JP2002295974A - 粉粒体の噴流式加熱乾燥方法および装置 - Google Patents
粉粒体の噴流式加熱乾燥方法および装置Info
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Abstract
間で正確に加熱乾燥することができ、熱エネルギーの節
約ができ、樹脂成形機に直結設置可能な程度に小型化可
能で、また、加熱温度の制御が簡単な粉粒体の噴流式加
熱乾燥装置を提供する。 【解決手段】加熱乾燥ホッパ1に供給された粉粒体mの
下方から加熱気体の噴流AIを供給することによって、
粉粒体mを加熱乾燥する噴流式加熱乾燥装置20であっ
て、加熱乾燥の対象である粉粒体mを、この粉粒体の標
準加熱温度より高い温度になるように加熱気体AIの噴
流を供給して、加熱乾燥する。
Description
ックなどの樹脂成形機に供給するプラスチックペレット
等の粉粒体を加熱乾燥ホッパに供給し、この加熱乾燥ホ
ッパの下方から粉粒体に加熱気体の噴流を供給すること
によって、この粉粒体を加熱乾燥する噴流式加熱乾燥方
法および装置に関する。
給される原材料のプラスチックペレットなどの粉粒体
は、射出直前に一定の温度で一定の乾燥度であることが
要求される。この温度と乾燥度は、具体的には、プラス
チックについては、水分率は0.02%〜0.1%程
度、温度は80℃〜160℃程度であるが、粉粒体の種
類、成形方法や形状に応じて定められ、さらに、定めら
れた温度及び乾燥度に対するバラ付きの許容度はかなり
厳しいものである。
トルの原料であるPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)等を上記したような射出直前に要求される高温で長
時間乾燥すると加水分解反応が起こり、分子量の低下に
よる製品強度の低下の問題、アセトアルデヒドの生成に
よる製品への臭気の残留の問題等が発生する。さらに、
高温状態が継続されると、材料としての性質が変化する
問題や、ブロッキングの問題もある。
1−230670号公報において、いわゆる流動槽式の
粉粒体乾燥装置が提案されており、このものは、粉粒体
を連続的、短時間に所定の温度と乾燥度にすることがで
きたが、装置が大きくなり、個々の樹脂成形機に直結設
置して用いることは困難であった。
の加熱乾燥も行うことができるものとして、実登253
7880号公報では、粉粒体の混合装置が提案されてお
り、この装置の概要を図6に示す。
Aの上部に設けられ、下方から供給される噴流により、
その内部に貯留した複数種類の粉粒体を噴き上げ、これ
によって、粉粒体を混合する混合ホッパ101、この混
合ホッパ101から導出される導出気体から微粉粒を集
塵する集塵器104、この導出気体をその吸引側に接続
し吸引することで混合ホッパー101に噴流を生じさせ
るブロア105、混合ホッパ101に供給される複数の
異なる粉粒体をそれぞれ貯留した複数の材料ホッパ11
1、材料ホッパ111と混合ホッパ101を接続する管
路109a、混合ホッパ101からの導出気体をブロア
105の吸引側に接続する管路109c、管路109a
の管端に設けられ吸引される外気を濾過するフィルタ1
10を備えている。
ら、混合対象である粉粒体を分離回収する分離器101
aが設けられ、その下部には混合された粉粒体を樹脂成
形機Cの投入ホッパCAへ排出する排出路101bが設
けられている。
接続される部分は、傾斜接続部109bとされ、前記排
出路101bに対して、図示するように、鋭角で合流接
続されている。
は、個々に貯留された粉粒体を計量して排出する計量器
111aが設置されている。樹脂成形機Cの投入ホッパ
CAには、このホッパCAに貯留された粉粒体の貯留量
が一定レベルより少なくなったかどうかを検知するレベ
ルゲージCLが設けられている。
混合ホッパ101の排出路101bに設けられた開閉弁
