよう、該先端がレンズ部から稍浮いた状態となる
ように構成するのがよい。
【0033】前記各テンプル連結構造において、前記枢
軸をネジを以って形成し、該ネジを取り外して前記連結
部を分離することにより、前記バネ部材を取り外し可能
とするのがよい。
【0034】又前記各テンプル連結構造において、前記
バネ部材が前記連結部を常時弾性的に押圧するように構
成するのがよい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕図1〜3において本発明に係るテ
ンプル連結構造1は、眼鏡2のレンズ部3の外側部分5
に設けられて後方に突出するヨロイ6の前後方向所要部
位、例えば、前後方向中央部の内面側7の上下に突設し
た連結片9,10間に、テンプル11の前端側をなす連
結部12を挿入し、該上下の連結片9,10と該連結部
12とをネジ13aを以ってなる枢軸13で連結するこ
とにより、前記テンプル11を開閉可能としてなるもの
である。
【0036】前記上下の連結片9,10と前記連結部1
2には、図4に示すように、同心に挿通孔15,16,
17が設けられ、下の連結片10の挿通孔16はネジ孔
16aとされ、これらの挿通孔15,16,17を挿通
した前記ネジ13aのネジ軸部19が前記ネジ孔16a
に螺合され締め付けられることによって、テンプル11
が前記のように開閉可能とされている。
【0037】前記内面側7には、図4〜5に示すよう
に、前記上下の連結片9,10間において、内方に開放
する、例えば前後に稍長い矩形状の凹部20が設けら
れ、該上下の連結片9,10は、該凹部20の前後方向
の略中央に位置している。そして該凹部20内には、テ
ンプルに付勢作用を与えるバネ部材21が嵌め入れられ
ている。
【0038】該バネ部材21は、例えば図4に示すよう
に、バネ性に富んだステンレス材を以って形成され、矩
形板状をなす弾性変形部22の前後端に脚部23,23
を屈曲形成してなる。該脚部23,23はU字状乃至V
字状を呈し、該U字状部やV字状部が内方に開放するよ
うに、その一端縁25が前記弾性変形部22の前端及び
後端に連設されている。かかる構成を有するバネ部材2
1は、図5に示すように、その前後の脚部23,23の
先端26,26が前記凹部20の底面27の前後で支持
され且つ両脚部の他端側29,29が前記凹部20の前
後面30,31に略当接した状態で、前記凹部20に嵌
め入れられており、この状態で前記弾性変形部22は前
記底面27から浮いた状態にあり、弾性変形部22の内
面32は前記ヨロイ6の内面33と略面一状態にある。
この嵌め入れられた状態にあるバネ部材21は、前記凹
部20と前記連結部12との間で拘束されて脱落が阻止
されている。
【0039】そして前記連結部12は、例えば図4〜5
に示すように、略直角をなす第1の係合面35と第2の
係合面36を有しており、該第1の係合面35は、テン
プル11が図5に示す展開状態において、前記弾性変形
部の内面32に当接できる。又前記第2の係合面36
は、テンプル11が図6に示す折り畳み状態において、
前記弾性変形部の内面32に当接できる。従って、前記
展開状態にあるテンプル11が、折り畳み方向に回動せ
しめられるに伴い、前記第1の係合面35と第2の係合
面36との間をなす角部としての押圧部37が前記弾性
変形部22を、図7に示すように外方に向け押圧して弾
性変形させる。そして該弾性変形部22のその後の弾性
復元作用によって、テンプル11は折り畳み方向に急速
に回動せしめられ、図6、図2に示す折り畳み状態で、
弾性変形部22の内面32が前記第2の係合面36と当
接できる。なお本実施の形態においては、前記弾性変形
部22が第1の係合面35又は第2の係合面36を弾性
的に押圧した状態となるように構成されている。
【0040】然して、前記テンプルの開閉を所要のこわ
さで行なうことができると共に(この点は、以下の各実
施の形態において同様である)、展開状態にあるテンプ
ル11を折り畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図7の屈曲状態を経
た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によっ
て、図7に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動せ
しめられ、テンプル11は最終的に、図6に示す如くレ
ンズ部3に折り畳まれた状態となる。本実施の形態にお
いては、この折り畳みは図2に示すように、テンプルの
先端39がレンズ部3に衝合しないように、該レンズ部
3から稍浮いた状態で止まるようになされている。逆
に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開するに伴
い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形部2
2を押圧する図7の屈曲状態を経た後、該弾性変形部2
2のその後の弾性復元作用によって、図7に矢印F2で
示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプル11は
最終的に図5、図1に示す展開状態となる。
【0041】なお本実施の形態においては、前記テンプ
ル11の前端側の外面40が、前記第1の係合面35の
後端41を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記
展開状態にあるテンプル11は図8、図1に示すよう
に、外方に過大に開くことができ、前記第1の係合面3
5の後端部分をなす角部分42が前記弾性変形部22を
外方に向け押圧してこれを弾性的に変形させる。このよ
うに構成する結果、該弾性変形部22の弾性復元作用に
より、過大に開いたテンプル11が弾性的に復帰しよう
とすることに伴い、眼鏡着用時において、側頭部に対す
るフイット性が得られることとなる。
【0042】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、弾性変形部22
が連結部12を、常時弾性的に押圧した状態にあるた
め、テンプル11の展開や折り畳みは、ガタツキのない
安定状態で行われる。
【0043】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0044】又本実施の形態においては、弾性変形部2
2の前後端に設けた脚部23,23がU字状乃至V字状
を呈するため、該脚部23のU字状部やV字状部がその
開放端が狭まる方向で弾性変形することも期待される。
かかることから、バネ部材21に極力無理な変形を加え
ないで有効なバネ作用が得られることになる。
【0045】又本発明に係るテンプル連結構造1は、図
9に示すように、テンプル11の前側部分の外面43
が、前記第1の係合面35の延長として形成されること
がある。このように構成したときは、展開状態にあるテ
ンプル11は、その外面43が前記ヨロイ6の後端45
に支持された状態となるため、それよりも外方に開かれ
ることはない。この場合は、前記フィット性は得られな
い。
【0046】図10は、前記凹部20にバネ部材21を
嵌め入れるタイプのテンプル連結構造1の他の態様を示
すものであり、該バネ部材21は、例えば図10〜11
に示すように、バネ性に富んだステンレス材を以って形
成され、矩形板状をなす弾性変形部22の前後端に、凹
部の底面27に向けて突出する脚部23,23を屈曲形
成してなる。該脚部23がU字状乃至V字状を呈するも
のでない点で、前記と異なる。そして該バネ部材21
は、前記凹部20に嵌め入れられた状態で、その脚部2
3,23の先端46,46が、前記凹部20の前後面3
0,31の下端に略当接している。この嵌め入れられた
状態にあるバネ部材21は、前記連結部12に規制され
て脱落が阻止されている。
【0047】然して、図10に実線で示す展開状態にあ
るテンプル11を折り畳むに伴い、該テンプル11は、
前記角部としての押圧部37が弾性変形部22を押圧す
る図12の屈曲状態を経た後、該弾性変形部22のその
後の弾性復元作用によって、図12に矢印F1で示す折
り畳み方向に急速に回動せしめられ、テンプル11は最
終的に、図10に一点鎖線で示すようにレンズ部3に折
り畳まれた状態となる。逆に、折り畳み状態にあるテン
プル11を展開するに伴い、該テンプル11は、前記押
圧部37が弾性変形部22を押圧する図12の屈曲状態
を経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用に
よって、図12に矢印F2で示す展開方向に急速に回動
せしめられ、テンプル11は最終的に図10に実線で示
す展開状態となる。該展開状態にあるテンプル11は、
図13に示すように、弾性的に外方に過大に開くことが
できるように構成するのがよいが、図14に示すよう
に、過大開きができないように構成されることもある。
【0048】又図15は、前記凹部20にバネ部材21
を嵌め入れるタイプのテンプル連結構造1のその他の態
様を示すものであり、該バネ部材21は、例えば図15
〜16に示すように、バネ性に富んだステンレス材を以
って円弧状に形成されており、前記凹部20に嵌め入れ
られた状態で、その先端47,47が前記凹部20の前
後面30,31の下端に略当接している。この嵌め入れ
られた状態にあるバネ部材21は、前記連結部12に規
制されて脱落が阻止されている。
【0049】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記角部としての押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図17の屈曲状態を
経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によ
って、図17に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回
動せしめられ、テンプル11は最終的に、図15に一点
鎖線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態とな
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図17の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図17に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図15に実線で示す展開状態となる。
該展開状態にあるテンプル11は、図18に示すよう
に、弾性的に外方に過大に開くことができるように構成
するのがよいが、図19に示すように、過大開きができ
ないように構成されることもある。
【0050】又図20は、前記凹部20にバネ部材21
を嵌め入れるタイプのテンプル連結構造1のその他の態
様を示すものであり、該バネ部材21は、例えば図20
〜21に示すように、バネ性に富んだステンレス材を以
って形成され、前記凹部20の底面27に当接する支持
片部49と、前記連結部12によって弾性変形せしめら
れる弾性変形部22とを具え、該支持片部49と弾性変
形部22の前端相互及び後端相互が連結されてなる、前
後に長い中空パイプ状に形成されている。そして前記凹
部20に嵌め入れられた状態で、該バネ部材21の前記
支持片部49の前後端50,51が前記凹部20の前後
面30,31に略当接している。この嵌め入れられた状
態にあるバネ部材21は、前記連結部12に規制されて
脱落が阻止されている。
【0051】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記角部としての押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図22の屈曲状態を
経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によ
って、図22に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回
動せしめられ、テンプル11は最終的に、図20に一点
鎖線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態とな
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図22の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図22に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図20に実線で示す展開状態となる。
該展開状態にあるテンプル11は、図23に示すよう
に、弾性的に外方に過大に開くことができるように構成
するのがよいが、図24に示すように、過大開きができ
ないように構成されることもある。
【0052】又図25は、前記凹部20にバネ部材21
を嵌め入れるタイプのテンプル連結構造1のその他の態
様を示すものであり、該バネ部材21は、例えば図25
〜26に示すように、バネ性に富んだステンレス材を以
って形成され、前記凹部20の底面27に当接する支持
片部52の一端部に、該支持片部52と略平行する弾性
変形部22を連設してなるU字状に形成されている。そ
して前記凹部20に嵌め入れられた状態で、前記支持片
部52の前後端53,55が前記凹部20の前後面3
0,31の下端に略当接している。この嵌め入れられた
状態にあるバネ部材21は、前記連結部12に規制され
て脱落が阻止されている。
【0053】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記と同様、押圧部3
7が弾性変形部22を押圧する図27の屈曲状態を経た
後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によっ
て、図27に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動
せしめられ、テンプル11は最終的に、図25に一点鎖
線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態になる。
逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開するに伴
い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形部2
2を押圧する図27の屈曲状態を経た後、該弾性変形部
22のその後の弾性復元作用によって、図27に矢印F
2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプル1
1は最終的に図25に実線で示す展開状態となる。該展
開状態にあるテンプル11は、図28に示すように、弾
性的に外方に過大に開くことができるように構成するの
がよいが、図29に示すように、過大開きができないよ
うに構成されることもある。
【0054】〔第2の実施の形態〕図30は、ヨロイ6
側にバネ部材21を設けるテンプル連結構造1の他の態
様を示すものであり、該テンプル連結構造1は、ヨロイ
6の前後方向所要部位、例えば、前後方向中央部の内面
側56の上下に突設した連結片9,10間に、テンプル
11の前端側をなす連結部12を挿入し、該上下の連結
片9,10と該連結部12とをネジ13aを以ってなる
枢軸13で連結することにより、前記テンプル11を開
閉可能としてなるものである。
【0055】前記内面側56には、図31に示すよう
に、前記上下の連結片9,10間において、内方に開放
する、例えば前後に稍長い矩形状の凹部57が設けら
れ、該上下の連結片9,10は、該凹部57の前後方向
の略中央に位置している。そして該凹部57の開放端の
前後に浅底の支持凹部59,59が連設されている。
【0056】前記バネ部材21は、例えば図32に示す
ように、バネ性に富んだステンレス材を以って、前後に
長い矩形板状に形成され、その両端部分60,60が前
記前後の支持凹部59,59に嵌め入れられてヨロイ6
に支持されている。この状態で、前記バネ部材の中間部
分としての弾性変形部22は前記凹部57の底面61か
ら浮いた状態にあり、弾性変形部22の内面32はヨロ
イの内面33と略面一状態にある。このように支持凹部
59,59に支持された状態のバネ部材21は、前記支
持凹部59と前記連結部12との間で拘束されて脱落が
阻止されている。
【0057】そして前記連結部12は、前記と同様、図
31〜32に示すように、略直角をなす第1の係合面3
5と第2の係合面36を有しており、該第1の係合面3
5は、テンプル11が図32に示す展開状態において、
前記弾性変形部の内面32に当接でき、又前記第2の係
合面36は、テンプル11が図33に示す折り畳み状態
において、前記弾性変形部の内面32に当接できる。従
って、前記展開状態にあるテンプル11が、折り畳み方
向に回動せしめられるに伴い、前記第1の係合面35と
第2の係合面36との間をなす角部としての押圧部37
が前記弾性変形部22を、図34に示すように外方に向
け押圧して弾性変形させ、該弾性変形部22のその後の
弾性復元作用によって、テンプル11は折り畳み方向に
急速に回動せしめられ、図33に示す折り畳み状態で、
弾性変形部22の内面32が前記第2の係合面36と当
接できる。なお本実施の形態においては、前記弾性変形
部22が第1の係合面35又は第2の係合面36を弾性
的に押圧した状態となるように構成されている。
【0058】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性
変形部22を押圧する図34の屈曲状態を経た後、該弾
性変形部22のその後の弾性復元作用によって、図34
に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめら
れ、テンプル11は最終的にレンズ部3に折り畳まれた
状態となる。本実施の形態においては、この折り畳みは
図2に示すと同様に、テンプルの先端39がレンズ部3
に衝合しないように、該レンズ部3から稍浮いた状態で
止まるようになされている。逆に、折り畳み状態にある
テンプル11を展開するに伴い、該テンプル11は、前
記押圧部37が弾性変形部22を押圧する図34の屈曲
状態を経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作
用によって、図34に矢印F2で示す展開方向に急速に
回動せしめられ、テンプル11は最終的に図32に示す
展開状態となる。
【0059】なお本実施の形態においては、前記テンプ
ル11の前端側の外面40が、前記第1の係合面35の
後端41を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記
展開状態にあるテンプル11は図35に示すように、前
記第1の係合面35の後端部分をなす角部分42が前記
弾性変形部22を外方に向け押圧してこれを弾性的に変
形させる。このように構成する結果、弾性変形部22の
弾性復元作用によって、眼鏡着用時において、テンプル
11を側頭部にフィットさせ得ることとなる。
【0060】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、弾性変形部22
が、連結部12を常時弾性的に押圧した状態にあるた
め、テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定
状態で行われる。
【0061】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0062】なお本発明に係るテンプル連結構造1は、
図36に示すように、テンプル11の前側部分の外面4
3が、前記第1の係合面35の延長として形成されるこ
とがある。このように構成したときは、展開状態にある
テンプル11は、それよりも外方に開かれることはな
い。
【0063】図37〜38は、バネ部材21の両端部分
60,60を、凹部開放端の前後の支持凹部59,59
に嵌め入れてヨロイ6に支持させるタイプの他の形態を
示すものであり、該バネ部材21は丸軸状に形成され、
その両端部分60,60が前記前後の支持凹部59,5
9に嵌め入れられている。この状態で、前記バネ部材の
中間部分としての弾性変形部22は前記凹部57の底面
61から浮いた状態にある。
【0064】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記角部としての押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図39の屈曲状態を
経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によ
って、図39に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回
動せしめられ、テンプル11は最終的に、図38に一点
鎖線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態とな
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図39の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図39に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図38に実線で示す展開状態となる。
該展開状態にあるテンプル11は、図40に示すよう
に、弾性的に外方に過大に開くことができるように構成
するのがよいが、図41に示すように、過大開きができ
ないように構成されることもある。
【0065】なお前記バネ部材21は、前記丸軸状をな
すものに代えて、例えば図42に示すような角軸状をな
すものを採用してもよい。
【0066】又図43は、バネ部材21の両端部分6
0,60を、凹部開放端の前後の支持凹部59,59に
嵌め入れてヨロイ6に支持させるタイプのその他の態様
を示すものであり、該バネ部材21は、図43〜44に
示すように丸軸状に形成され、その両端部分は外方に屈
曲せしめられ、その屈曲した端部分60,60が前記前
後の支持凹部59,59に嵌め入れられている。この状
態で、前記バネ部材21の中間部分としての弾性変形部
22は前記凹部57の底面61から浮いた状態にある。
【0067】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記角部としての押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図45の屈曲状態を
経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によ
って、図45に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回
動せしめられ、テンプル11は最終的に、図43に一点
鎖線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態とな
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図43の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図45に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図43に実線で示す展開状態となる。
該展開状態にあるテンプル11は、図46に示すよう
に、弾性的に外方に過大に開くことができるように構成
するのがよいが、図47に示すように、過大開きができ
ないように構成されることもある。
【0068】なお前記バネ部材21は、前記丸軸状をな
すものに代えて、例えば図48に示すような角軸状をな
すものを採用してもよい。
【0069】〔第3の実施の形態〕図49〜50におい
て本発明に係るテンプル連結構造1は、眼鏡2のレンズ
部3の外側部分5に設けられて後方に突出するヨロイ6
の前後方向所要部位、例えば、前後方向中央部の内面側
7の上下に突設した連結片9,10間に、テンプル11
の前端側をなす連結部12を挿入し、該上下の連結片
9,10と該連結部12とをネジ13aを以ってなる枢
軸13で連結することにより、前記テンプル11を開閉
可能としてなるものである。
【0070】前記上下の連結片9,10と前記連結部1
2には、図49に示すように、同心に挿通孔15,1
6,17が設けられ、下の連結片10の挿通孔16はネ
ジ孔16aとされ、これらの挿通孔15,16,17を
挿通した前記ネジ13aのネジ軸部19が前記ネジ孔1
6aに螺合され締め付けられることによって、テンプル
11が前記のように開閉可能とされている。
【0071】前記内面側7には、図49〜50に示すよ
うに、前記上下の連結片9,10間において、内方に開
放する、例えば前後に稍長い矩形状の凹部20が設けら
れ、該上下の連結片9,10は、該凹部20の前後方向
の略中央に位置している。そして該凹部20内には、テ
ンプルに付勢作用を与えるバネ部材21が嵌め入れられ
ている。
【0072】該バネ部材21は、ゴム質弾性素材からな
り且つ前後に長いブロック状を呈し、その前後の端面6
3,63が前記凹部20の前後面30,31に略当接し
た状態で該凹部20に嵌め入れられ、その内面32はヨ
ロイの内面33と略面一状態にある。この嵌め入れられ
た状態にあるバネ部材21は、前記凹部20と前記連結
部12との間で脱落不能に拘束されている。
【0073】そして前記連結部12は、図49〜50に
示すように、略直角をなす第1の係合面35と第2の係
合面36を有しており、該第1の係合面35は、テンプ
ル11が図50に示す展開状態において、前記内面32
に当接でき、又前記第2の係合面36は、テンプル11
が図51に示す折り畳み状態において、前記内面32に
当接できる。従って、前記展開状態にあるテンプル11
が折り畳み方向に回動せしめられるに伴い、前記第1の
係合面35と第2の係合面36との間をなす角部として
の押圧部37が前記内面32を、図52に示すように外
方に向け押圧して弾性変形させ、該内面32のその後の
弾性復元作用によって、テンプル11は折り畳み方向に
急速に回動せしめられ、図51に示す折り畳み状態で、
前記内面32が前記第2の係合面36と当接できる。な
お本実施の形態においては、前記バネ部材の内面32が
第1の係合面35又は第2の係合面36を弾性的に押圧
した状態となるように構成されている。
【0074】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が前記
内面32を押圧する図52の屈曲状態を経た後、該内面
32のその後の弾性復元作用によって、図52に矢印F
1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に、図51に示すように、レンズ部3に
折り畳まれた状態となる。本実施の形態においては、こ
の折り畳みは図2に示すと同様に、テンプルの先端39
がレンズ部3に衝合しないように、該レンズ部3から稍
浮いた状態で止まるようになされている。逆に、折り畳
み状態にあるテンプル11を展開するに伴い、該テンプ
ル11は、前記押圧部37が前記内面32を押圧する図
52の屈曲状態を経た後、該内面32のその後の弾性復
元作用によって、図52に矢印F2で示す展開方向に急
速に回動せしめられ、テンプル11は最終的に図50に
示す展開状態となる。
【0075】なお本実施の形態においては、前記テンプ
ル11の前端側の外面40が、前記第1の係合面35の
後端41を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記
展開状態にあるテンプル11は図53に示すように、外
方に過大に開くことができ、前記第1の係合面35の後
端部分をなす角部分42が前記内面32を外方に向け押
圧してこれを弾性的に変形させる。このように構成する
結果、該内面32の弾性復元作用により、過大に開いた
テンプル11が弾性的に復帰しようとすることに伴い、
眼鏡着用時において、側頭部に対するフイット性が得ら
れることとなる。
【0076】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、前記内面32が
連結部12を、常時弾性的に押圧した状態にあるため、
テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定状態
で行われる。
【0077】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0078】又本発明に係るテンプル連結構造1は、図
54に示すように、テンプル11の前側部分の外面43
が、前記第1の係合面35の延長として形成されること
がある。このように構成したときは、展開状態にあるテ
ンプル11は、その外面43が前記ヨロイ6の後端45
に支持された状態となるため、それよりも外方に開かれ
ることはない。
【0079】〔第4の実施の形態〕図55〜58は、本
発明に係るテンプル連結構造1のその他の態様を示すも
のであり、前記第1の実施の形態における場合と相違す
るのは、凹部20をテンプル側に設ける一方、該凹部2
0に嵌め入れられたバネ部材21を弾性変形させる連結
部12をヨロイ側に設けた点である。
【0080】これをより具体的に説明すれば、該テンプ
ル連結構造1は、テンプル11の前側部分の内面側64
の上下に突設した連結片9,10間に、眼鏡2のレンズ
部3の外側部分5に設けられて後方に突出するヨロイ6
の後端部分をなす連結部12を挿入し、該上下の連結片
9,10と該連結部12とをネジ13aを以ってなる枢
軸13で連結することにより、前記テンプル11を開閉
可能としてなるものである。
【0081】前記上下の連結片9,10と前記連結部1
2には、図58に示すように、同心に挿通孔15,1
6,17が設けられ、下の連結片10の挿通孔16はネ
ジ孔16aとされ、これらの挿通孔15,16,17を
挿通した前記ネジ13aのネジ軸部19が前記ネジ孔1
6aに螺合され締め付けられることによって、テンプル
11が前記のように開閉可能とされている。
【0082】前記内面側64には、図58〜59に示す
ように、前記上下の連結片9,10間において、内方に
開放する、例えば前後に稍長い矩形状の凹部20が設け
られ、該上下の連結片9,10は、該凹部20の前後方
向の略中央に位置している。そして該凹部20内には、
テンプルに付勢作用を与えるバネ部材21が嵌め入れら
れている。
【0083】該バネ部材21は、例えば図58に示すよ
うに、バネ性に富んだステンレス材を以って形成され、
矩形板状をなす弾性変形部22の前後端に脚部23,2
3を屈曲形成してなる。該脚部23,23はU字状乃至
V字状を呈し、該U字状部やV字状部が内方に開放する
ように、その一端縁25が前記弾性変形部22の前端及
び後端に連設されている。かかる構成を有するバネ部材
21は、図59に示すように、その前後の脚部23,2
3の先端26,26が前記凹部20の底面27の前後で
支持され且つ両脚部の他端側29,29が前記凹部20
の前後面30,31に略当接した状態で、前記凹部20
に嵌め入れられており、この状態で前記弾性変形部22
は前記底面27から浮いた状態にあり、弾性変形部22
の内面32は前記テンプル11の前側部分の内面65と
略面一状態にある。この嵌め入れられた状態にあるバネ
部材21は、前記凹部20と前記連結部12との間で拘
束されて脱落が阻止されている。
【0084】そして前記連結部12は、図58〜59に
示すように、略直角をなす第1の係合面35と第2の係
合面36を有しており、該第1の係合面35は、テンプ
ル11が図59に示す展開状態において、前記弾性変形
部の内面32に当接でき、又前記第2の係合面36は、
テンプル11が図60に示す折り畳み状態において、前
記弾性変形部の内面32に当接できる。従って、前記展
開状態にあるテンプル11が折り畳み方向に回動せしめ
られるに伴い、前記第1の係合面35と第2の係合面3
6との間をなす角部としての押圧部37が前記弾性変形
部22を、図61に示すように外方に向け押圧して弾性
変形させ、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用に
よって、テンプル11は折り畳み方向に急速に回動せし
められ、図60、図56に示す折り畳み状態で、弾性変
形部22の内面32が前記第2の係合面36と当接でき
る。なお本実施の形態においては、前記弾性変形部22
が第1の係合面35又は第2の係合面36を弾性的に押
圧した状態となるように構成されている。
【0085】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性
変形部22を押圧する図61の屈曲状態を経た後、該弾
性変形部22のその後の弾性復元作用によって、図61
に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめら
れ、テンプル11は最終的に図60、図56に示す如
く、レンズ部3に折り畳まれた状態となる。本実施の形
態においては、この折り畳みは図56に示すように、テ
ンプルの先端39がレンズ部3に衝合しないように、該
レンズ部3から稍浮いた状態で止まるようになされてい
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図61の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図61に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図59、図55に示す展開状態とな
る。
【0086】なお本実施の形態においては、前記ヨロイ
6の後端側の外面66が、前記第1の係合面35の後端
67を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記展開
状態にあるテンプル11は図62、図56に示すよう
に、外方に過大に開くことができ、その際、前記第1の
係合面35の後端部分をなす角部分69が前記弾性変形
部22を外方に向け押圧してこれを弾性的に変形させ
る。このように構成する結果、該弾性変形部22の弾性
復元作用により、過大に開いたテンプル11が弾性的に
復帰しようとすることに伴い、眼鏡着用時において、側
頭部に対するフイット性が得られることとなる。
【0087】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、弾性変形部22
が連結部12を、常時弾性的に押圧した状態にあるた
め、テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定
状態で行われる。
【0088】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0089】又本実施の形態においては、弾性変形部2
2の前後端に設けた脚部23,23がU字状乃至V字状
を呈するため、該脚部23のV字状部やU字状部がその
開放端が狭まる方向で弾性変形することも期待されるた
め、バネ部材21に極力無理な変形を加えないで有効な
バネ作用が得られることになる。
【0090】又本発明に係るテンプル連結構造1は、図
63に示すように、ヨロイ6の後端側の外面66が、前
記第1の係合面35の延長として形成されることがあ
る。このように構成したときは、展開状態にあるテンプ
ル11は、その前端70が前記ヨロイの外面66に支持
された状態となるため、それよりも外方に開かれること
はない。
【0091】本実施の形態においても、図10〜14、
図15〜19、図20〜24、図25〜29の構成を同
様に採用することができる。
【0092】〔第5の実施の形態〕図64は、本発明に
係るテンプル連結構造1のその他の態様を示すものであ
り、前記第2の実施の形態における場合と相違するの
は、凹部57と支持凹部59,59をテンプル側に設け
る一方、該支持凹部59,59に嵌め入れられたバネ部
材21を弾性変形させる連結部12をヨロイ側に設けた
点である。
【0093】これをより具体的に説明すれば、該テンプ
ル連結構造1は、テンプル11の前側部分の内面側の上
下に突設した連結片9,10間に、眼鏡2のレンズ部3
の外側部分5に設けられて後方に突出するヨロイ6の後
端部分をなす連結部12を挿入し、該上下の連結片9,
10と該連結部12とをネジ13aを以ってなる枢軸1
3で連結することにより、前記テンプル11を開閉可能
としてなるものである。
【0094】前記凹部57は、前記上下の連結片9,1
0間において、内方に開放する、例えば前後に稍長い矩
形状に形成され、前記上下の連結片9,10は、該凹部
57の前後方向の略中央に位置している。そして該凹部
57の開放端の前後に浅底の支持凹部59,59が連設
されている。
【0095】前記バネ部材21は、例えば、バネ性に富
んだステンレス材を以って前後に長い矩形板状に形成さ
れ、その両端部分60,60が前記前後の支持凹部5
9,59に嵌め入れられてヨロイ6に支持されている。
この状態で、前記バネ部材の中間部分としての弾性変形
部22は前記凹部57の底面61から浮き上がり、弾性
変形部22の内面32は、前記テンプル11の前側部分
の内面65と略面一状態にある。このように支持凹部5
9,59に支持された状態のバネ部材21は、前記支持
凹部59と前記連結部12とでの間で拘束されて脱落が
阻止されている。
【0096】そして前記連結部12は、前記第2の実施
の形態におけると同様、図64に示すように、略直角を
なす第1の係合面35と第2の係合面36を有してお
り、該第1の係合面35は、テンプル11が図64に示
す展開状態において、前記弾性変形部の内面32に当接
でき、又前記第2の係合面36は、テンプル11が図6
5に示す折り畳み状態において、前記弾性変形部の内面
32に当接できる。従って、前記展開状態にあるテンプ
ル11が折り畳み方向に回動せしめられるに伴い、前記
第1の係合面35と第2の係合面36との間をなす角部
としての押圧部37が前記弾性変形部22を、図66に
示すように外方に向け押圧して弾性変形させ、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、テンプル1
1は折り畳み方向に急速に回動せしめられ、図65に示
す折り畳み状態で、弾性変形部22の内面32が前記第
2の係合面36と当接できる。なお本実施の形態におい
ては、前記弾性変形部22が第1の係合面35又は第2
の係合面36を弾性的に押圧した状態となるように構成
されている。
【0097】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性
変形部22を押圧する図66の屈曲状態を経た後、該弾
性変形部22のその後の弾性復元作用によって、図66
に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめら
れ、テンプル11は最終的に、図65に示す如くレンズ
部3に折り畳まれた状態となる。本実施の形態において
は、この折り畳みは図56に示すと同様に、テンプルの
先端39がレンズ部3に衝合しないように、該レンズ部
3から稍浮いた状態で止まるようになされている。逆
に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開するに伴
い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形部2
2を押圧する図66の屈曲状態を経た後、該弾性変形部
22のその後の弾性復元作用によって、図66に矢印F
2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプル1
1は最終的に図64に実線で示す展開状態となる。
【0098】又本実施の形態においては、前記ヨロイ6
の後端側の外面66が、前記第1の係合面35の後端6
7を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記展開状
態にあるテンプル11は図67に示すように、前記第1
の係合面35の前端部分をなす角部分69が前記弾性変
形部22を外方に向け押圧してこれを弾性的に変形させ
る。このように構成する結果、弾性変形部22の弾性復
元作用によって、眼鏡着用時において、テンプル11を
側頭部にフィットさせ得ることとなる。
【0099】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、弾性変形部22
が、連結部12を常時弾性的に押圧した状態にあるた
め、テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定
状態で行われる。
【0100】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0101】なお本発明に係るテンプル連結構造1は、
図68に示すように、ヨロイ6の後端側の外面66が、
前記第1の係合面35の延長として形成されることがあ
る。このように構成したときは、展開状態にあるテンプ
ル11は、その前端70が前記ヨロイの外面66に支持
された状態となるため、それよりも外方に開かれること
はない。
【0102】本実施の形態においても、図37〜42、
図43〜48の構成を同様に採用することができる。
【0103】〔第6の実施の形態〕図69は、本発明に
係るテンプル連結構造1の他の態様を示すものであり、
前記第3の実施の形態における場合と相違するのは、凹
部20をテンプル側に設ける一方、該凹部20に嵌め入
れられたバネ部材21を弾性変形させる連結部12をヨ
ロイ側に設けた点である。
【0104】これをより具体的に説明すれば、該テンプ
ル連結構造1は、テンプルの前側部分の内面側の上下に
突設した連結片9,10間に、眼鏡2のレンズ部3の外
側部分5に設けられて後方に突出するヨロイ6の後端部
分をなす連結部12を挿入し、該上下の連結片9,10
と該連結部12とをネジ13aを以ってなる枢軸13で
連結することにより、前記テンプル11を開閉可能とし
てなるものである。
【0105】前記凹部20は、前記上下の連結片9,1
0間において、内方に開放する、例えば前後に稍長い矩
形状に形成され、前記上下の連結片9,10は、該凹部
20の前後方向の略中央に位置している。そして該凹部
20内には、テンプルに付勢作用を与えるバネ部材21
が嵌め入れられている。
【0106】該バネ部材21は、ゴム質弾性素材からな
り且つ前後に長いブロック状を呈し、その前後の端面6
3,63が前記凹部20の前後面30,31に略当接し
た状態で該凹部20に嵌め入れられ、その内面32は、
前記テンプル11の前側部分の内面65と略面一状態に
ある。この嵌め入れられた状態にあるバネ部材21は、
前記連結部12に規制されて脱落が阻止されている。
【0107】そして前記連結部12は、前記第3の実施
の形態におけると同様、図69に示すように、略直角を
なす第1の係合面35と第2の係合面36を有してお
り、該第1の係合面35は、テンプル11が図69に示
す展開状態において、前記内面32に当接でき、又前記
第2の係合面36は、テンプル11が図70に示す折り
畳み状態において、前記内面32に当接できる。従っ
て、前記展開状態にあるテンプル11が折り畳み方向に
回動せしめられるに伴い、前記第1の係合面35と第2
の係合面36との間をなす角部としての押圧部37が前
記内面32を、図71に示すように外方に向け押圧して
弾性変形させ、該内面32のその後の弾性復元作用によ
って、テンプル11は折り畳み方向に急速に回動せしめ
られ、図70に示す折り畳み状態で、前記内面32が前
記第2の係合面36と当接できる。なお本実施の形態に
おいては、前記弾性変形部22が第1の係合面35又は
第2の係合面36を弾性的に押圧した状態となるように
構成されている。
【0108】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が前記
内面32を押圧する図71の屈曲状態を経た後、該内面
32のその後の弾性復元作用によって、図71に矢印F
1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に、図70に示す如くレンズ部3に折り
畳まれた状態となる。本実施の形態においては、この折
り畳みは図56に示すと同様、テンプルの先端39がレ
ンズ部3に衝合しないように、該レンズ部3から稍浮い
た状態で止まるようになされている。逆に、折り畳み状
態にあるテンプル11を展開するに伴い、該テンプル1
1は、前記押圧部37が前記内面32を押圧する図71
の屈曲状態を経た後、該内面32のその後の弾性復元作
用によって、図71に矢印F2で示す展開方向に急速に
回動せしめられ、テンプル11は最終的に図69に示す
展開状態となる。
【0109】なお本実施の形態においては、前記ヨロイ
6の後端側の外面66が、前記第1の係合面35の後端
67を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記展開
状態にあるテンプル11は図72に示すように、外方に
過大に開くことができ、前記第1の係合面35の後端部
分をなす角部分69が前記内面32を外方に向け押圧し
てこれを弾性的に変形させる。このように構成する結
果、該内面32の弾性復元作用により、過大に開いたテ
ンプル11が弾性的復帰しようとすることに伴い、眼鏡
着用時において、側頭部に対するフイット性が得られる
こととなる。
【0110】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、前記内面32が
連結部12を、常時弾性的に押圧した状態にあるため、
テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定状態
で行われる。
【0111】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0112】なお本発明に係るテンプル連結構造1は、
図73に示すように、ヨロイ6の前側部分の外面66
が、前記第1の係合面35の延長として形成されること
がある。このように構成したときは、展開状態にあるテ
ンプル11は、その前端70が前記ヨロイの外面66に
支持された状態となるため、それよりも外方に開かれる
ことはない。
【0113】本発明に係るテンプル連結構造1におい
て、上下の連結片9,10と連結部12とを枢軸13で
連結する構成は、前記ネジ13aを用いるものの他、例
えば図74に示す、取外し可能の圧入ピン13bを用い
て連結してもよい。
【0114】又図75〜77は、上下の連結片9,10
と連結部12とを枢軸13で連結する他の態様を示すも
のであり、該上下の連結片9,10に、上下対称の配置
で、前方に向けて開放し且つ入口69が幅狭である、円
弧状の内周面70を有する軸孔71,71を設ける一
方、前記テンプル11の連結部12の上下には、前記軸
孔71,71に嵌合して回動し得る軸部72,72を突
設してなる。該軸部72,72が前記枢軸13を構成す
る。然して図77に示すように、上下の軸孔71,71
の入口69,69に上下の軸部72,72を当てがい且
つ該入口69,69を弾性的に拡大させて該軸部72,
72を軸孔71,71に押し込むことによって、軸部7
2,72でテンプル11が回動可能となる。逆に、上下
の軸部72,72を上下の軸孔71,71から取り外す
ことによって(枢軸13による連結状態を解除すること
によって)連結部12を上下の連結片9,10から分離
でき、これによりバネ部材21を取り外して交換でき
る。
【0115】なお、このように軸孔71,71と軸部7
2,72を設ける場合、前記とは逆に、軸孔を有する連
結片をテンプル側に設けると共に、軸部を有する連結部
をヨロイ側に設ける構成としてもよい。この場合は、前
記入口69が後方に向けて開放することとなる。
【0116】図78は、上下の連結片9,10と連結部
12とを枢軸13で連結するその他の態様を示すもので
あり、該上下の連結片9,10の夫々に、上下対称の配
置で、導入溝部73と軸孔71を連設状態に設けてな
る。該導入溝部73は、図78〜79に示すように、前
方に向け開放して後方に延びる細幅の溝部であり、該導
入溝部73の後部に、連結片先側75に向けて稍張り出
す如く、円弧状の内周面70を有する前記軸孔71を連
設してなり、該軸孔71の中心76が前記導入溝部73
の幅方向中心77よりも連結片先側75に位置する如く
なされている。又前記テンプル11の連結部12の上下
には、前記軸孔71に嵌合して回動し得る円柱状の軸部
72,72が突設されている。そして図79に一点鎖線
で示す状態から実線で示す状態に、前記軸部72を前記
導入溝部73を通して前記軸孔71に嵌め入れる際、図
80に示すように前記連結部12が前記バネ部材21を
外方に弾性的に押圧し、該バネ部材21のその後の弾性
復元作用によって、図81に示すように、前記軸部13
が、軸孔71の連結片先側に位置する内周面70aに向
けて弾性的に押圧される如くなし、これにより、軸孔7
1からの軸部72の脱落が阻止されるようになされてい
る。即ち図79に示すように、軸部72が前記導入溝部
73側に移動しようとした場合、連結片先側に位置する
軸孔の内周面70aと、前記導入溝部の連結片先側に位
置する辺部78との接続部分をなす係合部79とが係合
することによって、軸部72の脱落が阻止されることに
なる。
【0117】そして、図81に示すように軸部72が軸
孔71に嵌合した状態で、両軸部72,72でテンプル
11が回動可能となる。逆に、上下の軸孔71,71か
ら上下の軸部72,72を取り外すことによって、連結
部12を上下の連結片9,10から分離でき、これによ
り、バネ部材21を取り外して交換できる。なお、この
ように軸孔71,71と軸部72,72を設ける場合、
前記とは逆に、軸孔を有する連結片をテンプル側に設
け、且つ、軸部を有する連結部をヨロイ側に設ける構成
としてもよい。
【0118】図82〜83は、図75〜77及び図78
〜81に示す場合において、前記テンプル11の連結部
12の上下に突設された上下の軸部72,72に、表面
側が球面を呈する偏平な円形板状の飾り片64を固定し
た場合を示すものであり、該飾り片64の直径は、上下
の連結片9,10に設けた、上下の貫通した軸孔71の
上端の周縁部分及び下端の周縁部分を覆い隠すように設
定されている。これにより、上下の軸部72,72を上
下の軸孔71,71に嵌め入れた状態において、前記軸
部の端部68が丸見えになるのを防止し、テンプル連結
部分の見栄えを向上させ得ると共に、軸孔71部分に汚
れが付着するのを防止できる。更には、軸孔71に軸部
72を嵌め入れる際に、軸孔部分に傷が付いたときも、
この傷を覆い隠すことが可能であり、テンプル連結部分
の見栄えを向上できる。なお、前記装飾片64の大きさ
や形態、着色模様等は、適宜に設定できる。この場合、
目立ちやすい上の軸部72aにのみ飾り片64が設けら
れることもある。
【0119】又図84〜85は、上下の連結片9,10
と連結部12とを枢軸13で連結するその他の態様を示
すものであり、上下の連結片9,10の夫々の内面側に
は、上下対称の配置で導入溝部73と軸孔71を連設状
態に凹設してなる。従って図84、図89に示すよう
に、上の連結片9に設けられた導入溝部73と軸孔71
の上端は上の覆い部78aで覆われ、上の連結片9の上
面9aは平面状を呈している。又下の連結片10に設け
られた導入溝部73と軸孔71の下端は下の覆い部78
bで覆われ、下の連結片10の下面10aは平面状を呈
している。そして前記と同様、前記導入溝部73は、図
86に示すように、前方に向け開放して後方に延びる細
幅の溝部であり、該導入溝部73の後端に、連結片先側
75に向けて稍張り出す如く、円形状の内周面70を有
する前記軸孔71を連設してなり、該軸孔71の中心7
6が前記導入溝73の幅方向中心77よりも連結片先側
75に位置する如くなされている。
【0120】又前記テンプル11の連結部12の上下に
は、図84に示すように、前記軸孔71に嵌合して回動
し得る円柱状の軸部72,72が突設されている。そし
て図86に一点鎖線で示す状態から実線で示す状態に、
前記軸部72を前記導入溝部73を通して前記軸孔71
に嵌め入れる際、図87に示すように前記連結部12が
前記バネ部材21を外方に弾性的に押圧し、該バネ部材
21のその後の弾性復元作用によって、図88、図8
6、図89に示すように、前記軸部72が、軸孔71の
連結片先側に位置する内周面70aに向けて弾性的に押
圧される如くなし、これにより、軸孔71からの軸部7
2の脱落が阻止されるようになされている。即ち図86
に示すように、軸部72が前記導入溝部73側に移動し
ようとした場合、連結片先側に位置する軸孔の内周面7
0aと、前記導入溝部の連結片先側に位置する辺部78
との接続部分をなす係合部79とが係合することによっ
て、軸部72の脱落が阻止されることになる。
【0121】そして、図88〜89に示すように軸部7
2が軸孔71に嵌合した状態で、両軸部72,72でテ
ンプル11が回動可能となる。逆に、上下の軸孔71,
71から上下の軸部72,72を取り外すことによっ
て、連結部12を上下の連結片9,10から分離でき、
これにより、バネ部材21を取り外して交換できる。な
お、このように軸孔71,71と軸部72,72を設け
る場合、前記とは逆に、軸孔を有する連結片をテンプル
側に設け、且つ、軸部を有する連結部をヨロイ側に設け
る構成としてもよい。
【0122】このように構成する場合は、前記軸孔71
や導入溝部73が露出状態になるのを防止でき、又、軸
部72を導入溝部73にスライドさせて軸孔71に嵌め
入れる際に、該導入溝部73等に傷がついた場合にもこ
の傷が前記覆い部78a,78bによって覆い隠される
ことになり、テンプル連結部分の見栄えを向上させるこ
とができる。加えて、覆い部78a,78bが導入溝部
73及び軸孔71を補強できるため、上下の連結片とテ
ンプルの連結部との連結を嵌合方式で簡易に行うことが
できながら、該上下の連結片に導入溝部と軸孔を設けた
ことによる連結片の強度低下を覆い部78a,78bで
極力防止でき、安定的なテンプル連結を達成できること
となる。
【0123】なお、眼鏡着用状態で目立ちやすい上の連
結片9のみに覆い部78aを設け、下連結片10では前
記導入溝部73及び軸孔71が下方に開放状態とするこ
ともある。
【0124】〔その他の実施の形態〕 (1) 図90〜91、図92〜93、図94〜95、図9
6〜97、図98〜99、図100〜101、図102
〜103、図104〜105、図106、図107は、
夫々、本発明に係るテンプル連結構造1のその他の態様
をヨロイ側に代表させて示すものであり(テンプル側に
も同様に応用できる)、テンプル11に、前記と同様の
機能を発揮させる。
【0125】図90〜91に示すテンプル連結構造1
は、ヨロイ6の内面側の前後に突部80,80を突設す
ると共に、該突部80とヨロイ内面81とのコーナ部分
としての前後の凹部82,82で、前後に長い屈曲板か
らなるバネ部材21の屈曲両端部分83,83を支持さ
せ、その中間部分は浮いた状態の弾性変形部22とした
場合を示すものである。該バネ部材21は、着脱自在で
あり、その前後方向の動きが前後の突部80,80で規
制され、且つ上下方向の動きが上下の連結片9,10で
規制されている。
【0126】又図92〜93は、ヨロイ6の内面側の後
部に突部85を設けると共に該内面側の前部には、台座
部86を設け、前後に長い屈曲板からなるバネ部材21
の屈曲後端部分87を、ヨロイ内面81と前記突部85
のコーナ部分としての凹部89に支持させ、且つバネ部
材21の前端部分90を前記台座部86に載せた場合を
示し、その中間部分は、浮いた状態の弾性変形部22と
されている。該バネ部材21は、着脱自在であり、その
前後方向の動きが前記突部85と、前記台座部86の前
端に連なる屈曲面91で規制され、且つ上下方向の動き
が上下の連結片9,10で規制されている。なお前記突
部85と台座部86は、前後逆の配置とされてもよい。
【0127】図94〜95は、前記内面側の前部に溝部
92を設け、前後に長い屈曲板からなるバネ部材21の
屈曲前端部分93を該溝部92に嵌め入れると共に、バ
ネ部材の屈曲後端部分95を、前記内面側の後部をなす
平坦面96に支持させた場合を示し、その中間部分は、
浮いた状態の弾性変形部22とされている。該バネ部材
21は、着脱自在であり、その前後方向の動きが前記溝
部92で規制され、且つ上下方向の動きが上下の連結片
9,10で規制されている。なお、前記溝部としての凹
部と平坦面96は、前後逆の配置とされてもよい。
【0128】図96〜97は、ヨロイ6の内面側の前後
に突部97,97を設けると共に、前後に長い屈曲板か
らなるバネ部材21の屈曲両端部分には孔部99,99
を設けてなり、該突部97を孔部99に挿入した状態
で、バネ部材21は着脱自在である。該突部97と孔部
99との係合によって、バネ部材21は、前後方向の動
きと上下方向の動きが規制されている。そして該バネ部
材21の中間部分は、浮いた状態の弾性変形部22とさ
れている。
【0129】図98〜99は、ヨロイ6の内面側の前後
に突部100,100を設けると共に、バネ部材21は
1本の線材を屈曲して形成されて前後に長く、その両端
部分が円弧状に屈曲せしめられて、前記突部100,1
00を挿入させる孔部101,101が設けられてい
る。該前後の孔部101,101に前後の突部100,
100が挿入せしめられた状態でバネ部材21は着脱自
在である。そしてバネ部材21は、前記突部100と孔
部101との係合によって、前後方向の動きと上下方向
の動きが規制されている。又該バネ部材21の中間部分
は、浮いた状態の弾性変形部22とされている。
【0130】図100〜101は、ヨロイ6の前記内面
側の後端に角柱状の突部102を突設する一方、バネ部
材21は、1本の線材を屈曲して形成されて前後に長
く、その前端部分が角形に屈曲せしめられて、前記突部
102を挿入させる孔部103が設けられている。又バ
ネ部材21の前端部分は、外方に向けて屈曲されてい
る。そして、前記角柱状の突部102を角形の孔部10
3に挿入させ且つバネ部材21の前端屈曲部105の先
端106をヨロイ内面81に当接させることによって、
該バネ部材21が着脱自在に配設されている。そしてバ
ネ部材21は、前記突部102と孔部103との係合に
よって前後方向の動きが規制され、且つ上下方向の動き
が上下の連結片9,10で規制されている。又該バネ部
材21の中間部分は、浮いた状態の弾性変形部22とさ
れている。なお前記突部102は、前記内面側の前部に
突設されることもある。
【0131】図102〜103は、テンプル連結構造1
のその他の態様を示すものであり、ヨロイ6の内面側の
前端に突部109が突設されると共に、内面側の後部に
は溝部110が設けられている。又バネ部材21は前後
に長い屈曲板として形成され、その屈曲前端部分111
には、前記突部109を挿通させるための孔部112が
設けられる一方、屈曲後端部分113は、前記溝部11
0に挿入可能となされている。そして、前記突部109
を孔部112に挿入せしめ且つ屈曲後端部分113を前
記溝部110に嵌め入れることにより、バネ部材21は
着脱自在に配設されており、孔部112への突部109
の挿入及び溝部110への屈曲後端部分113の挿入に
よって、バネ部材21の前後方向の動きが規制されてい
る。又上下の連結片9,10によって、バネ部材21の
上下方向の動きが規制されている。そして中間部分は浮
いた状態の弾性変形部22とされている。なお突部10
9と溝部110は、前後逆の配置でもよい。
【0132】図104〜105は、本発明に係るテンプ
ル連結構造1のその他の態様を示すものであり、ヨロイ
6の内面側の後端に突部113が設けられると共に、内
面側の前端には台座部115が設けられている。そし
て、前後に長い平板からなるバネ部材21の後端部分に
は、前記突部113を挿入させるための筒部116が設
けられると共に、バネ部材の前端部分117は、前記台
座部115で支持される。そして、前記突部113を筒
部116に挿入させ且つ台座部115でバネ部材の前端
部分117を支持させることにより、バネ部材21は着
脱自在に配設される。筒部116への突部113の挿入
によって(ある程度ゆとりのある挿入状態)バネ部材2
1の前後方向の動きが規制されると共に、上下の連結片
9,10によってバネ部材の上下方向の動きが規制され
ている。そして中間部分は、浮いた状態の弾性変形部2
2とされている。なお、前記突部113と台座部115
は前後逆の配置とされてもよい。
【0133】以上の各実施の形態は、バネ部材の両端部
分を前記内面側の前後で支持させる態様を示している
が、バネ部材の両端部分を支持させる態様は、その他に
も各種の公知手段を用いて実現できるものである。
【0134】その他、本発明に係るテンプル連結構造を
構成するバネ部材21は、上下の連結片9,10間に、
前後方向及び上下方向の動きが規制された状態でヨロイ
又はテンプルの内面側に着脱自在に配設され、且つ、前
記連結部12が上下の連結片9,10に連結されること
によって内方への脱落が阻止されるものであれば、前後
いずれかの端部分で前記内面側に着脱可能に取り付けら
れ且つ他端部分が自由端とされた片持ち状態で設けられ
ることもある。図106は、バネ部材21の一端に設け
た軸部119をヨロイの内面側に設けた孔部120に着
脱可能に挿入した場合を示すものであり、又図107
は、ヨロイの内面側の前後いずれかに突設した突部12
1を、バネ部材の一端部分に設けた筒部122に着脱自
在に挿入した場合を示すものである。その他各種の片持
ち状態を、公知手段を用いて実現できる。
【0135】(2) 前記実施の形態においては、前記弾性
変形部22や、ゴム質素材からなるバネ部材の内面32
が、前記第1の係合面35又は前記第2の係合面36を
弾性的に押圧した状態となるように構成されているが、
該内面32は、第1の係合面35や第2の係合面36に
単に当接状態となるように(バネ作用が働かない状態)
構成されることもある。
【0136】(3) 前記凹部20や前記凹部57は、バネ
部材の中間部分を浮いた状態の弾性変形部となし、且つ
該弾性変形部を、前記押圧部によって外方に向け弾性変
形させ得るものであるならば、その底部123には、眼
鏡デザイン上、例えば図108に示すような開口125
が設けられることもある。
【0137】(4) 前記バネ部材21は、前記の他、形状
記憶合金等のバネ性に富む金属素材や、バネ性に富むプ
ラスチック素材等を用いて構成することができる。
【0138】(5) テンプル11がレンズ部3に重なるよ
うに折り畳まれた状態において、支障のない場合は、テ
ンプルの先端39がレンズ部3に当たる場合もある。
【0139】(6) 図109は、テンプル又はヨロイに設
ける連結部12の他の態様を示すものであり、該連結部
12は、略直角をなす2面126,127の夫々に支持
突部129,129を設けた構成を有している。テンプ
ル11が展開した状態においては、図109に示すよう
に、前記一方の面126に突設した支持突部129,1
29が前記弾性変形部22の内面32に当接する。そし
て、押圧部37(本実施の形態においては、面127の
支持突部129)が前記弾性変形部22を押圧する図1
10の屈曲状態を経た後、前記弾性変形部22のその後
の弾性復元作用によってテンプル11は、図110に矢
印で示す折り畳み方向に急速に回動せしめられる。テン
プル11が折り畳まれた状態においては、図111に示
すように、他方の面127に突設した支持突部129,
129が前記弾性変形部22の内面32に当接するよう
に構成されている。逆に、折り畳み状態にあるテンプル
11を展開するに伴い、該テンプル11は、前記押圧部
37(本実施の形態においては、面126の支持突部1
29)が弾性変形部22を押圧する図112の屈曲状態
を経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用に
よって、図112に矢印で示す展開方向に急速に回動せ
しめられ、テンプル11は、最終的に図109に示す展
開状態となる。
【0140】(7) 連結部12に設ける押圧部37の構成
は、ヨロイ側又はテンプル側に設けた弾性変形部22
を、テンプル11の回動に伴って外方に弾性変形させ得
るものであれば、前記したものには特定されず、各種に
構成され得る。
【0141】(8) 前記凹部20に嵌め入れられるバネ部
材21の形態や、前後の支持凹部59,59に両端部分
が支持される板状や棒状を呈するバネ部材21の形態
は、押圧部37による弾性変形部22の弾性変形が可能
である限り、前記実施の形態で示したものには特定され
ない。
【0142】(9) 前記枢軸13は、テンプルを開閉可能
に連結できる限り、割りピン状に構成したり、頭部付き
の軸部とその先端に圧入状態に嵌着されるキャップとか
ら構成する等、各種に構成できる。
【0143】(10)本発明に係る連結構造が、上下の連結
片9,10をヨロイ6側に設けて構成される場合、該上
下の連結片9,10は、該ヨロイ6の前後方向所要部位
の内面側の上下に突設されればよいのであり、その突設
部位を、前後方向の中央部に限定する必要はない。前端
部位や、図113に示すような後端部位、或いは前端寄
り部位や後端寄り部位等の所要部位に設定することがで
きる。又上下の連結片9,10をヨロイ6側に設ける場
合において、図113に示すように、該上下の連結片
9,10の夫々に、上下対称の配置で、前方に向け開放
する導入溝部73を設け、且つ該導入溝部73の後部
に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面
を有する軸孔131を連設するときは、該導入溝部73
の溝幅は、例えば図79に示すような等幅には特定され
ず、開放側130を幅広に構成してもよい。このこと
は、上下の連結片をテンプル側に設ける場合も同様であ
る。この場合、前記導入溝部73と軸孔131の、上端
及び/又は下端が図84で示すように、覆い部で覆われ
ることがある。
【0144】(11)本発明に係るテンプル連結構造を、上
下の連結片9,10をヨロイ6側に設けて構成する場
合、該ヨロイ6を上下2分割片の一体化によって構成す
る場合がある。図114〜115はその一例を示すもの
であり、上下の分割ヨロイ132,133の前端の夫々
に、レンズを抱持するリム135の上下の端部分13
6,137に夫々固定される上のジョイント片139と
下のジョイント片140を一連に連設してなる。該ジョ
イント片付きの上下の分割ヨロイ132,133は、上
下のジョイント片139,140を連結するネジ141
と、上下の連結片9,10とテンプルの連結部12とを
連結する枢軸13としてのネジ13aで連結一体化可能
となされている。そして、上下の分割ヨロイ132,1
33の合体によって形成された凹部20(図114)に
バネ部材21が配設される。
【0145】(12)上下の連結片を、ヨロイ側に設ける場
合もテンプル側に設ける場合も、上下の連結片9,10
間に着脱自在に配設されるバネ部材21は、例えば図1
16〜117に示すようなコイルバネ21aを用いて構
成することもできる。同図は、上下の連結片9,10を
ヨロイ6側に設けた場合を示し、コイルバネ21aの外
側の端部分142を、ヨロイ6の内面側に凹設した円形
凹部143に嵌め入れるようになし、又該コイルバネの
内側の端面145には、連結部12の回動を円滑とする
ために、円板状の支持片146を取り付けている。
【0146】(13)本発明に係るテンプル連結構造は、テ
ンプルの開閉が甘くなりにくいように、即ち、テンプル
が所要のこわさで開閉できるように構成されるものであ
れば、折り畳み状態又は展開状態に向けてテンプルが急
速に回動するように構成されることは必ずしも必要でな
い。
【0147】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係るテンプル連結構造は、ヨロイ又はテン
プルに設けた凹部にバネ部材を嵌め入れることとし、ヨ
ロイ又はテンプルに設けた支持凹部にバネ部材の両端部
分を支持させることとし、或いは、ヨロイ又はテンプル
に設けた凹部にゴム質弾性素材からなるバネ部材を嵌め
入れる等の、弾性変形部を有するバネ部材を上下の連結
片間に着脱自在に配設する構成と、テンプルやヨロイに
設けた連結部を上下の連結片間に挿入し該上下の連結片
と連結部とを枢軸で連結する構成を採用している。従っ
て本発明によるときは、従来のテンプル連結構造におけ
る如く、ロウ付け等の特別な手段によってバネ部材を固
着する必要がなく、該バネ部材を凹部や支持凹部に嵌め
入れる等し、且つ従来のテンプル連結と同様の要領によ
り前記連結部を枢着する組立工程を経るだけで、バネ部
材を自ずから脱落不能に拘束できることとなる。かかる
ことから本発明によるときは、テンプルの開閉が甘くな
りにくいテンプル連結構造を、その組み立て作業能率の
向上と製造コストの低減を図って構成できる。又、所要
の屈曲状態にあるテンプルを折畳み状態や展開状態に向
けて急速に回動させることのできるワンタッチ折畳み・
展開機能を具えたテンプル連結構造を簡素に構成でき、
従って、その組み立て作業能率の向上と製造コストの低
減を期し得ることとなる。
【0148】(2) 又本発明に係るテンプル連結構造は、
上下の連結片と連結部とを、ネジを以ってなる枢軸や取
り外し可能の枢軸によって連結可能とする等、上下の連
結片と連結部とを分離させ得るように枢軸による連結状
態を解除可能とするときは、ネジを取り外して連結部を
分離する等によって連結構造を分解できる。従って、テ
ンプルの開閉が繰り返されてバネ部材のバネ作用が劣化
したときには、そのバネ部材を容易に交換でき、又、そ
の後の組み立てを簡易に行うことができる。
【0149】(3) 前記バネ部材が前記連結部を常時弾性
的に押圧するように構成するときは、テンプルの開閉が
繰り返されて、ネジやピン、軸部等として構成された枢
軸が若干摩耗したときも、テンプルをガタツキなく安定
的に開閉させ得る利点がある。
【0150】(4) テンプルがレンズ部に重なるように折
り畳まれた状態において、該テンプルの先端がレンズ部
から稍浮いた状態となるように構成するときは、バネ部
材の付勢作用によってテンプルが折畳み方向に回動する
際において、テンプルの先端がレンズ部に衝突するのを
防止でき、テンプルやレンズの損傷を防止できることと
なる。仮に衝突したとしてもその衝撃を緩和できる。
【0151】(5) 弾性変形部の前後端に脚部を連設して
バネ部材を構成する場合において、該脚部をU字状乃至
V字状に形成し、該U字状部やV字状部が内方に開放す
るようにその一端縁を前記弾性変形部の前端及び後端に
連設し、且つ該U字状部やV字状部の他端側が前記凹部
の前後面に当接するように構成したときは、該U字状や
V字状を呈する脚部における弾性変形も期待されること
から、テンプル回動の際において、バネ部材に極力無理
な変形を加えることなく有効なバネ作用を発揮させ得る
利点がある。
【0152】(6) バネ部材の両端部分を、テンプルやヨ
ロイの内面側の前後で支持させる構成とする場合は、片
持ち状態でバネ部材を配置する場合とは異なり、非常に
安定した強い弾性復元作用を、長期間に亘って確保でき
る利点がある。又このように構成することにより、細い
バネ部材であっても、所要のバネ作用を安定的に発揮さ
せることができ、細身の眼鏡にも対応可能なテンプル連
結構造を提供できることになる。
【0153】(7) 又上下の連結片に軸孔を設ける一方、
テンプルの上下に、前記軸孔に嵌合して回動し得る軸部
を突設する構成とした場合は、ネジ等の別体の枢軸を以
って連結する場合に比し、上下の連結片と連結部との連
結手間を減じ、連結作業を簡易に行い得る利点がある。
加えて、別体の枢軸を必要としないために部品点数が減
少し、部品管理の容易化を達成でき、これらによって、
眼鏡製造コストの低減を期し得ることとなる。
【0154】(8) 展開状態にあるテンプルを、弾性的に
過大に拡開できるように構成した時は、眼鏡着用時にお
いて側頭部に対するフイット性が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテンプル連結構造を、テンプルを
展開した状態で示す平面図である。
【図2】本発明に係るテンプル連結構造を、一方のテン
プルを折り畳み且つ他方のテンプルを過大に拡開させた
状態を示す平面図である。
【図3】テンプル連結構造を示す斜視図である。
【図4】その分解斜視図である。
【図5】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図であ
る。
【図6】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面図
である。
【図7】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平面
図である。
【図8】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す一
部断面平面図である。
【図9】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す一
部断面平面図である。
【図10】本発明に係るテンプル連結構造の他の態様
を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示す
一部断面平面図である。
【図11】バネ部材を示す斜視図である。
【図12】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図13】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図14】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図15】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図16】バネ部材を示す斜視図である。
【図17】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図18】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図19】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図20】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図21】バネ部材を示す斜視図である。
【図22】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図23】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図24】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図25】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図26】バネ部材を示す斜視図である。
【図27】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図28】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図29】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図30】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す斜視図である。
【図31】その分解斜視図である。
【図32】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図33】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図34】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図35】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図36】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図37】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す斜視図である。
【図38】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図39】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図40】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図41】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図42】バネ部材を示す斜視図である。
【図43】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図44】バネ部材を示す斜視図である。
【図45】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図46】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図47】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図48】バネ部材を示す斜視図である。
【図49】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す斜視図である。
【図50】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図51】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図52】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図53】テンプルを外方に弾性的に拡開した状態を示
す一部断面平面図である。
【図54】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図55】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す平面図である。
【図56】一方のテンプルを折り畳み且つ他方のテンプ
ルを過大に拡開させた状態を示す平面図である。
【図57】そのテンプル連結構造を示す斜視図である。
【図58】その分解斜視図である。
【図59】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図60】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図61】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図62】テンプルを外方に弾性的に拡開した状態を示
す一部断面平面図である。
【図63】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図64】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルを展開した状態で示す一部断面平面図で
ある。
【図65】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図66】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図67】テンプルを過大に拡開させた状態を示す一部
断面平面図である。
【図68】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図69】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルを展開した状態で示す一部断面平面図で
ある。
【図70】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図71】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図72】テンプルを過大に拡開させた状態を示す一部
断面平面図である。
【図73】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図74】上下の連結片と連結部とをピンで連結した場
合を示す斜視図である。
【図75】上下の連結片と連結部とを枢軸で連結する他
の態様を示す斜視図である。
【図76】その分解斜視図である。
【図77】その連結作用を説明する平面図である。
【図78】上下の連結片と連結部とを枢軸で連結するそ
の他の態様を示す分解斜視図である。
【図79】上下の連結片と連結部とを連結する作用を説
明する平面図である。
【図80】その連結過程を示す断面図である。
【図81】その連結状態を示す断面図である。
【図82】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図83】そのテンプル連結構造を示す斜視図である。
【図84】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図85】そのテンプル連結構造を示す斜視図である。
【図86】その連結作用を説明する平面図である。
【図87】その連結過程を示す断面図である。
【図88】その連結状態を示す断面図である。
【図89】その連結状態を示す断面図である。
【図90】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図91】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図92】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図93】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図94】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図95】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図96】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図97】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図98】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図99】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図100】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を示す分解斜視図である。
【図101】その連結構造を、テンプルを展開状態で示
す一部断面平面図である。
【図102】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を示す分解斜視図である。
【図103】その連結構造を、テンプルを展開状態で示
す一部断面平面図である。
【図104】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を示す分解斜視図である。
【図105】その連結構造を、テンプルを展開状態で示
す一部断面平面図である。
【図106】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を、テンプルを展開した状態で示す一部断面平面図
である。
【図107】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を、テンプルを展開した状態で示す一部断面平面図
である。
【図108】ヨロイに設けた凹部の底部に開口を設けた
場合を示す斜視図である。
【図109】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様をテンプルが展開した状態で示す一部断面平面図で
ある。
【図110】テンプルを折り畳む際におけるテンプルの
所要の屈曲状態を示す一部断面平面図である。
【図111】テンプルが折り畳まれた状態を示す一部断
面平面図である。
【図112】テンプルを展開する際におけるテンプルの
屈曲状態を示す一部断面平面図である。
【図113】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を示す断面図である。
【図114】その斜視図である。
【図115】ヨロイを上下2分割した場合における本発
明に係るテンプル連結構造を示す分解斜視図である。
【図116】バネ部材としてコイルバネを用いた本発明
に係るテンプル連結構造を示す断面図である。
【図117】そのテンプル連結構造におけるヨロイとバ
ネ部材を分解して示す斜視図である。
【図118】従来のテンプル連結構造を示す平面図であ
る。
【図119】その場合におけるテンプルの屈曲状態を示
す平面図である。
【図120】テンプルが屈曲した状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 テンプル連結構造 2 眼鏡 3 レンズ部 5 レンズ部の外側部分 6 ヨロイ 9 連結片 10 連結片 11 テンプル 12 連結部 13 枢軸 20 凹部 21 バネ部材 22 弾性変形部 23 脚部 35 第1の係合面 36 第2の係合面 37 押圧部 39 テンプルの先端 49 支持片部 52 支持片部 57 凹部 59 支持凹部 64 飾り片 69 入口 71 軸孔 72 軸部 73 導入溝部 78a 覆い部 78b 覆い部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月26日(2001.11.
26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 眼鏡のテンプル連結構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テンプルの開閉が
甘くなりにくい、即ち、テンプルが所要のこわさで開閉
できる眼鏡のテンプル連結構造に関するものである。
又、所要の屈曲状態にあるテンプルを折り畳み状態又は
展開状態に向けて急速に回動可能となされた眼鏡のテン
プル連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テンプルの開閉が甘くなりにくいように
構成され、又、所要の屈曲状態にあるテンプルを、それ
がレンズ部に重なるように折り畳まれた折り畳み状態、
又はレンズ部の後方に突出する展開状態に向けて急速に
回動するように構成された眼鏡のテンプル連結構造の一
例としては、例えば図118に示すものが提案されてい
る。
【0003】該テンプル連結構造aは、ヨロイbに設け
たヨロイ側連結片cと、テンプルdに設けたテンプル側
連結片eを互いに組み合わせた構成を有する。そして該
ヨロイ側連結片cは、ヨロイbの内面から離れた位置で
突出する連結部fを有し、該連結部fに長孔gが設けら
れている。一方前記テンプル側連結片eは、テンプルの
内面側に突設された箱状支持台hを以って構成されてお
り、該箱状支持台hには、その後端で固定されて前方で
突出する、前端が自由端とされた板バネjが突設されて
いる。そして、該板バネjの前端側部分kが前記連結部
fの外面に当接した状態でテンプルdは展開状態を呈
し、この状態で、テンプル側連結片eの軸孔と前記長孔
gを挿通する連結軸mで、連結片c,e相互が枢着され
ている。
【0004】そしてテンプルdを折り畳む動作は、前記
連結部fの先端角部nが前記板バネjの前端側部分kに
当たって該板バネjの弾性変形を生じさせて行なわれ
る。該テンプルdが、図119に示すようにある程度ま
で屈曲されると、該テンプルdは、板バネjの付勢作用
によって、図119に矢印F1で示す方向に弾性的に急
速に回動せしめられ、最終的には図120に示すよう
に、テンプルdがレンズ部に重なる折畳み状態となる。
逆にこの折畳み状態からテンプルdを開く際は、該テン
プルdを図119に示すようにある程度まで開くと、前
記板バネjの付勢作用によって、図119に矢印F2で
示す方向に弾性的に急速に回動せしめられ、最終的には
図118に示すように、テンプルdが展開状態となり得
る構成のものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記構成
のテンプル連結構造によるときには、ヨロイbに対する
テンプルdの連結手段とは別個に、前記板バネjを前記
箱状支持台hにロウ付等の手段で固着しなければなら
ず、又テンプル連結のために前記長孔gを精密に形成し
なければならず、かかることから連結構造が複雑となっ
て、組み立てに手間を要し製造コストの上昇を招く問題
があった。又前記構成のテンプル連結構造によるとき
は、テンプルの開閉が繰り返されて板バネのバネ作用が
劣化した場合には、該板バネを箱状支持台から分離しな
ければならないが、板バネがロウ付けされているとき
は、その分離が困難であるために修理が容易でなく、そ
のために新たな眼鏡を購入しなければならない不経済も
あった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みて開発された
ものであり、テンプルの開閉が甘くなりにくく、必要に
応じては、所定の屈曲状態にあるテンプルを折り畳み状
態又は展開状態に向けて急速に回動させることができて
眼鏡の取り扱い性を向上でき、しかも連結構造の組立て
の容易な眼鏡のテンプル連結構造の提供を目的とするも
のである。更に進んで、連結構造の分解を可能として、
修理を容易とした眼鏡のテンプル連結構造の提供を目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち、本発明に係
る眼鏡のテンプル連結構造(以下テンプル連結構造とい
う)は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に突
設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上下
の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記
テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であ
って、前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の
動きが規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮
いた状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に
配設され、該バネ部材は、前記連結部が連結されること
によって内方への脱落が阻止されている。そして前記連
結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み方向に回
動する際に、及び、前記テンプルが折り畳み状態から展
開方向に回動する際に、前記弾性変形部を外方に向けて
押圧する押圧部を有しており、又前記枢軸をネジを以っ
て形成し、該ネジを取り外して前記連結部を分離するこ
とにより、前記バネ部材を取り外し可能としたことを特
徴とするものである。
【0008】又本発明に係るテンプル連結構造の他の態
様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に突設
した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上下の
連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テ
ンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であっ
て、前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動
きが規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮い
た状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配
設され、該バネ部材は、前記連結部が連結されることに
よって内方への脱落が阻止されている。又前記連結部
は、前記テンプルが展開状態から折り畳み方向に回動す
る際、及び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方向
に回動する際を含めて常時、前記弾性変形部を外方に向
けて押圧する押圧部を有することを特徴とするものであ
る。
【0009】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
て内方への脱落が阻止されている。そして前記連結部
は、前記テンプルが展開状態から折り畳み方向に回動す
る際に、及び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方
向に回動する際に前記弾性変形部を外方に向けて押圧す
る押圧部を有しており、又前記枢軸をネジを以って形成
し、該ネジを取り外して前記連結部を分離することによ
り、前記バネ部材を取り外し可能としたことを特徴とす
るものである。
【0010】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
て内方への脱落が阻止されている。又前記連結部は、前
記テンプルが展開状態から折り畳み方向に回動する際、
及び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動
する際を含めて常時、前記弾性変形部を外方に向けて押
圧する押圧部を有することを特徴とするものである。
【0011】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造で
あって、前記内面側には、前記上下の連結片間におい
て、内方に開放する凹部が設けられ、該凹部内に、中間
部分が浮いた状態にある弾性変形部とされたバネ部材
が、着脱自在に配設され、該バネ部材は、前記凹部と前
記連結部との間で脱落不能に拘束されている。そして該
バネ部材は、前記弾性変形部の前後端に脚部が屈曲形成
され、該前後の脚部の先端が前記凹部の底面で支持され
てなり、又該脚部は、U字状乃至V字状を呈し、該U字
状部やV字状部が内方に開放するようにその一端縁が前
記弾性変形部の前端及び後端に連設され、且つ該U字状
部やV字状部の他端側が前記凹部の前後面に当接するよ
うになされている。又前記連結部は、前記テンプルが展
開状態から折り畳み方向に回動する際に、及び、前記テ
ンプルが折り畳み状態から展開方向に回動する際に前記
弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部を有すること
を特徴とするものである。
【0012】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記内面側には、前記上下の連結片間において、内方に
開放する凹部が設けられ、該凹部内に、中間部分が浮い
た状態にある弾性変形部とされたバネ部材が、着脱自在
に配設され、該バネ部材は、前記凹部と前記連結部との
間で脱落不能に拘束されている。そして該バネ部材は、
前記弾性変形部の前後端に脚部が屈曲形成され、該前後
の脚部の先端が前記凹部の底面で支持されてなり、又該
脚部は、U字状乃至V字状を呈し、該U字状部やV字状
部が内方に開放するようにその一端縁が前記弾性変形部
の前端及び後端に連設され、且つ該U字状部やV字状部
の他端側が前記凹部の前後面に当接するようになされて
いる。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折
り畳み方向に回動する際に、及び、前記テンプルが折り
畳み状態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を
外方に向けて押圧する押圧部を有することを特徴とする
ものである。
【0013】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテン
プルを折り畳み状態及び展開状態に向けて急速に回動さ
せることのできる眼鏡のテンプル連結構造であって、前
記内面側には、前記上下の連結片間において、内方に開
放する凹部が設けられ、該凹部内に、中間部分が浮いた
状態にある弾性変形部とされたバネ部材が、着脱自在に
配設され、該バネ部材は、前記凹部と前記連結部との間
で脱落不能に拘束されている。そして該バネ部材は、前
記弾性変形部の前後端に脚部が屈曲形成され、該前後の
脚部の先端が前記凹部の底面で支持されてなり、又該脚
部は、U字状乃至V字状を呈し、該U字状部やV字状部
が内方に開放するようにその一端縁が前記弾性変形部の
前端及び後端に連設され、且つ該U字状部やV字状部の
他端側が前記凹部の前後面に当接するようになされてい
る。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り
畳み方向に回動する際に、及び、前記テンプルが折り畳
み状態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外
方に向け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、
該弾性変形部の弾性復元作用によって、前記テンプルが
折り畳み状態及び展開状態に向けて急速に回動せしめら
れることを特徴とするものである。
【0014】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテンプルを折
り畳み状態及び展開状態に向けて急速に回動させること
のできる眼鏡のテンプル連結構造であって、前記内面側
には、前記上下の連結片間において、内方に開放する凹
部が設けられ、該凹部内に、中間部分が浮いた状態にあ
る弾性変形部とされたバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記凹部と前記連結部との間で脱落
不能に拘束されている。そして該バネ部材は、前記弾性
変形部の前後端に脚部が屈曲形成され、該前後の脚部の
先端が前記凹部の底面で支持されてなり、又該脚部は、
U字状乃至V字状を呈し、該U字状部やV字状部が内方
に開放するようにその一端縁が前記弾性変形部の前端及
び後端に連設され、且つ該U字状部やV字状部の他端側
が前記凹部の前後面に当接するようになされている。又
前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み方
向に回動する際に、及び、前記テンプルが折り畳み状態
から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外方に向
け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、該弾性
変形部の弾性復元作用によって、前記テンプルが折り畳
み状態及び展開状態に向けて急速に回動せしめられるこ
とを特徴とするものである。
【0015】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造で
あって、前記上下の連結片には、前方に向けて開放す
る、円弧状内周面を有する軸孔が設けられる一方、前記
テンプルの連結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動
し得る、前記枢軸としての軸部が突設されている。そし
て前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動き
が規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた
状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設
され、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによ
って内方への脱落が阻止されている。又前記連結部は、
前記テンプルが展開状態から折り畳み方向に回動する際
に、及び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方向に
回動する際に、前記弾性変形部を外方に向けて押圧する
押圧部を有することを特徴とするものである。
【0016】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記上下の連結片には、後方に向けて開放する、円弧状
内周面を有する軸孔が設けられる一方、前記ヨロイの連
結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し得る、前記
枢軸としての軸部が突設されている。そして前記上下の
連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが規制された
状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状態の弾性変
形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設され、該バネ
部材は、前記連結部が連結されることによって内方への
脱落が阻止されている。又前記連結部は、前記テンプル
が展開状態から折り畳み方向に回動する際に、及び、前
記テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動する際に
前記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部を有する
ことを特徴とするものである。
【0017】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造で
あって、前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向
の動きが規制された状態で前記内面側に支持され、且つ
浮いた状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在
に配設され、該バネ部材は、前記連結部が連結されるこ
とによって内方への脱落が阻止されている。そして前記
上下の連結片の夫々には、上下対称の配置で、前方に向
け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部の後部
に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面
を有する軸孔が連設され、前記テンプルの連結部の上下
には、前記軸孔に嵌合して回動し得る、前記枢軸として
の円柱状の軸部が突設されており、該軸部を前記導入溝
部に嵌め入れる際に、前記連結部が前記バネ部材を外方
に弾性的に押圧し、該バネ部材のその後の弾性復元作用
によって、前記軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置す
る内周面に弾性的に押圧される如くなし、これにより、
軸孔からの軸部の脱落が阻止されている。又前記連結部
は、前記テンプルが展開状態から折り畳み方向に回動す
る際に、及び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方
向に回動する際に、前記弾性変形部を外方に向けて押圧
する押圧部を有することを特徴とするものである。
【0018】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
て内方への脱落が阻止されている。そして前記上下の連
結片の夫々には、上下対称の配置で、後方に向け開放す
る導入溝部が設けられ且つ該導入溝部の前部に、連結片
先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面を有する軸
孔が連設され、前記ヨロイの連結部の上下には、前記軸
孔に嵌合して回動し得る、前記枢軸としての円柱状の軸
部が突設されており、該軸部を前記導入溝部に嵌め入れ
る際に、前記連結部が前記バネ部材を外方に弾性的に押
圧し、該バネ部材のその後の弾性復元作用によって、前
記軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置する内周面に弾
性的に押圧される如くなし、これにより、軸孔からの軸
部の脱落が阻止されている。又前記連結部は、前記テン
プルが展開状態から折り畳み方向に回動する際に、及
び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動す
る際に前記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部を
有することを特徴とするものである。
【0019】円弧状内周面を有する軸孔が上下の連結片
に設けられる前記テンプル連結構造において、前記連結
部の上の軸部の上端に、前記上の連結片に設けられてい
る、上下貫通した軸孔の上端周縁部分を覆う如く装飾片
を設けるのがよい。この場合、前記連結部の下の軸部の
下端に、前記下の連結片に設けられている、上下貫通し
た軸孔の下端周縁部分を覆う如く装飾片を設けるのがよ
い。