(不図示)を閉じ、樹脂成形機Cの投入ホッパCAへの
粉粒体の排出を阻止した状態で、ブロア105を作動さ
せ、管路109c、109b、109aに吸引力を供給
し、それぞれの材料ホッパ111の計量器111aを作
動させて、樹脂成形機Cに供給すべき混合粉粒体の比率
になるように、必要な粉粒体を計量し、供給させる。
は、吸引空気による噴流に伴なわれ混合ホッパー101
に移送され、効率よく混合される。また、この装置は、
混合ホッパ101に供給される空気に加熱手段を設ける
ことで、粉粒体を混合するだけでなく、加熱乾燥もする
ことができるものであった。
うに、装置全体は小型化でき、樹脂成形機に直結設置す
ることができるものであるが、噴流を単に粉粒体の混合
に用いるだけで、粉粒体の加熱乾燥については、積極的
な配慮はされず、また、そのための具体的な制御方法も
示されていなかった。
解決しようとするもので、プラスチックなど樹脂成形機
に供給する粉粒体を、ブロッキングを生じることなく短
時間で正確に加熱乾燥することができ、熱エネルギーの
節約ができ、樹脂成形機に直結設置可能な程度に小型化
可能で、また、加熱温度の制御が簡単な粉粒体の噴流式
加熱乾燥方法および装置を提供することを目的としてい
る。
効率的な混合用として認識されていた噴流式混合装置が
持つ第1の特性、つまり、噴流によって粉粒体がバラバ
ラになるので高温加熱しても粉粒体同士がくっつき合う
ブロッキングを生じにくいという抗ブロッキング特性、
第2の特性、つまり、噴流によって混合だけでなく温度
伝播も効率的になるという熱伝播特性、第3の特性、つ
まり、制御対象である粉粒体を噴流によって分散させる
ことでバラバラの単位で捉え、熱の分散も早く局部加熱
がなく、噴流全体に渡る温度分布が均一あるいは定常的
になるという熱分散特性を見出し、これを粉粒体の加熱
乾燥に積極有効利用するという、全く新規な発想の下に
発明されたものである。
熱乾燥方法は、加熱乾燥ホッパに供給された粉粒体の下
方から加熱気体の噴流を供給することによって、この粉
粒体を加熱乾燥する噴流式加熱乾燥方法であって、加熱
乾燥の対象である粉粒体を、この粉粒体の標準加熱温度
より高い温度になるように加熱気体の噴流を供給して、
加熱乾燥することを特徴とする。
とは、大気、及び、加熱乾燥対象である粉粒体に悪影響
を与えない気体、例えば、窒素ガスなどをさす。また、
粉粒体には、プラスチックペレットなどの合成樹脂粉粒
だけでなく、錠剤や、小麦、大麦、米などの穀粒なども
含まれる。
の特性、抗ブロッキング特性を利用して、粉粒体をその
標準加熱温度、つまり、通常の通気式とか滞留式とか呼
ばれる加熱乾燥方法で定められている粉粒体相互間のブ
ロッキングを生じさせないための標準加熱温度より高い
温度になるように加熱気体の噴流を供給して、加熱乾燥
するもので、噴流の抗ブロッキング特性のため、高温で
もブロッキングが発生せず、一方、高温加熱のため、通
常の加熱乾燥では2、3時間要する所を半時間程度で粉
粒体の加熱乾燥することができ、熱エネルギーの節約が
でき、粉粒体の段取り換え時間に十分対応することがで
きるようになった。
粒体の物性を変化させない温度の意味で用いる場合もあ
るが、ここでは、噴流式加熱乾燥方法の有する抗ブロッ
キング特性との対比で用いているため、上述した意味を
持つものとする。
することによって、粉粒体の物性などを変化させたり、
他の弊害をもたらす場合には、その高温加熱は用いるこ
とができないが、ここで例示するABS樹脂(アクリロ
ニトリルブタジエンスチレン)、PBT樹脂(ポリブチ
レンテレフタレート)、PC樹脂(ポリカーボネイ
ト)、PA樹脂(ナイロン)などの場合は、このような
高温加熱をすることによって、本発明の顕著な効果を発
揮する。
っても、短時間で正確な加熱乾燥が可能になり、また、
装置の小型化も可能となり、樹脂成形機に直結設置する