【0020】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造で
あって、前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向
の動きが規制された状態で前記内面側に支持され、且つ
浮いた状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在
に配設され、該バネ部材は、前記連結部が連結されるこ
とによって内方への脱落が阻止されている。そして前記
上下の連結片の内面側の夫々には、上下対称の配置で、
前方に向け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部
の後部に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の
内周面を有する軸孔が連設されてなり、前記上の連結片
に設けられた導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆わ
れており、又前記テンプルの連結部の上下には、前記軸
孔に嵌合して回動し得る、前記枢軸としての円柱状の軸
部が突設されており、該軸部を前記導入溝部に嵌め入れ
る際に、前記連結部が前記バネ部材を外方に弾性的に押
圧し、該バネ部材のその後の弾性復元作用によって、前
記軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置する内周面に弾
性的に押圧される如くなし、これにより、軸孔からの軸
部の脱落が阻止されている。又前記連結部は、前記テン
プルが展開状態から折り畳み方向に回動する際に、及
び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動す
る際に、前記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部
を有することを特徴とするものである。
【0021】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造で
あって、前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向
の動きが規制された状態で前記内面側に支持され、且つ
浮いた状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在
に配設され、該バネ部材は、前記連結部が連結されるこ
とによって内方への脱落が阻止されている。そして前記
上下の連結片の内面側の夫々には、上下対称の配置で、
前方に向け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部
の後部に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の
内周面を有する軸孔が連設されてなり、前記上の連結片
に設けられた導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆わ
れると共に、前記下の連結片に設けられた導入溝部と軸
孔の下端は下の覆い部で覆われており、又前記テンプル
の連結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し得る、
前記枢軸としての円柱状の軸部が突設されており、該軸
部を前記導入溝部に嵌め入れる際に、前記連結部が前記
バネ部材を外方に弾性的に押圧し、該バネ部材のその後
の弾性復元作用によって、前記軸部が、前記軸孔の連結
片先側に位置する内周面に弾性的に押圧される如くな
し、これにより、軸孔からの軸部の脱落が阻止されてい
る。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り
畳み方向に回動する際に、及び、前記テンプルが折り畳
み状態から展開方向に回動する際に、前記弾性変形部を
外方に向けて押圧する押圧部を有することを特徴とする
ものである。
【0022】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
て内方への脱落が阻止されている。そして前記上下の連
結片の内面側の夫々には、上下対称の配置で、後方に向
け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部の前部
に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面
を有する軸孔が連設されてなり、前記上の連結片に設け
られた導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆われてお
り、又前記ヨロイの連結部の上下には、前記軸孔に嵌合
して回動し得る、前記枢軸としての円柱状の軸部が突設
されており、該軸部を前記導入溝部に嵌め入れる際に、
前記連結部が前記バネ部材を外方に弾性的に押圧し、該
バネ部材のその後の弾性復元作用によって、前記軸部
が、前記軸孔の連結片先側に位置する内周面に弾性的に
押圧される如くなし、これにより、軸孔からの軸部の脱
落が阻止されている。又前記連結部は、前記テンプルが
展開状態から折り畳み方向に回動する際に、及び、前記
テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動する際に前
記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部を有するこ
とを特徴とするものである。
【0023】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
て内方への脱落が阻止されている。そして、前記上下の
連結片の内面側の夫々には、上下対称の配置で、後方に
向け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部の前部
に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面
を有する軸孔が連設されてなり、前記上の連結片に設け
られた導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆われると
共に、前記下の連結片に設けられた導入溝部と軸孔の下
端は下の覆い部で覆われており、又前記ヨロイの連結部
の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し得る、前記枢軸
としての円柱状の軸部が突設されており、該軸部を前記
導入溝部に嵌め入れる際に、前記連結部が前記バネ部材
を外方に弾性的に押圧し、該バネ部材のその後の弾性復
元作用によって、前記軸部が、前記軸孔の連結片先側に
位置する内周面に弾性的に押圧される如くなし、これに
より、軸孔からの軸部の脱落が阻止されるようになされ
ている。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から
折り畳み方向に回動する際に、及び、前記テンプルが折
り畳み状態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部
を外方に向けて押圧する押圧部を有することを特徴とす
るものである。
【0024】前記各テンプル連結構造において、展開状
態にあるテンプルは、前記連結部が前記バネ部材の弾性
変形部を外方に向けて弾性変形させながら、更に外方に
開くことができるように構成するのがよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕図1〜3において本発明に係るテ
ンプル連結構造1は、眼鏡2のレンズ部3の外側部分5
に設けられて後方に突出するヨロイ6の前後方向所要部
位、例えば、前後方向中央部の内面側7の上下に突設し
た連結片9,10間に、テンプル11の前端側をなす連
結部12を挿入し、該上下の連結片9,10と該連結部
12とをネジ13aを以ってなる枢軸13で連結するこ
とにより、前記テンプル11を開閉可能としてなるもの
である。
【0026】前記上下の連結片9,10と前記連結部1
2には、図4に示すように、同心に挿通孔15,16,
17が設けられ、下の連結片10の挿通孔16はネジ孔
16aとされ、これらの挿通孔15,16,17を挿通
した前記ネジ13aのネジ軸部19が前記ネジ孔16a
に螺合され締め付けられることによって、テンプル11
が前記のように開閉可能とされている。
【0027】前記内面側7には、図4〜5に示すよう
に、前記上下の連結片9,10間において、内方に開放
する、例えば前後に稍長い矩形状の凹部20が設けら
れ、該上下の連結片9,10は、該凹部20の前後方向
の略中央に位置している。そして該凹部20内には、テ
ンプルに付勢作用を与えるバネ部材21が嵌め入れられ
ている。
【0028】該バネ部材21は、例えば図4に示すよう
に、バネ性に富んだステンレス材を以って形成され、矩
形板状をなす弾性変形部22の前後端に脚部23,23
を屈曲形成してなる。該脚部23,23はU字状乃至V
字状を呈し、該U字状部やV字状部が内方に開放するよ
うに、その一端縁25が前記弾性変形部22の前端及び
後端に連設されている。かかる構成を有するバネ部材2
1は、図5に示すように、その前後の脚部23,23の
先端26,26が前記凹部20の底面27の前後で支持
され且つ両脚部の他端側29,29が前記凹部20の前
後面30,31に略当接した状態で、前記凹部20に嵌
め入れられており、この状態で前記弾性変形部22は前
記底面27から浮いた状態にあり、弾性変形部22の内
面32は前記ヨロイ6の内面33と略面一状態にある。
この嵌め入れられた状態にあるバネ部材21は、前記凹
部20と前記連結部12との間で拘束されて脱落が阻止
されている。
【0029】そして前記連結部12は、例えば図4〜5
に示すように、略直角をなす第1の係合面35と第2の
係合面36を有しており、該第1の係合面35は、テン
プル11が図5に示す展開状態において、前記弾性変形
部の内面32に当接できる。又前記第2の係合面36
は、テンプル11が図6に示す折り畳み状態において、
前記弾性変形部の内面32に当接できる。従って、前記
展開状態にあるテンプル11が、折り畳み方向に回動せ
しめられるに伴い、前記第1の係合面35と第2の係合
面36との間をなす角部としての押圧部37が前記弾性
変形部22を、図7に示すように外方に向け押圧して弾
性変形させる。そして該弾性変形部22のその後の弾性
復元作用によって、テンプル11は折り畳み方向に急速
に回動せしめられ、図6、図2に示す折り畳み状態で、
弾性変形部22の内面32が前記第2の係合面36と当
接できる。なお本実施の形態においては、前記弾性変形
部22が第1の係合面35又は第2の係合面36を弾性
的に押圧した状態となるように構成されている。
【0030】然して、前記テンプルの開閉を所要のこわ
さで行なうことができると共に(この点は、以下の各実
施の形態において同様である)、展開状態にあるテンプ
ル11を折り畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図7の屈曲状態を経
た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によっ
て、図7に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動せ
しめられ、テンプル11は最終的に、図6に示す如くレ
ンズ部3に折り畳まれた状態となる。本実施の形態にお
いては、この折り畳みは図2に示すように、テンプルの
先端39がレンズ部3に衝合しないように、該レンズ部
3から稍浮いた状態で止まるようになされている。逆
に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開するに伴
い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形部2
2を押圧する図7の屈曲状態を経た後、該弾性変形部2
2のその後の弾性復元作用によって、図7に矢印F2で
示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプル11は
最終的に図5、図1に示す展開状態となる。
【0031】なお本実施の形態においては、前記テンプ
ル11の前端側の外面40が、前記第1の係合面35の
後端41を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記
展開状態にあるテンプル11は図8、図1に示すよう
に、外方に過大に開くことができ、前記第1の係合面3
5の後端部分をなす角部分42が前記弾性変形部22を
外方に向け押圧してこれを弾性的に変形させる。このよ
うに構成する結果、該弾性変形部22の弾性復元作用に
より、過大に開いたテンプル11が弾性的に復帰しよう
とすることに伴い、眼鏡着用時において、側頭部に対す
るフイット性が得られることとなる。
【0032】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、弾性変形部22
が連結部12を、常時弾性的に押圧した状態にあるた
め、テンプル11の展開や折り畳みは、ガタツキのない
安定状態で行われる。
【0033】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0034】又本実施の形態においては、弾性変形部2
2の前後端に設けた脚部23,23がU字状乃至V字状
を呈するため、該脚部23のU字状部やV字状部がその
開放端が狭まる方向で弾性変形することも期待される。
かかることから、バネ部材21に極力無理な変形を加え
ないで有効なバネ作用が得られることになる。
【0035】又本発明に係るテンプル連結構造1は、図
9に示すように、テンプル11の前側部分の外面43
が、前記第1の係合面35の延長として形成されること
がある。このように構成したときは、展開状態にあるテ
ンプル11は、その外面43が前記ヨロイ6の後端45
に支持された状態となるため、それよりも外方に開かれ
ることはない。この場合は、前記フィット性は得られな
い。
【0036】図10は、前記凹部20にバネ部材21を
嵌め入れるタイプのテンプル連結構造1の他の態様を示
すものであり、該バネ部材21は、例えば図10〜11
に示すように、バネ性に富んだステンレス材を以って形
成され、矩形板状をなす弾性変形部22の前後端に、凹
部の底面27に向けて突出する脚部23,23を屈曲形
成してなる。該脚部23がU字状乃至V字状を呈するも
のでない点で、前記と異なる。そして該バネ部材21
は、前記凹部20に嵌め入れられた状態で、その脚部2
3,23の先端46,46が、前記凹部20の前後面3
0,31の下端に略当接している。この嵌め入れられた
状態にあるバネ部材21は、前記連結部12に規制され
て脱落が阻止されている。
【0037】然して、図10に実線で示す展開状態にあ
るテンプル11を折り畳むに伴い、該テンプル11は、
前記角部としての押圧部37が弾性変形部22を押圧す
る図12の屈曲状態を経た後、該弾性変形部22のその
後の弾性復元作用によって、図12に矢印F1で示す折
り畳み方向に急速に回動せしめられ、テンプル11は最
終的に、図10に一点鎖線で示すようにレンズ部3に折
り畳まれた状態となる。逆に、折り畳み状態にあるテン
プル11を展開するに伴い、該テンプル11は、前記押
圧部37が弾性変形部22を押圧する図12の屈曲状態
を経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用に
よって、図12に矢印F2で示す展開方向に急速に回動
せしめられ、テンプル11は最終的に図10に実線で示
す展開状態となる。該展開状態にあるテンプル11は、
図13に示すように、弾性的に外方に過大に開くことが
できるように構成するのがよいが、図14に示すよう
に、過大開きができないように構成されることもある。
【0038】又図15は、前記凹部20にバネ部材21
を嵌め入れるタイプのテンプル連結構造1のその他の態
様を示すものであり、該バネ部材21は、例えば図15
〜16に示すように、バネ性に富んだステンレス材を以
って円弧状に形成されており、前記凹部20に嵌め入れ
られた状態で、その先端47,47が前記凹部20の前
後面30,31の下端に略当接している。この嵌め入れ
られた状態にあるバネ部材21は、前記連結部12に規
制されて脱落が阻止されている。
【0039】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記角部としての押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図17の屈曲状態を
経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によ
って、図17に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回
動せしめられ、テンプル11は最終的に、図15に一点
鎖線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態とな
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図17の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図17に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図15に実線で示す展開状態となる。
該展開状態にあるテンプル11は、図18に示すよう
に、弾性的に外方に過大に開くことができるように構成
するのがよいが、図19に示すように、過大開きができ
ないように構成されることもある。
【0040】又図20は、前記凹部20にバネ部材21
を嵌め入れるタイプのテンプル連結構造1のその他の態
様を示すものであり、該バネ部材21は、例えば図20
〜21に示すように、バネ性に富んだステンレス材を以
って形成され、前記凹部20の底面27に当接する支持
片部49と、前記連結部12によって弾性変形せしめら
れる弾性変形部22とを具え、該支持片部49と弾性変
形部22の前端相互及び後端相互が連結されてなる、前
後に長い中空パイプ状に形成されている。そして前記凹
部20に嵌め入れられた状態で、該バネ部材21の前記
支持片部49の前後端50,51が前記凹部20の前後
面30,31に略当接している。この嵌め入れられた状
態にあるバネ部材21は、前記連結部12に規制されて
脱落が阻止されている。
【0041】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記角部としての押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図22の屈曲状態を
経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によ
って、図22に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回
動せしめられ、テンプル11は最終的に、図20に一点
鎖線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態とな
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図22の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図22に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図20に実線で示す展開状態となる。
該展開状態にあるテンプル11は、図23に示すよう
に、弾性的に外方に過大に開くことができるように構成
するのがよいが、図24に示すように、過大開きができ
ないように構成されることもある。
【0042】又図25は、前記凹部20にバネ部材21
を嵌め入れるタイプのテンプル連結構造1のその他の態
様を示すものであり、該バネ部材21は、例えば図25
〜26に示すように、バネ性に富んだステンレス材を以
って形成され、前記凹部20の底面27に当接する支持
片部52の一端部に、該支持片部52と略平行する弾性
変形部22を連設してなるU字状に形成されている。そ
して前記凹部20に嵌め入れられた状態で、前記支持片
部52の前後端53,55が前記凹部20の前後面3
0,31の下端に略当接している。この嵌め入れられた
状態にあるバネ部材21は、前記連結部12に規制され
て脱落が阻止されている。
【0043】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記と同様、押圧部3
7が弾性変形部22を押圧する図27の屈曲状態を経た
後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によっ
て、図27に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動
せしめられ、テンプル11は最終的に、図25に一点鎖
線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態になる。
逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開するに伴
い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形部2
2を押圧する図27の屈曲状態を経た後、該弾性変形部
22のその後の弾性復元作用によって、図27に矢印F
2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプル1
1は最終的に図25に実線で示す展開状態となる。該展
開状態にあるテンプル11は、図28に示すように、弾
性的に外方に過大に開くことができるように構成するの
がよいが、図29に示すように、過大開きができないよ
うに構成されることもある。
【0044】〔第2の実施の形態〕図30は、ヨロイ6
側にバネ部材21を設けるテンプル連結構造1の他の態
様を示すものであり、該テンプル連結構造1は、ヨロイ
6の前後方向所要部位、例えば、前後方向中央部の内面
側56の上下に突設した連結片9,10間に、テンプル
11の前端側をなす連結部12を挿入し、該上下の連結
片9,10と該連結部12とをネジ13aを以ってなる
枢軸13で連結することにより、前記テンプル11を開
閉可能としてなるものである。
【0045】前記内面側56には、図31に示すよう
に、前記上下の連結片9,10間において、内方に開放
する、例えば前後に稍長い矩形状の凹部57が設けら
れ、該上下の連結片9,10は、該凹部57の前後方向
の略中央に位置している。そして該凹部57の開放端の
前後に浅底の支持凹部59,59が連設されている。
【0046】前記バネ部材21は、例えば図32に示す
ように、バネ性に富んだステンレス材を以って、前後に
長い矩形板状に形成され、その両端部分60,60が前
記前後の支持凹部59,59に嵌め入れられてヨロイ6
に支持されている。この状態で、前記バネ部材の中間部
分としての弾性変形部22は前記凹部57の底面61か
ら浮いた状態にあり、弾性変形部22の内面32はヨロ
イの内面33と略面一状態にある。このように支持凹部
59,59に支持された状態のバネ部材21は、前記支
持凹部59と前記連結部12との間で拘束されて脱落が
阻止されている。
【0047】そして前記連結部12は、前記と同様、図
31〜32に示すように、略直角をなす第1の係合面3
5と第2の係合面36を有しており、該第1の係合面3
5は、テンプル11が図32に示す展開状態において、
前記弾性変形部の内面32に当接でき、又前記第2の係
合面36は、テンプル11が図33に示す折り畳み状態
において、前記弾性変形部の内面32に当接できる。従
って、前記展開状態にあるテンプル11が、折り畳み方
向に回動せしめられるに伴い、前記第1の係合面35と
第2の係合面36との間をなす角部としての押圧部37
が前記弾性変形部22を、図34に示すように外方に向
け押圧して弾性変形させ、該弾性変形部22のその後の
弾性復元作用によって、テンプル11は折り畳み方向に
急速に回動せしめられ、図33に示す折り畳み状態で、
弾性変形部22の内面32が前記第2の係合面36と当
接できる。なお本実施の形態においては、前記弾性変形
部22が第1の係合面35又は第2の係合面36を弾性
的に押圧した状態となるように構成されている。
【0048】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性
変形部22を押圧する図34の屈曲状態を経た後、該弾
性変形部22のその後の弾性復元作用によって、図34
に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめら
れ、テンプル11は最終的にレンズ部3に折り畳まれた
状態となる。本実施の形態においては、この折り畳みは
図2に示すと同様に、テンプルの先端39がレンズ部3
に衝合しないように、該レンズ部3から稍浮いた状態で
止まるようになされている。逆に、折り畳み状態にある
テンプル11を展開するに伴い、該テンプル11は、前
記押圧部37が弾性変形部22を押圧する図34の屈曲
状態を経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作
用によって、図34に矢印F2で示す展開方向に急速に
回動せしめられ、テンプル11は最終的に図32に示す
展開状態となる。
【0049】なお本実施の形態においては、前記テンプ
ル11の前端側の外面40が、前記第1の係合面35の
後端41を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記
展開状態にあるテンプル11は図35に示すように、前
記第1の係合面35の後端部分をなす角部分42が前記
弾性変形部22を外方に向け押圧してこれを弾性的に変
形させる。このように構成する結果、弾性変形部22の
弾性復元作用によって、眼鏡着用時において、テンプル
11を側頭部にフィットさせ得ることとなる。
【0050】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、弾性変形部22
が、連結部12を常時弾性的に押圧した状態にあるた
め、テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定
状態で行われる。
【0051】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0052】なお本発明に係るテンプル連結構造1は、
図36に示すように、テンプル11の前側部分の外面4
3が、前記第1の係合面35の延長として形成されるこ
とがある。このように構成したときは、展開状態にある
テンプル11は、それよりも外方に開かれることはな
い。
【0053】図37〜38は、バネ部材21の両端部分
60,60を、凹部開放端の前後の支持凹部59,59
に嵌め入れてヨロイ6に支持させるタイプの他の形態を
示すものであり、該バネ部材21は丸軸状に形成され、
その両端部分60,60が前記前後の支持凹部59,5
9に嵌め入れられている。この状態で、前記バネ部材の
中間部分としての弾性変形部22は前記凹部57の底面
61から浮いた状態にある。
【0054】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記角部としての押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図39の屈曲状態を
経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によ
って、図39に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回
動せしめられ、テンプル11は最終的に、図38に一点
鎖線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態とな
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図39の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図39に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図38に実線で示す展開状態となる。
該展開状態にあるテンプル11は、図40に示すよう
に、弾性的に外方に過大に開くことができるように構成
するのがよいが、図41に示すように、過大開きができ
ないように構成されることもある。
【0055】なお前記バネ部材21は、前記丸軸状をな
すものに代えて、例えば図42に示すような角軸状をな
すものを採用してもよい。
【0056】又図43は、バネ部材21の両端部分6
0,60を、凹部開放端の前後の支持凹部59,59に
嵌め入れてヨロイ6に支持させるタイプのその他の態様
を示すものであり、該バネ部材21は、図43〜44に
示すように丸軸状に形成され、その両端部分は外方に屈
曲せしめられ、その屈曲した端部分60,60が前記前
後の支持凹部59,59に嵌め入れられている。この状
態で、前記バネ部材21の中間部分としての弾性変形部
22は前記凹部57の底面61から浮いた状態にある。
【0057】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記角部としての押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図45の屈曲状態を
経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によ
って、図45に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回
動せしめられ、テンプル11は最終的に、図43に一点
鎖線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態とな
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図43の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図45に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図43に実線で示す展開状態となる。
該展開状態にあるテンプル11は、図46に示すよう
に、弾性的に外方に過大に開くことができるように構成
するのがよいが、図47に示すように、過大開きができ
ないように構成されることもある。
【0058】なお前記バネ部材21は、前記丸軸状をな
すものに代えて、例えば図48に示すような角軸状をな
すものを採用してもよい。
【0059】〔第3の実施の形態〕図49〜50におい
て本発明に係るテンプル連結構造1は、眼鏡2のレンズ
部3の外側部分5に設けられて後方に突出するヨロイ6
の前後方向所要部位、例えば、前後方向中央部の内面側
7の上下に突設した連結片9,10間に、テンプル11
の前端側をなす連結部12を挿入し、該上下の連結片
9,10と該連結部12とをネジ13aを以ってなる枢
軸13で連結することにより、前記テンプル11を開閉
可能としてなるものである。
【0060】前記上下の連結片9,10と前記連結部1
2には、図49に示すように、同心に挿通孔15,1
6,17が設けられ、下の連結片10の挿通孔16はネ
ジ孔16aとされ、これらの挿通孔15,16,17を
挿通した前記ネジ13aのネジ軸部19が前記ネジ孔1
6aに螺合され締め付けられることによって、テンプル
11が前記のように開閉可能とされている。
【0061】前記内面側7には、図49〜50に示すよ
うに、前記上下の連結片9,10間において、内方に開
放する、例えば前後に稍長い矩形状の凹部20が設けら
れ、該上下の連結片9,10は、該凹部20の前後方向
の略中央に位置している。そして該凹部20内には、テ
ンプルに付勢作用を与えるバネ部材21が嵌め入れられ
ている。
【0062】該バネ部材21は、ゴム質弾性素材からな
り且つ前後に長いブロック状を呈し、その前後の端面6
3,63が前記凹部20の前後面30,31に略当接し
た状態で該凹部20に嵌め入れられ、その内面32はヨ
ロイの内面33と略面一状態にある。この嵌め入れられ
た状態にあるバネ部材21は、前記凹部20と前記連結
部12との間で脱落不能に拘束されている。
【0063】そして前記連結部12は、図49〜50に
示すように、略直角をなす第1の係合面35と第2の係
合面36を有しており、該第1の係合面35は、テンプ
ル11が図50に示す展開状態において、前記内面32
に当接でき、又前記第2の係合面36は、テンプル11
が図51に示す折り畳み状態において、前記内面32に
当接できる。従って、前記展開状態にあるテンプル11
が折り畳み方向に回動せしめられるに伴い、前記第1の
係合面35と第2の係合面36との間をなす角部として
の押圧部37が前記内面32を、図52に示すように外
方に向け押圧して弾性変形させ、該内面32のその後の
弾性復元作用によって、テンプル11は折り畳み方向に
急速に回動せしめられ、図51に示す折り畳み状態で、
前記内面32が前記第2の係合面36と当接できる。な
お本実施の形態においては、前記バネ部材の内面32が
第1の係合面35又は第2の係合面36を弾性的に押圧
した状態となるように構成されている。
【0064】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が前記
内面32を押圧する図52の屈曲状態を経た後、該内面
32のその後の弾性復元作用によって、図52に矢印F
1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に、図51に示すように、レンズ部3に
折り畳まれた状態となる。本実施の形態においては、こ
の折り畳みは図2に示すと同様に、テンプルの先端39
がレンズ部3に衝合しないように、該レンズ部3から稍
浮いた状態で止まるようになされている。逆に、折り畳
み状態にあるテンプル11を展開するに伴い、該テンプ
ル11は、前記押圧部37が前記内面32を押圧する図
52の屈曲状態を経た後、該内面32のその後の弾性復
元作用によって、図52に矢印F2で示す展開方向に急
速に回動せしめられ、テンプル11は最終的に図50に
示す展開状態となる。
【0065】なお本実施の形態においては、前記テンプ
ル11の前端側の外面40が、前記第1の係合面35の
後端41を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記
展開状態にあるテンプル11は図53に示すように、外
方に過大に開くことができ、前記第1の係合面35の後
端部分をなす角部分42が前記内面32を外方に向け押
圧してこれを弾性的に変形させる。このように構成する
結果、該内面32の弾性復元作用により、過大に開いた
テンプル11が弾性的に復帰しようとすることに伴い、
眼鏡着用時において、側頭部に対するフイット性が得ら
れることとなる。
【0066】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、前記内面32が
連結部12を、常時弾性的に押圧した状態にあるため、
テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定状態
で行われる。
【0067】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0068】又本発明に係るテンプル連結構造1は、図
54に示すように、テンプル11の前側部分の外面43
が、前記第1の係合面35の延長として形成されること
がある。このように構成したときは、展開状態にあるテ
ンプル11は、その外面43が前記ヨロイ6の後端45
に支持された状態となるため、それよりも外方に開かれ
ることはない。
【0069】〔第4の実施の形態〕図55〜58は、本
発明に係るテンプル連結構造1のその他の態様を示すも
のであり、前記第1の実施の形態における場合と相違す
るのは、凹部20をテンプル側に設ける一方、該凹部2
0に嵌め入れられたバネ部材21を弾性変形させる連結
部12をヨロイ側に設けた点である。
【0070】これをより具体的に説明すれば、該テンプ
ル連結構造1は、テンプル11の前側部分の内面側64
の上下に突設した連結片9,10間に、眼鏡2のレンズ
部3の外側部分5に設けられて後方に突出するヨロイ6
の後端部分をなす連結部12を挿入し、該上下の連結片
9,10と該連結部12とをネジ13aを以ってなる枢
軸13で連結することにより、前記テンプル11を開閉
可能としてなるものである。
【0071】前記上下の連結片9,10と前記連結部1
2には、図58に示すように、同心に挿通孔15,1
6,17が設けられ、下の連結片10の挿通孔16はネ
ジ孔16aとされ、これらの挿通孔15,16,17を
挿通した前記ネジ13aのネジ軸部19が前記ネジ孔1
6aに螺合され締め付けられることによって、テンプル
11が前記のように開閉可能とされている。
【0072】前記内面側64には、図58〜59に示す
ように、前記上下の連結片9,10間において、内方に
開放する、例えば前後に稍長い矩形状の凹部20が設け
られ、該上下の連結片9,10は、該凹部20の前後方
向の略中央に位置している。そして該凹部20内には、
テンプルに付勢作用を与えるバネ部材21が嵌め入れら
れている。
【0073】該バネ部材21は、例えば図58に示すよ
うに、バネ性に富んだステンレス材を以って形成され、
矩形板状をなす弾性変形部22の前後端に脚部23,2
3を屈曲形成してなる。該脚部23,23はU字状乃至
V字状を呈し、該U字状部やV字状部が内方に開放する
ように、その一端縁25が前記弾性変形部22の前端及
び後端に連設されている。かかる構成を有するバネ部材
21は、図59に示すように、その前後の脚部23,2
3の先端26,26が前記凹部20の底面27の前後で
支持され且つ両脚部の他端側29,29が前記凹部20
の前後面30,31に略当接した状態で、前記凹部20
に嵌め入れられており、この状態で前記弾性変形部22
は前記底面27から浮いた状態にあり、弾性変形部22
の内面32は前記テンプル11の前側部分の内面65と
略面一状態にある。この嵌め入れられた状態にあるバネ
部材21は、前記凹部20と前記連結部12との間で拘
束されて脱落が阻止されている。
【0074】そして前記連結部12は、図58〜59に
示すように、略直角をなす第1の係合面35と第2の係
合面36を有しており、該第1の係合面35は、テンプ
ル11が図59に示す展開状態において、前記弾性変形
部の内面32に当接でき、又前記第2の係合面36は、
テンプル11が図60に示す折り畳み状態において、前
記弾性変形部の内面32に当接できる。従って、前記展
開状態にあるテンプル11が折り畳み方向に回動せしめ
られるに伴い、前記第1の係合面35と第2の係合面3
6との間をなす角部としての押圧部37が前記弾性変形
部22を、図61に示すように外方に向け押圧して弾性
変形させ、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用に
よって、テンプル11は折り畳み方向に急速に回動せし
められ、図60、図56に示す折り畳み状態で、弾性変
形部22の内面32が前記第2の係合面36と当接でき
る。なお本実施の形態においては、前記弾性変形部22
が第1の係合面35又は第2の係合面36を弾性的に押
圧した状態となるように構成されている。
【0075】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性
変形部22を押圧する図61の屈曲状態を経た後、該弾
性変形部22のその後の弾性復元作用によって、図61
に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめら
れ、テンプル11は最終的に図60、図56に示す如
く、レンズ部3に折り畳まれた状態となる。本実施の形
態においては、この折り畳みは図56に示すように、テ
ンプルの先端39がレンズ部3に衝合しないように、該
レンズ部3から稍浮いた状態で止まるようになされてい
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図61の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図61に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図59、図55に示す展開状態とな
る。
【0076】なお本実施の形態においては、前記ヨロイ
6の後端側の外面66が、前記第1の係合面35の後端
67を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記展開
状態にあるテンプル11は図62、図56に示すよう
に、外方に過大に開くことができ、その際、前記第1の
係合面35の後端部分をなす角部分69が前記弾性変形
部22を外方に向け押圧してこれを弾性的に変形させ
る。このように構成する結果、該弾性変形部22の弾性
復元作用により、過大に開いたテンプル11が弾性的に
復帰しようとすることに伴い、眼鏡着用時において、側
頭部に対するフイット性が得られることとなる。
【0077】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、弾性変形部22
が連結部12を、常時弾性的に押圧した状態にあるた
め、テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定
状態で行われる。
【0078】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0079】又本実施の形態においては、弾性変形部2
2の前後端に設けた脚部23,23がU字状乃至V字状
を呈するため、該脚部23のV字状部やU字状部がその
開放端が狭まる方向で弾性変形することも期待されるた
め、バネ部材21に極力無理な変形を加えないで有効な
バネ作用が得られることになる。
【0080】又本発明に係るテンプル連結構造1は、図
63に示すように、ヨロイ6の後端側の外面66が、前
記第1の係合面35の延長として形成されることがあ
る。このように構成したときは、展開状態にあるテンプ
ル11は、その前端70が前記ヨロイの外面66に支持
された状態となるため、それよりも外方に開かれること
はない。
【0081】本実施の形態においても、図10〜14、
図15〜19、図20〜24、図25〜29の構成を同
様に採用することができる。
【0082】〔第5の実施の形態〕図64は、本発明に
係るテンプル連結構造1のその他の態様を示すものであ
り、前記第2の実施の形態における場合と相違するの
は、凹部57と支持凹部59,59をテンプル側に設け
る一方、該支持凹部59,59に嵌め入れられたバネ部
材21を弾性変形させる連結部12をヨロイ側に設けた
点である。
【0083】これをより具体的に説明すれば、該テンプ
ル連結構造1は、テンプル11の前側部分の内面側の上
下に突設した連結片9,10間に、眼鏡2のレンズ部3
の外側部分5に設けられて後方に突出するヨロイ6の後
端部分をなす連結部12を挿入し、該上下の連結片9,
10と該連結部12とをネジ13aを以ってなる枢軸1
3で連結することにより、前記テンプル11を開閉可能
としてなるものである。
【0084】前記凹部57は、前記上下の連結片9,1
0間において、内方に開放する、例えば前後に稍長い矩
形状に形成され、前記上下の連結片9,10は、該凹部
57の前後方向の略中央に位置している。そして該凹部
57の開放端の前後に浅底の支持凹部59,59が連設
されている。
【0085】前記バネ部材21は、例えば、バネ性に富
んだステンレス材を以って前後に長い矩形板状に形成さ
れ、その両端部分60,60が前記前後の支持凹部5
9,59に嵌め入れられてヨロイ6に支持されている。
この状態で、前記バネ部材の中間部分としての弾性変形
部22は前記凹部57の底面61から浮き上がり、弾性
変形部22の内面32は、前記テンプル11の前側部分
の内面65と略面一状態にある。このように支持凹部5
9,59に支持された状態のバネ部材21は、前記支持
凹部59と前記連結部12とでの間で拘束されて脱落が
阻止されている。
【0086】そして前記連結部12は、前記第2の実施
の形態におけると同様、図64に示すように、略直角を
なす第1の係合面35と第2の係合面36を有してお
り、該第1の係合面35は、テンプル11が図64に示
す展開状態において、前記弾性変形部の内面32に当接
でき、又前記第2の係合面36は、テンプル11が図6
5に示す折り畳み状態において、前記弾性変形部の内面
32に当接できる。従って、前記展開状態にあるテンプ
ル11が折り畳み方向に回動せしめられるに伴い、前記
第1の係合面35と第2の係合面36との間をなす角部
としての押圧部37が前記弾性変形部22を、図66に
示すように外方に向け押圧して弾性変形させ、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、テンプル1
1は折り畳み方向に急速に回動せしめられ、図65に示
す折り畳み状態で、弾性変形部22の内面32が前記第
2の係合面36と当接できる。なお本実施の形態におい
ては、前記弾性変形部22が第1の係合面35又は第2
の係合面36を弾性的に押圧した状態となるように構成
されている。
【0087】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性
変形部22を押圧する図66の屈曲状態を経た後、該弾
性変形部22のその後の弾性復元作用によって、図66
に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめら
れ、テンプル11は最終的に、図65に示す如くレンズ
部3に折り畳まれた状態となる。本実施の形態において
は、この折り畳みは図56に示すと同様に、テンプルの
先端39がレンズ部3に衝合しないように、該レンズ部
3から稍浮いた状態で止まるようになされている。逆
に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開するに伴
い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形部2
2を押圧する図66の屈曲状態を経た後、該弾性変形部
22のその後の弾性復元作用によって、図66に矢印F
2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプル1
1は最終的に図64に実線で示す展開状態となる。
【0088】又本実施の形態においては、前記ヨロイ6
の後端側の外面66が、前記第1の係合面35の後端6
7を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記展開状
態にあるテンプル11は図67に示すように、前記第1
の係合面35の前端部分をなす角部分69が前記弾性変
形部22を外方に向け押圧してこれを弾性的に変形させ
る。このように構成する結果、弾性変形部22の弾性復
元作用によって、眼鏡着用時において、テンプル11を
側頭部にフィットさせ得ることとなる。
【0089】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、弾性変形部22
が、連結部12を常時弾性的に押圧した状態にあるた
め、テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定
状態で行われる。
【0090】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0091】なお本発明に係るテンプル連結構造1は、
図68に示すように、ヨロイ6の後端側の外面66が、
前記第1の係合面35の延長として形成されることがあ
る。このように構成したときは、展開状態にあるテンプ
ル11は、その前端70が前記ヨロイの外面66に支持
された状態となるため、それよりも外方に開かれること
はない。
【0092】本実施の形態においても、図37〜42、
図43〜48の構成を同様に採用することができる。
【0093】〔第6の実施の形態〕図69は、本発明に
係るテンプル連結構造1の他の態様を示すものであり、
前記第3の実施の形態における場合と相違するのは、凹
部20をテンプル側に設ける一方、該凹部20に嵌め入
れられたバネ部材21を弾性変形させる連結部12をヨ
ロイ側に設けた点である。
【0094】これをより具体的に説明すれば、該テンプ
ル連結構造1は、テンプルの前側部分の内面側の上下に
突設した連結片9,10間に、眼鏡2のレンズ部3の外
側部分5に設けられて後方に突出するヨロイ6の後端部
分をなす連結部12を挿入し、該上下の連結片9,10
と該連結部12とをネジ13aを以ってなる枢軸13で
連結することにより、前記テンプル11を開閉可能とし
てなるものである。
【0095】前記凹部20は、前記上下の連結片9,1
0間において、内方に開放する、例えば前後に稍長い矩
形状に形成され、前記上下の連結片9,10は、該凹部
20の前後方向の略中央に位置している。そして該凹部
20内には、テンプルに付勢作用を与えるバネ部材21
が嵌め入れられている。
【0096】該バネ部材21は、ゴム質弾性素材からな
り且つ前後に長いブロック状を呈し、その前後の端面6
3,63が前記凹部20の前後面30,31に略当接し
た状態で該凹部20に嵌め入れられ、その内面32は、
前記テンプル11の前側部分の内面65と略面一状態に
ある。この嵌め入れられた状態にあるバネ部材21は、
前記連結部12に規制されて脱落が阻止されている。
【0097】そして前記連結部12は、前記第3の実施
の形態におけると同様、図69に示すように、略直角を
なす第1の係合面35と第2の係合面36を有してお
り、該第1の係合面35は、テンプル11が図69に示
す展開状態において、前記内面32に当接でき、又前記
第2の係合面36は、テンプル11が図70に示す折り
畳み状態において、前記内面32に当接できる。従っ
て、前記展開状態にあるテンプル11が折り畳み方向に
回動せしめられるに伴い、前記第1の係合面35と第2
の係合面36との間をなす角部としての押圧部37が前
記内面32を、図71に示すように外方に向け押圧して
弾性変形させ、該内面32のその後の弾性復元作用によ
って、テンプル11は折り畳み方向に急速に回動せしめ
られ、図70に示す折り畳み状態で、前記内面32が前
記第2の係合面36と当接できる。なお本実施の形態に
おいては、前記弾性変形部22が第1の係合面35又は
第2の係合面36を弾性的に押圧した状態となるように
構成されている。
【0098】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が前記
内面32を押圧する図71の屈曲状態を経た後、該内面
32のその後の弾性復元作用によって、図71に矢印F
1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に、図70に示す如くレンズ部3に折り
畳まれた状態となる。本実施の形態においては、この折
り畳みは図56に示すと同様、テンプルの先端39がレ
ンズ部3に衝合しないように、該レンズ部3から稍浮い
た状態で止まるようになされている。逆に、折り畳み状
態にあるテンプル11を展開するに伴い、該テンプル1
1は、前記押圧部37が前記内面32を押圧する図71
の屈曲状態を経た後、該内面32のその後の弾性復元作
用によって、図71に矢印F2で示す展開方向に急速に
回動せしめられ、テンプル11は最終的に図69に示す
展開状態となる。
【0099】なお本実施の形態においては、前記ヨロイ
6の後端側の外面66が、前記第1の係合面35の後端
67を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記展開
状態にあるテンプル11は図72に示すように、外方に
過大に開くことができ、前記第1の係合面35の後端部
分をなす角部分69が前記内面32を外方に向け押圧し
てこれを弾性的に変形させる。このように構成する結
果、該内面32の弾性復元作用により、過大に開いたテ
ンプル11が弾性的復帰しようとすることに伴い、眼鏡
着用時において、側頭部に対するフイット性が得られる
こととなる。
【0100】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、前記内面32が
連結部12を、常時弾性的に押圧した状態にあるため、
テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定状態
で行われる。
【0101】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0102】なお本発明に係るテンプル連結構造1は、
図73に示すように、ヨロイ6の前側部分の外面66
が、前記第1の係合面35の延長として形成されること
がある。このように構成したときは、展開状態にあるテ
ンプル11は、その前端70が前記ヨロイの外面66に
支持された状態となるため、それよりも外方に開かれる
ことはない。
【0103】本発明に係るテンプル連結構造1におい
て、上下の連結片9,10と連結部12とを枢軸13で
連結する構成は、前記ネジ13aを用いるものの他、例
えば図74に示す、取外し可能の圧入ピン13bを用い
て連結してもよい。
【0104】又図75〜77は、上下の連結片9,10
と連結部12とを枢軸13で連結する他の態様を示すも
のであり、該上下の連結片9,10に、上下対称の配置
で、前方に向けて開放し且つ入口69が幅狭である、円
弧状の内周面70を有する軸孔71,71を設ける一
方、前記テンプル11の連結部12の上下には、前記軸
孔71,71に嵌合して回動し得る軸部72,72を突
設してなる。該軸部72,72が前記枢軸13を構成す
る。然して図77に示すように、上下の軸孔71,71
の入口69,69に上下の軸部72,72を当てがい且
つ該入口69,69を弾性的に拡大させて該軸部72,
72を軸孔71,71に押し込むことによって、軸部7
2,72でテンプル11が回動可能となる。逆に、上下
の軸部72,72を上下の軸孔71,71から取り外す
ことによって(枢軸13による連結状態を解除すること
によって)連結部12を上下の連結片9,10から分離
でき、これによりバネ部材21を取り外して交換でき
る。
【0105】なお、このように軸孔71,71と軸部7
2,72を設ける場合、前記とは逆に、軸孔を有する連
結片をテンプル側に設けると共に、軸部を有する連結部
をヨロイ側に設ける構成としてもよい。この場合は、前
記入口69が後方に向けて開放することとなる。
【0106】図78は、上下の連結片9,10と連結部
12とを枢軸13で連結するその他の態様を示すもので
あり、該上下の連結片9,10の夫々に、上下対称の配
置で、導入溝部73と軸孔71を連設状態に設けてな
る。該導入溝部73は、図78〜79に示すように、前
方に向け開放して後方に延びる細幅の溝部であり、該導
入溝部73の後部に、連結片先側75に向けて稍張り出
す如く、円弧状の内周面70を有する前記軸孔71を連
設してなり、該軸孔71の中心76が前記導入溝部73
の幅方向中心77よりも連結片先側75に位置する如く
なされている。又前記テンプル11の連結部12の上下
には、前記軸孔71に嵌合して回動し得る円柱状の軸部
72,72が突設されている。そして図79に一点鎖線
で示す状態から実線で示す状態に、前記軸部72を前記
導入溝部73を通して前記軸孔71に嵌め入れる際、図
80に示すように前記連結部12が前記バネ部材21を
外方に弾性的に押圧し、該バネ部材21のその後の弾性
復元作用によって、図81に示すように、前記軸部13
が、軸孔71の連結片先側に位置する内周面70aに向
けて弾性的に押圧される如くなし、これにより、軸孔7
1からの軸部72の脱落が阻止されるようになされてい
る。即ち図79に示すように、軸部72が前記導入溝部
73側に移動しようとした場合、連結片先側に位置する
軸孔の内周面70aと、前記導入溝部の連結片先側に位
置する辺部78との接続部分をなす係合部79とが係合
することによって、軸部72の脱落が阻止されることに
なる。
【0107】そして、図81に示すように軸部72が軸
孔71に嵌合した状態で、両軸部72,72でテンプル
11が回動可能となる。逆に、上下の軸孔71,71か
ら上下の軸部72,72を取り外すことによって、連結
部12を上下の連結片9,10から分離でき、これによ
り、バネ部材21を取り外して交換できる。なお、この
ように軸孔71,71と軸部72,72を設ける場合、
前記とは逆に、軸孔を有する連結片をテンプル側に設
け、且つ、軸部を有する連結部をヨロイ側に設ける構成
としてもよい。
【0108】図82〜83は、図75〜77及び図78
〜81に示す場合において、前記テンプル11の連結部
12の上下に突設された上下の軸部72,72に、表面
側が球面を呈する偏平な円形板状の飾り片64を固定し
た場合を示すものであり、該飾り片64の直径は、上下
の連結片9,10に設けた、上下の貫通した軸孔71の
上端の周縁部分及び下端の周縁部分を覆い隠すように設
定されている。これにより、上下の軸部72,72を上
下の軸孔71,71に嵌め入れた状態において、前記軸
部の端部68が丸見えになるのを防止し、テンプル連結
部分の見栄えを向上させ得ると共に、軸孔71部分に汚
れが付着するのを防止できる。更には、軸孔71に軸部
72を嵌め入れる際に、軸孔部分に傷が付いたときも、
この傷を覆い隠すことが可能であり、テンプル連結部分
の見栄えを向上できる。なお、前記装飾片64の大きさ
や形態、着色模様等は、適宜に設定できる。この場合、
目立ちやすい上の軸部72aにのみ飾り片64が設けら
れることもある。
【0109】又図84〜85は、上下の連結片9,10
と連結部12とを枢軸13で連結するその他の態様を示
すものであり、上下の連結片9,10の夫々の内面側に
は、上下対称の配置で導入溝部73と軸孔71を連設状
態に凹設してなる。従って図84、図89に示すよう
に、上の連結片9に設けられた導入溝部73と軸孔71
の上端は上の覆い部78aで覆われ、上の連結片9の上
面9aは平面状を呈している。又下の連結片10に設け
られた導入溝部73と軸孔71の下端は下の覆い部78
bで覆われ、下の連結片10の下面10aは平面状を呈
している。そして前記と同様、前記導入溝部73は、図
86に示すように、前方に向け開放して後方に延びる細
幅の溝部であり、該導入溝部73の後端に、連結片先側
75に向けて稍張り出す如く、円形状の内周面70を有
する前記軸孔71を連設してなり、該軸孔71の中心7
6が前記導入溝73の幅方向中心77よりも連結片先側
75に位置する如くなされている。
【0110】又前記テンプル11の連結部12の上下に
は、図84に示すように、前記軸孔71に嵌合して回動
し得る円柱状の軸部72,72が突設されている。そし
て図86に一点鎖線で示す状態から実線で示す状態に、
前記軸部72を前記導入溝部73を通して前記軸孔71
に嵌め入れる際、図87に示すように前記連結部12が
前記バネ部材21を外方に弾性的に押圧し、該バネ部材
21のその後の弾性復元作用によって、図88、図8
6、図89に示すように、前記軸部72が、軸孔71の
連結片先側に位置する内周面70aに向けて弾性的に押
圧される如くなし、これにより、軸孔71からの軸部7
2の脱落が阻止されるようになされている。即ち図86
に示すように、軸部72が前記導入溝部73側に移動し
ようとした場合、連結片先側に位置する軸孔の内周面7
0aと、前記導入溝部の連結片先側に位置する辺部78
との接続部分をなす係合部79とが係合することによっ
て、軸部72の脱落が阻止されることになる。
【0111】そして、図88〜89に示すように軸部7
2が軸孔71に嵌合した状態で、両軸部72,72でテ
ンプル11が回動可能となる。逆に、上下の軸孔71,
71から上下の軸部72,72を取り外すことによっ
て、連結部12を上下の連結片9,10から分離でき、
これにより、バネ部材21を取り外して交換できる。な
お、このように軸孔71,71と軸部72,72を設け
る場合、前記とは逆に、軸孔を有する連結片をテンプル
側に設け、且つ、軸部を有する連結部をヨロイ側に設け
る構成としてもよい。
【0112】このように構成する場合は、前記軸孔71
や導入溝部73が露出状態になるのを防止でき、又、軸
部72を導入溝部73にスライドさせて軸孔71に嵌め
入れる際に、該導入溝部73等に傷がついた場合にもこ
の傷が前記覆い部78a,78bによって覆い隠される
ことになり、テンプル連結部分の見栄えを向上させるこ
とができる。加えて、覆い部78a,78bが導入溝部
73及び軸孔71を補強できるため、上下の連結片とテ
ンプルの連結部との連結を嵌合方式で簡易に行うことが
できながら、該上下の連結片に導入溝部と軸孔を設けた
ことによる連結片の強度低下を覆い部78a,78bで
極力防止でき、安定的なテンプル連結を達成できること
となる。
【0113】なお、眼鏡着用状態で目立ちやすい上の連
結片9のみに覆い部78aを設け、下連結片10では前
記導入溝部73及び軸孔71が下方に開放状態とするこ
ともある。
【0114】〔その他の実施の形態〕 (1) 図90〜91、図92〜93、図94〜95、図9
6〜97、図98〜99、図100〜101、図102
〜103、図104〜105、図106、図107は、
夫々、本発明に係るテンプル連結構造1のその他の態様
をヨロイ側に代表させて示すものであり(テンプル側に
も同様に応用できる)、テンプル11に、前記と同様の
機能を発揮させる。
【0115】図90〜91に示すテンプル連結構造1
は、ヨロイ6の内面側の前後に突部80,80を突設す
ると共に、該突部80とヨロイ内面81とのコーナ部分
としての前後の凹部82,82で、前後に長い屈曲板か
らなるバネ部材21の屈曲両端部分83,83を支持さ
せ、その中間部分は浮いた状態の弾性変形部22とした
場合を示すものである。該バネ部材21は、着脱自在で
あり、その前後方向の動きが前後の突部80,80で規
制され、且つ上下方向の動きが上下の連結片9,10で
規制されている。
【0116】又図92〜93は、ヨロイ6の内面側の後
部に突部85を設けると共に該内面側の前部には、台座
部86を設け、前後に長い屈曲板からなるバネ部材21
の屈曲後端部分87を、ヨロイ内面81と前記突部85
のコーナ部分としての凹部89に支持させ、且つバネ部
材21の前端部分90を前記台座部86に載せた場合を
示し、その中間部分は、浮いた状態の弾性変形部22と
されている。該バネ部材21は、着脱自在であり、その
前後方向の動きが前記突部85と、前記台座部86の前
端に連なる屈曲面91で規制され、且つ上下方向の動き
が上下の連結片9,10で規制されている。なお前記突
部85と台座部86は、前後逆の配置とされてもよい。
【0117】図94〜95は、前記内面側の前部に溝部
92を設け、前後に長い屈曲板からなるバネ部材21の
屈曲前端部分93を該溝部92に嵌め入れると共に、バ
ネ部材の屈曲後端部分95を、前記内面側の後部をなす
平坦面96に支持させた場合を示し、その中間部分は、
浮いた状態の弾性変形部22とされている。該バネ部材
21は、着脱自在であり、その前後方向の動きが前記溝
部92で規制され、且つ上下方向の動きが上下の連結片
9,10で規制されている。なお、前記溝部としての凹
部と平坦面96は、前後逆の配置とされてもよい。
【0118】図96〜97は、ヨロイ6の内面側の前後
に突部97,97を設けると共に、前後に長い屈曲板か
らなるバネ部材21の屈曲両端部分には孔部99,99
を設けてなり、該突部97を孔部99に挿入した状態
で、バネ部材21は着脱自在である。該突部97と孔部
99との係合によって、バネ部材21は、前後方向の動
きと上下方向の動きが規制されている。そして該バネ部
材21の中間部分は、浮いた状態の弾性変形部22とさ
れている。
【0119】図98〜99は、ヨロイ6の内面側の前後
に突部100,100を設けると共に、バネ部材21は
1本の線材を屈曲して形成されて前後に長く、その両端
部分が円弧状に屈曲せしめられて、前記突部100,1
00を挿入させる孔部101,101が設けられてい
る。該前後の孔部101,101に前後の突部100,
100が挿入せしめられた状態でバネ部材21は着脱自
在である。そしてバネ部材21は、前記突部100と孔
部101との係合によって、前後方向の動きと上下方向
の動きが規制されている。又該バネ部材21の中間部分
は、浮いた状態の弾性変形部22とされている。
【0120】図100〜101は、ヨロイ6の前記内面
側の後端に角柱状の突部102を突設する一方、バネ部
材21は、1本の線材を屈曲して形成されて前後に長
く、その前端部分が角形に屈曲せしめられて、前記突部
102を挿入させる孔部103が設けられている。又バ
ネ部材21の前端部分は、外方に向けて屈曲されてい
る。そして、前記角柱状の突部102を角形の孔部10
3に挿入させ且つバネ部材21の前端屈曲部105の先
端106をヨロイ内面81に当接させることによって、
該バネ部材21が着脱自在に配設されている。そしてバ
ネ部材21は、前記突部102と孔部103との係合に
よって前後方向の動きが規制され、且つ上下方向の動き
が上下の連結片9,10で規制されている。又該バネ部
材21の中間部分は、浮いた状態の弾性変形部22とさ
れている。なお前記突部102は、前記内面側の前部に
突設されることもある。
【0121】図102〜103は、テンプル連結構造1
のその他の態様を示すものであり、ヨロイ6の内面側の
前端に突部109が突設されると共に、内面側の後部に
は溝部110が設けられている。又バネ部材21は前後
に長い屈曲板として形成され、その屈曲前端部分111
には、前記突部109を挿通させるための孔部112が
設けられる一方、屈曲後端部分113は、前記溝部11
0に挿入可能となされている。そして、前記突部109
を孔部112に挿入せしめ且つ屈曲後端部分113を前
記溝部110に嵌め入れることにより、バネ部材21は
着脱自在に配設されており、孔部112への突部109
の挿入及び溝部110への屈曲後端部分113の挿入に
よって、バネ部材21の前後方向の動きが規制されてい
る。又上下の連結片9,10によって、バネ部材21の
上下方向の動きが規制されている。そして中間部分は浮
いた状態の弾性変形部22とされている。なお突部10
9と溝部110は、前後逆の配置でもよい。
【0122】図104〜105は、本発明に係るテンプ
ル連結構造1のその他の態様を示すものであり、ヨロイ
6の内面側の後端に突部113が設けられると共に、内
面側の前端には台座部115が設けられている。そし
て、前後に長い平板からなるバネ部材21の後端部分に
は、前記突部113を挿入させるための筒部116が設
けられると共に、バネ部材の前端部分117は、前記台
座部115で支持される。そして、前記突部113を筒
部116に挿入させ且つ台座部115でバネ部材の前端
部分117を支持させることにより、バネ部材21は着
脱自在に配設される。筒部116への突部113の挿入
によって(ある程度ゆとりのある挿入状態)バネ部材2
1の前後方向の動きが規制されると共に、上下の連結片
9,10によってバネ部材の上下方向の動きが規制され
ている。そして中間部分は、浮いた状態の弾性変形部2
2とされている。なお、前記突部113と台座部115
は前後逆の配置とされてもよい。
【0123】以上の各実施の形態は、バネ部材の両端部
分を前記内面側の前後で支持させる態様を示している
が、バネ部材の両端部分を支持させる態様は、その他に
も各種の公知手段を用いて実現できるものである。
【0124】その他、本発明に係るテンプル連結構造を
構成するバネ部材21は、上下の連結片9,10間に、
前後方向及び上下方向の動きが規制された状態でヨロイ
又はテンプルの内面側に着脱自在に配設され、且つ、前
記連結部12が上下の連結片9,10に連結されること
によって内方への脱落が阻止されるものであれば、前後
いずれかの端部分で前記内面側に着脱可能に取り付けら
れ且つ他端部分が自由端とされた片持ち状態で設けられ
ることもある。図106は、バネ部材21の一端に設け
た軸部119をヨロイの内面側に設けた孔部120に着
脱可能に挿入した場合を示すものであり、又図107
は、ヨロイの内面側の前後いずれかに突設した突部12
1を、バネ部材の一端部分に設けた筒部122に着脱自
在に挿入した場合を示すものである。その他各種の片持
ち状態を、公知手段を用いて実現できる。
【0125】(2) 前記実施の形態においては、前記弾性
変形部22や、ゴム質素材からなるバネ部材の内面32
が、前記第1の係合面35又は前記第2の係合面36を
弾性的に押圧した状態となるように構成されているが、
該内面32は、第1の係合面35や第2の係合面36に
単に当接状態となるように(バネ作用が働かない状態)
構成されることもある。
【0126】(3) 前記凹部20や前記凹部57は、バネ
部材の中間部分を浮いた状態の弾性変形部となし、且つ
該弾性変形部を、前記押圧部によって外方に向け弾性変
形させ得るものであるならば、その底部123には、眼
鏡デザイン上、例えば図108に示すような開口125
が設けられることもある。
【0127】(4) 前記バネ部材21は、前記の他、形状
記憶合金等のバネ性に富む金属素材や、バネ性に富むプ
ラスチック素材等を用いて構成することができる。
【0128】(5) テンプル11がレンズ部3に重なるよ
うに折り畳まれた状態において、支障のない場合は、テ
ンプルの先端39がレンズ部3に当たる場合もある。
【0129】(6) 図109は、テンプル又はヨロイに設
ける連結部12の他の態様を示すものであり、該連結部
12は、略直角をなす2面126,127の夫々に支持
突部129,129を設けた構成を有している。テンプ
ル11が展開した状態においては、図109に示すよう
に、前記一方の面126に突設した支持突部129,1
29が前記弾性変形部22の内面32に当接する。そし
て、押圧部37(本実施の形態においては、面127の
支持突部129)が前記弾性変形部22を押圧する図1
10の屈曲状態を経た後、前記弾性変形部22のその後
の弾性復元作用によってテンプル11は、図110に矢
印で示す折り畳み方向に急速に回動せしめられる。テン
プル11が折り畳まれた状態においては、図111に示
すように、他方の面127に突設した支持突部129,
129が前記弾性変形部22の内面32に当接するよう
に構成されている。逆に、折り畳み状態にあるテンプル
11を展開するに伴い、該テンプル11は、前記押圧部
37(本実施の形態においては、面126の支持突部1
29)が弾性変形部22を押圧する図112の屈曲状態
を経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用に
よって、図112に矢印で示す展開方向に急速に回動せ
しめられ、テンプル11は、最終的に図109に示す展
開状態となる。
【0130】(7) 連結部12に設ける押圧部37の構成
は、ヨロイ側又はテンプル側に設けた弾性変形部22
を、テンプル11の回動に伴って外方に弾性変形させ得
るものであれば、前記したものには特定されず、各種に
構成され得る。
【0131】(8) 前記凹部20に嵌め入れられるバネ部
材21の形態や、前後の支持凹部59,59に両端部分
が支持される板状や棒状を呈するバネ部材21の形態
は、押圧部37による弾性変形部22の弾性変形が可能
である限り、前記実施の形態で示したものには特定され
ない。
【0132】(9) 前記枢軸13は、テンプルを開閉可能
に連結できる限り、割りピン状に構成したり、頭部付き
の軸部とその先端に圧入状態に嵌着されるキャップとか
ら構成する等、各種に構成できる。
【0133】(10)本発明に係る連結構造が、上下の連結
片9,10をヨロイ6側に設けて構成される場合、該上
下の連結片9,10は、該ヨロイ6の前後方向所要部位
の内面側の上下に突設されればよいのであり、その突設
部位を、前後方向の中央部に限定する必要はない。前端
部位や、図113に示すような後端部位、或いは前端寄
り部位や後端寄り部位等の所要部位に設定することがで
きる。又上下の連結片9,10をヨロイ6側に設ける場
合において、図113に示すように、該上下の連結片
9,10の夫々に、上下対称の配置で、前方に向け開放
する導入溝部73を設け、且つ該導入溝部73の後部
に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面
を有する軸孔131を連設するときは、該導入溝部73
の溝幅は、例えば図79に示すような等幅には特定され
ず、開放側130を幅広に構成してもよい。このこと
は、上下の連結片をテンプル側に設ける場合も同様であ
る。この場合、前記導入溝部73と軸孔131の、上端
及び/又は下端が図84で示すように、覆い部で覆われ
ることがある。
【0134】(11)本発明に係るテンプル連結構造を、上
下の連結片9,10をヨロイ6側に設けて構成する場
合、該ヨロイ6を上下2分割片の一体化によって構成す
る場合がある。図114〜115はその一例を示すもの
であり、上下の分割ヨロイ132,133の前端の夫々
に、レンズを抱持するリム135の上下の端部分13
6,137に夫々固定される上のジョイント片139と
下のジョイント片140を一連に連設してなる。該ジョ
イント片付きの上下の分割ヨロイ132,133は、上
下のジョイント片139,140を連結するネジ141
と、上下の連結片9,10とテンプルの連結部12とを
連結する枢軸13としてのネジ13aで連結一体化可能
となされている。そして、上下の分割ヨロイ132,1
33の合体によって形成された凹部20(図114)に
バネ部材21が配設される。
【0135】(12)上下の連結片を、ヨロイ側に設ける場
合もテンプル側に設ける場合も、上下の連結片9,10
間に着脱自在に配設されるバネ部材21は、例えば図1
16〜117に示すようなコイルバネ21aを用いて構
成することもできる。同図は、上下の連結片9,10を
ヨロイ6側に設けた場合を示し、コイルバネ21aの外
側の端部分142を、ヨロイ6の内面側に凹設した円形
凹部143に嵌め入れるようになし、又該コイルバネの
内側の端面145には、連結部12の回動を円滑とする
ために、円板状の支持片146を取り付けている。
【0136】(13)本発明に係るテンプル連結構造は、テ
ンプルの開閉が甘くなりにくいように、即ち、テンプル
が所要のこわさで開閉できるように構成されるものであ
れば、折り畳み状態又は展開状態に向けてテンプルが急
速に回動するように構成されることは必ずしも必要でな
い。
【0137】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係るテンプル連結構造は、ヨロイ又はテン
プルに設けた凹部にバネ部材を嵌め入れることとし、ヨ
ロイ又はテンプルに設けた支持凹部にバネ部材の両端部
分を支持させることとし、或いは、ヨロイ又はテンプル
に設けた凹部にゴム質弾性素材からなるバネ部材を嵌め
入れる等の、弾性変形部を有するバネ部材を上下の連結
片間に着脱自在に配設する構成と、テンプルやヨロイに
設けた連結部を上下の連結片間に挿入し該上下の連結片
と連結部とを枢軸で連結する構成を採用している。従っ
て本発明によるときは、従来のテンプル連結構造におけ
る如く、ロウ付け等の特別な手段によってバネ部材を固
着する必要がなく、該バネ部材を凹部や支持凹部に嵌め
入れる等し、且つ従来のテンプル連結と同様の要領によ
り前記連結部を枢着する組立工程を経るだけで、バネ部
材を自ずから脱落不能に拘束できることとなる。かかる
ことから本発明によるときは、テンプルの開閉が甘くな
りにくいテンプル連結構造を、その組み立て作業能率の
向上と製造コストの低減を図って構成できる。又、所要
の屈曲状態にあるテンプルを折畳み状態や展開状態に向
けて急速に回動させることのできるワンタッチ折畳み・
展開機能を具えたテンプル連結構造を簡素に構成でき、
従って、その組み立て作業能率の向上と製造コストの低
減を期し得ることとなる。
【0138】(2) 又本発明に係るテンプル連結構造は、
上下の連結片と連結部とを、ネジを以ってなる枢軸や取
り外し可能の枢軸によって連結可能とする等、上下の連
結片と連結部とを分離させ得るように枢軸による連結状
態を解除可能とするときは、ネジを取り外して連結部を
分離する等によって連結構造を分解できる。従って、テ
ンプルの開閉が繰り返されてバネ部材のバネ作用が劣化
したときには、そのバネ部材を容易に交換でき、又、そ
の後の組み立てを簡易に行うことができる。
【0139】(3) 前記バネ部材が前記連結部を常時弾性
的に押圧するように構成するときは、テンプルの開閉が
繰り返されて、ネジやピン、軸部等として構成された枢
軸が若干摩耗したときも、テンプルをガタツキなく安定
的に開閉させ得る利点がある。
【0140】(4) テンプルがレンズ部に重なるように折
り畳まれた状態において、該テンプルの先端がレンズ部
から稍浮いた状態となるように構成するときは、バネ部
材の付勢作用によってテンプルが折畳み方向に回動する
際において、テンプルの先端がレンズ部に衝突するのを
防止でき、テンプルやレンズの損傷を防止できることと
なる。仮に衝突したとしてもその衝撃を緩和できる。
【0141】(5) 弾性変形部の前後端に脚部を連設して
バネ部材を構成する場合において、該脚部をU字状乃至
V字状に形成し、該U字状部やV字状部が内方に開放す
るようにその一端縁を前記弾性変形部の前端及び後端に
連設し、且つ該U字状部やV字状部の他端側が前記凹部
の前後面に当接するように構成したときは、該U字状や
V字状を呈する脚部における弾性変形も期待されること
から、テンプル回動の際において、バネ部材に極力無理
な変形を加えることなく有効なバネ作用を発揮させ得る
利点がある。
【0142】(6) バネ部材の両端部分を、テンプルやヨ
ロイの内面側の前後で支持させる構成とする場合は、片
持ち状態でバネ部材を配置する場合とは異なり、非常に
安定した強い弾性復元作用を、長期間に亘って確保でき
る利点がある。又このように構成することにより、細い
バネ部材であっても、所要のバネ作用を安定的に発揮さ
せることができ、細身の眼鏡にも対応可能なテンプル連
結構造を提供できることになる。
【0143】(7) 又上下の連結片に軸孔を設ける一方、
テンプルの上下に、前記軸孔に嵌合して回動し得る軸部
を突設する構成とした場合は、ネジ等の別体の枢軸を以
って連結する場合に比し、上下の連結片と連結部との連
結手間を減じ、連結作業を簡易に行い得る利点がある。
加えて、別体の枢軸を必要としないために部品点数が減
少し、部品管理の容易化を達成でき、これらによって、
眼鏡製造コストの低減を期し得ることとなる。
【0144】(8) 展開状態にあるテンプルを、弾性的に
過大に拡開できるように構成した時は、眼鏡着用時にお
いて側頭部に対するフイット性が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテンプル連結構造を、テンプルを
展開した状態で示す平面図である。
【図2】本発明に係るテンプル連結構造を、一方のテン
プルを折り畳み且つ他方のテンプルを過大に拡開させた
状態を示す平面図である。
【図3】テンプル連結構造を示す斜視図である。
【図4】その分解斜視図である。
【図5】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図であ
る。
【図6】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面図
である。
【図7】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平面
図である。
【図8】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す一
部断面平面図である。
【図9】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す一
部断面平面図である。
【図10】本発明に係るテンプル連結構造の他の態様
を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示す
一部断面平面図である。
【図11】バネ部材を示す斜視図である。
【図12】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図13】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図14】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図15】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図16】バネ部材を示す斜視図である。
【図17】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図18】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図19】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図20】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図21】バネ部材を示す斜視図である。
【図22】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図23】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図24】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図25】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図26】バネ部材を示す斜視図である。
【図27】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図28】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図29】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図30】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す斜視図である。
【図31】その分解斜視図である。
【図32】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図33】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図34】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図35】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図36】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図37】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す斜視図である。
【図38】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図39】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図40】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図41】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図42】バネ部材を示す斜視図である。
【図43】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図44】バネ部材を示す斜視図である。
【図45】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図46】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図47】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図48】バネ部材を示す斜視図である。
【図49】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す斜視図である。
【図50】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図51】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図52】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図53】テンプルを外方に弾性的に拡開した状態を示
す一部断面平面図である。
【図54】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図55】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す平面図である。
【図56】一方のテンプルを折り畳み且つ他方のテンプ
ルを過大に拡開させた状態を示す平面図である。
【図57】そのテンプル連結構造を示す斜視図である。
【図58】その分解斜視図である。
【図59】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図60】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図61】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図62】テンプルを外方に弾性的に拡開した状態を示
す一部断面平面図である。
【図63】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図64】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルを展開した状態で示す一部断面平面図で
ある。
【図65】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図66】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図67】テンプルを過大に拡開させた状態を示す一部
断面平面図である。
【図68】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図69】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルを展開した状態で示す一部断面平面図で
ある。
【図70】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図71】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図72】テンプルを過大に拡開させた状態を示す一部
断面平面図である。
【図73】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図74】上下の連結片と連結部とをピンで連結した場
合を示す斜視図である。
【図75】上下の連結片と連結部とを枢軸で連結する他
の態様を示す斜視図である。
【図76】その分解斜視図である。
【図77】その連結作用を説明する平面図である。
【図78】上下の連結片と連結部とを枢軸で連結するそ
の他の態様を示す分解斜視図である。
【図79】上下の連結片と連結部とを連結する作用を説
明する平面図である。
【図80】その連結過程を示す断面図である。
【図81】その連結状態を示す断面図である。
【図82】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図83】そのテンプル連結構造を示す斜視図である。
【図84】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図85】そのテンプル連結構造を示す斜視図である。
【図86】その連結作用を説明する平面図である。
【図87】その連結過程を示す断面図である。
【図88】その連結状態を示す断面図である。
【図89】その連結状態を示す断面図である。
【図90】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図91】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図92】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図93】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図94】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図95】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図96】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図97】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図98】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図99】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図100】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を示す分解斜視図である。
【図101】その連結構造を、テンプルを展開状態で示
す一部断面平面図である。
【図102】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を示す分解斜視図である。
【図103】その連結構造を、テンプルを展開状態で示
す一部断面平面図である。
【図104】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を示す分解斜視図である。
【図105】その連結構造を、テンプルを展開状態で示
す一部断面平面図である。
【図106】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を、テンプルを展開した状態で示す一部断面平面図
である。
【図107】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を、テンプルを展開した状態で示す一部断面平面図
である。
【図108】ヨロイに設けた凹部の底部に開口を設けた
場合を示す斜視図である。
【図109】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様をテンプルが展開した状態で示す一部断面平面図で
ある。
【図110】テンプルを折り畳む際におけるテンプルの
所要の屈曲状態を示す一部断面平面図である。
【図111】テンプルが折り畳まれた状態を示す一部断
面平面図である。
【図112】テンプルを展開する際におけるテンプルの
屈曲状態を示す一部断面平面図である。
【図113】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を示す断面図である。
【図114】その斜視図である。
【図115】ヨロイを上下2分割した場合における本発
明に係るテンプル連結構造を示す分解斜視図である。
【図116】バネ部材としてコイルバネを用いた本発明
に係るテンプル連結構造を示す断面図である。
【図117】そのテンプル連結構造におけるヨロイとバ
ネ部材を分解して示す斜視図である。
【図118】従来のテンプル連結構造を示す平面図であ
る。
【図119】その場合におけるテンプルの屈曲状態を示
す平面図である。
【図120】テンプルが屈曲した状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】 1 テンプル連結構造 2 眼鏡 3 レンズ部 5 レンズ部の外側部分 6 ヨロイ 9 連結片 10 連結片 11 テンプル 12 連結部 13 枢軸 20 凹部 21 バネ部材 22 弾性変形部 23 脚部 35 第1の係合面 36 第2の係合面 37 押圧部 39 テンプルの先端 49 支持片部 52 支持片部 57 凹部 59 支持凹部 64 飾り片 69 入口 71 軸孔 72 軸部 73 導入溝部 78a 覆い部 78b 覆い部 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月30日(2002.1.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 眼鏡のテンプル連結構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テンプルの開閉が
甘くなりにくい、即ち、テンプルが所要のこわさで開閉
できる眼鏡のテンプル連結構造に関するものである。
又、所要の屈曲状態にあるテンプルを折り畳み状態又は
展開状態に向けて急速に回動可能となされた眼鏡のテン
プル連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テンプルの開閉が甘くなりにくいように
構成され、又、所要の屈曲状態にあるテンプルを、それ
がレンズ部に重なるように折り畳まれた折り畳み状態、
又はレンズ部の後方に突出する展開状態に向けて急速に
回動するように構成された眼鏡のテンプル連結構造の一
例としては、例えば図118に示すものが提案されてい
る。
【0003】該テンプル連結構造aは、ヨロイbに設け
たヨロイ側連結片cと、テンプルdに設けたテンプル側
連結片eを互いに組み合わせた構成を有する。そして該
ヨロイ側連結片cは、ヨロイbの内面から離れた位置で
突出する連結部fを有し、該連結部fに長孔gが設けら
れている。一方前記テンプル側連結片eは、テンプルの
内面側に突設された箱状支持台hを以って構成されてお
り、該箱状支持台hには、その後端で固定されて前方で
突出する、前端が自由端とされた板バネjが突設されて
いる。そして、該板バネjの前端側部分kが前記連結部
fの外面に当接した状態でテンプルdは展開状態を呈
し、この状態で、テンプル側連結片eの軸孔と前記長孔
gを挿通する連結軸mで、連結片c,e相互が枢着され
ている。
【0004】そしてテンプルdを折り畳む動作は、前記
連結部fの先端角部nが前記板バネjの前端側部分kに
当たって該板バネjの弾性変形を生じさせて行なわれ
る。該テンプルdが、図119に示すようにある程度ま
で屈曲されると、該テンプルdは、板バネjの付勢作用
によって、図119に矢印F1で示す方向に弾性的に急
速に回動せしめられ、最終的には図120に示すよう
に、テンプルdがレンズ部に重なる折畳み状態となる。
逆にこの折畳み状態からテンプルdを開く際は、該テン
プルdを図119に示すようにある程度まで開くと、前
記板バネjの付勢作用によって、図119に矢印F2で
示す方向に弾性的に急速に回動せしめられ、最終的には
図118に示すように、テンプルdが展開状態となり得
る構成のものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記構成
のテンプル連結構造によるときには、ヨロイbに対する
テンプルdの連結手段とは別個に、前記板バネjを前記
箱状支持台hにロウ付等の手段で固着しなければなら
ず、又テンプル連結のために前記長孔gを精密に形成し
なければならず、かかることから連結構造が複雑となっ
て、組み立てに手間を要し製造コストの上昇を招く問題
があった。又前記構成のテンプル連結構造によるとき
は、テンプルの開閉が繰り返されて板バネのバネ作用が
劣化した場合には、該板バネを箱状支持台から分離しな
ければならないが、板バネがロウ付けされているとき
は、その分離が困難であるために修理が容易でなく、そ
のために新たな眼鏡を購入しなければならない不経済も
あった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みて開発された
ものであり、テンプルの開閉が甘くなりにくく、必要に
応じては、所定の屈曲状態にあるテンプルを折り畳み状
態又は展開状態に向けて急速に回動させることができて
眼鏡の取り扱い性を向上でき、しかも連結構造の組立て
の容易な眼鏡のテンプル連結構造の提供を目的とするも
のである。更に進んで、連結構造の分解を可能として、
修理を容易とした眼鏡のテンプル連結構造の提供を目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち、本発明に係
る眼鏡のテンプル連結構造(以下テンプル連結構造とい
う)は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に突
設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上下
の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記
テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であ
って、前記内面側には、前記上下の連結片間において、
内方に開放する凹部が設けられ、該凹部内に、中間部分
が浮いた状態にある弾性変形部とされたバネ部材が、着
脱自在に配設され、該バネ部材は、前記凹部と前記連結
部との間で脱落不能に拘束されている。そして該バネ部
材は、前記弾性変形部の前後端に脚部が屈曲形成され、
該前後の脚部の先端が前記凹部の底面で支持されてな
り、又該脚部は、U字状乃至V字状を呈し、該U字状部
やV字状部が内方に開放するようにその一端縁が前記弾
性変形部の前端及び後端に連設され、且つ該U字状部や
V字状部の他端側が前記凹部の前後面に当接するように
なされている。又前記連結部は、前記テンプルが展開状
態から折り畳み方向に回動する際に、及び、前記テンプ
ルが折り畳み状態から展開方向に回動する際に前記弾性
変形部を外方に向けて押圧する押圧部を有することを特
徴とするものである。
【0008】又本発明に係るテンプル連結構造の他の態
様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設した連
結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結片と
連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプルを
開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、前記
内面側には、前記上下の連結片間において、内方に開放
する凹部が設けられ、該凹部内に、中間部分が浮いた状
態にある弾性変形部とされたバネ部材が、着脱自在に配
設され、該バネ部材は、前記凹部と前記連結部との間で
脱落不能に拘束されている。そして該バネ部材は、前記
弾性変形部の前後端に脚部が屈曲形成され、該前後の脚
部の先端が前記凹部の底面で支持されてなり、又該脚部
は、U字状乃至V字状を呈し、該U字状部やV字状部が
内方に開放するようにその一端縁が前記弾性変形部の前
端及び後端に連設され、且つ該U字状部やV字状部の他
端側が前記凹部の前後面に当接するようになされてい
る。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り
畳み方向に回動する際に、及び、前記テンプルが折り畳
み状態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外
方に向けて押圧する押圧部を有することを特徴とするも
のである。
【0009】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテン
プルを折り畳み状態及び展開状態に向けて急速に回動さ
せることのできる眼鏡のテンプル連結構造であって、前
記内面側には、前記上下の連結片間において、内方に開
放する凹部が設けられ、該凹部内に、中間部分が浮いた
状態にある弾性変形部とされたバネ部材が、着脱自在に
配設され、該バネ部材は、前記凹部と前記連結部との間
で脱落不能に拘束されている。そして該バネ部材は、前
記弾性変形部の前後端に脚部が屈曲形成され、該前後の
脚部の先端が前記凹部の底面で支持されてなり、又該脚
部は、U字状乃至V字状を呈し、該U字状部やV字状部
が内方に開放するようにその一端縁が前記弾性変形部の
前端及び後端に連設され、且つ該U字状部やV字状部の
他端側が前記凹部の前後面に当接するようになされてい
る。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り
畳み方向に回動する際に、及び、前記テンプルが折り畳
み状態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外
方に向け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、
該弾性変形部の弾性復元作用によって、前記テンプルが
折り畳み状態及び展開状態に向けて急速に回動せしめら
れることを特徴とするものである。
【0010】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテンプルを折
り畳み状態及び展開状態に向けて急速に回動させること
のできる眼鏡のテンプル連結構造であって、前記内面側
には、前記上下の連結片間において、内方に開放する凹
部が設けられ、該凹部内に、中間部分が浮いた状態にあ
る弾性変形部とされたバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記凹部と前記連結部との間で脱落
不能に拘束されている。そして該バネ部材は、前記弾性
変形部の前後端に脚部が屈曲形成され、該前後の脚部の
先端が前記凹部の底面で支持されてなり、又該脚部は、
U字状乃至V字状を呈し、該U字状部やV字状部が内方
に開放するようにその一端縁が前記弾性変形部の前端及
び後端に連設され、且つ該U字状部やV字状部の他端側
が前記凹部の前後面に当接するようになされている。又
前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み方
向に回動する際に、及び、前記テンプルが折り畳み状態
から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外方に向
け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、該弾性
変形部の弾性復元作用によって、前記テンプルが折り畳
み状態及び展開状態に向けて急速に回動せしめられるこ
とを特徴とするものである。
【0011】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造で
あって、前記上下の連結片には、前方に向けて開放す
る、円弧状内周面を有する軸孔が設けられる一方、前記
テンプルの連結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動
し得る、前記枢軸としての軸部が突設されている。そし
て前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動き
が規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた
状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設
され、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによ
って内方への脱落が阻止されている。又前記連結部は、
前記テンプルが展開状態から折り畳み方向に回動する際
に、及び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方向に
回動する際に、前記弾性変形部を外方に向けて押圧する
押圧部を有することを特徴とするものである。
【0012】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記上下の連結片には、後方に向けて開放する、円弧状
内周面を有する軸孔が設けられる一方、前記ヨロイの連
結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し得る、前記
枢軸としての軸部が突設されている。そして前記上下の
連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが規制された
状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状態の弾性変
形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設され、該バネ
部材は、前記連結部が連結されることによって内方への
脱落が阻止されている。又前記連結部は、前記テンプル
が展開状態から折り畳み方向に回動する際に、及び、前
記テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動する際に