ことができるようになった。
方法は、請求項1に記載の噴流式加熱乾燥方法におい
て、加熱乾燥の対象である粉粒体の加熱温度として、前
記加熱乾燥ホッパから導出される導出気体の温度を用い
ることを特徴とする。この加熱乾燥方法は、上記第3の
特性、熱分散特性を有効利用して、粉粒体の加熱温度と
して、単に最も計測容易な導出気体の温度を用いるよう
にしたもので、温度制御が非常に簡単になり、また、正
確になる。
定常的となり、加熱対象である粉粒体の温度を測ること
なく、導出気体の温度でもって、粉粒体の加熱温度を的
確に推測可能で、もって、十分に正確な制御が可能とな
るのである。
装置は、加熱乾燥ホッパに供給された粉粒体の下方から
加熱気体の噴流を供給することによって、この粉粒体を
加熱乾燥する噴流式加熱乾燥装置であって、加熱乾燥の
対象である粉粒体を、この粉粒体の標準加熱温度より高
い温度になるように加熱気体の噴流を供給して、加熱乾
燥することを特徴とする。
方法を実現するもので、請求項1と同様の効果を発揮す
る。
装置は、請求項3に記載の噴流式加熱乾燥装置におい
て、加熱乾燥の対象である粉粒体の加熱温度として、前
記加熱乾燥ホッパから導出される導出気体の温度を用い
ることを特徴とする。この加熱乾燥装置は、請求項2の
加熱乾燥方法を実現するもので、請求項2と同様の効果
を発揮する。
装置は、請求項3または4のいずれかに記載の噴流式加
熱乾燥装置において、前記加熱乾燥ホッパには、前記導
出気体から加熱乾燥対象である粉粒体を回収する分離器
を設けたことを特徴とする。
置の利点を更に利用すべく分離器を設けたもので、これ
により噴流に伴われた粉粒体から、粉粒体のみを回収
し、つまり、微粉粒や気化物などは導出気体とともに導
出させるので、加熱乾燥ホッパには、微粉粒や気化物の
少ない粉粒体のみが残留し、樹脂成形機に供給される材
料としては、より望ましい材料を供給することができ
る。
装置は、請求項3から5のいずれかに記載の噴流式加熱
乾燥装置において、前記加熱乾燥ホッパには、複数の材
料ホッパからの異なる種類の粉粒体が供給されるように
したことを特徴とする。
給される粉粒体が異なる複数の種類となるようにしたも
ので、このようにすると、混在する粉粒体は、噴流の作
用によって、上述のように短時間、正確、簡易に加熱乾
燥される上に、良好に混合される。
装置は、請求項3から6のいずれかに記載の噴流式加熱
乾燥装置において、前記加熱乾燥ホッパから導出される
導出気体の一部を、前記加熱乾燥ホッパに供給される加
熱気体として還流させることを特徴とする。
熱気体として還流させること、つまり、使用後の気体の
一部を再利用するようにしており、これにより、導出気
体に残留する熱エネルギーの有効利用と、更に、その還
流割合を調整することで、粉粒体の乾燥程度も調節する
ことができる。
装置は、請求項3から6のいずれかに記載の噴流式加熱
乾燥装置において、前記加熱乾燥ホッパから導出される
導出気体の全部を、前記加熱乾燥ホッパに供給される加
熱気体として還流させ、この還流される導出気体から水
分を除去する除湿器を設けたことを特徴とする。
熱気体として還流させること、つまり、使用後の気体を
全部再利用するようにしており、これにより、導出気体
に残留する熱エネルギーの更なる有効利用が図れる。た
だし、そのまま、還流させたのでは、循環系の湿度が高
くなる一方なので、除湿器を設ける必要があり、この除
湿器によって、粉粒体の乾燥程度を調節することができ
る。
で、特に、大気以外の気体、具体的には、窒素ガスなど
を加熱気体などとして用いる場合に向いている。
て図面を参照して説明する。
乾燥装置の一例について、その全体構成を示す概略構成
図である。
機Cの投入ホッパCAの直上に直結接続された加熱乾燥
ホッパ1、この加熱乾燥ホッパ1からの導出気体AOを