前記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部を有する
ことを特徴とするものである。
【0013】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造で
あって、前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向
の動きが規制された状態で前記内面側に支持され、且つ
浮いた状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在
に配設され、該バネ部材は、前記連結部が連結されるこ
とによって内方への脱落が阻止されている。そして前記
上下の連結片の夫々には、上下対称の配置で、前方に向
け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部の後部
に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面
を有する軸孔が連設され、前記テンプルの連結部の上下
には、前記軸孔に嵌合して回動し得る、前記枢軸として
の円柱状の軸部が突設されており、該軸部を前記導入溝
部に嵌め入れる際に、前記連結部が前記バネ部材を外方
に弾性的に押圧し、該バネ部材のその後の弾性復元作用
によって、前記軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置す
る内周面に弾性的に押圧される如くなし、これにより、
軸孔からの軸部の脱落が阻止されている。又前記連結部
は、前記テンプルが展開状態から折り畳み方向に回動す
る際に、及び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方
向に回動する際に、前記弾性変形部を外方に向けて押圧
する押圧部を有することを特徴とするものである。
【0014】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
て内方への脱落が阻止されている。そして前記上下の連
結片の夫々には、上下対称の配置で、後方に向け開放す
る導入溝部が設けられ且つ該導入溝部の前部に、連結片
先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面を有する軸
孔が連設され、前記ヨロイの連結部の上下には、前記軸
孔に嵌合して回動し得る、前記枢軸としての円柱状の軸
部が突設されており、該軸部を前記導入溝部に嵌め入れ
る際に、前記連結部が前記バネ部材を外方に弾性的に押
圧し、該バネ部材のその後の弾性復元作用によって、前
記軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置する内周面に弾
性的に押圧される如くなし、これにより、軸孔からの軸
部の脱落が阻止されている。又前記連結部は、前記テン
プルが展開状態から折り畳み方向に回動する際に、及
び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動す
る際に前記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部を
有することを特徴とするものである。
【0015】円弧状内周面を有する軸孔が上下の連結片
に設けられる前記テンプル連結構造において、前記連結
部の上の軸部の上端に、前記上の連結片に設けられてい
る、上下貫通した軸孔の上端周縁部分を覆う如く装飾片
を設けるのがよい。この場合、前記連結部の下の軸部の
下端に、前記下の連結片に設けられている、上下貫通し
た軸孔の下端周縁部分を覆う如く装飾片を設けるのがよ
い。
【0016】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造で
あって、前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向
の動きが規制された状態で前記内面側に支持され、且つ
浮いた状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在
に配設され、該バネ部材は、前記連結部が連結されるこ
とによって内方への脱落が阻止されている。そして前記
上下の連結片の内面側の夫々には、上下対称の配置で、
前方に向け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部
の後部に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の
内周面を有する軸孔が連設されてなり、前記上の連結片
に設けられた導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆わ
れており、又前記テンプルの連結部の上下には、前記軸
孔に嵌合して回動し得る、前記枢軸としての円柱状の軸
部が突設されており、該軸部を前記導入溝部に嵌め入れ
る際に、前記連結部が前記バネ部材を外方に弾性的に押
圧し、該バネ部材のその後の弾性復元作用によって、前
記軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置する内周面に弾
性的に押圧される如くなし、これにより、軸孔からの軸
部の脱落が阻止されている。又前記連結部は、前記テン
プルが展開状態から折り畳み方向に回動する際に、及
び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動す
る際に、前記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部
を有することを特徴とするものである。
【0017】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造で
あって、前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向
の動きが規制された状態で前記内面側に支持され、且つ
浮いた状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在
に配設され、該バネ部材は、前記連結部が連結されるこ
とによって内方への脱落が阻止されている。そして前記
上下の連結片の内面側の夫々には、上下対称の配置で、
前方に向け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部
の後部に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の
内周面を有する軸孔が連設されてなり、前記上の連結片
に設けられた導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆わ
れると共に、前記下の連結片に設けられた導入溝部と軸
孔の下端は下の覆い部で覆われており、又前記テンプル
の連結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し得る、
前記枢軸としての円柱状の軸部が突設されており、該軸
部を前記導入溝部に嵌め入れる際に、前記連結部が前記
バネ部材を外方に弾性的に押圧し、該バネ部材のその後
の弾性復元作用によって、前記軸部が、前記軸孔の連結
片先側に位置する内周面に弾性的に押圧される如くな
し、これにより、軸孔からの軸部の脱落が阻止されてい
る。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り
畳み方向に回動する際に、及び、前記テンプルが折り畳
み状態から展開方向に回動する際に、前記弾性変形部を
外方に向けて押圧する押圧部を有することを特徴とする
ものである。
【0018】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
て内方への脱落が阻止されている。そして前記上下の連
結片の内面側の夫々には、上下対称の配置で、後方に向
け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部の前部
に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面
を有する軸孔が連設されてなり、前記上の連結片に設け
られた導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆われてお
り、又前記ヨロイの連結部の上下には、前記軸孔に嵌合
して回動し得る、前記枢軸としての円柱状の軸部が突設
されており、該軸部を前記導入溝部に嵌め入れる際に、
前記連結部が前記バネ部材を外方に弾性的に押圧し、該
バネ部材のその後の弾性復元作用によって、前記軸部
が、前記軸孔の連結片先側に位置する内周面に弾性的に
押圧される如くなし、これにより、軸孔からの軸部の脱
落が阻止されている。又前記連結部は、前記テンプルが
展開状態から折り畳み方向に回動する際に、及び、前記
テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動する際に前
記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部を有するこ
とを特徴とするものである。
【0019】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
て内方への脱落が阻止されている。そして、前記上下の
連結片の内面側の夫々には、上下対称の配置で、後方に
向け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部の前部
に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面
を有する軸孔が連設されてなり、前記上の連結片に設け
られた導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆われると
共に、前記下の連結片に設けられた導入溝部と軸孔の下
端は下の覆い部で覆われており、又前記ヨロイの連結部
の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し得る、前記枢軸
としての円柱状の軸部が突設されており、該軸部を前記
導入溝部に嵌め入れる際に、前記連結部が前記バネ部材
を外方に弾性的に押圧し、該バネ部材のその後の弾性復
元作用によって、前記軸部が、前記軸孔の連結片先側に
位置する内周面に弾性的に押圧される如くなし、これに
より、軸孔からの軸部の脱落が阻止されるようになされ
ている。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から
折り畳み方向に回動する際に、及び、前記テンプルが折
り畳み状態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部
を外方に向けて押圧する押圧部を有することを特徴とす
るものである。
【0020】前記各テンプル連結構造において、展開状
態にあるテンプルは、前記連結部が前記バネ部材の弾性
変形部を外方に向けて弾性変形させながら、更に外方に
開くことができるように構成するのがよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕図1〜3において本発明に係るテ
ンプル連結構造1は、眼鏡2のレンズ部3の外側部分5
に設けられて後方に突出するヨロイ6の前後方向所要部
位、例えば、前後方向中央部の内面側7の上下に突設し
た連結片9,10間に、テンプル11の前端側をなす連
結部12を挿入し、該上下の連結片9,10と該連結部
12とをネジ13aを以ってなる枢軸13で連結するこ
とにより、前記テンプル11を開閉可能としてなるもの
である。
【0022】前記上下の連結片9,10と前記連結部1
2には、図4に示すように、同心に挿通孔15,16,
17が設けられ、下の連結片10の挿通孔16はネジ孔
16aとされ、これらの挿通孔15,16,17を挿通
した前記ネジ13aのネジ軸部19が前記ネジ孔16a
に螺合され締め付けられることによって、テンプル11
が前記のように開閉可能とされている。
【0023】前記内面側7には、図4〜5に示すよう
に、前記上下の連結片9,10間において、内方に開放
する、例えば前後に稍長い矩形状の凹部20が設けら
れ、該上下の連結片9,10は、該凹部20の前後方向
の略中央に位置している。そして該凹部20内には、テ
ンプルに付勢作用を与えるバネ部材21が嵌め入れられ
ている。
【0024】該バネ部材21は、例えば図4に示すよう
に、バネ性に富んだステンレス材を以って形成され、矩
形板状をなす弾性変形部22の前後端に脚部23,23
を屈曲形成してなる。該脚部23,23はU字状乃至V
字状を呈し、該U字状部やV字状部が内方に開放するよ
うに、その一端縁25が前記弾性変形部22の前端及び
後端に連設されている。かかる構成を有するバネ部材2
1は、図5に示すように、その前後の脚部23,23の
先端26,26が前記凹部20の底面27の前後で支持
され且つ両脚部の他端側29,29が前記凹部20の前
後面30,31に略当接した状態で、前記凹部20に嵌
め入れられており、この状態で前記弾性変形部22は前
記底面27から浮いた状態にあり、弾性変形部22の内
面32は前記ヨロイ6の内面33と略面一状態にある。
この嵌め入れられた状態にあるバネ部材21は、前記凹
部20と前記連結部12との間で拘束されて脱落が阻止
されている。
【0025】そして前記連結部12は、例えば図4〜5
に示すように、略直角をなす第1の係合面35と第2の
係合面36を有しており、該第1の係合面35は、テン
プル11が図5に示す展開状態において、前記弾性変形
部の内面32に当接できる。又前記第2の係合面36
は、テンプル11が図6に示す折り畳み状態において、
前記弾性変形部の内面32に当接できる。従って、前記
展開状態にあるテンプル11が、折り畳み方向に回動せ
しめられるに伴い、前記第1の係合面35と第2の係合
面36との間をなす角部としての押圧部37が前記弾性
変形部22を、図7に示すように外方に向け押圧して弾
性変形させる。そして該弾性変形部22のその後の弾性
復元作用によって、テンプル11は折り畳み方向に急速
に回動せしめられ、図6、図2に示す折り畳み状態で、
弾性変形部22の内面32が前記第2の係合面36と当
接できる。なお本実施の形態においては、前記弾性変形
部22が第1の係合面35又は第2の係合面36を弾性
的に押圧した状態となるように構成されている。
【0026】然して、前記テンプルの開閉を所要のこわ
さで行なうことができると共に(この点は、以下の各実
施の形態において同様である)、展開状態にあるテンプ
ル11を折り畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図7の屈曲状態を経
た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によっ
て、図7に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動せ
しめられ、テンプル11は最終的に、図6に示す如くレ
ンズ部3に折り畳まれた状態となる。本実施の形態にお
いては、この折り畳みは図2に示すように、テンプルの
先端39がレンズ部3に衝合しないように、該レンズ部
3から稍浮いた状態で止まるようになされている。逆
に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開するに伴
い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形部2
2を押圧する図7の屈曲状態を経た後、該弾性変形部2
2のその後の弾性復元作用によって、図7に矢印F2で
示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプル11は
最終的に図5、図1に示す展開状態となる。
【0027】なお本実施の形態においては、前記テンプ
ル11の前端側の外面40が、前記第1の係合面35の
後端41を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記
展開状態にあるテンプル11は図8、図1に示すよう
に、外方に過大に開くことができ、前記第1の係合面3
5の後端部分をなす角部分42が前記弾性変形部22を
外方に向け押圧してこれを弾性的に変形させる。このよ
うに構成する結果、該弾性変形部22の弾性復元作用に
より、過大に開いたテンプル11が弾性的に復帰しよう
とすることに伴い、眼鏡着用時において、側頭部に対す
るフイット性が得られることとなる。
【0028】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、弾性変形部22
が連結部12を、常時弾性的に押圧した状態にあるた
め、テンプル11の展開や折り畳みは、ガタツキのない
安定状態で行われる。
【0029】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0030】又本実施の形態においては、弾性変形部2
2の前後端に設けた脚部23,23がU字状乃至V字状
を呈するため、該脚部23のU字状部やV字状部がその
開放端が狭まる方向で弾性変形することも期待される。
かかることから、バネ部材21に極力無理な変形を加え
ないで有効なバネ作用が得られることになる。
【0031】又本発明に係るテンプル連結構造1は、図
9に示すように、テンプル11の前側部分の外面43
が、前記第1の係合面35の延長として形成されること
がある。このように構成したときは、展開状態にあるテ
ンプル11は、その外面43が前記ヨロイ6の後端45
に支持された状態となるため、それよりも外方に開かれ
ることはない。この場合は、前記フィット性は得られな
い。
【0032】図10は、前記凹部20にバネ部材21を
嵌め入れるタイプのテンプル連結構造1の他の態様を示
すものであり、該バネ部材21は、例えば図10〜11
に示すように、バネ性に富んだステンレス材を以って形
成され、矩形板状をなす弾性変形部22の前後端に、凹
部の底面27に向けて突出する脚部23,23を屈曲形
成してなる。該脚部23がU字状乃至V字状を呈するも
のでない点で、前記と異なる。そして該バネ部材21
は、前記凹部20に嵌め入れられた状態で、その脚部2
3,23の先端46,46が、前記凹部20の前後面3
0,31の下端に略当接している。この嵌め入れられた
状態にあるバネ部材21は、前記連結部12に規制され
て脱落が阻止されている。
【0033】然して、図10に実線で示す展開状態にあ
るテンプル11を折り畳むに伴い、該テンプル11は、
前記角部としての押圧部37が弾性変形部22を押圧す
る図12の屈曲状態を経た後、該弾性変形部22のその
後の弾性復元作用によって、図12に矢印F1で示す折
り畳み方向に急速に回動せしめられ、テンプル11は最
終的に、図10に一点鎖線で示すようにレンズ部3に折
り畳まれた状態となる。逆に、折り畳み状態にあるテン
プル11を展開するに伴い、該テンプル11は、前記押
圧部37が弾性変形部22を押圧する図12の屈曲状態
を経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用に
よって、図12に矢印F2で示す展開方向に急速に回動
せしめられ、テンプル11は最終的に図10に実線で示
す展開状態となる。該展開状態にあるテンプル11は、
図13に示すように、弾性的に外方に過大に開くことが
できるように構成するのがよいが、図14に示すよう
に、過大開きができないように構成されることもある。
【0034】又図15は、前記凹部20にバネ部材21
を嵌め入れるタイプのテンプル連結構造1のその他の態
様を示すものであり、該バネ部材21は、例えば図15
〜16に示すように、バネ性に富んだステンレス材を以
って円弧状に形成されており、前記凹部20に嵌め入れ
られた状態で、その先端47,47が前記凹部20の前
後面30,31の下端に略当接している。この嵌め入れ
られた状態にあるバネ部材21は、前記連結部12に規
制されて脱落が阻止されている。
【0035】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記角部としての押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図17の屈曲状態を
経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によ
って、図17に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回
動せしめられ、テンプル11は最終的に、図15に一点
鎖線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態とな
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図17の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図17に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図15に実線で示す展開状態となる。
該展開状態にあるテンプル11は、図18に示すよう
に、弾性的に外方に過大に開くことができるように構成
するのがよいが、図19に示すように、過大開きができ
ないように構成されることもある。
【0036】又図20は、前記凹部20にバネ部材21
を嵌め入れるタイプのテンプル連結構造1のその他の態
様を示すものであり、該バネ部材21は、例えば図20
〜21に示すように、バネ性に富んだステンレス材を以
って形成され、前記凹部20の底面27に当接する支持
片部49と、前記連結部12によって弾性変形せしめら
れる弾性変形部22とを具え、該支持片部49と弾性変
形部22の前端相互及び後端相互が連結されてなる、前
後に長い中空パイプ状に形成されている。そして前記凹
部20に嵌め入れられた状態で、該バネ部材21の前記
支持片部49の前後端50,51が前記凹部20の前後
面30,31に略当接している。この嵌め入れられた状
態にあるバネ部材21は、前記連結部12に規制されて
脱落が阻止されている。
【0037】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記角部としての押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図22の屈曲状態を
経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によ
って、図22に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回
動せしめられ、テンプル11は最終的に、図20に一点
鎖線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態とな
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図22の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図22に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図20に実線で示す展開状態となる。
該展開状態にあるテンプル11は、図23に示すよう
に、弾性的に外方に過大に開くことができるように構成
するのがよいが、図24に示すように、過大開きができ
ないように構成されることもある。
【0038】又図25は、前記凹部20にバネ部材21
を嵌め入れるタイプのテンプル連結構造1のその他の態
様を示すものであり、該バネ部材21は、例えば図25
〜26に示すように、バネ性に富んだステンレス材を以
って形成され、前記凹部20の底面27に当接する支持
片部52の一端部に、該支持片部52と略平行する弾性
変形部22を連設してなるU字状に形成されている。そ
して前記凹部20に嵌め入れられた状態で、前記支持片
部52の前後端53,55が前記凹部20の前後面3
0,31の下端に略当接している。この嵌め入れられた
状態にあるバネ部材21は、前記連結部12に規制され
て脱落が阻止されている。
【0039】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記と同様、押圧部3
7が弾性変形部22を押圧する図27の屈曲状態を経た
後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によっ
て、図27に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動
せしめられ、テンプル11は最終的に、図25に一点鎖
線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態になる。
逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開するに伴
い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形部2
2を押圧する図27の屈曲状態を経た後、該弾性変形部
22のその後の弾性復元作用によって、図27に矢印F
2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプル1
1は最終的に図25に実線で示す展開状態となる。該展
開状態にあるテンプル11は、図28に示すように、弾
性的に外方に過大に開くことができるように構成するの
がよいが、図29に示すように、過大開きができないよ
うに構成されることもある。
【0040】〔第2の実施の形態〕図30は、ヨロイ6
側にバネ部材21を設けるテンプル連結構造1の他の態
様を示すものであり、該テンプル連結構造1は、ヨロイ
6の前後方向所要部位、例えば、前後方向中央部の内面
側56の上下に突設した連結片9,10間に、テンプル
11の前端側をなす連結部12を挿入し、該上下の連結
片9,10と該連結部12とをネジ13aを以ってなる
枢軸13で連結することにより、前記テンプル11を開
閉可能としてなるものである。
【0041】前記内面側56には、図31に示すよう
に、前記上下の連結片9,10間において、内方に開放
する、例えば前後に稍長い矩形状の凹部57が設けら
れ、該上下の連結片9,10は、該凹部57の前後方向
の略中央に位置している。そして該凹部57の開放端の
前後に浅底の支持凹部59,59が連設されている。
【0042】前記バネ部材21は、例えば図32に示す
ように、バネ性に富んだステンレス材を以って、前後に
長い矩形板状に形成され、その両端部分60,60が前
記前後の支持凹部59,59に嵌め入れられてヨロイ6
に支持されている。この状態で、前記バネ部材の中間部
分としての弾性変形部22は前記凹部57の底面61か
ら浮いた状態にあり、弾性変形部22の内面32はヨロ
イの内面33と略面一状態にある。このように支持凹部
59,59に支持された状態のバネ部材21は、前記支
持凹部59と前記連結部12との間で拘束されて脱落が
阻止されている。
【0043】そして前記連結部12は、前記と同様、図
31〜32に示すように、略直角をなす第1の係合面3
5と第2の係合面36を有しており、該第1の係合面3
5は、テンプル11が図32に示す展開状態において、
前記弾性変形部の内面32に当接でき、又前記第2の係
合面36は、テンプル11が図33に示す折り畳み状態
において、前記弾性変形部の内面32に当接できる。従
って、前記展開状態にあるテンプル11が、折り畳み方
向に回動せしめられるに伴い、前記第1の係合面35と
第2の係合面36との間をなす角部としての押圧部37
が前記弾性変形部22を、図34に示すように外方に向
け押圧して弾性変形させ、該弾性変形部22のその後の
弾性復元作用によって、テンプル11は折り畳み方向に
急速に回動せしめられ、図33に示す折り畳み状態で、
弾性変形部22の内面32が前記第2の係合面36と当
接できる。なお本実施の形態においては、前記弾性変形
部22が第1の係合面35又は第2の係合面36を弾性
的に押圧した状態となるように構成されている。
【0044】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性
変形部22を押圧する図34の屈曲状態を経た後、該弾
性変形部22のその後の弾性復元作用によって、図34
に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめら
れ、テンプル11は最終的にレンズ部3に折り畳まれた
状態となる。本実施の形態においては、この折り畳みは
図2に示すと同様に、テンプルの先端39がレンズ部3
に衝合しないように、該レンズ部3から稍浮いた状態で
止まるようになされている。逆に、折り畳み状態にある
テンプル11を展開するに伴い、該テンプル11は、前
記押圧部37が弾性変形部22を押圧する図34の屈曲
状態を経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作
用によって、図34に矢印F2で示す展開方向に急速に
回動せしめられ、テンプル11は最終的に図32に示す
展開状態となる。
【0045】なお本実施の形態においては、前記テンプ
ル11の前端側の外面40が、前記第1の係合面35の
後端41を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記
展開状態にあるテンプル11は図35に示すように、前
記第1の係合面35の後端部分をなす角部分42が前記
弾性変形部22を外方に向け押圧してこれを弾性的に変
形させる。このように構成する結果、弾性変形部22の
弾性復元作用によって、眼鏡着用時において、テンプル
11を側頭部にフィットさせ得ることとなる。
【0046】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、弾性変形部22
が、連結部12を常時弾性的に押圧した状態にあるた
め、テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定
状態で行われる。
【0047】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0048】なお本発明に係るテンプル連結構造1は、
図36に示すように、テンプル11の前側部分の外面4
3が、前記第1の係合面35の延長として形成されるこ
とがある。このように構成したときは、展開状態にある
テンプル11は、それよりも外方に開かれることはな
い。
【0049】図37〜38は、バネ部材21の両端部分
60,60を、凹部開放端の前後の支持凹部59,59
に嵌め入れてヨロイ6に支持させるタイプの他の形態を
示すものであり、該バネ部材21は丸軸状に形成され、
その両端部分60,60が前記前後の支持凹部59,5
9に嵌め入れられている。この状態で、前記バネ部材の
中間部分としての弾性変形部22は前記凹部57の底面
61から浮いた状態にある。
【0050】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記角部としての押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図39の屈曲状態を
経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によ
って、図39に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回
動せしめられ、テンプル11は最終的に、図38に一点
鎖線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態とな
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図39の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図39に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図38に実線で示す展開状態となる。
該展開状態にあるテンプル11は、図40に示すよう
に、弾性的に外方に過大に開くことができるように構成
するのがよいが、図41に示すように、過大開きができ
ないように構成されることもある。
【0051】なお前記バネ部材21は、前記丸軸状をな
すものに代えて、例えば図42に示すような角軸状をな
すものを採用してもよい。
【0052】又図43は、バネ部材21の両端部分6
0,60を、凹部開放端の前後の支持凹部59,59に
嵌め入れてヨロイ6に支持させるタイプのその他の態様
を示すものであり、該バネ部材21は、図43〜44に
示すように丸軸状に形成され、その両端部分は外方に屈
曲せしめられ、その屈曲した端部分60,60が前記前
後の支持凹部59,59に嵌め入れられている。この状
態で、前記バネ部材21の中間部分としての弾性変形部
22は前記凹部57の底面61から浮いた状態にある。
【0053】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記角部としての押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図45の屈曲状態を
経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によ
って、図45に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回
動せしめられ、テンプル11は最終的に、図43に一点
鎖線で示すようにレンズ部3に折り畳まれた状態とな
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図43の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図45に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図43に実線で示す展開状態となる。
該展開状態にあるテンプル11は、図46に示すよう
に、弾性的に外方に過大に開くことができるように構成
するのがよいが、図47に示すように、過大開きができ
ないように構成されることもある。
【0054】なお前記バネ部材21は、前記丸軸状をな
すものに代えて、例えば図48に示すような角軸状をな
すものを採用してもよい。
【0055】〔第3の実施の形態〕図49〜50におい
て本発明に係るテンプル連結構造1は、眼鏡2のレンズ
部3の外側部分5に設けられて後方に突出するヨロイ6
の前後方向所要部位、例えば、前後方向中央部の内面側
7の上下に突設した連結片9,10間に、テンプル11
の前端側をなす連結部12を挿入し、該上下の連結片
9,10と該連結部12とをネジ13aを以ってなる枢
軸13で連結することにより、前記テンプル11を開閉
可能としてなるものである。
【0056】前記上下の連結片9,10と前記連結部1
2には、図49に示すように、同心に挿通孔15,1
6,17が設けられ、下の連結片10の挿通孔16はネ
ジ孔16aとされ、これらの挿通孔15,16,17を
挿通した前記ネジ13aのネジ軸部19が前記ネジ孔1
6aに螺合され締め付けられることによって、テンプル
11が前記のように開閉可能とされている。
【0057】前記内面側7には、図49〜50に示すよ
うに、前記上下の連結片9,10間において、内方に開
放する、例えば前後に稍長い矩形状の凹部20が設けら
れ、該上下の連結片9,10は、該凹部20の前後方向
の略中央に位置している。そして該凹部20内には、テ
ンプルに付勢作用を与えるバネ部材21が嵌め入れられ
ている。
【0058】該バネ部材21は、ゴム質弾性素材からな
り且つ前後に長いブロック状を呈し、その前後の端面6
3,63が前記凹部20の前後面30,31に略当接し
た状態で該凹部20に嵌め入れられ、その内面32はヨ
ロイの内面33と略面一状態にある。この嵌め入れられ
た状態にあるバネ部材21は、前記凹部20と前記連結
部12との間で脱落不能に拘束されている。
【0059】そして前記連結部12は、図49〜50に
示すように、略直角をなす第1の係合面35と第2の係
合面36を有しており、該第1の係合面35は、テンプ
ル11が図50に示す展開状態において、前記内面32
に当接でき、又前記第2の係合面36は、テンプル11
が図51に示す折り畳み状態において、前記内面32に
当接できる。従って、前記展開状態にあるテンプル11
が折り畳み方向に回動せしめられるに伴い、前記第1の
係合面35と第2の係合面36との間をなす角部として
の押圧部37が前記内面32を、図52に示すように外
方に向け押圧して弾性変形させ、該内面32のその後の
弾性復元作用によって、テンプル11は折り畳み方向に
急速に回動せしめられ、図51に示す折り畳み状態で、
前記内面32が前記第2の係合面36と当接できる。な
お本実施の形態においては、前記バネ部材の内面32が
第1の係合面35又は第2の係合面36を弾性的に押圧
した状態となるように構成されている。
【0060】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が前記
内面32を押圧する図52の屈曲状態を経た後、該内面
32のその後の弾性復元作用によって、図52に矢印F
1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に、図51に示すように、レンズ部3に
折り畳まれた状態となる。本実施の形態においては、こ
の折り畳みは図2に示すと同様に、テンプルの先端39
がレンズ部3に衝合しないように、該レンズ部3から稍
浮いた状態で止まるようになされている。逆に、折り畳
み状態にあるテンプル11を展開するに伴い、該テンプ
ル11は、前記押圧部37が前記内面32を押圧する図
52の屈曲状態を経た後、該内面32のその後の弾性復
元作用によって、図52に矢印F2で示す展開方向に急
速に回動せしめられ、テンプル11は最終的に図50に
示す展開状態となる。
【0061】なお本実施の形態においては、前記テンプ
ル11の前端側の外面40が、前記第1の係合面35の
後端41を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記
展開状態にあるテンプル11は図53に示すように、外
方に過大に開くことができ、前記第1の係合面35の後
端部分をなす角部分42が前記内面32を外方に向け押
圧してこれを弾性的に変形させる。このように構成する
結果、該内面32の弾性復元作用により、過大に開いた
テンプル11が弾性的に復帰しようとすることに伴い、
眼鏡着用時において、側頭部に対するフイット性が得ら
れることとなる。
【0062】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、前記内面32が
連結部12を、常時弾性的に押圧した状態にあるため、
テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定状態
で行われる。
【0063】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0064】又本発明に係るテンプル連結構造1は、図
54に示すように、テンプル11の前側部分の外面43
が、前記第1の係合面35の延長として形成されること
がある。このように構成したときは、展開状態にあるテ
ンプル11は、その外面43が前記ヨロイ6の後端45
に支持された状態となるため、それよりも外方に開かれ
ることはない。
【0065】〔第4の実施の形態〕図55〜58は、本
発明に係るテンプル連結構造1のその他の態様を示すも
のであり、前記第1の実施の形態における場合と相違す
るのは、凹部20をテンプル側に設ける一方、該凹部2
0に嵌め入れられたバネ部材21を弾性変形させる連結
部12をヨロイ側に設けた点である。
【0066】これをより具体的に説明すれば、該テンプ
ル連結構造1は、テンプル11の前側部分の内面側64
の上下に突設した連結片9,10間に、眼鏡2のレンズ
部3の外側部分5に設けられて後方に突出するヨロイ6
の後端部分をなす連結部12を挿入し、該上下の連結片
9,10と該連結部12とをネジ13aを以ってなる枢
軸13で連結することにより、前記テンプル11を開閉
可能としてなるものである。
【0067】前記上下の連結片9,10と前記連結部1
2には、図58に示すように、同心に挿通孔15,1
6,17が設けられ、下の連結片10の挿通孔16はネ
ジ孔16aとされ、これらの挿通孔15,16,17を
挿通した前記ネジ13aのネジ軸部19が前記ネジ孔1
6aに螺合され締め付けられることによって、テンプル
11が前記のように開閉可能とされている。
【0068】前記内面側64には、図58〜59に示す
ように、前記上下の連結片9,10間において、内方に
開放する、例えば前後に稍長い矩形状の凹部20が設け
られ、該上下の連結片9,10は、該凹部20の前後方
向の略中央に位置している。そして該凹部20内には、
テンプルに付勢作用を与えるバネ部材21が嵌め入れら
れている。
【0069】該バネ部材21は、例えば図58に示すよ
うに、バネ性に富んだステンレス材を以って形成され、
矩形板状をなす弾性変形部22の前後端に脚部23,2
3を屈曲形成してなる。該脚部23,23はU字状乃至
V字状を呈し、該U字状部やV字状部が内方に開放する
ように、その一端縁25が前記弾性変形部22の前端及
び後端に連設されている。かかる構成を有するバネ部材
21は、図59に示すように、その前後の脚部23,2
3の先端26,26が前記凹部20の底面27の前後で
支持され且つ両脚部の他端側29,29が前記凹部20
の前後面30,31に略当接した状態で、前記凹部20
に嵌め入れられており、この状態で前記弾性変形部22
は前記底面27から浮いた状態にあり、弾性変形部22
の内面32は前記テンプル11の前側部分の内面65と
略面一状態にある。この嵌め入れられた状態にあるバネ
部材21は、前記凹部20と前記連結部12との間で拘
束されて脱落が阻止されている。
【0070】そして前記連結部12は、図58〜59に
示すように、略直角をなす第1の係合面35と第2の係
合面36を有しており、該第1の係合面35は、テンプ
ル11が図59に示す展開状態において、前記弾性変形
部の内面32に当接でき、又前記第2の係合面36は、
テンプル11が図60に示す折り畳み状態において、前
記弾性変形部の内面32に当接できる。従って、前記展
開状態にあるテンプル11が折り畳み方向に回動せしめ
られるに伴い、前記第1の係合面35と第2の係合面3
6との間をなす角部としての押圧部37が前記弾性変形
部22を、図61に示すように外方に向け押圧して弾性
変形させ、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用に
よって、テンプル11は折り畳み方向に急速に回動せし
められ、図60、図56に示す折り畳み状態で、弾性変
形部22の内面32が前記第2の係合面36と当接でき
る。なお本実施の形態においては、前記弾性変形部22
が第1の係合面35又は第2の係合面36を弾性的に押
圧した状態となるように構成されている。
【0071】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性
変形部22を押圧する図61の屈曲状態を経た後、該弾
性変形部22のその後の弾性復元作用によって、図61
に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめら
れ、テンプル11は最終的に図60、図56に示す如
く、レンズ部3に折り畳まれた状態となる。本実施の形
態においては、この折り畳みは図56に示すように、テ
ンプルの先端39がレンズ部3に衝合しないように、該
レンズ部3から稍浮いた状態で止まるようになされてい
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図61の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図61に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図59、図55に示す展開状態とな
る。
【0072】なお本実施の形態においては、前記ヨロイ
6の後端側の外面66が、前記第1の係合面35の後端
67を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記展開
状態にあるテンプル11は図62、図56に示すよう
に、外方に過大に開くことができ、その際、前記第1の
係合面35の後端部分をなす角部分69が前記弾性変形
部22を外方に向け押圧してこれを弾性的に変形させ
る。このように構成する結果、該弾性変形部22の弾性
復元作用により、過大に開いたテンプル11が弾性的に
復帰しようとすることに伴い、眼鏡着用時において、側
頭部に対するフイット性が得られることとなる。
【0073】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、弾性変形部22
が連結部12を、常時弾性的に押圧した状態にあるた
め、テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定
状態で行われる。
【0074】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0075】又本実施の形態においては、弾性変形部2
2の前後端に設けた脚部23,23がU字状乃至V字状
を呈するため、該脚部23のV字状部やU字状部がその
開放端が狭まる方向で弾性変形することも期待されるた
め、バネ部材21に極力無理な変形を加えないで有効な
バネ作用が得られることになる。
【0076】又本発明に係るテンプル連結構造1は、図
63に示すように、ヨロイ6の後端側の外面66が、前
記第1の係合面35の延長として形成されることがあ
る。このように構成したときは、展開状態にあるテンプ
ル11は、その前端70が前記ヨロイの外面66に支持
された状態となるため、それよりも外方に開かれること
はない。
【0077】本実施の形態においても、図10〜14、
図15〜19、図20〜24、図25〜29の構成を同
様に採用することができる。
【0078】〔第5の実施の形態〕図64は、本発明に
係るテンプル連結構造1のその他の態様を示すものであ
り、前記第2の実施の形態における場合と相違するの
は、凹部57と支持凹部59,59をテンプル側に設け
る一方、該支持凹部59,59に嵌め入れられたバネ部
材21を弾性変形させる連結部12をヨロイ側に設けた
点である。
【0079】これをより具体的に説明すれば、該テンプ
ル連結構造1は、テンプル11の前側部分の内面側の上
下に突設した連結片9,10間に、眼鏡2のレンズ部3
の外側部分5に設けられて後方に突出するヨロイ6の後
端部分をなす連結部12を挿入し、該上下の連結片9,
10と該連結部12とをネジ13aを以ってなる枢軸1
3で連結することにより、前記テンプル11を開閉可能
としてなるものである。
【0080】前記凹部57は、前記上下の連結片9,1
0間において、内方に開放する、例えば前後に稍長い矩
形状に形成され、前記上下の連結片9,10は、該凹部
57の前後方向の略中央に位置している。そして該凹部
57の開放端の前後に浅底の支持凹部59,59が連設
されている。
【0081】前記バネ部材21は、例えば、バネ性に富
んだステンレス材を以って前後に長い矩形板状に形成さ
れ、その両端部分60,60が前記前後の支持凹部5
9,59に嵌め入れられてヨロイ6に支持されている。
この状態で、前記バネ部材の中間部分としての弾性変形
部22は前記凹部57の底面61から浮き上がり、弾性
変形部22の内面32は、前記テンプル11の前側部分
の内面65と略面一状態にある。このように支持凹部5
9,59に支持された状態のバネ部材21は、前記支持
凹部59と前記連結部12とでの間で拘束されて脱落が
阻止されている。
【0082】そして前記連結部12は、前記第2の実施
の形態におけると同様、図64に示すように、略直角を
なす第1の係合面35と第2の係合面36を有してお
り、該第1の係合面35は、テンプル11が図64に示
す展開状態において、前記弾性変形部の内面32に当接
でき、又前記第2の係合面36は、テンプル11が図6
5に示す折り畳み状態において、前記弾性変形部の内面
32に当接できる。従って、前記展開状態にあるテンプ
ル11が折り畳み方向に回動せしめられるに伴い、前記
第1の係合面35と第2の係合面36との間をなす角部
としての押圧部37が前記弾性変形部22を、図66に
示すように外方に向け押圧して弾性変形させ、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、テンプル1
1は折り畳み方向に急速に回動せしめられ、図65に示
す折り畳み状態で、弾性変形部22の内面32が前記第
2の係合面36と当接できる。なお本実施の形態におい
ては、前記弾性変形部22が第1の係合面35又は第2
の係合面36を弾性的に押圧した状態となるように構成
されている。
【0083】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性
変形部22を押圧する図66の屈曲状態を経た後、該弾
性変形部22のその後の弾性復元作用によって、図66
に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめら
れ、テンプル11は最終的に、図65に示す如くレンズ
部3に折り畳まれた状態となる。本実施の形態において
は、この折り畳みは図56に示すと同様に、テンプルの
先端39がレンズ部3に衝合しないように、該レンズ部
3から稍浮いた状態で止まるようになされている。逆
に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開するに伴
い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形部2
2を押圧する図66の屈曲状態を経た後、該弾性変形部
22のその後の弾性復元作用によって、図66に矢印F
2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプル1
1は最終的に図64に実線で示す展開状態となる。
【0084】又本実施の形態においては、前記ヨロイ6
の後端側の外面66が、前記第1の係合面35の後端6
7を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記展開状
態にあるテンプル11は図67に示すように、前記第1
の係合面35の前端部分をなす角部分69が前記弾性変
形部22を外方に向け押圧してこれを弾性的に変形させ
る。このように構成する結果、弾性変形部22の弾性復
元作用によって、眼鏡着用時において、テンプル11を
側頭部にフィットさせ得ることとなる。
【0085】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、弾性変形部22
が、連結部12を常時弾性的に押圧した状態にあるた
め、テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定
状態で行われる。
【0086】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0087】なお本発明に係るテンプル連結構造1は、
図68に示すように、ヨロイ6の後端側の外面66が、
前記第1の係合面35の延長として形成されることがあ
る。このように構成したときは、展開状態にあるテンプ
ル11は、その前端70が前記ヨロイの外面66に支持
された状態となるため、それよりも外方に開かれること
はない。
【0088】本実施の形態においても、図37〜42、
図43〜48の構成を同様に採用することができる。
【0089】〔第6の実施の形態〕図69は、本発明に
係るテンプル連結構造1の他の態様を示すものであり、
前記第3の実施の形態における場合と相違するのは、凹
部20をテンプル側に設ける一方、該凹部20に嵌め入
れられたバネ部材21を弾性変形させる連結部12をヨ
ロイ側に設けた点である。
【0090】これをより具体的に説明すれば、該テンプ
ル連結構造1は、テンプルの前側部分の内面側の上下に
突設した連結片9,10間に、眼鏡2のレンズ部3の外
側部分5に設けられて後方に突出するヨロイ6の後端部
分をなす連結部12を挿入し、該上下の連結片9,10
と該連結部12とをネジ13aを以ってなる枢軸13で
連結することにより、前記テンプル11を開閉可能とし
てなるものである。
【0091】前記凹部20は、前記上下の連結片9,1
0間において、内方に開放する、例えば前後に稍長い矩
形状に形成され、前記上下の連結片9,10は、該凹部
20の前後方向の略中央に位置している。そして該凹部
20内には、テンプルに付勢作用を与えるバネ部材21
が嵌め入れられている。
【0092】該バネ部材21は、ゴム質弾性素材からな
り且つ前後に長いブロック状を呈し、その前後の端面6
3,63が前記凹部20の前後面30,31に略当接し
た状態で該凹部20に嵌め入れられ、その内面32は、
前記テンプル11の前側部分の内面65と略面一状態に
ある。この嵌め入れられた状態にあるバネ部材21は、
前記連結部12に規制されて脱落が阻止されている。
【0093】そして前記連結部12は、前記第3の実施
の形態におけると同様、図69に示すように、略直角を
なす第1の係合面35と第2の係合面36を有してお
り、該第1の係合面35は、テンプル11が図69に示
す展開状態において、前記内面32に当接でき、又前記
第2の係合面36は、テンプル11が図70に示す折り
畳み状態において、前記内面32に当接できる。従っ
て、前記展開状態にあるテンプル11が折り畳み方向に
回動せしめられるに伴い、前記第1の係合面35と第2
の係合面36との間をなす角部としての押圧部37が前
記内面32を、図71に示すように外方に向け押圧して
弾性変形させ、該内面32のその後の弾性復元作用によ
って、テンプル11は折り畳み方向に急速に回動せしめ
られ、図70に示す折り畳み状態で、前記内面32が前
記第2の係合面36と当接できる。なお本実施の形態に
おいては、前記弾性変形部22が第1の係合面35又は
第2の係合面36を弾性的に押圧した状態となるように
構成されている。
【0094】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が前記
内面32を押圧する図71の屈曲状態を経た後、該内面
32のその後の弾性復元作用によって、図71に矢印F
1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に、図70に示す如くレンズ部3に折り
畳まれた状態となる。本実施の形態においては、この折
り畳みは図56に示すと同様、テンプルの先端39がレ
ンズ部3に衝合しないように、該レンズ部3から稍浮い
た状態で止まるようになされている。逆に、折り畳み状
態にあるテンプル11を展開するに伴い、該テンプル1
1は、前記押圧部37が前記内面32を押圧する図71
の屈曲状態を経た後、該内面32のその後の弾性復元作
用によって、図71に矢印F2で示す展開方向に急速に
回動せしめられ、テンプル11は最終的に図69に示す
展開状態となる。
【0095】なお本実施の形態においては、前記ヨロイ
6の後端側の外面66が、前記第1の係合面35の後端
67を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記展開
状態にあるテンプル11は図72に示すように、外方に
過大に開くことができ、前記第1の係合面35の後端部
分をなす角部分69が前記内面32を外方に向け押圧し
てこれを弾性的に変形させる。このように構成する結
果、該内面32の弾性復元作用により、過大に開いたテ
ンプル11が弾性的復帰しようとすることに伴い、眼鏡
着用時において、側頭部に対するフイット性が得られる
こととなる。
【0096】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、前記内面32が
連結部12を、常時弾性的に押圧した状態にあるため、
テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定状態
で行われる。
【0097】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0098】なお本発明に係るテンプル連結構造1は、
図73に示すように、ヨロイ6の前側部分の外面66
が、前記第1の係合面35の延長として形成されること
がある。このように構成したときは、展開状態にあるテ
ンプル11は、その前端70が前記ヨロイの外面66に
支持された状態となるため、それよりも外方に開かれる
ことはない。
【0099】本発明に係るテンプル連結構造1におい
て、上下の連結片9,10と連結部12とを枢軸13で
連結する構成は、前記ネジ13aを用いるものの他、例
えば図74に示す、取外し可能の圧入ピン13bを用い
て連結してもよい。
【0100】又図75〜77は、上下の連結片9,10
と連結部12とを枢軸13で連結する他の態様を示すも
のであり、該上下の連結片9,10に、上下対称の配置
で、前方に向けて開放し且つ入口69が幅狭である、円
弧状の内周面70を有する軸孔71,71を設ける一
方、前記テンプル11の連結部12の上下には、前記軸
孔71,71に嵌合して回動し得る軸部72,72を突
設してなる。該軸部72,72が前記枢軸13を構成す
る。然して図77に示すように、上下の軸孔71,71
の入口69,69に上下の軸部72,72を当てがい且
つ該入口69,69を弾性的に拡大させて該軸部72,
72を軸孔71,71に押し込むことによって、軸部7
2,72でテンプル11が回動可能となる。逆に、上下
の軸部72,72を上下の軸孔71,71から取り外す
ことによって(枢軸13による連結状態を解除すること
によって)連結部12を上下の連結片9,10から分離
でき、これによりバネ部材21を取り外して交換でき
る。
【0101】なお、このように軸孔71,71と軸部7
2,72を設ける場合、前記とは逆に、軸孔を有する連
結片をテンプル側に設けると共に、軸部を有する連結部
をヨロイ側に設ける構成としてもよい。この場合は、前
記入口69が後方に向けて開放することとなる。
【0102】図78は、上下の連結片9,10と連結部
12とを枢軸13で連結するその他の態様を示すもので
あり、該上下の連結片9,10の夫々に、上下対称の配
置で、導入溝部73と軸孔71を連設状態に設けてな
る。該導入溝部73は、図78〜79に示すように、前
方に向け開放して後方に延びる細幅の溝部であり、該導
入溝部73の後部に、連結片先側75に向けて稍張り出
す如く、円弧状の内周面70を有する前記軸孔71を連
設してなり、該軸孔71の中心76が前記導入溝部73
の幅方向中心77よりも連結片先側75に位置する如く
なされている。又前記テンプル11の連結部12の上下
には、前記軸孔71に嵌合して回動し得る円柱状の軸部
72,72が突設されている。そして図79に一点鎖線
で示す状態から実線で示す状態に、前記軸部72を前記
導入溝部73を通して前記軸孔71に嵌め入れる際、図
80に示すように前記連結部12が前記バネ部材21を
外方に弾性的に押圧し、該バネ部材21のその後の弾性
復元作用によって、図81に示すように、前記軸部13
が、軸孔71の連結片先側に位置する内周面70aに向
けて弾性的に押圧される如くなし、これにより、軸孔7
1からの軸部72の脱落が阻止されるようになされてい
る。即ち図79に示すように、軸部72が前記導入溝部
73側に移動しようとした場合、連結片先側に位置する
軸孔の内周面70aと、前記導入溝部の連結片先側に位
置する辺部78との接続部分をなす係合部79とが係合
することによって、軸部72の脱落が阻止されることに
なる。
【0103】そして、図81に示すように軸部72が軸
孔71に嵌合した状態で、両軸部72,72でテンプル
11が回動可能となる。逆に、上下の軸孔71,71か
ら上下の軸部72,72を取り外すことによって、連結
部12を上下の連結片9,10から分離でき、これによ
り、バネ部材21を取り外して交換できる。なお、この
ように軸孔71,71と軸部72,72を設ける場合、
前記とは逆に、軸孔を有する連結片をテンプル側に設
け、且つ、軸部を有する連結部をヨロイ側に設ける構成
としてもよい。
【0104】図82〜83は、図75〜77及び図78
〜81に示す場合において、前記テンプル11の連結部
12の上下に突設された上下の軸部72,72に、表面
側が球面を呈する偏平な円形板状の飾り片64を固定し
た場合を示すものであり、該飾り片64の直径は、上下
の連結片9,10に設けた、上下の貫通した軸孔71の
上端の周縁部分及び下端の周縁部分を覆い隠すように設
定されている。これにより、上下の軸部72,72を上
下の軸孔71,71に嵌め入れた状態において、前記軸
部の端部68が丸見えになるのを防止し、テンプル連結
部分の見栄えを向上させ得ると共に、軸孔71部分に汚
れが付着するのを防止できる。更には、軸孔71に軸部
72を嵌め入れる際に、軸孔部分に傷が付いたときも、
この傷を覆い隠すことが可能であり、テンプル連結部分
の見栄えを向上できる。なお、前記装飾片64の大きさ
や形態、着色模様等は、適宜に設定できる。この場合、
目立ちやすい上の軸部72aにのみ飾り片64が設けら
れることもある。
【0105】又図84〜85は、上下の連結片9,10
と連結部12とを枢軸13で連結するその他の態様を示
すものであり、上下の連結片9,10の夫々の内面側に
は、上下対称の配置で導入溝部73と軸孔71を連設状
態に凹設してなる。従って図84、図89に示すよう
に、上の連結片9に設けられた導入溝部73と軸孔71
の上端は上の覆い部78aで覆われ、上の連結片9の上
面9aは平面状を呈している。又下の連結片10に設け
られた導入溝部73と軸孔71の下端は下の覆い部78
bで覆われ、下の連結片10の下面10aは平面状を呈
している。そして前記と同様、前記導入溝部73は、図
86に示すように、前方に向け開放して後方に延びる細
幅の溝部であり、該導入溝部73の後端に、連結片先側
75に向けて稍張り出す如く、円形状の内周面70を有
する前記軸孔71を連設してなり、該軸孔71の中心7
6が前記導入溝73の幅方向中心77よりも連結片先側
75に位置する如くなされている。
【0106】又前記テンプル11の連結部12の上下に
は、図84に示すように、前記軸孔71に嵌合して回動
し得る円柱状の軸部72,72が突設されている。そし
て図86に一点鎖線で示す状態から実線で示す状態に、
前記軸部72を前記導入溝部73を通して前記軸孔71
に嵌め入れる際、図87に示すように前記連結部12が
前記バネ部材21を外方に弾性的に押圧し、該バネ部材
21のその後の弾性復元作用によって、図88、図8
6、図89に示すように、前記軸部72が、軸孔71の
連結片先側に位置する内周面70aに向けて弾性的に押
圧される如くなし、これにより、軸孔71からの軸部7
2の脱落が阻止されるようになされている。即ち図86
に示すように、軸部72が前記導入溝部73側に移動し
ようとした場合、連結片先側に位置する軸孔の内周面7
0aと、前記導入溝部の連結片先側に位置する辺部78
との接続部分をなす係合部79とが係合することによっ
て、軸部72の脱落が阻止されることになる。
【0107】そして、図88〜89に示すように軸部7
2が軸孔71に嵌合した状態で、両軸部72,72でテ
ンプル11が回動可能となる。逆に、上下の軸孔71,
71から上下の軸部72,72を取り外すことによっ
て、連結部12を上下の連結片9,10から分離でき、
これにより、バネ部材21を取り外して交換できる。な
お、このように軸孔71,71と軸部72,72を設け
る場合、前記とは逆に、軸孔を有する連結片をテンプル
側に設け、且つ、軸部を有する連結部をヨロイ側に設け
る構成としてもよい。
【0108】このように構成する場合は、前記軸孔71
や導入溝部73が露出状態になるのを防止でき、又、軸
部72を導入溝部73にスライドさせて軸孔71に嵌め
入れる際に、該導入溝部73等に傷がついた場合にもこ
の傷が前記覆い部78a,78bによって覆い隠される
ことになり、テンプル連結部分の見栄えを向上させるこ
とができる。加えて、覆い部78a,78bが導入溝部
73及び軸孔71を補強できるため、上下の連結片とテ
ンプルの連結部との連結を嵌合方式で簡易に行うことが
できながら、該上下の連結片に導入溝部と軸孔を設けた
ことによる連結片の強度低下を覆い部78a,78bで
極力防止でき、安定的なテンプル連結を達成できること
となる。
【0109】なお、眼鏡着用状態で目立ちやすい上の連
結片9のみに覆い部78aを設け、下連結片10では前
記導入溝部73及び軸孔71が下方に開放状態とするこ
ともある。
【0110】〔その他の実施の形態〕 (1) 図90〜91、図92〜93、図94〜95、図9
6〜97、図98〜99、図100〜101、図102
〜103、図104〜105、図106、図107は、
夫々、本発明に係るテンプル連結構造1のその他の態様
をヨロイ側に代表させて示すものであり(テンプル側に
も同様に応用できる)、テンプル11に、前記と同様の
機能を発揮させる。
【0111】図90〜91に示すテンプル連結構造1
は、ヨロイ6の内面側の前後に突部80,80を突設す
ると共に、該突部80とヨロイ内面81とのコーナ部分
としての前後の凹部82,82で、前後に長い屈曲板か
らなるバネ部材21の屈曲両端部分83,83を支持さ
せ、その中間部分は浮いた状態の弾性変形部22とした
場合を示すものである。該バネ部材21は、着脱自在で
あり、その前後方向の動きが前後の突部80,80で規
制され、且つ上下方向の動きが上下の連結片9,10で
規制されている。
【0112】又図92〜93は、ヨロイ6の内面側の後
部に突部85を設けると共に該内面側の前部には、台座
部86を設け、前後に長い屈曲板からなるバネ部材21
の屈曲後端部分87を、ヨロイ内面81と前記突部85
のコーナ部分としての凹部89に支持させ、且つバネ部
材21の前端部分90を前記台座部86に載せた場合を
示し、その中間部分は、浮いた状態の弾性変形部22と
されている。該バネ部材21は、着脱自在であり、その
前後方向の動きが前記突部85と、前記台座部86の前
端に連なる屈曲面91で規制され、且つ上下方向の動き
が上下の連結片9,10で規制されている。なお前記突
部85と台座部86は、前後逆の配置とされてもよい。
【0113】図94〜95は、前記内面側の前部に溝部
92を設け、前後に長い屈曲板からなるバネ部材21の
屈曲前端部分93を該溝部92に嵌め入れると共に、バ
ネ部材の屈曲後端部分95を、前記内面側の後部をなす
平坦面96に支持させた場合を示し、その中間部分は、
浮いた状態の弾性変形部22とされている。該バネ部材
21は、着脱自在であり、その前後方向の動きが前記溝
部92で規制され、且つ上下方向の動きが上下の連結片
9,10で規制されている。なお、前記溝部としての凹
部と平坦面96は、前後逆の配置とされてもよい。
【0114】図96〜97は、ヨロイ6の内面側の前後
に突部97,97を設けると共に、前後に長い屈曲板か
らなるバネ部材21の屈曲両端部分には孔部99,99
を設けてなり、該突部97を孔部99に挿入した状態
で、バネ部材21は着脱自在である。該突部97と孔部
99との係合によって、バネ部材21は、前後方向の動
きと上下方向の動きが規制されている。そして該バネ部
材21の中間部分は、浮いた状態の弾性変形部22とさ
れている。
【0115】図98〜99は、ヨロイ6の内面側の前後
に突部100,100を設けると共に、バネ部材21は
1本の線材を屈曲して形成されて前後に長く、その両端
部分が円弧状に屈曲せしめられて、前記突部100,1
00を挿入させる孔部101,101が設けられてい
る。該前後の孔部101,101に前後の突部100,
100が挿入せしめられた状態でバネ部材21は着脱自
在である。そしてバネ部材21は、前記突部100と孔
部101との係合によって、前後方向の動きと上下方向
の動きが規制されている。又該バネ部材21の中間部分
は、浮いた状態の弾性変形部22とされている。
【0116】図100〜101は、ヨロイ6の前記内面
側の後端に角柱状の突部102を突設する一方、バネ部
材21は、1本の線材を屈曲して形成されて前後に長
く、その前端部分が角形に屈曲せしめられて、前記突部
102を挿入させる孔部103が設けられている。又バ
ネ部材21の前端部分は、外方に向けて屈曲されてい
る。そして、前記角柱状の突部102を角形の孔部10
3に挿入させ且つバネ部材21の前端屈曲部105の先
端106をヨロイ内面81に当接させることによって、
該バネ部材21が着脱自在に配設されている。そしてバ
ネ部材21は、前記突部102と孔部103との係合に
よって前後方向の動きが規制され、且つ上下方向の動き
が上下の連結片9,10で規制されている。又該バネ部
材21の中間部分は、浮いた状態の弾性変形部22とさ
れている。なお前記突部102は、前記内面側の前部に
突設されることもある。
【0117】図102〜103は、テンプル連結構造1
のその他の態様を示すものであり、ヨロイ6の内面側の
前端に突部109が突設されると共に、内面側の後部に
は溝部110が設けられている。又バネ部材21は前後
に長い屈曲板として形成され、その屈曲前端部分111
には、前記突部109を挿通させるための孔部112が
設けられる一方、屈曲後端部分113は、前記溝部11
0に挿入可能となされている。そして、前記突部109
を孔部112に挿入せしめ且つ屈曲後端部分113を前
記溝部110に嵌め入れることにより、バネ部材21は
着脱自在に配設されており、孔部112への突部109
の挿入及び溝部110への屈曲後端部分113の挿入に
よって、バネ部材21の前後方向の動きが規制されてい
る。又上下の連結片9,10によって、バネ部材21の
上下方向の動きが規制されている。そして中間部分は浮
いた状態の弾性変形部22とされている。なお突部10
9と溝部110は、前後逆の配置でもよい。
【0118】図104〜105は、本発明に係るテンプ
ル連結構造1のその他の態様を示すものであり、ヨロイ
6の内面側の後端に突部113が設けられると共に、内
面側の前端には台座部115が設けられている。そし
て、前後に長い平板からなるバネ部材21の後端部分に
は、前記突部113を挿入させるための筒部116が設
けられると共に、バネ部材の前端部分117は、前記台
座部115で支持される。そして、前記突部113を筒
部116に挿入させ且つ台座部115でバネ部材の前端
部分117を支持させることにより、バネ部材21は着
脱自在に配設される。筒部116への突部113の挿入
によって(ある程度ゆとりのある挿入状態)バネ部材2
1の前後方向の動きが規制されると共に、上下の連結片
9,10によってバネ部材の上下方向の動きが規制され
ている。そして中間部分は、浮いた状態の弾性変形部2
2とされている。なお、前記突部113と台座部115
は前後逆の配置とされてもよい。
【0119】以上の各実施の形態は、バネ部材の両端部
分を前記内面側の前後で支持させる態様を示している
が、バネ部材の両端部分を支持させる態様は、その他に
も各種の公知手段を用いて実現できるものである。
【0120】その他、本発明に係るテンプル連結構造を
構成するバネ部材21は、上下の連結片9,10間に、
前後方向及び上下方向の動きが規制された状態でヨロイ
又はテンプルの内面側に着脱自在に配設され、且つ、前
記連結部12が上下の連結片9,10に連結されること
によって内方への脱落が阻止されるものであれば、前後
いずれかの端部分で前記内面側に着脱可能に取り付けら
れ且つ他端部分が自由端とされた片持ち状態で設けられ
ることもある。図106は、バネ部材21の一端に設け
た軸部119をヨロイの内面側に設けた孔部120に着
脱可能に挿入した場合を示すものであり、又図107
は、ヨロイの内面側の前後いずれかに突設した突部12
1を、バネ部材の一端部分に設けた筒部122に着脱自
在に挿入した場合を示すものである。その他各種の片持
ち状態を、公知手段を用いて実現できる。
【0121】(2) 前記実施の形態においては、前記弾性
変形部22や、ゴム質素材からなるバネ部材の内面32
が、前記第1の係合面35又は前記第2の係合面36を
弾性的に押圧した状態となるように構成されているが、
該内面32は、第1の係合面35や第2の係合面36に
単に当接状態となるように(バネ作用が働かない状態)
構成されることもある。
【0122】(3) 前記凹部20や前記凹部57は、バネ
部材の中間部分を浮いた状態の弾性変形部となし、且つ
該弾性変形部を、前記押圧部によって外方に向け弾性変
形させ得るものであるならば、その底部123には、眼
鏡デザイン上、例えば図108に示すような開口125
が設けられることもある。
【0123】(4) 前記バネ部材21は、前記の他、形状
記憶合金等のバネ性に富む金属素材や、バネ性に富むプ
ラスチック素材等を用いて構成することができる。
【0124】(5) テンプル11がレンズ部3に重なるよ
うに折り畳まれた状態において、支障のない場合は、テ
ンプルの先端39がレンズ部3に当たる場合もある。
【0125】(6) 図109は、テンプル又はヨロイに設
ける連結部12の他の態様を示すものであり、該連結部
12は、略直角をなす2面126,127の夫々に支持
突部129,129を設けた構成を有している。テンプ
ル11が展開した状態においては、図109に示すよう
に、前記一方の面126に突設した支持突部129,1
29が前記弾性変形部22の内面32に当接する。そし
て、押圧部37(本実施の形態においては、面127の
支持突部129)が前記弾性変形部22を押圧する図1
10の屈曲状態を経た後、前記弾性変形部22のその後
の弾性復元作用によってテンプル11は、図110に矢
印で示す折り畳み方向に急速に回動せしめられる。テン
プル11が折り畳まれた状態においては、図111に示
すように、他方の面127に突設した支持突部129,
129が前記弾性変形部22の内面32に当接するよう
に構成されている。逆に、折り畳み状態にあるテンプル
11を展開するに伴い、該テンプル11は、前記押圧部
37(本実施の形態においては、面126の支持突部1
29)が弾性変形部22を押圧する図112の屈曲状態
を経た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用に
よって、図112に矢印で示す展開方向に急速に回動せ
しめられ、テンプル11は、最終的に図109に示す展
開状態となる。
【0126】(7) 連結部12に設ける押圧部37の構成
は、ヨロイ側又はテンプル側に設けた弾性変形部22
を、テンプル11の回動に伴って外方に弾性変形させ得
るものであれば、前記したものには特定されず、各種に
構成され得る。
【0127】(8) 前記凹部20に嵌め入れられるバネ部
材21の形態や、前後の支持凹部59,59に両端部分
が支持される板状や棒状を呈するバネ部材21の形態
は、押圧部37による弾性変形部22の弾性変形が可能
である限り、前記実施の形態で示したものには特定され
ない。
【0128】(9) 前記枢軸13は、テンプルを開閉可能
に連結できる限り、割りピン状に構成したり、頭部付き
の軸部とその先端に圧入状態に嵌着されるキャップとか
ら構成する等、各種に構成できる。
【0129】(10)本発明に係る連結構造が、上下の連結
片9,10をヨロイ6側に設けて構成される場合、該上
下の連結片9,10は、該ヨロイ6の前後方向所要部位
の内面側の上下に突設されればよいのであり、その突設
部位を、前後方向の中央部に限定する必要はない。前端
部位や、図113に示すような後端部位、或いは前端寄
り部位や後端寄り部位等の所要部位に設定することがで
きる。又上下の連結片9,10をヨロイ6側に設ける場
合において、図113に示すように、該上下の連結片
9,10の夫々に、上下対称の配置で、前方に向け開放
する導入溝部73を設け、且つ該導入溝部73の後部
に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面
を有する軸孔131を連設するときは、該導入溝部73
の溝幅は、例えば図79に示すような等幅には特定され
ず、開放側130を幅広に構成してもよい。このこと
は、上下の連結片をテンプル側に設ける場合も同様であ
る。この場合、前記導入溝部73と軸孔131の、上端
及び/又は下端が図84で示すように、覆い部で覆われ
ることがある。
【0130】(11)本発明に係るテンプル連結構造を、上
下の連結片9,10をヨロイ6側に設けて構成する場
合、該ヨロイ6を上下2分割片の一体化によって構成す
る場合がある。図114〜115はその一例を示すもの
であり、上下の分割ヨロイ132,133の前端の夫々
に、レンズを抱持するリム135の上下の端部分13
6,137に夫々固定される上のジョイント片139と
下のジョイント片140を一連に連設してなる。該ジョ
イント片付きの上下の分割ヨロイ132,133は、上
下のジョイント片139,140を連結するネジ141
と、上下の連結片9,10とテンプルの連結部12とを
連結する枢軸13としてのネジ13aで連結一体化可能
となされている。そして、上下の分割ヨロイ132,1
33の合体によって形成された凹部20(図114)に
バネ部材21が配設される。
【0131】(12)上下の連結片を、ヨロイ側に設ける場
合もテンプル側に設ける場合も、上下の連結片9,10
間に着脱自在に配設されるバネ部材21は、例えば図1
16〜117に示すようなコイルバネ21aを用いて構
成することもできる。同図は、上下の連結片9,10を
ヨロイ6側に設けた場合を示し、コイルバネ21aの外
側の端部分142を、ヨロイ6の内面側に凹設した円形
凹部143に嵌め入れるようになし、又該コイルバネの
内側の端面145には、連結部12の回動を円滑とする
ために、円板状の支持片146を取り付けている。
【0132】(13)本発明に係るテンプル連結構造は、テ
ンプルの開閉が甘くなりにくいように、即ち、テンプル
が所要のこわさで開閉できるように構成されるものであ
れば、折り畳み状態又は展開状態に向けてテンプルが急
速に回動するように構成されることは必ずしも必要でな
い。
【0133】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係るテンプル連結構造は、ヨロイ又はテン
プルに設けた凹部にバネ部材を嵌め入れることとし、ヨ
ロイ又はテンプルに設けた支持凹部にバネ部材の両端部
分を支持させることとし、或いは、ヨロイ又はテンプル
に設けた凹部にゴム質弾性素材からなるバネ部材を嵌め
入れる等の、弾性変形部を有するバネ部材を上下の連結
片間に着脱自在に配設する構成と、テンプルやヨロイに
設けた連結部を上下の連結片間に挿入し該上下の連結片
と連結部とを枢軸で連結する構成を採用している。従っ
て本発明によるときは、従来のテンプル連結構造におけ
る如く、ロウ付け等の特別な手段によってバネ部材を固
着する必要がなく、該バネ部材を凹部や支持凹部に嵌め
入れる等し、且つ従来のテンプル連結と同様の要領によ
り前記連結部を枢着する組立工程を経るだけで、バネ部
材を自ずから脱落不能に拘束できることとなる。かかる
ことから本発明によるときは、テンプルの開閉が甘くな
りにくいテンプル連結構造を、その組み立て作業能率の
向上と製造コストの低減を図って構成できる。又、所要
の屈曲状態にあるテンプルを折畳み状態や展開状態に向
けて急速に回動させることのできるワンタッチ折畳み・
展開機能を具えたテンプル連結構造を簡素に構成でき、
従って、その組み立て作業能率の向上と製造コストの低
減を期し得ることとなる。
【0134】(2) 又本発明に係るテンプル連結構造は、
上下の連結片と連結部とを、ネジを以ってなる枢軸や取
り外し可能の枢軸によって連結可能とする等、上下の連
結片と連結部とを分離させ得るように枢軸による連結状
態を解除可能とするときは、ネジを取り外して連結部を
分離する等によって連結構造を分解できる。従って、テ
ンプルの開閉が繰り返されてバネ部材のバネ作用が劣化
したときには、そのバネ部材を容易に交換でき、又、そ
の後の組み立てを簡易に行うことができる。
【0135】(3) 前記バネ部材が前記連結部を常時弾性
的に押圧するように構成するときは、テンプルの開閉が
繰り返されて、ネジやピン、軸部等として構成された枢
軸が若干摩耗したときも、テンプルをガタツキなく安定
的に開閉させ得る利点がある。
【0136】(4) テンプルがレンズ部に重なるように折
り畳まれた状態において、該テンプルの先端がレンズ部
から稍浮いた状態となるように構成するときは、バネ部
材の付勢作用によってテンプルが折畳み方向に回動する
際において、テンプルの先端がレンズ部に衝突するのを
防止でき、テンプルやレンズの損傷を防止できることと
なる。仮に衝突したとしてもその衝撃を緩和できる。
【0137】(5) 弾性変形部の前後端に脚部を連設して
バネ部材を構成する場合において、該脚部をU字状乃至
V字状に形成し、該U字状部やV字状部が内方に開放す
るようにその一端縁を前記弾性変形部の前端及び後端に
連設し、且つ該U字状部やV字状部の他端側が前記凹部
の前後面に当接するように構成したときは、該U字状や
V字状を呈する脚部における弾性変形も期待されること
から、テンプル回動の際において、バネ部材に極力無理
な変形を加えることなく有効なバネ作用を発揮させ得る
利点がある。
【0138】(6) バネ部材の両端部分を、テンプルやヨ
ロイの内面側の前後で支持させる構成とする場合は、片
持ち状態でバネ部材を配置する場合とは異なり、非常に
安定した強い弾性復元作用を、長期間に亘って確保でき
る利点がある。又このように構成することにより、細い
バネ部材であっても、所要のバネ作用を安定的に発揮さ
せることができ、細身の眼鏡にも対応可能なテンプル連
結構造を提供できることになる。
【0139】(7) 又上下の連結片に軸孔を設ける一方、
テンプルの上下に、前記軸孔に嵌合して回動し得る軸部
を突設する構成とした場合は、ネジ等の別体の枢軸を以
って連結する場合に比し、上下の連結片と連結部との連
結手間を減じ、連結作業を簡易に行い得る利点がある。
加えて、別体の枢軸を必要としないために部品点数が減
少し、部品管理の容易化を達成でき、これらによって、
眼鏡製造コストの低減を期し得ることとなる。
【0140】(8) 展開状態にあるテンプルを、弾性的に
過大に拡開できるように構成した時は、眼鏡着用時にお
いて側頭部に対するフイット性が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテンプル連結構造を、テンプルを
展開した状態で示す平面図である。
【図2】本発明に係るテンプル連結構造を、一方のテン
プルを折り畳み且つ他方のテンプルを過大に拡開させた
状態を示す平面図である。
【図3】テンプル連結構造を示す斜視図である。
【図4】その分解斜視図である。
【図5】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図であ
る。
【図6】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面図
である。
【図7】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平面
図である。
【図8】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す一
部断面平面図である。
【図9】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す一
部断面平面図である。
【図10】本発明に係るテンプル連結構造の他の態様
を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示す
一部断面平面図である。
【図11】バネ部材を示す斜視図である。
【図12】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図13】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図14】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図15】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図16】バネ部材を示す斜視図である。
【図17】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図18】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図19】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図20】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図21】バネ部材を示す斜視図である。
【図22】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図23】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図24】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図25】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図26】バネ部材を示す斜視図である。
【図27】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図28】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図29】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図30】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す斜視図である。
【図31】その分解斜視図である。
【図32】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図33】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図34】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図35】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図36】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図37】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す斜視図である。
【図38】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図39】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図40】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図41】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図42】バネ部材を示す斜視図である。
【図43】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルが展開した状態と折り畳まれた状態で示
す一部断面平面図である。
【図44】バネ部材を示す斜視図である。
【図45】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図46】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す
一部断面平面図である。
【図47】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図48】バネ部材を示す斜視図である。
【図49】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す斜視図である。
【図50】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図51】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図52】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図53】テンプルを外方に弾性的に拡開した状態を示
す一部断面平面図である。
【図54】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図55】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す平面図である。
【図56】一方のテンプルを折り畳み且つ他方のテンプ
ルを過大に拡開させた状態を示す平面図である。
【図57】そのテンプル連結構造を示す斜視図である。
【図58】その分解斜視図である。
【図59】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図60】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図61】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図62】テンプルを外方に弾性的に拡開した状態を示
す一部断面平面図である。
【図63】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図64】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルを展開した状態で示す一部断面平面図で
ある。
【図65】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図66】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図67】テンプルを過大に拡開させた状態を示す一部
断面平面図である。
【図68】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図69】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を、テンプルを展開した状態で示す一部断面平面図で
ある。
【図70】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図71】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図72】テンプルを過大に拡開させた状態を示す一部
断面平面図である。
【図73】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図74】上下の連結片と連結部とをピンで連結した場
合を示す斜視図である。
【図75】上下の連結片と連結部とを枢軸で連結する他
の態様を示す斜視図である。
【図76】その分解斜視図である。
【図77】その連結作用を説明する平面図である。
【図78】上下の連結片と連結部とを枢軸で連結するそ
の他の態様を示す分解斜視図である。
【図79】上下の連結片と連結部とを連結する作用を説
明する平面図である。
【図80】その連結過程を示す断面図である。
【図81】その連結状態を示す断面図である。
【図82】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図83】そのテンプル連結構造を示す斜視図である。
【図84】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図85】そのテンプル連結構造を示す斜視図である。
【図86】その連結作用を説明する平面図である。
【図87】その連結過程を示す断面図である。
【図88】その連結状態を示す断面図である。
【図89】その連結状態を示す断面図である。
【図90】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図91】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図92】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図93】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図94】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図95】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図96】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図97】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図98】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図99】その連結構造を、テンプルを展開状態で示す
一部断面平面図である。
【図100】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を示す分解斜視図である。
【図101】その連結構造を、テンプルを展開状態で示
す一部断面平面図である。
【図102】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を示す分解斜視図である。
【図103】その連結構造を、テンプルを展開状態で示
す一部断面平面図である。
【図104】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を示す分解斜視図である。
【図105】その連結構造を、テンプルを展開状態で示
す一部断面平面図である。
【図106】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を、テンプルを展開した状態で示す一部断面平面図
である。
【図107】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を、テンプルを展開した状態で示す一部断面平面図
である。
【図108】ヨロイに設けた凹部の底部に開口を設けた
場合を示す斜視図である。
【図109】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様をテンプルが展開した状態で示す一部断面平面図で
ある。
【図110】テンプルを折り畳む際におけるテンプルの
所要の屈曲状態を示す一部断面平面図である。
【図111】テンプルが折り畳まれた状態を示す一部断
面平面図である。
【図112】テンプルを展開する際におけるテンプルの
屈曲状態を示す一部断面平面図である。
【図113】本発明に係るテンプル連結構造のその他の
態様を示す断面図である。
【図114】その斜視図である。
【図115】ヨロイを上下2分割した場合における本発
明に係るテンプル連結構造を示す分解斜視図である。
【図116】バネ部材としてコイルバネを用いた本発明
に係るテンプル連結構造を示す断面図である。
【図117】そのテンプル連結構造におけるヨロイとバ
ネ部材を分解して示す斜視図である。
【図118】従来のテンプル連結構造を示す平面図であ
る。
【図119】その場合におけるテンプルの屈曲状態を示
す平面図である。
【図120】テンプルが屈曲した状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】 1 テンプル連結構造 2 眼鏡 3 レンズ部 5 レンズ部の外側部分 6 ヨロイ 9 連結片 10 連結片 11 テンプル 12 連結部 13 枢軸 20 凹部 21 バネ部材 22 弾性変形部 23 脚部 35 第1の係合面 36 第2の係合面 37 押圧部 39 テンプルの先端 49 支持片部 52 支持片部 57 凹部 59 支持凹部 64 飾り片 69 入口 71 軸孔 72 軸部 73 導入溝部 78a 覆い部 78b 覆い部 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月18日(2002.6.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 眼鏡のテンプル連結構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テンプルの開閉が
甘くなりにくい、即ち、テンプルが所要のこわさで開閉
できる眼鏡のテンプル連結構造に関するものである。
又、所要の屈曲状態にあるテンプルを折り畳み状態又は
展開状態に向けて急速に回動可能となされた眼鏡のテン
プル連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テンプルの開閉が甘くなりにくいように
構成され、又、所要の屈曲状態にあるテンプルを、それ
がレンズ部に重なるように折り畳まれた折り畳み状態、
又はレンズ部の後方に突出する展開状態に向けて急速に
回動するように構成された眼鏡のテンプル連結構造の一
例としては、例えば図118に示すものが提案されてい
る。
【0003】該テンプル連結構造aは、ヨロイbに設け
たヨロイ側連結片cと、テンプルdに設けたテンプル側
連結片eを互いに組み合わせた構成を有する。そして該
ヨロイ側連結片cは、ヨロイbの内面から離れた位置で
突出する連結部fを有し、該連結部fに長孔gが設けら
れている。一方前記テンプル側連結片eは、テンプルの
内面側に突設された箱状支持台hを以って構成されてお
り、該箱状支持台hには、その後端で固定されて前方で
突出する、前端が自由端とされた板バネjが突設されて
いる。そして、該板バネjの前端側部分kが前記連結部
fの外面に当接した状態でテンプルdは展開状態を呈
し、この状態で、テンプル側連結片eの軸孔と前記長孔
gを挿通する連結軸mで、連結片c,e相互が枢着され
ている。
【0004】そしてテンプルdを折り畳む動作は、前記
連結部fの先端角部nが前記板バネjの前端側部分kに
当たって該板バネjの弾性変形を生じさせて行なわれ
る。該テンプルdが、図119に示すようにある程度ま
で屈曲されると、該テンプルdは、板バネjの付勢作用
によって、図119に矢印F1で示す方向に弾性的に急
速に回動せしめられ、最終的には図120に示すよう
に、テンプルdがレンズ部に重なる折畳み状態となる。
逆にこの折畳み状態からテンプルdを開く際は、該テン
プルdを図119に示すようにある程度まで開くと、前
記板バネjの付勢作用によって、図119に矢印F2で
示す方向に弾性的に急速に回動せしめられ、最終的には
図118に示すように、テンプルdが展開状態となり得
る構成のものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記構成
のテンプル連結構造によるときには、ヨロイbに対する
テンプルdの連結手段とは別個に、前記板バネjを前記
箱状支持台hにロウ付等の手段で固着しなければなら
ず、又テンプル連結のために前記長孔gを精密に形成し
なければならず、かかることから連結構造が複雑となっ
て、組み立てに手間を要し製造コストの上昇を招く問題
があった。又前記構成のテンプル連結構造によるとき
は、テンプルの開閉が繰り返されて板バネのバネ作用が
劣化した場合には、該板バネを箱状支持台から分離しな
ければならないが、板バネがロウ付けされているとき
は、その分離が困難であるために修理が容易でなく、そ
のために新たな眼鏡を購入しなければならない不経済も
あった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みて開発された
ものであり、テンプルの開閉が甘くなりにくく、必要に
応じては、所定の屈曲状態にあるテンプルを折り畳み状
態又は展開状態に向けて急速に回動させることができて
眼鏡の取り扱い性を向上でき、しかも連結構造の組立て
の容易な眼鏡のテンプル連結構造の提供を目的とするも
のである。更に進んで、連結構造の分解を可能として、
修理を容易とした眼鏡のテンプル連結構造の提供を目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち、本発明に係
る眼鏡のテンプル連結構造(以下テンプル連結構造とい
う)は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に突
設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上下
の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記
テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であ
って、前記内面側には、前記上下の連結片間において、
内方に開放する凹部が設けられ、該凹部内に、中間部分
が浮いた状態にある弾性変形部とされたバネ部材が、着
脱自在に配設され、該バネ部材は、前記凹部と前記連結
部との間で脱落不能に拘束されている。そして該バネ部
材は、前記弾性変形部の前後端に脚部が屈曲形成され、
該前後の脚部の先端が前記凹部の底面で支持されてな
り、又該脚部は、U字状乃至V字状を呈し、該U字状部
やV字状部が内方に開放するようにその一端縁が前記弾
性変形部の前端及び後端に連設され、且つ該U字状部や
V字状部の他端側が前記凹部の前後面に当接するように
なされている。又前記連結部は、前記テンプルが展開状
態から折り畳み方向に回動する際に、及び、前記テンプ
ルが折り畳み状態から展開方向に回動する際に前記弾性
変形部を外方に向けて押圧する押圧部を有することを特
徴とするものである。
【0008】又本発明に係るテンプル連結構造の他の態
様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設した連
結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結片と
連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプルを
開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、前記
内面側には、前記上下の連結片間において、内方に開放
する凹部が設けられ、該凹部内に、中間部分が浮いた状
態にある弾性変形部とされたバネ部材が、着脱自在に配
設され、該バネ部材は、前記凹部と前記連結部との間で
脱落不能に拘束されている。そして該バネ部材は、前記
弾性変形部の前後端に脚部が屈曲形成され、該前後の脚
部の先端が前記凹部の底面で支持されてなり、又該脚部
は、U字状乃至V字状を呈し、該U字状部やV字状部が
内方に開放するようにその一端縁が前記弾性変形部の前
端及び後端に連設され、且つ該U字状部やV字状部の他
端側が前記凹部の前後面に当接するようになされてい
る。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り
畳み方向に回動する際に、及び、前記テンプルが折り畳
み状態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外
方に向けて押圧する押圧部を有することを特徴とするも
のである。
【0009】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテン
プルを折り畳み状態及び展開状態に向けて急速に回動さ
せることのできる眼鏡のテンプル連結構造であって、前
記内面側には、前記上下の連結片間において、内方に開
放する凹部が設けられ、該凹部内に、中間部分が浮いた
状態にある弾性変形部とされたバネ部材が、着脱自在に
配設され、該バネ部材は、前記凹部と前記連結部との間
で脱落不能に拘束されている。そして該バネ部材は、前
記弾性変形部の前後端に脚部が屈曲形成され、該前後の
脚部の先端が前記凹部の底面で支持されてなり、又該脚
部は、U字状乃至V字状を呈し、該U字状部やV字状部
が内方に開放するようにその一端縁が前記弾性変形部の
前端及び後端に連設され、且つ該U字状部やV字状部の
他端側が前記凹部の前後面に当接するようになされてい
る。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り
畳み方向に回動する際に、及び、前記テンプルが折り畳
み状態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外
方に向け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、
該弾性変形部の弾性復元作用によって、前記テンプルが
折り畳み状態及び展開状態に向けて急速に回動せしめら
れることを特徴とするものである。
【0010】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテンプルを折
り畳み状態及び展開状態に向けて急速に回動させること
のできる眼鏡のテンプル連結構造であって、前記内面側