冷却するための冷却器2、この導出気体AOから微粉粒
などを集塵する集塵器3、この集塵器3で集塵しきれな
かったより細かい微粉粒などを除塵する除塵器4、その
吸気側に導出気体AOを取り入れ、この導出気体AOを
強力に吸引することで加熱乾燥ホッパ1に供給される加
熱気体の噴流AIを形成するブロア5、ブロア5からの
給気の一部を取り込み、加熱して加熱乾燥ホッパ1の下
部に加熱気体として供給する加熱器6、この加熱器6か
らの管路9fと材料ホッパ11からの管路9gとを加熱
乾燥ホッパ1の下部に切換接続する切換弁7、この装置
全体、特に、加熱乾燥ホッパ1に供給する加熱気体AI
の温度を制御する制御盤8、これらの部分を接続する管
路9(個々の管路9a、9e、9f、9gなどを総称す
るものである。)、ブロア5から加熱器6への管路9e
の気体を部分的に大気へ放出する調整弁10を備えてい
る。
体AOから加熱乾燥対象である粉粒体mを分離回収する
分離器1a、導出気体AOの温度を測定する温度検出器
1b、加熱気体の噴流AIによる加熱乾燥が済んだ粉粒
体を、樹脂成形機Cからの要請に応じて、投入ホッパC
Aに供給するための開閉弁1cを備えている。また、こ
うして投入ホッパCAに貯留された適当な温度と乾燥度
の粉粒体は、投入弁CBによって、樹脂成形機Cへ、つ
まり、スクリューシリンダへ投入される。
るために高い温度となっている導出気体AOの温度を、
後続するブロア5の性能に悪影響を与えない程度に下げ
るものである。材料ホッパ11の下部には、個々に貯留
された粉粒体を計量して排出する計量器11aが設置さ
れている。
乾燥装置20では、図示した状態では、ブロア5によっ
て、導出気体AOが強力に吸引され、これに伴い、加熱
乾燥ホッパ1の下部から切換弁7を介して加熱器6から
の加熱気体が噴流AIとなって供給され、加熱乾燥ホッ
パ1に供給された一定量の粉粒体mが、この噴流AIの
伴われて、分散し、バラバラの状態で加熱乾燥される。
れる加熱乾燥方法で定められている粉粒体相互間のブロ
ッキングを生じさせないための標準加熱温度より高い温
度になるように加熱気体の噴流を供給して、加熱乾燥す
るもので、噴流の抗ブロッキング特性のため、高温でも
ブロッキングが発生せず、一方、高温加熱のため、通常
の加熱乾燥では2、3時間要する所を半時間程度で粉粒
体の加熱乾燥することができ、粉粒体の段取り換え時間
に十分対応することができるようになった。
そのため、局部加熱がなく、噴流全体に渡る温度分布が
均一あるいは定常的となるので、これによっても、非常
に短時間に効率的な加熱乾燥を行うことができる。
あるので、温度測定の困難な加熱乾燥された粉粒体の温
度を測定する替わりに、温度測定の非常にしやすい導出
気体AOの温度を温度検出器1bで測定し、これを粉粒
体の温度とみなして制御盤8にフィードバックして、加
熱器6を制御して、加熱気体AIの温度を制御すること
で、的確な温度制御をすることができ、制御が非常に簡
単になる。
体に加熱気体の噴流を供給して加熱乾燥する方法である
ため、加熱乾燥対象である粉粒体の量に比べて、より容
積の大きい加熱乾燥ホッパが必要となるが、加熱効率が
高く、高温で短時間加熱乾燥できるため、全体的なエネ
ルギー効率は他の乾燥方法に比べ大幅に改善され、ま
た、加熱乾燥対象が小ロット化でき、小型なものとし
て、樹脂成形機に直結接続して使用する加熱乾燥機とし
て優れている。
パ1を断熱保温手段1dで、投入ホッパCAを同様に断
熱保温手段CDで覆うようにしており、更に、外部への
熱エネルギーの発散を防止して、エネルギー効率を向上
させている。
るという利点を更に利用して、導出気体AOに分離器1
aを設け、噴流に伴われた粉粒体から、粉粒体のみを回
収し、つまり、微粉粒や気化物などは導出気体とともに
導出されるようにしたので、加熱乾燥ホッパ1には、微
粉粒や気化物の少ない粉粒体のみが残留し、樹脂成形機
に供給される材料としては、より望ましい材料を供給す
ることができる。
塵器3、除塵器4で処理し、気化物などは調整弁10で
大気へ放出することができ、一方、この調整弁10の開
き程度を調整することで、管路9eを通過する導出気体
AOの内、所望量を、加熱器6へ送り込んで、加熱気体
AIとして循環させることができ、これによって、加熱
気体AIの乾燥度を調節して、加熱乾燥された粉粒体の
乾燥度を調節することができる。また、一定温度に加熱
された還流気体を再利用することで、その気体が持つ熱
エネルギーも再利用でき、省エネルギーとなる。
二点鎖線の想像線で示すように、放出される気体から、
更に微粉粒や、粉粒体からの気化物を除去するような吸
着器13を設けるようにすると、外気を汚染することが
防止でき、環境に優しい装置とすることができる。
から粉粒体mを加熱乾燥ホッパ1に供給する場合には、
切換弁7が、管路9gを加熱乾燥ホッパ1の下部に接続
するように切り替わり、この状態で、材料ホッパ11か
ら、所定量の粉粒体mが計量器11aで計量されて管路
9gに排出されるとともに、ブロア5の吸引力が管路9
a、加熱乾燥ホッパ1を介して、この管路9gに及ん
で、排出された粉粒体mが吸引され、加熱乾燥ホッパ1
に供給されるようにする。
換弁7が図示の位置となり、噴流による加熱乾燥を行
う。
塵器4へ向かう管路から、加熱器6へ分岐するバイパス
管路を設け、このバイパス管路にこの管路の流量を調整
する調整弁14を設けている。このような調整弁14を
備えたバイパス管路を設けることにより、上記調整弁1
0と同様に、還流気体の熱エネルギーの再利用が計れ、
省エネルギーとなる。
体の加熱乾燥実験を行い、その結果を以下に報告する。
この実験は、外気温(室温)18.5℃、加熱乾燥ホッ
パ1の容積が約9.5リットルに対して、粉粒体1kg
を供給して、加熱乾燥実験を行ったものであるが、以下
ような大いに満足できる結果となった。
(アクリロニトリルブタジエンスチレン)/初期水分
0.2〜0.4%、許容水分 0.07%/導出気体の
温度と時間:120℃で25分、後、90℃で5分、合
計30分(M)/結果:粉粒体温度は、84.5℃であ
り、ブロッキングは生じなかった。
℃で、加熱時間は約2時間であり、同様にブロッキング
は生じなかった。
(ポリブチレンテレフタレート)/初期水分 0.2〜
0.4%、許容水分 0.02%/導出気体の温度と時
間:140℃で25分、後、130℃で5分、合計30
分(M)/結果:粉粒体温度は、125℃であり、ブロ
ッキングは生じなかった。
0℃で、加熱時間は約3時間であり、同様にブロッキン
グは生じなかった。
リカーボネイト)/初期水分 0.1〜0.2%、許容
水分 0.02%以下/導出気体の温度と時間:135
℃で25分、後、120℃で5分、合計30分(M)/
結果:粉粒体温度は、111℃であり、ブロッキングは
生じなかった。
0℃で、加熱時間は約2時間であり、同様にブロッキン
グは生じなかった。
加熱乾燥時間と比較すると、時間が大幅に短縮されてお
り、またその結果から全体として、加熱乾燥に要する熱
エネルギーも節約できることが解る。また、加熱乾燥時
間の絶対値としても、本発明では、約30分という時間
を達成しており、急速に時間短縮が図られている樹脂成
形機側の段取り換えにも対応することができる。
は、加熱乾燥後の粉粒体を取り出して、計測した値を示
したもので、この粉粒体温度をそれぞれの導出気体の温
度と比較すると、両者がよく対応しているのが解る。
乾燥装置による粉粒体の加熱乾燥実験の結果の表を示す
図である。
述の実験とほぼ同じ条件で行ったものであり、また、実
験材料は、上述の実験と同じポリカーボネイトと、別の
樹脂であるナイロン(PA6)としている。
比べて、本発明の噴流式加熱乾燥装置の場合、ポリカー
ボネイトの場合で乾燥時間は約半分となり、乾燥後の水