には、前記上下の連結片間において、内方に開放する凹
部が設けられ、該凹部内に、中間部分が浮いた状態にあ
る弾性変形部とされたバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記凹部と前記連結部との間で脱落
不能に拘束されている。そして該バネ部材は、前記弾性
変形部の前後端に脚部が屈曲形成され、該前後の脚部の
先端が前記凹部の底面で支持されてなり、又該脚部は、
U字状乃至V字状を呈し、該U字状部やV字状部が内方
に開放するようにその一端縁が前記弾性変形部の前端及
び後端に連設され、且つ該U字状部やV字状部の他端側
が前記凹部の前後面に当接するようになされている。又
前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み方
向に回動する際に、及び、前記テンプルが折り畳み状態
から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外方に向
け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、該弾性
変形部の弾性復元作用によって、前記テンプルが折り畳
み状態及び展開状態に向けて急速に回動せしめられるこ
とを特徴とするものである。
【0011】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造で
あって、前記上下の連結片には、前方に向けて開放す
る、円弧状内周面を有する軸孔が設けられる一方、前記
テンプルの連結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動
し得る、前記枢軸としての軸部が突設されている。そし
て前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動き
が規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた
状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設
され、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによ
って内方への脱落が阻止されている。又前記連結部は、
前記テンプルが展開状態から折り畳み方向に回動する際
に、及び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方向に
回動する際に、前記弾性変形部を外方に向けて押圧する
押圧部を有することを特徴とするものである。
【0012】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記上下の連結片には、後方に向けて開放する、円弧状
内周面を有する軸孔が設けられる一方、前記ヨロイの連
結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し得る、前記
枢軸としての軸部が突設されている。そして前記上下の
連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが規制された
状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状態の弾性変
形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設され、該バネ
部材は、前記連結部が連結されることによって内方への
脱落が阻止されている。又前記連結部は、前記テンプル
が展開状態から折り畳み方向に回動する際に、及び、前
記テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動する際に
前記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部を有する
ことを特徴とするものである。
【0013】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造で
あって、前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向
の動きが規制された状態で前記内面側に支持され、且つ
浮いた状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在
に配設され、該バネ部材は、前記連結部が連結されるこ
とによって内方への脱落が阻止されている。そして前記
上下の連結片の夫々には、上下対称の配置で、前方に向
け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部の後部
に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面
を有する軸孔が連設され、前記テンプルの連結部の上下
には、前記軸孔に嵌合して回動し得る、前記枢軸として
の円柱状の軸部が突設されており、該軸部を前記導入溝
部に嵌め入れる際に、前記連結部が前記バネ部材を外方
に弾性的に押圧し、該バネ部材のその後の弾性復元作用
によって、前記軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置す
る内周面に弾性的に押圧される如くなし、これにより、
軸孔からの軸部の脱落が阻止されている。又前記連結部
は、前記テンプルが展開状態から折り畳み方向に回動す
る際に、及び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方
向に回動する際に、前記弾性変形部を外方に向けて押圧
する押圧部を有することを特徴とするものである。
【0014】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
て内方への脱落が阻止されている。そして前記上下の連
結片の夫々には、上下対称の配置で、後方に向け開放す
る導入溝部が設けられ且つ該導入溝部の前部に、連結片
先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面を有する軸
孔が連設され、前記ヨロイの連結部の上下には、前記軸
孔に嵌合して回動し得る、前記枢軸としての円柱状の軸
部が突設されており、該軸部を前記導入溝部に嵌め入れ
る際に、前記連結部が前記バネ部材を外方に弾性的に押
圧し、該バネ部材のその後の弾性復元作用によって、前
記軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置する内周面に弾
性的に押圧される如くなし、これにより、軸孔からの軸
部の脱落が阻止されている。又前記連結部は、前記テン
プルが展開状態から折り畳み方向に回動する際に、及
び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動す
る際に前記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部を
有することを特徴とするものである。
【0015】円弧状内周面を有する軸孔が上下の連結片
に設けられる前記テンプル連結構造において、前記連結
部の上の軸部の上端に、前記上の連結片に設けられてい
る、上下貫通した軸孔の上端周縁部分を覆う如く装飾片
を設けるのがよい。この場合、前記連結部の下の軸部の
下端に、前記下の連結片に設けられている、上下貫通し
た軸孔の下端周縁部分を覆う如く装飾片を設けるのがよ
い。
【0016】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造で
あって、前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向
の動きが規制された状態で前記内面側に支持され、且つ
浮いた状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在
に配設され、該バネ部材は、前記連結部が連結されるこ
とによって内方への脱落が阻止されている。そして前記
上下の連結片の内面側の夫々には、上下対称の配置で、
前方に向け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部
の後部に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の
内周面を有する軸孔が連設されてなり、前記上の連結片
に設けられた導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆わ
れており、又前記テンプルの連結部の上下には、前記軸
孔に嵌合して回動し得る、前記枢軸としての円柱状の軸
部が突設されており、該軸部を前記導入溝部に嵌め入れ
る際に、前記連結部が前記バネ部材を外方に弾性的に押
圧し、該バネ部材のその後の弾性復元作用によって、前
記軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置する内周面に弾
性的に押圧される如くなし、これにより、軸孔からの軸
部の脱落が阻止されている。又前記連結部は、前記テン
プルが展開状態から折り畳み方向に回動する際に、及
び、前記テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動す
る際に、前記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部
を有することを特徴とするものである。
【0017】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上下に
突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、該上
下の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前
記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造で
あって、前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向
の動きが規制された状態で前記内面側に支持され、且つ
浮いた状態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在
に配設され、該バネ部材は、前記連結部が連結されるこ
とによって内方への脱落が阻止されている。そして前記
上下の連結片の内面側の夫々には、上下対称の配置で、
前方に向け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部
の後部に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の
内周面を有する軸孔が連設されてなり、前記上の連結片
に設けられた導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆わ
れると共に、前記下の連結片に設けられた導入溝部と軸
孔の下端は下の覆い部で覆われており、又前記テンプル
の連結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し得る、
前記枢軸としての円柱状の軸部が突設されており、該軸
部を前記導入溝部に嵌め入れる際に、前記連結部が前記
バネ部材を外方に弾性的に押圧し、該バネ部材のその後
の弾性復元作用によって、前記軸部が、前記軸孔の連結
片先側に位置する内周面に弾性的に押圧される如くな
し、これにより、軸孔からの軸部の脱落が阻止されてい
る。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り
畳み方向に回動する際に、及び、前記テンプルが折り畳
み状態から展開方向に回動する際に、前記弾性変形部を
外方に向けて押圧する押圧部を有することを特徴とする
ものである。
【0018】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
て内方への脱落が阻止されている。そして前記上下の連
結片の内面側の夫々には、上下対称の配置で、後方に向
け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部の前部
に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面
を有する軸孔が連設されてなり、前記上の連結片に設け
られた導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆われてお
り、又前記ヨロイの連結部の上下には、前記軸孔に嵌合
して回動し得る、前記枢軸としての円柱状の軸部が突設
されており、該軸部を前記導入溝部に嵌め入れる際に、
前記連結部が前記バネ部材を外方に弾性的に押圧し、該
バネ部材のその後の弾性復元作用によって、前記軸部
が、前記軸孔の連結片先側に位置する内周面に弾性的に
押圧される如くなし、これにより、軸孔からの軸部の脱
落が阻止されている。又前記連結部は、前記テンプルが
展開状態から折り畳み方向に回動する際に、及び、前記
テンプルが折り畳み状態から展開方向に回動する際に前
記弾性変形部を外方に向けて押圧する押圧部を有するこ
とを特徴とするものである。
【0019】又本発明に係るテンプル連結構造のその他
の態様は、テンプルの前側部分の内面側の上下に突設し
た連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の連結
片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テンプ
ルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であって、
前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
て内方への脱落が阻止されている。そして、前記上下の
連結片の内面側の夫々には、上下対称の配置で、後方に
向け開放する導入溝部が設けられ且つ該導入溝部の前部
に、連結片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面
を有する軸孔が連設されてなり、前記上の連結片に設け
られた導入溝部と軸孔の上端は上の覆い部で覆われると
共に、前記下の連結片に設けられた導入溝部と軸孔の下
端は下の覆い部で覆われており、又前記ヨロイの連結部
の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し得る、前記枢軸
としての円柱状の軸部が突設されており、該軸部を前記
導入溝部に嵌め入れる際に、前記連結部が前記バネ部材
を外方に弾性的に押圧し、該バネ部材のその後の弾性復
元作用によって、前記軸部が、前記軸孔の連結片先側に
位置する内周面に弾性的に押圧される如くなし、これに
より、軸孔からの軸部の脱落が阻止されるようになされ
ている。又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から
折り畳み方向に回動する際に、及び、前記テンプルが折
り畳み状態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部
を外方に向けて押圧する押圧部を有することを特徴とす
るものである。
【0020】前記各テンプル連結構造において、展開状
態にあるテンプルは、前記連結部が前記バネ部材の弾性
変形部を外方に向けて弾性変形させながら、更に外方に
開くことができるように構成するのがよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1〜3において本発明に係るテン
プル連結構造1は、眼鏡2のレンズ部3の外側部分5に
設けられて後方に突出するヨロイ6の前後方向所要部
位、例えば、前後方向中央部の内面側7の上下に突設し
た連結片9,10間に、テンプル11の前端側をなす連
結部12を挿入し、該上下の連結片9,10と該連結部
12とをネジ13aを以ってなる枢軸13で連結するこ
とにより、前記テンプル11を開閉可能としてなるもの
である。
【0022】前記上下の連結片9,10と前記連結部1
2には、図4に示すように、同心に挿通孔15,16,
17が設けられ、下の連結片10の挿通孔16はネジ孔
16aとされ、これらの挿通孔15,16,17を挿通
した前記ネジ13aのネジ軸部19が前記ネジ孔16a
に螺合され締め付けられることによって、テンプル11
が前記のように開閉可能とされている。
【0023】前記内面側7には、図4〜5に示すよう
に、前記上下の連結片9,10間において、内方に開放
する、例えば前後に稍長い矩形状の凹部20が設けら
れ、該上下の連結片9,10は、該凹部20の前後方向
の略中央に位置している。そして該凹部20内には、テ
ンプルに付勢作用を与えるバネ部材21が嵌め入れられ
ている。
【0024】該バネ部材21は、例えば図4に示すよう
に、バネ性に富んだステンレス材を以って形成され、矩
形板状をなす弾性変形部22の前後端に脚部23,23
を屈曲形成してなる。該脚部23,23はU字状乃至V
字状を呈し、該U字状部やV字状部が内方に開放するよ
うに、その一端縁25が前記弾性変形部22の前端及び
後端に連設されている。かかる構成を有するバネ部材2
1は、図5に示すように、その前後の脚部23,23の
先端26,26が前記凹部20の底面27の前後で支持
され且つ両脚部の他端側29,29が前記凹部20の前
後面30,31に略当接した状態で、前記凹部20に嵌
め入れられており、この状態で前記弾性変形部22は前
記底面27から浮いた状態にあり、弾性変形部22の内
面32は前記ヨロイ6の内面33と略面一状態にある。
この嵌め入れられた状態にあるバネ部材21は、前記凹
部20と前記連結部12との間で拘束されて脱落が阻止
されている。
【0025】そして前記連結部12は、例えば図4〜5
に示すように、略直角をなす第1の係合面35と第2の
係合面36を有しており、該第1の係合面35は、テン
プル11が図5に示す展開状態において、前記弾性変形
部の内面32に当接できる。又前記第2の係合面36
は、テンプル11が図6に示す折り畳み状態において、
前記弾性変形部の内面32に当接できる。従って、前記
展開状態にあるテンプル11が、折り畳み方向に回動せ
しめられるに伴い、前記第1の係合面35と第2の係合
面36との間をなす角部としての押圧部37が前記弾性
変形部22を、図7に示すように外方に向け押圧して弾
性変形させる。そして該弾性変形部22のその後の弾性
復元作用によって、テンプル11は折り畳み方向に急速
に回動せしめられ、図6、図2に示す折り畳み状態で、
弾性変形部22の内面32が前記第2の係合面36と当
接できる。なお本実施の形態においては、前記弾性変形
部22が第1の係合面35又は第2の係合面36を弾性
的に押圧した状態となるように構成されている。
【0026】然して、前記テンプルの開閉を所要のこわ
さで行なうことができると共に(この点は、以下の各実
施の形態において同様である)、展開状態にあるテンプ
ル11を折り畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧
部37が弾性変形部22を押圧する図7の屈曲状態を経
た後、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用によっ
て、図7に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動せ
しめられ、テンプル11は最終的に、図6に示す如くレ
ンズ部3に折り畳まれた状態となる。本実施の形態にお
いては、この折り畳みは図2に示すように、テンプルの
先端39がレンズ部3に衝合しないように、該レンズ部
3から稍浮いた状態で止まるようになされている。逆
に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開するに伴
い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形部2
2を押圧する図7の屈曲状態を経た後、該弾性変形部2
2のその後の弾性復元作用によって、図7に矢印F2で
示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプル11は
最終的に図5、図1に示す展開状態となる。
【0027】なお本実施の形態においては、前記テンプ
ル11の前端側の外面40が、前記第1の係合面35の
後端41を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記
展開状態にあるテンプル11は図8、図1に示すよう
に、外方に過大に開くことができ、前記第1の係合面3
5の後端部分をなす角部分42が前記弾性変形部22を
外方に向け押圧してこれを弾性的に変形させる。このよ
うに構成する結果、該弾性変形部22の弾性復元作用に
より、過大に開いたテンプル11が弾性的に復帰しよう
とすることに伴い、眼鏡着用時において、側頭部に対す
るフイット性が得られることとなる。
【0028】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、弾性変形部22
が連結部12を、常時弾性的に押圧した状態にあるた
め、テンプル11の展開や折り畳みは、ガタツキのない
安定状態で行われる。
【0029】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0030】又本実施の形態においては、弾性変形部2
2の前後端に設けた脚部23,23がU字状乃至V字状
を呈するため、該脚部23のU字状部やV字状部がその
開放端が狭まる方向で弾性変形することも期待される。
かかることから、バネ部材21に極力無理な変形を加え
ないで有効なバネ作用が得られることになる。
【0031】又本発明に係るテンプル連結構造1は、図
9に示すように、テンプル11の前側部分の外面43
が、前記第1の係合面35の延長として形成されること
がある。このように構成したときは、展開状態にあるテ
ンプル11は、その外面43が前記ヨロイ6の後端45
に支持された状態となるため、それよりも外方に開かれ
ることはない。この場合は、前記フィット性は得られな
い。
【0032】図10〜13は、本発明に係るテンプル連
結構造1のその他の態様を示すものであり、前記第1の
実施の形態における場合と相違するのは、凹部20をテ
ンプル側に設ける一方、該凹部20に嵌め入れられたバ
ネ部材21を弾性変形させる連結部12をヨロイ側に設
けた点である。
【0033】これをより具体的に説明すれば、該テンプ
ル連結構造1は、テンプル11の前側部分の内面側64
の上下に突設した連結片9,10間に、眼鏡2のレンズ
部3の外側部分5に設けられて後方に突出するヨロイ6
の後端部分をなす連結部12を挿入し、該上下の連結片
9,10と該連結部12とをネジ13aを以ってなる枢
軸13で連結することにより、前記テンプル11を開閉
可能としてなるものである。
【0034】前記上下の連結片9,10と前記連結部1
2には、図13に示すように、同心に挿通孔15,1
6,17が設けられ、下の連結片10の挿通孔16はネ
ジ孔16aとされ、これらの挿通孔15,16,17を
挿通した前記ネジ13aのネジ軸部19が前記ネジ孔1
6aに螺合され締め付けられることによって、テンプル
11が前記のように開閉可能とされている。
【0035】前記内面側64には、図13〜14に示す
ように、前記上下の連結片9,10間において、内方に
開放する、例えば前後に稍長い矩形状の凹部20が設け
られ、該上下の連結片9,10は、該凹部20の前後方
向の略中央に位置している。そして該凹部20内には、
テンプルに付勢作用を与えるバネ部材21が嵌め入れら
れている。
【0036】該バネ部材21は、例えば図13に示すよ
うに、バネ性に富んだステンレス材を以って形成され、
矩形板状をなす弾性変形部22の前後端に脚部23,2
3を屈曲形成してなる。該脚部23,23はU字状乃至
V字状を呈し、該U字状部やV字状部が内方に開放する
ように、その一端縁25が前記弾性変形部22の前端及
び後端に連設されている。かかる構成を有するバネ部材
21は、図14に示すように、その前後の脚部23,2
3の先端26,26が前記凹部20の底面27の前後で
支持され且つ両脚部の他端側29,29が前記凹部20
の前後面30,31に略当接した状態で、前記凹部20
に嵌め入れられており、この状態で前記弾性変形部22
は前記底面27から浮いた状態にあり、弾性変形部22
の内面32は前記テンプル11の前側部分の内面65と
略面一状態にある。この嵌め入れられた状態にあるバネ
部材21は、前記凹部20と前記連結部12との間で拘
束されて脱落が阻止されている。
【0037】そして前記連結部12は、図13〜14に
示すように、略直角をなす第1の係合面35と第2の係
合面36を有しており、該第1の係合面35は、テンプ
ル11が図59に示す展開状態において、前記弾性変形
部の内面32に当接でき、又前記第2の係合面36は、
テンプル11が図15に示す折り畳み状態において、前
記弾性変形部の内面32に当接できる。従って、前記展
開状態にあるテンプル11が折り畳み方向に回動せしめ
られるに伴い、前記第1の係合面35と第2の係合面3
6との間をなす角部としての押圧部37が前記弾性変形
部22を、図16に示すように外方に向け押圧して弾性
変形させ、該弾性変形部22のその後の弾性復元作用に
よって、テンプル11は折り畳み方向に急速に回動せし
められ、図15、図11に示す折り畳み状態で、弾性変
形部22の内面32が前記第2の係合面36と当接でき
る。なお本実施の形態においては、前記弾性変形部22
が第1の係合面35又は第2の係合面36を弾性的に押
圧した状態となるように構成されている。
【0038】然して展開状態にあるテンプル11を折り
畳むに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性
変形部22を押圧する図16の屈曲状態を経た後、該弾
性変形部22のその後の弾性復元作用によって、図16
に矢印F1で示す折り畳み方向に急速に回動せしめら
れ、テンプル11は最終的に図15、図11に示す如
く、レンズ部3に折り畳まれた状態となる。本実施の形
態においては、この折り畳みは図11に示すように、テ
ンプルの先端39がレンズ部3に衝合しないように、該
レンズ部3から稍浮いた状態で止まるようになされてい
る。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開する
に伴い、該テンプル11は、前記押圧部37が弾性変形
部22を押圧する図16の屈曲状態を経た後、該弾性変
形部22のその後の弾性復元作用によって、図16に矢
印F2で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テンプ
ル11は最終的に図14、図10に示す展開状態とな
る。
【0039】なお本実施の形態においては、前記ヨロイ
6の後端側の外面66が、前記第1の係合面35の後端
67を境として内方に凹んだ状態にあるため、前記展開
状態にあるテンプル11は図17、図11に示すよう
に、外方に過大に開くことができ、その際、前記第1の
係合面35の後端部分をなす角部分69が前記弾性変形
部22を外方に向け押圧してこれを弾性的に変形させ
る。このように構成する結果、該弾性変形部22の弾性
復元作用により、過大に開いたテンプル11が弾性的に
復帰しようとすることに伴い、眼鏡着用時において、側
頭部に対するフイット性が得られることとなる。
【0040】又本実施の形態においては、前記のよう
に、テンプル11の回動状態によらず、弾性変形部22
が連結部12を、常時弾性的に押圧した状態にあるた
め、テンプルの展開や折り畳みは、ガタツキのない安定
状態で行われる。
【0041】そして、テンプルの開閉が繰り返されるこ
とによって前記バネ部材21のバネ性が劣化した場合に
は、テンプル11を枢着状態に連結する前記ネジ13a
を外すだけの操作によって連結構造を容易に分解でき、
バネ部材21の交換を難無く行うことができる。
【0042】又本実施の形態においては、弾性変形部2
2の前後端に設けた脚部23,23がU字状乃至V字状
を呈するため、該脚部23のV字状部やU字状部がその
開放端が狭まる方向で弾性変形することも期待されるた
め、バネ部材21に極力無理な変形を加えないで有効な
バネ作用が得られることになる。
【0043】又本発明に係るテンプル連結構造1は、図
18に示すように、ヨロイ6の後端側の外面66が、前
記第1の係合面35の延長として形成されることがあ
る。このように構成したときは、展開状態にあるテンプ
ル11は、その前端70が前記ヨロイの外面66に支持
された状態となるため、それよりも外方に開かれること
はない。
【0044】本発明に係るテンプル連結構造1におい
て、上下の連結片9,10と連結部12とを枢軸13で
連結する構成は、前記ネジ13aを用いるものの他、例
えば図19に示す、取外し可能の圧入ピン13bを用い
て連結してもよい。
【0045】又図20〜22は、上下の連結片9,10
と連結部12とを枢軸13で連結する他の態様を示すも
のであり、該上下の連結片9,10に、上下対称の配置
で、前方に向けて開放し且つ入口69が幅狭である、円
弧状の内周面70を有する軸孔71,71を設ける一
方、前記テンプル11の連結部12の上下には、前記軸
孔71,71に嵌合して回動し得る軸部72,72を突
設してなる。該軸部72,72が前記枢軸13を構成す
る。然して図22に示すように、上下の軸孔71,71
の入口69,69に上下の軸部72,72を当てがい且
つ該入口69,69を弾性的に拡大させて該軸部72,
72を軸孔71,71に押し込むことによって、軸部7
2,72でテンプル11が回動可能となる。逆に、上下
の軸部72,72を上下の軸孔71,71から取り外す
ことによって(枢軸13による連結状態を解除すること
によって)連結部12を上下の連結片9,10から分離
でき、これによりバネ部材21を取り外して交換でき
る。
【0046】なお、このように軸孔71,71と軸部7
2,72を設ける場合、前記とは逆に、軸孔を有する連
結片をテンプル側に設けると共に、軸部を有する連結部
をヨロイ側に設ける構成としてもよい。この場合は、前
記入口69が後方に向けて開放することとなる。
【0047】図23は、上下の連結片9,10と連結部
12とを枢軸13で連結するその他の態様を示すもので
あり、該上下の連結片9,10の夫々に、上下対称の配
置で、導入溝部73と軸孔71を連設状態に設けてな
る。該導入溝部73は、図23〜24に示すように、前
方に向け開放して後方に延びる細幅の溝部であり、該導
入溝部73の後部に、連結片先側75に向けて稍張り出
す如く、円弧状の内周面70を有する前記軸孔71を連
設してなり、該軸孔71の中心76が前記導入溝部73
の幅方向中心77よりも連結片先側75に位置する如く
なされている。又前記テンプル11の連結部12の上下
には、前記軸孔71に嵌合して回動し得る円柱状の軸部
72,72が突設されている。そして図24に一点鎖線
で示す状態から実線で示す状態に、前記軸部72を前記
導入溝部73を通して前記軸孔71に嵌め入れる際、図
25に示すように前記連結部12が前記バネ部材21を
外方に弾性的に押圧し、該バネ部材21のその後の弾性
復元作用によって、図26に示すように、前記軸部13
が、軸孔71の連結片先側に位置する内周面70aに向
けて弾性的に押圧される如くなし、これにより、軸孔7
1からの軸部72の脱落が阻止されるようになされてい
る。即ち図24に示すように、軸部72が前記導入溝部
73側に移動しようとした場合、連結片先側に位置する
軸孔の内周面70aと、前記導入溝部の連結片先側に位
置する辺部78との接続部分をなす係合部79とが係合
することによって、軸部72の脱落が阻止されることに
なる。
【0048】そして、図26に示すように軸部72が軸
孔71に嵌合した状態で、両軸部72,72でテンプル
11が回動可能となる。逆に、上下の軸孔71,71か
ら上下の軸部72,72を取り外すことによって、連結
部12を上下の連結片9,10から分離でき、これによ
り、バネ部材21を取り外して交換できる。なお、この
ように軸孔71,71と軸部72,72を設ける場合、
前記とは逆に、軸孔を有する連結片をテンプル側に設
け、且つ、軸部を有する連結部をヨロイ側に設ける構成
としてもよい。
【0049】図27〜28は、図20〜22及び図23
〜26に示す場合において、前記テンプル11の連結部
12の上下に突設された上下の軸部72,72に、表面
側が球面を呈する偏平な円形板状の飾り片64を固定し
た場合を示すものであり、該飾り片64の直径は、上下
の連結片9,10に設けた、上下の貫通した軸孔71の
上端の周縁部分及び下端の周縁部分を覆い隠すように設
定されている。これにより、上下の軸部72,72を上
下の軸孔71,71に嵌め入れた状態において、前記軸
部の端部68が丸見えになるのを防止し、テンプル連結
部分の見栄えを向上させ得ると共に、軸孔71部分に汚
れが付着するのを防止できる。更には、軸孔71に軸部
72を嵌め入れる際に、軸孔部分に傷が付いたときも、
この傷を覆い隠すことが可能であり、テンプル連結部分
の見栄えを向上できる。なお、前記装飾片64の大きさ
や形態、着色模様等は、適宜に設定できる。この場合、
目立ちやすい上の軸部72aにのみ飾り片64が設けら
れることもある。
【0050】又図29〜30は、上下の連結片9,10
と連結部12とを枢軸13で連結するその他の態様を示
すものであり、上下の連結片9,10の夫々の内面側に
は、上下対称の配置で導入溝部73と軸孔71を連設状
態に凹設してなる。従って図29、図34に示すよう
に、上の連結片9に設けられた導入溝部73と軸孔71
の上端は上の覆い部78aで覆われ、上の連結片9の上
面9aは平面状を呈している。又下の連結片10に設け
られた導入溝部73と軸孔71の下端は下の覆い部78
bで覆われ、下の連結片10の下面10aは平面状を呈
している。そして前記と同様、前記導入溝部73は、図
31に示すように、前方に向け開放して後方に延びる細
幅の溝部であり、該導入溝部73の後端に、連結片先側
75に向けて稍張り出す如く、円形状の内周面70を有
する前記軸孔71を連設してなり、該軸孔71の中心7
6が前記導入溝73の幅方向中心77よりも連結片先側
75に位置する如くなされている。
【0051】又前記テンプル11の連結部12の上下に
は、図29に示すように、前記軸孔71に嵌合して回動
し得る円柱状の軸部72,72が突設されている。そし
て図31に一点鎖線で示す状態から実線で示す状態に、
前記軸部72を前記導入溝部73を通して前記軸孔71
に嵌め入れる際、図32に示すように前記連結部12が
前記バネ部材21を外方に弾性的に押圧し、該バネ部材
21のその後の弾性復元作用によって、図33、図3
1、図34に示すように、前記軸部72が、軸孔71の
連結片先側に位置する内周面70aに向けて弾性的に押
圧される如くなし、これにより、軸孔71からの軸部7
2の脱落が阻止されるようになされている。即ち図31
に示すように、軸部72が前記導入溝部73側に移動し
ようとした場合、連結片先側に位置する軸孔の内周面7
0aと、前記導入溝部の連結片先側に位置する辺部78
との接続部分をなす係合部79とが係合することによっ
て、軸部72の脱落が阻止されることになる。
【0052】そして、図33〜34に示すように軸部7
2が軸孔71に嵌合した状態で、両軸部72,72でテ
ンプル11が回動可能となる。逆に、上下の軸孔71,
71から上下の軸部72,72を取り外すことによっ
て、連結部12を上下の連結片9,10から分離でき、
これにより、バネ部材21を取り外して交換できる。な
お、このように軸孔71,71と軸部72,72を設け
る場合、前記とは逆に、軸孔を有する連結片をテンプル
側に設け、且つ、軸部を有する連結部をヨロイ側に設け
る構成としてもよい。
【0053】このように構成する場合は、前記軸孔71
や導入溝部73が露出状態になるのを防止でき、又、軸
部72を導入溝部73にスライドさせて軸孔71に嵌め
入れる際に、該導入溝部73等に傷がついた場合にもこ
の傷が前記覆い部78a,78bによって覆い隠される
ことになり、テンプル連結部分の見栄えを向上させるこ
とができる。加えて、覆い部78a,78bが導入溝部
73及び軸孔71を補強できるため、上下の連結片とテ
ンプルの連結部との連結を嵌合方式で簡易に行うことが
できながら、該上下の連結片に導入溝部と軸孔を設けた
ことによる連結片の強度低下を覆い部78a,78bで
極力防止でき、安定的なテンプル連結を達成できること
となる。
【0054】なお、眼鏡着用状態で目立ちやすい上の連
結片9のみに覆い部78aを設け、下連結片10では前
記導入溝部73及び軸孔71が下方に開放状態とするこ
ともある。 〔その他の実施の形態〕
【0055】(1) 前記実施の形態においては、前記弾性
変形部22が、前記第1の係合面35又は前記第2の係
合面36を弾性的に押圧した状態となるように構成され
ているが、該弾性変形部の内面32は、第1の係合面3
5や第2の係合面36に単に当接状態となるように(バ
ネ作用が働かない状態)構成されることもある。
【0056】(2) 本発明に係るテンプル連結構造を、例
えば図20〜34に示すように、上下の連結片9,10
に設けた軸孔71,71と、連結部12の上下に突設し
た軸部72,72との連結によって構成する場合、前記
バネ部材21及びその配設の構成は、上下の連結片間
に、前後方向及び上下方向の動きが規制された状態でヨ
ロイ又はテンプルの内面側に着脱自在に配設され、且つ
前記連結部12が上下の連結片9,10に連結されるこ
とによって内方への脱落が阻止されるものであれば、各
種に構成できる。その構成の一例を、図35〜68に基
づいて説明する。なおこれらの図における、上下の連結
片と連結部との連結構成は、図4〜5に基づいて説明し
た本発明のテンプル連結構造におけると同様、上下の連
結片と連結部とをネジ13aを以ってなる枢軸13で連
結した場合に関するものではあるが、上下の連結片と連
結部とを枢軸で連結する点においては共通するため、バ
ネ部材21に関連した構成を、便宜上、これらの図によ
って説明するものである。
【0057】図35〜36に示すバネ部材21は、バネ
性に富んだステンレス材を以って形成され、矩形板状を
なす弾性変形部22の前後端に、凹部の底面27に向け
て突出する脚部23,23を屈曲形成してなる。そして
該バネ部材21は、前記凹部20に嵌め入れられた状態
で、その脚部23,23の先端46,46が、前記凹部
20の前後面30,31の下端に略当接している。この
嵌め入れられた状態にあるバネ部材21は、前記連結部
12に規制されて脱落が阻止されている。
【0058】又図37〜38に示すバネ部材21は、バ
ネ性に富んだステンレス材を以って円弧状に形成されて
おり、前記凹部20に嵌め入れられた状態で、その先端
47,47が前記凹部20の前後面30,31の下端に
略当接している。この嵌め入れられた状態にあるバネ部
材21は、前記連結部12に規制されて脱落が阻止され
ている。
【0059】又図39〜40に示すバネ部材21は、バ
ネ性に富んだステンレス材を以って形成され、前記凹部
20の底面27に当接する支持片部49と、前記連結部
12によって弾性変形せしめられる弾性変形部22とを
具え、該支持片部49と弾性変形部22の前端相互及び
後端相互が連結されてなる、前後に長い中空パイプ状に
形成されている。そして前記凹部20に嵌め入れられた
状態で、該バネ部材21の前記支持片部49の前後端5
0,51が前記凹部20の前後面30,31に略当接し
ている。この嵌め入れられた状態にあるバネ部材21
は、前記連結部12に規制されて脱落が阻止されてい
る。
【0060】又図41〜42に示すバネ部材21は、バ
ネ性に富んだステンレス材を以って形成され、前記凹部
20の底面27に当接する支持片部52の一端部に、該
支持片部52と略平行する弾性変形部22を連設してな
るU字状に形成されている。そして前記凹部20に嵌め
入れられた状態で、前記支持片部52の前後端53,5
5が前記凹部20の前後面30,31の下端に略当接し
ている。この嵌め入れられた状態にあるバネ部材21
は、前記連結部12に規制されて脱落が阻止されてい
る。
【0061】又図43に示すバネ部材21は、バネ性に
富んだステンレス材を以って、前後に長い矩形板状に形
成され、その両端部分60,60が前記前後の支持凹部
59,59に嵌め入れられてヨロイ6に支持されてい
る。この状態で、前記バネ部材の中間部分としての弾性
変形部22は前記凹部57の底面61から浮いた状態に
あり、弾性変形部22の内面32はヨロイの内面33と
略面一状態にある。このように支持凹部59,59に支
持された状態のバネ部材21は、前記支持凹部59と前
記連結部12との間で拘束されて脱落が阻止されてい
る。
【0062】又図44に示すバネ部材21は、丸軸状に
形成され、その両端部分60,60が前記前後の支持凹
部59,59に嵌め入れられている。この状態で、前記
バネ部材の中間部分としての弾性変形部22は前記凹部
57の底面61から浮いた状態にある。なお該バネ部材
21は、前記丸軸状をなすものに代えて、例えば図45
に示すような角軸状をなすものを採用してもよい。
【0063】又図46〜47に示すバネ部材21は、丸
軸状に形成され、その両端部分は外方に屈曲せしめら
れ、その屈曲した端部分60,60が前記前後の支持凹
部59,59に嵌め入れられている。この状態で、前記
バネ部材21の中間部分としての弾性変形部22は前記
凹部57の底面61から浮いた状態にある。該バネ部材
21は、前記丸軸状をなすものに代えて、例えば図48
に示すような角軸状をなすものを採用してもよい。
【0064】又図49に示すバネ部材21は、ゴム質弾
性素材からなり且つ前後に長いブロック状を呈し、その
前後の端面63,63が前記凹部20の前後面30,3
1に略当接した状態で該凹部20に嵌め入れられ、その
内面32はヨロイの内面33と略面一状態にある。この
嵌め入れられた状態にあるバネ部材21は、前記凹部2
0と前記連結部12との間で脱落不能に拘束されてい
る。
【0065】又図50〜51に示すバネ部材21は、前
後に長い屈曲板からなり、その屈曲両端部分83,83
が、ヨロイ6の内面側の前後に突設された突部80,8
0とヨロイ内面81とのコーナ部分としての前後の凹部
82,82で支持されている。そして該バネ部材21の
中間部分は、浮いた状態の弾性変形部22とされてい
る。該バネ部材21は、着脱自在であり、その前後方向
の動きが前後の突部80,80で規制され、且つ上下方
向の動きが上下の連結片9,10で規制されている。
【0066】又図52〜53に示すバネ部材21は、前
後に長い屈曲板からなり、その屈曲後端部分87が、ヨ
ロイ内面81と、ヨロイ6の内面側の後部に設けた突部
85のコーナ部分としての凹部89で支持され、且つバ
ネ部材21の前端部分90が、ヨロイの内面側の前部に
設けた台座部86に載せられている。そして該バネ部材
21の中間部分は、浮いた状態の弾性変形部22とされ
ている。該バネ部材21は、着脱自在であり、その前後
方向の動きが前記突部85と、前記台座部86の前端に
連なる屈曲面91で規制され、且つ上下方向の動きが上
下の連結片9,10で規制されている。なお前記突部8
5と台座部86は、前後逆の配置とされてもよい。
【0067】又図54〜55に示すバネ部材21は、前
後に長い屈曲板からなり、その屈曲前端部分93が該溝
部92に嵌め入れられると共に、バネ部材の屈曲後端部
分95が、前記内面側の後部をなす平坦面96に支持さ
れ、その中間部分は、浮いた状態の弾性変形部22とさ
れている。該バネ部材21は、着脱自在であり、その前
後方向の動きが前記溝部92で規制され、且つ上下方向
の動きが上下の連結片9,10で規制されている。な
お、前記溝部としての凹部と平坦面96は、前後逆の配
置とされてもよい。
【0068】又図56〜57に示すバネ部材21は、前
後に長い屈曲板からなり、その屈曲両端部分には孔部9
9,99が設けられ、該突部97を孔部99に挿入した
状態で、バネ部材21は着脱自在である。該突部97と
孔部99との係合によって、バネ部材21は、前後方向
の動きと上下方向の動きが規制されている。そして該バ
ネ部材21の中間部分は、浮いた状態の弾性変形部22
とされている。
【0069】又図58〜59に示すバネ部材21は、1
本の線材を屈曲して形成されて前後に長く形成され、そ
の両端部分が円弧状に屈曲せしめられて、前記突部10
0,100を挿入させる孔部101,101が設けられ
ている。該前後の孔部101,101に前後の突部10
0,100が挿入せしめられた状態でバネ部材21は着
脱自在である。そしてバネ部材21は、前記突部100
と孔部101との係合によって、前後方向の動きと上下
方向の動きが規制されている。又該バネ部材21の中間
部分は、浮いた状態の弾性変形部22とされている。
【0070】又図60〜61に示すバネ部材21は、1
本の線材を屈曲して形成されて前後に長く形成され、そ
の前端部分が角形に屈曲せしめられており、ヨロイ6の
内面側の後端に突設された突部102を挿入させる孔部
103が設けられている。又バネ部材21の前端部分
は、外方に向けて屈曲されている。そして、前記角柱状
の突部102を角形の孔部103に挿入させ且つバネ部
材21の前端屈曲部105の先端106をヨロイ内面8
1に当接させることによって、該バネ部材21が着脱自
在に配設されている。そしてバネ部材21は、前記突部
102と孔部103との係合によって前後方向の動きが
規制され、且つ上下方向の動きが上下の連結片9,10
で規制されている。又該バネ部材21の中間部分は、浮
いた状態の弾性変形部22とされている。なお前記突部
102は、前記内面側の前部に突設されることもある。
【0071】又図62〜63に示すバネ部材21は、前
後に長い屈曲板として形成され、その屈曲前端部分11
1には、前記突部109を挿通させるための孔部112
が設けられる一方、屈曲後端部分113は、前記溝部1
10に挿入可能となされている。そして、前記突部10
9を孔部112に挿入せしめ且つ屈曲後端部分113を
前記溝部110に嵌め入れることにより、バネ部材21
は着脱自在に配設されており、孔部112への突部10
9の挿入及び溝部110への屈曲後端部分113の挿入
によって、バネ部材21の前後方向の動きが規制されて
いる。又上下の連結片9,10によって、バネ部材21
の上下方向の動きが規制されている。そして中間部分
は、浮いた状態の弾性変形部22とされている。なお突
部109と溝部110は、前後逆の配置でもよい。
【0072】又図64〜65に示すバネ部材21は、前
後に長い平板からなり、その後端部分には、ヨロイの内
面側の後端に設けた突部113を挿入させるための筒部
116が設けられると共に、バネ部材の前端部分117
は、前記台座部115で支持される。そして、前記突部
113を筒部116に挿入させ且つ台座部115でバネ
部材の前端部分117を支持させることにより、バネ部
材21は着脱自在に配設される。筒部116への突部1
13の挿入によって(ある程度ゆとりのある挿入状態)
バネ部材21の前後方向の動きが規制されると共に、上
下の連結片9,10によってバネ部材の上下方向の動き
が規制されている。そして中間部分は、浮いた状態の弾
性変形部22とされている。なお、前記突部113と台
座部115は前後逆の配置とされてもよい。
【0073】又図66に示すバネ部材21は、前後いず
れかの端部分で前記内面側に着脱可能に取り付けられ且
つ他端部分が自由端とされた片持ち状態で設けられてお
り、その一端に設けた軸部119が、ヨロイの内面側に
設けた孔部120に着脱可能に挿入されている。又図6
7は片持ち状態で設けられた他の態様を示すものであ
り、ヨロイの内面側の前後いずれかに突設した突部12
1が、バネ部材の一端部分に設けた筒部122に着脱自
在に挿入されている。
【0074】又図68に示すバネ部材21は、コイルバ
ネ21aを用いて構成されている。同図は、上下の連結
片9,10をヨロイ6側に設けた場合を示し、コイルバ
ネ21aの外側の端部分142が、ヨロイ6の内面側に
凹設した円形凹部143に嵌め入れられ、該コイルバネ
の内側の端面145には、連結部12の回動を円滑とす
るために、円板状の支持片146を取り付けている。
【0075】(3) 前記凹部20や前記凹部57は、バネ
部材の中間部分を浮いた状態の弾性変形部となし、且つ
該弾性変形部を、前記押圧部によって外方に向け弾性変
形させ得るものであるならば、その底部123には、眼
鏡デザイン上、例えば図69に示すような開口125が
設けられることもある。
【0076】(4) 前記バネ部材21は、前記の他、形状
記憶合金等のバネ性に富む金属素材や、バネ性に富むプ
ラスチック素材等を用いて構成することができる。
【0077】(5) テンプル11がレンズ部3に重なるよ
うに折り畳まれた状態において、支障のない場合は、テ
ンプルの先端39がレンズ部3に当たる場合もある。
【0078】(6) 図70は、テンプル又はヨロイに設け
る連結部12の他の態様を示すものであり、該連結部1
2は、略直角をなす2面126,127の夫々に支持突
部129,129を設けた構成を有している。テンプル
11が展開した状態においては、図70に示すように、
前記一方の面126に突設した支持突部129,129
が前記弾性変形部22の内面32に当接する。そして、
押圧部37(本実施の形態においては、面127の支持
突部129)が前記弾性変形部22を押圧する図71の
屈曲状態を経た後、前記弾性変形部22のその後の弾性
復元作用によってテンプル11は、図71に矢印で示す
折り畳み方向に急速に回動せしめられる。テンプル11
が折り畳まれた状態においては、図72に示すように、
他方の面127に突設した支持突部129,129が前
記弾性変形部22の内面32に当接するように構成され
ている。逆に、折り畳み状態にあるテンプル11を展開
するに伴い、該テンプル11は、前記押圧部37(本実
施の形態においては、面126の支持突部129)が弾
性変形部22を押圧する図73の屈曲状態を経た後、該
弾性変形部22のその後の弾性復元作用によって、図7
3に矢印で示す展開方向に急速に回動せしめられ、テン
プル11は、最終的に図70に示す展開状態となる。
【0079】(7) 連結部12に設ける押圧部37の構成
は、ヨロイ側又はテンプル側に設けた弾性変形部22
を、テンプル11の回動に伴って外方に弾性変形させ得
るものであれば、前記したものには特定されず、各種に
構成され得る。
【0080】(8) 前記凹部20に嵌め入れられるバネ部
材21の形態や、前後の支持凹部59,59に両端部分
が支持される板状や棒状を呈するバネ部材21の形態
は、押圧部37による弾性変形部22の弾性変形が可能
である限り、前記実施の形態で示したものには特定され
ない。
【0081】(9) 前記枢軸13は、テンプルを開閉可能
に連結できる限り、割りピン状に構成したり、頭部付き
の軸部とその先端に圧入状態に嵌着されるキャップとか
ら構成する等、各種に構成できる。
【0082】(10)本発明に係る連結構造が、上下の連結
片9,10をヨロイ6側に設けて構成される場合、該上
下の連結片9,10は、該ヨロイ6の前後方向所要部位
の内面側の上下に突設されればよいのであり、その突設
部位を、前後方向の中央部に限定する必要はない。前端
部位や、図74に示すような後端部位、或いは前端寄り
部位や後端寄り部位等の所要部位に設定することができ
る。又上下の連結片9,10をヨロイ6側に設ける場合
において、図74に示すように、該上下の連結片9,1
0の夫々に、上下対称の配置で、前方に向け開放する導
入溝部73を設け、且つ該導入溝部73の後部に、連結
片先側に向けて曲がるように、円弧状の内周面を有する
軸孔131を連設するときは、該導入溝部73の溝幅
は、例えば図24に示すような等幅には特定されず、開
放側130を幅広に構成してもよい。このことは、上下
の連結片をテンプル側に設ける場合も同様である。この
場合、前記導入溝部73と軸孔131の、上端及び/又
は下端が図29で示すように、覆い部で覆われることが
ある。
【0083】(11)本発明に係るテンプル連結構造を、上
下の連結片9,10をヨロイ6側に設けて構成する場
合、該ヨロイ6を上下2分割片の一体化によって構成す
る場合がある。図75〜76はその一例を示すものであ
り、上下の分割ヨロイ132,133の前端の夫々に、
レンズを抱持するリム135の上下の端部分136,1
37に夫々固定される上のジョイント片139と下のジ
ョイント片140を一連に連設してなる。該ジョイント
片付きの上下の分割ヨロイ132,133は、上下のジ
ョイント片139,140を連結するネジ141と、上
下の連結片9,10とテンプルの連結部12とを連結す
る枢軸13としてのネジ13aで連結一体化可能となさ
れている。そして、上下の分割ヨロイ132,133の
合体によって形成された凹部20(図75)にバネ部材
21が配設される。