分量の差異はない。ナイロンの場合には乾燥時間は、5
分の1程度となっており、これも乾燥後の水分量の差異
はない。
料の物性変化が心配されるが、外部機関において、従来
例と本発明で乾燥した粉粒体の物性を比較した所、標準
的な指標である引っ張り強さ、引っ張り破断伸び、引っ
張り弾性率、アイゾット衝撃強さなどにおいては、有意
の差は認められなかった。
用いると、材料の物性の変化を生じることなく、乾燥後
の水分量は同等のものを達成し、乾燥時間は大幅に短縮
できる。
乾燥装置の他例について、その全体構成を示す概略構成
図である。これより、すでに説明した部分と同じ部分に
ついては、同じ符号を付して、重複説明を省略する。
装置20に比べて、加熱乾燥ホッパ1への材料供給のた
めの管路9gに複数の材料ホッパ11が接続され、これ
らの材料ホッパ11には、それぞれ異なる種類の粉粒体
が貯留されている点が相違する。
を供給するだけで、噴流式の利点を更に有効に利用し
て、供給された複数種類の粉粒体は、噴流の作用によっ
て、上述のように短時間、正確、簡易に加熱乾燥される
上に、良好に混合される。
乾燥装置の他例について、その全体構成を示す概略構成
図である。
装置20に比べて、加熱乾燥ホッパ1から導出される導
出気体AOの全部を、加熱乾燥ホッパ1に供給される加
熱気体AIとして還流させ、この還流される導出気体か
ら水分を除去する除湿器12を設けた点が異なってい
る。
9eには分岐や調整弁10がなく、替わりに、上記除湿
器12が設けられている。この除湿器12は、還流する
気体から水分を除去して、循環系の気体の湿度、あるい
は、水分率を調整するもので、これによって、加熱気体
の乾燥能力の低下を防ぎ、さらには、所望の乾燥度にな
るように調整をすることもできる。
0Aと同様に、複数の材料ホッパ11が接続されている
が、その管路9gは、加熱器6と切換弁7の間に、更に
別の切換弁7Aを介して、直通管路9hと切換可能に挿
入されている点が異なっている。
は、切換弁7、7Aは、直通管路9hで、加熱器6と加
熱乾燥ホッパ1を接続するように切り替わり、材料供給
時には、切換弁7、7Aは、管路9gで、加熱器6と加
熱乾燥ホッパ1を接続するように切り替わる。
AOの全量が加熱気体AIとして還流されるので、より
外気へのエネルギーロスが少ない。また、この装置は、
循環気体の外気への逃げ出しがないので、特に、大気以
外の気体、具体的には、窒素ガスなどを加熱気体などと
して用いる場合に向いている。
A、管路9hを除去し、加熱器6からの管路9fを切換
弁7に直結し、また、切換弁7Aから材料ホッパ11へ
の管路9gも不要として、材料ホッパ11と切換弁7と
を管路9g′で接続するようにしてもよい。
材料の供給の際には、加熱器6からの気体を用いずに、
材料供給が可能である。
乾燥装置の他例について、その全体構成を示す概略構成
図である。
装置20に比べ、加熱乾燥ホッパ1が、樹脂成形機Cの
投入ホッパCAの直上に直結設置されるのではなく、別
置き設置されている点で異なっている。
れた切換弁7には、別の切換弁7Bを介して、材料ホッ
パ11の管路9gか、樹脂成形機Cの投入ホッパCAに
加熱乾燥ホッパ1から加熱乾燥された粉粒体mを供給す
るための管路9jかを選択的に接続する管路9iが接続
されている。また、加熱乾燥ホッパ1の導出気体AOの
出口側は、この導出気体AOの管路9lか、樹脂成形機
Cの投入ホッパCAの上部からの管路9kを選択的に冷
却器2への管路9aに接続する切換弁7Cが設けられて
いる。
粉粒体mを加熱乾燥する場合には、図示の状態で行う。
成形機Cの投入ホッパCAに供給する場合は、切換弁7
を管路9i側、切換弁7Bを管路9g側、切換弁7Cを
管路9k側とすると、ブロア5の吸引力が、管路9a、
9k、投入ホッパCA、管路9j、9i、加熱乾燥ホッ
パ1と伝達され、加熱乾燥ホッパ1に貯留された粉粒体
mが、管路9i、9jを通って、投入ホッパCAへ吸引
される。一方、この投入ホッパCAには、加熱乾燥ホッ
パ1に設けられた分離器1aと同様の分離器CCが設け
られ、微粉粒などは管路9kの方へ排出されるが、粉粒
体mは、この投入ホッパCAに分離回収される。
を管路9i側、切換弁7Bを材料ホッパ11のある管路
9g側とし、切換弁7Cは、管路9l側とすればよい。
特性を利用して、樹脂成形機に直結設置するのが望まし
いが、このように、別置き設置することも可能である。
燥方法によれば、噴流の持つ第1の特性、抗ブロッキン
グ特性を利用して、粉粒体をその標準加熱温度、つま
り、通常の通気式とか滞留式とか呼ばれる加熱乾燥方法
で定められている粉粒体相互間のブロッキングを生じさ
せないための標準加熱温度より高い温度になるように加
熱気体の噴流を供給して、加熱乾燥するので、噴流の抗
ブロッキング特性のため、高温でもブロッキングが発生
せず、一方、高温加熱のため、通常の加熱乾燥では2、
3時間要する所を半時間程度で粉粒体の加熱乾燥するこ
とができ、熱エネルギーの節約ができ、粉粒体の段取り
換え時間に十分対応することができるようになった。
も、短時間で正確な加熱乾燥が可能になり、また、装置
の小型化も可能となり、樹脂成形機に直付けすることが
できるようになった。
方法によれば、請求項1の効果に加え、第3の特性、熱
分散特性を有効利用して、粉粒体の加熱温度として、単
に最も計測容易な導出気体の温度を用いるようにしたも
ので、温度制御が非常に簡単になり、また、正確にな
る。
装置によれば、請求項1の加熱乾燥方法を実現するもの
で、請求項1と同様の効果を発揮する。
装置によれば、請求項2の加熱乾燥方法を実現するもの
で、請求項2と同様の効果を発揮する。
装置によれば、請求項3または4のいずれかの効果に加
え、噴流式の加熱乾燥装置の利点を更に利用すべく分離
器を設けたので、これにより噴流に伴われた粉粒体か
ら、粉粒体のみを回収し、つまり、微粉粒や気化物など
は導出気体とともに導出させるので、加熱乾燥ホッパに
は、微粉粒や気化物の少ない粉粒体のみが残留し、樹脂
成形機に供給される材料としては、より望ましい材料を
供給することができる。
装置によれば、請求項3から5のいずれかの効果に加
え、加熱乾燥ホッパに供給される粉粒体が異なる複数の
種類となるようにしたので、混在する粉粒体は、噴流の
作用によって、短時間、正確、簡易に加熱乾燥される上
に、良好に混合される。
装置によれば、請求項3から6のいずれかの効果に加
え、導出気体の一部を加熱気体として還流させること、
つまり、使用後の気体の一部を再利用するようにしてお
り、これにより、導出気体に残留する熱エネルギーの有
効利用と、更に、その還流割合を調整することで、粉粒
体の乾燥程度も調節することができる。
装置によれば、請求項3から6のいずれかの効果に加
え、導出気体の全部を加熱気体として還流させること、
つまり、使用後の気体を全部再利用するようにしてお
り、これにより、導出気体に残留する熱エネルギーの更
なる有効利用が図れる。ただし、そのまま、還流させた
のでは、循環系の湿度が高くなる一方なので、除湿器を
設ける必要があり、この除湿器によって、粉粒体の乾燥
程度を調節することができる。
で、特に、大気以外の気体、具体的には、窒素ガスなど
を加熱気体などとして用いる場合に向いている。
例について、その全体構成を示す概略構成図
る粉粒体の加熱乾燥実験の結果の表を示す図
例について、その全体構成を示す概略構成図
例について、その全体構成を示す概略構成図
例について、その全体構成を示す概略構成図
例について、その全体構成を示す概略構成図
0)
Claims (8)
- 【請求項1】加熱乾燥ホッパに供給された粉粒体の下方
から加熱気体の噴流を供給することによって、この粉粒
体を加熱乾燥する噴流式加熱乾燥方法であって、 加熱乾燥の対象である粉粒体を、この粉粒体の標準加熱
温度より高い温度になるように加熱気体の噴流を供給し
て、加熱乾燥することを特徴とする粉粒体の噴流式加熱
乾燥方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の噴流式加熱乾燥方法にお
いて、 加熱乾燥の対象である粉粒体の加熱温度として、前記加
熱乾燥ホッパから導出される導出気体の温度を用いるこ
とを特徴とする粉粒体の噴流式加熱乾燥方法。 - 【請求項3】加熱乾燥ホッパに供給された粉粒体の下方
から加熱気体の噴流を供給することによって、この粉粒
体を加熱乾燥する噴流式加熱乾燥装置であって、 加熱乾燥の対象である粉粒体を、この粉粒体の標準加熱
温度より高い温度になるように加熱気体の噴流を供給し
て、加熱乾燥することを特徴とする粉粒体の噴流式加熱
乾燥装置。 - 【請求項4】請求項3に記載の噴流式加熱乾燥装置にお
いて、 加熱乾燥の対象である粉粒体の加熱温度として、前記加
熱乾燥ホッパから導出される導出気体の温度を用いるこ
とを特徴とする粉粒体の噴流式加熱乾燥装置。 - 【請求項5】請求項3または4のいずれかに記載の噴流
式加熱乾燥装置において、 前記加熱乾燥ホッパには、前記導出気体から加熱乾燥対
象である粉粒体を回収する分離器を設けたことを特徴と
する粉粒体の噴流式加熱乾燥装置。 - 【請求項6】請求項3から5のいずれかに記載の噴流式
加熱乾燥装置において、 前記加熱乾燥ホッパには、複数の材料ホッパからの異な
る種類の粉粒体が供給されるようにしたことを特徴とす
る粉粒体の噴流式加熱乾燥装置。 - 【請求項7】請求項3から6のいずれかに記載の噴流式
加熱乾燥装置において、 前記加熱乾燥ホッパから導出される導出気体の一部を、
前記加熱乾燥ホッパに供給される加熱気体として還流さ
せることを特徴とする粉粒体の噴流式加熱乾燥装置。 - 【請求項8】請求項3から6のいずれかに記載の噴流式
加熱乾燥装置において、 前記加熱乾燥ホッパから導出される導出気体の全部を、
前記加熱乾燥ホッパに供給される加熱気体として還流さ
せ、この還流される導出気体から水分を除去する除湿器
を設けたことを特徴とする粉粒体の噴流式加熱乾燥装
置。
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KR100819113B1 (ko) | 2007-11-27 | 2008-04-04 | (주)동성이앤아이 | 합성수지 원료 배합장치 |
JP2011226774A (ja) * | 2010-04-15 | 2011-11-10 | Coperion Gmbh | ばら材を冷却または加熱するための装置 |
JP2013123851A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-06-24 | Sekisui Plastics Co Ltd | 複合樹脂粒子中の臭気の低減方法、複合樹脂粒子、発泡性粒子、予備発泡粒子、発泡成形体及び自動車内装材 |
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CN105751396A (zh) * | 2016-04-15 | 2016-07-13 | 安双志 | 一种新材料色母粒高速搅拌干燥装置 |
CN108369063A (zh) * | 2015-12-18 | 2018-08-03 | 百旺公司 | 控制用于减湿和/或干燥的装置的方法和系统 |
-
2001
- 2001-03-30 JP JP2001098190A patent/JP4485094B2/ja not_active Expired - Fee Related
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