【0084】(12)本発明に係るテンプル連結構造は、テ
ンプルの開閉が甘くなりにくいように、即ち、テンプル
が所要のこわさで開閉できるように構成されるものであ
れば、折り畳み状態又は展開状態に向けてテンプルが急
速に回動するように構成されることは必ずしも必要でな
い。
【0085】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係るテンプル連結構造は、ヨロイ又はテン
プルに設けた凹部にバネ部材を嵌め入れることとし、ヨ
ロイ又はテンプルに設けた支持凹部にバネ部材の両端部
分を支持させることとし、或いは、ヨロイ又はテンプル
に設けた凹部にゴム質弾性素材からなるバネ部材を嵌め
入れる等の、弾性変形部を有するバネ部材を上下の連結
片間に着脱自在に配設する構成と、テンプルやヨロイに
設けた連結部を上下の連結片間に挿入し該上下の連結片
と連結部とを枢軸で連結する構成を採用している。従っ
て本発明によるときは、従来のテンプル連結構造におけ
る如く、ロウ付け等の特別な手段によってバネ部材を固
着する必要がなく、該バネ部材を凹部や支持凹部に嵌め
入れる等し、且つ従来のテンプル連結と同様の要領によ
り前記連結部を枢着する組立工程を経るだけで、バネ部
材を自ずから脱落不能に拘束できることとなる。かかる
ことから本発明によるときは、テンプルの開閉が甘くな
りにくいテンプル連結構造を、その組み立て作業能率の
向上と製造コストの低減を図って構成できる。又、所要
の屈曲状態にあるテンプルを折畳み状態や展開状態に向
けて急速に回動させることのできるワンタッチ折畳み・
展開機能を具えたテンプル連結構造を簡素に構成でき、
従って、その組み立て作業能率の向上と製造コストの低
減を期し得ることとなる。
【0086】(2) 又本発明に係るテンプル連結構造は、
上下の連結片と連結部とを、ネジを以ってなる枢軸や取
り外し可能の枢軸によって連結可能とする等、上下の連
結片と連結部とを分離させ得るように枢軸による連結状
態を解除可能とするときは、ネジを取り外して連結部を
分離する等によって連結構造を分解できる。従って、テ
ンプルの開閉が繰り返されてバネ部材のバネ作用が劣化
したときには、そのバネ部材を容易に交換でき、又、そ
の後の組み立てを簡易に行うことができる。
【0087】(3) 前記バネ部材が前記連結部を常時弾性
的に押圧するように構成するときは、テンプルの開閉が
繰り返されて、ネジやピン、軸部等として構成された枢
軸が若干摩耗したときも、テンプルをガタツキなく安定
的に開閉させ得る利点がある。
【0088】(4) テンプルがレンズ部に重なるように折
り畳まれた状態において、該テンプルの先端がレンズ部
から稍浮いた状態となるように構成するときは、バネ部
材の付勢作用によってテンプルが折畳み方向に回動する
際において、テンプルの先端がレンズ部に衝突するのを
防止でき、テンプルやレンズの損傷を防止できることと
なる。仮に衝突したとしてもその衝撃を緩和できる。
【0089】(5) 弾性変形部の前後端に脚部を連設して
バネ部材を構成する場合において、該脚部をU字状乃至
V字状に形成し、該U字状部やV字状部が内方に開放す
るようにその一端縁を前記弾性変形部の前端及び後端に
連設し、且つ該U字状部やV字状部の他端側が前記凹部
の前後面に当接するように構成したときは、該U字状や
V字状を呈する脚部における弾性変形も期待されること
から、テンプル回動の際において、バネ部材に極力無理
な変形を加えることなく有効なバネ作用を発揮させ得る
利点がある。
【0090】(6) バネ部材の両端部分を、テンプルやヨ
ロイの内面側の前後で支持させる構成とする場合は、片
持ち状態でバネ部材を配置する場合とは異なり、非常に
安定した強い弾性復元作用を、長期間に亘って確保でき
る利点がある。又このように構成することにより、細い
バネ部材であっても、所要のバネ作用を安定的に発揮さ
せることができ、細身の眼鏡にも対応可能なテンプル連
結構造を提供できることになる。
【0091】(7) 又上下の連結片に軸孔を設ける一方、
テンプルの上下に、又はヨロイの上下に、前記軸孔に嵌
合して回動し得る軸部を突設する構成とした場合は、ネ
ジ等の別体の枢軸を以って連結する場合に比し、上下の
連結片と連結部との連結手間を減じ、連結作業を簡易に
行い得る利点がある。加えて、別体の枢軸を必要としな
いために部品点数が減少し、部品管理の容易化を達成で
き、これらによって、眼鏡製造コストの低減を期し得る
こととなる。
【0092】(8) 展開状態にあるテンプルを、弾性的に
過大に拡開できるように構成した時は、眼鏡着用時にお
いて側頭部に対するフイット性が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテンプル連結構造を、テンプルを
展開した状態で示す平面図である。
【図2】本発明に係るテンプル連結構造を、一方のテン
プルを折り畳み且つ他方のテンプルを過大に拡開させた
状態を示す平面図である。
【図3】テンプル連結構造を示す斜視図である。
【図4】その分解斜視図である。
【図5】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図であ
る。
【図6】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面図
である。
【図7】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平面
図である。
【図8】テンプルを外方に過大に拡開した状態を示す一
部断面平面図である。
【図9】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す一
部断面平面図である。
【図10】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す平面図である。
【図11】一方のテンプルを折り畳み且つ他方のテンプ
ルを過大に拡開させた状態を示す平面図である。
【図12】そのテンプル連結構造を示す斜視図である。
【図13】その分解斜視図である。
【図14】テンプルの展開状態を示す一部断面平面図で
ある。
【図15】テンプルの折り畳み状態を示す一部断面平面
図である。
【図16】テンプルの所要の屈曲状態を示す一部断面平
面図である。
【図17】テンプルを外方に弾性的に拡開した状態を示
す一部断面平面図である。
【図18】テンプルが外方に過大に開かない場合を示す
一部断面平面図である。
【図19】上下の連結片と連結部とをピンで連結した場
合を示す斜視図である。
【図20】上下の連結片と連結部とを枢軸で連結する他
の態様を示す斜視図である。
【図21】その分解斜視図である。
【図22】その連結作用を説明する平面図である。
【図23】上下の連結片と連結部とを枢軸で連結するそ
の他の態様を示す分解斜視図である。
【図24】上下の連結片と連結部とを連結する作用を説
明する平面図である。
【図25】その連結過程を示す断面図である。
【図26】その連結状態を示す断面図である。
【図27】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図28】そのテンプル連結構造を示す斜視図である。
【図29】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す分解斜視図である。
【図30】そのテンプル連結構造を示す斜視図である。
【図31】その連結作用を説明する平面図である。
【図32】その連結過程を示す断面図である。
【図33】その連結状態を示す断面図である。
【図34】その連結状態を示す断面図である。
【図35】バネ部材の他の態様をその使用状態で示す断
面図である。
【図36】バネ部材を示す斜視図である。
【図37】バネ部材のその他の態様をその使用状態で示
す断面図である。
【図38】バネ部材を示す斜視図である。
【図39】バネ部材のその他の態様をその使用状態で示
す断面図である。
【図40】バネ部材を示す斜視図である。
【図41】バネ部材のその他の態様をその使用状態で示
す断面図である。
【図42】バネ部材を示す斜視図である。
【図43】バネ部材のその他の態様をその使用状態で示
す断面図である。
【図44】バネ部材のその他の態様をその使用状態で示
す断面図である。
【図45】バネ部材を示す斜視図である。
【図46】バネ部材のその他の態様をその使用状態で示
す断面図である。
【図47】バネ部材を示す斜視図である。
【図48】バネ部材を示す斜視図である。
【図49】バネ部材のその他の態様をその使用状態で示
す断面図である。
【図50】本発明に係るバネ部材のその他の態様を示す
斜視図である。
【図51】そのバネ部材の使用状態を示す断面図であ
る。
【図52】本発明に係るバネ部材のその他の態様を示す
斜視図である。
【図53】そのバネ部材の使用状態を示す断面図であ
る。
【図54】本発明に係るバネ部材のその他の態様を示す
斜視図である。
【図55】そのバネ部材の使用状態を示す断面図であ
る。
【図56】本発明に係るバネ部材のその他の態様を示す
斜視図である。
【図57】そのバネ部材の使用状態を示す断面図であ
る。
【図58】本発明に係るバネ部材のその他の態様を示す
斜視図である。
【図59】そのバネ部材の使用状態を示す断面図であ
る。
【図60】本発明に係るバネ部材のその他の態様を示す
斜視図である。
【図61】そのバネ部材の使用状態を示す断面図であ
る。
【図62】本発明に係るバネ部材のその他の態様を示す
斜視図である。
【図63】そのバネ部材の使用状態を示す断面図であ
る。
【図64】本発明に係るバネ部材のその他の態様を示す
斜視図である。
【図65】そのバネ部材の使用状態を示す断面図であ
る。
【図66】バネ部材のその他の態様をその使用状態で示
す断面図である。
【図67】バネ部材のその他の態様をその使用状態で示
す断面図である。
【図68】バネ部材のその他の態様をその使用状態で示
す断面図である。
【図69】ヨロイに設けた凹部の底部に開口を設けた場
合を示す斜視図である。
【図70】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様をテンプルが展開した状態で示す一部断面平面図であ
る。
【図71】テンプルを折り畳む際におけるテンプルの所
要の屈曲状態を示す一部断面平面図である。
【図72】テンプルが折り畳まれた状態を示す一部断面
平面図である。
【図73】テンプルを展開する際におけるテンプルの屈
曲状態を示す一部断面平面図である。
【図74】本発明に係るテンプル連結構造のその他の態
様を示す断面図である。
【図75】その斜視図である。
【図76】ヨロイを上下2分割した場合における本発明
に係るテンプル連結構造を示す分解斜視図である。
【図77】従来のテンプル連結構造を示す平面図であ
る。
【図78】その場合におけるテンプルの屈曲状態を示す
平面図である。
【図79】テンプルが屈曲した状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】 1 テンプル連結構造 2 眼鏡 3 レンズ部 5 レンズ部の外側部分 6 ヨロイ 9 連結片 10 連結片 11 テンプル 12 連結部 13 枢軸 20 凹部 21 バネ部材 22 弾性変形部 23 脚部 35 第1の係合面 36 第2の係合面 37 押圧部 39 テンプルの先端 49 支持片部 52 支持片部 57 凹部 59 支持凹部 64 飾り片 69 入口 71 軸孔 72 軸部 73 導入溝部 78a 覆い部 78b 覆い部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【図22】
【図45】
【図1】
【図2】
【図4】
【図21】
【図31】
【図36】
【図3】
【図5】
【図7】
【図38】
【図8】
【図9】
【図10】
【図24】
【図11】
【図12】
【図34】
【図40】
【図42】
【図47】
【図48】
【図13】
【図14】
【図16】
【図15】
【図17】
【図18】
【図79】
【図19】
【図20】
【図77】
【図23】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図32】
【図30】
【図33】
【図35】
【図37】
【図39】
【図54】
【図56】
【図41】
【図43】
【図50】
【図51】
【図44】
【図46】
【図58】
【図62】
【図49】
【図52】
【図53】
【図78】
【図55】
【図57】
【図60】
【図64】
【図59】
【図61】
【図65】
【図69】
【図63】
【図66】
【図71】
【図67】
【図68】
【図72】
【図70】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上
    下に突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、
    該上下の連結片と連結部とを枢軸で連結することによ
    り、前記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結
    構造であって、 前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
    規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
    態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
    れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
    て内方への脱落が阻止されており、 又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み
    方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折り畳み状
    態から展開方向に回動する際に、前記弾性変形部を外方
    に向けて押圧する押圧部を有することを特徴とする眼鏡
    におけるテンプル連結構造。
  2. 【請求項2】 テンプルの前側部分の内面側の上下に突
    設した連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の
    連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テ
    ンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であっ
    て、 前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
    規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
    態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
    れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
    て内方への脱落が阻止されており、 又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み
    方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折り畳み状
    態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外方に
    向けて押圧する押圧部を有することを特徴とする眼鏡に
    おけるテンプル連結構造。
  3. 【請求項3】 ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上
    下に突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、
    該上下の連結片と連結部とを枢軸で連結することによ
    り、前記テンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結
    構造であって、 前記上下の連結片間に、前記内面側に設けた凹部で両端
    部分が支持され且つ中間部分は浮いた状態にある弾性変
    形部とされたバネ部材が、着脱自在に配設され、該バネ
    部材は、前記凹部と前記連結部との間で脱落不能に拘束
    されており、 又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み
    方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折り畳み状
    態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外方に
    向けて押圧する押圧部を有することを特徴とする眼鏡に
    おけるテンプル連結構造。
  4. 【請求項4】 テンプルの前側部分の内面側の上下に突
    設した連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の
    連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テ
    ンプルを開閉可能とした眼鏡のテンプル連結構造であっ
    て、 前記上下の連結片間に、前記内面側に設けた凹部で両端
    部分が支持され且つ中間部分は浮いた状態にある弾性変
    形部とされたバネ部材が、着脱自在に配設され、該バネ
    部材は、前記凹部と前記連結部との間で脱落不能に拘束
    されており、 又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み
    方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折り畳み状
    態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外方に
    向けて押圧する押圧部を有することを特徴とする眼鏡に
    おけるテンプル連結構造。
  5. 【請求項5】 ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上
    下に突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、
    該上下の連結片と連結部とを枢軸で連結することによ
    り、前記テンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあ
    るテンプルを折り畳み状態又は展開状態に向けて急速に
    回動させることのできる眼鏡のテンプル連結構造であっ
    て、 前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
    規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
    態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
    れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
    て内方への脱落が阻止されており、 又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み
    方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折り畳み状
    態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外方に
    向け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、該弾
    性変形部の弾性復元作用によって、前記テンプルが折り
    畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動せしめられる
    ことを特徴とする眼鏡におけるテンプル連結構造。
  6. 【請求項6】 テンプルの前側部分の内面側の上下に突
    設した連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の
    連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テ
    ンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテンプル
    を折り畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動させる
    ことのできる眼鏡のテンプル連結構造であって、 前記上下の連結片間に、前後方向及び上下方向の動きが
    規制された状態で前記内面側に支持され、且つ浮いた状
    態の弾性変形部を有したバネ部材が、着脱自在に配設さ
    れ、該バネ部材は、前記連結部が連結されることによっ
    て内方への脱落が阻止されており、 又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み
    方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折り畳み状
    態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外方に
    向け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、該弾
    性変形部の弾性復元作用によって、前記テンプルが折り
    畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動せしめられる
    ことを特徴とする眼鏡におけるテンプル連結構造。
  7. 【請求項7】 ヨロイの前後方向所要部位の内面側の上
    下に突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入し、
    該上下の連結片と連結部とを枢軸で連結することによ
    り、前記テンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあ
    るテンプルを折り畳み状態又は展開状態に向けて急速に
    回動させることのできる眼鏡のテンプル連結構造であっ
    て、 前記上下の連結片間に、前記内面側に設けた凹部で両端
    部分が支持され且つ中間部分は浮いた状態にある弾性変
    形部とされたバネ部材が、着脱自在に配設され、該バネ
    部材は、前記凹部と前記連結部との間で脱落不能に拘束
    されており、 又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み
    方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折り畳み状
    態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外方に
    向け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、該弾
    性変形部の弾性復元作用によって、前記テンプルが折り
    畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動せしめられる
    ことを特徴とする眼鏡におけるテンプル連結構造。
  8. 【請求項8】 テンプルの前側部分の内面側の上下に突
    設した連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下の
    連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記テ
    ンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテンプル
    を折り畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動させる
    ことのできる眼鏡のテンプル連結構造であって、 前記上下の連結片間に、前記内面側に設けた凹部で両端
    部分が支持され且つ中間部分は浮いた状態にある弾性変
    形部とされたバネ部材が、着脱自在に配設され、該バネ
    部材は、前記凹部と前記連結部との間で脱落不能に拘束
    されており、 又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み
    方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折り畳み状
    態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外方に
    向け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、該弾
    性変形部の弾性復元作用によって、前記テンプルが折り
    畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動せしめられる
    ことを特徴とする眼鏡におけるテンプル連結構造。
  9. 【請求項9】 前記内面側には、前記上下の連結片間に
    おいて、内方に開放する凹部が設けられ、該凹部内に、
    前記弾性変形部の前後端に脚部を屈曲形成してなる前記
    バネ部材を嵌め入れ、且つ該前後の脚部の先端を前記凹
    部の底面で支持させ、前記テンプルの回動に伴う前記押
    圧部の押圧により前記弾性変形部を外方に向けて弾性変
    形可能としたことを特徴とする請求項3、4、7又は8
    記載の眼鏡におけるテンプル連結構造。
  10. 【請求項10】 バネ部材の前記脚部は、U字状乃至V
    字状を呈し、該U字状部やV字状部が内方に開放するよ
    うにその一端縁が前記弾性変形部の前端及び後端に連設
    され、且つ該U字状部やV字状部の他端側が前記凹部の
    前後面に当接するようになされていることを特徴とする
    請求項9記載の眼鏡におけるテンプル連結構造。
  11. 【請求項11】 前記内面側には、前記上下の連結片間
    において、内方に開放する凹部が設けられ、該凹部内に
    は、その底面に当接する支持片部と、前記押圧部によっ
    て弾性変形せしめられる弾性変形部とを具え、該支持片
    部と弾性変形部の前端相互及び後端相互が連結されてな
    る中空パイプ状に形成された前記バネ部材が嵌め入れら
    れており、前記テンプルの回動に伴う前記押圧部の押圧
    により前記弾性変形部を外方に向けて弾性変形可能とし
    たことを特徴とする請求項3、4、7又は8記載の眼鏡
    におけるテンプル連結構造。
  12. 【請求項12】 前記内面側には、前記上下の連結片間
    において、内方に開放する凹部が設けられ、該凹部内に
    は、その底面に当接する支持片部の一端部に、該支持片
    部と略平行する弾性変形部を連設してなるU字状を呈す
    る前記バネ部材が嵌め入れられており、前記テンプルの
    回動に伴う前記押圧部の押圧により前記弾性変形部を外
    方に向けて弾性変形可能としたことを特徴とする請求項
    3、4、7又は8記載の眼鏡におけるテンプル連結構
    造。
  13. 【請求項13】 ヨロイの前後方向所要部位の内面側の
    上下に突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入
    し、該上下の連結片と連結部とを枢軸で連結することに
    より、前記テンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態に
    あるテンプルを折り畳み状態又は展開状態に向けて急速
    に回動させることのできる眼鏡のテンプル連結構造であ
    って、 前記上下の連結片間に凹部が設けられると共に、該凹部
    の開放端の前後に支持凹部が連設されており、該前後の
    支持凹部に、平板状又は棒状に形成されたバネ部材の両
    端部分が着脱自在に嵌め入れられ、該バネ部材は、前記
    支持凹部と前記連結部との間で脱落不能に拘束されると
    共に該バネ部材の中間部分は、浮いた状態にある弾性変
    形部とされており、 又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み
    方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折り畳み状
    態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外方に
    向け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、該弾
    性変形部の弾性復元作用によって、前記テンプルが折り
    畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動せしめられる
    ことを特徴とする眼鏡におけるテンプル連結構造。
  14. 【請求項14】 テンプルの前側部分の内面側の上下に
    突設した連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下
    の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記
    テンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテンプ
    ルを折り畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動させ
    ることのできる眼鏡のテンプル連結構造であって、 前記上下の連結片間に凹部が設けられると共に、該凹部
    の開放端の前後に支持凹部が連設されており、該前後の
    支持凹部に、平板状又は棒状に形成されたバネ部材の両
    端部分が着脱自在に嵌め入れられ、該バネ部材は、前記
    支持凹部と前記連結部との間で脱落不能に拘束されると
    共に該バネ部材の中間部分は、浮いた状態にある弾性変
    形部とされており、 又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み
    方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折り畳み状
    態から展開方向に回動する際に前記弾性変形部を外方に
    向け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、該弾
    性変形部の弾性復元作用によって、前記テンプルが折り
    畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動せしめられる
    ことを特徴とする眼鏡におけるテンプル連結構造。
  15. 【請求項15】 ヨロイの前後方向所要部位の内面側の
    上下に突設した連結片間に、テンプルの連結部を挿入
    し、該上下の連結片と連結部とを枢軸で連結することに
    より、前記テンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態に
    あるテンプルを折り畳み状態又は展開状態に向けて急速
    に回動させることのできる眼鏡のテンプル連結構造であ
    って、 前記上下の連結片間に、ゴム質弾性素材からなるバネ部
    材が前記ヨロイの内面側に設けた凹部に着脱自在に嵌め
    入れられ、該バネ部材は、前記嵌合凹部と前記連結部と
    の間で脱落不能に拘束されており、 又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み
    方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折り畳み状
    態から展開方向に回動する際に前記バネ部材を外方に向
    け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、該バネ
    部材の弾性復元作用によって、前記テンプルが折り畳み
    状態又は展開状態に向けて急速に回動せしめられること
    を特徴とする眼鏡におけるテンプル連結構造。
  16. 【請求項16】 テンプルの前側部分の内面側の上下に
    突設した連結片間に、ヨロイの連結部を挿入し、該上下
    の連結片と連結部とを枢軸で連結することにより、前記
    テンプルを開閉可能とし、所要の屈曲状態にあるテンプ
    ルを折り畳み状態又は展開状態に向けて急速に回動させ
    ることのできる眼鏡のテンプル連結構造であって、 前記上下の連結片間に、ゴム質弾性素材からなるバネ部
    材が前記ヨロイの内面側に設けた凹部に着脱自在に嵌め
    入れられ、該バネ部材は、前記嵌合凹部と前記連結部と
    の間で脱落不能に拘束されており、 又前記連結部は、前記テンプルが展開状態から折り畳み
    方向に回動する際に、或いは前記テンプルが折り畳み状
    態から展開方向に回動する際に前記バネ部材を外方に向
    け押圧してこれを弾性変形させる押圧部を有し、該バネ
    部材の弾性復元作用によって、前記テンプルが折り畳み
    状態又は展開状態に向けて急速に回動せしめられること
    を特徴とする眼鏡におけるテンプル連結構造。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれかに記載の眼
    鏡におけるテンプル連結構造において、展開状態にある
    テンプルは、前記連結部が前記バネ部材の弾性変形部を
    外方に向けて弾性変形させながら、更に外方に開くこと
    ができるように構成されていることを特徴とする眼鏡に
    おけるテンプル連結構造。
  18. 【請求項18】 前記上下の連結片に、前方に向けて開
    放する、円弧状内周面を有する軸孔を設ける一方、前記
    テンプルの連結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動
    し得る軸部を突設したことを特徴とする請求項1、3、
    5、7、13又は15記載の眼鏡におけるテンプル連結
    構造。
  19. 【請求項19】 前記上下の連結片に、後方に向けて開
    放する、円弧状内周面を有する軸孔を設ける一方、前記
    ヨロイの連結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し
    得る軸部を突設したことを特徴とする請求項2、4、
    6、8、14又は16記載の眼鏡におけるテンプル連結
    構造。
  20. 【請求項20】 前記上下の連結片の夫々に、上下対称
    の配置で、前方に向け開放する導入溝部を設け且つ該導
    入溝部の後部に、連結片先側に向けて曲がるように、円
    弧状の内周面を有する軸孔を連設し、前記テンプルの連
    結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し得る円柱状
    の軸部を突設し、該軸部を前記導入溝部に嵌め入れる際
    に、前記連結部が前記バネ部材を外方に弾性的に押圧
    し、該バネ部材のその後の弾性復元作用によって、前記
    軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置する内周面に弾性
    的に押圧される如くなし、これにより、軸孔からの軸部
    の脱落が阻止されるようになされていることを特徴とす
    る請求項1、3、5、7、13又は15記載の眼鏡にお
    けるテンプル連結構造。
  21. 【請求項21】 前記上下の連結片の夫々に、上下対称
    の配置で、後方に向け開放する導入溝部を設け且つ該導
    入溝部の前部に、連結片先側に向けて曲がるように、円
    弧状の内周面を有する軸孔を連設し、前記テンプルの連
    結部の上下には、前記軸孔に嵌合して回動し得る円柱状
    の軸部を突設し、該軸部を前記導入溝部に嵌め入れる際
    に、前記連結部が前記バネ部材を外方に弾性的に押圧
    し、該バネ部材のその後の弾性復元作用によって、前記
    軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置する内周面に弾性
    的に押圧される如くなし、これにより、軸孔からの軸部
    の脱落が阻止されるようになされていることを特徴とす
    る請求項2、4、6、8、14又は16記載の眼鏡にお
    けるテンプル連結構造。
  22. 【請求項22】 前記連結部の上の軸部の上端に、前記
    上の連結片に設けられている、上下貫通した軸孔の上端
    周縁部分を覆う如く装飾片を設けたことを特徴とする請
    求項18〜21のいずれかに記載の眼鏡におけるテンプ
    ル連結構造。
  23. 【請求項23】 前記連結部の下の軸部の下端に、前記
    下の連結片に設けられている、上下貫通した軸孔の下端
    周縁部分を覆う如く装飾片を設けたことを特徴とする請
    求項22記載の眼鏡におけるテンプル連結構造。
  24. 【請求項24】 前記上下の連結片の内面側の夫々に、
    上下対称の配置で、前方に向け開放する導入溝部を設け
    且つ該導入溝部の後部に、連結片先側に向けて曲がるよ
    うに、円弧状の内周面を有する軸孔を連設してなり、前
    記上の連結片に設けられた導入溝部と軸孔の上端は上の
    覆い部で覆われており、又前記テンプルの連結部の上下
    には、前記軸孔に嵌合して回動し得る円柱状の軸部を突
    設し、該軸部を前記導入溝部に嵌め入れる際に、前記連
    結部が前記バネ部材を外方に弾性的に押圧し、該バネ部
    材のその後の弾性復元作用によって、前記軸部が、前記
    軸孔の連結片先側に位置する内周面に弾性的に押圧され
    る如くなし、これにより、軸孔からの軸部の脱落が阻止
    されるようになされていることを特徴とする請求項1、
    3、5、7、13又は15記載の眼鏡におけるテンプル
    連結構造。
  25. 【請求項25】 前記上下の連結片の内面側の夫々に、
    上下対称の配置で、前方に向け開放する導入溝部を設け
    且つ該導入溝部の後部に、連結片先側に向けて曲がるよ
    うに、円弧状の内周面を有する軸孔を連設してなり、前
    記上の連結片に設けられた導入溝部と軸孔の上端は上の
    覆い部で覆われると共に、前記下の連結片に設けられた
    導入溝部と軸孔の下端は下の覆い部で覆われており、又
    前記テンプルの連結部の上下には、前記軸孔に嵌合して
    回動し得る円柱状の軸部を突設し、該軸部を前記導入溝
    部に嵌め入れる際に、前記連結部が前記バネ部材を外方
    に弾性的に押圧し、該バネ部材のその後の弾性復元作用
    によって、前記軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置す
    る内周面に弾性的に押圧される如くなし、これにより、
    軸孔からの軸部の脱落が阻止されるようになされている
    ことを特徴とする請求項1、3、5、7、13又は15
    記載の眼鏡におけるテンプル連結構造。
  26. 【請求項26】 前記上下の連結片の内面側の夫々に、
    上下対称の配置で、後方に向け開放する導入溝部を設け
    且つ該導入溝部の前部に、連結片先側に向けて曲がるよ
    うに、円弧状の内周面を有する軸孔を連設してなり、前
    記上の連結片に設けられた導入溝部と軸孔の上端は上の
    覆い部で覆われており、又前記テンプルの連結部の上下
    には、前記軸孔に嵌合して回動し得る円柱状の軸部を突
    設し、該軸部を前記導入溝部に嵌め入れる際に、前記連
    結部が前記バネ部材を外方に弾性的に押圧し、該バネ部
    材のその後の弾性復元作用によって、前記軸部が、前記
    軸孔の連結片先側に位置する内周面に弾性的に押圧され
    る如くなし、これにより、軸孔からの軸部の脱落が阻止
    されるようになされていることを特徴とする請求項2、
    4、6、8、14又は16記載の眼鏡におけるテンプル
    連結構造。
  27. 【請求項27】 前記上下の連結片の内面側の夫々に、
    上下対称の配置で、後方に向け開放する導入溝部を設け
    且つ該導入溝部の前部に、連結片先側に向けて曲がるよ
    うに、円弧状の内周面を有する軸孔を連設してなり、前
    記上の連結片に設けられた導入溝部と軸孔の上端は上の
    覆い部で覆われると共に、前記下の連結片に設けられた
    導入溝部と軸孔の下端は下の覆い部で覆われており、又
    前記テンプルの連結部の上下には、前記軸孔に嵌合して
    回動し得る円柱状の軸部を突設し、該軸部を前記導入溝
    部に嵌め入れる際に、前記連結部が前記バネ部材を外方
    に弾性的に押圧し、該バネ部材のその後の弾性復元作用
    によって、前記軸部が、前記軸孔の連結片先側に位置す
    る内周面に弾性的に押圧される如くなし、これにより、
    軸孔からの軸部の脱落が阻止されるようになされている
    ことを特徴とする請求項2、4、6、8、14又は16
    記載の眼鏡におけるテンプル連結構造。
  28. 【請求項28】 テンプルがレンズ部に重なるように折
    り畳まれた状態において、該テンプルの先端がレンズ部
    から稍浮いた状態となることを特徴とする請求項1〜2
    7のいずれかに記載の眼鏡におけるテンプル連結構造。
  29. 【請求項29】 テンプルがレンズ部に重なるように折
    り畳まれるときに、該テンプルの先端がレンズ部に衝突
    しないように該先端がレンズ部から稍浮いた状態となる
    ことを特徴とする請求項1〜27のいずれかに記載の眼
    鏡におけるテンプル連結構造。
  30. 【請求項30】 前記上下の連結片と前記連結部とを分
    離させ得るように前記枢軸による連結状態を解除可能と
    し、該解除した状態で、前記バネ部材を取り外し可能と
    したことを特徴とする請求項1〜29のいずれかに記載
    の眼鏡におけるテンプル連結構造。
  31. 【請求項31】 前記枢軸をネジを以って形成し、該ネ
    ジを取り外して前記連結部を分離することにより、前記
    バネ部材を取り外し可能としたことを特徴とする請求項
    1〜29のいずれかに記載の眼鏡におけるテンプル連結
    構造。
  32. 【請求項32】 前記バネ部材が前記連結部を常時弾性
    的に押圧することを特徴とする請求項1〜19のいずれ
    かに記載の眼鏡におけるテンプル連結構造。
JP2001178811A 2000-10-11 2001-06-13 眼鏡のテンプル連結構造 Expired - Fee Related JP3345407B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001178811A JP3345407B2 (ja) 2000-10-11 2001-06-13 眼鏡のテンプル連結構造

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000310797 2000-10-11
JP2000-310797 2001-01-23
JP2001014508 2001-01-23
JP2001-14508 2001-01-23
JP2001178811A JP3345407B2 (ja) 2000-10-11 2001-06-13 眼鏡のテンプル連結構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002296547A true JP2002296547A (ja) 2002-10-09
JP3345407B2 JP3345407B2 (ja) 2002-11-18

Family

ID=27344906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001178811A Expired - Fee Related JP3345407B2 (ja) 2000-10-11 2001-06-13 眼鏡のテンプル連結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3345407B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005201927A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2007537468A (ja) * 2004-05-13 2007-12-20 アイシー・ベルリン・ブリレンプロドゥクツィオーンス・ゲーエムベーハー メガネ
JP2007537467A (ja) * 2004-05-13 2007-12-20 アイシー・ベルリン・ブリレンプロドゥクツィオーンス・ゲーエムベーハー 眼鏡
GB2503354A (en) * 2012-06-19 2013-12-25 Sio Ltd A spectacles assembly with an R-shaped leaf spring
FR2997769A1 (fr) * 2012-11-08 2014-05-09 Marius Morel France Sas Charniere et branche de lunettes
EP2846181A1 (en) * 2013-09-06 2015-03-11 Action Eyewear Corp. Screw-less joint structure for eyeglass frames and temples
WO2017046718A1 (en) * 2015-09-15 2017-03-23 Barton Perreira, Llc Frame joint and hinge for eyewear
IT201700109546A1 (it) * 2017-09-29 2019-03-29 Visottica Ind Spa Cerniera bistabile a lamella elastica per occhiali
JP2021081550A (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 株式会社アイウェア メビウス ねじ無し蝶番
WO2021224486A1 (de) * 2020-05-07 2021-11-11 Mykita Studio Gmbh Brillengelenk

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005201927A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2007537468A (ja) * 2004-05-13 2007-12-20 アイシー・ベルリン・ブリレンプロドゥクツィオーンス・ゲーエムベーハー メガネ
JP2007537467A (ja) * 2004-05-13 2007-12-20 アイシー・ベルリン・ブリレンプロドゥクツィオーンス・ゲーエムベーハー 眼鏡
JP4727657B2 (ja) * 2004-05-13 2011-07-20 アイシー・ベルリン・ブリレンプロドゥクツィオーンス・ゲーエムベーハー メガネ
GB2503354B (en) * 2012-06-19 2015-03-25 Sio Ltd Spectacles assembly including a leaf spring
GB2503354A (en) * 2012-06-19 2013-12-25 Sio Ltd A spectacles assembly with an R-shaped leaf spring
FR2997769A1 (fr) * 2012-11-08 2014-05-09 Marius Morel France Sas Charniere et branche de lunettes
EP2846181A1 (en) * 2013-09-06 2015-03-11 Action Eyewear Corp. Screw-less joint structure for eyeglass frames and temples
US9188796B2 (en) 2013-09-06 2015-11-17 Action Eyewear Corp. Screw-less joint structure for eyeglass frames and temples
WO2017046718A1 (en) * 2015-09-15 2017-03-23 Barton Perreira, Llc Frame joint and hinge for eyewear
US9684188B2 (en) 2015-09-15 2017-06-20 Barton Perreira, Llc Frame joint and hinge for eyewear
IT201700109546A1 (it) * 2017-09-29 2019-03-29 Visottica Ind Spa Cerniera bistabile a lamella elastica per occhiali
JP2021081550A (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 株式会社アイウェア メビウス ねじ無し蝶番
WO2021224486A1 (de) * 2020-05-07 2021-11-11 Mykita Studio Gmbh Brillengelenk

Also Published As

Publication number Publication date
JP3345407B2 (ja) 2002-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4727657B2 (ja) メガネ
US5963296A (en) Detachable cam-biased eyeglass temples
JP2002296547A (ja) 眼鏡のテンプル連結構造
US5791015A (en) Eyeglass hinge
JP2007086696A (ja) 眼鏡
JP2000352698A (ja) 眼鏡のレンズ止着機構
JP2003215506A (ja) 眼鏡のテンプル連結構造
US2803994A (en) Ophthalmic mountings
EP1156358B1 (en) Rim lock of glasses frame and glasses frame
JP2002268017A (ja) 眼鏡の新テンプル連結構造
CN108572464B (zh) 眼镜换片结构
EP3674777A1 (en) Eyeglasses including eyeglass temples having hinge structure and eyeglass temples mounted thereto
US6045223A (en) Nose pad device for glasses
JP2015219268A (ja) 蝶番構造
EP1524547A1 (en) Elastic hinge particularly for monobloc temples
JP3090155U (ja) 眼鏡のテンプル連結装置
JP2003195228A (ja) 眼鏡のノッチ式テンプル開閉機構
JP2008238868A (ja) ワイパーブレード
WO2022180819A1 (ja) 眼鏡
KR102047239B1 (ko) 안경테용 탄성 힌지 조립체
KR102566429B1 (ko) 안경테의 탄성 힌지조립체
JP3018870U (ja) 眼鏡の分解式バネ丁番
JP3027573B1 (ja) 眼鏡テンプルの外側方向拡開装置
JP2001013468A (ja) 眼鏡の丁番構造
EP0716331A1 (en) Improved eyeglass frame

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020723

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees